JPH09502143A - 実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージを提供する。このパッケージは、第１の色を示す実質的に透明な容器(10)で作られている。第１の色とは異なる第２の色を示す実質的に透明な液体(11)が、容器(10)内に収容される。容器(10)の第１の色と液体(11)の第２の色は、容器に液体が充填されたとき、容器が実質的に無色透明の外観を示すように、互いに協働する。

Description

【発明の詳細な説明】 実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージ 発明の分野 本発明は、実質的に透明な液体が充填された実質的に透明な容器に関する。よ り詳細には、本発明は、実質的に透明な液体が充填されたとき、実質的に無色透 明の外観を示す実質的に透明な容器に関する。 発明の背景 液体石鹸のような液体製品の多くは、消費者にさほど好まれない色、たとえば 乳白色または黄色を示している。消費者に視覚的に好まれる液体石鹸を提洪する ために、製造者はしばしば、液体石鹸または容器、或いはその両方の外観を変更 する。 消費者にさほど好まれない色を示している液体石鹸はしばしば、不透明なプラ スチック容器に入れられる。不透明なプラスチック容器は、このさほど好まれな い液体石鹸を覆い即ち隠すことによって、消費者に視覚的に好まれる外観となる 。 他の液体石鹸製品は、透明なプラスチック容器に入れられている。液体石鹸は 濃い色合いを有しているので、充填パッケージは液体石鹸の色を示す。透明なプ ラスチック容器に収容された濃い色合いの液体石鹸は、消費者 に視覚的に好まれる外観となる。 液体石鹸製品の別のパッケージ形態は、無色透明の外観を示す充填パッケージ を提供することである。無色透明のパッケージは、消費者にとりわけ好まれる外 観を提供する。しかしながら、液体石鹸が黄色がかった外観を示すことがよくあ るので、液体石鹸を無色透明の容器に充填する前に、液体石鹸を漂白したり或い は漂白し長時間熟成させたりして、この黄色がかった外観を取り除かなければな らない。液体石鹸の漂白および熟成は、取扱および貯蔵のコストを増大させ、こ の結果、消費者にとってコスト高となる。 したがって、本発明の目的は、実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージ を提供することである。 本発明の別の目的は、パッケージ内に充填される液体に過剰な処理または熟成 を施すことなしに、実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージを提供するこ とである。 本発明のさらに別の目的は、実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージを 最小のコストで提供することである。 発明の概要 本発明は、実質的に無色透明の外観を示す充填パッケージを提供する。好適な 実施例では、実質的に透明な容器が第１の色を示し、液体を収容するようになっ ている。 容器の第１の色とは異なる第２の色を示す実質的に透明な液体が、容器内に収容 される。容器の第１の色と液体の第２の色は、容器に液体が充填されたとき、容 器が実質的に無色透明の外観を示すように、互いに協働する。 容器は、約５３０nm〜約６３０nmの波長を優先的に吸収する。液体は、約４３ ０nm〜約５３０nmの波長を優先的に吸収する。好適には、充填パッケージは、約 ４７０nm〜約６１０nmの波長を実質的に均一に吸収する。 図面の簡単な説明 明細書は、本発明を個別的に指摘し且つ明白に請求している請求の範囲で終了 しているが、本発明は、添付図面に関連して以下の説明から十分に理解されよう 。なお、添付図面において、同じ参照符号は同じ要素を表している。 第１図は、本発明の充填パッケージの正面図である。 