JPH09505474A - 翻訳エンハンサーdna - Google Patents

翻訳エンハンサーdna

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JPH09505474A
JPH09505474A JP7514922A JP51492295A JPH09505474A JP H09505474 A JPH09505474 A JP H09505474A JP 7514922 A JP7514922 A JP 7514922A JP 51492295 A JP51492295 A JP 51492295A JP H09505474 A JPH09505474 A JP H09505474A
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チヤーナジヨブスキー,ユーテイ・ルイス・アルバート
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ブリテイツシユ・テクノロジー・グループ・リミテツド
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Abstract

(57)【要約】 キネシンの(β−)軽鎖を発現する遺伝子は、強力な翻訳エンハンサーとなる高二次構造のDNA領域を5’末端に含んでいる。ヒトキネシン遺伝子では、これが二重ヘアピンループを形成する。任意にフランキング配列を有するこの二次構造体は単離DNAとして記載されている。DNAが外来DNAの発現用エンハンサーとして機能する構築物も記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 翻訳エンハンサーDNA 発明の背景 1.発明の分野 本発明はタンパク質の産生で核酸の翻訳エンハンサーとして有用なDNAに関 する。2.従来技術の説明 キネシンは、脳細胞のオルガネラの細胞内運搬や細胞分裂中での染色体の微小 管沿いの移動に関与する分子モータータンパク質である。ウニや哺乳動物細胞で は、キネシンは四量体タンパク質として特徴付けられていた。2つのサブユニッ トは、相対分子量が約120kDaである2つの重鎖(α鎖)、及び約70kD aの2つの軽鎖(β鎖)である。細胞内オルガネラは、四量体αα/ββキネシ ン分子モーターに結合することによって細胞内を微小管沿いに移動する。α鎖は チューブリン結合部位及びATPアーゼドメインとなり、β鎖はキネシン四量体 によって移動させるべきオルガネラとの特異結合を担う。 現在、3種のラット脳キネシンβ鎖cDNAがクローニングされ(J. L. Cyr等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88 , 1011 4−10118)、またM.D.Adams等によって報告されたヒトゲノムの 配列決定研究の結果、ヒト由来の部分cDNA配列(EST00761と称する )がEMBLデータベースに入力された(Nature 355, 632−6 34(1992))。3種のラットcDNAは、1個の遺伝子を3'末端で特異 的にスプライシングしてタンパク質で異なるCOOH末端を生じた生成物であっ て、β軽鎖には「A」、「B」及び「C」と称する3つの異なるイソ形が予想さ れる。この機構がキネシンにオルガネラとの結合特異性を付与するように思える 。 2309bp長のヒトβ−キネシンcDNA配列はL.B.Lachman等 によって受託番号LO4733でEMBLデータベースに入力され、Cabez a−Arveliz等(DNA Cell Biol. 12,881−892 ,1993)によって公表されている。発明の要約 今回、β鎖キネシンゲノムDNAが、強力な翻訳エンハンサー(プロモーショ ンのエンハンサーと混同しないこと)となる高二次構造のDNA領域を含んでい ることが知見された。ヒトキネシンでは、二次構造は遺伝子の第1エ キソン内にあって、mRNAの5'非翻訳末端となる。二次構造は二重ヘアピン ループの形態をとり、このヘアピンループは図面の図4ではmRNAで図示され 、配列表では配列番号6として記載されている。 本発明はキネシンのβ軽鎖遺伝子の部分からの単離DNA、及びDNAが翻訳 エンハンサーとして機能する様々な構築物を包含する。従って、本発明は一態様 により、翻訳エンハンサーであって、ヘアピンループとして表され得る高二次構 造領域又は翻訳を促進するその置換もしくは欠失突然変異体を含んでなる、キネ シンのβ軽鎖を発現する対立遺伝子の5'末端からの単離DNAを包含する。 