JPH09500365A - 磁気共鳴映像法に用いる巨大分子造影剤 - Google Patents

磁気共鳴映像法に用いる巨大分子造影剤

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JPH09500365A
JPH09500365A JP7500785A JP50078595A JPH09500365A JP H09500365 A JPH09500365 A JP H09500365A JP 7500785 A JP7500785 A JP 7500785A JP 50078595 A JP50078595 A JP 50078595A JP H09500365 A JPH09500365 A JP H09500365A
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ロバート シー ブラッシ
ジェフリー エス マン
ダニュート イー ニテキ
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ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティー オブ カリフォルニア
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Abstract

(57)【要約】 血管系の磁気共鳴映像法に用いられる、巨大分子造影剤を、ポリマー主鎖構造から構成し、ここで、複数のスペーサーアームが、この主鎖構造に結合し、各スペーサーアームは、少なくとも1つの常磁性錯体において終了する。このようにして、ポリマー主鎖は、多数の常磁性錯体を支持することにより、増幅剤として作用し、スペーサーアームは、分子量に寄与する。さらに、スペーサーアームは、造影剤に、有用な特性、例えば、親水性および、血中で比較的迅速な速度で開裂する能力を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気共鳴映像法に用いる巨大分子造影剤 本出願は、1993年5月20日出願の米国特許第08/064,628号の 一部継続出願であり、この開示を、本出願に参照として包含する。 本発明は、少なくとも部分的に、全国健康協会の全国癌協会により付与された 、許可番号第R01 CA49786−02号の下で、米国政府の支持のもとに なされた。米国政府は、本発明に関して、特定の権利を有する。 本発明は、医学的方法における、磁気共鳴映像法に用いる造影剤の分野に関す る。発明の背景 磁気共鳴(MR)映像法は、絶えず拡張している用途を有する、発展途上の分 野である。この拡張の多くは、広範囲の造影剤の開発に寄与し、これは、ポジテ ィブまたはネガティブのいずれかの方法で、コントラストの局在した領域を修正 することにより、映像のコントラストを増強する。局在の領域は、種々のタイプ の造影剤によって、顕著に変化する。これらの領域には、特定の組織、器官、細 胞、抗原および腫瘍並びに血液貯留自体が含まれる。 本発明は、血液貯留の映像を作成し、その移動を監視するのに用いられる、造 影剤に関する。このような造影剤により補助されたMR映像法は、例えば、相対 的組織血液容積の評価、組織潅流の判断および異常な毛細管透過性の検出のよう な方法に有用である。臨床的用途には、心筋および脳の虚血、肺塞栓、移植およ び腫瘍形成の評価が含まれる。血液貯留マーカーとして有用であるためには、造 影剤は、例えば、血管外区画への拡散または糸状体濾過により、血液貯留から排 出するよりむしろ、貯留中に残留しなければならない。従って、造影剤として必 要な特性は、造影剤が、正常な毛細管および糸状体内皮を通って拡散するのが防 止される、比較的高い分子量、一般的には、約20,000ダルトン以上である 。従って、このタイプの造影剤は、当業界では、巨大分子造影剤、または「MM CM」と呼ばれている。MMCMの他の利点は、これらの造影剤が長時間血管内 に 停留するため、繰り返し投与することなく、複数の体領域における血液貯留の映 像作成が可能であり、これにより、映像作成の臨界的調時が不要となることであ る。投与5分後のMMCMによる通常の組織のコントラスト増強は、例えば、事 実上、投与50分後のコントラスト増強に同一である。発明の要約 本発明は、スペーサー原子団により、巨大分子またはポリマー主鎖に結合した 複数の常磁性錯体を含む、新規な群のMMCM構造体に関する。ほとんどの高分 子がポリマー主鎖中に存する、従来技術のMMCMにおいて、MMCMは一般的 に、主鎖の多分散性のために、分子量中で多分散系である。本発明のスペーサー 原子団は、分子量を、狭い範囲内で調整することができるように、構造体の分子 量を増大させる手段を提供する。さらに、スペーサー原子団は、構造体の物理的 および化学的特性を増大させるかまたは変化させる機会を提供する。さらに、こ れらは、常磁性錯体の結合に用いられる付加的な官能基を提供し、これにより, 所与の分子量範囲内の信号増強を増幅する。 本発明の構造体は、以下の一般式で表される: R1 {−R2 (−R3mn (I) この式中の記号R1 は、多官能価原子団または、スペーサー原子団への結合部 分を多数提供する主鎖を示す。ポリペプチド、多糖類等を含むポリマーは、一般 的に、この主鎖として有用である。この多数の結合部分により、この主鎖は、常 磁性錯体の増幅作用を示す。 記号R2 およびR3 は、それぞれ、スペーサー原子団および常磁性錯体を示す かまたは、常磁性金属カチオンを保持し、従って常磁性錯体の一部を形成するリ ガンドおよびスペーサー原子団を示す。記号mは、各スペーサーに結合した常磁 性錯体の数を示す。これは、1程度に小さくても、さらに大きくてもよい。記号 nは、スペーサーおよび、主鎖に結合した、これらの関連する錯体の数を示し、 これは、一般的に、1より大きく、好ましくは、1より十分に大きい。用語「リ ガンド」は、ここでは、便宜のためにR3 に関して用いているが、常磁性金属カ チオンと結合して、常磁性錯体を形成する、両方のリガンド、および錯体自体を 意味する。 スペーサーR2 は、任意の広範囲の分子構造とすることができ、少なくとも、 R1 およびR3 の両方に、随意に結合原子団により結合することができるように 、二官能価である。好ましいスペーサーは、比較的短時間の間に生物学的環境に より、インビボで開裂するものである。錯体の末端(即ち、R3 末端)において 、複数の結合官能価を有するスペーサーは、多数の錯体を収容し、この場合にお いて、mは、1を超える値である。このタイプのスペーサーは、比較的小さい程 度でであるが、主鎖のものと類似した方法により、増幅作用を有する。本発明に おいて有用である他のスペーサーは、いずれかの末端において、1の官能価のみ を有し、この場合において、mの値は1である。有用なスペーサーは、無毒性お よび非抗原性のものである一方、特に有用であるものは、さらに、MMCMとし て投与された際に、構造体に利益を与える特性を有するものである。上記したイ ンビボ開裂性に加えて、顕著に興味深い特性は、親水性である。尚他の有用な特 性は、抗原性を低下させ、分子量を増大させる能力である。尚他の特性を有する スぺーサーもまた、同様に有効に用いることができ、これは、当業者には、容易 に理解できる。 R3 により示されるリガンドには、スペーサーに結合することができる、MR 映像法造影増強剤として有用である、任意のリガンドが含まれる。これらには、 任意の種々の方法により変性されたかまたは誘導体化されて、スペーサーに結合 することができる官能基を得る、既知のリガンドが含まれる。 本発明の他の特徴および利点は、以下の記載から明らかである。