JPH0950580A - 紙幣収納箱 - Google Patents

紙幣収納箱

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JPH0950580A
JPH0950580A JP8115921A JP11592196A JPH0950580A JP H0950580 A JPH0950580 A JP H0950580A JP 8115921 A JP8115921 A JP 8115921A JP 11592196 A JP11592196 A JP 11592196A JP H0950580 A JPH0950580 A JP H0950580A
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JP8115921A
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English (en)
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Yoshihiro Yamada
由博 山田
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Original Assignee
Tokai Riken Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07GREGISTERING THE RECEIPT OF CASH, VALUABLES, OR TOKENS
    • G07G1/00Cash registers
    • G07G1/0018Constructional details, e.g. of drawer, printing means, input means
    • G07G1/0027Details of drawer or money-box
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスタの引出し中にも取付け可能な小型で
あり紙幣(一万円札)を収納するための操作が簡単なこ
と。 【解決手段】 ケーシング部11のガイド溝16に沿っ
て紙幣を載置し、操作カバー31を全閉状態とすること
で増速ギヤ機構40及び搬送ローラ機構50を介して紙
幣が搬送されケーシング部11と固定されたベース部2
1上に積重ねられる。このように、紙幣を収納し保管す
る箱体は、ベース部21の外壁以外がケーシング部11
の外壁にて形成されることで堅固で小型化される。ま
た、紙幣の箱体内部への搬送が、操作カバー31の開状
態から閉状態への動作に連動されており極めて自然な動
作にて確実に達成される。更に、紙幣を取出す際にケー
シング部11をロック解除したのちでは、紙幣はベース
部21上に積重なった状態であり取出しが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスタ(金銭登
録器)の引出し内或いはレジスタの引出し外等に固着
し、例えば、現在の最高額紙幣である一万円札等の紙幣
を収納し、その移動を困難とする保管状態にする紙幣収
納箱に関するもので、特に、保安用として有効な紙幣収
納箱に関するものである。勿論、五千円札、千円札等の
紙幣にも使用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗等の会計場所に設置され金銭
出納を記録するレジスタにおいて、引出しの中の構造は
各種金銭の大きさや形状に合わせて区切られており、適
宜、金銭を分類して収納できるようになっている。特
に、各種金銭のうち最高額紙幣については一旦、受取る
と釣銭として渡す必要が生じないため、また、防犯上か
らも他の金銭と一緒にレジスタの引出しの中に収納する
ことは好ましいとは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような要望に対
処するため、例えば、レジスタ下側の隠れた場所等にレ
ジスタとは別の鍵付容器を設置し、その中に紙幣だけを
収納するようなものが考えられる。
【0004】ところが、このような収納容器は普段目に
つかないように設置される必要性があり、却って、紙幣
を収納するために時間を要し操作が簡単でないことも手
伝って、折角設置されていても使用されなかったりして
実用性に乏しいものとなる。
【0005】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、レジスタの引出し中にも取
付け可能な小型であり紙幣を収納するための操作が簡単
な紙幣収納箱の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の紙幣収納箱に
よれば、紙幣を収納し保管するケーシング部の上面には
紙幣の長手方向の両端面が案内されるガイド部が形成さ
れ、このケーシング部の上面で開閉自在なカバー部の開
状態から閉状態への動作に連動する搬送機構によってガ
イド部に載置された紙幣が箱体内部に極めて自然な動作
で確実に搬送される。
【0007】請求項2の紙幣収納箱によれば、紙幣を収
納し保管するケーシング部の上面には紙幣の長手方向の
両端面が案内されるガイド部が形成され、このケーシン
グ部の上面で開閉自在なカバー部の開状態から閉状態へ
の動作に連動する搬送機構によってガイド部に載置され
た紙幣が箱体内部に極めて自然な動作で確実に搬送され
る。また、前記ケーシング部はキー部によって分離自在
となり、収容した紙幣の取出しが容易になる。
【0008】請求項3の紙幣収納箱によれば、紙幣を収
納し保管する略直方体からなる箱体のうち少なくとも底
面を含む外壁が形成されたベース部の外壁以外で上面を
含み箱体の外壁を形成するケーシング部が所定の固定部
にキー部にて固定されることで、箱体は小型で堅固なも
のとなる。また、ケーシング部の上面には紙幣の長手方
向の両端面が案内されるガイド部が形成され、このケー
シング部の上面を覆って開閉自在なカバー部の開状態か
ら閉状態への動作に連動する搬送機構によってガイド部
