JPH09502723A - 歯石コントロール用のピロリン酸ジエステル - Google Patents

歯石コントロール用のピロリン酸ジエステル

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JPH09502723A
JPH09502723A JP7509278A JP50927895A JPH09502723A JP H09502723 A JPH09502723 A JP H09502723A JP 7509278 A JP7509278 A JP 7509278A JP 50927895 A JP50927895 A JP 50927895A JP H09502723 A JPH09502723 A JP H09502723A
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ジョージ アンソニー ネルソン,デニス
チャールズ ヘイズ,ジェフリー
ジーン スチュアート,ドロシー
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Abstract

(57)【要約】 キャリヤ物質と、香味剤、冷却剤、甘味剤及び/又は抗菌剤成分を有したある1,2‐置換二水素ピロリン酸化合物を含有している歯石コントロール経口組成物が記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 歯石コントロール用のピロリン酸ジエステル 発明の背景 本発明は1種以上のリン酸誘導体とキャリヤ物質を含有した組成物に関し、そ の組成物は経口又は局所投与用に適した形態をとる。これらの組成物は安全有効 量の1種以上の活性物質、例えば栄養、治療、抗菌、薬学的、医薬及び/又は美 的効果を与えるものと、ヘルスケア製品で常用されるものを含有していることが 好ましい。 様々なフレーバー、冷却剤及び甘味剤が消費及びヘルスケア製品で今日用いら れている。味、香り、口内感及び後味のようなこれら組成物の美的性質は、消費 者の容認にとり重要な関心事である。乏しいフレーバー、悪い後味又は他の否定 的美点面のある製品は消費者の容認を当初又は長期間にわたり制限して、それに より処置に対する消費者の用法と承諾を制限するかもしれない。 消費者の容認と承諾のもう1つの面は効力の消費者認識である。製品に対する 消費者の満足感は、製品が摂取、投与又は吐出後も作用していることをあるタイ プの知覚シグナルが消費者に知らせているならば、増加するらしい。 フレーバー、冷却剤及び/又は甘味剤成分を含むリン酸誘導体は快い美点面と 高い消費者容認性を付与する上で経口又は局所組成物中に配合できることが発見 された。経口又は局所投与用のこれら組成物は安全有効量の1種以上の活性剤を 含有するように処方してよいことも発見された。これらの組成物は、用いられて いる具体的誘導体に応じて、持続した冷却剤、フレーバー及び/又は甘味剤活性 を示す。これらのリン酸誘導体は、組成物の美的面を改善して、ユーザーに知覚 シグナルを発するようにも働くことがある。 特定タイプのリン酸誘導体、1,2‐二置換二水素ピロリン酸及びその塩はい くつかの可能な効果:歯石コントロール、改善された味(冷却感及び/又はフレ ーバー感)及び/又は抗菌効果を示すために経口組成物で使用できることも発見 された(本明細書で“経口組成物中のピロリン酸ジエステル”と題されたセクシ ョンと例V参照)。 他で指摘されないかぎり、本明細書で用いられるすべてのパーセンテージ及び 比率は重量により、すべての測定は25℃で行われた。 発明の要旨 本発明は、組成物の重量%で: (a)下記式の1種以上の化合物約0.001〜約20%: (上記式中R及びR′は独立して冷却剤成分、甘味剤成分、抗菌剤及び香味剤成 分からなる群より選択される;及びR又はR′は水素である; 各R″は独立してR及びR′、付加基、M+、M++、C+と水素からなる群より 選択される; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは1以上の整数である; M+及びM++は生理学的に関連した金属カチオンである;及び C+は有機カチオンである)、及び (b)キャリヤ物質約80〜約99.999% を含んでなり、しかも組成物が経口投与に適した形態をとっている歯石コントロ ール経口組成物に関する。 発明の具体的な説明 本発明は1種以上のリン酸誘導体とキャリヤ物質を含有した組成物に関し、そ の組成物は経口又は局所投与用に適した形態をとる。これらの組成物は安全有効 量の1種以上の活性剤も含有していることが好ましい。 本明細書で用いられる“活性剤”という用語は、栄養、治療、医薬、抗菌及び /又は美的効果を与える剤と、ヘルスケア製品で常用されるもののような、賦形 剤以外の効果を与える剤を意味する。 本明細書で用いられる“経口又は局所投与用に適した”という語句は、組成物 が故意に嚥下、咀嚼、摂取されるか、しばらく口腔に留められるか、鼻腔への直 接又は間接適用又は吸入により鼻、口又は喉のような体の内部粘膜と接触される か、あるいは治療理由から又は化粧効果以外の理由から皮膚の表面に適用される ことによる、組成物の好都合な投与に適したあらゆる処方について意味する。 本明細書で用いられる“安全有効量”という語句は、本発明のやり方で用いら れたときに、妥当な利益/危険比で釣り合って、過度の有害な副作用(例えば、 毒性、刺激又はアレルギー反応)なしに望ましい効果を与える上で十分な物質の 量を意味する。具体的な安全有効量は、治療されている具体的症状、症状の重篤 度、治療期間、患者の身体条件、(もしあれば)併用療法の性質と、用いられて いる具体的な処方及び任意成分のようなファクターに応じて異なる。 本組成物で使用の成分と、利用される好ましい量は、以下で詳細に記載されて いる。リン酸誘導体: 本発明の組成物は1種以上のリン酸誘導体を含有している。これらの化合物は 少くとも1種の冷却剤、甘味剤又は香味剤成分をリン酸化することにより処方し てもよい。これらの化合物では更に、リン酸架橋を介して、少くとも1種の冷却 剤、甘味剤又は香味剤成分を付加成分に連結させている。加えて、ピロリン酸及 びトリリン酸基もリン酸基の代わりに用いてよい。冷却剤、香味剤又は付加成分 は2つの官能基又は付属部位を介してリンに連結させてもよい。更に、上記リン 酸誘導体はポリマーを含めた荷電化合物又は物質とのクーロン相互作用を介して 結合させてもよい。 本組成物はリン酸誘導体自体の作用から望ましい冷却剤、香味剤及び/又は甘 味剤性質を発揮する。組成物は、ホスファターゼ酵素による開裂後に、分子から 冷却剤、香味剤及び/又は甘味剤成分の放出によって、持続的効果を可能性とし て与える。 本明細書で用いられる“冷却剤成分”という用語は、リン(V)原子とエステ ル、アミド又はチオエステル結合鎖を形成することができるヒドロキシ、アミノ 又はチオール官能基を有した冷却剤化合物に関する。好ましい冷却剤成分は1‐ メントール、d‐メントール、3‐1‐メントキシプロパン‐1,2‐ジオール (“TK‐10”)、メントングリセロールアセタール(“MGA”)及びl‐ メンチルラクテートからなる群より選択される。 本明細書で用いられる“香味剤成分”という用語は、リン(V)原子とエステ ル、アミド又はチオエステル結合鎖を形成することができるヒドロキシ、アミノ 又はチオール官能基を有した香味剤化合物に関する。好ましい香味剤化合物はサ リチル酸メチル、オイゲノール、バニリン、チモール、シンナムアルデヒドグリ セロールアセタール(“CGA”)及びリナロールからなる群より選択される。 本明細書で用いられる“甘味剤成分”という用語は、リン(V)原子とエステ ル、アミド又はチオエステル結合鎖を形成することができるヒドロキシ、アミノ 又はチオール官能基を有した甘味剤化合物に関する。