発明の詳細な説明および好適例 前記の式Iにおいて、本発明の医薬は: R1 が、無毒性かつ非抗原性である、ポリマー主鎖原子団であり; R2 が、互いに結合しており、R1 をR3 に結合させる、少なくとも4つの原 子を含む原子団であり; R3 が、磁気共鳴映像法において、コントラストを変化させることができる、 リガンドおよび常磁性金属カチオンの錯体であり; nが少なくとも3であり; mが少なくとも1であるものである。 スペーサーR2 は、直鎖状または分枝状構造のいずれでもよい。好ましいR2 原子団は、全体のスペーサー原子団として、または分枝鎖状原子団の主鎖として 、これらの構造中に、直鎖を含むものである。直鎖は、炭素原子または、ここに 、例えば、酸素原子、硫黄原子または窒素原子のうち1種以上が挿入された炭素 原子の鎖とすることができる。鎖を形成する結合は、単結合または二重結合とす ることができるが、単結合が好ましい。鎖の長さは、臨界的ではなく、構造体の 分子量と、構造体に含まれる常磁性原子団の数との間の所望の関係に依存して、 広範囲に変化させることができる。一般的に、4〜1,000個の範囲内の原子 を有する長さの鎖により、最良の結果が得られ、好ましい鎖は、6〜100個の 原子を有するものであり、最も好ましくは、10〜50個の原子を有するもので ある。このように記載した鎖は、スペーサー自体の主鎖であり、主鎖を形成する 連続して結合した原子に結合した原子、原子団または側鎖を含まない。しかし、 これは、結合原子団が存在する際には、鎖をR1 およびR3 に結合させる鎖末端 において、結合原子団を含む。 本発明のある例において、スペーサーは、構造体に親水性を与えるように、親 水性である。このように、スペーサーは、業界において知られている任意の親水 性原子団とすることができる。例には、随意に、親水性を与えるかまたは与えな い原子団で置換された、ポリアルキレングリコールがある。ポリアルキレングリ コールの中では、ポリエチレングリコールが好ましい例である。随意の置換基の 例には、アルキル基、アルコキシ基および水酸基がある。未置換ポリエチレング リコールが、特に好ましい。随意に置換されたポリアルキレングリコールの長さ は、臨界的ではなく、変化させることができる。長さの選択は、例えば、構造体 に関して所望の分子量を達成することおよび、所望の程度の親水性を与えること のような要件により、左右される。ほとんどの用途において、約100〜約20 ,000ダルトンの範囲内の分子量を有するポリアルキレンは、最良の結果を提 供し、約200〜約1,000ダルトンの範囲が好ましい。 スペーサーが構造体にインビボ開裂性を与える本発明の例において、スペーサ ーは、任意の種々の原子団を、このような原子団がない構造体と比較して増大さ れた速度で、血流中で開裂する、その鎖の一部として含むことができる。開裂の 速度が上昇したことにより、潜在的に有毒である常磁性イオンが体から除去され る速度が上昇し、従って毒性が低下する。さらに、開裂の速度が上昇したことに より、一層高い濃度の常磁性イオンを投与することができ、これにより、MR映 像コントラストが増大される。開裂速度の増大の程度は、本発明に関しては臨界 的ではない一方、これらのスペーサーの好適例は、開裂性原子団の少なくとも約 10%、最も好ましくは、少なくとも約35%が、投与から24時間以内に血流 中で開裂するものである。好ましい開裂性原子団は、エステル結合およびジスル フィド結合である。 本発明の他の例において、スペーサーは、構造体に親水性を与え、かつ上記し た開裂性原子団を含む。 スペーサーに関する構造式は、広範囲に変化する。構造体に親水性を与えるス ペーサーに関する、一群の構造式は、前記式Iにおいて、mが1であり、式Iの R2 が、以下の式II,IIIまたはIVで表されるものである: X−R4 −Y−R5 −Z (II) X−R5 −Y−R4 −Z (III) X−R4 −Z (IV) これらの式のそれぞれにおいて、親水性成分は、R4 により表され、これは、 式量が約100〜約20,000ダルトン、好ましくは約200〜約1,000 ダルトンである、ポリエチレングリコール原子団である。 式IIおよびIIIにおいて、原子団R5 は、血中で構造体の開裂の速度を増 大させる開裂性原子団を示す。この原子団は、ジスルフィド基S−Sまたは、い ずれかの方向に配向したエステル基、即ち、C(O)−OまたはO−C(O)で ある。(式Iの)R2 が式IIで表される構造体の開裂の際に、ポリエチレング リコール原子団は、ポリマー主鎖R1 (式I)と共に残留する。逆に、R2 (式 I)が式IIIで表される構造体の開裂の際には、ポリエチレングリコール原子 団は、常磁性錯体と共に残留する。 記号X,YおよびZは、R原子団同志を結合させる作用を有する、不活性結合 原子団を示す。これらの結合原子団の性質は、臨界的ではなく、これらの選択は 、主として、構造体の合成により決定される便宜上の事項である。この関係にお い て、用語「不活性」は、本質的に、無毒性、非抗原性かつ、構造体を臨床的また は診断学的方法において用いるのに必要な、典型的な時間にわたり、開裂または 解離に関して安定であることを意味する。この目的に有用である不活性結合原子 団の例には、アルキルアミノまたはアミノアルキル基、例えば(CH2q −N HおよびNH−(CH2q 、カルバモイル基、例えばNH−C(O)−Oおよ びO−C(O)−NH並びに、アルキルカルバモイルまたはカルバノイルアルキ ル基、例えば(CH2q −NH−C(O)−OおよびO−C(O)−NH−( CH2q がある。これらの原子団における記号qは、変化させることができる が、ほとんどの場合において、一般的に、1〜10であり、好ましくは2〜4で あり、特に2が好ましい。本発明に関して、これらの原子団は、XまたはZにお ける末端原子がそれぞれ、R1 またはR3 に本来的であるように決定することが できる。例えば、XまたはZの決定における末端NH基は、R1 またはR3 ある いは、反応して結合原子団のNHを形成することができる他のN含有原子団上の 、アミノ官能基から形成することができる。末端がO原子の場合にも、同様のこ とが適用される。 式IIにより定められる構造の例は、以下のものである: 式IIIにより定められる構造の例は、以下のものである: 上記の6種の構造それぞれにおいて、記号「PEG」は、末端水酸基が除去され 、これにより両方の末端において、エチレン基で終了する、ポリエチレングリコ ール部分を意味する。 式IIの変形として、2種以上の常磁性錯体を支持するスペーサーに関する構 造式は、式Vにより示される: X−R4 −Y’(−R5 −Z)r (V) この式において、R4 、R5 およびXは上記と同一のものを示し、Zは、(CH2q −NHに限定される。記号Y’は、次式 O−C(O)−NH−(CH2q −CH3 (VI) (式中のqは1〜3であり、この式の(CH2q −CH3 部分におけるC原子 に結合した2個以上のH原子が、置換基NH−(CH2s −NH(式中のsは 2〜4である)により置換され、このような置換基の数は、式1のmに等しく、 従ってmは2以上である)で表される原子団を示す。この結果、スペーサーは、 常磁性錯体と結合するための、2個以上の官能性NH基を含む、分枝状構造であ る。 式Vの記号rは、0またはmに等しい数である。rが0である際には、スペー サーは、開裂性原子団を有せず、一方、rが0でない際には、開裂性原子団が、 Zリンカー(linker)上の各官能性NH基に関して含まれ、これに常磁性錯体が結 合する。 式VIの好適例において、mは2〜6であり、ほとんどの好適例において、m は2または3である。 他の変形として、式VIの末端CH3 を、OHまたはSHで置換することがで きる。この結果、常磁性種が結合することができる、官能性OHまたはSH基が 形成する。 式IのR2 に関する構造式の他の原子団は、式VIIで表される: X’−R6 −Z’ (VII) 式VIIにおいて、R6 は、次式 (CH2t −R7 −(CH2u (VIII) (式中のR7 は、上記式IIおよびIIIのR5 と同一の定義を有する開裂性原 子団、即ち、ジスルフィド基S−S、またはいずれかの方向に配向したエステル 基、即ち、C(O)−OまたはO−C(O)である)で表される原子団である。 