JPH09503503A - 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療 - Google Patents

化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療

Info

Publication number
JPH09503503A
JPH09503503A JP7510843A JP51084395A JPH09503503A JP H09503503 A JPH09503503 A JP H09503503A JP 7510843 A JP7510843 A JP 7510843A JP 51084395 A JP51084395 A JP 51084395A JP H09503503 A JPH09503503 A JP H09503503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyano
alkyl
group
methoxyphenyl
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP7510843A
Other languages
English (en)
Inventor
クリステンセン,ジークフリート・ベンジャミン・ザ・フォース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
Publication of JPH09503503A publication Critical patent/JPH09503503A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/49Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C255/56Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing cyano groups and doubly-bound oxygen atoms bound to the carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C271/00Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C271/06Esters of carbamic acids
    • C07C271/08Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C271/24Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms with the nitrogen atom of at least one of the carbamate groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/06Systems containing only non-condensed rings with a five-membered ring
    • C07C2601/08Systems containing only non-condensed rings with a five-membered ring the ring being saturated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式(I):

Description

【発明の詳細な説明】 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療発明の分野 本発明は新規化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびそのアレ ルギー性および炎症疾患の治療におけるおよび腫瘍壊死因子(TNF)の産生を 阻害するための使用に関する。発明の背景 気管支喘息は可逆性気道狭窄および呼吸管の外因性刺激に対する反応性亢進に よって特徴付けられる複合的多因性疾患である。 新規な喘息用治療薬の同定は、複数の媒介物質が喘息の発病に関与していると いう事実により困難となる。かくして、一の媒介物質の影響を排除することで慢 性喘息の3つのすべての要素に対して実質的な効果があるとは考えられない。 「媒介物質アプローチ」に代わる方法は、該疾患の病理生理学の原因である細胞 の活性を調節することである。 そのような方法の一つが、cAMP(アデノシン・サイクリック3',5'−モ ノホスフェート)の濃度を上昇させることである。サイクリックAMPが広範な ホルモン、神経伝達物質および薬剤に対する生物学的応答を媒介する第二メッセ ンジャーであることがわかっている[クレブス・エンドクリノロジー・プロシー ディングス・オブ・ザ・フォース・インターナショナル・コングレス・エクセル プタ・メディカ(Krebs Endocrinology Proceedings of the 4th International Congress Excerpta Medica),17−29,1973]。適当なアゴニストが特 定の細胞表面レセプターに結合すると、アデニレートシクラーゼが活性化され、 それが加速度的にMg+2−ATPをcAMPに変換する。 サイクリックAMPは、外因性(アレルギー性)喘息の病理生理学に起因する 、すべてではないが、大部分の細胞の活性を制御する。cAMPの増加は、それ として、以下のような有益な効果をもたらす:1)気道平滑筋の弛緩、2)肥満 細 胞媒介物質の放出の阻害、3)好中球脱顆粒の抑制、4)好塩基性球脱顆粒の阻 害、および5)単球およびマクロファージ活性化の阻害。かくして、アデニレー トシクラーゼを活性化するか、またはホスホジエステラーゼを阻害する化合物は 、気道平滑筋および種々の炎症細胞の不当な活性化を抑制するのに効果的なはず である。cAMPを不活化する主たる細胞機構は、サイクリック・ヌクレオチド ・ホスホジエステラーゼ(PDE)と称される1またはそれ以上の一連のイソ酵 素が結合した3'−ホスホジエステルを加水分解することにある。 今では、別のサイクリック・ヌクレオチド・ホスホジエステラーゼ(PDE) イソ酵素、PDE IVが、気道平滑筋および炎症細胞におけるcAMPの崩壊に 関与していることがわかっている。[トーフィー(Torphy)、ニュー・ドラッグ ス・フォー・アズマ(New Drugs for Asthma)における「ホスホジエステラーゼ・ イソザイムス:ポテンシャル・ターゲッツ・フォー・ノベル・アンチアズマティッ ク・エージェンツ(Phosphodiesteraze Isozymes:Potential Targets for Novel Anti-asthmatic Agents)」、バーンズ(Barnes)編、IBCテクニカル・サー ビセス・リミテッド(IBC Technical Services Ltd.)、1989]。研究は、こ の酵素の阻害が気道平滑筋の弛緩をもたらすだけでなく、単球および好中球の活 性化を阻害すると共に、肥満細胞、好塩基性球および好中球の脱顆粒を抑制する ことを指摘している。さらには、PDE IV阻害剤の有益な効果は、in vivoの場 合と同様、標的細胞のアデニレートシクラーゼ活性が適当なホルモンまたはオー トコイドにより上昇すると、著しく亢進される。したがって、PDE IV阻害剤 は、プロスタグランジンE2およびプロスタサイクリン(アデニレートシクラー ゼの活性化剤)の濃度が高い喘息肺にて効果的である。このような化合物は、気 管支喘息の薬物療法に対して独特な解決法を提供し、現在市場にある薬剤よりも 著しい治療効果を有する。 本発明の化合物はまた、腫瘍壊死因子(TNF)、血清中糖タンパク質の産生 を阻害する。過度のまたは非制限TNF産生は、慢性関節リューマチ、リューマ チ様脊椎炎、変形性関節症、通風性関節炎および他の関節炎症状;敗血症、敗血 性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、毒素性ショック症候群、成 人呼吸窮迫症候群、脳性マラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨 再吸収疾患、再潅流障害、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶反応、インフルエ ンザのような感染症による発熱および筋肉痛、感染症または悪性疾患に対する二 次性カヘキシー、ヒト後天性免疫不全症候群(AIDS)に対する二次性カヘキ シー、AIDS、ARC(AIDS関連合併症)、ケロイド形成、瘢痕組織形成 、クローン病、潰瘍性大腸炎、または熱病、加えて多数の自己免疫疾患、例えば 多発性硬化症、自己免疫糖尿病および全身性エリテマトーゼスを包含する多数の 疾患の媒介または悪化に関連している。 AIDSはTリンパ球がヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染して生じる。 少なくとも3種の型または系統のHIV、すなわち、HIV−1、HIV−2お よびHIV−3が同定されている。HIV感染の結果、T−細胞介在免疫性が害 され、感染した個体に重度の日和見感染症および/または異常な腫瘍が現れる。 Tリンパ球内にHIVが侵入するにはTリンパ球の活性化が必要である。HIV −1またはHIV−2のようなウイルスはT細胞活性化後のTリンパ球に感染し 、そのようなウイルス性タンパク質の発現および/または複製はかかるT細胞活 性化により媒介されるかまたは維持される。一旦、活性化Tリンパ球がHIVに 感染すると、Tリンパ球は活性化状態に維持され続け、HIV遺伝子の発現およ び/またはHIVの複製が容認される。 サイトカイン、特にTNFは、Tリンパ球の活性化を維持することで役割を果 たすことにより、活性化T細胞介在HIVタンパク質の発現および/またはウイ ルスの複製に関与している。したがって、HIV感染した個体にて、サイトカイ ン、特にTNF産生を阻害するようなサイトカイン活性の干渉は、T細胞活性化 の維持を助成するように制限し、それによって未だ感染していない細胞へのHI V感染の進行が遅れ、その結果、HIV感染により誘起される免疫機能不全の進 行が遅くなるかまたは排除される。単球、マクロファージならびにクッパーおよ びグリア細胞のような関連細胞もまた、HIV感染の維持に関与している。T細 胞のようなこれらの細胞は、ウイルス複製の標的であり、ウイルス複製のレベル は該細胞の活性化状態に依存する。[ローゼンベルグ(Rosenberg)ら、ジ・イム ノパソゲネシス・オブ・HIV・インフェクション,アドバンセス・イン・イムノロ ジー(The Immunopathogenesis of HIV Infection,Advances in Immunology) ,第57巻,1989参照のこと]。TNFのようなモノカインは、単球および /またはマクロファージにおけるHIV複製を活性化することがわかっており[ ポリ(Poli)ら、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ エンシス(Proc.Natl.Acad.Sci.),87:782−784,1990参照のこと ]、したがって、モノカイン産生または活性の阻害は、T細胞について前記され ているように、HIV進行を助成して制限する。 TNFはまた、前記したと同様の理由から、サイトメガロウイルス(CMV) 、インフルエンザウイルス、アデノウイルスおよびヘルペスウイルスのような他 のウイルス感染と種々の役割にて関与している。 TNFはまた、酵母および真菌感染にも関与している。特に、カンジダ・アル ビカンス(Candida albicans)はヒト単球および天然キラー細胞にてin vitroで のTNF産生を誘発することがわかっている。[リーピ(Riipi)ら、インフェ クション・アンド・イムニティー(Infection and Immunity),58(9):27 50−54,1990;およびジャファリ(Jafari)ら、ジャーナル・オブ・イン フェクシャス・ディシーズ(Journal of Infectious Diseases),164:38 9−95,1991参照のこと]。さらに、ウェイサン(Wasan)ら、アンチミ クロバイアル・エージェンツ・ケモセラピー(Antimicrobial Agents and Chemo-t herapy),35(10):2046−48,1991;およびルーク(Luke)ら 、ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ディシーズ,162:211−214, 1990を参照のこと。 TNFの有害な作用を調整する能力は、TNFを阻害する化合物の使用を必要 とする哺乳動物にて該化合物を使用することにより亢進される。TNFの産生が 過度および/または非調整であることにより悪化または誘起されるTNF介在疾 患の治療において有用な化合物に対する要求が依然としてある。発明の要約 本発明は、ホスホジエステラーゼIV(PDE IV)の酵素活性(または触媒活 性)の媒介または阻害にて有用な式(I)の新規化合物に関する。式(i)の新 規化合物はまた、腫瘍壊死因子(TNF)阻害活性を有する。 本発明はまた、式(I)の化合物と、医薬上許容される担体または希釈体とか らなる医薬組成物に関する。 本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるPDE IVの酵素活性(または触 媒活性)の媒介または阻害方法であって、そのような媒介または阻害を必要とす る哺乳動物に、有効量の以下に示す式(I)の化合物を投与することからなる方 法に関する。 本発明はさらに、アレルギー性および炎症疾患の治療法であって、その治療を 必要とするヒトを含む哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物を投与することか らなる方法を提供する。本発明はさらに、喘息の治療法であって、その治療を必 要とするヒトを含む哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物を投与することから なる方法を提供する。 