第２図は、本発明の充填パッケージの側面図である。 第３図は、可視スペクトルの種々の波長における種々の試料の吸光度のグラフ である。 本発明の詳細な説明 充填パッケージが実質的に無色透明の外観を示すように、第２の色を示す実質 的に透明な液体石鹸が充填されている、第１の色を示す実質的に透明なプラスチ ック容 器の提供に関連して、本発明を説明するが、本発明は、このような出願に限定さ れるものではない。詳細な説明では、実質的に透明で黄色がかった液体石鹸が充 填されて実質的に無色透明の外観を示す特に好適な実質的に透明な青みがかった プラスチック容器に関連して説明されているが、当業者は、本発明を他の使用に も容易に適用することができる。 第１図は、本発明の充填パッケージ８の特に好適な実施例の正面図である。充 填パッケージ８は、実質的に透明な容器すなわちボトル１０を有しており、容器 １０は、実質的に透明な液体１１を収容する。好適には、容器１０内に収容され る液体１１は、液体石鹸である。液体石鹸１１の例が、１９９０年２月２７日に パンチェリ（Pancheri）等に付与された米国特許第 4,904,359号に開示されてお り、参考としてここに例示する。 パンチェリ等は、 (a) 約５重量％〜約５０重量％の陰イオン界面活性剤と、 (b) Ａn ＢＡm 、Ｂn ＡＢm 、ＢＡ、Ｂおよびこれらの混合物（ここで、Ｂは 疎水基であり；Ａは親水基であり；ｎおよびｍは０又は１〜約５０までの整数で あり；ｎ＋ｍは１〜約５０であり；分子は約５〜約１，０００のエーテル結合を 含み；化学式がＢＡのときは、Ｂは約５〜５００のエーテル結合を含み、化学式 がＢのとき は、CH2 基のエーテル結合に対する比率は少なくとも約２．１：１であり且つ約 ３：１以下であり；分子量は約４００〜約６０，０００であり；分子中のC2H4Ｏ 基の割合は約９０重量％以下である）によって構成される基から選定された化学 式を有する約０．１重量％〜約１２重量％の高分子界面活性剤と、 (c) 脂肪酸アミド、トリアルキルアミン酸化物およびこれらの混合物によって 構成される基から選定された０重量％〜約１０重量％の石鹸泡安定化非イオン界 面活性剤と、 (d) 無機ホスフェート、無機ポリホスフェート、無機シリケート、無機カーボ ネート、有機カーボキシレート、有機ホスホネートおよびこれらの混合物から選 定された０重量％〜約１０重量％の洗浄ビルダーと、 (e) １〜約６の炭素原子を含む０重量％〜約１５重量％のアルカノールと、 (f) 約２０重量％〜約９０重量％の水分とを含む、多泡性液体洗浄剤であって 、約１０重量％以下の陰イオン界面活性剤が、分子当たり平均して約１／２〜約 １０のエトキシ基を含むアルキルポリエトキシレート・スルフェート界面活性剤 である（或いは、ベタイン界面活性剤が存在しない）ときに、少なくとも約１０ 重量％の陰イオン界面活性剤を中和するのに十分なマグネシウムイオンを含んで おり、そして、液体洗浄剤が前記アルキルポ リエトキシレート・スルフェート界面活性剤を含むときに、約６以上のPHを有し ており、さらに陰イオン界面活性剤の量が少なくとも約２０重量％である（およ び、ベタイン界面活性剤が存在しない）ときに、液体洗浄剤が約１００cps 以上 の粘度を有するか或いはアルキルポリエトキシレート洗浄界面活性剤から実質的 に遊離している、 多泡性液体洗浄剤を開示している。少なくとも１５重量％の陰イオン界面活性 剤を含む、パンチェリ等による多泡性液体洗浄剤は、やや黄色か或いは黄緑色を 示すであろう。やや黄色か或いは黄緑色の液体石鹸は、特に無色透明の容器に入 れた場合に、きたならしく或いは汚れてみえる。かかる課題の１つの解決策は、 汚れてみえる液体石鹸を隠すために液体石鹸を不透明な容器に入れることである 。もう１つの解決策は、液体石鹸に漂白剤を添加するか、或いは液体石鹸を漂白 し熟成させて、液体石鹸から黄色を取り除くことである。