JPH09504718A - 生物学的マトリックス中のグルコースの分析のための方法および装置 - Google Patents

生物学的マトリックス中のグルコースの分析のための方法および装置

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JPH09504718A JP7512957A JP51295795A JPH09504718A JP H09504718 A JPH09504718 A JP H09504718A JP 7512957 A JP7512957 A JP 7512957A JP 51295795 A JP51295795 A JP 51295795A JP H09504718 A JPH09504718 A JP H09504718A
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Abstract

(57)【要約】 生物学的マトリックス中のグルコース濃度の分析的決定のための方法および装置であって、検知ステップにおいて発光装置からの光が1次光として境界面を経由して当該生物学的マトリックス中に照射され、当該生物学的マトリックスから当該境界面を貫いて抜け出た光が物理的な光の特性を決定するために光見地器によって検知され。当該物理的な光の特性は生物学的マトリックスとの相互作用によって変化され、該マトリックスのグルコース濃度と相互に関係する。当該グルコース濃度は評価ステップにおいて較正との比較において少なくとも1つの検知ステップにおいて前記物理的な光の特性の変化に基づき決定される。かかる方法により試薬なしに、かつ適切な時間間隔に亘って分析される物質の濃度の変化を観察(監視)するなどの非侵襲的方法で良好な分析精度を達成するために、規定された照射位置と規定された検知位置とのあいだの生物学的マトリックスの内部の走行時間に対応し、かつグルコース濃度と相互に関係する測定しうるパラメータが当該検知ステップにおいて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的マトリックス中のグルコース の分析のための方法および装置 本発明は生物学的マトリックス中のグルコースの分析のための方法および装置 に関する。 「生物学的マトリックス」なる用語は、生物の体液または組織を意味するもの である。本発明の範囲における生物学的マトリックスは光学的に不均一である。 すなわち当該マトリックスは、照射光を散乱している多くの散乱中心を含む。生 物学的組織、とくに皮膚組織のばあい当該散乱中心は、なかんずく、細胞膜(Ze llwand)と組織に含まれた他の光学的に不均一な成分とによって形成される。 体液、とくに血液は光学的に不均一である。なぜなら、当該体液は1次照射( primary radiation)が多くの方法で散乱される粒子を含んでいるからである。 食料品化学(foodstuff chemistry)において検査される牛乳および他の液体は 乳化された脂肪の液滴などの高濃度の散乱中心を含んでいる。 一般的に、前記生物学的マトリックスの成分の定性的および定量的分析測定に おいて、測定量として測定されることができる色の変化などの反応溶液中で検知 しうる物理的変化を発生させるために、特定の成分と反応する試薬または試薬シ ステム(reagent system)が用いられる。較正用の既知濃度の標準試料を用いて 、異なる濃度に対する測定量の数値と特定の濃度とのあいだの相関が 確かめられる。 かかる方法が高度に正確かつ感度の高い分析を許す一方で、当該方法は液体試 料とりわけ血液試料が分析「侵襲的(invasive)分析」のために人体から採取さ れることが要求される。かかる試料の採取は不愉快かつ苦痛であり、そのうえ多 少の感染の危険を伴う。 病気がしばしば分析を必要とするときはなおさらである。もっとも顕著な例は 糖尿病である。重篤な第2の疾病および患者の危篤状態を回避するために、この 病気のばあいはしばしば血中グルコース含有量の連続的監視さえ必要とする。 したがって、非侵襲的な方法で血液、組織または他の生物学的マトリックス中 のグルコースの量をインビボで決定する多くの方法およびデバイスがすでに提案 されている。 インビボでのグルコースの物理化学的(試薬なし)決定の検査は、ジェイ.デ ィー.クルース−ジャーレス(J.D.Kruse-Jarres)著「フィイジコケミカル デ ターミネーション オブ グルコース インビボ(Physicochemical determinat ion of glucose in-vivo)」、ジェイ.クリン.ケム.クリン.バイオケム第2 6巻(1988年)(J.Clin.Chem.Clin.Biochem.26(1988))201頁〜20 8頁)によって与えられている。図説的には、核磁気共鳴(NMR)、電子スピ ン共鳴(ESR)および赤外線スペクトル法が、非侵襲的な方法として引用され ている。しかしながら、かかる方法はいずれも実用的ではない。その理由の1つ は、非常に大きくかつ費用が過度にかかる装置が必要となり、ルーチン化された 分析(Routineanalytik)または患者の自己チェック(家庭での監視)にはまっ たく適していない。 本発明はかかる方法のサブセットに言及している。このサブセットにおいて1 次光は、生物学的マトリックスに接合している境界面を通ってこのマトリックス 中へ光源から放射され、当該マトリックスに接合している境界面を通って漏れる 光は、光センサによって検知され、(試薬を用いることなく)物理的な光の特性 を確かめている。当該物理的な光の特性は生物学的マトリックスとの相互作用の 関数である。この物理的な光の特性は、生物学的マトリックス中のグルコースの 濃度と相互に関係している。以下かかる方法のステップは検知ステップという。 グルコースの濃度と相互に関係し、この検知ステップにおいて決定(検知)さ れる物理的な光の特性は、クォンティフィアブル パラメータ(quantifiable p arameter)とも呼ばれるが、以下簡単のために単に「測定量(measurement quan tity)」という。しかしながらこの概念は、当該測定量の大きさが共通の次元の 単位系で測定されるばあいに限られると解釈されてはならない。 ここで述べられる方法はグルコース濃度の絶対的な測定を与えるものではない ので、(化学反応にもとづく従来の分析方法のように)常に較正が要求される。 較正のためには、一般的に、既知のグルコース濃度を有する生物学的マトリック ス中のグルコース濃度が、検知ステップと同様に行われる、少なくとも1つの較 正ステップで測定される。生物学的マトリックスの特定のグルコース濃度は、既 知の方法または従来の方法を用いて確かめら れる。 少なくとも1つの較正ステップと比較したときに少なくとも1つの検知ステッ プにおいて測定された測定量変化から分析の評価ステップ中にグルコース濃度が 計算される。当該評価ステップは評価アルゴリズムからなり、この評価アルゴリ ズムから少なくとも1つの検知ステップまたは少なくとも1つの較正ステップか ら所定の方法でグルコース濃度が決定される。 かかる方法に適用しうる光の波長は、一般に300nm〜数千nm(すなわち 、紫外線と赤外線のあいだの範囲)である。「光」なる用語は可視光スペクトル に限定されるように解釈されてはならない。 このような種類のほとんどすべての知られた方法は分光器に基づいている。分 光器は分析されるべき分子の振動および回転状態についての照射光の相互作用に 基づいている。測定量は光の強さIである。光の強さIは生物学的マトリックス 中の光学的吸収および波長Lの関数のようになる。典型的には光の減衰は、吸光 度E(L)=log10[I(L)/I0(L)]と表される。ここに、Iは2次 光の強さであり、I0は1次光の強さである。充分正確にスペクトルの変化を検 知しうるために、検知ステップのあいだ充分広いスペクトルの範囲が良好な波長 解像度(wavelength-resolution)で記録されなければならない。一般的に吸光 度は、少なくとも約50nm離れ、かつ5nm未満のバンド幅の光を有する少な くとも2つの波長を用いて測定される。 グルコースの振動および回転の基底状態は、2500nmをこえる赤外線の範 囲にある。生物学的マトリック スに常に存在する大量の水の強力な吸収のために、これらの基底状態は、非侵襲 的な方法でグルコースを分析するために用いられる。近赤外線(NIR)の範囲 で水の吸収が減じられる(これは、いわゆる「水透過窓(water transmission w indow)」である。この範囲におけるグルコースのスペクトル分析は、グルコー ス分子の振動および回転の基底状態のオーバートーン(over tone)と、バイブ レーション(vibration)および(または)オシレーション(oscilation)の組 合せとによる吸収に基づいている(前記クルース−ジャーレスによる文献および ヨーロッパ特許第0,426,358号明細書参照)。 非侵襲的なグルコースセンサを叙上の原理に基づいて実用的に具体化するとき 、きわめてシビアな困難にみまわれる。これは主として、測定された信号(グル コース濃度の変化の関数の如き吸収スペクトルの変化)は、たいへん小さくかつ 当該信号はとくに水および他の強力に吸収する成分、とりわけ、赤血色素ヘモグ ロビン(red blood pigment hemoglobin)からの干渉の強力な背景のなかで検知 されなければならない。 この問題を解決するために相当変化に富んだ研究がすでに行われている。多く のばあい、異なる測定についてのテスト波長を適切に選択して除去されるために 干渉が追及される。