に載置された紙幣が箱体内部に極めて自然な動作で確実
に搬送される。そして、箱体内部から紙幣を取出す際、
紙幣はケーシング部が開放されたのちではほぼ底面だけ
からなるベース部上に積重なった状態であり、箱体内部
からの紙幣の取出しが容易である。
【0009】請求項4の紙幣収納箱の搬送機構では、増
速機構におけるギヤ比を適宜選択することで、カバー部
の全開状態から全閉状態までの1動作に対応する搬送距
離を長くできる。
【0010】請求項5の紙幣収納箱の搬送機構では、カ
バー部の開方向となる動作方向でクラッチ機構が働いて
カバー部との連動が解除されることで、カバー部を開方
向に動作するための負荷が最小限となる。
【0011】請求項6の紙幣収納箱の搬送機構では、カ
バー部の閉方向となる動作方向で緩衝機構が働いてカバ
ー部から加えられる力が緩やかに伝達されることで、カ
バー部を閉方向に大きな力で動作したとしても搬送機構
に無理な力が加わることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施の形
態に基づいて説明する。
【0013】〈実施の形態1〉図1は本発明の第1の実
施の形態にかかる紙幣収納箱における操作カバーの全開
状態を示す斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態に
かかる紙幣収納箱における操作カバーの全閉状態を示す
斜視図である。また、図3は本発明の第1の実施の形態
にかかる紙幣収納箱の主要構成を示す分解斜視図であ
る。更に、図4は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における紙幣の取出し状態を示す斜視図であ
る。
【0014】図1乃至図4において、11は紙幣収納箱
100のケーシング部であり、ケーシング部11は略直
方体からなる箱体の外壁のうち底面以外の外壁から形成
されている。ケーシング部11の外壁としての上面には
一段下がって紙幣(一万円札)Mの長手方向の両端面の
幅(約76mm)よりもやや幅広いガイド溝16が一体
的に形成されている。このガイド溝16の長さは、ほぼ
紙幣(一万円札)Mの長辺の長さ(約160mm)に一
致している。
【0015】ケーシング部11の上面の全面を覆う大き
さの操作カバー31が後述の増速ギヤ機構40及び搬送
ローラ機構50の台板41にヒンジ接続されている。こ
の増速ギヤ機構40及び搬送ローラ機構50の台板41
はケーシング部11の機構取付壁18に固定されてい
る。このため、操作カバー31はケーシング部11の上
面で開閉自在となる。
【0016】ケーシング部11の上面のガイド溝16の
周辺には操作カバー31の全閉状態でそのラッチ爪32
を捕らえて保持するプッシュラッチ14、後述のベース
部21とロックするためのキー本体13及び操作カバー
31の開閉動作回数をカウントするカウンタ15が配設
されている。このプッシュラッチ14は周知の機構から
なり、操作カバー31が全閉状態となる最初のタイミン
グではプッシュラッチ14がラッチ爪32を捕らえて操
作カバー31を保持状態とし、次のタイミングにおける
操作カバー31のラッチ爪32付近の押下げでプッシュ
ラッチ14によるラッチ爪32の保持状態が解除され
る。このように、操作カバー31のラッチ爪32の保持
状態が解除されるとスプリング42の付勢力により操作
カバー31はケーシング部11の上面から所定の角度ま
で跳上げられ全開状態となる。
【0017】また、図3に示すように、ケーシング部1
1の底面はケーシング部11とは別体のベース部21か
らなる。このベース部21はそのヒンジ用折曲部23に
形成されたヒンジ穴23aを利用し、ヒンジロッド24
を介して台板41にヒンジ接続されている。本実施の形
態の紙幣収納箱100の使用に際しては、ベース部21
が固定ネジ穴21aを利用してレジスタの引出し内に固
定される。そして、ケーシング部11のキー本体13が
キー19によりベース部21のキー用折曲部22に形成
されたキーロック穴22aと結合または解除されること
でケーシング部11はノブ12を利用してベース部21
に対して開閉自在となる。なお、操作カバー31がケー
シング部11に閉状態であるときにも、操作カバー31
に設けられたキー用穴31aを通してキー19をキー本
体13に挿入可能であり、この状態においてもケーシン
グ部11とベース部21とを結合または解除(図4参
照)することができる。
【0018】次に、本発明の第1の実施の形態にかかる
紙幣収納箱における増速ギヤ機構40及び搬送ローラ機
構50について図5を参照して説明する。
【0019】図5において、増速ギヤ機構40は、操作
カバー31の回転軸と同軸上に軸支されたギヤG1 によ
り台板41に軸支されたギヤ段(ギヤG2 〜ギヤG6 )
を介して回転されるギヤ列からなる。なお、操作カバー
31の回転軸としてはトーションスプリング43が採用
されており、操作カバー31から加わる力が緩やかに増
速ギヤ機構40から後段側に伝達される。また、操作カ
バー31が閉方向となる動作方向ではトーションスプリ
ング43とギヤG1 との間を連動すると共に操作カバー
31が開方向となる動作方向ではトーションスプリング
43とギヤG1との間の連動を解除する周知のワンウェ
イクラッチ44が操作カバー31の回転軸であるトーシ
ョンスプリング43とギヤG1 との間に配設されてい
る。
【0020】また、搬送ローラ機構50は、ギヤ最終段
(ギヤG6 )と同軸上に固設された駆動ローラ51及び
その上下に配設された従動ローラ52,53からなる。
更に、駆動ローラ51の外周には、ケーシング部11の
ガイド溝16に沿って矢印方向に挿入される紙幣Mを案
内し、ケーシング部11の内部に導きベース部21上に
収納するためのガイド板54が駆動ローラ51の外周と
所定の隙間を有して形成されている。
【0021】次に、本実施の形態の紙幣収納箱100に
紙幣Mを収納する際の一連の動作について説明する。
【0022】まず、本実施の形態の紙幣収納箱100は
レジスタの引出し内に固着される。図2に示す操作カバ
ー31の全閉状態において、操作カバー31のラッチ爪
