JP3604602B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙幣入金機、紙幣入出金機等の紙幣を取扱う処理装置に係り、特に装置本体に対し着脱可能な紙幣収納用カセットを有する紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような紙幣を取扱う紙幣処理装置においては、装置本体内での紙幣を搬送する搬送通路部で紙幣詰りが生じたときこの搬送通路部を含むユニットを装置本体から引出すか、あるいは上部ユニットを開放して搬送通路部を露出させ、詰った紙幣を取り除くようになされている。また搬送通路部が露出されても、見えない箇所に紙幣が滞留している場合があり、このようなときは搬送ベルト等を手で回動させて滞留している紙幣を見える位置まで移動させたうえで取り除くようにしている。
【0003】
上記の場合、搬送ベルトを手動で回動させると、カセットの直前位置に滞留している紙幣をカセット内に入れてしまうことがある。通常詰り紙幣を取り除く際には電源を切ってあるため上記のようにカセット内に送入される紙幣はセンサ等により検知されず、したがってカセット内の在高と実際に収納されている紙幣の在高とに差異が生じてしまうことになる。
【0004】
そこで従来では、詰り紙幣の排除時にカセット内に紙幣が送入されてしまうことがないようにするため、搬送通路を切換えたり、あるいはカセットの入口にシャッタ部材を設け、詰り解除時にこのシャッタが閉じてカセットの入口を閉鎖する手段がとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記従来の技術では、紙幣の詰り解除時に搬送通路を切換える手段やカセットの入口にシャッタを設ける手段のいずれにおいてもその切換えや開閉のための駆動手段が必要となり、まれに生じる事態のために前記手段を常設することはコストアップを招くばかりでなく余分なスペースを確保することが必要となるなどの問題点があった。
【0006】
また搬送通路を切換えるについても、分岐部の切換爪上に紙幣が残留していた場合には切換え動作ができないことがあり、完全な手段ではなかった。
【0007】
本発明は上記従来の技術が有する問題点を解消することを課題としてなされたもので、搬送通路部やカセットの入口に特別な駆動手段を設けることなくカセット内に紙幣が送り込まれることのない紙幣処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、紙幣を取扱う処理装置であって、装置本体内で紙幣を搬送する搬送通路部での詰り紙幣の除去等のために装置本体外へ露出可能に構成され、前記搬送通路部から送り込まれる紙幣を収納する着脱可能なカセットを有する紙幣処理装置において、前記搬送通路部を装置本体外に露出可能とする操作部と、前記カセット内の紙幣入口近傍に設けられ、当該カセットが所定の位置に装填されているときのみ装置本体側からの駆動を受けて紙幣をカセット内に送り込むように構成された送入機構と、前記操作部の操作により、前記搬送通路部を装置外に露出可能な状態とすることに連動して、前記所定の位置に装填されていたカセットを当該位置から所定量突出させて前記送入機構の駆動を断つように構成された駆動切断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また前記操作部はカセットの取出し用の施錠機構で構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0012】
図示の実施形態は本発明による紙幣処理装置10をスーパーマーケット等の精算所におけるPOSレジスタ11に組み入れて使用する紙幣入出金装置とした場合を示しており、図1はPOSレジスタ11に組み入れた状態の外観を示し、POSレジスタ11の下部一側に上記紙幣処理装置10が、他側に硬貨の入出金処理を行う硬貨処理装置12が位置するようにしてレジ台13上に配設されている。
【0013】
上記POSレジスタ11は、周知のように操作キー14群、係員用表示部15,顧客用表示部16、顧客から受取った現金を顧客に見える状態に一時的に置いておく貨幣載置部17、レシート発行口18等を有している。
【0014】
図2は図1の紙幣処理装置10を取出して示す縦断側面図であり、この紙幣処理装置10は繰込みから搬送、収納、繰出しのすべての処理が紙幣Pを長手方向として行われるようにした場合を示している。したがって全体形状を定める装置本体19は細幅で扁平な直方体形状の箱構造とされ、その一端が開口されていてこの開口部19aから機体20が挿入されている。
