JPH09504937A - 電話の呼び出しを優先順位に従いルーティングするためのシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 セルラー無線通信システムが発呼者と加入者との間の通信リンクを効率的に設定するよう、所定の加入者に関連した数個の電話番号の優先順位を定めたルーティングリストを維持する。加入者に対する電話の呼び出しがなされた時、優先順位を定めたルーティングリストに従い、電話を逐次呼び出すよう、加入者に関連した数台の電話の電話番号に最初に相対的な優先順位を割り当てる。先の呼び出しに加入者が応答した電話の電話番号に最高の優先順位が割り当てられ、加入者に対してなされた次の電話の呼び出しに応答してこの電話番号が最初に呼び出しされるよう、優先順位を定めたルーティングリストの優先順位をその後、再決定する。

Description

【発明の詳細な説明】 電話の呼び出しを優先順位に従いルーティングするためのシステムおよび方法 発明の分野 本発明は、一般的にはセルラー無線通信システムおよび方法に関し、より詳細 にはセルラー無線通信システムにおいて通信を効率的に設定するためのシステム および方法に関する。 発明の背景 多数の移動ユニットすなわち加入者に無線音声およびデータの通信をするため 、次第に多数のセルラー無線通信システムが利用されてきた。このセルラー無線 通信システムにはアナログセルラーシステム、例えばＡＭＰＳシステムと、より 最近のデジタルセルラーシステム、例えば全欧州ＧＳＭシステムとがある。ペン シルバニア州、ブリッジビルのＰ．Ｔ．シュタイナー出版社によって発行された （１９９２年）、ハーテ著「デュアルモードセルラー」と題する書籍には、これ らシステムおよびその他のシステムが記載されている。 セルラー無線通信システムは一般に、１つ以上のセルラー電話、１つ以上の無 線ベース局および１つの移動電話交換センター（ＭＳＣ）を含む。代表的なセル ラー無線通信システムは何百もの無線ベース局と、何千ものセルラー電話および １つ以上のＭＳＣを含むことができる。１つのセルラー無線通信システムはセル と称される多数の離間した無線ゾーンを含み、各セルはセルレンジ内に位置する セルラー電話との間でメッセージを送受信するための無線ベース局を含む。 セルラー無線通信システムの各セルは一般に複数のデュプレクス音声チャンネ ルを含み、このデュプレクス音声チャンネルを通してセルラー電話メッセージを 搬送するようになっている。各セルにはセルラー電話の運用を制御するための多 数の制御チャンネルおよび割り当てられた音声チャンネルも与えられている。従 って、セルラー無線通信システムを通して２つのセルラー電話の間、またはセル ラー電話と有線電話との間にデュプレクス無線通信信号、すなわちリンクを設定 することができる。 本明細書で用いる「セルラー電話」なる用語は、セルラー無線通信システムに アクセスする種々のポータブル（携帯）電話装置を含む。セルラー電話にはハン ドヘルドまたはバッグ収容電話および自動車搭載セルラー電話の移動電話とがあ る。「セルラー電話」なる用語は、セルラー電話の機能の他に複数の機能、例え ばファクシミリ、データ通信、データ処理、ワードプロセシングおよびその他パ ーソナル通信システム機能を行うターミナルも含む。これら高度に機能的なセル ラー電話はパーソナル通信システムと称されることが多い。 各無線ベース局は一般に制御ユニットと連動するアンテナを含む。セルレンジ 内に位置するセルラー電話に対して、ベース局は主にメッセージをセルラー電話 との間で中継するように機能する。この無線ベース局はセルラー電話との通信リ ンクの質の管理もしている。代表的な無線ベース局としては、ＣＭＳ８８００セ ルラー移動電話システムのために、スウェーデン、ストックホルムのエリクソン テレコムＡＢによって製造されたモデル第ＲＢＳ８８２号がある。このアナログ セルラーネットワークは、エリクソンテレコムＡＢによって発行された刊行物Ｅ Ｎ／ＬＺＴ１０１ ９０８ Ｒ２Ｂに完全に記載されている。 セルラーシステムの中央コーディネート部として働く単一のＭＳＣには多数の ベース局が接続されており、ＭＳＣはセルラープロセッサと、セルラー電話と有 線電話との間の通信を可能とするよう、公衆交換電話ネットワーク（ＰＳＴＮ） に接続されたセルラー交換機とを含む。ＭSＣはホームロケーションレジスタ（ ＨＬＲ）とも連動できる。このＨＬＲはセルラーシステムの加入者に関するデー タを記憶するための記憶手段を含み、このデータは加入者の電話番号のみならず 加入者によってリクエストされた特定のサービス、例えば通話中着信（キャッチ ホン）すなわち通話保留のような特別のサービスも含むことができる。このＨＬ Ｒはまた、記憶された加入者データを操作するための処理手段も含むことができ る。 セルラー無線通信システムのＭＳＣまたは他の関連する通信ネットワーク、例 えばＰＳＴＮには、フィーチャー（高機能）ノードを連動することもできる。例 えばこのフィーチャーノードはＨＬＲ内に組み込んだり、連動することができる 。フィーチャーノードが他の通信ネットワーク、例えばＰＳＴＮと連動していて も、セルラー無線通信ネットワークはセルラー無線通信システムのＭＳＣとＰＳ ＴＮまたは他の通信ネットワークとの間の相互接続を介してフィーチャーノード にアクセスできる。 フィーチャーノードはセルラー電話またはＰＳＴＮに連動した電話へ所定の機 能、例えば中間の無線ベース局を介した電話間の効率的な通信リンクの設定、ま たは音声制御されたスピーチ情報、番号変換サービスのみならず会議電話の呼び 出しの設定を容易にできる。更にまた、１つのフィーチャーノードはセルラー電 話のユーザーに対するページング（ポケベル）サービスを提供でき、基本通信リ ンクが利用できない場合、別の通信リンクの設定を容易にできる。フィーチャー ノードについては「ファンクショナリティとの協働関係を設定する方法」と題す る米国特許出願第018,268 号および「通信を組織化する方法」と題する米国特許 出願第018,223 号により詳細に記載されており、これら米国特許出願のいずれも １９９３年２月１６日に出願されたものであり、ここに参考例として引用する。 セルラー無線通信システムの加入者すなわちユーザーの多くは２台以上の電話 を有しており、各電話には一般に異なる電話番号が与えられている。例えばセル ラー無線通信システムの加入者は一般に、仕事場の電話（以下、仕事用電話）と 、家の電話（以下、ホーム用電話）およびセルラー電話を有する。加入者にコン タクトする最良の機会を当事者に与えるには、加入者は一般に発呼者に加入者に 関連する異なる電話の各々に与えられた電話番号を知らせておかなければならな い。