単離DNAはこのように、二次構造領域を含み、任意に付加的なDNAをその 5’又は3’末端に含んでいる。このDNAは同一のキネシン遺伝子に由来する DNAであってもよい。従って、単離DNAはβ軽鎖遺伝子の5’末端に向かっ て5’方向に位置する上記DNAのいずれか又は全てを含み得る。従って、単離 DNAはmRNA出発部位の上流に位置するプロモーター領域の一部又は全てを 含み得る。単離DNAは(非翻訳mRNAをコードする第1エキソンとβ−キネ シンタンパク質のN末端領域をコードす る第2エキソンとの間に位置する)第1イントロンの一部又は全てを含み得る。 β−キネシンプロモーターは特に強力というわけではないので、本発明は、翻 訳エンハンサーDNAを強力な真核細胞プロモーターに結合することによってよ り良く使用され得る。従って、本発明は他の態様により、(1)真核細胞プロモ ーター、好ましくは天然β−キネシン遺伝子よりも強力な外来プロモーター、( 2)その下流にある本発明の翻訳エンハンサーDNA、及び(3)エンハンサー の下流にあって、β−キネシン以外のタンパク質をコードする外来DNAを含ん でなる、タンパク質をコードする非β−キネシンDNAの発現を促進するための 構築物を提供する。 β−キネシン遺伝子は更に第1エキソン内の二次構造の上流に、小さなタンパ ク質(12aa長)をコードする領域を含んでいる。この領域は、幾分下流での リボソームのmRNAとの結合を容易にするように設計されているように思える 。従って、β−キネシン遺伝子の第1エキソンは内部エントリーリボソーム部位 (IRES)を提供するように思える。このような部位によって、mRNAは翻 訳開始部位とは関係なく翻訳され得る。実際、この部位によっ て1個のプロモーターを用いて2個の遺伝子を転写させ得る方法が得られ得る。 従って、本発明は他の態様により、(1)真核細胞プロモーター、(2)プロモ ーターの下流にある第1外来DNA、即ちβ−キネシン以外の第1タンパク質を コードし、転写シグナルの終結が欠如したDNA、(3)第1外来DNAの下流 にあって、小さなタンパク質をコードする領域を更に含み、かくして内部リボソ ームエントリー部位(IRES)として、また翻訳促進のために機能する本発明 のDNA、及び(4)IRES翻訳エンハンサーDNAの下流にある第2外来D NA、即ちβ−キネシン以外の第2タンパク質をコードし、mRNAをIRES から翻訳させることができるようにIRES翻訳エンハンサーDNAから下流に 離れて位置するDNAを含んでなる、2つのタンパク質コード化DNAの発現用 構築物を提供する。図面の簡単な説明 ヒトβ−キネシンのゲノムDNAから単離されたファージ2.1B及びプラス ミドE/Sに挿入されたそのクローン化断片の制限酵素マップである。 図2はヒトβ−キネシン遺伝子の5’末端の838kb 長DNAのDNA配列を示す。これは配列番号1と同一の配列であるが、特徴を グラフィックで表している。 図3は、12aaペプチドをコードするヒトゲノムDNAの第1エキソンの部 分に対応する配列(これらの配列は配列番号2、配列番号3(ヒト配列)、及び 配列番号4、配列番号5(ラット配列)と同一配列である)を含み、更にコード 配列の開始を含むヒトキネシン及びラットcDNAのDNA配列比較を示す。 図4は、配列番号6に対応するゲノムDNAの第1エキソンの他の部分に対応 するヒトキネシンmRNA内の高二次構造領域(翻訳エンハンサー)を示す。 図5はエンハンサーを含む図2の配列部分の、CATリポーター遺伝子を含む プラスミド内への挿入を示す。 図6及び図7は本発明の翻訳エンハンサーDNAを含む2種のDNA構築物を概 略的に示す。 図8はウサギ網状赤血球溶解物アッセイでヒトβ−キネシンcRNAからin vitro翻訳した放射性標識タンパク質のプロットを示す。 図9は、一方がプロモーターとCAT遺伝子との間にヒトβ−キネシンヘアピ ンループフラグメントを有する点だ けが異なる2種のプラスミドからCAT遺伝子を発現させるときの、COS細胞 内にトランスフェクトしたDNAの量に対するCAT活性のプロットを示す。好ましい実施態様の説明 配列番号1に対応する図2は、ヒトβ−キネシン遺伝子の5’フランキング、 エキソン及びイントロンのDNA配列(838ヌクレオチド)を示す。番号はm RNAの転写開始部位(+1)以後又はその上流(負数)のヌクレオチドの位置 を示す。