JPH09501066A - 全血またはその成分からの選択された因子の除去 - Google Patents

全血またはその成分からの選択された因子の除去

Info

Publication number
JPH09501066A
JPH09501066A JP6521097A JP52109794A JPH09501066A JP H09501066 A JPH09501066 A JP H09501066A JP 6521097 A JP6521097 A JP 6521097A JP 52109794 A JP52109794 A JP 52109794A JP H09501066 A JPH09501066 A JP H09501066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
blood
composition
heparin
citrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6521097A
Other languages
English (en)
Inventor
ビー. オカーマ,トーマス
ブランケンシップ,ジョン
ティー. リン,アブラハム
エイ. エルカレイ,モハメッド
Original Assignee
ロン―ポレンク ローラー ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/032,357 external-priority patent/US5437861A/en
Application filed by ロン―ポレンク ローラー ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド filed Critical ロン―ポレンク ローラー ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Publication of JPH09501066A publication Critical patent/JPH09501066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3679Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits by absorption
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/12Materials from mammals; Compositions comprising non-specified tissues or cells; Compositions comprising non-embryonic stem cells; Genetically modified cells
    • A61K35/14Blood; Artificial blood
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/34Filtering material out of the blood by passing it through a membrane, i.e. hemofiltration or diafiltration
    • A61M1/342Adding solutions to the blood, e.g. substitution solutions
    • A61M1/3424Substitution fluid path
    • A61M1/3431Substitution fluid path upstream of the filter
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3621Extra-corporeal blood circuits
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3621Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3643Priming, rinsing before or after use
    • A61M1/3644Mode of operation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3672Means preventing coagulation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3672Means preventing coagulation
    • A61M1/3673Anticoagulant coating, e.g. Heparin coating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3621Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3643Priming, rinsing before or after use

Abstract

(57)【要約】 本発明は、全血または血漿のような物質からサイトカインまたは薬剤のような因子の除去を行うための組成物、デバイス、および方法を提供する。1つの実施態様では、この組成物は、シリカと、ヘパリンまたはヒト血清アルブミンのような表面処理材料とを含有する。図1Aに示すデバイスの1つの実施態様では、血液はライン(100)を通って入り、そしてポンプ(102)を通過する。ポンプ(102)は、シリカベッド(104)を通る血液の流れを促進する。シリカベッド(104)は本発明の組成物を含有する。シリカベッド(104)は、入口で圧力モニターデバイス(106)および出口で圧力モニターデバイス(108)を有する。血液はライン(110)を通って身体に戻り;血液は選択された因子をより低下した濃度で有する。