とくに、「2波長分光」方法が広く用いられている。これに よれば、第1テスト波長が当該第1テスト波長でグルコースができるだけ高度に 吸収されるように選択される。一方第2波長は光吸収が実質的にグルコース濃度 に独立するように選択される。かかる方法お よび類似の方法は、たとえばヨーロッパ特許出願公開第0,160,768号公 報、国際公開第93/00856号公報および米国特許第5,028,787号 明細書の目的である。 かかる努力にもかかわらず、実用的に動作する非侵襲的なグルコースセンサは いまだに提供されていない。 スペクトル分析に基づくインビボなセンサを用いるより現実的なアプローチは 、グルコースの光吸収度より数オーダー程度高い吸収度を有する物質の分析に言 及している。もっとも重要な例はヘモグロビン(Hb)またはその酸化された形 態のHbO2の決定である。これらのパラメータは血液の酸化の状態についての 情報を与えており、かかるセンサはオキシミター(oximeter)とも呼ばれる。先 願の公報は、非侵襲的なオキシミターのための多くのそして異なる構成および方 法と、2波長分光の動作が一般的であることを記載している。一例として国際公 開第89/01758号公報、ヨーロッパ特許出願公開第0,286,142号 公報、ヨーロッパ特許出願公開第0,353,619号公報、国際公報開91/ 17697号公報および米国特許第5,057,695号明細書があげられる。 ヨーロッパ特許出願公開第0,074,428号公報は、レーザー光散乱によ るグルコースの定量分析のための方法および装置を記載している。当該公報では グルコース分子が溶液を透過した光線を散乱すること、これによりグルコースの 濃度が見い出だされることが予測される。この理論によれば、テスト細胞または 人体の一部からテストのもとで出る透過光の強さの立体角分布が、グ ルコース濃度の測定量として用いられる。とくに、透過光の強さはグルコース濃 度の関数として変化ができるだけ大きく、かつ試料を直通する中央の光線の強さ と比較される立体角の範囲内で測定される。 本発明の目的は、生物学的マトリックス中のグルコースの分析決定のための方 法と、たとえば適切な時間間隔にわたって分析された物質の変化を観察(監視) するために良好な分析精度を許しつつ、試薬なしにかつ非侵襲的方法によって単 純な手段による操作とを提供することである。 この課題は、叙上の意味において少なくとも1つの検知ステップと少なくとも 1つの評価ステップとからなる方法によって解決され、前記グルコース濃度と相 互に関連する測定されうる特性(すなわち、叙上の意味における測定量)は、照 射の定められた位置と検知の定められた位置とのあいだの生物学的マトリックス 内部の光の走行時間に対応する測定されうる特性である。対応する装置は本発明 の課題解決の一部でもある。 本発明の重要な基本原理は、光学的にヘテロジニアスな生物学的マトリックス の内部のフォトンの平均光路長が当該マトリックス中のグルコース濃度によって 驚くほど高度に影響されることを見い出すことである。本発明の範囲内で、この 異存関係が試薬なしに、かつ容認しうるコストでインビボにグルコース濃度を決 定するのに充分大きいことが見い出された。この驚くべき効果は本発明者らの現 在の知識に照らしてつぎのように説明されうる。 グルコース濃度の変化は、グルコースが溶解された生 物学的マトリックス中に含まれた液体の屈折率の変化を惹起する。つぎに屈折率 の変化は当該マトリックス中に含まれた散乱中心によって散乱光の変化を惹起す る。それぞれの散乱はグルコース濃度に正確に依存する。なぜなら、屈折率の変 化は1mmoleにつき約0.002%にすぎないからである。しかしながら、 本発明の範囲内でこの極めて小さい効果は、もし生物学的マトリックス中で多数 散乱されるフォトンの走行時間で特徴づけられるパラメータが検知されるなら、 実用的に用いられうることが発見されている。換言すればフォトンの平均光路長 は、マトリックス中の走行時間および速度の産物であり、グルコース濃度にあま りにも依存しているため、フォトンの移動時間に対応するパラメータ(以下、「 走行時間パラメータ」という)は、生物学的マトリックス中のグルコース濃度の 尺度として用いられうる。 叙上の意味における走行時間パラメータは、走行時間と相互に関係するもので あればいかなる定量化しうる光パラメータであってよく、とくに顕著な条件下で 放射の位置と検知の位置とのあいだの走行時間に依存している。グルコース濃度 と相互に関連する叙上の従来の測定量と同様に走行時間パラメータの決定は、従 来単位による絶対値の測定量を必要としない。検知ステップの結果が走行時間と 一義的かつ再現性を有して相互に関係する電気的信号であり、当該電気的信号は (評価ステップにおける)同一の走行時間パラメータの値に関係する。当該走行 時間パラメータは(較正ステップにおける)既知のグルコース濃度を有する生物 学的マトリックスと同一の方法で決定される。 本発明の第1実施例のばあい、走行時間はそれぞれの検知測定において生物学 的マトリックス内に1次光のパルスを照射し、かつ検知位置から出るパルスを検 知することによって直接確かめられる。このような測定のためにかなりの装置が 必要とされる。なぜなら、照射位置と検知位置とのあいだの走行時間はきわめて 短く10-19秒のオーダーであるからである。 それゆえテスト方法としては、1次光が搬送周波数で変調され、これにより光 の強さの波が生物学的マトリックス中を伝達するのが好ましい。なお波長は当該 生物学的マトリックス中の光の速度と変調の周波数との商に対応する。2次光の 位相は走行時間パラメータとして用いられる。非吸収材料中の走行時間dtは直 接的かつ線形的に位相dφに依存する。すなわち、dt=dφ/Ωである。ここ に、Ωは1次光の変調の周波数である。本発明の実用上の条件下で吸収の減衰が 比較的低く、かかる条件は良好な近似に当てはまる。 所要の分析精度を確実なものにするためには、良好な感度と再現性とを有して 高周波数で微小な位相を決定することを許すような技術が必要とされる。化学分 析の技術において、蛍光性を有する色素分子の蛍光の寿命を決定し、時間ごとに 分解された(time-resolved)分光を実証しているような技術は知られており、 かつ用いられている。 蛍光性を有する種(species)の寿命の決定は分析方法に用いられている。蛍 光性を有するラベルは、分析される物質上に結合反応によって設けられる。かか る方法「位相蛍光度(phase fluorometry)」の一部における 測定量として蛍光の寿命が決定される。一般的に100ps未満であるひじょう に短い寿命を決定しうるために、RF(無線周波数)変調分光計が開発された。 当該分光計は約100MHzないし数GHzの周波数で光を変調することによっ て動作する。顕著な例はヘテロダイン法である。検知器によって受け取られた信 号は、当該信号から数kHz逸脱している周波数からなる第2の周期的信号と混 合される。その結果、ロックイン増幅器または他の狭いバンドの(schmalbandig )選択増幅法を用いて特異な信号(Differenzsignal)が処理され、かつ測定さ れる。かかる測定のための高性能の装置が、ジェイ.アール.ラコウィッツら( J.R.Lacowicz et al.)著、「2−GHz フリーケンシー−ドゥメイン フル オロミター(2-GHz frequency-domain fluorometer)」、レブ.サイ.インスト ルム.第57巻、1986年、2499頁〜2506頁(Rev.sci.Instrrum.,57 ,1986,pp 2499-2506)に記載されている。位相変調蛍光を用いてグルコースを分 析するための方法は、ジェイ.アール.ラコウィッツ(J.R.Lacowicz et al.) およびビー.マリウォール(B.Maliwal)著、「位相変調蛍光を用いたグルコー スの光感知(Optical sensing of glucose using phase-modulation fluorometr y)」、アナリティカ キミコ アクタ、第271巻、1993年、155頁〜 164頁(Analytica Chimico Acta,271,1993,pp 155-164)に記載されている。 これは、試料に混合されなければならない所要の蛍光ラベルがなされた試薬を用 いて従来の非侵襲的な方法でなされたサンプリングによるインビトロな(in-vit ro)テストである。 時間ごとに分解された分光は、インビボな分析のためにビー.チャンス(B.Ch ance)によって開発され、さらなる開発として2−波長分光(two-wavelength s pectroscopy)が推奨されている(米国特許第4,972,331号明細書、米 国特許第5,119,815号明細書、米国特許第5,122,974号明細書 、米国特許第5,167,230号明細書および米国特許第5,187,67号 明細書)。ここに示された例は強く吸収する物質、とりわけ、色素および叙上の 酸化パラメータHbおよびHbO2である。 これらの文献は、たとえば生物学的組織など散乱媒体の分光の基本的な問題、 すなわち光路長の知識の欠如に関するものである。この知識は測定された吸収ス ペクトルを定量化するために要求され、かつ吸収物質の濃度を計算するために要 求される。非散乱媒体のばあい、光路長は光学的セルの長さである。一方散乱媒 体のばあい、多くの散乱プロセスにより光路長の統計的な分布が存在する。時間 ごとに分解された分光およびRF−変調分光を用いれば、散乱媒体中のランダム に分布した光路長の平均を測定することができるか、または特定の吸収値と関連 させることができる。 エイ.ダンカンら(A.Duncan et al.)