第1エキソン(1〜253)はイタリック体で下線を引く。制限酵素部 位には下線を引いて酵素を明記する。推定上のTATAボックス、SP1及びc AMP調節転写因子(CREB)結合部位は斜線区域内にある。 図示するように、プロモーター領域は、通常真核細胞プロモーターに存在する 同定された転写因子結合部位によって示されるようなヌクレオチド−1〜少なく とも−121である。配列の他端では、ヌクレオチド254以降が9kb長以上 であると考えられる第1イントロン領域の部分である。 配列番号6に対応する図4は、ヒトβ−キネシン遺伝子由来の本発明のDNA のエンハンサー機能を担う高度の二 次構造を示す。この図面はmRNA塩基で記載しているが、ウラシル(U)を全 てチミン(T)に代えることによって簡単にゲノム又はcDNAに置換すること ができる。従って、CUGCUG...で始まるmRNAの左端は図2の132 〜137のヌクレオチドCTGCTGとなり、...AGGCG(A)で終わる mRNAの右端は図2のヌクレオチド249−253に存在する。RNA末端の Aヌクレオチドは、第2エキソン開始時の推定上の開始コドンのヌクレオチドで あるため、図2には示さない。 図示する翻訳エンハンサー領域は潜在的な二重ヘアピンループを有し、一方は 5’末端からヌクレオチド132〜176に及ぶ直鎖状ループであり、他方はヌ クレオチド177〜253の分枝状ループである。従って、この第2ループは7 6ヌクレオチド長である。しかしながらラットβ−キネシンcDNA配列はこの 第2ループの領域内でヒトよりも67ヌクレオチド短いので、ラットDNAには 76長の第2ループの大半が欠けていると考えるのが妥当であり得る。更にはβ −キネシン遺伝子はラットで十分に発現されるので、恐らく翻訳促進には第1ル ープだけが必要であろう。従って、翻訳エンハンサーに必要な高二次構造の コア区域は第1ループのコア区域であると考えられる。 β−キネシンの高二次構造区域が生物によって幾分異なり、本発明は、区域が どんな哺乳動物、動物もしくは他の生物に由来しようと、又はどれに類似してい ようとも翻訳エンハンサーとして作用するのに十分な区域を含んでいると考えら れよう。 所望とあれば、例えばBal31酵素を用いて過剰長のエンハンサーを切り取 ることができるし、又はポリメラーゼ連鎖反応を用いて所望されるより短い長さ を作ることができる。β−キネシンに由来するものであろうとなかろうと、付加 長のDNAを3’末端又は5’末端に加えることができる。天然DNAが5’又 は3’フランキングゲノムDNAを1〜100塩基対含んでいることが好ましい 。 特にセルフペアリングしない領域で、また特に第1ヘアピンループの下流(3 ’部分)及び第2ヘアピンループ内の場所でDNA塩基を置換することによって 二次構造の些細な点を変えることができると考えられよう。特にループ内でDN A塩基を10%まで変えることができ、またその代わりに又はこれに加えて通常 4つ以下と僅かな欠失をもたらしてもよい。このような突然変異はエンハンサー 機能 に影響するほどドラスチックであってはならない。 β−キネシンmRNAは、ラットとヒトとの間に保持される短い読み取り枠を 含んでいる:図3を参照されたい。この読み取り枠は上流にコンセンサスリボソ ーム結合部位を含んでいない。第1AUGコドンは開始するには好ましくない状 況内にあるので、このような短い読み取り枠はリボソームのより強力な内部コン センサスリボソーム部位へのスライドを助けるという利点があると考えられる。 このORFは領域に内部リボソームエントリー部位(IRES)機能を付与する のに有用であると考えられる。IRES機能は他の遺伝子、但し主にウイルス( 例えばHIV、EMCV又はポリオウイルス)で知見されており、動物遺伝子で は希有とみなされている。 更には、図3のヒトβ−キネシン配列はEMBLデータベースの対応するcD NA配列とは、124位にアデニン(A)ではなく、シチジン(C)残基を有す る点が異なる。 本発明の構築物では、β−キネシンプロモーターをエプスタイン−バールウイ ルス、SV40、レトロウイルスの長い重複反復又はサイトメガロウイルス(C MV)に由来するようなより強力な真核細胞プロモーターで置換するか もしくはこれを先行させることが好ましいし、又はメタロチオネインのような誘 発性プロモーターであってもよい。 プロモーターとエンハンサーとの距離(エンハンサーの5’側)や、エンハン サーと外来遺伝子の開始コドンとの距離(エンハンサーの3’側)は本発明では 重要でないと考えられる。