【0015】
上記機体20は、図7に示すように前記装置本体19の側壁19bの内面水平方向に設けられたレール21に機体20側のスライドレール22が嵌合されて水平方向に引出し可能とされている。
【0016】
前記機体20は一側面が開放された形態を有するもので、この機体20に紙幣の入出金に必要な各部が搭載されて一つのユニットを構成している。
【0017】
上記各部の概要を説明すると、機体20の前部側(図2において右側)の上部位置に入金口部23が、前部側下部位置に出金口部24がそれぞれ開口され、これら入金口部23と出金口部24との間の位置に回収用のカセット25が抜取り可能に設けられている。
【0018】
また機体20の後部側に、紙幣Pを金種別に収納し繰出しする金種別紙幣収納部26,27が上下に重層状に配設されている。
【0019】
ちなみに図示の実施形態では、上位の金種別紙幣収納部26を5千円紙幣用とされ、下位の金種別紙幣収納部27が千円紙幣用とされており、カセット25は1万円紙幣および前記各収納部26,27でのオーバーフロー紙幣が収納される。
【0020】
そして前記入金口部23、カセット25、出金口部24と金種別紙幣収納部26,27との間には搬送通路28が配設されている。
【0021】
次に上記各部の構成の詳細について説明する。
【0022】
前記入金口部23は、図2、図3に示すように複数枚の紙幣を同時に挿入し得るもので、紙幣を挿入する入金口23aに続いて入金紙幣を水平方向に搬送する繰込みベルト29が配設され、その上部にローラ30が接するように軸支され、このローラ30は逆転駆動されて繰込みベルト29上の紙幣の2枚同時通過を阻止し、1枚のみ通過させるゲートを構成している。上記繰込みベルト29の奥側のプーリー31はクラッチを介して駆動され、繰込み指令によりクラッチがオンとなって回動されるようになっている。
【0023】
また繰込みベルト29の上部位置には、紙幣の上面を押えて浮き上がりを防ぐ自重垂下型の押え板32が後方に向けて下り傾斜姿勢に枢支されており、その先端は前記ローラ30の直近に位置して紙幣の先端がローラ30の下側へ確実に送り込まれるようになされている。
【0024】
なお符号Sは紙幣の挿入を検知するセンサ、Sは繰込まれる紙幣を検知するセンサを示す。
【0025】
前記カセット25は図2、図3に示すように扁平な箱構造を有し、機体20の前端から奥方向に向けて形成された筐体33内にスライド可能に挿入されている。
【0026】
このカセット25の後端上方位置には図3に拡大して示すように紙幣を送入するための入口34が開口されており、この入口34の内部には紙幣Pを送り込むための左右2本のベルトからなる送入ベルト35と、この送入ベルト35の入口34側のプーリー37の下部に位置するローラ36とが上下に対をなして配設されてなる送入機構35Aが設けられている。
【0027】
この送入機構35Aは、カセット25を所定位置に装填したとき回転駆動系と接続され、カセット25の施錠を解いてその一部が機体20外に露出されたとき駆動力の伝達が遮断される駆動切断手段を有している。
【0028】
図2、図3に示す実施形態では、前記ベルト35の入口34側のプーリー37の軸端にカセット25を所定の位置に格納したとき機体20側に設けられた駆動ギヤ38に噛合うギヤ39が設けられていて、この噛合時にベルト35,35に繰込み方向への回転が与えられるようになり、カセット25が若干突出したとき駆動ギヤ38とギヤ39とが離間して駆動力の伝達が遮断されるようになっている。
【0029】
前記カセット25の内部には、前記入口34から送入される紙幣Pを集積状態に収納するための受板40が設けられており、この受板40はバネ41,41により常時上方へ向けて付勢されていて、受板40上に集積紙幣Pの長手方向両側端部上面が左右の集積用回転体42,42の下面に押し当てられるようになっている。
【0030】
上記集積用回転体42,42自体は概ね公知のものであるが、簡単に記すとこの集積用回転体42,42は図4に示すように丸棒状の部材からなり、その長手方向一側面に所要深さのスリット43,43が形成されたもので、前記ベルト35とローラ36とで送り込まれた紙幣Pの長手方向両側端部が図4(A)のようにスリット43,43内に挿入されて一旦支持されるようになっている。
【0031】
そして前記集積用回転体42,42は、その前端にウォーム44を有し、回収カセット25を所定の位置に格納したとき機体20側の駆動ギヤ45が前記ウォーム44に噛合するウォームホイル46の軸上のギヤ47に中間ギヤ47aを介し噛合して集積用回転体42,42に図4(B)に矢印で示す方向に回転が与えられるようになっており、それぞれ1回転することにより前記スリット43,43で保持されていた紙幣Pを下方に集積させるように形成されている。
