JPS63229061A - 膜型人工肺とその製造方法 - Google Patents

膜型人工肺とその製造方法

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JPS63229061A JP62063621A JP6362187A JPS63229061A JP S63229061 A JPS63229061 A JP S63229061A JP 62063621 A JP62063621 A JP 62063621A JP 6362187 A JP6362187 A JP 6362187A JP S63229061 A JPS63229061 A JP S63229061A
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    • Y10S261/00Gas and liquid contact apparatus
    • Y10S261/28Blood oxygenators

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体外血液循環において、血液中の二酸化炭素
を除去し、酸素を添加するための膜型人工肺およびその
製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、人工肺は、大別して、気泡型と模型に分類される
積層型、コイル型、中空糸型等の膜型人工肺は、気泡型
人工肺に比較して、溶血、蛋白質変性、血液凝固等の血
液損傷が少ない点で優れており、近年かなり普及してき
た。
さらに、膜型人工肺のうち多孔質ガス交換膜を用いたも
のが高いガス交換能を有することから広く用いられてい
る。このような、多孔質ガス交換膜を用いた膜型人工肺
としては、例えば、特開昭54−160098号公報、
特開昭57−136456号公報などがある。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来の膜型人工肺を用いて、開心術、E CM
 O(Extra Corporeal Membre
ne Oxgeneator )等の体外循環を行う時
には、人工肺および体外循環回路等における血液の凝固
を防止するだめに、ヘパリンを投与したいわゆる全身ヘ
パリン化が行なわれている。しかし、これにより生体内
での正常な血液凝固能が失われるため、傷口および術部
からの出血を防止することができなかった。そこで、ヘ
パリン注入量を減少させるために、回路内?こ微量ヘパ
リンを持続注入させる方法が考えられたが、そのコント
ロールが困難で、出血が思うように抑えられない場合や
逆に人工肺のガス交換膜面での凝血、ガス交換膜である
中空糸膜の閉塞が生じるという問題点を存していた。
そこで、本発明は、持続的に血液抗凝固剤を放出し、少
ないヘパリン投与量にても膜型人工肺内部、とくにガス
交換膜面での凝血さらにガス交換膜の閉塞のない膜型人
工肺およびその製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記本発明の目的を達成するものは、ガス流路として貫
通した微細孔を有する多孔質ガス交換膜を介してガス交
換を行う膜型人工肺であって、該多孔質ガス交換膜の微
細孔に微粒子を保持させてガス流路の横断面積を低減し
、さらに該微粒子または該微粒子間に血液抗凝固剤を保
有させた膜型人工肺である。
そして、前記ガス交換膜は、肉厚が5〜80μmであり
、細孔直径0.01〜5μ度の微細孔を有するものであ
ることが好ましい。さらに、前記ガス交換膜は、例えば
、中空糸膜である。また、前記中空糸膜は、内径100
〜1oooμmのものであることが好ましい。さらに、
前記微粒子は、前記微細孔より小さい粒径を有するもの
であることが好ましい。さらに、前記ガス交換膜の微細
孔は、該微細孔内に前記微粒子が入り込み微粒子間によ
りガス流路が形成されているものであることが好ましい
。さらに、前記微粒子は、シリカであることが好ましい
。また、前記微粒子は、粒径0.002〜1.0μ屑の
ものであることが好ましい。さらに、前記血液抗凝固剤
は、例えば、ヘパリンである。さらに、前記ガス交換膜
が、ポリプロピレン製のものであることが好ましい。さ
らに、前記ガス交換膜の血液と接触する面の少なくとも
前記微粒子にてガス流路の横断面積を低減された前記微
細孔の付近には、水不溶性樹脂がコーティングされてい
ることが好ましい。さらに、前記水不溶性樹脂は、前記
ガス交換膜の血液と接触する面全体にコーティングされ
ていることが好ましい。また、前記ガス交換膜のガスと
接触する面の少なくとも前記微粒子にてガス流路が低減
された前記微細孔には、疎水性樹脂がコーティングされ
ていることが好ましい。さらに、前記疎水性樹脂は、例
えば、シリコーンである。 さらに、前記疎水性樹脂は
、前記ガス交換膜のガスと接触する面全体にコーティン
グされているものであることが好ましい。
さらに、上記目的を達成するものは、膜型人工肺の製造
方法において、ガス流路として貫通した微細孔を有する
多孔質ガス交換膜を内部に収納した膜型人工肺組み立て
後、該膜を人工肺の内部に微粒子の分散液を流入させ、
前記微細孔に微粒子を保持させてガス流路の横断面積を
低減し、該膜型人工肺内部に残留する分散液を除去し、
さらに血液抗凝固剤を含有する液体を人工肺内部に流入
させ前記ガス交換膜の前記微細孔を通過させて前記微粒
子に血液抗凝固剤を付着させる膜型人工肺の製造方法で
ある。
そして、前記分散液の流入は、圧力をかけて流入させる
ことが好ましい。さらに、前記多孔質ガス交換膜が、多
孔質疎水性膜であり、該多孔質疎水性膜をアルコールと
接触させて親水化処理を行った後、水を分散媒とする微
粒子の分散液を流入させるものであることが好ましい。
さらに、前記多孔質ガス交換膜として、肉厚5〜80μ
m、空孔率20〜80%、細孔径0.01〜5μmの多
孔質中空糸膜を用い、該細孔径より小さな粒径を有する
微粒子の分散液体を多孔質中空糸膜の内部または外部よ
り流入させて、多孔質中空糸膜の微細孔内に該微粒子を
流入させることが好ましい。
さらに、上記目的を達成するものは、膜を人工肺の製造
方法において、ガス流路として貫通した微細孔を有する
多孔質ガス交換膜を内部に収納した膜型人工肺組み立て
後、該膜型人工肺の内部に血液抗凝固剤を含有する微粒
子の分散液を流入させ、前記微細孔に血液抗凝固剤を保
