JPH09505319A - セラミド誘導体を基体としたリノレイルアミド及び乾燥皮膚処理用化粧製品でのその使用 - Google Patents

セラミド誘導体を基体としたリノレイルアミド及び乾燥皮膚処理用化粧製品でのその使用

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JPH09505319A
JPH09505319A JP7524390A JP52439095A JPH09505319A JP H09505319 A JPH09505319 A JP H09505319A JP 7524390 A JP7524390 A JP 7524390A JP 52439095 A JP52439095 A JP 52439095A JP H09505319 A JPH09505319 A JP H09505319A
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パテル ロベルテュス マテウス デ
ヘイン シモン コーヘル
ヨハネス ウィルヘルムス ヤコブス ラムベルス
ヤン ヴェルウェイ
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ギスト ブロカデス ベスローテン フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なセラミド3誘導体、N-リノレイルフィトスフィンゴシン(セラミドIIIA)を開示する。更に、この化合物の製造方法を開示する。この二不飽和セラミドIIIAの溶解度は、セラミド1及び飽和セラミド3化合物より遥に大きい。セラミドIIIAを含有する組成物が開示され、このものは局所使用に適する。更に、セラミドIIIAを含有する組成物を使用した皮膚の水分浸透性の特徴の維持方法が示される。

Description

【発明の詳細な説明】セラミド誘導体を基体としたリノレイルアミド及び乾燥皮膚処理用化粧製品での その使用 技術分野 本発明は、新規な生理活性セラミド誘導体に関し、特にセラミドを基体とした 新規なリノレイルアミドに関する。このセラミドは、普通使用されているセラミ ド軟化剤に非常に良く溶ける。生体利用性が増大し、セラミドは、皮膚の表皮の 水浸透性バリヤーを維持するのに使用される。 発明の背景 セラミドは、皮膚の水浸透性バリヤーにおいて重要な構造機能を有する組織角 質層の細胞間脂質ラメラ内に存在すると考えられている。セラミドは、バリヤー を維持する為には必須のものと考えられている。乾燥皮膚の原因の1つは、これ ら細胞間脂質ラメラ内のセラミド量の減少と考えられる。それ故に、局所的径路 を経て、これらの枯渇した脂質を有利に置き換える事が出来る事が望ましい。 ダウニング等(Downing et al.)(Arch.Dermatol.Res.277,284-287,198 5; J.Invest.Derm.84,410-412,1985; J.LipidRes.24,759-765,1983) は、組織角質層中に、セラミドの6つの主な存在型を同定した。これらの型の1 つは、エステル結合でのリノール酸の存在(所謂、セラミド1)によって特徴付 けられる。幾つかの文献は、加水分解後に、この必須脂肪酸は、組織角質層の水 和においてそれ自身に重要な役割を演じる事を仮定する。(P.W.Wertz et al. ,Blochim.Biophys.Acta 753,350-355,1983; P.Skolnik et al.,Arch.De rm.113,939-941,1977; P.Bowser et al.,Biochim.Biophys.Acta 834,42 9-436,1985)。 界面活性剤で誘発された乾燥皮膚では、バックボーンとしてのフィトスフィン ゴシンを持つセラミドが相対的に不足する(A.W.Fulmer et al.,J.Invest.D erm.86,598-602,1985)。このセラミドは、セラミド3として、ダウニングに より同定された。