好適には、液体石鹸を 収容する容器１０は、容器１０の色が液体石鹸１１の色と協働するように構成さ れており、したがって、容器１０に液体石鹸１１が充填されたとき、容器１０は 、実質的に無色透明の外観を示す。 容器１０は好適には、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）のような合成樹 脂で作られる。容器１０は又、グリコール改質ＰＥＴコポリマー（ＰＥＴＧ）、 押出ポ リエチレンテレフタレート（ＥＰＥＴ）、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、延伸ポリ プロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、高密度ポリエチレンのような他 の樹脂、或いは、実質的に透明な外観を示す他の適当な合成樹脂で作ってもよい 。容器１０は、略楕円形の本体１２と、円筒形のボトルヘッド１３とを有する。 本体１２を円筒形、円形、矩形、長円形のような形状にしてもよいことは、当業 者には明白であろう。ボトルヘッド１３の最上端すなわち遠位端には、液体製品 の所定量の小出しを可能にするプッシュプル式ディスペンサ１４が設けられてい る。容器１０の最上部分の側面には、容器１０の美観を向上させる出っ張り又は アングル１５が設けられている。 容器１０は好適には、グリップ部分１６を有しており、グリップ部分１６の円 周はベース部分１７の円周よりも小さい。比較的小さな円周を備えたグリップ部 分１６は、消費者が使用時に容器１０を握るのに好都合な部分となる。 第２図で分かるように、２つのラベル２０、２１が、本体１２の外周に貼り付 けられている。この開示では、語“表面”は、表記すなわち指示書きが印刷され る外側に曝されるラベル面を意味する。同様に、語“裏面”すなわち“内側”は 、本体１２の外周に面したラベル面を意味する。好適な実施例では、フロントラ ベル２０は、 プラスチックのような無色透明の材料であり、フロントラベル２０には、表記す なわち指示書きが印刷されている。無色のフロントラベル２０は、ここに記載さ れているように、本発明の無色透明の外観を際立たせ強化するのを容易にする。 バックラベル２１は好適には、白紙で作られており、その両面に印刷される。 白紙の裏面には、ラベルの外縁に近づくにつれて徐々に淡色になっている実質的 に連続したむらのない色が印刷されている。これは、容器１０を前方から見たと きに、透明なフロントラベル２０の印刷を際立たせるのに役立つ。容器１０の色 に負けないように、バックラベル２１の色は、詳細には後述する容器１０の色と カラースペクトルが比較的接近して調和している。好適には、すべてのバックラ ベル２１の色は、淡青色である。 本発明の実質的に透明な容器１０を製造するために、まず、着色プレフォーム を、普通の射出成形用金型に形成する。フレークすなわちペレット状のＰＥＴ樹 脂をホッパから押出機に供給し、そこでＰＥＴ樹脂を加熱して流動状態にする。 典型的なＰＥＴ樹脂が、米国テネシー州キングスポートのイーストマン・ケミカ ル社から呼称9921Ｗで入手できる。押出機は、標準的な２５：１のＬ／Ｄ比のバ レル内部の往復動スクリューと、液圧ラジアルピストン駆動装置とから構成され ている。往復動スク リューは、加熱されたバレルにＰＥＴ樹脂を供給し、そこでＰＥＴ樹脂は、溶融 されプレフォームの射出成形に適したコンシステンシーに可塑化される。着色剤 が、バレル内の或る箇所で可塑化された樹脂に添加され、そこで樹脂は十分に流 動化され往復動スクリューが樹脂と着色剤とを混合し均質化する。典型的な着色 剤は、米国ニュージャージー州エディソンのピグメント・ディスパーションズ社 から呼称99-31016で入手できる青紫色の顔料である。着色剤は、プラスチック１ ００につき約０．１８〜約０．２１の割合で流動化された樹脂に添加される。