本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるTNF産生の阻害法であって、そ の阻害を必要とする哺乳動物に、有効なTNF阻害量の式(I)の化合物を投与 することからなる方法に関する。この方法は、それに敏感に反応しうるある種の TNF介在症状の予防的治療または防止に用いてもよい。 本発明はまた、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に苦しむヒトの治療法であっ て、そのようなヒトに有効なTNF阻害量の式(I)の化合物を投与することか らなる方法に関する。 式(I)の化合物はまた、別のウイルス感染(ここに、該ウイルスはTNFに よるアップレギュレーションに対して敏感であるか、またはin vivoにてTNF 産生を惹起する)の治療にて有用である。 加えて、式(I)の化合物はまた、酵母および真菌感染(ここに、該酵母およ び真菌はTNFによるアップレギュレーションに対して敏感であるか、またはin vivoにてTNF産生を惹起する)の治療にて有用である。 本発明の新規化合物は、構造式: [式中、 R1は、−(CR45)nC(O)O(CR45)m6、−(CR45)nC(O)NR4( CR45)m6、−(CR45)nO(CR45)m6または−(CR45)r6であり 、ここに、アルキル基は、所望により、1またはそれ以上のハロゲンで置換され ていてもよく; mは0〜2であり; nは1〜4であり; rは0〜6であり; R4およびR5は、独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され; R6は水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換アリール、アリール オキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダニル、イ ンデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テト ラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロ チオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキルまたは1または2個の不飽 和結合を有するC4-6シクロアルキルであり、ここにシクロアルキルおよび複素 環基は、所望により、1ないし3個のメチル基または1個のエチル基で置換され ていてもよい; ただし、 a)R6がヒドロキシルである場合、mは2であるか;または b)R6がヒドロキシルである場合、rは2〜6であるか;または c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、mは1また は2であるか;または d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、rは1〜6 であり; e)nが1であって、mが0である場合、−(CR45)nO(CR45)m6中 、R6はH以外の基であり; XはYR2、ハロゲン、ニトロ、NR45またはホルミルアミンであり; YはOまたはS(O)m'であり; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は水素またはXであり; R2は、独立して、所望により1またはそれ以上のハロゲンで置換されていて もよい−CH3または−CH2CH3から選択され; sは0〜4であり; R3は水素、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ置換C1-4アルキル、CH2NHC (O)C(O)NH2、−CH=CR8'CR8'、所望によりR8'で置換されていても よいシクロプロピル、CN、OR8、CH2OR8、NR810、CH2NR810、 C(Z')H、C(O)OR8、C(O)NR810またはC≡CR8'であり; Z'はO、NR9、NOR8、NCN、C(CN)2、CR8CN、CR8NO2、C R8C(O)OR8、CR8C(O)NR88、C(CN)NO2、C(CN)C(O)OR9 またはC(CN)C(O)NR88であり; ZはOR14、OR15、SR14、S(O)m'R7、S(O)2NR1014、NR1014 、NR14C(O)R9、NR10C(Y')R14、NR10C(O)OR7、NR10C(Y')N R1014、NR10S(O)2NR1014、NR10C(NCN)NR1014、NR10S( O)27、NR10C(CR4NO2)NR1014、NR10C(NCN)SR9、NR10C (CR4NO2)SR9、NR10C(NR10)NR1014、NR10C(O)C(O)NR10 14またはNR10C(O)C(O)OR14であり; Y'はOまたはSであり; R7は−(CR45)q12またはC1-6アルキル(ここに、R12またはC1-6アル キル基は、所望により1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1-2アルキル 、−F、−Br、−Cl、−NO2、−NR1011、−C(O)R8、−C(O)OR8 、−OR8、−CN、−C(O)NR1011、−OC(O)NR1011、−OC(O) R8、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR9、 −NR10C(O)R13、−C(NR10)NR1011、−C(NCN)NR1011、−C (NCN)SR9、−NR10C(NCN)SR9、−NR10C(NCN)NR1011、− NR10S(O)29、−S(O)m'R9、−NR10C(O)C(O)NR1011、−NR1 0 C(O)C(O)R10、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、 トリアゾリルまたはテトラゾリルで所望により1またはそれ以上の回数置換され ていてもよい)であり; qは0、1または2であり; R12はC3-7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリジル)、ピリミジ ル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、チアゾリル、トリアゾリル 、ピロリル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、(2−ま たは3−チエニル)、(4−または5−チアゾリル)、キノリニル、ナフチルま たはフェニルであり; R8は、独立して、水素またはR9より選択され; R8'はR8またはフッ素であり; R9は、所望により1ないし3個のフッ素で置換されていてもよいC1-4アルキ ルであり; R10はOR8またはR11であり; R11は水素または所望により1ないし3個のフッ素により置換されていてもよ いC1-4アルキルであるか;またはR10およびR11がNR1011である場合、そ れらは窒素と一緒になって、所望によりO、NまたはSから選択される少なくと も1個の別のヘテロ原子を含有してもよい5〜7員環を形成し; R13はオキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾ リル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、イソ キサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これらの複素環は 、 各々、炭素原子を介して結合し、非置換であるかまたは1または2個のC1-2ア ルキル基で置換されていてもよく; R14は水素またはR7であるか;またはR10およびR14がNR1014である場 合、それらは窒素と一緒になって、所望によりO、NまたはSから選択される1 またはそれ以上の別のヘテロ原子を含有してもよい5〜7員環を形成し; R15はC(O)R14、C(O)NR414、S(O)27またはS(O)2NR414で ある; ただし: f)X2が酸素であり、X3およびR3が水素であり、sが0である場合、R3は OHまたはOCH3以外の基であり; f)ZがOHであり、XがYR2(ここに、Yは酸素であって、R2はCH3で ある)であり、X2が酸素であり、X3が水素であり、sが0であり、R1がCH3 である場合、R3はCOOH以外の基であり; g)ZがOHまたはOCH3であり、X2が酸素であり、X3が水素であり、s が0であって、XがYR2である場合、R3はH以外の基であり; h)ZがOS(O)21-6アルキルまたはOS(O)2アリールであり、X2が酸素 であり、X3が水素であって、sが0である場合、R3はOR8以外の基であり; i)R12がN−ピラゾリル、N−イミダゾリル、N−トリアゾリル、N−ピロ リル、N−ピペラジニル、N−ピペリジニルまたはN−モルホリニルである場合 、qは1以外の数であるか;または j)ZがOHまたはOSO27であり、R3がCH3、CHOHまたはCH2O C1-3アルキルである場合、R12はC1-3アルコキシ以外の基であり、Xはハロ ゲン、メトキシ、エトキシ、メチルチオまたはエチルチオ以外の基であり; k)Zが−NH2、NH(C1-3アルキル)、N(C1-3アルキル)2、NH(CH2)2 -5 C(O)Ar(ここに、Arはナフチルまたはフェニルである)であるか、また はZは非置換または置換ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルもしくはピ ペラジニルである)であり、R3がCH3、CHOHまたはCH2OC1-3アルキル である場合、R12はC1-3アルコキシ以外の基であり、Xはハロゲン、メ トキシ、エトキシ、メチルチオまたはエチルチオ以外の基である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。発明の詳細な記載 本発明は式(I)の新規化合物、および式(I)の化合物と医薬上許容される 担体または希釈体とからなる医薬組成物に関する。本発明はまた、PDE IVの 酵素活性(または触媒活性)の媒介または阻害を必要とする哺乳動物におけるそ の媒介または阻害方法、およびTNF産生の阻害を必要とする哺乳動物における その阻害方法であって、該哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与すること からなる方法に関する。 ホスホジエステラーゼIV阻害剤は、種々のアレルギー性および炎症疾患;例え ば、喘息、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アレ ルギー性結膜炎、春季結膜炎、好酸球性肉芽腫、乾癬、慢性関節リューマチ、敗 血性ショック、潰瘍性結腸炎、クローン病、心筋層および脳の再潅流損傷、慢性 糸球体腎炎、内毒素性ショックおよび成人呼吸窮迫症候群の治療にて有用である 。加えて、PDE IV阻害剤は、尿崩症(キドニー・インターナショナル(Kidney Int.),37:362,1990;キドニー・インターナショナル,35:49 4,1989]および中枢神経系障害、例えば鬱病および多発性梗塞痴呆の治療 にて有用である。 式(I)の化合物はまた、ウイルス感染症(そのウイルスはTNFによるアッ プレギュレーションに対して敏感であるか、またはin vivoにてTNF産生を惹 起する)の治療にて有用である。本発明の治療に関連するウイルスは、感染した 結果、TNFを産生するもの、または式(I)のTNF阻害剤によって、直接的 または間接的に、複製が減少するような、阻害に対して敏感なものである。かか るウイルスは、HIV−1、HIV−2およびHIV−3、サイトメガロウイル ス(CMV)、インフルエンザ、アデノウイルスおよびヘルペス群のウイルス、 例えば、これに限定されるものではないが、帯状ヘルペスおよび単純ヘルペスを 包含するが、これに限定されるものではない。 式(I)の化合物はまた、酵母および真菌感染症の治療においても有用であり 、 この場合、かかる酵母および真菌はTNFによるアップレギュレーションに対し て敏感であるか、またはin vivoにてTNF産生を惹起する。真菌性髄膜炎が治 療するのに好ましい病状である。加えて、式(I)の化合物を、全身性の酵母お よび真菌感染症について選択される他の薬剤と組み合わせて投与してもよい。真 菌感染症について選択される薬剤は、ポリマイシンBのようなポリミキシンと称 される一群の化合物、クロトリマゾール、エコナゾール、ミコナゾールおよびケ トコナゾールのようなイミダゾールと称される一群の化合物、フルコナゾールお よびイトラナゾールのようなトリアゾールと称される一群の化合物、およびアン ホテリシン、特にアンホテリシンBおよびリポソーム性アンホテリシンBと称さ れる一連の化合物を包含するが、これに限定されない。 抗真菌剤と式(I)の化合物の共同投与は、当該分野における当業者に周知の 化合物についていずれか好ましい組成物、例えば、種々のアンホテリシンB処方 によるものである。抗真菌剤と式(I)の化合物の共同投与は、同時投与である か、または実際問題として別々であるが、連続的に薬剤を哺乳動物に投与するこ とを意味する。特に、全身性真菌感染症の場合、式(I)の化合物をアンホテリ シンBの処方と共同投与してもよい。治療するのに適する微生物はカンジダ菌で ある。式(I)の化合物は、抗ウイルス剤または抗菌剤と、同様の方法にて共同 投与してもよい。 式(I)の化合物はまた、抗真菌剤、抗菌剤または抗ウイルス剤の毒性を抑制 および/または軽減させることが必要である哺乳動物に、有効量の式(I)の化 合物を投与することによりその毒性を抑制および/または軽減するのに用いても よい。好ましくは、式(I)の化合物を、アンホテリシン種の化合物、特にアン ホテリシンBの毒性を抑制または軽減させるのに投与する。 医薬上許容される塩の製造は、化合物それ自体の特性によって決まり、当業者 が容易に利用できる常套手段により製造できる。 R1が1またはそれ以上のハロゲンで置換されているアルキルである場合、該 ハロゲンは好ましくはフッ素または塩素であり、より好ましくは1またはそれ以 上のフッ素で置換されたC1-4アルキルである。