JPH09500899A - 放射性核種錯体を製造するためのトリス(イソニトリル)銅(▲i▼)サルフェート - Google Patents

放射性核種錯体を製造するためのトリス(イソニトリル)銅(▲i▼)サルフェート

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ザ・デュポン・メルク・ファーマシュウティカル・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体および放射性核種イソニトリル配位錯体、例えば[99mTc(1−イソシアノ−2−メトキシ−2−メチルプロパン)6+を製造するための合成方法におけるその使用。配位錯体は、放射線医薬イメージング剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 放射性核種錯体を製造するためのトリス (イソニトリル)銅(I)サルフェート 発明の分野 本発明は、放射線医薬イメージング剤(radio pharmaceutical imaging agent s)、特にTc−99mイソニトリル錯体を製造するための方法、化合物および処方 に関する。 発明の背景 放射線医薬として有用な多数の放射性核種のイソニトリル錯体は、Jonesらの 米国特許第4,452,774号に記載されている。この錯体は、心臓組織の可視化、肺 中の血栓の存在および別のタイプの血液潅流欠陥の検出、肺機能の研究、腎臓の 排泄の研究、並びに骨髄および肝胆汁管系のイメージングに有用であると記載さ れている。しかしながら実際は、単純な炭化水素イソニトリル配位子を含むこれ らの錯体では、ヒトの肺および肝臓での摂取量が幾分高くなる。例えば、Holman らのJ.Nucl.Med.25,1380(1984)を参照。この摂取量は、心臓組織の可視化 を妨げることがある。 肺および肝臓での摂取量の問題は、米国特許第4,735,793号および同第4,872,5 61号にJonesらにより記載されているイソニトリル錯体を使用することによって 部分的に克服することができる。これらのエステルまたはアミドイソニトリル錯 体では、一般に肺および肝臓の浄化値がより良好であり、このためより迅速なま たはより高いコントラストの画像形成が可能である。より優れた一連のエーテル 置換されたイソニトリル錯体は、米国特許第4,988,827号にBergsteinおよびSubr amanyanにより記載されている。これらのエー テル置換されたイソニトリル錯体は、インビボで詳細に評価されてきた。テクネ チウム−99m(Tc-99m)エーテル置換されたイソニトリル錯体の臨床評価は、K ahnらのCirculation 79,1282-1293(1989);IskandriamらのAmer.J.Cardiol, 64,270〜275(1989);およびChristianらのCirculation 83,1615〜1620(1991) に報告されている。 Tc−99mイソニトリル錯体製造用の凍結乾燥されたキットを工業的な製造のた めに方法を改善することは、イソニトリル配位子の揮発性のため複雑であった。 Carpenter,Jrらは、米国特許第4,894,445号で非放射性物質、例えばCu、Mo、Pd 、Co、Ni、Cr、AgおよびRhのイソニトリル付加物を合成することによってこの問 題の解決法を記載している。金属イソニトリル付加物は、適切な媒体中で放射性 物質と合わせたときに、金属が放射性物質によって置き換わり、所望の放射線医 薬を形成するように選ばれる。記載されている銅錯体は、ビス(イソニトリル) フェナントロリンおよびテトラキス(イソニトリル)錯体である。多くのこのよ うな付加物は、高められた温度で所望の金属放射性核種(例えば、Tc−99m)と 反応し、比較的急速に放射線医薬を形成する。しかしながら、加熱を必要とする ため、病院環境では不便で取り扱いにくい。 Iqbalらは、米国特許第4,885,100号で、BF4、PF6、ClO4、I、Br、Cl、および CF3COO、から選ばれるアニオンとのトリス(イソニトリル)銅(I)付加物を記 載している。これらの付加物は、放射性核種、例えばTc−99mと反応し、Carpen ter,Jr.らによって記載されている錯体より、室温でより速く放射線医薬を製 造できる。しかしながら、Iqbalらにより記載されている技術は、忙しい病院環 境で実 際に役立つのに十分な短い時間では、Tc−99m−イソニトリル錯体の十分高い収 率は得られない。 従って、容易で、有効で、そしてコスト的に効率の良い試薬および放射性核種 錯体の製造法が必要である。 発明の概要 従って、本発明の一態様としては、ほぼ室温で、高収率で、放射性核種イソニ トリル錯体を急速合成するのに有用な、トリス(イソニトリル)銅(I)サルフ ェート錯体がある。 本発明の別の態様としては、 (a)1当量のテトラキス(アセトニトリル)銅(I)サルフェートを6当量の イソニトリル配位子と反応させ、そして (b)トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体の固体を単離する: ことからなる、トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体の製造法があ る。 