【0032】
前記筐体33の奥端にはカセット25を若干量押出すための押出し部材としての圧縮バネ48が内装されていてカセット25の後端面に当接自在とされており、カセット25を所定の位置へ押入したときバネ48が圧縮されてカセット25を押し出す方向に付勢力が働くようになっている。なおこの押出し部材としては、図示のコイル状の圧縮バネに限らず、板バネ等を利用したものであってもよい。
【0033】
機体20の前面20aには本発明における操作部となる第1施錠手段のキー孔49が設けられ、このキー孔49に第1のキー50(図7示)を挿入して回動することにより図示しないロック機構が解除されてカセット25および機体20の拘束が解かれ、カセット25は前記のバネ48の作用により押し出されて図7(A)に示すように機体20の前面20aから若干突出した状態となって人手によって引出し可能となり、機体20は後述する第2施錠手段のロック位置(図7(B)の状態)まで引出し可能となる。しかしこの状態においては前記金種別紙幣収納部26,27の開放側面は図7(B)のように装置本体19の側壁19bの先端部分で完全に覆われており、第2施錠手段を解かない限り上記収納部26,27へは手を挿入することはできない。
【0034】
一方、前記のようにカセット25が若干突出することにより送入ベルト35のプーリー軸上のギヤ39、および集積用回転体42,42のギヤ47が機体20側の駆動ギヤ38,45からそれぞれ離間し、そのままカセット25を引出せば、図7(A)に鎖線で示すように機体20から取出すことができる。
【0035】
図3において51はカセット25が所定の位置にセットされたことを検知する検知スイッチ、Sはカセット25へ送入される紙幣の検知用センサ、Sはカセット25内の紙幣の有無を検知するセンサを示す。
【0036】
前記出金口部24は、機体20の前面20aにより若干突出する底板52を有し、この底板52の前記前面20aより突出した出金口24a部分の両面に断面コ字状をなすようにガード53,53が形成されており、このガード53,53の先端にはヒンジにより開閉可能な扉54,54が取付られていて、常時は図1、図2のように閉じ状態に付勢され、出金時の紙幣の先端のストッパとして機能し、出金された紙幣を取出すときは紙幣の先端を掴んで引出せば扉54,54が紙幣により押し開かれてその間から抜取ることができるようになっている。
【0037】
前記金種別紙幣収納部26,27(以下単に収納部と略称する)は、上下とも同じ構造を有するもので、その一方につき説明し、他方にはこれと対応する符号を付して説明する。
【0038】
収納部26の底部上に受板55がバネ56,56により支持して設けられ、収納部26の上方部には繰込み・繰出し兼用の3本のベルト57,57,57が収納部26,27の前端上部に設けられた紙幣の出入口58,58から奥側にかけて収納部26,27の略2/3程度の範囲にわたって配設され、このベルト57は後述する搬送通路28の駆動系から途中にクラッチを介して正逆回転が伝達されるようになっている。
【0039】
前記ベルト57の奥端近傍位置に紙幣押えレバー59がベルト間に位置して設けられている。この紙幣押えレバー59は、後端部が機体20側に軸60により上下揺動自在に支持され、その先端下面には紙幣Pの上面に当接するゴム等の摩擦係数の大きい材料からなる摩擦部片61が設けられ、紙幣の繰出し時にベルト57の回動により最上位の1枚目の紙幣Pが繰出されてその後端が前記紙幣押えレバー59の摩擦部片61の位置を通り過ぎたとき図示しないソレノイドにより紙幣押えレバー59が下降揺動して摩擦部片61が2枚目の紙幣Pの上面に当接して2枚目の紙幣の連れ出しを防ぐように形成されている。出金しないときは下降して紙幣Pの上面に当接している。
【0040】
前記各収納部26,27内の受板55,55より上方でかつ左右のベルト57,57より外側において紙幣Pの長手方向両側端部に対応する位置に延びる左右一対ずつの支持アーム62,62および62,62(図5示)が設けられ、これら支持アームの収納部26,27から突出した後端部が別のモータにより昇降する昇降部材63に固定され、単一の昇降機構により上下の収納部26,27の支持アーム62,62が同時に昇降されるように形成されており、これら支持アーム62,62,62,62は最上昇時に図2、図5に鎖線で示すように収納部26,27のベルト57,57の下面より上方へ移動し、この上昇により支持アーム62,62上に送入されて図5(A)のように受止められていた紙幣Pが左右に位置するベルト57,57の下面に当ったのち支持アーム62,62上から図5(B)のように紙幣Pが取り残されて下方に集積されるようになっている。
