JPH09506251A - Bmpレセプターをコードするdna配列 - Google Patents

Bmpレセプターをコードするdna配列

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JPH09506251A JP7515213A JP51521395A JPH09506251A JP H09506251 A JPH09506251 A JP H09506251A JP 7515213 A JP7515213 A JP 7515213A JP 51521395 A JP51521395 A JP 51521395A JP H09506251 A JPH09506251 A JP H09506251A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、単離されたBMPレセプターキナーゼタンパク質またはその可溶性断片、前記BMPレセプターキナーゼタンパク質またはその前記可溶性断片をコードするDNA配列、前記DNA配列を含んでなる組換え発現ベクター、前記組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞、前記BMPレセプターキナーゼタンパク質またはその可溶性断片を発現する方法、前記BMPレセプターキナーゼタンパク質またはその可溶性断片に結合できる化合物を同定する方法、試料の中のこのような化合物の量を決定する方法、および前記BMPレセプターキナーゼタンパク質に対する抗体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 BMPレセプターをコードするDNA配列 技術分野 本発明は、骨の形成および発育の分野に関する。詳しくは、本発明は骨の形態 形成タンパク質レセプターおよび前記レセプターをコードするDNA配列に関す る。 背景 ヒトおよび他の温血動物は多数の骨関連疾患に悩まされることがある。このよ うな疾患は骨折から衰弱性疾患、例えば、オステオポローシス、までの範囲であ る。健康な個体において、骨の成長は一般に正常に進行しそして骨折は薬理学的 関与の必要なしに治癒するが、ある場合において骨は弱化するようになるか、ま たは適切に治癒することができないことがある。例えば、中年すぎの人およびコ ルチコステロイドの治療を受けている患者(例えば、移植の患者)において、治 癒はゆっくり進行することがある。オステオポローシスは、骨の硬組織が新しい 硬組織の発育に対して不釣り合いに失われていく症状である。オステオポローシ スは、一般に、骨の量の減少、または骨格組織:骨髄の萎縮(atrophy)として定 義され、そして骨の空間は大きくなり、繊維の結合は減少し、そして緻密な骨は 脆弱となる。他の骨関連疾患は骨関節炎であり、これは関節軟骨の劣化および磨 耗、ならびに関節表面における新しい骨の形成により特徴づけられる可動関節の 疾患である。 このような骨関連疾患のために種々の治療が利用可能であるが、いずれの治療 も最適な結果を提供しない。骨関連疾患を治療する個体が直面する困難の1つは 、骨の代謝および骨関連疾患の完全な理解の欠如である。このような理解の手掛 か りは、骨の成長に関係する成分の各々を同定しそして特徴づけることである。骨 形態形成タンパク質(BMPs)は、骨の形成および発育においてある役割を果 たしていることが証明された(Wozney、J.M.、Molec.Reproduct.and Develop.32:16 0-167(1992))。 さらに、BMPsの役割は骨におけるそれらの役割に限定されないことがある 。BMPsは他の組織、例えば、脳および腎臓において有意な濃度で見出される という発見(Wall、N.A.、Blessing、M.、Wright、C.V.E.、およびHogan、B.L.M.、J.Cel l.Biol.、120:493-502(1993);Ozkaynak、E.、Schnegelsberg、P.N.J.、Jin.D.F.Cliff ord、G.M.、Warren、F.D.、Drier、E.A.、およびOppermann、H.、J.Biol.Chem.、267:2522 0-25227(1992);Lyons、K.M.、Jones、C.M.、およびHogan、B.L.M.、Trends in Genetic s、7:408-412(1991))は、それらが発育および分化において追加の役割を果たすこ とがあることを示唆する。これを支持するものとして、BMPsは最近神経細胞 の分化を促進することが発見された(Basler、K.、Edlund、T.、Jessell、T.M.および Yamada、T.、Cell、73:687-702(1993);Paralkar、V.M.、Weeks、B.S.、Yu,Y.M.、Kleinma n、H.K.、およびReddi、A.H.、J.Cell.Biol.、119:1721-1728(1992))。 BMPは、BMP応答性細胞の形質膜上で発現される特定のBMPレセプター に結合することによって、細胞に対するその生物学作用を開始する。レセプター はタンパク質であり、このタンパク質は通常細胞膜を貫通しており、細胞の外側 からのリガンドと結合し、そして結合の結果として、細胞機能を変更するシグナ ルを細胞の内側に送る。この場合において、リガンドはタンパク質BMPであり 、そしてシグナルは軟骨と骨を生産する細胞の分化を誘導する。 BMPsに特異的に結合するBMPレセプターの能力のために、精製されたB MPレセプター組成物はBMPsについての診断アッセイにおいて、ならびに診 断および治療において使用するためのBMPレセプターに対する抗体を発生する とき、有用であろう。さらに、精製されたBMPレセプター組成物はBMPsに 結合するか、またはBMPsを捕集するために治療において直接使用することが でき、これにより骨の形成およびBMPsの発育活性を調節する手段を提供する ことができる。BMPレセプターの構造的および生物学的特性および骨の成長/ 形成の間のBMPsに対する種々の細胞集団の応答においてBMPsが果たす役 割を研究するために、または治療、診断、またはアッセイにおいてBMPレセプ ターを有効に使用するために、BMPレセプターの精製された組成物が要求され る。しかしながら、このような組成物は、組み換えDNA技術を使用してレセプ ターをコードする遺伝子をクローニングしそして発現させることによってのみ、 実際的収率で得ることができる。生化学的分析において使用するためのBMPレ セプターを精製するか、またはBMPレセプターをコードする哺乳動物の遺伝子 をクローニングしそして発現させる努力は、レセプターのタンパク質またはmR NAの適当な源が欠如することによって妨害されてきた。本発明以前において、 高いレベルのBMPレセプターを構成的にかつ連続的に発現する細胞系は知られ ておらず、これは直接的発現クローニングのための遺伝子ライブラリーのタンパ ク質の配列決定または構築のためのレセプターの精製を排除する。BMPレセプ ターの配列が入手可能となると、生化学的分析およびスクリーニングの実験にお いて使用するための高いレベルの組換えBMPレセプターを有する細胞系を生じ させることができるであろう。 以上のように、BMPレセプターのDNA配列およびこの配列によりコードさ れる単離されたBMPレセプタータンパク質が要求されている。 発明の目的 本発明の目的は、単離されたBMPレセプターキナーゼタンパク質を提供する ことである。 また、本発明の目的は、BMPレセプターキナーゼタンパク質をコードするD NA配列を提供することである。 また、本発明の目的は、BMPレセプターキナーゼタンパク質をコードする組 換え発現ベクターを提供することである。 また、本発明の目的は、BMPレセプターキナーゼタンパク質をコードする組 換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞を提供することである。 また、本発明の目的は、BMPレセプターキナーゼタンパク質を生産する方法 を提供することである。 また、本発明の目的は、BMPレセプターキナーゼタンパク質に結合できる化 合物を同定する方法を提供することである。 また、本発明の目的は、試料の中のBMPレセプターキナーゼタンパク質に結 合できる化合物の量を決定する方法を提供することである。 また、本発明の目的は、BMPレセプタータンパク質に特異的な抗体およびそ れらを生産する方法を提供することである。 発明の概要 本発明は、単離されたBMPレセプターキナーゼタンパク質またはその可溶 性断片、前記BMPレセプターキナーゼタンパク質またはその前記可溶性断片を コードするDNA配列、前記DNA配列を含んでなる組換え発現ベクター、前記 組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞、前記BMPレセプターキナーゼタン パク質またはその可溶性断片を発現する方法、前記レセプターキナーゼタンパク 質に結合できる化合物を同定する方法、試料の中のこのような化合物の量を決定 する方法、および前記BMPレセプターキナーゼタンパク質またはその可溶性断 片に対する抗体に関する。 図面の簡単な説明 第1図は、BRK−1のPCR増幅において使用する縮重オリゴヌクレオチド のプライマーのDNA配列を示す。ヌクレオチド塩基のアデニン、チミジン、シ トシン、グアニン、およびイノシンをそれぞれの単一文字コードA、T、C、G およびIで表す。ACT1AおよびACT1Bは縮重3’PCRプライマーの組 を意味する。ACT2AおよびACT2Bは縮重5’PCRプライマーの組を意 味する。 第2図は、t−BRK−1およびBRK−1のキナーゼドメインと下記のTG F−βレセプターファミリーの他の構成員とを比較するタンパク質配列の整列(a lignment)である:DAF1、C.エレガンス(C.elegans)からのDaf−1レセ プターキナーゼ(Georgi、L.L.、Albert、P.S.、およびRiddle、D.L.、Cell、61:635-64 5(1990));MACT、マウスアクチビン(activin)レセプターII型(Mathews、L. S.およびVale W.W.、Cell、65:973-982(1991));RTGFBR2、ラットTGF −βレセプターII型(Tsuchida、K.