32の上面を押下げることで、ラッチ爪32とケーシン
グ部11のプッシュラッチ14との係合状態が解除され
る。このときには、上述したように、ワンウェイクラッ
チ44が操作カバー31の回転軸であるトーションスプ
リング43とギヤG1 との連動を解除する動作方向とな
るため、図1に示すように、操作カバー31はスプリン
グ42の付勢力により全開状態となる角度(例えば、8
0°程度)まで回動され使用開始状態となる。
【0023】この状態で、紙幣Mをケーシング部11の
ガイド溝16上に載置し、そのガイド溝16に沿って移
動させ駆動ローラ51とガイド板54との隙間に臨ませ
る。なお、操作カバー31の全開状態付近の動作角(例
えば、10°程度)によって、図示しない部材により従
動ローラ52は駆動ローラ51から持上げられるように
離されており、紙幣Mの先端部を駆動ローラ51とガイ
ド板54及び従動ローラ52との隙間に容易に臨ませる
ことができる。
【0024】次に、操作カバー31を全開状態から全閉
状態となるまで押下げ、操作カバー31のラッチ爪32
をケーシング部11のプッシュラッチ14に係合させ保
持させる。この操作カバー31の動作方向では、操作カ
バー31の回転軸であるトーションスプリング43とギ
ヤG1 との間がワンウェイクラッチ44を介して連動さ
れ、ギヤ段(ギヤG2 〜ギヤG6 )を介して駆動ローラ
51が回転される。なお、ギヤG1 と最終ギヤG6 との
回転比を例えば、1:20とし、駆動ローラ51の外周
径をφ20mmとすると、操作カバー31の回動角63
°程度で約220mm〔=20π×(63/360)×
20〕の搬送距離が確保できる。ここで、紙幣(一万円
札)Mの長辺の長さは約160mmであり、220−1
60=60(駆動ローラ51のほぼ1周分の長さ)とな
るため、これ以上の搬送距離があればケーシング部11
のガイド溝16上に載置された紙幣Mを駆動ローラ51
にて引込み搬送し、ケーシング部11内のベース部21
上に移動させることができる。
【0025】このような動作を繰返すことで、紙幣Mは
ケーシング部11内のベース部21上に順次積重ねられ
る。ここで、紙幣Mの枚数は操作カバー31の動作回数
をカウントするカウンタ15によっておおよそ知ること
ができる。
【0026】次に、本実施の形態の紙幣収納箱100に
所定枚数の紙幣Mが収納されたのちの動作について説明
する。
【0027】まず、図2の状態において、操作カバー3
1のキー用穴31aを介してケーシング部11のキー本
体13に所定のキー19を挿入し操作することで、ケー
シング部11とベース部21との結合状態が解除され
る。
【0028】次に、図4に示すように、ケーシング部1
1のノブ12を利用しベース部21とヒンジ接続された
ケーシング部11を回動させ持上げる。この状態で、ベ
ース部21上に積重ねられた紙幣Mを取出すことができ
る。
【0029】このように、本実施の形態の紙幣収納箱1
00は、紙幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体
の外壁のうち上面及び側面を含む外壁を形成するケーシ
ング部11と、ケーシング部11の上面に形成され、紙
幣Mの長手方向の両端面を案内するガイド部としてのガ
イド溝16と、ケーシング部11の上面に形成され、開
閉自在なカバー部としての操作カバー31と、操作カバ
ー31の開状態から閉状態への動作に連動し、ガイド溝
16に載置された紙幣Mを前記箱体内部に搬送する搬送
機構としての搬送ローラ機構50とを具備するものであ
り、これを請求項1の実施の形態とすることができる。
【0030】したがって、紙幣Mを収納し保管する略直
方体からなる箱体のうち上面及び側面を含む外壁が形成
されたケーシング部11の上面には紙幣Mの長手方向の
両端面が案内されるガイド溝16が形成され、このケー
シング部11の上面で開閉自在なカバー部の開状態から
閉状態への動作に連動する搬送ローラ機構50によって
そのガイド溝16に載置された紙幣Mが箱体内部に搬送
される。
【0031】このため、上面及び側面を含む外壁が形成
されたケーシング部11の上面のガイド溝16に載置さ
れた紙幣Mの箱体内部への搬送ローラ機構50による搬
送が、操作カバー31の開状態から閉状態への動作に連
動されており極めて自然な動作で確実となる。
【0032】また、本実施の形態の紙幣収納箱100
は、紙幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体の外
壁のうち少なくとも底面を含む外壁を形成するベース部
21と、前記箱体の前記外壁のうち上面を含みベース部
21が形成する前記外壁以外を形成するケーシング部1
1と、ケーシング部11をベース部21からなる所定の
固定部に固定するキー部としてのキー本体13及びキー
ロック穴22aと、ケーシング部11の上面に形成さ
れ、紙幣Mの長手方向の両端面を案内するガイド部とし
てのガイド溝16と、ケーシング部11の上面を覆うよ
うに形成され、開閉自在なカバー部としての操作カバー
31と、操作カバー31の開状態から閉状態への動作に
連動し、ガイド溝16に載置された紙幣Mを前記箱体内
部に搬送する搬送機構としての搬送ローラ機構50とを
具備するものであり、これを請求項2の実施の形態とす
ることができる。
【0033】したがって、少なくとも底面を含む外壁が
形成されたベース部21の外壁以外で上面を含み箱体の
外壁を形成するケーシング部11のキー本体13がベー
ス部21のキーロック穴22aに固定されることで、紙
幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体は使用状態
となる。この箱体のケーシング部11の上面に形成され
たガイド溝16で紙幣Mの長手方向の両端面が案内さ
れ、ケーシング部11の上面を覆って開閉自在な操作カ
バー31の開状態から閉状態への動作に連動する搬送ロ
ーラ機構50によってそのガイド溝16に載置された紙
幣Mが箱体内部に搬送される。
【0034】このため、紙幣Mを収納し保管する箱体
は、底面となるベース部21の外壁以外がケーシング部
