JP2007528760A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Abstract

使い捨て着用物品(20A)は、不透液性シャーシ(21)、シャーシ(21)の股下域(28)と後胴周り域(29)とに延びる体液吸収性第1パネル(22)およびシャーシ(21)の前胴周り域(27)と股下域(28)とに位置する体液吸収性第2パネル(23)を含む。第2パネル(23)は、前胴周り域(27)に固着された前部(49)、股下域(28)の上方に位置する先端部(50)およびシャーシ(21)の両側部(32)に固着された両側縁部(51)を有する。先端部(50)は、シャーシ(21)から上方へ延び、それによって股下域(28)から後胴周り域(29)に向かって開口するポケット(54)がシャーシ(21)と第2パネル(23)の先端部(50)との間に形成されている。

Description

本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨て着用物品に関する。
前胴周り域および後胴周り域とそれら胴周り域の間に位置する股下域とを有し、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在して前後胴周り域間に延びる吸液性コアとから構成され、コアが厚み方向へ重なる上層コアと下層コアとから形成された使い捨ておむつが既に提案されている。そのようなおむつは、特開1996−196565号公報(以下、引例とする)に開示されている。
上層コアは、前胴周り域から股下域に延びる前部コアと、股下域から後胴周り域に延びる後部コアとから形成されている。股下域に位置する前後部コアの対向端部どうしは、前後方向へ所定寸法離間している。前後部コアの対向端部の間には、表面シートに被覆された下層コアが露出している。上層コアの上面を被覆する表面シートは、前後部コアの対向端部において下層コアの側に向かって折曲され、上層コアと下層コアとの間に折り込まれている。この従来のおむつは、股下域において前後部コアと下層コアとの間に段差が形成され、前後部コアの対向端部と下層コアとからおむつの厚み方向へ凹む凹部が形成されている。
しかしながら、引例に開示のおむつでは、前後部コアの下面と下層コアの上面とが容易に当接し、前部コアと下層コアとの間に空間を形成することが難しく、後部コアと下層コアとの間に空間を形成することが難しい。排泄物が股下域に形成されたポケットに進入したとしても、排泄物を前部コアと下層コアとの間や後部コアと下層コアとの間に収容することができない。前後部コアと下層コアとの間にわずかな空間が形成されたとしても、空間に多量の排泄物を収容することができず、排泄物が前後部コアや下層コアの上面を広範囲に拡散してしまう場合がある。その結果、排泄物の尿と大便とが互いに混ざり合って、着用者の肌を汚してしまう場合がある。また、前後胴周り域において上層コアと下層コアとが互いに重なり合っているので、前後胴周り域におけるコアの厚み寸法が必要以上に増加する。そのような嵩張りによって、着用者が不快感を覚えることがある。
本発明の目的は、尿と混ざり合うことなく大便を収容可能なポケットを股下域に形成することができ、コアの嵩張りによって着用者が不快感を覚えることを防ぐことができる使い捨て着用物品を提供することにある。
本発明によれば、縦および横方向を有し、内面,前胴周り域、後胴周り域、それらの間に位置する股下域、前後胴周り域を横方向に延びる前後端部および前後端部間を縦方向に延びる両側部を有する不透液性シャーシ;前部、後部および両側縁部を有し、シャーシの内面に配置された体液吸収性第1パネル;基端部、先端部および両側縁部を有し、シャーシの内面に配置された体液吸収性第2パネルを含む改良された使い捨て着用物品が提供される。
その改良は、シャーシの後胴周り域および股下域に延びる第1パネル、シャーシの前胴周り域および股下域に延びる第2パネル、第1パネルが、少なくとも前部および後部においてシャーシに固定されていること、第2パネルが、少なくとも基端部がシャーシの前胴周り域の前端部に固定されていること、先端部がシャーシの股下域に延びており、両側縁部がシャーシの両側部に沿って延びていること、第2パネルの先端部が、基端部につながる領域においてシャーシに対して所定の角度で上向きに折れ曲がってシャーシから離間し、シャーシと先端部との間に、股下域から後胴周り域に向かって開口するポケットが形成されていることを含む。
本発明は、以下の好ましい実施態様を含む。
第1パネルの前部が、少なくとも股下域の略後半分に延び、第2パネルの先端部が、少なくとも股下域の略前半分に延び、第1パネルの前部が、第2パネルの先端部の下方に位置してポケット内に延びている。
ポケットに、横方向へ延びるスペーサが配置されている。スペーサは、シャーシの両側部および第2パネルの先端部の両側部の少なくとも一方に固定された両端と両端の間の中間部とを有する。この実施態様によれば、先端部の両側部が、スペーサによってシャーシの横方向内方へ引き寄せられている。
スペーサは、横方向へ弾性的な伸縮性を有してポケットに収縮可能に配置されている。スペーサは、シャーシの両側部および第2パネルの先端部の両側部の少なくとも一方に固定された両端と両端の間の中間部とを有する。この実施態様によれば、先端部の両側部が、スペーサの収縮力によってシャーシの横方向内方へ引き寄せられている。
着用物品が、さらに、各々シャーシの両側部に配置されて縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートを含む。防漏シートが、各々シャーシの両側部に沿って縦方向へ延びる基側部と、両側部の基側部に並行して縦方向へ延びていてシャーシの上方へ起立性向を有する先端部および前後端部に位置してシャーシの横方向へ倒伏した縦方向両端部を有する。この実施態様によれば、第1および第2パネルが、防漏シートの先端部間に位置し、第2パネルの先端部の両側部分が、防漏シートの先端部に連結されている。
防漏シートの先端部が、各々縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が収縮可能に取り付けられた先端縁を有する。この実施態様によれば、第2パネルの先端部の両側部分が、防漏シートの先端縁の下方に連結され、先端部の中間部分の頂点が、先端縁の上方に位置している。
横方向へ所定寸法離間している一対の折曲案内部が、第2パネルの先端部における両側部と中央部との間に形成されている。
第2パネルの先端部の両側部分が、折曲案内部近傍において防漏シートの先端部に連結されている。
折曲案内部が、第2パネルの先端部から両側縁部に達している。
折曲案内部における第2パネルの剛性が、折曲案内部を除く第2パネルの先端部のそれよりも低い。
折曲案内部における第2パネルの剛性が、折曲案内部を除く第2パネルの先端部のそれよりも高い。
第1パネルが、透液性第1シートと、第1シートの下方に位置する吸液性第1コアとから形成され、第2パネルが、透液性第2シートと、第2シートに包被された吸液性第2コアとから形成されている。
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、第2パネルの先端部がシャーシの上方へ向かって凸となり、シャーシと先端部との間に股下域から後胴周り域に向かって開口するポケットが形成される。このようにして、股下域や後胴周り域に排泄された大便が前胴周り域に向かって流動したとしても、大便をポケットに収容することができる。前胴周り域と股下域とに排泄された尿が第2パネルに吸収保持され、股下域と後胴周り域とに排泄された大便が第1パネルに吸収保持されるとともにポケットに収容される。このように、尿と大便とを分離することができ、尿と大便とが混ざり合うことによる着用者の肌の汚れを防ぐことができる。さらに、前後胴周り域において第1および第2パネルが重なり合うことがなく、それらパネルが嵩張ることがないので、着用者が不快感を覚えることがない。
