JPH09501647A - 耐汚染性ガラス及びそれを製造する方法 - Google Patents

耐汚染性ガラス及びそれを製造する方法

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JPH09501647A JP7507172A JP50717295A JPH09501647A JP H09501647 A JPH09501647 A JP H09501647A JP 7507172 A JP7507172 A JP 7507172A JP 50717295 A JP50717295 A JP 50717295A JP H09501647 A JPH09501647 A JP H09501647A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は耐汚染性のガラス及びそのようなガラスを製造する方法を提供する。本発明の方法によれば、SO3がフロートガラスの板の上面に対してそのガラスの汚染を低減させるのに足りる量で当てられる。好ましい一具体化において、酸素含有ガスとSO2ガスとがフロート浴に隣接するレアにおいて少なくとも約800°F(約425℃)の温度で供給される。本発明の一面において、ガス分配システム(40)を有するフード(30)が設けられており、そのフードが下向きに開口した囲いを画定し、そしてその分配システムの一部分を内包している。そのフードは焼なましレア(20)内のフロートガラスのリボンの上位に最適に配置され、そして分配システムはフードに対してSO2またはSO3のいずれかを分配するための散布管を含みうる。

Description

【発明の詳細な説明】 耐汚染性ガラス及びそれを製造する方法発明の分野 本発明はガラスの製造に属し、そして耐汚染性フロートガラスの製造において 特に有用性を有する。発明の背景 窓及び自動車風防のためのガラス等は透明であるべきであり、また光の透過を 妨害しまたはガラスの外観に悪影響を与えうる著しい表面不備を実質的に有して はならない。そのような応用のためにガラスを許容されえないものとすることが あるガラスの一欠点は、ガラスの表面上のわずかな曇りまたは変色の存在である 。通常の取扱い温度で発生する表面曇り(調質または焼なまし操作中の高温度で 発現する曇りではない)は、ここで「汚染」と称される。 汚染はガラス工業における大きな問題である。若干の汚染を示すガラス板は、 ある種の応用には許容されうるであろうが、ほとんどの状況において、何らかの 認められる汚染は、ガラスを実質的に役に立たないものとしてしまうことがある 。例えば、窓ユニット及び風防には、しばしば熱反射金属/金属酸化物コーティ ングが設けられる。そのようなコーティングが、汚染を示しているガラス表面に 付着されるときに、得られるコート付き物品は、コート付きガラスを役に立たな くしうる曇った、不均一な外観を有する。 汚染が生じる可能な化学プロセスを前提とすることができるけれども、ガラス 表面の汚染の正確なメカニズムは理解されていない。湿度と汚染との間に関係が ある模様である。周囲空気が高水分含量を有する高温の湿った環境中で製造及び 貯蔵されるガラスは、より乾燥した日に製造され、またはより乾燥した気候に貯 蔵されたガラスよりも汚染を一層示し易い。従って、汚染は、部分的には、おそ らくガラス表面に対する水分の影響によるものであろう。しかし、汚染の詳しい メカニズムは充分満足に決定されていないようである。 窓等において使用するために今日製造されているガラスの実質上すべては、フ ロートガラスである。フロートガラス製造工程は周知である。簡単に言えば、溶 融ガラスを、その他の金属の幾分かの少量の添加をされていることがある溶融す ず浴の上に析出させる。その溶融ガラスはリボンの形で、それがすず浴を退出す るときにそのガラスリボンを引っ張ることにより、すず浴を横切って引かれ、そ して冷却または焼なまし領域に入る。溶融すず上のガラスの表面張力は、従来法 では長々しい研削、研磨を経てやっと得ることができたガラス上の平滑仕上げを 生じさせる。すず浴上でガラスが冷却しつつあるときに、そのガラスの下側はす ずと直接に接触しており、若干のすずがガラスの下面に取り込まれるに至ると信 じられる。 すず浴中の温度は、ガラスがその浴を横切るにつれて多少冷却し、硬化するよ うに浴の長さに沿って調節分布されている。ガラスがすず浴の端部に到達すると きには、それは連続したリボンとして取扱うのに充分に剛い必要があるけれども 、それはなおすず浴のリップを越えて、また焼なましレア内の移送のためのロー ラー上へ引き揚げられうるように充分に軟くなければならない。ガラスは焼なま しレア中でガラス内の望ましくない熱応力を避けるために制御された方式で冷却 される。焼なましレア内でのガラスリボンの処理中に、ガラスリボンはそのリボ ンの下側を支える一連のローラーの上を通過させられる。 前述のように、ガラスがまず、すず浴を去りそして焼なましレアに入るときに 、それはすず浴のリップを越えて引き揚げられるように充分に柔軟でなければな らない。この比較的軟いガラスは、次いで焼なましレア内を移送されるときに一 連のローラー上に載っている。これらのローラーにおける何らかの表面欠陥は、 もしガラスが未処理のままであれば、傷表面をもたらしうる。けれども、ほとん どの応用において、ガラス上の平滑な仕上げが必要とされる。また、ガラスが比 較的軟いときには、それがローラーの表面へ粘着してガラスの仕上げをさらに傷 付け易いことがある。 ローラー接触からもたらされるフロートガラスの下面における欠陥のために、 熱反射性の窓及び風防で一般的に使用されるタイプの金属/金属酸化物コーティ ングがガラスの上面、すなわち、ガラス板の製造中にローラーと接触しない表面 、に対して選択的に付けられる。そのような金属酸化物コーティングは当業に一 般的に公知であり、例えばマグネトロンスパッターリング法によって付けられる 。ある特定のガラスバッチが過度の汚染を示すことが判明したときには、若干の 商 業的製造者は、ローラーと接触してきたガラスの下面に金属酸化物コーティング を付けることにより、この問題を改善しようと試みてきている。 フロートガラスの下面がこのようにして金属/金属酸化物コーティングで覆れ るときに、その下面は実質的に全て汚染を示さないことが見出されている。従来 、溶融すず浴との接触からもたらされるこの下面へのすずの取り込みは、汚染の 少ないことの原因となったと信じられてきている。下面コーティングは、必要と されるときにより良好なガラスが得られない場合に製造局面における一時的解決 を与えうるけれども、ローラーとの接触によるガラス表面における表面欠陥は、 一貫した商業ベースでのガラスの下面のコーティングを実施をできなくする。 オコンネル等に対して発行された米国特許第3,199,966 号(このものの記載事 項は、本書に参考のため組み込まれる。)は、ローラーとの接触からもたらされ る表面欠陥を低減させるために当業において幅広い容認を得ている方法を示唆し ている。