、Lewis、K.A.、Mathews、L.S.、およびVale、W.W .、Biochem.Biophys,Res.Commun.、191:790-795(1993));MACTR1、マウスア クチビンレセプターI型(Ebner、R.、Chen、R.-H.、Shum、L.、Lawler、S.、Zioncheck、T .F.、Lee、A.、Lopez、A.R.、およびDerynck、R.、Science、260:1344-1348(1993)):R 3、R2、およびR4、ラットからのI型レセプター、未知のリガンド(He、W.W.、 Gustafson、M.L.、Hirobe、S.、およびDonahaoe、P.K.、Develop.Dynamics、196:133-1 42(1993))。括弧は完全なキナーゼドメインを有するキナーゼについて予測され たキナーゼ末端領域を示す。 第3図は、哺乳動物細胞の中でBRK−1を発現させるために使用した、構築 物pJT4−J159Fを示す。CMV、サイトメガロウイルス初期プロモータ ー/エンハンサー;R、ヒトT細胞白血病ウイルス−1の長い末端反復からの“ R”要素;SP、SV40ウイルスからのイントロンスプライス部位;T3、T 3バクテリオファージからのプロモーター;T7、T7バクテリオファージから のプロモーター領域;ポリA、メッセージのポリアデニル化を指令するSV40 ウイルスからの領域;SV40 ORI、SV40ウイルスからの複製起点;A mp、大腸菌(E.coli)における選択のためのアンピシリン耐性 遺伝子。 第4図は、哺乳動物細胞の中でt−BRK−1を発現させるために使用した、 構築物pJT6−J159Tを示す。略号は第3図におけるものと同一である。 第5図は、構築物pJT4−J159Fを使用する、BRK−1のcDNAで トランスフェクションしたCOS−7細胞への[125I]−BMP−4の結合を 示す。[125I]−BMP−4の濃度は100pMである。 第6図は、BRK−1のcDNAでトランスフェクションしたCOS−7細胞 への放射性標識化BMPsの架橋を示す。第6A図は、BRK−1への[125I ]−BMP−4の架橋を示す。左のレーン、構築物pJT4−J159Fを使用 する、BRK−1のcDNAでトランスフェクションしたCOS−7細胞:10 nMの非標識化BMP−2の不存在(−)または存在(十)における架橋。右の レーン、モックトランスフェクションしたCOS−7細胞:10nMの非標識化 BMP−2の不存在(−)または存在(+)における架橋。第6B図、BRK− 1への[125I]−DR−BMP−2の架橋。左のレーン、構築物pJT4−J 159Fを使用する、BRK−1のcDNAでトランスフェクションしたCOS −7細胞:10nMの非標識化BMP−2の不存在(−)または存在(+)にお ける架橋。 第7図は、COS−7細胞の中で発現されそして[125I]−BMP−4に架 橋したBRK−1の免疫沈降を示す。「+」と表示するレーン、構築物pJT4 −J159Fを使用して、BRK−1のcDNAでトランスフェクションしたC OS−7細胞。「−」と表示するレーン、モックトランスフェクションしたCO S−7細胞。トランスフェクション後、細胞を[125I]−BMP−4に架橋し 、次いで示した抗血清を使用して免疫沈降させた。左のレーン、抗血清1351 、細胞外ドメイン(ECD)に対して特異的;右のレーン、抗血清1378、1 379および1380、すべてはキナーゼドメインに対して特異的 である。 発明の開示 本発明は、単離されたBMPレセプターキナーゼタンパク質、前記タンパク質 をコードするDNA配列、前記DNA配列を含んでなる組換え発現ベクター、前 記組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞、前記BMPレセプターキナーゼタ ンパク質を発現する方法、および前記BMPレセプターキナーゼタンパク質に対 する抗体を提供することによって、単離されたBMPレセプタータンパク質の要 求に答える。 本明細書おいて、「BMPレセプターキナーゼタンパク質−1」または「BR K−1」は、配列番号4のアミノ酸配列を有するタンパク質、ならびに配列番号 4に実質的に類似し、かつBMP−2および/またはBMP−4に結合すること ができるか、またはBMP−2またはBMP−4分子により開始された生物学的 シグナルを細胞に細胞に伝達できるか、またはBRK−1対して生じさせた抗B RK−1抗体と交差反応できることにおいて生物学的に活性であるタンパク質を 意味する。 本明細書おいて使用するとき、「末端が切り取られた(truncated)BMPレセ プターキナーゼタンパク質」または「t−BRK−1」はアミノ酸配列の配列番 号2を有するタンパク質を意味する。 本明細書おいて、「実質的に類似する」は、アミノ酸または核酸を定義するた めに使用するとき、特定の主題の配列、例えば、突然変異誘発により変更された 配列が、参照配列から1または2以上の置換、欠失、または付加により変化し、 それらの正味の効果がBRK−1タンパク質の生物学的活性を保持することであ ることを意味する。また、DNA配列が、遺伝暗号における縮重の結果として、 参照アミノ酸配列に実質的に類似するアミノ酸配列をコードする場合、核酸のサ ブユニットおよび類似体は本明細書において開示する特定のDNA配列に「実質 的に類似する」。 本明細書おいて、「生物学的に活性」は、特定の分子が本明細書において開示 する本発明の態様と十分なアミノ酸配列の類似性を有し、検出可能な量のBMP −2またはBMP−4と結合できるか、またはBMP−2またはBMP−4の刺 激を細胞に、例えば、ハイブリッドレセプター構築物の成分として、伝達できる ことを意味する。好ましくは、本発明の範囲内に入る生物学的に活性なBRK− 1またはt−BRK−1は、ナノモルまたはサブナノモルの親和性(ほぼ10-9 Mに等しいKd)で[125I]−BMP−4と結合することができる。好ましく は、親和性は、下記の実施例10に開示されている飽和結合分析により、約1× 10-10M〜約1×9-9M、より好ましくは約5×10-10Mである。 本明細書おいて、「可溶性断片」はBRK−1またはt−BRK−1の細胞外 領域に相当するアミノ酸配列をいう。可溶性断片は、BMPの結合に不必要なレ セプター分子の領域が欠失されている末端が切り取られたタンパク質を包含する 。本発明のこのような可溶性断片の例は、下記のものを包含するが、これらに限 定されない:配列番号6に実質的に類似するアミノ酸配列、配列番号2に記載さ れるアミノ酸残基1−152、配列番号4に記載されるアミノ酸残基1−152 を有するポリペプチド;または配列番号5に実質的に類似する核酸残基、配列番 号1に記載される残基291−746、または配列番号3に記載される残基11 −466によりコードされるポリペプチド。 本明細書おいて、「ジギト除去(digit-removed)BMP−2」または「DR− BMP−2」は、成熟BMP−2のアミノ末端が温和なトリプシン消化により除 去された、BMP−2タンパク質の断片をいう。 本明細書おいて「単離された」は、本発明のレセプタータンパク質または前記 タンパク質をコードするDNA配列への言及において、タンパク質またはDNA 配列が天然に存在する複雑な細胞の環境から除去され、そして前記タンパク質を 天然に発現しない細胞において、前記DNA配列が適当な調節配列に作動可能に 連結されたとき、前記DNA配列から前記タンパク質が発現可能であることを意 味する。 本明細書おいて、「作動可能に連結された」は、線状DNA配列が同一線状D NA配列の他の部分の活性に影響を及ぼすことができる状態をいう。例えば、シ グナルペプチド(分泌リーダー)のDNAは、ポリペプチドの分泌に関係する前 駆体として発現される場合、ポリペプチドのDNAに作動可能に連結され、プロ モーターは、それが配列の転写をコントロールする場合、コーディング配列に作 動可能に連結され、またはリボソーム結合部位は、それが翻訳を可能なように位 置させる場合、コーディング配列に作動可能に連結される。一般に、「作動可能 に連結された」は、隣接を意味しそして、分泌リーダーの場合において、リーデ ィングフレームにおける隣接を意味する。 本明細書おいて使用するとき、「ATCC」はアメリカン・タイプ・カルチャ ー・コレクション(American Type Culture Colle ction)米国メリーランド州ロックビル、を意味する。 本明細書おいて、「骨形態形成タンパク質2」または「BMP−2」は、AT CC No.40345の中に含有されるDNA配列によりコードされるペプチ ドを意味する(参照、ATCC/NIH REPOSITORY CATALOGUE OF HUMAN AND MOUSE DNA P ROBES AND LIBRARIES、第6版、1992、p.57、以後「ATCC/NIH REPOSITORY CATALOGUE」 )。BMPの単離は米国特許第5,013,649号(Wang、WozneyおよびRosen、 1991年5月7日発行)、米国特許第5,166,058号(Wang、WozneyおよびRose n、1992年11月24日発行)および米国特許第5,168,050号(Hommondsおよび Mason、1992年12月1日発行)(それらの各々は引用することによって本明細書の一 部とされる)に開示されている。 本明細書おいて、「骨形態形成タンパク質4」または「BMP−4」は、 ATCC No.40342の中に含有されるDNA配列によりコードされるペ プチドを意味する(参照、ATCC/NIH REPOSITORY CATALOGUE」)。BMP−4の単離 は米国特許第5,013,649号(Wang、WozneyおよびRosen、1991年5月7日発行 、引用することによって本明細書の一部とされる)に開示されている。 本明細書おいて、「DNA配列」は、別々の断片の形態の、またはより大きい DNA構築物としてのDNAポリマーをいい、実質的に純粋な、すなわち、汚染 する内因性物質を含有しない形態で、かつ標準的生化学的方法により、例えば、 クローニングベクターを使用して、配列およびその成分ヌクレオチド配列を同定 、操作、および回収することができる量または濃度で、少なくとも1回単離され たDNAから誘導されたものをいう。