JPH09504565A - 高分子量のポリエステルポリカーボネート類および生崩壊性マトリックスを製造するためのそれらの使用 - Google Patents

高分子量のポリエステルポリカーボネート類および生崩壊性マトリックスを製造するためのそれらの使用

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JPH09504565A JP7513006A JP51300695A JPH09504565A JP H09504565 A JPH09504565 A JP H09504565A JP 7513006 A JP7513006 A JP 7513006A JP 51300695 A JP51300695 A JP 51300695A JP H09504565 A JPH09504565 A JP H09504565A
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Abstract

(57)【要約】 式(I){式中、aは、2から300の整数であり、R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II)[式中、Xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0から100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件とし、R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、直鎖もしくは分枝鎖C1−C4脂肪族炭化水素残基であり、R5は、直鎖もしくは分枝鎖C2−C18脂肪族炭化水素残基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよいC3−C8環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(III)(式中、R6は、水素またはメチルであり、nは、1から3の整数であり、そしてmは、1から200の整数である)で表されるポリオキシアルキレン残基である]で表されるポリエステル残基であり、ここで、2つの−R3−COOおよび−R4−COO基は該ポリエステル残基内でランダムに分布している}で表されるポリエステルポリカーボネート類は、薬剤徐放用の生崩壊性マトリックスとして用いるに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 高分子量のポリエステルポリカーボネート類および生崩壊性マトリックスを 製造するためのそれらの使用 本発明は、一般式(I) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの−R3−COOおよび−R4−COO基は該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類に関するが、但し式(I)で表され るポリエステルポリカーボネート類が0.45dl/g以上の固有粘度を示すこ とを条件とする。 薬剤徐放(controlled release)用担体として用いられる ポリマー類は、一般的には、生適合性があり、毒性がなくかつ不純物を含んでい てはならない。特に、生分解性ポリマー類は、毒性がなく、発癌性がなくかつ催 奇性がない分解生成物を与えなければならないと共に容易に除去されなければな らない。 生分解性に影響を与える要因は化学構造、形態および粒子サイズである。生分 解性およびポリマー加工技術の両方を考慮すると上記要因の中で結晶性が重要な 役割を果す。 通常のミクロカプセル封じ技術にはコアセルベーション、乳化溶媒の蒸発およ び共押出し加工が含まれる。後者では溶媒が用いられておらず、従って溶媒残渣 が原因となる毒性学上の問題を含まないことから、これが好適な技術である。 押出し加工可能ポリマー類は、共押出し温度で安定でなければならず、そして これの軟化点は、薬剤の分解を回避する目的で高すぎてはならずかつ貯蔵問題を 回避する目的で低すぎてはならない。 生分解性マトリックスの中に薬剤(活性材料)が組み込まれている薬学調合物 の例は本技術分野でよく知られている。M.ChasinおよびR.Lange r編集の「Biodegradable Polymers as Drug Delivery Systems」、Marcel Drekker Inc .、Orlando、Florida、1985;「Formes Pharm aceutiques Nouvelles」、P.Buri、F.Puisi eux、E.Da cumentation(Lavoisier)、Paris、1985;F. H.D.RoerdinkおよびA.M.Kroom編集「Drug Carr ier Systems」、John Wiley and Sons、Chi chester、1989の中のF.G.HutchisonおよびB.J.A .Furr著「Biodegradable Polymers for Co ntrolled Release of Peptides and Pro teins」;「Controlled Release of Biolog ically Active Agents」、Richard Baker、 John Wiley and Sons、New York、1987を参考 にすることができる。 上述した目的でいろいろな種類のポリマー類が用いられてきており、そしてこ れらの中でポリカーボネート類が適切な生適合性を示した。