は、「アマルチ−ウエイブレングス、 ワイド−バンド、インテンシティー−モジュレイティッド オプティカル スペ クトロミター フォア ニアー−インフラレッド スペクトロスコピー アンド イメージング(A multi-wavelength,wide-band,intensity-modulated optical spectrometer for near-infrared spectroscopy and imagi ng)」と題する文献(プロシーディング エスピーアイイー 第1888巻、1 993年、248頁〜257頁(Proc.SPIE 1888,1993,pp 248-257))の中でこ の分野におけるもっと最近の展開について記載している。 叙上の文献の中で記載された走行時間または位相移動を決定する技術は本発明 に適している。それゆえ測定技術について、公知の方法に言及されている。しか しながら、本発明は時間ごとに分解された分光と根本的に異なっている。なぜな ら本発明は分析された物質の波長に依存した光学的吸収に基づいていないからで ある。すなわち本発明は分光法ではない。以下に説明するように、グルコース自 体による吸収は分光上最適な波長の範囲においてさえきわめて微小であるので、 生物学的マトリックス中の光の走行時間に感知しうる程度に影響を与えることは ない。そのうえ、本発明のテストは分光上最適であるようにみえる波長の範囲外 で行われる。本発明は分光法において必要な広いスペクトルの範囲内で厳格に定 義された(少なくとも)2つの波長での測定を必要としない。むしろ、1次光ま たは2次光の厄介な狭いバンドの選択(たとえばフィルタリング)の必要がなく 、1つの波長における1つの測定で充分である。 すでに知られた非侵襲的な試薬を必要としないグルコースの決定の方法、とり わけ、生物学的マトリックス中の分光決定と比較して、本発明はまずつぎのよう な利点を有している。 走行時間パラメータの決定が実質的に検知された2次光の絶対的な光の強さに 依存する。ゆえに、マトリックス境界面における発光装置と光センサとのあいだ の光結 合の変動が実用上影響がない。 測定の精度は、干渉物質、とりわけヘモグロビンおよび水を高度に吸収する光 学的吸収に影響されない。かかる干渉は分光法においてはクリティカルである。 テストされる組織の血液の量の比較的僅かな変動さえも測定される2次光のかか る強い変動を引き起こすので、そのようなノイズ信号は数オーダー程度まで有用 な信号をこえる。一方走行時間はマトリックス中の吸収の変化に対して完全には 独立ではないが、干渉効果は少ない。そのうえ、1次光の波長はスペクトル範囲 内に設定されうる。干渉物質の吸収は比較的小さく、とりわけ一定である。 グルコース濃度に対する走行時間の依存性がひじょうに大きいので、照射位置 と皮膚組織の検知位置とのあいだの4cm未満(好ましくは3cm未満、さらに もっと好ましくは2cm未満)の測定距離で、充分正確な測定が達成されうる。 これはきわめて顕著である。なぜなら一方で2次光の強さが、距離が大きいとこ ろで低くなるので経済的なテスト装置ではもはや検知されることができないから であり、他方で、皮膚のばあいグルコース濃度が皮膚表面の下でしっかりと測定 されることが好ましいからである。測定距離が大きくなれば、テストは組織表面 を下げるために一層多く注意を向ける。 本発明は図面に示された実施例によって以下に説明される。 図1は波長の第1の範囲における異なるグルコース濃度に対する水中のグルコ ースの吸収スペクトルである。 図2は異なるグルコース濃度に対する第2の波長における、純水に対する水中 の異なるグルコース濃度の吸収 スペクトルである。 図3は本発明の第1の実施例の機能ダイアグラムであって、光の走行時間は直 接決定される。 図4は図3の装置によって測定された2次光パルスのプロットである。 図5は図3の装置によって測定された走行時間とグルコース濃度とのあいだの 相互関係の関数のプロットである。 図6は光の位相移動を決定するための本発明の第2の実施例を説明しているブ ロック線図である。 図7は図6の装置によって測定された位相移動とグルコース濃度とのあいだの 相互関係の関数のプロットである。 図8は従来の方法からの結果と、本発明の方法によってえられた組織測定から の結果とを比較しているプロットである。 図9は走行時間パラメータとして機能する位相移動を決定するための本発明の 特定の実施例のための照射および検知位置の形態を示す機能ダイアグラムである 。 図10は本発明のさらなる好ましい実施例の2つの放射位置と1つの検知位置 とを当該実施例によって達成される効果を示しているプロットとの関係において 説明するための生物学的マトリックスの概略上面図である。 図11は本発明のさらなる実施例のブロック線図である。そして 図12は定示差周波数を発生している2つの周波数発生器の周波数を安定化さ せるための好ましい実施形態のブロック図である。 図1は、水中のグルコースの吸収スペクトルを示している。その際、1cmの セルの厚さと、0、1、5および10%の4つのグルコース濃度に関して、透過 中に測定した強度と照射した強度(1g I/I0)の関係の10を底とした対 数を記載してある。これら4つの濃度に関するスペクトルが、ほぼ980nmで 小さい波長領域で僅かに区別されることが分かる。こうした波長における純水と 10%グルコース溶液の測定値とのあいだの最大信号差は2%以下である。他の 波長のばあいには、その差はさらに僅かである。その際、実験で使用したグルコ ース濃度のバリエーションは、現実の生理学的グルコース濃度よりもはるかに大 きかった。100mg/dlの生理学的領域での現実のグルコースの変化に関し て、980nmの場合の変化は、0.02%以下に対応する。グルコース濃度C に依存した測定信号Iの変化dI/dCは以下、“相対信号行程(相対信号変化 )”と呼ぶが、定量的にグルコース濃度の100mg/dlごとの%変化で表現 される。 図2は、1100nmと2500nmとのあいだの連続する波長領域の類似の スペクトルを示している。その際、純水に対する0と600mg/dlとのあい だのグルコース濃度に関する示差スペクトルが問題になる。その際、信号強度の 最大利用可能変化は、全体として0.3%以下であるので、平均して、グルコー ス濃度の100mg/dlごとの0.05%変化よりも少ない。 図1および2によって、全体として幅広いスペクトル領域にわたって、グルコ ース濃度に対する光学的吸収の依存性が極端に僅かであることが判明する。透明 なグル コース溶液での透過測定を行った際の相対信号行程dI/dCが、グルコース濃 度の100mg/dlごとの0.01%変化よりも少ない波長領域を、グルコー ス濃度に対する吸収の“僅かな”依存性を持つスペクトル領域と見なすことがで きる。図1および2に示した測定結果に基づいて、このスペクトル領域では、ほ ぼ980nm、1410nm、1890nmおよび2150nmの波長が、グル コースの分光分析に適しているだろう。 図1および2の測定データから、“分光学的に最適な”波長のばあいであって も、水性のグルコース溶液の吸収が、グルコース濃度に対する僅かな依存性しか 示さないので、そうした吸収の変化によって発生した光の走行時間の変化は、実 際に測定できるには僅か過ぎるであろう、ということが導き出される。これは、 本発明の範囲内で確認された生物学的マトリックス中の光の走行時間とグルコー ス濃度とのあいだの相関関係は、グルコースによる吸収ということによっては、 決して解明されない、ということを証明している。 前述の本発明の枠内で、図1および2でローマ数字で示した、とくに水性グル コース溶液の低い吸収を示す波長領域が好ましい: I.400〜600nm II.750〜850nm、好ましくは、780〜825nm、とくに好まし くは、800〜805nm III.1050〜1350nm、好ましくは、1200〜1300nm、お よび IV.1600〜1350nm、好ましくは1630 〜1770nm、とくに好ましくは、1630〜1670nmまたは1730〜 1770nm。 1次光線は、好ましくは近似的に単色でなければならない。その際、“単色” とは、実際的な意味で、限定された波長領域の強度の支配的な部分が、際立った 最大値で照射されるか、または対応する限定された波長領域で測定が行われるこ とであると理解しなければならない。半波長nalf-width価幅は、100nm以下 、好ましくは、50nm以下でなければならない。非侵襲性グルコース分析のた めの分光法とは対照的に、連続的にスペクトル領域選択を行うことなく、たとえ ば、発光ダイオード、あるいは、その他の半導体光源といった(20nm以上の 半波長を有する)相対帯域幅光源を使用することができる。そうすることによっ て、装置のためのコストが著しく減少する。ここで、光源、あるいは、1次光線 の“波長”を引き合いに出す限り、こうした記載は、最大強度波長に関連してい る。 公知の分光法とは対照的に、それぞれ1波長で検出ステップを実行するだけで 充分である。測定信号が波長に依存しないということによって、測定のために、 強い吸収を示す物質による妨害ができるだけ少ないそうした波長領域を選択する ことができる。そうした物質は等濃度点を有しているので、ほぼ802nmの領 域では、測定した強度は、近似的にHbとHb2とのあいだの濃度比率に依存し ない。これは、1200と1300nmとのあいだの幅広い等濃度点にもあては まる。付加的に、この領域では、ヘモグロビンと水の吸収は、ほぼ同じ大き さである。そうすることによって、特別に良好な、Hb、Hb2およびH2Oの比 率の測定した強度の非依存性がえられる。 