好ましいハロ置換アルキル鎖長 は炭素原子が1または2個であり、最も好ましくは、−CF3、−CH2F、−C HF2、−CF2CHF2、−CH2CF3および−CH2CHF2基である。式(I )の化合物についての好ましいR1置換基は、CH2−シクロプロピル、CH25 -6 シクロアルキル、C4-6シクロアルキル、C7-11ポリシクロアルキル、(3− または4−シクロペンテニル)、フェニル、テトラヒドロフラン−3−イル、所 望により1またはそれ以上のフッ素で置換されていてもよいベンジルまたはC1- 2 アルキル、−(CH2)1-3C(O)O(CH2)0-2CH3、−(CH2)1-3O(CH2)0- 2 CH3および−(CH2)2-4OHである。 R1基が(CR45)基を含む場合、R4およびR5基は、独立して、水素また はアルキルである。これにより、個々のメチレン単位が、(CR45)nまたは(C R45)mのように分枝し、繰り返しメチレン単位の各々が互いに独立しており、 例えば、nが2である(CR45)nは、例えば、−CH2CH(CH3)−とするこ とができる。繰り返しメチレン単位または分枝状炭化水素の個々の水素原子は、 所望により、相互に独立するフッ素により置換されていてもよく、例えば、前記 のような好ましいR1置換基を生成することができる。 R1がC7-11ポリシクロアルキルである場合、例えば、ビシクロ[2.2.1] ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ト リシクロ[5.2.1.02'6]デシルなどであり、その別の例がサッカマノ(Sacc amano)ら、1987年11月5日公開のWO87/06576に記載されてお り、その開示内容を出典明示により本明細書の一部とする。 Zは、好ましくは、OR14、OR15、SR14、S(O)m'R7、S(O)2NR1014 、NR1014、NR14C(O)R9、NR10C(O)R14、NR10C(O)OR7、N R10C(O)NR1014、NR10S(O)2NR1014、NR10C(NCN)NR101 4 、NR10S(O)27、NR10C(CR4NO2)NR1014、NR10C(NCN)S R9、NR10C(CR4NO2)SR9、NR10C(NR10)NR1014、NR10C(O) C(O)NR1014またはNR10C(O)C(O)OR14であり;ZのR14基がR4で ある化合物が最も好ましい。 式(I)についての好ましいX基は、XがYR2で、Yが酸素であるものであ る。式(I)についての好ましいX2基は、X2が酸素のものである。式(I)に ついての好ましいX3基は、X3が水素のものである。適用可能ならば、好ましい R2基は、所望により1またはそれ以上のハロゲンで置換されていてもよいC1-2 アルキルである。ハロゲン原子は、好ましくは、フッ素および塩素であり、より 好ましくはフッ素である。より好ましいR2基は、R2がメチルまたは−CF3、 −CHF2またはCH2CHF2基のようなフルオロ置換アルキル、特にC1-2アル キルのものである。−CHF2および-CH3基が最も好ましい。 好ましいR3基はC(O)NH2、CH2NHC(O)C(O)NH2、C≡CR8、C N、C(Z')H、CH2OH、CH2F、CF2HおよびCF3である。より好まし くは、C≡CHおよびCNである。Z'は、好ましくは、OまたはNOR8である 。 好ましいR7基は、所望により置換されていてもよい、−(CH2)1-2(シクロ プロピル)、−(CH2)0-2(シクロブチル)、−(CH2)0-2(シクロペンチル) 、−(CH2)0-2(シクロヘキシル)、−(CH2)0-2(2−、3−または4−ピリ ジル)、(CH2)1-2(2−イミダゾリル)、(CH2)2(4−モルホリニル)、− (CH2)2(4−ピペラジニル)、−(CH2)1-2(2−チエニル)、−(CH2)1-2 (4−チアゾリル)および−(CH2)0-2フェニルを包含する。 −NR1011部分におけるR10およびR11が、それらが結合する窒素と一緒に なって、所望により、O、NまたはSから選択される少なくとも1個の別のヘテ ロ原子を含有してもよい5〜7員環を形成する場合の好ましい環は、1−イミダ ゾリル、2−(R8)−1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−(R8)−1− ピラゾリル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、5−(R8)−1−トリア ゾリル、5−(R8)−2−トリアゾリル、5−(R8)−1−テトラゾリル、5 −(R8)−2−テトラゾリル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、モルホ リニル、ピペラジニル、4−(R8)−1−ピペラジニルまたはピロリル環を包 含するが、これに限定されない。 −NR1014部分のR10およびR14がそれらが結合する窒素と一緒になって、 所望により、O、NまたはSから選択される少なくとも1個の別のヘテロ原子を 含有していてもよい5〜7員環を形成する場合の好ましい環は、1−イミダゾリ ル、1−ピラゾリル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、1−テトラゾリル 、2−テトラゾリル、モルホリニル、ピペラジニルおよびピロリルを包含するが 、これに限定されない。各環は、式(I)について記載したように、適用可能で あるならば、可能な窒素または炭素がR7基でさらに置換されていてもよい。こ のような炭素置換の例は、2−(R7)−1−イミダゾリル、4−(R7)−1−イミ ダゾリル、5−(R7)−1−イミダゾリル、3−(R7)−1−ピラゾリル、4−( R7)−1−ピラゾリル、5−(R7)−1−ピラゾリル、4−(R7)−2−トリアゾ リル、5−(R7)−2−トリアゾリル、4−(R7)−1−トリアゾリル、5−(R7 )−1−トリアゾリル、5−(R7)−1−テトラゾリルおよび5−(R7)−2−テ トラゾリルを包含するが、これに限定されない。適用可能なR7による窒素置換 は、1−(R7)−2−テトラゾリル、2−(R7)−1−テトラゾリル、4−(R7) −1−ピペラジニルを包含するが、これに限定されない。適用可能な場合、環は R7で一回またはそれ以上の回数置換されていてもよい。 複素環を含有するNR1014についての好ましい基は、5−(R14)−1−テト ラゾリル、2−(R14)−1−イミダゾリル、5−(R14)−2−テトラゾリル、4 −(R14)−1−ピペラジニルまたは4−(R15)−1−ピペラジニルである。 R13についての好ましい環は、(2−、4−または5−イミダゾリル)、(3 −、4−または5−ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル[1,2,3] )、(3−または5−トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリル)、( 2−、4−または5−オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソキサゾリル )、(3−または5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジアゾリ ル[1,3,4])、(2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−または 5−チアゾリル)、(2−、4−または5−オキサゾリジニル)、(2−、4− または5−チアゾリジニル)または(2−、4−または5−イミダゾリジニル) を包含する。 R7基が、所望により、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾ リルまたはチアゾリルのような複素環で置換されていてもよい場合、該複素環自 体は、所望により利用可能な窒素または炭素原子のいずれかでR8により置換さ れてもよく、例えば、1−(R8)−2−イミダゾリル、1−(R8)−4−イミダゾ リル、1−(R8)−5−イミダゾリル、1−(R8)−3−ピラゾリル、1−(R8) −4−ピラゾリル、1−(R8)−5−ピラゾリル、1−(R8)−4−トリアゾリル または1−(R8)−5−トリアゾリルである。適用可能であるならば、該環はR8 で1回またはそれ以上の回数置換されてもよい。 R1が−CH2−シクロプロピル、−CH2−C5-6シクロアルキル、−C4-6シ クロアルキル、テトラヒドロフラン−3−イル、(3−または4−シクロペンテ ニル)、所望により1またはそれ以上のフッ素で置換されていてもよいベンジル またはC1-2アルキルおよび−(CH2)2-4OHであり;R2がメチルまたはフルオ ロ置換アルキルであり;R3がCNまたはC≡CR8であって;XがYR2である 式(I)の化合物が好ましい。 R1が−CH2−シクロプロピル、シクロペンチル、メチルまたはCF2Hであ り;R3がCNまたはC≡CHであり;XがYR2であり;Yが酸素であり;X2 が酸素であり;X3が水素であって;およびR2がCF2Hまたはメチルである化 合物が最も好ましい。 式(I)の好ましい下位群の化合物は、式(Ia)および(Ib): [式中、 R1はCH2−シクロプロピル、CH2−C5-6シクロアルキル、C4-6シクロア ルキル、C7-11ポリシクロアルキル、(3−または4−シクロペンテニル)、フ ェニル、テトラヒドロフラン−3−イル、所望により1またはそれ以上のフッ素 で置換されていてもよいベンジルまたはC1-2アルキル、−(CH2)1-3C(O)O (CH20-2CH3、−(CH2)1-3O(CH2)0-2CH3および−(CH2)2-4OHで あり; mは0〜2であり; nは1〜4であり; rは0〜6であり; R4およびR5は、独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され; R6は水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換アリール、アリール オキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダニル、イ ンデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テト ラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロ チオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキルまたは1または2個の不飽 和結合を有するC4-6シクロアルキルであり、ここにシクロアルキルおよび複素 環基は、所望により、1ないし3個のメチル基または1個のエチル基で置換され ていてもよい; ただし、 a)R6がヒドロキシルである場合、mは2であるか;または b)R6がヒドロキシルである場合、rは2〜6であるか;または c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、mは1また は2であるか;または d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、rは1〜6 であり; e)nが1であって、mが0である場合、−(CR45)nO(CR45)m6中 、R6はH以外の基であり; XはYR2、ハロゲン、ニトロ、NR45またはホルミルアミン; YはOまたはS(O)m'であり; m'は0、1または2であり; R2は、所望により、1またはそれ以上のハロゲンで置換されていてもよい− CH3または−CH2CH3; R3は水素、C1-4アルキル、CH2NHC(O)C(O)NH2、ハロ置換C1-4ア ルキル、CN、CH2OR8、C(Z')H、C(O)OR8、C(O)NR810または C≡CR8であり; Z'はOまたはNOR8であり; ZはOR14、OR15、SR14、S(O)m'R7、S(O)2NR1014、NR1014 、NR14C(O)R9、NR10C(O)R14、NR10C(O)OR7、NR10C(O)NR1014、NR10S(O)2NR1014、NR10C(NCN)NR1014、NR10S(O )27、NR10C(CR4NO2)NR1014、NR10C(NCN)SR9、NR10C( CR4NO2)SR9、NR10C(NR10)NR1014、NR10C(O)C(O)NR1014 またはNR10C(O)C(O)OR14であり R7は−(CR45)q12またはC1-6アルキル(ここで、R12またはC1-6アル キル基は、所望により1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1-2アルキル 、−F、−Br、−Cl、−NO2、−NR1011、−C(O)R8、−C(O)OR8 、−OR8、−CN、−C(O)NR1011、−OC(O)NR1011、−OC(O) R8、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR9、 −NR10C(O)R13、−C(NR10)NR1011、−C(NCN)NR1011、−C (NCN)SR9、−NR10C(NCN)SR9、−NR10C(NCN)NR1011、− NR10S(O)29、−S(O)m'R9、−NR10C(O)C(O)NR1011、−NR1 0 C(O)C(O)R10、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、 トリアゾリルまたはテトラゾリルで所望により1回またはそれ以上の回数置換さ れていてもよい)であり; qは0、1または2であり; R12はC3-7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリジル)、(1−ま たは2−イミダゾリル)、ピペラジニル、モルホリニル、(2−または3−チエ ニル)、(4−または5−チアゾリル)またはフェニルであり; R8は、独立して、水素またはR9から選択され; R9は、所望により、1〜3個のフッ素により置換されていてもよいC1-4アル キルであり; R10はOR8またはR11であり; R11は水素または所望により1ないしは3個のフッ素により置換されていても