JPH09505414A - 半導体ダイオードレーザを備える光電子半導体装置 - Google Patents

半導体ダイオードレーザを備える光電子半導体装置

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JPH09505414A
JPH09505414A JP8509341A JP50934196A JPH09505414A JP H09505414 A JPH09505414 A JP H09505414A JP 8509341 A JP8509341 A JP 8509341A JP 50934196 A JP50934196 A JP 50934196A JP H09505414 A JPH09505414 A JP H09505414A
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ルーカス フレデリック ティエマイヤ
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1個のレーザ(30)と、2つの相互に平行な帯状活性領域(31,32)とを備え、これら活性領域の端部が一方の側で光学的に結合されているような光電子半導体装置(100)は、例えば可同調放射源のようなグラスファイバ通信に使用する放射源又は増幅器として非常に好適である。本発明による装置(100)においては、活性領域(31,32)の端部は2つの各端部において第1び第2の放射結合器(10,20)に結合されている。第1放射結合器(10)は当該装置(100)の第1及び第2のゲート(1,2)を形成し、第2放射結合器(20)は第3及び第4ゲート(3,4)を形成する。放射結合器(10,20)及び活性領域(31,32)の幾何学構造及び材料特性は、動作中に当該装置(100)において発生、増幅又は反射される電磁放射が構造性干渉により装置(100)を介して対角線状に移動するよう選定されている。このような装置(100)においては、多くても1種類の放射(S,R)がゲート(1,2,3,4)を介して通過する。好ましくは、結合器(10,20)はMMI(Multi Mode Interference)型の3-dB結合器とする。好ましい実施例は、光学的に制御可能なレーザ、光学的に制御可能なレーザ増幅器及び安定化された利得を持つレーザ増幅器である。

Description

【発明の詳細な説明】 半導体ダイオードレーザを備える光電子半導体装置 技術分野 本発明は、半導体ダイオードレーザ(以下、しばしば短くレーザと呼ぶ)を備 える光電子半導体装置(以下、しばしば短く装置と呼ぶ)であって、一方の側で 相互接続された端部を持つ2つの相互に平行な帯状の活性領域を備えるような光 電子半導体装置に関する。 背景技術 上記のような装置は、例えば光グラスファイバシステムにおける放射源又は増 幅器として使用するのに特に適している。このような応用例においては、信号波 長はしばしば1〜1.5μmの間にある。これに対応する半導体材料系は、InGaA sP/InPである。従って、本出願においては、レーザなる用語は放射放出レーザと レーザ増幅器との両方を含むものと理解されたい。 このような装置は1992年2月8日公開された米国特許第5,285,465号から 既知である。この特許には、2つの帯状の活性領域を備える光学的に制御される レーザが記載され、上記活性領域は一端で第3の帯状活性領域へと光学的に結合 されている。このレーザは波長λ1の放射を発することが可能で、該波長は当該 レーザの材料組成に対応している。このレーザに波長λ2の外部放射が導入され ると、当該レーザは上記外部放射の出力に依存する波長(λ1又はλ2)の放射を 発する。 上記のような既知の装置の不利な点は、増幅された放射が入力又は供給される 位置に、(同一の波長の)反射された放射、又は増幅される若しくは増幅すべき 上記放射とは異なる波長の放射も存在するという点にある。実際には、装置の1 つのゲートからは1つ以下の種類の放射を発するのが望ましい。この場合、これ を達成するには付加的な構成が必要となる。例えば、異なる波長の放射が存在す る場合、これは光学フィルタであり、一方反射放射の場合、これは例えば光学絶 縁器である。