セラミド3は、異なる分子の混合物で、一般名N-アシルフィト スフィンゴシンで特徴付けられたもので、アシル基は飽和され、14〜30の炭素原 子鎖長を有する。 セラミドは、浸透性バリヤーの脂質ラメラに到達する為に、組織角質層を浸透 する事が出来なければならない。皮膚用製品の局所応用で未解決の問題の1つは 、その生物学的活性を発揮しなけれはならない場所へ十分な量の活性成分を送達 する為の適当な手段を見出す事である。皮膚へのセラミドの浸透は、化粧組成物 中におけるそれらの溶解性に大いに依存する。 KAOは、欧州特許出願EP227994号及びEP282816号で、グリセリルエーテルの 様な界面活性剤は、組織角質層中へのセラミドの浸透を助けるという事を開示す る。然しながら、この種の界面活性剤は、組織角質層を永久的に崩壊し、後で浸 透したセラミドが、再び組織角質層から浸出する。 良く知られた界面活性剤の性質を持つ化合物には、アシル化を経て、アミノア ルコール・ジエタノールアミンとカップリングした脂肪酸がある。この界面活性 剤の性質には、鎖長を短くし、脂肪族アシル基の不飽和度を増加すると言う改善 が見られる。(H.S.Vedanayagam et al.,J.Oil Technol.Assoc.India,15 ,68-71,1984)。 セラミド3では、飽和脂肪酸(C14−C30)は、アシル化を経て、フィトスフィ ンゴシンとカップリングされる。フィトスフィンゴシンは、またアミノアルコー ルであるが、ジエタノールアミンとは構造的に非常に異なっている。ジエタノー ルアミンとは反対に、フィトスフィンゴシンは、アルキル鎖(セラミド3におい て14の炭素原子鎖を有している)を既に含んでいる。セラミド3のアシル基の変 性で、このフィトスフィンゴシンアルキル鎖の存在の影響は予測出来ない。 発明の要約 本発明は、次の構造を有する新規な化合物を提供する。 即ち、N-リノレイルフィトスフィンゴシンである。 本発明は、更にN-リノレイルフィトスフィンゴシンの製造方法を提供する。 新規化合物を含む組成物は、皮膚の表皮の水浸透性バリヤーを維持するのに使 用される。この組成物は、組成物の0.0001重量%〜25重量%、好ましくは0.005 重量%〜5重量%、最も好ましくは0.01重量%〜2重量%の量の新規化合物を含 む。 本発明の化合物は、治療用として使用出来る。更に、この新規化合物は、化粧 品として使用出来る。 本発明は、N-リノレイルフィトスフィンゴシンを含む組成物が、局所的に適用 される事を特徴とする皮膚の水浸透性の特徴を維持する方法を開示する。 図面の説明 Fig.1は、セラミド3組成物及びプラシーボで処理した健康な皮膚での角 質計(corneometer)測定の種々のx−yプロットを示す。 Fig.2は、セラミド3組成物及びプラシーボで処理した、SDS 損傷皮膚で の角質計測定の種々のx−yプロットを示す。 Fig.3は、セラミド3組成物及びプラシーボで処理した、SDS 損傷皮膚で のTEWL測定の種々のx−yプロットを示す。 発明の詳細な説明 本発明は、次の式を有し、N-リノレイルフィトスフィンゴシンと同定されたる 新規な化合物を提供する。 リノール酸は、二不飽和C18脂肪酸である。この脂肪酸は、必須脂肪酸である 。 セラミド1は、(長鎖)脂肪酸のω−エステル化脂肪酸を含み、これによりこ の全体の側鎖が、アミド結合を介してスフィンゴシンに結合する。セラミド1が 皮膚に適用されると、リノール酸は、皮膚に本来存在するアミダーゼ及び/又は エステラーゼ活性によって放出され、その結果この酸はその機能を果たす事が可 能である。 本発明の目的であるN-リノレイルフィトスフィンゴシンは、この皮膚に発生す る有利な脂肪酸とフィトスフィンゴシンのバックボーンとの結合である。フィト スフィンゴシンは、又セラミド3のバックボーンでもある。N-リノレイルフィト スフィンゴシンは、セラミド3誘導体とも考えることが出来、その飽和脂肪酸基 は、2つの二重結合と炭素原子18を有するリノレイル基で置換される。このセ ラミドは、又セラミドIII Aと呼ばれる。 