Description

【発明の詳細な説明】 全血またはその成分からの選択された因子の除去 技術分野 本発明は、患者の血液中の選択された因子の存在により示される症状の治療お よび予防に関する。さらに詳細には、本発明は、患者の血液中の、サイトカイン 、セロトニン、ヒスタミン、および/または活性化補体成分などの選択された因 子の存在と関連のある病気である、敗血症性ショック症候群および毛細管漏出症 候群の治療および予防に関する。あるいは、本発明は、患者の血液から薬剤など の選択された因子を除去するために用いられる。好ましい形態では、本発明の方 法は、患者の全血を組成物と体外で接触させることにより行われ、この組成物は 、シリカ、ならびにヘパリンなどの表面処理材料(好ましくはヒト血清アルブミ ン(HSA))を含む。それにより、血液中での選択された因子の濃度は低下する 。さらに、この方法はまた、血液成分から選択された因子を除去するためにも用 いられ得る。背景技術 敗血症性ショックは、最も頻繁にはグラム陰性菌症に伴い、そしてときにはグ ラム陽性菌症に伴う重篤な症候群である。しかし、敗血症性ショックは、例えば 、ウイルス、菌、およ びリケッチアの、実質上いかなる代表的な感染にも生じ得る;それはまた、重篤 な外傷または組織障害からも生じ得る。例えば、腸内細菌科(Enterobacteriace ae)およびシュードモナス属(Pseudomonaceae)などのグラム陰性桿菌が、通常 消化管に見られるが、これらの細菌は、免疫抑制治療を受けている患者;あるい は、古い外傷、火傷、主な手術処置、もしくは臓器移植、または嚢胞性線維症、 腎不全、および悪性新生物などの病気を有する患者、の血流を侵す。一旦細菌が 血流を侵すと、それらは敗血症性ショックを誘導し得るようになる。 敗血症性ショックは、通常は、細菌の細胞壁物質(グラム陰性生物のエンドト キシンおよびグラム陽性生物のペプチドグリカン/テイコ酸複合体)が、サイト カイン、補体、凝固因子、キニン、およびACTH/エンドルフィン系の過剰な活性 化を生じる間、菌症により引き起こされる一連の事象から生じる。最終的には、 これらの種々の系の過活性化は、循環虚脱、ショック、および臓器機能不全の状 態に進行する、一連の自己誘導された血管循環および代謝事象になる。 初期の敗血症性ショックは、体温の極端化(低体温または熱)、起立性血圧低 下、尿排出量の減少、水腫、血清アルブミン濃度の低下、代謝性アシドーシスの 進行、血清乳酸の上昇、血小板減少などにより特徴づけられる。全体として、敗 血症性ショックの現在の概念は、この症候群が、感染性因子への免疫系の圧倒的 応答により引き起こされ、それによって 血流中へおよび組織中への炎症メディエーターの強い放出を生じることである。 したがって、これらのメディエーターは器官および組織障害の直接の原因である と考えられている。 敗血症性ショックは、代表的には2段階で進行する。第1に、患者は、サイト カインおよびACTH/エンドルフィンの放出、カリクレイン/キニン系の活性化、 および細菌の細胞壁成分またはトキシンにより誘導されるヒスタミンの放出に続 く血管運動の影響に特有な徴候を示す。その後、生じた循環系の変化および毛細 管の障害は、微小血管機能不全、脈管内血液量の低下、心拍出量の減衰、汎発性 血管凝固症候群、および臓器機能不全を引き起こす。したがって、サイトカイン は、敗血症および敗血症性ショックの発生に関連する。サイトカインは、細胞間 メディエーターである。例えば、サイトカインは、感染または感染性生物体への 免疫応答におけるような、免疫応答の発生に役割を演じる。 毛細管漏出症候群(CLS)は、心臓血管手術の副作用として、サイトカインお よびアナフィラトキシンが、手術の間に用いられる血液酸素投与手順の結果とし て生じる。実質的にすべての子供、および50〜75%の成人は、心臓血管手術の間 または後にこの症候群にかかる。CLSにより生じる血管障害および臓器損傷は、 敗血症性ショックで生じる損傷に似ている。 一般に、敗血症性ショックおよびCLSに対する従来の治療法には、集中的なモ ニタリングおよびケアを必要とする。代表的には、この治療法は、血圧、臓器潅 流、および酸素投与の 維持に関する。これらの治療法はしばしば、補助換気を含み、そしてしばしば、 5%アルブミン、等張化生理食塩水、または乳酸加リンゲル液などの血漿増量剤 での用量置換を含む。十分な用量は、肺毛細管楔入圧を高い正常範囲まで上昇さ せる。用量置換のみで十分でない場合、ドパミン、ドブタミン、またはノルエピ ネフリンなどの血管収縮化合物が用いられ得る。メチルプレドニゾロン、コハク 酸ナトリウム、および抗プロスタグランジンなどの抗炎症薬物は、炎症性損傷の 抑制のために、必要に応じて用いられ得る。他の治療法には、抗菌剤、コルチコ ステロイド、抗凝固剤、および利尿剤が含まれる。 これらの敗血症性ショックおよび(CLS)治療により達成された結果は、いつ も完全に満足であるとは限らない。抗菌剤治療は、細菌の細胞壁材料およびトキ シンの放出を誘導することにより、毒性ショックを悪化させ得る。血管収縮剤は ショックまたは毛細管壁損傷を改善しない。用量置換は水腫および心臓合併症を 生じ得る。 急性腎不全は、体内に窒素性排出物の蓄積を生じるに十分な腎機能の急速な悪 化として、広く定義される。このような悪化の原因は、腎潅流低下、閉塞性尿路 障害、および急性糸球体腎炎などの内因性腎疾患を含む。 大量のミオグロビンの血行中への放出は、急性腎不全の一般的な原因である。 多くの症状は、ミオグロビン尿症を、通常は衰弱または麻痺の急性の徴候と共に 生じ得る:大量の筋 肉の挫傷または梗塞形成;過剰の筋肉収縮;急性特発性多発筋炎およびウイルス 性筋炎;または、薬物および毒物。 頻繁には、横紋筋融解症およびミオグロビン尿症は、挫傷での広範な外傷によ る。しかし、筋肉酸素消費量の増加(熱射病、重度の運動、および発作)、筋肉 エネルギー生成の減少(低カリウム血症、低リン酸血症、および遺伝的酵素欠損 症)、筋肉虚血(動脈不全、薬物の過剰量に伴う昏睡、および筋肉圧縮)、感染 (インフルエンザ)、および直接的毒物(アルコール)に関連する非外傷性横紋 筋融解症もまた、急性腎不全を生じる横紋筋融解症を生じ得る。 したがって、大量の横紋筋の急速な破壊を生じるいかなる病気でも、ミオグロ ビンおよび他の筋肉タンパク質が血流に入り、そして尿に現れ得、その後、尿は 暗赤色またはバーガンディー色(暗紅色)になる。ミオグロビンは、分光学また は放射免疫アッセイによりヘモグロビンと分離し得る。ミオグロビン尿症が重篤 な場合、腎障害が起こり、無尿症になり得る。 ミオグロビン尿症が急性腎不全を生じる正確なメカニズムはわかっていない。 おそらく、腎障害のメカニズムは、沈着したミオグロビンによる細管の機械的閉 塞のみではない。代表的には、ミオグロビン尿症と一致する急性腎不全の治療は 、治療するのであれば、ミオグロビン尿症の基本的原因に向ける。無尿症の治療 は、手術ショック後の無尿症と同様である。 ある著者らは、全血または少なくともある血液成分が、血 液中に存在するある材料を優先的に除去するために体外で処理されることの可能 性を議論している。ある著者らはまた、このような処理へのシリカベースの材料 の使用を記載している。しかし、すべての提案されたシリカベースの材料は、化 学的に改変されたシリカである。化学的改変は、血液凝固を、および結果として 起こるシリカカラムの閉塞/破損を引き起こさないシリカ材料を提供することに 関する。シリカの化学的改変は、所望の結果を達成するに必要と理解されている ので、非改変シリカを利用するデバイスが破損を引き起こすと考えられていた。 しかし、シリカの化学的改変は、得られる材料の費用を非常に増加させる複雑な プロセスである。さらに、化学的に改変したシリカ材料は、血液から選択された 因子を除去すること、およびシリカ含有デバイス内での凝血を避けるがこのデバ イスを破損することの、所望の2つの結果を提供するに十分に良好ではない。し たがって、患者の血液から選択された因子を除去するために使用する、費用効率 の良いおよび有効なシリカ材料が必要とされている。発明の開示 本発明は、血液中の特定の望ましくない選択された因子(サイトカイン、補体 分子、セロトニン、ヒスタミン、コレステロール分子、ミオグロビンまたはその 成分、血管新生因子、または薬剤)の循環レベルを特別に処理したシリカベース の吸着体への物理的または物理化学的なこれらの因子の吸 着により低下させるための、全血または血漿の処理に関する。好ましい実施態様 では、この処理は体外であり、あるいは、この処理は留置カテーテルを含み得る 。本発明によれば、選択された因子の種々の毒性効果が回避されまたは低減され る。さらに、本発明は他の治療とともに用いるべきであり、このような他の治療 の範囲を減らす。この方法が全血の成分に用いられ得ることもまた、本発明の範 囲内である。 デバイスが前処理したシリカを含むので、このシリカが本発明の1つの局面を 形成する。本発明の好ましい方法は、全血中の選択された因子(サイトカイン、 リンホカイン、またはヒスタミン、セロトニン、アナフィラトキシンなどの他の 低分子量の炎症メディエーターなど)の循環レベルを、シリカ前処理剤で処理し た多孔性シリカ材料と血液とを接触させることにより、低下させるためのプロセ スである。サイトカインは、敗血症および敗血症性ショックの臨床徴候および症 状を生成するに重要な役割を演じる。したがって、サイトカインは、種々の選択 された因子の範囲内に含まれ、そして本発明によれば除去されるべき好ましい選 択された因子である。このように、このプロセスは、選択された因子により引き 起こされる敗血症性ショックまたは他の病気の予防または治療に好適に用いられ る。本発明の目的は、臨床的に好ましい応答をもたらすために血液を処理するこ とである。さらに、本発明は1%より低い溶血を生じる。あるいは、本発明はま た、患者の血液から薬剤を除去するためにも用いられる。 好ましくは、シリカは、非晶質で粒子状であり、化学的に改変されず、そして マトリクスなどの結合剤中に保持され、または患者への損失を抑えるようにデバ イス内に保持される。抗凝固処方もまた、本発明とともに有利に用いられるよう に記載される。図面の簡単な説明 図1Aおよび1Bは、本発明のプロセスが行われ得るシステムの概略図を示す 。 図2Aは、シリカの粒子サイズにより影響を受けるサイトカイン吸着の結果を 示す。図2Bは、本発明のデバイスを通す再循環に基づくサイトカインの吸着の 結果を示す。 図3Aおよび3Bは、それぞれ、シリカカラムの使用による血液血漿からの、 セロトニンおよびヒスタミンの除去を示す。 図4A、4B、4C、および4Dは、それぞれ、白血球、赤血球、および血小 板の回収率を示すグラフであり、そして図4Dは、テストカラムを10〜12回通し て再循環した後のクエン酸塩加全血の溶血パーセントを示す。図4A〜Dは、シ リカカラムが前処理されず、使用前に生理食塩水で洗浄したのみの実験結果を示 す。 図5A、5B、および5Cは、それぞれ、多くの異なる表面処理候補物を用い る、クエン酸塩加血液からの、白血球、赤血球、および血小板の回収率を示すグ ラフである。図5D は、HSAで前処理したカラムを利用する、ヘパリン化血液とクエン酸塩加血液と を比較する。 図6A、6B、および6Cは、それぞれ、生理食塩水(対照)、ヘパリンシリ カ前処理、およびHSAシリカ前処理を用いたクエン酸塩加全血の溶血を示すグラ フである。図6Dは、HSAで前処理したカラムにかけたときのクエン酸塩加血液 とヘパリン化血液との間の溶血を比較する。 図7は、正常若齢ブタ被験体#09〜#12の圧力一時間および流量の動きの詳細 なグラフであり、クエン酸塩のみを抗凝固に用いた。 図8Aは、正常若齢ブタ被験体#17〜#19、および#23の圧力−時間のプロフ ァイルを示す;これらの被験体は、抗凝固のためにクエン酸塩およびヘパリンの 組み合わせを用いて5時間の処理を行った。これらの実験では、各凝固剤の最小 量で自由流れを可能にする適切な組み合わせを決定するために、各抗凝固剤の量 を変化させた。図8Bは、図8Aに対応するが、正常若齢ブタ被験体#19の圧力 −時間のプロファイルをより詳細に示す。 図9は、本発明のデバイスを用いて5時間の血液潅流手順を行った、6匹の正 常若齢ブタ被験体の圧力−流れ−時間プロファイルを示す。すべての手順は、抗 凝固にクエン酸塩およびヘパリンの組み合わせを用いた。 図10は、クエン酸塩およびヘパリンの組み合わせの抗凝固処方を用いて、本 発明のデバイスを用いて6時間の血液処 理を良好に行った健康な被験体および敗血症の被験体の圧力−時間プロファイル を示す。発明の実施の態様 本発明は、全血または血漿からの、サイトカイン、リンホカイン、あるいは、 ヒスタミン、セロトニン、またはアナフィラトキシンなどの他の低分子量の炎症 メディエーターを含む選択された因子の除去に関する。好ましくは、本発明は敗 血症性ショックまたは毛細管漏出症候群の治療に用いられる。したがって、患者 の全血または血漿を、シリカおよび表面処理材料、好ましくはヒト血清アルブミ ン(HSA)を含む組成物と接触させる。現在の好ましい実施態様では、この処理 は体外であり、あるいは、この処理は留置カテーテルを含み得る。本発明の好ま しい形態では、本発明の組成物に用いるシリカは、化学的に改変されていない。 さらに、この組成物は、含まれているシリカの化学的改変が実質的に生じないこ とが理解される。 特に、本発明は、サイトカイン(敗血症性ショックまたは毛細管漏出症候群( CLS)に関連して見られるようなサイトカイン)の含量を低下させるために用い られる。本発明はまた、ヒスタミン、セロトニン、およびアナフィラトキシン( C3aおよびC5a)などの他の生物活性材料、および例えば、図2A、2B、3A、 および3Bに示す種々の他の物質の濃度を低下させるためにも用いられる。 本発明の方法は、CLSにかかっている患者の血液中のIL-1およびIL-8含量を低 下させるために用いられる。したがって、本発明は毛細管漏出症候群の徴候およ び重篤度を制御するために利用され得る。 同様に、このプロセスは、単独で、あるいは種々の形態の化学療法とともに用 いられ得、患者の血液中の腫瘍壊死因子の濃度を低下させる。 シリカ吸着剤 本発明に用いるに適切な好ましいシリカは、化学的に非改変の非晶質シリカ懸 濁液(代表的にはシリカゲルという)を含む。シリカの表面積および孔サイズの パラメーターが本発明におけるシリカの適切度を決定すると考えられる。好まし くは、シリカは、約150m2/gと1000m2/gとの間、さらに好ましくは200m2/gと600m2 /gとの間の表面積を有する。さらに、シリカが0.5cc/gと2.5cc/gとの間の多孔 度を有することが好ましい。シリカが0.8cc/gと1.5cc/gとの間の多孔度を有する ことがさらに好ましいと考えられる。望ましくは、シリカ粒子は、敗血症性ショ ックの治療には約50と250ミクロンとの間の平均直径を有し、他への適用には1m mまでの平均直径を有する。したがって、PQ,Inc.,Conshohocken,PAから得たP Q10150シリカは、本発明における使用に適切であると考えられる。 本組成物に用いる好ましい非晶質シリカは粒子状である。粒子状シリカは、あ らゆる種々の物理学的形状(例えば、顆 粒状または球状)であり得る。「顆粒状シリカ」とは、粉砕シリカからのシリカ をいう。「球状シリカ」とは、実質的に丸い輪郭を有するように生成された粒子 状シリカをいう。しかし、形状およびサイズは、自由流れを可能にするように、 およびシリカベッドを通る全血の通過の間の溶血を抑制または少なくとも低減さ せるように選択されるべきである。いかなる形状も許容されるが、顆粒状シリカ が有利に用いられる。 顆粒状シリカゲルを用いると、ベッドが、本発明のデバイスを通る血液の表面 速度が約2.5cm/秒より遅いように設計された場合に、よい効果が得られる。本発 明で用いられるデバイスは、約9.5cmの直径であった。好ましくは、敗血症性シ ョックの治療または予防においてサイトカインを除去するために用いる場合、流 速は約100〜500ml/分であり、これは0.02cm/秒と0.11cm/秒との間の表面速度に 対応する。毛細管漏出症候群の治療または予防についての流速の範囲は、1〜10 リットル/分であり、これは0.23〜2.34cm/秒の表面速度に対応する。 シリカの孔直径と吸着するタンパク質種との間に関連があると考えられている 。この関連について、発明者らは、30Å〜300Åの平均孔直径を有するシリカが 敗血症性ショック(グラム陽性菌由来またはグラム陰性菌由来のどちらにしても )の予防または治療に適切であり、そして約60Åと200Åとの間の平均孔直径が 特に適切であることを見出した。 