よいC1-4アルキルであるか、またはR10およびR11が−NR1011である場合 、これらは窒素と一緒になって、所望により、O、NまたはSから選択される少 なくとも1個の別のヘテロ原子を含有していてもよい5〜7員環を形成し; R13はオキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾ リル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、イソ キサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これらの複素環は 、各々、炭素原子を介して結合しており、各々、置換されていないか、または1 または2個のC1-2アルキル基で置換されていてもよく; R14は水素またはR7であるか;またはR10およびR14がNR1014である場 合、これらは窒素と一緒になって、所望により、O、NまたはSから選択される 1またはそれ以上の別のヘテロ原子を含有していてもよい5〜7員環を形成し; R15はC(O)R14、C(O)NR414、S(O)27またはS(O)2NR414を 意味する; ただし、 f)式(Ia)中、R3が水素である場合、R3はOHまたはOCH3以外の基 であり; f)ZがOHであり、XがYR2(ここに、Yは酸素、R2はCH3である)で あり、X2が酸素であり、X3が水素であり、sが0であり、YR2のR2がCH3 であり、R1がCH3である場合、R3はCOOH以外の基であり; g)ZがOHまたはOCH3であり、X2が酸素であり、X3が水素であり、s が0であって、XがYR2である場合、R3はH以外の基であり; h)ZがS(O)21-6アルキルまたはS(O)2アリールであり、X2が酸素であ り、X3が水素であって、sが0である場合、R3はOR8以外の基であり; i)R12がN−ピラゾリル、N−イミダゾリル、N−トリアゾリル、N−ピロ リル、N−ピペラジニル、N−ピペリジニルまたはN−モルホリニルである場合 、qは1以外の数である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。 式(I)の化合物は、例えば: シス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオ キシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; トランス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチ ルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−メチル−N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シク ロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−メチル−1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペン チルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; シス−[N−メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メ トキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−3−シアノ−3− (3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−ア ミン]; トランス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキ シ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; シス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ− 4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; トランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフ ェニル)シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]; シス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ ル)シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]; シス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; トランス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−( 3 −シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン];および シス−およびトランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4 −メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オール]である。 式(I)の化合物のうちいくつかは、ラセミ体および光学活性な形態の両方で 存在し、またあるものは異なる物理的および生物学的性質を有する異なるジアス テレオマー形態で存在することがわかるであろう。これらの化合物はすべて本発 明の範囲内にあると考えられる。したがって、本発明のもう一つ別の態様は、ラ セミ体、単一のエナンチオマー形、単一のジアステレオマー形、またはその混合 物を投与することである。 シスおよびトランスなる語は、C−4位にあるR3基に対するシクロヘキサン 環のC−1位での立体化学的配置をいう。 「C1-3アルキル」、「C1-4アルキル」、「C1-6アルキル」または「アルキ ル」基なる語は、鎖長が限定されない限り、炭素数1〜10の直鎖または分枝鎖 の基を含み、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルを包含する。 「アルケニル」は、鎖長が制限されない限り、ビニル、1−プロペニル、2− プロペニル、2−プロピニルまたは3−メチル−2−プロペニルを包含する、炭 素長1〜6の直鎖または分枝鎖の基を意味するが、これに限定されない。 「シクロアルキル」または「シクロアルキルアルキル」なる語は、シクロプロ ピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのような炭 素数3〜7の基を意味する。 「アリール」または「アラルキル」は、特記しない限り、フェニル、ベンジル 、フェネチルまたはナフチルのような炭素数6〜10の芳香族環または環系を意 味する。好ましくは、アリールは、単環、即ちフェニルである。そのアルキル鎖 は、炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖基の両方を包含する。 「ヘテロアリール」は、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、ピリジ ル、ピリミジル、ピラゾリル、ピロリル、フラニルまたはチエニルのような1ま たはそれ以上のヘテロ原子を含む芳香族環系を意味する。 「ハロ」は一切のハロゲン、すなわち、クロロ、フルオロ、ブロモまたはヨー ドを意味する。 「IL−1の産生を阻害する」または「TNFの産生を阻害する」とは次のこ とを意味する: a)過度のin vivoにおけるIL−1またはTNFレベルが、あらゆる細胞( 単球またはマクロファージが含まれるがこれに限定されない)によるIL−1の in vivoにおける放出の阻害により、各々、ヒトにて正常レベルまたは正常レベ ル以下に減少すること; b)過度のin vivoにおけるIL−1またはTNFレベルが、各々、翻訳また は転写レベルで、ヒトにおいて正常レベルまたは正常レベル以下にダウンレギュ レーションされること; c)翻訳後の事象としてのIL−1またはTNFレベルの直接合成を抑制する ことによってダウンレギュレーションされること。 「TNF介在疾患または症状」なる用語は、TNF自体の産生または他の放出 されるサイトカイン(例えば、IL−1またはIL−6であるが、これに限定さ れない)を誘起するTNFのいずれかによって、TNFが役割を果たすいずれか およびあらゆる症状を意味する。したがって、例えばIL−1が主成分であり、 その産生または作用がTNFに応答して悪化または分泌される症状は、TNFが 介在する症状と考えられる。TNF−β(リンホトキシンとしても公知)は、T NF−α(カヘクチンとしても公知)と構造的に近似しており、それぞれが同様 な生物学的応答を誘発し、同一の細胞受容体に結合するので、TNF−αおよび TNF−βは共に本発明の化合物により阻害され、かくして、本明細書において 、特記しない限り、集合的に「TNF」という。TNF−αを阻害することが好 ましい。 「サイトカイン」は、細胞の機能に作用し、免疫、炎症、または造血応答にお いて細胞間の相互作用を調節する分子である、いずれの分泌ポリペプチドをも意 味する。 HIV感染のヒトの治療において用いる本発明の化合物により阻害されるサイ トカインは、(a)T細胞活性化および/または活性化T細胞介在HIV遺伝子 発現および/または複製の開始および/または維持に関連し、および/または( b)カヘキシーまたは筋肉変性のようなサイトカイン介在疾患に伴う問題に関連 するサイトカインでなければならない。このサイトカインはTNF−αであるこ とが好ましい。 式(I)のすべての化合物は、好ましくは、マクロファージ、単球またはマク ロファージと単球によるTNF産生を阻害する方法であって、その阻害を必要と するヒトを含めた哺乳動物において有用である。式(I)のすべての化合物は、 PDE IVの酵素または触媒活性を阻害または媒介する方法、およびこれにより 媒介される疾患の治療において有用である。調製方法 式(I)の化合物の調製は、当該分野における当業者であれば、以下の実施例 に概説する操作に従って実施することができる。実施例に記載されていない残り のいずれの式(I)の化合物の調製も、本明細書に開示された類似する方法によ り調製できる。 a)XまたはX3が、Br、I、NO2、アミノまたはS(O)m'R2(m'は1ま たは2)以外の基であり、R3がC(=Z')H以外の基であって、ZがOHである 化合物の場合、式(2): [式中、R1は式(I)に関して定義したR1またはR1に変換可能な基を表し、 XおよびX3は式(I)に関して定義したXおよびX3またはXもしくはX3に変 換可能な基を表し、R3は式(I)に関して定義したR3またはR3に変換可能な 基を意味する] で示される化合物を、適当な非反応性溶媒(例えば、1,2−ジメトキシエタン 、 テトラヒドロフランまたはアルコール)中、適当な還元剤(例えば、水素化ホウ 素リチウム、ジシアミルボラン、リチウムアルミニウムトリス−(t−ブトキシ ド)または水素化ホウ素ナトリウム)と反応させて式(I)の化合物(式中、R3 はC(=Z')H以外の基であり、ZはOHである)を得る;式(I)の化合物( 式中、R3はC(=Z')Hである)の製造は、式(2)の化合物(式中、=Z’は アルデヒド保護基(例、ジメチルアセタールまたはジオキソラン)である)を類 似する方法にて処理し、つづいてアルデヒドに脱保護し、その後、当該分野にお ける当業者に公知の標準技法により残りの式(I)の化合物(式中、Z'はO以 外の基である)にするものである。 R3がC(=Z')H以外の基であり、ZがNH2、NHCH3またはN(CH3)2で ある化合物の場合、式(2)の化合物(式中、R1は式(I)に関して定義した R1またはR1に変換可能な基を表し、XおよびX3は式(I)に関して定義した XおよびX3またはXもしくはX3に変換可能な基を表し、R3は式(I)に関し て定義したR3またはR3に変換可能な基を意味する)を、適当な還元剤(例、シ アノホウ水素化ナトリウム)の存在下、適当な溶媒(例、アルコール)中、アン モニウム塩(例えば、ギ酸アンモニウム、メチルアミン塩酸塩またはジメチルア ミン塩酸塩)と反応させて、式(I)の化合物(式中、Zは、各々、NH2、N HCH3またはN(CH3)2である)を得る;式(I)の化合物(式中、R3はC( =Z')Hである)の製造は、式(2)の化合物(式中、=Z’はアルデヒド保護 基(例、ジメチルアセタールまたはジオキソラン)である)を類似する方法にて 処理し、つづいてアルデヒドに脱保護し、その後、当該分野における当業者に公 知の標準技法により残りの式(I)の化合物(式中、Z'はO以外の基である) にするものである。 別法として、式(I)の化合物(式中、ZはNH2である)は、式(2)の適 当なアルコール(式中、ZはOHであり、R1は式(I)に関して定義したR1ま たはR1に変換可能な基を表し、XおよびX3は式(I)に関して定義したXおよ びX3またはXまたはZ3に変換可能な基を表し、R3は式(I)に関して定義し たR3またはR3に変換可能な基を表す)を、イミド、例えばフタルイミドの存在 下、ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィンと、アゾジカルボキシレートエ ステルの複合体と反応させ、つづいて例えば、アルコール性溶媒中、加ヒドラジ ン分解に付すことにより製造してもよい。 式(I)の化合物(式中、ZはSR14である)は、式(2)の適当な化合物( 式中、Zは離脱基、例えば、メシレート、トシレート、クロリドまたはブロミド であり、R1は式(I)に関して定義したR1またはR1に変換可能な基を表し、 XおよびX3は式(I)に関して定義したXおよびX3またはXまたはZ3に変換 可能な基を表し、R3は式(I)に関して定義したR3またはR3に変換可能な基 を表す)を、適当な非プロトン性溶媒中、NaSR14のようなメルカプタンの金 属塩と反応させることにより製造してもよい。