本発明の第三の態様としては、溶媒中でイソニトリル配位子の銅(I)サルフ ェート錯体を放射性核種と反応させて、銅を放射性核種と置き換え、これによっ て配位錯体を形成することからなる、イソニトリル配位子と放射性核種の配位錯 体の製造法がある。 本発明の第四の態様としては、上記のようなトリス(イソニトリル)銅(I) サルフェート錯体、放射性核種とイソニトリル配位子の錯体を形成するのに十分 な量の、運搬剤(transfer agent)および放射性核種を還元することができる還 元剤からなる、放射性核種とイソニトリル配位子の錯体を製造するための、滅菌 された、非発熱性キットがある。 好ましい実施態様の詳述 本発明の一態様は、放射線医薬診断用造影剤の製造に有用なトリス(イソニト リル)銅(I)サルフェート錯体である。一般に、造影剤の製造にトリス(イソ ニトリル)銅(I)サルフェート錯体を使用することは、先行技術よりもより容 易で、有効であり、そして収率がより高い。 本発明のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体は、いずれのイソ ニトリル配位子を使用しても製造することができる。イソニトリル配位子の例に は、式CNR(式中、Rは、1〜30の炭素原子の有機基であり、これは脂肪族また は芳香族であることができ、そして帯電しうるかまたは帯電しない種々の基で置 換されうる)を有するものが含まれる。芳香族のR基には、フェニル、トリル、 キシリル、ナフチルおよびビフェニルが含まれ、それぞれ場合によりハロゲン、 ヒドロキシ、ニトロ、1〜15個の炭素原子のアルキル、1〜15個の炭素原子のア ルキルエーテル、および1〜15個の炭素原子のアルキルエステルを含むことがで きる。脂肪族のR基には、アルキル、好ましくは1〜20個の炭素原子を含むもの 、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチ ル、イソブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、ドデシル、およびステア リル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルを含むことができ、それぞ れ場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、1〜10個の炭素原子のアルキル 、1〜10個の炭素原子のアルキルエーテルおよび1〜10個の炭素原子のアルキル エステルで置換されうる。適切なイソニトリル配位子の特別な例は米国特許第4, 452,774号、同第4,735,793号、同第4,872,561号および同第4,988,827号に 見ることができ、これらは参照により本明細書に組み込まれるものとする。 本発明の好ましいトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェートは、式(I) [Cu(CNR)3]2[SO4] (I) [式中、Rは1〜20個の炭素原子のアルキルであるか、または式(II)または( IIA): (式中、Aは、直鎖または分枝アルキル基であり、R1およびR2はそれぞれ独立し て直鎖または分枝アルキル基であるか、または一緒になって直鎖または分枝アル キレン基であるが、但し (1)Aおよび式(II)中のR1の炭素原子の総数は4〜6であり、但し炭素原子 の総数が6である時は、イソニトリル基に対してベータ位の炭素原子は第4級炭 素であり、 (2)A並びに式(IIA)中のR1およびR2の炭素原子の総数は4〜9である)] によって示される。 最も好ましい硫酸塩は、イソニトリル配位子が、メトキシイソブチルイソニト リル(MIBI)、すなわち、Rがメトキシイソブチル基であるものである。この化 合物、トリス(MIBI)銅(I)サルフェートは、そのIUPAC名で、トリス(1− イソシアノ−2−メトキシ−2−メチルプロパン)銅(I)サルフェートによっ ても知られており、以下に[Cu(MIBI)3]2[SO4]と表わす。 本発明のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体は、米 国特許第4,885,100号にIqbalらにより開示されたトリス(イソニトリル)銅(I )付加物よりも水溶性が大きい。Iqbalらの付加物には、BF4、PF6、ClO4、I、B r、ClおよびCF3COOから選ばれるアニオンが含まれ、アニオンの水溶性が限定さ れているため、または錯体上に電荷がないため、水中の最大溶解度が2〜3mg/ mLであるカチオン性または中性錯体として存在する。これに対して、本発明の硫 酸塩錯体は、例えば[Cu(MIBI)3]2[SO4]の場合、2〜3mg/mLを超える、好まし くは100mg/mLを超える水溶解度を示す。 本発明の別の態様は、上記トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体 の製造法である。