着 色剤は好適には、プラスチック１００につき約０．１９５の割合で流動化された 樹脂に添加される。着色され可塑化された樹脂は、射出成形の準備のため、バレ ルの端部のところの射出ポットに供給される。射出ポットには、シャットル弁を 介して充填される。その際、高圧の作動油が射出ポットのピストンを駆動して金 型を満たす。これにより、押出機はサイクルの間中、連続して可塑化し、その結 果、均一に溶融された多くの押出量が得られることとなる。金型は、一度に４８ の着色プレフォームを作り出す数個取金型であるのがよい。完成した着色プレフ ォームは貯蔵され、次いで、標準的なやり方で、実質的に透明な容器に吹き込み 成形される。吹き込み成形された後、実質的に透明な容器には、実質的に透明な 液体石鹸が充填され密封される。 容器１０の着色は、充填された容器が実質的に無色透明の外観を示すように、 液体石鹸１１の色量と協働するような色量にすべきである。容器１０の必要色量 は、液体石鹸１１が示す色量によって決定される。液体石鹸１１の色量が増加す ると、容器１０に添加される着色剤の量が増加する。しかしながら、容器１０の 着色剤の量が不十分であると、充填された容器１０は、液体石鹸の色、すなわち 黄色がかった外観を示しがちになる。一方、容器の着色剤の量が多すぎると、充 填された容器１０は、容器の色、すなわち青味がかった外観を示しがちになる。 人間の目は、可視光線スペクトルと呼ばれる約４００ナノメートル（nm）〜約 ７００nmの波長の電磁放射線を認識する。可視光線スペクトルの範囲内では、種 々の波長が色彩感覚を作り出す。物体が或る波長を優先的に吸収する場合には、 その物体は或る色彩感覚を提洪する。たとえば、物体が約４３０nm〜約５３０nm の波長（すなわち、紫および青の波長）を優先的に吸収する場合には、この物体 は、人間の目には黄色または黄緑色に見える。物体が比較的低い吸収量で実質的 に均一に波長を吸収する場合には、この物体は、人間の目には透明すなわち無色 に見える。 上述のように、パンチェリ等の教示による液体石鹸は一般に、人間の目には黄 色または黄緑色に見える。これは、液体石鹸が約４３０nm〜約５３０nmの波長を 優先的 に吸収するという事実のためである。黄色または黄緑色の液体石鹸を入れた充填 容器を透明すなわち無色にするためには、容器が、約５３０nm〜約６３０nmの波 長（すなわち、黄色および緑色の波長）を優先的に吸収する協働色のものでなけ ればならない。黄色および緑色の波長を優先的に吸収することによって、青味が かった容器１０は、黄色がかった液体石鹸が充填されたとき、実質的に透明すな わち無色透明の外観を示す。これは、充填された容器が実質的に均一に波長を吸 収し、液体石鹸または容器のいずれかが優先的に吸収するのではないという事実 のためである。 本発明は又、充填容器が波長を実質的に均一に吸収して実質的に透明すなわち 無色透明の外観を示すように、或る波長を優先的に吸収する液体と協働させるべ く或る波長を優先的に吸収する特別の色の容器を提供することによっても実施す ることができる。 以下の例は、本発明を表している。 例Ｉ 以下の説明に従って、充填容器が作られる。 約６％のマグネシネムＣ_12-13アルキルスルフェート、約１９％の混合マグネ シウム・アンモニウムＣ_12-13アルキルポリエチレート スルフェート、約２． ８％のＣ_12-13アルキルジメチルアミン酸化物、約４％のエチルアルコール、約 ２％のアンモニウムキシレンスルホネー ト、約６０％の水、その他、無機塩および少量の配合剤などを準備した。 カナダ、オンタリオ州ボルトンのハスキー・インターナショナル・マニュファ クチュアリング社から入手できるハスキー液圧２段射出ユニット金型に、着色プ レフォームを形成する。米国テネシー州キングスポートのイーストマン・ケミカ ル社から呼称9921Ｗとして入手できるＰＥＴ樹脂ペレットを、ホッパーから押出 機に供給し、そこでＰＥＴ樹脂を加熱して樹脂を流動化させる。