このような付加的な構成は当該装置を比較的複雑に、高価に、特に モノリシックに集積化するのを困難にする。 本発明の目的は、冒頭に述べたような種類の光電子半導体装置であって、上記 のような欠点を有さず、又は少なくとも大幅に減少させ、これによって一つのゲ ートからは1以下の種類の放射しか発することがなく、それでいて簡素、廉価且 つ容易にモノリシックに集積化することができる装置を提供することにある。 発明の開示 本発明によれば、上記目的のため冒頭で述べたような種類の光電子装置は、前 記活性領域の端部が両側において第1及び第2の放射結合器(以下、しばしば短 く結合器と呼ぶ)に各々結合され、前記第1の放射結合器が当該装置の第1及び 第2のゲートを形成し、前記第2の放射結合器が当該装置の第3及び第4のゲー トを形成し、前記放射結合器と前記活性領域との幾何学構造及び材料特性が、動 作中に当該装置で発生、増幅又は反射される放射が構造性干渉の結果として当該 装置を介して対角線状に移動することを特徴としている。 上記のような装置においては、例えば第1ゲートに入力した放射は、該第1ゲ ートに対して対角線的に位置する第4ゲートのみを介して当該装置を離れる。前 記2つの結合器が2個の活性領域に結合されることにより当該装置において発生 、増幅及び反射された放射が当該装置に対して4つの位置において入力又は離脱 することが可能になった。更に、本発明による装置においては、前記放射は2つ の活性領域に分散し、従って両部が増幅されるようになった。活性領域の各々に おいて利得及び光学経路長が適切に選択されているので、前記放射が構造性干渉 の結果として当該装置を介し主に交差状に移動するようになった。このことは、 前記活性領域の構造、寸法及び組成の適切な選択、並びに主に該活性領域の各々 を経る電流のような動作条件の適切な選択により達成された。特に、この後者の 量は前記放射のうちの各活性領域を通過する部分の増幅を決定する。前記光学経 路長は特に前述した他のパラメータにより決定される。光学経路長は電流変化に よっても調整することができる。このことは各活性領域における付加的な電流供 給によっても可能であり、これにより利得とは独立して光学経路長を調整するこ とができる。従って、当該装置には2種の放射が存在し得るが、本発明による装 置 の一つのゲートからは多くても1種のみの放射が放出される。このように、本発 明による装置は上記目的を達成するには絶縁器又はフィルタ等の他のものを設け る必要はない。このように、本発明による装置は比較的簡素且つ廉価であるのみ ならず、モノリシックに容易に集積化することができる。尚、ここでは「ゲート 」なる用語は当該装置のうちの当該装置に放射が入力し又は当該装置から放射が 出力される部分を意味し、該部分は放射導波器の形態であっても又はそうでなく てもよいことに注意されたい。 重要な実施例においては、前記第1及び第2放射結合器は3-dB放射結合器であ り、前記帯状の各活性領域は略同一の寸法と同一の材料を有している。この場合 、各活性領域は同一であって、共通の電流供給部を有していてもよい。確かに、 前記放射の正確に50%が活性領域の各々に存在し、2つの活性領域に関しては 利得及び光学経路長の両方が等しく、当該装置を介しての放射の対角線状の移動 は構造性干渉により達成される。同一の帯状の領域は、それらを単一の半導体本 体中に隣り合わせて製造する場合には比較的実現が容易である。同じことが前記 放射結合器についても当てはまり、従って本発明による装置は好ましくは単一の 半導体本体内に集積される。この場合、本発明による装置は活性領域用の共通の 同一の電流供給部と相俟って、比較的簡素で製造が容易となる。しかしながら、 この場合、別個の電流供給部、従って2つのレーザを用いることも可能であり、 これにより活性領域の幾何学構造及び組成の僅かな差異も、これら活性領域に対 する異なる電流供給により補償することができる。 前記放射結合器は、減衰導波器型等の種々の形式のものであってよい。好まし くは、放射結合器は所謂MMI(Multl Mode Interference)結合器であり、この ような結合器は、特に幅方向における製造の広い許容差を有しているので特に好 適である。