硫酸塩錯体は、テトラキス(アセトニトリル)銅(I)サルフ ェート、すなわち[Cu(CH3CN)4]2[SO4]中のアセトニトリル分子を、式CNR(式中 、Rは上記の通り)のイソニトリル配位子と交換することによって合成すること ができる。 [Cu(CH3CN)4]2[SO4]は、硫酸銅(II)、1当量を超える銅粉末および8当量を 超えるアセトニトリルの混合物を加熱することによって、その場で製造すること ができる。適切な有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、塩化メチレンま たはクロロホルム中、約0℃で、1当量の[Cu(CH3CN)4]2[SO4]に対して、6当量 のイソニトリル配位子を添加して、定量的に[Cu(CNR)3]2[SO4]を得る。反応式1 および2は、反応段階をまとめたものである。 CUSO4・xH2O+CU°+CH3CN→[Cu(CH3CN)4]2[SO4] (1) [Cu(CH3CN)4]2[SO4]+6CNR→[Cu(CNR)3]2[SO4] (2) 粗トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体生成物を、得られた溶液 から濾過し、揮発物を蒸発させ、ジエチルエーテルを添加してアセトンから沈殿 させることによって単離する。次いで、引 き続き生成物を熱アセトンから再結晶させる。 本発明の別の態様は、イソニトリル放射性核種配位錯体の製造法である。放射 性核種は、Tc、Ru、Co、Pt、Fe、Os、Ir、W、Re、Cr、Mo、Mn、Ni、Rh、Pd、Nb またはTaの放射性同位体である。好ましくは、放射性核種は、Tc-99mである。 放射性標識化(radiolabelled)イソニトリル錯体は、溶媒中で銅イソニトリル 錯体を放射性核種と混合し、銅を放射性核種と置き換え、配位錯体を形成するこ とによって製造する。溶媒の例には、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル ムアミド、メタノール、エタノール、1−もしくは2−プロパノール、アセトン またはアセトニトリルが含まれる。好ましくは、溶媒は水または生理食塩水であ る。反応温度は、室温から還流温度またはそれ以上の範囲であることができる。 好ましくは、反応はほぼ室温で実施する。放射性標識化イソニトリル錯体は、分 離することができ、比較的短い反応時間の後では、比較的高い収率で得られる。 テクネチウムの場合、Tc−99mイソニトリル錯体は、一定量のトリス(イソニ トリル)銅(I)サルフェート、一定量の運搬剤および一定量の還元剤(水性媒 体中でパーテクネテート(99mTcO4-)を還元することができる)を放射性標識化 イソニトリル錯体を形成するのにそれぞれ十分な量で混合することによって製造 するのが好ましい。成分の添加は、任意の順序で行うことができる。場合により 、放射性標識化イソニトリル錯体の形成を促進するの十分な量のシクロデキスト リンを、パーテクネテートの添加前に加えることができる。また、場合により、 医薬的に許容しうる緩衝剤、例えばクエン酸塩、燐酸塩、または凍結乾燥助剤、 例えばマルトールもしくはマ ルトースまたは両方を添加することができる。好ましくは、トリス(イソニトリ ル)銅(I)サルフェートの量は、約0.1mg〜約100mgであり、運搬剤の量は約0. 05mg〜約5mgであり、還元剤の量は約5μg〜約5mgであり、場合により加えら れるシクロデキストリンの量は約1mg〜約100mgであり、場合により加えられる 緩衝剤の量は約0.1mg〜25mgであり、そして場合により加えられる凍結乾燥助剤 の量は1重量%〜10重量%である。 好ましくは、運搬剤は、システイン塩酸塩またはその塩である。システインの アルキルエステル、例えばシステインメチルエステル(CME)およびシステイン エチルエステル(CEE)もまた好ましい。CMEは最も好ましい。 本発明に有用なある種のイソニトリル配位子は、還元剤として作用することが でき、還元剤を添加する必要がなくなる。付加的な還元剤は、反応速度を高める のが必要なまたは望ましい時に使用される。還元剤の例は、第一スズ塩、例えば 塩化第一スズ二水和物、ホルムアミジンスルフィン酸、亜ジチオン酸ナトリウム 、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシアミン、アスコルビン酸等である。 また、標識化反応に含まれうるシクロデキストリンの例は、ガンマーシクロデ キストリンである。 シクロデキストリンは、その疎水性の空隙またはポケットで反応物をプレオー ガニゼーション(preorganization)して、反応速度を高めるよう機能すると考 えられている。 反応は、使用する特定の試薬および使用する条件に依存して、一般に約1分〜 約2時間で完了する。本発明の方法によって製造される放射性核種イソニトリル 配位錯体の収率は、約26℃の反応温度で 約15分後では約71%〜約85%であり、約26℃で35分の反応時間後では、約87%〜 約95%の範囲である。15分で得られる収率は、Iqbalらの米国特許第4,885,100号 に開示されている技術を使用して30分で得られる最良のものよりも上回っている 。 