JP2596262Y2 - 中空体閉塞側成形用金型 - Google Patents

中空体閉塞側成形用金型

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JP2596262Y2
JP2596262Y2 JP1993039031U JP3903193U JP2596262Y2 JP 2596262 Y2 JP2596262 Y2 JP 2596262Y2 JP 1993039031 U JP1993039031 U JP 1993039031U JP 3903193 U JP3903193 U JP 3903193U JP 2596262 Y2 JP2596262 Y2 JP 2596262Y2
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sleeve
mold
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mandrel
tube
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Inventor
王明 山本
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関西チューブ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チューブ状容器など一
端が開放され、他端が閉塞される中空体の閉塞側の成形
用金型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一方端が開放されて、他端側がキャップ
用の口部を含んだ肩部を有するラミネートチューブなど
の中空体の成形法は公知である。たとえば特公昭64−
7850号公報に開示された方法が広く知られている。
この方法では回転テーブル上を8つの作業ステーション
に区分し、順次各ステーションを通過しながら、チュー
ブ本体に肩部を成形し、さらにそのねじ付き口部にキャ
ップを取付け、最後にマンドレルとその端部の雄型(公
報ではポンチ)から製品を抜き取るまでの工程が説明さ
れている。
【0003】まず、チューブ本体が肩部成形用金型(ポ
ンチ)を先端に配設した水平に位置するマンドレルに装
着される(ステーション1)。次に肩部成形用樹脂材料
が押出し機から回転テーブル上に設置されている雌型内
に挿入される(ステーション2)。ステーション3では
チューブ本体が装着されたマンドレルが水平位置から回
動して垂直に移動し、雌型内の樹脂を圧縮して肩部(チ
ューブヘッド)を成形する。ステーション4〜6で冷却
されマンドレルは再び垂直位置から水平位置に復帰す
る。そしてステーション7では成形された肩部のねじ付
口部にキャップを取付け、最後のステーション8で完成
されたチューブをマンドレルから抜き取るというもので
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ここで一つの問題があ
る。すなわち、チューブ本体に肩部が成形され、かつキ
ャップが取付けられた後、その完成チューブがマンドレ
ルから取外されるとき、その取外しがす早く行なわれる
ためマンドレルから取外されたチューブ本体部分の内部
が減圧状態となり、チューブの壁が薄いこともあって変
形を受け易く、あるいは崩壊することもある(図2)。
【0005】この問題の解決のため、マンドレル端部に
配設される金型を図3に示すように中心部の固定部1と
その周囲部のスリーブ2から構成し、該スリーブを固定
部に対して若干前後動可能に構成することが考えられ
る。完成チューブ3をマンドレルより抜き取る際に該ス
リーブはそのチューブの動きに伴い固定部の前方に動
き、その際抜き取られつつあるチューブの中空部内に空
気を供給して減圧を補填し、抜き取り作業を円滑にし、
チューブの変形を防止することができる。
【0006】しかしながら、この手段にも問題がある。
それは肩部成形時、マンドレルは水平位置から回動して
垂直位置をとるがそのときスリーブがその自重により正
常位置から固定部の前方向に下がった状態で肩部の成形
が行なわれるおそれがあることである。該スリーブは正
常な状態ではマンドレルに装着されたチューブ本体3a
内面により後退した正常位置に保持されている。そして
その状態のまま垂直位置に回動し、肩部成形のため樹脂
材料が充填されているダイ(雌型)内に下降するのであ
るが、しかし、実際のチューブ本体はその内径が必ずし
も設計どおりの一定値になくばらつきがあり、内径が大