本発明の方法を実験的に確認したとき、それに関連した生物学的組織への侵入 深さが比較的僅かなので、とくに400と600nmとのあいだの比較的短い波 長とが、とくに有利である判明している。実験的観察から、上皮層の血液の分布 が均一であり、おそらく、血液グルコースとのグルコース濃度の相関関係が良好 であるので、これがとくに有利である、という根拠が得られる。図3は、概略的 に走行時間を測定するための実験構成を示しており、生物学的マトリックス10 を四角形記号で示してある。測定ヘッド12が、生物学的マトリックス10の境 界面11と接触している。生物学的マトリックス10は、望ましくは、とくに皮 膚表面の境界面11を形成する指先の内側、腹壁、爪床、唇、舌、あるいは、上 腕内側の皮膚組織のものである。強膜組織で、本発明の分析を好ましく実行する ことができる。 全体として、14で示した走行時間測定装置から、グラスファイバー−光ケー ブル15および16が、測定ヘッド12まで延びている。この光ケーブル15は 、照射位置17で生物学的マトリックスへ光を照射する役割を果し、発信器−光 伝達ケーブルと呼ばれ、他方、別の光伝達ケーブル16は、検出位置18に現れ る光を検出する役割を果し、検出光伝達ケーブルと呼ばれる。 測定ヘッド12には、さらに、照射位置17と検出位置とのあいだの測定領域 の生物学的マトリックス10の温度を測定し、他の好ましい実施形態に従って温 度を一 定に保つための手段が含まれる。図3は、この目的のために中央に配置したIR −温度センサ19とリング状の抵抗加熱導体20を記号で示している。加熱導体 20の加熱出力は、測定領域の温度が一定に維持されるように、ここに示してい ない調整器を用いて調整される。 走行時間測定装置は、主として、光源としてのモード結合固体レーザおよび検 出器としてのストリーク・カメラで構成される。 表示されていない事例で、固体レーザ12は、チタン−サファイア−レーザで あり、このレーザは、アルゴン−ガス−レーザ23から2つの方向転換ミラー2 4および25を介して光学的に引かれる。そのばあい、パルス持続時間がほぼ2 ps(2・10-12秒)であり、繰り返し率が82MHzである短い光パルスが 得られる。この光の波長は、740〜900nmの試験構成のばあい、その近赤 外線領域で同調可能であった。使用した固体レーザの平均出口出力は、約1Wで あった。 固体レーザ22の光は、2つのビーム分配器26、27を介して送信器−光伝 達ケーブル15に結合される。最初のビーム分配器26によって、光の一部が発 光ダイオード28に導かれ、その信号が、検出器として使用されたストリーク− カメラ29の同期に使用される。 第2のビーム分配器27から、他の部分ビームが遅延区間30に導かれ、表示 した事例では、この分配器は、他の方向転換ミラー31、180°−反射プリズ ム32、およびストリーク−カメラ29と結合するためのグラスファイバー−光 伝達ケーブル33で構成されている。したがって、光伝達ケーブル15および1 6を介し て生物学的マトリックス10を通して導かれた光ならびに遅延区間30を介して 導かれた光が、同様の方法でストリーク−カメラ29によって、測定される。 本来の分析測定の前に、走行時間−測定装置14の時間軸を調整する。そのた めには、グラスファイバー−光伝達ケーブル15、16の末端を測定ヘッド12 から取り出し、密着させる。こうした状態は、走行時間t=0に相当する。本来 の測定のばあいは、光伝達ケーブル15および16の末端は、生物学的マトリッ クス10の境界面11上で限定された測定間隔Dをおいた照射位置、あるいは、 検出位置18にある。この状態で、ストリーク−カメラの時間的結像窓の中で、 遅延区間30を介して進行する基準信号、およびケーブル15、16を介して進 行する測定信号が検出されるまで、遅延区間30を変化させる。このような方法 で、照射位置17と検出位置18とのあいだの走行時間を数psの精度で測定す ることができる。 そうした測定の典型的な結果を図4に示している。検出位置18で測定した、 固体レーザ22のパルスから発した光の強度の走行的推移を示している。一次光 線の短いデルタ−パルスが、生物学的マトリックス10の多重散乱およびそれに よって可能な多数の異なる長さの経路によって、照射位置から検出位置18まで 強く広がる、ということが分かる。表示した2次光線−パルスの半波長は、約1 nsである。 2次光線−パルスの推移から、照射位置17と検出位置18とのあいだの光の 平均走行時間<t>を算出でき、それは、その両方の位置のあいだの平均光路長 に対 応している。図4はこの平均走行時間を示してある。このばあい、それは1.2 nsecである。 図5はmmol表示のグルコース濃度に対するps表示の平均走行時間<t> の依存性を示している。そのばあい、生物学的マトリックスの実験的モデルとし て、水中のラテックス粒子(直径約2.5μm)の懸濁液を使用し、色素を添加 した。吸収および散乱係数が、ほぼ組織に典型的な値に相当するように、粒子と 色素の濃度を選択した。照射位置17と検出位置18とのあいだの測定間隔Dは 、ほぼ15mmであった。 図5によって、グルコース濃度が増大するにつれて、平均走行時間<t>が減 少するということが明確に分かる。こうした効果は比較的小さいが、良好な精度 で確定することができる。その際、光の強度の測定に基づいたグルコースに関す る生体内分析法と比較して、走行時間のパラメータが、照射位置での再現可能な 光の連結、あるいは、脱連結、あるいは、照射位置、あるいは、検出位置での光 の脱連結に対する著しく僅かな依存性を示す点に特別な利点が認められる。 図6は実例として位相変位を測定するための装置(位相測定装置)の構成をブ ロック図で示している。位相蛍光測定のばあいにも、この測定原理(ヘテロダイ ン法)を使用する。 周波数発生器40は高周波周期振動を発生させ、それを用いて、増幅回路(駆 動段)40aを介して、光発信器43、たとえば発光ダイオードが制御される。 そうすることによって、光発信器43から出る1次光線が、搬送周波数と呼ばれ る高周波数f1によって変調される。 周波数は、50MHz以上、好ましくは、200MHz以上、とくに好ましくは 、500MHz以上でなければならない。光送信器43の光は、図3に従った実 施形態のばあいと同様に、第1のグラスファイバー−光伝達ケーブル15を介し て、1次光線として照射位置17で生物学的マトリックス10に照射される。構 成部品40、40a、40b、43および15によって形成された光照射手段4 2は、他の方法によっても実現できる。初めに論じた様々な他の刊行物から、様 々な可能性が知られている。 生物学的マトリックス10から検出位置18に現れる光は、検出手段48を用 いて検出され、この検出手段には、示した実施形態のばあい、検出光伝達ケーブ ル16が含まれ、それによって2次光線が光受信器(検出器)44に伝達される 。光受信器は、光の強度に相当する電気出力信号を発生し、その信号は信号混合 器45に導かれる。信号混合器45には、同時に第2の周波数発生器41の出力 信号が加えられ、この周波数発生器は周波数発生器40と同期され、その出力周 波数f2は、第1の周波数発生器40の周波数f1とは、僅か(たとえば、F0= 1kHz)しか違わない。ロック−イン−増幅器を問題なく同期させ、必要とさ れる増幅器の自己ノイズが僅かになるように示差周波数f0を選択する。 混合器45の出力信号は、ロック−イン−増幅器46に加えられる。ロック− イン−増幅器46は、周波数発生器40および41の直接の混合信号を基準信号 として受け取り、その出力信号は、第2の混合器47を介して混合される。 ロック−イン−増幅器46は、周期的測定信号の実部、あるいは、虚部に対応 する2つの出力信号を発生させる。そこから、それぞれ、基準信号に関連したA C−振幅とDC−振幅の位相差を算出することができる。他の方法でも位相測定 装置を実現することができる。そうした位相移動を測定するための電子回路の数 多くのバリエーションが知られており、本発明のばあいにも使用することができ る。これまでのところ、とくに位相蛍光測定法および時分解分光法に関する前記 刊行物が参照されている。 照射位置17で照射された1次光線に関連して、検出位置18で測定された2 次光線の位相移動は、生物学的マトリックスの中の光の走行時間に関する測定値 、すなわち、グルコース濃度の測定値である。グルコース濃度を計算するために 必要とされる評価ステップを実行するために(すなわち、評価アルゴリズムを実 行するために)、目的に適ってマイクロコンピュータの形の評価手段50が組み 込まれている。 図7には、図6に従った基本的な構成を有する測定装置を用いて入手した測定 結果を示してある。25mmの厚さのセルに入れた水中の脂肪滴の懸濁液(Intr alipid)を調査した。その際、1次光線を照射し、セルの対向する側で2次光線 を検出するために、光ケーブルをセルの壁に取り付けて、透過させて、測定を行 った。 測定波長の長さL=690mmに対するグルコース濃度の関数としての位相移 動の挙動を示してある。位相移動は、変調Ωの角周波数と走行時間δtの変化と のマイナスの積に相当するので、−Ωδtと呼ばれる。したが って、図7に示したこの測定量の増大は、走行時間の減少に相当し、図5に示し た測定結果と一致する。 図8は、本発明に従った方法を用いた、組織内のグルコースの分析結果を示し ている。一方では、グルコース濃度C(右側座標、黒い点、曲線A)の推移を示 しており、他方では、分表示の時間tに関する位相移動P(左側座標、曲線B) の推移を示している。