有する微粒子を保持させてガス流路の横断面積を低減し
、該膜型人工肺内部に残留する分散液を除去する膜型人
工肺の製造方法である。
さらに、前記多孔質ガス交換膜が、多孔質疎水性膜であ
り、該多孔質疎水性膜をアルコールと接触させて親水化
処理を行った後、水を分散媒とする微粒子および血液抗
凝固剤の混合分散液を流入させるものであることが好ま
しい。
本件発明の膜を人工肺を図面に示した実施例を用いて説
明する。
第1図は本発明の一実施例の膜型人工肺の一部断面図で
あり第2図は、本発明の一実施例の膜型人工肺における
ガス交換膜の細部構造を示す拡大断面図である。そこで
、上記第1図および第2図を用いて説明する。
−11〜 本発明の膜型人工肺1は、ガス流路を形成する貫通した
微細孔3を有する多孔質ガス交換膜2を介してガス交換
を行う膜型人工肺であり、多孔質ガス交換膜2の微細孔
3に微粒子4を保持させガス流路の横断面積を低減し、
さらに該微粒子または該微粒子間に血液抗凝固剤5を保
をさせたものである。
本発明に用いられるガス交換膜2は、多孔質膜であり、
貫通する多数の微細孔3を有している。
ガス交換膜としては、肉厚5〜80μR1好ましくは1
0〜60μ11空孔率20〜80%、好ましくは30〜
60%、また微細孔の孔径は0.01〜5μM1好まし
くは0.01〜1μm程度のものが好適に使用される。
そして、第1図および第2図に示すものでは、中空糸膜
を用いている。
多孔質中空糸膜は、中空糸膜壁に貫通するガス流路を形
成する微細孔を有している。多孔質中空糸膜としては、
内径100〜1000μ11好ましくは100〜300
μmのものが好適に使用される。また、中空糸膜に限ら
す平膜状のものであってもよい。
そして、ガス交換膜2の各微細孔3には、微粒子4が保
持されており、微細孔3により形成されているガス流路
の横断面積(微細孔3をガス交換膜2の軸方向に切断し
た断面積)を低減している。より具体的に説明すると、
微細孔3の孔径より小さい粒径の多数の微粒子4が、微
細孔3内に入り込んでいる。そして、微粒子間にて極め
て細いガス流路を形成している。
そして、第2図に示すものでは、微細孔3を微粒子4を
充填させて、微粒子間にガス流路が形成されるように閉
塞したが、これに限らず、ガス交換膜2の内表面、ある
いは第4図に示すようにガス交換膜2の外表面に接着剤
を介して微粒子4を付着させて微細孔3を閉塞してもよ
いこのように、各微細孔3が微粒子4で閉塞された結果
、ガス交換膜2は、電子顕微鏡レベルでは確認できない
程度の超微細孔が微粒子4間に形成され、この超微細孔
は、ガス交換膜の内外面を貫通するガス流路を形成する
。さらに、微粒子4または微粒子間には血液抗凝固剤5
が保有されている。血液抗凝固剤の保有形態としては、
微粒子4に付着している場合、多数の微粒子に付着し微
粒子間を連結するように付着している場合、また微粒子
と接触せず微粒子間に粒状体の血液抗凝固剤が存在する
場合などが考えられる。血液抗凝固剤は、1つあるいは
複数の微粒子に付着していることが好ましく、人工肺使
用前に、血液抗凝固剤が、ガス交換膜2の微細孔内より
容易に離脱することを防止できるからである。
ガス交換膜2の材質としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、
ポリアクリロニトリル、セルロースアセテート等の疎水
性高分子が使用でき、好ましくは、疎水性高分子であり
、特に好ましくは、ポリオレフィン系樹脂であり、より
好ましくは、ポリプロピレンであり、延伸法または固液
層分離法などにより微細孔を形成させたポリプロピレン
が望ましい。
また、ガス交換膜2の微細孔3を閉塞する微粒子4の材
質としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシ
ア、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、酸化チ
タン、シリコシカ−バイト、カーボンブラック、ホワイ
トカーボン等の無機物、あるいはポリスヂレンラテック
ス、スヂレンゴム(SBR)ラテックス、ニトリルゴム
(NBR)ラテックス等の高分子ラテックスが使用でき
る。これらの材質のうち、シリカが特に好ましい。
血液抗凝固剤としては、種々の公知のものが使用できる
が、生体に対する安全性が高いヘパリンが最も好ましい
膜型人工肺1として、第1図にその一実施態様である中
空糸膜型人工肺の組み立て状態を示しである。この中空
糸膜型人工肺1は、筒状体のハウジング6と、このハウ
ジング6内全体に広がってガス交換膜2である中空糸膜
が10,000〜60,000本収納されている。そし
て、この中空糸膜は、その壁内に中空糸膜の内部と外部
を連通するガス流路を形成する多数の微細孔を有してお
り、その微細孔は、上記のように微粒子によりガス流路
の横断面積が低減されているとともに、微粒子または微
粒子間には血液抗凝固剤が保有されている。より具体的
に述べると、中空糸膜の両端部は、それぞれの開口が閉
塞されない状態で隔壁to、itによりハウジング6に
液密に固着されている。そして、この隔壁10.11に
より、ハウジング6内部は、中空糸膜外壁とハウジング
6の内壁と隔壁により形成される第1の物質移動室であ
る酸素室12と、中空糸膜内部に形成される第2の物質
移動室である血液流通用空間とに区画される。
そして、ハウジング6には、その一方の端部付近には酸
素を含むガスの流入ポート13が、多端付近には、その
流出ポート14が設けられている。
さらに、隔壁11の外側には、血液流入口29と環状凸
部25を有する流路形成部材19がネジリング23によ
り固定されており、また隔壁10の外側には、血液流出
口28と環状凸部24を有する流路形成部材18がネジ
リング22により固定されている。
そして、流路形成部材18.19の凸部24.25は、
隔壁10.11に当接しており、この凸部24.25の
外側周縁には、ネジリング22.23のそれぞれに設け
られた少なくとも2つの孔30,31,32,33.の
一方よりシール剤が充填され、流路形成部材18.19
を隔壁10.11に液密に固着している。
上記説明において、ネジリングを用いたものにて説明し
たが、これに限らす流路形成部材を直接ハウジングに高
周波、超音波などを用いて融着させてもよく、また接着
剤などを用いて接着してもよい。さらに、上記シール剤
の代わりに、シリコーンゴムなどで形成した0リングを
用いて、流路形成部材を隔壁に液密状態にシールしても