添字tおよびuは、同一であるかまたは異なり、t+uの合計が少なくとも2で あるような、0または正の整数である。 式VIにおける記号X’およびY’は、同一であるかまたは異なり、前記した 式の不活性結合原子団に類似する範囲の不活性結合原子団である。X’およびY ’の好適例は、NH−C(O),C(O)−NH,NH−C(S)およびC(S )−NHである。 これらの種々の式に従って、式Iの1つの構造体における常磁性錯体の数およ び配置を、顕著な範囲で変化させることができる。錯体の数は、積m×nに等し い。一般的に、好ましい構造体は、この積が少なくとも10であるものである。 さらに好ましくは、この積は10〜1,000であり、最も好ましくは、この積 は30〜300である。 式Iの原子団R1 は、無毒性であり、高々抗原性が最小であり、適切な箇所の 結合原子団(好ましくは開裂性)により、多数のスペーサー基に結合することが できるように十分に官能化された、ポリマー原子団を示す。例には、一般的に、 ポリ(アミノ酸)、多糖類、これらの群の化合物の誘導体化された類似体、およ びポリマーがある。用語「ポリマー」は、ここでは、オリゴマーを含む意味で用 いられる。さらに狭く定義された群には、例えば、リシン、オルニチンおよびグ ルタミン酸を含む、必須および必須でないアミノ酸の、直鎖状ポリペプチドおよ びオリゴペプチド、並びに,1個以上の末端アミノ基を有し、狭い範囲内の所望 の分子量において有用である、他の任意のポリペプチドおよびオリゴペプチドが 含まれる。他の群は、分枝状合成オリゴペプチドおよびポリペプチド、例えばア ミノ酸、例えばリシンの分枝状デンドリマー(dendrimer)のものであり、このデ ンドリマーは、従来の方法を用いる、制御された方法により、容易に合成されて 、制御された数の官能基を与える。多糖類、例えばデキストラン、デンプンおよ びセルロースは、尚他の群であり、単純な非生物学的ポリマー、例えばポリエチ レンイミンは、尚他の群である。これらの群のポリマーの誘導体化された類似体 には、上記したリンカー原子団を形成することができる、選択された官能基を含 むように変性した、ポリマーが含まれる。1つの例は、ポリ(アミノプロピル) デキストランである。 広範囲の常磁性錯体を、式Iの原子団R3 として用いることができる。好まし い錯体は、常磁性金属カチオンとキレート化剤とのキレートである。高い熱力学 的および動学的安定性を有するキレートが好ましい。その理由は、これらがイン ビボで安定を維持する能力が、MR映像法および本発明の構造体に、明確な利益 を与えるからである。大環状キレート化リガンドは、これらが高い熱力学的安定 度定数および低い解離速度定数を有するため、特に好ましい。リガンドは、常磁 性金属カチオンとのキレート化および、随意に、適切な、リンカー基による、構 造体のスペーサーR2 への結合の両方を可能にするために,二官能価でなければ ならない。広範囲のリガンドが、本記載に適合する一方、顕著な例は、1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−テトラ酢 酸(DOTA)である。他の例は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−N,N’,N’’−トリ酢酸(DO3A)、ジエチレントリアミンペンタ酢 酸(DTPA)並びに、両方のリガンドの種々の類似体および誘導体である。 広範囲の常磁性金属は、これらのリガンドの錯化に適する。適切な金属は、原 子番号が、22〜29(両端を含む)、42,44および58〜70(両端を含 む)であり、酸化状態が、2または3のものである。原子番号が、22〜29( 両端を含む)および58〜70(両端を含む)であるものが好ましく、原子番号 が、24〜29(両端を含む)および64〜68(両端を含む)であるものが一 層好ましい。このような金属の例には、クロム(III)、マンガン(II)、 鉄(II)、鉄(III)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II) 、プラセオジム(III)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、ガド リニウム(III)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホル ミウム(III)、エルビウム(III)およびイッテルビウム(III)が含 まれる。クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)およびガドリニウ ム(III)が特に好ましく、ガドリニウム(III)が最も好ましい。 本発明における構造体は、当業者によく知られている方法である、慣例的な結 合反応により合成することができる。ポリマー主鎖R1 が、複数のアミノ基で官 能化されている例、例えばポリリシンを、以下に記載する。この例において、主 鎖は、(AMP)(−NH2x と呼ばれ、「AMP」は、多数のスペーサーお よび常磁性錯体が結合することができる増幅作用を意味し、xは、式Iに対応す る数を示す。 ポリエチレングリコール(PEG)スペーサーの、アンプリファイア(amplifi er)への結合は、PEGの活性化されたエステル、例えばPEGのα,ω−ビス −p−ニトロフェノキシエステル: (式中の「PEG」は、上記で定義したように、ポリエチレングリコールから末 端水酸基を除いたものである)を用いることにより、達成することができる。こ の誘導体化されたPEGエステルIXの過剰量を、(AMP)(−NH2x と 反応させて、中間体: が得られる。次に、この中間体を、官能性アミノ基を含むように誘導体化された 常磁性錯体のリガンドである、過剰量のH2 N−(リガンド)と反応させる。生 成物は、次式: で表される構造体である。 類似する生成物に関する他の式において、上記の中間体Xを、ジアミン、例え ばNH2 −(CH22 −NH2 と反応させることにより、末端アミノ基を有す る第2の中間体に転化する。第2の中間体は、次式: で表される構造を有する。次に、この中間体XIIを、カルボキシル基で活性化 されたリガンド、例えばリガンドの無水物と反応させて、次式: で表される構造体を生成する。 中間体Xを、中間にジスルフィドを含むジアミン、例えばシスタミンジスルフ ィドNH2 −(CH22 −S−S−(CH22 −NH2 と反応させることに より、開裂性原子団、例えばジスルフィド基を導入して、他の中間体: を得ることができる。次に、これを、カルボキシル基で活性化されたリガンドと 反応させて、次式: の化合物を得ることができる。 これらの式に関して、多くの他の代替が存在する。PEGを含まないスペーサ ー中に開裂性エステルを含む構造体を生成するために、例えば、アミンまたはヒ ドロキシル含有増幅ポリマーを誘導体化して,官能基としてカルボキシル基を生 成することができる。このことは、ポリマーと、マレイン酸、コハク酸またはグ ルタルアルデヒドとを、すでに確立された方法を用いて反応させることにより、 容易に達成することができる。誘導体化されたポリマーと組み合わされるように 誘導体化されたリガンドを形成するには、イソシアネート基を含むリガンドを、 アミノアルコールHO(CH2n NH2 と反応させて、リガンド上に末端水酸 基を配置する。次に、誘導体化されたポリマー上のカルボキシル基を、慣例的な 方法により、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはカルボニルジイミダゾール のような試薬を用いて活性化させ、誘導体化されたリガンドと反応させて、エス テル結合を形成することができる。