第1パネルの前部が股下域の略後半分に位置し、第2パネルの後部が股下域の略前半分に位置するとともに、第1パネルの前部の先端部分が第2パネルの後部の下方に位置してポケット内に延びている本発明の態様では、ポケットが股下域の縦方向の中央付近から略前半分に形成され、前胴周り域および股下域に排泄された尿が第2パネルに吸収保持され、股下域および後胴周り域に排泄された大便が第1パネルに吸収保持されるとともにポケットに収容される。第2パネルの先端部が着用者の性器と肛門との間に位置するので、尿と大便とが確実に分離され、尿と大便とが混ざり合うことによる着用者の肌の汚れを確実に防ぐことができる。第1パネルの前部が、第2パネルの先端部の下方に位置してポケット内に延びている。そのような構成によって、ポケットにおいて尿や大便を第1パネルに吸収保持させることができ、それによって、尿がポケット内へ第2パネルを透過しても、尿と大便とが混ざり合うことを防ぐことができる。
横方向へ延びるスペーサがポケットに配置され、スペーサによって第2パネルの先端部の両側部分がシャーシの横方向内方へ引き寄せられた態様では、シャーシの上方へ凸となる先端部の形態がスペーサによって保持され、シャーシの上方へ延びる両側部分が不用意に倒伏することはない。このようにして、スペーサを利用してシャーシと第2パネルの先端部との間に形成されたポケットの形態を確実に保持することができる。ポケットは、その口を閉じ難く、大便を確実に収容することができる。
横方向へ弾性的な伸縮性を有して横方向へ延びるスペーサがポケットに収縮可能に配置され、スペーサの収縮力によって先端部の両側部分がシャーシの横方向内方へ引き寄せられた態様では、シャーシの上方へ凸となる先端部の形態がスペーサによって保持され、シャーシの上方へ延びる両側部分が不用意に倒伏することはない。このようにして、スペーサの収縮力を利用してシャーシと第2パネルの先端部との間に形成されたポケットの形態を確実に保持することができる。ポケットは、その口を閉じ難く、大便を確実に収容することができる。
物品が、シャーシの両側部に配置されて縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートを有し、第2パネルの先端部の両側部分が防漏シートの先端部に連結された態様では、シャーシの上方へ起立する防漏シートの先端部によって第2パネルの先端部がシャーシの上方へ持ち上げられるので、シャーシの上方へ凸となる先端部の形態が防漏シートの先端部によって保持され、シャーシの上方へ延びる先端部の両側部分が不用意に倒伏することはない。このようにして、防漏シートの先端部を利用してシャーシと第2パネルの先端部との間に形成されたポケットの形態を確実に保持することができる。ポケットは、その口が閉じ難く、大便を確実に収容することができる。
防漏シートの先端部が先端縁を有し、前記第2パネルの先端部の両側部分が防漏シートの先端縁の下方に連結され、先端部の中間部分の頂点が先端縁の上方に位置している態様では、第2パネルの先端部の上面を拡散する尿が先端部の両側部分に向かって流動したとしても、第2パネルの先端部の先端縁が尿に対する障壁を形成する。これらの障壁は、先端部の両側部分からの尿の横漏れを防ぐことができる。先端部の中間部分の頂点が先端縁の上方に位置しているから、中間部分の頂点が先端縁よりも先に着用者の股間部に当接する。したがって、先端縁が物品の横方向へ倒伏することはなく、先端縁が尿に対する障壁としての機能を失うことがない。
横方向へ所定寸法離間してほぼ縦方向に延びる一対の折曲案内部が第2パネルの先端部における両側部分と中央部分との間に形成された態様では、先端部がそれら折曲案内部を介して折れ曲がるので、折曲案内部の両側に位置する先端部の両側部分がシャーシの上方へ起立し易い。このように、シャーシと第2パネルの先端部との間にポケットを確実に形成することができる。
折曲案内部が第2パネルの先端部から両側縁部に達している態様では、第2パネルの先端部が、折曲案内部の両側に位置する両側部分と折曲案内部の間に位置する中間部分とに明確に区画される。このように、折曲案内部の両側に位置する両側部分がシャーシの上方へ起立し易い。それによって、折曲案内部の両側に位置する両側部分がシャーシの上方へ起立し易くなり、第2パネルの先端部がシャーシの上方へ容易に凸となる。このように、シャーシと第2パネルの先端部との間にポケットを確実に形成される。
折曲案内部における第2パネルの剛性が折曲案内部を除く第2パネルの先端部のそれよりも低い態様では、先端部が折曲案内部において確実に折れ曲がり、それによって、第2パネルの先端部がシャーシの上方へ容易に凸となる。このように、シャーシと第2パネルの先端部との間にポケットが確実に形成される。
折曲案内部における第2パネルの剛性が折曲案内部を除く第2パネルの先端部のそれよりも高い態様では、先端部が折曲案内部の両側において確実に折れ曲がり、それによって、第2パネルの先端部がシャーシの上方へ容易に凸となる。このように、シャーシと第2パネルの先端部との間にポケットが確実に形成される。
第1パネルが透液性第1シートと第1シートの下方に位置する吸液性第1コアとから形成され、第2パネルが透液性第2シートと第2シートに包被された吸液性第2コアとから形成された態様では、尿が第2コアに吸収保持され、大便が第1コアに吸収保持される。このように、尿や大便が第1および第2パネルから漏出することがない。
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て着用物品の詳細をオープン型の使い捨ておむつを例として説明すると、以下のとおりである。
図1は、一例として示す使い捨ておむつ20Aの斜視図である。図2は、第1および第2パネル22,23の側から示す図1のおむつ20Aの部分破断平面図である。図3は、図1の3−3線矢視断面図である。図4は、図1の4−4線矢視断面図である。図1,2では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図1のみ)で示す。図2は、おむつ20Aを弾性部材33,65の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。
おむつ20Aは、不透液性シャーシ21と、シャーシ21の内側に配置されて縦方向へ前後に並ぶ第1および第2体液吸収性パネル22,23を含む。おむつ20Aは、シャーシ21の内側に配置されて縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シート24を有する。