このような配列は、好ましくは、典型的に は真核性遺伝子の中に存在する内部の非翻訳配列(イントロン)により中断され ないオープンリーディングフレームの形態で提供される。関係する配列を含有す るゲノムDNAを使用することもできる。非翻訳DNAの配列はオープンリーデ ィングフレームから5’または3’に存在し、ここでそれはコーディング領域の 操作または発現を妨げない。本発明により提供されるタンパク質をコードするD NA配列は、cDNA断片および短いオリゴヌクレオチドのリンカーから、また は一連のオリゴヌクレオチドから構築して、組換え転写ユニットの中で発現され ることができる合成遺伝子を提供することができる。 本明細書おいて使用するとき、「組換え」は、in vitroで操作されそ して宿主生物の中に導入されたDNA配列からタンパク質が誘導されることを意 味する。 本明細書おいて、「微生物の」は細菌または真菌(例えば、酵母)の発現系に おいて作られた組換えタンパク質をいう。 本明細書おいて、「組換え発現ベクター」は、BRK−1またはt−BRK− 1をコードするDNAを発現するために使用され、そして1)遺伝子の発現にお いて調節の役割を有する遺伝要素、例えば、プロモーターおよびエンハンサー、 2)mRNAに転写されそしてタンパク質に翻訳される構造またはコーディング 配列、および3)適当な転写および翻訳の開始および停止の配列、のアセンブリ ーを含んでなる転写サブユニットを含むDNA構築物をいう。真核性発現系(例 えば、酵母または哺乳動物細胞)における使用を意図する構造要素は、好ましく は、宿主細胞により翻訳されたタンパク質の膜への輸送または細胞外分泌を可能 とするシグナル配列をタンパク質のN−末端に含む。また、組換えタンパク質が シグナル配列を含まないで発現される場合、細胞の内側での発現のために、それ はN−末端のメチオニン残基を含むことができる。この残基は必要に応じて引き 続いて発現された組換えタンパク質から切断して、最終生成物を得ることができ る。この分野においてよく知られている方法を使用して、本発明の組換え発現ベ クターを構築することができる。本発明において使用のために適切なベクターは 、下記のものを包含するが、これらに限定されない:哺乳動物細胞について、p JT4(後にさらに論ずる)、pcDNA−1(Invitrogen、カリフォルニア 州サンディエゴ) およびpSV−SPORT 1(Gibco-BR1、メリーランド州ガイサーバーグ);昆虫細胞につい て、pBlueBac IIIまたはpBlueBacHisバキュロウイルス のベクター(Invitrogen、カリフォルニア 州サンディエゴ);および細菌細胞について、pET −3(Novagen、ウイスコンシン州マディソン)。BRK−1またはt−BRK−1をコードする DNA配列は、調節要素に作動可能に連結したベクターの中に存在することがで きる。本発明の1つの態様において、哺乳動物宿主細胞は好ましくはプラスミド 構築物pJT4−J159Fでトランスフェクションし、これによりBRK−1 を発現させる。本発明の他の態様において、哺乳動物宿主細胞は好ましくはプラ スミド構築物pJT6−J159Tでトランスフェクションし、これによりt− BRK−1を発現させる。組換え分子を使用するトランスフェクションは、この 分野においてよく知られている方法により実施することができる。 本明細書おいて、「宿主細胞」は本発明の組換え発現ベクターを含んでなる細 胞を意味する。宿主細胞は組換え発現プラスミド内で安定にトランスフェクショ ンされるか、または一時的にトランスフェクションされるか、または組換えウイ ルスのベクターにより感染されることができる。宿主細胞は原核細胞、例えば、 大腸菌(Escherichia coli)、真菌系、例えば、サッカロミセス・セレビシエ(Sac charomyces cerevisiae)、昆虫由来の永久的細胞系、例えば、SF−9またはS F−21、および永久的哺乳動物細胞系、例えば、チャイニーズハムスター卵巣 (CHO)およびSV40で形質転換されたアフリカミドリザルの腎細胞(CO S)を包含する。 1つの態様において、本発明はBMPレセプターキナーゼタンパク質、または その可溶性断片に関する。好ましくは、BRK−1タンパク質は配列番号4のア ミノ酸配列を有する。好ましくは、可溶性断片は配列番号6のアミノ酸配列を有 し、好ましくは可溶性断片は配列番号5の核酸配列のによりコードされる。 他の態様において、本発明はBRK−1タンパク質をコードするDNA配列に 関する。DNA配列はゲノムDNAまたはcDNAであることができる。好まし くは、DNA配列は配列番号3である。 他の態様において、本発明はBRK−1タンパク質をコードするDNA配列を 含んでなる組換え発現ベクターに関する。好ましくは、組換え発現ベクターは、 ATCC No.69457の中に含有されるpJT4−J159Fの同定特性 のすべてを有するプラスミドである。 他の態様において、本発明は前述の組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞 に関する。好ましくは、宿主細胞は哺乳動物細胞、より好ましくはCHO細胞ま たはCOS細胞である。 他の態様において、本発明は末端が切り取られたBMPレセプターキナーゼタ ンパク質、またはその可溶性断片に関する。好ましくは、t−BRK−1は配列 番号2のアミノ酸配列を有する。好ましくは、t−BRK−1の可溶性断片は配 列番号6のアミノ酸配列を有し、好ましくはt−BRK−1の可溶性断片は核酸 配列の配列番号5によりコードされる。 他の態様において、本発明はt−BRK−1をコードするDNA配列に関する 。好ましくは、t−BRK−1をコードするDNA配列は配列番号1を有する。 他の態様において、本発明はt−BRK−1をコードするDNA配列を含んで なる組換え発現ベクターに関する。好ましくは、組換え発現ベクターは、ATC C No.69474の中に含有されるpJT6−J159Tの同定特性のすべ てを有するプラスミドである。 他の態様において、本発明はt−BRK−1を含んでなる組換え発現ベクター を含んでなる宿主細胞に関する。好ましくは、宿主細胞は哺乳動物細胞、より好 ましくはCHO細胞またはCOS細胞である。 他の態様において、本発明は前述の宿主細胞からBRK−1またはt−BRK −1を単離することを含んでなるBRK−1またはt−BRK−1を生産する方 法に関する。 他の態様において、本発明はBMPレセプターキナーゼタンパク質に結合する ことができる化合物(例えば、BMP(好ましくはBMP−2またはBMP−4 )、および他のなお発見すべき化合物)を同定する方法に関し、この方法はBM Pレセプターキナーゼタンパク質に結合できる化合物を含んでなる試料をBMP レセプターキナーゼタンパク質に導入し、そして前記化合物をBMPレセプター キナーゼタンパク質に結合させることを含んでなる。好ましくは、レセプターキ ナーゼタンパク質は配列番号4のアミノ酸配列(t−BRK−1)またはその可 溶性断片、または配列番号2(BRK−1)またはその可溶性断片を有する。こ のような方法は、また、試料の中に存在するBMPまたは他のレセプター結合化 合物の量を決定するために有用である。 例えば、試料の中のBMP濃度は放射性レセプターのアッセイにより決定する ことができる。このアッセイにおいてここで試料の中の非標識化BMPをBRK −1またはt−BRK−1レセプターへの結合について標識化トレーサーBMP と競合させる。試料の中のBMPの量が増加するにつれて、BRK−1またはt −BRK−1に結合できる標識化BMPの量は減少する。非標識化BMPの既知 の特性を使用して作成した標準曲線と比較すると、試料の中のBMP濃度を正確 に定量することができる。トレーサーBMPの標識化は、好ましくは、[125I ]NaIを使用するヨウ素化により実施される。BRK−1またはt−BRK− 1は安定な細胞系の外側膜において発現させるか、または可溶性断片として、ま たは固体の支持体に共有結合した可溶性断片として供給することができる。この アッセイを実施するために、試料からの非標識化BMPおよび標識化トレーサー BMPを、平衡に到達するまで、レセプターへの結合について競合させる。次い で、例えば、洗浄(付着性細胞系の場合において)、急速濾過または遠心法(非 付着性細胞系または固体の支持体に結合したレセプターの場合において)、また は抗体、ポリエチレングリコール、または他の沈降剤を使用するレセプター−リ ガンド複合体の沈降および引き続く濾過または遠心法(可溶性レセプターの場合 において)により、レセプター−BMP複合体を遊離リガンドから単離する。次 いで、複合体の中の標識化BMPの量を、典型的にはガンマカウンティングによ り定量し、そして既知の標準と比較する。これらの方法は他のレセプターを使用 して文献に記載されており(Williams、M.、Med.Res.Rev.、11:147-184(1991);Higuc hi、M.およびAggarwal、B.B.、Anal.Biochem.、204:53-58(1992);Cain、M.J.、R.K.、Ga rlickおよびP.M.Sweetman、J.Cardiovasc.Pharm.17:S150-S151(1991);それらの 各々は引用することによって本明細書の一部とされる)、そしてBRK−1レセ プター/BMP系に容易に適合させることができる。 同一技術を大きい処理能力のスクリーンにおいて適用して、BRK−1または t−BRK−1に結合できる化合物を同定する。このような方法において、BR K−1またはt−BRK−1(またはその可溶性断片)に対する化合物の親和性 が高いほど、化合物はレセプターへの結合についてトレーサーとより効率よく競 合し、そしてレセプター−リガンド複合体の中のカウントはより低くなるであろ う。この場合において、一連の化合物を同一濃度範囲において比較して、どちら が最高の親和性でレセプターの結合について競合するかを見る。 他の態様において、本発明はBRK−1またはt−BRK−1に対して特異的 な抗体、およびそれを産生する方法に関する。 