よい。
なお、上記説明において、中空糸膜内部に血液を流入さ
せ、中空糸膜の外側に酸素含有ガスを流入させるものを
用いて説明したが、これに限らず中空糸膜の外側に血液
を流入させ、中空糸膜の内部に酸素含有ガスを流入する
タイプのものでもよい。この場合は、酸素含有ガスの流
出側の流路形成部材を設ける必要はなく、隔壁端部を解
放状態としてもよい。
また、膜型人工肺の形態としては、上記の中空糸膜に限
らず平膜状のガス交換膜を積層したもの、1枚の平膜状
のガス交換膜をコイル状に巻いたもの、ジグザグ状に折
り畳んだもの等の平膜型人工肺であってよい。
さらに、ガス交換膜2の血液と接触する面の少なくとも
微粒子4にて閉塞された微細孔3には、水不溶性樹脂7
がコーティングされていることが好ましい。第3図に水
不溶性樹脂がコーティングされたガス交換膜の断面部分
を示す。このコーチイブは、ガス交換膜2が1 z(1
/ xxHg−M”以上のガスフラックスを有するよう
に、好ましくは2〜200峠/I111Hg−M2のガ
スフラックスを有するようになされていることが好まし
い。水不溶性樹脂の膜厚としては、20人〜25μM、
好ましくは、0.005〜1μUである。この水不溶性
樹脂をコーチイブするのは、血液抗凝固剤の血液中への
流出量を制御するためのものであり、長期間に渡り微量
の抗凝固剤が持続的に流出するように制御するためのも
のである。よって、この水不溶性樹脂は、微粒子4に保
有されている血液抗凝固剤5が流出できるように、例え
ば血液抗凝固剤より大きい細孔を有するようにコーチイ
ブされていることが必要である。また、水不溶性樹脂は
、前記ガス交換膜の血液と接触する面全体にコーティン
グされていてもよいが、上記目的を達成するには、微粒
子4により閉塞された微細孔3にコーチイブされていれ
ば十分である。
上記の水不溶性樹脂としては、ポリアルキルスルホン、
エチルセルロース、アクリル酸エステル系重合体、メタ
アクリル酸エステル系重合体(例えば、ポリI−IEM
A[ポリヒドロキシエチルメタクリレート])、疎水性
セグメントと親水性セグメントの両者を有するブロック
またはグラフト共重合体(例えば、HEMA−スチレン
−HE M Aのブロック共重合体、I(E M A 
−MMA [メチルメタアクリレート]のブロック共重
合体、HEMA−LMA [ラウリルメタアクリレート
]のブロック共重合体、PVP [ポリビニルピロリド
ン]−MMAのブロック共重合体)、含フツ素樹脂など
が使用できる。
好ましくは、HE M A−スチレン−HEMAのブロ
ック共重合体、HEMA−MMA[メチルメタアクリレ
ート]のブロック共重合体および含フツ素樹脂である。
含フツ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、
ボリトリフルオロエチレンン等も使用できるが、パーフ
ルオロアルキル側鎖を有するビニルモノマーを1成分と
するビニル系共重合体が、高い生体適合性、膜形成性お
よびガス透過性を有し特に好ましい。
パーフルオロアルキル側鎖を有するビニルモノマーを1
成分とするビニル系共重合体とは、任意のビニル系モノ
マーとパーフルオロアルキル側鎖を有するビニルモノマ
ーよりなる共重合体であり、好ましくは、任意のビニル
系ポリマー(すなわちホモポリマー、ブロックポリマー
、ランダムポリマー等のいずれであってもよい。)より
なる母体ブロックに、パーフルオロアルキル側鎖を有す
るビニルモノマーのホモポリマーよりなるブロックが結
合したいわゆる/l−B型ブロック共重合体である。パ
ーフルオロアルキル側鎖を有するビニルモノマーとして
は、CHy(CFy)tH,CHz(CFz)4H。
CHt CF s 、  CH2CHx (CF t 
) ? CF 3等のパーフルオロアルキル基、好まし
くはCH、CHt (CP t ) ? CF sを側
鎖として有するパーフルオロアクリレート、パーフルオ
ロメタアクリレート等である。
一方、母体ブロックを構成するビニルモノマーとしては
、例えばメチルメタアクリレート、エチルメタアクリレ
ート、ブチルメタアクリレート、2−エチルへキシルメ
タアクリレート等のアルキルメタアクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト等のアルキルアクリレート等である。また、パーフル
オロアルキル側鎖を有するビニルモノマ−を1成分とす
るビニル系ブロック共重合体において、パーフルオロア
ルキル側鎖を有するビニルモノマーよりなるポリマー分
と、共重合体を構成するその他のビニルモノマーよりな
るポリマー分との重量比は、0.25〜1.5好ましく
は、0.3〜1.2とされる。このブロック共重合体は
、主鎖内にペルオキシ結合を有する母体ブロックとなる
ビニル系ポリマーを得、次いでこのポリマーを重合開始
剤として、分散重合によりパーフルオロアクリレートを
重合させることによって得られる。
さらに、ガス交換M2のガスと接触する面の少なくとの
前記微粒子にて閉塞された前記微細孔は、疎水性樹脂8
がコーティングされていることが好ましい。第4図に疎
水性樹脂がコーティングされたガス交換膜の断面部分を
示す。疎水性樹脂をコーティングすることにより、長期
循環時における血液中の血液成分(例えば、水分、血漿
)の漏出を防止できるからである。疎水性樹脂としては
、ガス透過性を有するものが好ましく、例えばシリコー
ン、および上記のパーフルオロアルキル側鎖を有するビ
ニルモノマーを1成分とするビニル系共重合体などが好
適に使用できる。コーティングの形態としては、第4図
に示すようにガス交換膜2の微粒子4により閉塞された
微細孔3をさらに疎水性樹脂にて閉塞するようにコーテ
ィングされていることが好ましい。また、疎水性樹脂に
よる閉塞は、完全な閉塞でなく細かな細孔がおいている
ような状態でもよい。また、前記疎水性樹脂は、前記ガ
ス交換膜のガスと接触する面全体にコーティングされて
いてもよい。このコーチイブは、ガス交換膜2がI x
(1/ xxHg−M”以上のガスフラックスを有する
ように、好ましくは2〜2oojI12/MJIHg・
M2のガスフラックスを有するようになされていること
が好ましい。さらに、ガス交換膜には、上記の疎水性上
記のコーティングと前述した水不溶性樹脂のコーティン
グの両者を行うことがより好ましい。両者のコーティン
グを行なったガス交換膜の断面部分を第5図に示す。
次に、本発明の膜型人工肺の製造方法を説明する。