11の外壁にて形成され、ベース部21にケーシング部
11が固定されたときの箱体の外観となる外壁がほぼケ
ーシング部11のみからなることで外壁を二重構造とす
ることなく堅固で小型なものにできる。また、ケーシン
グ部11の上面のガイド溝16に載置された紙幣Mの箱
体内部への搬送ローラ機構50による搬送が、操作カバ
ー31の開状態から閉状態への動作に連動されているた
め極めて自然な動作で確実となる。更に、箱体内部から
紙幣Mを取出す際、紙幣Mはケーシング部11が開放さ
れたのちではほぼ底面だけからなるベース部21上に積
重なった状態であり、箱体内部からの紙幣Mの取出しが
容易である。
【0035】そして、本実施の形態の紙幣収納箱100
における搬送機構としての搬送ローラ機構50は、カバ
ー部としての操作カバー31の全開状態から全閉状態ま
での1動作に対応して紙幣Mの搬送を完了する増速機構
としての増速ギヤ機構40を具備するものであり、これ
を請求項3の実施の形態とすることができる。
【0036】したがって、増速ギヤ機構40のギヤ比を
適宜選択することにより、操作カバー31の全開状態か
ら全閉状態までの1動作が少ない角度であっても、長い
搬送距離を得ることができる。このため、操作カバー3
1の開度を余り大きくできないような、設計条件にも適
合させることができる。
【0037】更に、本実施の形態の紙幣収納箱100に
おける搬送機構としての搬送ローラ機構50は、カバー
部としての操作カバー31の開方向となる動作方向では
操作カバー31との連動を解除するクラッチ機構として
のワンウェイクラッチ44を具備するものであり、これ
を請求項4の実施の形態とすることができる。
【0038】したがって、操作カバー31はラッチ爪3
2がケーシング部11のプッシュラッチ14との係合を
解除されるとスプリング42の付勢力により容易に全閉
状態から全開状態まで回動されることとなる。このた
め、操作カバー31の開方向では増速ギヤ機構40から
後段側が動作されることがないのでスプリング42の付
勢力を操作カバー31の開方向の動作のためだけのもの
とすることができる。また、搬送ローラ機構50が逆回
転動作されることもないので、紙幣Mの搬送方向が逆転
することによる不都合を全く考えなくてもよい。
【0039】加えて、本実施の形態の紙幣収納箱100
における搬送機構としての搬送ローラ機構50は、カバ
ー部としての操作カバー31の閉方向となる動作方向で
は操作カバー31から加わる力を緩やかに伝達する緩衝
機構としてのトーションスプリング43を具備するもの
であり、これを請求項5の実施の形態とすることができ
る。
【0040】したがって、操作カバー31を閉方向に大
きな力で動作したとしても一旦、その力はトーションス
プリング43の付勢力として蓄えられたのち、増速ギヤ
機構40から後段側に徐々に加わることとなる。このた
め、増速ギヤ機構40等に一度に無理な力が加わること
がなくそれらの損傷を防止することができる。
【0041】ところで、上記実施の形態の搬送機構で
は、搬送ローラ機構50によるローラ駆動によって紙幣
Mを搬送するとしたが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、ベルト駆動を利用しても
よく、要は操作カバー31の開状態から閉状態への動作
に連動してガイド溝16に載置された紙幣Mが箱体内部
に搬送されるものであればよい。
【0042】また、上記実施の形態のカバー部として
は、操作カバー31としてケーシング部11の上面のほ
ぼ全面を覆うように形成したが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、ケーシング部1
1の上面の一部を覆うようなレバー状部材であってもよ
く、要は搬送機構をカバー部の開状態から閉状態への動
作に連動することでガイド部に載置された紙幣を箱体内
部に搬送できるものであればよい。
【0043】なお、上記実施の形態では、一万円札等の
紙幣を収納し、その移動を困難とする保管状態にする紙
幣収納箱について説明したが、当然、五千円札、千円札
等の長辺の長さが一万円札より短い紙幣にも使用可能で
ある。
【0044】更に、上記実施の形態の紙幣収納箱100
はレジスタの引出し内に固着される事例で説明したが、
本発明を実施する場合には、これに限定されることな
く、持運び困難な構造物、例えば、レジスター付近のカ
ウンタ等に固着して使用してもよい。
【0045】〈実施の形態2〉図6は本発明の第2の実
施の形態にかかる紙幣収納箱における操作カバーの全開
状態を示す斜視図、図7は本発明の第2の実施の形態に
かかる紙幣収納箱における操作カバーの全閉状態及びそ
の紙幣収納箱が挿入固定されるレジスタのドロワ(Draw
er:引出し)Dを示す斜視図である。また、図8は本発
明の第2の実施の形態にかかる紙幣収納箱の主要構成を
示す分解斜視図である。更に、図9は本発明の第2の実
施の形態にかかる紙幣収納箱における紙幣の収納状態及
び取出し状態を示す説明図である。
【0046】図6乃至図9において、111は紙幣収納
箱200のケーシング部であり、ケーシング部111は
略直方体からなる箱体の外壁のうち底面以外の外壁から
形成されている。ケーシング部111の外壁としての上
面には、この場合には別部材にて、一段下がって紙幣
(一万円札)Mの長手方向の両端面の幅(約76mm)
よりもやや幅広いガイド溝116が一体的に固定されて
いる。なお、ケーシング部111の長手方向の長さを紙
幣(一万円札)Mの長辺の長さ(約160mm)に近づ
けるように短くしてあるため、このガイド溝116の長
さは、紙幣Mの長辺の長さよりも短く形成されている。
【0047】ケーシング部111の上面の約2/3を覆
う大きさの操作カバー131が後述の増速ギヤ機構14
0及び搬送ローラ機構150の台板141にヒンジ接続
されている。この増速ギヤ機構140及び搬送ローラ機
構150の台板141はケーシング部111の機構取付
壁118に固定されている。このため、操作カバー13
1はケーシング部111の上面で開閉自在となる。
【0048】ケーシング部111の上面のガイド溝11