K awaguchi他(Chem.Pharm.Bull.、31巻、n.4、1 400−1403、1983)は、ポリエチレンカーボネートおよびポリプロピ レンカーボネートの錠剤が生分解性を示すこと、そしてこの2種のポリカーボネ ート類を適切に混合すると計画通り分解する生適合性材料を得ることができるこ とを開示している。 ポリカーボネート類は長年に渡ってよく知られている。脂肪族ポリカーボネー ト類は、例えば28.04.1977付けで公開されたドイツ特許出願公開第2 546534号、22.10.1987付けで公開された特開昭第622419 0号、12.01.1989付けで公開された特開平第1009225号から周 知であり、これらは可塑剤およびポリウレタン類製造用中間体として示されてい る(また08.08.1978発行の米国特許第4105641号も参照)。 また、ホモポリマーおよびコポリマーの性質を示すポリカーボネート類も提案 された。 29.12.1987付けで発行された米国特許第4716203号(Ame rican Cyanamid)には、トリメチレンカーボネートに連結してい るグリコール酸エステルの第一ブロックを有するジブロックおよびトリブロック コポリマー類が開示されており、トリブロックコポリマー類は、エチレンオキサ イドホモポリマーまたはエチレンオキサイド−環状エーテルコポリマーからか、 さもなくばマクロ環状エーテルコポリマー類から得られる中間ブロックを有する 。上記コポリマー類は生吸収性を示し、外科用合成糸の最終仕上げで示されてい る。 29.06.1989付けで公開された国際特許出願WO 8905664( Allied−Signal Inc.)には、ポリマー鎖内 にポリエーテル−ポリアミノ部分を含んでいてもよいポリカーボネートホモポリ マー類またはコポリマー類で部分または全体が作られている外科用デバイスが開 示されている。 15.01.1991付けで公開されたヨーロッパ特許出願公開第04271 85号(Boehringer Ingelheim)には、トリメチレンカー ボネートと光学的に不活性なラクチド類から得られる、外科用移植片の製造で用 いるに有用なコポリマー類が開示されている。Boehringerが開示して いるコポリマー類は、化学的にはポリエステルポリカーボネート類であり、2つ の異なる方法で得られている、即ちランダムコポリマー類をもたらす1段階方法 およびブロックコポリマー類をもたらす2段階方法で得られている。このブロッ クコポリマー類は、第一工程段階で生じるポリカーボネートブロックを第二ポリ エステルブロックに連結させたものからなる(実施例17参照)。その結果とし て生じる基本的構造は下記の式(A) [式中、DおよびEは炭化水素残基であり、pおよびqはブロックの長さを示す ]で記述される。式(A)と本発明の式(I)を比較することにより、ポリマー 構造内の炭酸エステル官能とカルボン酸エステル官能の分布が異なることを確認 することができる。 本出願者の名前で23.12.1992に公開された国際特許出願WO 92 22600は、生崩壊性(bioerosible)マトリックスとして用いる に有用な式(I)で表されるランダム化したポリエステルポリカーボネートブロ ックコポリマー類を開示している。しかしな がら、そこに開示したコポリマー類は、所定値より高い分子量および粘度を達成 することができず、従って加工が困難なことから、それらを生崩壊性マトリック スとして用いることを制限している。この文献に開示したコポリマー類の製造は 、ポリエステルブロックを生じさせるに必要なヒドロキシ酸と、末端にヒドロキ シル官能を2つ有するポリエステルオリゴマーが得られるように決めた量でジオ ールを含有する混合物から出発して行う。次に、その結果として生じる中間体を カルボニルジイミダゾールと反応させることで相当する蟻酸ジイミダゾリルを生 じさせた後、これを所望ジオールと反応させることで最終のポリカーボネートを 得る。このような方法を用いることでも最大粘度が0.45dl/gのコポリマ ー類を得ることができるが(実施例参照)、より高い値を達成するのは不可能で ある。 新規な方法を用いると0.45dl/gより高い粘度を示す式(I)で表され るコポリマー類を得ることができることをここに見い出した。 このような方法に加えてこの方法で得られる高分子量のポリマー類が本発明の さらなる目的である。従って、本発明はWO 9222600の選択発明である 。 本発明の第一態様において、上記方法は、 a)式(IV)および(V) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるヒドロキシ酸の混合物を真空下で反応させることでポリエステルオリ ゴマー(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] を生じさせ、 b)ポリエステル(VI)と式(VIII) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるビス−クロロ蟻酸エステルを、任意に第三アミンの存在下、−10か ら50℃、好適には0から30℃の範囲の温度で反応させ、そして次に真空(5 から0.001mmHg、好適には1から0.1mmHgの圧力)をかける、 ことを含む。 本発明のこの第一態様に従い、0.45dl/g以上の粘度を有する式(I) で表される高分子量のポリエステルポリカーボネート類が得られる。 これの出発材料は商業的に入手可能であり、いずれにせよこれらは化学文献に 記述されている。 