これらは3-dB結合器としても非常に好適である。 もし光学的に制御可能なレーザ増幅器として用いられるのなら、本発明による 装置は、好ましくは、全てのゲートに好ましくは反射防止層の形の反射防止手段 を設ける。好ましくは、このような増幅器における活性領域は長さ方向に屈折率 の周期的変化を備える。この変更はDFB(分散帰還)又はDBR(分散ブラッ グ反射器)型のレーザ増幅器を含み、この型の増幅器では回折格子において反射 が起きる。DFB型の活性領域の場合には、反射された放射は、例えば増幅すべ き放射に対して反対且つ対角線方向に移動するから、装置内で反射された放射は 、増幅すべき放射が入力するゲートを介して終端することはない。 後者の変更は、増幅すべき放射(の部分)が当該増幅器を介して反対方向に移 動し、且つ、増幅器内の反射がリング内に入るのが好ましくないようなリング増 幅器に用いるのに特に適している。このようなリング増幅器は、例えば、偏光不 感型リング増幅器である。 本発明による装置の他の変更においては、前記第1及び第2のゲートに反射防 止手段が設けられ、前記第2のゲートは長さ方向に屈折率の周期的変化を備える 放射導波器を有し、前記第2放射結合器の第3のゲートには反射手段が設けられ 、前記第2放射結合器の第4のゲートには電磁放射を吸収又は散乱させる他の手 段が設けられる。この変更は、増幅すべき第1波長の放射が当該装置を第3ゲー トを介して離脱し、第2波長の制御放射が当該装置に第1ゲートを介して入力す ると共に第4ゲートで吸収又は散乱されるような光学的に制御可能なレーザであ る。従って、通常異なる波長を有する上記2種の放射を分離するための付加的な フィルタは必要ない。 他の変形例においては、第1及び第4ゲートが反射防止手段を備え、第2及び 第3ゲートが反射手段を備える。この変形例は、増幅すべき放射以外に、通常の ものとは対照的に往復利得を与える放射も存在するようなレーザ増幅器を含む。 通常、好ましくは、上記2種の放射は同一の波長は持たない。増幅すべき放射は 第1ゲートから第4ゲートに移動し、往復利得を与える放射は第2ゲートと第3 ゲートとの間を移動する。ここでも、各ゲートからは多くても1種の放射しか発 せず、従ってフィルタ等の付加的な構成は必要でない。 前述したように、帯状の活性領域と結合器とを持つ前記レーザは好ましくは半 導体本体に集積化される。このことは、全ての可能性のある経路の光学長は正確 に規定され且つ安定でなければならないという要件と関係している。このことは 、例えば装置内における均一な安定な温度を必要とし、これは当該装置が1個の 半導体本体内に集積化される場合に良好に実現される。特に上述した第2及び他 の変形例は個別部品から製造するのは非常に困難である。好ましくは、前記半導 体 本体は第1導電型の半導体基板を有し、該基板上には第1領域内に第1導電型の 第1クラッド層と、活性層と、前記第1導電型と反対の第2導電型の第2クラッ ド層とが存在し、前記基板と第2クラッド層とには電気的接続部が設けられ、前 記活性層には2個の互いに平行な帯状活性領域が存在し、前記基板上には前記第 1領域の両側に位置する第2及び第3領域内に放射案内層が存在し、該案内層は 2つの他のクラッド層の間に位置すると共に前記活性層と横方向に隣接し、該放 射案内層に第1放射結合器及び第2放射結合器が各々形成される。 好ましくは、前記半導体層は全ての3つの領域にわたって延在する第1帯状部 の外側では除去され、該第1帯状部内には同一の延伸方向に位置する3つの他の 帯状部が存在し、これらの他の帯状部内でも前記半導体層は除去され、これら他 の帯状部は全体として第1領域内に、部分的に第1、第2及び第3領域内に、全 体として第3領域内に各々位置する。この場合の装置は4つの導波器の形態の4 つのゲートを有し、これら導波器は第1及び第3の他の帯状部と第1帯状部の端 部との間に形成され、2つのMMI結合器が第1帯状部内の第1の他の帯状部と 第2の他の帯状部との間及び第2の他の帯状部と第3の他の帯状部との間に位置 し、2つの帯状の活性領域が第1領域内の第2の他の帯状部と第1帯状部の端部 との間に位置する。このような装置は、(選択的)エピタキシ、フォトリソグラ フィ及びエッチングを用いることにより比較的容易に製造することができる。 