数台の電話を有する加入者に対しては、加入者と発呼者間で正確に交換しな ければならない情報量がかなり大きいので、電話番号の各々を別の当事者に伝え ることは望ましいことではない。更に発呼者は、１台でなくて加入者に関連する 数台の電話の番号を記録し、保持しなければならない。 加入者の各電話番号が発呼者に正確に伝えられており、正確に記録されていて も、発呼者は一般には、加入者の電話のうちの１つに与えられた電話番号を１度 に１回しか呼び出しできない。従って、発呼者は一般に加入者が応答する可能性 が高いと発呼者が考える電話を最初に呼び出しする。加入者が最初に呼び出され た電話の呼び出しに応答しない場合、発呼者は次に加入者に関連する他の電話に 与えられた残りの電話番号の１つ以上を呼び出ししなければならない。従って、 発呼者は一般に数回電話を呼び出ししなければならず、各呼び出しにおいて、異 なる電話番号を入力しなければならない。従って、加入者を呼び出そうとするこ のプロセスは、発呼者にはめんどうであるだけでなく、電話番号の記録ミスおよ び入力ミスをしやすい。 セルラー電話との間で行われる各電話の呼び出しは、セルラー電話が関連する セルラー無線通信システムへの負荷を増加する。セルラー無線通信システムの要 素に基づき、各システムは一般に効率的に受け入れできるようになっている所定 の最大許容負荷を有する。しかしながら、セルラー無線通信システムの利用者は 一般に、かかる呼び出しによりシステムの負荷を増加したとしても、応答のない 電話の呼び出しに料金を課していない。従って、複数の電話に関連する加入者を 呼び出すために行われる多数の電話の呼び出しは、セルラー無線通信ネットワー クの運用者が課金できない状態でセルラー無線通信システムの負荷を増している 。従って、各々電話番号が異なる数台の電話に関連したセルラー無線通信システ ムの加入者を発呼者が効率的に呼び出しできるようにする方法およびシステムを 提供する必要性がある。 発明の概要 従って、上記背景に鑑み、本発明の目的は、改善されたセルラー無線通信シス テムおよび方法を提供することにある。 更に本発明の目的は、加入者の電話の呼び出しを効率的にルーティング（ルー ト選択）するセルラー無線通信システムおよび方法を提供することにある。 本発明に係わるこれら目的およびその他の目的は、所定の加入者に電話の呼び 出しを効率的に行うよう、セルラー無線通信システムの所定の加入者に関連した 電話に各々が割り当てられていれる複数の電話番号の優先順位に従うルーティン グリストを維持し、ソートするセルラー無線通信システムおよび方法によって達 成される。 本発明に係わるセルラー無線通信システムは、セルラー無線通信システムの所 定の加入者の電話に割り当てられた複数の電話番号の優先順位を定めたルーティ ングリストを含む。このセルラー無線通信システムは、電話の呼び出しを行うソ ース電話と、加入者に関連した電話との間の通信リンクを設定するための優先順 位を定めたルーティングリストに応答する通信リンク設定手段も含む。この通信 リンク設定手段は加入者に関連した電話番号の優先順位を定めたルーティングリ ストに従い、加入者に関連した電話を逐次呼び出す。 更に、本発明のセルラー無線通信システムは加入者に関連した電話番号の優先 順位を定めたルーティングリストをソートするための、通信リンク設定手段に応 答する最優先順位決定手段を含む。特に、加入者が呼び出しに応答した電話に最 高の優先順位が割り当てられ、よって加入者に関連した電話に対してなされた次 の電話の呼び出しに応答して通信リンク設定手段によりこの電話が最初に呼び出 されるよう、優先順位を定めたルーティングリストをソートする。 優先順位を定めたルーティングリストは一般に、最高の優先順位から最低の優 先順位までランクされる電話番号のリストを含む。従って、最優先順位決定手段 は一般に、加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号に、優先 順位を定めたルーティングリストの最高の優先順位を指定するためのランキング 手段を含む。このランキング手段は加入者が呼び出しに応答しなかった、加入者 に関連した他の電話に割り当てられた電話番号の相対的ランクを維持する。最優 先順位決定手段は加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号を 決定する電話番号決定手段も含むことができる。 一実施例では、最優先順位決定手段が、関連する電話から加入者が電話の呼び 出しをした後、所定の加入者に関連した電話番号の優先順位を定めたルーティン グリストをソートするための手段を含み、よって加入者が電話の呼び出しをする 際に用いた電話に最高の優先順位を割り当て、加入者に関連した所定の電話番号 になされた次の電話の呼び出しに応答して、前記通信リンク設定手段によりまず この電話を呼び出す。 通信リンク設定手段は所定の時間内に加入者に関連した第１の電話の呼び出し に加入者が応答したかどうかを判断するためのタイマー手段も一般に含み、よっ て前記通信リンク設定手段は加入者が第１の電話の呼び出しに応答しなかった場 合、優先順位を定めたルーティングリストに従い、加入者に関連した第２の電話 を呼び出すことができる。 本発明のセルラー無線通信システムは優先順位を定めたルーティングリスト、 通信リンク設定手段および最優先順位決定手段に関連したセルラー無線ネットワ ークも含むことができる。このセルラー無線通信システムはセルラー無線ネット ワークに応答自在な複数のセルラー電話も含むことができる。 一実施例では、セルラー無線通信システムはセルラー無線ネットワークの加入 者に関連したデータを処理し、記憶するための、セルラー無線ネットワークに応 答自在な移動電話交換局を含む。この実施例では、移動電話交換局は優先順位を 定めたルーティングリスト、通信リンク設定手段および最優先順位決定手段を含 む。別の実施例では、セルラー無線通信システムは複数のセルラー電話に所定の 機能を与えるためのセルラー無線ネットワークに応答自在なフィーチャーノード も含む。この実施例ではフィーチャーノードは、優先順位を定めたルーティング リスト、通信リンク設定手段および最優先順位決定手段を含む。 従って、本発明のセルラー無線通信システムおよび方法は、所定の加入者に関 連した電話に対する呼び出しを効率的に行うことができる。より詳細に説明すれ ば、本発明のセルラー無線通信システムおよび方法は、加入者が各電話の呼び出 しに応答した後に所定の加入者に関連した電話番号の、優先順位を定めたルーテ ィングリストをソートする。従って、加入者に関連した電話になされた次の電話 の呼び出しにより、加入者が最後に応答した電話が最初に呼び出しされる。