本発明のIRES構築物の場合のプロモーターと第1 外来遺伝子の開始コドンとの距離や、エンハンサーと第2外来遺伝子の開始コド ンとの距離についても同様である。実際、エンハンサーの3’側では、β−キネ シン遺伝子の第1イントロン領域が約9kb対の長さを有し、9kbp以下の分 離であれば少なくとも作動可能であろう。実施例では、距離は約150bpであ る。正確な最小距離を測定するための別の簡単な実験が当業者によって容易に実 施されよう。 本発明の構築物はどんな外来遺伝子も使用できるが、1個のプロモーター及び 1個のmRNA分子からの発現が効果的であるために、2個のポリペプチドサブ ユニットからなるタンパク質(例えば抗体)がIRES構築物で使用するのに特 に有利である。 以下の実施例で本発明を説明する。関係する全てのプラ スミドはクローニングして、良く知られた株であるE.coli DH5a細胞 内に維持した。ヌクレオチドの名称は図2に示す。実施例1 Clontechから入手したヒト胎盤ゲノムDNAライブラリーをλ EM BL3ファージベクターにクローニングした。30個のプレート(直径15cm )でそれぞれ20,000個のファージを平板培養した。ナイロン膜に移して、 紫外線で架橋させた後に、仔ウシ胸腺DNAプライマーによるランダムプライミ ングで標識したヒトキネシン軽鎖の全長cDNA(2.4kb)でフィルターを プロービングした。プレハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーションス テップ中にサケ精子及びE.coliDNA(それぞれ50mg/ml)を使用 した。第1スクリーンでは、33個(11個が真陽性)のプラークを単離し、こ れを第3スクリーニング及び精製ステップに付した。これらのクローンを、Ec RI及びXhoIにより異なる制限フラグメントパターンに基づいて10のグ ループに分けた。結果によれば、キネシン遺伝子のイントロンは大きく、遺伝子 は90kb以上に及ぶことが示唆される。 pGem3Z中のβi−キネシン(i=免疫細胞に由来)と称するT細胞ライ ブラリー由来のヒトキネシンβ鎖cDNA(EMBLデータベース受託番号:L O4733)をDr. L. B. Lachman(Dept. of Ce ll Biology, M.D. Anderson Cancer Cen ter, Houston,Texas, U.S.A.)の好意で入手した。 cDNAの5’HindIIIフラグメント(0.3kb)をプローブとして使用 すると、3グループのクローンに対して強いハイブリダイゼーションを示した。 更なる研究のためにこれらのクローンの一つ2.1Bを選択した。その制限マッ プを図1(上部)に示す。「Cos」はファージの付着端を示す。その制限マッ プを図1(下部)(矢印は図2の配列を示す)に示す4.6EcoRI−Sal Iフラグメントを更にプラスミドpUC19内にサブクローニングした。T7 DNAポリメラーゼ(「シークナーゼ」、USB)を用いたジデオキシシーケン シングにより、得られたプラスミド「E/S」の配列を決定した。cDNAの0 .3kb 5’末端とハイブリダイズするより小さなフラグメントを更にサブク ローニングした。これらは1.2kb st I及び0.6kb PstI−SmaIフラグメントであった。PstI−Sma I(0.6kb)フラグメントの全DNA配列及び5’ゲノムフランキン グ配列の付加的な配列を配列番号1及び図2に示す。これらの配列はβ−キネシ ン遺伝子のプロモーター区域、第1エキソン及び第1イントロンの部分を包含す る。 プロモーター配列は、図2に示すように、ヌクレオチド−121〜−115, −75〜−69及び−65〜−59のSP1(GGCGGGG)、ヌクレオチド −46〜−37のCREB(ATGACGTCA)、並びにヌクレオチド−32 〜−27のTATAボックス(CATTTC)を含む幾つかの推定上の転写因子 結合部位を含んでいる。第1エキソンは253ヌクレオチド長であり、mRNA の5’非翻訳領域に対応する。このDNA領域を最近クローニングされたラット cDNAと比較したところ、予想通りこの区域で進化的分岐が判明したが、驚く べきことに、ヌクレオチド93−131の区域で高度の相同性も判明し、この区 域は、前方にコンセンサスリボソーム結合部位を持たない(図3)小さなペプチ ド(ヒト配列番号3の12アミノ酸長及びラットキネシン軽鎖イソ形A、C、配 列番号 5の12アミノ酸長)をコードしているようである(注:ラットcDNAのこの 部分では、A及びCと予想されるイソ形はBと同一であると考えられる)。