本発明は、更にN-リノレイルフィトスフィンゴシンの製造方法を提供する。 このセラミドIIIAは、当業者に公知の種々の合成法で調製することが出来、合 成法の選択は、本発明にとって臨界的なものではない。 リノール酸とフィトスフィンゴシン又はその塩とのカップリングは、酵素的に 又は化学的に行う事ができる。化学的には、この酸は、カップリング剤、例えば EEDQ(N-エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン)、HO BT(ヒドロキシベンゾトリアゾール)又はカルボジイミド、或いは活性化酸、例 えば混合無水物又は酸ハロゲニドとカップリング出来る。 化学的合成法の1例は、Mori及びNishio(1991)、Liebigs Ann.Chem.,253- 257、に類似の方法である。他の例は、国際特許出願WO93/20038に開示の方法で ある。 フィトスフィンゴシンは、テトラアセチルフィトスフィンゴシン(TAPS)の脱 アセチル化で効率良く得る事が出来、微生物発酵、特にハンセヌラ・シフェリ( Hansenula ciferri)の発酵により大量に得られる。 本発明の他の目的として、本発明の新規な化合物は、脂肪族アルコール及びエ ステル及び脂肪酸を含む溶媒に良く溶け、皮膚の軟化剤として、そして人間の皮 膚での使用が容認される事を開示するものである。溶剤の例としては、ラウリル アルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、オレイルアルコール、 ステアロイルアルコール、イソステアロイルアルコール、イソステアリン酸、イ ソプロピルミリステート、イソプロピルステアレート、セチルパルミテート、糖 エステル及びグリコールエステルが挙げられる。 セラミド1及びセラミドIII(炭素原子18のアシル基を有する飽和セラミド3 誘導体)は、イソセチルアルコール(Eutanol(商標)G16)及び/又はイソステ アリン酸(Emersol)に、0.2%(w/v)より少ない量で溶解する。反対に、本発明 のN-リノレイルフィトスフィンゴシンのセラミドIIIAは、上記溶剤に、1%(w/ v)以上の量まで溶解する。 本発明は、セラミドIIIAを含む化粧組成物を更に開示する。 新規化合物を含む組成物は、皮膚の表皮の水浸透性バリヤーの完全性を維持す るのに使用される。 特定の化粧調製品は、通常の成分を含む。組成物は、活性成分を皮膚へ運ぶこ とのできるビヒクルを含む。ビヒクルは、水、固体及び液体を含む。これらは軟 化剤、推進剤、溶剤、湿潤剤、濃縮剤及び粉体に分けられる。 軟化剤としては、アルキル高級脂肪酸、オイル及び高級アルコールが挙げられ る。 推進剤としては、プロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、クロロ フルオロアルカン、二酸化炭素、亜酸化窒素が挙げられる。 溶剤としては、エチルアルコール、メチレンクロライド、イソプロパノール、 エチルエーテル、DMSOが挙げられる。 湿潤剤としては、グリセリン、ゼラチン、ソルビトールが挙げられる。 粉体としては、白墨、タルク、澱粉、ゴムが挙げられる。 ビヒクルは、その生来の抵抗を変更する為に組織角質層と相互反応する事ので きる特定の薬剤、所謂浸透増強剤を更に含む。 本発明は、皮膚の適当な場所、即ち組織角質層にセラミドを目標として設定で きる特定の組成物を開示する。この皮膚浸透増強剤は、適切な目標設定、従って セラミドの高い効力を確実ならしめる為に、組成物に存在しなければならない。 種々の化合物、例えば、溶剤及び両親媒性(表面活性)化合物が、浸透増強剤と しての機能を発揮できる。 浸透増強剤としては、セテアレス(Ceteareth)−6又はセテアレス(Ceteare th)−25の様なエトキシ化乳化剤が挙げられる。 皮膚浸透増強剤は、更に、植物油の様なオイルと組合せて使用してもよい。こ の成分の組合せは、組成物の10〜99%の割合を占める。 本発明のセラミドIIIAを含む組成物は、局所的使用に適している。局所的適用 に適当なセラミドIIIAの量は、組成物の0.0001重量%〜25重量%、好ましくは0. 