押出機は、標準 的な２５：１のＬ／Ｄ比のバレル内部の往復動スクリューと、液圧ラジアルピス トン駆動装置とから構成されている。往復動スクリューは、加熱されたバレルに ＰＥＴ樹脂を供給し、そこでＰＥＴ樹脂は、溶融されプレフォームの射出成形に 適したコンシステンシーに可塑化される。米国ニュージャージー州エディソンの ピグメント・ディスパーションズ社から呼称99-31016として入手できる青紫色の 顔料を、バレル内の或る箇所で、プラスチック１００につき約０．１９５の割合 で流動化された樹脂に添加し、そこで樹脂は十分に流動化され往復動スクリュー が樹脂と着色剤とを混合し均質化する。着色／可塑化された樹脂を、射出成形の 準備のため、バレルの端部のところの射出ポットに供給する。射出ポットには、 シャットル弁を介して充填される。その際、高圧の作動油が射出ポットのピスト ンを駆動して金型を満 たす。次いで、完成した着色プレフォームを吹き込み成形して実質的に透明な容 器にし、実質的に透明な液体石鹸の充填を待つ。 次いで、ヒューレットパッカード8451ダイオードアレイ分光光度計を使用して 、上述の例の種々の成分について吸光度の測定を行った。ヒューレットパッカー ド8451ダイオードアレイ分光光度計は、単一ビームのマイクロコンピュータ制御 式汎用ＵＶ可視分光光度計である。横断面が１cm2 、高さが４．５cmの使い捨て プラスチックキュベットに試料を注ぐ。次いで、試料を器具内に置き、保持クリ ップで固定する。測定は、所望の放射線を試料に射出し、放射線の既知の入射量 と放射線の試料通過量とを比較することによって行われる。液体試料をプラスチ ックとともに測定した場合には、幅１cm、高さ４．５cm、厚さ０．０５cm程度の プラスチック試料を、試料キュベットの面に隣接して置き、保持クリップでキュ ベットにしっかりと保持する。次いで、入射する放射線が液体を通過し、プラス チック片のシュミレート光が液体石鹸および容器壁を通過する。 第３図は、可視光線スペクトルの種々の波長における上述の例の種々の成分 の吸光度のグラフである。分光光度計を標準化するために、純粋な脱イオン水の 試料の吸光度を測定する。残りの試料の脱イオン水に対する吸光度を測定する。 第３図に示される脱イオン水の吸光度 のプロットから分かるように、無色の脱イオン水の基準の読みは、可視スペクト ル内の特定の波長を優先的に吸収しない。脱イオン水の試料は、吸収量の相違に よる色の変化によって試験試料の吸光度の相違を分析することができる透明また は無色の基準として役立つ。 液体石鹸の試料を１cm2 の標準キュベットに注ぎ、ヒューレットパッカードの 分光光度計で吸光度の測定を行った。第３図の液体石鹸のプロットから分かるよ うに、約４３０nm〜約５３０nmの波長（すなわち、紫色および青色の波長）は、 液体石鹸によって優先的に吸収された。約４３０nm〜約５３０nmの波長（すなわ ち、紫色および青色の波長）を優先的に吸収することによって、液体石鹸は、黄 色または黄緑色の外観を示す。上述のように、黄色または黄緑色の外観は、消費 者にさほど好まれない。 ヒューレットパッカードの分光光度計による吸光度の測定を、液体石鹸の試料 と無着色ＰＥＴプラスチックで行った。第３図の液体石鹸と無着色ＰＥＴのプロ ットから分かるように、液体石鹸と無着色ＰＥＴの試料は、約４３０nm〜約５３ ０nmの波長（すなわち、紫色および青色の波長）を優先的に吸収した。液体石鹸 と無着色ＰＥＴの吸光度のプロットは、液体石鹸のみのプロットに比較すると、 実質的に均一に増加する吸光度を示した。これは、無着色ＰＥＴが可視光線スペ クトル全体にわたって実質的に均一な吸光度を有し、かくして、液体石鹸の みの吸光度と比較すると液体石鹸と無着色ＰＥＴの吸光度が均一に増加するとい う事実のためである。紫色と青色の波長のみを選択的に吸収することによって、 液体石鹸と無着色ＰＥＴは、液体石鹸のみの場合と同様に、黄色または黄緑色の 外観を示す。 