この コード化領域の直後には、図4に示すように、非常に安定な二次mRNA構造( ΔG=−52.2kcal/mol)を形成し得るGCに富んだ領域が来る。興 味深いことに、ヒトmRNAだけが122ヌクレオチド(NO.132−253 )を必要とする二重ヘアピン構造を形成することができ、ラットmRNAはキネ シンタンパク質開始部位の前のこの領域に67のヌクレオチドしか有さず、可能 な一重ヘアピン構造の安定性もより低い(ΔG=−23.8kcal/mol) 。 クローニングして配列を決定したゲノムDNAの領域が機能的であることを示 すために、β−キネシンプロモーターが細菌クロラムフェニコールアセチルトラ ンスフェラーゼ遺伝子の転写を駆動するリポータープラスミドを以下のように構 築した。HindIII及びBglIIを用いて、HSV−tkプロモーターをベク ターpBLCAT9+から取り出し(L.Klein−Hitpass等,Nu ceic Acids Research 16, 647−6 63(1988))、これらの末端をDNAポリメラーゼのクレノーフラグメン トでブラント末端とし、dNYPを充填した。キネシンプロモーター領域のHi nd III−Asp718 3.6kbフラグメントも同様にブラント末端として 、充填し、CAT遺伝子開始コドンの前に介在する配列がごく少量であるこのベ クターでCAT遺伝子に連結した。BamHI及びBglIIにより制限して、C AT遺伝子に関するインサートの配向を評価した。CAT遺伝子に関して右配向 でプロモーターを含むプラスミドを「クローン6」と名付けた。図5は、CAT 遺伝子の後にSV40ポリアデニル化シグナルを有し、更にアンピシリン抵抗マ ーカー遺伝子(図示せず)を含む得られたプラスミドを示す。「クローン6」を HeLa細胞内に選択可能マーカープラスミドpSV2neoと共にトランスフ ェクトした。対照としては、同一の細菌リポーター遺伝子を駆動するHSVチミ ジンキナーゼ(HSV−tk)プロモーターを有するプラスミドpBLCAT9 +を更にpSV2neoと共にトランスフェクトした。20mgのリポーター( CAT)遺伝子プラスミド及び1mgの選択可能プラスミドを用いてリン酸カル シウム沈殿法により細胞をコトランスフ ェクトした。トランスフェクトした後に、細胞をDMEM中、10%グリセロー ルで4分間の浸透ショックを与え、DMEM無血清培地で2度洗浄し、DMEM 中10%FBSで48時間回収し、次いでトリプシン処理し、1mg/mlのG 418を含む培地中に1〜4倍に希釈した。2〜3週間後に、30〜40個のク ローンをプールし、単一の細胞集団として増殖させた。文献(Y. Chern ajovsky等,Lymphokine Research, 199−2 12(1990)及びC.M. Gorman等,Molecular and Cellular Biology , 1044−1051(1982) )に記載の方法でCATアッセイを実施した。 対照プラスミド中でのHSV−tkプロモーターからの発現と同様に、リポー ター遺伝子プラスミド中でのβ−キネシンcDNAフラグメント由来のCAT遺 伝子の発現は構築的であった。転化率が酵素濃度に直線的に依存する条件下で、 クロラムフェニコールからそのアセチル化誘導体への転化率を測定した。線形C ATアッセイを行うのに必要なタンパク質抽出物の量を検定すると、「クローン 6」でトランスフェクトした細胞では、「クローン6」由来の CAT活性タンパク質0.2μgから、対照プラスミドのタンパク質15μgか らとほぼ同様の転化率が得られることが判明した。これはタンパク質抽出物単位 重量当たり、pBLCAT9+でトランスフェクトした細胞からの抽出物の75 倍のCAT活性に相当する。 cAMPキナーゼシグナル化経路の第2メッセンジャー同族体又はリポーター 遺伝子の発現を誘発し得ないタンパク質キナーゼC.コレラ毒素、ホルスコリン (forskolin)及びPMAでキネシンプロモーターをアップレギュレー ト(upregulate)する試みがなされた。それどころか、これらはβ− キネシンプロモーターを僅かに阻害し、対照(HSV−tkプロモータ駆動)プ ラスミドを強く阻害した。実施例2 ヒト肺線維芽細胞を用いて同様の実験を行い、β−キネシンmRNAの発現を ノーザンブロットで測定した。