【0041】
下部の収納部27の前端下部位置の機体20には、前記第1施錠手段の解錠により機体20を引出したとき装置本体19の開口部19aから露出する位置(図7(B)示)に第2施錠手段のキー孔64が設けられ、第2のキー65を挿入して回動することによりロックレバー66が装置本体19の側壁19bの内面に突設されたロックピン67から外れ、図7(C)のように機体20ごと装置本体19から抜き出すことができ、これにより収納部26,27の側面が初めて開放されることになる。
【0042】
次に搬送通路部28の構成について説明する。
【0043】
搬送通路部28は、機体20の前部側に配設される入金口部23、カセット25の入口34,出金口部24の各後端位置、すなわち入金口部23の繰込み口23b、回収カセット25の入口34、出金口部24の入口24bへの各通路を集約する搬送路70と、各金種別紙幣収納部26、27の先端位置の各出入口58、58への通路を集約する搬送路71とを接続する側面視略S字状(図では裏面側から見ているので左右逆)をなす1本の搬送通路として構成されている。
【0044】
すなわち搬送通路は、前記入金口部23の繰込みベルト29の末端に配設された上下のガイド板72,72の内端位置の上下に設けられたプーリー73,74と、カセット25の入口34に対応して設けられたプーリー75と、その下方に位置するプーリー76と、中央位置に設けられる大径プーリー77と、この大径プーリー77と前記プーリー74との間の位置に設けられた駆動プーリー78と、上部の収納部26の出入口58の上方位置に設けられたプーリー79とにわたって無端状に巻回されたベルト70a、上部の収納部26の出入口58のプーリー79の直下近傍に設けられたプーリー80と、その下方に設けられるプーリー81と、出金口部24に至る位置に設けられるプーリー82と、前述の大径プーリー77および駆動プーリー78にわたって無端状に巻回されるベルト71a、およびそれらのベルトに対向するプーリー74、75・・・で構成され、図2に太 線で表示している範囲は両ベルト70a,71aが重なっていて、両ベルト間に紙幣Pが挟持されて搬送される領域とされ、この範囲は側面視において大径プーリー77を含み略S字状を画く形態とされている。そしてこの領域は処理対象とする紙幣Pの搬送方向長さ(図示の実施形態では長手方向の長さ)より長く、かつ正逆搬送可能とされている。
【0045】
前記プーリー82に至る部分の上部には、出金紙幣を出金口部24へ送り出すためのベルト83が設けられている。
【0046】
前記大径プーリー77は、図6にその部分のみを示しているように、機体20の側壁20bに支持部材100を介して軸77aにより支持され、前記側壁20b側には前記大径プーリー77と略同径の外周面を有するブラシレスモータ84が支持され、このモータ84の外周面が前記大径プーリー77と協働して紙幣Pをガイドする実質的に大径プーリーの一部として機能するようになっている。
【0047】
前記モータ84の出力軸上のプーリー85には、前記搬送通路部28の駆動プーリー78に回転を伝達するベルト86が巻装されている。また上記大径プーリー77を含み略S字状を画くベルト70a、71aの折返し端側には、紙幣をガイドするための円弧状凹曲面101aを有する樹脂製の紙幣ガイド101が適宜配設されている。
【0048】
前記プーリー76と大径プーリー77との間には、入金紙幣の金種を識別する入金識別部87が設けられ、プーリー78とプーリー80との間には出金紙幣の2枚重なりや連鎖等をチェックする出金識別部88が設けられている。
【0049】
前記搬送通路部28の各プーリーは、機体20の側壁20bに片持ち支持され、他側はオープン状態とされている。また各収納部26,27のベルト57,57には、前記搬送通路部28の駆動系から途中にクラッチを介して正逆回転が伝達されるようになっている。
【0050】
前記回収カセット25への分岐部、出金口部24への分岐部、上部の収納部26への分岐部にはそれぞれ切換爪89,90,91が設けられており、回収カセット25の入口34への切換爪89はバネ付勢を受けて常時図1、図2に示す状態におかれ、切換爪90、91は制御部からの指令に基づいて図示しないソレノイドにより切換え動作されるようになっている。
【0051】
また各搬送通路には紙幣Pの通過を検知するセンサS,S,S,Sが設けられ、出金口部24のセンサSは反射式とされている。
【0052】