好ましい甘味剤成分はサッ カリン、マンニトール、ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース 及びネオヘスペリジンジヒドロカルコンである。 本明細書で用いられる“付加成分”という用語は、リン(V)原子とエステル 、アミド又はチオエステル結合鎖を形成することができるヒドロキシ、アミノ又 はチオール官能基を有したモノマー、オリゴマー又はポリマーに関する。モノマ ー、オリゴマー又はポリマーは、非置換のままであるか、あるいは冷却剤、フレ ーバー又は活性部分にも結合されたリン(V)原子にエステル、アミド又はチオ エステル結合鎖で連結されている、追加のヒドロキシ、アミノ又はチオール基を 有していてもよい。好ましい化合物はC12‐C18ジアシルグリセロール、部分加 水分解酢酸ビニル/エチレンコポリマー、セルロース、キチン、グルコース、グ ルコサミン、シリカゲル、グリセロール及びメチルビニルエーテル‐マレイン酸 からなる群より選択される。 本明細書で用いられる“M+”及び“M++”という用語は、生理学的に関連し た金属カチオンに関する。本明細書で用いられる“生理学的に関連した金属カチ オン”という語句は、ヒト又はそれより下等の動物の有機又は体内プロセス上重 要である金属カチオンに関する。好ましい“M+”カチオンはナトリウム及びカ リウムである。好ましい“M++”カチオンはカルシウム、亜鉛及びマグネシウム である。 本明細書で用いられる“C+”という用語は“有機”カチオンに関する。本明 細書で用いられる“有機”カチオンとは、正荷電窒素、リン、酸素又はイオウ原 子を含むカチオンに関する。このようなカチオンは2以上の正荷電部位を有して いてもよく、窒素、リン、酸素又はイオウ原子を含むオリゴマー又はポリマーの 場合には多数の正荷電中心が存在していてもよい。好ましい“有機”カチオンに はアンモニウム、プロトン化アミン、例えばプロトン化グルコサミンと、一部又 は完全プロトン化アミン含有ポリマー、例えばプロトン化キトサンがある。 本発明のリン酸誘導体は下記式で表される: 上記式中 Rは冷却剤成分、甘味剤成分及び香味剤成分からなる群より選択される; R′及びR″は独立してR、付加成分、M+、M++、C+及び水素からなる群よ り選択される; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは1〜3の整数である。 加えて、R′はR″と同じでもよく、好ましくはR′及びR″はカルシウム、 亜鉛、マンガン及びマグネシウムからなる群より選択される。 好ましいリン酸誘導体は下記式を有する: 上記式中 Rはl‐メントール、d‐メントール、TK‐10、MGA、l‐メンチルラ クテート、サリチル酸メチル、サッカリン、マンニトール、ソルビトール、グル コース、スクロース、フルクトース、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、オイ ゲノール、バニリン、チモール、CGA及びリナロールからなる群より選択され る; R′及びR″は独立してR、C12‐C18ジアシルグリセロール、部分加水分解 酢酸ビニル‐エチレンコポリマー、セルロース、キチン、グルコサミン、シリカ ゲル、グリセロール、低級アルキルビニルエーテル‐マレイン酸、ナトリウム、 カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、アンモニウム、プロトン化アミン 、一部又は完全プロトン化アミン含有ポリマー及び水素からなる群より選択され る; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは1〜3の整数である。 加えて、R′はR″と同じでもよく、好ましくはR′及びR″は独立してカル シウム、亜鉛、マンガン及びマグネシウムからなる群より選択される。 最も好ましいリン酸誘導体はメンチルモノホスフェート、オイゲニルモノホス フェート、チミルモノホスフェート、メンチルジホスフェート、ビスメンチルピ ロホスフェート及びメンチルトリホスフェートである。本明細書の“メントール ”及び“メンチル”とは、d又はl(最も好ましい)、あるいはd及びlのラセ ミ混合物に関する。 リン酸誘導体は組成物の約0.001〜約25重量%、好ましくは約0.01 〜約15%のレベルで本発明に用いられる。キャリヤ物質: 本発明の組成物を処方する上で、リン酸誘導体はキャリヤ中に配合されるが、 これは完全に不活性でも又は他の活性成分を含有していてもよい。本明細書で用 いられる“キャリヤ物質”という用語は、ヒト又はそれより下等の動物への投与 に適した1種以上の適合性物質を意味する。本明細書で用いられる“適合性”と いう用語は、通常の使用状況下で本組成物の効力を実質上減少させる相互作用が ないように、組成物の諸成分がリン酸誘導体、活性剤と、更には互いに混合しう ることを意味する。キャリヤ物質は、治療されるヒト又はそれより下等の動物へ の投与にそれらを適させるほど十分に高純度で、しかも十分に低毒性でなければ ならない。 様々なキャリヤが組成物の最終用途に応じて適する。リン酸誘導体は通常経口 及び局所組成物に分類されるある範囲の組成物中に配合できるが、双方の用語と もそれらについて可能な最広義で意味される。経口組成物には口内に入れて嚥下 される食料品及び飲料だけでなく、滋養以外の理由で口内に入れられる他の経口 摂取組成物も含む。このような組成物には(限定されないが)錠剤、錠剤コーテ ィング、カプレット、ヒドロゲルのような固体経口剤形と、シロップ、エマルジ ョン及び懸濁液のような液体経口剤形がある。経口組成物には、口内に入れられ るが、必ずしも嚥下されない組成物、例えばチューインガムも含む。 局所組成物には、直接又は間接適用により鼻、口又は喉のような体の内膜に適 用されるか、あるいは通常の用法でそれと接触する組成物がある。このような組 成物には(限定されないが)鼻スプレー、歯磨剤、オーラルリンス、ロゼンジ、 フォーム、ゲル及び喉スプレーがある。局所組成物は治療理由から又は化粧効果 以外の理由から体の外部表面に適用される組成物であってもよい。このような組 成物には軟膏、ローション、ゲル及びクリームがある。本発明の好ましい組成物 は歯磨剤、オーラルリンス、液体経口剤形及び鼻スプレーのようなヘルスケア組 成物である。 本組成物は組成物の約0.1〜約99重量%、好ましくは約1〜約99%であ ることが好ましい。本発明で適切なキャリヤ物質は、意図された最終用途に応じ て、溶媒、懸濁剤、溶解剤、希釈剤、界面活性剤、緩衝剤、滑沢剤、増粘剤、乳 化剤、香味剤、着色剤、保湿剤、甘味剤、共溶媒、結合剤、崩壊剤、易流動化剤 、冷却剤、湿潤剤、酸化防止剤、安定剤及び錠剤形成剤からなる群より選択され る。歯磨剤 歯磨組成物は液体、ペースト、粉末又はゲルタイプである。これらの組成物は 通常微細な研磨剤又は磨き物質、例えば沈降チョーク、シリカ、ケイ酸マグネシ ウム、ポリメタリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム又は当業界で周知の他の 類似物質を含んでいる。研磨物質は、参考のため本明細書に組み込まれる、19 62年12月25日付で発行されたCooleyらの米国特許第3,070,510号 明細書で更に詳しく記載されている。練歯磨組成物は界面活性剤又は発泡剤を更 に含有する。適切な界面活性剤は、非石鹸アニオン系、ノニオン系、カチオン系 、双極性及び両性有機合成洗剤を含めて、広いpH範囲にわたり妥当に安定で泡 立つものである。