好ましくは、タンパク質産物を哺乳動物細胞におけるように分泌されるべき系 におけるBRK−1またはt−BRK−1の発現について、配列番号2、配列番 号4または配列番号6の最初の23アミノ酸は、タンパク質産物を細胞の分泌器 官に向けるシグナル配列を構築する。引き続いて、タンパク質産物は、膜貫通領 域が存在する場合(t−BRK−1(配列番号2)またはBRK−1(配列番号 4)におけるように)膜の中に組み込まれるか、または膜貫通領域が存在しない 場合(t−BRK−1またはBRK−1の可溶性形態(配列番号6)におけるよ うに)分泌される。しかしながら、シグナル配列を構成するアミノ酸は一般に転 写後のプロセシング間の加水分解により除去されるので、成熟したプロセシング されたタンパク質はアミノ酸Gln24において開始されることが予測される。 産物が細菌(例えば、大腸菌(E.coli))におけるように細胞内に蓄積 される発現系について、シグナル配列を構成するアミノ酸は好ましくは省略され 、そして余分のメチオニンは好ましくはN−末端に付加されて開始コドンとして 働く。 本発明は、リガンド、例えば、既知または推定上の薬物、が本発明のDNA分 子によりコードされるBRK−1レセプターに結合しおよび/またはそれを活性 化することができるかどうかを決定するために有用である。本明細書において記 載する細胞系の中へのDNA配列のトランスフェクションは、単離されたDNA 分子によりコードされるレセプターに結合しおよび/またはそれを活性化するリ ガンドの能力についてのアッセイ系を提供する。組換え細胞系、例えば、本明細 書において記載する系は、既知または候補の薬物と、レセプターに結合し、かつ 放射性、分光分析または他の試薬により標識化されるリガンドとの間の競合結合 アッセイにおいて使用する、生きている細胞培養物として有用である。トランス フェクションされた細胞から単離されたレセプターを含有する膜調製物は、また 、競合結合アッセイのために有用である。レセプターのリガンド結合ドメインか ら誘導される可溶性レセプターは、また、薬物候補を高い処理能力でスクリーニ ングすることに使用することができる。細胞内シグナリングの機能的アッセイは 、結合親和性およびレセプター機能の活性化における効能についてのアッセイと して作用することができる。さらに、組換え細胞系は、レセプターにより送られ たシグナルがレセプター遺伝子を作動状態にするように、応答要素に作動可能に 連結されたレセプター遺伝子を含むように修飾することができる。このような系 は、レセプターのアゴニストの同定に向けられた大きい処理能力のスクリーニン グにおいて特に有用である。これらの組換え細胞系は、薬物の開発についての可 能性を有する天然または合成の化合物の同定のために有用な、「薬物発見系」を 構成する。このような同定された化合物は、単離されたDNA分子によりコード されるレセプターの天然の機能を活性化または阻害する処理化合物として、さら に修飾または使用することができる。 多くのBRK−1またはその可溶性形態を発現する安定な細胞系は、また、レ セプターの精製のためのタンパク質源として有用である。次いで、精製されたレ セプターまたはその可溶性形態は、前述の目的で大きい処理能力のスクリーニン グアッセイのために使用することができる。精製されたレセプターまたはその可 溶性形態は、また、X線結晶学またはNMR技術により、BMP:BRK−1複 合体の構造の決定に使用することができ、次いでこれはBMPアゴニストまたは アンタゴニストの合理的設計において使用されるであろう。 本明細書において記載するヌクレオチド配列、配列番号1および配列番号3は 、マウスNIH3T3細胞から単離された、それぞれ、t−BRK−1およびB RK−1の配列を表す。これらの配列は、他の種、例えば、ヒト、からのBRK −1のcDNAを得るために容易に使用することができる。これらのcDNA配 列は、また、BRK−1のゲノムDNAを単離するために容易に使用できる。こ れは、治療的関与のための新しい機会を提供することがある、レセプター遺伝子 の発現をコントロールする調節要素の分析を可能とするであろう。ヌクレオチド 配列は、また、正常オリゴヌクレオチド配列疾患の状態におけるBRK−1の分 布を決定するために有用であり、これはin vivoのその生理学的役割の評 価を可能とするであろう。 本発明の好ましい態様を例示する目的で、下記の非限定的例を詳細に説明する 。 実施例1 BRK−1PCRプライマー断片の単離 高度に関係する細胞質ゾルrafタンパク質キナーゼのキナーゼドメイン配列 (Nishida、Y.、Hata、M.、Toshikazu、A.、Ryo、H.、Yamagata、M.、Shimizu、K.、およびNis hizuka、EMBO J.7:775-781(1988);Bonner、T.L.、Oppermann、H.、Seeburg、P.、Kerby 、S.B.、Gunnell、M.A.、Young、A.C.、およびRapp、U.R.、Nucleic Acids Res.14:1009 -1015(1986))と比較して、アクチビン(activin)(Mathews、L.S.およびV ale、W.W.、Cell 65:973-982(1991))およびDaf-1(Georgi、L.L.、Albert、P.S.、およ びRiddle、D.L.、Cell 61:635-645(1990))レセプターキナーゼのタンパク質配列の 整列に基づいて、PCRプライマーを設計する。この整列は、アクチビンおよび Daf−1レセプターキナーゼが、rafキナーゼの中に存在しないキナーゼド メインVIの中にユニークなインサートを含有することを示す。それゆ え、このインサートを含みかつアクチビンおよびDaf−1レセプターに高度に 関係するレセプターキナーゼをクローニングする確率を増加する断片を発生する ように、プライマーを設計する。アクチビンおよびDaf−1レセプターのキナ ーゼドメインIIの中に見出される、タンパク質配列E A/Y V A V K V/I Fをコードする縮重オリゴヌクレオチドプライマーとして、センス プライマーを設計する。ACT2AおよびACT2Bは縮重5’PCRプライマ ーのこの組を意味するように与えた名称であり、第1図に示されている。アクチ ビンおよびDaf−1レセプターのドメインVIBの中に見出される、タンパク 質配列K P A M/I A/S H R D I Kに相当するアンチセン ス鎖をコードする縮重オリゴヌクレオチドプライマーのプールとして、アンチセ ンスプライマーを設計する。ACT1AおよびACT1Bは縮重3’PCRプラ イマーのこの組を呼ぶように与えた名称であり、第1図に示されている。 「RNAZOL」(Tel-Test Friendswood、TX:チオ シアン酸グアニジニウム、フェノールおよびβ−メルカプトエタノールを含有す るRNAの急速単離のための溶液)を使用して、マウスNIH3T3細胞(AT CC CRL 1648)から、全体のRNAを単離する。次いで、オリゴ(d T)セルロースクロマトグラフィー(Pharmacia社 LKB、ニュージ ャージイ州ピスカタウェイ)上のクロマトグラフィーにより、ポリA−RNAを 調製する。逆転写酵素を使用して200ngのポリアデニル化mRNAから一本 鎖DNAを生じさせた(Stratagene社、カリフォルニア州ラジョラ、 からの第1鎖合成キット;このキットは、マロネイ(Maloney)ネズミ白 血病ウイルスからの逆転写酵素、プライマー、ヌクレオチドおよびバッファーを 包含する、RNAからcDNAを生じさせるために必要な成分を含有する)。次 いで、第1図に示す50pmolの5’プライマーACT2AおよびACT2B 、および第1図に示す250pmolの3’プライマーACT1Aお よびACT1Bの各々を使用するポリメラーゼ連鎖反応(以後PCRとする)に より、この物質の一部分(20%)を増幅する。この反応は100μlの最終体 積で「GENE−AMP」キット(Perkin−Elmer社、コネチカット 州ノーウォーク;「AMPLITAQ」、サーマス・アクアティカス(Ther mus aquaticus)(Perkin−Elmer社、コネチカット州 ノーウォーク)、ヌクレオチドおよびバッファーを包含する、ポリメラーゼ連鎖 反応を使用するDNAの増幅のために必要な成分を含有するキット)を使用して パーキン−エルマー(Perkin−Elmer社)サーマル・サイクラーによ り実施する。標準のPCR反応条件を使用する:溶融、94°、2分、次いで3 5サイクルの溶融(94°、30秒)、アニーリング(55°、30秒)、およ び伸長(72°、30秒)。この第1PCR反応の完結後、反応の10μlのア リコートを取り出し、そして新鮮な試薬を使用する他の35サイクルの増幅にか ける。次いで、この二次PCRの生成物をクローナル選択および配列分析のため にベクターpCR1000(Invitrogen社、カリフォルニア州サンデ ィエゴ)の中に結合する。 この方法により、ほぼ300bpのPCR断片を単離し、そのDNA配列はD af−1レセプターの遺伝子(Georgi、L.L.、Albert、P.S.、およびRiddle、D.L.、Ce ll 61:635-645(1990))およびマウスアクチビンII型レセプターcDNA(Mathe ws、L.S.およびVale、W.W.、Cell 65:973-982(1991))に対する強い相同性を示す。 実施例2 t−BRK−1DNAの単離 PCR断片が入手されると、次にcDNAライブラリーをこの断片でスクリー ニングして全長のレセプタークローンを単離することが必要である。 PCR断片を切除し、ゲル電気泳動により精製し、そして「PRIME−IT 」 ランダムプライマー標識化キット(Stratagene社、カリフォルニア州 ラジョラ;エクソヌクレアーゼ欠如クレノーポリメラーゼ、9マーのランダムプ ライマー、およびバッファーを包含する、cDNAのランダムプライマー標識化 のために必要な成分を含有するキット)を使用するランダムプライミング法を使 用して、(α−32P)−dCTPで標識化する。次いで、標識化プローブを使用 してベクター「λ ZAP II」の中でマウスNIH3T3細胞から調製した cDNAライブラリーをスクリーニングする(Stratagene社、カリフ ォルニア州ラジョラ;10kbまでの長さのインサートを受容し、そして「pB LUESCRIPT SK(−)」プラスミドの中のインサートの自動切除を可 能とする)。