この方法においては、三酸化硫黄(SO3)をガラスの下面がローラー との接触に至る前にガラスの下面に対して適用する。オコンネル等は、ガラスリ ボンの底へのSO3の適用がガラスとローラーとの間に潤滑性コーティングを与 え、ローラーとの接触によるほど多くの表面欠陥を生じさせることなくガラスを ローラー上を移動させるようにすると説明している。さらには、オコンネル等は 、SO3がガラス表面の酸化ナトリウム(Na2O)と反応して硫酸ナトリウム( Na2SO4)を生成し、この塩のうちの若干のものがローラーへ移行されて、よ り平滑な、より均一な表面をローラーに与えると述べている。 オコンネル等の方法は、焼なましレアにおけるローラーとの接触が原因である 表面欠陥を低減することが判明しているが、それはそのような傷を完全には除く ものではない。これらの機械的に発生させられた表面傷の存在は、ガラスの下面 への金属/金属酸化物コーティングの適用を、汚染による損失を削減するために レギラーベースで商業的に実施できない手段となす。なぜならば得られるコート 付き物品が目に見える欠陥を伴なうおそれがあるからである。高品質窓製品にお いては、そのような欠陥は商業的に許容されず、またそのような傷を示すコート 付きガラスは一般に商業的販売のために許容されないと見做される。 スノーの米国特許第3,473,908 号(このものの記載事項は、本書に参考のため 組み込まれる。)は、ガラスの下面にSO3を適用する追加の利点を概記してい る。スノーは、フロートガラスが焼なましまたは新付形(例えば平坦なフロート ガラスから風防を形成する)の目的で約1000°Fの温度よりも高く加熱され るときに、フロートガラスが「白い真珠光沢の曇り」を発現する傾向があること を説明している。スノーは、この曇りが、溶融すずと接触していたガラス下面で 酸化第一すずが酸化第二すずへ変化することにその原因を帰している。スノーは 、ガラス下面でのSO3と酸化ナトリウムとの反応が、すずをガラス網目構造に 対してより緊密に結び付け、酸化第一すずが酸化第二すずへ変化するのを防止す るものと要約している。 フロートガラスのシートの上側の汚染を低減するための試みもなされてきてい る。前述のように、ガラスの下側のすぐれた防汚性は、すず浴における溶融すず とガラス表面の間の緊密な接触及びその結果としてのガラス表面へのすず酸化物 の取り込みによるものと信じられていた。ガラスの上面を溶融すずと接触させる ための実用的手段(少なくともガラス表面に目に見えるすずまたはすず酸化物の 層を適用することなく)は、従来開発されてきていないようである。従って、ガ ラス製造業者は汚染を低減させるためのその他の解決策を探さなければならなか った。 ガラスの組成を変えることによりこの問題を避けようと試みることもあろう。 窓等に用いられる普通のフロートガラスは最も一般的には「ソーダ石灰ガラス」 である。そのようなガラスは主としてシリカ(砂から)、酸化ナトリウム(普通 はソーダ灰から)、及び酸化カルシウム(普通は石灰石から)を主として含む。 その他の成分の少量の添加は、ガラスを着色するためのように、異なる性質を得 るために加えられうる。 汚染を低減するために、若干の製造業者は、水分または薬品攻撃に対するガラ スの感受性を低減させる目的でその他の物質をガラスに添加してきており、アル ミナはこの目的のために添加される一つの一般的物質である。アルミナを包含す る多くのそのような添加剤は、ソーダ灰ガラスの一般的成分よりも原料としてよ り高価である傾向があり、また可成り高い温度で溶融する傾向があり、ガラスの 溶融及び製造コストを増加させる。 その他の者は、ガラス上面を酸で処理することによりガラス上面の汚染を低減 しようと試みている。ガラス表面のための最も一般的な酸処理は、焼なまし工程 の終りのところでガラスに粉末アジピン酸を適用することを包含する。その他は 、ガラスにアジピン酸またはマレイン酸を水性の形で塗布してきた。熱反射性フ ィルムを適用する前にガラスを洗浄するときに、これらの水溶性酸は、一般的に は同様に洗い流される。多くの研究開発努力が、汚染を克服するための特定の酸 組成物及び適用方法を開発することに向けられてきた。開発される特定の酸処理 は、製造業者によってしばしばトレードシークレットとして扱われる。 ガラスの組成を変更し、そして表面に種々の酸を適用することは、汚染を低減 する傾向を示すものの、それを除くことはない。充分に認識された汚染の問題及 びこの費用の掛る問題を除こうとするガラス製造業者の多大の試みにもかかわら ず、今日に至るまで、溶融すずと接触した下面の耐汚染性にまずは匹敵する上面 を有する競合性のある価格のソーダ石灰フロートガラスを製造しうる製造業者は ないようである。発明の概要 本発明は、すぐれた耐汚染性を示すガラス、及びそのようなガラスを作る方法 を提供する。本発明によれば、三酸化硫黄ガスをフロートガラスリボンの上面、 すなわち、すず浴中のすずと接触していなかったガラス表面に、適用する。この SO3は、上面汚染の実質的な減少または除去をもたらすのに充分な割合で適用 され、一般的にはガラスの上面に容易に洗い流される白色の曇った膜の形成をも たらす。好ましい具体化において、SO2ガスと酸素との組合せを、SO2及び酸 素のSO3への転化を促進するのに充分に高い温度の焼もどしレア中のある位置 のガラスリボン上に配置された散布パイプへ供給する。 本発明は、また、ガラスの上面をSO3ガスでコーティングする装置も提供す る。本発明のこの具体化によれば、散布パイプは、焼もどしレア内のガラスリボ ンの上方へ配置される。その散布パイプの周りにはフードが設けられ、ガラスの 上面に隣接する位置まで下向きに延びて、SO3供給物を実質的に囲い込みそし てガラス表面がフードの下を通過するときにそのガラス表面に隣接して比較的高 いガス濃度を維持する。図面の簡単な説明 図1は本発明によるフロートガラスラインの一部の概略横断面図である。 図2はガラスの表面に隣接した本発明のSO3コーティング装置の端面図であ る。 図3は図1の線3−3に沿って採った図2の装置の側面図である。詳しい説明 図1はフロートガラスラインの一部分の概略横断面図である。前述のように溶 融炉(図示せず)からの溶融ガラスは、すず浴10中の溶融すず12の浴の上へ 流がされる。そのガラス25がすず浴10の末端に到達する時までにそのガラス をすず浴の末端にあるリップ16を越えそして焼なましレア20の一つのローラ ー24の上へ引き揚げられるようにガラスは充分に冷却されるべきである。すず 浴は一般的には、すず浴とレア20との間に制御可能な断熱度を維持するために 垂直方向に調節可能な端部壁14を含むであろう。 ガラス25はそれが焼なましレア20に沿って横切るときに冷却する。焼なま しレア中の温度は、温度がその長さに沿って初期の高温〔例えば約630℃(1 165°F)〕から最終のより低い温度〔例えば約70℃(160°F)〕まで 低減するように調節分布される。この温度分布はガラス内の永久熱応力を除き、 あるいは少なくとも制御可能に限定するようにガラスが冷却する速度を制御する ように選択され、維持される。