最初に、ガス流路を形成する貫通した微細孔を有する多
孔質ガス交換膜2を内部に収納した膜型人工肺lを組み
立て後、膜型人工肺Iの内部に微粒子4の分散液を流入
させ、微細孔3内に微粒子4を保持させ、膜型人工肺l
内部に残留する微粒子4の分散液を除去し、さらに血液
抗凝固剤5を含有する液体を人工肺内部に流入させガス
交換膜2の微細孔3を通過させて微粒子4に血液抗凝固
剤5を付着させることにより製造すことができる 第1図に示した中空糸型人工肺を用いて具体的に説明す
ると、膜型人工肺1の血液流入口29または血液流出口
28より、人工肺のガス交換膜2の内部にガス交換膜2
の微細孔3より小さい微粒子4の分散液を流入させる。
そして、この分散液の一部がガス交換膜2の微細孔3よ
り流出するように人工肺内部に流入させる。微粒子とし
ては、上記したものが使用でき、分散液としでは、微粒
子およびガス交換膜に対して安定なものであればいずれ
を用いてもよいが、例えば水、アルコール類等が好適に
使用できる。分散液における微粒子の含有蛍は、3〜4
0重量%程度が好ましい。そして、分散液に水を用いる
場合であり、かつガス交換膜が疎水性である場合は、分
散液を流す前にエタノール、イソプロパツール等のアル
コール類を分散液を流入する側のガス交換膜の表面に接
触させてガス交換膜の表面を親水化させておくことが必
要である。そして、前記分散液の流入は、圧力をかけて
流入させるものであることが好ましい。特に第1図に示
すような中空糸を人工肺においては、分散液の流出口に
おける流体流通抵抗を、例えば流出口を狭窄するなどし
て絞ることにより高くして、中空糸膜内部に圧力、例え
ば1〜3 kg/am″程度の圧力をかけることにより
ガス交換膜の微細孔に微粒子の分散液がより良好に通過
するようになる。しかしながら、あまり極端に圧力がか
かるとガス交換膜の膜構造を破壊するおそれもあるので
、中空糸膜の軸方向の分散液の流れ、つまり分散液の流
出口からの流出を確保した状態にて行うことが好ましく
、中空糸膜内部に圧力、例えば1〜3 kg7cm”程
度の圧力をかけて分散液を流入させる場合は、分散液の
流出量を20〜300cc/min−M’程度とするこ
とが好ましい。このように、ガス交換膜2に、微粒子4
の分散液を流すと、第2図に示すように分散液中に含ま
れていた微粒子4がガス交換膜2の微細孔3内に引っ掛
かり、ちょうど目詰まりを起こしたような状態となり、
微細孔3内に微粒子4が充填され、微細孔3は、微粒子
4にて閉塞される。
そして、ガス交換膜の微細孔が、微粒子にて閉塞された
後、ガス交換膜の表面部、中空糸型人工肺においては、
中空糸膜内部に残留する分散液を洗浄流体、例えば空気
、水等を人工肺内部に流通させて除去する。洗浄流体の
流通は、例えば洗浄流体に水を用いた場合において2〜
5012/min、で5〜15分間程度行うことが好ま
しい。
なお、洗浄流体の流通において、ガス交換膜の表面部、
中空糸膜においては、その内部にあまり圧力がかからな
いように流通することが好ましい。圧力がかかるとガス
交換膜の微細孔に充填した微粒子が流出するおそれがあ
るからである。
そして、ガス交換膜表面の分散液を除去した後、必要に
より空気を人工肺内部に流入して、ガス交換膜および人
工肺全体を乾燥させる。この乾燥を行うことにより、充
填する微粒子の種類により相異し、すべての種類のもの
についてではないが、微粒子の相互の固着が強くなり、
微細孔内での安定性を増加することができる場合がある
からである。この乾燥のための空気の流通は、1(1−
20012/min−M’程度で、30〜180分間程
度行うことが好ましい。 この後、血液抗凝固剤を含有
した、抗凝固剤溶液を膜型人工肺内部に流入させる。血
液抗凝固剤としては、例えばヘパリンが好適に使用でき
、溶媒としては、血液抗凝固剤を溶解あるいは分散でき
、かつガス交換膜に対して安定なものであればいずれを
用いでもよいが、例えば水、水とアルコール類との混合
液等が好適に使用できる。抗凝固剤溶液における抗凝固
剤の含有量は、0.2〜5重量%程度が好ましい。そし
て、溶媒に水を用いる場合であり、かつガス交換膜が疎
水性である場合は、抗凝固剤溶液を流す前に再度エタノ
ール、イソプロパツール等のアルコール類を分散液を流
入する側のガス交換膜の表面に接触させてガス交換膜の
表面を親水化させておくことが好ましい。
そして、抗凝固剤溶液の流入は、前記の微粒子の分散液
のようにガス交換膜の一方側より圧力をかけて流入させ
ることが好ましく、例えば膜型人工肺の血液流出口を閉
塞させた状態にて、血液流入口より抗凝固剤溶液を流入
させて、ガス交換膜の微粒子により閉塞された微細孔に
抗凝固剤溶液を通過させて、人工肺のガス流出口または
ガス流入口より抗凝固剤溶液を流出させることが考えら
れる。この場合において、抗凝固剤溶液は、人工肺に5
0〜500xQ/min−M’程度で、2〜10分間程
度行うことが好ましい。また、これに限らず微粒子の分
散液の流入の場合と同じように中空糸型人工肺において
は、分散液の流出口における流体流通抵抗を、例えば中
空糸膜の軸方向の分散液の流れ、つまり分散液の流出口
からの流出を確保した状態にて流出口を狭窄するなどし
て絞ることにより高くして、中空糸膜内部に圧力、例え
ば1〜3 kg/ax’程度の圧力をかけて抗凝固剤溶
液を流通させてもよい。さらに、この後、人工肺内部に
温風を流通させて、人工肺を乾燥させてもよい。また、
これに限らず自然に乾燥させてもよい。
このようにして、ガス交換膜の微細孔を閉塞する微粒子
に抗凝固剤を付着することができる。
抗凝固剤は、複数の微粒子に付着している場合も考えら
れる。また抗凝固剤溶液状態にては微粒子に付着してい
たが、後に抗凝固剤溶液の溶媒の揮散により、抗凝固剤
の粉体として、微粒子間に存在することも考えられる。
以上のようにして、本発明の膜型人工肺が、製造される
また、上記以外の本発明の膜型人工肺の製造法を説明す
る。
最初に、ガス流路を形成する貫通した微細孔を有する多
孔質ガス交換膜2を内部に収納した膜型人工肺lを組み
立て後、膜型人工肺Iの内部に血液抗凝固剤5を含有す
る微粒子4の分散液をゐ入させ、微細孔3内に血液抗凝
固剤5を保有する微粒子4を保持させ、膜型人工肺I内
部に残留する微粒子4の分散液を除去することにより製
造すことができる 第1図に示した中空糸型人工肺を用いて具体的に説明す
ると、膜を人工肺lの血液流入口29または血液流出口
28より、人工肺のガス交換膜2の内部に血液抗凝固剤