このポリエステル(VI)の製造は、170から220℃、好適には180か ら200℃の範囲の温度の不活性雰囲気下、例えば窒素または アルゴンなどの如き不活性ガス中、15−30時間、好適には20−25時間で 生じる。その後続いて真空反応段階を5から0.001mmHg、好適には1m mHg未満の真空値で同様な温度で同様な時間行う。 真空段階後、真空を維持しながらそのオリゴマーを冷却し、そしてクロロホル ム/エチルエーテルから沈澱させることでこれを単離する。 その後、このオリゴマーとビスクロロ蟻酸エステル(VIII)を、任意に第 三アミンの存在下、0℃から室温の範囲の温度の塩化溶媒中で4から30時間、 好適には15−20時間の範囲の時間反応させる。 本発明の第二態様に従う方法は、式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールとホスゲンを反応させて相当するビスクロロ蟻酸エステルを 生じさせることで該ビスクロロ蟻酸エステルをインサイチューで生成させた後、 これと式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーを任意に1種以上の第三アミン類の存在下で 反応させそして次に真空をかける段階を行うことで式(I)で表されるポリマー を生じさせることを含む。 本発明の第三態様に従い、式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーとホスゲンを反応させることで、式(IX) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるクロロ蟻酸エステルを生じさせた後、これと式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールを反応させることで式(I)で表されるポリマーを生じさせ る。 好適には、(VI)と(IX)の間の反応を第三アミンの存在下で実施する。 最終の重合段階を上と同じ条件下で実施する。 本発明の好適なさらなる態様において、式(I)で表されるポリエステルポリ カーボネート類内の式(II)で表されるポリエステル残基は、モル比が1:1 の乳酸とグリコール酸のポリエステルであり、そしてR1およびR2は、2から1 2個の炭素原子を有するアルキレン鎖である。 有利には、本発明に従う方法を用いてWO 9222600に開示し た低分子量のポリエステルポリカーボネート類を製造することも可能である。 本発明の方法で得られるポリマー類はWO 9222600に開示したポリマ ー類より高い高粘度を有する。 本発明のポリマー類は、これらを生崩壊性マトリックスとして用いるに適切に する有利な物理化学特性を有する。特に、本ポリマー類は低い結晶性を示し、こ のような特性から、これらは良好な生分解性を示すと共に、特に共押出し技術に おいて良好な加工性を示す。 従って、上述したポリエステルポリカーボネート類を生崩壊性マトリックスの 製造で用いることが本発明の別の目的である。 本発明の別の面において、本発明は、式(I)で表されるポリエステルポリカ ーボネート類を含む生崩壊性マトリックスから活性成分を徐放させるための薬学 組成物を提供する。 以下に示す実施例で本発明を更に説明する。 実施例1 ディーン・スターク(Dean−Starck)装置を取り付けた3つ口フラ スコに、無水窒素雰囲気下で、72%乳酸水溶液を243.33gおよび99% グリコール酸を151.15g入れた。この混合物を窒素流下に維持しながら2 00℃の温度で24時間撹拌した。次に、同じ温度で真空(<1mmHg)を2 4時間かけた。真空下で冷却し、クロロホルムに溶解させ(ポリマー1g当たり 2mLのクロロホルム)そしてエチルエーテル中で沈澱させた後、このようにし て、数平均分子量(イソプロパノール中0.1Nの水酸化テトラブチルアンモニ ウム標準溶液を用いてベンジルアルコール中で滴定することで評価)が1,87 0で固有粘度が0.105dl/gのオリゴマーを266.77g得た。 実施例2 実施例1の手順と同様な手順を用い、243.33gの72%乳酸水溶液と5 0.38gの99%グリコール酸を反応させた。このようにして、数平均分子量 (イソプロパノール中0.1Nの水酸化テトラブチルアンモニウム標準溶液を用 いてベンジルアルコール中で滴定することで評価)が2560で固有粘度(32 ℃のクロロホルム)が0.13dl/gのオリゴマーを169.88g得た。 実施例3 実施例1の手順と同様な手順を用い、243.33gの72%乳酸水溶液を反 応させた。このようにして、数平均分子量(イソプロパノール中0.1Nの水酸 化テトラブチルアンモニウム標準溶液を用いてベンジルアルコール中で滴定する ことで評価)が2320で固有粘度(32℃のクロロホルム)が0.12dl/ gのオリゴマーを102g得た。 実施例4 ディーン・スターク装置を取り付けた3つ口フラスコに、無水窒素雰囲気下で 、72%乳酸水溶液を243.33gおよび99%グリコール酸を151.15 g入れた。この混合物を窒素流下に維持しながら200℃の温度で24時間撹拌 した。真空下で冷却し、クロロホルムに溶解させ(ポリマー1g当たり2mLの クロロホルム)そしてエチルエーテル中で沈澱させた後、このようにして、数平 均分子量(イソプロパノール中0.1Nの水酸化テトラブチルアンモニウム標準 溶液を用いてベンジルアルコール中で滴定することで評価)が455のオリゴマ ーを244.5g得た。 