例えば、適切な量の[Cu(MIBI)3]2[SO4]、システイン塩酸塩(運搬剤として) および還元剤の塩化第一スズ二水和物を室温で99mTcO4 -と反応させる時には、99 m Tc(MIBI)6+の収率は15分で約71〜76%の範囲であり、35分で約87%に達する。 システインのエステルを運搬剤として使用する場合、Tc−99mイソニトリル錯 体のより高い収率が得られる。例えば、室温で適切な量の[Cu(MIBI)3]2[SO4]、 システインエチルエステル塩酸塩および塩化第一スズ二水和物を99mTcO4 -と反応 させると、15分で99mTc(MIBI)6+の約74%の収率が得られ、35分で約90%となる 。室温で、適切な量の[Cu(MIBI)3]2[SO4]、システインメチルエステル塩酸塩お よび塩化第一スズ二水和物を99mTcO4 -と反応させると、15分で99mTc(MIBI)6+の 約85%の収率が得られ、35分で約91%となる。ガンマーシクロデキストリンが、 適切な量の[Cu(MIBI)3]2[SO4]、システインメチルエステル塩酸塩および塩化第 一スズ二水和物の混合物に含まれる場合、室温で99mTcO4 -と反応すると、15分で99m Tc(MIBI)6+の約78%の収率が得られ、35分で約95%となる。 本発明の放射性核種およびイソニトリル配位子の錯体を製造するためのキット は、滅菌されおよび発熱性物質を含まず、そして放射性核種とイソニトリル配位 子の錯体を形成するのにそれぞれ十分な量の、トリス(イソニトリル)銅(I) サルフェート錯体、運搬剤および放射性核種を還元するための還元剤からなる。 場合により、こ のキットにはシクロデキストリン、緩衝剤、凍結乾燥助剤またはそれらの任意の 組み合わせが含まれうる。好ましくは、このようなキットには、約0.1〜約100mg のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体、約0.05〜約5mgの運搬剤 、約0.005〜約5000mgの還元剤および、場合により約1〜約100mgのシクロデキス トリン、0.1〜25mgの緩衝剤または1〜10重量%の凍結乾燥助剤が含まれる。ま た、可能ならば貯蔵を容易にするためにキットの内用物を凍結乾燥するのが好ま しい。凍結乾燥が不可能な場合、キットを冷凍して貯蔵することができる。成分 は、密閉された、非発熱性の滅菌容器中に入れるのが好ましい。 ここで、本発明を以下の特定の非限定的な実施例を参照して、さらに詳細に説 明する。 実施例 分析方法 高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)および薄層クロマトグラフィー(TLC) を使用して、Tc−99m標識化された生成物の放射化学純度(RCP)を決定した。 放射化学純度は、放射性核種イソニトリル錯体のパーセント収率に反映される。 以下に記載した標識化する反応混合物のアリコートをWhatman C18逆相薄層ク ロマトグラフィープレート上でクロマトグラフィーにかけ、40%アセトニトリル 、30%メタノール、20%0.5M酢酸アンモニウムおよび10%テトラフドロフラン 溶媒系を用いて展開した。パーテクネテートおよび放射性核種イソニトリル錯体 から製造した99mTc標識化する種は、この系中で標識化反応の副生物として形成 されたコロイド状物質から分離される。放射性分析肝HPLCは、 μBondapak C18(4.6mm×250mm)カラム(Waters Associates)上で実施した。 溶媒AI00%(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸が700:300:1)から溶 媒B 100%(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸が100:900:1)を直線勾 配で10分かけて流速1.5mL/分で、カラムを溶離し、溶媒B 100%で1分間保持 し、次いで溶媒A 100%に戻した。以下の実施例中のRCP、コロイドおよび補正 されたRCPデータは、TLCにより測定された三つのコロイド値の平均について補正 されたHPLCからの二つのRCP値の平均から決定した、すなわち%補正されたRCP= [(100−%コロイド(TLCによる))/100](%RCP(HPLC))である。 実施例1 米国特許第4,885,100号に記載された技術の多変量パラメトリック分析 経験的な証拠によると、米国特許第4,885,100号中にIqbalらにより記載された 技術では、忙しい病院環境で実際に役立つのに十分短い時間でTc−99m−イソニ トリル錯体の十分に高い収率は得られないことがわかった。詳細な多変量パラメ トリック分析を基準にすると、Iqbalらの技術ではTc−99mイソニトリル錯体[99 m TC(MIBI)6]+の最大収率は、10分および30分の時点でそれぞれ30%および68%し か得られないということがわかった。 調査を、市販入手可能なソフトウエアパッケージRSDiscover(Bolt Beranek & Newman,Cambridge,MA)を使用して統計的手法により行うことが立案された 。5個の因子、32回の実験、FaceCentered Cubic designを使用した。