これらの界面活性剤は、参考のため本明細書に組み込まれる、 1977年9月27日付で発行された米国特許第4,051,234号明細書で Gieskeらにより開示されている。 歯磨組成物中の任意成分には香味剤、着色剤、緩衝剤、滑沢剤、増粘剤、乳化 剤、可塑剤及び保湿剤がある。歯磨剤キャリヤ物質は、典型的には歯磨組成物の 約50〜約94重量%、好ましくは約60〜約80%である。オーラルリンス オーラルリンスは、通常、嗜好上しばしば着色又は調味される、殺菌性のある 水、アルコール又は水‐アルコール溶液である。任意成分には保湿剤、界面活性 剤、甘味剤、乳化剤、フッ素イオン源、歯石コントロール剤及び抗歯垢剤がある 。オーラルリンス製品は、使用直前にグルコン酸第一スズ含有粉末又は錠剤を水 に溶解させることにより形成される。 慣用的なオーラルリンス組成物は、通常エチルアルコール約0〜60%、保湿 剤0〜20%、乳化剤0〜2%、甘味剤0〜0.5%、香味剤0〜0.3%及び 残部の水からなる。液体経口剤形 液体経口剤形には、水性及び非水性溶液、エマルジョン、偽エマルジョン、懸 濁液と、非沸騰顆粒から再調製される溶液及び/又は懸濁液がある。これらの剤 形は適切な溶媒、乳化剤、緩衝剤、懸濁剤、希釈剤、天然及び人工甘味剤、着色 剤と香味剤も含有する。ブチル化ヒドロキシアニソール又はブチル化ヒドロキシ トルエンのような酸化防止剤と、メチルもしくはプロピルパラベン又は安息香酸 ナトリウムのような保存剤も含有させてよい。経口剤形を処方するために用いて もよいキャリヤ及び賦形剤の具体例は、参考のため本明細書に組み込まれる、1 975年9月2日付で発行された米国特許第3,903,297号明細書でRobe rtsにより記載されている。 活性剤の多くは通常水溶性塩の形で用いられるため、それらは慣用的な水性ベ ース処方物中に容易に配合させることができる。通常塩基形の非水溶性又は難溶 性活性剤も、処方業者にとり容易に明らかな適切な分散、懸濁又は乳化剤により 分散液、懸濁液、水中油型エマルジョン等のような水性ベースの経口上許容され るキャリヤ中に配合してよい。 液体経口剤形を製造するに際して、活性成分は慣例的実務に従い水性ベースの 経口上許容されるキャリヤ中に配合される。“水性ベースの経口上許容されるキ ャリヤ”とは、全又は主溶媒分が水であるものである。典型的キャリヤには単純 な水溶液、シロップ、分散液及び懸濁液と、水中油型タイプのような水性ベース エマルジョンがある。最も好ましいキャリヤは、適切な懸濁又は溶解剤を含有し た水性ビヒクル中における、リン酸誘導体及び活性剤の懸濁液又は溶液である。 適切な懸濁剤にはセルロース、カルボキシメチルセルロース及びその塩、グアー ガム等がある。適切な溶解剤にはスクロース溶液、エタノールと界面活性剤、例 えば無水ソルビトールの脂肪酸部分エステルのポリオキシエチレン誘導体(例え ば、ポリソルベート80)がある。懸濁系、懸濁液及び溶解剤とそれらの使用方 法は、参考のため本明細書に組み込まれる、M.Pernarowski,″Solutions,Emulsi ons and Suspensions″,Remington′s Pharmaceutical Sciences(A.Osol,edito r,15th Edition,1975)で記載されている。本発明の組成物中における水の量は 必須成分及び他の任意成分の総重量及び容量に応じてかなり広範囲にわたり変動 しうるが、全水含有率は通常組成物の約20〜約75重量%、好ましくは約20 〜約40%である。 水自体で全キャリヤを構成していてもよいが、典型的経口処方物では組成物中 への非水溶性成分、香油等の溶解及び配合を助けるために、限定されないがアル コール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール溶液等を含めた共溶 媒も含有する。一般的に、組成物は好ましくは約5〜約25容量/容量%の共溶 媒、最も好ましくは約10〜約20容量/容量%の共溶媒を含有する。鼻スプレー 鼻投与に適したキャリヤは鼻腔にデリバリーされる製品を提供する。このよう なキャリヤは例えば水性又はエアゾールであり、参考のため本明細書に組み込ま れるRemington′s Pharmaceutical Sciences(17th Edition,1985)で更に詳細 に記載されている。このような製品形態には(限定されないが)滴剤又はスプレ ーとしての鼻溶液、鼻懸濁液、鼻軟膏、鼻ゲルあるいは鼻投与に適した他のビヒ クルがある。 好ましい鼻剤形は、主量の水(好ましくは、精製水)中に通常塩化ナトリウム を含有した溶液、懸濁液及びゲルである。限定されないが、水酸化ナトリウムの ようなpH調節剤;乳化又は分散剤;炭酸水素ナトリウムのような緩衝剤;ベン ジルアルコール、パラベン、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジ ン及びEDTA二ナトリウムのような保存剤;塩化ナトリウム、ホウ酸、リン酸 カリウム及びプロピレングリコールのような等張性を調節する剤;湿潤剤;メチ ルセルロース、ザンタンガム、カルボキシメチルセルロース及びカルボマーのよ うな増粘剤;ソルビトール、プロピレングリコール、ソルビトール及びグリセロ ールのような保湿剤;無水ソルビトールの脂肪酸部分エステルのポリオキシエチ レン誘導体のような界面活性剤;それらの混合物を含めた他の成分も存在してい てよい。固体経口剤形 本組成物は固体経口剤形であってもよい。錠剤は圧縮、すりこみ、凍結乾燥、 糖衣化、フィルムコーティング又はマルチ圧縮することができる。錠剤は適切な 結合剤、滑沢剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、保存剤及び易流動化剤を含 有していてもよい。一般的に、経口投与用の単位剤形の製造に適したキャリヤ物 質は当業界で周知である。それらの選択は本発明の目的にとり重要でない味、コ スト及び貯蔵安定性のような二次的考慮事項に依存しており、当業者であれば困 難せずに行える。固体経口剤形を作るための技術及び組成は、参考のため本明細 書に組み込まれるMarshall,″Solid Oral Dosage Forms″,Modern Pharmaceutic s,volume 7,(Banker and Rhodes,editors),359-427(1979)で記載されている。錠 剤、カプセル及び丸剤を作るための技術及び組成は、参考のため本明細書に組み 込まれるRemington′s Pharmaceutical Sciences(Arthur Osol,editor)1553-1 593(1980)で記載されている。ロゼンジ及びチューインガム 本発明の他の態様にはロゼンジ及びチューインガムがある。ロゼンジ組成物は ロゼンジキャリヤ(即ち、キャンディベース)を含む。キャンディベースは19 84年9月18日付で発行されたRyanの米国特許第4,472,373号及び1 978年4月11日付で発行されたGrabenstetterらの米国特許第4,083, 955号明細書で開示されている。チューインガム組成物は、双方とも参考のた め本明細書に組み込まれる、これら同特許明細書で開示されたようなチューイン ガムキャリヤを含む。チューインガムキャリヤは、例えばガムベース、香味剤及 び甘味剤を含んでいてもよい。他のキャリヤ 本発明組成物は、既に開示されたものに加えて、様々なキャリヤ物質で処方し てもよい。