従っ て、本発明のセルラー無線通信システムおよび方法は、電話の呼び出しのルート を決定する効率を高める。その理由は、１つの電話番号を入力するだけでよく、 加入者が第１の電話の呼び出しに応答する可能性が高くなるので、通信リンクを 設定するのに必要な時間と労力が少なくなるからである。 図面の簡単な説明 第１図は、セルラー無線通信システムの基本構成要素を示すブロック図である 。 第２Ａ図および第２Ｂ図は、本発明に係わる優先順位を定めたルーティングリ ストの２つの実施例のブロック図である。 第３図は、本発明を実施したコントローラおよび関連する記憶手段のブロック 略図である。 第４図は、本発明に係わる所定の加入者に関連した電話に割り当てられた電話 番号の優先順位を定めたルーティングリストを維持し、ソートするための詳細な 作動を示す。 好ましい実施例の詳細な説明 次に、本発明の好ましい実施例を示した添付図面を参照して、以下、本発明に ついてより詳細に説明する。しかしながら本発明は、他の異なる形態で実施する ことができ本発明に記載した実施例のみに限定されるとみなしてはならず、むし ろこの実施例は本発明の開示を完全にし、当業者に本発明の範囲を完全に伝える よう記載したものである。図中、同様な要素には同一番号がつけてある。 次に第１図を参照すると、この図にはセルラー無線通信システム２０が示され ている。このセルラー無線通信システム２０は複数の地域、すなわちセル３０を 含み、セルの各々は対応する無線ベース局２３によって定められている。セルラ ー無線通信システム２０の各無線ベース局２３は、制御およびその他の公知のセ ルラー無線通信システムの機能を奏するための移動電話交換センター（ＭＳＣ） ２５に接続されている。図示するようにＭＳＣは一般に、セルラープロセッサ２ ８およびセルラー交換機２９を含み、ＭＳＣ２５のセルラー交換機２９は、他の 関連する通信ネットワーク、例えば公衆交換電話ネットワーク（ＰＳＴＮ）３０ に接続され、このネットワークに対するインターフェースとなっている。無線ベ ース局２３およびＭＳＣ２５は一般にセルラー無線ネットワークを構成する。当 業者にはセルラー無線通信ネットワークの構造は周知であるので、ここではこれ 以上説明しない。しかしながら本発明は、アナログまたはデジタルを問わず任意 のセルラーシステムに使用できることに留意されたい。 第１図では、セルラー電話２１も略図で示されている。各無線ベース局２３は セル３６内のセルラー電話２１と通信するようになっていると理解できよう。Ｍ ＳＣ２５が接続されている他の通信ネットワーク３０、例えばＰＳＴＮの１つ以 上の電話、例えば第１図に示された有線電話３３とも通信する。従って、２台の セルラー電話２１の間、またはセルラー電話と有線電話３３との間のセルラー無 線通信システム２２を介してデュプレクス無線通信信号３２を利用できる。 本発明のセルラー無線通信システムは複数の電話番号の優先順位を定めたルー ティングリストも含む。ルーティングリストの各電話番号はセルラー無線通信シ ステム２０の所定の加入者に関連する１台の電話に割り当てられている。例えば セルラー電話２１の他にセルラー無線通信システム２０の所定の加入者が一般に 仕事用電話とホーム電話も有している場合、仕事用電話およびホーム電話はセル ラー電話である必要はないが、セルラー電話の代わりに有線電話とすることがで きる。更に、所定の加入者に関連する電話の各々には、一般に異なる電話番号が 割り当てられる。 第２Ａ図および第２Ｂ図に示すように、優先順位を定めたルーティングリスト ３８は、所定の加入者に関連した電話に割り当てられた電話番号のリストを含む 。電話番号は最高の優先順位から最低の優先順位までランクが決められている。 一般に、加入者は最初に複数の関連する電話番号に相対的な優先順位を割り当て る。従って、加入者は一般に、加入者が最も応答する可能性が高い電話に割り当 てられた電話番号に最高の優先順位を割り当てる。次に加入者は、加入者がその 次に応答する可能性が高い電話に割り当てられた電話番号に次の優先順位を割り 当て、応答する機会が少ない電話の電話番号に低い優先順位を割り当てるよう、 残りの電話番号に相対的な優先順位を割り当てる。 例えば所定の加入者は最も応答の機会が高いポータブルセルラー電話２１と、 仕事用電話と、加入者が応答する機会が最も低いホーム電話を有することができ る。従って、第２Ａ図に示すように、所定の加入者はポータブルセルラー電話２ １の電話番号に最高の優先順位（１０）を割り当て、仕事用電話の電話番号に中 間の優先順位（７）を割り当て、ホーム電話の電話番号に最低の優先順位（１） を割り当てることができる。しかしながら加入者は、本発明の要旨から逸脱する ことなく、任意の態様で電話番号に優先順位を割り当てることができる。更に、 それぞれの優先順位の自動初期割り当てを行うことも可能である。更に、数値優 先順位の表示（１、７、１０）は例示のためであり、所定の加入者の電話番号の 相対順位を表示する他の手段を利用することもできる。 セルラー無線通信システムは、優先順位を定めたルーティングリストに応答し て所定の加入者と、この加入者の所定の電話番号を呼び出しするソース電話との 間で通信リンク、例えばデュプレクス無線通信信号３２を設定するための通信リ ンク設定手段も含む。一般に、加入者に関連する所定の電話番号は、加入者に割 り当てられたものであり、一般に加入者に関連した電話に割り当てられた電話番 号の各々と異なる。しかしながら、所定の電話番号は加入者のセルラー電話に割 り当てられた電話番号と同じ番号とすることができる。 通信リンク設定手段は、加入者の電話番号の優先順位を定めたルーティングリ スト３８に従い、所定の加入者に関連した電話番号を逐次呼び出す。従って、通 信リンク設定手段はまず、例えば可聴リングまたはブザー音を発生することによ り、最高の優先順位が割り当てられている加入者の電話を最初に呼び出す。加入 者が呼び出しに応答しない場合、通信リンク設定手段は最も低い優先順位が割り 当てられている電話が最後に呼び出しされるよう、優先順位が低くなる順に従っ て加入者の各電話番号を逐次呼び出す。 第２Ｂ図に示されているように、本発明の要旨から逸脱することなく、２台以 上の電話に同じ優先順位を割り当てることもできる。例えば、仕事用電話１およ び仕事用電話２に同一の優先順位（１０）を割り当てことができる。本発明によ れば、同一の優先順位が割り当てられている電話は、それよりも高い優先順位の すべての電話が呼び出され、加入者からの応答がない場合に同時に呼び出される 。加入者が同一の優先順位の電話のいずれにも応答しない場合、加入者の他の電 話は上記の優先順位が低くなる順に従って逐次呼び出される。 