式(I)の化合物(式中、ZはS Hである)は、式(2)の適当なアルコール(式中、ZはOHである)を、チオ ール酢酸の存在下、ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィンと、アゾジカル ボキシレートエステルの複合体と反応させ、つづいて得られたチオールアセテー トを加水分解に付すことにより製造してもよい。 式(I)の化合物(式中、ZはOHである)は、当該分野にて知られている標 準的アルコール変換操作を用いて相互交換してもよい。式(I)の化合物は、異 なる物理的および生物学的特性を有する2種のジアステレオマー形で存在しても よく;かかる異性体は標準的クロマトグラフィー法により分離することができる 。そのような異性体を、当該分野における当業者に公知の種々のO、SおよびN のアルキル化、スルファミド化、イミド化、酸化またはアシル化操作のうちいず れかの操作に付すことで、独立して、式(I)の残りの化合物(ZがOH、SH およびNH2以外の基である)に変換してもよい。 例えば、反応性に富む官能基を適当に操作しながら、式(I)の化合物(式中 、NR1314は、1−または2−テトラゾールのような環を表す)は、式(I) の適当な化合物(式中、Zは離脱基、例えば、メシレート、トシレート、クロリ ドまたはブロミドである)を、HNR1314、例えば5−(R14)−テトラゾール の適当な金属塩と反応させることにより誘導させてもよく;式(I)の適当な化 合物(式中、Zはメシレート、トシレート、BrまたはClである)は、式(I) の 化合物(式中、ZはOHである)から順次誘導される。 反応性に富む官能基を適当に操作(保護/脱保護)しながら: a)式(I)の化合物(式中、XまたはX3はホルミルアミンである)は、ア ミン官能基より保護基を除去することで得られる化合物(ここに、XまたはX3 はNH2である)を最終段階でホルミル化することにより形成させてもよく;か かる保護基は当該分野における当業者に周知である。グリーン・ティーおよびワ ッツ・ピー・ジー・エム(Greene,T.およびWuts,P.G.M.)、プロテクティング・グ ループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protecting Groups in Organic S ynthesis)、第2版、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Son s)、ニューヨーク(1991)参照のこと。 b)式(I)の化合物(式中、XまたはX3はBr、IまたはSR2である)は 、同様に脱保護したアミンをジアゾ化し、ジアニウム置換に付すことにより調製 してもよい。 c)式(I)の化合物(式中、XまたはX3はNO2である)は、同様に脱保護 したアミンよりそのアミノ基をニトロ基に酸化することにより調製してもよい。 d)式(I)の化合物(式中、YはS(O)m'(m'は1または2である)であ る)は、式(I)の化合物(式中、YはSである)を、当該分野の当業者に周知 の条件下、SR2基を酸化することにより調製してもよい。 式(I)の化合物は異なる物理的および生物学的特性を有する2種の異なるジ アステレオマー形にて存在してもよいことは明らかであり;かかる異性体は標準 的クロマトグラフィー法により分離してもよい。 式(2)の化合物は、継続中の米国特許出願番号08/130215(199 3年10月01日付け出願)に記載の方法により分離してもよい。 以下の実施例は、本発明の化合物の製法およびその治療活性の測定方法を説明 するものである。これらの実施例は何ら本願発明を限定するものではなく、単な る例示にすぎない。 合成例 実施例1 シス−およびトランス−[3−シアノ−3−(シクロペンチルオキシ−4−メト キシフェニル)シクロヘキサン−1−オール]の製造 シアノホウ水素化ナトリウム(0.02g、0.32ミリモル)を、1993年 10月1日付け出願の継続中の米国特許出願番号08/130215の記載にし たがって製造した3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシ フェニル)シクロヘキサン−1−オン(0.1g)0.32ミリモル)およびメチ ルオレンジ指示薬結晶のメタノール(2mL)中溶液に加えた。赤色を維持させ るように、塩化水素飽和メタノールを滴下した。2時間経過後、反応物を水で処 理し、エーテルで3回抽出し、抽出液を乾燥(MgSO4)し、濾過して蒸発させ た。粗混合物を酢酸エチル/ヘキサン(3:7)で溶出するフラッシュクロマト グラフィーで精製し、無色油としてシス−異性体を得た。 元素分析(C1923ON計3・1.125H2Oとして) 計算値(%):C,68.39;H,7.63;N,4.20; 測定値(%):C,68.33;H ,7.43;N,3.93。 さらに、無色のトランス−異性体を単離した。1H NMR(400MHz,CDCl3 )δ6.98(m,2H)、6.86(d,J=8.0Hz,1H)、4.80(m,1H)、4.13(m,1 H)、3.85(s,3H)、2.42(brd,J=11Hz,1H)、2.13(brt,J=13Hz,1H) 、1.8-2.0(m,8H)、1.6-1.8(m,5H)、1.30(dq,1H)ppm。 実施例2 シス−およびトランス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ− 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]の 製造 シアノホウ水素化ナトリウム(0.2g、3.2ミリモル)を、3−シアノ−3 −(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1− オン(0.1g、0.32ミリモル)、酢酸アンモニウム(2.46g、31.9ミ リモル)および3Åモレキュラーシーブ(スパチュラの先端量)のメタノール( 35mL)中混合物に加え、該混合物を65時間撹拌した。反応物を5%水性炭 酸ナトリウムで処理し、メタノール/塩化メチレン(5:95)で3回抽出し、 乾燥(K2CO3)し、濾過して濃縮した。粗混合物をメタノール/塩化メチレン (5:95)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、無色油として アミン異性体の分離できない混合物を得た(0.34g、34%)。この混合物 (0.34g、1.0ミリモル)を塩化メチレン(10mL)に溶かし、ジ−tert −ブチルジカーボネートで処理した。16時間後、反応物を蒸発させ、残渣をエ ーテル/ヘキサン(35:65)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによ り精製し、次の2種の異性体の生成物を得た。 a)シス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]、無色油、R f 0.25(エーテル/ヘキサン(35:65))。 b)トランス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−( 3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]、無色油 、Rf 0.15(エーテル/ヘキサン(35:65))。 実施例3 シス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル )シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]の製造 アルゴン雰囲気下、0℃でシス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3 −シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘ キサン](0.21g、0.52ミリモル)の塩化メチレン(2mL)中溶液をト リフルオロ酢酸(0.5mL、6.5ミリモル)で処理した。室温で2時間後、反 応物を炭酸水素ナトリウムで中和し、メタノール/塩化メチレン(5:95)で 3回抽出し、乾燥(K2CO3)し、蒸発させて無色油として遊離アミン(0.1 8g、97%)を得た。塩化水素飽和エーテルで処理し、灰白色、高吸湿性固体 として標記化合物を得た。融点143−145℃。 元素分析(C192622・HCl・1.125H2Oとして) 計算値(%):C,61.49;H,7.94;N,7.54; 測定値(%):C,61.47;H ,7.92;N,7.23。 実施例4 トランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェ ニル)シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]の製造 トランス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]を代わりに用 いる以外、同じ方法にて、標記化合物を淡灰色の高吸湿性固体として得た。融点 187−188℃。 元素分析(C192622・HCl・0.5H2Oとして) 計算値(%):C,63.41;H,7.56;N,7.78; 測定値(%):C,63.52;H ,7.93;N,7.66。 実施例5 シス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4 −メトキシフェニル)シクロヘキサン]の製造 シス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ ル)シクロヘキシル−1−アミン](0.15g、0.48ミリモル)、ピリジン (0.135mL、1.67ミリモル)および無水酢酸(0.135mL、1.44 ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中溶液を、アルゴン雰囲気下、室温で1 時間撹拌した。該溶液を5%塩酸で希釈し、ジクロロメタンで2回抽出した。有 機抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。メタノール/ジクロロメ タン(2:98)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白 色泡沫体としてシス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペン チルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]を得た。融点52−54 ℃。 元素分析(C212823・0.25H2Oとして) 計算値(%):C,69.90;H,8.00;N,7.80; 測定値(%):C,69.93;H ,8.11;N,7.49。 実施例6 トランス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ −4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]の製造 トランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフ ェニル)シクロヘキシル−1−アミン](0.15g)0.48ミリモル)、ピリ ジン(0.135mL、1.67ミリモル)および無水酢酸(0.135mL、1. 44ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中溶液を、アルゴン雰囲気下、室温 で3時間撹拌した。該溶液を10%塩酸で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出し た。有機抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。メタノール/ジク ロロメタン(2:98)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製 し、白色泡沫体としてトランス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]を得た。融点 57−59℃。 元素分析(C212823・0.25H2Oとして) 計算値(%):C,69.90;H,8.00;N,7.80; 測定値(%):C,69.56;H ,8.15;N,7.49。 実施例7 シス−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン] の製造 アルゴン雰囲気下、室温で水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、0.03 6g、0.90ミリモル)および15−クラウン−5(2滴)のジメチルホルム アミド(2mL)中懸濁液に、シス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ− 3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロ ヘキサン](0.31g、0.75ミリモル)のジメチルホルムアミド(2mL) 中溶液を加え、反応物を0.5時間撹拌した。ヨウ化メチル(0.07mL、1. 13ミリモル)を加え、撹拌をさらに0.5時間続けた。反応物を水でクエンチ し、酢酸エチルで2回抽出した。合した抽出液を水で4回、ブラインで1回洗浄 し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー に付して精製し、白色泡沫体としてシス−[N−tert−ブトキシカルボニル−N −メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ ル)シクロヘキシル−1−アミン]を得た。融点50−51℃。 