を含有したガス交換膜2の微細孔3より小さい微粒子4
の分散液を流入させる。そして、この分散液の一部がガ
ス交換膜2の微細孔3より流出するように人工肺内部に
流入させる。微粒子としては、上記したものが使用でき
、分散液としては、血液抗凝固剤を溶解できかつ微粒子
およびガス交換膜に対して安定なものであればいずれを
用いてもよいが、例えば水、水とアルコール類との混合
液等が好適に使用できる。分散液における微粒子の含有
量は、3〜40重量%程度が好ましい。また、分散液に
おける血液抗凝固剤の含有量は、0.2〜5重量%程度
が好ましい。
そして、分散液に水を用いる場合であり、かつガス交換
膜が疎水性である場合は、分散液を流す前にエタノール
、イソプロパツール等のアルコール類を分散液を流入す
る側のガス交換膜の表面に接触させてガス交換膜の表面
を親水化させておくことが必要である。そして、前記分
散液の流入は、圧力をかけて流入させるものであること
が好ましい。特に第1図に示すような中空糸型人工肺に
おいては、分散液の流出口における流体流通抵抗を、例
えば流出口を狭窄するなどして絞ることにより高くして
、中空糸膜内部に圧力、例えば1〜3 kg/cry’
程度の圧力をかけることによりガス交換膜の微細孔に微
粒子の分散液がより良好に通過するようになる。しかし
ながら、あまり極端に圧力がかかるとガス交換膜の膜構
造を破壊するおそれもあるので、中空糸膜の軸方向の分
散液の流れ、つまり分散液の流出口からの流出を確保し
た状態にて行うことが好ましく、中空糸膜内部に圧力、
例えば1〜3 kg/ax”程度の圧力をかけて分散液
を流入させる場合は、分散液の流出量を20〜300c
c/min・M2程度とすることが好ましい。このよう
に、ガス交換膜2に、微粒子4の分散液を流すと、分散
液中に含まれていた微粒子4がガス交換膜2の微細孔3
内に引っ掛かり、ちょうど目詰まりを起こしたような状
態となり、微細孔3内に血液抗凝固剤5を保有する微粒
子4が充填され、微細孔3は、微粒子4にて閉塞される
。そして、ガス交換膜の微細孔が、微粒子にて閉塞され
た後、ガス交換膜の表面部、中空糸型人工肺においては
、中空糸膜内部に残留する分散液を洗浄流体、例えば空
気、水等を人工肺内部に流通させて除去する。洗浄流体
の流通は、例えば洗浄流体に水を用いた場合において2
〜50d/m1n1で5〜15分間程度行うことが好ま
しい。なお、洗浄流体の流通において、ガス交換膜の表
面部、中空糸膜においては、その内部にあまり圧力がか
からないように流通することが好ましい。圧力がかかる
とガス交換膜の微細孔に充填した、微粒子が流出するお
それがあるからである。
そして、ガス交換膜表面の分散液を除去した後、必要に
より空気を人工肺内部に流入して、ガス交換膜および人
工肺全体を乾燥させる。この乾燥を行うことにより、充
填する微粒子の種類により相異し、すべての種類のもの
についてではないが、微粒子の相互の固着が強くなり、
微細孔ないての安定性を増加することができる場合があ
るからである。この乾燥のだめの空気の流通は、10−
200ff/min−M’程度で、30〜180分間程
度行うことが好ましい。
さらに、ガス交換膜2の血液と接触する面の少なくとも
微粒子4にて閉塞された微細孔3は、水不溶性樹脂がコ
ーティングされていることが好ましく、水不溶性樹脂と
しては、前記のものが使用でき、このコーチイブは、以
下のようにして行うことができる。
ガス交換膜に対して安定な溶媒に、水不溶樹脂を溶解す
る。水不溶性樹脂として、例えばポリHEMA、HEM
A−スチレン−HE M Aのブロック共重合体、HE
MA−MMAのブロック共重合体、HE M A −L
 M Aのブロック共重合体、PVP−MMAのブロッ
ク共重合体、含フツ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリトリフルオロエチレンン、パーフルオ
ロアルキル側鎖を有するビニルモノマーを1成分とする
ビニル系共重合体)を用いる場合においては、溶媒とし
て、アセトン、メチルエチルケトン、メヂルイソブヂル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノール、
エタノール、n−ブタノール、5ec−ブタノール等の
アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類
、少メチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の
エーテル類、クロロポルムなどの有機溶媒が考えられえ
る。
例えば、水不溶性樹脂として、パーフルオロアルキル側
鎖を有するビニルモノマーを1成分とするビニル系ブロ
ック共重合体を用いる場合は、このビニル系ブロック共
重合体の例えば0.5〜10重量%、好ましくは0.5
〜5重量%の溶媒溶液を作成する。溶液としては、上記
のものが使用できるが、好ましくは、ケトン類の単独あ
るいは混合溶媒、およびこれらのケトン類とアルコール
類との混合溶媒である。しかしながら、ガス交換膜上で
の溶媒の蒸発のコントロールは必要であり、例えば4/
6(容積比)のメチルエチルケトン/メチルイソブチル
ケトン、(4/6)/90(容積比)の(メチルエチル
ケトン/メチルイソブチルケトン)/エタノール等の混
合溶媒が好ましい。そして、この水不溶性樹脂溶液を、
人工肺のガス交換膜の血液接触面側に接触させる。接触
は、例えば血液流入口より上記溶液を流通させることに
より行うことができる。この溶液の流通において、あま
り微細孔内に溶液が入り込まないようにするために、溶
液流通時は、ガス交換膜の他面側(ガス流入側)のガス
流入口および流出口を閉塞した状態にて行うことが好ま
しい。このようにすることにより、ガス交換膜2の微粒
子4にて閉塞された微細孔3を含む血液に接触する面に
、水不溶性樹脂をコーティングすることができる。また
、HEMA/MMAのブロック共重合対を用いる場合に
ついても、メチルセルソルブ/メタノールのl/9(容
積比)等の溶媒を用いることにより容易にコーチイブす
ることができる。
そして、水不溶性樹脂は、微粒子4に保有されている血
液抗凝固剤5が流出できるように、例えば血液抗凝固剤
より大きい細孔を有するようにコーチイブされているこ
とが必要であり、これは、溶液中に水不溶性樹脂の濃度
を選択することにより行うことができ、上記した濃度範
囲であれば、血液抗凝固剤より大きい細孔を有するよう