実施例5 500mLの2口フラスコに、無水窒素雰囲気下で、数平均分子量が1,87 3(固有粘度が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1の コポリマーであるオリゴマー(PLGA 1:1)を49.44g、そしてアミ レンで安定化しそして水素化カルシウムで乾燥させたクロロホルムを81.4m L入れた。このオリゴマーが完全に溶解した後、N−エチルジイソプロピルアミ ン(滴定濃度98%重量/重量)そして4−ジメチルアミノピリジン(滴定濃度 99%重量/重量)を3.29g加えた。この混合物を0℃に冷却した後、5分 以内にトリエチレングリコールのビスクロロ蟻酸エステル(滴定濃度97%重量 /重量)を5.64mL滴下した。この混合物を0℃に4時間維持した後、温め て2時間以内に室温(20−25°C)にし、そしてこの値を更に10時間保持 した。次に、溶媒を真空(<1mmHg、温度20℃、2時間)下で蒸発させて 除去することで反応媒体を濃縮する段階を実施した。その結果として生じる固体 をクロロホルムで取り上げた後、エチルエーテル中で沈澱を生じさせた。イソプ ロピルアルコール中でポリマーのさらなる沈澱を生じさせ、そしてイソプロピル エーテルで抽出することにより、32℃のクロロホルム中で0.729dl/g の固有粘度を示すポリマーを45g得た。 実施例6 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gと1,6−ヘキサンジオール のビスクロロ蟻酸エステル(滴定濃度97%重量 /重量)6.48gを反応させた。0.576dl/gの固有粘度を示すポリマ ーを47.5g得た。 実施例7 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gと1,4−ブタンジオールの ビスクロロ蟻酸エステル5.74gを反応させた。0.626dl/gの固有粘 度を示すポリマーを48.25g得た。 実施例8 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gとテトラエチレングリコール のビスクロロ蟻酸エステル8.51gを反応させた。0.727dl/gの固有 粘度を示すポリマーを49.3g得た。 実施例9 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,905(固有粘度 が0.102dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が3:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 3:1)49.94gとテトラエチレングリコール のビスクロロ蟻酸エステル8.55gを反応させた。0.675dl/gの固有 粘度を示すポリマーを50.4g得た。 実施例10 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gとジ エチレングリコールのビスクロロ蟻酸エステル6.16gを反応させた。0.6 58dl/gの固有粘度を示すポリマーを47.5g得た。 実施例11 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gとポリエチレングリコール4 00のビスクロロ蟻酸エステル14.0gを反応させた。0.582dl/gの 固有粘度を示すポリマーを52.4g得た。 実施例12 実施例5の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,873(固有粘度 が0.096dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマーで あるオリゴマー(PLGA 1:1)49.94gとポリエチレングリコール6 00のビスクロロ蟻酸エステル19.33gを反応させた。0.527dl/g の固有粘度を示すポリマーを58.5g得た。 実施例13 250mLの2口フラスコに、無水窒素雰囲気下で、PLGA 1:1(数平 均分子量1,565)を15gそしてクロロホルムを27.25mL入れた。こ の混合物を0℃に冷却した後、ホスゲンのトルエン溶液(1.93M)を16. 67mL加えた。0℃で3時間後、テトラエチレングリコールを1.1mL、N −エチルジイソプロピルアミンを2.81mLおよび4−ジメチルアミノピリジ ンを0.993g加えた。2時間後、温めて温度を25℃にした後、この値を1 4時間保持した。次 に、この反応混合物の濃縮を真空(<1mmHg)下で2時間行い、20mLの クロロホルムで取り上げた後、エチルエーテル中で沈澱を生じさせた。0.12 dl/gの粘度を示すポリマーを14.2g得た。 実施例14 滴下漏斗を取り付けた3つ口フラスコに、無水窒素雰囲気下で、ホスゲンのト ルエン溶液(1.93M)を21.74mL入れた。0℃に冷却した後、これに 、トリエチレングリコールが2.24mL、クロロホルムが9mL、N−エチル ジイソプロピルアミンが5.74mLおよび4−ジメチルアミノピリジンが2. 02g入っている溶液を滴下した。20分後、窒素をバブリングすることで過剰 量のホスゲンを除去し、そしてPLGA 1:1(数平均分子量1,865、固 有粘度0.099dl/g)、クロロホルムが54.9mL、N−エチルジイソ プロピルアミンが5.74mLおよび4−ジメチルアミノピリジンが2.02g 入っている溶液を滴下した。この混合物を0℃に4時間維持した後、室温に温め 、この値を12時間保持した。次に、この反応混合物の濃縮を真空(<1mmH g)下で4時間行い、クロロホルムで取り上げた後、エチルエーテル中で沈澱を 生じさせた。