優先順位を定めたルーティングリスト３８に従うこのような電話の呼び出しは 、一般に加入者が呼び出しに応答するか、または加入者に関連し、優先順位を決 めたルーティングリストにリストされている各電話が呼び出されるまで続けられ る。加入者に関連し、優先順位を定めたルーティングリスト３８にリストされた 各電 話の呼び出し後に、加入者が応答しない場合、所定の電話番号を呼び出している ソース電話にメッセージを送信し、被呼加入者が捕まらないことを発呼者に通知 できる。加入者が応答しない場合、優先順位を定めたルーティングリスト３８内 にリストされている各電話が逐次呼び出されるので、加入者は自分に割り当てら れた所定の電話番号を与えるだけでよく、発呼者はその電話番号をダイヤルすれ ばよく、加入者の電話に割り当てられている各電話番号をダイヤルする必要はな い。 通信リンク設定手段は、加入者が所定の時間内に第１の電話の呼び出しに応答 したかどうかを判断するためのタイマー手段を含むこともできる。加入者が所定 の期間内の１電話の呼び出しに応答しない場合、通信リンク設定手段は優先順位 を定めたルーティングリスト３８に従い、加入者の第２の電話番号を呼び出すこ とができる。加入者またはシステムの運用者は一般に、各電話が呼び出される所 定の時間を選択している。この所定の時間は、発呼者が加入者を捕まえることが できたかどうかを判断するのに極端に長い時間待つことなく、加入者の各電話を 呼び出すことができるように選択することが好ましい。 本発明の一実施例では、通信リンク設定手段は加入者が応答する前に各関連す る電話を呼び出すことなく、優先順位を定めたルーティングリスト３８に従い、 加入者の電話の呼び出しを終了できる。通信リンク設定手段は一般に、加入者が あらかじめ選択した回数、各電話を呼び出すことなく、加入者が応答する前に呼 び出しを終了させる。例えば、加入者が優先順位を定めたルーティングリスト３ ８上にある１台以上の電話の近くにいない場合、加入者は一般に電話のうちの１ つのプッシュボタンによりコマンドを入力し、加入者の近くにない、その１台以 上の電話をスキップまたはバイパスし、すなわち呼び出さないよう、通信リンク 設定手段に命令できる。同様に、加入者は所定の電話の呼び出しに応答しない場 合、電話の所定の１つよりも優先順位の低い優先順位を決めるルーティングリス ト３８内のすべての電話をスキップするよう、通信リンク設定手段に命令できる 。 以上の方法と異なり、加入者は優先順位を定めたルーティングリスト３８内の 電話のうちの所定の１つに対して行われた電話の呼び出しのすべてを別のあらか じめ決めた電話へ転送するよう、通信リンクに命令できる。従って、優先順位を 定めたルーティングリスト３８に従い、所定の電話を呼び出す代わりに、他のあ らかじめ決めた電話を呼び出す。従って、加入者は自分の電話のいずれかから、 優先順位を定めたルーティングリスト３８内にリストされていない電話、例えば 加入者が訪問中の知人の電話に、電話の呼び出しを有効に転送できる。 さらに通信リンク設定手段は一般に、優先順位を定めたルーティングリスト３ ８上の電話が既に使用中である場合、各関連する電話を呼び出すことなく、加入 者が応答する前に加入者の電話の呼び出しを一般に終了する。この場合、中間の 優先順位を有する、優先順位を定めたルーティングリスト３８上のすべての電話 をスキップし、その代わりに一般に留守番電話となっている最低の優先順位の電 話を呼び出すことができる。これとは異なり、通信リンク設定手段はさらに別の 電話の呼び出しを終了でき、加入者を一時的に捕まえることができない旨のメッ セージ、または加入者の電話が既に使用中である旨のメッセージを発呼者に伝え ることができる。従って、通信リンク設定手段は加入者を呼び出し、電話の呼び 出しをした発呼者との通信リンクの設定をより効率的に行うことができる。 本発明のセルラー無線通信システムは、所定の加入者の電話番号を優先順位を 定めたルーティングリスト３８をソートするよう、通信リンク設定手段に応答す る再優先順位決定手段も含むことができる。この再優先順位決定手段は、加入者 が最後に呼び出しに応答した電話に、最も高い順位が割り当てられるよう、加入 者が応答した加入者への各呼び出し後に優先順位を定めたルーティングリスト３ ８をソートする。従って、加入者が最後に応答し、現在最高の順位が割り当てら れている電話が、加入者の所定の電話番号に対して行われた次の呼び出しに応答 して通信リンク設定手段によって最初に呼び出される。 加入者が最後に呼び出しに応答した電話が、加入者に対してなされた次の呼び 出しに応答して最初に呼び出されるよう、優先順位を定めたルーティングリスト ３８が更新される。従って、発呼者は本発明によれば、平均として、より速く、 従ってより効率的に加入者との通信リンクを設定できる。その理由は、加入者は 最後に応答した電話の近くにおり、この電話の呼び出しに応答する可能性がより 高いからである。 再優先順位決定手段は、加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電 話番号を決定するための電話番号決定手段を含むことが好ましい。決定された電 話番号には再優先順位決定手段により最高の優先順位を割り当てることができる 。更に、この再優先順位決定手段は一般に、加入者が最後に呼び出しに応答した 電話の電話番号に優先順位を定めたルーティングリストの最高ランクを指定する ためのランキング手段も含む。このランキング手段は加入者が呼び出しに応答し なかった、加入者の他の電話に割り当てられた電話番号の相対的ランクも維持す る。 例えば、加入者のセルラー電話に対して最初に最高の優先順位を割り当て、加 入者の仕事用電話に対して最初に中間の優先順位を割り当て、加入者のホーム電 話に対して最初に最下位の優先順位を割り当てるような上記の例では、まず仕事 用電話で呼び出しに応答した加入者の所定の電話番号に対して呼び出しがされる 。ランク決定手段は次に、その仕事用電話に最高の順位を割り当て、セルラー電 話に中間の優先順位を割り当て、ホーム電話に最低の順位を割り当てるよう、他 の電話の相対的ランクを維持する。 同一の優先順位が割り当てられており、同時に呼び出された複数の電話のうち の１つの呼び出しに加入者が応答する場合、最初、同一の優先順位が割り当てら れた電話の各々には同じ最高の優先順位を割り当てることができる。従って、同 じ最高の優先順位を有する電話の各々は、ユーザーに対してなされた次の電話の 呼び出しに応答して最初に同時に呼び出されることとなる。 