キャリヤ物質として働く物質の一部例は、ラクトース、グルコース及 びスクロースのような糖;コーンスターチ及びポテトスターチのようなデンプン ;セルロースと、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、 酢酸セルロースのようなその誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タル ク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;リン酸二カルシウム;硫酸カル シウム;ピーナツ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びテオブロマ油 のような植物油;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニト ール及びポリエチレングリコールのようなポリオール;寒天;アルギン酸;消費 又はヘルスケア処方物で用いられる他の無毒性適合物質である。 冷却剤物質も本組成物でキャリヤ物質として含有させてよい。本組成物で好ま しい冷却剤はN‐エチル‐p‐メンタン‐3‐カルボキサミド(商業上“WS‐ 3”として知られる)、3‐l‐メントキシプロパン‐1,2‐ジオール(商業 上“TK‐10”として知られる)及びそれらの混合物のようなパラメンタンカ ルボキシアミド剤である。これらの冷却剤は1992年10月15日付で公開さ れたUpsonらのPCT特許出願公開WO第92‐17164号明細書で記載され ている。TK‐10も1984年7月10日付で発行されたAmanoらの米国特許 第4,459,425号明細書で記載され、WS‐3及びパラメンタンカルボキ シアミド剤も1979年1月23日付で発行されたWatsonらの米国特許第4,1 36,163号明細書で記載されている。これら3つすべての特許公報の開示は 、参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。 所望又は必要であれば、適切な結合剤、滑沢剤及び崩壊剤も組成物中に配合で きる。適切な結合剤にはデンプン、ゼラチン、天然糖、コーン甘味剤、アラビア ガムのような天然及び合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセル ロース、微結晶セルロース、ポリエチレングリコールとワックスがある。滑沢剤 には、例えばデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、グアーガム等 がある。ラウリル硫酸ナトリウムのような湿潤剤と、着色剤、香味剤、甘味剤、 賦形剤、錠剤形成剤、安定剤、酸化防止剤及び保存剤も存在できる。活性剤: 本組成物は安全有効量の1種以上の活性剤も含有してよい。これらの組成物で 有用な一部の活性剤には(限定されないが)ヨウ素、スルホンアミド類、水銀類 、ビスビグアニド類又はフェノール類のような抗菌剤;テトラサイクリン、ネオ マイシン、カナマイシン、メトロニダゾール又はクリンダマイシンのような抗生 物質;アスピリン、アセトアミノフェン、ナプロキセン、イブプロフェン、フル ルビプロフェン、インドメタシン、オイゲノール又はヒドロコルチゾンのような 抗炎症剤;メトトレキセート又はレバマゾールのような免疫抑制又は賦活剤;硝 酸カリウム、塩化ストロンチウム又はフッ化ナトリウムのような象牙質鈍麻剤; ペパーミント油又はクロロフィルのような臭気遮蔽剤;免疫グロブリン又は抗原 のような免疫試薬;リドカイン又はベンゾカインのような局所麻酔剤;アミノ酸 、必須脂肪、ビタミン及びミネラルのような栄養剤;チモール、α‐トコフェロ ール及びブチル化ヒドロキシトルエンのような酸化防止剤;リポ多糖;ポリミキ シンのような錯体形成剤;塩化ベンザルコニウム及び塩化セチルピリジニウムの ような四級アンモニウム化合物;カンファー、ユーカリ油及びアルデヒド誘導体 、例えばベンズアルデヒドのような芳香剤;低級アルキルビニルエーテル‐マレ イン酸又は無水コポリマーとそれらの塩のような義歯付着剤;メントールのよう な治療効力を有する冷却剤;過酸化尿素のような過酸化物がある。ある形の療法 では、同一デリバリー系でこれら剤の組合せが最良の効果を得る上で有用かもし れないと認識されている。このため、例えば、抗菌剤及び抗炎症剤が組合せ効力 を 示すように同一デリバリー系で組み合わせられる。好ましい活性剤は栄養剤、治 療剤、医薬、調剤と、ヘルスケア製品で常用されるものである。 1種以上の活性剤を含む本発明の組成物で好ましい処方物は、歯磨剤及びオー ラルリンスのようなデンタルケア製剤と、液体経口剤形の咳/感冒製剤である。 咳/感冒製剤で常用される活性剤には塩酸プソイドエフェドリン、塩酸フェニル プロパノールアミン、塩酸プソイドエフェドリン及び塩酸エフェドリンのような うっ血除去剤;デキストロメトルファン、クロフェジアノール、カルベタペンタ ン、ノスカピン、コデイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホンのような鎮咳剤;ア セトアミノフェン及びイブプロフェンのような鎮痛剤;グアヤコール酸グリセリ ル、グアヤコレート、水和テルピン、塩化アンモニウム、N‐アセチルシステイ ン及びアンブロキソールのような去痰剤又は粘液溶解剤;マレイン酸クロルフェ ニラミン、アザタジン、コハク酸ドキシルアミン、マレイン酸ブロムフェニラミ ン及び塩酸ジフェンヒドラミンのような抗ヒスタミン剤;アステミゾール、アク リバスチン、ケトチフェン及びテルフェナジンのような非鎮静抗ヒスタミン剤が あるが、それらに限定されない。これらの成分とその他は、以下の1986年1 0月28日付で発行されたSunshineらの米国特許第4,619,934号及び1 988年11月8日付で発行されたSunshineらの米国特許第4,783,465 号明細書で記載されており、これらは参考のため本明細書に組み込まれる。テオ フィリン及びアルブテロールのような気管支拡張剤と、カフェインのような興奮 剤も有用である。 経口形の咳/感冒製剤は安全有効量の1種以上の活性成分を含有する。固体経 口剤形は、好ましくは約5〜約95%、更に好ましくは約10〜約95%、最も 好ましくは約25〜約95%の活性成分を含有する。液体経口剤形は、好ましく は約1〜約50%、更に好ましくは約1〜約25%、最も好ましくは約3〜約1 0%の活性成分を含有する。 デンタルケア製剤は、典型的には活性剤の1つとして可溶性フッ素イオン源を 含有する。可溶性フッ素イオン源は、約10〜約5000ppmのフッ素イオン を供するために十分な量で用いられる。好ましいフッ化物はフッ化ナトリウム、 フッ化第一スズ、フッ化インジウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムである。 1960年7月26日付で発行されたNorrisらの米国特許第2,946,735 号及び1972年7月18日付で発行されたWidderらの米国特許第3,678, 154号明細書では、このような塩とその他について開示している。双方の特許 が参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。 様々なポリマーとその混合物もデンタルケア製剤で有用である。これらのポリ マーは、合成アニオン系ポリマーポリカルボキシレートとそれらの複合体及び/ 又はカルボキシビニルポリマーである。本組成物で有用なポリマーは、参考のた めその全体で本明細書に組み込まれる、1990年3月6日付で発行されたGaff erらの米国特許第4,906,456号明細書で開示されている。 ピロリン酸塩はデンタルケア製剤に含有させてもよい医薬活性剤である。いか なるアルカリ金属ピロリン酸塩も水和又は非水和形のいずれかで用いられる。具 体的な塩には四アルカリ金属ピロリン酸塩、二アルカリ金属二酸ピロリン酸塩、 三アルカリ金属一酸ピロリン酸塩及びそれらの混合物があり、アルカリ金属は好 ましくはナトリウム又はカリウムである。