にコーチイブすることができる。
さらに、ガス交換膜のガスと接触する面の少なくとも微
粒子にて閉塞され微細孔には、疎水性樹脂がコーティン
グされていることが好ましい。このコーティングは、微
細孔を閉塞するようになされていることが好ましが、完
全な閉塞でなく細かな細孔がおいているような状態でも
よい。長期循環時における血液中の血液成分(例えば、
水分、血漿)の漏出を防止できるからである。疎水性樹
脂のコーティングは、以下のようにして行うことができ
る。
疎水性樹脂を、ガス交換膜に対して安定な溶媒に溶解す
る。疎水性樹脂としては、ガス透過性を有するものが好
ましく、シリコーン、例えばジメチルシリコーオイル、
メチルフェニルシリコーンオイル、メチルクロロフェニ
ルシリコーンオイル、分岐状ジメチルシリコ−オイル、
さらに2液型RTVシリコーンゴム(例えばビニルメチ
ルシロキサンとメチルハイドロジエンシロキサンの重合
体)または1液型RTVシリコンゴムと上記のシリコー
ンオイルとの混合物等また上記のパーフルオロアルキル
側鎖を有するビニルモノマーを1成分とするビニル系共
重合体などが好適に使用できる。溶媒としては、シリコ
ーンを用いる場合は、ベンゼン、トルエン、キシレン、
ヘキサン、ジクロルメタン、メチルエチルケトン、ジフ
ルオロエタン、酢酸エチル、トリクロロエタンならびに
これら混合物等が考えられる。また、2液型RTVシリ
コ一ンゴム混合物を用いる場合は、上記溶媒中に硬化架
橋剤として白金族金属の単体、酸化物、化合物等、例え
ば塩化白金酸などを含有させることが好ましい。また、
パーフルオロアルキル側鎖を有するビニルモノマーを1
成分とするビニル系共重合体を用いる場合は、上記した
溶媒を用いることができる。パーフルオロアルキル側鎖
を有するビニルモノマーを1成分とするビニル系ブロッ
ク共重合体を用いる場合は、このビニル系ブロック共重
合体の例えば0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜
5重量%の溶媒溶液を作成する。シリコーンオイルを用
いた場合は、例えば0.1〜20重量%、好ましくは0
.5〜5重量%の溶媒溶液を作成する。
そして、この疎水性樹脂溶液を、人工肺のガス交換膜の
ガス接触側に接触させる。接触は、例えばガス流入口よ
り上記溶液を流通させることにより行うことができる。
この溶液の流通において、あまり微細孔内に溶液が入り
込まないようにするために、溶液流通時は、ガス交換膜
の他面側(血液流入側)の血液流入口および流出口を閉
塞した状態にて行うことが好ましい。このようにするこ
とにより、ガス交換膜2の微粒子4にて閉塞された微細
孔3を含むガス接触面に、疎水性性樹脂をコーティング
することができる。疎水性樹脂は、膜厚0,001〜2
5μ11好ましくは0.005〜1μm程度であること
が好ましい。
次に、実施例を挙げて本発明を説明する。
[実施例1] 内径200μm、肉厚25μm、空孔率45%、平均孔
径700人のポリプリピレン製中空糸膜約12000本
をハウジングに収納し、膜面積0.8m2の第1図に示
すような中空糸膜人工肺を作成した。この中空糸膜人工
肺の血液流入口よりエタノール100−39= xQを流入し、ついで蒸留水500峠で順次エタノール
と置換し、中空糸膜内面を親水化した。ついで粒径70
〜200人のコロイダルシリカ(8産化学社製、スノー
テックス(登録商標)(スノーテックス40.スノーテ
ックスS)の17.5重量%のコロイダルシリカ分散液
を作成した。このコロイダルシリカ分散液(分散液には
水を用いた)を、人工肺の血液流入口より中空糸膜内部
圧2kg/cm’で流入させ、血液流出口にコックを取
り付は分散液の流出量を70cc/minに調節し、1
000ccの分散液を流通させて、中空糸膜の微細孔に
微粒子を充填させた。ついで、血液流入口より、101
2/l1linの水道水を10分間流通させて、中空糸
膜内部の余剰の分散液を除去し、さらに、10012/
minの空気を吹送し、人工肺を乾燥させた。ついで、
再度人工肺の血液流入口よりエタノール100iを流入
し、ついで蒸留水500x(lで順次エタノールと置換
し、中空糸膜内面を親水化したのち、血液流入口より、
2重量%のヘパリン水溶液を100xf2/min、中
空糸膜の内部=40= から外部に10分間流通させて、コロイダルシリカにヘ
パリンを付着させた人工肺を作成した。
これを実施例1とする。得られた中空糸を人工肺の中空
糸膜を電子顕微鏡で観察したところ、微細孔は殆ど消失
していた。
[比較例] 内径200μm、肉厚25μm、空孔率45%、平均孔
径700人のポリブリピレン製中空糸膜約12000本
をハウジングに収納し、膜面積0.8m”の中空糸膜人
工肺を作成した。この中空糸膜人工肺の血液流入口より
エタノール100峠を流入し、ついで蒸留水5001L
aで順次エタノールと置換し、中空糸膜内面を親水化し
た。血液流入口より、2重量%のヘパリン水溶液をl 
OQ I (! / m in s中空糸膜の内部から
外部に10分間流通させて、中空糸膜にヘパリンを保存
させた人工肺を作成した。これを、比較例とする。
[実施例2] HEMA−MMAのA−B型ブロックコポリマー(日本
油脂社製、商品名モディパーHM18)の6電食%溶液
[溶媒には、メチルセルソルブ/メタノール(容積比1
/3)]を作成した。
この溶液150IIQを、実施例1の人工肺の血液流入
口より落差圧40cmにて流入させ、中空糸膜の血液接
触面側に上記ブロックコポリマーをコーティングした。
これを、実施例2とする。
[実施例3] 実施例1の人工肺に、(メチルメタアクリレート/ブチ
ルメタアクリレート)−パーフルオロプロピルアクリレ
ート共重合体(重量比(25:25) + 50) [
日本油脂社製、商品名モディパーF1.OO]のメチル
エチルケトン/メチルイソブヂルケトン/エタノール(
容積比4 : 6 : 90)の6重量%溶液を作成し
た。この溶液15011(2を、実施例Iの人工肺の血
液流入口より落差圧40cmにて流入させ、中空糸膜の
血液接触面側に共重合体をコーティングした。これを、
実施例3とする。
[実施例4コ 実施例Iの人工肺にジメチルシロキサンのジクロロジフ
ルオロエタン2重量%溶液を作成した。
この溶液20011Qを、実施例1の人工肺のガス流入
口より落差圧40cxにて流入させ、中空糸膜のガス接
触面側にシリコーンオイルをコーティングした。これを
、実施例4とする。