ガラスがレア20を横切るときには、それはロー ラー24伝いに進行する。これらのローラーのうちの若干は単にガラスが乗るだ けのアイドルローラーであってよく、またその他のものはガラスをすず浴10か らそしてレアに沿って引くためにモーター等で駆動されようが、好ましい具体化 においてはローラーのすべてが、ガラスの長さに沿って実質的に一定の移動力を 維持するためにモーター駆動される。 前述のように、ガラスの下側29、すなわちローラー24と接触しているガラ スの下面をSO3ガスでコートすることは当業において一般的に行なわれている ことである。これは、有益なSO3コーティングが塗布される前に余りにも多く のローラーと接触するのを避けるために、ガラスがすず浴から引き揚げられた直 後に実施されるのが一般的である。SO3はガラスより下位に配置され、その長 さに沿って間隔を付けられた複数の小さい穴を有する長いパイプ22によって供 給されるのが普通である。 アジピン酸、マレイン酸または、これらもしくはその他の酸の組み合せも、ガ ラスがこれらの有機酸の熱分解を回避するのに充分に冷却された後に、ガラスの 上面27へ塗布されうる。これらの酸を塗布するための別個の装置(図示せず) が普通、冷却工程の末端部に、すなわちガラスがレア20の低温端部を出た後に 配置される。これらの酸は非常に腐食性であるとはいえないが、それでもそれら は塗布具を腐食することがありまた作業者が取り扱うのが困難であることがある ので、著しい問題を呈する。 本発明によれば、SO3のコーティングは、ガラスリボンがレア内を移動して いるときにガラスリボンの上面27に当てられる。これは、有効量の三酸化硫黄 がガラスの上面に付着されることを確保する任意の所望の方式で実施されうる。 受け入れられる耐汚染性の程度を達成するためのSO3の最低量はまだ確定され ていないが、ガラス1平方フィート当り約3.5mgSO3のガラス表面に対するS O3の流量は良好に作用すると期待される。 SO3ガスは、以下に述べる供給装置40のような管等にそのガスを実際に供 給することによってガラスリボンに当てることができる。しかし、好ましい具体 化においては、SO3ガスと酸素含有ガスとを組み合せたものを供給管40へ供 給する。純粋酸素を酸素含有ガスとして使用することができるけれども、その代 りに単にSO2を供給システムに導入する前に空気と混合しても、あるいはSO2 ガスを焼なましレア内で周囲空気と混合させることにより混合してもよい。 二酸化硫黄が800°Fまたはそれ以上の温度で酸素と反応して三酸化硫黄( SO3)を生成することは、示唆されてきている。例えばオコンネル等(前記) は、SO2ガスを空気または酸素と混合して、金属管内を通過させうることを教 示している。オコンネル等が少なくとも800°Fであるべきであると述べてい る高温度において、SO2ガスはSO3に酸化され、その管の金属はこの反応のた めの触媒として作用する。 図1〜3は、本発明によりガラスの上面27にSO3を当てるのに有用である ことが判明したSO3フード30を示している。フード30は、支持フレーム3 2、SO3供給システム40及び囲い70を含んでいる。図1〜3に示された具 体化におけるフレームは、概略矩形の板34、及び望ましくは板34の周縁から 上方へ伸びている周辺直立壁38を有している。図2及び3において最も良く見 られるように、板34は、フードの全体の形をほぼ画定しており、処理されるガ ラスリボン25とほぼ同じ幅であるべきである。板34は実質的には任意の形状 を有しえようが、矩形が選択された。なんとなればこの形はガラスリボン25の 幅を横切るほぼ均一な長さの内部空間72を画定しやすくするからである。この 均一な長さは、ガラスリボンの幅を横切ってのSO3の可成り均等な適用を確保 しやすくする。 枠32には、フードを焼なましレア内に装着するための手段も備えられてよい 。図示された具体化においては、装着用フランジ36が周辺壁38の長辺の上縁 に沿って伸在している。これらの装着用フランジ36は、L形アングルブラケッ トとして代表される。 枠32は、焼なましレア内での長期間の使用に耐えうる材料で作られるべきで あり、また約600〜650℃(約1100〜1200°F)付近の温度に耐えられるべ きである。316ステンレス鋼のような金属は良好に機能することが判明した。 SO3供給システムが枠32へ取付けられ、そこから下へ垂れ下がっている。 SO3供給システムは、フード30の内側空間72内に比較的均一なSO3濃度を 与える任意の適当な構造でありうる。例えば、その供給システムは、ガラスの下 側29にSO3を当てるのに一般的に使用されているSO3分配管(図1における 22)のように、その長さに沿って間隔を空けた一連の穴を有する一本の長い管 から構成されうる。 図2及び3は、しかし、供給システム40の特に有用な具体化を示しているも のである。この具体化において、供給システムは、散布管50を支持しそして散 布管を枠32へ結合する働きをする装着軸42を有する。装着軸42は任意の方 式で枠に取り付けられうる。けれども、図面に示した好ましい具体化においては 、装着軸42は、複数のカフス44によって枠に回転自在に取り付けられている 。カフス44は枠の板34の下側に、溶接のような永久方式で固着されている。 装着軸42はこれらのほぼ管状のカフス内に比較的ゆるく受け入れられているの で カフスに関して装着軸が回転しうる。このように、装着軸42は枠に関してピボ ット運動でき、これによりSO3供給システム40は、以下にさらに充分に説明 されるように揺動されうる。 以下に述べるように、図面に示された装着軸42は、SO3ガスをそれを通し て通過させるように設計されていない。従って、装着軸はステンレス鋼等の実質 的に中実の棒であってよい。装着軸42が重い中実棒ではなく中空管から作られ ているならば、散布管システムへ取り付けられる装着軸の両端は溶接で閉じて、 軸42にSO3が入らないようにするのが好ましい。 散布管50は装着軸42から隔てられて、そこから下方へ垂れているのが好ま しい。散布管は、ガラスの上面27に比較的近くに配置されるようにされている 。散布管の下側は、SO3ガスをガラスの上面へ向けて下向きに分配するために その長さに沿って比較的均等な間隔の複数の出口52を有している。これらの出 口の寸法及び数は、ガラスの上面にSO3の比較的均一な適用を達成するように 所望により変えられる。 散布管の長さに沿って約1インチ〜約2インチの間隔で離された約1/16イン チの直径を有する穴が満足すべき結果を生じることが判明している。一つの有用 な具体化において穴は、散布管の両端部に近いところで約2インチの間隔で離さ れ、そしてその管のほぼ中聞の6フィートに沿って約1インチの間隔で離されて いる。 以下にさらに充分に説明されるように、散布管50は、好ましくは両端からガ スを供給される。もしそのように所望されるならば、一本の長い管を使用できる 。