005重量%〜5重量%、最も好ましくは0.01重量%〜2重量%の範囲である。 本発明は、N-リノレイルフィトスフィンゴシンを含む組成物が、局所的に適用 される事を特徴とする皮膚の水浸透性の特徴を維持する方法を開示する。 界面活性剤予備処理皮膚での本発明のセラミドIIIAの局所的適用で、セラミド は、皮膚の損傷を受けた脂質バリヤーの回復に高い能力を有する事が示される。 更に、セラミドIIIAは、健康な皮膚において明らかな湿潤保持効果を有する事 が示される。 実施例1は、リノール酸とスルホニルクロライドの無水混合物でのアシル化を 経由しての、その成分フィトスフィンゴシンとリノール酸からN-リノレイルフィ トスフィンゴシンの合成方法を提供する。 実施例2は、飽和セラミド3誘導体(セラミドIII)及びセラミド1の溶解度 と比較したN-リノレイルフィトスフィンゴシンの溶解度を示す。 健康な皮膚では、本発明のセラミドIIIAを含むクリーム(セラミド濃度0.2と0 .5%)は、プラシーボに比べて明らかな湿潤効果を作り出す事が示された。 実施例4は、SDS(ナトリウムラウリル硫酸塩)損傷皮膚でのセラミドIIIAの 効果を示す。SDS の5%水溶液で皮膚を処理した後、セラミド含有クリームで14 日間処理した結果は、プラシーボ製品よりもSDS 損傷皮膚のバリヤー層の急速な 回復をもたらした。更に特筆すべきは、転移表皮水分損失(trans-epidermal wa ter loss)の減少が、プラシーボに比べて損傷皮膚の皮膚湿度の増加を伴って観 察される。 実験 測定装置 皮膚湿度 角質計 CM 820 PC(Courage and Khazaka,Cologne,Germany)は、皮膚表面 の電気容量を記録するもので、皮膚表面の湿分度の測定である。電気容量は、任 意単位(a.u.)で数字で表示される。3つの測定を各試験域で行い、この平均を 組織 角質層の水和状態の定義をするのに使用した。 角質計は、コンソールとそのセンサーから成る。センサーは、特別のプラグと 螺旋ケーブルでコンソールに接続される。測定は、3桁の数でコンソール上の40 x18mmのディスプレースクリーンに示される。ディスプレーは、又その他の情報 機能を満足させる。 センサーは、矩形のものである。その特殊なガラス被覆した活性フロント面は 、軸方向に移動ができ、少なくとも3mmのストロークを有する。測定原理は、 センサー表面が、一定の圧力で試験体上に水平に置かれる事である。出来るだけ この再現性を確保する為に、測定ヘッドのフロント面は非常に小さく(7x7mm )設計されている。内部可動部分(活性フロント面)は、3.5Nの力を使ってスプ リングで皮膚に押し付けられる。 角質計は、完全に自動操作である。測定を行う為に、測定ヘッドは測定される 皮膚域に押し付けられる。測定値は、1秒後に表示される。転移表皮水分損失 転移表皮水分損失(TEWL)の測定は、テワメーター(Tewameter)(Courage & Khazaka,Co1ogne,Germany)で行った。テワメーターは、1885年にフィック( A.Fick)によって発見された拡散原理に基づく皮膚表面での水分蒸発の測定装 置である。 実施例1 N-リノレイルフィトスフィンゴシンの製造方法。 エチルアセテート(800ml)中のフィトスフィンゴシン硫酸塩(84.02g)の懸 濁液から、エチルアセテート(500ml)を留去し、その後トリエチルアミン(50m l)を懸濁液に添加した。 分離フラスコで、リノール酸溶液(86.2g;純度65%)及びエチルアセテート( 160ml)中のトリエチルアミン(100ml)を、40℃で30分間攪拌しながら、エチル アセテート(425ml)中のp-トルエンスルホニルクロライド(54.23g)溶液に添 加した。リノール酸とp-トルエンスルホニルクロライドの混合無水物を含むこの 混合物を、更に43℃で30分間攪拌後、20分間でフィトスフィンゴシン硫酸塩、ト リエチルアミン及びエチルアセテートの攪拌混合物に添加した。