JPH0513726U - 蛇腹成形品の離型装置 - Google Patents
蛇腹成形品の離型装置Info
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- JPH0513726U JPH0513726U JP6731091U JP6731091U JPH0513726U JP H0513726 U JPH0513726 U JP H0513726U JP 6731091 U JP6731091 U JP 6731091U JP 6731091 U JP6731091 U JP 6731091U JP H0513726 U JPH0513726 U JP H0513726U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コア金型を使った蛇腹成形品の成形におい
て、成形品をコア金型から取出す際に成形品の不要部分
例えば材料注入部近傍の不要部分等を同時に簡単に切離
し得るようにする。 【構成】 内側から吹込まれる空気によって膨らむ成形
品4を保持する成形品取出し筒1と、成形品4の材料注
入部41を掴持する成形品係止手段2と、成形品係止手
段2と軸方向に相対移動可能に成形品取出し筒1の内側
に固定あるいは移動可能に設けられ成形品4を軸方向に
相対的に押圧する押出し手段3とから構成し、材料注入
部41と製品部42との間に食切り部43が設けられた
蛇腹成形品4をコア金型から離型する際に、この成形品
4を成形品取出し筒1で保持しつつ成形品係止手段2と
押出し手段3とで製品部42と材料注入部41とを互い
に逆方向に引張って食切り部43を引きちぎり、成形品
4の離型と同時に製品部42から材料注入部41などの
不要部分を確実に取除くようにしている。
て、成形品をコア金型から取出す際に成形品の不要部分
例えば材料注入部近傍の不要部分等を同時に簡単に切離
し得るようにする。 【構成】 内側から吹込まれる空気によって膨らむ成形
品4を保持する成形品取出し筒1と、成形品4の材料注
入部41を掴持する成形品係止手段2と、成形品係止手
段2と軸方向に相対移動可能に成形品取出し筒1の内側
に固定あるいは移動可能に設けられ成形品4を軸方向に
相対的に押圧する押出し手段3とから構成し、材料注入
部41と製品部42との間に食切り部43が設けられた
蛇腹成形品4をコア金型から離型する際に、この成形品
4を成形品取出し筒1で保持しつつ成形品係止手段2と
押出し手段3とで製品部42と材料注入部41とを互い
に逆方向に引張って食切り部43を引きちぎり、成形品
4の離型と同時に製品部42から材料注入部41などの
不要部分を確実に取除くようにしている。
Description
【0001】
本考案は、蛇腹状の胴部を有する成形品の離型装置に関する。更に詳述すると 、本考案は、成形品に含まれる材料注入部近傍の不要部分(以下本明細書ではバ リとも称する)を離型時に除去する離型装置に関する。
【0002】
蛇腹形状の中空部を有する成形品は一般に成形中子(以下コア金型という)が 用いられて成形される。例えば、コア金型を割型から成る外金型で包囲してそれ らの間に蛇腹形状の円筒状のキャビティを形成するようにしている。かかる型構 造では、外金型からの成形品の取出しは型割りによって容易に行えるが、コア金 型から成形品を変形させずに取出すには非常に困難である。
【0003】 そこで、コア金型より成形品に歪みを与えないように瞬間的に成形品を取出す 手段として、コア金型内に突出しピンを設け、この突出しピンの作用と突出しピ ンが突出した後に生じた噴出口より空気を噴射させ、成形品を付着せしめるコア 金型面との間に空気を圧入し、成形品をコア金型面から離脱せしめる方法が提案 されている(特公昭33-5123 号公報及び実公昭46-9353 号公報)。
【0004】 ところが、この離型方法は、成形品の内面の構造が例えば円筒のように滑らか なものにおいては効果があるが、内面の構造が平滑でない成形品即ち蛇腹成形品 においては、コア金型より噴出した空気がコア金型表面と成形品との間に全体に 均一に充満せず、成形品が部分的に膨らんでコア金型より離脱できなかったり、 たとえ離脱できても瞬間的に離脱できないので変形が残り均一な製品を得ること ができない欠点があった。
【0005】 そこで、図2の(A)及び(B)に示すように、成形品101の外径よりやや 大き目の内径を有する有底円筒102を成形品101の外にあてがった状態で成 形品101を空気圧力で膨らませて有底円筒102で保持しつつ有底円筒102 の底部をピン104で突き出して有底円筒102と成形品101とを同時にコア 金型103より離脱させる方法が提案されている(特公昭52-11331号)。
【0006】
しかしながら、成形品には最終製品に不要な材料注入部などのバリが必ず含ま れる。このバリは、従来の離型方法では離型と同時に取除くことができないので 、コア金型から成形品を取出した後に人手などによって切離すようにしている。 このため、製造工程が1工程増え、製造に手間がかかると共に製造コストが高く なる。
【0007】 また、図示していないが、金型の材料注入部と製品部との間に食切り部(薄肉 部)を設け、この食切り部を成形品取出し時に押出しピン及び取出し用空気の圧 力で破ってバリを吹飛ばして取除くことも考えられるが、この方法によるとバリ が成形装置周辺に飛散してしまい現場が汚れてしまう問題がある。また、型が摩 耗して食切り部が厚くなると押出しピンの動きと空気圧力だけではバリが取除け なくなる等の問題がある。
【0008】 本考案は、成形品を金型から取出す際に成形品の不要部分例えば材料注入部近 傍の不要部分等を簡単に切離すことができる蛇腹成形品の離型装置を提供するこ とを目的とする。
【0009】