増幅ポリマーとリガンドとの間の構造体の部 分は、スペーサーとして作用し、スペーサーの長さは、リガンドを誘導体化する のに用いられるアミノアルコール中のCH2 原子団の数により決定される。 逆のエステルを生成する他の式において、リガンドを、アミノアルコールより はむしろ、アミノカルボン酸HO2 C(CH22 NH2 で誘導体化する。次に 、生成した、カルボン酸で誘導体化されたリガンドを、ジシクロヘキシルカルボ ジイミドまたはカルボニルジイミダゾールで活性化し、水酸基含有増幅ポリマー に直接結合させる。 これらの2つの式のいずれにおいても、増幅ポリマーに本来的に存在するアミ ノ基または水酸基の選択された部分を、所要に応じて保護して、結合反応による 干渉を回避することができる。このことは、慣例的な方法、特に無水酢酸でのア セチル化により、容易に達成される。 スペーサーに結合するための官能基を有するリガンドを、従来法により調製す ることができる。例えば、よく知られたリガンドは、当業者に知られている方法 により、容易に誘導体化される。誘導体化した後でも、金属イオンを保持する強 度および安定性を完全にまたはほとんど維持するリガンドを選択するのが好まし い。 他の例において、本発明は、式XVIで表される医薬化合物を提供する: この式中の記号R11は、スペーサー原子団のための多数の結合部分を提供する 多官能価基を示す。ポリペプチド、多糖類等が含まれるポリマーは、一般的に、 この基に有用である。この多数の結合部分と共に、R11は、常磁性錯体のための 増幅作用を有する。各多官能価基は、同一であっても異なっていてもよく、生物 分解性結合原子団R12により、少なくとも1つの他の多官能価基に結合する。生 物分解性結合原子団もまた、同一であっても異なっていてもよい。R11−(R12 −R11q −R12−R11を含む化合物の部分は、MMCM構造体の主鎖を構成し 、qは、0〜5の整数である。 記号R14およびR13は、それぞれ、スペーサー原子団および常磁性錯体または 、スペーサー原子団および、常磁性金属カチオンを保持し、従って常磁性錯体の 一部を形成するリガンドを示す。記号mは、各スペーサーに結合した常磁性錯体 の数を示す。これは、1程度に小さくても、より大きくてもよい。記号nは、ス ペーサーおよび、関連する多数の原子団に結合した、これらの関連する錯体の数 を示し、これは、一般的には、1より大きく、好ましくは1より十分大きい。こ こでは、用語「リガンド」は、便宜のために、R13に関して用いられるが、常磁 性 錯体を形成する常磁性金属カチオンと組み合わされて常磁性錯体を形成するリガ ンド、および錯体自体の両方を意味する。 原子団R11は、一般的に、式IのR1 に関して記載したものである。R11に関 して好ましい原子団は、式Iの対応する主鎖より小さい分子量を有するものであ り、従って、R11原子団が、生物分解性結合原子団R12と一緒にされた際には、 主鎖の合計分子量は、約40,000〜100,000である。例えば、式XV Iの1つの例において、主鎖は、それぞれが約15,000〜20,000の分 子量を有し、インビボで開裂性である結合原子団により、直線状に結合した、デ キストランのテトラマーを含む。結合原子団R12は、式IのR2 に関して記載し たものと同一であり、任意の種々の原子団を、血流中で、このような原子団がな い構造体と比較して増大された速度で開裂する、鎖の一部として含むことができ る。開裂の速度が上昇することにより、潜在的に有毒である常磁性イオンが体か ら除去される速度が上昇し、従って毒性が低下する。さらに、開裂の速度が上昇 することにより、一層高い濃度の常磁性イオンを投与することができ、これによ り、MR映像コントラストが増大される。開裂速度の上昇の程度は、本発明にお いては臨界的ではない一方、これらのスペーサーの好適例は、開裂性原子団の少 なくとも約10%、最も好ましくは、少なくとも約35%が、投与から24時間 以内に血流中で開裂するものである。好ましい開裂性原子団は、エステル結合お よびジスルフィド結合である。 R13により示されるリガンドは、代表的には、式IのR3 に関して記載したも のと同一であり、スペーサーに結合することができる、MR映像コントラスト増 強剤として有用である、任意のリガンドを含む。これらには、任意の種々の方法 により変性したかまたは誘導体化されて、スペーサーに結合することができる官 能基となる、既知のリガンドが含まれる。 スペーサーR14は、広範囲の分子構造の任意とすることができ、少なくとも、 R11およびR13の両方が、随意に結合原子団により結合することができるように 、二官能価である。錯体の末端(即ち、R13末端)において、複数の結合官能価 を有するスペーサーは、多数の錯体を収容し、この場合において、mは、1を超 える値である。このタイプのスペーサーは、比較的小さい程度でであるが、主鎖 中 のR11原子団と類似した方法により、増幅作用を有する。本発明において有用で ある他のスペーサーは、いずれかの末端において、1のみの官能価を有し、この 場合において、mの値は1である。有用なスペーサーは、無毒性および非抗原性 のものである一方、特に有用であるものは、さらに、MMCMとして投与された 際に、構造体に利益を与える特性を有するものである。これらの特性には、イン ビボ開裂性および親水性が含まれる。尚他の有用な特性は、抗原性を低下させ、 分子量を増大させる能力である。尚他の特性を有するスペーサーもまた、同様に 有効に用いることができ、これは、当業者には、容易に理解できる。 スペーサーR14は、直鎖状または分枝状構造のいずれでもよい。好ましいR14 基は、全体のスペーサー原子団として、または分枝鎖状原子団の主鎖として、こ れらの構造中に、直鎖を含むものである。直鎖は、炭素原子の鎖またはここに、 例えば、酸素原子、硫黄原子または窒素原子のうち1種以上が挿入された、炭素 原子の鎖とすることができる。鎖を形成する結合は、単結合または二重結合とす ることができるが、単結合が好ましい。鎖の長さは、臨界的ではなく、構造体の 分子量と、構造体に含まれる常磁性原子団の数との間の所望の関係に依存して、 広範囲に変化させることができる。一般的に、4〜1,000個の範囲内の原子 を有する長さの鎖により、最良の結果が得られ、好ましい鎖は、6〜100個の 原子を有するものであり、最も好ましくは、10〜50個の原子を有するもので ある。このように記載した鎖は、スペーサー自体の主鎖であり、主鎖を形成する 連続して結合した原子に結合した原子、原子団または側鎖を含まない。しかし、 これは、結合原子団が存在する際には、鎖をR11およびR13に結合させる鎖末端 において、結合原子団を含む。 また、本発明は、式XVIの例に関し、ここで、主鎖は、式XVIにおいて示 した直線的配列よりむしろ、R11およびR12の環状配列である。これらの環状の 例は、1つの結合原子団R12を加えた、式XVIのものと同一であり、これは、 2つの末端R11原子団に結合する。 最後に、本発明は、複数のR11−(R14(−R13mn 部分が、中央テンプ レート(template)に共有結合した、関連する例に関する。1つの例において、中 央テンプレートは、芳香族テンプレートまたは多環式芳香族テンプレートである 。 好ましい芳香族テンプレートの例には、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセ ン環およびフェナントレン環がある。 式XVIの化合物の合成は、当業者によく知られている方法による。以下に、 わずかに変性させたのみである、式Iの化合物に関する方法を記載する。例えば 、それぞれのR11が、分子量が20,000のデキストランであり、qが2であ る、式XVIの化合物の合成を、第1に2個のデキストランを互いに結合させる ことによる、一斉進行の方式により進行させることができる。このことを最も能 率的に達成するには、2個のデキストランのそれぞれを、還元的アミノ化を用い て、生物分解性リンカー(即ちシスタミン)に結合させる。