JPH09502105A - 医薬カプセルを支持体に装着する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、管状の医薬カプセルを支持体に装着する方法および装置に関する。本発明によれば、カプセルの貫通開口部に挿入されつつある支持体のすぐ前のところで、該貫通開口部に加圧して開口部を拡張し、支持体を該貫通開口部の定位置に挿入した後該圧を脱圧することにより、カプセルの貫通開口部を収縮し、支持体に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬カプセルを支持体に装着する方法および装置 本発明は、支持体に管状の医薬カプセルを装着する方法および装置に関する。 医薬カプセルとしては、例えば避妊物質を放出するカプセルがあり、その場合、 カプセルを子宮の内側に固定するために、適当な支持体に装着する。このような 避妊手段自体は知られており、様々な方法で製造されている。この避妊手段にお いて、支持体は不活性物質よりなる錨状の構成要素から形成されており、その腕 部に中空の管状医薬カプセルを装着する。 このような管状医薬カプセルを支持体に装着するために、カプセルを適当な溶 媒で膨張させ、その状態のまま支持体に差し込む方法が知られている。その際、 カプセルは、溶媒が蒸発するにつれて収縮し、支持体に固定される。 本発明の装置においては、異なった原理を用いる。この原理は、カプセル内部 への加圧によって、支持体をカプセルの中に挿入できるような状態まで拡張する ことに基いている。該圧を脱圧すると、カプセルは最初の状態に戻り、支持体に 固定される。本発明の方法及び装置の諸特徴は、添付の請求の範囲から明らかに なる。 本発明を、添付の図面を用いて説明する。図面において、 図１は、医薬カプセル装着の初期工程における本発明装置を示しており； 図２は、医薬カプセル装着における運転サイクルの第２工程を示しており； 図３は、閉じている結合用型部材内に医薬カプセルがある装着工程における装 置を示しており； 図４は、支持体の挿入を開始する装着工程における装置を示しており； 図５は、装着の最終工程における装置を示しており； 図６は、装着完了後の装置を示しており；そして 図７は、完成品を取り出す工程における装置を示している。 図１は、装着サイクルの初期工程における本発明装置の基本部分を示している 。結合用型部材又はハウジング４は開いた状態にあり、加圧用針７はカプセル１ を受け入れる状態にある結合用型部材の開口部５に挿入する。カプセル１は、結 合用型部材が開くと、マンドレル６によって結合用型部材へ運ばれる。マンドレ ルに支持されたカプセルと加圧用針が、結合用型部材の開口部口で接触すると、 加圧用針は後退を開始する。その後、マンドレル６とそれに支持されたカプセル １は、カプセルの端部に対向して位置する加圧用針と同様に、開いた結合用型部 材の中をカプセルが進むように動いていく。 カプセルを完全に結合用型部材へ挿入すると、図３の様な状態になる。すなわ ち、結合用型部材は閉じ、マンドレル６は戻り始める。それと同時に加圧用針７ は、後退するマンドレルに続いてカプセルの中に挿入され、針先端口より空気を 放出してカプセルを拡張することによりマンドレルの取り出しを容易にする。マ ンドレルがカプセルから出て加圧用針がカプセルの端部に達した後、図４に示す 通り、カプセルを装着する支持体３を、マンドレルを取り出した側のカプセル端 部まで持ってくる。 その後、図５及び図６に示すように、加圧用針７が支持体３の前方を後退する 時にカプセルを拡張し、それに続いて支持体３をカプセルの中に挿入する。支持 体３がカプセル中の的確な位置に達した後、結合用型部材を開いて完成品を取り 出す。加圧用針は開いた結合用型部材の中に押し戻され、運転サイクルは図１に 示す最初の状態から再開する。 図に示す装置は、結合用型部材４の両側に、２つのガイド８及び９も有してい る。ガイド８はマンドレル６の動きを案内し、ガイド９は加圧用針７の動きを案 内する。しかし、他の方法でマンドレル６と加圧用針７の動きを案内し、操作を 確実に行えるのであれば、ガイド８及び９は必ずしも必要ではない。 結合用型部材４の開口部５の断面形状は、支持体３の断面形状に適合するもの を選ぶのが好ましい。 装置各部の正確な相互操作を制御するために、本発明の装置は本来電気的制御 システムを有している。この電気的制御システムの詳細な構造や操作は当業者に よく知られており、本発明において本質的な部分を形成するものではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニエミネン，ペッカ フィンランド国、エフアイエヌ―21540 プレイティラ、ハンヒホエンティエ 18 (72)発明者 ランキネン，ペッカ フィンランド国、エフアイエヌ―20600 ツルク、ピューンカトゥ 15

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．管状の医薬カプセル、好ましくは、例えば避妊用カプセルのような被覆した 医薬カプセル、を支持体に装着する方法にして、カプセルの貫通開口部に挿入さ れつつある支持体のすぐ前のところで、該貫通開口部に加圧して開口部を拡張し て該貫通開口部に支持体を挿入し、次いで該圧を脱圧することにより該カプセル を支持体に固定することを特徴とする方法。 ２．錨状サスペンダー腕部への避妊用カプセル（１）の装着のように、請求項１ 記載の方法に従って、貫通開口部を有する医薬カプセルを棒状の支持体（３）に 装着するための装置にして、 貫通開口部（５）を有し且つ該開口部を通る少なくとも１つの平面に関して２ つ以上の部分（４’，４”）に分割でき、そして該貫通開口部の長さが装着され るべきカプセル（１）より長い結合用型部材（４）； 結合用型部材の開口部（５）に挿入され、挿入後該開口部の一端部で該開口部 から引き出し可能なマンドレル（６）にして、該マンドレルの外径は装着される べき管状カプセルの内径に実質的に相当しており、該マンドレルの長さは、装着 されるべきカプセルの長さに実質的に相当しているマンドレル（６）； 結合用部材開口部におけるマンドレル（６）入口側端部に 対して反対側の端部から、結合用型部材開口部（５）に挿入し且つそこから引き 出し可能な加圧用針（７）にして、該加圧用針の先端は開口されており、該加圧 用針の外径は装着されるべき中空カプセルの内径に実質的に相当している加圧用 針（７）； マンドレル（６）を挿入するのと同じ側から結合用型部材開口部（ ５）に支持体（３）を挿入し且つ該開口部（５）から引き出す手段； 結合用型部材（４）の部分（４’、４”）、マンドレル（６）、加圧用針（７ ）、及び支持体（３）挿入装置の相互操作を制御する手段；及び 加圧用針（７）に圧力をかける手段、 を包含することを特徴とする装置。