シャーシ21は、肌当接側に位置する疎水性繊維不織布25と肌非当接側に位置する通気不透液性プラスチックフィルム26とをラミネートした複合シートから形成されており、不織布25とフィルム26とは、それらの対向面が固着されている。シャーシ21は、縦方向に前胴周り域27および後胴周り域29と、それら胴周り域27,29の間に位置する股下域28とを有する。シャーシ21は、前後胴周り域27,29に位置して横方向へ延びる前後端部30,31と、前後胴周り域27,29間に縦方向へ延びる両側部32とを有する。股下域28では、おむつ1Aがほぼ砂時計型を呈するように、両側部32がシャーシ21の横方向内方へ向かって弧を画いている。シャーシ21には、股下域28の両側部32に位置して縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材33が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材33は、不織布25とフィルム26との間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長された状態で不織布25とフィルム26との対向面に固着されている。
第1パネル22は、縦方向へ長い矩形を呈し、防漏シート24の後記する先端部63の間であってシャーシ21の股下域28と後胴周り域29とに位置している。第1パネル22は、肌当接側に位置する透液性シート34(透液性第1シート)と、肌非当接側に位置する不透液性シート35と、透液性シート34と不透液性シート35との間に介在してそれらシート34,35の内面に接合された吸液性コア36(吸液性第1コア)とから構成されている。コア36は、その上面全体が透液性シート34に被覆され、その下面全体が不透液性シート35に被覆されている。
第1パネル22は、シャーシ21の股下域28に固着された前部37と、シャーシ21の後胴周りに固着された後部38と、シャーシ21の両側部32に固着された両側縁部39とを有する。前後部37,38は、その大部分がシート34,35とコア36とから形成されている。両側縁部39は、互いに重なり合うシート34,35から形成されている。前後部37,38と両側縁部39とでは、不透液性シート35がシャーシ21に固着されている。前部37は、後胴周り域29の側から前胴周り域27の側へ向かって延び、股下域28の略後半分に延在している。後部38は、シャーシ21の後胴周り域28の略前半分に延在している。
第1パネル22では、コア36の縦方向両端縁40から縦方向外方へシート34,35の縦方向端部41,42が延び、コア36の両側縁43から横方向外方へシート34,35の両側部44,45が延びている。それらシート34,35の端部41,42が互いに重なり合って内面どうしが固着され、それらシート34,35の側部44,45が互いに重なり合って内面どうしが固着されている。
第2パネル23は、縦方向へ長い矩形を呈し、防漏シート24の先端部63の間であってシャーシ21の前胴周り域27と股下域28とに位置している。第2パネル23は、肌当接側に位置する透液性シート46(透液性第2シート)と、肌非当接側に位置する透液性シート47(透液性第2シート)と、透液性シート46,47の間に介在してそれらシート46,47の内面に接合された吸液性コア48(吸液性第1コア)とから構成されている。コア48は、その上面全体が透液性シート46に被覆され、その下面全体が透液性シート47に被覆されている。
第2パネル23は、シャーシ21の前胴周り域27固着された前部49と、シャーシ21の股下域28に位置する先端部50と、シャーシ21の両側部32に固着された両側縁部51(両側縁部)とを有する。前後部49,50は、シート46,47とコア48とから形成されている。両側縁部51は、互いに重なり合うシート46,47から形成されている。前部49と両側縁51とでは、透液性シート47の外面がシャーシ21に固着されている。前部49は、前胴周り域27の側から後胴周り域29の側へ向かって延び、股下域28の略前半分に位置している。先端部50は、シャーシ21の前胴周り域27の略前半分に位置し、シャーシ21に固着されていない。
第2パネル23の先端部50は、シャーシ21の両側部32の側に位置する一対の両側部分52と、両側部分52の間に位置する中間部分53とから形成されている。両側部分52と中間部分53とは、シート46,47とコア48とから形成されている。両側部分52と中間部分53とは、シャーシ21から上方へ延び、シャーシ21の上方へ凸となるように弧を画いている。具体的には、先端部50は、基端部につながる領域においてシャーシ21に対して所定の角度、好ましくは5°〜60°、より好ましくは15°〜45°の角度で上向きに折れ曲がってシャーシ21から離間している。折曲領域は、エンボス処理によって形成される。先端部は、両側部分52を、それらが互いに近づくように引き寄せることによって、および凸形の状態でシャーシ21上に固定することによって、上方に凸となっていてもよい。股下域28から後胴周り域29に向かって開口するポケット54が、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間に形成されている。ポケット54は、股下域28の縦方向の中央付近から股下域28の略前半分に延びている。第2パネル23の先端部50の下方には、第1パネル22の前部37の先端部分55が、ポケット54内に延びている。
第2パネル23では、コア48の縦方向両端縁56から縦方向外方へシート46,47の縦方向両端部57,58が延び、コア48の両側縁59から横方向外方へシート46,47の両側部60,61が延びている。第2パネル23では、それらシート46,47の端部57,58が互いに重なり合って内面どうしが固着され、それらシート46,47の側部60,61が互いに重なり合って内面どうしが固着されている。先端部50では、シート46,47の端部57,58がコア48の下面に向かって折り曲げられている。
防漏シート24は、シャーシ21の両側部32に配置されており、縦方向へ延びる基側部62と、固定側部62に並行して縦方向へ延びていてシャーシ21の上方へ起立性向を有する先端部63と、前後端部30,31に位置してシャーシ21の横方向内方へ倒伏した縦方向両端部64とを含む。基側部62と先端部63とは、シャーシ21の前後端部30,31間に延びている。先端部63は、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材65が収縮可能に取り付けられた先端縁66と、先端縁66から基側部62に延びる中央部分67とを有する。弾性部材65は、縦方向へ所定の倍率に伸長された状態で先端縁66に固着されている。おむつ20Aがシャーシ21の内面を内側にして縦方向へ湾曲して弾性部材65が収縮すると、先端縁66が縦方向へ縮み、先端部63がシャーシ21の上方へ起立して排泄物に対する障壁を形成する。
前端部30では、防漏シート24の端部64内面がシャーシ21に固着され、透液性シート46,47の端部57,58がシャーシ21と防漏シート24の端部64との間に介在してそれら要素21,24の内外面に固着されている。後端部31では、防漏シート24の端部64内面がシャーシ21に固着され、透液性シート34と不透液性シート35との端部がシャーシ21と防漏シート24の端部64との間に介在してそれら要素21,24の内外面に固着されている。両側部32では、防漏シート24の側部62内面がシャーシ21の内面に固着され、透液性シート34,46,47と不透液性シート35との側部44,45,60,61がシャーシ21と防漏シート24の側部62との間に介在してそれら要素21,24の内外面に固着されている。
後胴周り域29の両側部32には、繊維不織布から形成された一対の可撓性テープファスナ68が取り付けられている。テープファスナ68は、横方向へ延びる基端部69と先端部70とを有する。基端部69は、不織布25とフィルム26との間に介在し、それらの対向面に固着されている。先端部70の内面には、フック部材71が設けられている。先端部70は、おむつ20Aの横方向内方へ折曲され、フック部材71を介してシャーシ21の不織布25に仮止めされている。なお、先端部70には、フック部材71ではなく、感圧型接着剤が塗布されていてもよい。
