JPH09503012A - 改善されたクリーニング性能を有する増粘水性洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、改善されたクリーニング性能のための短鎖界面活性剤を含む水性液体洗剤組成物である。前記組成物は、粘度を復元するための長鎖アミンオキシドとアルキルサルフェートとの混合物を更に含む。

Description

【発明の詳細な説明】 改善されたクリーニング性能を有する増粘水性洗剤組成物 技術分野 本発明は、増粘水性洗剤組成物に関する。 背景技術 アミンオキシドなどの長鎖界面活性剤を含む液体洗剤組成物は、当該技術上に おいて既知である。このような組成物は、典型的には、米国特許第４ ２８２ １０９号明細書、ＥＰ第２７４ ８８５号明細書、ＥＰ第２３３ ６６６号明細 書、ＤＥ第２８ ３７ ８８０号明細書およびＥＰ第３０ ４０１号明細書にお けるようなものである。 このような組成物は、良好なクリーニング性を有することが望ましい。しかし ながら、長鎖アミンオキシドは、最適のクリーニング性能を与えないことが見出 されている。本発明の第一の目的は、改善されたクリーニングを有する長鎖界面 活性剤を含むクリーニング組成物を提供することにある。 この目的に対応して、短鎖界面活性剤の配合が、有益であり且つこの目的に適 合し、それによってクリーニング性能が高まることが見出された。 しかしながら、このような組成物中で性能を高めるために必要とされる量の短 鎖界面活性剤の配合は、組成物の粘度を減少させることが観察された。それにも かかわらず、この組成物は、垂直表面および水平に対して傾斜した表面に接着す るように高度の粘度を有していることが肝要であると考えられている。 すなわち、本発明の更に他の目的は、長鎖界面活性剤および短鎖界面活性剤を 含み、粘度を保持する液体組成物を提供することにある。 この目的に対応して、粘度は、アミンオキシドとアルキルサルフェートとの混 合物、より詳細には、Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆鎖アミンオキシドとＣ₁₂〜Ｃ₁₄アルキルサルフ ェートとの混合物の使用によって短鎖界面活性剤の添加時においても保持するこ とができることが見出された。 本発明の更に他の利点は、追加の増粘剤の必要がないことである。 長鎖界面活性剤を含む増粘性組成物は、技術上既知である。 米国特許第４ ２８２ １０９号明細書は、次亜塩素酸塩および３：４または それ以上の比率のアミンオキシドＣ₁₀〜Ｃ₁₈およびアルキルサルフェート Ｃ₈ 〜Ｃ₁₂を含む増粘量の界面活性剤ブレンドを含む増粘漂白剤組成物を開示してい る。 ＥＰ第２７４ ８８５号明細書は、分枝鎖Ｃ₁₅アミンオキシドと直鎖Ｃ₁₅アミ ンオキシドとの混合物と共にアルカリ金属次亜塩素酸塩および直鎖Ｃ₁₄アミンオ キシドを含む増粘漂白組成物を開示している。短鎖界面活性剤は述べられていな い。 ＥＰ第２３３ ６６６号明細書は、次亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩可溶性界面活 性剤および脂肪酸のアルカリ金属塩を含む増粘漂白組成物の製法を開示している 。洗剤活性成分としては、アミンオキシド、好ましくはラウリルジメチルアミン が挙げられている。 ＤＥ第２８ ３７ ８８０号明細書は、アルカリ金属次亜塩素酸塩および増大 された粘度のための各種の鎖長（Ｃ₅〜Ｃ₁₇）の分枝アミンオキシドと線状アミ ンオキシドとの混合物を含む漂白組成物をカバーしている。他の長鎖または短鎖 界面活性剤は述べられていない。 ＥＰ第３０ ４０１号明細書は、次亜塩素酸塩を含み且つｐＨおよび粘度を含 めて或る多数の製品特性を有する増粘漂白組成物をカバーしている。Ｃ₈〜Ｃ₁₈ アミンオキシドと脂肪酸との混合物は、増粘剤として好ましい。他の界面活性剤 は、開示されていない。 発明の開示 本発明の組成物は、粘度４０ｃｐｓ〜４０００ｃｐｓを有し、減粘短鎖界面活 性剤（該界面活性剤は疎水部分および親水部分を含み、疎水部分の鎖長はＣ₆〜 Ｃ₁₀である）を含む。 また、組成物は、粘度復元長鎖界面活性剤混合物を含む。前記混合物は、式Ｒ₁ Ｒ₂Ｒ₃ＮＯ（式中、Ｒ₁は線状Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆アルキル基であり、Ｒ₂およびＲ₃は独 立にＣ₁〜Ｃ₃アルキル基である）に係るアミンオキシドおよび式Ｒ₄ＯＳＯ₃Ｍ（ 式中、Ｒ₄はＣ₁₂〜Ｃ₁₄アルキル基であり、Ｍはアルカリ金属である）に係るア ルカリ金属アルキル硫酸塩を含む。