PMA、ジブチリルcAMP又は二本鎖RNAに よる処理後に発現に変化は見られなかった。実施例3 Dr Audrey Evans, Director of Oncology, Children’s Hospital, Ph iladelphia USAから入手した神経芽腫細胞系NB 100を用い て実施例1を繰り返した。結果は実施例1と非常に類似しており、CAT遺伝子 発現は約75倍に増加した。実施例4 対照プラスミドのHSV−tkプロモーターをNSE(ニューロン特異エノラ ーゼ)プロモーターに代えて、実施例3を繰り返した。NSEは神経芽腫細胞で 非常に強力なプロモーターである。にもかかわらず、本発明の構築物ではCAT 遺伝子の発現が75〜100倍に増加した。実施例5 この実施例は、ヘアピンループ領域が本発明のキネシンDNAの翻訳促進機能 を担うことを示している。 キネシンβiのcDNAを、それぞれ図2の114−119位及び239−2 44位の単一制限部位であるNarI(GGCGCCを認識する)及びSauI (CTCAGGを認識し、AocIとしても知られている)で消化して、ヘアピ ンループ構造を除去した。(ヘアピン構造は133位と255位との間に位置す るが、全てを除去してRNA の自己アニーリングの可能性を損なう必要はない)。ヘアピンループ領域の欠失 したフラグメントをゲル精製した。突出した末端にDNAポリメラーゼのクレノ ーフラグメント及びdNTPを充填し、T4 DNAリガーゼと再度連結した。 個々にヘアピンループが切り出された全長βiキネシンcDNAを保有するプ ラスミドpGEM3zを調製し、翻訳終結コドンの3’に位置するApaI部位 で線状化した。 キャップ同族体7−メチルGpppGの存在下でT7RNAポリメラーゼを用 いてキャップ構造のcRNAを合成した。供給業者が推奨する条件下でウサギ網 状赤血球溶解調製物(Promega Corporation,Madiso n, Wisconsin, U.S.A.)及び35[S]−メチオニンを用い て、このcRNAをinvitro翻訳した。翻訳後、Laemmli法により 生成物をSDS−ポリアクリルアミドゲルで分離した。ゲルを1Mサリチル酸ナ トリウムで処理し、乾燥し、オートラジオグラフィーにかけてゲルを分析した。 cRNAの希釈液を用いて、ウサギ網状赤血球溶解物でのcDNAのin v itro翻訳の効率を比較した。図 8では、X軸の25μl容量の翻訳媒質中のcRNA量(ng)に対する35Sメ チオニン(数/分)をy軸にプロットする。図8は、実線で示すヘアピンループ 構造のないcRNA(HP−)の翻訳が破線で示す全長元cDNA由来のcRN A(FL)ほど効果がないことを示している。低いmRNA濃度ではFL cR NAの方が翻訳速度が速かった。実施例6 この実施例は、ヘアピンループ領域が真核細胞の過渡的発現系で遺伝子発現を アップレギュレートすることを示している。このプラスミドは、単純ヘルペスウ イルス(HSV)チミジンキナーゼ(tk)mRNAの5’非コード化領域の3 ’に直接ヘアピン配列を置き、CATリポーター遺伝子を駆動するHSV−tk プロモーターを含んでいる。ヘアピンループ構造がないことを除いて構築物が同 一である対照プラスミドpBLCAT9(実施例1を参照されたい)を比較に使 用した。 5’−ヒトβ−キネシンUTRヘアピンループフラグメントをコードするプラ スミドpSV2MAFから実施例5の方法で得られた150bp,NarI−S auIゲル精 製フラグメントをクレノーフラグメントでブラント末端とし、SmaIで線状化 したpUC 18内に連結した。得られたプラスミドをpUC18/HPと名付 けた。 次のステップは、pBLCAT9プラスミドからHSVtkプロモーターを取 り出し、これをβ−キネシンヘアピンループフラグメントに連結し、次いでこの 構築物をプロモーターだけではなくpBLCAT9ベクター内に挿入することで あった。使用するtk DNAは250bp長で、200塩基の5’非コード化 領域のプロモーター、続いてmRNA転写部位下流の50塩基を含んでいる。( HSVtkは200塩基長のプロモーター領域を有し、その後には、tk遺伝子 の開始コドンに先行するRNA内に転写される110塩基のDNAが存在する。 この研究では、5’非コード化DNAの最後の60塩基は使用しなかった。)t kプロモーターをコードするプラスミドpBLCAT9由来のゲル精製フラグメ ントである250bp BglII−SalIをクレノーフラグメントでブラント 末端とし、Asp 718で線状化しクレノーフラグメントで処理したpUC 18/HP内に連結して、β−キネシンヘアピンループフラグメントを、HSV tkプロモーターDN Aの3’に直接導入した。