しかし、ガスの一層均一な分布を確保するために、図示の具体化は、散布管5 0を二つの等しい長さ部分に分割する中央ウエルド54を有する。これらの長さ 部分のそれぞれは、別個のガス供給が与えられる。これは、一本の長い管で達成 されるよりも、内側空間72内により均一なSO3分配を生じさせることが判明 した。もしも一本の長い管が用いられれば、管の供給端と遠い端との間で管の長 さに沿って大きな圧力降下が存在するであろう。この中央ウエルド54は、例え ば二つの別個の管の長さ部分を準備し、それらの二つの端部同志を中実溶接して 、二つの管の長さ部分間のガスの流動をブロックしてしまうことにより、形成で き る。もちろん、ガラスの上面へのガスの均一分配を促進するその他の手段を使用 できる。例えば、出口52の寸法または間隔を制御することにより、ガラスリボ ンの幅を横切ってのガス流量を制御することができる。 図3に示した具体化において、ガス供給管60は装着軸42へ物理的に取り付 けられている。一つのガス供給管が、装着軸の一端に、ガス供給管の中心軸が装 着軸の中心軸と実質的に一致するように、取り付けられている。ガス供給管60 は、焼なましレアの壁を外へ貫通して(図示せず)作業者がガス供給管に容易に 近付けるように充分な長さであるべきである。図3に示したような方式で装着軸 へガス供給管を取り付けることにより、SO3供給システム40全体が以下に述 べるように、焼なましレアから外向きに伸びているガス供給管の部分を単に回転 させることにより、装着軸42の周りにピボット運動しうる。 ガス供給管60は、散布管50とガス連通している。図示の具体化において、 ガス供給管60は、標準的なT字形ジョイント62によって装着軸に取り付けら れている。もし装着軸42が図1及び2に示したように中空管であるならば、そ の装着管の両端部48は、装着軸の管を閉じるように溶接するなどして、封じら れるべきである。 T字形ジョイント62のそれぞれから下向きに接続管64が伸びて、一つの接 続管が散布管50のそれぞれの端部に取り付けられている。供給管60を介して 入るガスは、T字形ジョイントを経て、接続管内を下向きに散布管50中へ移る 。接続管64の長さは、散布管50がガラスリボンの上面27に相対的に近付い て位置されるように、選択されるべきである。散布管とガラス表面との間の約6 インチ(約15cm)の距離は、有効であることが判明した。 もしそのように所望されるならば、散布管を装着軸42へ接続するために1ま たはそれ以上の交差支柱46を使用することもできる。図示の具体化においては 、一本だけの交差支柱が用いられ、その支柱は装着軸及び散布管のそれぞれに沿 ってほぼ中間に配置されている。この交差支柱はSO3供給システム40に対し て追加の構造的支持を与える。交差支柱は、散布管から装着軸へSO3が移行さ れうるように設計されていないので、この支柱はステンレス鋼等の中実材から形 成されうる。 上述のように、散布管50は、ガラスリボン25の上面27に比較的接近して 配置されている。普通の操作状況下では、散布管とガラス表面との間には通常の 操作において出合うガラス厚の変動を考慮するために充分な隙間が残されている ので、この配置は何らかの著しい問題を与えない。しかし、もしも製造上の問題 があるならば、散布管をガラスから上方へ移行させて追加の隙間を与える必要が あるかも知れない。もしそのように望まれるならば、図1に矢印Aによって概略 示されているように、その高さを調節できるように、SO3フード30全体を焼 なましレアの囲いに取り付けることもできる。 それでも図2及び3に示した具体化においては、散布管とガラスとの間の隙間 を調節するためにSO3フード全体の高さを調節可能にする必要がない。その代 りに、散布管は装着軸42から下向きに垂れ下がり、その装着軸がカフス44に よって枠32へピボット運動可能に取り付けられている。散布管とガラスとの間 により大きな隙間が必要とされる場合には、作業者は焼なましレアの壁を貫いて 外に伸びている供給管60の端部を把んで回転させることができる。ガス供給管 を回転させると、装着軸がカフス内で回転させられ、散布管50が枠の方へガラ スから遠くへ上向きに回転する。一旦操作不調が調整され、フロートラインが通 常パラメーター内で再び運転されていると、散布管はSO3をガラスに当てるた めに図1〜3に示された位置まで低められうる。 前述のように、本発明によるSO3フード30は、内側空間72を画定する囲 い70を有しているこの囲い70は、SO3供給システム40全体を包むような 寸法であるべきであり(ただし、レアから外方へ伸びるガス供給管60を除く) 、そしてガラスの上面27にほとんど近い位置まで下向きに延びているべきであ る。これは、内側空間内に比較的一定した高濃度のSO3を維持するのを容易と なし、かくして有効量のSO3が、たとえガラスがレア内を全く急速に移動して いるとしても、ガラスの上面へ容易に付着されるようになる。 囲い70は任意の適当な材料から作られうるが、望ましくは硬質または高研磨 性の材料からは作られない。もし硬質または研磨性の材料が使用されたならば、 その囲いとガラスリボン25との間の何らかの接触がガラスの上面を傷付けて、 ガラスを使用できなくする。殊に好ましい具体化においては、この囲いは必要と される操作温度に耐えうる布から形成される。全く良好に使用できることが判明 した一つの布は、米国カリホルニア州ガーデナのヒトコ(Hitoco)から商業的に 入手できる耐火性シリカ布「リフラシル(Refrasil:商標)布である。 囲い70を形成するリフラシル(商標)布は、枠の周囲の囲りに延在している 直立壁38へ簡単にボルト付けできるリフラシル(商標)布は、下方へ吊り下が り、そして何らの追加の重りなしで内側空間72を画定する適切なスカートを与 えることが判明した。しかし、もしも追加の重りが必要とされるのであれば、図 1に概略示されるように一連の重り74をその布に固着して、それが適切に吊り 下がるように確保できよう。そのような重りが使用されるときには、それらの重 りが布の下端縁に位置しないように注意すべきであり、なんとなればそのように するとガラスの上面傷付け易いからである。その代りに、そのような重りはガラ スから上方へ間隔を空けた位置で布に固着されるべきである。 レアの長さに沿ってのフード30の位置は、所望により変えられる。例えば三 酸化硫黄が供給管60に最初から供給されるならば、SO3付着は、より低い温 度、例えば約500℃のオーダーで起こりうるものであり、フードは、すず浴1 0からはるかに下流に位置するレアの低温部分に配置することができる。しかし 、反応はより高い温度でより迅速に進行する傾向があるので、より高い温度が一 般的に好ましい。 しかし、もしもSO2ガスと酸素含有ガスとの組合せがSO3供給システム40 へ供給されるならば、フードは、温度が二酸化硫黄の三酸化硫黄への効率的転化 を促進するのに充分であるレア内の位置に配置されるべきである。