イソプロピルアルコール中で更に沈澱を生じさせそしてイソプロピ ルエーテル中で抽出を行った後、0.782dl/gの固有粘度を示すポリマー を29.5g得た。 実施例15 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gと1,6−ヘキサンジオール1. 90gを反応させた。0.543dl/gの 固有粘度を示すポリマーを28.5g得た。 実施例16 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gと1,4−ブタンジオール1.4 4gを反応させた。0.631dl/gの固有粘度を示すポリマーを26.9g 得た。 実施例17 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gとテトラエチレングリコール3. 12gを反応させた。0.758dl/gの固有粘度を示すポリマーを27.4 g得た。 実施例18 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gとジエチレングリコール1.70 gを反応させた。0.697dl/gの固有粘度を示すポリマーを27.2g得 た。 実施例19 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gとポリエチレングリコール400 (6.43g)を反応させた。0.689d l/gの固有粘度を示すポリマーを30.5g得た。 実施例20 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,865(固有粘 度が0.097dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gとポリエチレングリコール600 (9.65g)を反応させた。0.624dl/gの固有粘度を示すポリマーを 35.8g得た。 実施例21 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gと平均分子量が1,000のポリ エチレングリコール15.62gを反応させた。数平均分子量が239,000 で重量平均分子量が434,000(クロロホルム中のポリスチレン標準を基準 にした値)で固有粘度が1.740dl/gのポリマーを44g得た。 実施例22 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gと平均分子量が2,000のポリ エチレングリコール31.25gを反応させた。数平均分子量が197,000 で重量平均分子量が37,000(クロロホルム中のポリスチレン標準を基準に した値)で固有粘度が1.552dl/gのポリマーを60g得た。 実施例23 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)20gと平均分子量が4,000のポリ エチレングリコール41.60gを反応させた。数平均分子量が194,000 で重量平均分子量が370,000(クロロホルム中のポリスチレン標準を基準 にした値)で固有粘度が2.161dl/gのポリマーを60.5g得た。 実施例24 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)10gと平均分子量が8,000のポリ エチレングリコール41.60gを反応させた。数平均分子量が110,000 で重量平均分子量が276,000(クロロホルム中のポリスチレン標準を基準 にした値)で固有粘度が1.162dl/gのポリマーを50g得た。 実施例25 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1:1のコポリマー であるオリゴマー(PLGA 1:1)30gと平均分子量が1,000のポリ テトラヒドロフラン15.62gを反応させた。固有粘度が0.600dl/g のポリマーを44g得た。 実施例26 実施例14の手順と同様な手順を用いて、数平均分子量が1,920(固有粘 度が0.098dl/g)で乳酸とグリコール酸のモル比が1 :1のコポリマーであるオリゴマー(PLGA 1:1)20gと平均分子量が 4,000のポリプロピレングリコール41.60gを反応させた。固有粘度が 0.25dl/gのポリマーを60.0g得た。 実施例27 以下に示す手順に従って、数平均分子量が1,920のオリゴマーの微細球を 製造した。8mLのクロロホルムにポリマーを0.60g溶解させた。この溶液 を、平均分子量が20,000のポリビニルアルコールが0.4%入っている水 溶液にゆっくりと加え、この系を750rpmの撹拌速度の撹拌下で室温に2時 間保持した。最終生成物を湿ったままふるいにかけた。68−125ミクロメー トルの粒度測定値を示す微細球を120mg得た。 実施例28 実施例27の手順と同様な手順を用い、以下の特性:D,L−乳酸/グリコー ル酸比75:25、数平均分子量53,000、重量平均分子量105,000 および固有粘度0.54dl/gを示す市販ポリエステルから、68から125 ミクロメートルの粒度測定値を示す微細球を95mg製造した。 実施例29 実施例27の手順と同様な手順を用い、実施例21の手順で得た生成物から、 68から125ミクロメートルの粒度測定値を示す微細球を142mg製造した 。 実施例30 実施例27の手順と同様な手順を用い、実施例22の手順で得た生成物から、 68から125ミクロメートルの粒度測定値を示す微細球を2 22mg製造した。 