実施例8 シス−[N−メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メト キシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]の製造 アルゴン雰囲気下、室温でシス−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチ ル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シ クロヘキシル−1−アミン](0.263g、0.61ミリモル)およびトリフル オロ酢酸(1.0mL、13ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中溶液を0. 5時間撹拌した。反応物を炭酸水素ナトリウムおよび水で希釈し、ジクロロメタ ンで3回抽出し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させて無色油としてシス− [N−メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフ ェニル)シクロヘキシル−1−アミン]を得た。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.00(m,2H)、6.85(m,1H)、4.80(m ,1H)、3.85(s,3H)、3.84(s,不純物)、3.72(m,不純物)、3.05(s,1 H)、2.68(m,1H)、2.46(s,3H)、2.38(m,1H)、2.23(m,1H)、1. 4-2.1(m,14H+不純物)ppm。 実施例9 シス−[N−メチル−1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチ ルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]の製造 シス−[N−メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メ トキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン](0.10g、0.30ミリモル) 、ピリジン(0.12mL、1.50ミリモル)および無水酢酸(0.085mL 、0.90ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中溶液を、アルゴン雰囲気下 、室温で1時間撹拌した。該溶液を10%塩酸で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ ム)し、蒸発させた。メタノール/ジクロロメタン(2:98)で溶出するフラ ッシュクロマトグラフィーに付して精製し、無色油としてシス−[N−メチル− 1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ シフェニル)シクロヘキサン]を得た。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.81(m,2H)、6.77(s,1H)、4.77(m, 1H)、3.82(s,3H)、3.74(m,1H)、2.93(s,3H)、2.72(m,1H)、2 .42(m,1H)、1.8-2.0(m,9H)、1.72(d,J=11Hz,1H)、1.67(s,3H) 、1.60(m,2H)、1.50(m,2H)ppm。 元素分析(C223023・0.9H2Oとして) 計算値(%):C,68.33;H,8.28;N,7.24; 測定値(%):C,67.93;H ,7.86;N,7.05。 実施例10 シス−[N−メチル−N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロ ペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]の製造 アルゴン雰囲気下、0℃でシス−[N−メチル−3−シアノ−3−(3−シク ロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン](0 .099g、0.30ミリモル)およびトリエチルアミン(0.105mL、0.7 5ミリモル)のテトラヒドロフラン(1.5mL)中溶液に、クロロギ酸メチル (0.025mL、0.33ミリモル)を滴下し、得られた混合物を0.5時間撹 拌した。溶液を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。有機抽出液を 乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。酢酸エチル/ヘキサン(35:65 )で溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、無色油としてシス −[N−メチル−N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペン チルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]を得た。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.81(s,2H)、6.74(s,1H)、4.77(m, 1H) 、3.82(s,3H)、3.73(m,1H)、3.15(s,3H)、2.99 (s,3H)、2. 70(m,1H)、2.36(m,1H)、1.8-2.0(m,10H)、1.73(d,J=11Hz,1H) 、1.4-1.6(m,3H)ppm。 元素分析(C223024・0.67H2Oとして) 計算値(%):C,66.31;H,7.92;N,7.03; 測定値(%):C,66.31;H ,7.86;N,6.78。 実施例11 トランス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチル オキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]の製造 アルゴン雰囲気下、0℃でトランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチ ルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン](0.152 g、0.48ミリモル)およびトリエチルアミン(0.17mL、1.2ミリモル )のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(0.041m L、0.53ミリモル)を滴下し、得られた混合物を1.5時間撹拌した。溶液を 水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。有機抽出液を乾燥(硫酸マグ ネシウム)し、蒸発させた。酢酸エチル/ヘキサン(3:7)で溶出するフラッ シュクロマトグラフィーに付して精製し、白色泡沫体としてトランス−[N−メ トキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ シフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]を得た。融点49−51℃。 元素分析(C212824・0.25H2Oとして) 計算値(%):C,67.00;H,7.70;N,7.50; 測定値(%):C,67.16;H ,7.82;N,7.27。 実施例12 シス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキ シ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]の製造 アルゴン雰囲気下、0℃でシス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオ キシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン](0.247g、 0.72ミリモル)およびジメチルホルムアミド(1滴、触媒作用)のジクロロ メタン(3.5mL)中溶液に、塩化オキサリル(0.70mL、0.79ミリモ ル)を滴下した。反応物を室温で1時間撹拌し、ついで蒸発させた。残渣を乾燥 アセトン(5mL)に溶かし、0℃に冷却し、ナトリウムアジド(0.162g 、2.5ミリモル)の水(0.75mL)中0℃溶液に滴下した。15分後、ヘキ サン(6mL)/水(6mL)の混合物を加え、該混合物をヘキサンで2回以上 抽出し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、トルエン(5mL)で希釈し、ヘキサン を蒸発させた。80〜85℃で1時間加熱した後、メタノール(0.065mL 、 1.5ミリモル)を加え、加熱をさらに1時間、つづいて室温での撹拌を16時 間、加熱を7時間続けた。反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した 。有機抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。酢酸エチル/ヘキサ ン(25:75)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、白 色泡沫体としてシス−N−カルボニルメチル−3−シアノ−3−(3−シクロペ ンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシルアミン(0.117g、 44%)を得た。融点49−50℃。 元素分析(C212824・0.125H2Oとして) 計算値(%):C,67.31;H,7.60;N,7.48; 測定値(%):C,67.28;H ,7.53;N,7.58。治療法 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩をヒトおよび他の哺乳動物の 治療に用いるために、通常、該化合物を標準的製薬技法に従って医薬組成物とし て処方する。式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は、ヒトまたは他 の哺乳動物における、PDE IVの阻害により媒介される症状、限定されるもの ではないが、例えば喘息、アレルギー性または炎症疾患の予防または治療用の医 薬の製造に用いることができる。式(I)の化合物を、ヒトまたは他の哺乳動物 においてかかる疾患を治療するのに十分な量で投与する。 免疫不全またはサイトカイン介在疾患に付随する問題を示すHIV感染のヒト を治療およびモニターする方法が、ハンナ(Hanna)のWO90/15534( 1990年12月27日)に教示されている。一般に、初期の治療計画は、他の TNF介在病状について式(I)の化合物でTNF活性を干渉することが効果的 であることが知られている方法をまねることができる。治療した個体を、T細胞 数およびT4/T8割合および/または逆トランスクリプターゼまたはウイルス 蛋白質の濃度のようなウイルス血症測定、および/またはコノカイン介在疾患に 付随する問題の進行を周期的にチェックする。通常の治療法で効果が見られない ならば、その場合、モノカイン活性干渉薬の量を、例えば、1週につき50%ま で 増加させる。 本発明の医薬組成物は、有効な非毒性量の式(I)の化合物と、医薬上許容さ れる担体または希釈体とからなる。式(I)の化合物は、従来操作に従って、T NF産生阻害活性を誘起するのに十分な量の式(I)の化合物を、各々、標準的 医薬担体と組み合わせることにより調製した通常の投与形にて投与する。これら の操作は、成分を混合し、顆粒化し、圧縮するかまたは溶解して、適宜、所望の 調製物にすることを包含する。 従って、固体担体を用いる場合、調製物を錠剤とし、錠剤またはペレットの形 態にて、またはトローチまたはロゼンジの形態にて硬ゼラチンカプセルに入れる ことができる。固体担体の配合量は、広く変化するが、好ましくは、約25mg ないし約1gである。液体担体を用いる場合、調製物はシロップ、エマルジョン 、ソフトゼラチンカプセル、滅菌注射液、例えばアンプルまたは非水性液体懸濁 液の形態であってもよい。組成物がカプセルの形態である場合、例えば、ハード ゼラチンカプセル殻中、前記した担体を用いるいずれの慣用的カプセル化法も適 当である。組成物が軟ゼラチン殻カプセルの形態である場合、分散液または懸濁 液を調製するのに慣用的に用いられるいずれの医薬担体、例えば、水性ガム、セ ルロース、シリケート、または油を考慮に入れることができ、軟ゼラチンカプセ ル殻に配合される。シロップ処方は、一般に、化合物または塩の、フレーバー剤 または着色剤を含む液体担体、例えばエタノール、ゼラチンまたは水中懸濁液ま たは溶液からなる。 経口投与についての一日の投与量は、式(I)の化合物または遊離塩基として 換算したその医薬上許容される塩が、適当には、0.001mg/kg〜100 mg/kg、好ましくは、0.01mg/kg〜40mg/kgである。活性成 分を、活性を示すのに十分なまで、一日に1〜6回投与してもよい。 活性成分はそれだけでも投与できるが、医薬処方として投与することが好まし い。活性成分は、局所投与の場合、処方の0.001%〜10%w/w、例えば 、1重量%〜2重量%にて配合されていてもよいが、処方の10%程度、好まし くは5%を越えない、さらに好ましくは0.1%〜1%w/wからなる。 本発明の処方は、活性成分を1またはそれ以上の許容される担体と一緒に、所 望によりいずれか他の治療成分と一緒に配合してなる。担体は処方中の他の成分 と適合し、その受容者に対して毒性でないという意味で「許容される」ものでな ければならない。 当業者であれば、医薬上許容される担体または希釈体の形態および特性は、そ れと一緒に配合される活性成分の量、投与経路および他の周知の変数により決定 されることがわかるであろう。 実用例 実施例A ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の阻害効果 ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の阻害効果は 、バジャー(Badger)ら、EPO公開出願第0411754A2号(1991年 2月6日)およびハンナ(Hanna)、WO90/15534号(1990年12 月27日)に記載されているプロトコルにより測定できる。 