前記基板及びクラッド層は好ましくはInPを含み、前記活性層及び放射案内 層は1〜1.6μmの波長範囲に用いるInGaAsPを含む。 図面の簡単な説明 以下、本発明の4つの実施例を添付図面を参照しながら説明するが、これら図 面において: 第1図は、本発明による装置の第1実施例を概念的に平面図として示し、 第2図は、第1図の装置を概念的に且つII−II線に沿う断面で示し、 第3図は、第1図の装置を概念的に且つIII−III線に沿う断面で示し、 第4図は、第1図の装置を概念的に且つIV−IV線に沿う断面で示し、 第5図は、本発明による装置の第2実施例を概念的に平面図として示し、 第6図は、第5図の装置を概念的に且つVI−VI線に沿う断面で示し、 第7図は、第5図の装置を備える偏光不感型増幅装置を概念的に示し、 第8図は、本発明による装置の第3実施例を概念的に平面図として示し、 第9図は、第8図の装置を概念的に且つIX−IX線に沿う断面で示し、 第10図は、本発明による装置の第4実施例を概念的に平面図として示す。 尚、上記各図は概念的なものであって寸法通りには描かれておらず、特に放射 放出半導体ダイオードの寸法は明瞭化のために誇張されている。又、種々の図に おいて対応する各部には原則として同一の符号を付してある。 発明を実施するための最良の形態 第1図は、本発明による光電子半導体装置の第1実施例の概略平面図である。 又、第2図、第3図及び第4図は、第1図の装置をII−II線、III−III線及びIV −IV線に沿う断面図として各々示している。装置100(第1図参照)は、2つの 相互に平行な帯状の活性領域31及び32を備える半導体ダイオードレーザ30 を有し、これら領域の端部は一方の側において光学的に相互接続される。本発明 によれば、上記活性領域31及び32の端部は、第1放射結合器10及び第2放 射結合器20により、両側において各々光学的に結合されている。これら結合器 10及び20は第1及び第2のゲート1及び2、並びに第3及び第4のゲート3 及び4を各々有し、これらゲートを介して放射は当該装置に入力し又は当該装置 から出力することができる。本発明によれば、更に、活性領域31、32及び結 合器10、20の幾何学構造及び材料特性は、動作中に当該装置100内で発生、 増幅又は反射される電磁放射が構造性干渉により装置100を介して対角線状に、 即ちゲート1からゲート4(若しくはその逆)へ又はゲート2からゲート3(若 しくはその逆)へ移動するように選択される。このような構成においては、当該 装置100に例えばゲート1を介して入力する放射S1は2つの部分に分割され、こ れらの各々が活性領域31及び32の一方を通過すると共にそこで増幅され、そ の後これら2つの(増幅された)部分は再合成されてS1’を形成し、本例にお いては当該装置100のゲート4から離脱する。同様に、放射S2はゲート2からゲ ート3へ移動する。従って、このような装置100においては2種類の放射S1及び S2を同様に増 幅することができる一方、それらは別個に装置100を離脱するが、この場合例え ばフィルタにより一方の種類の放射S1を他方の種類の放射S2から分離するよう な付加的な構成は必要とされない。 上記のような装置100は光ガラスファイバ通信システムにおける光学的に制御 可能なレーザ増幅器として使用するのに特に適している。信号ビームS2の強度 は、制御ビームS1の強度を変調することにより変調される。本例では、上記レ ーザ増幅器はファブリペロ型ではなく進行導波型のものであり、この目的のため ゲート1、2、3及び4の各端部には、ここではオキシ窒化シリコン製の0.1 8μm厚の反射防止層5の形態の反射防止手段5が設けられている。本例では、 更に、結合器10及び20は3−dBの結合器であり、活性領域31及び32は 略同一の寸法を持つと共に同一の(半導体)材料を有する。本例の結合器10及 び20は比較的製造が容易な所謂多重モード干渉結合器である。 当該装置100は、ここではn−導電型である第1導電型のInPからなる半導体基 板101(第1図〜第4図参照)を備える半導体本体100を有し、基板101上には第 1領域B中においては、ここではn−導電型となる第1導電型の第1InPクラッ ド層102と、1.3μmの放射に対応する組成のInGaAsP製活性層103と、ここでは p型となる前記第1導電型と反対の第2導電型の第2InPクラッド層104とがこの 順に存在する。