また、ヒューレットパッカードの分光光度計による吸光度の測定を、脱イオン 水と着色ＰＥＴでも行った。第３図の着色ＰＥＴのプロットから分かるように、 着色ＰＥＴは、約５３０nm〜約６４０nmの波長（すなわち、黄色および緑色の波 長）を優先的に吸収した。黄色および緑色の波長を選択的に吸収することによっ て、着色ＰＥＴは、淡青色または紫／青色の外観を示す。 また、ヒューレットパッカードの分光光度計による吸光度の測定を、液体石鹸 の試料と着色ＰＥＴでも行った。第３図の液体石鹸と着色ＰＥＴのプロットから 分かるように、液体石鹸と着色ＰＥＴは、着色ＰＥＴまたは液体石鹸のいずれか を個々に測定した場合よりも一層均一に約４７０nm〜約６１０nmの波長を吸収し た。約４７０nm〜約６１０nmの波長を均一に吸収することによって、液体石鹸と 着色ＰＥＴの組合せは、実質的に無色透明の外観を示す。 本発明の特有の実施例を説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱するこ となしに種々の変更および修正を行うことができることは当業者には明白であり 、本発 明の範囲内にあるこのような修正は全て、添付された請求の範囲に包含されるよ うに意図されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． (a) 第１の色を示し、液体を収容するようになった実質的に透明な容器 と、 (b) 前記第１の色とは異なる第２の色を示し、前記容器に収容される実質的 に透明な液体とを有し、前記容器の前記第１の色と前記液体の前記第２の色は、 前記容器に前記液体が充填されたとき、実質的に無色透明の外観を示すように 協働することを特徴とする充填パッケージ。 ２． 前記容器が、約５３０nm〜約６３０nmの波長を優先的に吸収することを 特徴とする請求の範囲第１項に記載の充填パッケージ。 ３． 前記液体が、約４３０nm〜約５３０nmの波長を優先的に吸収することを 特徴とする請求の範囲第１項又は第２項に記載の充填パッケージ。 ４． 前記充填パッケージが、約４７０nm〜約６１０nmの波長を実質的に均一 に吸収することを特徴とする請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載の 充填パッケージ。 ５． 前記液体が液体石鹸であることを特徴とする請求の範囲第１項〜第４項 のいずれか１項に記載の充填パッケージ。 ６． 前記容器がプラスチックで作られていることを 特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項に記載の充填パッケー ジ。 ７． 前記容器の形成材料が、ポリエチレンテレフタレート、グリコール改質 ＰＥＴコポリマー、押出ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、延伸ポ リプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、または高密度ポリエチレンに よって構成される基から選定されることを特徴とする請求の範囲第６項に記載の 充填パッケージ。 ８． (a) 実質的に青色を示し、液体を収容するようになった実質的に透明な 容器と、 (b) 実質的に黄色を示し、前記容器に収容される実質的に透明な液体とを有 し、前記容器の前記青色と前記液体の前記黄色は、前記容器に前記液体が充填さ れたとき、実質的に無色透明の外観を示すように協働することを特徴とする充填 パッケージ。 ９． 前記容器が、約５３０nm〜約６３０nmの波長を優先的に吸収することを 特徴とする請求の範囲第８項に記載の充填パッケージ。 １０． 前記液体が、約４３０nm〜約５３０nmの波長を優先的に吸収すること を特徴とする請求の範囲第８項又は第９項に記載の充填パッケージ。