ピロリン酸塩は、参考のためその全体 で本明細書に組み込まれる、Kirk & Othmer,Encyclopedia of Chemical Technol ogy,Second Edition,Volume 15,Interscience Publishers(1968)で更に詳細に 記載されている。有用なピロリン酸塩の量は有効量であり、通常少くとも1.0 %、好ましくは約1.5〜約6%、更に好ましくは約3.5〜約6%のP27 -4 を組成物に供する上で十分な量である。P27 -4のレベルが組成物に供すること ができるレベル(即ち、適切なpHで理論量)であり、他のピロリン酸形(例え ば、HP27 -3)も最終製品が作られたときに存在してよ いことは明らかであろう。 抗歯垢及び抗歯肉炎医薬活性剤もデンタル製剤中に含有させてよい。これらの 活性剤には、四級アンモニウム化合物、又はクロルヘキシジンのようなビスビグ アニド類と、フッ化第一スズ及びグルコン酸第一スズの組合せの形の第一スズイ オンがある。第一スズイオンを含んだ経口組成物は、参考のためその全体で本明 細書に組み込まれる、1991年4月2日付で発行されたMajetiらの米国特許第 5,004,597号明細書で詳しく記載されている。トリクロサンのような消 毒剤と、チモールのような殺菌剤もデンタル製剤中に含有させてよい。 胃腸製剤で常用される医薬活性剤は、上部胃腸管苦悩の症状を起す上部胃腸管 の障害を治療するために経口投与されたときに安全有効である剤である。胃腸苦 悩を軽減させる組成物は、制酸剤、酸分泌防止剤、他の医薬活性剤及びそれらの 混合物を含有していてもよい。 制酸剤には炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、ア ルミニウムヒドロキシカーボネート、ジヒドロキシアルミニウムナトリウムカー ボネート、アルミニウムマグネシウムグリシネート、ジヒドロキシアルミニウム アミノアセテート、ジヒドロキシアルミニウムアミノ酢酸、炭酸カルシウム、リ ン酸カルシウム、アルミニウムマグネシウム水和サルフェート、マグネシウムア ルミネート、マグネシウムアルミノシリケート、炭酸マグネシウム、グリシン酸 マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム 、スクラルフェート、炭酸水素ナトリウム及びそれらの混合物がある。酸分泌防 止剤にはシメチジン、ラニチジン、ファモチジン、オメプラゾール及びそれらの 混合物がある。他の有用な医薬活性剤には、シメチコンのような抗鼓腸剤と、次 サリチル酸ビスマス、アルミン酸ビスマス、クエン酸ビスマス、次クエン酸ビス マス、硝酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス及びそれらの混合物 がある。医薬活性剤は組成物の約1〜約99重量%、好ましくは約25〜約60 % である。経口組成物中のピロリン酸ジエステル 第二の発見は、キャリヤ物質と、下記式の特定タイプのピロリン酸化合物を含 有した歯石コントロール経口組成物に関し、その組成物は経口投与に適した形態 をとる。ピロリン酸化合物は下記式を有する: 上記式中R及びR′は独立して冷却剤成分、甘味剤成分、抗菌剤及び香味剤成分 からなる群より選択される;R又はR′は水素である; 各R″は独立してR及びR′、付加基、M+、M++、C+と水素からなる群より 選択される; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは1以上の整数である; M+及びM++は生理学的に関連した金属カチオンである;及び C+は有機カチオンである。 これらの用語は前記のとおりである。 好ましいピロリン酸誘導体は下記式を有する: 上記式中 R及びR′は独立してl‐メントール、d‐メントール、TK‐10、MGA 、l‐メンチルラクテート、サリチル酸メチル、サッカリン、マンニトール、ソ ルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース、ネオヘスペリジンジヒド ロカルコン、オイゲノール、バニリン、チモール、CGA及びリナロールからな る群より選択される; 各R″はR及びR′、C12‐C18ジアシルグリセロール、部分加水分解酢酸ビ ニル‐エチレンコポリマー、セルロース、キチン、グルコサミン、シリカゲル、 グリセロール、低級アルキルビニルエーテル‐マレイン酸、ナトリウム、カリウ ム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、アンモニウム、プロトン化アミン、一部 又は完全プロトン化アミン含有ポリマーと水素からなる群より選択される; X、X′及びX″は独立して酸素(好ましい)、窒素及びイオウからなる群よ り選択される; nは2(好ましい)〜3の整数である。 本明細書の“メントール”及び“メンチル”とは、d又はl(最も好ましい) 、あるいはd及びlのラセミ混合物に関する。 R及びR′基は互いに同一でも又は(好ましくは)異なっていてもよい。R及 びR′成分には、冷却、香味、甘味及び/又は抗菌効果が望まれるかどうかに応 じて、様々な組合せがある。R又はR′はメントール、サリチル酸メチル、オイ ゲノール、バニリン、チモール、シンナムアルデヒドグリセロールアセタール及 びリナロールからなる群より選択される香味剤成分であることが好ましい。 R又はR′が香味剤、甘味剤又は抗菌剤であるとき、他のR又はR′はl‐メ ントール、d‐メントール、3‐l‐メントキシプロパン‐1,2‐ジオール( “TK‐10”)、メントングリセロールアセタール(“MGA”)及びl‐メ ンチルラクテートからなる群より選択される冷却剤成分である。 R又はR′が香味剤、冷却剤又は甘味剤であるとき、他のR又はR′は2,4 ,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェニルエーテル、2‐フェノキシエ タノール、クロルヘキシジン及びチモールからなる群より選択される抗菌剤成分 であることが好ましい。 R又はR′が香味剤、冷却剤又は甘味剤であるとき、他のR又はR′は一方で 2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェニルエーテル、2‐フェノ キシエタノール、1,1‐ヘキサメチレンビス〔5‐(p‐クロロフェニル)ビ グアニジン〕ジ‐D‐グルコネート及びチモールからなる群より選択される抗菌 剤成分であることが好ましい。2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジ フェニルエーテルが最も好ましい。 R又はR′が香味剤、抗菌剤又は冷却剤であるとき、他のR又はR′は一方で サッカリン、マンニトール、ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクト ース及びネオヘスペリジンジヒドロカルコンからなる群より選択される甘味剤成 分である。 本発明には、1つのR基が抗菌剤と香味剤又は冷却剤の双方として作用する場 合も含む。 混合ピロリン酸ジエステル、即ち化合物が冷却剤である1つのR基とフレーバ ーである1つのR基とを有する場合も、本発明に含まれる。混合ピロリン酸化合 物は3つの効果:歯石コントロール、フレーバー及び冷却を与える。一方、1つ のR基はフレーバー又は冷却剤であり、他のR基は安全なヒドロキシル含有抗菌 基である。抗菌基が含まれるならば、3つの効果:良好な味(冷却剤/フレーバ ー)、歯石コントロール及び抗菌効果は、経口組成物中にこの1タイプだけの活 性剤の含有で達成することができる。理論に拘束される意味ではなく、この化合 物は歯における歯石形成の減少、及び/又は歯肉炎の頻度及び/又は重篤度の低 下、及び/又は口臭の予防又は減少を起すと考えられる。