JPH09503155A - 多孔質基体上の重合体粒子からの複合膜及びそれらの製造 - Google Patents

多孔質基体上の重合体粒子からの複合膜及びそれらの製造

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JPH09503155A JP7506026A JP50602695A JPH09503155A JP H09503155 A JPH09503155 A JP H09503155A JP 7506026 A JP7506026 A JP 7506026A JP 50602695 A JP50602695 A JP 50602695A JP H09503155 A JPH09503155 A JP H09503155A
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Abstract

(57)【要約】 多孔質基体上に別々の粒子の分散物を沈着させることにより複合体が得られ、そしてその複合体を安定化することにより多孔質複合膜を製造する方法が開示される。又、多孔質基体の表面上に部分的に合着した粒子の安定な配列を含む多孔質複合膜が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 多孔質基体上の重合体粒子からの複合膜及びそれらの製造 技術分野 本発明は、多孔質基体上の重合体の粒子による超濾過及びミクロ濾過のための 多孔質複合膜を製造する方法及びそれらの膜に関する。 背景技術 液体分離方法における膜の使用は、化学、食品、醸造、エレクトロニックス及 び製薬の工業において急速に成長しつつある。膜は、環境技術例えばランドリー システムにおける廃水のリサイクルに次第に重要になってきている。 超濾過及びミクロ濾過は、液体分離のための十分に知られた加圧方法である。 超濾過及びミクロ濾過の膜は、概して0.001μmから10.0μmの範囲の 細孔サイズ(pore size)を有する。それらは、温度又は溶媒/非溶媒 の組み合わせにより活性化される重合体溶液の相転換を含む方法によりしばしば 製造される。 ミクロ濾過及び超濾過の膜の最近実施された技術に伴う多数の問題が存在する 。特に、所定の製造方法は、表面化学の制限された選択及び細孔サイズのコント ロールに限定される。膜の性能は、従ってこれらの制約によりせばめられる。主 な問題は、膜表面の汚れにより生ずるフラックスの低下である。汚れの傾向を低 下させただろう表面を得るために、膜の製作の変わりやすさ及び容易さを改良す ることが望ましいだろう。これらの有効な製作の技術は、経済的であり、そして 膜技術の応用を拡大するだろう。 発明の開示 密に充填された構造を形成し、さらに製造することが容易であり、経済的に魅 力的であり、化学的に安定であり、それらの応用に融通がきき、そして望ましい 熱的、機械的及びフラックス性を有する多孔質の膜を開発する重合体の粒子の性 質を利用することが、本発明の目的である。 割れ目が本質的になく、フラックスに安定であり、そしてバックフラッシング 並びに所定の液体の分離に必要な従来のクリーニング溶液に安定である、均一な 構造の安定な多孔質複合膜を得ることが、本発明の他の目的である。 重合体の粒子が、広い細孔サイズ分布を有する多孔質の基体上に沈着されて、 より狭い細孔サイズ分布を有する複合膜を得ることができることが見いだされた 。粒子間の隙間の空隙は、液体の分離を実行する目的で、溶質分子又は微粒子間 を弁別できる孔を形成する。そのようにして得られた複合膜は、例えば、液体の 分離のための超濾過及びミクロ濾過の膜として使用される。当業界で良く認識さ れているように、これらの膜は、種々の形状例えば平らなシート、カセット、螺 旋状に巻かれそして中空のファイバーのモジュールで存在できる。 一つの局面で、本発明は、 a)一つ又はそれ以上の工程で多孔質基体上に別々の(discrete)粒子 の分散物を沈着させ、それにより基体上の粒子の配列(array)を有する複 合体が得られ、そして b)複合体を安定化して複合膜を得る ことを含む多孔質の複合膜を製造する方法に関する。 他の局面では、本発明は、多孔質の基体の表面上の粒子の安定な配列からなる 多孔質複合膜である。安定な配列により、複合膜が、バックフラッシングを含む 通常の操作及びクリーニング条件に対して安定であることを意味する。 「別々の粒子1は、ここで使用されるとき、分散用液体中、又は部分的な合着 を行うことができる連続媒体中の固体有機重合体の分散物に関する。分散用液体 又は連続媒体は、水、又はアルコール及び表面活性剤の混合物、又は炭化水素で ある。好ましくは、分散用液体又は連続媒体は、水である。 「部分的な合着」は、ここで使用されるとき、粒子間の隙間の空隙を満たすこ となく製作の工程中物理的及び/又は化学的な手段により促進されるような、相 互に付着し相互間に安定な接触点を形成する重合体の粒子の能力に関する。安定 な接触点を形成することにより、粒子の配列が互いに関して安定でありそして又 多孔質の基体に関して安定であることを意味する。特に、本発明の複合膜は、バ ックフラッシング又は従来のクリーニングの一定の型に対して安定である。これ は、膜を通る液体の流れがそれがクリーニングに関するように逆転するとき、複 合膜が顕著に影響されないことを意味する。 「配列」は、この出願で使用されるとき、多孔質の基体の表面上の粒子の形状 又は配置に関する。この出願の内容では、配列は、短い範囲のオーダーの領域は 存在しそうであるが、完全に順序だった結晶状の構造に必ずしも関しない。 配列の「層]は、多孔質の基体上に形成される弁別される層の厚さに関する。 例えば、二層を有する配列は、弁別される層の厚さの統計上の平均が、配列を構 成する粒子の直径の2倍に相当する状態を記述する。当業者は、多孔質の基体の 表面が、概して不規則であり、そして二層の弁別される配列が任意の或る領域の 粒子のほぼ統計的平均数を有することができることを認識する。 「ラテックス」は、ここで使用されるとき、単量体のエマルション重合により 得られる連続的媒体中の重合体の粒子の分散物に関する。 複合膜を製造する方法における第一の工程は、多孔質の基体の表面上に粒子を 沈着することを含む。粒子の沈着は、コーティング技術の当業者に知られている 多数の方法により達成できる。これらの方法は、粒子の分散物中に基体を浸漬す ること、基体上に粒子の分散物をスプレイすること、基体上にキスコーティング するか又はロールコーティングすること、そして基体を通して分散物を濾過する ことを含む。粒子の沈着は、表面の上に粒子の配列を生ずる。多孔質の基体上の 粒子の沈着の一つの好ましい方法は、基体を通して粒子を含む分散物の、大気圧 で又は加圧下の濾過である。 本発明の実施では、配列の粒子の一つ又はそれ以上の層を得ること、そして種 々のサイズ及び化学的組成の粒子を有する多重コーティングを有することができ る。配列の粒子の層の数は、被覆されるべき基体の所定の表面積に関して分散物 中の粒子の濃度を変えることによりコントロールされうる。粒子の層の望ましい 数は、当業者に周知の方法により配列の粒子の充填オーダーの特別なタイプに要 求され るコーティングの質量を計算することにより得ることができる。粒子の充填オー ダーは、以下に議論される。例として、粒子の四層を有する配列に関し、六辺形 の密に充填された配列として、コーティングの質量は、それぞれ0.20μm、 0.60μm及び0.90μmの直径を有する粒子について0.10mg/cm2 、0.30mg/cm2、及び0.50mg/cm2であると計算される。 