シリカ吸着剤の前処理 予期せぬことに、発明者らは、シリカ粒子を5%HSAと接触させることによっ て前処理することが、血小板活性化および凝血を著しく低減させることを見出し た。したがって、望ましくない血小板の損失が減少する。前処理したシリカは以 下のように得られる。 約3.2cmの直径の円筒状カラムを、10グラムのシリカを含むように調製した。 適当なチューブを装着した後、カラムを200〜300ミリリットルの滅菌0.9%塩化 ナトリウムUSP注射用生理食塩水で50ミリリットル/分にて洗浄し、カラムから 空気およびあらゆる小粒子を除去した。次いで、シリカカラムを、滅菌注射用5 %ヒト血清アルブミン(滅菌注射用25%ヒト血清アルブミンを滅菌0.9%塩化ナ トリウムUSP注射用生理食塩水で5%溶液に希釈して調製した)で10〜15分間処 理した。シリカの前処理を2つのプロトコルのいずれかで完了した。1つのプロ トコルでは、カラムを、200〜300ミリリットルの注射用5%ヒト血清アルブミン で50ミリリットル/分にて洗浄し、次いで10〜15分間(代表的には、処理のため のクエン酸塩加血液またはヘパリン化血液を生じるために、またはデバイスを患 者に接続するために必要とされる時間量)放置した。あるいは、前処理を、注射 用5%ヒトアルブミンを10〜15分間カラムに通して再循環させることにより行っ た。前処理したシリカを得るための両方のプロトコルは、等しく適切であり、そ して以下の実験を通して交換可能に用いられた。 種々の量の本発明の組成物を調製し得る。例えば、本発明の好ましい組成物は 、より大きいシリカ含有カラムで得られ得る。本発明の組成物を、約9.5cmの直 径であり、1個につき145グラムのシリカを含むシリカ含有カラムで;および約3 .7cmの直径であり、1個につき20グラムのシリカを含むカラムで調製した。 145グラムのシリカを含むカラムで、または20グラムのシリカを含むカラムで 組成物を調製するために、カラムをまず、0.9%塩化ナトリウム、USP注射用生理 食塩水で洗浄した。145グラムを含むカラムを、10リットルの0.9%塩化ナトリウ ム、USP注射用生理食塩水で洗浄した。20グラムを含むより小さいカラムを、2 リットルの生理食塩水溶液で洗浄した。各々のカラムサイズについて、生理食塩 水を100〜500ミリリットル/分の流速で提供した。空気および小粒子を除去する ために、生理食塩水溶液を、クエン酸塩とともに5ml/分の流速で提供した。そ の後、生理食塩水を置き換えてデバイスをアルブミンで前処理するために、滅菌 注射用5%ヒト血清アルブミンを、5ミリリットル/分のAcid Citrate Dextros e,NIH Formula A (ACDA)とともに、洗浄したデバイスを100ミリリットル/分で 通してポンプで注入した。145グラムのシリカを含むデバイスについては、1リ ットルの5%ヒト血清アルブミンを用いた。20グラムのシリカを含むデバイスに ついては、0.5リットルの5%ヒト血清アルブミンを用いた。次いで、デバイス を、処理のためのデバイスに動物被験体を適当に接続す るおおよその時間である、10〜15分間放置した。上記のように、シリカの前処理 は、シリカベッドを通す前処理剤の連続再循環により、または前処理剤およびシ リカを有意な時間放置させることにより生じ得る。 1%〜25%、好ましくは2.5%〜5.0%のHSA濃度が、シリカ顆粒を含む組成物 を生成するにおける使用に適切である。しかし、キャリア中のHSAの任意の賢明 な濃度が受容可能である。 ヘパリンで前処理したシリカが本発明で有用であることも見出された。HSAお よびヘパリン前処理プロトコルは類似している。ヘパリンでのシリカの前処理に ついては、10Uヘパリン/1ml生理食塩水溶液を、5%HSAの代わりに用いた。 ヘパリン−生理食塩水溶液を、滅菌0.9%塩化ナトリウムUSP注射用生理食塩水を 滅菌注射用ヘパリンと合わせることにより調製して、10ユニット滅菌注射用ヘパ リン/ミリリットルの濃度の溶液にした。したがって、ヘパリン前処理シリカを 、約3.2cmの直径を有し10グラムのシリカを含有するカラムを、200〜300ミリリ ットルのヘパリン−生理食塩水溶液で洗浄することにより得た。デバイスを洗浄 した後、デバイス(ヘパリン−生理食塩水溶液を含む)を10〜15分間放置した。 本発明の組成物を調製するために、シリカ顆粒はプレコートされて使用するま で保持され得、あるいは、顆粒は、血液処理期間の直前にカラム中で前処理され 得る。シリカの前処理は、シリカベッドを通して前処理剤の連続再循環により、 あるいは前処理剤およびシリカを有意な期間放置することに より行い得る。「有意な期間」とは、少なくとも約10〜15分を意味し、しばしば 患者をデバイスに完全に接続するためにかかる時間である。 医療用デバイス 非晶質シリカの好適な粒子が、本発明によるデバイスを調製する目的のために 容器中に容易に配置され得る。この容器は、蒸気、化学薬品、またはγ線照射滅 菌を容易に受け得る任意の材料で構築され得る。例えば、ガラス、ポリカーボネ ート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンおよびポリプロ ピレンのようなポリオレフィンは、すべて適切である。 容器内にシリカを保持または固定化する種々の方法が利用可能である。例えば 、シリカは、フィルターを保持する層の間に配置され得るか、または多孔性の固 体マトリクス内に配置され得る。固体マトリクスは、シリカを固定化する一方、 同時に血液の流れおよびシリカとの接触を許容する。当業者に容易に明らかなよ うに、広範な種類の構造が、血液/シリカの接触に適切な、顕著な溶血を引き起 こさない構造を提供するために利用可能である。それら容器内にシリカ粒子を保 持するためのさらなるフィルターの慎重な使用が好ましい。前処理および固定化 したシリカは、種々の方法で血液と接触され得る。 本発明の実施で使用するに適切なデバイスの実施態様を、 図1Aに略図形態で示す。図1Aで示されるように、血液はライン100を通って 入り、そしてポンプ102を通過する。ポンプ102は、流出血液に十分な流速および 圧力を供給し、そして血液がシリカベッド104を通って流動し、そして適切な圧 力で身体に戻ることを可能にする。シリカベッド104は、その入口およびその出 口にそれぞれ隣接する圧力モニターデバイス(106および108)を有する。従って、 シリカベッド104は、閉塞または初期閉塞についてモニターされる。血液は、一 旦、シリカベッド104を通過すると、ライン110を通って身体に戻され得る。有利 には、デバイスの全容量は、ヒト患者の使用に対し約700ml未満である。 円筒状のシリカベッドが図1Aに描かれているが、本明細書に記載される様式 で機能し得る任意の他の形状のシリカベッドが使用され得る。シリカベッドの長 さと直径との比は、シリカベッドに沿って任意の圧力低下を最小限にするように 選択され、剪断速度が細胞損傷または破壊と相関する既知の値を下回ったままで あることを確実にする。シリカベッドに沿った圧力低下(そしてそれ故剪断速度 の増加)は、ベッドの長さに直接比例する。しかし、血液からの物質の除去はよ り長いベッドで増加するという事実が、短いベッドの使用に対する規制となる。 組成物の吸着能力は、試験溶液(例えば、全血または血漿)が組成物と一定温 度で接触する実験により評価され得る。そのような実験から得られるデータは、 平衡定数(K)を決定する ために使用され得、それによりこの組成物の能力が決定される。平衡定数(K)は 、(ml溶液/g組成物)の単位で定義される。組成物の能力は、溶液から特定量の物 質を除去するために必要な組成物の量を推定する方法を提供する。このアプロー チを、ヒトの敗血症および敗血症性ショックに関係するサイトカインを除去する ために必要なシリカの量を推定するために使用した。 約0.2gのシリカを吸着物質(サイトカインおよび補体)の既知濃度の溶液と接 触させることにより、バッチ式の実験を(37℃で)行った。放射標識サイトカイン および補体を、重炭酸ナトリウム(25mM)を含む緩衝化(pH7.2)5% HSA中で調製し 、そして浸透圧を塩化ナトリウム(150mM)で調整した。(固相と液相との間の平衡 を確実にするに十分と考えられる)40分の平衡化期間の後、各試料容器を遠心分 離して(シリカの沈降を引き起し)、そして上清液試料を取り出しそしてアッセイ した。表1は、非照射シリカを用いるサイトカインおよび補体の平衡定数(K)の 代表的な値(3回の実験からの平均)を示す。平衡定数は、既知の方法論により 決定した。循環性サイトカインは種々の速度でシリカにより吸着され得ることが 表1から明らかである。Kについてγ線照射の影響を、2種のサイトカイン:イ ンターロイキン8(IL-8)および腫瘍壊死因子(TNF-α)を用いて調べた。これらの 結果は表2に示され、そしてこれらは各3つの異なるロットのシリカを用いて3 回行った実験からの平均である。表2は、γ線照射がシリカのタンパク質を吸 着する能力に影響しないことを示す。 例えば、TNF-αに対するK値を用いて、TNF-α濃度を被験体の血漿から致死量 以下のレベルまで低下するために必要なシリカの最小量を(公知の式を用いるこ とにより)評価することが可能であった。例えば、ヒト成人被験体に対して、1n g/mlのTNF-αの血液循環レベルで開始し;減少は約50%であるとする。例示の目 的のために、45%のヘマトクリットを有する代表的な70kgの被験体に対応する血 液の血漿成分容量を使用した。従って、このような被験体の血漿からTNF-α濃度 を致死量以下のレベルに低下するために必要なシリカの最小量は約50gである。 本発明によるデバイス、AIS CytosorbTM I-Aデバイス(Applied Immune Sciences ,Inc.,Santa Clara,CA)は、145gのシリカを含む。余分のシリカは、血管外区 画内に貯蔵されるTNF-αおよび任意の新たに生成したTNF-αを除去するため、な らびに他の選択された因子(例えば、IL-1、IL-6など)の除去に適合させるために 含まれる。しかし、物質の吸着は競合的ではない。従って、計算された最小量の 50gのシリカでさえ、TNF-αおよび他の選択された因子は吸着され得る。 類似の研究を体重2〜10kgの幼齢ブタを用いて行った。代表的な幼齢ブタから の血液容量を用い、そして代表的な70kgの被験体(上記で論議)に対して使用し た平衡等温計算と類似の平衡等温計算を適用して、より小さいがなお規模的には 類似のデバイスを開発した。このより小さいデバイスは直径が約3.7cmであり、 そして20gのシリカを含んでいた。再びTNF-αについてのK値を用いると、平衡等 温計算結果は、幼齢ブタの 被験体において、TNF-αを致死量以下のレベルに減少させるためには約5gのシリ カが必要であることを示した。幼齢ブタ被験体について、TNF-αの開始血液循環 レベルは1ng/mlであった;TNF-αの減少は開始値の約50%であり得る。約5gのシ リカがTNF-αを致死量以下のレベルに減少させるために必要であったが、20gの シリカをより小さいデバイスで、血管外区画内に貯蔵されるTNF-α、任意の新た に生成されたTNF-αの除去に適合させるため、ならびに他のサイトカイン種の除 去に適合させるために用いた。 より大きなデバイスおよびより小さなデバイスは規模的には類似であったので 、流れストレスに関する物理的パラメーターは類似であり、それ故、安全データ は両方のデバイスで比較可能であった。 プロセス 本発明のプロセスを用いることにより、上記のデバイスがタンパク質性分子を 吸着するのに優れていることを見い出した。このデバイスは、顕著なレベルのセ ロトニン;ヒスタミン;補体分子C3aおよびC5aのようなアナフィラトキシン;な らびにインターロイキン1(IL-1)、インターロイキン6(IL-6)、およびインター ロイキン8(IL-8)のようなサイトカイン;インターフェロン;または腫瘍壊死因 子(TNF)を全血から除去することを見い出した。本発明は、全血を処理するため に使用されることが好ましいが、さらに血漿のような血液成分を 処理するためにも適切である。 上記の平衡等温研究は、145gのシリカ(吸着剤)を含むデバイスが、代表的な 70kgのヒト被験体から、臨床的に重要な標的サイトカインの減少を生じるに必要 な能力の約3倍の能力を有することを示した。従って、約9.5cmの内部直径、約6 00mlの内部容量を備え、そして145gのシリカを含有する清澄なプラスチック性の 円筒状のハウジングからなるデバイスを、一連の実験に用いた。このデバイスを 、クエン酸塩またはクエン酸塩とヘパリンとを組み合わせた抗凝血処方のいずれ かで提供された若齢の健康なブタ(50〜60kg)を処理するために、本発明によるプ ロセスで使用した。 従って、600mlデバイスを物理的にセットアップした後、このデバイスを、1 分間当たり100〜500mlの、10リットルの滅菌0.9%塩化ナトリウムUSP注射用生理 食塩水で、そして1分間当たり5mlのAcid Citrate Dextrose,NIH Formula A(AC DA)で洗い流し、空気および小粒子を除去した。 シリカの前処理を達成するために、次いでこのデバイスを1リットルの滅菌注 射用5%ヒト血清アルブミン(上記のように調製)を用いて1分間当たり100mlで、 生理食塩水を置換するための1分間当たり5mlのACDAとともに洗浄し、そしてHSA 溶液でカラムを満たした。このカラムをそのままにする一方、動物を、代表的に は約10〜15分のオーダーで、血液処理のために用意した。 シリカ前処理手順の終了後、被験体を血液処理のために用 意した。被験体に、最初、体重1kg当たり100ユニットの滅菌注射用ヘパリンを ボーラス(bolus)注入した。ボーラスヘパリン注入の後、デバイスの動脈および 静脈ラインを取付け、そして被験体の脈管接近部位に固定した。注射用ヘパリン およびカルシウム溶液、ならびに任意の流体ポンプもまた、それらの適切なポー トに取り付けた。 次いで、血液処理を開始した。血液処理手順は、中央脈管接近部位の1つから 得られた全血の1分間当たり100mlの初期流速を利用した;その一方、1分間当 たり5mlのACDA、および1時間当たり体重1kg当たり40ユニットのヘパリンを、 動脈ラインを通じて注入し、そして100mg/kg/時間の塩化カルシウムを、別の末 梢静脈または中央静脈接近ポートを通じて注入した。1分間当たり100mlで30分 間流した後、研究の継続期間の間、流速を1分間当たり300mlに増加させた。血 液がデバイスを通過した後、別の接近ポートを通じて連続サーキットで被験体に 戻した。 この手順を通じて、血液活性凝血時間およびカルシウムを定期的にチェックし た。凝血時間が200秒に接近または下回る場合、凝血時間を長引かせるために、 さらなるヘパリンを静脈内ボーラス注入により与えた。イオン化カルシウムが、 0.8ミリモル/リットル未満になる場合、被験体にさらなるカルウシムを与えた。 以下の実施例のセクションで述べるように、12匹の動物が、このデバイスを用い て首尾良く処理され、そして顕著な凝血または有害な出来事もなく加工処理され た。 類似の研究を、2〜10kgの重さの幼齢ブタを用いて行った。20gのシリカを含む 、より小さいデバイス(上記で論議)を幼齢被験体を研究するために使用した。 より小さいデバイスを用意するための手順は、より大きいデバイスについて記載 された手順に対応したが、より少ない容量の生理食塩水およびシリカ前処理溶液 を使用した。より小さいデバイスを用いる研究において、2リットルの生理食塩 水洗浄溶液および0.5リットルのシリカ前処理溶液を用いた。さらに、600mlのデ バイスで使用された流速より低い流速を用いた。より小さいデバイスについての 血液流速は、1分間当たり30〜60mlの範囲であった。しかし、より小さいデバイ スを用いて処理される被験体については、クエン酸塩抗凝血剤は、ACDAと等量の クエン酸塩量(0.33〜1.0mg/ml血液)中の濃縮クエン酸三ナトリウムであった。濃 縮クエン酸三ナトリウムは、2〜10kgの被験体中に注入される流体の容量を、受 容可能なレベル内に維持するために使用した。2〜10kgの被験体は、ACDA溶液に よる抗凝血化に必要な流体容量に耐え得なかった。用いたヘパリンの用量は、よ り大きいデバイスで処理される被験体と同じであった。より小さいデバイスで処 理される被験体は、クエン酸塩を代謝し得、そして適切な血液イオン化カルシウ ムを維持し得たので、塩化カルシウムは必要ではなかった。以下の実施例のセク ションで記載されるように、12匹の被験体はまた、この方法で首尾良く処理され た。 図1Bは、本発明のプロセスが実施され得る代表的なシス テムを示す。患者からの血液は、動脈ライン(200)によりシステム内に導入され る。