図1において92は機体20の前部上面に設けられた操作部で、手動出金時の金額指定、回収指示等を行うものであり、93は硬貨処理装置12の硬貨投入口、94は釣銭硬貨投出口である。
【0053】
次に上記実施形態の作用を説明する。
【0054】
紙幣Pを入金する場合は、入金口23aから入金紙幣を複数枚同時にゲート部のローラ30に当る位置まで挿入すると、センサSが紙幣を検知して搬送通路 部28のモータ84が駆動するとともに繰込みベルト29への回転伝達系のクラッチが投入され、繰込みベルト29が図1、図2において反時計方向に回動して最上位の紙幣を送り出し、ローラ30によるゲート作用により1枚に分離されて搬送路70へ送り込まれる。
【0055】
この搬送路70を送られる紙幣は、入金識別部87を通る間に金種が識別され、その紙幣が5千円紙幣であれば切換爪91が受入れ側に切換って収納部26へ送り込まれ、千円紙幣であれば収納部27へ送り込まれる。
【0056】
収納部26,27へ送り込まれた紙幣Pは、図5(A)のようにその長手方向両側端部が支持アーム62,62上に跨がって載り、送り込みが終了したとき図示しないモータの駆動により昇降部材63が上昇して支持アーム62,62がベルト57より上方へ移動し、その間に図5(B)のように紙幣Pの両側端部が支持アーム62,62から外れるのでその紙幣Pは受板55上に集積される。
【0057】
前記入金紙幣が1万円紙幣であったときは、搬送通路部28の大径プーリー77の存在により略S字状に大きく屈曲する搬送通路部28に至り、その紙幣の後端が入金識別部87を通り過ぎた時点でモータ84が一旦停止し、モータ84が逆転駆動してその1万円紙幣はカセット25内へ送り込まれる。
【0058】
カセット25内に送り込まれた紙幣は、機体20側の駆動ギヤ39を通じて回動する送入ベルト35とローラ36との間に受渡されて送り込まれ、その紙幣の長手方向両側端部が図4(A)のように左右の集積用回転体42,42のスリット43,43内に挿入されて一旦保持され、次いでこれら集積用回転体42,42が駆動ギヤ45、ギヤ47、ウォームホイル46、ウォーム44を通じて図4(B)の矢印方向に回動し、紙幣Pの側端部がスリット43,43から外れて受板40上に集積される。
【0059】
出金の場合は、出金指令に基づいて図示しないモータが駆動し、支持部材63が上昇して上下の収納部26,27の支持アーム62,62が共に収納部26,27の上方に退出し、これにより受板55がバネ56の付勢により上昇して受板55上に集積されている集積紙幣の上面がベルト57の下面に押しつけられる。このとき繰出さない側の収納部26または27の紙幣押えレバー59が下降して紙幣Pの上面を押圧し、受板55ごと押し下げて最上位の紙幣をベルト57から離間させている。繰出し側の紙幣押えレバー59は図示しないソレノイドにより上昇した位置におかれる。
【0060】
出金すべき金種の紙幣はベルト57の図2において反時計方向への回動により、最上位の1枚が送り出される。
【0061】
この紙幣の後端が紙幣押えレバー59の先端位置を通り過ぎると図示しないソレノイドにより紙幣押えレバー59が下方へ揺動し、その先端下面の摩擦部片61が2枚目の紙幣を上面に当接して2枚目の紙幣の連れ出しを防ぐ。
【0062】
送り出された1枚目の紙幣は、搬送通路部28へ受渡され、モータ84による駆動プーリー78の時計方向回転により搬出される。その途中において出金識別部88を通る間に2枚重ね、連鎖、出金不適正の紙幣か否かがチェックされ、出金可と判定されたときは切換爪90が切換って出金口部24へ送られ、出金不可と判定された場合は切換爪90が搬送路70側へ切換ってカセット25へ送り込まれる。
【0063】
出金口部24へ送られた紙幣は、搬送路71の末端のプーリー82とその上のベルト83との間から出金口部24の底板52上へ放出されて底板52上に集積される。その際に紙幣の先端は出金口部24の扉54,54の内側面に当って止まり、散逸することはない。
【0064】
出金された紙幣を取出すときは、底板52の先端から出ている紙幣端を掴んで引き出せば、扉54,54が左右に観音開きしてその間から紙幣を引抜くことができる。
【0065】
前記カセット25を機体20から取出して内部の紙幣を回収・精算するときは、操作部である第1の施錠手段のキー孔49に第1のキー50を挿入して回動すると、施錠が解かれてカセット25は圧縮バネ48により図7(A)のようにその前端が機体20の前面20aより若干突出し、この突出部分を持って引抜くことができる。
【0066】