配列は、厚さで粒子の約1層から粒子の約1000層に変化できる。好ましく は、配列は、厚さで粒子の約2層から粒子の約100層である。さらに好ましく は、配列は、厚さで粒子の約3層から粒子の約20層である。一般に、本発明の 任意の或る態様で最も望ましい層の数は、目的とする用途、並びに層を構成する 粒子のサイズに依存するだろう。一般に、大きな粒子は、使用される層の数を少 なくするだろう。 粒子の多重層化により得られる平均な効果は、配列における全ての欠陥の影響 を顕著に最小にすることは、本発明の特別な利点である。欠陥により、粒子を結 晶状に完全にしない粒子の規則性の不連続さを意味する。これは、複合膜を工業 上実際的なやり方で製造することができる。狭い細孔サイズの分布を有する機能 的な膜を得るために、追加の手段、例えば分散物の連続相の遅い蒸発、又は重合 体の製造における乳化剤の排除を行う必要がない。 配列を構成している粒子の層は、同時に又は順次に適用でき、そして同じサイ ズ又は異なるサイズの粒子から構成できる。例えば、比較的大きな粒子の1層又 はそれ以上は、先ず多孔質の基体に適用でき、次により小さい粒子の一つの追加 の層又はそれ以上を適用できる。この手法の一つの利点は、大きな粒子が多孔質 の基体の同質性を増大させ、そして小さな粒子の適用を助けることである。他の 状況では、同じサイズの粒子の層は、同時に一つの層で適用できる。この手法の 利点は、最小の欠陥を有する弁別できる層の製造である。 複合膜の製造は、概して分散用流体の除去を含む。実験室では、液体の除去は 、約65%相対湿度で複合体を室に置き、そしてそれを外界温度で又は高温度の オーブン中で乾燥させることにより達成できる。製造工程では、分散用液体の除 去は、基体上の粒子の沈着に使用される方法に依存する。基体上の粒子のロール コーティングでは、分散用液体の除去は、分散用液体の性質に応じて所定の温度 で 液体を蒸発させることにより達成できる。大気圧で又は加圧下で濾過による沈着 は、配列の形成中分散用液体のかなりな量を除去するのに特に容易である。 本発明の複合膜を製造する第二の工程は、複合体の安定化である。複合体の安 定化は、物理的及び/又は化学的方法により達成できる。複合体の安定化は、安 定な膜、即ち粒子又は透過性の変化の損失を最小にしつつ、何れかの方向にデッ ドエンド又は十字流モードの何れかで加圧下水を通しうる膜を得るのに必要であ る。 複合体の配列を安定化する物理的な方法は、粒子の熱的合着を含む。粒子の熱 的合着の程度は、粒子又は粒子中の成分重合体のアニーリング(anneali ng)温度及びガラス転移温度(Tg)の関数である。橋かけ結合重合体の粒子 は、橋かけ結合していない重合体がそうであるはずの温度より高い温度でアニー ルされるだろう。例えば、約30分間120℃でアニールされた線状ポリスチレ ンの粒子を有する複合体は、電子顕微鏡により立証されるように、合着重合体に より満たされる粒子間の隙間の空隙により実質的に非多孔質である。一方、約5 重量%のジビニルベンゼンにより橋かけ結合されたポリスチレン粒子は、合着し て多孔質の複合体を生ずる。アニーリング温度は、低いTgを有する他の重合体 により粒子の表面を変性することを含む当業者に周知の手法により、粒子の重合 体のTg以下に顕著に低下できる。複合膜の目的とする用途に応じて、膜の安定 性、平均細孔サイズ、及び細孔サイズ分布は、アニーリング温度並びに複合体の 配列に導入されるアニーリングの程度を変えることによりコントロールできる。 複合体を安定化する化学的方法は、粒子間の化学反応を使用する。化学反応は 、粒子間の接触点の機械的強化又は補強をもたらす。化学反応の例は、粒子の橋 かけ結合又は硬化である。これは、粒子の製造方法における重合中、橋かけ結合 又は硬化を行うことができる官能基を有する単量体を導入することにより粒子の 表面を変性することによって達成できる。これらの単量体は、当業者に周知であ る。単量体の例は、グリシジルメタクリレート、アミドメチロールなどである。 これらの反応性基は、又分散物の連続相へオリゴマー状又は重合体状の物質を後 で加えることにより、粒子の加工後導入できる。配列の形成後、粒子の表面上に 吸着されたこれらの物質は、反応し、安定化工程中粒子間に橋かけ結合を形成で きる。 複合体を安定化する他の化学的方法は、多孔質の基体上に粒子を置く前に、追 加の単量体又は単量体の混合物により重合体粒子を膨潤させることにより達成で きる。使用される単量体又は単量体の混合物の量は、粒子の約2重量%から約1 50重量%に変化できる。単量体の混合物は、橋かけ結合できる官能基を有する 単量体及び重合のために好適な開始剤を含むことができる。橋かけ結合官能基を 有する単量体の量は、単量体混合物の約1重量%から約100重量%に変化でき る。開始剤は、当業者に周知のものから選ぶことができる。使用される開始剤の 量は、添加される単量体の全重量の0.05重量%から2重量%より少なく変化 できる。好ましくは、使用される開始剤の量は、添加される単量体の全重量の0 .1重量%から0.50重量%である。本発明で有用な熱開始剤は、高級アルキ ル過酸化物、又はアゾ化合物例えばアソビスイソブチロニトリル及びt−ブチル ペロオクトエートを含む。紫外線開始剤は、ベンゾインエチルエーテルを含む。 複合体中の粒子の配列は、紫外線又は熱に曝されて、粒子の付着及び配列の安定 化をもたらす重合を開始する。 複合体に安定性を導入するさらに他のやり方は、粒子の分散物に可塑剤を添加 することによる。可塑剤は、重合体の機械的性質例えば重合体の硬さ及びこわさ 及びTgを低下させるのを助ける。可塑剤は、フタレートエステル、ホスフェー トエステル、脂肪酸エステル、グリコール誘導体、炭化水素、及び炭化水素誘導 体、ケトン及び高級アルコールからなる群から選ぶことができる。好ましい可塑 剤は、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、トリクレシルホスフェート、アセ トン、ヘキサン、高級アルコール、及びイソオクタンを含む。可塑削の選択及び 使用される可塑剤の量は、重合体及び粒子の重合体成分とのその親和性に依存す る。例えば、ポリメチルメタクリレート粒子では、選ばれる可塑剤は、極性の可 塑剤例えばアセトン又はt−ブチルアルコールであり、それらは、分散物中の重 合体の固体の5重量%から25重量%に変化する量で使用できる。 種々のファクターが配列の構造及び膜の孔度、そしてその結果、本発明の複合 膜の性能に影響する。これらは、基体、分散物の粒子の組成及び形態、並びに構 造の均一性並びに粒子が充填されているオーダーの程度を含む。 本発明に好適な基体物質は、当業者に周知のものを含み、そして市販されてい る。基体は、平らなシート又は中空糸の形をとることができる。有用な基体は、 ポリスルホン、ポリアリールスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルス ルホン、ポリプロピレンセルロース、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシ ド、又はポリ塩化ビニル、ナイロン、硝酸セルロース又は酢酸硝酸セルロース、 濾紙を含む紙、プラスチック又はガラスの織り合わされた又はフェルト化ファイ バー、微孔性セラミック、グラファイト又はステンレス鋼、フッ化ポリビニリデ ン、又はポリテトラ−フルオロエチレン−共−エチレンなどを含む。 多孔質の基体は、広い細孔サイズ分布を有する不規則な表面を概して有する。 