きい場合にはこの垂直状態にあるとき、スリーブが図4
aに示す正常位置からその自重により前方位置に下が
り、その状態で肩部が成形されることになる。この場合
には図4bに示すようにスリーブ内の空気の供給部に樹
脂が入り込み成形不良を発生させたり、スリーブとマン
ドレルの間に樹脂がつまりスリーブが動作しなくなって
しまい、前述のように完成チューブ抜き取りの際にトラ
ブルを発生する。また肩部のガスバリヤー性を高めるた
めにこの部分にガス不透過性のメンブラン4を装着する
場合には図5aに示すように金型固定部にメンブランを
はめ込みその弾性力で固定した上で肩部の樹脂成形が行
われる。このときスリーブが正常位置から下がるとそれ
につれて上記のように弱く位置決めされていたメンブラ
ンが金型から脱落してしまうといったことも生じる(図
5b)。
【0007】本考案はこうした実情の下に、ラミネート
チューブなどチューブ状容器のように一方端が開放さ
れ、他端が閉塞される中空体形状の該閉塞側の成形用金
型であって、中空部を支持するマンドレルの先端部に配
設される金型において成形後中空体を抜き取る際に該中
空部に空気を供給してその変形、崩壊を防止するスリー
ブがこうした本来の作用を安定して発揮できるように、
スリーブが垂直位置にあるときその自重により動くこと
のないように改良された構造を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案者は、鋭意検討し
た結果、スリーブの自重による動きを磁力により抑制す
ることが上記課題解決のために有効であることを知見
し、本考案を完成するに至った。すなわち、本考案は、
一方端が開放され、他端が閉塞される中空体の該閉塞側
の成形用金型であって、前記中空体の中空部を支持する
マンドレルの端部に配設され、かつマンドレルに中空部
を支持した水平位置から垂直位置に回動して閉塞側を成
形する金型において、該金型が金型固定部とその周囲部
を形成する固定部に対して前後に摺動可能なスリーブと
から構成され、かつ該スリーブが前記垂直位置にあると
きその自重による動作をマグネットにより抑制されるこ
とを特徴とする中空体閉塞側成形用金型を要旨とするも
のである。
【0009】本考案にかかる成形用金型は、一方端が開
放され、他端が閉塞される中空体の閉塞側を成形するも
のであり、中央の固定部とその周囲部を構成するスリー
ブからなっており、中空部を支持するマンドレルの先端
部に配設される。そして、そのスリーブは、固定部に対
して前後に摺動可能とされ、閉塞側を成形後中空体をマ
ンドレルから取外すとき、その動きにつれて金型固定部
の前方に摺動し、マンドレルに設けた空気供給溝からス
リーブ内部を経て空気を中空部に補填し、中空部が減圧
となって変形、崩壊するのを防止する。
【0010】成形後の中空体をマンドレルから抜き取っ
た後、再び中空体がマンドレルに装着され、それにつれ
てスリーブは中空体の内面に接触しながら元の位置に復
帰する。そしてマンドレルが水平位置から垂直位置へ回
転し、所定の閉塞側の成形工程に移行した際にも、スリ
ーブは前記正常位置に中空体の内面により保持される。
このとき、中空体の内径が大きいとその内面がスリーブ
を保持できず、スリーブの自重により正常位置より下が
った位置に移動しようとする。本考案は、このスリーブ
の自重による位置ずれをマグネットを利用して防止する
ものである。
【0011】
【実施例】以下に図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。図1は、本考案をラミネートチューブの肩部(チュ
ーブ ヘッドピース)成形用金型に適用した場合の実施
例を示すもので、該金型の一部断面説明図である。図1
中、1は金型固定部、2はスリーブ、5はラミネートチ
ューブを支持するマンドレル、6は空気供給溝、7はマ
グネットである。
【0012】図1はスリーブが固定部に対して前進した
状態を示している。これは、完成チューブを抜き取る
際、チューブの動作につれてスリーブがマグネット6の
磁力に抗して前方へ移動した状態である。このとき図1
に矢印にて示すように減圧状態となる抜き取られた中空
部に向って、マンドレルに設けた空気供給溝5より空気
がスリーブと固定部の間のすきまから供給され、チュー
ブの変形、崩壊が防止できる。そして、スリーブは、次
の成形サイクルにおいて肩部未成形チューブ本体が装着
されるとき、マンドレル側に押されてマグネットに引き
つけられ復帰する。
【0013】次いでマンドレルに装着されたチューブに