その際、曲線Aの測定値は、従来どおり侵襲性に採取した 血液試料と試験ストリップ−分析システムを用いた分析で決定され、他方、曲線 Bは、本発明の方法で測定されたものである。本発明の方法は、従来の方法と良 好な相関関係を示すことが分かる。時間的平均値を作成することによって、図8 で認められる短時間変動を削減することができる。 絶対グルコース濃度を決定するために、本発明のそれぞれの実施形態で、既知 のグルコース濃度を用いて、生物学的マトリックスに対して同一の種類の検出ス テップを行う較正が必要である。そうした較正測定を行うことによって、通常、 走行時間−パラメータに対するグルコース濃度の関数的依存性を記述する較正曲 線が得られる。較正曲線が真直に推移する場合は、一般的に、2つの異なるグル コース濃度で2つの較正−検出測定を行う必要がある。曲線が湾曲して推移する ばあいは、より多数の較正測定を行う必要がある。 叙上のように、走行時間を直接決定することと比較して、(“間接的な”走行 時間パラメータとしての)位相移動の利点は、非常に僅かな測定技術上の手間で 、充分な精度を達成することができる、ということにある。 本発明の範囲内で、好ましくは、位相移動に加えて2次光線の交流振幅(AC −振幅)を決定し、グルコース濃度を求めるために評価ステップで使用する。位 相移動と組み合わせれば、(1次光線のAC−振幅に関連した)2次光線のAC −振幅の測定を容易に行うことができる。これは、図6と関連させて説明してあ り、他の公知の方法の場合にもあてはまる。 さらに、そうした測定のばあい、1次光線のDC−振幅と関連して、2次光線 の直流信号成分(すなわち、DC−振幅)の大きさを確定することができる。本 発明の他の好ましい実施形態に従って、位相移動に加えて、グルコース濃度を確 定するために、(1次光線のDC−成分に関連した)測定した2次光線のDC− 成分を評価ステップで使用することができる。 単一のグルコース濃度値を確定するために、たとえば、位相変位とAC、ある いは、位相移動とDCといった多数の測定量を使用するばあい、もちろん、多数 の入力変数(位相移動、AC、DC)を出力変数(グルコース濃度C)と関連づ けることに適したアルゴリズムを評価ステップに使用しなければならない。 もっとも単純な事例では、それによって測定した入力変数から中間値を導出す る予め与えられた確実な数学的この中間値は、測定結果Rとも呼ばれる。通常の ばあい、較正によって、こうした測定結果Rをグルコース濃度Cと結び付けるこ とができ、その際、既知のグルコース濃度を用いて、少なくとも2つ、しかしな がら、好ましくは、多数の標準試料を測定する。 以前は、分析技術で、測定量(入力変数)と求める濃度(出力変数)とのあい だの相関関係を改善し、そうすることによって、高い分析精度を達成するために 、ますます数学的に手間のかかる方法が使用されていた。それには、入力変数と 出力変数の関係を最適に記述するための繰り返し法が含まれる。分析測定値の評 価に必要な多数の要因を互いに結合するために、多線形および非線形アルゴリズ ムを使用することができる。こうした手順は、本発明のばあいにも可能であり、 位相移動、ACおよびDCといった測定量を濃度と結び付けるために使用するこ とができる。それに加えて、こうした方法によって、(たとえば、測定位置の温 度といった)他の影響要因を考慮することができる。 叙上のように、公知の方法と比較して、500MHz以上の著しく高い周波数 を測定することがとくに好ましいだろう。これは、そうすることによって、照射 位置と検出位置とのあいだの光の経路の低い侵入深さに到達し、したがって、目 標を定めて、最上部の皮膚層でグルコース濃度を測定できるので、とりわけ本発 明の枠内で有利である。 多数の異なる搬送周波数を用いて、1次光線を変調して、その際、それぞれ、 走行時間−パラメータとして位相変位を確定することが、精度を改善するために 、目的に適っているだろう。 照射位置17と検出位置18の寸法に関して、生物学的マトリックス10の境 界面11のその位置の配置に関して、およびとくに、測定間隔Dに関して、形状 条件を個別の事例で経験的に確定することができる。その際、 つぎのような基本的原理が注目される。 “照射位置”および“検出位置”という概念は、幾何学的に理解される、すな わち、求められた走行時間−パラメータに対してそれぞれの検出ステップが決定 される光線が、境界面を通過する、生物学的マトリックスの境界面の部分領域と して理解される。下記で、照射位置と検出位置とのあいだの距離に関するデータ を示す限り、そのデータは、照射位置と検出位置とのあいだの間隔方向(すなわ ち、最短の結合)で観察したそれぞれの照射位置、あるいは、検出位置の中間に 関連している。 良好な分解能で、走行時間を特定の測定間隔に割り当てられるように、照射位 置と検出位置の寸法が叙上の間隔の方向に過剰に大きくてはならない。寸法は、 好ましくは、2mm以下、とくに、1mm以下である。 本発明に従った効果に必要とされる生物学的マトリックス内の光の多重散乱を 保証するために、照射位置と検出位置とのあいだの経路上の光が多重に散乱され るように、照射位置と検出位置を互いに配置しなければならない。測定間隔に充 分な長さをとることによって、それが保証される。典型的には、組織、あるいは 、血液の光子の平均自由経路長は、0.01mm〜0.1mmである。生物学的 マトリックス内の光の経路は、照射位置と検出位置とのあいだを直接結合したよ りも常に長い。それに従って、測定間隔が数ミリメートルであるばあいは、“多 重散乱条件”が保証される。 測定信号がグルコース濃度に対してできるだけ大きい依存性を示すことを維持 するために、照射位置と検出位置とのあいだの測定間隔ができるだけ大きくなく てはな らない。しかしながら、単一の事例で実験的に決定する限界の上では、2次光線 強度が減少することによって、S/N比が劣悪である。したがって、測定間隔は 、好ましくは4cm以下、とくに、3cm以下、とくに好ましくは、2cm以下 でなければならない。こうした測定間隔は、明らかに時分解分光法の枠内で論じ る距離よりも小さい。また、そうすることによって、公知の方法に関連して本発 明の特別に強力な効果が明確になる。時分解分光法のばあいに、酸素濃度測定法 パラメータが、分析物の光吸収よりもはるかに強力ではあるが、分析物濃度に対 する位相移動の充分大きい依存性を得るために、大きい測定間隔を維持する必要 がある。本発明のグルコースの決定のばあい、グルコースの吸収が僅かであるに も拘らず測定信号が大きいという事実によって、本発明は、光と生物学的マトリ ックスとのあいだのまったく異なった相互効果メカニズムに基づいている、とい うことが分かる。 測定精度を最適化するために、照射位置と検出位置とのあいだの多くの異なる 測定間隔で、グルコース濃度と相関関係がある走行時間−パラメータを確定する ことが、特に好ましいあだろう。それによって求めた照射位置と検出位置との間 の測定間隔に対する(同じ波長のばあいの)光の走行時間の関数的依存性を、グ ルコース濃度を求めるための評価ステップに有利に使用することができる。 位相移動だけでなく、とくに、(1次光線と比較した2次光線の)AC−およ び(または)、DC−振幅といった他の測定量について、測定間隔に対するこう した関 数的依存性を測定するばあい、グルコース濃度と相関関係を示すために、著しい 量の測定データを利用することができる。そうしたばあいには、前述の数値的な 数学的方法を評価ステップに使用する、ということがとくに重要である。とくに 、たとえば、PLS、あるいは、学習可能な(コンピュータ)システム(ニュー ロン・ネットワーク)といった多変回帰アルゴリズムを使用することができる。 図9は、検出ステップで、1次光線を同時に2つの異なる照射位置17a、1 7bに照射する他の好ましい実施形態を明確に示すものである。その際、図に記 号で示した、生物学的マトリックス中を透過する光強度波51、52が重畳され る。以下に詳細に説明する試験条件を適切に選択すれば、そうした配置を用いて 、照射位置17aおよび17bのあいだに存在する検出位置18で、検出した光 の測定量の変化を確定することができ、その変化は、とくに、両方の照射位置1 7aおよび17bと、そのあいだに配置された検出位置18とのあいだの光の走 行時間の差に敏感に依存する。 図10に基づいて、図9の好ましい配置に基づいた効果を説明する。まず、光 波の干渉が問題なのではなく、光の強度波の重畳が問題なのである、ということ を明らかにしなければならない。強度波の波長は、媒体の中の波の位相速度と変 調周波数との商に相当し、0.1mと見積もられる。 望ましい高い検出感度を達成するために、検出位置の回りで、検出位置の変動 の関数として、最小のAC−振幅、および測定した信号の最大の依存性が観察さ れるよ うに、照射位置17aおよび17bに照射された1次光線の強度、変調段および 位相位置を互いに調整する。図10の上半分には、2つの照射位置が、+2cm 、あるいは、−2cmの同じ測定間隔Dでそのあいだに配置された検出位置18 の中央に互いに配置されているばあいに関して、重畳によって発生するAC−信 号成分のグラフを示してある。そうした配置は、図10の下半分に示してある。 光源の距離と強度が同じばあい、照射位置17cと17dでの1次光線が、ほ ぼ逆位相で(すなわち、180°の位相変位)変調されれば、叙上の条件が満足 される。 そうした配置のばあい、照射位置と検出位置とのあいだの平均光路が、他の照 射位置と同じ検出位置とのあいだよりも著しく変化するばあいは、位相跳躍(Ph asensprung)領域も変位する。検出位置が、図10に従った曲線の勾配の急な領 域にあるならば、こうした変位によって、1つの照射位置だけを有する配置のば あいよりもさらに鋭敏になる。 