その結果、粒子は、表面上又は付近に配列で沈着されるのみならず、細孔に浸透 し基体の細孔の内部に配列を形成する。粒子が、基体の表面上に配列で支配的に 位置することが好ましい。これは、基体の化学的処理そして粒子の化学的処理に より、又はコーティング方法における高い剪断の使用又は基体の予備飽和のよう なコーティング方法に対する調節により、粒子のサイズ及び基体の細孔サイズの 適切な選択によって達成できる。概して、基体の細孔対多孔質基体の表面に最も 近い粒子のサイズの比は、0.05から7.0である。好ましい範囲は、0.3 から2.0である。 粒子の位置は、それぞれ粒子の表面と多孔質基体との間の静電性相互作用によ り都合良くコントロールできることが見いだされた。従って、正に帯電した基体 は、陰イオン性表面を有する粒子のさらに良好な保持及び付着をもたらす。さら に本発明の実施では、基体の電荷は、多価電解質又は表面活性剤のような電荷さ れた物質の吸着により都合良くコントロールできる。例えば、基体は、陽イオン 性表面活性剤、ジメチルジココアンモニウムクロリドにより被覆されて、陰イオ ン性粒子の沈着の前に正に電荷した基体を得る。ジメチルジココアンモニウムク ロリドは、Akzo Chemie Americaから商品名ARQUAD* で入手できる。多価電解質の例は、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビ ニルベンシルスルホネートなどを含む。一般に、当業者に周知の任意のイオン性 表面活性剤又は多価電解質は、本発明の目的に好適である。 本発明の目的に有用な粒子は、当業者に周知の分散重合法例えば懸濁重合、分 散重合及びエマルション重合により得られる。重合の好ましい方法は、エマルシ ョン重合である。 本発明の目的に好適な粒子は、非イオン性のモノエチレン性不飽和単量体から 製造できる。本発明の目的に好適な単量体及び単量体の混合物は、モノビニル芳 香族単量体、脂肪族共役ジエン単量体、ビニリデンハライド及びビニルハライド 単量体、アクリレート単量体、並びに1−18個の炭素原子を含むカルボン酸の ビニルエステル、メタクリロニトリル、並びにアクリロニトリルを含む。 モノビニル芳香族単量体は、6−10個の炭素原子を含む芳香族環に結合した 式 により表される部分を含む単量体である。芳香族環は、アルキル又はハロゲン置 換基により置換されていてもよい。Rは、水素又は1−4個の炭素原子を有する 低級アルキル基である。モノビニル芳香族単量体の例は、スチレン、アルファメ チルスチレン、t−ブチルスチレン、ビニルトルエン、及びハロゲン化スチレン を含む。 代表的な共役ジエンは、イソプレン、1、3−ブタジエン、2−メチル−1、 3−ブタジエン、及び1、3−ブタジエンの他の炭化水素アナログを含む。 アクリレート単量体は、モノビニル又はシビニルアクリレート又はメタクリレ ート単量体を含む。さらに、アクリレート単量体は、酸、エステル、アミド及び これらの置換された誘導体を含む。好ましいモノビニルアクリレートは、Cl− C8アルキルアクリレート又はメタクリレートである。アクリレートの例は、ブ チルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、 t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキ シルメタクリレート、及びイソブチルメタクリレートを含む。 本発明の目的に有用な好適な共単量体は、ここに参考として引用する米国特許 第5157071及び5084505号に記載されている。 配列の粒子の表面は、本発明の複合膜の細孔の表面を表す。粒子の表面は、変 性されて、膜の細孔の表面上の溶質の吸着を最低にし、それにより分離技術にお ける膜の汚れを最低にする。分離方法に使用される原料溶液中の溶質の混合物又 は微粒子の分散物の化学に応じて、その上の溶質の吸着を最低にするために、適 切な予定された表面化学を有する粒子により出発する膜をデザインすることがで きる。 粒子の表面は、多数の方法により変性できる。方法の一つは、重合方法におい て水溶性の開始剤を使用して粒子の表面上に電荷された末瑞基を導入することで ある。粒子の表面を変性する他の方法は、静電性の電荷を誘導する及び/又は水 和された重合体の相をもたらすだろう単量体を導入することである。これらの単 量体は、シードされない分散重合の単量体混合物の成分でも、又はシードされた 分散重合に導入されでもよい。これらの単量体は、例えば、アクリル酸及び/又 はヒドロキシエチルアクリレートを含む。 粒子の表面を変性する他の方法は、分散された重合方法について当業者に概し て知られている単量体状又は重合体状の表面活性剤を含むことである。代表的に は、表面活性剤は、分散物の連続相に添加される。使用される表面活性剤の量は 、コロイドとして粒子を安定にするのを助け、そして粒子間の接触を最低にしさ らに凝固を妨げるのに十分な量である。界面活性剤の選択及び界面活性剤の濃度 は、分散物中の粒子の固体の濃度により変化する。重合体の固体のレベルが高け れば高いほど、必要な界面活性剤のレベルは高くなる。界面活性剤は、又分離工 程において処理されるべき溶質混合物又は分散された粒子の性質に関して選ぶこ ともできる。本発明の利点は、広い種類の界面活性剤又は界面活性物質が好適で あるが、容易に入手できる従来の界面活性剤を使用するのが一般に満足される。 概して、界面活性剤は、陽イオン性、陰イオン性又は非イオン性界面活性剤及 びこれらの混合物から選ばれる。陽イオン性又は陰イオン性の界面活性剤は、静 電性の電荷を導入するのが望ましいとき、使用される。非イオン性界面活性剤は 、粒子上に水和された表面層を導入するのが望ましいとき、使用される。 陰イオン性界面活性剤の例は、アルキル化ジフェニルオキシドジスルホネート ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、及びナトリウムスルホこはく酸のジ ヘキシルエステルを含む。陽イオン性界面括性剤の例は、ジメチルココアンモニ ウムクロリド、ポリプロポキシ第四級アンモニウムホスフェート、及びラウリル ジメチルベンジルアンモニウムクロリドを含む。非イオン性界面活性剤の例は、 種々の同族体シリーズのノニルフェノジポリ(エチレンオキシ)エタノール、エ トキシル化アルキルフェノール、及びグリセロールエトキシレートを含む。 粒子の表面を変性するさらに他の方法は、コーティングの当業者に周知の技術 によりその上に重合体/オリゴマーを吸着させることである。吸着は、分散物の 連続媒体又は分散用液体中に溶液の重合体/オリゴマーを導入することにより達 成される。好適な重合体/オリゴマーは、多価電解質及び水和された重合体を含 む。多価電解質の例は、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、ポリビニルベンジ ルスルホネート、ポリ(ビニルピリジニウムクロリド)などを含む。水和された 重合体の例は、ポリn−ビニルアミド、ポリ(n−ビニル−2−ピロリドン)、 ポリアクリルアミド、ポリビニルイミドなどを含む。 分散重合方法により得られる粒子は、種々の物理的及び組成上の形態を有する 。組成的には、粒子は、均質な、コア/シェルの相互に浸透しあう重合体ネット ワーク又はミクロドメイン形態を有することができる。コア/シェル粒子は、粒 子の内部(コア)中の重合体が、粒子の表面(シェル)上の重合体とは異なると いう点で特徴づけられる。粒子中に一つより多い同心的なシェルが存在してもよ い。