基板101及び第2クラッド層104は電気的接続手段105、106及び10 7を備え、該接続手段は、ここでは、2つの金属層106及び107と、ここでは1.5 μmの放射に相当する組成のp-InGaAsP製の接触層105とを有している。接触層10 5の上側の例外を除いて、金属層106は半導体本体100から絶縁SiO2層108により分 離されている。第2及び第3領域A及びC内では、ドープされていないInP製の 2つの他のクラッド層202及び204の間に1.1μmの放射に相当する組成のInGaA sP製の放射案内層203がある。第1及び第2の結合器10及び20は上記層203で 形成され、ここでは結合器のゲート1、2、3及び4は導波体の形態を有し、こ れは結合器10及び20の前記活性領域31及び32への接続に関しても同様で ある。本例における基板101上の半導体層構造はメサ形状を有し(第2図〜第4 図参照)、このことは上記半導体層と基板101の一部とが、帯状体300の外側と3 つの帯状部301、302及び303内には存在しないことを意味する。上記結合器10 及び20並びに レーザ30は、このメサ形状により形成されている。 本例における半導体本体100の長さ及び幅は、各々、1500及び300μmである。 又、帯状領域300の幅は7μmである。空隙301、302及び303の幅は2μmであり 、又それらの長さは各々200、630及び200μmである。領域A、B及びCの各々 の長さは500μmである。クラッド層102及び202の厚さは約0.2μm、層103及 び203の厚さは約0.15μm、クラッド層104の厚さは約2μm、接触層105の厚 さは約0.5μm、又クラッド層204の厚さは約2.5μmである。そして、メサ 型の帯状部300の高さは約3μmである。 装置100の本実施例は例えば以下のように作製される。先ず、n-InP製の基板10 1上に、以下の層、即ちn-InP製の第1クラッド層102、InGaAsPの活性層(λ=1 .3μ)、p-InP製の第2クラッド層104及びInGaAsP製の接触層105(λ=1.5μ )が例えばMOVPE(Metal Organic Vapour Phase Eptaxy)によりこの順に設けられ る。次いで、帯状領域B内にSiO2製のマスクが設けられ、エッチングにより上記 半導体構造は該帯状領域Bの外側が除去される。上記領域Bに隣接する領域A及 びCにおいては、次いで、ドープされていないInP製の他のクラッド層202及び20 4の間に位置するInGaAsP製の放射案内層203(λ=1.1μm)を有する他の半導 体層構造が選択付着により設けられる。この場合、各層厚は放射案内層203が活 性層103に移行し、クラッド層204の上側が接触層105の上側と面一となるように 選定される。 SiO2マスクを除去した後、帯状の開口301、302及び303を持つ帯状のフォトレ ジストマスク300が全構造上に領域A、B及びC上に延びるように設けられる。 かくして、全半導体層と基板101の一部とが上記マスク300の外側と上記開口301 、302及び303内とにおいて除去される。上記フォトレジストを除去した後、領域 B内には絶縁SiO2層108が設けられる。この場合、接触層105の領域には開口が設 けられる。この後、基板101と領域B内における上記構造の上側には金属層107及 び106が設けられる。最後に、領域A及びCの外側を形成する鏡面が劈開により 設けられる。これらの鏡面には前述した反射防止層5が設けられる。最後に、個 々の装置100が再度劈開することにより得られ、最終装着が可能となる。 上記のドープされた半導体層に関しては約1018at/cm3の通常のドーピングが 選択される。各半導体層の厚さ及び組成と、半導体本体の横方向寸法とは、当該 装置に関する上記説明で示したように選定される。又、金属層106及び107に対し ては、InP/InGaAsP材料系で普通な金属(多重)層が選択される。 第5図は本発明による装置の第2実施例を概念的に平面図で示し、第6図は第 5図の装置のVI−VI線に沿う概略断面図である。