因子には [Cu(MIBI)3][BF4]のレベル、塩化第一スズ二水和物のレベル、システイン塩 酸塩水和 物のレベル、マンニトールのレベルおよびpHが含まれ、表1に示した。クエン酸 ナトリウム二水和物緩衝成分を固定した。各因子について選んだ三つのレベルは :[Cu(MIBI)3][BF4]0.5、1.25および2.0mg/バイアル;塩化第二スズ10、10 5および200μ/バイアル;システイン3、7.5および12mg/バイアル;マンニト ール5、15および25mg/バイアル並びにpH3、4.5および6であった。表1に示 したような成分マンニトール、システイン塩酸塩水和物、[Cu(MIBI)3][BF4]、塩 化第二スズ二水和物の必要量およびクエン酸ナトリウム二水和物の一定量を、ア ルゴンパージされた脱イオン水を使用して、10.0mL容積測定フラスコ中で溶解し 、pHを調節し、そしてマークまで希釈した。得られた溶液1.0mLをそれぞれ三つ のバイアルに分配し、次いでこれを26℃の温度に制御された水浴に置いた。1.8 重量%生理食塩水中に調製されたNa99mTcO4 -溶液(99Mo/99Tc放射性核種発生機 から得られた50mCi/mL)1.0mLを各バイアルに添加した。10分および30分での生 成物[99mTc(MIBI)6+の収率を上記TLCおよびHPLC法により決定した。二つのバ イアルをTLCおよびHPLCの両方で分析し、三番目のバイアルはTLCによってのみ分 析した。データを表2に示した。 [99mTc(MIBI)6]+データの補正された%RCPは、実験計画中の応答として入って いる。次いで、データをRSDiscoverでモデル化した。10分の[99mTc(MIBI)6]+の 収率(表3)および30分の[99mTc(MIBI)6]+の収率(表4)の得られたモデルに ついての分散の解析(ANOVA)の表を以下に示す。表3および4では、M=マン ニトール、CY=システイン、MI=[Cu(MIBI)3][BF4]、T=SnCl2・2H2O、そしてp =pHである。 ANOVA表は、10分の[99mTc(MIBI)6+収率データについて、データにおけるばら つきの75%を説明するモデルを得ることができることを示している。30分の[99m Tc(MIBI)6]+収率データについては、ばらつきの79%を説明する同様のモデルを 得ることができた。 これらのモデルを使用して、米国特許第4,885,100号にIqbalらにより開示され た方法論および試薬を使用して、予想された[99mTc(MIBI)6]+の最大収率は、10 分で31%、30分で75%であった。予想される最大での5個の因子の値は、[Cu(MI BI)3][BF4]=1.9 mg、SnCl2・2H2O=192μg、PH=6、マンニトール=5mgおよびシステイン=3m gであった。この処方物を試験したとき、10分で30%の収率、そして30分で68% の収率が得られた。観察された収率は、予想した収率より僅かに低かったが、充 分に予想した値の標準偏差内であった。 実施例2 [Cu(MIBI)3]2[SO4]・0.5アセトンの合成 CuS04・5H2O(24.5g、98.1ミリモル)、金属銅(12.6g、198ミリモル)を、 窒素雰囲気下で500mLシュレンクフラスコ中に置き、次いで窒素分散されたアセ トン200mLおよび窒素分散されたアセトニトリル75mLを置いた。反応混合物を窒 素下で1.5時間還流し、次いで氷浴で冷却した。多量の白色結晶質固体が形成さ れた。次いで2−メトキシイソブチルイソニトリル(MIBI)(66.6g、588ミリ モル)を2時間にわたって滴加した。反応混合物を室温まで暖めるにまかせ、12 時間撹拌した。シュレンク技術を使用して過剰の金属銅を濾別し、緑色のろ液か ら揮発物を蒸発させた。黄緑色のシロップ状の残留物を、再少量(〜200mL)の アセトン(B2O3から蒸留し、脱気したもの)に溶解し、次いで無水ジエチルエー テル400mLを激しく撹拌しながら滴加した。灰色がかった白色の固体が沈殿し、 中程度のシュレンクフィルター上で単離し、次いで真空下で乾燥した。粗生成物 をアルゴングローブボックス中で再少量の熱アセトンから3回再結晶して、白色 の結晶質固体(15.0g、16.1ミリモル)を得た。1H NMR(CDCl3、270MHz)のス ペクトルデータは以下の通りである:3.58(s、12H、CH3)、3.20(s、18H、O CH3)、2.12(s、3H、アセトン)、1.24(s、36H、CH3)。C37.5H69N6O10.5SC U2につ いての計算された元素分析は、%C、48.37;%H、7.47;%N、9.03;%Cu、1 3.65であり、実験値は%C、48.56;%H、7.43;%N、8.79;%Cu、13.4であ った。 実施例3〜5 [99mTc(MIBI)6+の収率におけるトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェー トおよび運搬剤の効果 表5に示したような[Cu(MIBI)3]2[SO4]・0.5アセトンおよびシステイン塩酸塩 水和物の量を、マンニトール0.27ミリモル、クエン酸ナトリウム二水和物0.17ミ リモルおよび塩化第一スズ二水和物0.009ミリモルと一緒に10.0mLの容積測定用 フラスコ中で、アルゴン分散した脱イオン水を使用して溶解し、pHを調節し、そ してマークまで希釈した。