表面の重合体の厚さ即ちシェルの厚さは、全体の直径の直径の%として表示 できる。コアは、性質が支配的に疎水性であり、そしてシェルは、形成後配列を 安定化する或る化学反応を行うだろう重合体の薄い表面層により、性質が親水性 である。 均一な形態は、重合体又は共重合体が、粒子内のその位置に無関係に組成にお いて本質的に一様であるものである。 相互に浸透する重合体ネットワークの形態は、粒子が、それぞれネットワーク の形の2種の重合体を含むものである。 ミクロドメイン形態は、独特な性質例えば吸着の特徴を有する不均一性を表面 に生じさせる、粒子内の1種の重合体の分散物である。 表面上に支配的に極性又は親水性の重合体を有する粒子の形態は、本発明の目 的に好ましい組成上の形態である。 概して、本発明で有用な粒子は、形状が球状であり、0.0050μmから1 00.0μmに及ぶサイズを有する。粒子のサイズが20μm又はそれより小さ いことが好ましい。 本発明の複合膜の浸透性は、その成分の表面及びかさの孔度の関数である。粒 子の弁別される層では、表面及びかさの孔度は、配列の粒子の充填のオーダーの 度合いの関数である。かさ孔度は、体積ボイド容量で表す。表面孔度は、空隙断 面積対膜の全表面積の比で表す。 粒子が、粒子間の静電性の反発により分散された相中に結晶状の配置を形成で きることは、当業者に良く知られている。粒子は、電子顕微鏡により立証される ように、乾燥された状態で、六方密充填(HCP)又は四方密充填(CCP)又 はこれらの混合を形成できる。粒子の充填におけるオーダーの度合いは、粒子間 の間隙の空隙のサイズの分布及び粒子の配列の孔度を規定する。HCP及びCC Pに関する充填の能率は、J.V.Smith、Geometrical an d Structural Crystallography、John Wi ley & Sons、New York 1982、第2及び5章、並びにH .E.Whiteら、J.Am.Ceram.Soc.、20、155、(19 37)、並びにD.Dollimore、G.R.Heal、J.Colloi d & Interface Sci.43、233(1973)に記載された 周知の技術により計算でき、これらは、それらの教示について参考として引用さ れる。 CCPについて、配列の表面の孔度は、21.5%であり、かさ孔度は、47 .6%であろう。HCPについて、配列の表面の孔度は、9.3%であり、かさ 孔度は、26.0%であろう。六方密充填構造について、配列の細孔サイズは、 粒子サイズの約15%であると見積もられる。100%の均一性を有する構造は 、最も狭い可能な細孔サイズ分布を表す。配列の細孔サイズ分布の幅は、粒子の 充填の不規則さが増大するにつれ、増大する。サイズが0.0050μmから1 00.0μmに及ぶ球状の粒子は、六方密充填構造に基づいて、0.0008μ mから15.0μmに膜の細孔サイズを規定する。 粒子の充填におけるオーダーの度合いは、種々のファクター、例えば粒子の沈 着の動力学、粒子の分散物の固体、粒子のサイズ、電解質及びそこに存在する他 のイオン性物質の存在により測定されるような分散用媒体のイオン強度、並びに 乾燥条件に依存する。細孔サイズ分布は、種々のサイズの重合体粒子を選択的に ブレンドすることにより操作できる。本発明の実施では、粒子が、欠陥なしに完 全に均一な構造に配置される必要はない。上記のように、本発明の複合膜の可変 性は、粒子の多重層を有する配列を選択的に得ることができるという事実にある 。分離工程中、溶質が本発明の複合膜の配列を経る路は、曲がりくねっている。 粒子を多重層にすることは、細孔サイズ分布に対する粒子の充填オーダー内の欠 陥の効果が最低になるように、細孔サイズの統計的平均化をもたらす。 超濾過及びミクロ濾過の膜は、孔度、平均細孔サイズ、最大細孔サイズ、泡立 ち点、ガスフラックス、水フラックス及び分子量カットオフを含む種々のやり方 を特徴づける。これらの技術は、多孔質の膜を特徴づけるために当業者に周知で ある。Robert Kesting,Synthetic Polymer Membranes、第二版、John Wiley & Sons、New York、New York、1985、43−64ページ、Channing R.Robertson(Stanford University)、Mo lecular and,Macromolecular sieving b y asymmetric ultrafiltration membran es、ORT Report、NTIS No.PB35−1577661EA R、Sept.1984、並びにASTM Test Methods F31 6−86及びF317−72(1982)参照、そしてこれらの関連部分は、こ こに参考として引用される。 膜の細孔サイズは、走査型電子顕微鏡及び/又は泡立ち点、ガスフラックス、 水フラックス及び分子量カットオフの測定を含む二三の手法により見積もること ができる。 本発明のミクロ濾過複合膜は、ASTM F316−70により測定される、 大気圧より上の1平方インチ当たり0−300ポンド(psig)の窒素フラッ クスに関して特徴づけられる。本発明の複合膜の窒素フラックスは、多孔質基体 の対応するフラックスの関数である。一般に、複合膜の窒素フラックスは、粒子 のサイズ及び安定化の条件に応じて、多孔質基体の対応する窒素フラックスの約 0.05%より大きくそして約100%より小さい。 ミクロ濾過に有用な本発明の膜の平均細孔サイズは、好ましくは0.02μm と10μmとの間であり、さらに好ましくは0.05μmと10μmとの間であ り、これらの膜の最大細孔サイズは、好ましくは約10μmより小さく、さらに 好ましくは約8μmより小さい。 超濾過に有用な本発明の膜は、概して分子量カットオフ(MWCO)により特 徴づけられる。分子量カットオフは、膜が90%より大きい保持を有する最小の 分子量物質として規定される。超濾過膜は、それらの細孔サイズ分布に応じて、 1000−5000000の分子量範囲の多糖類物質を保持できる。 超濾過に有用な本発明の膜の平均細孔サイズは、好ましくは0.0005μm と0.10μmとの間、さらに好ましくは0.0010μmと0.05μmとの 間であり、これらの膜の最大の細孔サイズは、好ましくは約0.10μmより小 さく、さらに好ましくは約0.08μmより小さい。 本発明の複合膜は、約25℃及び約10psigで、粒子のサイズ及び安定化 の条件に応じて、多孔質基体の対応する水フラックスの約0.05%より大きく しかも約100%より小さい水フラックスを示す。 純水の浸透性は、当業者に周知の手法に従って測定される。本発明の複合膜の 水浸透性は、デッドエンドステンレス鋼装置により測定される。膜の表面積は、 約12.5cmである。浸透性の測定中に適用される圧力は、大気圧より上の1 平方インチ当たり0−約60ポンド(psig)に及ぶ。 特定の態様 以下の実施例は、説明する目的のみで含まれ、本発明の範囲又は請求の範囲を 制限することを目的としない。全ての%は、他に指示されていない限り、重量に よる。以下の実施例の全てにおいて、粒子のサイズは、エマルション重合体の特 性決定の技術で周知の手法である水力学クロマトグラフィーにより測定された。 実施例 1−粒子の製造:ミクロ濾過膜 本発明の膜の製造に有用なエマルション重合により製造された一連の粒子は、 表Iにリストされる。それらの処理は、単一段階重合又は連続する多重段階重合 の何れかを含んだ。表Iは、均一な組成及び構築された形態例えばコア−シェル の両方の粒子を記述した。