前述のように 、二酸化硫黄の効率的な酸化を促進するために必要な温度は少なくとも約800 °Fであると信じられるので、フードは周囲温度が少なくとも約800°Fであ るレア中の位置に配置されるべきであり、またガスが比較的迅速に必要な反応温 度に達して供給システム40またはフード30内の極めて長い滞留時間を採る必 要がないように温度は著しく高いのが望ましい。例えば、本発明のフードは周囲 温度が約1100°F及び約1200°Fの間(約600〜650℃)であるレ ア内の位置に配置しうる。 フードのための位置を選択するに際して、所与の位置にフードを設置すること の実際性を含む多数の因子が考慮されるべきである。しかし、一般的原則として 、フードがずず浴の出口により近接して配置される程、良好である。もしそのよ うに所望されるのであれば、フードは、すず浴自体の囲い中に配置される可能性 があり、それでもなお許容しうるガラスを生じさせる。しかしながら、、これは フードをすず浴自体中ではなくレア中に配置することによって回避しうる多数の 実用的問題を呈する。 例えばフードをすず浴中に配置することにより、すず浴の囲い内に酸素を導入 しうる。酸化性雰囲気は溶融すずに悪影響を与えるので、酸化性雰囲気は、すず 浴中では望ましくない。この問題を避けるために、フードは、ガスがフードから すず浴の雰囲気中へ全くまたはほとんど逃散しないことを確保するように設計さ れなければならないであろう。従って、フードは、すず浴中よりもむしろ焼なま しレアの囲い中に配置されるのが望ましいが、逆に本発明のフードはすず浴の囲 い中に配置されることもできることが了解されるべきである。 レアの開始部にフードを配置することにより、温度は最大化されるであろうし 、これは前述のようにSO3コーティングを作るための反応の促進を容易にする 。さらには、レア中でコーティングをできる限り早期に適用することにより、未 保護のガラスがレア中での水分の攻撃に付される時間が制限される。従って、レ アの構造及びその他の実用的考慮によって、不当な設置及び維持コストを生じる ことなく許容される限り、フードをレアの開始部分に近く(すなわち、すず浴の 出口に近く)設置するのが最良と考えられる。 本発明により三酸化硫黄で処理された上面27を有するガラスは、予想外の良 好な耐汚染性を有する。本発明によるガラスの上面のSO3処理が、ある生産装 置において採用されたとき、汚染は観察されなかった。予備的結果は、単独で、 すなわち追加の酸処理なしで使用される本発明によるSO3処理が、ガラスの上 面への酸の適用を含む最近の製造技法のいずれよりもすぐれた耐汚染性を与える ことを示している。 一つの実験モデルにおいて、三つのわずかに異なるガラスの試料を準備した。 三試料のそれぞれは、ソーダ石灰ケイ酸塩フロートガラス、すなわち前述のよう なフロート浴を用いて製造されたガラス板で開始した。三つのガラスの試料は、 それでもそれらの表面のSO2(またはSO3)での処理において異なった。 実験における三つのガラスの試料のうちの第1のものは、ガラスの下面(すな わち、前にすず浴と接していた表面)を、上に一般的に概記したような二酸化硫 黄を含んだガスで処理する前述の通常のフロート法によって製造した。このガラ スは「タイプI」ガラスと称される。第2のガラス試料(「タイプII」ガラス) はSO2環境への露出なしで製造した。第3の最後の試料(「タイプIII」ガラス )は、タイプIIガラスを、約500℃に維持したオーブンに置き、そしてそのオ ーブン中へ二酸化硫黄ガスを導入することにより製造した。硫黄含有環境はガラ スの上及び下面に接触させた。 これらのすべての三タイプのガラスを蒸留水ですすぎ、乾燥し、そして人工的 耐候性プロセスに付した。このプロセスにおいて、試料は、蒸留水の溜めを含む 封入ガラス容器内に置かれた;試料はその溜の液体水と物理的に接触していなか った。この封入容器は次いで約50℃に維持された温度制御されたオーブン中に 置かれた。これは、約98%の相対湿度の付近であると信じられる、高水蒸気濃 度の雰囲気を生じさせた。試料はこの温度制御オーブン中のガラス容器内に約2 週間保持された後に、外観評価のために取り出された。このプロセスはワルター ス及びアダムスによって「エフェクツ・オブ・ヒュミディティ・オン・ザ・ウエ ザリング・オブ・グラス」J.Non-Crystalline Solids,Vol.19,pp,183 −199(1975)に示されたものに類似しており、その記載事項は参考のた め本書に取り込まれる。 試料を、ワルタース及びアダムスによって示されたものと実質的に同じ方式で 耐候性について検査し、評価した。要するに、このプロセスは単にガラスの外観 検査を行なうものであり、周囲光下及び集中ビーム光源下の両方で汚染の程度を 決定する。タイプIIガラスは最も劣った結果を示し、集中ビーム光源なして見ら れるほとんど試料全体にわたり可成り均一に分布された曇りを有した。タイプI ガラスは、タイプIIガラスよりもはるかに良くはなかった。それは、曇りがタイ プIIガラスにおけるほど均一でない点でわずかに良好な外観を有したけれども、 それは実質的な曇りを示した。これらのガラスの両者は、ワルタース及びアダム スによって設定された要件下で「劣」ないし「非常に劣」の耐候性を有すると分 類されうるであろう。 タイプIIガラス、すなわち両面をSO2で処理したガラスは、タイプIまたは タイプIIのガラスのいずれよりも実質的に良好な結果を与えた。このガラスはワ ルタース及びアダムスの分類方式下で「秀」または「良」のいずれかとして評価 されよう。従って、本発明により製造されたガラスは、全く未処理のガラス、ま たは一般的な商業的実際に従ってローラー摩耗を低減するためにSO2で処理さ れた下面を有するガラスのいずれよりもすぐれた耐汚染性を示すと期待されよう 。 本発明のSO3処理を用いると、かくして、製造業者は、酸処理工程及びその 酸を塗布するのに使用する装置を完全に除くことができる。これらの酸は取り扱 うのが比較的むずかしいので、これは製造プロセスを著しく簡素化し、そして酸 塗布装置に関連する保全問題を取り除く。 本発明によるSO3処理はすぐれた耐汚染性を生じさせることが証されたが、 この耐汚染性が達成される正確なメカニズムは現在のところ完全には理解されて いない。我々は、SO3がガラスの表面におけるナトリウムイオンまたは酸化ナ トリウムと反応して、硫酸ナトリウム(Na2SO4)のコーティングを形成し、 またこれがおそらくガラスの表面に形成される白い雲状フィルムの成分であると 推測している。フロートガラスが、ガラスを金属酸化物熱反射フィルムでコーテ ィングするようなさらなる製造操作のための準備において洗浄されるときに、水 溶性硫酸ナトリウムは、何らの追加の装置や、製造工程を必要とせずに、容易に 洗い去られる。 本発明の方法はシリカに富む、すなわちナトリウムやその他の格子変性イオン が少ないガラス表面を残こし、そのような富シリカ表面は標準的ガラス表面より もイオン攻撃を受けにくいという仮説がなされた。 SO3とガラス上面との間の相互反応の正確な性質は完全には理解されていな いと了解されるべきである。前節に示された説明は、本発明により得られたすぐ れた結果の一つの可能性ある説明として単に提示されているものである。 