JPH09501309A - アデノ関連性ウイルスレプタンパク質および細菌性タンパク質含有融合タンパク質 - Google Patents

アデノ関連性ウイルスレプタンパク質および細菌性タンパク質含有融合タンパク質

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JPH09501309A
JPH09501309A JP7500965A JP50096595A JPH09501309A JP H09501309 A JPH09501309 A JP H09501309A JP 7500965 A JP7500965 A JP 7500965A JP 50096595 A JP50096595 A JP 50096595A JP H09501309 A JPH09501309 A JP H09501309A
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Abstract

(57)【要約】 アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体、およびアデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでないタンパク質あるいはペプチドを含む一つの融合タンパク質。このような融合タンパク質は、遺伝子工学手法により生産することが出来、そこではアデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体をコード化する一次DNA配列およびアデノ関連性ウイルスあるいはタンパク質でないタンパク質あるいはペプチドをコード化する二次DNA配列を含む発現ベクターが提供され、これにより前記一次DNA配列および前記二次DNA配列が、アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体およびアデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない大腸菌マルトース結合タンパク質などのようなタンパク質あるいはペプチドを含む融合タンパク質の発現をもたらす。このような融合タンパク質は大量に生産され、また精製されるが、一方この融合タンパク質のアデノ関連性ウイルスレプタンパク質部分はその生物活性をそのまま維持する。

Description

【発明の詳細な説明】 アデノ関連性ウイルスレプタンパク質および 細菌性タンパク質含有融合タンパク質 この発明はアデノ関連性ウイルスレプタンパク質およびその生産に関する。よ り詳細には、この発明はアデノ関連性ウイルスレプタンパク質および細菌性タン パク質を含む融合タンパク質に関する。 アデノ関連性ウイルスすなわちAAVの左読み取り枠は所謂レプタンパク質を コード化する。地図位置5および19(それぞれプロモーターp5およびp19 )に位置する2個のプロモーターはこのORF(読み取り枠)から誘導される4 個のタンパク質の発現を調節する。通常のイントロンを処理すると2個の遺伝子 産物が生成するが、それは各プロモーターから開始され(キロダルトンでのタン パク質の見かけ上の質量で指示され)る転写物から誘導される産物である。レプ 78およびレプ68はp5促進転写物から生産され、またレプ52およびレプ4 0はp19促進転写物から生産される。クローンAAVを含むプラスミドはアデ ノウイルス感染細胞に形質移入されたときに野生型感染性AAVを産出する。し かしレプ遺伝子の切片内での突然変異は感染性ウイルスの生産を遮断した。ウイ ルス生産の遮断はDNA複製水準で決定され、かくして遺伝子(および遺伝子製 品)はレプとして引用された。レプタンパク質は感染あるいは形質移入細胞に多 面発現効果を持つようにみえ る。突然変異分析により生体内で決定されるp5促進レプタンパク質の性質は、 (i)p5転写を形質活性化し、(ii)AAVの複製を活性化し、(iii)異種ウ イルスプロモーターの転写を阻害し、また(iv)ウシ乳頭腫ウイルス、すなわち BPVによる細胞形質転換を阻害する能力を含む。p5誘導レプタンク質の明白 な試験管内活性は、(i)AAV ITRへの結合、(ii)配列特異的一本鎖エ ンドヌクレアーゼ(ウイルスDNAの複製に基本的なもの)、(iii)ヘリカーゼ 活性、および(iv)AAVプロウイルスに対し組込み座でヒト染色体19の規定 領域への結合などである。ヘルパーウイルス同時感染の不在下では、レプタンパ ク質は複製および転写の阻害因子となる。しかしヘルパーウイルス同時感染の存 在下では、レプタンパク質は発現および複製の形質活性体として機能する。複製 の役割はレプタンパク質およびウイルスITRの間の直接の相互作用の結果であ るようにみえ、ここでの転写効果は未決定の細胞因子により間接的に媒介される ことになろう。 レプタンパク質は更に抗腫瘍性であり、ヒト乳頭腫ウイルスプロモーターなど のある種のウイルスプロモーターからの発現を抑制することもある。 レプタンパク質のこれまでの分析はAAV感染細胞抽出物あるいは異種ウイル ス発現システム、例えばHIV LTRのいずれかを用いて哺乳類細胞から生産 されるタンパク質について行われた。このようなシステムから分離されたレプの 量は全細胞タンパク質の小画分を表わした。1%以下の推定値が典型的である。 レプタンパク質の細胞抽出物からの精製はこれまでも問題とはなっていた。一 つの方法は3個の連続カラムを含んでいた。つまりフェニール−セファロース、 DEAEセルロースおよび一本鎖DNAアガロースであった(イム他、ウイルス 学ジャーナル 、66巻、2号、1119〜1128ページ(1992年))。部 分精製レプタンパク質は細胞抽出物全体の200−1000倍で精製されたもの と推定されたが、もっともそのタンパク質は免疫ブロッティングにより検出され ただけであった(イム他、1992年)。 従って、この発明の目的は、たやすく精製されしかも大量に得られ、なおかつ その生物活性を維持することのできるアデノ関連性ウイルスレプタンパク質を得 ることである。 この発明の一つの見地に従って、アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるい はその断片もしくは誘導体、およびアデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペ プチドでない一つのタンパク質あるいはペプチドを含む一つの融合タンパク質が 提供される。 一つの実施例に従って、アデノ関連性レプタンパク質は78キロダルトンの分 子量を持つレプ78、68キロダルトンの分子量を持つレプ68、52キロダル トンの分子量を持つレプ52、40キロダルトンの分子量を持つレプ40、およ びその断片あるいは誘導体よりなるグループから選択される。