次に、生成した2対 の結合したデキストランを、第3の結合原子団により結合させて、MMCM構造 体に関する主鎖を提供する。主鎖を合成した後に、式Iに関して、以下に記載す る方法により、金属錯体を結合させることができる。 以下の実施例は、例示のために記載するものであり、いかなる方法においても 、本発明を限定するものではなく、本発明を規定するものではない。 実施例材料 : デキストラン(MW 40,000, 70,000)を、シグマ ケミカル カンパニー(Sigma Chemical Company)から購入し、用いる前に、減圧(0.1 mmHg)下で、P25 を用いて、100℃で24時間乾燥した。ホルムアミ ドおよびピリジンは、ACSグレードのものとし、フィッシャー サイエンティ フィック(Fischer Scientific)(アメリカ合衆国ニュージャージー州フェアロー ン所在)から購入して用いた。シスタミン二塩酸塩、p−ニトロフェニルクロロ ホルメート、クロロトリフェニルメタン、6−アミノカプロン酸、ジシクロヘキ シルカルボジイミド(DCC)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(DMA P)を、アルドリッヒ ケミカル カンパニー(Aldrich Chemical Company)(ア メリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー所在)から購入して用いた。10 −(3−(4−イソチオシアナートフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカンおよび10−(2−ヒドロキシ−3−(4−カルボキシフェノキシ) −プロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10− テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体は、一般的に、シャーリング(Sch ering)AG により提供されており、本願に参照として包含する、米国特許第5, 277,895号に開示されている方法により調製することができる。方法 : NMR分光分析法を、GE QE−300機器により実施した。スペクトルを 、試料溶媒の残留プロトンピークに関する基準とした。元素分析(C,H,N, Gd)を、シュワルツコップ アナリティカル ラボラトリー(Schwartzkopf An alytical Laboratory)(アメリカ合衆国ニューヨーク州ウッドサイド所在)によ り実施した。 インビトロ血漿消化試験を、以下のようにして実施した。代表的に、巨大分子 造影剤の溶液(MMCM、≒50mg/ミリリットル)を、緩衝液(0.1M リン酸ナトリウム,pH7.4)中に調製した。この濃度は、10倍に希釈した 際に、λmax において1.0〜2.0の光学濃度を有する、消化混合物を与える のに、十分であった。溶液の200マイクロリットルのアリコートを、800マ イクロリットルのヒト血漿に加え、かきまぜ、37℃で温置した際に、この実験 を開始した。MMCMの巨大分子成分を、開裂した小さい分子キレートから、セ ントレックス(Centrex) 遠心分離限外濾過膜(MWCO 3000)を用いて分 離した。消化混合物のアリコートを取り出し、セントレックスユニットの上方の 容器中に配置し、遠心分離した。低分子量成分は、膜を通って、採集容器中に進 入した。採集した溶液を、既知の容積に希釈し、UVスペクトルを測定した。特 に、240または284nmにおいて、光学濃度を測定した。ヒト血漿を,20 0マイクロリットルの緩衝液で希釈し、37℃で温置することにより、血漿「ブ ランク」を調製した。限外濾過の後、血漿「ブランク」の低分子量成分のスペク トルを測定し、MMCM消化試料のスペクトルから減じた。これにより、限外濾 過膜により保持されなかった、血漿の低分子量成分から、すべてのスペクトル寄 与を補正することができた。消化試験を、MMCMのガドリニウムキレートが、 少なくとも90%開裂し、限外濾過に用いることができるまで、実施した。 実施例1 本実施例は、スペーサー原子団により、適切な主鎖に結合することができる、 常磁性錯体の例として、ガドリニウムキレートの合成を例示する。 結合官能性を有し、尚強力なキレート特性を維持するように誘導体化すること ができる、リガンドの1つの例は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ンテトラ酢酸(DOTA)である。官能基を、4つのカルボキシル基の1つと置 換することにより、このリガンドを誘導体化することができる。このタイプの誘 導体化されたDOTAを調製する合成式は、以下の通りである。 この合成を、以下のようにして実施した。 テトラアザマクロサイクル(tetraazamacrocycle)(1)を、Atkins,T.J.,Ri chman,J.E., およびOettle,W.F.,により、「Organic Synthesis Collective Volume IV,John Wiley & Sons: ニユーヨーク、1988,第652 〜662 頁」中に 記録されたアトキンス(Atkins)の方法により調製した。トリメチルエステル(3 )を、Kline,S.J.,Betebenner,D.A., およびJohnson,D.K., により、「Bi oconjugate Chem.2,第26〜31頁(1991)」中に記録されたクライン(Kline) の方 法により調製した。 次に、トリメチルエステル(3)(413.0mg、1.1ミリモル)、4− ニトロベンジルブロミド(230.2mg、1.1ミリモル)およびNa2 CO3 (255mg、2.1ミリモル)を、10ミリリットルのアセトニトリルに溶 解した溶液を、反応フラスコに装填し、内容物を16時間、45℃で、窒素雰囲 気下でかきまぜた。次に、この混合物を、25℃まで冷却し、セライトにより濾 過した。濾液を蒸発乾固し、残留物を、塩化メチレン(15ミリリットル)中に 吸収させ、水(1×5ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発 乾固した。CH2 Cl2 (20ミリリットル)およびその後CH2 Cl2 /CH3 OH(20:1、30ミリリットル)を用いた、シリカによる、粗製生成物の カラムクロマトグラフィー分離によって、比較的極性があるフラクションの分離 により、N−(4−ニトロベンジル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン−N’,N’’,N’’’−トリ酢酸トリメチルエステル(4)が、淡黄 色油状物として得られた(384.2mg、収率60%)。 ニトロベンジル置換マクロサイクル(4)(310.8mg、0.59ミリモ ル)を、メタノール(3ミリリットル)に溶解した溶液を、25psiで5分間 水素化してあった、ptO2 (35mg)をメタノール(5ミリリットル)に懸 濁させた懸濁液で、処理した。H2 を含む気球を、フラスコの最上部に固定し、 この懸濁液を、16時間、25℃でかきまぜた。この懸濁液を、セライトにより 濾過し、濾液を、丸底フラスコに移送した。LiOH(1.03M、1.72ミ リリットル、1.77ミリモル)の溶液を、かきまぜながら加えた。この混合物 を、26時間かきまぜ、次に蒸発乾固し、リチウムN−(4−アミノベンジル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N’,N’’,N’’’−ト リアセテート(5)を、白色粉末として得た(274.3mg、収率99%)。 この化合物(5)(250.0mg、0.53ミリモル)を、水(6ミリリッ トル)に溶解した溶液を、GdCl3 (17.1ミリリットル、、0.53ミリ モル)の溶液で処理し、16時間、60℃でかきまぜた。