42℃において5×SSPE(1×SSPE=0.15MのNaC l、10mMのNa2HPO4、および1mMのEDTA(エチレンジアミン四酢 酸)、1×デンハート(0.02%のウシ血清アルブミン、0.02%のポリビ ニルピロリドン、0.02%のフィコール)、100μg/mlのサケ精巣DN A、50%のホルムアミドの中で、ハイブリダイゼーションを24〜48時間実 施する。膜をまず42℃においてそして引き続いて55℃において0.1×SS PEおよび0.2%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の中で洗浄し、そして −70℃において「KODAK X−OMAT AR」フィルム(Kodak、 ニューヨーク州ロチェスター、科学画像形成フィルム)上のオートラジオグラフ ィーにより増強スクリーンを使用して、陽性プラークを同定する。陽性プラーク を希釈しそしてスクリーニングすると、単離された純粋なファージが得られ、こ れをJ159#7と表示する。 「λ AZP II」ベクターの中のクローニング部位は、プラスミド「pB LUESCRIPT SK(−)(Stratagene社、カリフォルニア州 ラジョラ;pUC19由来の2.96bpのコロニー産生ファージミド)の配列 を含有する。このプラスミド配列は、クローニングされたインサートを含 有し、R408ヘルパーファージ(Stratagene)カリフォルニア州ラ ジョラ)を使用して、精製ラムダファージJ159#7から切除する。これによ り、「pBLUESCRIPT SK(−)」の中にサブクローニングされたt −BRK−1cDNAが得られる。得られたプラスミド(これをわれわれはpB LUESCRIPT−J159Tと表示する)は配列分析に適している。 実施例3 t−BRK−1配列分析 次いで、「SEQUENASE」Ver.2.0キット(U.S.Bioch emicals社、オハイオ州クリーブランド;「SEQUENASE」(エク ソヌクレアーゼ活性を欠如するT7DNAポリメラーゼの修飾された形態、U. S.Biochemicals社、オハイオ州クリーブランド)、標識化および 伸長のためのヌクレオチド混合物、ジデオキシヌクレオチドターミネーター、ピ ロホスフェートおよびバッファーを包含する、ターミネーター法を使用するマニ ュアルDNA配列決定のための成分を含有するキット)または「TAQ DYE DEOXY」ターミネーターサイクル配列決定キット(Applied Bi osystems社、カリフォルニア州フォスターシティー;「AMPLITA Q」、ヌクレオチド混合物、色素標識化ジデオキシヌクレオチドターミネーター 、およびバッファーを包含する、ジデオキシターミネーター法を使用する自動D NA配列決定のための成分を含有するキット)を373A型DNA配列決定装置 (Applied Biosystems社、カリフォルニア州フォスターシテ ィー)とともに使用して、t−BRK−1cDNAを含有する単離されたプラス ミドpBLUESCRIPT−J159Tを両方の鎖について配列決定する。完 全なDNA配列(配列番号1)は、イニシエーターATGの後に1500塩基対 のオープンリーディングフレームを示す。 この配列とTGF−βファミリーの既知のレセプターキナーゼの配列との比較 は強い相同性を示すが、t−BRK−1のキナーゼドメインが関係するチロシン キナーゼのキナーゼドメインよりかなり短いことを示す(第2図)。srcキナ ーゼについての突然変異の研究は、キナーゼが活性酵素として機能するためにキ ナーゼドメインのC末端において必要である最小アミノ酸残基を特定する情報を 生じた。この区域から上流のアミノ酸の欠失は、多分キナーゼ構造が不安定化さ れるので、不活性のキナーゼを生ずる(Yaciuk、P.およびShalloway、D.、Molec.and Cell.Biol.6:2807-2819(1986))。従って、キナーゼドメインの末端は、それぞ れ、チロシンキナーゼについてキナーゼドメインXIにおける不変アルギニンの 10残基だけ下流に、またはセリン/チロシンキナーゼについてこの不変アルギ ニンの12〜18アミノ酸だけ下流に位置する疎水性残基において存在すること が、一般に、当業者により認められている(Hanks、S.K.およびQuinn、A.M.、Meth. Enzymol.、200:38-62(1991))。この領域は第2図に四角の括弧で示されている。 t−BRK−1における停止コドンはキナーゼドメインの末端を特定する領域の 開始の20アミノ酸だけ前に位置し、従って、t−BRK−1は末端が切り取ら れたレセプタークローンであると信じられる。この配列をさらに分析すると、位 置1763における推定上の無傷のイントロン−エクソン結合が明らかになり、 このcDNAの鋳型として働いたメッセンジャーRNAがRNAの不完全な転写 後のスプライシングを行い、こうしてイントロンの一部分がこの配列の中に含ま れた可能性を示す。 タンパク質N−末端において、真核性シグナル配列が同定され、予測された切 断部位はアミノ酸23と24との間に存在する(配列番号2参照)。従って、翻 訳後のプロセシング後、成熟タンパク質はアミノ酸Gln24において開始され ることが期待される。アミノ酸153−176における高い疎水性の領域は、タ ンパク質を細胞外リガンド結合ドメインと細胞内キナーゼドメインとに分割する 膜貫通領域の存在を示す。 実施例4 BRK−1DNAの単離 キナーゼドメインにおける未成熟停止を含まないBRK−1cDNAを単離す るために、mRNAのより広い表示をもつ他のcDNAをNIH3T3ポリA+ RNA(Stratagene社、カリフォルニア州ラジョラ)から調製する。 このライブラリーは、「UNI−ZAP XR」(Stratagene社、カ リフォルニア州ラジョラ;一方向性cDNAライブラリーの構築を可能とするラ ムダクローニングベクター)の中で構築されており、cDNAライブラリーの合 成のためにポリdT配列およびランダムプライマーの双方を使用する。次いで、 このライブラリーをJ159PCR断片でスクリーニングし、ランダムプライミ ング法により32Pで標識化する(「PRIME−IT」ランダムプライマー標識 化キット)。クローンのスクリーニングと単離は前述したように実施する(実施 例2)。いくつかの追加のクローンを獲得しそして配列分析にかける。 実施例5 BRK−1配列分析 配列分析は「TAQ DYE DEOXY」ターミネーターサイクル配列決定 キットおよびアプライド・バイオシステムス(Applied Biosyst ems社)373A型DNA配列決定装置(Applied Biosyste ms社、カリフォルニア州フォスターシティー)を使用して実施する。クローン をt−BRK−1の配列とおよび他のレセプターキナーゼ(第2図)と比較する と、1つのクローン(配列番号3)は、イントロンが存在しない全長のコーディ ング配列、および完全なキナーゼドメインを含有することが示される。このクロ ーンからのプラスミドをpBLUESCRIPT−J159Fと表示する。オー プンリーディングフレームは532アミノ酸をもつタンパク質をコードする15 96塩基対であり、予測される分子質量は約60,059である。この cDNAをBRK−1と表示する。 BRK−1のDNA配列は配列番号3の中のヌクレオチド1−1483(配列 番号1の中のヌクレオチド281−1763)に関してt−BRK−1のそれと 同一であり、それゆえ、配列番号4および配列番号2の中のアミノ酸1−491 に関してアミノ酸配列が同一である。従って、t−BRK−1において観察され そして実施例3に記載されているN−末端のシグナル配列および膜貫通領域は、 全長のBRK−1の中に全く同じに存在する。全体のリガンド結合ドメインも同 一である。t−BRK−1のヌクレオチド配列(配列番号1)は90塩基対のイ ンサート(ヌクレオチド1764−1853)を含有し、このインサートはBR K−1のヌクレオチド配列(配列番号3)の中に存在せず、不完全にスプライス されたイントロンの一部分を表すことがある。この点の後、t−BRK−1配列 のヌクレオチド1854−2035はBRK−1配列のヌクレオチド1484− 1665と同一である。それゆえ、t−BRK−1の中の90塩基対のインサー トを除去すると、BRK−1のコーディング配列と同一のコーディング配列が生 ずる。 実施例6 BRK−1に対する抗体の産生 BRK−1レセプターの発現を証明し、リガンドの結合を証明し、そしてBR K−1と複合化できる他のタンパク質を同定するために、レセプターに対して特 異的な抗体の入手可能性は高度に有用である。従って、この目的に2つの抗原を 使用して、ウサギの中でポリクローナル抗体を産生する。 第1に、「QIA EXPRESS」細菌発現系(Qiagen社、カリフォ ルニア州チャツワース;大腸菌(E.coli)の中でタンパク質を高いレベル で発現するためのキット、これはタンパク質の中に金属キレートのクロマトグラ フィーによる組換えタンパク質の急速な精製を可能とする6ヒスチジンのアフィ ニティー標識を組み込む;このキットはpQE−12発現ベクター、lacリプ レッサーをコードするプラスミド、大腸菌(E.coli)宿主株および金属キ レート樹脂を含む)の中で、配列番号2のアミノ酸24−152(または配列番 号4のアミノ酸24−152)を含んでなる成熟細胞外リガンド結合ドメインを 発現させる。配列番号1の中のヌクレオチド360−746(または配列番号3 の中のヌクレオチド80−466)を含んでなるヌクレオチド配列の一部分を、 5’および3’末端にBglII挿入組み込むプライマーを使用するポリメラー ゼ連鎖反応により増幅する。詳しくは、プライマーは5’末端についてCCAT AGATCTCAGAATCTAGATAGTであり、そして3’末端について GGTAAGATCTTCGGATCCTGCCATCである。増幅されたイン サートをPQE12(Qiagen社、カリフォルニア州チャツワース)(これ はタンパク質のC末端における6ヒスチジンをもつインサートの発現を指令する )の中に挿入する。