血液は合流部(202)を通って流れ、そこで、血液は必要とされる任意のアジ ュバント(生理食塩水、クエン酸ナトリウム、ヘパリンなど)と混合され、そして 血液ポンプ(204)まで進む。このプロセスの間で所望であれば、ヘパリンがまた 、ヘパリンポンプ(206)から添加され得る。さらに、ヘパリンが所望のシリカ表 面処理剤である場合、ヘパリンポンプ(206)からのヘパリンは、シリカカラム(20 8)中のシリカを前処理するために使用され得る。血液がシリカカラム(208)を通 過した後、この血液は次いで静脈ライン(210)を経由して患者に戻る。 一般に、抗凝血処理した血液が本発明で使用される。しかし、血液を抗凝血処 理する場合、凝血が生じ得ないことを絶対的に確実にする程度まで抗凝血化を安 全に達成し得ない;血液がこのレベルまで抗凝血化される場合、患者は、出血性 特異質になる傾向がある。従って、血液が患者に安全である限度内で抗凝血処理 される場合、凝血は、デバイスに至るまたはデバイスからの流路内、もしくはデ バイス自身内で生じ得る。凝血は、デバイスを通じる流れをブロックするに十分 である。より通常には、凝血は、デバイスを完全にブロックし得ないが、血小板 枯渇に至り得る。 従って、抗凝血処方は、本発明のプロセスと組み合わせて有利に利用される。 多くの場合、生じ得る任意の凝血を管理するために、クエン酸塩、ヘパリン、ま たはクエン酸塩とヘ パリンとの組み合わせのような抗凝血剤をシステムに含むことが非常に好ましい ことを見い出した。ヘパリンは、処理の開始時にボーラスとして添加、および処 理工程の間の連続的な添加の両方で行われ得る。200秒を上回る活性凝血時間を 維持するために適切な全身ヘパリンレベルが望ましい。あるいは、1:10〜1:60(A cid Citrate Dextrose,NIH Formula A(ACDA):全血)の比のクエン酸塩レベルが また、システム内で維持され得る。これらのクエン酸塩レベルは、0.3〜1.5mgク エン酸塩/ml血液の当量である。クエン酸塩またはクエン酸塩当量は、通常連続 添加により添加され得る。 本発明は、さらに以下の実施例により、限定されることなく例示される。 実施例 実施例1 選択された因子は、それらが産生されるとき、血液の血漿成分中に放出される 。より決定的なアッセイ値を得るために、本実験では全血よりもむしろ血漿を使 用した。全血中の細胞のために、全血を用いる研究は、混乱の原因となるバック グラウンド値を生じる傾向にある。例えば、血液細胞は、サイトカインのような 、選択された因子を産生する能力を有する。さらに、全血由来の多くの細胞は、 それらの表面上に選択された因子に対するレセプターを有する。これらのレセプ ターは、このような因子の有効な区画化を導き得、さらにアッセ イ値の正確さを混乱させる。血液細胞が、選択された因子を産生するかまたは攻 撃するかのいずれかの場合、そのような因子に関する全血アッセイは潜在的に曲 解され得る。 本実験では、シリカの小カラム(0.9g)を、種々の量のサイトカインおよび補体 分子を添加した正常血漿を処理するために用いた。血漿は、各例(40 ml)で、3.1 ml/分の速度でカラムを1回通過させた。すべてのC3aおよびC5aを、この1回通 過の研究で除去した。80%を上回るIL-1および50%を上回るIL-6を除去した。図2 Aは、150umおよび1mmシリカ粒子を有するデバイスの使用を基に、種々の選択さ れた因子の吸着を比較する研究の結果を示す。分析される選択された因子のそれ ぞれについて、より高いパーセントの吸着が、より小さい粒子サイズを利用する ことにより得られた。図2Bは、血液血漿が本発明のデバイスを通じて再循環さ れた際に、選択された因子がより多い量で除去されたことを例示する。この知見 は、血液再循環がこれらのセッテングにおいて標準でありそうなので、特に、臨 床用途に対して関連する。 実施例2 本実施例では、敗血症性ショックに関係する2つの因子、セロトニンおよびヒ スタミンを、治療用血漿搬出法が行われている患者の血液血漿から除去した。患 者の血液を、遠心分離により、その細胞成分と血漿成分とに分離した。当該技術 分野で既知の治療処方に従って、遠心分離により濃縮された 細胞成分を、生理溶液と合わせて患者に戻した。標準的な実施では、次いで血漿 成分は捨てられる。しかし、本実施例では、血漿成分を捨てる前に、生理食塩水 洗浄シリカカラムに流した。試料中のセロトニンおよびヒスタミンを、シリカカ ラムの通過の前後の両方で測定した。得られたデータ(図3A)は、セロトニン 濃度が約60%カットされたことを示した。図3Bに示されるように、ヒスタミン レベルは、ほぼ90%カットされた。 実施例3 本実施例では、顆粒状シリカを用いるデバイスを、新鮮な全血(クエン酸塩で 抗凝血処理)を用いて試験し、白血球および赤血球細胞の損失、ならびに血小板 の損失を測定した。種々の試験デバイスを使用した。これらのデバイスは、種々 のフィルターを有し、直径が70-ミクロンまたは135-ミクロンのいずれかのシリ カ粒子を含み、そして0、5または10gのいずれかのシリカを含んでいた。その カラム内にシリカのないデバイスを対照として用いた。 最初、デバイスを生理食塩水で洗浄した。次いで、血液を、最初の120分間、5 0ml/分の容量流速で再循環した。その後、流速を、120、127、134、および140分 のそれぞれで、100、200、300、および437ml/分に増加した。試料は、時間0で 、および120分まで15分間隔で採取した。その後、120分から初めて、血液試料を 流速の各増加の直前に採取し、次いで、145分で実験の終了直前に採取した。 図4Aに示されるように、白血球細胞の回収率(希釈について補正)は、試験の 継続期間を通じてほぼ100%に維持された。同様に、図4Bに示されるように、 赤血球細胞回収率(希釈について補正)は、試験の継続期間を通じて100%に維持 された。しかし、図4Cに示されるように、血小板回収率(希釈について補正)は 一定でなかった。シリカなしのデバイスは、血小板の90%を回収したが、しかし シリカを含むデバイスは、血小板の顕著な損失を引き起こした。従って、この試 験の結果に基づいて、血小板損失の問題を改善するためのさらなる作業が必要で あることが明らかであった。 図4Dは、120分間、50ml/分の一定流速で、生理食塩水洗浄カラム中の溶血の 量が、1%レベル未満(例えば、血液輸血に対する現在の米国FDA基準に合格する レベル)で良好に維持されることを示す。このように、このカラムは、顕著な溶 血を引き起こさない。さらに、50ml/分の流速は、より大きいカラムでは400〜50 0ml/分の流速に相当し、このようなカラムは、ヒト成人の処置に対する使用に適 切であり得る。 実施例4 本実施例は、2種の異なるシリカ前処理剤を検査し、処理の間の血小板および 細胞損失の程度を評価する。本実験からの結果を評価し、血液から、細胞の望ま しくない除去を防ぐためにシリカを処理する好適な方法を決定した。試験された 前処理材料は、ヒト血清アルブミン(HSA)の5%溶液、および生 理食塩水中の10U/mlのヘパリンであった。生理食塩水溶液を対照として用いた。 この研究についてのデータを図5A〜5Cに図示する。本実施例について、実施 例3に記載された試験条件に対応する試験条件を使用した。 図5Aに示されるように、いずれの前処理(priming)システムで前処理したカ ラムについての白血球回収率(希釈について補正)は、前処理なしの生理食塩水洗 浄対照カラムに対応した。図5Bは、ほぼ100%(希釈について補正)の赤血球が、 各前処理システムについて回収されたことを示す。図5Cは、HSA処理したシリ カが、ヘパリン組成物または生理食塩水溶液のいずれよりも、顕著により高い血 小板回収率(希釈について補正)を有していたことを示す。このことから、HSAは 好適な前処理剤である。 図5Dは、HSA-処理カラムに適用されたクエン酸塩加血液およびヘパリン化血 液の比較を示す。各タイプの抗凝血処理血液についての結果の類似性は、いずれ の抗凝血方法も用いられ得ることを示す。 実施例5 本実施例は、シリカ粒子とともに配置されるシリカ前処理剤の作用として生じ る溶血の量を評価する。本実験からの結果を、望ましくない溶血を避けるための 好適なシリカ処理方法を決定するために評価した。ここで再び、実施例3および 4に記載の試験条件と同様の試験条件を使用した。 図6Aは、生理食塩水溶液を用いるカラムの前処理に基づく結果を示す。図6 Aは、試験の後半部分(流速が増加する間の試験の部分)の間、1%に近づく顕著 な溶血が生じることを示す。同様に、図6Bは、ヘパリン前処理を用いて120分 で溶血がほぼ1%に達することを示す。しかし、5% HSAで前処理したシリカは、 図6Cに示すように、試験期間の間明らかに、実質的な溶血を防いだ。従って、 5% HSAは、好適なシリカ前処理剤である。 実施例6 本実施例では、2種の被験体集団:健康な若齢ブタ(体重50〜60kg);および 健康幼齢ブタおよび敗血症の幼齢ブタ(体重2〜10kg)を用いて動物実施可能性研 究を行った。CytosorbTMI-Aデバイス(ヒト成人デバイス)を、若齢ブタ(体重50 〜60kg)を評価するために使用した。CytosorbTMIII-Aデバイス(規模的に類似の 小スケールデバイス)を、幼齢ブタ(体重2〜10kg)を評価するために使用した。こ れらCytosorbTMデバイスのそれぞれは本発明に従って作製され、そしてApplied Immune Sciences,Inc.,Santa Clara,CAから入手可能である。これらのデバイ スは規模的には類似なので、流れストレスに関する物理的パラメーターは類似で あり、それ故、これらデバイスについて安全データは比較可能である。 敗血症の幼齢ブタを、既知の敗血症モデルに従って得た。敗血症モデルは、A .LeeおよびJ.Matson(Lee,Aら、”Hemo filtration Removes Toxic Mediators and Prolongs Survival in Staphylococc us aureus Sepsis Acute Lung Injury”、1990年 World Conference on Lung He althのアブストラクト;Lee,Aら、”Continuous Arteriovenous Hemofiltratio n Therapy for Staphylococcus aureus-induced Septicemia in Immature Swin e”、Critical Care Medicine、印刷中)。このモデルでは、敗血症を、致死用 量のStaphylococcus aureusを、麻酔したブタに1時間にわたり静脈内注射する ことにより誘発した。このモデルの使用は、約24時間以内に、被験体ブタが死(L D100)に至ることが公知である。 各敗血症の幼齢被験体を、本発明によるデバイスで6時間処理した後、次いで 被験体をさらに3時間、緊密にモニターした。動物は麻酔から回復し、そして別 の囲い(pen)に戻して7日間または死ぬまで観察した。生存する動物を、7日の 期間の終わりに屠殺した。死亡時に各被験体について部分的な剖検を行い、そし て組織を組織学的検査のために採取した。デバイスの安全性を、生理学的、実験 および組織学的パラメーターの念入りな測定により評価した。デバイスの物理学 的性能を、圧力測定、流速の変化から生じる流れに対する抵抗の高感度指示器、 流路内の血液の凝血またはねじれにより評価した。 図7、8A、および8Bは、圧力対時間、および流れ(圧力-流れ-時間)データ を示す。これらの図の基礎を形成する研究において、被験体の血液粘度は、受容 可能な開始圧力の範囲 に変動を引き起こした。しかし、関心があるのは、開始圧力の絶対値よりも、ベ ースライン圧力からの任意の増加であった。デバイスの圧力の増加は、デバイス の閉塞または流れ妨害の指標であった。 ヘパリン抗凝血化について、CytosorbTMI-Aデバイスを用いた若齢の健康なブ タの血液処理の初期評価は好結果を得なかった(データは示さず)。大部分の手順 は、デバイス中の凝血形成のために早急に終了した。従って、ヘパリン単独は、 適切な抗凝血剤ではなかった。 若齢の健康なブタにおける完全な5時間の血液処理を可能にした最初の抗凝血 処方を、1分間当たり300mlまでの血液流速に対して、1分間当たり7mlで(約45: 1の血液:抗凝血剤比に相当)、Acid Citrate Dextrose,NIH Formula A(ACDA)、 クエン酸塩抗凝血剤を用いて達成した。これらの好結果を得た研究の流れ、圧力 、および時間の関係を、正常な若齢ブタ被験体#09〜#12について図7に示す。圧 力は非常に安定し、そして流速の改変とともに変化するのみで、各流速に基づい て直接直線様式のふるまいを示した。これらの実験は、この手順がクエン酸塩単 独で行われ得ることを確立した。 正常な若齢ブタ被験体#09〜#12についての圧力-流れ-時間データ(ここで、aci d citrate dextrose,NIH Formula A(ACDA)のみを抗凝血剤として用いた)を図7 に示す。示されるように、圧力は非常に安定し、そして各流速に基づいて直接直 線様式のふるまいを示した。この実験は、ヘパリンのような 任意のさらなる抗凝血剤なしにクエン酸塩を用いて手順が行われ得ることを確立 する。抗凝血化は、クエン酸塩単独で達成されたが、クエン酸塩注入速度は高か った。クエン酸塩処方は、より小さな個体では十分な耐性を示さない。使用され たクエン酸塩レベル、およびクエン酸塩の毒性の潜在的な結果のため、より低い 抗凝血剤量を利用した処方を追求することが望まれた。従って、クエン酸塩とヘ パリンとの組み合わせを利用する処方を研究した。 クエン酸塩(3〜6ml/分のACDA)およびヘパリン充填用量(60〜150ユニット/kg) の種々の組み合わせを用いて、さらなる研究を、300ml/分までの血液流速に対し て行い、より少ないクエン酸塩を用いる代替の抗凝血剤処方を同定した。 図8Aは、正常な若齢ブタ被験体#17〜#19、および#23についての圧力-時間- 流れプロファイルを示す。これら実験のそれぞれは、クエン酸塩とヘパリンとの 特定の組み合わせを用いた。従って、各被験体は、種々の充填用量を有し、その 後、ヘパリンおよびクエン酸塩溶液を注入した。各抗凝血剤の最小量を使用する 一方、自由流れを提供する組み合わせを決定するために、所定の時間にわたり注 入される各抗凝血剤の量を変化させた。従って、これらの被験体に由来するデー タを、クエン酸塩とヘパリンとを好適に組み合わせた抗凝血剤処方を決定するた めに用いた。凝血が生じ、それによって圧力の上昇が生じた場合、さらなるヘパ リン、クエン酸塩、または両者を、凝血プロセスの停止のために投与した。その 後、被 験体自身の血栓崩壊システムが凝血の血栓崩壊を行った。 正常な若齢ブタ被験体#17に関する実験では、被験体に、幾分多いヘパリンの 充填用量、体重1kg当たり150ユニットを投与し、そしてACDAは、1分間当たり3 00mlの血液流速を用いて、開始90分で3ml/分まで減らした。約30分後、圧力が上 昇し(図8A)、デバイス内の凝血を示した。ACDA注入速度を4.7ml/分まで増加さ せ、そして手順を終了した。凝血プロセスを停止するために、さらなるヘパリン は必要ではなく、150ユニット/kgの充填用量を上回る用量がおそらく必要であっ たことを示唆した。 正常な若齢ブタ被験体#18に関する実験で、初期ヘパリン充填用量を、体重1k g当たりヘパリン100ユニットまで減らし;ACDA注入速度は、4.7ml/分であった( 約60:1の血液:抗凝血剤比に相当)。血液の活性凝血時間(ACT)を定期的にチェッ クした;1kg当たりヘパリンの30ユニットを、ACTが200秒付近または未満である 場合に投与した。圧力は、最初の270分間、非常に安定していた。270分で、ACDA 注入速度を4.2ml/分まで減らした。圧力は、次の30分を超えるとゆっくり上昇し 、システム中の凝血形成を示した。これら最初の2つの実験は、4.7ml/分のACDA 流速が、投与されるヘパリンの量にかかわらず、おそらく必要とする最小量であ ることを示した。この実験は、このクエン酸塩とヘパリンとの組み合わせが、デ バイスの稼働に対して適切な抗凝血を維持し得ることを示した。 正常な若齢ブタ被験体#19に関する実験は、60ユニット/kg のヘパリンのみの充填用量、および4.7ml/分のACDAの流速で始めた。ACTが200秒 付近または未満に低下した際に、30ユニットのヘパリンを投与した。さらなるヘ パリンが60分までに必要であり、次いで、100分、120分、および155分で急速か つ連続的に必要であった。