本発明の好ましい具体化を説明したが、種々の変更、改作及び改変はその具体 化において、本発明の精神及び添付請求項の範囲から逸脱することなく行ないう ることは了解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月17日 【補正内容】 (1) 原出願英文明細書第4,5,5a,5b,5c頁補正差し替えの翻訳文 (但し最初及び最後の不完全英語文章部分は割愛) 『高品質窓製品においては、そのような欠陥は商業的に許容されず、またそのよ うな傷を示すコート付きガラスは一般に商業的販売のために許容されないと見做 される。 スノーの米国特許第3,473,908 号(このものの記載事項は、本書に参考のため 組み込まれる。)は、ガラスの下面にSO3を適用する追加の利点を概記してい る。スノーは、フロートガラスが焼なましまたは新付形(例えば平坦なフロート ガラスから風防を形成する)の目的で約1000°Fの温度よりも高く加熱され るときに、フロートガラスが「自い真珠光沢の曇り」を発現する傾向があること を説明している。スノーは、この曇りが、溶融すずと接触していたガラス下面で 酸化第一すずが酸化第二すずへ変化することにその原因を帰している。スノーは 、ガラス下面でのSO3と酸化ナトリウムとの反応が、すずをガラス網目構造に 対してより緊密に結び付け、酸化第一すずが酸化第二すずへ変化するのを防止す るものと要約している。 フロートガラスのシートの上側の汚染を低減するための試みもなされてきてい る。前述のように、ガラスの下側のすぐれた防汚性は、すず浴における溶融すず とガラス表面の間の緊密な接触及びその結果としてのガラス表面へのすず酸化物 の取り込みによるものと信じられていた。ガラスの上面を溶融すずと接触させる ための実用的手段(少なくともガラス表面に目に見えるすずまたはすず酸化物の 層を適用することなく)は、従来開発されてきていないようである。従って、ガ ラス製造業者は汚染を低減させるためのその他の解決策を探さなければならなか った。 ガラスの組成を変えることによりこの問題を避けようと試みることもあろう。 窓等に用いられる普通のフロートガラスは最も一般的には「ソーダ石灰ガラス」 である。そのようなガラスは主としてシリカ(砂から)、酸化ナトリウム(普通 はソーダ灰から)、及び酸化カルシウム(普通は石灰石から)を主として含む。 その他の成分の少量の添加は、ガラスを着色するためのように、異なる性質を得 るために加えられうる。 汚染を低減するために、若干の製造業者は、水分または薬品攻撃に対するガラ スの感受性を低減させる目的でその他の物質をガラスに添加してきており、アル ミナはこの目的のために添加される一つの一般的物質である。アルミナを包含す る多くのそのような添加剤は、ソーダ灰ガラスの一般的成分よりも原料としてよ り高価である傾向があり、また可成り高い温度で溶融する傾向があり、ガラスの 溶融及び製造コストを増加させる。 その他の者は、ガラス上面を酸で処理することによりガラス上面の汚染を低減 しようと試みている。ガラス表面のための最も一般的な酸処理は、焼なまし工程 の終りのところでガラスに粉末アジピン酸を適用することを包含する。その他は 、ガラスにアジピン酸またはマレイン酸を水性の形で塗布してきた。熱反射性フ ィルムを適用する前にガラスを洗浄するときに、これらの水溶性酸は、一般的に は同様に洗い流される。多くの研究開発努力が、汚染を克服するための特定の酸 組成物及び適用方法を開発することに向けられてきた。開発される特定の酸処理 は、製造業者によってしばしばトレードシークレットとして扱われる。 ガラスの組成を変更し、そして表面に種々の酸を適用することは、汚染を低減 する傾向を示すものの、それを除くことはない。充分に認識された汚染の問題及 びこの費用の掛る問題を除こうとするガラス製造業者の多大の試みにもかかわら ず、今日に至るまで、溶融すずと接触した下面の耐汚染性にまずは匹敵する上面 を有する競合性のある価格のソーダ石灰フロートガラスを製造しうる製造業者は ないようである。 GB−A−1,182,546 は、予め定められた均一な厚さのフロートガラスのリボ ンを製造する方法を開示している。その方法はSO3、SO2、NH3及びH2Oの 少なくとも1つを含むガスを溶融ガラス上の雰囲気へ供給して、ガラスの表面張 力を低減させる工程を含んでいる。 GB−A−2,199,318 は、シートガラスを製造する方法を開示している。この 方法はガラスをSO3のような脱アルカリ化ガスに曝して、ガラスの表面におけ るアルカリイオン濃度を低減させてガラスの表面における風化を低める工程を含 んでいる。 本発明の一面によれば、溶融金属の表面を横切ってガラスリボンを引き、その フロートガラスの上面にSO3を当てる工程からなるフロートガラス製造方法で あって; ガラスの上面の上に配置されたフードにSO3ガスを供給することにより;そ してその上面に対してガラスの上面の汚染を実質的に低減しまたは除くのに有効 な量のSO3を付着させることにより、フロートガラスの上面の汚染を低減させ る工程によって特徴付けられる上記製造方法が提供される。 好ましくは、ガラスは、金属表面から出た後に、焼なましレア内を通され、S O3ガスは、そのレア中でガラスの上面に当てられる。 都合よくは、SO2と酸素含有ガスとをSO2ガスの酸化でSO3ガスを発生さ せるのを促進するために少なくとも約800°Fの温度でレアへ供給する。 本発明のさらなる一面によれば、フロートガラスが水平に支持されそして露出 された上面を有するフロートガラス製造装置において、SO3ガス供給線、SO3 分配管を含み、かつ枠及びその枠から垂れ下っている壁を有する下向きに開口し たフードによって特徴付けられ、SO3供給線と連結しているSO3分配管がガラ スの上面へのSO3ガスの分配のためにフード内に配置されている上記製造装置 が提供される。 好ましくは、焼なましレアも設けられており、フードがその焼なましレア内の フロートガラスの上に配置される。 都合よくはSO3分配管は上記枠の下に水平に支持される。 有利には、その枠によって回転自在に担持された装着軸、フードにSO3ガス を分配するようにした散布パイプからなるSO3分配管も設けられ、散布パイプ は装着軸に取り付けられまたそれを回転自在である。 好ましくは、散布パイプは、装着軸からそれがほぼ垂直に下方に垂れ下がって いる第1の位置と、それが垂直から離れて配置されまたフロートガラスの表面か ら離れて隔てられる第2の位置との間で装着軸と回転自在である。 都合よくは、散布パイプは二つの等しい長さ部分に分割され、散布パイプの二 つの半分の部分がそれぞれ別のガス供給を与えられる。 本発明は、すぐれた耐汚染性を示すガラス、及びそのようなガラスを作る方法 を提供する。本発明によれば、三酸化硫黄ガスをフロートガラスリボンの上面、 すなわち、ずず浴中のすずと接触していなかったガラス表面に、適用する。