概して、これらの重合は、連続的追加モードで実施さ れ、それは、1種以上の単量体の装入及び水性開始剤の装入が、機械的撹拌機を 備えた1ガロン容ジャケット付きガラス反応器に二つの別々な流れとして導入さ れたことを意味する。反応器中の最初の水性装入物は、概して所望の粒子のサイ ズに達するレベル、通常1種以上の単量体に基づいて0.25%から1%のレベ ルで導入される、界面活性剤例えば陰イオン性Aerosol MA80(Am erican Cyanamide,Stanford CN)を含んだ。水性 開始流れは、概して単量体の重量に基づいて1重量%の過硫酸ナトリウムを含ん だ。重合を開始する前に、単量体、水性装入物、及び最初の反応器装入物は、3 0分間窒素によりパージされた。反応器を70℃に保持し、過硫酸ナトリウムの 水性流れ及び1種以上の単量体の流れの両者を、約6時間連続的に供給した。反 応器を次に添加が完了した後、約30分間約85℃に加熱した。概して、実質的 に全ての単量体が重合体に転換し、添加された1種以上の単量体の量に応じて3 0−50%の固体のエマルションを生じたことが分かった。 単一段階重合及び多重段階重合間の弁別は、後者の工程では最初の反応器装入 物中にシードラテックス粒子が存在することである。シードを使用する連続的重 合が、単一段階重合の古典的なエマルション重合方法により製造できない大きな サイズの粒子の成長を可能にすることは、当業者に周知である。概して、表Iの 粒子の成長では、0.34μmより大きい粒子は、多重段階工程で製造された。 或る場合では、連続的な重合体シェルの同心的配置を確実にするために、ネット ワーク重合体中にシード粒子を橋かけ結合させることが望ましい。ジビニルベン ゼン又はアリルメタクリレートは、全単量体装入物に基づいて1−3%のレベル で有用なこれらシビニル単量体の例である。 PS:ポリスチレン PS/DVB:ジビニルベンゼンにより橋かけ結合されたポリスチレン PMMA:ポリ(メチルメタクリレート) 実施例 2−反応性シェルを有する粒子の製造:ミクロ濾過膜 バックフラッシング及びクリーニングに対する本発明の複合膜の安定性は、共 有結合が、粒子を配列に位置した後表面接触点で形成できるように、粒子の表面 上に反応性基を配置することにより得ることができる。表IIに記載された粒子 は、ヒドロキシエステル結合をあたえるエポキシ基とカルボン酸との反応に基づ いてこの点を説明するために製造された。エポキシ基は、グリシジルメタクリレ ート単量体の使用により粒子のシェル中に導入された。概して、粒子は、基体上 に配置され、次に熱処理されて接触点を共有結合的に結合した。 反応性シェルが配置された粒子は、表IIにおいて2Aとされる。これは、ポ リスチレンシード上に重合されたポリメチルメタクリレートを有する0,59μ mのコア−シェルのラテックスである。この粒子の外側のシェルは、メチルメタ クリレート、ブチルアクリレート、アクリル酸、アリルメタクリレート及びグリ シジルメタクリレートを含む橋かけ結合された重合体により変性された。シェル 重合体の厚さ、ガラス転移温度、及び反応性物質の量及びタイプは、表IIに記 載したように、変化した。0.59μmのシード粒子の表面上へのこれらの成分 の重合は、実施例1に記載したのと本質的に同じやり方で実施された。 MMA:メチルメタクリレート GMA:グリシジルメタクリレート BA:ブチルアクリレート AA:アクリル酸 AMA:アリルメタクリレート 実施例 3−6 実施例3−6は、粒子の沈着の異なる方法により、本発明の複合膜を製造する 方法を説明する。 実施例 3−重力濾過による複合膜の製造 0.2μmの名目細孔サイズを有する直径6.2cmの多孔質ポリスルホン基 体の片を、濾過セル(AMICONモデル8200)に設けた。ポリスルホンは 、Gelman Science、Inc.から商品名SUPOR(商標) 2 00で入手できる。基体を40gの(1:1)メタノール/水溶液を使用して洗 浄した。表IのラテックスICの0.7μmのポリスチレン粒子の分散物のサン プルを、0.02%固体へ脱イオン水により希釈した。50gの希釈したサンプ ルを、外部圧の付加によることなく基体上に濾過した。得られた複合体を5分間 120℃のオーブンに入れ、その後それは、電子顕微鏡及びガス浸透性のデータ を使用して特性を求めた。膜は、0.110μmの平均流れ細孔サイズを有する 基体表面上に沈着された、厚さ約4層の重合体粒子の配列を有した。 実施例 4−加圧濾過による複合膜の製造 0.2μmの名目細孔サイズを有する多孔質ポリスルホン基体(SUPOR(商 標) 200)の直径6.2cmの片を、濾過セル(AMICONモデル8200 )に設けた。基体を40gの(1:1)メタノール/水溶液を使用して洗浄した 。表IのラテックスICの0.7μmのポリスチレン粒子の分散物のサンプル を、0.02%固体へ脱イオン水により希釈した。50gの希釈したサンプルを 、5psigの圧力を加えて基体上に濾過した。得られた複合体を5分間120 ℃のオーブンに入れ、その後電子顕微鏡及びガス浸透性のデータを使用してその 特性を求めた。膜は、0.147μmの平均流れ細孔サイズを有する基体表面上 に沈着された、厚さ約4層の重合体粒子の配列を有した。 実施例 5−Meyer Rodを使用することによる複合膜の製造 0.2μmの名目細孔サイズを有する多孔質ポリスルホン基体(SUPOR(商 標) 200)の2インチ×3インチの片を、1分間脱イオン水中に浸漬した。そ れをガラスプレート上に置き、過剰の水をゴムローラを使用して除いた。0.3 4μmのポリスチレン(ラテックス1B、表1)の分散物のサンプルを脱イオン 水により希釈して、The Dow Chemical Companyから商 品名DOWFAX 8390として入手できる0.5重量%のアルキル化ジフェ ニルスルホネート界面活性剤及び2重量%の固体を含む分散物を得た。この希釈 されたサンプルに、スチレンの0.1重量%でベンゾインエチルエーテルを含む 、重合体の重量に基づいて8%のスチレン単量体を加え、そして処理された分散 物を基体の一端に置いた。#4Meyer棒を使用して表面全体に分散物を塗る ことにより基体を被覆した。過剰の分散物を、それをガラスプレートから吸い取 ることにより除いた。サンプルを次に約65%の相対湿度の室に置き、一晩外界 温度で乾燥させた。コーティングを、それを20分間紫外線照射に曝すことによ り固定した。この膜は、0.104μmの平均流れ細孔サイズを有した。 実施例 6−ディップコーティングによる複合膜の製造 複合膜は、約10秒間SUPOR(商標) 200の基体の一面を実施例5の 分散物の表面と接触させ、次にそれを取り去り水平に保持することにより製造さ れた。過剰の分散物を底の端から吸い取り、その後サンプルを平らに置き、カバ ーし、そして約65%の相対湿度及び外界温度で一晩乾燥させた。コーティング を、それを20分間紫外線照射に曝すことにより固定した。この膜は、0.09 6μmの平均流れ細孔サイズを有した。 実施例 7−熱アニーリングによる複合膜の安定化 2種の複合膜を実施例4に記載されたやり方を使用して製造したが、但し膜の 唯一つは、5分間120℃でアニールした。 これらの膜の安定性は、基体及びガス流れに関して二つの異なる方向、即ち上 流の方向及び下流の方向で、複合体の粒子層により、複合膜の平均流れ細孔サイ ズを測定することにより調べられた。粒子の配列が下流の側にあるようにガスを 供給することにより、ガスの流れにより配列を分裂する能力は、増加されるだろ う。