この例においても、装置100は レーザ増幅器であり、前記第1実施例とは1点のみが相違する。ここでは、レー ザ増幅器100はDFB/DBR型である。これを達成するため、前記第1実施例 における半導体本体100の活性領域31及び32には長さ方向に回折格子6の形 態の実行屈折率の周期的変化6が付与される。この回折格子6は約0.2μmの 周期で0.07μm厚のInGaAsP帯状部(λ=1.1μm)を有し、これら帯状部 は第1クラッド層102の前記活性層から約0.1μmの距離下方の領域Bの場所 に存在する。他の全ての点に関しては前記第1実施例の説明を参照されたい。 装置100の上記実施例の作製は当該装置の前記第1実施例のものと略同一であ る。半導体層構造が形成される前に、約0.07μm厚の且つ1.1μmの放射に 相当する組成を持つInGaAsP層6が基板101上に設けられる。この層は次いで、フ ォトリソグラフィ及びエッチングにより、第1領域Bの場所において回折格子6 へと形成され、該領域外では完全に除去される。当該作製はそれ以降第1実施例 で述べたように進められる。 この実施例による装置100はDFB/DBR型のレーザ増幅器の使用が望まれ る適用例に特に好適なレーザ増幅器を形成するが、このような増幅器の回折格子 6において発生する反射の悪影響を受ける。これの一例は第7図に示す偏光不感 型の増幅器装置1000である。 第7図は、入力放射ビームS1が偏光ビームスプリッタ500により、当該装置の 第2実施例を反時計方向及び時計方向に横切る2つの互いに直交するビームS1 l 及びS1 rに如何に分割されるかを示している。ファラデー回転器600は上記2つ のビームが装置100を正しい偏光状態で通過するのを保証している。装置100で増 幅され且つ送出された前記ビームの成分は、次いで、スプリッタ500により再び 合成され増幅された放射ビームS1’を形成する。ここでは、装置100に上記各成 分を通過させるためにゲート2及び3が選択され、これら成分は本発明により装 置10 0を介して対角線状に移動する。回折格子6において反射され、且つ、当該装置1 00にゲート2又はゲート3で入射した放射から発生する放射R1及びR2も装置10 0を介して対角線状に移動するが、この場合はゲート1からゲート4へ、又はそ の逆となる。従って、反射された放射R1及びR2は装置100を後者のゲートで離 脱するので上述した放射ビームS1の上記各成分とは不利に干渉することはあり 得ない。もし所望なら、反射放射R1及びR2は第1ゲート1又は第4ゲート4で モニタダイオード(図示略)により検出し、増幅器100を制御するために帰還す ることもできる。 第8図は本発明による装置の第3実施例を概念的に平面図で示す。第9図には 第8図の装置のIX一IX線に沿う概略断面を示す。この例における半導体装置100 は前記第1実施例の装置と本質的に同一の半導体本体100を有している。該第1 実施例の装置の説明に関しては第1図〜第4図についての説明を参照されたい。 しかしながら、本発明による装置の本実施例においては、当該装置100の専ら第 1及び第2ゲートのみが反射防止手段5を備えている。この反射防止手段は、こ こでも、ゲート1及び2が形成する鏡面上に在るオキシ窒化シリコン製の0.1 8μm厚の反射防止層5の形態である。ここでは更に、第2ゲート2が長さ方向 の屈折率の周期的変化6を備える導波器を有している。この導波器は、ここでも 、第2実施例と同様に回折格子6を有している。第3ゲート3が形成する鏡面に は反射手段7が設けられ、該反射手段は半導体本体100と環境雰囲気(空気又は 窒素)との間の遷移部により形成される。最後に、本例の装置100の第4ゲート 4には電磁放射を吸収又は散乱する他の手段8が設けられる。この他の手段8は 、本実施例においては、投影的に見て、ゲート4のテーパ形状により形成される 。 装置100のこの実施例は光学的に制御可能なレーザを形成する。接続部106と10 7との間に充分な電流が与えられるとレーザ放射がゲート2と3との間に発生し 、この場合該放射の波長λは例えば1.305μmのような回折格子6の周期により 決まる。