この構築物で大腸菌(E.coli)JM101株を形質転 換した後、対数中期においてイソプロピルチオβ−ガラクトシド(IPTG)( これはlacプロモーターにより推進されるタンパク質の発現を誘導する)を補 充したブロスの中で、形質転換された株を増殖させる。IPTGの添加後3時間 において、細胞を遠心により採取し、そして「FRENCH」圧力セル(SLM −Amino社、イリノイ州ウルバナ;液圧プレスを使用する高圧下に細菌を崩 壊する分散ユニット)の中で16,000psiにおける2回通過を使用して分 解する。細胞外ドメインを、製造業者の使用説明書に従い、ニッケル金属キレー トカラムのクロマトグラフィーにより精製する。調製用C4逆相カラム(Wat ers DeltaPakカラム、300オングストローム、7.8mm×30 cm、Millipore社、マサチュセッツ州ミルフォード)上のクロマトグ ラフィーにより、水の中の0.05%TFA(トリフルオロ酢酸)〜80%アセ トニトリルの中の0.05%TFAの直線の勾配を使用して、90分かけて2. 8 ml/分の流速で、さらに精製を実施する。38%アセトニトリルにおいて溶出 するピーク画分をプールし、真空下に乾燥し、そして3匹のニュージーランド白 ウサギ(Hazleton Washington社、バージニア州ヴィエンナ )の免疫化に使用した。抗血清をウェスタンブロットにより精製された大腸菌( E.coli)抗原を検出する能力について評価する。最高の力価をもつ抗血清 を1353と表示する。 第2抗原は細胞内キナーゼドメインを認識することを意図され、そして配列番 号4のアミノ酸398−420(または配列番号2のアミノ酸398−420) と同一のアミノ酸配列を有するペプチドから、ペプチド、すなわち、1文字のア ミノ酸の略号により示されるペプチド、LNTRVGTKRYMAPEVLDE SLNKNC、の複合を可能とするためにC末端にシステインを付加して、この 第2抗原を発生させる。BRK−1のキナーゼドメインのアミノ酸配列をRaf タンパク質のキナーゼドメインと比較すると、BRK−1のこの領域が高度に特 異的な抗体を作るために使用されたRafキナーゼの領域に相当することが示唆 される(Kolch、W.、Weissinger、E.、Mischak、H.、Troppmair、J.Showalter、S.D.、Lloy d.P.、Heidecker、G.、およびRapp、U.R.、Oncogene 5:713-720(1990))。このペプチ ドを標準法によりキーホールリンペットヘモシアニンに結合し、そして3匹のニ ュージーランド白ウサギ(Hazleton Washington社、バージ ニア州ヴィエンナ)の免疫化に使用する。生ずる抗血清をプラスチック上にコー ティングされたもとのペプチドを認識する能力について、抗体捕捉ELISA( 酵素結合イムノアッセイ)を使用して、評価する。抗血清を1378、1379 、および1380と表示する。 実施例7 BRK−1の発現 BRK−1の機能を同定するために、ペプチドを発現させそしてそれが特定の リガンドに結合するかどうか確かめるために試験する。これは哺乳動物細胞系の 中で実施することが好ましい。なぜなら、これは細胞膜の中で正しくプロセシン グされたタンパク質を発現する機会を最大にするからである。この目的で、BR K−1cDNAを発現ベクターpJT4の中にサブクローニングしてプラスミド pJT4−J159Fを生じさせる。pBLUESCRIPT−J159Fから のBRK−1インサートを制限エンドヌクレアーゼAflIIIで消化して、単 一のオーバーハングをもつ線状化プラスミドを発生させる。オーバーハンギング 末端をDNAポリメラーゼIクレノー断片を使用して充填して、平滑末端を生じ させる。次いで、線状化プラスミドをNotIで消化して、プラスミドからイン サートを遊離させる。pJT4発現ベクターをNotIおよびEcoRVで消化 し、そしてインサートに結合する。クレノー反応により発生した平滑末端は、ま た平滑末端であるEcoRV部位と適合性であり、結合はEcoRV部位を排除 する。得られた構築物を第3図に示す。 pJT4ベクターは、COS細胞の中の一時的発現のために最適化され、下記 のものを包含する:サイトメガロウイルスの初期プロモーターおよびエンハンサ ー、これはメッセージの非常に効率よい転写を与える;ヒトT細胞白血病ウイル ス−1の長い末端の反復からの“R”要素、これは発現レベルをさらに増加する ことが示された(Takabe、Y.、M.Seiki、J.-I.Fujisawa、P.Hoy、K.Yokota、M.Yashida およびN.Arai、Mol.Cell.Biol.、8:466-472(1988));SV40からのイントロンス プライス部位、これはメッセージの安定性を増強すると与えられる;多重クロー ニング部位;SV40から由来するポリアデニル化シグナル、これは、大部分の 真核性mRNAに要求される、メッセージへのポリAテイルの付加を指令する; およびSV40複製起点、これはSV40の大きいT抗原を含有する細胞、例え ば、COS細胞、における極端に大きいコピー数のプラスミドの複製を可能とす る。さらに、細菌におけるベクターの操作および増幅のために、ベクターは大腸 菌(E.coli)の複製起点およびアンピシリン耐性遺伝子を含有する。 COS−7細胞(ATCC CRL 1651)の中でエレクトロポレーショ ンにより、pJT4−J159Fを使用するBRK−1の一時的発現を実施する 。5%ウシ胎児血清(Hyclone社、ユタ州ローガン)、非必須アミノ酸( GIBCO社、メリーランド州ガイサーバーグ)、およびグルタミンを補充した DME(ダルベッコ変性イーグル)高グルコース培地の中で、細胞をコンフルエ ンスに増殖させ、次いでトリプシン処理してプレートから細胞を解放する。分離 した細胞をテーブルトップ遠心機の中で沈降させ、次いで新鮮な培地の中に6. 25×106細胞/mlの濃度で再懸濁させる。細胞懸濁液(5×106細胞、0 .8ml)をBioRad「GENE PULSER」エレクトロポレーション システム(BioRad社、カリフォルニア州ハークルス)からのキュベットに 移す。精製したDNAプラスミド(10μg)をキュベットに添加し、そして細 胞を4.0kV/cmにおいて25μFdのキャパシタンスでエレクトロポレー ションにかける。次いで、細胞をプレートし、そして回収する。24時間後に、 新鮮な培地を供給する。48時間後、細胞はBMP−4の結合について試験され る状態となる。 実施例8 t−BRK−1の発現 t−BRK−1の発現のために、pBLUESCRIPT−J159Tからの cDNAインサートを制限エンドヌクレアーゼNotIおよびXhoIで切り出 し、そして発現ベクターpJT6のNotIおよびSalI部位の中にサブクロ ーニングして、第4図に示す構築物pJT6−J159Tを生じさせる。ベクタ ーpJT6は実施例6に記載するpJT4と同一であるが、ただし多重クローニ ング部位は反対の向きであり、そして多重クローニング部位のPstI部位とB amHI部位との間にスペーサーDNAが存在する。 pJT6−J159T構築物を使用するCOS細胞の中のt−BRK−1の一 時的発現を、正確にBRK−1について前述したように(実施例7)実施する。 実施例9 放射性標識化BMPリガンドの調製 すべてのこれらの研究における好ましい放射性リガンドはBMP−4である。 BMP−4をクロラミン−T法(Frolik、C.A.、Wakefield、L.M.、Smith、D.M.、およ びSporn、M.B.、J.Biol.Chem.259:10995-11000(1984))により125Iで標識化する。 BMP−4(2μg)を5μlの30%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ 酢酸(TFA)+追加の5μlの1.5Mリン酸ナトリウム、pH7.4の中に 取る。担体を含有しない[125I](1mCi、4〜10μl)を、2μlのク ロラミンT溶液(100μg/ml)と一緒に添加する。追加の2μlのクロラ ミンT溶液を2.0分および3.5分において添加する。4.5分後、10μl の50mMのN−アセチルチロシン、100μlの60mMのヨウ化カリウム、 および100μlの1Mの酢酸の中の11Mの尿素の添加により、反応を停止さ せる。3.5分間インキュベートした後、未反応のヨウ素をPD−10ゲル濾過 カラム(Pharmacia社、ニュージャージイ州ピスカタウェイ)により除 去し、ここで4mMのHCl、75mMのNaCl、1mg/mlのウシ血清ア ルブミン(BSA)の中で展開する。生ずる標識化調製はトリクロロ酢酸により >95%沈降可能であり、すべての[125I]がタンパク質結合し、そして30 00〜8000Ci/mmolの典型的な比活性を有することを示す。 BMP−2は同一の方法で放射性標識化し、そして放射性リガンドとして使用 することができる。しかしながら、恐らくBMP−2は細胞外マトリックスタン パク質に結合するので、BMP−2の使用は非常に高い非特異的結合を生ずる。 このような非特異的結合は、タンパク質のアミノ末端の除去により、かなり減少 させることができ、それゆえ、放射性リガンドとしてのBMP−2の有用性はか なり改良することができる。なぜなら、多分これは細胞外マトリックスへの結合 の原因となる領域を除去するからである。BMP−2からのアミノ末端の除去は トリプシンによる部分的タンパク質分解により達成することができる(Wozney、J. M.、Mol.Rep.Dev.32:160-167(1992))。これは「ジギド除去BMP−2」またはD R−BMP−2と表示する誘導体を生ずる。DR−BMP−2の調製および精製 は下記のように実施する。 BMP−2(100〜250μg)を500μlの4Mの尿素、0.1MのN aCl、0.05MのTris−HCl(pH8.2)の中に溶解する。トリプ シン(配列決定等級;Boehringer Mannheim社、インジアナ 州インジアナポリス)を1/50(w/w)のトリプシン/BMP−2比に添加 し、そして消化混合物を37℃において2時間インキュベートする。フェニルメ チルスルホニルフルオライド(PMSF)を1mMの最終濃度に添加することに よって消化を停止し、そしてこの混合物を精製するまで凍結しそして−20℃に おいて貯蔵する。 