6の周辺には操作カバー131の全閉状態でそのラッチ
爪132を捕らえて保持するプッシュラッチ114、ま
た、後述のドロワDとロックするためのキー部113が
配設されている。このプッシュラッチ114は周知の機
構からなり、操作カバー131が全閉状態となる最初の
タイミングではプッシュラッチ114がラッチ爪132
を捕らえて操作カバー131を保持状態とし、次のタイ
ミングにおける操作カバー131のラッチ爪132付近
の押下げでプッシュラッチ114によるラッチ爪132
の保持状態が解除される。このように、操作カバー13
1のラッチ爪132の保持状態が解除されると図示しな
いスプリングの付勢力により操作カバー131はケーシ
ング部111の上面から所定の角度まで跳上げられ全開
状態となる。
【0049】また、図8に示すように、ケーシング部1
11の底面はケーシング部111とは別体のベース部1
21からなる。このベース部121はそのヒンジ用折曲
部123に形成されたヒンジ穴123aを利用し、ヒン
ジロッド124を介してケーシング部111にヒンジ接
続され、その先端部122がケーシング部111に引掛
けられ保持される。本実施の形態の紙幣収納箱200の
使用に際しては、ケーシング部111がレジスタのドロ
ワDの所定の区画に挿入され、ケーシング部111のキ
ー部113の側面突起113aが図示しないキーにより
ドロワDに設けられたキーロック穴D1と結合されるこ
とで固定される。なお、ベース部121には指先が入る
程度の丸穴121aが設けられておりベース部121を
ケーシング部111に引掛けまたは解除(図9参照)す
ることができる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
紙幣収納箱における増速ギヤ機構140及び搬送ローラ
機構150について図10を参照して簡単に説明する。
【0051】図10において、増速ギヤ機構140は、
操作カバー131の回転軸と同軸上に軸支されたギヤか
ら台板141に軸支された複数のギヤ段を介して回転さ
れるギヤ列からなる。なお、操作カバー131の回転軸
にはトーションスプリング143が同軸上に巻装されて
おり、操作カバー131から加わる力が緩やかに後段の
増速ギヤ機構140を構成する周知の増速ギヤユニット
に伝達される。また、操作カバー131が閉方向となる
動作方向では上記トーションスプリング143及びギヤ
列の間を連動すると共に操作カバー131が開方向とな
る動作方向では上記トーションスプリング143及びギ
ヤ列の間の連動を解除する周知のワンウェイクラッチ1
44が操作カバー131の回転軸に巻装された上記トー
ションスプリング143と上記ギヤ列との間に配設され
ている。
【0052】また、搬送ローラ機構150は、上記ギヤ
段と同軸上に固設された駆動ローラ151及びその上下
に配設された従動ローラ152,153からなる。な
お、本実施の形態の駆動ローラ151には上記ギヤ段の
最終段である増速ギヤユニットが内蔵され所定の増速比
を得るように構成されている。更に、駆動ローラ151
の外周には、ガイド溝116に沿って矢印方向に挿入さ
れる紙幣Mを案内し、ベース部121上に収納するため
のガイド板154が駆動ローラ151の外周と所定の隙
間を有して形成されている。
【0053】次に、本実施の形態の紙幣収納箱200に
紙幣Mを収納する際の一連の動作について説明する。
【0054】まず、本実施の形態の紙幣収納箱200は
レジスタのドロワD内に固定される。
【0055】図7に示す操作カバー131の全閉状態に
おいて、操作カバー131のラッチ爪132の上面を押
下げることで、ラッチ爪132とケーシング部111の
プッシュラッチ114との係合状態が解除される。この
ときには、上述したように、ワンウェイクラッチ144
が操作カバー131の回転軸に巻装されたトーションス
プリング143とギヤ列との連動を解除する動作方向と
なるため、図6に示すように、操作カバー131は図示
しないスプリングの付勢力により全開状態となる角度
(例えば、90°程度)まで回動され使用開始状態とな
る。
【0056】この状態で、紙幣Mをケーシング部111
と一体的なガイド溝116上に載置し、そのガイド溝1
16に沿って移動させ駆動ローラ151とガイド板15
4との隙間に臨ませる。なお、操作カバー131の全開
状態付近の動作角(例えば、10°程度)によって、図
示しない部材により従動ローラ152は駆動ローラ15
1から持上げられるように離されており、紙幣Mの先端
部を駆動ローラ151とガイド板154及び従動ローラ
152との隙間に容易に臨ませることができる。
【0057】次に、操作カバー131を全開状態から全
閉状態となるまで押下げ、操作カバー131のラッチ爪
132をケーシング部111のプッシュラッチ114に
係合させ保持させる。この操作カバー131の動作方向
では、操作カバー131の回転軸に巻装されたトーショ
ンスプリング143及びギヤ列の間がワンウェイクラッ
チ144を介して連動され、ギヤ段及び増速ギヤユニッ
トを介して駆動ローラ151が回転される。
【0058】なお、このときの駆動ローラ151の搬送
距離は上述の実施の形態と同程度が確保されることで、
ケーシング部111のガイド溝116上に載置された紙
幣Mを駆動ローラ151にて引込み搬送し、ケーシング
部111内のベース部121上に移動させることができ
る。
【0059】このような動作を繰返すことで、紙幣Mは
ケーシング部111内のベース部121上に順次積重ね
られる。
【0060】次に、本実施の形態の紙幣収納箱200に
所定枚数の紙幣Mが収納されたのちの動作について説明
する。
【0061】まず、図7の状態において、ケーシング部
111のキー部113に所定のキーを挿入し操作するこ
とで、ケーシング部111とレジスタのドロワDのキー
ロック穴D1との結合状態が解除される。そして、ケー
シング部111をレジスタのドロワDから持上げる(図
7の矢印と逆方向)。この状態で、図9に示すように、
ベース部121の先端部122とケーシング部111の
機構取付壁118下端との引掛けを外すことでベース部