得られた溶液1.0mLをそれぞれ三つのバイアルに分配 し、次いでこれを26℃に温度制御された水浴中に置いた。実施例1で製造したNa99m TcO4溶液1.0mL(50mCi/mL)を各バイアルに添加し、そして補正された%RCPを 15および35または40分のいずれかで測定した。データを表5に示す。 結果は、より溶解性の硫酸塩[Cu(MIBI)3]2[SO4]を使用することによって達成 できる、より高濃度の[Cu(MIBI)3]+を使用する効果を示している。[99mTc(MIBI)6 ]+の15分の収率は、Iqbalらの米国特許第4,885,100号に開示されている技術を 使用して得られたものより、著しく増加した。事実、15分の収率は、先行技術を 使用して30分で得られるものよりも優れている。また、システインレベルが増加 することによって、収率における有益な効果があり、その結果、実施例5の条件 下では、35分の定温放置後に、[99mTc(MIBI)6]+の87%の収率を得ることができ る。 実施例6および7 [99mTc(MIBI)6]+Pの収率におけるシステインアルキルエステルの効果 表6に示したような量の[Cu(MIBI)3]2[SO4]・0.5アセトンおよびシステインメ チルエステル塩酸塩(CME)またはシステインエチルエステル塩酸塩(CEE)のい ずれかを、マンニトール0.27ミリモル、クエン酸ナトリウム二水和物0.17ミリモ ルおよび塩化第一スズ二水和物0.009ミリモルと一緒に10.0mLの容積測定用フラ スコ中で、アルゴン分散した脱イオン水を使用して溶解し、pHを調節し、そして マークまで希釈した。得られた溶液1.0mLをそれぞれ三つのバイアルに分配し、 次いでこれを26℃に温度制御された水浴中に置いた。実施例1で製造したNa99mT cO4溶液(50mCi/mL)1.0mLを各バイアルに添加し、反応を15および35分でモニ ターした。データを表6に示す。 結果は、運搬剤としてシステインをシステインのアルキルエステルで置き換え る有益な効果を示している。収率の改善のほとんどは、99mTcコロイド副生物が 形成する量を著しく少なくすることによる。85%の高さの収率は、運搬剤として 好ましいシステインメチルエステル(実施例7)を使用すると15分で得ることが できる。実施例6および7の両方での35分の収率は≧90%である。 実施例8 [99mTc(MIBI)6 +]の収率におけるシクロデキストリンの効果 [Cu(MIBI)3]2 [SO4]・0.5アセトン0.011ミリモル、システインメチルエステル 塩酸塩0.022ミリモル、ガンマ−シクロデキストリン0.38ミリモル、クエン酸ナ トリウム二水和物0.008ミリモル、無水塩化クロム(II)0.008ミリモル、および 塩化第一スズ二水和物0.0009ミリモルを、10.0mLの容積測定用フラスコ中で、ア ルゴン分散した脱イオン水を使用して溶解し、pHを調節し、そしてマークまで希 釈した。得られた溶液1.0mLをそれぞれ三つのバイアルに分配し、次いでこれを 温度制御された水浴(26℃)中に置いた。実施例1で製造したNa99mTcO4 -溶液( 50mCi/mL)1.0mLを各バイアルに添加し、反応を15および35分でモニターした。 データを表7に示す。 これらのデータは、反応混合物にガンマ−シクロデキストリンを添加する有益 な効果を示している。このような反応条件下では、非常に少ない[Cu(MIBI)3]2[ SO4](0.001対0.01ミリモル)および非常に少ないシステインメチルエステル( 0.002対0.016ミリモル)しか使用しなくても、15分で78%の収率が得られ、35分 では95%であった。この効果は、反応速度における反応物のプレオーガニゼーシ ョンの影響によるものである。 本発明を、その精神または本質的な特性から離れることなく、他の特定の形態 で実施することができる。したがって参照は、前記明細書よりはむしろ特許請求 の範囲に対してなされるべきで、ここに発明の範囲を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07F 11/00 9450−4H C07F 11/00 C 13/00 9450−4H 13/00 A 15/00 9450−4H 15/00 A 9450−4H B 9450−4H C 9450−4H D 9450−4H E 9450−4H F 15/02 9450−4H 15/02 15/04 9450−4H 15/04 15/06 9450−4H 15/06 // A61K 51/00 7419−4H C07B 59/00 C07B 59/00 7431−4C A61K 49/02 B C07M 5:00 7431−4C C