更に理論に拘束される 意味ではなく、歯石コントロール効果は親化合物によるか、又は親化合物が口腔 内に存在するホスファターゼ酵素で開裂されたときに放出される無機ピロリン酸 によって達成されると考えられる。 チモールが特にR基の1つとして含まれるときには、フレーバー効果と低レベ ル抗菌効果の双方が歯石コントロールに加えて与えられる。他のR基が冷却剤で あるならば、第四の効果(冷却味)が与えられると考えられる。 このタイプの化合物は、不快な味を伴うことなく、抗歯石活性を与える。ピロ リン酸を含有した経口組成物は苦味を呈することがある。歯石をコントロールし て、同時に良い味を呈する(又は改善された味を有する)このようなピロリン酸 は、意外でありかつ有益である。 この化合物のもう1つの利点は、単一化合物が多数の効果:歯石コントロール 、改善された味(冷却及び/又は香味及び/又は甘味)及び/又は抗菌効果を与 えることができることである。 これら4つの効果、冷却、フレーバー、抗菌及び歯石コントロールのうち1以 上が意外にも持続的効果であることも考えられる。ここで“持続的”とは、これ ら効果のうち1以上が本ピロリン酸ジエステル含有経口組成物の投与又は使用後 にしばらく続くことを意味する。このため、例えば歯垢自体又は歯に付着して口 腔中に残留する化合物は、唾液及び歯垢中に通常存在するホスファターゼ酵素に より開裂され続ける。化合物が分解されると、冷却、フレーバー、歯石コントロ ール及び/又は抗菌効果は、おそらく低いけれども顕著なレベルで続くようにな る。それは“長期冷却”のように“長期”効果と称することもできる。ホスファ ターゼ酵素とは酸又はアルカリホスファターゼ及びピロホスファターゼを意味す る。 好ましくは組成物の約0.01〜約15重量%、更に好ましくは約0.05〜 約10%、最も好ましくは約0.5〜約5%のピロリン酸化合物である。しかも 、 好ましくは組成物の約85〜約99.99重量%、更に好ましくは約90〜約9 9.05%、最も好ましくは約95〜約99.5%のキャリヤ物質である。 本経口組成物は、練歯磨剤(最も好ましい)、マウスリンス又は液体歯磨剤で あることが好ましい。フッ化ナトリウムが好ましくは本歯磨組成物に含有される 。加えられる成分は経口使用上安全であるべきである。“安全”とは、本発明の やり方で用いられたときに、妥当な利益/危険比で釣り合って、過度の有害な副 作用(例えば、毒性、刺激又はアレルギー反応)がないことを意味する。 好ましいピロリン酸ジエステルは、1,2‐ビスメンチル二水素ピロホスフェ ート、1,2‐ビスチミル二水素ピロホスフェート、1,2‐ビスバニリル二水 素ピロホスフェート、1,2‐ビスオイゲニル二水素ピロホスフェート、1,2 ‐ビスメチルサリチリル二水素ピロホスフェート及びそれらの混合物からなる群 より選択される。1,2‐ビス〔3‐メチル‐6‐イソプロピルシクロヘキシル 〕二水素ピロホスフェート(又は1,2‐ビスメンチル二水素ピロホスフェート )及び1,2‐ビスチミル二水素ピロホスフェートが更に好ましい。1,2‐ビ ス〔3‐メチル‐6‐イソプロピルシクロヘキシル〕二水素ピロホスフェートが 最も好ましい。 1‐チミル‐2‐メンチル二水素ピロホスフェート、1‐(3‐l‐メントキ シプロパン‐1,2‐ジオール)‐2‐チミル二水素ピロホスフェート、1‐( 2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェニルエーテル)‐2‐オイ ゲニル二水素ピロホスフェート、1‐オイゲニル‐2‐チミル二水素ピロホスフ ェート及び1‐メンチル‐2‐メチルサリチリル二水素ピロホスフェートを含有 した“混合ピロリン酸ジエステル”も好ましい。それらの中では、1‐チミル‐ 2‐メンチル二水素ピロホスフェート及び1‐(3‐1‐メントキシプロパン‐ 1,2‐ジオール)‐2‐チミル二水素ピロホスフェートが更に好ましい。 経口組成物で使用に適した追加成分も本組成物に含有させることができる。こ れらは前記されている。本化合物の効果を妨げる又は阻止する成分は含まれない ことが好ましい。 本発明で使用上最も好ましい化合物は1,2‐ビス〔3‐メチル‐6‐イソプ ロピルシクロヘキシル〕二水素ピロホスフェート又は1,2‐ジ〔(1R)‐メ ンチル〕二水素ピロホスフェートC204072(ここでは“BMPP”と呼ば れる)である。この化合物は、参考のため本明細書に組み込まれる、 Milobedzki及びJanczak,Roczniki Chem.,11(1931)840と、Jacobsohn,Comptes Rendu Soc.Biol.,104(1930)432;Biol.J.,230(1931)304に含まれている。 メントール成分を有するBMPPは、例えばマウスリンスとして口腔に入れら れたとき、甘い初期フレーバーと意外に長く続く(例えば、1時間以内、たぶん それ以上)冷却効果を有することが、本発明でわかった。このフレーバーは、ピ ロリン酸及びメントールが不快な味を有すると知られているため、全く意外であ った。BMPPも歯石形成を減少及び/又は防止すると考えられる。 BMPPは、ジシクロヘキシルカルボジイミド(“DCC”)を用いた脱水反 応でリン酸、一リン酸メンチル(“MMP”)をカップリングさせることにより 合成できる。本発明の他の化合物も脱水反応を用いて製造できる。一方、BMP PはMMPの製造で形成された中間体とMMPを反応させることにより合成でき る。 上記経口組成物を歯エナメル質に適用することで歯石を減少させる方法も本発 明に含まれる。上記組成物による経口組成物を歯エナメル質に適用することによ り、口腔及び体の隣接領域で持続的冷却、甘味、香味又は抗菌効果を生じさせる 方法も含まれる。上記組成物による経口組成物を歯エナメル質に適用することに より、歯垢、歯肉炎又は口臭を減少又は防止する方法も含まれる。 下記例は、本発明の範囲内にある態様について更に記載及び説明している。こ れらの例は説明の目的で単に示され、本発明の制限として解釈されるべきでなく 、 その多くのバリエーションが本発明の精神及び範囲から逸脱せずに可能である。 パーセンテージは、他で指摘されないかぎり重量による。 例I 練歯磨剤組成物 下記成分を有する本発明による練歯磨剤組成物を製造する: 成分 重量% 一リン酸オイゲノール 0.300 精製水 10.422 ソルビトール 60.565 フッ化ナトリウム 0.243 サッカリン 0.130 着色剤 0.500 シリカ 20.000 スペアミントフレーバー 0.500 カルボポール934 0.300 キサンタンガム 0.475 リン酸三ナトリウム 1.450 リン酸一ナトリウム 0.590 アルキル硫酸ナトリウム溶液(H2O中27.9%) 4.000 二酸化チタン 0.525 ソルビトールを水に加えて、ミックスする。塩、一リン酸オイゲノール、フッ 化ナトリウム、サッカリン、リン酸三ナトリウム、リン酸一ナトリウムを溶解し 、その後着色剤を加える。pH7.0に調整する。別にシリカ、カルボポール及 びキサンタンガムを混合して、その後ゆっくりこの混合物を組成物に加えながら 、連続的にミックスする。アルキル硫酸ナトリウムを加える。スペアミントフレ ー バーを加える。更に10分間ミックスする。 例II 経口マウスリンス組成物 下記成分を有する本発明による経口マウスリンス組成物を製造する: 成分 重量% 一リン酸チモール 0.300 エタノール(190プルーフ) 16.250 ポリソルベート80 0.120 グリセリン 10.000 精製水 73.1218 安息香酸 0.0045 塩化セチルピリジニウム 0.045 臭化ドミフェン 0.005 サッカリンナトリウム 0.060 着色剤 0.040 安息香酸ナトリウム 0.0537 エタノールに一リン酸チモール以外の全成分を加えて、5分間ミックスする。 