ここで使用される 「その断片あるいは誘導体」という用語は、アデノ関連性ウイルスタンパク質あ るいはペプチドでないレプタンパク質あるいはタンパク質もしくはペプチドがタ ンパク質あるい はペプチド構造内にアミノ酸残基の欠失を有し、およびもしくはC末端およびも しくはN末端で切開され、およびもしくはタンパク質あるいはペプチド構造の中 で通常存在する1個もしくはそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で代替 されるように突然変異するタンパク質あるいはペプチドであることを意味する。 このようなレプタンパク質の断片および誘導体は非修飾レプタンパク質と同じ生 物活性を保持する。 一つの実施例において、アデノ関連性ウイルスレプタンパク質は、レプ68タ ンパク質あるいはその断片もしくは誘導体である。も一つの実施例において、ア デノ関連性ウイルスレプタンパク質はレプ78タンパク質あるいはその断片もし くは誘導体である。 アデノ関連性ウイルスタンパク質およびペプチドでないタンパク質あるいはペ プチドは、必ずしもそれに限定されないが、細菌性タンパク質あるいはペプチド 、もしくはその断片あるいは誘導体、および6から10までのヒスチジン残基の ヒスチジン「tags」を含む。 1実施例においては、アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでな いタンパク質あるいはペプチドは、細菌性タンパク質あるいはその断片もしくは 誘導体である。 1実施例において、細菌性タンパク質は大腸菌マルトース結合タンパク質ある いはその断片もしくは誘導体である。この発明の範囲は何らの論理的類推に制限 する意図はないが、マルトース結合タンパク質すなわちMBPはマルトースと同 様にアミロースにも高い親和力を持つ。MBPを含む融合タンパク質 はアミロースレジンを含むカラムから吸着および溶離により大腸菌から調製され る上澄みから分離することが出来る。かくして大量のAAVレプタンパク質を分 離精製することが出来、一方このAAVレプタンパク質はその生物活性を保持す る。 このような融合タンパク質は更にここに含まれる教訓で与えられる標準タンパ ク質合成法により生産することが出来る。例えばタンパク質は合成ペプチドある いはタンパク質合成機で合成される。1実施例では、オリゴペプチドが標準方法 で合成され、次にこのようなオリゴペプチドは融合タンパク質を形成するため標 準方法で結合される。代替的には、融合タンパク質は遺伝子操作技法で生産する ことが出来る。 かくしてこの発明のも一つの見地に従って、アデノ関連性ウイルスレプタンパ ク質あるいはその断片もしくは誘導体をコード化する一次DNA配列、およびア デノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでないタンパク質あるいはペプ チドをコード化する二次DNA配列を含む一つの発現ベクターが提供され、これ により前記一次DNA配列および前記二次DNA配列は、アデノ関連性ウイルス レプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体およびアデノ関連性ウイルスタ ンパク質あるいはペプチドでないタンパク質もしくはペプチドを含む融合タンパ ク質の発現に帰着する。アデノ関連性ウイルスレプタンパク質およびアデノ関連 性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでないタンパク質あるいはペプチドは前 記記載のものから選択することが出来る。 採用される発現ベクターは必ずしもそれに限定されないが、酵母菌ベクターお よび菌類ベクターなどの真核ベクター;細菌性ベクターなどの原核ベクター;お よびレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター更にアデノ関連性ウイル スベクターなどのウイルスベクターを含む。 1実施例において、発現ベクターは細菌性発現ベクターである。このような細 菌性発現ベクターは必ずしもそれに限定されないが、大腸菌発現ベクターを含む 。 融合タンパク質をコード化するDNAは適切なプロモーターの制御下にある。 採用される適切なプロモーターは必ずしもそれに限定されないが、CMVプロモ ーター;SV40プロモーター;βグロビンプロモーターなどのグロビンプロモ ーター;また必ずしもそれに限定されないが、MMTプロモーター、メタロチオ ネインプロモーター、熱ショックプロモーター、グルココルチコイドプロモータ ー、および大腸菌tacプロモーターなどの誘導プロモーターを含む。 1実施例において、プロモーターはリプレッサー遺伝子のオペレーター部位を 含む誘導あるいは調節可能プロモーターである。1実施例において、プロモータ ーは大腸菌1acIリプレッサーのオペレーター部位を含む大腸菌tacプロモ ーターである。リプレッション(抑制)はリプレッサーに結合する誘導物質の追 加により停止する。誘導物質は例えばイソプロピルβ−D−チオガラクトピラノ シド、あるいはIPTG、もしくはステロイドなどのような、例えば化学的誘導 物質である。 望ましい実施例において、発現ベクターは細菌性発現ベクターであり、それは 融合タンパク質をコード化するDNAを含み、それは大腸菌ma1E遺伝子を含 み、マルトース結合タンパク質をコード化し、またアデノ関連性ウイルスレプタ ンパク質をコード化するDNAを含む。融合タンパク質をコード化するDNAは大腸菌tac プロモーターの制御下にあり、それは大腸菌1acIリプレッサー のためのオペレーター部位を含み、更にまたはそれは発現ベクター内に含まれる 。誘導物質の不在下では融合タンパク質は発現されない。発現ベクターで形質移 入された細菌を含む培養培地にIPTGが加えられると、IPTGは大腸菌ta プロモーターのオペレーター部位に1acリプレッサーが結合するのを予防し 、それにより融合タンパク質の発現を可能にする。 発現ベクターは適切な宿主細胞に形質移入され、それにより融合タンパク質は 宿主細胞により発現される。形質移入される宿主細胞は、必ずしもそれに限定さ れないが、例えば細菌性細胞、例えば大腸菌細胞などのような原核細胞、および 例えば酵母菌および菌類細胞などのような真核細胞である。このような融合タン パク質は前記細胞内ではより安定しており、アデノ関連性ウイルスタンパク質あ るいはペプチドでない細菌性タンパク質のようなタンパク質あるいはペプチドに は結合しないレプタンパク質よりもそういう細胞に対して毒性が少ない。 試験管内で宿主細胞により発現される融合タンパク質は、例えば抗腫瘍剤、あ るいは抗ウイルス剤などのような治療薬として用いられ、それにより融合タンパ ク質のレプタンパク質部分 は抗腫瘍発生あるいは抗ウイルス作用を示す。代替的に、融合タンパク質は因子 Xaなどのような適切な作用因子により切断され、これによりレプタンパク質は アデノ関連性ウイルスペプチドあるいはタンパク質ではないタンパク質あるいは ペプチドから切断される。