ヘパリン投与に拘らず、圧力はデバイス中の凝血のた めに上昇し続けた。次いでACDA流速を、6.4ml/分まで増加させたが、圧力は応答 しなかった。さらなるヘパリンを260分で投与し、そして圧力は、時間とともに ゆっくりと減少した。この手順の圧力時間プロファイルをより詳細に図8Bに表 す。この手順を用いた経験は、60ユニット/kgのヘパリンの充填用量が適切でな く、そしてボーラス注入として30ユニット/kgのヘパリンがまさに境界であり; しかも生じる凝血は、ヘパリンおよびACDAの増加用量の組み合わせを用いて可逆 的であったことを示した。 (正常な若齢ブタ被験体17、18、および19を用いた)前記の3つの実験に基づ いて、体重1kg当たり100ユニットのヘパリン充填用量および4.7ml/分のACDAの 低速度を、被験体#18に関する実験で示されるように、最良の抗凝血結果を提供 するために決定した。被験体#23に関する実験は、被験体#18に関する手順の繰り 返しであった。この手順はさしたる問題もなく終了した。このクエン酸塩とヘパ リンとの組み合わせにより、図7に示したクエン酸塩のみの研究と比較して、AC DAが1/3に減少した。 健康な若齢ブタ被験体#19に関する実験は、好適な抗凝血処 方を呈示しなかった。何故なら、凝血がこのレベルの抗凝血化で生じたからであ る。しかし、凝血が生じたので、これにより、凝血の調節が評価され得るシナリ オが提供される。被験体#19を用いた実験における凝血の調節は、被験体#19につ いてのぎざぎざのパターンプロファイルによって示されるように、図8Aに示さ れる。若齢ブタ被験体#19の圧力対時間プロファイルを、図8Bにより詳細に示 す。 従って、図8Bは、若齢ブタ被験体#19に、ヘパリンとACDAとの両方を投与し たさらなる研究を示す。1つの局面では、被験体#19に投与された充填用量は、 凝血が生じた点で好適ではなかった。しかし、他の局面では、凝血が生じたとい う事実により、凝血を調節する能力の研究が可能となった。図8Bについて言え ば、そして研究中開始約150分では、増加するヘパリンの用量は、デバイス内の 圧力の減少をもたらさなかった。しかし、ヘパリンに対してACDAを添加し、そし てそれが影響を与える前の遅延時間(lag time)を与えた際に、このACDAは、圧力 低下を生じた。研究中の開始約250分で、デバイスの圧力は再び上昇し始めた。 この第2番目の圧力上昇の間、初期にはクエン酸塩が単独で投与された。このク エン酸塩の注入は、圧力減少をもたらすようにはなかった。しかし、ヘパリンの 添加に際し、圧力減少が生じた。従って、図8Bに示されるデータは、クエン酸 塩とヘパリンとの組み合わせがデバイス内の凝血を調節して使用するのに特に有 利であることを示す。 実施例7 クエン酸塩とヘパリンとを組み合わせた好適な抗凝血処方を、健康な若齢ブタ 、ならびに健康な幼齢ブタおよび敗血症の幼齢ブタについてさらに試験した。Cy tosorbTMI-Aデバイスを用いる健康な若齢ブタ(#26、#27、#30〜#33)にお けるこれらの実験についての圧力−時間プロファイルを図9に示す。シャム(sha m)デバイスの使用からの対照のデータとともに、CytosorbTMIII-Aデバイスを用 いる健康な幼齢ブタおよび敗血症の幼齢ブタにおけるこれらの実験についての圧 力−時間プロファイルを図10に示す。これらの実験を、若齢の健康なブタに対 して体重1kg当たり100ユニットのヘパリン充填用量および1分当たり4.7mlのAC DA、または幼齢ブタに対して体重1kg当たり100ユニットのヘパリンおよび血液 1ml当たり0.33mg〜1.0mgのクエン酸塩(これは1分当たり4.7mlのACDAに等しい )を用いて行った。血液の流速は、若齢の健康なブタについては1分当たり100m lと300mlとの間であり、そして幼齢ブタについては1分当たり30mlと80mlとの間 であった。活性凝血時間(ACT)が、200秒付近または200秒未満のレベルに下がっ た場合、さらにヘパリンを投与した。ヘパリンを、体重1kg当たり30ユニット〜 40ユニットのボーラス注入、または1時間につき1kg当たり30ユニット〜40ユニ ットのヘパリンの連続注入のいずれかで投与した。これらの全ての実験は、任意 の所定の流速に対して安定な圧力を示し、そして被験体は、下記のようにこの手 順に対して充分に耐性を示した。こ れらの実験を、5時間〜6時間の血液処理について首尾良く行った。 図9および図10は、クエン酸塩とヘパリンとを組み合わせた抗凝血処方を用 いると同時に、本発明により5時間〜6時間の血液処理を首尾良く受けた健康な 被験体および敗血症の被験体の圧力−流れ−時間プロファイルを示す。これらの 図を基準とする研究では、個々の被験体の血液粘度間の変化により、許容可能な 開始圧がいくらかという変化を生じた。ベースライン圧からの任意の増加は、開 始圧の絶対値よりも大きなものであった。デバイスの圧力の増加は、デバイスの 遮断、または流れに対する妨害を示す傾向にある。 図9は、CytosorbTMI-Aデバイスを用いて5時間の血液灌流手順を受けた6匹 の正常若齢ブタについての圧力−流れ−時間プロファイルを示す。これらの研究 のために、100Uヘパリン/kgの一定の充填用量;4.75ml/分の初期ACDA流速;4 0Uヘパリン/kg/時間のヘパリンの連続注入;および100ml/時間の初期血液流 速を用いた。全ての手順を、抗凝血化のためにクエン酸塩とヘパリンとの組み合 わせを用いて完了するまで行った。デバイスの圧力の増加は、流速または凝血の ような流れの閉塞物の増加によるものであった。圧力−流れ−時間の線の安定性 は(流れに対する変化を基準とした圧力の変化を考慮する場合)、このデバイス が機能し続け、そして凝血または閉塞のいずれも、このデバイスの使用を妨げな かったことを示す。例えば、図9の被験体#33は、出口圧が安定 であり、そして実質的に低下し始めるにもかかわらず、入口圧が上昇したので、 デバイス内で凝血に基づくデバイスの圧力の増加を示した。被験体#33について のデバイス内の凝血は、この抗凝血処方によって容易に制御された。被験体#31 は、120分と190分との間の時間で凝血を生じた。この凝血から生じる圧力の変化 は、入口圧および出口圧の両方で増加するために、凝血がデバイスに対して遠位 にあることを示唆する。被験体#31の実験の間の凝血もまた、この抗凝血処方に よって容易に制御した。 図10は、CytosorbTMIII-Aデバイスを用いる6時間の血液灌流手順を受けた 6匹の幼齢ブタについての圧力−流れ−時間プロファイルを示す。図10に示す 手順のために、100Uヘパリン/kgの一定の充填用量;全血1ml当たり0.33mgの クエン酸塩を提供するに充分な量のクエン酸三ナトリウム濃縮物;40Uヘパリン /kg/時間でのヘパリンの連続注入;および30ml〜60ml/分の間の血液流速を、 全てに用いた。図10に示すように、幼齢ブタである被験体#11は、デバイス内 で凝血による圧力の変化を生じた。しかし、この凝血は、抗凝血処方によって容 易に制御された。 図9および図10に示す結果は、敗血症の被験体および健康な被験体の両方に 由来する血液が、本発明のデバイス内で有効に用いられ得ることを示す。 要約すれば、本実験は、デバイスを通る自由な流れが、以下の抗凝血処方を用 いて維持され得ることを示した: I.300ml/分またはそれ未満の全血の流速に対して、血液と抗凝血剤との 比(V/V)が45/1またはそれ未満のAcid Citrate Dextrose,NIH Formula A(ACDA) 。 II.以下のクエン酸塩抗凝血剤とヘパリンとの組み合わせ: A.この手順の開始時に与えられたヘパリン(100U/kg)、および2 00秒を上回る活性凝血時間を維持するためのボーラス注入または連続注入のよう な充分な量で与えられたヘパリンと一緒に、300ml/分またはそれ未満の全血の 流速に対して、血液と抗凝血剤との比(V/V)が60/1またはそれ以下のAcid Citrat e Dextrose,NIH Formula A(ACDA)。 B.この手順の開始時に与えられたヘパリン(100U/kg)、および2 00秒を上回る活性凝血時間を維持するためのボーラス注入または連続注入のよう な充分な量で与えられたヘパリンと一緒に、300ml/分またはそれ未満の流速に 対して、全血の1ml当たり少なくとも0.33mgのクエン酸塩(これは血液の0.5〜1 .5mgクエン酸塩/mlに等しい)を提供するために充分な量のクエン酸三ナトリウ ム濃縮物。 実施例8 Good Laboratory Practices(医薬品の安定性試験の実施に関する基準)の規 定下で、2つの制御された研究の実験およ び生理学的結果を、幼齢ブタについては表2〜5に、そして若齢の健康なブタに ついては表6〜8に示す。これらのブタを、実施例6および7に記載の手順に従 って得、そして処理した。健康な若齢ブタおよび幼齢ブタについての血液学的値 は全て、白血球数、赤血球数、フィブリノーゲン数、および血小板数において、 時間依存的な減少を示した(表2および表6)。これらの減少は、デバイス内の 前処理溶液(priming solution)からの希釈、および抗凝血剤の投与によるもので あった。これらの時間依存的な変化は、健康な若齢ブタと敗血症の幼齢ブタとに ついての各々の対照群と比較した際に、いかなる臨床的に有意な差も生じなかっ た。これらの結果はさらに、このデバイスが、血球、特に血小板の臨床的に有意 な欠損を少しも引き起こしていなかったことを示した。 両方の研究群についての血液化学値はそのままであり、ほとんどの部分は変化 しなかった。血液カルシウム、無機リン、および血清グルタミン酸オキザロ酢酸 トランスアミナーゼ(SGOT)のような、いくつかの値はわずかな増加を示した。カ ルシウムの増加は、クエン酸塩、カルシウムキレート剤、および低カルシウム血 症の予防としてのカルシウムイオンの並行投与の使用から生じたものであった。 無機リンの増加は、ほとんどクエン酸塩がカルシウムと結合する間接的な結果で あるらしく、これは副甲状腺ホルモンの作用により骨からの動員を生じる。SGOT の増加は非常にわずかであり、臨床的に有意ではなかった。 血液化学の研究は、デバイスの使用が血液成分あるいは他の組織または器官に 対して少しも臨床的に有意な効果を有さないことを示した。さらに、試験群を、 それらの各々の対照群と比較した際、統計的に有意な差を見出さなかった(デー タは示さない)。 生理学的パラメーター(表3および7)の研究では、クエン酸塩の投与により 代謝性アルカローシス(公知の効果)を誘発するので、pHは増加する傾向にあり 、そして血液の塩基含有量は、過剰の塩基および増加した重炭酸イオンによって 反映されるように増加したことを示した。健康な若齢ブタはまた、前処理流体(p riming fluid)から生じる膨張した血液容量および抗凝血剤の投与により、中心 静脈圧および肺楔入圧のわずかな増加を示した;しかし、これらの変化は小さく 、そして臨床的に有意ではなかった。この試験群と対照群との間の比較は、単に 臨床的に有意な値として、呼吸速度がCytosorbTM III-Aデバイスを用いて処理し た敗血症の幼齢ブタよりも、シャムデバイス(シリカなし)で処理した敗血症の 幼齢ブタの方が顕著に高かったことを示した。より高い呼吸速度は呼吸困難を示 唆し、被験体がこのデバイスで処理されている間、この呼吸困難は見られなかっ た。 要約すれば、動物における実施可能性研究とその後の対照研究との両方とも、 デバイスが血液への副作用なしに5時間〜6時間、血液を処置するのに有効に用 いられ得ることを示した。デバイスを通る自由流れが可能でなくなることなく、 クエン酸塩、またはクエン酸塩とヘパリンとの組み合わせの選択された抗凝血処 方を用いて、凝血の問題をうまく回避した。 実施例9 非晶質シリカによるインビトロでの 等温薬学的吸着 模擬的な血液灌流または血漿灌流を行う際に、シリカは、アミトリプチリン、 ジゴキシン、ジギトキシン、メタカロン、フェノバルビタール、およびフェニト インのような薬剤を吸着することが理解される。その後、これらの薬剤がシリカ から溶出され得ることもまた理解される。しかし、シリカは、過量投与の薬剤を 処理するに用いるような、全血または血漿からの薬剤の除去には有用ではなかっ た。本発明によるシリカ組成物は、血液がドナーに戻り得るような方法で全血か ら薬剤を除去する。シリカ組成物はまた、血漿から薬剤を除去し得る。 ヒト血清アルブミンまたはヘパリンで前処理した、230μmの平均粒子サイズお よび400m2/gの表面積を有するシリカ(PQ10150 ケイ酸ナトリウムゲル、PQ Corp .、Valley Forge,,PA)の薬物吸着を本明細書中に示す。 評価は以下の薬剤溶液から行われる:4種の種々の濃度で薬物を含有する2ml の血漿、または4種の種々の濃度(それぞれが初期濃度の連続した50%希釈であ る)で薬物を含有す る2mlの全血。ゲンタマイシン、プロカインアミド、キニジン、インスリン、リ ドカイン、アミトリプチリン、デシプラミン、ジゴキシン、エトスクシミド、コ カイン、テオフィリン、フェノバルビタール、アセトアミノフェン、フェニトイ ン、エチレングリコール、メトトレキサート、サリチレート、チオシアナート、 およびジアゼパムのような薬剤を評価した。 その後、薬剤-生理食塩水溶液を、(対照として)1mlの緩衝化生理食塩水に この薬剤溶液を添加することによるか、または本発明の0.3gのシリカ組成物を 含有する1mlの緩衝化生理食塩水にこの薬剤溶液を添加することにより作製する 。この薬剤-生理食塩水溶液を、室温で40分間撹拌する。 シリカ処理した標本と対照の標本との間の薬物濃度で生じる差を、三環類およ びベンゾジアゼピン類についてはHPLC(分光物理学)で、ジゴキシンについては TDX分析器(Abbott Labs,Abbott Part,IL)を用いる蛍光偏光化(fluoresence po larization)アッセイで、そして他の全ての薬物についてはMonarch 2000分析器( Instrumentation Laboratory)を用いるEMITアッセイ(Syva,San Jose,CA)によ り測定する。コカインレベルを、定量ラジオイムノアッセイ(Nichols Institute ,San Diego,CA)により測定する。インスリンレベルを、ラジオイムノアッセイ (Associated Regional and University Pathologists(ARUP)Inc.,Salt Lake City,UT)により測定する。 これらの研究の結果は、7μg/mlの薬物濃度まででは99%の ゲンタマイシンが吸着され、そして17μg/mlまでの濃度では88%が吸着されるこ とを示す。平均83%のプロカインアミド(6μg/ml〜36μg/mlの濃度範囲の薬物 )、および84%のN-アセチルプロカインアミド(2μg/ml〜40μg/mlの薬物濃度 範囲)が、両方が薬剤-生理食塩水溶液中に存在する際に吸着される。89%のキ ニジンは、低濃度(2μg/ml)で吸着され、最も高濃度(17.75μg/ml)では75 %が吸着される。88%のインスリンは、5687uU/mlの濃度で吸着され、46640uU/m lの濃度では65%に減少する。74%のリドカインが除去される(12μg/ml〜100μ g/mlの薬物濃度範囲)。73%のアミトリプチリンが、275ng/mlと2100ng/mlとの 間の濃度で吸着される。44%のデシプラミンは、400ng/mlと3000ng/mlとの間の 濃度で吸着される。12%の総ジゴキシン(2μg/ml〜23μg/ml)および14%の遊 離ジゴキシン画分が除去される。80μg/mlの濃度のエトスクシミドでは5%吸着 し、950μg/mlのエトスクシミドの濃度では、8%の範囲まで吸着する。コカイ ン、テオフィリン、フェノバルビタール、アセトアミノフェン、フェニトイン、 エチレングリコール、メトトレキサート、サリチレート、チオシアナート、およ びジアゼパムの有意な吸着はない。 従って、有意な量の電荷を有する非タンパク質結合薬物が、本発明により作製 されたシリカ組成物により除去されることが見出される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,UA,UZ,VN (72)発明者 リン,アブラハム ティー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94303, パロ アルト,ルイス ロード 2285 (72)発明者 エルカレイ,モハメッド エイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 95014, カパティーノ,ボリンジャー ロード 7525