121上に積重ねられた紙幣Mを取出すことができる。
【0062】このように、本実施の形態の紙幣収納箱2
00は、紙幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体
の外壁のうち上面及び側面を含む外壁を形成するケーシ
ング部111と、ケーシング部111の上面に形成さ
れ、紙幣Mの長手方向の両端面を案内するガイド部とし
てのガイド溝116と、ケーシング部111の上面に形
成され、開閉自在なカバー部としての操作カバー131
と、操作カバー131の開状態から閉状態への動作に連
動し、ガイド溝116に載置された紙幣Mを前記箱体内
部に搬送する搬送機構としての搬送ローラ機構150と
を具備するものであり、これを請求項1の実施の形態と
することができる。
【0063】したがって、紙幣Mを収納し保管する略直
方体からなる箱体のうち上面及び側面を含む外壁が形成
されたケーシング部111の上面には紙幣Mの長手方向
の両端面が案内されるガイド溝116が形成され、この
ケーシング部111の上面で開閉自在なカバー部の開状
態から閉状態への動作に連動する搬送ローラ機構150
によってそのガイド溝116に載置された紙幣Mが箱体
内部に搬送される。このため、上面及び側面を含む外壁
が形成されたケーシング部111の上面のガイド溝11
6に載置された紙幣Mの箱体内部への搬送ローラ機構1
50による搬送が、操作カバー131の開状態から閉状
態への動作に連動されており極めて自然な動作で確実と
なる。
【0064】なお、上記実施の形態では、ケーシング部
111をレジスタのドロワDからなる所定の固定部に固
定するキー部113を有するが、本発明を実施する場合
には、キー部113によってケーシング部111はレジ
スタのドロワD以外の何れの固定部に固定してもよい。
【0065】即ち、本実施の形態の紙幣収納箱200
は、紙幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体の外
壁のうち上面及び側面を含む外壁を形成するケーシング
部111と、ケーシング部111の上面に形成され、紙
幣Mの長手方向の両端面を案内するガイド部としてのガ
イド溝116と、ケーシング部111の上面に形成さ
れ、開閉自在なカバー部としての操作カバー131と、
操作カバー131の開状態から閉状態への動作に連動
し、ガイド溝116に載置された紙幣Mを前記箱体内部
に搬送する搬送機構としての搬送ローラ機構150と、
ケーシング部111を固定するキー部113を具備する
ものであり、これを請求項2の実施の形態とすることが
できる。
【0066】したがって、紙幣Mを収納し保管する略直
方体からなる箱体のうち上面及び側面を含む外壁が形成
されたケーシング部111の上面には紙幣Mの長手方向
の両端面が案内されるガイド溝116が形成され、この
ケーシング部111の上面で開閉自在なカバー部の開状
態から閉状態への動作に連動する搬送ローラ機構150
によってそのガイド溝116に載置された紙幣Mが箱体
内部に搬送される。このため、上面及び側面を含む外壁
が形成されたケーシング部111の上面のガイド溝11
6に載置された紙幣Mの箱体内部への搬送ローラ機構1
50による搬送が、操作カバー131の開状態から閉状
態への動作に連動されており極めて自然な動作で確実と
なる。また、キー部113によってケーシング部111
を分離し、紙幣の取出しが容易となる。
【0067】また、本実施の形態の紙幣収納箱200
は、紙幣Mを収納し保管する略直方体からなる箱体の外
壁のうち少なくとも底面を含む外壁を形成するベース部
121と、前記箱体の前記外壁のうち上面を含みベース
部121が形成する前記外壁以外を形成するケーシング
部111と、ケーシング部111をレジスタのドロワD
からなる所定の固定部に固定するキー部113及び側面
突起113aと、ケーシング部111の上面に形成さ
れ、紙幣Mの長手方向の両端面を案内するガイド部とし
てのガイド溝116と、ケーシング部111の上面を覆
うように形成され、開閉自在なカバー部としての操作カ
バー131と、操作カバー131の開状態から閉状態へ
の動作に連動し、ガイド溝116に載置された紙幣Mを
前記箱体内部に搬送する搬送機構としての搬送ローラ機
構150とを具備するものであり、これを請求項3の実
施の形態とすることができる。
【0068】したがって、少なくとも底面を含むベース
部121の外壁以外で上面を含み箱体の外壁を形成する
ケーシング部111のキー部113が所定の固定部とし
てのレジスタのドロワDに固定されることで、紙幣Mを
収納し保管する略直方体からなる箱体は使用状態とな
る。この箱体のケーシング部111の上面に形成された
ガイド溝116で紙幣Mの長手方向の両端面が案内さ
れ、ケーシング部111の上面を覆って開閉自在な操作
カバー131の開状態から閉状態への動作に連動する搬
送ローラ機構150によってそのガイド溝116に載置
された紙幣Mが箱体内部に搬送される。
【0069】このため、紙幣を収納し保管する箱体は、
底面となるベース部121の外壁以外がケーシング部1
11の外壁にて形成され、ベース部121とケーシング
部111とが固定されたときの箱体の外観となる外壁が
ほぼケーシング部111のみからなることで外壁を二重
構造とすることなく堅固で小型なものにできる。また、
ケーシング部111の上面のガイド溝116に載置され
た紙幣Mの箱体内部への搬送ローラ機構150による搬
送が、操作カバー131の開状態から閉状態への動作に
連動されているため極めて自然な動作で確実となる。更
に、箱体内部から紙幣Mを取出す際、紙幣Mはケーシン
グ部111が開放されたのちではほぼ底面だけからなる
ベース部121上に積重なった状態であり、箱体内部か
らの紙幣Mの取出しが容易である。
【0070】そして、本実施の形態の紙幣収納箱200
における搬送機構としての搬送ローラ機構150は、カ
バー部としての操作カバー131の全開状態から全閉状
態までの1動作に対応して紙幣Mの搬送を完了する増速
機構としての増速ギヤ機構140を具備するものであ
り、これを請求項4の実施の形態とすることができる。