精製レプタンパク質は標準技法の適用により融合タン パク質から生産される。望ましくは、因子Xaなどのようなプロテアーゼが、M BPの切断部位で融合タンパク質を切断するのに使用される。適切なアフィニテ ィカラムが、アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでないタンパク 質あるいはペプチドから、また因子Xaから切断レプタンパク質を分離するのに 使用される。精製レプタンパク質は次いで回収される。レプタンパク質はその後 前記記載のものを含む目的のために治療薬として投与される。 形質移入すなわち感染哺乳類細胞内で各種の活性がコード化レプタンパク質の 発現に関連してきた。これらは異種プロモーターによるリポーター遺伝子発現の 抑制(ハーモナット、がん研究、51巻、3373−3377ページ(1991 年)、およびローリン、他、ウイルス学、94巻、162−174ページ(19 79年))、細胞形質転換の阻害(クライフ、他、ウイルス学、181巻、73 8−741ページ(1991年)およびハーモナット、ウイルス学、172巻、 253−261ページ(1989年)、および腫瘍抑圧(シュレホーファー、 然変異研究 、305巻、303−313ページ(1994年))を含む。更にレ プタンパク質はある種のプロモーター要素を結合し(ワイツマン、他、「アデノ 関連性ウイルス (AAV)レプタンパク質はAAV DNAおよびヒトゲノムの間に複合体形成 を示す」全米科学アカデミー紀要、91巻、ページなし(1994年)(印刷中 ))、また転写調節遺伝子として機能する(ビートン、他、ウイルス学ジャーナ 、63巻、4450−4454ページ、およびレイブー、他、ウイルス学ジャ ーナル 、60巻、515−524ページ、(1986年))。 細胞形質転換の阻害に関連する抗増殖性および抗腫瘍作用は、レプタンパク質 あるいはMBPおよびレプタンパク質の融合タンパク質が悪性度の特徴である急 速な腫瘍増殖を停止あるいは減速させることでヒトがん治療の薬剤として有用で あることを示している。これらのタンパク質が悪性度をいかに調節するために使 用出来るかについての1実施例は、腫瘍特異的タンパク質受渡しシステムにタン パク質をとりこむことにある。 精製レプタンパク質を受渡しするにはいくつかの方法がある。例えばタンパク 質は、チャクラバリティ、他(生物化学ジャーナル、264巻、15494−1 5500ページ(1989年))が開示した方法に従って、エレクトロポレーシ ョン(電気穿孔法)により試験管内つまり生体外で細胞に受渡しすることが出来 た。チャクラバリティはエレクトロポレーションがタンパク質の高い効率(90 %以上)の取込みに帰着し、またそのタンパク質が構造および機能を維持するこ とを発見した。も一つの実施例は、タンパク質を細胞に試験管生体外、あるい は生体内で受渡しするプロトプラスト(原形質体) の使用である。これらの手法は金田、他(サイエンス、243巻、375−37 8ページ(1989年))で開示され、DNAおよびタンパク質がタンパク質含 有赤血球ゴーストで融合するDNA含有リポソームを用いて細胞に受渡しされる ことを彼は示した。ファーガソン、他(生物化学ジャーナル、261巻、147 60−14763ページ(1986年))による類似の研究は、機能E1Aアデ ノウイルスタンパク質の核への受渡しを示した。これらの文献により開示された 技術は、ここに開示される教訓を与えられるなら当業者によりレプタンパク質に 適用することが出来た。 レプタンパク質を受渡しする望ましい方法はリポソームの使用を通してのもの である。リポソームは機能的タンパク質を試験管内あるいは生体内にある細胞に 上首尾に受渡ししている(デブス、他、生物化学ジャーナル、265巻、101 89−10192ページ(1990年)、およびリン、他、生化学・生物物理学 研究注解 、192巻、413−419ページ(1993年))。これらの文献で 開示された手法は、ここに含まれる教訓の下でレプタンパク質を受渡しするリポ ソームを調製し使用する当業者によりた易く利用することが出来る。リポソーム の調製は、例えば脂質をクロロホルムに懸濁し、脂質を容器の壁に向けて乾燥さ せ、その脂質をタンパク質を含む溶液で水和させるような標準的方法により調製 される。適切な脂質はホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、レ チシン(lethicin)その他のものを含め既知のものである。 この発明の発現ベクターは、更に遺伝子治療に使用するため にベクターシステムの一部として採用される。ベクターシステムは前記記載の発 現ベクターである一次ベクターを含む。このベクターシステムは、更にアデノ関 連性ウイルスベクターである二次ベクターを含み、これはアデノ関連性ウイルス レプタンパク質をコード化するDNAを含有せず、また発現されるべき少なくと も1個の異種タンパク質をコード化するDNAを含有する二次ベクターである。 一般に、二次ベクターは、アデノ関連性5′ITR、エンハンサー配列、プロモ ーター配列、ポリAシグナル、異種タンパク質をコード化するDNA、およびア デノ関連性ウイルス3′ITRを含む。また二次ベクターはβグロビンイントロ ンなどのようなイントロンを含むこともある。このようなベクターがアデノ関連 性ウイルスレプタンパク質をコード化するDNAを含まないため、そのベクター は異種タンパク質をコード化するDNAの増加量を含むこともある。 ベクターシステムの二次ベクター内に置かれる外来遺伝子は、必ずしもそれに 限定されないが、TNF−αなどの腫瘍壊死因子(TNF)遺伝子;αインター フェロン、βインターフェロン、γインターフェロンなどのインターフェロンを コード化する遺伝子;IL−1、IL−β、インターロイキン2から12などの インターロイキンをコード化する遺伝子;GM−CSFをコード化する遺伝子; アデノシンデアミナーゼつまりADAをコード化する遺伝子;リンパ球の成長因 子であるリンホカインなどのような細胞成長因子をコード化する遺伝子;可溶性 CD4、T細胞リセプタータンパク質、因子VIII、因子IX、LDLリセプ ターなどをコード化する遺伝子、オルニ チン トランスカルバミラーゼ(OTC)遺伝子、ApoE、ApoC、アルフ ァ−1 抗トリプシン(α 1AT)遺伝子、CFTR遺伝子、インシュリン遺 伝子、免疫グロブリンなどの抗体の抗原結合領域のためのFcリセプターをコー ド化する遺伝子、またB型肝炎ウイルスおよび非A非B型肝炎ウイルスなどのよ うなウイルスの複製を阻害するアンチセンス遺伝子を含む。 ベクターシステムの一次および二次ベクターは、例えばタンパク質を試験管内 で生産するために哺乳類細胞などのような真核細胞を形質導入するために使用出 来るし、あるいは細胞は遺伝子治療の一部として生体内に投与することも出来る 。