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.非晶質で顆粒状のシリカおよびシリカ前処理剤を含有する物質の組成物で あって、該シリカが150m2/gと600m2/gとの間の特定の表面積を有し、0.5cc/gと2 .5cc/gとの間の多孔度を有し、そして該シリカ前処理剤がヘパリンまたはアルブ ミンである、組成物。 2.前記シリカの特定の表面積が150m2/gと1000m2/gとの間である、請求項1 に記載の組成物。 3.前記シリカの特定の表面積が200m2/gと600m2/gとの間である、請求項2に 記載の組成物。 4.前記シリカの多孔度が0.8cc/gと1.5cc/gとの間である、請求項1に記載の 組成物。 5.前記シリカが実質的に化学的な改変を受けていない、請求項1に記載の組 成物。 6.シリカ粒子が約1mmよりも小さい平均直径を有する、請求項1に記載の組 成物。 7.前記シリカ粒子が約50ミクロンと250ミクロンとの間の 平均直径を有する、請求項6に記載の組成物。 8.前記シリカが約30Åから300Åの平均孔直径を有する、請求項1に記載の 組成物。 9.前記シリカが約60Åから200Åの平均孔直径を有する、請求項8に記載の 組成物。 10.ヒト血清アルブミンが1重量%と25重量%との間のシリカ前処理剤を含 有する、請求項1に記載の組成物。 11.前記ヒト血清アルブミンが2.5%と5%との間のシリカ前処理剤を含有 する、請求項10に記載の組成物。 12.前記シリカ前処理剤が実質的にシリカと共有結合していない、請求項1 に記載の組成物。 13.サイトカイン、補体分子、セロトニン、ヒスタミン、コレステロール分 子、薬剤、または血管新生因子を包含する選択された因子を除去するための、請 求項1に記載の組成物の使用。 14.前記組成物がマトリクス内に含有される、請求項1に記載の組成物。 15.請求項1に記載の組成物を含有する医療用デバイス。 16.哺乳動物の被験体の血液中の選択された因子を除去するための方法であ って、該方法が、 該血液と、非晶質で顆粒状のシリカおよびシリカ前処理剤を含有する物質の組 成物とを接触させる工程を包含し、ここで、該シリカは少なくとも150m2/gの特 定の表面積を有し、そして0.5cc/gと2.5cc/gとの間の多孔度を有し、該選択され た因子の少なくとも1部が該血液から除去される、 方法。 17.前記シリカの特定の表面積が150m2/gと1000m2/gとの間である、請求項 16に記載の方法。 18.前記シリカの特定の表面積が200m2/gと600m2/gとの間である、請求項1 7に記載の方法。 19.前記シリカの多孔度が0.8cc/gと1.5cc/gとの間である、請求項16に記 載の方法。 20.前記シリカが実質的に化学的な改変を受けていない、請求項16に記載 の方法。 21.シリカ粒子が約1mmよりも小さい平均直径を有する、請求項16に記載 の方法。 22.前記シリカ粒子が約50ミクロンと250ミクロンとの間の平均直径を有す る、請求項21に記載の方法。 23.前記シリカが約30Åから300Åの平均孔直径を有する、請求項16に記 載の方法。 24.前記シリカが約60Åから200Åの平均孔直径を有する、請求項23に記 載の方法。 25.ヒト血清アルブミンが1重量%と25重量%との間のシリカ前処理剤を含 有する、請求項16に記載の方法。 26.前記ヒト血清アルブミンが2.5%と5%との間のシリカ前処理剤を含有 する、請求項25に記載の方法。 27.前記シリカ前処理剤が実質的にシリカと共有結合していない、請求項1 6に記載の方法。 28.前記選択された因子が、サイトカイン、補体分子、セロトニン、ヒスタ ミン、コレステロール分子、ミオグロビン成分、血管新生因子、または薬剤を含 有する、請求項16 に記載の方法。 29.前記被験体の血液を抗凝血化する工程をさらに包含する、請求項16に 記載の方法。 30.前記抗凝血化工程がクエン酸塩の使用を包含する、請求項29に記載の 方法。 31.前記抗凝血化工程がクエン酸塩およびヘパリンの使用を包含する、請求 項29に記載の方法。 32.非晶質で顆粒状のシリカおよびシリカ前処理剤を含有する物質の組成物 であって、該組成物が哺乳動物の全血から選択された因子を除去し得、そして該 シリカが実質的に化学的に改変を受けていない、組成物。
JP6521097A 1993-03-16 1994-03-08 全血またはその成分からの選択された因子の除去 Pending JPH09501066A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/032,357 1993-03-16
US08/032,357 US5437861A (en) 1993-03-16 1993-03-16 Removal of selected factors from whole blood or its components; and prevention and treatment of septic shock syndrome
US20111794A 1994-02-24 1994-02-24
US08/201,117 1994-02-24
PCT/US1994/002541 WO1994021124A1 (en) 1993-03-16 1994-03-08 Removal of selected factors from whole blood or its components