[実施例5] HEMA−MMAのA−B型ブロックコポリマー(日本
油脂社製、商品名モディパーHM 18)の6重量%溶
液U溶媒には、メチルセルソルブ/メタノール(容積比
1/3)]を作成した。
この溶液150+vf2を、実施例1の人工肺の血液流
入口より落差圧40cmにて流入させ、中空糸膜の血液
接触面側に共重合体をコーティングした。
さらに、ジメチルシロキサン/シリコンオイルのジクロ
ロジフルオロエチレン2重量%溶液を作成した。この溶
液200JIσを、実施例Iの人工肺のガス流入口より
落差圧40G!!にて流入させ、中空糸膜のガス接触面
側にシリコーンオイルをコーティングした。これを、実
施例5とする。
[実験I] 上記実施例1〜5および比較例の人工肺を用いて、第6
図に示すような回路を用いて、200峠の生理食塩水を
流1t200iQ、/minにて、循環させてヘパリン
を溶出させた。第6図における50はポンプであり、5
2はフラスコである。そして、生理食塩水中のヘパリン
濃度をヘパリン脱アミノ化分解によるアルデヒド定量法
で測定した。
その結果を第1表に示す。
尚、人工肺使用時のブライミングを想定して、上記の生
理食塩水を循環する前に、別の2001の生理食塩水を
流量200x(2/minにて5分間予備洗浄を行った
。また、人工肺のガス流入口および流出口は塩ビチュー
ブにて密閉した。
(以下、余白) 第1表 第1表に示した結果より、本発明の実施例1〜5の人工
肺では、時間の経過とともにヘノくリン濃度が除々に高
くなって行くのに対し、比較例の人工肺では、2〜4時
間の間のへ7<リン濃度が上昇するものの、それ以降は
、はとんどへ7(リン濃度は上昇していない。これは、
本発明の実施例の人工肺では、持続的にへ7くリンが血
液中に流出していることを示しており、比較例のもので
はヘパリンが持続的に流出してし)な1,1ことを示し
ている。
[実験2] 実施例1〜5および比較例の人工肺について、それぞれ
にヘパリン加牛血漿を人工肺の出口圧が2flOmmH
gになるように圧力をかけて流fi(1,54/min
で、48時間循環した。結果を第2表に示す。
(以下、余白) 第2表 [実験3] 実施例1〜5および比較例の人工肺の中空糸膜を切断し
、有効面積0.015m”のミニモジュール人工肺を作
成した。これらミニモジュールについて家兎類動静脈A
 −V Bypassを、血液流量811Q/l1li
nで行ったところ比較例の中空糸膜を用L)たミニモジ
ュールは、循環開始後約2時間でほぼ完全に中空糸膜が
閉塞したが、実施例1〜5の中空糸膜を用いたミニモジ
ュールは、ミニモジュールの圧力損失の上昇は見られず
、中空糸膜は閉塞しなかつものと思われる。
[実験4] 実施例1〜5および比較例の実施例を用し)て、ガス交
換能について SvO,=65±5%。
Hg b =12.19/dQ、 BE= 11EQ/
12.PVCO2−46±3 xxHg、 Temp3
7±0.5℃の静脈血につし)て、Q B= 0.3,
0.6.0.8Q/min、 V /Q = 1.0に
て、酸素交換能、炭酸ガス除去能の測定を行ったところ
、ガス交換能に差は見られなかった。
[発明の作用] 48一 本件発明の膜型人工肺の作用を、第1図の膜型人工肺を
用いて説明する。
本件発明の膜型人工肺は、体外循環回路中に取り付けら
れ、血液は、膜型人工肺1の血液流入口より膜型人工肺
1内に入り、ガス交換膜2に接触し、二酸化炭素が除去
され、酸素が添加されて、血液流出口より流出する。そ
して、このとき本発明の膜型人工肺では、ガス交換膜の
微細孔が微粒子により閉塞されているとともに、その微
粒子は血液抗凝固剤を保有いているため、微細孔内に血
液中の水分が流入することにより、その水分中に血液抗
凝固剤が溶出し、その溶出は持続的に連続し、ガス交換
膜表面部にての血栓を発生を長期にわたり防止する。
[発明の効果] 本発明の膜型人工肺は、ガス流路を形成する貫通した微
細孔を有する多孔質ガス交換膜を介してガス交換を行う
膜型人工肺であって、該多孔質ガス交換膜の微細孔に微
粒子を保持させてガス流路の横断面積を低減し、さらに
該微粒子または該微粒子量に血液抗凝固剤を保有させた
ものであるので、微細孔内に血液中に水分が流入するこ
とにより、その水分中に血液抗凝固剤が溶出し、その溶
出は持続的に連続し、ガス交換膜表面部にての血栓を発
生を長期にわたり防止でき、よって少ないヘパリン投与
量にて体外循環を行うことができる。
さらに、前記ガス交換膜の血液と接触する面の少なくと
も前記微粒子を保持する前記微細孔の付近には、水不溶
性樹脂がコーティングされていれば、血液抗凝固剤の溶
出がより微量となり、より長期に渡り抗凝固剤を血液中
に放出することができる。
さらに、前記ガス交換膜のガスと接触する面の少なくと
も前記微粒子を保持する前記微細孔に、疎水性樹脂がコ
ーティングされていれば、長期間循環しても、血液中の
血漿成分が溶出することがなく好ましい。
さらに、本発明の膜型人工肺の製造方法は、ガス流路を
形成する貫通した微細孔を有する多孔質ガス交換膜を内
部に収納した膜型人工肺組み立て後、該膜型人工肺の内
部に微粒子の分散液を流入させ、前記微細孔内に微粒子
を充填し、該膜型人工肺内部に残留する分散液を除去し
、さらに血液抗凝固剤を含有する液体を人工肺内部に流
入させ前記ガス交換膜の前記微細孔を通過させて前記微
粒子に血液抗凝固剤を付着させるものであるので、上記
本発明の膜型人工肺を容易に製造することができる。
さらに、本発明の膜型人工肺の製造方法は、ガス流路を
形成する貫通した微細孔を有する多孔質ガス交換膜を内
部に収納した膜型人工肺組み立て後、該膜型人工肺の内
部に血液抗凝固剤を含有する微粒子の分散液を流入させ
、前記微細孔内に微粒子を充填し、該膜型人工肺内部に
残留する分散液を除去するものであるので、上記本発明
の膜型人工肺を容易に製造することができる。
=51− 断面図であり、第2図ないし第5図は、本発明の一実施
例の膜型人工肺におけるガス交換膜の細部構造を示す拡
大断面図であり、第6図は、本発明の膜型人工肺の実験
に用いた回路を示す図面である。
1・・・・・膜型人工肺   2・・・・・ガス交換膜
3・・・・・微細孔     4・・・・・微粒子5・
・・・・血液抗凝固剤  7・・・・・水不溶性樹脂8
・・・・・疎水性樹脂

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ガス流路として貫通した微細孔を有する多孔質ガ