真核細胞の形質導入に際して、一次ベクターによるレプタンパク質の発現が二 次ベクターの真核細胞のゲノムへのとり込みを可能にさせ、これにより外来遺伝 子の発現はアデノ関連性ウイルスITRにより調節される。 一次および二次ベクターで形質導入される真核細胞は必ずしもそれに限定され ないが、一次有核血球などの一次細胞、白血球、顆粒球、単核細胞、マクロファ ージ、(Tリンパ球およびβリンパ球を含む)リンパ球、全能幹細胞、および腫 瘍浸潤リンパ球(TIL細胞)などのような一次細胞;骨髄細胞;内皮細胞;上 皮細胞;ケラチノサイト;幹細胞;肝前駆体細胞、繊維芽細胞を含む肝細胞;間 葉細胞;中皮細胞;および実質細胞を含む。 一つの実施例において、細胞は特異的部位に対して標的指向し、これにより細 胞はそのような部位で治療薬として機能す る。代替的には細胞は特異的部位に対して標的指向しない細胞であり、そのよう な細胞は全身治療薬として機能する。 細胞は患者への投与に適した薬理的許容担体と併用して投与することもある。 担体は液状担体(例えば食塩溶液)、あるいは例えばインプラントもしくはマイ クロキャリアビードなどの固体担体であることもある。液状担体を使用する場合 には、細胞は静脈内、皮下投与、筋肉内、病変内局注などにより導入される。更 にも一つの実施例で、細胞は細胞移植により投与されることもある。 形質導入細胞は、例えば腫瘍に対して特異的に「指向」し、またがん患者から 除去され培地でこの発明の一次および二次ベクターを拡大されるヒト一次細胞、 例えば血球に形質導入されることでヒトにあるがんの治療に使用され、ここで二 次ベクターは血球の抗腫瘍作用を増大させる遺伝子を含んでいる。血球は望まし い遺伝子を含む一次ベクターおよび二次ベクターで形質導入の前あるいは後で数 を拡大することが出来る。かくしてこの方法は患者に注射する際に形質転換血球 が望ましくは腫瘍それ自身の部位で患者の身体に作用薬を作り出すような形で行 われる。 血球により運ばれる遺伝子は、血球の治療作用を直接あるいは間接的に高める 何らかの遺伝子であることが出来る。血球により運ばれる遺伝子は、血友病の治 療に有効な凝血因子をコード化する遺伝子のように血球が通常持っていない治療 作用を血球に発揮させる何らかの遺伝子であり得る。遺伝子は治療作用を持つ1 個もしくはそれ以上の産物をコード化することが出来 る。適切な遺伝子の例は、インターロイキン(インターロイキン1−14)、イ ンターフェロン(α、βおよびγインターフェロン)、T細胞リセプタータンパ ク質などのようなサイトカインをコード化し、および免疫グロブリンなどのよう な抗体の抗原結合領域のためのFcリセプターをコード化する遺伝子であること が出来る。 適切な遺伝子に追加される例は、血球が通常は「標的指向」しない身体の部位 に血球を「標的指向」するように一次細胞を修飾する遺伝子を含み、これにより その部位で血球の治療特性の利用を可能にさせる。この様式で、TIL細胞など の血球は、例えばモノクローナル抗体のFab部分を細胞に導入することで修飾 され、それにより細胞が選択される抗原の認識を可能にする。同様に、治療特性 を持つ血球は、例えば血球が通常標的指向しない腫瘍を標的指向するために使用 することが出来る。がん治療に有用な他の遺伝子は特異的部位で炎症反応を起こ す走化因子をコード化するために使用することが出来、これにより治療作用を持 つことになる。適切な遺伝子の他の例はエイズの治療に使用される可溶性CD4 を含む遺伝子、およびα抗トリプシン欠乏症に起因する気腫の治療に有用な抗ト リプシンをコード化する遺伝子を含む。 この発明の形質導入遺伝子は、必ずしもそれに限定されないがアデノシンデア ミナーゼ欠損症、鎌状赤血球貧血、重症地中海貧血、血友病、糖尿病、α抗トリ プシン欠乏症、アルツハイマー疾患などの脳疾患、フェニルケトン尿症、および 例えば、コレステロールが新陳代謝されるような変化により生じるよう な成長疾患および心臓疾病などの他の病気、および免疫系の欠陥を含む各種の疾 病に有用である。 形質導入細胞は肝細胞(肝)機能の後天性あるいは先天性欠陥の予防および治 療に有用なポリペプチドあるいはタンパク質の受渡しに使用され得る。例えば、 それは低密度リポタンパク質(LDL)リセプターの先天性欠損を補正するため 、およびもしくは先天性アンモニア過剰症に帰着するオルニチントランスカルバ ミラーゼ(OTC)の先天性欠損を補正するために使用することが出来る。 例えばこの発明の一次および二次ベクターで形質導入されてた肝細胞前駆体は 組織培養容器で成長し、培養容器から取出され、身体に導入される。例えばこれ は手術で行うことが出来る。この場合対象となるヌクレオチド配列を発現出来る 形質導入肝細胞前駆体で構成される組織は体内に移植される。例えば、それは肝 臓と接触あるいは移植され、もしくは肝臓に近接して置かれることが出来る。代 替的には、遺伝子操作肝細胞前駆体は例えばマイクロキャリアビードのような支 持体に固着することが出来、それは(例えば注射により)受容体の腹膜腔に導入 される。形質導入肝細胞前駆体の肝臓あるいは他の部位への直接注入も考えられ る。代替的に、形質導入肝細胞前駆体は門静脈系に注入され、あるいは脾臓内に 注入される。この細胞が脾臓に注入された後、細胞は循環系により肝臓まで運ば れる。肝臓では1度だけこの細胞は対象となる遺伝子を発現し、およびもしくは 対象とする遺伝子を発現する成熟肝細胞に分化する。 この発明の導入細胞はウイルス感染から生じる後天性感染症を治療するに用い られる。例えば形質導入肝細胞前駆体はウイルス性肝炎、とりわけB型肝炎ある いは非A非B型肝炎の治療に使用される。例えば一次および二次ベクターは、二 次ベクターがアンチセンス遺伝子をコード化する遺伝子を含んでおり、ウイルス 複製を阻害するため肝細胞前駆体に形質導入することが出来る。この場合、一次 および二次ベクターは、そこで二次ベクターが逆あるいは反対配向で構造肝炎遺 伝子を含んでおり、肝細胞前駆体に導入され、形質導入肝細胞前駆体、および肝 炎ウイルスあるいはそのRNA転写体を不活性化出来るアンチセンス遺伝子から 分化した成熟肝細胞を生産させることになる。代替的に、肝細胞前駆体は一次お よび二次ベクターで形質導入され、ここで二次ベクターは、肝炎ウイルスに対す る耐性を与える例えばαインターフェロンなどのようなタンパク質をコード化す る遺伝子を含む。 代替的に一つの発現ベクターが構築され、それはアデノ関連性ウイルス5′I TR、3′から5′ITRに位置する異種タンパク質をコード化する少なくとも 1個のDNA配列を含み、また異種タンパク質をコード化する少なくとも1個の DNA配列の3′に位置するのはアデノ関連性ウイルス3′ITRであり、更に 3′から5′ITRおよび5′から3′ITRである発現ベクター領域の外に位 置するのはアデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導 体をコード化する一次DNA配列およびアデノ関連性ウイルスタンパク質あるい はペプチドでないタンパク質あるいはペプチドをコード化する 二次DNA配列である。