かかる目的を達成するため、本考案は、材料注入部と製品部との間に食切り部 が設けられて成形される蛇腹成形品を成形中子から取出す離型装置において、前 記成形中子から吹出される取出し用エアーによって膨らむ成形品を保持する成形 品取出し筒と、成形品の材料注入部を掴持する成形品係止手段と、前記成形品係 止手段と軸方向に相対移動可能に前記成形品取出し筒の内側に固定あるいは移動 可能に設けられ成形品を軸方向に相対的に押圧する押出し手段とから構成するよ うにしている。
【0010】
したがって、外金型からコア金型と共に取出された成形品は離型装置の成形品 取出し筒内に挿入されて材料注入部が成形品係止手段によって掴持されて固定さ れる。そして、コア金型内から取出し用空気を吹出すと同時に離型装置全体を成 形金型から後退させあるいは成形装置を後退させ、コア金型から成形品を取外す 。このとき、成形品は成形品取出し筒によって保持されているため全体にある一 定の大きさの筒形状に維持されて弾性変形内にとどめられ塑性変形が防がれる。 次いで、係止手段と押出し手段との間の軸方向への相対移動によって成形品の製 品部分と材料注入部分とが食切り部から切離され、製品は成形品取出し筒の外に 押し出される。また、材料注入部とその近傍の不要部分は成形品係止手段の開放 によって回収される。
【0011】
以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】 図1に本考案の離型装置の一実施例を示す。この離型装置は、エアー吹出しに よる成形品取出し時に成形品4を保持する成形品取出し筒1と、成形品4の材料 注入部41を掴持する成形品係止手段2と、成形品取出し筒1の内側で軸方向に 移動可能に設けられて成形品4を軸方向に押圧する押出し手段3とから主に構成 されている。本実施例の場合、成形品取出し筒1と成形品係止手段2とが固定さ れ、押出し手段3が移動可能に設けられている。尚、この離型装置は、成形品取 出し筒1などを成形金型に対し接近、離反可能に搭載している。
【0013】 成形品取出し筒1はコア金型から吹き出される空気の圧力によって膨らむ成形 品4を保持し、塑性変形しない弾性変形の範囲に膨張を止めるものである。この 成形品取出し筒1は、例えば一端を開口し他端を有底とした円筒が採用され、そ の内径は成形品4がコア金型の外径よりも大きく膨らむことを可能としかつ成形 品4の変形が残る程に大きく変形させない空間をコア金型との間に形成する大き さ、例えば成形品4の外径よりもやや大き目に設定されている。この成形品取出 し筒1は、例えば塩化ビニル、6−ナイロン等の樹脂で形成され、必要に応じて バリ落下用の穴11が設けられている。このバリ落下用の穴11には例えば材料 注入部・バリ41を集める集積場などと連結された排出管が接続されている。
【0014】 成形品係止手段2は、成形品4の食切り部43の外のバリ部分即ち材料注入部 41を掴持するためのものである。例えば本実施例の場合、図1に示すような成 形品4の径方向に開閉動作するチャック21とこれを駆動するアクチュエータ2 2とから構成されている。アクチュエータ22としてはその構成を特に図示して いないが、例えば油圧シリンダや空気シリンダ等の流体圧シリンダや電磁チャッ ク、モータ駆動によって逆ねじを切ったねじ棒を回転させてチャックを開閉させ る機構等が採用可能である。チャック21には例えば材料注入部41を確実に把 持するため波形の凹凸23が設けられている。この成形品係止手段2は円筒状の 成形品取出し筒1の底部に固定され、成形品取出し筒1と共に離型装置のベース (図示省略)に固定されている。
【0015】 押出し手段3は蛇腹状成形品の食切り部43の近傍の製品部42を押圧して成 形品係止手段2との間で食切り部43を破って製品部42を成形品取出し筒1の 外に押し出すものである。この押出し手段3は、例えば材料注入部41寄りの小 径の円筒状固定端部44と蛇腹状胴部46の立上り部との境界部分を押圧する駒 31とこれを支持して成形品取出し筒1内に出入り自在な支持フレーム32とこ の支持フレーム32を成形品取出し筒1と平行に移動させる流体圧シリンダ33 によって構成されている。また、押出し手段3の製品部42と当接する部分即ち 駒31には製品を傷付けない形状あるいは材質、例えば6−ナイロンが使用され ている。
【0016】 尚、成形品4の製品部42と材料注入部41との間に形成される食切り部43 の肉厚は0.1mm以下が食切りを容易にし、また仕上りを良好なものとする上 で好ましい。また、図中符号45は大径側の円筒状固定端部である。
【0017】 以上のように構成されているので、成形完了後に外型を開いて成形品4をコア 金型ごと取出した後、次のようにして成形品4をコア金型から取出すと同時に材 料注入部41を製品部分42から切離すことができる。
【0018】 まず、離型装置の成形品取出し筒1をコア金型に被せられたままの成形品4に 被せる。そして、成形品係止手段2で成形品4の材料注入部41を掴持する。そ して、コア金型から取出し用の空気を吹出して成形品4を膨張させて成形品取出 し筒1に保持させた状態でコア金型を成形品4から抜き出す。このとき、離型装 置が成形金型から後退し材料注入部41を成形品係止手段2で引出す。その後、 押出し手段3を作動させて材料注入部41を掴持する成形品係止手段2との間で 食切り部43を引きちぎり製品部分42のみを成形品取出し筒1の外に押し出し 、成形品4からバリ即ち材料注入部41近傍の不要部分を除去する。更に、成形 品係止手段2を開放しバリ落下用の穴11からバリ・材料注入部41を落下させ る。これによって、コア金型からの成形品の取出しと同時に製品部42に不要な バリ・材料注入部41が切離されかつ回収される。