ウォターズ・デルタ−パック(Waters Delta−Pak)C4カラ ム(5μM、300A、3.9×150mm;Millipore社、マサチュ セッツ州ミルフォード)の逆相HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)によ り、DR−BMP−2を消化混合物から精製する。全体の消化混合物をカラム上 に直接注入し、そしてDR−BMP−2を0.05%TFAから0.05%TF A、60%アセトニトリルの直線の勾配で80分かけて0.7ml/分の流速に おいて溶離する。DR−BMP−2の大部分は、約36%アセトニトリルにおい て、214nmにおける吸収によりモニターしそしてSDS−ポリアクリルアミ ドゲルのクーマシーブルー染色後に、よく定められたピークとして溶出する。P MSF、PMSF−不活性化トリプシン、および残留する無傷のBMP−2を、 これらのクロマトグラフィーの条件下に、DR−BMP−2から分離する。精製 したBMP−2のアリコートを取り、真空下に乾固し、そして−20℃において 貯蔵する。 SDS−ポリアクリルアミドゲルの電気泳動による分析は、DR−BMP−2 の分子量が非還元性条件下にほぼ2000ダルトンだけ減少し、そして還元性条 件下に約1000ダルトンだけ減少することを示す。アミノ末端のタンパク質の 配列決定は、DR−BMP−2のほぼ70%はLys290において開始するが 、残りの30%はLeu292において開始することを示す。アミノ酸分析から の結果は配列決定の結果と完全に一致し、そしてタンパク質のCOOH末端がト リプシン処理により影響を受けないことを示唆する。DR−BMP−2の放射性 標識化は、正確にBMP−4について記載したように実施する。 実施例10 BRK−1へのBMPの結合 BRK−1に対するDR−BMP−2およびBMP−4の結合は、3つの別々 の方法:放射性標識化BMPの全細胞の結合;レセプターに対する放射性標識化 BMPの共有結合の架橋;および標識化リガンドに架橋したレセプターの免疫沈 降;により示すことができる。これらの3つの方法を以下において詳細に説明す る。 全細胞の結合の実験のために、COS−7細胞を実施例7に記載するようにp JT4−J159Fでトランスフェクションする。エレクトロポレーション後、 細胞を12ウェルのプレートの中に670,000細胞/ウェルで接種する。培 地を24時間後に交換し、そして結合実験を48時間に実施する。その後、細胞 を結合緩衝液(50mMのHepes緩衝液、pH7.4、128mMのNaC l、5mMのKCl、5mMのMgSO4、1.2mMのCaCl2、2mg/m lのBSA)で1回洗浄し、次いで同一緩衝液と4℃において30分間おだやか に震盪しながら平衡化する。次いで、緩衝液を吸引し、そして各ウェル に500μlの結合緩衝液(4℃)を添加し、この緩衝液は[125I]−BMP −4トレーサー(100pM)、ならびに、アッセイに依存して、変化する濃度 の非標識化BMP−2、BMP−4、または他の非標識化リガンドを含有する。 非特異的結合の決定のために、BMP−2を結合緩衝液に10nMの最終濃度で 添加する。インキュベーションの間のリガンドの分解を防止するために、プロテ アーゼインヒビターのカクテルを、また、10μg/mlのロイペプチン、10 μg/mlのアンチパイン、50μg/mlのアプロチニン、100μg/ml のベンズアミジン、100μg/mlのダイズトリプシンインヒビター、10μ g/mlのベスタチン、10μg/mlのペプスタチン、および300μMのP MSFの最終濃度に添加する。細胞を4℃においておだやかに震盪しながら4時 間インキュベートする。インキュベーション期間の終わりにおいて、緩衝液を吸 引し、そして細胞を1mlの洗浄緩衝液(50mMのHEPES、pH7.4、 128mMのNaCl、5mMのKCl、5mMのMgSO4、1.2mMのC aCl2、0.5mg/mlのBSA)で4回すすぐ。最終の洗浄液を吸引した 後、750μlの可溶化緩衝液(10mMのTrisCl、pH7.4、1mM のEDTA、1%(v/v)トリトンX−100)を各ウェルに添加し、そして 室温において15分間インキュベートする。次いで、可溶化細胞を新鮮な管に移 し、そしてパッカード(Packard)5005型「COBRA」ガンマカウ ンター(Packard Instrument社、イリノイ州ダウナーズグロ ウブ)で計数する。 このような実験の結果を第5図に示す。BRK−1のcDNAでトランスフェ クションしたCOS−7細胞(構築物pJT4−J159Fを使用する)に対す る[125I]−BMP−4の特異的結合は、モックCOS−7細胞に対する結合 より3倍高い。 BRK−1に対する結合のいっそう定量的な特性決定を得るために、構築物p JT4−J159Fを使用して、BRK−1のcDNAでトランスフェクション したCOS−7細胞について飽和結合分析を実施する。[125I]−BMP−4 の結合を10〜1000pMの濃度範囲にわたって検査し、非特異的結合を10 nMの非標識化BMP−4で決定する。結合データはLIGANDソフトウェア (Version 3.0;Elsevier−Biosoft、英国ケンブリ ッジ)を使用して分析して、5×10-10MのBRK−1に対する親和性(Kd )が得られ、これはBMPレセプターについて期待される生理学的領域内に完全 に入る。 BRK−1に対するBMPsの結合を証明する第2の方法は、放射性標識化リ ガンドをBRK−1レセプターに架橋させることである。この方法において、2 官能性架橋試薬のジスクシニミジルスベレート(DSS)(Pierce Ch emical社、イリノイ州ロックフォード)を使用して、2つのタンパク質に おけるリジン残基上の遊離アミノ酸との反応により、結合した放射性標識化リガ ンドをそのレセプターに共有結合で架橋させる。架橋後、細胞のタンパク質をゲ ル電気泳動により分離し、そして放射性バンドを可視化する。標識化バンドは放 射性標識化リガンドで選択的に「標識化された」レセプターを表す。この手順に おいて、細胞を実施例7に記載されているようにpJT4−J159Fでトラン スフェクションし、次いで12ウェルのプレートの中に670,000細胞/ウ ェルで接種する。培地を24時間後に交換する。エレクトロポレーション後48 時間に、細胞を洗浄し、平衡化し、そして[125I]−BMP−4または[125I ]−DRBMP−2とインキュベートし、そしてこの実験に記載するように非標 識化リガンドを全細胞結合の研究のために競合させる。リガンドとの4時間のイ ンキュベーションが完結した後、細胞を4℃において2mlの前述したのと同一 の組成を有する結合緩衝液で洗浄するが、ただしBSAを添加しない。次いで、 各ウェルに1mlの新鮮なBSA流速結合緩衝液を添加し、次いで新し く調製したDSSを135μMの最終濃度に添加する。DSSをおだやかに攪拌 して混合した後、プレートを4℃においておだやかに震盪しながら正確に15分 間インキュベートする。この時点において、培地を吸引し、そして細胞を3ml の分離緩衝液(10mMのTris、0.25Mのスクロース、1mMのEDT A、0.3mMのPMSF、pH7.4)で洗浄する。追加の0.75mlの分 離緩衝液を各ウェルに添加し、そして新しいマイクロ遠心管に移す。次いで、各 ウェルを追加の0.5mlの分離緩衝液ですすぎ、これは緩衝液は対応する管に 添加する。試料を遠心(13,000×g、15分)し、そして上澄みを廃棄す る。ペレットを20μlの還元性試料緩衝液(125mMのTrisCl、pH 6.8、1%β−メルカプトエタノール、2%SDS、0.1%ブロモフェノー ルブルー、10%グリセロール)の中に取り、4℃において30〜45分間攪拌 し、5分間沸騰させ、そして遠心(13,000×g、5分)する。上澄みを7 .5%SDS−ポリアクリルアミドゲル上に負荷し、そしてエレクトロポレーシ ョンにかける。ゲルを0.12%クーマシーブルー、5%メタノール、7.5% 酢酸の中で染色し、5%メタノール、7.5%酢酸の中で脱染し、次いでセロフ ァンのシートの間で乾燥する。乾燥したゲル上の放射性を可視化し、そしてホス ホルメイガー(Phosphorlmager)(Molecular Dev ices社、カリフォルニア州サニーベイル)で定量するか、または「KODA K X−OMAT AR」フィルム(Kodak社、ニューヨーク州ロチェスタ ー)を使用するオートラジオグラフィーに付す。 このような実験の結果を第6図に示す。第6A図は、構築物pJT4−J15 9Fを使用するBRK−1でトランスフェクションしたCOS−7細胞に対する [125I]−BMP−4の架橋を示す。レーン1において、BMP−4に共有結 合で架橋したBRK−1に相当する、分子量76,800における標識化バンド の存在を記載する。このバンドはインキュベーションの間に細胞に10nMの BMP−2の添加することによって大きく減少し、そしてモックトランスフェク ションしたCOS細胞の中に存在しない。これはBRK−1へのBMP−4の特 定の結合を示す。標識化バンドはBMP−4に共有結合で架橋したレセプター( モノマーの分子量16,400)を表すので、レセプターの分子量は60,40 0と推定することができ、これはBRK−1のアミノ酸配列と一致する。第6B 図は、リガンドとして[125I]−DRBMP−2を使用する同一実験を示す。 同様な標識化バンドが観察される。[125I]−BMP−4を使用するときのよ うに、標識化バンドは細胞への10nMのBMP−2の添加により大きく減少し 、そしてモックトランスフェクション細胞の中に存在しない。一緒にすると、こ れらのデータはBMP−2およびBMP−4の双方がBRK−1により特異的に 結合されることを示す。 BRK−1に対するBMPの結合の第3の証明において、BRK−1のcDN AでトランスフェクションしたCOS細胞をまず[125I]−BMP−4に架橋 し、次いでBRK−1に対して特異的な抗体を使用する免疫沈降にかける。この 手順において、COS−7細胞を実施例7に記載するようにpJT−J159F でトランスフェクションし、そして1×107細胞/ディッシュで接種した10 0mmのディッシュの中に配置する。