実施例B 内毒素性ショックの2通りの実験を、式(I)の化合物についてのin vivo T NF活性を測定するのに用いた。これらの実験に用いるプロトコルは、バジャー ら、EPO公開出願第0411754A2号(1991年2月6日)およびハン ナ、WO90/15534号(1990年12月27日)に記載されている。 本明細書の実施例にて示される化合物は、内毒素の注射により誘発されるTN Fの血清レベルの低下において陽性のin vivo応答を示した。 これらの化合物を本発明に従って投与した場合、どのような毒性作用も考えら れない。 実施例C PDEイソ酵素の単離 式(I)の化合物のホスホジエステラーゼ阻害活性および選択性は、一群5つ の異なるPDEイソ酵素を用いて測定できる。異なるイソ酵素の供給源として用 いた組織は以下のとおりである:1)PDE Ib:ブタ大動脈;2)PDE Ic:モルモット心臓;3)PDE III:モルモット心臓;4)PDE IV:ヒ ト単球;および5)PDE V(「Ia」とも言う):イヌ気管。PDE Ia、 Ib、IcおよびIIIを、標準的クロマトグラフィー技法を用いて一部精製する [トーフィーおよびシースリンスキ(TorphyおよびCieslinski)、モレキュラー・ ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.),37:206〜214(1990)] 。PDE IVを、動力学的に均質になるまで、アニオン交換、続いてヘパリン− セファロース・クロマトグラフィーを連続的に使用して精製する[トーフィー( Torphy)ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)、 267:1798〜1804(1992)]。 ホスホジエステラーゼ活性は、トーフィーおよびシースリンスキ、モレキュラ ー・ファーマコロジー,37:206〜214(1990)のプロトコルにおい て記載されているようにして検定する。式(I)について本明細書に記載されて いる実施例の化合物は、ナノモルからμMの範囲にて正のIC50を示した。 実施例D 選択されたPDE IV阻害剤の、完全な組織におけるcAMP蓄積増加能を、 多量のPDE IVを含有することがわかっている、ヒト単球細胞系、U−937 細胞を用いて評価する。完全細胞におけるPDE IV阻害活性を評価するために 、非分化U−937細胞(約105細胞/反応管)を種々の濃度(0.01〜10 00μM)のPDE阻害剤と共に1分間、そして1μMプロスタグランジンE2 とさらに4分間インキュベートした。反応を開始して5分後に、17.5%の過 塩素酸を添加することにより細胞を溶解させ、1M炭酸カリウムを添加すること によりそのpHを中和し、RIAによりcAMP含量を評価した。この検定につ いての一般的プロトコルは、ブルッカー(Brooker)ら、ラジオイムノアッセイ・ オブ・サイクリックAMP・アンド・サイクリックGMP(Radioimmunoassay of c yclic AMP and cyclic GMP),アドブ・サイクリック・ヌクレオチド・レス(Adv.C yclicNucleotide Res.),10:1〜33(1979)に記載されている。式( I)について本明細書に記載されている実施例の化合物は、前記検定においてμ Mの範囲にて陽性のEC50を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO, NZ,PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,U A,US,UZ,VN (72)発明者 クリステンセン,ジークフリート・ベンジ ャミン・ザ・フォース アメリカ合衆国ペンシルベニア州19103、 フィラデルフィア、レイス・ストリート 2216番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I): [式中、 R1は、−(CR45)nC(O)O(CR45)m6、−(CR45)nC(O)NR4( CR45)m6、−(CR45)nO(CR45)m6または−(CR45)r6であり 、ここに、アルキル基は、所望により、1またはそれ以上のハロゲンで置換され ていてもよく; mは0〜2であり; nは1〜4であり; rは0〜6であり; R4およびR5は、独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され; R6は水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換アリール、アリール オキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダニル、イ ンデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テト ラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロ チオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキルまたは1または2個の不飽 和結合を有するC4-6シクロアルキルであり、ここにシクロアルキルおよび複素 環基は、所望により、1ないし3個のメチル基または1個のエチル基で置換され ていてもよい; ただし、 a)R6がヒドロキシルである場合、mは2であるか;または b)R6がヒドロキシルである場合、rは2〜6であるか;または c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、mは1また は2であるか;または d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2− テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、rは1〜6 であり; e)nが1であって、mが0である場合、−(CR45)nO(CR45)m6中 、R6はH以外の基であり; XはYR2、ハロゲン、ニトロ、NR45またはホルミルアミンであり; YはOまたはS(O)m'であり; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は水素またはXであり; R2は、独立して、所望により1またはそれ以上のハロゲンで置換されていて もよい−CH3または−CH2CH3から選択され; sは0〜4であり; R3は水素、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ置換C1-4アルキル、CH2NHC (O)C(O)NH2、−CH=CR8'CR8'、所望によりR8'で置換されていても よいシクロプロピル、CN、OR8、CH2OR8、NR810、CH2NR810、 C(Z')H、C(O)OR8、C(O)NR810またはC≡CR8'であり; Z'はO、NR9、NOR8、NCN、C(CN)2、CR8CN、CR8NO2、C R8C(O)OR8、CR8C(O)NR88、C(CN)NO2、C(CN)C(O)OR9 またはC(CN)C(O)NR88であり; ZはOR14、OR15、SR14、S(O)m'R7、S(O)2NR1014、NR1014 、NR14C(O)R9、NR10C(Y')R14、NR10C(O)OR7、NR10C(Y')N R1014、NR10S(O)2NR1014、NR10C(NCN)NR1014、NR10S( O)27、NR10C(CR4NO2)NR1014、NR10C(NCN)SR9、NR10C (CR4NO2)SR9、NR10C(NR10)NR1014、NR10C(O)C(O) NR1014またはNR10C(O)C(O)OR14であり; Y'はOまたはSであり; R7は−(CR45)q12またはC1-6アルキル(ここに、R12またはC1-6アル キル基は、所望により1ないし3個のフッ素で置換されていてもよいC1-2アル キル、−F、−Br、−Cl、−NO2、−NR1011、−C(O)R8、−C(O) OR8、−OR8、−CN、−C(O)NR1011、−OC(O)NR1011、−OC (O)R8、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)O R9、−NR10C(O)R13、−C(NR10)NR1011、−C(NCN)NR1011 、−C(NCN)SR9、−NR10C(NCN)SR9、−NR10C(NCN)NR1011 、−NR10S(O)29、−S(O)m'R9、−NR10C(O)C(O)NR1011、 −NR10C(O)C(O)R10、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピラゾ リル、トリアゾリルまたはテトラゾリルで所望により1またはそれ以上の回数置 換されていてもよい)であり; qは0、1または2であり; R12はC3-7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリジル)、ピリミジ ル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、チアゾリル、トリアゾリル 、ピロリル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、(2−ま たは3−チエニル)、(4−または5−チアゾリル)、キノリニル、ナフチルま たはフェニルであり; R8は、独立して、水素またはR9より選択され; R8'はR8またはフッ素であり; R9は、所望により1ないし3個のフッ素で置換されていてもよいC1-4アルキ ルであり; R10はOR8またはR11であり; R11は水素または所望により1ないし3個のフッ素により置換されていてもよ いC1-4アルキルであるか;またはR10およびR11がNR1011である場合、そ れらは窒素と一緒になって、所望によりO、NまたはSから選択される少なくと も1個の別のヘテロ原子を含有してもよい5〜7員環を形成し; R13はオキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾ リル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、イソ キサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これらの複素環は 、各々、炭素原子を介して結合し、非置換であるかまたは1または2個のC1-2 アルキル基で置換されていてもよく; R14は水素またはR7であるか;またはR10およびR14がNR1014である場 合、それらは窒素と一緒になって、所望によりO、NまたはSから選択される1 またはそれ以上の別のヘテロ原子を含有してもよい5〜7員環を形成し; R15はC(O)R14、C(O)NR414、S(O)27またはS(O)2NR414で ある; ただし: f)X2が酸素であり、X3およびR3が水素であり、Sが0である場合、R3は OHまたはOCH3以外の基であり; f)ZがOHであり、XがYR2(ここに、Yは酸素であって、R2はCH3で ある)であり、X2が酸素であり、X3が水素であり、sが0であり、R1がCH3 である場合、R3はCOOH以外の基であり; g)ZがOHまたはOCH3であり、X2が酸素であり、X3が水素であり、s が0であって、XがYR2である場合、R3はH以外の基であり; h)ZがOS(O)21-6アルキルまたはOS(O)2アリールであり、X2が酸素 であり、X3が水素であって、sが0である場合、R3はOR8以外の基であり; i)R12がN−ピラゾリル、N−イミダゾリル、N−トリアゾリル、N−ピロ リル、N−ピペラジニル、N−ピペリジニルまたはN−モルホリニルである場合 、qは1以外の数であるか;または j)ZがOHまたはOSO27であり、R3がCH3、CHOHまたはCH2O C1-3アルキルである場合、R12はC1-3アルコキシ以外の基であり、Xはハロ ゲン、メトキシ、エトキシ、メチルチオまたはエチルチオ以外の基であり; k)Zが−NH2、NH(C1-3アルキル)、N(C1-3アルキル)2、NH(CH2)2 -5 C(O)Ar(ここに、Arはナフチルまたはフェニルである)であ るか、またはZが非置換または置換ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル またはピペラジニルであり、R3がCH3、CHOHまたはCH2OC1-3アルキル である場合、R12はC1-3アルコキシ以外の基であり、Xはハロゲン、メトキ シ、エトキシ、メチルチオまたはエチルチオ以外の基である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2. シス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオ キシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; トランス−[N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチ ルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−メチル−N−メトキシカルボニル−3−シアノ−3−(3−シク ロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−メチル−1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペン チルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; シス−[N−メチル−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メ トキシフェニル)シクロヘキシル−1−アミン]; シス−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−3−シアノ−3− (3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキシル−1−ア ミン]; トランス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキ シ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; シス−[1−アセトアミド−3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ− 4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; トランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフ ェニル)シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]; シス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ ル)シクロヘキシル−1−アミン・塩酸塩]; シス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−(3− シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン]; トランス−[1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−3−( 3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン];および シス−およびトランス−[3−シアノ−3−(3−シクロペンチルオキシ−4 −メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オール] である請求項1記載の化合物。 