この溶液を蒸発乾固し 、残留物を、メタノール(3ミリリットル)に溶解した。次に、アセトン(50 ミリリットル)を加えることにより、白色固体が沈殿した。形成した懸濁液を、 3時間かきまぜ、次に濾過した。フィルターケークを、アセトン(2×10ミリ リットル)およびジエチルエーテル(1×10ミリリットル)で洗浄した。この 固体を、真空下で24時間乾燥し、Gd(III)−N−(4−アミノベンジル )−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N’,N’’,N’’’− トリアセテート(6)を、白色固体として得た(303mg、収率94%)。 次に、この4−アミノベンジル化合物(6)を、チオホスゲンで処理すること により、4−チオシアナート化合物(7)に転化した。生成物の構造を、核磁気 共鳴分光測定法および赤外線分光測光により確認した。 実施例2 本実施例は、デキストラン基MMCMを、開裂性ジスルフィド結合により合成 することを示す。 A.デキストランと、p−ニトロフェニルクロロホルメートとを反応させること による、活性化デキストラン8の生成 デキストラン(MW 70,000、1.00g、10.92ミリモル無水グ ルコース単位)をDMSO/ピリジン(1:1、100ミリリットル)に溶解し た溶液を、4℃で、4−ニトロフェニルクロロホルメート(1.77g、8.7 8ミリモル)で処理した。〜10分後、白色固体が分離しはじめた。この混合物 を4℃に維持し、4時間かきまぜた。反応混合物を、エタノール/エーテル(1 :1、400ミリリットル)中に注入することにより、多糖類が沈殿した。この 懸濁液を、30分間かきまぜ、次に放置して沈降させた。溶媒をデカンテーショ ンにより除去し、固体誘導体を、濾過により分離し、エタノール(3×20ミリ リットル)およびエーテル(3×20ミリリットル)で洗浄した。形成した白色 固体を、減圧(0.05mmHg、25℃)下で24時間乾燥して、1.346 gの8を得た(置換の程度(DS)、2.08ミリモル、1 4−ニトロフェニ ルカーボネート単位/5.2無水グルコース単位)。 B.シスタミンをクロロトリフェニルメタンで一官能化することによる、保護さ れたリンカーアーム(linker arm)9の生成 シスタミン二塩酸塩(6.971g、27.31ミリモル)を、H2 O(30 ミリリットル)に溶解し、ジオキサン(30ミリリットル)を加えた。トリエチ ルアミン(8.30g、81.9ミリモル)を、かきまぜながら加えた。クロロ トリフェニルメタン(2.54g、9.10ミリモル)を、ジオキサン(20ミ リリットル)に溶解した溶液を、45分間にわたり滴下した。この混合物を、4 8時間かき混ぜた。ジオキサンを、回転蒸発(rotary evaporation)により除去し 、水性混合物を、H2 O(20ミリリットル)で希釈し、HCCl3 (3×25 ミリリットル)で抽出した。この抽出物を貯蔵し、H2 O(1×15ミリリット ル)、飽和NaHCO3 (1×15ミリリットル)およびH2 O(1×15ミリ リットル)で洗浄した。有機層を乾燥し(Na2 SO4 )、濾過し、蒸発乾固し た。残留物を、シリカ(HCCl3 、次いでHCCl3 /MeOH,9:1)を 用いたフラッシュクロマトグラフィー(flash chromatography)により精製した。 適切なフラクションを蒸発させた後、淡黄色油状物2.58g(クロロトリフェ ニルメタンを基準として72%)を分離した。NMR(DCCl3 )δ2.47 9(t,J=6.3Hz;2H),2.560(t,J=6.0Hz;2H); 2.825−2.921(m,4H);7.164−7.495(m,15H) .分析C232622 (0.3MeOH).計算値C69.24;H6.78 ;N6.93.観測値C69.37;H6.77;N6.58.TLC(MeO H:NH4 OH:HCCl3 ,1:0.2:9),Rf =0.6. C.保護されたリンカーアーム9を、活性化されたデキストラン8に結合させる ことによる、10の生成 活性化されたデキストラン(673.8mg、0.41ミリモルの活性化され たヒドロキシル単位)を、ホルムアミド/ピリジン(1:1、40ミリリットル )に溶解した溶液を、モノプロテクトされた(monoprotected)シスタミン9(5 08mg、1.3ミリモル)およびトリエチルアミン(142mg、1.2ミリ モル)を、ホルムアミド/ピリジン(1:1、20ミリリットル)に溶解した溶 液で処理した。アミン溶液を、10分間滴下し、この間、無色の多糖類溶液が、 鮮やかな黄色に変化した。形成した溶液を、16時間かきまぜた。この溶液を、 エタノール/エーテル(3:1、400ミリリットル)に加えることにより、多 糖類が沈殿した。この懸濁液を、30分間かきまぜ、次に放置して沈降させた。 溶媒をデカンテーションにより除去し、固体を濾過により分離した。フィルター ケークを、50℃で、減圧(0.5mmHg)で、16時間乾燥し、540.3 mg(理論的収量を基準として65%の回収)の淡褐色固体を得た。NMR(d 6−DMSO)δ2.487−3.614(m);4.493−4.856(m );7.283−7.958(m). D.担体アミノ基を脱保護(deprotection)することによる、11の生成 アミノ基により保護された担体10(314.4mg)を、トリフルオロ酢酸 /H2 O(1:24、25ミリリットル)およびエーテル(40ミリリットル) に懸濁させた。この懸濁液を、16時間かきまぜた。有機層と水性層とを分離し 、水性層を、エーテル(2×10ミリリットル)で抽出した。水性層を凍結乾燥 し、120mgのクリーム色の粉末を得、これは、陽性のニンヒドリン反応を示 した。NMR(D2 O)δ3.73(m);4.985(s).D.S.0.1 7に関して計算した分析、(C6126 )(C71223230.17 .計算値C40.41;H6.62;N2.19.観測値C40.26;H6. 92;N1.85. E.巨大分子担体中の遊離スルフヒドリル基の測定(エルマンの試薬(Ellmann's reagent)) 脱保護中に、必須のジスルフィド結合が、還元されていないか、または他の方 法により分解されて、遊離スルフヒドリル基となっていないことを確認するため に、スルフヒドリル基に関するアッセイを、エルマンの試薬を用いて実施した。 脱保護された担体11(2.6mg)を、0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液、p H8(2.0ミリリットル)に溶解した溶液を、標準溶液(20マイクロリット ルのエルマンの試薬(39.6mg)を、0.1Mリン酸ナトリウム、pH7( 5ミリリットル)に溶解した溶液)で処理した。生成した溶液のUVスペクトル において、412nmにおける吸収がないことにより、遊離スルフヒドリル基が ないことが確認された。 F.ジスルフィドアミノ担体11と、ベンジルイソチオシアネートで誘導体化し たGdマクロサイクルとを結合させることによる、デキストラン基MMCM12 の生成 担体11(109mg)を、0.1MのHEPES、pH8.8(5ミリリッ トル)に溶解した溶液を、Gdキレート1(100mg、0.141ミリモル) を、ホルムアルデヒド(2ミリリットル)に溶解した溶液で処理した。形成した 混合物を、16時間かきまぜ、次いで透析袋(MWCO 12,000)に移送 した。この溶液を、蒸留水(4×4リットル)に対して、合計16時間透析し、 次に凍結乾燥し、120mgの淡褐色固体を得た。セファデックス(Sephadex)G −25カラム(2×20cm)を用いた、分析ゲル透過クロマトグラフィー(G PC)により,カラム回避容積(column void volume)において溶出した、1つの ピークのみを有するクロマトグラムが得られた。この物質は、ニンヒドリンに対 して陰性であった。分析値 Gd(III) 2.78%;16モルのGd(I II)/1モルのデキストランに対応する。 