混合無水物を含 んだこのフラスコを、50mlのエチルアセテートで清浄した。 43℃で約1時間攪拌後、400mlの水を反応混合物に添加し、pHを塩酸溶液(37% )で6.8に調整した。次いで、相を分離し、有機相を400mlの水で再度洗浄し、pH を塩酸溶液(37%)で2.1に調整した。100mlの食塩溶液(10%水溶液)でエチル アセテート相を洗浄後、500mlのエチルアセテートを蒸留で除去した。洗浄及び 分離中の温度は約45℃に保った。 エチルアセテート(500ml)添加後、混合物を約45℃でろ過し、3℃までゆっ くりと冷却した。形成した結晶沈殿物をろ過し、冷却メタノール(250ml)で洗 浄し、真空乾燥して、91.89gのN-リノレイルフィトスフィンゴシンを得た。 PMR-スペクトル(360 MHz; CDCl3/CD3OD v/v 1:1; ppm 値; δ CH3OH 3.23)。δ: 0.80(t,3H); 1.1-1.7(m,44H); 1.94(m,2H); 2.14(t,2H); 2.65(m,2H); 3.46(m ,2H); 3.66(dABq,2H); 4.00(m,1H); 5.26(m,4H)。 実施例2 N-リノレイルフィトスフィンゴシンの溶解度 実施例1で製造した化合物、N-リノレイルフィトスフィンゴシンを、イソセチ ルアルコール(Eutanol G16、Henkel)及びイソステアリン酸(Emersol、Henkel )での溶解によって試験した。化合物の増加量を溶媒に添加し、窒素雰囲気下で 、30分間、45℃で攪拌した。室温(22±2℃)まで冷却後、溶液を暗所に保管し た。 1時間、24時間及び48時間後に溶液を視覚的に検査した。最大濃度は、溶液が 曇り、不溶性結晶の存在を示す前に決定した。 飽和セラミド3誘導体、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン(セラミドIII )及びセラミド1の溶解度を、又決定した。結果を表1に示す。 N-リノレイルフィトスフィンゴシンは、その飽和類似体及びセラミド1より一 層良く溶解する事が分かる。 実施例3 健康な皮膚でのセラミドIIIAの長期間効果 試験した組成物 評価の時間 −処理前 −7日、14日、28日での最後の適用後2時間 −適用を停止した後4日試験方法 試験には、健康な皮膚を持つ28〜40才の5人の女性被験者が参加した。 測定は、温度22±1℃、湿度60±10%で行った。対象物を、測定前に20分間周 囲温度になじませた。試験は、手のひらと同じ側にある前腕で行った。最初に未 処理の皮膚が、基準値を見付ける為に3つの領域全てで測定された。測定後、3 つの試験品が適用され、1領域を未処理で残した。適用量は約2mg/cm2であった 。続く28日間に、朝晩、家庭での適用を行った。 測定は、7日、14日及び28日で、毎日最後の適用後2時間の処理期間中に評価 した。適用は28日で止め、測定は更に30日及び32日で評価した。他の化粧品の使 用は、全体の研究を通して試験領域に限定した。結果 湿潤効果 簡潔な統計手法(Statgraphics Plus Version 6,Manugistcs U.S.A.)を、デ ータの中心、拡がり及び形状を決定するのに使用した。このシステムは次の計算 、即ち平均値、中位数、分散、標準偏差、標準誤差、最少及び最大の計算を行う 。Fig.1は、種々のx−yプロットでの平均結果を示す。 クリーム(0.2%、0.5%)を含むセラミドは、プラシーボに比べて明らかな効果 を与えた。2つの日日の適用で、最大効果は、凡そ14日後に達成され、その後の 適用期間を通して略一定を維持した。最後の適用後の2日及び4日で、皮膚の湿 度は、プラシーボ及び未処理領域に比べて著しく増加した。結論 セラミド含有製品は、ブラシーボに比べて明らかな湿潤効果を与えた。 この様に、その水分保持機能に関して組織角質層の性質を高める点で、調製品 を含むセラミドの効果は、この実施例で証明される。 実施例4 SDS損傷皮膚でのセラミドIIIAの効果 試験した組成物 実施例3参照。