前胴周り域27には、テープファスナ68の先端部70を着脱可能に止着する可撓性のターゲットテープ72が取り付けられている。ターゲットテープ72は、横長矩形を呈し、繊維シャーシとシャーシから突出するループ部材(図示せず)とから形成されている。ターゲットテープ72は、シャーシ21の外面に固着されている。テープファスナ68の先端部70に感圧型接着剤を塗布する場合は、ターゲットテープ72にプラスチックフィルムが使用される。
おむつ20Aを着用するには、後胴周り域29の両側部32を前胴周り域27の両側部32の外側に重ね合わせ、フック部材71を介してテープファスナ68の先端部70をターゲットテープ72に止着して前胴周り域27と後胴周り域29とを連結する。このようにして前後胴周り域27,29が連結されたおむつ20Aには、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。着用者の身につけられたおむつ20Aの前胴周り域27と股下域28の前半分とに排泄された尿は、第2パネル23のコア48に吸収保持され、股下域28の後半分と後胴周り域29とに排泄された大便の水分は、第1パネル22のコア36に吸収保持される。前胴周り域27に向かって流動した大便は、ポケット54に収容される。尿が速やかに吸収されるように、第2パネル23の液吸収性および液拡散性が第1パネル22よりも高いことが好ましい。
第2パネル23の先端部50がシャーシ21の上方へ起立し、シャーシ21と先端部50との間に股下域28から後胴周り域29に向かって開口するポケット54が形成されている。このように、股下域28の後半分や後胴周り域29に排泄された大便が前胴周り域27に向かって流動したとしても、ポケット54が大便を収容することができる。おむつ20Aは、背景技術のおむつと比較し、排泄された多量の大便を収容することができる。
おむつ20Aは、尿が第2パネル23に吸収保持され、大便が第1パネル22に吸収保持されるとともにポケット54に収容される。このように、尿と大便とが分離され、尿と大便とが混ざり合うことによる着用者の肌の汚れを防ぐことができる。さらに、前後胴周り域27,29において第1および第2パネル22,23が、嵩張るように重なり合うことがなく、着用したおむつ20Aに対する違和感がない。
第2パネル23の先端部50が着用者の性器と肛門との間に位置するから、尿および大便が互いに分離され、尿と大便とが混ざり合うことによる着用者の肌の汚れを防ぐことができる。第1パネル22の前部37の先端部分55が第2パネル23の先端部50の下方に延び、ポケット54内に延びている。そのような構成によって、たとえ尿がポケット54内へ第2パネルを透過したとしても、ポケット54において尿や大便が第1パネル22のコア36に吸収保持されるので尿と大便とが混ざり合うことを防ぐことができる。
防漏シート24の先端部63が尿に対する障壁を形成するので、第1および第2パネル22,23の上面(透液性シート34,46の上面)を拡散する尿が両側縁部39,51に向かって流動したとしても、尿の流動が先端部63によって阻止され、シャーシ21の両側部からの尿の横漏れを防ぐことができる。
図5は、他の一例として示す使い捨ておむつ20Bの斜視図であり、図6は、第1および第2パネル22,23の側から示す図5のおむつ20Bの部分破断平面図である。図7は、図5の7−7線矢視断面図であり、図8は、図5の8−8線矢視断面図である。図5,6では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図5のみ)で示す。図6は、おむつ20Bを弾性部材33,65,74の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。
このおむつ20Bが図1のそれと異なるのはポケット54に横方向へ延びるスペーサ73が配置されている点であり、その他の構成は図1−4のおむつ20Aと同一であるので、図1−4のおむつ20Aと同一の符合を付してその他の構成の説明は省略する。
スペーサ73は、横方向へ弾性的な伸縮性を有してポケット54に収縮可能に配置されている。具体的には、スペーサ73は、横方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材74が収縮可能に取り付けられた透水性シート75から形成されている。弾性部材74は、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でシート75に固着されている。スペーサ73は、第2パネル23の先端部50の両側部分52に固着された固定両端部76と、それら端部76の間に延びる中間部77とを有する。第2パネル23の先端部50の両側部分52は、スペーサ73の収縮力によってシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられている。
スペーサ73の固定両端部76は、先端部50の両側部分52に固着されることなく、シャーシ21と防漏シート24との間に介在してシート31の側部32とシート24の側部62とに固着されていてもよい。スペーサ73の両端部76は、シャーシ21と防漏シート24との間に介在してシート21の側部32とシート24の側部62とに固着されるとともに、先端部50の両側部分52に固着されていてもよい。
発明の範囲を逸脱することなく、スペーサ73に、弾性部材を省いた伸縮性の透水性シート、例えば、伸縮性かつ親水性繊維不織布を使用することもできる。また、スペーサ73には、非伸縮性の透水性シート、例えば、非伸縮性かつ親水性繊維不織布のみを使用することもできる。スペーサ73に非伸縮性の透水性シートを使用する場合は、先端部50の両側部分52がシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられるように、スペーサ73の横寸法をコア48の横寸法よりも小さくする。
スペーサ73の収縮力下でシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられると、先端部50の両側部分52は、シャーシ21から上方へ延び、シャーシ21の上方へ凸となるように弧を画いている。その結果、第2パネル23の先端部50の中間部分53は、両側部分52の上方へ凸となるように弧を画いている。
おむつ20Bでは、スペーサ73の収縮力によって第2パネル23の先端部50の両側部分52がシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられ、それによって先端部50の形態が上向き凸形状に維持される。換言すれば、シャーシ21の上方へ延びる両側部分52が不用意に倒伏することがない。このように、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間に形成されたポケット54の形態が、スペーサ73の収縮力の下に確実に保持される。おむつ20Bは、ポケット54が、その口を閉じ難く、大便を確実に収容することができる。おむつ20Bの厚み方向へ着用者の体圧がかかり、第2パネル23の先端部50が潰れたとしても、体圧が解除されると、スペーサ73の伸縮力によって先端部50がシャーシ21の上方へ凸となるように起立し、シャーシ21と先端部50との間に再びポケット54が形成される。