肩部を成形する工程に移り、このときマンドレルは垂直
状態とされるが、スリーブはその自重に抗してマグネッ
トによりその正常位置に確実に保持される。したがっ
て、装着されたチューブの内径が大きい場合であっても
スリーブは位置ずれを生じることはない。スリーブを保
持する手段としてはマグネットの他に、スプリングなど
も考えられる。しかしスプリングでは常時正常位置に復
帰させようとする力がスリーブにかかることになり、成
形後中空体を抜き取る際に中空部の減圧を補填するに十
分な空気を供給する前にスリーブが正常位置に復帰して
しまうことがあり、所定の作用を確実に果すことができ
ない。
【0014】この実施例ではマグネットをリング7とし
て設けたが、別の態様としてマンドレル端部をマグネッ
トで構成するもの、あるいはスリーブ又はマンドレル端
部に小さなマグネットを埋め込んだ構成とすることもで
きる。以上本考案をラミネートチューブの成形を実例と
して説明したが、本考案の技術思想はもちろんこれに制
限されるものではなく、単層構成のチューブ状容器はも
とより一方が開放され、他方が閉塞される中空体形状の
該閉塞側を成形するものであって、成形後型より抜き取
る際に上記に説明したような中空部の減圧による変形、
崩壊が問題となるすべての成形に適用できることは容易
に理解できるであろう。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
一方端を閉塞した中空体を成形後金型より抜き取る際、
減圧となる中空部に空気を供給するスリーブは、成形品
抜き取り時は確実に前方に動き所定の作用をなし、そし
て金型が垂直状態にあるときはマグネットにより位置ず
れを生ずることなく正常位置に安定して保持される。し
たがって、スリーブは常に正常位置にて閉塞部を成形す
ることができるので、成形不良を起こすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案成形用金型の実施例を示す部分断面説明
図。
【図2】スリーブが動かない場合に、チューブ内が減圧
となり変形、崩壊する状態の説明図。
【図3】スリーブが動作してチューブ内に空気が供給さ
れて減圧状態を解消して正常な抜き取りが行なわれる状
態の説明図。
【図4】金型が垂直状態で雌型に挿入されたとき、スリ
ーブが正常位置(a)、及び自重により位置ずれを起し
て下がった位置(b)にある場合の説明図。
【図5】メンブランを金型固定部に装着した場合で、
(a)は正常、(b)はスリーブが下がってメンブラン
が脱落する状態の説明図。
【符号の説明】
1 金型固定部 2 スリーブ 3 チューブ 3a チューブ本体 4 メンブラン 5 マンドレル 6 空気供給溝 7 マグネット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方端が開放され、他端が閉塞される中
    空体の該閉塞側の成形用金型であって、前記中空体の中
    空部を支持するマンドレルの端部に配設され、かつマン
    ドレルに該中空体の中空部を支持した水平位置から垂直
    位置に回動して閉塞側を成形する金型において、該金型
    が金型固定部とその周囲部を形成する固定部に対して前
    後に摺動可能なスリーブとから構成され、かつ該スリー
    ブが前記垂直位置にあるときその自重による動作をマグ
    ネットにより抑制されることを特徴とする中空体閉塞側
    成形用金型。
  2. 【請求項2】 中空体がチューブ状容器である請求項1
    記載の中空体閉塞側成形用金型。
JP1993039031U 1993-07-16 1993-07-16 中空体閉塞側成形用金型 Expired - Lifetime JP2596262Y2 (ja)

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JPS50124268U (ja) * 1974-03-25 1975-10-11
US7906056B2 (en) * 2005-10-12 2011-03-15 Kansai Tube Co., Ltd. Method for forming head part of closed-type tube, method for manufacturing closed-type tubular container, and closed-type tubular container

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