粒子の配列が上流の側にあるようにガスを供給することにより、それにより 基体中へ粒子を押し込むことは、配列に対する全ての分裂を最小にするだろう。 下流に位置する粒子層を有する未アニール配列に関する平均流れ細孔サイズは、 未被覆SUPOR(商標) 200のそれ、即ち0.27μmと殆ど同じである ことが分かり、未固定コーティングが不安定であることを示した。結果は、以下 の表IIIに示される。 実施例 8−単量体による化学的固定化による複合膜の安定化 2種の複合膜を製造した。1種は、化学的に安定化され、そして他は、そうで はなかった。 0.2μmの名目細孔サイズを有する多孔質ポリスルホン基体(SUPOR(商 標) 200)の直径6.2cmの片を、濾過セルAMICONモデル8200に 設けた。基体を40gの(1:1)メタノール/水溶液を使用して洗浄した。表 IのラテックスICの0.7μmのポリスチレン粒子の分散物のサンプルを、2 .0%固体へ脱イオン水により希釈した。このサンプルを、重合体固体の重量に 基づいて8%のスチレンにより処理した。スチレン単量体は、0.1重量%のベ ンゾインエチルエーテルを含んだ。処理された分散物のサンプルを、0.02% 固体へ脱イオン水により希釈し、50gの希釈したサンプルを、濾過セルの供給 側へ5psigの圧力を加えて基体上に濾過した。得られた複合体を、それを2 0分間紫外線照射に曝すことにより安定化させた。膜は、実施例7に記載され たやり方を使用して安定性についてテストされた。2種の複合膜の安定性の結果 は、以下の表IVに示される。 実施例 9−細孔サイズの変性及び基体の細孔サイズ分布 それぞれ複合膜及び未被覆ポリスルホン基体に関する平均流れ細孔サイズ及び それらの標準偏差は、乾燥/湿潤ガス流れ手法を使用して測定された。結果は、 以下に表Vに示される。複合膜は、ポリスルホン基体より小さい平均流れ細孔サ イズ及び標準偏差を有した。 実施例 10−一定の粒子サイズ、異なる組成 それぞれ異なる分散物を有する2種の膜を製造した。1種の膜は、実施例8の 方法に従って表I、ラテックスICの0.7μmのポリスチレン(PS)粒子に より製造したが、但し分散物は、スチレンの重量に基づいて0.1重量%のベン ゾインエチルエーテルを含む、固体の重量に基づいて4重量%のスチレンにより 処理され、そして0.02%の固体に希釈された。第二の膜は、実施例8の方法 に従って表I、ラテックス1Hの0.69μmのPMMA/PS粒子により製造 したが、但し分散物は、MMAの重量に基づいて0.1重量%のベンゾインエチ ルエーテルを含む、固体の重量に基づいて4重量%の(MMA)により処理され 、そして0.02%の固体に希釈された。平均流れ細孔サイズ及びそれらの標準 偏差は、ガス流れ手法を使用して測定された。結果は、以下の表VIに示される 。2種の膜の平均流れ細孔サイズに顕著な差は存在しない。 実施例 11−粒子サイズに対する細孔サイズの相互関係 それぞれ直径が0.21μm(ラテックス1E,表I)及び0.34μm(ラ テックス1F、表I)であるポリメチルメタクリレート粒子の分散物の2種のサ ンプルは、実施例1に記載したように製造された。それぞれのサンプルは、MM Aの重量に基づいて0.1重量%のベンゾインエチルエーテルを含む、固体の重 量に基づいて4重量%のMMAにより処理された。サンプルを、次にそれぞれ0 .01%及び0.02%の固体に希釈した。2種の膜を次に実施例8の方法に従 って製造した。平均流れ細孔サイズ及びそれらの標準偏差をガス流れ手法により 測定した。結果を以下の表VIIに示される。データは、小さい粒子は小さい細 孔を生じたことを示す。 実施例 12−層の厚さのコントロール 0.34μmのポリメチルメタクリレート(PMMA)(ラテックス1F、表 I)の分散物の2%固体サンプルを、MMAあの重量に基づいて0.1重量%の ベンゾインエチルエーテルを含む、固体の重量に基づいて4重量%のMMAによ り処理された。サンプルを、次に0.01%の固体に希釈した。2種の膜を、実 施例8の方法に従って49g及び98gの単量体処理分散物サンプルを使用して 構築した。平均流れ細孔サイズ及びそれらの標準偏差は、乾燥/湿潤流れ手法に より測定された。結果は、以下のVIIIに示される。これらのデータは、膜の 輸送の性質は、沈着された粒子の層の厚さにより影響されることを示す。 実施例 13−ミクロ濾過膜の純水浸透性 膜を、ラテックス1C、表Iの0.70μmのポリスチレン粒子の分散物、並 びに0.69μmのコア/シェルのポリスチレン−ポリメチルメタクリレートP S/PMMA(ラテックス1H,表I)の分散物により製造した。膜は、濾過手 法によってこれらの分散物50gを使用することにより構築され、そして先の実 施例に記述されそして以下の表IXにリストされた方法により安定化された。実 施例の一つでは、アセトンを合着助剤として使用し、そして多孔質基体上への分 散物の濾過の前に分散物ひ導入された。水浸透性は、当業者に周知のやり方によ り5及び10psiで直径4cmのデッドエンド濾過セルで測定された。SUP OR(商標) 200基体に関する比較データを含む複合膜に関するデータを、 以下の表IXに報告する。 実施例 14−表面変性グリシジルメタクリレート(GMA)シェル重合体を有 する膜の製造 0.45μmの名目細孔サイズを有する直径6.2cmの多孔質ポリスルホン 基体の片を、濾過セル(AMICONモデル8200)に設けた.ポリスルホン 、SUPOR(商標) 450、Gelman Sciences Inc.を 、(1:1)メタノール/水溶液により湿潤させ、その後陽イオン性界面活性剤 、ARQUAD 2C−75(Akzo Chemie America、Mc Cook、IL)の0.2%溶液50mLを、基体を通して濾過し、その一部を 表面上に保持した。ポリスルホンを、2psiの適用された圧力で脱イオン水2 00mLを使用し、次に約4mLの(1:1)メタノール/水溶液の適用により 、フラッシュした。そのシェルがGMA(表IIのラテックス2B)により変性 された0.65μmのラテックスの20%固体サンプルを0.02%に希釈した 。この反応性シェルのガラス転移温度は、約80℃であると計算された。50g の希釈されたサンプルを、濾過セルの供給側へ2psiの圧力の付加により基体 上に濾過した。得られる複合膜を60分間120℃のオーブンに置いた。重合体 粒子の薄い層は、厚さ4層であると見積もられた。この膜は、5.2(mL分-1 cm-2)の純水フラックス及び0.116μmの平均流れ細孔サイズを有した。 実施例 15−バックフラッシュ安定性の測定 実施例14で製造された膜を、粒子により被覆された表面が、セルの低圧側上 で水の流れに関して下流に位置するように、実施例13に記載されたセルに置い た。膜を初めに(1:1)メタノール/水溶液により湿らせた。水フラックスを 次に10分の間隔で10psiの増加させつつ10psiから40psiの経膜 圧力を測定した。それぞれの測定後、圧力を10psiへ戻し、水フラックスを 再び測定した。10psiのフラックスを、適用される経膜圧に関係なく一定に 決め、それは、膜がこの圧力範囲で本質的に安定であることを示した。これらの 圧力処理の前及び後にとられた電子顕微鏡写真は、どんな変化もラテックスコー ティングに生じなかったことを示した。 実施例 16−カセイに対する膜安定性の測定 実施例14に製造された膜の3種のサンプルを、75℃で5.0N NaOH の撹拌した溶液中で懸濁させた。サンプルを、それぞれ30、60及び120分 で取り出し、脱イオン水により洗浄し、そして一晩外界条件で乾燥させた。