一リン酸チモールを最後に加え、その後組成物のpHをpH6.0に調整する。 例III 液体経口剤形 下記成分を有する本発明による液体経口剤形組成物を製造する: 成分 重量% 三リン酸メンチル 0.300 スクロース(細顆粒) 51.000 ポリソルベート80 0.020 グリセリン 2.000 プロピレングリコール 15.000 クエン酸ナトリウム二水和物 0.522 クエン酸 0.338 ソルビン酸カリウム 0.100 臭化水素酸デキストロメトルファン 0.133 グアイフェネシン 1.333 フレーバー 0.300 蒸留水 18.954 アルコール 10.000 スクロースと約1/3量の水を一緒にミックスし、スクロースが溶解するまで 約60℃に加熱する。ポリソルベート80及びグリセリンをミックスする。別に プロピレングリコール、クエン酸ナトリウム二水和物、一リン酸メンチル、クエ ン酸及び約1/3量の水を一緒にミックスする。別に、ソルビン酸カリウム及び 約1/3量の水を一緒にミックスする。フレーバーを加える。スクロース溶液を プロピレングリコール溶液と一緒にミックスする。この溶液とソルビン酸カリウ ム溶液を一緒にミックスする。最後にフレーバー溶液を加える。水レベルを適正 なバッチサイズに合うように調整する。pHを約6.0に調整する。30〜35 分間ミックスする。 例IV 咀嚼錠剤 下記成分を有する本発明による咀嚼錠剤組成物を製造する: 成分 重量% 炭酸カルシウム及びマンニトール(50:50重量比) 88.0 粉末マンニトール 4.785 アスパルテーム 0.178 サッカリンナトリウム 0.092 プロスィート(Prosweet) 0.300 3‐1‐メントキシプロパン‐1,2‐ジオール 0.300 N‐エチル‐p‐メンタン‐3‐カルボキサミド 0.025 一リン酸メンチル(a) 0.300 ペパーミントフレーバー 0.400 バニラフレーバー 0.300 コーラフレーバー 0.070 ブルースペクル(Blue speckles) 0.750 タルク 2.000 ステアリン酸マグネシウム 2.500 (a)下記のように製造する N‐エチル‐p‐メンタン‐3‐カルボキサミドを粉砕して、それが粉末形で あることを確実にする。ステアリン酸マグネシウム以外の全成分を均一にミック スされるまでドライミックスする。ステアリン酸マグネシウムを加え、1〜2分 間ミックスする。望ましい量を錠剤に圧縮する(目標は550mg/錠剤である )。一リン酸メンチルの製造 氷/水浴で冷却されて、機械スターラー及び滴下漏斗を備えた2l三首丸底フ ラスコで、トリエチルアミン153mlをオキシ塩化リン186ml中メントール1 57gに加えた。撹拌懸濁液を室温まで1時間かけて加温した後、混合液を0℃ に再冷却し、エーテル500mlを加え、混合液を水500mlで慎重に加水分解す る。0℃で1.5時間後、混合液を一夜かけて室温まで加温させる。次いで水層 をエーテル(3×500ml)で抽出し、合わせたエーテル層を1N水酸化ナトリ ウム溶液(4×1l)で抽出する。合わせた塩基性抽出液を更にエーテル(2× 500ml)で逆抽出した後、塩基性溶液を濃塩酸溶液でpH0に酸性化する。黄 色油状生成物を除去し、残留水層をエーテル1lずつで3回抽出する。油状物を 合わせたエーテル抽出液に溶解し、エーテル溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、混 合液をロ過し、溶液を真空下で濃縮して、粘稠シロップを得る。生成物を更に真 空オーブンで乾燥させた後に白色粉末を得たが、これはアセトン/水混合液から の結晶化で精製することができる。 例V 練歯磨剤組成物 下記成分を有する本発明ピロリン酸ジエステルによる練歯磨剤組成物を製造す る: 成分 重量% BMPP* 1.00 精製水 残部 ソルビトール 60.565 フッ化ナトリウム(1100ppm F-) 0.243 サッカリン 0.130 着色剤 0.500 シリカ 20.000 フレーバー 0.500 カルボキシメチルセルロース 0.300 キサンタンガム 0.475 リン酸三ナトリウム 1.450 リン酸一ナトリウム 0.590 アルキル硫酸ナトリウム溶液(H2O中27.9%) 4.000 二酸化チタン 0.525* =1,2‐ビス〔3‐メチル‐6‐イソプロピルシクロヘキシル〕二水素ピロ ホスフェート ソルビトールを水に加えて、ミックスする。塩、BMPP、フッ化ナトリウム 、サッカリン、リン酸三ナトリウム及びリン酸一ナトリウムを溶解する。pHを 7.0に調整し、その後着色剤を加える。別にシリカ、カルボキシメチルセルロ ース及びキサンタンガムを混合して、その後ゆっくりこの混合物を組成物に加え ながら、連続的にミックスする。アルキル硫酸ナトリウムを加える。フレーバー (例えば、スペアミント、ペパーミント、冬緑、フルーツ)を組成物に加えて、 更に10分間ミックスする。BMPPの製造 1モルの一リン酸メンチル(MMP)をテトラヒドロフラン(THF)中2モ ルのジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)と反応させる。過剰のDCCを 水で加水分解し、不溶性ジシクロヘキシル尿素副生成物を濾去する。THFを真 空下で除去し、生成物をエチルエーテル中に抽出する。エチルエーテルを無水硫 酸ナトリウムで乾燥し、混合液をロ過し、溶液を真空下で濃縮して、白色固体物 を得る。生成物を湿潤酢酸エチルで再結晶化し、真空オーブンで乾燥し、その後 残留MMPをアセトン洗液で除去する。 例VI 経口マウスリンス組成物 下記成分を有する本発明ピロリン酸ジエステルによる経口マウスリンス組成物 を製造する: 成分 重量% BMPP* 1.00 エタノール(190プルーフ) 16.250 ポリソルベート80 0.120 グリセリン 10.000 精製水 残部 安息香酸 0.0045 塩化セチルピリジニウム 0.045 臭化ドミフェン 0.005 サッカリンナトリウム 0.060 着色剤 0.040 安息香酸ナトリウム 0.537* =1,2‐ビス〔3‐メチル‐6‐イソプロピルシクロヘキシル〕二水素ピロ ホスフェート エタノールにBMPP以外の全成分を加えて、5分間ミックスする。BMPP を最後に加え、その後組成物のpHをpH6.0に調整する。 1,2‐ビスチミル二水素ピロホスフェート、1,2‐ビスバニリル二水素ピ ロホスフェート、1,2‐ビスオイゲニル二水素ピロホスフェート及び1,2‐ ビスメチルサリチリル二水素ピロホスフェートのような本発明の他のピロリン酸 ジエステル化合物も、上記BMPPの代わりに使用できる。組成物で用いられる ピロリン酸ジエステルの量は、本明細書で記載された制限内で変えることができ る。 例VII 経口マウスリンス組成物 下記成分を有する本発明ピロリン酸ジエステルによる経口マウスリンス組成物 を製造する: 成分 重量% 混合ピロリン酸ジエステル* 1.0 エタノール(190プルーフ) 16.250 ポリソルベート80 0.120 グリセリン 10.000 精製水 残部 安息香酸 0.0045 塩化セチルピリジニウム 0.045 臭化ドミフェン 0.005 サッカリンナトリウム 0.060 着色剤 0.040 安息香酸ナトリウム 0.537 * =1‐メンチル‐2‐(2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェ ニルエーテル)二水素ピロホスフェート エタノールに混合リン酸エステル以外の全成分を加えて、5分間ミックスする 。混合リン酸エステルを最後に加え、その後組成物のpHをpH6.5に調整す る。 