次いでそれらをこの実施例に記載するよう に[125I]−BMP−4に架橋させるが、ただし[125I]−BMP−4および 非標識化リガンドとのインキュベーションを、500μlの代わりに合計4ml において実施し、そしてすべての他の体積をそれに応じて増加する。架橋後、細 胞を氷冷PBS[リン酸塩緩衝生理食塩水]で3回し、次いで4mlのRIP緩 衝液(20mMのTrisCl、pH8.0、100mMのNaCl、1mMの Na2EDTA、0.5%Nonidet P−40、0.5%ナトリウムデオ キシコレート、10mMのヨウ化ナトリウム、および1%ウシ血清アルブミン) で溶解する。リゼイトをベックマン(Beckman)GRPテーブル トップ遠心機により3500rpm(3000×g)で10分間遠心する。上澄 みを新しい管に移し、そしてSDSの中で0.1%とする。リゼイトの中に存在 する抗体を除去するために、200μlの「PANSORBIN」(Calbi ochem社、カリフォルニア州ラジョラ;黄色ブドウ球菌(Staphylo coccus aureus)の10%溶液)を添加する。4℃において30分 間インキュベートした後、リゼイトを前述したように遠心し、そして上澄みを再 び新しい管に移し、そして必要に応じてアリコートに分割する。 次いで、一次抗体−−1353、細胞外ドメインについて;または1378、 1379、または1380、キナーゼドメインについて−−を管に1:100の 最終希釈で添加し、そして氷上で2時間インキュベートする。抗原:一次抗体の 複合体を沈降させるために、次いで50μlの「PANSORBIN」を添加し 、そして氷上で30分間インキュベートする。この複合体をベックマンGRP遠 心機(Beckman Instruments社、カリフォルニア州フレルト ン)により3500rpm(3000×g)で10分間沈降させ、そして上澄み を廃棄する。ペレットを0.1%SDSを含有するRIP緩衝液の中で3回洗浄 し、そしてTNEN緩衝液(20mMのTris、pH8.0、100mMのN aCl、1mMのEDTA、0.5%NP−40)の中で1回洗浄する。ペレッ トを25μlの試料緩衝液の中に再懸濁させる。可溶化したタンパク質を、架橋 実験について前述したように、SDS−ポリアクリルアミドゲルの電気泳動およ びオートラジオグラフィーにかける。 このような実験の結果を第7図に示す。細胞外ドメイン(レーン1)および細 胞内ドメイン(レーン3〜5)の双方に対する抗体は、ほぼ81,000の分子 量のバンドを沈降させる。BMP−4の分子量(16,400)を減ずると、レ セプターの分子量は64,000と推定され、前述の架橋実験において得られた 結果に類似する。細胞内ドメインに対するすべての3つの抗血清は、同一のタン パク質を沈降させる。この特性バンドはモックトランスフェクションした細胞( レーン2および6)において存在しない。この実験は、架橋実験において観察さ れる架橋標識化バンド、例えば、第6図に示すバンド、がBRK−1に対して特 異的な4つの別々の抗体により沈降するので、BRK−1に免疫学的に関係する ことを証明する。t−BRK−1およびBRK−1の寄託 pJT6−J159T(発現ベクターpJT6の中にサブクローニングした配 列番号1)で形質転換した大腸菌(E.coli)は、ATCCに1993年1 0月20日に寄託され、そしてATCC No.69474を与えられた。 pBLUESCRIPT−J159T(発現ベクター「pBLUESCRIP T SK(−)」の中にサブクローニングした配列番号1)で形質転換した大腸 菌(E.coli)は、ATCCに1993年10月7日に寄託され、そしてA TCC No.69458を与えられた。 pJT4−J159F(発現ベクターpJT4の中にサブクローニングした配 列番号3)で形質転換した大腸菌(E.coli)は、ATCCに1993年1 0月7日に寄託され、そしてATCC No.69457を与えられた。 この分野において認識されているように、DNAおよびアミノ酸配列決定法に おいて時々誤りが存在する。その結果、受託された物質の中にコードされた配列 は引用することによって本明細書の一部とされ、そして本発明の記載された説明 の中に見出される配列のいずれかにおいて誤りの場合はコントロールされる。さ らに、記載された開示から出願人の研究を再現する当業者は日常の技量を使用し て配列決定の誤りを発見できることに注意すべきである。ATCC No.69 457およびATCC No.69474の寄託物は、寄託された物質が本発明 の実施に対して必須であるということを認めると考慮すべきではない。 上記において記載したすべての刊行物は、引用することによって本明細書の一 部とされる。 本明細書において記載する実施例および態様は例示を目的とするのみであり、 そしてそれらに照らして種々の変更または変化が当業者に示唆され、そしてこの 出願の精神および範囲および添付した請求の範囲の中に含まれるべきであること が理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 9/12 0276−2J G01N 33/566 G01N 33/566 9284−4C A61K 39/395 D // A61K 38/00 ADT 9281−4B C12N 5/00 B 39/395 9051−4C A61K 37/02 ADT (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12N 9/12 C12R 1:19) (C12N 9/12 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO, NZ,PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,U A,UZ,VN (72)発明者 ケーニッヒ,ベス ブロー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 エドマー、コート、6832 (72)発明者 ローゼンバウム,ジャン スーザン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ベニントン、ドライブ、7781 (72)発明者 ティン,ジェリー アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、ローリング、メドーズ、ドライ ブ、7249

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列番号4のアミノ酸配列またはその可溶性断片を有する単離されたB MPレセプターキナーゼタンパク質。 2. 請求項1のBMPレセプターキナーゼタンパク質をコードする単離され たDNA配列。 3. DNA配列が配列番号3である、請求項2に記載のDNA配列。 4. 配列番号2のアミノ酸配列またはその可溶性断片を有する単離された末 端が切り取られたBMPレセプターキナーゼタンパク質。 5. 請求項4の末端が切り取られたBMPレセプターキナーゼタンパク質を コードする単離されたDNA配列。 6. DNA配列が配列番号1である、請求項5に記載のDNA配列。 7. 可溶性断片が配列番号6のアミノ酸配列を有する、請求項4に記載の可 溶性断片。 8. 請求項7の可溶性断片をコードするDNA配列。 9. DNA配列が配列番号5である、請求項8に記載のDNA配列。 10. 請求項2のDNA配列を含んでなる組換え発現ベクター。 11. 請求項3のDNA配列を含んでなる組換え発現ベクター。 12. ベクターがATCC No.69457の中に含有されるpJT4− J159Fの同定特性のすべてを有するプラスミドである、請求項11の組換え 発現ベクター。 13. 請求項5のDNA配列を含んでなる組換え発現ベクター。 14. 請求項6のDNA配列を含んでなる組換え発現ベクター。 15. ベクターがATCC No.69474の中に含有されるpJT6− J159Tの同定特性のすべてを有するプラスミドである、請求項14の組換え 発現ベクター。 16. 請求項10の組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞。 17. 請求項11の組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞。 18. 請求項12の組換え発現ベクターを含んでなる哺乳動物宿主細胞。 19. 細胞がチャイニーズハムスター卵巣細胞である、請求項18に記載の 哺乳動物宿主細胞。 20. 細胞がCOS細胞である、請求項18に記載の哺乳動物宿主細胞。 21. 請求項13の組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞。 22. 請求項14の組換え発現ベクターを含んでなる宿主細胞。 23. 請求項15の組換え発現ベクターを含んでなる哺乳動物宿主細胞。 24. 細胞がチャイニーズハムスター卵巣細胞である、請求項22に記載の 哺乳動物宿主細胞。 25. 細胞がCOS細胞である、請求項22に記載の哺乳動物宿主細胞。 26. BMPレセプターキナーゼタンパク質を発現させる方法で請求項16 に記載の宿主細胞を培養し、そしてBMPレセプターキナーゼタンパク質を単離 することを含んでなる、BMPレセプターキナーゼタンパク質を生産する方法。 27. 末端が切り取られたBMPレセプターキナーゼタンパク質を発現させ る方法で請求項17に記載の宿主細胞を培養し、そして前記BMPレセプターキ ナーゼタンパク質を単離することを含んでなる、末端が切り取られたBMPレセ プターキナーゼタンパク質を生産する方法。 28. BMPレセプターキナーゼタンパク質に結合できる化合物を含んでな る試料をBMPレセプターキナーゼタンパク質に導入し、そして前記化合物をB MPレセプターキナーゼタンパク質に結合させることを含んでなる、BMPレセ プターキナーゼタンパク質に結合できる化合物を同定する方法であって、BMP レセプターキナーゼタンパク質が配列番号4のアミノ酸配列もしくはその 可溶性断片または配列番号2もしくはその可溶性断片を有する方法。 29. 請求項1のBMPレセプターキナーゼタンパク質に対して向けられた 抗体。
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