一方、機体20内の搬送通路部28で紙幣詰りが生じたときは、図7(B)のように機体20を第2の施錠手段のロックレバー66がロックピン67に係合して抜けなくなるまで引出せば搬送通路28の側面が露出し、詰り紙幣を取り除くことができる。
【0067】
このとき手の入らない箇所に紙幣が滞留していて搬送通路部28を構成しているベルトを手で回して紙幣を移動させるときその紙幣がカセット25の入口近傍にあってカセット25内に送り込まれようとしても、前記のようにカセット25の送入ベルト35への回転伝達系は切離されているので送入ベルト35、ローラ36は共に不回転の状態におかれており、紙幣が送り込まれようとしてもこれら送入ベルト35、ローラ36に当って送入されることがない。これによりカセット25内の紙幣の在高に変動をきたしてしまうことが未然に防止される。
【0068】
収納部26、27内の紙幣を取出すときは、第2の施錠手段64のキー孔64aに第2のキー65を挿入して回動することによりロックレバー66がロックピン67から外れ、機体20をさらに引出して図7(C)のように収納部26、27の側面が装置本体19の側壁19bの前端より前方に突出し、収納部26、27内から紙幣を掴み出すことができる。
【0069】
図示の実施形態では、カセット25の送入機構35Aへの駆動力伝達系の駆動切断手段をカセット25の施錠解除操作による突出動作によりギヤの噛合が離間することによる場合を示したが、前記施錠解除操作により駆動ギヤをソレノイド等により移動させてカセット25の送入機構35A側のギヤ39と切り離すようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、機体内の搬送通路で紙幣詰りが生じた場合、その搬送通路部の側面を装置本体から露出させる操作に連動してカセット内の送入機構の駆動伝達系が切断され、これにより、カセット内の送入機構が停止状態におかれるので、搬送通路部を手動で回動させて滞留紙幣を取出し可能な位置へ移動させようとする際に当該滞留紙幣がカセット内へ送り込まれることがない。これにより、カセット内の収納紙幣の在高に変動をきたしてしまうことを確実に防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣処理装置の使用形態例を示す斜視図。
【図2】図1における紙幣処理装置の縦断側面図。
【図3】図2の前部側の拡大図。
【図4】図2におけるカセットの紙幣集積状況を示し、(A)は紙幣受入れ時、(B)は集積時の状態を示す縦断36図。
【図5】図2における金種別紙幣収納部の紙幣集積状況を示し、(A)は紙幣受入れ時、(B)は集積時の状態を示す縦断正面図。
【図6】図2における搬送通路部の大径プーリー部分の斜視図。
【図7】図2における外筐と機体との関係を示し、(A)はカセットの引出し状態、(B)は機体のメンテナンス時の引出し状態、(C)は金種別紙幣収納部を開放させた引出し状態の各側面図。
【符号の説明】
10 紙幣処理装置
11 POSレジスタ
19 外筐
20 機体
23 入金口部
24 出金口部
25 カセット
26,27 金種別紙幣収納部
28 搬送通路部
29 繰込みベルト
38,45 駆動ギヤ
42 集積用回転体
48 押出し手段の一例である圧縮バネ
49 操作部の一例である第1施錠手段のキー孔
59 紙幣押えレバー
62 支持アーム
64 第2施錠手段のキー孔
77 大径プーリー
84 モータ(ブラシレスモータ)

Claims (2)

  1. 紙幣を取扱う処理装置であって、装置本体内で紙幣を搬送する搬送通路部での詰り紙幣の除去等のために装置本体外へ露出可能に構成され、前記搬送通路部から送り込まれる紙幣を収納する着脱可能なカセットを有する紙幣処理装置において、
    前記搬送通路部を装置本体外に露出可能とする操作部と、
    前記カセット内の紙幣入口近傍に設けられ、当該カセットが所定の位置に装填されているときのみ装置本体側からの駆動を受けて紙幣をカセット内に送り込むように構成された送入機構と、
    前記操作部の操作により、前記搬送通路部を装置外に露出可能な状態とすることに連動して、前記所定の位置に装填されていたカセットを当該位置から所定量突出させて前記送入機構の駆動を断つように構成された駆動切断手段と、
    を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記操作部は、カセットの取出し用の施錠機構である
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
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