電子 顕微鏡による検査は、どんな変化も粒子の沈着した表面層に生じなかったことを 示した。 膜は、実施例14と同じやり方を使用して製造したが、但し膜は60分間11 0℃で乾燥した。この膜を、直径10cmのステンレス鋼十字流濾過セルに設け 、水酸化ナトリウムの1.0N溶液を、80℃で30分間その表面に流した。十 字流の速度は、6.5cm3/秒であった。膜をセルから取り出し、脱イオン水 により洗浄し、そして一晩外界条件で乾燥させた。電子顕微鏡による検査は、ど んな変化も粒子の沈着した表面層に生じなかったことを示した。実施例13に記 載されたようにこの膜の水フラックスの次の検査は、それが8時間一定(10p si)であることを示した。 実施例 17−GMA変性粒子:高温度で安定化された膜 膜は、実施例13のやり方に従って製造されたが、但し表IIのサンプル2C からの粒子を使用した。これらの粒子は、約115℃の計算されたガラス転移温 度を有するシェル重合体を有した。2種の膜を製造され、150℃でそれぞれ1 及び2時間硬化した。バックフラッシュ安定性を実施例15に記載されたように 測定した。10psiのフラックスが、40psiまでに適用される全ての高い 圧力に無関係であることが分かった。さらに、バックフラッシュ実験前及び後の 平均細孔サイズは、ASTM F316−70に記載されたガス浸透性データに より測定された。これらのデータは、以下の表Xにある。 実施例 18−後で添加された試薬に基づく安定化:ビスフェノールAジグリシ ジルエーテル カルボン酸を含むシェル重合体により変性された0.66μmのラテックス( 表IIのラテックス2D)の20%溶液を、ビスフェノールAジグリシジルエー テルの100%溶液のモル当量と混合し、30分間振とうした。膜を次に実施例 14のやり方を使用しで製造したが、但しそれを80℃で16時間オーブンに置 いた。実施例15におけるようなバックフラッシュの安定性の測定は、10ps iの水フラックスが50psiまでの適用される膜圧に無関係であることを示し た。これらの膜上で得られた電子顕微鏡写真は、粒子配列の均一性がこれらの実 験の圧力範囲に無関係であることを示した。 実施例 19−反応性シェルを有する粒子の製造:超濾過膜 超濾過範囲即ち0.0010μmから0.1000μmより小さい細孔サイズ を有する膜の製造は、約0.2000μmより小さい小粒子を必要とする。これ らの超濾過膜は、表XIにリストされた粒子により製造された。それらは、実施 例14及び19に記載された同じ化学に基づいて反応性シェルにより安定化され た。これらの粒子の小さいサイズ及び多量の表面積とすれば、シェルの厚さは、 表IIの粒子に比較して比較的薄い。 これらの粒子は、コア/シェルの形態を有する。シード粒子は、実施例1に記 載されたような連続付加方法で製造された0.072μmの直径を有する橋かけ 結合されたポリメチルメタクリレート粒子(表XI、ラテックス11A)であっ た。このシード粒子を次に表XIに同定される反応性シェルによる次の重合で被 覆された。シェルの計算されたガラス転移温度は、25℃であった。反応性シェ ルを有する4種の粒子は、表XIに記載され、それぞれのシェルは、異なる厚さ を有する。シェルの厚さの変動は、これらの粒子により製造された超濾過膜のサ イズ弁別性の細かいコントロールを可能にした(例22参照)。 実施例 20−超濾過膜の構築 0.1μmの名目細孔サイズを有する直径6.2cmの多孔質ポリスルホン基 体の片を、メタノール/水(1:1)の溶液により湿らせ、そして濾過セル(A MICONモデル8200)に設けた。ポリスルホンは、商品名SUPOR(商 標)100でGelman Sciences、Inc.から入手される。ポリ スルホンを、40gのメタノール/水(1:1)の溶液により洗浄し、その後A RQUAD 2C−75界面活性剤(Akzo Chemie America ;McCook、IL)の0.2%固体アルコール性溶液(メタノール/水1: 1)50mLを、基体を通して濾過した。ポリスルホンを、200mLの脱イオ ン水を使用して2psigの適用圧力によりフラッシュし、次に表面上に残った ままにされた約4mLのメタノール/水(1:1)の溶液を適用した。実施例1 で製造されたラテックスIDのサンプルを、イオン交換樹脂(BIORAD A G 501−X8)により処理した。処理されたラテックスを次に0.02%の 固体に希釈した。50gの希釈したサンプルを、濾過セルの供給側に2psig の圧力の付加により基体の上へ濾過した。得られる複合体を濾過セルから取り除 き、外界条件で乾燥させた。重合体粒子の薄いコーティングは、8層の厚さであ ると見積もられた。 AMICON TCF2 十字流セルを使用して、複合膜及びSUPOR(商 標)100基体の保持特性を調べた。十字流の速度は、27mL/分にセットさ れ、そして5psigの膜透過圧を使用した。複合膜及び未変性基体の両者は、 9300−7000000ダルトンの間の分子量を有する0.01%のデキスト ラン溶液によりチャレンジされた。デキストラン分子の90%保持に相当する質 量として規定される、分子量カットオフ(MWCO)は、浸透物上のサイズ排除 クロマトグラフィーを行うことにより測定された。複合物のMWCOは、300 000ダルトンであったが、基体のそれは、106ダルトンより大きかった。 実施例 21−超濾過膜の構築:多重コーティング 実施例20に記載された構築方法に従って、膜を、実施例19の表XIにリス トされたラテックス11Eを使用して製造された。沈着したコーティングは、8 層の厚さがあると計算された。同じ粒子の第二のより薄いコート(約2層である と計算された)を、0.02%固体のラテックスの加圧濾過(2psig)によ る複合体の一つへ適用した。それぞれのコーティング後、複合膜を、外界条件で 乾燥させた。 これら二つの膜の保持特性を、5psigの膜透過圧及び27mL/分の十字 流速度でAMICON TCF2十字流セルを使用して膜を通るデキストラン( 9300−2000000ダルトン)の0.01%溶液を濾過することにより比 較した。表XIIは、濾過の初めの1分間に集められた浸透サンプル中のデキス トランの濃度から得られた二つのMWCO値を比較する。 表XIIの膜1及び2の電子顕微鏡写真は、第二のコーティングが第一のコー ティングに存在する欠陥を満たし、粒子のさらに均一な弁別層をもたらすことを 示した。 実施例 22−分離性能に対する反応性シェルの厚さの効果 多重に被覆された膜を、実施例21に記載された構築方法により、表XI(1 1B、11C及び11D)にリストされたラテックスを使用して製造した。最初 の粒子のコーティングは、8層の厚さであると計算され、そして第二のより薄い コートは、約2層であった。 デキストラン(9300−100000ダルトン)の0.004%溶液を、圧 力を適用せず、AMICON 8050の撹拌したデッドエンドセルを使用して 、得られる膜を通して濾過した。濾過への45分で集められた浸透サンプルから 得られるMWCO値は、表XIIIに示される。100000ダルトンより大き いそのMWCO値は、100000の分子量のデキストランサンプルの多分散性 の性質からの結果を見積もることができる。 これらのデータは、MWCO値が反応性のシェルの厚さの関数であり、これら の膜のサイズの弁別のコントロールを可能にすることを説明する。 実施例 23−異なるサイズの粒子を重ねることにより製造された複合膜 多重に被覆された膜を、実施例1にリストされたラテックス1G及び実施例1 9にリストされたラテックス11Eを使用して作成した。