この構築物をpUC 18/Tk/HPと名付けた。 ヘアピンループフラグメント及びtkプロモーターをコードするpUC 18/ Tk/HP由来の375bpゲル精製BamHI−HindIIIフラグメントを 、BamHI−HindIIIで切断してゲル精製したpBLCAT9内に連結し た。この構築物はpBLCAT/HPと称し、以下の線状配置のDNA(5’→ 3’):tkプロモーター−キネシンHPループ−CAT遺伝子−SV40を含 んでいる。対照プラスミドpBLCAT9は線状配置:tkプロモーター−CA T−SV40を有する。 リン酸カルシウム沈殿法でCOS細胞(SV40 T抗原遺伝子を発現するサ ル腎線維芽細胞:P. Mellon等,Cell 27,279−288[1 981]を参照されたい)を過渡的にトランスフェクトすると、5’キネシンU TRヘアピンループフラグメント(黒四角)が、ヘアピンループインサートのな い対照プラスミド(白四角)の4倍までCATリポーター遺伝子の発現をアップ レギュレートすることが判明した。結果を図9に示す。この図では、x軸のトラ ンスフェクシヨンでのDNAの使用量(μg)に対するCAT活性単位をy軸に プロットしてい る。CAT活性の単位をCAT活性の標準的な薄層クロマトグラフィーアッセイ のオートラジオグラムから計算し、トランスフェクシヨン毎に5μgの一定量で 使用したプラスミドpSV2L(de Wet等,Molecularand Cellular Biology, 7, 725−737[1987])か らのホタルルシフェラーゼ活性に正規化した。トランスフェクシヨン毎に10μ g及び15μgのpUC 18 DNAを使用して、各トランスフェクシヨンに 対する全DNAを25μgに維持した。実施例7 この実施例では、ヒトキネシン遺伝子の5’UTRがIRESとして作用する ことが確認される。ポリシストロニックレトロウイルスベクターSR10を以下 に記載するように構築した: ヒトキネシン遺伝子のヘアピン領域を含む約185bpのPCRフラグメント をプラスミドpSV2MAFから増殖させた。27量体の3’プライマーはNc oI部位を含み、配列CTT TAT GTA CAC CAT GGT GG A CAT GTT(配列番号7)を有していた。23量体5’キネシンプライ マーの配列は一部、塩基11 4−127と相補的であり、EcoRI部位を含んでいた。 配列はATG AAT TCC GGC GCC CCTAGC TG(配列番 号8)であった。185bp PCRフラグメントをNcoI及びEcoRIで 制限し、NcoRI/NcoIでゲル精製したpCITE ECD TNFRに 連結した。このプラスミドは、ヒトp75 TNFR ECDをコードする80 0bpフラグメントを有する。NcoRI/NcoI消化は592bp IRE S部位配列(Novagen)を除去する。得られたプラスミドはSR9と名付 けた。 ヒトキネシンHP及びヒトp75 TNF ECDを含む970bp Sal I/EcoRI SR9フラグメントを、SalI/EcoRIで切断したpB abe PAGO Neo内に連結してプラスミドSR10を得た。pBabe PAGO NeoはBglII/PvuII、MuLv LTR下流の1.7kb HSV−TKフラグメント、次いでSV40初期プロモーター及びネオマイシン 耐性遺伝子を含むレトロウイルスベクターである。SR10では、HSV−TK とSV40初期プロモーター配列との間にSR9由来の5’ヘアピンキネシンU TR/p75TNFR ECDハイブリッド配列を挿入する。 従って、SR10ではこれによって、ヒトp75腫瘍壊死因子レセプター細胞 外ドメイン(p75 TNFR ECD)の細胞外ドメインをコードするリポー ター遺伝子のすぐ上流で、LTR MuLvプロモーターによって駆動されるチ ミジンキナーゼ(TK)をコードする配列のすぐ下流に5’−キネシンUTRを 含む170bpフラグメントが得られた。p75TNFRリポーター遺伝子はプ ロモーターを持たないので、過渡的なトランスフェクションの実験で発現させる と、ヘアピン構造はIRESとして作用すると考えられ得る。HPフラグメント が公知のEMCIRESによって置換されていることを除いて同一であるプラス ミドpBabe PAGO neo ECDを対照として使用した。