3. 請求項1に記載の式(I)の化合物と、医薬上許容される賦形剤とから なる医薬組成物。 4. アレルギー性および炎症疾患の治療法であって、請求項1に記載の有効 量の式(I)の化合物を単独でまたは医薬上許容される賦形剤と組み合わせてそ の治療を必要とする対象に投与することからなる方法。 5. 腫瘍壊死因子の産生を阻害する方法であって、請求項1に記載の有効量 の式(I)の化合物を単独でまたは医薬上許容される賦形剤と組み合わせてその 阻害を必要とする対象に投与することからなる方法。
JP7510843A 1993-10-01 1994-09-23 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療 Ceased JPH09503503A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13105393A 1993-10-01 1993-10-01
US08/131,053 1993-10-01
PCT/US1994/010798 WO1995009627A1 (en) 1993-10-01 1994-09-23 Compounds, compositions and treatment of allergies and inflammation therewith

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09503503A true JPH09503503A (ja) 1997-04-08

Family

ID=22447637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7510843A Ceased JPH09503503A (ja) 1993-10-01 1994-09-23 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5780667A (ja)
EP (1) EP0722322B1 (ja)
JP (1) JPH09503503A (ja)
AU (1) AU7957894A (ja)
DE (1) DE69429101T2 (ja)
WO (1) WO1995009627A1 (ja)
ZA (1) ZA947660B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2193808A1 (en) 1999-08-21 2010-06-09 Nycomed GmbH Synergistic combination
US7772188B2 (en) 2003-01-28 2010-08-10 Ironwood Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for the treatment of gastrointestinal disorders
EA200501548A1 (ru) 2003-04-01 2006-02-24 Апплайд Резеч Системз Арс Холдинг Н.В. Ингибиторы фосфодиэстераз при бесплодии
US8969514B2 (en) 2007-06-04 2015-03-03 Synergy Pharmaceuticals, Inc. Agonists of guanylate cyclase useful for the treatment of hypercholesterolemia, atherosclerosis, coronary heart disease, gallstone, obesity and other cardiovascular diseases
EA020466B1 (ru) 2007-06-04 2014-11-28 Синерджи Фармасьютикалз Инк. Агонисты гуанилатциклазы, пригодные для лечения желудочно-кишечных нарушений, воспаления, рака и других заболеваний
CA2726917C (en) 2008-06-04 2018-06-26 Synergy Pharmaceuticals Inc. Agonists of guanylate cyclase useful for the treatment of gastrointestinal disorders, inflammation, cancer and other disorders
CA2730603C (en) 2008-07-16 2019-09-24 Synergy Pharmaceuticals Inc. Agonists of guanylate cyclase useful for the treatment of gastrointestinal disorders, inflammation, cancer and other disorders
US9616097B2 (en) 2010-09-15 2017-04-11 Synergy Pharmaceuticals, Inc. Formulations of guanylate cyclase C agonists and methods of use
WO2012118972A2 (en) 2011-03-01 2012-09-07 Synegy Pharmaceuticals Inc. Process of preparing guanylate cyclase c agonists
WO2014131024A2 (en) 2013-02-25 2014-08-28 Synergy Pharmaceuticals Inc. Agonists of guanylate cyclase and their uses
EP2970384A1 (en) 2013-03-15 2016-01-20 Synergy Pharmaceuticals Inc. Agonists of guanylate cyclase and their uses
CA2905435A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Synergy Pharmaceuticals Inc. Compositions useful for the treatment of gastrointestinal disorders
CN113388007A (zh) 2013-06-05 2021-09-14 博士医疗爱尔兰有限公司 鸟苷酸环化酶c的超纯激动剂、制备和使用所述激动剂的方法
MX2016001714A (es) 2013-08-09 2016-10-03 Ardelyx Inc Compuestos y metodos para inhibir el transporte de fosfato.
US20200368223A1 (en) 2019-05-21 2020-11-26 Ardelyx, Inc. Methods for inhibiting phosphate transport

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU3924993A (en) * 1992-04-02 1993-11-08 Smithkline Beecham Corporation Compounds useful for treating inflammatory diseases and inhibiting production of tumor necrosis factor

Also Published As

Publication number Publication date
EP0722322A4 (en) 1999-03-10
EP0722322A1 (en) 1996-07-24
AU7957894A (en) 1995-05-01
US5780667A (en) 1998-07-14
EP0722322B1 (en) 2001-11-14
ZA947660B (en) 1995-05-16
DE69429101D1 (de) 2001-12-20
WO1995009627A1 (en) 1995-04-13
DE69429101T2 (de) 2002-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3251587B2 (ja) 炎症疾患の治療および腫瘍壊死因子の産生阻害に有用な化合物
JP3195352B2 (ja) アレルギーおよび炎症疾患の治療用化合物
JP3195353B2 (ja) 炎症疾患の治療および腫瘍壊死因子の産生阻害に有用な化合物
JPH08507039A (ja) アレルギーまたは炎症疾患の治療用化合物
JP3199380B2 (ja) 化合物
CZ283425B6 (cs) Fenylové deriváty a farmaceutické prostředky s jejich obsahem
JPH09503503A (ja) 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療
US6300372B1 (en) 3-Cyano-3-(3,4-disubstituted) phenylcyclohexyl-1-carboxylates
JPH09510213A (ja) シアノ化合物およびその製造方法
JPH09503505A (ja) 化合物、組成物ならびにアレルギーおよび炎症の治療
JPH10511398A (ja) 4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシレート単量体および関連する化合物
WO2007143951A1 (fr) COMPOSÉS DOTÉS D'UNE ACTIVITÉ D'AGONISTE DU PPARγ ET LEUR APPLICATION
JP2873090B2 (ja) アレルギーおよび炎症疾患の治療用化合物
JPH11507331A (ja) 4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オール類モノマーおよび関連化合物
JPH10511391A (ja) 3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オール二量体および関連化合物
CN1681494A (zh) 在i.a.hiv的治疗中用作逆转录酶调节剂的4-(3,5-二氰基苯氧基)吡唑衍生物
EP2185525B1 (fr) Dérivés de pyrazole 3,5-carboxylates, leur préparation et leur application en thérapeutique
JPH10511387A (ja) 1,3,3−(三置換)シクロヘキサンダイマーおよび関連化合物
JP4108260B2 (ja) 置換芳香環化合物、その製造法および用途
JPH10511389A (ja) 4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−オール二量体および関連化合物
JPH10511390A (ja) 1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび関連化合物
JPH10511656A (ja) 4,4−(二置換)シクロヘキサン−1−イリジンアセテート二量体および関連化合物
JPH10511388A (ja) 3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−カルボキシレートダイマーおよび関連化合物
JP2002503200A (ja) 3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−イリジンアセテート単量体および関連する化合物
JPH10513153A (ja) Pdeiv−およびtnf−阻害剤としての1,4,4−(三置換)シクロヘキサ−1−エン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20040203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224