基体は、0.2μmの 名目細孔サイズを有し、そして商品名SUPOR(商標)200でGelman Sciences、Inc.から入手される。0.59ミクロンの粒子(ラテ ックス1G)のコーティング(厚さ4.6層であると計算される)は、実施例2 0に記載されたように、ポリスルホン基体に適用された。得られる複合体構造は 、MMAのUV誘導重合により安定化された(実施例9参照)。0.087ミク ロンの粒子(ラテックス11E)の第二のコート(厚さ8層であると計算される )を、2psigの加圧濾過により複合体へ適用された。室温で乾燥後、0.0 87ミクロンの粒子の第三のコート(厚さ8層であると計算される)を同じやり 方で適用された。得られる構造物は、室温で乾燥された。 保持は、実施例22に記載された条件下で0.004%のデキストラン溶液( 9 300−100000ダルトン)の濾過により調べられた。濾過への1及び45 分で得られるサンプルに関する90%保持質量(MWCO)の値は、表XIVの 記載事項1に示される。比較のために、同じ条件で得られたデータは、ラテック ス11Dにより製造された実施例22の8+2層の膜について表XIVの記載事 項2に示される。表XIVの記載事項1及び2は、デキストラン溶液の濾過への 5及び55分でこれら2枚の膜に関する浸透物フラックスを示す。 これらの結果は、異なる直径を有する重ねられている粒子が、いかに大きな細 孔基体上の複合膜を生成させうるかを説明しており、それは、フラックスを増大 させるが、同様な保持特性をもたらす。 実施例 24−分離性能に関するコーティングの厚さの効果 3種の多重に被覆された膜を、実施例1にリストされたラテックス1G及び実 施例19の表XIにリストされたラテックス1Eを使用して、実施例23に記載 された構築の方法に従って作成した。それぞれの場合では、4.6層の0.59 ミクロンの粒子(ラテックス1G)及び8層の0.087ミクロンの粒子(ラテ ックス11E)を、0.2μmのポリスルホン(SUPOR(商標)200)基 体上に適用し、安定化した。0、4又は8層の何れかの0.087ミクロンの粒 子の追加のコーティングを、加圧(2psig)濾過により適用し、構造物を乾 燥させた。 保持特性は、実施例22に記載されたように調べられた。濾過への45分でと られたリストされたサンプルに関するこれらの条件下の観察された分子量カット オフ植は、表XVにリストされる。デキストラン溶液の濾過中のこれらの膜に関 する浸透物フラックスは、記載事項2−4として表XVIにリストされる。 これらのデータは、MWCO及びフラックスの両者が層の厚さにより影響され ることを説明する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月15日 【補正内容】 請求の範囲(補正) 1.a)一つ又はそれ以上の工程で多孔質基体の表面上に、懸濁、分散又はエマ ルション重合により得られる別々の球状の重合体性粒子を 沈着させ、それにより 基体上の粒子の配列を有する複合体が得られ、そして b)複合体を安定化するための物理的又は化学的な手段を使用して複合膜を得る ことを含む多孔質複合膜を製造する方法。 2.分散物の粒子が、1種又はそれ以上の重合体を含む請求項1の方法。 3.複合膜が、粒子の重合体のガラス転移温度より高い温度でアニーリングする ことにより安定化される請求項2の方法。 4.複合膜が、単量体、界面活性剤、又は化学反応を行うことができる官能基を 含むオリゴマー性又は重合体性物質により粒子を処理することにより安定化され る請求項1の方法。 5.基体の表面上の粒子の沈着を促進する物理的又は化学的な手段により、基体 、粒子又はその両者を処理することをさらに含む請求項1の方法。 6.複合膜の細孔サイズが、0.0008μmに等しいか又はそれより大きく、 そして15.00μmに等しいか又はそれより小さい請求項1の方法。 7.粒子が、多孔質基体の上に沈着され、そして1層より多い層を有する配列を 形成する請求項1の方法。 8.配列が、異なるサイズの粒子の層からなる請求項7の方法。 9.表面に最も近い層中の粒子が、次の層中の粒子より大きい請求項8の方法。 10.粒子が同じサイズである請求項7の方法。 11.粒子が、親水性の表面を有する請求項1の方法。 12.請求項1−11の方法に従って製造された多孔質複合膜。 13.多孔質基体の表面上の部分的に合着した球状の重合体性の粒子の1層より 多い層の安定な配列を含む多孔質複合膜。 14.配列が、異なるサイズの粒子の層からなる請求項13の膜。 15.表面に最も近い層中の粒子が、次の層中の粒子より大きい請求項14の膜 。 16.粒子が同じサイズである請求項13の膜。 17.粒子が、親水性表面を有する請求項13の膜。 18.0.0008μmに等しいか又はそれより大きく、そして15.00μm に等しいか又はそれより小さい細孔サイズを特徴とする請求項13の膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KR,KZ,LK,LT,LU,LV, MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ,TT ,UA,US,UZ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)一つ又はそれ以上の工程で多孔質基体の表面上に別々の粒子の分散物を 沈着させ、それにより基体上に粒子の配列を有する複合体が得られ、そして b)複合体を安定化するための物理的又は化学的な手段を使用して複合膜を得る ことを含む多孔質複合膜を製造する方法。 2.分散物の粒子が、1種又はそれ以上の重合体を含む請求項1の方法。 3.複合膜が、粒子の重合体のガラス転移温度より高い温度でアニーリングする ことにより安定化される請求項2の方法。 4.複合膜が、単量体、界面活性剤、又は化学反応を行うことができる官能基を 含むオリゴマー性又は重合体性物質により粒子を処理することにより安定化され る請求項1の方法。 5.基体の表面上の粒子の沈着を促進する物理的又は化学的な手段により、基体 、粒子又はその両者を処理することをさらに含む請求項1の方法。 6.複合膜の細孔サイズが、0.0008μmに等しいか又はそれより大きく、 そして15.00μmに等しいか又はそれより小さい請求項1の方法。 7.粒子が、多孔質基体の上に沈着され、そして1層より多い層を有する配列を 形成する請求項1の方法。 8.配列が、異なるサイズの粒子の層からなる請求項7の方法。 9.表面に最も近い層中の粒子が、次の層中の粒子より大きい請求項8の方法。 10.粒子が同じサイズである請求項7の方法。 11.別々の粒子の分散物が、親水性の表面を有する粒子からなる請求項1の方 法。 12.請求項1−11の方法に従って製造された多孔質複合膜。 13.多孔質基体の表面上の部分的に合着した粒子の1層より多い層の安定な配 列を含む多孔質複合膜。 14.配列が、異なるサイズの粒子の層からなる請求項13の膜。 15.表面に最も近い層中の粒子が、次の層中の粒子より大きい請求項14の膜 。 16.粒子が同じサイズである請求項13の膜。 17.別々の粒子の分散物が、親水性表面を有する粒子からなる請求項13の膜 。 18.0.0008μmに等しいか又はそれより大きく、そして15.00μm に等しいか又はそれより小さい細孔サイズを特徴とする請求項13の膜。
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