1‐チミル‐2‐メンチル二水素ピロホスフェート、1‐(3‐1‐メントキ シプロパン‐1,2‐ジオール)‐2‐チミル二水素ピロホスフェート、1‐( 2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェニルエーテル)‐2‐オイ ゲニル二水素ピロホスフェート、1‐オイゲニル‐2‐チミルニ水素ピロホスフ ェート及び1‐メンチル‐2‐メチルサリチリル二水素ピロホスフェートのよう な本発明の他のピロリン酸ジエステル化合物も、上記化合物の代わりに使用でき る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘイズ,ジェフリー チャールズ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ビショップス、ゲイト、ドライブ、ナンバ ー、206、83 (72)発明者 スチュアート,ドロシー ジーン アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー ルド、リーウェイ、ドライブ、1775 (72)発明者 イーズ,マイケル ジョハニス アメリカ合衆国オハイオ州、シェビオッ ト、トレボー、アベニュ、3841

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 組成物の重量%で: (a)下記式の1種以上の化合物0.001〜20%: (上記式中R及びR′は独立して冷却剤成分、甘味剤成分、抗菌剤及び香味剤成 分からなる群より選択される;R又はR′は水素である; 各R″は独立してR及びR′、付加基、M+、M++、C+と水素からなる群より 選択される; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは2以上の整数である; M+及びM++は生理学的に関連した金属カチオンである;及び C+は有機カチオンである)、及び (b)キャリヤ物質80〜99.999% を含んでなり、しかも組成物が経口投与に適した形態をとる歯石コントロール経 口組成物。 2. ピロリン酸化合物が下記式を有する: (上記式中R及びR′はl‐メントール、d‐メントール、3‐l‐メントキシ プロパン‐1,2‐ジオール、メントングリセロールアセタール、l‐メンチル ラクテート、サリチル酸メチル、サッカリン、マンニトール、ソルビトール、グ ルコース、スクロース、フルクトース、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、オ イゲノール、バニリン、チモール、シンナムアルデヒドグリセロールアセタール 及びリナロールからなる群より選択される; 各R″はR及びR′、C12‐C18ジアシルグリセロール、部分加水分解酢酸ビ ニル‐エチレンコポリマー、セルロース、キチン、グルコサミン、シリカゲル、 グリセロール、低級アルキルビニルエーテルマレイン酸、ナトリウム、カリウム 、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、アンモニウム、プロトン化アミン、一部又 は完全プロトン化アミン含有ポリマーと水素からなる群より選択される; X、X′及びX″は独立して酸素、窒素及びイオウからなる群より選択される ; nは2〜3の整数である)、請求項1に記載の組成物。 3. R又はR′がサリチル酸メチル、オイゲノール、バニリン、チモール、 シンナムアルデヒドグリセロールアセタール及びリナロールからなる群より選択 される香味剤成分である、請求項1又は2に記載の組成物。 4. ピロリン酸化合物が1,2‐ビス二水素ピロホスフェート;1,2‐ビ スチミル二水素ピロホスフェート、1,2‐ビスバニリル二水素ピロホスフェー ト、1,2‐ビスオイゲニル二水素ピロホスフェート、1,2‐ビスメチルサリ チリル二水素ピロホスフェート及びそれらの混合物からなる群より選択される、 請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。 5. ピロリン酸化合物が1,2‐ビスメンチル二水素ピロホスフェート又は 1,2‐ビスチミル二水素ピロホスフェートである、請求項1〜4のいずれか一 項に記載の組成物。 6. 他のR又はR′が2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェ ニルエーテル、2‐フェノキシエタノール、クロルヘキシジン及びチモールから なる群より選択される抗菌剤成分である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の 組成物。 7. 0.01〜15%、好ましくは0.05〜10%のピロリン酸化合物と 、85〜99.99%、好ましくは90〜99.05%のキャリヤ物質からなる 、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。 8. 0.5〜5%の1,2‐ビスメンチル二水素ピロホスフェートを含んで いる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 9. ピロリン酸化合物のカルシウム又はナトリウム塩を含んでいる、請求項 1〜8のいずれか一項に記載の組成物。 10. 他のR又はR′が2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフ ェニルエーテル、2‐フェノキシエタノール、1,1‐ヘキサメチレンビス〔5 ‐(p‐クロロフェニル)ビグアニジン〕ジ‐D‐グルコネート及びチモールか らなる群より選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。 11. 1‐チミル‐2‐メンチル二水素ピロホスフェート又は1‐(3‐l ‐メントキシプロパン‐1,2‐ジオール)‐2‐チミル二水素ピロホスフェー トを含んでいる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。 12. 組成物が経口マウスリンス、練歯磨剤又は液体歯磨剤の形態をしてい る、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。 13. 他のR又はR′がl‐メントール、d‐メントール、3‐l‐メント キシプロパン‐1,2‐ジオール、メントングリセロールアセタール及び1‐メ ンチルラクテートからなる群より選択される冷却剤成分である、請求項1〜12 のいずれか一項に記載の組成物。 14. 他のR又はR′がサッカリン、マンニトール、ソルビトール、グルコ ース、スクロース、フルクトース及びネオヘスペリジンジヒドロカルコンからな る群より選択される甘味剤成分である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の 組成物。 15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の経口組成物を歯エナメル質に 適用することにより歯石を減少させる方法。 16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の経口組成物を歯エナメル質に 適用することにより歯垢、歯肉炎又は口臭を減少又は予防する方法。 17. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の経口組成物を歯エナメル質に 適用することにより口腔と体の隣接領域で持続的冷却、甘味、香味又は抗菌効果 を生じさせる方法。
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