【0071】したがって、増速ギヤ機構140を構成す
る増速ギヤユニットのギヤ比を適宜選択することによ
り、操作カバー131の全開状態から全閉状態までの1
動作で、長い搬送距離を得ることができる。このため、
操作カバー131の開度を余り大きくできないような、
設計条件にも適合させることができる。
【0072】更に、本実施の形態の紙幣収納箱200に
おける搬送機構としての搬送ローラ機構150は、カバ
ー部としての操作カバー131の開方向となる動作方向
では操作カバー131との連動を解除するクラッチ機構
としてのワンウェイクラッチ144を具備するものであ
り、これを請求項5の実施の形態とすることができる。
【0073】したがって、操作カバー131はラッチ爪
132がケーシング部111のプッシュラッチ114と
の係合を解除されるとスプリングの付勢力により容易に
全閉状態から全開状態まで回動されることとなる。この
ため、操作カバー131の開方向では後段の増速ギヤ機
構140が動作されることがないのでスプリングの付勢
力を操作カバー131の開方向の動作のためだけのもの
とすることができる。また、搬送ローラ機構150が逆
回転動作されることもないので、紙幣Mの搬送方向が逆
転することによる不都合を全く考えなくてもよい。
【0074】加えて、本実施の形態の紙幣収納箱200
における搬送機構としての搬送ローラ機構150は、カ
バー部としての操作カバー131の閉方向となる動作方
向では操作カバー131から加わる力を緩やかに伝達す
る緩衝機構としてのトーションスプリング143を具備
するものであり、これを請求項6の実施の形態とするこ
とができる。
【0075】したがって、操作カバー131を閉方向に
大きな力で動作したとしても一旦、その力はトーション
スプリング143の付勢力として蓄えられたのち、後段
の増速ギヤ機構140に徐々に加わることとなる。この
ため、増速ギヤ機構140等に一度に無理な力が加わる
ことがなくそれらの損傷を防止することができる。
【0076】ところで、上記実施の形態の搬送機構で
は、搬送ローラ機構150によるローラ駆動によって紙
幣Mを搬送するとしたが、本発明を実施する場合には、
これに限定されるものではなく、ベルト駆動を利用して
もよく、要は操作カバー131の開状態から閉状態への
動作に連動してガイド溝116上に載置された紙幣Mが
箱体内部に搬送されるものであればよい。
【0077】また、上記実施の形態のカバー部として
は、操作カバー131としてケーシング部111の上面
の約2/3を覆うように形成したが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、ケーシング
部111の上面の一部を覆うようなレバー状部材であっ
てもよく、要は搬送機構をカバー部の開状態から閉状態
への動作に連動することでガイド部に載置された紙幣を
箱体内部に搬送できるものであればよい。
【0078】そして、上記実施の形態では、ケーシング
部111のキー部113が所定の固定部としてのレジス
タのドロワDに固定されるものであるが、本発明を実施
する場合には、ケーシング部111がキー部113によ
って固定されるのは、カウンタ等の台上或いはレジスタ
以外の何れに固定してもよい。好ましくは、固定されて
いるか、重量のある部材が良い。このとき、紙幣収納箱
を容易に移動できなくなる効果がある。
【0079】なお、上記実施の形態では、一万円札等の
紙幣を収納し、その移動を困難とする保管状態にする紙
幣収納箱について説明したが、当然、五千円札、千円札
等の長辺の長さが一万円札より短い紙幣にも使用可能で
ある。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の紙幣収
納箱によれば、紙幣を収納し保管する略直方体からなる
箱体のうち上面及び側面を含む外壁が形成されたケーシ
ング部の上面には紙幣の長手方向の両端面が案内される
ガイド部が形成され、このケーシング部の上面で開閉自
在なカバー部の開状態から閉状態への動作に連動する搬
送機構によってガイド部に載置された紙幣の箱体内部へ
の搬送を極めて自然な動作で確実に達成することができ
る。
【0081】請求項2の紙幣収納箱によれば、紙幣を収
納し保管するケーシング部の上面には紙幣の長手方向の
両端面が案内されるガイド部が形成され、このケーシン
グ部の上面で開閉自在なカバー部の開状態から閉状態へ
の動作に連動する搬送機構によってガイド部に載置され
た紙幣が箱体内部に極めて自然な動作で確実に搬送さ
れ、また、前記ケーシング部はキー部によって分離自在
となり、収容した紙幣の取出しが容易になる。
【0082】請求項3の紙幣収納箱によれば、少なくと
も底面を含むベース部の外壁以外で上面を含み箱体の外
壁を形成するケーシング部のキー部が所定の固定部に固
定されることで、紙幣を収納し保管する略直方体からな
る箱体が形成され、このケーシング部の上面にはガイド
部が形成され、紙幣の長手方向の両端面が案内され、ケ
ーシング部の上面を覆って開閉自在なカバー部の開状態
から閉状態への動作に連動する搬送機構によってケーシ
ング部の上面のガイド部に載置された紙幣が箱体内部に
搬送される。これにより、紙幣を収納し保管する箱体
は、底面となるベース部の外壁以外がケーシング部の外
壁にて形成されることとなり、箱体の外壁が二重構造と
なることなく堅固で小型にすることができる。また、搬
送機構では、ケーシング部の上面のガイド部に載置され
た紙幣の箱体内部への搬送をカバー部の開状態から閉状
態への動作に連動させているため極めて自然な動作にて
確実に達成することができる。更に、箱体内部から紙幣
を取出す際のケーシング部が開放されたのちでは、紙幣
がほぼ底面だけからなるベース部上に積重なった状態と
なるため、箱体内部からの紙幣の取出しを容易とするこ
とができる。
【0083】請求項4の紙幣収納箱によれば、請求項1
乃至請求項3の何れか1つの効果に加えて、搬送機構に
おける増速機構でギヤ比を適宜選択することで、カバー
部の全開状態から全閉状態までの1動作に対応する搬送
距離を長くできる。これにより、カバー部の1動作当た