グルコース濃度の変化が、配置の片側の光の経路に対して、他の側よりも著し い影響を与えるならば、グルコース濃度を検出するために、こうした効果を利用 することができる。図12に示したように、最初の照射位置と第2の検出位置と のあいだの測定間隔D1が、第2の照射位置と検出位置とのあいだの測定間隔D 2とは異なるならば、こうした条件が満たされる。その代わりに、組織を検査す る場合に、最初の照射位置と検出位置とのあいだの光の経路に大きい血管があり 、他方、第2の照射 位置と検出位置とのあいだに、匹敵する大きい血管がないように、組織表面(し たがって、照射位置と検出位置)の測定ヘッドの設置位置を選択することができ る。このばあい、照射位置と検出位置とのあいだの距離が同一であるばあいに、 (図10に示したように)配置の両側で作業をすることができる。 図9および10に基づいて説明した効果を利用するために、検出位置が、両方 の照射位置17c、17dとの結合線54を通って延びる、境界直線52、53 の内部に存在するという考え方に沿った照射位置の“あいだ”に検出位置が存在 しなければならない。好ましくは、検出位置は、結合直線54の近くに、いずれ にせよ、両方の照射位置を通過する限界円55の内部に存在する。測定間隔D1 、D2が異なるばあいにも、両方の照射位置17a、17bに照射される1次光 線の変調位相差は、近似的に180°である。 説明したように、本発明のばあいにグルコース濃度を求めるために用いた測定 量を、公知の測定技術的方法を用いて、測定することができる。しかしながら、 本発明を実際的に実現するばあい、一連の困難な周辺条件を考慮しなければなら ない。 一方では、精度要求が非常に高い。たとえば、100MHzのレベルでの周波 数のばあい、一般的に0.1°の精度で、照射された1次光線と検出された2次 光線とのあいだの位相移動を測定することができる。その際、位相角は、全測定 時間(少なくとも、数時間以上)にわたって、数分の統合時間で、ドリフトがな く同じままでなければならない。 好ましくは、光送信器として、発光ダイオード、あるいは、レーザーダイオー ドといった半導体光送信器を使用する。そうすることによって達成可能な僅かな 1次光線の強度から、光受信器にnW(10-9ワット)のレベルの非常に僅かな 受信出力が生じる。 本発明のグルコース分析に使用した装置は、できるだけ小さく、コンパクトで 、コスト上有利でなければならない。したがって、できるだけ高価な特殊部品を 用いることなく、測定技術上の要求を満足させなければならない。 こうした周辺条件と結び付いた問題を解決するために、本発明の範囲内で、好 ましくは、つぎに論じる対策を個別に、あるいは、互いに組み合わせて使用する 。 図11に示した位相測定装置38の第1の特徴は、両方の周波数発生器40、 41、駆動段40a、および1次光発光器43(好ましくは、1つのレーザーダ イオード)が、1つの電磁絶縁ハウジング52に配置されている、ということで ある。ハウジング52の電磁絶縁は、1次光線のガイドの上を延びている。光ケ ーブル15は、事実上電磁高周波ビームを透過しないチャネル(電子ラッチ、電 子ピットフォール)54がハウジング52から延びている。そうすることによっ て、ハウジング52の中で発生した高周波出力(連続動作では、10mWのレベ ルにあり、パルス動作では数ワットに達することがある)が、高感度位相測定を 妨害しないようにすることができる。この考え方に沿って、叙上の構成部品を電 磁絶縁ハウジング(たとえば、完全に密閉された金属ボックス)に取り付けるこ とが、とくに有利である。少な くとも、駆動段40aおよび1次光発光器43、好ましくは、また、それを制御 する周波数発生器40を電磁的に遮蔽しなければならない。 別の走行時間−パラメータを測定するばあいにも有利に利用することができる 図11に示した位相測定装置38の第2の特徴は、基準光路43が設けられてお り、それを通して、1次光発光器43によって生成された光が、代替的に、生物 学的マトリックス10を通して導かれる測定光路62を含めた試料の光路63、 同じ光受信器44に達することができる、ということに認められる。ここに示し た実施形態のばあい、基準光路56は、(たとえば、光ファイバー製の光ケーブ ルとして作成される)光学的遅延区間58および光学的減衰器60を有している 。基準光路56が試料光路63に適合され、その際、試料光路での光の減衰と遅 延が、主として生物学的マトリックス内の測定光路62によって決定されるよう に、そうしたエレメントを寸法設定する。適合とは、1次光発光器43から出て 、光路56、63の1つで、光受信器44に達する光の強度、ならびに走行時間 が、できるだけ類似していなければならない、ということである。とくに、基準 光路56での減衰と遅延を、測定条件の下で与えられた測定光路62で実際に生 じる平均値に設定する。光の強度に関して、対応する偏差は、少なくとも+/− 50%でなければならない。両方の経路での位相移動が、最大+/−15°、好 ましくは、+/−5°だけ異なる限りで、基準光路56での遅延を、試料光路6 2での遅延に対してバランスさせなければならない。実験結果に従えば、光路の 適合には、照射位置17 と検出位置18との幾何学的距離(測定間隔)のほぼ4倍大きい遅延区間58が 必要である。その際、遅延区間は、試料光路63の試料外を延びる部分(すなわ ち、測定光路62を除いた試料光路63)と比較した基準光路56の長さの差に よって定義される。 比較的単純な手段を用いて、高度に安定した基準光路56を構成することがで きる。そうすることによって、グルコース濃度の変化によって生じる走行時間の 変化について、比較的単純で、コスト的に有利な手段を用いて、高い感度を達成 することができる。その際、重要なことは、試料光路63および基準光路56を 、同じ光受信器44の光路に切り替えることができる、ということである。示し た実施形態では、LCD−光学スイッチ61とレンズ65を用いて、これを実現 することができる。 照射位置17と検出位置18とのあいだの複数の測定間隔が異なるばあい、走 行時間−パラメータ(とくに、位相変位)および、ばあいによっては、AC−振 幅およびDC−振幅を確定しなければならないばあい、基本的に、照射位置17 および(または)検出位置18を決定する構成部品を、生物学的マトリックス1 0の境界面11に沿って動かすことによって、それを行うことができる。しかし ながら、可動部品のない装置が好ましい。図11は、実施形態を斜線で示してお り、そのばあい、検出位置62’に現れる光を、別の試料光路63’(目的に適 って、光ファイバーを用いて)を介して、同じLCD−光学スイッチ61に導く ことによって、対応する測定光路62’を用いて、測定間隔D1と比較して小さ い 測定間隔D2を実現することができる。そうすることによって、測定量、位相差 (P)、様々な測定間隔に対するAC−振幅およびDC−振幅、および(ここで 論じた好ましい実施形態を実現するばあい)光学的基準光路56を決定するため に、同じ位相測定装置38を使用することができる。 図11に示した実施形態の第3の特徴は、光受信器44と信号混合器45との あいだの信号経路64が最小である、ということである。本発明の範囲内で、こ うした対策によって光検出の感度に積極的な影響を与えられる、ということが認 められた。構成部品44および45とのあいだの断面での信号経路をできるだけ 短くすることによって、出力容量を小さくすることができる。そうすることによ って、高周波が必要であっても、混合器、とくにそれに前置された信号増幅器の インピーダンスが比較的高くても、動作することができ、逆にそれは、信号増幅 に関して、フォトダイオードの電流が与えられたばあいに有利である。したがっ て、単純な対策によって、単純で、コスト上有利な半導体−光受信器の利用可能 な感度を著しく増大させることができる。 好ましくは、光受信器44と混合器45とのあいだの信号経路は、1cm以下 である。とくに好ましいのは、光受信器44と信号混合器45を一緒に同じ半導 体基板に一体化することである。その際、多数の異なる回路技術的作成法が有利 である。後置混合器(たとえば、“平衡混合器”)を装備した増幅器を使用する ことができる。そのゲートに光受信器54が直接接続されたFET−混合器を使 用することができる。最後に、光受信器と して使用したフォトダイオード自身を混合器45の構成部品とすることができる 。たとえば、平衡混合器のばあい、ダイオードをフォトダイオードと交換するこ とができる。 とくに好ましくは、光受信器44はアバランチ−フォトダイオードである。と くにアバランチ−フォトダイオードと関連して、周波数f2で直接光受信器44 の感度を変調するという可能性がある。光電子増倍管のばあい、f2をそのダイ ノードに加えることによって、変調することができる。半導体−光受信器の場合 は、f2でその電源電圧を変調することができる。そうすることによって、光受 信器44と混合器45の機能を1つの構成部品に組み込むことができる。 ヘテロダイン原理に従って動作する位相測定装置を用いた位相測定の精度は、 主として、両方の周波数発生器(f1.f2)40および41(“交差相関周波数 ”)とのあいだの示差周波数f0が、測定時間にわたって一定のままであること に依存している。他方、f1(たとえば、1KHz)が、周波数発生器40、4 1の絶対周波数(たとえば、100.00MHzおよび100.001MHz) の小数部を構成するので、高安定性で、高価なオシレータを周波数発生器40、 41に使用しなければならないだろう。 