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体。 2.イソニトリル配位子が、式CNR(式中、Rは、1〜30の炭素原子の有機基で あり、これは脂肪族または芳香族であることができ、そして帯電しうるかまたは 帯電しない種々の基で置換することができ、芳香族R基は、フェニル、トリル、 キシリル、ナフチルおよびビフェニルを含むことができ、それぞれ場合によりハ ロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、1〜15個の炭素原子のアルキル、1〜15個の炭素 原子のアルキルエーテル、および1〜15個の炭素原子のアルキルエステルで置換 され、脂肪族R基は、アルキル、好ましくは1〜20個の炭素原子を含むもの、例 えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、 イソブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、ドデシル、およびステアリル 、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルを含むことができ、それぞれ場 合により、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、1〜10個の炭素原子のアルキル、1 〜10個の炭素原子のアルキルエーテルおよび1〜10個の炭素原子のアルキルエス テルで置換される)を有する、請求項1のトリス(イソニトリル)銅(I)サル フェート錯体。 3.Rが1〜20個の炭素原子のアルキルまたはフェニル、トリル、キシリル、ナ フチルまたはビフェニルのアリールである、請求項2のトリス(イソニトリル) 銅(I)サルフェート錯体。 4.式(I) [Cu(CNR)3]2[SO4] (I) [式中、Rは1〜20個の炭素原子のアルキルであるか、または 式(II)または(IIA): (式中、Aは、直鎖または分枝アルキル基であり、R1およびR2はそれぞれ独立 して直鎖または分枝アルキル基であるか、または一緒になって直鎖または分枝ア ルキレン基であるが、但し (a)および式(II)のR1の炭素原子の総数は4〜6であり、但しさらに炭素 原子の総数が6である時は、イソニトリル基に対してベータ位の炭素原子は第4 級炭素であり、 (b)A並びに式(IIA)中のR1およびR2の炭素原子の総数は4〜9である) ] を有する、請求項3のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体。 5.錯体の水中の溶解度が3mg/mLを超える、請求項4のトリス(イソニトリル )銅(I)サルフェート錯体。 6.錯体の水中の溶解度が少なくとも約100mg/mLを超える、請求項5のトリス (イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体。 7.トリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−2−メチルプロパン)銅(I)サ ルフェートである、請求項4のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯 体。 8.(a)1当量のテトラキス(アセトニトリル)銅(I)サルフェートを6当 量のイソニトリル配位子と反応させ、そして (b)トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体の固体を単離する: ことからなる、トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体の製造法。 9.トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体がトリス(1−イソシア ノ−2−メトキシ−2−メトキシプロパン)銅(I)サルフェートである、請求 項8の方法。 10.さらに、 (a)硫酸銅(II)、1当量を超える銅粉末および8当量を超えるアセトニト リルの混合物を加熱し、 (b)工程(a)の生成物を、約0℃で、6当量のイソニトリルと反応させて 、定量的に[Cu(MIBI)3]2 [SO4]を得る: ことによって、その場でテトラキス(アセトニトリル)銅(I)サルフェート を形成することからなる、請求項8の方法。 11.トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体が、トリス(イソシアノ −2−メトキシ−2−メチルプロパン)銅(I)サルフェートである、請求項10 の方法。 12.溶媒中でイソニトリル配位子の銅(I)サルフェート錯体を放射性核種と混 合し、銅を放射性核種と置き換え、これによって配位錯体を形成することからな る、イソニトリル配位子と放射性核種の配位錯体の製造方法。 13.放射性核種は、Tc、Ru、Co、Pt、Fe、Os、Ir、W、Re、Cr、Mo、Mn、Ni、Rh 、Pd、NbまたはTaの放射性同位体である、請求項12の方法。 14.放射性核種がTcの放射性同位体である、請求項13の方法。 15.放射性核種がTc-99である、請求項14の方法。 16.