実施例3 本実施例は、それぞれが開裂性エステル結合を有する、2種のデキストラン基 MMCMの合成を例示する。 A.デキストランを、安息香酸で誘導体化されたGdキレートで、直接エステル 化することによる、MMCM13の生成 10−(2−ヒドロキシ−3−(4−カルボキシフェノキシ)−プロピル)− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカンのガドリニウム錯体(500mg、0.72ミリモル)を、ピリジン /ホルムアミド(1:1、10ミリリットル)に溶解した溶液を、かきまぜなが ら0℃に冷却した。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、149mg、0 .72ミリモル)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP、20mg 、0.16ミリモル)を加えた。生成した溶液を、30分間、0℃でかきまぜた 。デキストラン(MW 40,000;1.0g、0.025ミリモル)を、ホ ルムアミド/ピリジン(1:1、30ミリリットル)に溶解した溶液を、多糖類 の懸濁液を温和に加熱することにより、調製した。デキストラン溶液を、活性化 されたキレートに加え、この混合物を、25℃で、4日間かきまぜた。この間、 ジシクロヘキシル尿素の沈殿物が形成した。この懸濁液を濾過し、濾液をエタノ ール/エーテル(1:2、300ミリリットル)に滴下することにより、多糖類 が沈殿した。この懸濁液を、30分間かきまぜ、次に放置して沈降させた。溶媒 をデカンテーションにより除去し、濾過により、固体を分離した。この生成物を ,蒸留H2 Oを溶出液として、セファデックス G−25のカラムを用いて、G PCにより精製した。巨大分子成分に対応するフラクションを採集し、貯蔵し、 凍結乾燥した。GPCにより除去されなかった低分子量成分がないことを確認す るために、生成物(300mg)を含む水溶液(500マイクロリットル)を限 外濾過(セントレックス MWCO 10,000)することにより、分析試料 を調製した。残留物(retentate)を採集し、凍結乾燥し、白色パッド(296m g)を得た。この生成物の水溶液(0.175mg/ミリリットル)のUVスペ クトルは、258nmにおいて吸収を有し、これにより、安息香酸エステルの存 在が確認された。分析試料は、0.92%のガドリニウムを含んでおり、これは 、約3モルのGd/1モルのデキストランに対応する。 B.デキストランを、6−アミノカプロン酸結合Gdキレートでエステル化する ことによる、MMCM14の生成 10−(3−(4−イソチオシアナートフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ ル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカンのガドリニウム錯体(303.5mg、0.43ミリモル)を 、ホルムアミド/ピリジン(1:1、6ミリリットル)に溶解した溶液を、6− アミノカプロン酸(56mg、0.43ミリモル)で処理し、H2 O(0.5ミ リリットル)を加えた。この溶液を、3日間かきまぜ、次に回転蒸発により、ピ リジンおよびH2 Oを除去した。ホルムアミド溶液を、エタノール(40ミリリ ットル)に滴下することにより、誘導体化されたキレートが沈殿した。この固体 を、エタノール(1×10ミリリットル)、エーテル(1×10ミリリットル) で洗浄し、減圧(0.5mmHg、25℃)下で乾燥し、淡褐色固体(253. 8mg、70%)を得た。この生成物を、ホルムアミド/ピリジン(1:1、6 ミリリットル)に再び溶解し、0℃に冷却し、この際にDCC(62mg、0. 30ミリモル)およびDMAP(20mg、0.16ミリモル)を加えた。この 混合物を30分間かきまぜ、次に、デキストラン 70,000(300mg) を、ホルムアミド/ピリジン(1:1、10ミリリットル)に溶解した溶液を加 えた。この生成した溶液を4日間かきまぜ、この間、ジシクロヘキシル尿素の沈 殿物が形成した。この懸濁液を濾過し、濾液にエタノール/エーテル(1:1、 300ミリリットル)を滴下することにより、多糖類を沈殿させた。この懸濁液 を、30分間かきまぜ、次に放置して沈降させた。溶媒をデカンテーションによ り除去し、濾過により、固体を分離し、減圧(0.5mmHg、25℃)下で乾 燥し、412mgの淡褐色固体を得、これをGPCにより精製した。適切なフラ クションを貯蔵し、凍結乾燥し、318mgの淡褐色粉末を得た。H2 O(1. 0ミリリットル)中の生成物を、限外濾過し(セントレックス MWCO 3, 000)、残留物を凍結乾燥することにより、分析試料を調製し、これにより、 305mgの淡褐色粉末を得た。分析試料は、2.27%のガドリニウムを含ん でおり、これは、約11モルのGd/1モルのデキストランに対応する。 実施例4 本実施例は、デキストラン基Gdキレートを用いた,血漿消化の結果を例示す る。 A.ジスルフィド結合MMCM12の血漿消化 ジスルフィド結合MMCM12の血漿による分解を試験した(一般的要件を参 照)。12(52mg)を、0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液、pH7.4( 1.0ミリリットル)に溶解した貯蔵溶液を調製した。貯蔵溶液のアリコート( 200マイクロリットル)を、血漿(800マイクロリットル)に加えた。12 の溶液を、血漿中で37℃で24時間温置し、限外濾過し、濾液のアリコートの 、282nmにおけるUV吸収を記録した。282nmにおける吸収から評価さ れた、ジスルフィド開裂の程度は、92%であった。貯蔵溶液(200マイクロ リットル)を、緩衝液で希釈することにより、ブランクを調製した。ブランクを 、血漿消化試料と並行して温置し、限外濾過した。ブランクにおける開裂の程度 は、11%であった。 B.エステル結合MMCM13の血漿消化 エステル結合MMCM13の血漿による分解を試験した(一般的要件を参照) 。13(52mg)を、0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液、pH7.4(1. 0ミリリットル)に溶解した貯蔵溶液を調製した。13の溶液のアリコート(2 00マイクロリットル)を、血漿中で48時間温置し、限外濾過し、濾液のアリ コートの、258nmにおけるUV吸収を記録した。258nmにおける吸収か ら評価された、エステル開裂の程度は、27%であった。96時間後において、 開裂の程度は、約100%であった。貯蔵溶液(200マイクロリットル)を、 緩衝液で希釈することにより、ブランクを調製した。ブランクを、血漿消化試料 と並行して温置し、限外濾過した。48時間後におけるブランクでの開裂の程度 は、19%であった。96時間後において、ブランクは、34%開裂した。 C.6−アミノカプロン酸エステル結合MMCM14の血漿消化 6−アミノカプロン酸結合MMCM14の血漿による分解を試験した(一般的 要件を参照)。14(47mg)を、0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液、pH 7.4(1.0ミリリットル)に溶解した貯蔵溶液を調製した。貯蔵溶液のアリ コート(200マイクロリットル)を、血漿(800マイクロリットル)に溶解 した。貯蔵溶液(200マイクロリットル)を、緩衝液で希釈することにより、 ブランクを調製した。14を含む血漿試料を、48時間温置し、限外濾過し、濾 液のアリコートの、240nmにおけるUV吸収を記録した。48時間後におい て、血漿中での14の開裂の程度は、100%であった。48時間後において、 ブランクもまた、100%開裂した。 本発明の構造体を、MR映像法の目的で投与することは、従来の方法により達 成される。構造体の水溶液が、最も好都合に用いられる。