りの開度を余り大きくできないような、設計条件にも適
合させることができる。
【0084】請求項5の紙幣収納箱によれば、請求項1
乃至請求項4の何れか1つの効果に加えて、搬送機構に
おけるクラッチ機構がカバー部の開方向となる動作方向
で働くことでカバー部との連動が解除され、カバー部を
開方向に動作するための負荷が最小限となる。これによ
り、カバー部の開方向では搬送機構が動作されることが
ないため、カバー部の開方向の動作は容易となる。ま
た、カバー部の開方向の動作で搬送機構が逆回転動作さ
れることによる不都合をなくすことができる。
【0085】請求項6の紙幣収納箱によれば、請求項1
乃至請求項5の何れか1つの効果に加えて、搬送機構に
おける緩衝機構がカバー部の閉方向となる動作方向で働
くことでカバー部から加えられる力が緩やかに伝達され
る。これにより、カバー部を閉方向に大きな力で動作し
たとしても搬送機構に無理な力が加わることがないた
め、搬送機構の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における操作カバーの全開状態を示す斜視図で
ある。
【図2】 図2は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における操作カバーの全閉状態を示す斜視図で
ある。
【図3】 図3は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱の主要構成を示す分解斜視図である。
【図4】 図4は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における紙幣の取出し状態を示す斜視図であ
る。
【図5】 図5は本発明の第1の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における搬送機構を示す概略構成図である。
【図6】 図6は本発明の第2の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における操作カバーの全開状態を示す斜視図で
ある。
【図7】 図7は本発明の第2の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における操作カバーの全閉状態及びその紙幣収
納箱が挿入固定されるレジスタのドロワを示す斜視図で
ある。
【図8】 図8は本発明の第2の実施の形態にかかる紙
幣収納箱の主要構成を示す分解斜視図である。
【図9】 図9は本発明の第2の実施の形態にかかる紙
幣収納箱における紙幣の収納状態及び取出し状態を示す
説明図である。
【図10】 図10は本発明の第2の実施の形態にかか
る紙幣収納箱における搬送機構を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
11 ケーシング部 13 キー本体 16 ガイド溝 21 ベース部 21a 固定ネジ穴 22a キーロック穴 31 操作カバー 40 増速ギヤ機構 43 トーションスプリング 44 ワンウェイクラッチ 50 搬送ローラ機構 100 紙幣収納箱 M 紙幣(一万円札)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を収納し保管する箱体を形成するケ
    ーシング部と、 前記ケーシング部の上面に形成され、前記紙幣の長手方
    向の両端面を案内するガイド部と、 前記ケーシング部の上面に形成され、開閉自在なカバー
    部と、 前記カバー部の開状態から閉状態への動作に連動し、前
    記ガイド部に載置された前記紙幣を前記箱体内部に搬送
    する搬送機構とを具備することを特徴とする紙幣収納
    箱。
  2. 【請求項2】 紙幣を収納し保管する箱体を形成するケ
    ーシング部と、 前記ケーシング部の上面に形成され、前記紙幣の長手方
    向の両端面を案内するガイド部と、 前記ケーシング部の上面に形成され、開閉自在なカバー
    部と、 前記カバー部の開状態から閉状態への動作に連動し、前
    記ガイド部に載置された前記紙幣を前記箱体内部に搬送
    する搬送機構と前記ケーシング部を分離自在とするキー
    部とを具備することを特徴とする紙幣収納箱。
  3. 【請求項3】 紙幣を収納し保管する箱体の外壁のうち
    少なくとも底面を含む外壁を形成するベース部と、 前記箱体の前記外壁のうち上面を含み前記ベース部が形
    成する前記外壁以外を形成するケーシング部と、 前記ケーシング部を所定の固定部に固定するキー部と、 前記ケーシング部の上面に形成され、前記紙幣の長手方
    向の両端面を案内するガイド部と、 前記ケーシング部の上面を覆うように形成され、開閉自
    在なカバー部と、 前記カバー部の開状態から閉状態への動作に連動し、前
    記ガイド部に載置された前記紙幣を前記箱体内部に搬送
    する搬送機構とを具備することを特徴とする紙幣収納
    箱。
  4. 【請求項4】 前記搬送機構は、更に、 前記カバー部の全開状態から全閉状態までの1動作に対
    応して前記紙幣の搬送を完了する増速機構を具備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記
    載の紙幣収納箱。
  5. 【請求項5】 前記搬送機構は、更に、 前記カバー部の開方向となる動作方向では前記カバー部
    との連動を解除するクラッチ機構を具備することを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の紙幣
    収納箱。
  6. 【請求項6】 前記搬送機構は、更に、 前記カバー部の閉方向となる動作方向では前記カバー部
    から加わる力を緩やかに伝達する緩衝機構を具備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記
    載の紙幣収納箱。
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