スペーサ73の収縮時における横寸法が第2パネル23を形成するコア48の両側縁59間の横寸法L1に対して20〜93%の範囲、より好ましくは、50〜80%の範囲にある。
弾性部材74を含むスペーサ73の100〜250%伸長時における横方向伸長応力が0.5〜1.5Nの範囲にある。スペーサ73の伸長応力が0.5N未満であると、スペーサ73の収縮力によって先端部50の両側部分52をシャーシ21の横方向内方へ十分に引き寄せることができず、おむつ20Bの厚み方向へわずかな体圧がかかっただけで第2パネル23の先端部50が容易に潰れ、ポケットがその口を閉じてしまう場合がある。スペーサの伸長応力が1.5Nを超過すると、股下域28が横方向内方へ必要以上に縮み、シャーシ21や第1パネル22の前部37、第2パネル23の先端部50に多数の不規則なギャザーが形成される。これらの不規則なギャザーは、ポケット54の好ましい形態を保持することができないのみならず、股下域28における第1および第2パネル22,23の体液吸収機能が低下する。その結果、股下域28において尿や大便を十分に吸収することができない。スペーサ73の伸長応力が前記範囲にあるおむつ20Bは、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間に形成されたポケット54の形態を確実に保持することができ、股下域における第1および第2パネル22,23の体液吸収機能が低下することがない。スペーサ73の伸長応力は、以下の方法で測定した。
(1)スペーサ73(弾性部材74を含む)をおむつ20Bから分離し、スペーサ73を裁断して縦寸法30mm、横寸法100mmの伸長応力測定用サンプルを作成した。日本の島津製作所社製の引張り試験機を使用した。
(2)弾性部材の収縮によって縮んだ状態のサンプルの横方向両端部を引張り試験機のチャックで挟み(チャック間寸法:約30mm)、100mm/minの速度でサンプルを横方向へ引っ張り、サンプルを260%まで伸長させた後、伸長状態を解除した。再度、試験機を介して100mm/minの速度でサンプルを横方向へ引っ張り、サンプルを100〜250%の範囲で伸長させ、そのときの試験機にかかる力を測定し、その測定値をスペーサ73の横方向伸長応力とした。このようにして測定したサンプルの横方向伸長応力は、0.5〜1.5Nであった。ここで、サンプルを200%まで伸長させるとは、たとえば、サンプルの横寸法が30mmの場合、30mmに2.0を乗じた値である60mmまで伸ばすことをいう。
図9は、他の一例として示す使い捨ておむつ20Cの斜視図であり、図10は、第1および第2パネル22,23の側から示す図9のおむつ20Cの部分破断平面図である。図11は、図9の11−11線矢視断面図であり、図12は、図9の12−12線矢視断面図である。図9,10では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図9のみ)で示す。図10は、おむつ20Cを弾性部材33,65の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。
おむつ20Cは、さらに、シャーシ21の内側に配置されて縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シート24を有する。このおむつ20Cが図1のそれと異なるのは、第2パネル23の先端部50の両側部分52が防漏シート24の先端部63に連結されている点であり、その他の構成は図1−4のおむつ20Aと同一であるので、図1−4のおむつ20Aと同一の符合を付してその他の構成の説明は省略する。
第2パネル23の先端部50の両側部分52は、その一部が防漏シート24の先端部63の先端縁66の側に位置する中央部分67に連結されている。両側部分52では、透液性シート46の外面が接着剤78を介して防漏シート24に固着されている。先端縁66は、先端部50の両側部分52の上方に延出している。先端部50の中間部分53の頂点79は、先端縁66の上方に位置している。防漏シート24の先端部63は、シャーシ21の上方へ起立して排泄物に対する障壁を形成するとともに、それによって先端部63の両側部分52をシャーシ21の上方へ持ち上げている。先端部50の両側部分52の全体が先端部63の中央部分67に連結されていてもよく、防漏シート24の先端縁66を含む先端部63全体が先端部50の両側部分52に連結されていてもよい。
防漏シート24の先端部63によって持ち上げられた両側部分52は、凸となるように弧を画くようにシャーシ21の上方へ延びている。したがって、中間部分53は、凸となるように弧を画くように両側部分52の上方へ延びている。シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間には、股下域28から後胴周り域29に向かって開口するポケット54が形成されている。ポケット54は、股下域28の縦方向の略中央から略前半分に延びている。第1パネル22の前部37の先端部分55が第2パネル23の先端部50の下方に位置し、ポケット54内に延びている。
防漏シート24の先端部63がシャーシ21の上方へ起立すると、第2パネル23の先端部50がシャーシ21の上方へ起立する。シャーシ21の上方に延びる両側部分52が不用意に倒伏することがないので、シャーシ21の上方へ凸となる先端部50の形態が、防漏シート24の先端部63によって確実に保持される。このように、防漏シート24の先端部63は、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間に形成されたポケット54の形態を確実に保持することができる。おむつ20Cは、ポケット54がその口を閉じ難く、大便を確実に収容することができる。
おむつ20Cは、防漏シート24の先端部63が尿に対する障壁を形成するので、第1パネル22の上面(透液性シート34の上面)を拡散する尿が両側縁部39に向かって流動したとしても、シャーシ21の両側部からの尿の横漏れを防ぐことができる。
防漏シート24の先端部63の先端縁66が、先端部50の両側部分52の上方に延び、それによって排泄物に対する障壁を形成する。第2パネル23の先端部50の上面(透液性シート46の上面)を拡散する尿が両側部分52に向かって流動したとしても、尿の流動が先端縁66によって阻止され、それによって先端部50の両側部分52からの尿の横漏れを防ぐことができる。先端部50の中間部分53の頂点79が先端縁66の上方に位置しているので、先端部50の中間部分53の頂点79が先端縁66よりも先に着用者の股間部に当接する。その結果、先端縁66がおむつ20Cの横方向へ倒伏することがなく、先端縁66が尿に対する障壁としての機能を失うことがない。
図13は、他の一例として示す使い捨ておむつ20Dの斜視図であり、図14は、第1および第2パネル22,23の側から示す図13のおむつ20Dの部分破断平面図とであり、図15は、図13の15−15線矢視断面図であり、図16は、図13の16−16線矢視断面図である。図13,14では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図13のみ)で示す。図14は、おむつ20Dを弾性部材33,65の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。
おむつ20Dが図1―4のおむつ20Aと異なるのは、第1および第2パネル22,23に折曲案内部80,83が形成されている点、ポケット54に横方向へ延びるスペーサ73が配置されている点、第2パネル23の先端部50の両側部分52が防漏シート24の先端部63に連結されている点である。その他の構成は図1−4のおむつ20Aと同一であるので、図1−4のおむつ20Aと同一の符合を付してその他の構成の説明は省略する。