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09501066A true JPH09501066A (ja) 1997-02-04

Family

ID=26708317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6521097A Pending JPH09501066A (ja) 1993-03-16 1994-03-08 全血またはその成分からの選択された因子の除去

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5523096A (ja)
EP (1) EP0689380A4 (ja)
JP (1) JPH09501066A (ja)
AU (1) AU680897B2 (ja)
CA (1) CA2156721C (ja)
WO (1) WO1994021124A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08257115A (ja) * 1995-03-20 1996-10-08 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 腫瘍壊死因子の吸着剤および吸着除去方法
JP2000262895A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 P Sharuma Chandora 免疫吸着剤マトリックスの製法および免疫吸着剤カラム
WO2003055545A1 (fr) * 2001-12-25 2003-07-10 Kaneka Corporation Adsorbant de cytokine, procede d'elimination par adsorption et appareil correspondant
JP2005514127A (ja) * 2001-12-21 2005-05-19 レナルテック インターナショナル, エルエルシー. 選択的吸着デバイスおよび選択的吸着システム
JP2013255782A (ja) * 2012-06-08 2013-12-26 Pall Corp ろ過装置
JP2013255780A (ja) * 2012-06-08 2013-12-26 Pall Corp 細胞採取装置および細胞採取システム
JP2020185023A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 日機装株式会社 血液浄化装置