その代わりに、本発明の好ましい実施形態に従って、差動周波数発生器66か ら差動周波数f0を予め発生させて、第2の周波数発生器41が、一定の差動周 波数で、第1の周波数発生器40の周波数変動に従うように、予め与えられた差 動周波数に基づいて、第2の測定 周波数発生器の周波数f2を制御する。 図12に従った実施形態のばあいには、周波数発生器40、41の周波数f1 およびf2を、信号混合器67の入力に加えて、その出力に、それぞれ実際の差 動周波数f0’を発生させることによって、これを実現する。それは、実際信号 として制御ユニット68に導かれ、他方、その制御ユニットには、差動周波数発 生器66の信号が目標値として導かれる。制御ユニット68は、実際信号f0’ を目標信号f0と比較して、修正信号kを生成する。修正信号は、両方の周波数 発生器の1つ、すなわち、図では周波数発生器41に導かれ、f1とf2とのあい だの差が正確に予め与えられた差動周波数f0に相当するように、その周波数f2 を制御する。好ましくは、PLL−原理を用いて、公知の方法で制御を行う。 図11および12に基づいて説明した測定技術上の特徴は、位相差P、AC− 振幅およびDC−振幅等の測定量を散乱媒体で測定して、その光伝達特性を確定 するといった他の課題にも有利に使用することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1995年12月12日 【補正内容】 (請求の範囲第1項および第28項を以下のように補正する。 請求の範囲 1.発光装置からの光が1次光として境界面を経て生物学的マトリックスに照射 され、当該生物学的マトリックスとの相互作用によって変化される、当該生物学 的マトリックスと相互に関係する光の測定しうる物理的特性を決定するために光 受信器によって当該生物学的マトリックスから抜け出る光が検知される検知ステ ップ、および 較正との比較において少なくとも1つの検知ステップにおいて検知される前記 物理学特性の変化に基づきグルコース濃度が決定される評価ステップ からなる前記生物学的マトリックス中のグルコース濃度を分析的に決定するた めの方法であって、 前記検知ステップにおいて、規定された照射位置と規定された検知位置とのあ いだの生物学的マトリックス内部の光の走行時間に対応するパラメータが前記グ ルコース濃度と相互に関係する測定しうる物理的特性として測定され、当該パラ メータは特定の条件下で前記照射位置と検知位置とのあいだの光の走行時間と顕 著に相互に関係するとともに依存することを特徴とする方法。 2.前記前記照射位置と検知位置とのあいだの測定距離が4cm未満、好ましく は3cm未満、とくに好ましくは2cm未満であることを特徴とする請求の範囲 第1項記載の方法。 28.生物学的マトリックスの境界面に対して設けられる測定ヘッド(12)、境 界面(11)を貫いて前記生物学的マトリックス(10)内に1次光を照射する ための1次光発光装置(43)を備えた照射手段(42)、当該生物学的マトリ ックス(10)から前記境界面を通って抜き出る2次光を検知し、かつ当該生物 学的マトリックス(10)との相互作用によって変化される当該生物学的マトリ ックス(10)中のグルコース濃度と相互に関係する物理学的特性を決定するた めの検知手段(48)、および当該検知された光の物理学的特性からグルコース 濃度を決定するための評価手段(50)からなる当該生物学的マトリックス中の グルコース濃度を、とくに請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項 、第6項、第7項、第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項 、第14項、第15項、第16項、第17項、第18項、第19項、第20項、 第21項、第22項、第23、第24項、第25項、第26項または第27項記 載の方法を実行するために決定する装置であって、前記検知手段(48)が、規 定された照射位置(17)と規定された検知位置(18)とのあいだの生物学的 マトリックス(10)の内部で測定光路(62)に沿って走行時間に対応するパ ラメータを光の物理的特性として測定するための手段(14、38)からなり、 当該物理的特性が走行時間と相互に関係し、特定の条件下で照射位置と検知位置 とのあいだの走行時間に顕著に依存することを特徴とする装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ハイン、ハインツ−ミヒャエル ドイツ連邦共和国、デー―64342 ゼーハ イム―ユーゲンハイム、フリードリッヒ― エーベルト―シュトラーセ 77 (72)発明者 ハール、ハンス−ペーター ドイツ連邦共和国、デー―69168 ヴィー スロッホ、バルトシュトラーセ 2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.発光装置からの光が1次光として境界面を経て生物学的マトリックスに照射 され、当該生物学的マトリックスとの相互作用によって変化される、当該生物学 的マトリックスと相互に関係する光の測定しうる物理的特性を決定するために光 受信器によって当該生物学的マトリックスから抜け出る光が検知される検知ステ ップ、および 較正との比較において少なくとも1つの検知ステップにおいて検知される前記 物理的特性の変化に基づきグルコース濃度が決定される評価ステップ からなる前記生物学的マトリックス中のグルコース濃度を分析的に決定するた めの方法であって、 前記検知ステップにおいて、規定された照射位置と規定された検知位置とのあ いだで前記生物学的マトリックス内の光の走行時間に対応するパラメータが前記 グルコース濃度と相互に関係している測定しうる特性として測定される ことを特徴とする方法。 2.前記前記照射位置と検知位置とのあいだの測定距離が4cm未満、好ましく は3cm未満、とくに好ましくは2cm未満であることを特徴とする請求の範囲 第1項記載の方法。 3.前記走行時間に対応するパラメータが、前記照射位置と検知位置とのあいだ の異なる数個の測定距離で決定され、かつ前記評価ステップにおいて当該測定距 離に対する光の依存性が前記グルコース濃度を決定する ために用いられることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4.前記検知ステップにおいて、1次光の短いパルスが生物学的マトリックス内 に照射され、前記検知位置で抜け出るパルスが前記走行時間を決定するために検 知されることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の方法。 5.前記1次光の短いパルスのパルス幅が1ns未満であり、好ましくは100 ps未満であり、とくに好ましくは20ps未満であることを特徴とする請求の 範囲第4項記載の方法。 6.前記1次光が高周波数搬送周波数によって変調され、当該1次光に対する2 次光の位相移動が前記走行時間に対応するパラメータとして決定されることを特 徴とする請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の方法。 7.前記検知ステップにおいて、前記2次光の変調のAC増幅における変化が前 記1次光の変調のA増幅に対して決定され、当該AC増幅の変化がグルコース濃 度を決定するために前記評価ステップにおける位相移動に対して付加的に用いら れることを特徴とする請求の範囲第6項記載の方法。 8.前記検知ステップにおいて前記1次光DC増幅に対する前記2次光のDC増 幅の変化が決定され、かつ当該DC増幅の変化がグルコース濃度を決定するため に前記評価ステップにおける位相移動に関して使用されることを特徴とする請求 の範囲第6項または第7項記載の方法。 9.前記搬送周波数が50MHzよりも高く、好ましくは200MHzよりも高 いことを特徴とする請求の範囲第6項、第7項または第8項記載の方法。 10.少なくとも1つの前記検知ステップにおいて前記1次光が複数の異なる搬送 周波数で変調され、それぞれのばあいに1次光に対する個々の前記2次光の位相 移動が平均光路長の基準として測定されることを特徴とする請求の範囲第6項、 第7項、第8項または第9項記載の方法。 11.少なくとも1つの検知ステップにおいて前記1次光が2つの異なる照射位置 で、前記2つの照射位置から前記生物学的マトリックスを貫いて伝わる光の強度 の波が重畳され、かつ規定された検知位置で検知され当該重畳の結果として生じ 前記照射位置と規定された検知位置とのあいだの光の走行時間に基づく光の変化 が当該検知ステップにおける走行時間に対応するパラメータを決定し、前記グル コース濃度を確かめるために前記評価ステップにおいて用いられることを特徴と する請求の範囲第6項、第7項、第8項、第9項または第10項記載の方法。 12.前記2つの異なる照射位置において照射された1次光の相対的な位相および 相対的な強度が、前記検知位置で検知される変化がグルコース濃度を変化させな がら最大にされることを特徴とする請求の範囲第11項記載の方法。 13.前記2つの異なる照射位置で照射される1次光の変調の位相が約180度ま で変化することを特徴とする請求の範囲第11記載の方法。 14.前記検知位置が、それぞれが1つの照射位置を通過し、かつそれぞれが前記 2つの照射位置のあいだを連結する直線に対して垂直である2つの境界の直線の あいだに位置づけられることを特徴とする請求の範囲第11項、第12項または 第13項記載の方法。 15.前記検知位置が両方の照射位置を通過する境界円内に位置づけられることを 特徴とする請求の範囲第14項記載の方法。 16.