このような発現ベクターは、前記記載のベクターシステ ムの一次および二次ベクターに関連して前記記載の通り、真核細胞を形質転換す るために使用される。真核細胞の形質転換に際し、レプタンパク質の発現はアデ ノ関連性ウイルス5′ITR、異種タンパク質をコード化する少なくとも1個の DNA配列およびアデノ関連性ウイルス3′ITRを真核細胞のゲノムに組込み 、これにより外来遺伝子の発現はアデノ関連性ウイルスITRにより調節される 。 前記記載の通り、試験管内で宿主細胞により発現される融合タンパク質は天然 の、つまり野生型レプタンパク質に対して前記言及されたものと同じ生物活性お よび特性を持つ。このような融合タンパク質はまた宿主細胞により大量に発現さ れる。融合タンパク質がそのような生物活性および特性を保持し、大量に生産す ることが出来、また天然すなわち野生型レプタンパク質よりも宿主細胞、組織、 あるいは器官に対し毒性が少ないために、レプタンパク質構造に各種の欠失、お よびもしくは突然変異を有する融合タンパク質を生産するためにこの発明のベク ターを使用することが出来る。このような融合タンパク質のレプタンパク質部分 は、次に細胞、組織あるいは器官に対する生物活性および毒性を調べるためスク リーンされる。この修飾レプタンパク質はアミノ酸残基の欠失およびもしくは突 然変異を持ち、天然すなわち野生型レプタンパク質の生物活性および特性を保持 し、細胞に対し毒性がないので、パッケージング細胞系に使用することが出来る 。かくしてこのような修飾レプタンパク質をコード化するDNAを含む発現ベク ターを構築するこ とが出来る。このような発現ベクターはパッケージング細胞系を生成するために 適切な細胞に形質移入される。パッケージング細胞系もまた、アデノ関連性ウイ ルスベクターを使って形質移入されるが、このベクターはアデノ関連性ウイルス レプタンパク質をコード化するDNAは含まず、また発現されるべき少なくとも 1個の異種タンパク質をコード化するDNAは含んでいる。このパッケージング 細胞系は、次いで前記記載のもののような真核細胞を形質導入するのに使用され る感染性ウイルス粒子を生成する。このような真核細胞は、次いで前記記載の通 り、遺伝子治療法の一部として宿主に投与される。 加えてこのような修飾レプタンパク質は天然つまり野生型レプタンパク質に関 連して前記記載の生物活性および特性を保持することが見出され、しかもまた天 然レプタンパク質よりも宿主細胞あるいは器官に対する毒性が少ないため、前記 記載の通り例えば抗腫瘍剤あるいは抗ウイルス剤などのような治療薬として使用 することが出来る。 この発明は次の実施例に関連して説明される。しかしこの発明の範囲はそれに より限定されるものではない。 実施例1 MBP−レプ68ΔおよびMBP−レプ78のクローニング レプタンパク質 レプ68およびレプ78の読み取り枠がPCR増幅で生成さ れた。アデノ関連性ウイルスのヌクレオチド327−346(レプ68およびレ プ78読み取り枠のコドン3−9)に対応する共通5′プライマーが合成され、 レプ68およびレプ78双方に使用された。まずレプ68がAAV ヌクレオチド2029−2048(コドン570−576)の逆補体に対応する 3′プライマーを用いて増幅された。PCR増幅はクローンPfuポリメラーゼ (ストラータジェン社)と緩衝液を用いて行われた。PCR産物がヌクレオチド 1882でAAVを切断するHindIII で消化され、プラスミドpPR997 (図1)(ニューイングランド バイオラブ社)に結合され、XmnIおよびH indIII で消化された。かくしてレプ68遺伝子はpPR997に挿入され、 この中で3′末端にある16個のコドンが欠失され、かくしてこれから時々レプ 68Δとして引用される修飾レプ68タンパク質の形成が行われた。ここではC 末端で最後の16個のアミノ酸が欠失した。pPR997は大腸菌ma1E遺伝 子を含み、ここでma1E遺伝子のヌクレオチド2−26が欠失し、1acIリ プレッサーに対するオペレーター部位を含む大腸菌tacプロモーターにより調 節された。pPR997はまたポリリンカーあるいは多重クローニング部位を含 む。このクローニング戦略は、レプ68遺伝子の5′末端でpPR997のma 1E 読み取り枠で枠内に結合するレプ68の読み取り枠を生成した。レプ68遺 伝子の3′末端はAAVレプ68読み取り枠および1aczα遺伝子の間にある フレームシフト融合であり、カルボキシル末端での追加50個の残基を生成する 。生成するプラスミドはpMBP−レプ68Δである(図2)。 MMB−レプ78がAAVヌクレオチド1872−2239を増幅して生成さ れた。この配列はレプ68Δおよびレプ78のオーバーラップ領域およびレプ7 の3′末端を含む。 5′プライマーはAAVヌクレオチド1872−1894に対応し、3′プライ マーはAAVヌクレオチド2215−2239の逆補体に対応し、またHind III およびXbaI部位をとり込む。PCR産物はHindIII で消化され、H indIII 消化pMBP−レプ68Δに結合された。生成するプラスミドpMP B−レプ78である(図3)。 MBP−レプ78タンパク質はma1E読み取り枠およびレプ78遺伝子のコ ドン3で開始するアデノ関連性ウイルス読み取り枠の間にあるインフレーム融合 タンパク質である。3′末端はレプ遺伝子の自然に生じる停止コドンを利用し従 ってカルボキシ末端残基は存在しない。 実施例2 タンパク質発現 大腸菌微生物が標準の手法に従ってpMBP−レプ68ΔあるいはpMBP− レプ78で形質移入された。MBP−レプ68ΔあるいはMBP−レプ78をコ ード化するDNAは1acIリプレッサー遺伝子産物により抑制される大腸菌t ac プロモーターの制御下にある。IPTGの追加は1acリプレッサーのta プロモーターへの結合を予防し、これによってMBP−レプ68ΔあるいはM BPレプ78の高水準の発現を可能にする。正しい挿入および配向に正であった 組換え体が融合タンパク質の発現のためにスクリーンされた。予測された分子量 のタンパク質を生産した細菌クローンがより大規模に成長した。 pMBP−レプ68ΔあるいはpMBP−レプ78で形質転 換された1リットルの細菌培養が得られた。細菌ペレットが遠心分離により各培 養から得られた。各細菌ペレットがカラム緩衝液(NaCl 200mM、トリ ス−C1(pH7.4)20mM、EDTA 1mM、およびジチオスレイトー ル 1mM)の0.05vol.で再懸濁された。細菌は4/30秒パルスの音 波処理で溶菌された。懸濁液は4℃で20分間9,000xgの遠心分離により 清澄化された。クーマシーブルー染色により推測されたように、MBP−レプ6 8ΔおよびMBP−レプ78は大腸菌溶菌液内に約10%のタンパク質を含んで いた。