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5437861A (en) * 1993-03-16 1995-08-01 Applied Immune Sciences, Inc. Removal of selected factors from whole blood or its components; and prevention and treatment of septic shock syndrome
CA2168470C (en) 1993-07-30 2008-03-18 Bill Elliot Cham A plasma delipidation system
AUPN030794A0 (en) 1994-12-22 1995-01-27 Aruba International Pty Ltd Discontinuous plasma or serum delipidation
US5997496A (en) * 1995-07-10 1999-12-07 Asahi Medical Co., Ltd. System and method of extracorporeally treating blood to alleviate the symptoms of inflammatory diseases
US7166084B2 (en) * 1996-09-23 2007-01-23 Dsu Medical Corporation Blood set priming method and apparatus
US20020197250A1 (en) * 2001-04-10 2002-12-26 Renal Tech International Biocompatible devices, systems, and methods for reducing levels of pro-inflammatory or anti-inflammatory stimulators or mediators in the blood
US20020198487A1 (en) * 2001-04-10 2002-12-26 Renal Tech International Devices, systems, and methods for reducing levels of pro-inflammatory or anti-inflammatory stimulators or mediators in physiologic fluids
US20020197249A1 (en) * 2001-04-10 2002-12-26 Renal Tech International Devices, systems, and methods for reducing levels of pro-inflammatory or anti-inflammatory stimulators or mediators in blood products
US20020159995A1 (en) 1997-07-30 2002-10-31 Renal Tech International Devices, systems, and methods for reducing levels of pro-inflammatory or anti-inflammatory stimulators or mediators in the blood, generated as a result of extracorporeal blood processing
US8329388B2 (en) * 1997-07-30 2012-12-11 Cytosorbents, Inc. Biocompatible devices, systems, and methods for reducing levels of proinflammatory of antiinflammatory stimulators or mediators in the blood
US5945457A (en) * 1997-10-01 1999-08-31 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis, Russian Academy Of Science Process for preparing biologically compatible polymers and their use in medical devices
US8197430B1 (en) * 1998-05-22 2012-06-12 Biopheresis Technologies, Inc. Method and system to remove cytokine inhibitor in patients
US6620382B1 (en) * 1998-05-22 2003-09-16 Biopheresis Technologies, Llc. Method and compositions for treatment of cancers
US20040199099A1 (en) * 1998-07-10 2004-10-07 Matson James R Hemofiltration systems, methods and devices used to treat inflammatory mediator related disease
US6287516B1 (en) 1998-07-10 2001-09-11 Immunocept, L.L.C. Hemofiltration systems, methods, and devices used to treat inflammatory mediator related disease
DE19913707A1 (de) * 1999-03-26 2000-10-05 Privates Inst Bioserv Gmbh Immunadsorber zur Sepsistherapie
US6379708B1 (en) * 1999-11-20 2002-04-30 Cytologic, Llc Method for enhancing immune responses in mammals
US6736972B1 (en) 2000-03-24 2004-05-18 Immunocept, L.L.C. Method and system for providing therapeutic agents with hemofiltration for reducing inflammatory mediator related diseases
US7291122B2 (en) * 2000-03-24 2007-11-06 Immunocept, L.L.C. Hemofiltration methods for treatment of diseases in a mammal
US6787040B2 (en) * 2000-05-16 2004-09-07 Immunocept, L.L.C. Method and system for colloid exchange therapy
US20090017069A1 (en) * 2000-06-29 2009-01-15 Lipid Sciences, Inc. SARS Vaccine Compositions and Methods of Making and Using Them
US7407663B2 (en) * 2000-06-29 2008-08-05 Lipid Sciences, Inc. Modified immunodeficiency virus particles
US7407662B2 (en) * 2000-06-29 2008-08-05 Lipid Sciences, Inc. Modified viral particles with immunogenic properties and reduced lipid content
US7439052B2 (en) * 2000-06-29 2008-10-21 Lipid Sciences Method of making modified immunodeficiency virus particles
AUPQ846900A0 (en) * 2000-06-29 2000-07-27 Aruba International Pty Ltd A vaccine
US6878127B2 (en) 2001-04-10 2005-04-12 Renaltech International, Llc Devices, systems, and methods for reducing levels of pro-inflammatory or anti-inflammatory stimulators or mediators in the blood
US6991727B2 (en) * 2001-06-25 2006-01-31 Lipid Sciences, Inc. Hollow fiber contactor systems for removal of lipids from fluids
US20060060520A1 (en) * 2001-06-25 2006-03-23 Bomberger David C Systems and methods using a solvent for the removal of lipids from fluids
AU2002322284A1 (en) * 2001-06-25 2003-01-08 Lipid Sciences, Inc. Systems and methods using multiple solvents for the removal of lipids from fluids
US20030104350A1 (en) * 2001-06-25 2003-06-05 Bomberger David C. Systems and methods using a solvent for the removal of lipids from fluids
US20030127386A1 (en) * 2001-06-25 2003-07-10 Bomberger David C. Hollow fiber contactor systems for removal of lipids from fluids
EP1575507A2 (en) * 2002-04-02 2005-09-21 Scantibodies Laboratory, Inc. Methods and devices for treating severe peripheral bacterial infections
AU2003255276A1 (en) * 2002-08-13 2004-02-25 Arbios Systems, Inc. Selective plasma exchange therapy
JP2005538148A (ja) * 2002-08-26 2005-12-15 リピド サイエンスィズ インコーポレイテッド 脱脂タンパク質粒子を使用したアルツハイマー病治療
US7393826B2 (en) * 2003-07-03 2008-07-01 Lipid Sciences, Inc. Methods and apparatus for creating particle derivatives of HDL with reduced lipid content
PT1641421T (pt) * 2003-07-03 2019-03-27 Hdl Therapeutics Inc Métodos e dispositivos para criar derivados de partículas de hdl com conteúdo de lípidos reduzido
US6960803B2 (en) * 2003-10-23 2005-11-01 Silicon Storage Technology, Inc. Landing pad for use as a contact to a conductive spacer
RU2378016C2 (ru) * 2004-04-30 2010-01-10 Байофересиз Текнолоджиз, Инк. Способ и система для удаления у пациентов растворимых tnfr1, tnfr2 и il2
US20070065514A1 (en) * 2005-09-22 2007-03-22 Howell Mark D Method for enhancing immune responses in mammals
US20080075690A1 (en) * 2006-09-22 2008-03-27 Mark Douglas Howell Method for enhancing immune responses in mammals
CN111868232A (zh) 2017-11-22 2020-10-30 Hdl治疗公司 用于对血浆处理系统的流体回路进行灌注的系统和方法
CN112040932A (zh) 2017-12-28 2020-12-04 Hdl治疗公司 一种保存和给药自人类血浆提取的前-β高密度脂蛋白的方法
CN112439397A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 云南师范大学 一种包膜并固载肝素的血液灌流吸附剂及其制备方法
EP3834860A1 (fr) * 2019-12-11 2021-06-16 Infomed SA Dispositif de circulation extracorporelle du sang

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3442819A (en) * 1965-03-26 1969-05-06 Mount Sinai Hospital Research Molecular sieve coated particulate adsorbent and processes using same
US3607857A (en) * 1970-03-03 1971-09-21 Upjohn Co Process of removing acrinol from gamma globulin using siliceous material such as silica gel
US3896217A (en) * 1973-03-19 1975-07-22 Summa Corp Method and apparatus for radioimmunoassay with regeneration of immunoadsorbent
US4006059A (en) * 1974-07-29 1977-02-01 Purdue Research Foundation Hydrophobic noncovalent binding of proteins to support materials
US3998946A (en) * 1975-04-23 1976-12-21 The Regents Of The University Of Minnesota Fibrinogen-free plasminogen-plasmin-free plasma and method of preparing and using same
US4102746A (en) * 1975-08-29 1978-07-25 Amerace Corporation Immobilized proteins
GB1536425A (en) * 1976-01-30 1978-12-20 Nat Res Dev Blood treatment
US4072566A (en) * 1976-09-27 1978-02-07 Corning Glass Works Immobilized biologically active proteins
US4073723A (en) * 1976-11-15 1978-02-14 Swank Roy L Anti-coagulating and filtering blood
DE3109123A1 (de) * 1981-03-11 1982-09-23 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V., 8000 München Verfahren zur kovalenten immobilisierung von biologischen detoxikationssystemen auf kuenstlichen oberflaechen
US4787974A (en) * 1981-06-29 1988-11-29 Ambrus Clara M Blood purification
JPS5810056A (ja) * 1981-07-10 1983-01-20 株式会社クラレ 血液浄化装置
JPS5928972A (ja) * 1982-08-10 1984-02-15 株式会社日本メデイカル・サブライ 血液浄化用吸着体及びその製造方法
JPS6158664A (ja) * 1984-08-30 1986-03-25 旭化成株式会社 体外循環治療用多孔質ガラス系吸着剤
US4748121A (en) * 1984-11-30 1988-05-31 Ppg Industries, Inc. Porous glass fibers with immobilized biochemically active material
US4681870A (en) * 1985-01-11 1987-07-21 Imre Corporation Protein A-silica immunoadsorbent and process for its production
IL79945A (en) * 1986-09-04 1991-06-10 I D L International Diagnostic Method for the quantitative determination of total cholesterol in blood
US4861707A (en) * 1987-02-02 1989-08-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Human immunodeficiency virus antigen
JPS63229061A (ja) * 1987-03-18 1988-09-22 テルモ株式会社 膜型人工肺とその製造方法
DE3717951C1 (de) * 1987-05-25 1988-11-24 Shanmugam Murugavel Verwendung von Silica-Gel zur Entgiftung von Blut
US4865841A (en) * 1987-10-23 1989-09-12 Imre Corporation Methods and compositions for transient elimination of humoral immune antibodies
US5041079A (en) * 1987-12-04 1991-08-20 Kuraray Co., Ltd. Method for removing human immunodeficiency virus and/or its related compounds
US4963265A (en) * 1988-05-06 1990-10-16 Applied Immunesciences, Inc. Plasma processing device with anaphylatoxin remover
US5022988A (en) * 1988-05-06 1991-06-11 Applied Immunesciences Device for plasma modification--composition and remodeling
US5055447A (en) * 1988-07-28 1991-10-08 Genentech, Inc. Method and compositions for the treatment and prevention of septic shock
US5437861A (en) * 1993-03-16 1995-08-01 Applied Immune Sciences, Inc. Removal of selected factors from whole blood or its components; and prevention and treatment of septic shock syndrome
US5421815A (en) * 1993-12-14 1995-06-06 Nof Corporation Method for blood dialysis using anticoagulent composition

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08257115A (ja) * 1995-03-20 1996-10-08 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 腫瘍壊死因子の吸着剤および吸着除去方法
JP2000262895A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 P Sharuma Chandora 免疫吸着剤マトリックスの製法および免疫吸着剤カラム
JP2005514127A (ja) * 2001-12-21 2005-05-19 レナルテック インターナショナル, エルエルシー. 選択的吸着デバイスおよび選択的吸着システム
JP4787468B2 (ja) * 2001-12-21 2011-10-05 レナルテック インターナショナル, エルエルシー. 選択的吸着デバイスおよび選択的吸着システム
WO2003055545A1 (fr) * 2001-12-25 2003-07-10 Kaneka Corporation Adsorbant de cytokine, procede d'elimination par adsorption et appareil correspondant
JP2013255782A (ja) * 2012-06-08 2013-12-26 Pall Corp ろ過装置
JP2013255780A (ja) * 2012-06-08 2013-12-26 Pall Corp 細胞採取装置および細胞採取システム
JP2020185023A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 日機装株式会社 血液浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
AU680897B2 (en) 1997-08-14
EP0689380A1 (en) 1996-01-03
CA2156721C (en) 1999-06-01
CA2156721A1 (en) 1994-09-29
AU6517694A (en) 1994-10-11
EP0689380A4 (en) 1996-08-14
US5523096A (en) 1996-06-04
WO1994021124A1 (en) 1994-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09501066A (ja) 全血またはその成分からの選択された因子の除去
US5730713A (en) Removal of selected factors from whole blood or its components
Craddock et al. Hemodialysis leukopenia. Pulmonary vascular leukostasis resulting from complement activation by dialyzer cellophane membranes.
JP6027556B2 (ja) 選択的細胞吸着除去装置およびその関連方法
CN102740859B (zh) 使用固定于表面的多糖从血液中去除细胞因子的方法
Brendolan et al. Pulse high volume hemofiltration
JP3881019B2 (ja) 炎症性疾患治療用体外循環血液処理システム
Tønnesen et al. Cytokines in plasma and ultrafiltrate during continuous arteriovenous haemofiltration
TW201116308A (en) An immunoactivation blood perfusion filter for the treatment of malignant tumors
JP2022116119A (ja) 蘇生後症候群を治療するための炎症性バイオマーカーの血液濾過
JPH11505138A (ja) ヘパリンのバイオ特異的除去のための装置および方法
US9265875B2 (en) Methods for treating blood composition and function disorders wherein a patient's blood plasma is extracorporeally contacted with donor blood or modified donor blood
Pezzi et al. The use of coupled plasma filtration adsorption in traumatic rhabdomyolysis
US5567443A (en) Method of treating inflammatory diseases
Tetta et al. High volume hemofiltration in critically ill patients: why, when and how?
POLLAK et al. Bilateral renal vein thrombosis: Clinical and electron microscopic studies of a case with complete recovery after anticoagulant therapy
Bernstein et al. Extracorporeal enzymatic heparin removal: Use in a sheep dialysis model
US11903965B2 (en) Methods for preserving and administering pre-beta high density lipoprotein having a predetermined minimum level of degradation
Marcus et al. Therapy of digoxin intoxication in dogs by specific hemoperfusion through agarose polyacrolein microsphere beads-antidigoxin antibodies
Kalowski et al. Multinucleated giant cells in antiglomerular basement membrane antibody-induced glomerulonephritis
Bellomo et al. Combined acute respiratory and renal failure: management by continuous hemodiafiltration
Singh et al. Effect of blood transfusion in combination with dextran-40 and hypertonic saline solution on cardiopulmonary haemodynamics of endotoxin (Lipopolysaccharide) shock in buffalo calves
Terman et al. Removal of circulating antigen and immune complexes with immunoreactive collodion membranes
Brookings et al. Salicylate removal by charcoal haemoperfusion in experimental intoxication in dogs: An assessment of efficacyd an safety
Vasilevich et al. Clinical aspects of biospecific sorbents