該放射は当該装置100からゲート3を介しビームS1の形で放出される。 動作中にゲート1を介して第2の放射ビームS2が当該装置100に供給され、該ビ ームの波長はS2の供給前のビームS1のものとは、例えば1.310μmと、異なっ ている。第2放射ビームS2の強度が上昇するにつれて、第1ビームS1の強度は 比例して 低下する。第2ビームS2の強度が再び減少した場合は逆のことが起きる。本発 明によれば、放射ビームS1は第2放射ビームS2からの放射により汚染されるこ とはない。これは、第1ゲートから第4ゲート4へ走る第2ビームS2の経路は 第2ゲート2から第3ゲート3へ走る第1ビームS1の経路とは異なるからであ る。 装置100の上記実施例の作製は前記第1実施例のものと略同一である。相違点 は、回折格子6が設けられている点と、帯状部300とその空隙303とを形成する場 合に適応化されたマスクを使用する点と、ゲート1及び2のみの場所に反射防止 手段5が設けられる点のみにある。回折格子6に関して言えば、該回折格子は前 記第2実施例におけるのと同一の方法で、半導体層構造のエッチング除去の後の 第1領域Bの外側に、且つ、前記他のクラッド層202を設ける前に第2ゲート2 の場所に形成される。 第10図は本発明による装置の第4実施例を概念的に平面図で示している。装 置100の本実施例は前記第1実施例と正に同一の半導体本体100を有している。尚 、その構成(組成及び寸法)に関しては上記実施例の説明を参照されたい。装置 100の本実施例においては、領域A及びCの外側を規定する鏡面は、第1ゲート 1及び第4ゲート4のみの領域に反射防止手段5を備えている。更に、第2ゲー ト2及び第3ゲート3には反射手段7が設けられ、該反射手段はここでは半導体 北100と環境雰囲気との間の遷移部の形態である。 装置100の本実施例は非常に良好な線形性を持つレーザ増幅器を形成する。こ れは、動作中に本実施例のゲート2とゲート3との間にレーザ効果が生じるから である。増幅すべき放射ビームS1が当該装置を横切る場合、レーザ増幅器にお いて通常生じる利得の一時的低下は、上記レーザ効果による装置100中の電荷キ ャリアの濃度の維持のお陰で発生しない。先に述べた本発明の利点は、装置100 の本実施例においても良好に作用するように思われる。確かに、第4ゲート4を 介して当該装置100を離れる増幅されたビームS1’は、増幅すべきビームS1及 び増幅されたビームS1’と前記レーザ動作に属する放射ビームS2とが対角線状 に交差するお陰で、通常第1放射ビームS1とは異なる波長を持つ第2ビームS2 からの放射により汚染されることはない。従って、上記のような「汚染」を防止 するためのフィルタは不必要であり、このことは実際には大きな利点である。 装置100のこの実施例の作製は、前記装置の第1実施例のものと略同一である 。その相違点は、第1ゲート1と第4ゲート4との領域において前記領域A及び Cの外側を限定する鏡面上に反射防止層を設ける点と、第2ゲート2と第3ゲー ト3との領域に反射手段7を設ける点のみにある。このことは、反射防止層5を 設ける間にゲート2及び3をマスクにより遮蔽することにより達成される。 尚、当業者にとっては本発明の範囲内において多くの変更及び変形例をなすこ とが可能であるから、本発明は上記各実施例に限定されるものでない。従って、 前記半導体本体構造における各層には異なる半導体材料、組成物及び厚さを用い ることができる。又、前記活性領域又は結合器を形成するのに、埋め込み構造の ような他の構成を用いることも可能である。 更に、前記各実施例において述べたものに代えて、他の反射手段又は反射防止 手段を用いることもできる。それらの例は、反射層及び鏡面に対するゲートの( 僅かな)傾き等である。このことは、電磁放射を吸収又は散乱させる手段につい ても同様である。