上澄みはカラム緩衝液内で平衡化されたアミロース−セファロース樹脂で パックされたカラムに詰められた。pMBP−レプ68Δで形質移入された微生 物から得られた上澄みのアフィニティークロマトグラフィーは、カラムが105 キロダルトンのMBP−レプ68Δ融合タンパク質を保持していたことを示した 。カラムは次いで10カラム量のカラム緩衝液で洗浄された。タンパク質は次い でマルトース10mMを含む1xカラム緩衝液で溶離された。約1mlの画分が 採取され、2μlが8%のSDSポリアクリルアミドゲルでSDS−ポリアクリ ルアミドゲル電気泳動により分画され、それは次いでクーマシーブルーを使って 染色された。図4で示したように、レーンLはカラムに適用された全大腸菌上澄 みである。レーンFTは吸着されない画分である。レーン1−12は10mMの マルトースで溶離された画分のアリコートであり、またレーンMは指示されたサ イズのキロダルトンで表わされる分子量基準を提供する。約90%の溶離タンパ ク質は、全長 MBP−レプ68ΔあるいはMBP−レプ78であった。1リットル培養から得 たMBP−レプ68ΔあるいはMBP−レプ78の全収穫量はタンパク質80m gから120mgまでであった。 実施例3 移動度変位検定 ITRプローブがpsub201(サマルスキー、他、ウイルス学ジャーナル 、61巻、3096−3101ページ(1987年))を制限酵素XbaIおよ びPvuIIで消化することにより生産された。生成物は修飾ITRプラスウイル ス側の45個のヌクレオチド、すなわちAAVヌクレオチド4490−4667 である(野生型ITRはヌクレオチド4536−4680よりなる)。A、A′ 、B、B′、C、C′、DおよびD′配列の配列および体制を示すAAV IT R(スリヴァスターバ、他、ウイルス学ジャーナル、45巻、555−564ペ ージ(1983年))の概略は図5で示される。このような生成物はクレノーの 充填反応により32P−CTPで標識された3′末端もしくは32P−ATPおよび T4ポリヌクレオチドキナーゼで標識された5′末端のいずれかである。 以下でΔITRとして引用されAAV ITRのAおよびD′配列を含む合成 ITR配列が合成方法で生産された。ΔITRは下記の配列を持つ。 ΔITRはまた前記記載の通り32Pで標識された。 32P−標識ITRあるいは32P標識ΔITRはMBP−レプ68Δ、5ng、 あるいはMBP−レプ68Δ、10μg、もしくはMBP−レプ68Δなし(対 照)で保温される。反応は標識プローブを2から4モル含有(10,000cp m)し、またある場合には無標識ITRプローブもしくは無標識ΔITRプロー ブを含むこともある。標識プローブはMBP−レプ68Δタンパク質画分で30 ℃、15分間、緩衝液25μlで保温された。反応緩衝液はトリス−C1(pH 7.5)、10mM、EDTA、1mM、メルカプトエタノール10mM、トリ トンX−100、0.1%、グリセロール4%、およびポリ−(dI−dC)0 .5μgを含有した。 MBP−レプ68Δの32P−ITRあるいは32P−ΔITRへの結合は図6で 示される。図6で示されるように、レーン1−7はMBP−レプ68Δの32P− ITRへの結合を示し、またレーン8−14はMBP−レプ68Δの32P−ΔI TRへの結合を示す。レーン3および10は対照レーンである(MBP−レプ6 8Δは加えられなかった)。レーン1、2、8、および9では無標識ITRある いはΔITRは加えられなかった。レーン4、5、11、および12では無標識 ΔITRコンペティターが加えられた。レーン6、7、13、および 14では1個の無標識ΔITRコンペティターが加えられた。図5で示されるよ うに、MBP−レプ68Δは32P−ITRおよび32P−ΔITRの双方に結合す る。更に無標識ITRあるいは無標識ΔITRの追加は、MBP−レプ68Δの32 P−ITRあるいは32P−ΔITRへの結合量を減少させる。前記の結果はM BP−レプ68ΔがAAV ITRに特異的に結合することを示す。 実施例4 末端切開部位検定 野生型あるいは天然レプ68およびレプ78は、AAV DNA複製に決定的 な部位特異的一本鎖エンドヌクレアーゼ活性を持つ。AAV ITRのD領域内 でこの部位、末端切開部位、すなわちtrsでの切断(スリヴァスターヴァ、他 、1983年)は、鋳型ITRから娘鎖への転移を生み出す。鋳型鎖は次いで鋳 型鎖および娘鎖が発生期および入力DNAになるように修復することが出来る。 ニッキングすなわちtrs活性は末端標識AAV ITRを基質として使用し 験管内 で測定することが出来る(イム、他、1992年)。 AAV ITRのAおよびD′配列に対応する実施例3のITRオリゴヌクレ オチドは5′末端を標識され、相補的オリゴヌクレオチドにアニーリングされた 。二重らせんオリゴヌクレオチド約20ngが、HEPES−KOH(pH7. 5)25mM、MgCl2、5mM、ジチオスレイトール(DDT)1mM、A TP、0.4mM、およびウシ血清アルブミン(BSA)10μg/mlを含有 する各20μl の反応液で基質として使用された。各反応液混合物は更にMBP−レプ78ある いはMBP−レプ68Δの1.0、0.1、あるいは0.01μlが含められた 。各反応混合物は37℃で30分保温された。各反応はトリス−C1(pH7. 9)10mM、NaCl、10mM、SDS、0.5%、酵母菌tRNA、0. 2mg/ml、EDTA、20mM、およびプロテイナーゼK、2mg/mlを 含む停止緩衝液を100μl追加することで終結した。反応混合物は次いで30 分、37℃で保温された。核酸はフェノールクロロホルムで抽出され、エタノー ル沈殿された。生成物は次いで8%配列ゲル上で分画された。 図7で示されるように、レーン1はサイジングラダーとして使用される末端標 識オリゴヌクレオチドのG+A配列反応である(マクサム、他、酵素学方法論、 65巻、499ページ、(1980年))。レーン2、3、および4はそれぞれ MBP−レプ78,1.0μl、0.1μlおよび0.01μlを反応液に加え たものを示す。レーン5、6、および7はそれぞれMBP−レプ68,1.0μ l、0.1μlおよび0.01μlを反応液に加えたものを示す。またレーン8 は対照レーンである(MBP−レプ78あるいはMBP−レプ68は加えられな かった)。図7で示されるように、MBP−レプ78あるいはMBP−レプ68 Δの追加がtrsにおいて基質ΔITRオリゴヌクレオチドを切断し、下記の配 列を持つ14ヌクレオチド単位生成物を産出する。 実施例5 ヘリカーゼ検定 野生型レプ68およびレプ78はヘリカーゼ活性を持ち、それはアニーリング された標識オリゴヌクレオチドを一本鎖φX174に置換することで測定するこ とが出来る(イム、他、1992年)。 17ヌクレオチドプライマーは標識された5′末端であり、アニーリングされ てφX174ウイルスDNA(一本鎖環状鋳型)となった。