実施例31 実施例27の手順と同様な手順を用い、実施例23の手順で得た生成物から、 68から125ミクロメートルの粒度測定値を示す微細球を330mg製造した 。 実施例32 実施例27の手順と同様な手順を用い、実施例14の手順で得た生成物から、 68から125ミクロメートルの粒度測定値を示す微細球を58mg製造した。 実施例33 pHが7.4の燐酸塩緩衝液5mLの中に37℃の温度で微細球サンプル(1 60mg)を入れ、これらが完全に見えなくなるのを光学顕微鏡で検査すること により、実施例28−33に従って製造した微細球の分解を評価した。得られた データを以下の表に要約する。 この表は、本発明の方法に従って得ることができるコポリマー類に幅広い時間 間隔範囲に渡って分解時間を持たせることができることを示し ている。このような間隔は数日間から市販コポリエステルのそれに匹敵する値に 渡る範囲であり、このように、用途要求に応じた最適な分解速度を持たせた系を 製造することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年10月27日 【補正内容】 明細書 高分子量のポリエステルポリカーボネート類および生崩壊性マトリックスを 製造するためのそれらの使用 本発明は、一般式(I) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの−R3−COOおよび−R4−COO基は該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類に関するが、但し式(I)で表され るポリエステルポリカーボネート類が0.45dl/g以上の固有粘度(32℃ のクロロホルム)を示すことを条件とする。 薬剤徐放(controlled release)用担体として用いられる ポリマー類は、一般的には、生適合性があり、毒性がなくかつ不純物を含んでい てはならない。特に、生分解性ポリマー類は、毒性がなく、発癌性がなくかつ催 奇性がない分解生成物を与えなければならないと共に容易に除去されなければな らない。 生分解性に影響を与える要因は化学構造、形態および粒子サイズである。生分 解性およびポリマー加工技術の両方を考慮すると上記要因の中で結晶性が重要な 役割を果す。 通常のミクロカプセル封じ技術にはコアセルベーション、乳化溶媒の蒸発およ び共押出し加工が含まれる。後者では溶媒が用いられておらず、従って溶媒残渣 が原因となる毒性学上の問題を含まないことから、これ が好適な技術である。 押出し加工可能ポリマー類は、共押出し温度で安定でなければならず、そして これの軟化点は、薬剤の分解を回避する目的で高すぎてはならずかつ貯蔵問題を 回避する目的で低すぎてはならない。 生分解性マトリックスの中に薬剤(活性材料)が組み込まれている薬学調合物 の例は本技術分野でよく知られている。M.ChasinおよびR.Lange r編集の「Biodegradable Polymers as Drug Delivery Systems」、Marcel Drekker Inc .、Orlando、Florida、1985;「Formes Pharm aceutiques N 請求の範囲 1. 式(I) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るか、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの−R3−COOおよび−R4−COO基は該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類であるが、但し式(I)で表される ポリエステルポリカーボネート類が0.45dl/g以上の固有粘度(32℃の クロロホルム)を示すことを条件とするポリエステルポリカーボネート類。 2. 式(II)で表されるポリエステル残基が、モル比が1:1の乳酸とグ リコール酸のポリエステルである請求の範囲第1項記載のポリエステルポリカー ボネート類。 3. 式(I) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの基−R3−COOおよび−R4−COOは該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類の製造方法であって、下記の段階: a)式(IV)および(V) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるヒドロキシ酸の混合物を真空下で反応させることでポリエステルオリ ゴマー(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] を生じさせる段階、 b)ポリエステル(VI)と式(VIII) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるビス−クロロ蟻酸エステルを任意に1種以上の第三アミン類の存在下 で反応させる段階、そして次に行う真空をかける段階、 を含む方法。 4. 式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールとホスゲンを反応させることで、相当するビスクロロ蟻酸エ ステルを生じさせた後、これと式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーを任意に1種以上の第三アミン類の存在下で 反応させそして次に真空をかける段階を行うことで式(I)で表されるポリマー を生じさせる請求の範囲第3項記載の方法。 5. 