これとは異なり、同じ優先順位が割り当てられており、同時に呼び出された複 数の電話のうちの１つの呼び出しに加入者が応答した場合、加入者が応答した特 定の電話に最高の優先順位を割り当て、当初は同じ優先順位が割り当てられてい た他の電話は、その当初と同じ優先順位を維持できる。従って、加入者が応答し た特定の電話は、加入者に対してなされる次の電話の呼び出しに応答して最初に 呼び出される唯一の電話となる。 本発明の一実施例では、再優先順位決定手段は、加入者に関連した電話からな された各電話の呼び出しの後に優先順位を定めたルーティングリスト３８をソー トするための手段５５を含む。加入者の電話からなされた各呼び出し後のこのよ うなソートは、加入者と発呼者との間の通信を、通信リンク設定手段が設定する 効率を更に高める。その理由は、呼び出しがなされた時に加入者は呼び出しを行 った電話の近くにいる可能性が高いからである。 セルラー無線通信システム２０の一実施例のＭＳＣ２５は、優先順位を定めた ルーティングリスト３８と、通信リンク設定手段と、再優先順位決定手段を含む ことができる。この実施例では、本発明のシステムおよび方法を開始するよう、 発呼者が電話の呼び出しを行った加入者に割り当てられた所定の電話番号が、加 入者の電話に割り当てられた電話番号の優先順位を定めたルーティングリスト３ ８に関連してＭＳＣ２５内に維持されている。 セルラー無線通信システム２０の別の態様は、セルラー無線ネットワークに応 答し、ＭＳＣ２５に関連するフィーチャーノード（高機能）３４を含む。図示し ていないが、このフィーチャーノード３４はＭＳＣと関連するＰＳＴＮとの間で 設定されるインターフェースを介し、ＰＳＴＮと関連する電話３３およびセルラ ー無線通信ネットワーク２０と関連する電話３３の双方に対し、所定の機能を与 えることもできる。更に、このフィーチャーノード３４はセルラー無線通信ネッ トワーク２０の所定の加入者、例えば複数の営業用の電話とのみ関連するように できる。この場合、フィーチャーノードは複数の営業用電話に通信可能に接続さ れたコンピュータ、例えばパソコンで具現化できる。 フィーチャーノード３４は図１において、別個のブロックとして示されている が、フィーチャーノード３４のすべてまたは一部は実際にはＭＳＣ２５またはホ ームロケーションレジスタ（ＨＬＲ）内に組み込むことができる。更に、図解の ため図１内の単一ブロックとしてフィーチャーノード３４が示されているが、こ のフィーチャーノード３４は本発明の要旨から逸脱することなく、セルラー無線 通信システム２０内に分散することができる。例えばフィーチャーノード３４の 一部をＨＬＲ２５内に組み込み、フィーチャーノード３４の他の部分をＭＳＣの 外部とし、これに関連させることができる。従って、フィーチャーノード３４は 専用のコントローラ、メモリおよびモデム（アナログ用の場合）を必要としない ようにできるが、この代わりにセルラー無線通信システム２０の他の構成要素と 共に、かかるリソース、例えばモデムプールを共用することができる。 これまで説明したようにフィーチャーノード３４はセルラー無線通信システム ２０の複数のセルラー電話２１に所定の機能を与えることができる。本発明のこ の実施例では、フィーチャーノード３４は優先順位を定めたルーティングリスト ３８と、通信リンク設定手段と、再優先順位決定手段とを含むことができる。従 って、本発明のシステムおよび方法を開始するため、発呼者が呼び出しを行った 加入者の所定の電話番号が、この加入者の電話に割り当てられた電話番号の優先 順位を定めたルーティングリスト３８と関連させて、フィーチャーノード３４内 に維持される。 より詳細に説明すれば、コントローラ４０、例えばマイクロプロセッサおよび 本発明の特定の実施例に係わるフィーチャーノード３４またはＭＳＣ２５のいず れかの関連する記憶手段４２、例えばランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）デバイ スは、一般に優先順位を定めたルーティングリスト３８、通信リンク設定手段４ ６および再優先順位決定手段４８を含む。記憶手段４２はコントローラ４０と関 連するディスクリートなメモリデバイスまたはコントローラの内部メモリとする ことができる。 図３に示すように、コントローラ４０はタイマー手段５０を含む通信リンク設 定手段４６と、ランク決定手段５２および電話番号決定手段５４を含む再優先順 位決定手段４８を含むことが好ましい。同様にこの記憶手段４２は、優先順位を 定めたルーティングリスト３８を含むことが好ましい。図３に示されるように、 タイマー手段５０はコントローラ４０の内部タイマーを含むことができる。しか しながらタイマー手段５０は本発明の要旨から逸脱することなく、コントローラ に関連した外部タイマー上でタイミング機能を奏するように、コントローラ４０ によって実行されるソフトウェアルーチンを含むこともできる。従って、記憶手 段４２により加入者の所定の電話番号のみならず、優先順位を定めたルーティン グリスト３８を保持することができる。更に、関連するコントローラ４０は、加 入者が応答した電話の電話番号に最高の優先順位を割り当てるよう、加入者の各 応答後に優先順位を定めたルーティングリスト３８をソートできる。 ソース電話は、例えば別のセルラー電話２１または有線電話３３のいずれかと することができる。更に、通信のリクエストは一般に、ソース電話から発呼者に よってなされた電話の呼び出しである。しかしながらこの通信のリクエストは、 データ、例えばページング装置へ送信されるメッセージ、ファクシミリ送信、電 子メールメッセージまたは他のタイプの通信の送信を求めるリクエストでもよい 。 セルラー無線通信システム２０の各セルラー電話２１は、優先順位を定めたル ーティングリストのフィーチャーを含む必要もないし、これと関連する必要もな い。その理由はかかるフィーチャーを含むか、またはこれと関連するセルラー電 話のユーザーは、一般にフィーチャーのための追加料金を支払っているからであ る。むしろ、セルラー無線通信システム２０は、セルラー電話２１の所定の電話 だけが優先順位を定めたルーティングリストのフィーチャーを含むか、これを使 用するように構成することができる。従って、加入者の多数の電話番号間で着信 電話の呼び出しを効率的にルーティング（ルート選択）したい加入者だけが、こ のフィーチャーを利用できるように選択し、これに支払うことができる。 更に、優先順位を定めたルーティングリストを選択したセルラー電話２１のユ ーザーが、例えばフィーチャーを頻繁に利用しない場合、その後、このフィーチ ャーを除くことができる。これとは異なり、最初に優先順位を定めたルーティン グリストのフィーチャーを選択しなかったセルラー電話２１のユーザーは、その 後、所望のようにフィーチャーを選択し、追加することができる。 