この基質の約2ng が、HEPES−KOH(pH7.5)25mM、MgCl2、5mM、ジチオ スレイトール(DTT)1mM、ATP、0.4mM、ウシ血清アルブミン(B SA)10μg/mlを含有する混合物20μlに加えられた。MBP−レプ7 8の0.01、0.1、あるいは1.0μl、もしくはMBP−レプ68Δの0 .01、0.1、あるいは1.0μlがこの混合物に加えられた。各反応混合物 は37℃、30分保温された。各反応は0.5%、SDS、10μl、EDTA 、50mM、グリセロール40%、プロモフェノールブルー0.1%、およびキ シレンシアノール0.1%を加えて終結した。反応生成物は非変性8%ポリアク リルアミドゲルで分画された。ゲルは次いで乾燥され、X線オートグラフィに被 曝された。 図8で示されるように、上部の矢印はオリゴヌクレオチド基質を示し、また下 部の矢印はフリーの、あるいは巻かれていないオリゴヌクレオチドプローブを示 す。また図8で示されるように、レーン1は煮沸オリゴヌクレオチド基質であ る。レーン2、3、および4はMBP−レプ78をそれぞれ0.01μl、0. 1μl、および1.0μl反応混合物に加えたものを示す。またレーン5、6お よび7はMBP−レプ68Δをそれぞれ0.01μl、0.1μl、および1. 0μl反応混合物に加えたものを示す。 図8で示されるように、MBP−レプ78およびMBP−レプ68は標識オリ ゴヌクレオチドを鋳型から置換し、かくしてMBP−レプ78およびMBP−レ プ68Δがヘリカーゼ活性を持つことを示している。 実施例6 因子Xaを用いるMBP−レプ融合タンパク質の切断 MBP−レプ融合タンパク質1mg/mlの20μlが200μg/mlの因 子Xa、1μlに混合される予備実験が設定された。融合タンパク質5μlが因 子Xaを含まない別の試験管に置かれた。試験管は室温で保存された。2、4、 8、および24時間後、融合タンパク質および因子Xaの反応混合物の5μlが 管から取り出され、2x SDS−PAGE緩衝液5μlが加えられた。サンプ ルは氷上で保存された。融合タンパク質5μlプラス2x SDS−PAGE緩 衝液5μlのサンプルも用意された。このサンプルは次いで5分間煮沸されSD S−PAGEゲル上で流された。 スケールアップの条件が予備実験により決定された。因子Xaの量、時間、お よび温度条件がこの実施例の第1パラグラフに記載されている実験で確立された 。予備実験で決定された切断の条件にもとづいて、因子Xaは予備実験により定 められ た通り約10重量%までの量で融合タンパク質に加えられる。反応混合物の保温 は約4℃から室温までで、時間は約3時間から数日間までの期間で行われた。タ ンパク質の部分変性は、ある場合には、有効な切断のために必要となるであろう 。このような変性は濃度が約1.0%以下の刺戟性の弱い洗剤あるいは界面活性 剤(トリトンX−10、あるいはノニデット40など)を使って行われる。より きつい洗剤である硫酸ドデシルナトリウムも低濃度で使用することが出来る。あ る場合には(例えば塩酸グアニジンなどのような変性剤を除去するために)、ト リス−C1、20mM、NaCl、100mM、CaCl2、2mM、およびオ プションとしてアジ化ナトリウム1mMの因子Xa切断緩衝液に対し融合タンパ ク質を透析する必要がある。 MBP−レプ融合タンパク質の切断はSDS−PAGEでモニターされた。レ プタンパク質、MBP、および因子Xaを含む融合タンパク質切断混合物は、ト リス−C1、10mM、NaCl、25mM、pH8.0のb−メルカプトエタ ノール、10mMの緩衝液(以下緩衝液Aとして引用)に対し透析された。透析 は各変化毎に少なくとも2時間の期間で100ボリュームの2乃至3回の変化で なり立つ。 切断レプタンパク質はイオン交換クロマトグラフィでMBPおよび因子Xaか ら精製される。Q−セファロース(あるいはDEAE−セファロース)6mlが 次いで緩衝液Aの20mlで2回洗浄された。レジンは次いで1×10cmカラ ムに注入された。ベッドボリュームは約5mlであった。カラムは次い で緩衝液A、15mlで洗浄された。 融合タンパク質および切断混合物は次いでカラムに詰められた。溶出液の2. 5ml画分が次いで採取された。カラムは次いで3乃至5カラム量の緩衝液で洗 浄され、溶出液の2.5ml画分が続けて採取された。 NaCl、25mMからNaCl、500mMまでの勾配が次いでトリス−C 1、10mM、pH8.0のb−メルカプトエタノール10mMで開始した。溶 出液の1ml画分が採取された。各画分のアリコートは次いで分子量に関連しレ プタンパク質の存在を測定するために、クーマシーブルー染色でSDS−PAG Eゲル電気泳動上で流された。 実施例7 MBP−レプ含有リポソーム リポフェクタミン6μlがオプチメン培地(ジブコ−BRI、ライフテクノロ ジーズ)25μlに加えられる。DMEM25μl内でMBP−レプ融合タンパ ク質0.07μgよりなるMBP−レプ融合タンパク質溶液が次いで加えられ、 その内容物が管をゆるやかにたたきながら攪拌される。混合物は次いで15分室 温で放置され、これによりMBP−レプ融合タンパク質を含有するリポソームが 形成される。 細胞は次いで2回PBS(1×溶液)で洗浄される。細胞は続いてDMEMで 被覆される。リポソームは次いでMBP−レプ融合タンパク質を細胞に受渡しす るために細胞に適用される。 この発明の利点は、タンパク質がた易く精製され、また大量 に得られるような形でアデノ関連性ウイルスレプタンパク質を生産する能力を含 む。加えて、そのようなタンパク質が天然レプタンパク質と同じ生物活性を持ち 、従ってそのタンパク質が天然レプタンパク質と同じ用途に使用出来る。 更にそのような融合タンパク質を大量に生産する能力は、天然あるいは野生型 レプタンパク質と同じ生物活性を保持し、しかも宿主細胞、組織あるいは生体に 毒性を与えない修飾レプタンパク質をスクリーンすることを可能にする。 この明細書で引用されるすべての特許、公開情報(公開特許出願を含む)、お よびデータベースエントリーの開示は、各個別特許刊行物およびデータベースエ ントリーがあたかも特異的にかつ個別に引用文献として組み込まれているかのよ うに、同じ範囲内で全体として引用文献として特異的に組み込まれる。 しかしこの発明の範囲は前記の特異な実施例に限定されるものではない。この 発明は特に記載されたもの以外にも実施することが出来、しかもなお、以下に伴 う特許請求の範囲内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 コティン,ロバート アメリカ合衆国,20850 メリーランド, ロックヴィル,イートン オーバールック 18 (72)発明者 セイファー,ブライアン アメリカ合衆国,20902 メリーランド, シルバー スプリング,ティルトン ドラ イブ 1610