また、組成物は、好ましくは、次亜塩素酸塩 を含む。 ここで与えるすべての比率、％および部は、特に断らない限り、全組成物の重 量％基準である。 発明を実施するための最良の形態 １．短鎖界面活性剤 本発明に係る組成物は、短鎖界面活性剤を含む。前記界面活性剤は、疎水部分 および親水部分を含み、疎水部分の鎖長はＣ₆〜Ｃ₁₀である。本発明に係る組成 物のクリーニング性能は、前記短鎖界面活性剤の配合によって増進できることが 見出された。 すべての界面活性剤は、疎水部分および親水部分を含むという点で共通である 。短鎖界面活性剤とは、ここで疎水部分としてＣ₆〜Ｃ₁₀アルキル鎖を含む界面 活性剤を意味する。このような短鎖界面活性剤は、従って、より短いアルキル鎖 を有する以外はこの分野で常用されているものであり、且ついかなる種類も有す ることができる。従って、ここで使用するのに好適な短鎖界面活性剤としては、 Ｃ₆〜Ｃ₁₀アルキルサルフェート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＳＯ₄）、アルキルエーテルサルフ ェート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀（ＯＣＨ₂ＣＨ₂）ｅＳＯ₄）、アルキルスルホネート （Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＳＯ₃）、アルキルスクシネート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＯＯＣＣＨ₂ＣＨ₂ＣＯ ＯＺ）、アルキルカルボキシレート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＣＯＯＭ）、アルキルエーテル カルボキシレート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀（ＯＣＨ₂ＣＨ₂）_eＣＯＯＭ）、アルキルサルコキ シネート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＣＯＮ（ＣＨ₃）Ｒ）、アルキルスルホスクシネート（Ｃ₆ 〜Ｃ₁₀ＯＯＣＣＨ（ＳＯ₃Ｍ）ＣＨ₂ＣＯＯＺ）、アミンオキシド（Ｃ₆〜Ｃ₁₀Ｒ Ｒ′ＮＯ）、およびベタイン（Ｃ₆〜Ｃ₁₀Ｎ⁺（ＣＨ₃）₂ＣＨ₂ＣＯＯ^-）が挙げら れる。カッコ内の式中、ｅは０〜２０であり、ＺはＭまたはＲであり、ＭはＨま たは対イオン、例えば、技術上既知のもの、例えば、Ｎａ、Ｋ、Ｌｉ、ＮＨ₄、 アミンであり、ＲおよびＲ′はＣ₁〜Ｃ₅アルキル基（場合によってヒドロキシル 基で官能化）であり、ＲおよびＲ′は好ましくはＣ₁〜Ｃ₃、最も好ましくはメチ ルである。すべてのこれらの界面活性剤は、技術上周知である。本発明に係る組 成物は、意図される最終用途に応じて前記界面活性剤のいずれか単独、またはそ れらの組み合わせを含んでもよい。 ここで使用するのに好ましい短鎖陰イオン界面活性剤は、Ｃ₆〜Ｃ₁₀アルキル サルフェート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＳＯ₄）およびアルキルスルホネート（Ｃ₆〜Ｃ₁₀ＳＯ₃ ）である。Ｃ６〜Ｃ８アルキルサルフェートおよびスルホネートが、最も好まし い。このような短鎖陰イオン界面活性剤は、周知の硫酸化またはスルホン化法で 処理した後中和することによって製造できるが、前記陰イオン短鎖界面活性剤は 、より好都合には市販されており、例えば、ローン・ポウレ ここで使用するのに好ましい短鎖界面活性剤は、硫酸オクチルである。ここで 使用するのに好適な短鎖界面活性剤は、好ましくは、次亜塩素酸塩相容性である 。 本発明によれば、組成物は、短鎖界面活性剤１％〜５％、好ましくは２％〜４％ を含む。 短鎖界面活性剤を技術上記載の典型的なアミンオキシドを含む組成物に配合す ることは、前記組成物粘度の減少を生ずることが観察された。組成物の粘度は、 Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄鎖アミンオキシドとＣ₁₂〜Ｃ₁₄鎖アルキノサルフェートとの混合物の 使用によって復元することが今や見出された。 ２．長鎖界面活性剤混合物 ａ．長鎖アミンオキシド ここで使用するのに好適なアミンオキシドは、式 Ｒ₁Ｒ₂Ｒ₃ＮＯ（式中、Ｒ₁ は線状Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆アルキル基であり、Ｒ₂およびＲ₃は独立にＣ₁〜Ｃ₃アルキル基 、好ましくはメチルである）に係るアミンオキシドおよびそれらの混合物からな る。 ここで使用するのに好適な長鎖アミンオキシドは、Ｃ₁₄アミンオキシドゲナミ ノックス（Genaminox^R）ＭＹ−Ｘ（ヘキストから入手可能）、Ｃ₁₂およびＣ₁₄ア ミンオキシドアロモックス（Aromox^R）ＤＭＭＣＤ−Ｗ（アクゾ）、およびＣ₁₄ アミンオキシドアロモックスＤＭ１４Ｄ−Ｗ（アクゾ）であることができる。し かしながら、Ｃ₁₆アミンオキシド、およびＣ₁₆アミンオキシドとＣ₁₄アミンオキ シドとの混合物（より良い泡プロフィールを与え、即ち、より少ない泡を生ずる ）が、ここで使用するのに好ましい。好適なＣ₁₆アミンオキシドは、商品名ゲナ ミノックスＣＥで市販されている。本発明によれば、前記組成物は、前記Ｃ₁₂〜 Ｃ₁₄アミンオキシド１％〜６％、好ましくは２％〜５％、より好ましくは３％〜 ４％を含む。 ｂ．長鎖アルキルサルフェート ここで使用するのに好適なアルキルサルフェートは、式 Ｒ₄ＯＳＯ₃Ｍ（式中 、Ｒ₄はＣ₁₂〜Ｃ₁₄アルキル基およびそれらの混合物である）に係るアルキル サルフェートからなる。Ｍは、アルカリ金属である。ここで使用するのに好まし いアルキルサルフェートは、ドデシル硫酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリ ウムであることができる。 本発明に係る組成物は、全組成物の１〜４重量％、好ましくは２〜３重量％の 前記長鎖アルキルサルフェートを含む。ここで使用するのに好適な長鎖界面活性 剤は、好ましくは、次亜塩素酸塩相容性である。 本発明によれば、アミンオキシド対Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄アルキルサルフェー卜と短鎖ア ルキルサルフェートとの合計量の比率は、３：４より低く、好ましくは４：６よ り低い。 本発明によれば、組成物は、２０〜１００ｒｐｍでスピンドルNo.１〜４を使 用して２５℃の温度でブルックフィールド粘度計ＲＶＴで測定して粘度４０ｃｐ ｓ〜４０００ｃｐｓ、好ましくは１００ｃｐｓ〜２０００ｃｐｓ、最も好ましく は１５０ｃｐｓ〜６００ｃｐｓを有する。 本発明に係る組成物は、多数の任意成分を含んでもよい。本発明に係る高度に 好ましい任意成分は、次亜塩素酸塩漂白剤、好ましくはアルカリ金属次亜塩素酸 塩である。アルカリ金属次亜塩素酸塩は、好ましいが、他の次亜塩素酸塩化合物 も、ここで使用してもよく且つ次亜塩素酸カルシウムおよび次亜塩素酸マグネシ ウムから選ぶことができる。ここで使用するのに好ましいアルカリ金属次亜塩素 酸塩は、次亜塩素酸ナトリウムである。本発明に係る組成物は、組成物中の活性 塩素の含量が０．４％〜４％、好ましくは１％〜２％であるように前記次亜塩素 酸塩漂白剤を含む。本発明によれば、組成物の成分は、組成物が次亜塩素酸塩相 容性であるように選ばれる。 本発明に係る組成物の任意の要件は、ｐＨが１０より高く、好ましくは１１よ り高く、より好ましくは１２より高いことである。このことは、苛性アルカリ０ ．４％〜２％の添加によって達成される。ここで使用するのに好適な苛性アル カリとしては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられる。次亜塩素 酸塩を含む本発明に係る組成物は、好ましくは、次亜塩素酸塩安定性のために１ ２より高いｐＨを有する。 本発明の別の任意成分は、Ｃ₈〜Ｃ₁₈脂肪酸のアルカリ金属塩である。前記脂 肪酸は、抑泡剤として使用される。ここで使用するのに好適な脂肪酸は、Ｃ₈〜 Ｃ₁₈脂肪酸（好ましくは完全に飽和）、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩ま たはリチウム塩、より好ましくはナトリウム塩であることができる。好適な脂肪 酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス テアリン酸および脂肪酸の混合物（適宜硬化し、タロー、ヤシ油、粉砕油、ババ ス油などの天然源から誘導）から選んでもよい。 