第1パネル22の前部37には、横方向へ所定寸法離間して縦方向へ延びる一対の折曲案内部80が形成されている。具体的には、折曲案内部80は、シャーシ21の横方向内方へ弧を画き、前部37から両縁側部39に延びている。前部37は、折曲案内部80の両側に位置する両側部分81と、折曲案内部80の間に位置する中間部分82とに区画されている。前部37は、折曲案内部80を介して折れ曲がっている。前部37の両側部分81と中間部分82とは、シャーシ21とともにおむつ20Dの厚み方向下方へ向かって凸となるように弧を画いている。
第2パネル23の先端部50における両側部分52と中間部分53との間には、横方向へ所定寸法離間して縦方向に延びる一対の折曲案内部83が形成されている。具体的には、これらの折曲案内部83は、シャーシ21の横方向内方へ弧を画き、先端部50から両側縁部51に延びている。先端部50は、折曲案内部83を介して折れ曲がっている。
それら折曲案内部80,83では、第1および第2パネル22,23を形成するコア36,48は、折曲案内部80,83を除く第1パネル22の前部37と第2パネル23の先端部50とのコア36,48よりも小さい密度や坪量、厚み寸法を有する。ゆえに、それら折曲案内部80,83における第1および第2パネル22,23の剛性は、折曲案内部80,83を除く第1パネル22の前部37(コア36を含む)と第2パネル23の先端部50(コア48を含む)とのそれよりも低い。それら折曲案内部80,83では、第1および第2パネル22,23を形成するコア36,48の密度や坪量、厚み寸法のうちの少なくとも密度と坪量とを折曲案内部80,83を除く第1パネル22の前部37と第2パネル23の先端部50とのコア36,48のそれらよりも小さくすることで、それら折曲案内部80,83における第1および第2パネル22,23の剛性を折曲案内部80,83を除く第1パネル22の前部37(コア36を含む)と第2パネル23の先端部50(コア48を含む)とのそれよりも低くすることができる。
それら折曲案内部80,83は、コア36,48が存在せず、すなわち折曲案内部80がコア36を除く透液性シート34と不透液性シート35のみから形成され、折曲案内部83がコア48を除く透液性シート46,47のみから形成されていてもよい。発明の範囲を逸脱することなく、第1および第2パネル22,23において、折曲案内部80が前部37から両側縁部39に達することなく、前部37を縦方向に延びていてもよく、折曲案内部83が先端部50から両側縁部51に達することなく、先端部50を縦方向に延びていてもよい。
スペーサ73は、横方向へ弾性的な伸縮性を有してポケット54に収縮可能に配置されている。具体的には、スペーサ73は、縦方向に所定寸法離間して横方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材74が収縮可能に取り付けられた透水性シート75から形成されている。弾性部材74は、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でシート75に固着されている。スペーサ73は、第2パネル23の先端部50の両側部分52に固着された固定両端部76と、固定両端部76の間に延びる自由中間部77とを有する。先端部50の両側部分52は、スペーサ73の収縮力によってベースシート21の横方向内方へ引き寄せられている。
第2パネル23の先端部50の両側部分52は、防漏シート24の先端部63の先端縁66の側に位置する中央部分67に連結されている。両側部分52では、透液性シート46の外面が接着剤78を介して防漏シート24に固着されている。先端縁66は、先端部50の両側部分52の上方に延びている。先端部50の中間部分53の頂点79は、先端縁の上方に位置している。先端部63は、シャーシ21の上方へ起立して排泄物に対する障壁を形成し、それによって先端部50の両側部分52をシャーシ21の上方へ持ち上げている。
先端部50の両側部分52は、折曲案内部83を介して折れ曲がるとともに、スペーサ73によってシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられ、防漏シート24の先端部63によってシャーシ21の上方へ持ち上げられている。先端部50では、両側部分52がシャーシ21の上方へ延び、中間部分53が両側部分52の上方へ凸となるように弧を画いている。シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間には、股下域28から後胴周り域29に向かって開口するポケット54が形成されている。第2パネル23の自由後部50の下方で、第1パネル22の前部37の先端部分55がポケット54内に延びている。先端部分55は、シャーシ21とともにおむつ20Dの厚み方向下方に凸となってポケット54を形成している。
第1パネル22の前部37がシャーシ21とともにおむつ20Dの厚み方向下方へ凸となるとともに、第2パネル23の先端部50がシャーシ21の上方へ向かって凸となり、シャーシ21と先端部50との間に股下域28から後胴周り域29に向かって開口するポケット54が形成されている。そのような構成によって、股下域28の後半分や後胴周り域29に排泄された大便が前胴周り域27に向かって流動したとしても、ポケットに収容することができる。第1パネル22の固定前部37がシャーシ21とともにおむつ20Dの厚み方向下方へ凸となるように弧を画いている。そのような構成によって、図1,5,9のおむつ20A,20B,20Cと比較し、ポケット54のより大きな大便収容容積を確保することができる。このように、おむつ20D上に排泄された多量の大便をポケット54に確実に収容することができる。
折曲案内部83が第2パネル23の先端部50から両側縁部51に延び、先端部50が折曲案内部83を介して折れ曲がることで、第2パネル23の先端部50が折曲案内部83の両側に位置する両側部分52と折曲案内部83の間に位置する中間部分53とに明確に区画され、折曲案内部83の両側に位置する両側部分52がシャーシ21の上方へ起立し易い。それによって、折曲案内部83の両側に位置する両側部分52がシャーシ21の上方へ起立し易く、第2パネル23の先端部50がシャーシ21の上方へ容易に凸となる。このように、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間にポケット54が確実に形成される。
ポケット54に、横方向へ弾性的な伸縮性を有して収縮可能なスペーサ73が配置されている。先端部50の両側部分52が、スペーサ73の収縮力によってシャーシ21の横方向内方へ引き寄せられ、先端部50が上方へ凸の形状に維持される。換言すれば、シャーシ21の上方へ起立している両側部分52は、不用意に倒伏することがない。このように、シャーシ21と第2パネル23の先端部50との間に形成されたポケット54の形状は、スペーサ73の収縮力によって確実に維持される。おむつ20Dの厚み方向へ着用者の体圧がかかり、第2パネル23の先端部50が潰れたとしても、おむつ20Dが体圧から解放されると、スペーサ73の伸縮力によって先端部50がシャーシ21の上方へ凸となるように起立し、シャーシ21と先端部50との間に再びポケット54が形成される。