次に第４図を参照して、本発明により電話番号の優先順位を定めたルーティン グリスト３８を維持し、ソートするための詳細な操作について説明する。まず、 優先順位を定めたルーティングリスト３８に従い、加入者の電話を逐次呼び出す ことにより、ブロック５８に示されているように加入者の所定の電話番号を呼び 出したソース電話と、所定の加入者との間で、通信リンクを設定しようとする。 特に最初にブロック６０に示されているように、最高の優先順位が割り当てられ た電話を呼び出す。加入者が所定の時間内に第１の電話の呼び出しに応答しない 場合、ルーティングリスト内で次に高い優先順位を有する電話がブロック６２お よび６４に示されるように呼び出される。加入者が呼び出しに応答するか、また はブロック６６に示されるように加入者の電話が呼び出されるが加入者がこれに 応答しない状態がわかるまで、優先順位を定めたルーティングリスト３８内にリ ストされた各電話が逐次呼び出される。加入者からの応答がない状態で各電話の 呼び出しが完了すると、ブロック６８に示すように、加入者が現在捕まらないこ とを示すメッセージをソース電話へ送信できる。 これとは異なり、加入者が呼び出しに応答し、通信リンクが成立する場合、ブ ロック７０および７２に示すように、加入者が応答した電話に割り当てられた電 話番号を決定する。その後、加入者が呼び出しに応答した電話に最高の優先順位 を割り当て、従って、この電話が加入者の所定の電話番号になされた次の呼び出 しに応答して通信リンク設定手段により最初に呼び出されるよう、ブロック７４ に示すように優先順位を定めたルーティングリスト３８の順位を再度定める。特 に、加入者が応答した電話に割り当てられた電話番号にルーティングリストの最 高の順位を指定し、加入者が応答しなかった加入者の他の電話に割り当てる電話 番号の相対的ランクを維持する。これとは異なり、次の呼び出しの着信時に、最 後に呼び出された電話を呼び出し、その後、元の優先順位を定めたルーティング リストにより逐次ルートを決めることもできる。 従って、電話にあらかじめ割り当てた優先順位に基づくだけでなく、加入者が 呼び出しに応答した最新の電話に関する情報にも基づき、複数の電話に関連した 加入者になされる電話の呼び出しを効率的にルーティングできる。従って、平均 的に発呼者と加入者との間の通信リンクをより高速で、従ってより効率的に設定 することができる。 本発明の優先順位を定めたルーティングリスト３８は、実際には各加入者のた めに２つ以上のルーティングリストを含むことができる。従って、加入者は異な る電話番号を含むか、または同一電話番号に割り当てられた異なる優先順位を有 する異なるルーティングリストを指定でき、このルーティングリストは、例えば １日のうちの異なる時間に対して有効となる。従って、セルラー無線通信システ ム２０は現在の基準時間、例えば１日のうちの時刻および曜日を維持するための コントローラ４０に関連したクロック手段５６も含むことができる。従って、通 信リンク設定手段は、発呼者が電話の呼び出しを行った時刻に有効な優先順位を 定めたルーティングリストに従い、加入者の電話を逐次呼び出すことができる。 一例として、午前７：００と午後６：００との間で加入者の所定の電話番号に なされた電話の呼び出しが、第１ルーティングリストに従いルーティングされる よう、加入者に対する第１の優先順位を定めたルート維持できる。午後６：００ と午前７：００の間で加入者の所定の電話番号になされた電話の呼び出しが、 第２のルーティングリストに従いルーティングされるよう、第２の優先順位を定 めた第２ルーティングリストも維持できる。従って、加入者は一般に、第１ルー ティングリストの有効時間の間に家から離れているので、加入者のホーム電話に 比較的低い優先順位を割り当てるか、または第１のルーティングリストから除く ことができる。同じように、第２ルーティングリストの有効時間の間では、加入 者は一般に仕事場にはいないので、加入者の仕事用電話に比較的低い優先順位を 割り当てるか、第２ルーティングリストから除くことができる。 各日ごとの多数の優先順位を定めたルーティングリストを維持する他に、優先 順位を定めたルーティングリスト３８は曜日ごとに異なる優先順位を定めたルー ティングリスト３８を含むことができる。例えば加入者はウィークデーには仕事 場にいることが多く、週末には家にいることが多いので、ウィークデーと週末と で異なるルーティングリストを維持することができる。従って、本発明のシステ ムおよび方法は、加入者に対し多数の優先順位を定めたルーティングリストを使 用することにより、効率をより高くするように、加入者に対し特別に合わせるこ とができる。 本明細書および図面には特殊な用語を用いて本発明の好ましい実施例について 説明したが、これら用語は包括的、かつ説明のためにのみ使用したものであり、 発明を限定するために用いたものではない。本発明の範囲は次の請求の範囲に記 載されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 モールネ，アンデルス アメリカ合衆国 27511 ノースカロライ ナ州キャリー，キングス クリアー 10421

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．セルラー無線通信システムの所定の加入者に関連した電話に各電話番号が 割り当てられた複数の電話番号の優先順位を定めたルーティングリストと、 通信リンク設定手段が所定の加入者に関連する電話番号の優先順位を定めた前 記ルーティングリストに従って、所定の加入者に関連した電話を逐次呼び出すよ うに、電話の呼び出しを行うソース電話と所定の加入者に関連した所定の電話番 号と間の通信リンクを設定するための、前記優先順位を定めたルーティングリス トに応答する通信リンク設定手段と、 加入者が呼び出しに応答した電話に最高の優先順位が割り当てられ、加入者に 関連した所定の電話番号に対してなされた次の電話の呼び出しに応答して前記通 信リンク設定手段により最初に呼び出しを行うように、所定の加入者に関連した 電話番号の優先順位を定めた前記ルーティングリストをソー卜するための、前記 通信リンク設定手段に応答する再優先順位決定手段と、 を備えたセルラー無線通信システム。 ２．前記電話番号の優先順位を定めたルーティングリストは、最高の優先順位 から最低の優先順位までランクされた電話番号のリストを含み、前記再優先順位 決定手段は、加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号に前記 優先順位を定めたルーティングリストの最高優先順位を指定し、更に加入者が呼 び出しに応答しなかった、加入者に関連した他の電話に割り当てられた電話番号 の相対的ランクを維持するためのランキング手段を含む、請求項１記載のセルラ ー無線通信システム。 ３．前記通信リンク設定手段は、所定の時間内に加入者に関連した第１の電話 の呼び出しに加入者が応答したかどうかを判断するためのタイマー手段を含み、 これによって前記通信リンク設定手段は、加入者が第１の電話の呼び出しに応答 しなかった場合に、前記優先順位を定めたルーティングリストに従って、加入者 に関連した第２の電話を呼び出すことができる、請求項１記載のセルラー無線通 信システム。 ４．前記再優先順位決定手段が、加入者が呼び出しに応答した電話に割り当て られる電話番号を決定するための電話番号決定手段を含む、請求項１記載のセル ラー無線通信システム。 ５．前記再優先順位決定手段が、関連する電話から加入者が電話の呼び出しを した後、所定の加入者に関連した電話番号の前記優先順位を定めたルーティング リストをソートするための手段を含み、これによって加入者が電話の呼び出しを する際に用いた電話に最高の優先順位を割り当て、加入者に関連した所定の電話 番号になされた次の電話の呼び出しに応答して、前記通信リンク設定手段により まずこの電話を呼び出す、請求項１記載のセルラー無線通信システム。 ６．前記優先順位を定めたルーティングリスト、前記通信リンク設定手段およ び前記再優先順位決定手段に関連したセルラー無線ネットワークと、 前記セルラー無線ネットワークに応答可能な複数のセルラー電話と、 を更に含む、請求項１記載のセルラー無線通信システム。 ７．前記複数のセルラー電話に所定の機能を与えるための、前記セルラー無線 ネットワークに応答可能なフィーチャーノードを更に含む、請求項６記載のセル ラー無線通信システム。 ８．前記フィーチャーノードが、前記優先順位を定めたルーティングリストと 、前記通信リンク設定手段と、前記再優先順位決定手段とを含む、請求項７記載 のセルラー無線通信システム。 ９．前記セルラー無線ネットワークの加入者に関連したデータを処理し記憶す るための、前記セルラー無線ネットワークに応答可能な移動交換センターを更に 含む、請求項６記載のセルラー無線通信システム。 10．前記移動交換センターが、前記優先順位を定めたルーティングリストと、 前記通信リンク設定手段と、前記再優先順位決定手段とを含む、請求項９記載の セルラー無線通信システム。 11．優先順位を定めた複数のルーティングリストを更に含み、優先順位を定め た各ルーティングリストが、所定の加入者に関連した電話に割り当てられた複数 の電話番号のリストを含み、各優先順位を定めた各ルーティングリストが、該優 先順位を定めたルーティングリストの有効な所定の期間にも関連しており、 更に、現在の基準時間を維持するためのクロック手段も含み、 前記通信リンク設定手段は、前記優先順位を定めた複数のルーティングリスト および前記クロック手段に応答可能であり、これによってソース電話が電話の呼 び出しを行った時間に有効な優先順位を定めたルーティングリストに従って電話 を逐次呼び出すようになっている、請求項１記載のセルラー無線通信システム。 12．セルラー無線通信システムの所定の加入者に関連した電話に各電話番号が 割り当てられた複数の電話番号の優先順位を定めたルーティングリストと、 通信リンク設定手段が所定の加入者に関連する電話番号の前記優先順位を定め たルーティングリストに従って、所定の加入者に関連した電話を逐次呼び出すよ うに、電話の呼び出しを行うソース電話と所定の加入者に関連した所定の電話番 号との間の通信リンクを設定するための、前記優先順位を定めたルーティングリ ストに応答する通信リンク設定手段と、 加入者が呼び出しに応答した電話に最高の優先順位が割り当てられ、加入者に 関連した所定の電話番号に対してなされた次の電話の呼び出しに応答して前記通 信リンク設定手段により最初に呼び出しを行うように、所定の加入者に関連した 電話番号の優先順位を定めた前記ルーティングリストをソートするための、前記 通信リンク設定手段に応答する再優先順位決定手段と、 を備えた、セルラー無線通信システムの加入者に関連したデータを処理し記憶す るためのセルラー無線通信システムの移動電話交換局。 13．前記電話番号の優先順位を定めたルーティングリストは、最高の優先順位 から最低の優先順位までランクされた電話番号のリストを含み、前記再優先順位 決定手段は加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号に優先順 位を定めたルーティングリストの最高優先順位を指定し、更に加入者が呼び出し に応答しなかった、加入者に関連した他の電話に割り当てられた電話番号の相対 的ランクを維持するためのランキング手段を含む、請求項１２記載の移動電話交 換局。 14．前記通信リンク設定手段は、所定の時間内に加入者に関連した第１の電話 の呼び出しに加入者が応答したかどうかを判断するためのタイマー手段を含み、 これによって前記通信リンク設定手段は、加入者が第１の電話の呼び出しに応答 しなかった場合に、前記優先順位を定めたルーティングリストに従って、加入者 に関連した第２の電話を呼び出すことができる、請求項１２記載の移動電話交換 局。 15．優先順位を定めた複数のルーティングリストを更に含み、優先順位を定め た各ルーティングリストが、所定の加入者に関連した電話に割り当てられた複数 の電話番号のリストを含み、優先順位を定めた各ルーティングリストが、該優先 順位を定めたルーティングリストの有効な所定の期間にも関連しており、 更に、現在の基準時間を維持するためのクロック手段も含み、 前記通信リンク設定手段は、前記優先順位を定めた複数のルーティングリスト および前記クロック手段に応答可能であり、これによってソース電話が電話の呼 び出しを行った時間に有効な優先順位を定めたルーティングリストに従って電話 を逐次呼び出すようになっている、請求項１２記載の移動電話交換局。 16．前記再優先順位決定手段が、関連する電話から加入者が電話の呼び出しを した後、所定の加入者に関連した電話番号の前記優先順位を定めたルーティング リストをソートするための手段を含み、これによって加入者が電話の呼び出しを する際に用いた電話に最高の優先順位を割り当て、加入者に関連した所定の電話 番号になされた次の電話の呼び出しに応答して、前記通信リンク設定手段により まずこの電話を呼び出す、請求項１２記載の移動電話交換局。 17．