イソニトリル配位子が、式CNR(式中、Rは、1〜30の炭素原子 の有機基であり、これは脂肪族または芳香族であることができ、そして帯電しう るまたは帯電しない種々の基で置換することができ、芳香族R基は、フェニル、 トリル、キシリル、ナフチルおよびビフェニルを含み、それぞれ場合によりハロ ゲン、ヒドロキシ、ニトロ、1〜15個の炭素原子のアルキル、1〜15個の炭素原 子のアルキルエーテル、および1〜15個の炭素原子のアルキルエステルで置換さ れ、脂肪族R基は、アルキル、好ましくは1〜20個の炭素原子を含むもの、例え ばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イ ソブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、ドデシル、およびステアリル、 アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルを含むことができ、それぞれ場合 により、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、1〜10個の炭素原子のアルキル、1〜 10個の炭素原子のアルキルエーテルおよび1〜10個の炭素原子のアルキルエステ ルで置換される)を有する、請求項12の方法。 17.Rが1〜20個の炭素原子のアルキルまたはフェニル、トリル、キシリル、ナ フチルまたはビフェニルのアリールである、請求項16の方法。 18.イソニトリル配位子の銅(I)サルフェート錯体が、式(I) [Cu(CNR)3]2[SO4] (I) [式中、Rは1〜20個の炭素原子のアルキルであるか、または式(II)または (IIA): (式中、Aは、直鎖または分枝アルキル基であり、R1およびR2はそれぞれ独立 して直鎖または分枝アルキル基であるか、または一緒になって直鎖または分枝ア ルキレン基であるが、但し (1)Aおよび式(II)のR1の炭素原子の総数は4〜6であり、但しさらに炭 素原子の総数が6である時は、イソニトリル基に対してベータ位の炭素原子は第 4級炭素であり、 (2)A並びに式(IIA)中のR1およびR2の炭素原子の総数は4〜9である) ] を有する、請求項12の方法。 19.錯体の水中の溶解度が3mg/mLを超える、請求項18の方法。 20.錯体の水中の溶解度が少なくとも約100mg/mLを超える、請求項19の方法。 21.イソニトリル配位子の銅(I)サルフェート錯体が、トリス(1−イソシア ノ−2−メトキシ−2−メチルプロパン)銅(I)サルフェートである、請求項 18の方法。 22.さらに反応に運搬剤を含むことからなる、請求項12の方法。 23.運搬剤がシステインまたはその塩である、請求項22の方法。 24.運搬剤がシステインのアルキルエステルである、請求項23の方法。 25.運搬剤がシステインメチルエステルである、請求項24の方法。 26.運搬剤がシステインエチルエステルである、請求項24の方法。 27.反応にさらに還元剤を含むことからなる、請求項12の方法。 28.還元剤が、第一スズ塩、ホルムアミジンスルフィン酸、亜ジチオン酸ナトリ ウム、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシアミンまたはアスコルビン酸である、請 求項29の方法。 29.スズ塩が塩化スズ二水和物である、請求項28の方法。 30.反応にさらにシクロデキストリンを含む、請求項12の方法。 31.シクロデキストリンが、ガンマ−シクロデキストリンである、請求項30の方 法。 32.イソニトリル配位子と放射性核種の銅(I)サルフェート錯体を、ほぼ室温 で水または生理食塩水中で混合する、請求項12の方法。 33.放射性核種イソニトリル配位錯体が、約71〜約95%の収率で形成する、請求 項12の方法。 34.放射性核種およびイソニトリル配位子の錯体を形成するのにそれぞれ十分な 量の、請求項1のトリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体、運搬剤、 および放射性核種を還元することができる還元剤からなる、放射性核種とイソニ トリル配位子の錯体を製造するための滅菌された非発熱性のキット。 35.トリス(イソニトリル)銅(I)サルフェート錯体の量が約0.1〜約100mgで あり、運搬剤の量が約0.05〜5mgであり、そして還元剤の量が約0.005〜5000mg である、請求項34のキット。 36.成分が凍結乾燥または冷凍され、そして放射性核種がTc−99mである、請求 項34のキット。 37.運搬剤がシステインまたはその塩である、請求項34のキット。 38.運搬剤がシステインのアルキルエステルである、請求項37のキット。 39.システインアルキルエステルがシステインメチルエステルである、請求項38 のキット。 40.システインアルキルエステルがシステインエチルエステルである、請求項38 のキット。 41.還元剤が、第一塩化スズ二水和物である、請求項34のキット。 42.放射性核種とイソニトリルの錯体形成を促進するのに十分な量のシクロデキ ストリンをさらに含む、請求項34のキット。 43.シクロデキストリンがガンマ−シクロデキストリンである、請求項42のキッ ト。 44.ガンマ−シクロデキストリンの量が約1〜約100mgである、請求項43のキッ ト。
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