シャーシ21の上方へ起立している防漏シート24の先端部63が、シャーシ24の上方へ起立するように第2パネル21の先端部50を持ち上げ、先端部50は、防漏シート24の先端部63によって上方へ凸の形状に維持され、シャーシ21の上方へ延びている先端部50の両側部分52が不用意に倒伏することが防止される。その結果、防漏シート24の先端部63が、シャーシ21と先端部50との間に形成されたポケット54を好ましい形態に維持することができる。
おむつ20Dにおいてもまた、防漏シート24の先端部63によって形成された尿に対する障壁が、第1パネル22の上面(透液性シート34の上面)を拡散する尿が両側縁部39に向かって流動したとしても、シャーシ21の両側部からの尿の横漏れを防ぐことができる。
おむつ20Dにおいてもまた、防漏シート24の先端部63の先端縁が、先端部50の両側部分52の上方に延び、尿に対する障壁を形成する。先端部50の上面(透液性シート46の上面)を拡散する尿が両側部分52に向かって流動したとしても、先端縁66が、先端部50の両側部分52からの尿の横漏れを防ぐことができる。先端部50の中間部分53の頂点79が先端縁66の上方に位置している。そのような独自の構成によって、中間部分の頂点79が先端縁66よりも先に着用者の股間部に当接する。その結果、先端縁66がおむつ20Dの横方向へ倒伏することがなく、先端縁66が尿に対する障壁としての機能を失うことがない。
先端部50の両側部分52をシャーシ21の横方向内方へ引き寄せるスペーサ73は、先端部50の両側部分52を起立させる防漏シート24の先端部63とともに、ポケット54が、その閉じ難く、大便を確実に収容することを確実にする。
折曲案内部83を含む第2パネル23の先端部50(コア48を含む)の横方向の剛性値が0.5〜1.5mNの範囲にあり、折曲案内部83を除く第2パネル23の先端部50(コア48を含む)の剛性値が1.0〜2.0mNの範囲にある。折曲案内部83を含む先端部50の剛性値が1.5mNを超過すると、先端部50が折曲案内部83において折れ曲がり難く、両側部分52がシャーシ21の上方へ起立し難くなる。折曲案内部83を除く第2パネル23の先端部50の剛性値が1.0mN未満では、スペーサ73の収縮力によって先端部50が折曲案内部83を介してシャーシ21の横方向内方へ必要以上に縮む。その結果、ポケット54の形態を保持することができないのみならず、股下域28における第1および第2パネル22,23の体液吸収機能が低下し、股下域28において尿を十分に吸収することができない。折曲案内部を除く第2パネル23の自由後部50の剛性値が2.0mNを超過すると、第2パネルの柔軟性が低下し、着用者の股間部に当接する第2パネル23が着用者に不快な刺激を与える場合がある。これらの剛性値は、ガーレ法(JIS L 1096−01−8.20.1)に準拠して以下のように測定した。
(1)おむつ20Dから第2パネル23を分離し、第2パネルを裁断して縦寸法25mm、横寸法30mmの剛性値測定用サンプルを作成した。サンプルは、折曲案内部83を含む第1サンプルと、折曲案内部83を除く第2サンプル(コア48を含む)とを用意した。曲げ剛性の測定には、ガーレ柔軟度試験機を使用した。
(2)第1サンプルの縦方向一端部を試験機のチャックに挟み、第1サンプルの縦方向他端部を試験機の振り子にかけ、試験機の目盛りが3〜6の間になるように補助重りを取り付けた。試験機のスイッチを入れ、第1サンプルから振り子の回転ロッドが離れる瞬間の目盛りを読み、第1剛性値を測定した。次に、第1サンプルの縦方向他端部を試験機のチャックに挟み、第1サンプルの縦方向一端部を試験機の振り子にかけ、試験機の目盛りが3〜6の間になるように補助重りを取り付けた。次に、試験機のスイッチを入れ、第1サンプルから振り子の回転ロッドが離れる瞬間の目盛りを読み、第2剛性値を測定した。測定した第1および第2剛性値の平均を第1サンプルの曲げ剛性値とし、第1サンプルの曲げ剛性値を折曲案内部83を含む第2パネル23の先端部50の剛性値とした。第1サンプルの曲げ剛性値は0.5〜1.5mNであった。
(3)第2サンプルの縦方向一端部を試験機のチャックに挟み、第2サンプルの縦方向他端部を試験機の振り子にかけ、試験機の目盛りが3〜6の間になるように補助重りを取り付けた。試験機のスイッチを入れ、第2サンプルから振り子の回転ロッドが離れる瞬間の目盛りを読み、第3剛性値を測定した。次に、第2サンプルの縦方向他端部を試験機のチャックに挟み、第2サンプルの縦方向一端部を試験機の振り子にかけ、試験機の目盛りが3〜6の間になるように補助重りを取り付けた。次に、試験機のスイッチを入れ、第2サンプルから振り子の回転ロッドが離れる瞬間の目盛りを読み、第4剛性値を測定した。測定した第3および第4剛性値の平均を第2サンプルの曲げ剛性値とし、第2サンプルの曲げ剛性値を折曲案内部83を除く第2パネル23の先端部50(コア48を含む)の剛性値とした。第2サンプルの曲げ剛性値は1.0〜2.0mNであった。
このおむつ20Dは、折曲案内部80,83における第1および第2パネル22,23の剛性が折曲案内部80,83を除く第1パネル22の固定前部37と第2パネル23の先端部50とのそれより高くてもよい。それら折曲案内部80,83における剛性を折曲案内部80,83を除く前部37と先端部50とのそれより高くする一例は、折曲案内部80,83において第1および第2パネル22,23が厚み方向に圧縮され、折曲案内部80,83におけるコア36,48の密度および/または坪量が大きくされればよい。この場合は、固定前部37が折曲案内部80の両側で折れ曲がって両側部分81と中間部分82とに区画され、先端部50が折曲案内部83の両側で折れ曲がる。
おむつ20A,20B,20C,20Dは、第2パネル23の前部49がシャーシ21の前胴周り域27に固着されているが、前部49がシャーシ21の前端部30のみに固着されていてもよい。図9,13に示すおむつ20C,20Dは、第2パネル23の両側縁部51がシャーシ21の両側部32に固着されているが、先端部分付近の両側縁部51のみがシャーシ21の両側部32に固着されていればよく、両側縁部51の全体がシャーシ21の両側部32に固着されていなくてもよい。
それらおむつ20A,20B,20C,20Dは、それらの縦寸法を二分する横中心線で前半分と後半分とに分けられるとともに、前半分がさらに横分割線で横中心線寄りに位置する中央部分と横中心線から離れた端部分とに分けられたときに、先端部50がおむつ20A,20B,20C,20Dの中央部分の範囲に位置していればよい。
透液性シート34,46,47には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。防漏シート24や不透液性シート35には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、2枚以上の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用することができる。シャーシ21や防漏シート24、不透液性シート35には、高い耐水性を有するメルトブローン不織布の両面または片面に高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド不織布を重ね合わせた複合不織布(SM不織布、SMS不織布、SMMS不織布)を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系繊維を使用することができる。構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