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 能なレーザ増幅器及び安定化された利得を持つレーザ増 幅器である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1個の半導体ダイオードレーザ(30)と2個の互いに平行な帯状活 性領域(31,32)とを有し、これら活性領域の端部が一方の側で光学的に結合され ているような光電子半導体装置(100)において、前記活性領域(31,32)の端部は 両側において第1及び第2の放射結合器(10,20)に各々結合され、前記第1の放 射結合器(10)は当該装置(100)の第1及び第2のゲート(1,2)を形成し、前記第 2の放射結合器(20)は当該装置(100)の第3及び第4のゲート(3,4)を形成し、 前記放射結合器(10,20)と前記活性領域(31,32)との幾何学構造及び材料特性は 、動作中に当該装置(100)で発生、増幅又は反射される電磁放射が構造性干渉の 結果として当該装置(100)を介して対角線状に移動することを特徴とする光電子 半導体装置。 2.請求項1に記載の光電子半導体装置(100)において、前記2個の放射結合器( 10,20)は3-dB放射結合器であり、各活性領域(31,32)が略同一の寸法を持つと 共に同一の材料を有することを特徴とする光電子半導体装置。 3.請求項1又は請求項2に記載の光電子半導体装置(100)において、前記2個 の放射結合器が多重モード干渉型の放射結合器であることを特徴とする光電子半 導体装置。 4.請求項1、請求項2又は請求項3に記載の光電子半導体装置(100)において 、前記第1、第2、第3及び第4ゲート(1,2,3,4)に反射防止手段(5)が設け られていることを特徴とする光電子半導体装置。 5.請求項4に記載の光電子半導体装置(100)において、前記活性領域(31,32) が長さ方向に実効屈折率の周期的変化(6)を備えていることを特徴とする光電子 半導体装置。 6.請求項1、請求項2又は請求項3に記載の光電子半導体装置(100)において 、前記第1及び第2のゲート(1,2)には反射防止手段(5)が設けられ、前記第2 のゲート(2)は長さ方向に屈折率の周期的変化(6)を備える放射導波器(2)を有し 、前記第3のゲート(3)には反射手段(7)が設けられ、前記第4のゲート(4)には 電磁放射を吸収又は散乱させる他の手段(8)が設けられていることを特徴とする 光 電子半導体装置。 7.請求項1、請求項2又は請求項3に記載の光電子半導体装置(100)において 、前記第1及び第4のゲート(1,4)には反射防止手段(5)が設けられ、前記第2 及び第3のゲート(2,3)には反射手段(7)が設けられていることを特徴とする光 電子半導体装置。 8.請求項1ないし請求項7の何れか一項に記載の光電子半導体装置(100)にお いて、前記ダイオードレーザ(30)と前記2個の放射結合器(10,20)とが半導体本 体(100)に集積化されていることを特徴とする光電子半導体装置。 9.請求項8に記載の光電子半導体装置(100)において、前記半導体本体(100)が 第1導電型の半導体基板(101)を有し、該基板上には第1領域(B)内に第1導電型 の第1クラッド層(102)と、活性層(103)と、前記第1導電型と反対の第2導電型 の第2クラッド層(104)とが存在し、前記基板(101)と第2クラッド層(104)とに は電気的接続手段(105,106,107)が設けられ、前記活性層(103)には2個の互い に平行な帯状活性領域(31,32)が存在し、前記基板上には前記第1領域(B)の両 側に位置する第2及び第3領域(A,C)内に放射案内層(203)が存在し、該案内層 は2つの他のクラッド層(202,204)の間に位置すると共に前記活性層(103)と横 方向に隣接し、前記放射案内層に第1放射結合器(10)及び第2放射結合器(20)が 各々形成されることを特徴とする光電子半導体装置。 10.請求項9に記載の光電子半導体装置(100)において、前記各半導体層は第1 のメサ型帯状部(300)内に位置し、該帯状部は3つの全領域(A,B,C)にわたり延 在し、前記第1メサ型帯状部(300)内には同一の延伸方向に3つの他の帯状部(30 1,302,303)が存在して前記半導体層中に空隙を形成し、これら他の帯状部は全 体として第1領域内(A)と、部分的に第1、第2及び第3領域(A,B,C)内と、全 体として第3領域(C)内とに各々位置することを特徴とする光電子半導体装置。
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