異なる量の SR10又はpBabe Pago neoでトランスフェクトしてから2日後 に、ELISA(Bemelmans等, 1993 J. Immunol. 150, 2007−2017)によって細胞上清中のp75 TNFRの量 を測定した。発現レベルをトランスフェクション効率について正規化できるよう に、(ルシフェラーゼリポーター遺伝子をコードする) プラスミドPSV2LUCを試験プラスミド又は対照プラスミドと共にトランス フェクトした。更には、任意のPUC 18を全てのトランスフェクションに含 ませて、トランスフェクトしたDNAの量を標準化した。 SR10及びpBabe PAGO neo ECDプラスミドをCOS細胞 中に過渡的に感染させた。これらのプラスミドのいずれか10μgを5μgのP SV2LUC及びトランスフェクトしたプラスミドの総量を25μg以下にする のに十分なPUC18プラスミドと共にトランスフェクトした。トランスフェク ションは過渡的で、トランスフェクトしてから48時間後に、希釈度が1:10 0の捕捉抗体としてのモノクローナル抗体4C8、及び希釈度が1:5000の 第2のビオチニル化ポリクローナルウサギIgG抗TNF−R75抗体、次いで ストレプトアビジンペルオキシダーゼをベースとするELISAによって組み換 えタンパク質産生のレベルを測定した。トランスフェクトした細胞タンパク質抽 出物中のルシフェラーゼの量を調べ、これを使用してトランスフェクション効率 に関する発現値を正規化した。ELISA用抗体はDr M Bemelman s(Bemelmans等、1993 J. Immunol. 150 2007−2017)からの寄贈品であった。 以上の結果から、SR10プラスミドでは組み換えp75 TNFR−ECD タンパク質が高レベルで産生し、ヘアピンフラグメントが実際にはIRESとし て作用することが確認された。産生レベルは、同量(10μg)でトランスフェ クトしたときにpBabe PAGO neoプラスミドのEMC IRESで 開始される場合の10倍までに達するように思えた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヘアピンループとして表わすことができる高二次構造領域又は翻訳を促進す るその置換もしくは欠失突然変異体を含みかつ翻訳エンハンサーである、キネシ ンのβ軽鎖を発現する遺伝子の5'末端由来の単離DNA。 2.遺伝子の5’末端と第1イントロンの3’末端との間に位置する前記軽鎖の 部分に由来する請求項1に記載のDNA。 3.二次構造が本質的に、ヒトキネシン遺伝子の第1エキソン内の二重ヘアピン ループ全体又はその上流一重ヘアピンループのみからなる請求項1又は2に記載 のDNA。 4.二次構造が本質的に配列番号1又は図2のヌクレオチド132〜253から なる請求項3に記載のDNA。 5.前記二次構造の他に、軽鎖の5’又は3’フランキングDNAを1〜100 塩基対含んでいる請求項2に記載のDNA。 6.二次構造の上流に約12アミノ酸のタンパク質を予測する短い読み取り枠を 更に含んでいる請求項1から5のいずれか一項に記載の単離DNA。 7.5’から3’の方向に、(1)真核細胞プロモーター、 (2)翻訳を促進するための請求項1から5のいずれか一項に記載のDNA、及 び(3)β−キネシン以外のタンパク質をコードするDNAを含んでなる、タン パク質をコードする非β−キネシンDNAの発現を促進するための構築物。 8.5’から3’の方向に、(1)真核細胞プロモーター、(2)プロモーター の下流にあって、β−キネシン以外の第1タンパク質をコードし、転写終結シグ ナルの欠如したDNA、(3)内部リボソームエントリー部位(IRES)とし て、また翻訳促進のための請求項6に記載のDNA、及び(4)IRES DN Aの下流にあって、β−キネシン以外の第2タンパク質をコードし、mRNAを IRESから翻訳させることができるようにIRES翻訳エンハンサーDNAか ら下流に離れて位置するDNAを含んでなる2つのタンパク質コード化DNAの 発現用構築物。 9.プロモーターが天然β−キネシンよりも強い請求項7又は8に記載の構築物 。 10.タンパク質をコードするDNA又は第2タンパク質をコードするDNAが 、9kbp以下のDNA長だけエンハンサーの高二次構造領域から離れている請 求項7から9 のいずれか一項に記載の構築物。
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