透水性シートを形成する伸縮性かつ親水性繊維不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性繊維不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。透水性シートには、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる親水性かつ伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルのいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる親水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
コア36,48は、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚み寸法に圧縮されている。ゆえに、コア36,48は、その剛性がシート21,24,34,35,46,47の剛性よりも高い。コア36,48は、それの型崩れを防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シート(図示せず)に包被されている。
シャーシ21に対するシート35,47の固着、シート34,35,46,47どうしの固着、シート34,35,46,47に対するコア36,48の接合、シャーシ21,シート24に対する弾性部材33,65の固着には、接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤を使用することができる。
接着剤は、シャーシ21や防漏シート24、透液性シート34,46,47、不透液性シート35にスパイラル状や波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていることが好ましい。接着剤をそれらの態様でシート21,24,34,35,46,47に塗布すると、それらシャーシ21,シート24,34,35,46,47に接着剤が塗布された塗布域と接着剤が塗布されていない非塗布域とが形成され、それらシャーシ21,シート24,34,35,46,47どうしが断続的に固着され、コア36,48がシート34,35,46,47に断続的に接合されるとともに、弾性部材33,65がシャーシ21,シート24に断続的に固着される。
一例として示す使い捨ておむつの斜視図。 パネルの側から示す図1のおむつの部分破断平面図。 図1の3−3線矢視断面図。 図1の4−4線矢視断面図。 他の一例として示す使い捨ておむつの斜視図。 パネルの側から示す図5のおむつの部分破断平面図。 図5の7−7線矢視断面図。 図5の8−8線矢視断面図。 他の一例として示す使い捨ておむつの斜視図。 パネルの側から示す図9のおむつの部分破断平面図。 図9の11−11線矢視断面図。 図9の12−12線矢視断面図。 他の一例として示す使い捨ておむつの斜視図。 パネルの側から示す図13のおむつの部分破断平面図。 図13の15−15線矢視断面図。 図13の16−16線矢視断面図。

Claims (12)

  1. 縦および横方向を有する使い捨て着用物品が:前胴周り域、後胴周り域、それらの間に位置する股下域、前記前後胴周り域を前記横方向に延びる前後端部および前記前後端部間を前記縦方向に延びる両側部を有する不透液性シャーシ;前部、後部および両側縁部を有し、シャーシの内面に配置された体液吸収性第1パネル;基端部、先端部および両側縁部を有し、シャーシの内面に配置された体液吸収性第2パネルを含み、
    前記第1パネルが、前記シャーシの前記後胴周り域および前記股下域に延びており、前記第2パネルが、前記シャーシの前記前胴周り域および前記股下域に延びており、
    前記第1パネルが、少なくとも前記前部および前記後部において前記シャーシに固定されており、
    前記第2パネルが、少なくとも前記基端部が前記シャーシの前記前胴周り域の前記前端部に固定されており、前記先端部が前記シャーシの前記股下域に延びており、前記両側縁部が前記シャーシの前記両側部に沿って延びており、前記第2パネルの前記先端部が、前記基端部につながる領域において前記シャーシに対して所定の角度で上向きに折れ曲がって前記シャーシから離間し、前記シャーシと前記先端部との間に、前記股下域から前記後胴周り域に向かって開口するポケットが形成されていることを特徴とする前記物品。
  2. 前記第1パネルの前記前部が、少なくとも前記股下域の略後半分に延び、前記第2パネルの前記先端部が、少なくとも前記股下域の略前半分に延び、前記第1パネルの前記前部が、前記第2パネルの前記先端部の下方に位置して前記ポケット内に延びている請求項1記載の着用物品。
  3. 前記ポケットに、横方向へ延びるスペーサが配置され、前記スペーサが、前記シャーシの両側部および前記第2パネルの前記先端部の両側部の少なくとも一方に固定された両端と前記両端の間の中間部とを有し、前記先端部の両側部が、前記スペーサによって前記シャーシの前記横方向内方へ引き寄せられている請求項1記載の着用物品。
  4. 前記スペーサが、横方向へ弾性的な伸縮性を有して前記ポケットに収縮可能に配置され、前記先端部の両側部が、前記スペーサの収縮力によって前記シャーシの横方向内方へ引き寄せられている請求項3記載の着用物品。
  5. 前記着用物品が、さらに、各々前記シャーシの両側部に配置されて前記縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートを含み、前記防漏シートが、各々前記シャーシの前記両側部に沿って縦方向へ延びる基側部と、前記基側部に並行して縦方向へ延びていて前記シャーシの上方へ起立性向を有する先端部および前記前後端部に位置して前記シャーシの横方向へ倒伏した縦方向両端部を有し、前記第1および第2パネルが、前記防漏シートの先端部間に位置し、前記第2パネルの先端部の両側部分が、前記防漏シートの先端部に連結されている請求項1記載の着用物品。
  6. 前記防漏シートの先端部が、各々縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が収縮可能に取り付けられた先端縁を有し、前記第2パネルの先端部の前記両側部分が、前記先端縁の下方に連結され、前記先端部の中間部分の頂点が、前記先端縁の上方に位置している請求項5記載の着用物品。
  7. 横方向へ所定寸法離間している一対の折曲案内部が、前記第2パネルの先端部における両側部と中央部との間に形成されている請求項1記載の着用物品。
  8. 前記第2パネルの先端部の両側部分が、前記折曲案内部近傍において前記防漏シートの先端部に連結されている請求項7記載の着用物品。
  9. 前記折曲案内部が、前記第2パネルの前記先端部から前記両側縁部に達している請求項7記載の着用物品。
  10. 前記折曲案内部における前記第2パネルの剛性が、前記折曲案内部を除く前記第2パネルの先端部のそれよりも低い請求項7記載の着用物品。
  11. 前記折曲案内部における前記第2パネルの剛性が、前記折曲案内部を除く前記第2パネルの先端部のそれよりも高い請求項7記載の着用物品。
  12. 前記第1パネルが、透液性第1シートと、前記第1シートの下方に位置する吸液性第1コアとから形成され、前記第2パネルが、透液性第2シートと、前記第2シートに包被された吸液性第2コアとから形成されている請求項1記載の着用物品。
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