セルラー無線通信システムの所定の加入者に関連した電話に各電話番号が 割り当てられた複数の電話番号の優先順位を定めたルーティングリストと、 通信リンク設定手段が所定の加入者に関連する電話番号の前記優先順位を定め たルーティングリストに従って、所定の加入者に関連した電話を逐次呼び出すよ うに、電話の呼び出しを行うソース電話と所定の加入者に関連した所定の電話番 号との間の通信リンクを設定するための、前記優先順位を定めたルーティングリ ストに応答する通信リンク設定手段と、 加入者が呼び出しに応答した電話に最も高い優先順位が割り当てられ、加入者 に関連した所定の電話番号に対してなされた次の電話の呼び出しに応答して前記 通信リンク設定手段により最初に呼び出しを行うように、所定の加入者に関連し た電話番号の優先順位を定めた前記ルーティングリストをソートするための、前 記通信リンク設定手段に応答する再優先順位決定手段と、 を備えた、セルラー無線通信システムの複数のセルラー電話に所定の機能を与え るためのフィーチャーノード。 18．前記電話番号の優先順位を定めたルーティングリストは、最高の優先順位 から最低の優先順位までランクされた電話番号のリストを含み、前記再優先順位 決定手段は、加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号に優先 順位を定めたルーティングリストの最高優先順位を指定し、更に加入者が呼び出 しに応答しなかった、加入者に関連した他の電話に割り当てられた電話番号の相 対的ランクを維持するためのランキング手段を含む、請求項１７記載のフィーチ ャーノード。 19．前記通信リンク設定手段は、所定の時間内に加入者に関連した第１の電話 の呼び出しに加入者が応答したかどうかを判断するためのタイマー手段を含み、 これによって前記通信リンク設定手段は、加入者が第１の電話の呼び出しに応答 しなかった場合に、前記優先順位を定めたルーティングリストに従って、加入者 に関連した第２の電話を呼び出すことができる、請求項１７記載のフィーチャー ノード。 20．優先順位を定めた複数のルーティングリストを更に含み、優先順位を定め た各ルーティングリストが所定の加入者に関連した電話に割り当てられた複数の 電話番号のリストを含み、優先順位を定めた各ルーティングリストが、該優先順 位を定めたルーティングリストの有効な所定の期間にも関連しており、 更に、現在の基準時間を維持するためのクロック手段も含み、 前記通信リンク設定手段は、前記優先順位を定めた複数のルーティングリスト および前記クロック手段に応答可能であり、これによってソース電話が電話の呼 び出しを行った時間に有効な優先順位を定めたルーティングリストに従って電話 を逐次呼び出すようになっている、請求項１７記載のフィーチャーノード。 21．前記再優先順位決定手段が、関連する電話から加入者が電話の呼び出しを した後、所定の加入者に関連した電話番号の前記優先順位を定めたルーティング リストをソートするための手段を含み、これによって加入者が電話の呼び出しを する際に用いた電話に最高の優先順位を割り当て、加入者に関連した所定の電話 番号になされた次の電話の呼び出しに応答して、前記通信リンク設定手段により まずこの電話を呼び出す、請求項１７記載のフィーチャーノード。 22．セルラー無線通信システムの所定の加入者に関連した複数の電話に割り当 てられた電話番号の優先順位を定めたルーティングリストをソートする方法であ って、 所定の加入者に関連した電話番号の優先順位を定めたルーティングリストに従 って、所定の加入者に関連した電話を逐次呼び出す段階と、 加入者が呼び出しに応答するのに用いた電話の電話番号に最高の優先順位が割 り当てられ、加入者に関連した所定の電話番号になされた次の電話の呼び出しに 応答して、この電話番号が最初に呼び出されるよう、所定の加入者に関連した電 話番号の優先順位を定めたルーティングリストの順位を再指定する段階と、 を含む、電話番号の優先順位を定めたルーティングリストをソートする方法。 23．前記電話番号の優先順位を定めたルーティングリストは、最高の優先順位 から最低の優先順位までランクされた電話番号のリストを含み、前記順位再指定 段階は、加入者が呼び出しに応答するのに用いた、電話に割り当てられた電話番 号に優先順位を定めたルーティングリストの最高の優先順位を指定する段階と、 加入者が呼び出しに応答しなかった加入者に関連する他の電話に割り当てられた 電話番号の相対的ランクを維持する段階とを備えた、請求項２２記載の、電話番 号の優先順位を定めたルーティングリストをソートする方法。 24．前記電話番号の優先順位を定めたルーティングリストは、最高の優先順位 から最低の優先順位までランクされた電話番号のリストを含み、前記順位再指定 段階は、加入者が電話の呼び出しをする時に用いた、加入者に関連した電話の電 話番号に最高の優先順位を指定する段階と、加入者が電話の呼び出しをするのに 用いなかった加入者に関連する他の電話に割り当てられた電話番号の相対的ラン クを維持する段階とを備えた、請求項２２記載の、電話番号の優先順位を定めた ルーティングリストをソートする方法。 25．電話の呼び出しを行ったソース電話と、加入者が関連する電話の呼び出し に応答した時の所定の加入者に関連した所定の電話番号との間の通信リンクを設 定する段階を更に含む、請求項２２記載の、電話番号の優先順位を定めたルーテ ィングリストをソートするための方法。 26．通信リンクを設定するための前記段階は、 加入者が所定の期間内に加入者に関連した第１の電話の呼び出しに応答したか どうかを判断する段階と、 加入者が第１の電話の呼び出しに応答しなかった場合に、優先順位を定めたル ーティングリストに従い加入者に関連した第２の電話を呼び出す段階と、 を含む、請求項２２記載の、電話番号の優先順位を定めたルーティングリストを ソートするための方法。 27．セルラー無線通信システムが優先順位を定めた複数のルーティングリスト を更に含み、優先順位を定めた各ルーティングリストが所定の加入者に関連した 電話に割り当てられた複数の電話番号のリストを含み、優先順位を定めた各ルー ティングリストが該優先順位を定めたルーティングリストの有効な所定の期間に も関連しており、更に現在の基準時間を維持する段階を更に含む、請求項２２記 載の、電話番号の優先順位を定めたルーティングリストをソートするための方法 。 28．前記逐次呼び出し段階が、 所定の加入者に電話の呼び出しがなされた時間に有効となる、優先順位を定め たルーティングリストを決定する段階と、 有効な優先順位を定めたルーティングリストに従い、所定の加入者に関連した 電話を逐次呼び出す段階と、 を含む、請求項２７記載の、電話番号の優先順位を定めたルーティングリストを ソートするための方法。 29．加入者が呼び出しに応答した電話に割り当てられた電話番号を決定する段 階を更に含む、請求項２２記載の、電話番号の優先順位を定めたルーティングリ ストをソートするための方法。