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体およ びアデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでないタンパク質あるいは ペプチドを含む一つの融合タンパク質。 2.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ78、レプ68、レプ52 、レプ40、およびその断片あるいは誘導体よりなるグループから選択されるこ とを特徴とする請求の範囲第1項記載のタンパク質。 3.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ68タンパク質あるいはそ の断片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第2項記載のタンパク 質。 4.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ78タンパク質あるいはそ の断片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第2項記載のタンパク 質。 5.アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない前記タンパク質あ るいはペプチドが細菌性タンパク質あるいはその断片もしくは誘導体であること を特徴とする請求の範囲第1項記載のタンパク質。 6.前記細菌性タンパク質が大腸菌マルトース結合タンパク質あるいはその断片 もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第5項記載のタンパク質。 7.アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくはその誘導体 をコード化する一次DNA配列、およびアデノ関連性ウイルスタンパク質もしく はペプチドでないタンパク 質あるいはペプチドをコード化する二次DNAを含む一つの発現ベクターであっ て、これによって前記一次DNA配列および二次DNA配列の発現は、前記アデ ノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体、およびアデ ノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない前記タンパク質あるいはペ プチドを含む融合タンパク質の発現を生成することを特徴とする一つの発現ベク ター。 8.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ78、レプ68、レプ52 、レプ40、およびその断片もしくは誘導体よりなるグループから選択されるこ とを特徴とする請求の範囲第7項記載の発現ベクター。 9.前記アデノ関連性ウイルスタンパク質がレプ68タンパク質あるいはその断 片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の発現ベクター 。 10.前記アデノ関連性ウイルスタンパク質がレプ78タンパク質あるいはその 断片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の発現ベクタ ー。 11.アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない前記タンパク質 あるいはペプチドが細菌性タンパク質あるいはその断片もしくは誘導体であるこ とを特徴とする請求の範囲第7項記載の発現ベクター。 12.前記細菌性タンパク質が大腸菌マルトース結合タンパク質であることを特 徴とする請求の範囲第11項記載の発現ベクター。 13.請求の範囲第7項記載の発現ベクターで形質転換される 一つの宿主細胞。 14.前記宿主細胞が細菌であることを特徴とする請求の範囲第13項記載の宿 主細胞。 15.一次ベクターおよび二次ベクターよりなる一つのベクターシステムであっ て、 一次ベクターは、アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もし くは誘導体をコード化する一次DNA配列およびアデノ関連性ウイルスタンパク 質あるいはペプチドでないタンパク質あるいはペプチドをコード化する二次DN A配列を含み、それにより前記一次DNA配列および二次DNA配列の発現が前 記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしくは誘導体および アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない前記タンパク質あるい はペプチドを含む融合タンパク質の発現を生成する一次ベクターであり、 二次ベクターはアデノ関連性ウイルスベクターであり、そこではアデノ関連性 ウイルスレプタンパク質をコード化するDNAが欠失し、前記アデノ関連性ウイ ルスベクターは少なくとも1個の異種タンパク質をコード化するDNAを含む前 記二次ベクター、 よりなることを特徴とするベクターシステム。 16.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ78、レプ68、レプ5 2、レプ40、およびその断片あるいは誘導体よりなるグループから選択される ことを特徴とする請求の範囲第15項記載のベクターシステム。 17.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ68 タンパク質あるいはその断片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲 第16項記載のベクターシステム。 18.前記アデノ関連性ウイルスレプタンパク質がレプ78タンパク質あるいは その断片もしくは誘導体であることを特徴とする請求の範囲第16項記載のベク ターシステム。 19.アデノ関連性ウイルスタンパク質あるいはペプチドでない前記タンパク質 あるいはペプチドが細菌性タンパク質あるいはその断片もしくは誘導体であるこ とを特徴とする請求の範囲第15項記載のベクターシステム。 20.前記細菌性タンパク質が大腸菌マルトース結合タンパク質であることを特 徴とする請求の範囲第19項記載のベクターシステム。 21.請求の範囲第15項記載の前記一次ベクターおよび前記二次ベクターで形 質導入される真核細胞。 22.宿主に遺伝子治療を実施する一つの方法であって、宿主に請求の範囲第2 1項記載の真核細胞を前記宿主に治療効果を生み出すのに有効な量で投与するこ とよりなる一つの方法。 23.精製されたアデノ関連性ウイルスレプタンパク質あるいはその断片もしく は誘導体。
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