式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーとホスゲンを反応させることで、式(IX) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるクロロ蟻酸エステルを生じさせた後、これと式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールを反応させることで式(I)で表されるポリマーを生じさせ る請求の範囲第3項記載の方法。 6. 生崩壊性マトリックスを製造するための請求の範囲第1−2項のポリエ ステルポリカーボネート類の使用。 7. 請求の範囲第6項の生崩壊性マトリックスから活性要素を徐放させるこ とを伴う薬学組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラヌツチ,エリザベツタ イタリア・アイ―20143ミラノ・ビアエス ジーコトレンゴ15/31 (72)発明者 ビグノツテイ,フアビオ イタリア・アイ―20143ミラノ・ビアエス ジーコトレンゴ15/31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの−R3−COOおよび−R4−COO基は該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類であるが、但し式(I)で表される ポリエステルポリカーボネート類が0.45dl/g以上の固有粘度を示すこと を条件とするポリエステルポリカーボネート類。 2. 式(II)で表されるポリエステル残基が、モル比が1:1の乳酸とグ リコール酸のポリエステルであり、そしてR1およびR2が、2から12個の炭素 原子を有するアルキレン鎖である請求の範囲第1項記載のポリエステルポリカー ボネート類。 3. 式(1) {式中、 aは、2から300の整数であり、 R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、式(II) [式中、 xおよびyは、0から100の整数であり、比率(x/x+y)*100は0か ら100の範囲から成るが、但しxおよびyが同時には0にならないことを条件 とし、 R3およびR4は、同一もしくは異なっていてもよく、各々、1から4個の炭素原 子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残基であり、 R5は、2から18個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪族炭化水素残 基、または任意に1個以上の直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有していてもよ い3から8個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基であるか、或は式(I II) (式中、 R6は、水素またはメチルであり、 nは、1から3の整数であり、そして mは、1から200の整数である) で表されるポリオキシアルキレン残基である] で表されるポリエステル残基であり、ここで、 2つの基−R3−COOおよび−R4−COOは該ポリエステル残基内でランダム に分布している} で表されるポリエステルポリカーボネート類の製造方法であって、下記の段階: a)式(IV)および(V) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるヒドロキシ酸の混合物を真空下で反応させることでポリエステルオリ ゴマー(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] を生じさせる段階、 b)ポリエステル(VI)と式(VIII) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるビス−クロロ蟻酸エステルを任意に1種以上の第三アミン類の存在下 で反応させる段階、そして次に真空をかける段階、 を含む方法。 4. 式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールとホスゲンを反応させることで、相当するビスクロ ロ蟻酸エステルを生じさせた後、これと式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーを任意に1種以上の第三アミン類の存在下で 反応させそして次に真空をかける段階を行うことで式(I)で表されるポリマー を生じさせる請求の範囲第3項記載の方法。 5. 式(VI) [式中、 R3、R4、xおよびyは、上で定義した通りである] で表されるポリエステルオリゴマーとホスゲンを反応させることで、式(IX) [式中、 R3およびR4は、上で定義した通りである] で表されるクロロ蟻酸エステルを生じさせた後、これと式(X) HO−R5−OH (X) [式中、 R5は、上で定義した通りである] で表されるジオールを反応させることで式(I)で表されるポリマーを 生じさせる請求の範囲第3項記載の方法。 6. 生崩壊性マトリックスを製造するための請求の範囲第1−2項のポリエ ステルポリカーボネート類の使用。 7. 請求の範囲第6項の生崩壊性マトリックスから活性成分を徐放させるこ とを伴う薬学組成物。 8. 請求の範囲第3−5項の方法で得られるポリエステルポリカーボネート 類。
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