評価の時間 −SDSで皮膚を損傷直後 −3日、7日、14日での最後の適用後1時間試験方法 試験には、健康な皮膚を持つ22〜43才の5人の女性被験者が参加した。 測定は、温度22±1℃、湿度60±10%で行った。対象物を、測定前に20分間周 囲温度になじませた。試験は、手のひらと同じ側にある前腕で行った。前腕の皮 膚を、ナトリウムラウリル硫酸塩(SDS)の5%水溶液で処理し、閉塞性の包帯 をした。包帯を2時間後に取り除き、この領域を優しく水で洗浄し、空気乾燥し た。30分後に測定を行った。次いで、3つの試験品を適用し、1領域を未処理で 残した。適用量は約2mg/cm2であった。続く14日間に、朝晩、家庭での適用を行 った。 測定は、3日、7日及び14日で、最後の日日の適用後1時間の処理期間中に評 価した。他の化粧品の使用は、全体の研究を通して試験領域に限定した。結果 湿潤効果 簡潔な統計手法(Statgraphics Plus Version 6,Manugistcs U.S.A.)を、デ ータの中心、拡がり及び形状を決定するのに使用した。このシステムは次の計算 、即ち平均値、中位数、分散、標準偏差、標準誤差、最少及び最大の計算を行う 。Fig.2は、種々のx−yプロットでの平均結果を示す。 クリーム(0.2%、0.5%)を含むセラミドは、プラシーボに比べて明らかな効果 を与えた。2つの日日の適用で、最大効果は、凡そ7日後に達成された。TEWL Fig.3は、種々のx−yプロットでの平均結果を示す。セラミド含有製品 は、プラシーボ製品(略14日)より短時間(僅か3日)でTEWLを正常化した。未 処理領域でのTEWLは、正常に戻るまでに14日以上かかった。組成物を含有するセ ラミドIIIAの間で、再生過程での効果の差はなかった。結論 セラミド含有クリームでの14日の処理期間は、プラシーボに比べて損傷皮膚の 皮膚湿度の増加と共に、TEWLの減少となった。 この様に、セラミド含有調製品は、プラシーボ製品よりもSDS 損傷皮膚のバリ ヤー層の迅速な回復をもたらす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 231/02 9547−4H C07C 231/02 (72)発明者 コーヘル ヘイン シモン オランダ エヌエル―2064イックスエル スパールンダム ヴェルモーテンストラー ト 32 (72)発明者 ラムベルス ヨハネス ウィルヘルムス ヤコブス オランダ エヌエル―2641エルベー ペイ ナッケル アルテーナ 10 (72)発明者 ヴェルウェイ ヤン オランダ エヌエル―2313エーエス レイ デン ペー イェー ブロクストラート 13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式を有するN-リノレイルフィトスフィンゴシン化合物。 2.リノール酸が、適当な溶媒中でフィトスフィンゴシンにカップリングする事 を特徴とする、請求の範囲1記載の化合物の製造方法。 3.リノール酸が、活性化酸としてフィトスフィンゴシンにカップリングする事 を特徴とする、請求の範囲1記載の化合物の製造方法。 4.請求の範囲1記載の化合物を、組成物の0.0001重量%〜25重量%、好ましく は0.005重量%〜5重量%、最も好ましくは0.01重量%〜2重量%含む事を特徴 とする、局所適用の薬理組成物。 5.請求の範囲1記載の化合物を、組成物の0.0001重量%〜25重量%、好ましく は0.005重量%〜5重量%、最も好ましくは0.01重量%〜2重量%含む事を特徴 とする、局所適用の化粧組成物。 6.薬としての請求の範囲1記載の化合物の使用。 7.化粧品としての請求の範囲1記載の化合物の使用。 8.哺乳動物の皮膚の水分浸透性の特徴を維持する為の請求の範囲7記載の使用 。
JP7524390A 1994-03-18 1995-03-20 セラミド誘導体を基体としたリノレイルアミド及び乾燥皮膚処理用化粧製品でのその使用 Ceased JPH09505319A (ja)

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