    ス交換膜を介してガス交換を行う膜型人工肺であって、
    該多孔質ガス交換膜の微細孔に微粒子を保持させてガス
    流路の横断面積を低減し、さらに該微粒子または該微粒
    子間に血液抗凝固剤を保有させたことを特徴とする膜型
    人工肺。 (2)前記ガス交換膜は、肉厚が5〜80μmであり、
    細孔直径0.01〜5μmの微細孔を有するものである
    特許請求の範囲第1項に記載の膜型人工肺。 (3)前記ガス交換膜が、中空糸膜である特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の膜型人工肺。 (4)前記中空糸膜は、内径100〜1000μmのも
    のである特許請求の範囲第3項に記載の膜型人工肺。 (5)前記微粒子は、前記微細孔より小さい粒径を有す
    るものである特許請求の範囲第1項ないし(6)前記ガ
    ス交換膜の微細孔は、該微細孔内に前記微粒子が入り込
    み微粒子間によりガス流路が形成されているものである
    特許請求の範囲第5項に記載の膜型人工肺。 (7)前記微粒子は、シリカである特許請求の範囲第1
    項ないし第6項のいずれかに記載の膜型人工肺。 (8)前記微粒子は、粒径0.002〜1.0μmのも
    のである特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか
    に記載の膜型人工肺。 (9)前記血液抗凝固剤は、ヘパリンである特許請求の
    範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の膜型人工肺
    。 (10)前記ガス交換膜が、ポリプロピレン製のもので
    ある特許請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記
    載の膜型人工肺。 (11)前記ガス交換膜の血液と接触する面の少なくと
    も微粒子にてガス流路の横断面積を低減された前記微細
    孔の付近には、水不溶性樹脂がコーティングされている
    特許請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載
    の膜型人工肺。 (12)前記水不溶性樹脂は、前記ガス交換膜の血液と
    接触する面全体にコーティングされているものである特
    許請求の範囲第11項に記載の膜型人工肺。 (13)前記ガス交換膜のガスと接触する面の少なくと
    も前記微粒子にてガス流路が低減された前記微細孔には
    、疎水性樹脂がコーティングされている特許請求の範囲
    第1項ないし第12項のいずれかに記載の膜型人工肺。 (14)前記疎水性樹脂が、シリコーンである特許請求
    の範囲第13項に記載の膜型人工肺。 (15)前記疎水性樹脂は、前記ガス交換膜のガスと接
    触する面全体にコーティングされているものである特許
    請求の範囲第13項または第14項に記載の膜型人工肺
    。 (16)膜型人工肺の製造方法において、ガス流路とし
    て貫通した微細孔を有する多孔質ガス交換膜を内部に収
    納した膜型人工肺組み立て後、該膜型人工肺の内部に微
    粒子の分散液を流入させ、前記微細孔に微粒子を保持さ
    せてガス流路の横断面積を低減し、該膜型人工肺内部に
    残留する分散液を除去し、さらに血液抗凝固剤を含有す
    る液体を人工肺内部に流入させ前記ガス交換膜の前記微
    細孔を通過させて前記微粒子に血液抗凝固剤を付着させ
    ることを特徴とする膜型人工肺の製造方法。 (17)前記分散液の流入は、圧力をかけて流入させる
    ものである特許請求の範囲第16項に記載の膜型人工肺
    の製造方法。 (18)前記多孔質ガス交換膜が、多孔質疎水性膜であ
    り、該多孔質疎水性膜をアルコールと接触させて親水化
    処理を行った後、水を分散媒とする微粒子の分散液を流
    入させるものである特許請求の範囲第16項または第1
    7項に記載の膜型人工肺の製造方法。 (19)前記多孔質ガス交換膜として、肉厚5〜80μ
    m、空孔率20〜80%、細孔径0.01〜5μmの多
    孔質中空糸膜を用い、該細孔径より小さな粒径を有する
    微粒子の分散液体を多孔質中空糸膜の内部または外部よ
    り流入させて、多孔質中空糸膜の微細孔内に該微粒子を
    流入させるものである特許請求の範囲第16項ないし第
    18項のいずれかに記載の膜型人工肺の製造方法。 (20)前記微粒子が、シリカである特許請求の範囲第
    16項ないし第19項のいずれかに記載の膜型人工肺の
    製造方法。 (21)膜型人工肺の製造方法において、ガス流路とし
    て貫通した微細孔を有する多孔質ガス交換膜を内部に収
    納した膜型人工肺組み立て後、該膜型人工肺の内部に血
    液抗凝固剤を含有する微粒子の分散液を流入させ、前記
    微細孔に血液抗凝固剤を保有する微粒子を保持させてガ
    ス流路の横断面積を低減し、該膜型人工肺内部に残留す
    る分散液を除去することを特徴とする膜型人工肺の製造
    方法。 (22)前記分散液の流入は、圧力をかけて流入させる
    ものである特許請求の範囲第21項に記載の膜型人工肺
    の製造方法。 (23)前記多孔質ガス交換膜が、多孔質疎水性膜であ
    り、該多孔質疎水性膜をアルコールと接触させて親水化
    処理を行った後、水を分散媒とする微粒子および血液抗
    凝固剤の混合分散液を流入させるものである特許請求の
    範囲第21項または第22項に記載の膜型人工肺の製造
    方法。 (24)前記多孔質ガス交換膜として、肉厚5〜80μ
    m、空孔率20〜80%、細孔径0.01〜5μmの多
    孔質中空糸膜を用い、該細孔径より小さな粒径を有する
    微粒子の分散液体を多孔質中空糸膜の内部または外部よ
    り流入させて、多孔質中空糸膜の微細孔内に該微粒子を
    流入させるものである特許請求の範囲第21項ないし第
    24項のいずれかに記載の膜型人工肺の製造方法。 (25)前記微粒子が、シリカである特許請求の範囲第
    21項ないし第24項のいずれかに記載の膜型人工肺の
    製造方法。
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