前記2つの異なる照射位置が前記検知位置に対する異なる測定距離に位置づ けられることを特徴とする請求の範囲第11項、第12項、第13項、第14項 または第15項記載の方法。 17.前記生物学的マトリックスがヒトを含む哺乳類の組織であり、前記照射位置 の1つが、実質的な血管が検知位置への光路内にあり、一方第2照射位置が比較 的大きい血管が当該検知位置への光路内にはないように選択されることを特徴と する請求の範囲第11項、第12項、第13項、第14項、第15項または第1 6項記載の方法。 18.前記1次光の波長が400nmと2500nmとのあいだにあることを特徴 とする請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、 第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項、第14項、第15 項、第16項または第17項記載の方法。 19.前記1次光の波長が、グルコースの水溶液が当該グルコースにほとんど依存 性を与えない範囲内で選択されることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、 第 3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8項、第9項、第10項、第11項 、第12項、第13項、第14項、第15項、第16項、第17項または第18 項記載の方法。 20.前記1次光の波長が750nmと850nmとのあいだにあり、好ましくは 780nmと825nmとのあいだにあり、とくに好ましくは800nmと80 5nmとのあいだにあることを特徴とする請求の範囲第18項記載の方法。 21.前記1次光の波長が1150nmと1350nmとのあいだにあり、好まし くは1200nmと1300nmとのあいだにあることを特徴とする請求の範囲 第18項記載の方法。 22.前記1次光の波長が1600nmと1800nmとのあいだにあり、好まし くは1630nmと1770nmとのあいだにあり、とくに好ましくは1630 nmと1670nmとのあいだまたは1730nmと170nmとのあいだにあ ることを特徴とする請求の範囲第18項記載の方法。 23.前記検知位置の温度が、好ましくは接触することなく測定され、かつ前記評 価ステップにおいて考慮されることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、第 3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8項、第9項、第10項、第11項 、第12項、第13項、第14項、第15項、第16項、第17項、第18項、 第19項、第20項、第21項または第22項記載の方法。 24.前記検知位置の温度が一定に維持されることを特徴 とする請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、 第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項、第14項、第15 項、第16項、第17項、第18項、第19項、第20項、第21項、第22項 または第23項記載の方法。 25.前記生物学的マトリックスが生物学的液体、とりわけ、血液であることを特 徴とする請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項 、第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項、第14項、第1 5項、第16項、第17項、第18項、第19項、第20項、第21項、第22 項、第23項または第24項記載の方法。 26.前記生物学的マトリックスが生物学的組織であることを特徴とする請求の範 囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8項、第9項 、第10項、第11項、第12項、第13項、第14項、第15項、第16項、 第17項、第18項、第19項、第20項、第21項、第22項、第23、第2 4項または第25項記載の方法。 27.前記生物学的マトリックスが皮膚の組織、とりわけ、指先の内側、腹壁、爪 床、唇、舌、またはヒトの上腕内側の皮膚組織、または強膜の組織であることを 特徴とする請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7 項、第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項、第14項、第 15項、第16項、第17項、第18項、第19項、第20項、第21項、第2 2項、第23、第24項、 第25項または第26項記載の方法。 28.生物学的マトリックスの境界面に対して設けられる測定ヘッド(12)、境 界面(11)を貫いて前記生物学的マトリックス(10)内に1次光を照射する ための1次光発光装置(43)を備えた照射手段(42)、当該生物学的マトリ ックス(10)から前記境界面を通って抜き出る2次光を検知し、かつ当該生物 学的マトリックス(10)との相互作用によって変化れる当該生物学的マトリッ クス(10)中のグルコース濃度と相互に関係する物理的特性を決定するための 検知手段(48)、および当該検知された光の物理的特性からグルコース濃度を 決定するための評価手段(50)からなる当該生物学的マトリックス中のグルコ ース濃度を、とくに請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6 項、第7項、第8項、第9項、第10項、第11項、第12項、第13項、第1 4項、第15項、第16項、第17項、第18項、第19項、第20項、第21 項、第22項、第23、第24項、第25項、第26項または第27項記載の方 法を実行するために決定する装置であって、 前記検知手段(48)が、前記グルコース濃度と相互に関係している光の物理 的特性として規定された照射位置(17)と規定された検知位置(18)とのあ いだの生物学的マトリックス(10)内で測定光路(62)に沿って光の走行時 間に対応するパラメータを測定する手段(14、38)からなることを特徴とす る装置。 29.前記照射手段(42)が測定周波数発生器(40) および前記1次光発光装置を制御しそれによって高周波数搬送周波数により当該 1次光を変調する駆動段(40a)からなり、前記生物学的マトリックス中の走 行時間に対応するパラメータを測定するための手段が当該走行時間と相互に関係 するパラメータとして前記1次光に対する2次光の位相移動を決定するための位 相測定装置(45、46、47)からなることを特徴とする請求の範囲第28項 記載の装置。 30.前記位相測定装置(38)が前記1次光のAC増幅に対する2次光のAC増 幅を決定するための手段からなることを特徴とする請求の範囲第29項記載の装 置。 31.前記位相測定装置(38)が前記1次光のDC増幅に対する2次光のDC増 幅を決定するための手段からなることを特徴とする請求の範囲第29項記載の装 置。 32.前記駆動段(40a)および1次光発光装置(43)が電磁気的絶縁ハウジ ングに納められてなることを特徴とする請求の範囲第29項記載の装置。 33.前記測定周波数発生器(40)も電磁気的絶縁ハウジング(52)に納めら れてなることを特徴とする請求の範囲第32項記載の装置。 34.前記位相測定装置(38)が、電磁気的絶縁ハウジング(52)の内部に納 められている第2の周波数発生器(41)からなることを特徴とする請求の範囲 第32項または第33項記載の装置。 35.前記位相測定装置(38)が前記光受信器(44)から出力信号を受け取る 信号混合器(45)からな り、前記光受信器(44)および信号混合器(45)のあいだの信号経路が最小 にされてなる請求の範囲第29項、第30項、第31項、第32項、第33項ま たは第34項記載の装置。 36.前記光受信器(44)および信号混合器(45)が同一の半導体基板上に一 体的に結合されてなることを特徴とする請求の範囲第35項記載の装置。 37.前記信号混合器(45)がFETミキサであり、前記光受信器(44)が直 接当該FETミキサに連結されなることを特徴とする請求の範囲第36項記載の 装置。 38.前記光受信器(44)がフォトダイオードであり、当該フォトダイオードが 前記信号混合器(45)の一部である請求の範囲第36項記載の装置。 39.前記生物学的マトリックス内部の測定光路に沿う光の走行時間に対応するパ ラメータを測定するための手段が、光の走行時間および光の強度の減衰について の測定光路(62)に適した光学的参照光路からなることを特徴とする請求項範 囲第28項、第29項、第30項、第31項、第32項、第33項または第34 項、第35項、第36項、第37項および第38項記載の装置。 40.前記位相測定装置(38)が、一定の異なる周波数で振動する第1および第 2測定周波数発生器(40、41)からなり、当該第1周波数発生器(40)と 第2周波数発生器(41)とのあいだの異なる周波数が差動周波数発生器(66 )によってあらかじめ決められており、当該第2測定周波数発生器(41)の周 波 数が所定の差動周波数にもとづき当該第2周波数発生器(41)が一定の差動周 波数で当該第1周波数発生器(40)の周波数変動に追随することを特徴とする 請求項範囲第29項、第30項、第31項、第32項、第33項または第34項 、第35項、第36項、第37項、第38項および第39項記載の装置。
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