本発明に係る組成物は、組成物の０．１〜２重量％、好ましくは０．５〜１重 量％の脂肪酸を含む。 本発明の洗剤組成物は、任意成分として、陰イオン界面活性剤、非イオン界面 活性剤、陽イオン界面活性剤、双性界面活性剤およびそれらの混合物から選ばれ る有機界面活性剤を追加的に含んでもよい。 本発明に係る組成物は、着色剤、香料などの多数の追加の成分も含んでもよい 。追加的に、本発明に係る組成物は、腐食抑制剤として使用するシリケートおよ び抑泡剤としてのシリコーンを含んでもよい。本発明に係る組成物は、好ましく は、水性であり且つ水８０％〜９５％、より好ましくは８５％〜９０％を含む。 本発明に係る組成物は、技術上周知の方法、例えば、英国特許第１ ３２９ ０８６号明細書に記載の方法によって調製する。本発明に係る組成物は、成分の すべてを非金属装置中で室温でまたは温水中で混合することによって調製され得 る。脂肪酸を使用する場合は、混合物に加える前に、これを溶融する。好ましく は、界面活性剤ブレンドは、先ず、短鎖界面活性剤を長鎖成分に加えることによ って調製する。次いで、香料およびアルカリ金属次亜塩素酸塩を、攪拌しながら 加える。すべての他の成分を混合した後に、着色剤を加える。 本発明の組成物は、各種のクリーニング目的、例えば、硬質表面をクリーニン グする目的で使用してもよく、それによって前記の増粘した性状の組成物は増粘 しない組成物より長く表面に付着する結果となる。 本発明に係る組成物は、下記の例によって例示できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 減粘短鎖界面活性剤（ここで、該界面活性剤は疎水部分および親水部分 を含み、前記疎水部分の鎖長はＣ₆〜Ｃ₁₀である）、および 粘度復元長鎖界面活性剤混合物〔ここで、該混合物は、式 Ｒ₁Ｒ₂Ｒ₃ＮＯ（ 式中、Ｒ₁は線状Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆アルキル基であり、Ｒ₂およびＲ₃は独立にＣ₁〜Ｃ₃ アルキル基である）に係るアミンオキシドおよび式 Ｒ₄ＯＳＯ₃Ｍ（式中、Ｒ₄ はＣ₁₂〜Ｃ₁₄アルキル基であり、Ｍはアルカリ金属である）に係るアルカリ金属 アルキル硫酸塩を含む）、 を含むことを特徴とする、粘度４０ｃｐｓ〜４０００ｃｐｓを有する洗剤組成 物。 ２． 前記短鎖界面活性剤がアルキルサルフェートである、請求項１に記載の 洗剤組成物。 ３． 前記アミンオキシド対前記Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄アルキルサルフェートと前記短鎖 アルキルサルフェートとの合計量の比率が３：４より低いことを更に特徴とする 、請求項１に記載の洗剤組成物。 ４． 前記長鎖Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆アミンオキシド２％〜５％を含む、前の請求項のい ずれか１項に記載の洗剤組成物。 ５． 前記長鎖Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄アルキルサルフェート１％〜４％を含む、前の請求 項のいずれか１項に記載の洗剤組成物。 ６． 前記短鎖界面活性剤１％〜５％を含む、前の請求項のいずれか１項に記 載の洗剤組成物。 ７． 前記長鎖Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆アミンオキシドがジメチルアミンオキシドである、 前の請求項のいずれか１項に記載の洗剤組成物。 ８． 前記アミンオキシドがＣ₁₄アミンオキシドとＣ₁₆アミンオキシドとの混 合物である、前の請求項のいずれか１項に記載の洗剤組成物。 ９． 好ましいＣ₁₂〜Ｃ₁₄アルキルサルフェートがドデシル硫酸ナトリウムお よびラウリル硫酸ナトリウムから選ばれる、前の請求項のいずれか１項に記載の 洗剤組成物。 １０． 粘度１００ｃｐｓ〜２０００ｃｐｓを有する、前の請求項のいずれか １項に記載の洗剤組成物。 １１． 前記組成物がアルカリ金属次亜塩素酸塩を含むことを更に特徴とする 、前の請求項のいずれか１項に記載の洗剤組成物。 １２． 前記次亜塩素酸塩０．４％〜４％を含む、請求項１１に記載の洗剤組 成物。 １３． １０より高いｐＨを有する、請求項１１に記載の洗剤組成物。