【0019】 尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、本実施例では成形品取出し筒1と成形品係止手段2とを固定し、押出し手 段3を移動させるようにしているが特にこれに限定されるものではなく、固定さ れた押出し手段3に対して成形品取出し筒1及び成形品係止手段2を移動させる ようにしても良い。また、固定された成形品取出し筒1内に突起(図示省略)な どから成る押出し手段3を固定・設置し成形品係止手段2を移動させることも可 能である。更に、成形品取出し筒1及び押出し手段3を移動可能に設け成形品係 止手段2を固定させるようにしても良い。
【0020】 更に、成形品係止手段2は図示の如く材料注入部41に食込んで保持する方法 に特に限定されるものではない。例えば、図示していないが材料注入部41側に 突起や溝を設け、この突起や溝に係合する溝や突起を成形品係止手段2に設ける ことも可能である。更に、本実施例においては射出ブロー成形方法後の成形品取 出しについて主に説明したが、これに特に限定されるものではなく射出成形やダ イレクトブロー成形等においても実施可能である。また、ブーツ材料についても 樹脂に特に限定されず、ゴムブーツも対象とできる。
【0021】
以上の説明より明らかなように、本考案の離型装置は、離型時の成形品を成形 品取出し筒で保持しつつ成形品係止手段と押出し手段とで製品部と材料注入部と を互いに逆方向に引張って食切り部を破るようにしているので、成形品の離型と 同時に製品部と材料注入部即ちバリとが確実に分離される。しかも、本装置は、 バリを成形品係止手段に掴持した状態で製品部をコア金型から取外して成形品取 出し筒の外に押し出すようにしているので、バリが飛散することがなく、一定の 場所に集めることが可能となる。
【図1】本考案の蛇腹状成形品の離型装置の一実施例を
示す概略説明図である。
示す概略説明図である。
【図2】従来の成形品の離型装置を示す説明図で、
(A)は取出し前、(B)は取出し時を示す。
(A)は取出し前、(B)は取出し時を示す。
1 成形品取出し筒 2 成形品係止手段 3 押出し手段 4 成形品 41 材料注入部(バリ) 42 製品部 43 食切り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:26
Claims (1)
- 【請求項1】 材料注入部と製品部との間に食切り部が
設けられて成形される蛇腹成形品を成形中子から取出す
離型装置において、前記成形中子から吹出される取出し
用エアーによって膨らむ成形品を保持する成形品取出し
筒と、成形品の材料注入部を掴持する成形品係止手段
と、前記成形品係止手段と軸方向に相対移動可能に前記
成形品取出し筒の内側に固定あるいは移動可能に設けら
れ成形品を軸方向に相対的に押圧する押出し手段とから
成ることを特徴とする蛇腹成形品の離型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6731091U JP2548157Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 蛇腹成形品の離型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6731091U JP2548157Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 蛇腹成形品の離型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513726U true JPH0513726U (ja) | 1993-02-23 |
JP2548157Y2 JP2548157Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=13341319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6731091U Expired - Lifetime JP2548157Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 蛇腹成形品の離型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548157Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115071174A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-20 | 哈尔滨玻璃钢研究院有限公司 | 一种纤维复合材料圆筒沿轨移动水压脱模装置及脱模方法 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6731091U patent/JP2548157Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115071174A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-20 | 哈尔滨玻璃钢研究院有限公司 | 一种纤维复合材料圆筒沿轨移动水压脱模装置及脱模方法 |
CN115071174B (zh) * | 2022-06-17 | 2023-06-27 | 哈尔滨玻璃钢研究院有限公司 | 一种纤维复合材料圆筒沿轨移动水压脱模装置及脱模方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2548157Y2 (ja) | 1997-09-17 |
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