この SO3は、上面汚染の実質的な減少または除去をもたらすのに充分な割合で適用 され、一般的にはガラスの上面に容易に洗い流される白色の曇った膜の形成をも たらす。』 (2) 原出願英文明細書第7,8,9頁補正差し替えの翻訳文(但し最初及び最 後の不完全英語文章部分は割愛) 『ガラスがレア20を横切るときには、それはローラー24伝いに進行する。こ れらのローラーのうちの若干は単にガラスが乗るだけのアイドルローラーであっ てよく、またその他のものはガラスをすず浴10からそしてレアに沿って引くた めにモーター等で駆動されようが、好ましい具体化においてはローラーのすべて が、ガラスの長さに沿って実質的に一定の移動力を維持するためにモーター駆動 される。 前述のように、ガラスの下側29、すなわちローラー24と接触しているガラ スの下面をSO3ガスでコートすることは当業において一般的に行なわれている ことである。これは、有益なSO3コーティングが塗布される前に余りにも多く のローラーと接触するのを避けるために、ガラスがすず浴から引き揚げられた直 後に実施されるのが一般的である。SO3はガラスより下位に配置され、その長 さに沿って間隔を付けられた複数の小さい穴を有する長いパイプ22によって供 給されるのが普通である。 アジピン酸、マレイン酸または、これらもしくはその他の酸の組み合せも、ガ ラスがこれらの有機酸の熱分解を回避するのに充分に冷却された後に、ガラスの 上面27へ塗布されうる。これらの酸を塗布するための別個の装置(図示せず) が普通、冷却工程の末端部に、すなわちガラスがレア20の低温端部を出た後に 配置される。これらの酸は非常に腐食性であるとはいえないが、それでもそれら は塗布具を腐食することがありまた作業者が取り扱うのが困難であることがある ので、著しい問題を呈する。 本発明によれば、SO3のコーティングは、ガラスリボンがレア内を移動して いるときにガラスリボンの上面27に当てられる。これは、有効量の三酸化硫黄 がガラスの上面に付着されることを確保する任意の所望の方式で実施されうる。 受け入れられる耐汚染性の程度を達成するためのSO3の最低量はまだ確定され ていないが、約37.7mgSO3/m2ガラス(ガラス1平方フィート当り約3.5 mgSO3)のガラス表面に対する SO3の流量は良好に作用すると期待される。 SO3ガスは、以下に述べる供給装置40のような管等にそのガスを実際に供 給することによってガラスリボンに当てることができる。しかし、好ましい具体 化においては、SO3ガスと酸素含有ガスとを組み合せたものを供給管40へ供 給する。純粋酸素を酸素含有ガスとして使用することができるけれども、その代 りに単にSO2を供給システムに導入する前に空気と混合しても、あるいはSO2 ガスを焼なましレア内で周囲空気と混合させることにより混合してもよい。 二酸化硫黄が427℃(800°F)またはそれ以上の温度で酸素と反応して 三酸化硫黄(SO3)を生成することは、示唆されてきている。例えばオコンネ ル等(前記)は、SO2ガスを空気または酸素と混合して、金属管内を通過させ うることを教示している。オコンネル等が少なくとも427℃(800°F)で あるべきであると述べている高温度において、SO2ガスはSO3に酸化され、そ の管の金属はこの反応のための触媒として作用する。 図1〜3は、本発明によりガラスの上面27にSO3を当てるのに有用である ことが判明したSO3フード30を示している。フード30は、支持フレーム3 2、SO3供給システム40及び囲い70を含んでいる。図1〜3に示された具 体化におけるフレームは、概略矩形の板34、及び望ましくは板34の周縁から 上方へ伸びている周辺直立壁38を有している。図2及び3において最も良く見 られるように、板34は、フードの全体の形をほぼ画定しており、処理されるガ ラスリボン25とほぼ同じ幅であるべきである。板34は実質的には任意の形状 を有しえようが、矩形が選択された。なんとなればこの形はガラスリボン25の 幅を横切るほぼ均一な長さの内部空間72を画定しやすくするからである。この 均一な長さは、ガラスリボンの幅を横切ってのSO3の可成り均等な適用を確保 しやすくする。 枠32にば、フードを焼なましレア内に装着するための手段も備えられてよい 。図示された具体化においては、装着用フランジ36が周辺壁38の長辺の上縁 に沿って伸在している。これらの装着用フランジ36は、L形アングルブラケッ トとして代表される。 枠32は、焼なましレア内での長期間の使用に耐えうる材料で作られるべきで あり、また約600〜650℃(約1100〜1200°F)付近の温度に耐えられるべ きである。316ステンレス鋼のような金属は良好に機能することが判明した。 SO3供給システムが枠32へ取付けられ、そこから下へ垂れ下がっている。 SO3供給システムは、フード30の内側空間72内に比較的均一なSO3濃度を 与える任意の適当な構造でありうる。例えば、その供給システムは、ガラスの下 側29にSO3を当てるのに一般的に使用されているSO3分配管(図1における 22)のように、その長さに沿って間隔を空けた一連の穴を有する一本の長い管 から構成されうる。 図2及び3は、しかし、供給システム40の特に有用な具体化を示しているも のである。この具体化において、供給システムは、散布管50を支持しそして散 布管を枠32へ結合する働きをする装着軸42を有する。装着軸42は任意の方 式で枠に取り付けられうる。けれども、図面に示した好ましい具体化においては 装着軸42は、複数のカフス44によって枠に回転自在に取り付けられている。 カフス44は枠の板34の下側に、溶接のような永久方式で固着されている。装 着軸42はこれらのほぼ管状のカフス内に比較的ゆるく受け入れられているので カフスに関して装着軸が回転しうる。このように、装着軸42は枠に関してピボ ット運動でき、これによりSO3供給システム40は、以下にさらに充分に説明 されるように揺動されうる。 以下に述べるように、図面に示された装着軸42は、SO3ガスをそれを通し て通過させるように設計されていない。従って、装着軸はステンレス鋼等の実質 的に中実の棒であってよい。装着軸42が重い中実棒ではなく中空管から作られ ているならば、散布管システムへ取り付けられる装着軸の両端は溶接で閉じて、 軸42にSO3が入らないようにするのが好ましい。 散布管50は装着軸42から隔てられて、そこから下方へ垂れているのが好ま しい。散布管は、ガラスの上面27に比較的近くに配置されるようにされている 。散布管の下側は、SO3ガスをガラスの上面へ向けて下向きに分配するために その長さに沿って比較的均等な問隔の複数の出口52を有している。これらの出 口の寸法及び数は、ガラスの上面にSO3の比較的均一な適用を達成するように 所望により変えられる。 散布管の長さに沿って約1インチ〜約2インチの間隔で離された約1.6mm( 1/16インチ)の直径を有する穴が満足すべき結果を生じることが判明している 。』 (3) 原出願英文明細書第13頁補正差し替えの翻訳文(但し最後の不完全英語 文章部分は割愛) 『レアの長さに沿ってのフード30の位置は、所望により変えられる。例えば、 三酸化硫黄が供給管60に最初から供給されるならば、SO3付着は、より低い 温度、例えば約500℃のオーダーで起こりうるものであり、フードは、ずず浴 10からはるかに下流に位置するレアの低温部分に配置することができる。しか し、反応はより高い温度でより迅速に進行する傾向があるので、より高い温度が 一般的に好ましい。 しかし、もしもSO2ガスと酸素含有ガスとの組合せがSO3供給システム40 へ供給されるならば、フードは、温度が二酸化硫黄の三酸化硫黄への効率的転化 を促進するのに充分であるレア内の位置に配置されるべきである。前述のように 、二酸化硫黄の効率的な酸化を促進するために必要な温度は少なくとも約800 °Fであると信じられるので、フードは周囲温度が少なくとも約800°Fであ るレア中の位置に配置されるべきであり、またガスが比較的迅速に必要な反応温 度に達して供給システム40またはフード30内の極めて長い滞留時間を採る必 要がないように温度は著しく高いのが望ましい。例えば、本発明のフードは周囲 温度が約1100°F及び約1200°Fの間(約600〜650℃)であるレ ア内の 位置に配置しうる。 フードのための位置を選択するに際して、所与の位置にフードを設置すること の実際性を含む多数の因子が考慮されるべきである。しかし、一般的原則として 、フードがすず浴の出口により近接して配置される程、良好である。もしそのよ うに所望されるのであれば、フードは、すず浴自体の囲い中に配置される可能性 があり、それでもなお許容しうるガラスを生じさせる。しかしながら、これはフ ードをすず浴自体中ではなくレア中に配置することによって回避しうる多数の実 用的問題を呈する。 例えばフードをすず浴中に配置することにより、すず浴の囲い内に酸素を導入 しうる。酸化性雰囲気は溶融すずに悪影響を与えるので、酸化性雰囲気は、すず 浴中では望ましくない。この問題を避けるために、フードは、ガスがフードから すず浴の雰囲気中へ全くまたはほとんど逃散しないことを確保するように設計さ れなければならないであろう。』 (4) 請求の範囲補正差し替えの翻訳文 『1.溶融金属表面(12)を横切ってガラスリボン(25)を引き、フロートガラ スの上面(27)にSO3を当てる工程からなるフロートガラスの製造方法であっ て: ガラスの上面(27)の上に配置されたフード(30)へSO3ガスを供給する ことにより;そしてその表面に対してガラス(25)の上面(27)の汚染を実質的 に低減または排除するのに有効な量のSO3を当てることにより;フロートガラ スの上面(27)の汚染を低減する工程によって特徴付けられる上記方法。 2.ガラス(25)を金属表面(12)から退出した後に焼なましレア(20)内に通 し、そのレア(20)内のガラス(25)の上面(27)へSO3ガスを当てる請求項 1による方法。 3.SO2ガス及び酸素含有ガスが、該SO3ガスを発生させるためのSO2ガス の酸化を促進するために少なくとも約800°Fの温度でレア(20)へ供給する 請求項1または請求項2による方法。 4.フロートガラス(25)が水平に支持されそして露出された上面(27)を有す るフロートガラス(25)の製造のための装置であって、この装置がSO3ガス供 給線、SO3分配管(22)を含み、そして枠(32)をその枠(32)から垂れ下が っている壁からなる下向き開口フード(30)により特徴付けられ、SO3供給線 と連通しているSO3分配管(22)が、ガラス(25)の上面(27)へのSO3ガス の分配のためにフード(30)内に配置されている上記装置。 5.焼なましレア(20)を含み、フード(30)が焼なましレア(20)内のフロー トガラス(25)の上に配置されている請求項4による装置。 6.SO3分配管(22)が該枠(32)の下に水平に保持されている請求項4また は請求項5による装置。 7.枠(32)により回転自在に保持された装着軸(42)を含み、SO3分配管(2 2)がフード(30)へSO3ガスを分配するようにした散布管(50)からなり、そ の散布管(55)が装着軸(42)に対してそれと共に回転できるように取り付けら れている請求項4ないし6のいずれかによる装置。 8.散布管(50)は、それが装着軸(42)からほぼ垂直に下方に垂れ下がってい る第1の位置と、それが垂直から外れて配置されまたフロートガラス(25)の表 面から遠くへ離されている第2の位置と、の間で装着軸(42)と共に回転しうる 請求項7による装置。 9.散布管(50)が二つの等しい長さに分割され、その散布管(50)の二つの半 分の部分がそれぞれ別個のガス供給線を備えている請求項7または請求項8によ る装置。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グランリー,クリス アメリカ合衆国ウィスコンシン州54730, コルファックス,ルーラル・ルート 2, ボックス 512 (72)発明者 オショーネシー,ロジャー アメリカ合衆国ミネソタ州55318,チャス カ,ヘッセ・ファーム・ロード 1000

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶融金属表面を横切ってガラスリボンを引くフロートガラスの製造において 、フロートガラスの上面に、そのフロートガラスの上面の汚染を低減するのに有 効な量のSO3を当てることからなるフロートガラスの上面の汚染を低減する方 法。 2.SO3ガスをガラスの上面の上に配置されたフードに供給する請求項1の方 法。 3.ガラスが金属表面を去った後に焼なましレアを通され、SO3ガスがその焼 なましレア内でガラスの上面に当てられる請求項1の方法。 4.SO2ガス及び酸素含有ガスが、そのSO2ガスを酸化してSO3ガスを生じ させるのを促進するために少なくとも約800°Fの温度で焼なましレアへ供給 される請求項3の方法。 5.フロートガラスが水平に支持されそして露出された上面を有するフロートガ ラス製造装置において、枠及びその枠から垂れ下っている壁からなる下向き開口 フード、SO3ガス供給線、そのSO3供給線と接続されそしてガラスの上面への SO3ガスの分配のためにその囲い内に配置されたSO3分配管を含む、フロート ガラスの上面へSO3ガスを当てるための装置。 6.焼なましレアを含み、フードが焼なましレア内のフロートガラスより上に配 置されている請求項5の装置。 7.SO3分配管が前記枠の下のところに水平に担持されている請求項5の装置 。 8.枠によって回転自在に担持された装着軸、囲いにSO3ガスを分配するよう にした散布管を含むSO3分配管を備え、その分配管が装着軸に付着されその軸 と共に回転しうる請求項5の装置。 9.散布管が、それが装着軸からほぼ垂直に下方へ垂れ下がっている第1の位置 と、それが垂直から離れて配置されかつフロートガラスの表面から遠くの方へ置 かれている第2の位置との間で、装着軸と共に回転しうる請求項8の装置。
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