これらの溶液中の構造 体の濃度および投与量は、広範囲にわたり変化させることができ、各場合におけ る最適な値は、造影剤中の常磁性金属の磁気モーメントの強度、全体的な常磁性 錯体のコントラスト増強強度、投与法、所望または所要のコントラスト増強の程 度、および投与が行われる患者または検体の年齢、体重および状態に伴って変化 する。ほとんどの場合において、リットルあたり約0.05〜2.0当量の常磁 性錯体、好ましくは約0.1〜約1.0モル/リットルの濃度の溶液により、最 良の結果が得られる。同様に、通常、ほとんどの場合において、全体重キログラ ムあたり約0.01〜約1.0ミリモル(mM/kg)の範囲内、好ましくは約 0.05〜約0.5mM/kgの投与量により、最良の結果が得られる。投与は 、任意の非経口経路および方法、最も顕著には、静脈内投与により達成すること ができる。同様に、投与の速度を変化させることができ、一般的に、約0.1〜 約1.0mM/分/kgの範囲内の速度により、最良の結果が得られる。 前記の記載は、主に例示のためである。当業者には容易に理解できることであ るが、付加的な置換、修正および他の構造体の変化、これらの調製方法およびこ れらの使用方法は、本発明の本意および範囲を逸脱することなく、実施すること ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK,LU ,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,T J,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 マン ジェフリー エス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94122 サン フランシスコ セヴンティ ーンス アヴェニュー 1438 (72)発明者 ニテキ ダニュート イー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94709 バークレー バージニア ストリ ート 2296

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式 R1 {−R2 (−R3mn (式中の: R1 は、無毒性かつ非抗原性である、ポリマー原子団であり; R2 は、互いに結合しており、R1 をR3 に結合させる、少なくとも4つの 原子を含む原子団であり; R3 は、磁気共鳴映像法において、コントラストを変化させることができる 、リガンドおよび常磁性金属カチオンの錯体であり; nは少なくとも3であり; mは少なくとも1である) で表されることを特徴とする医薬。 2.R2 が、互いに連続的に結合した、4〜1,000個の原子の鎖を有するこ とを特徴とする請求の範囲1記載の医薬。 3.R2 が、互いに連続的に結合した、6〜100個の原子の鎖を有することを 特徴とする請求の範囲1記載の医薬。 4.R2 が、互いに連続的に結合した、10〜50個の原子の鎖を有することを 特徴とする請求の範囲1記載の医薬。 5.R2 が、親水性ラジカルであることを特徴とする請求の範囲1記載の医薬。 6.R2 が、少なくともその一部が、ポリエチレングリコールおよび置換された ポリエチレングリコールから成る群から選択された要素から構成されることを特 徴とする、請求の範囲1記載の医薬。 7.R2 が、少なくともその一部が、ポリエチレングリコールから構成されるこ とを特徴とする、請求の範囲1記載の医薬。 8.上記ポリエチレングリコール部分が、約100〜約20,000ダルトンの 範囲内の式量を有することを特徴とする請求の範囲7記載の医薬。 9.上記ポリエチレングリコール部分が、約200〜約1,000ダルトンの範 囲内の式量を有することを特徴とする請求の範囲7記載の医薬。 10.mが1であり、R2 が X−R4 −Y−R5 −Z,X−R5 −Y−R4 −ZおよびX−R4 −Z (式中の: R4 は、約100〜約20,000ダルトンの範囲内の式量を有するポリエ チレングリコールであり; R5 は、S−S,C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択され た要素であり; X,YおよびZは同一であるかまたは異なり、不活性結合原子団である)か ら成る群から選択された式で表されることを特徴とする請求の範囲1記載の医薬 。 11.X,YおよびZが同一であるかまたは異なり、それぞれの要素が、(CH2q −NH、NH−(CH2q 、NH−C(O)−O、O−C(O)−NH 、(CH2q −NH−C(O)−OおよびO−C(O)−NH−(CH2q から成る群から選択され、qが1〜10であることを特徴とする請求の範囲10 記載の医薬。 12.qが2〜4であることを特徴とする請求の範囲11記載の医薬。 13.qが2であることを特徴とする請求の範囲11記載の医薬。 14.上記式が X−R4 −Y−R5 −Z (式中の: XはNH−C(O)−Oであり; YはO−C(O)−NH−(CH2q であり; Zは(CH2q −NHである) であることを特徴とする請求の範囲10記載の医薬。 15.上記式が X−R4 −Y−R5 −Z (式中の: R5 はS−Sであり; XはNH−C(O)−Oであり; YはO−C(O)−NH−(CH2q であり; Zは(CH2q −NHである) であることを特徴とする請求の範囲10記載の医薬。 16.上記式が X−R4 −Y−R5 −Z (式中の: R5 はS−Sであり; XはNH−C(O)−Oであり; YはO−C(O)−NH−(CH22 であり; Zは(CH22 −NHである) であることを特徴とする請求の範囲10記載の医薬。 17.上記式が X−R4 −Y−R5 −Z (式中の: R5 はC(O)−Oであり; XはNH−C(O)−Oであり; YはO−C(O)−NH−(CH2q であり、qは2〜4であり; Zは(CH2q −NHであり、qは2〜4である) であることを特徴とする請求の範囲10記載の医薬。 18.上記式が X−R4 −Y−R5 −Z (式中の: R5 はO−C(O)であり; XはNH−C(O)−Oであり; YはO−C(O)−NH−(CH2q であり、qは2〜4であり; Zは(CH2q −NHであり、qは2〜4である) であることを特徴とする請求の範囲10記載の医薬。 19.mが1であり、R2 が、次式 X’−R6 −Z’ (式中の: X’およびZ’は同一であるかまたは異なり、不活性結合原子団であり; R6 は、次式 (CH2t −R7 −(CH2u (式中の: R7 は、S−S,C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択され た要素であり; tは0または正の整数であり、uは0または正の整数であり、t+uの合計 が少なくとも2である) で表される)で表される原子団であることを特徴とする請求の範囲1記載の医 薬。 20.X’およびZ’が同一であるかまたは異なり、それぞれが、NH−C(O )、C(O)−NH,NH−C(S)およびC(S)−NHから成る群から選択 された要素であり; R7 が、C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択された要素で あり; tが少なくとも2であり; uが少なくとも2である ことを特徴とする請求の範囲19記載の医薬。 21.X’およびZ’が同一であるかまたは異なり、それぞれが、NH−C(O )、C(O)−NH,NH−C(S)およびC(S)−NHから成る群から選択 された要素であり; R7 が、C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択された要素で あり; tが2〜10であり; uが2〜10である ことを特徴とする請求の範囲19記載の医薬。 22.X’およびZ’が同一であるかまたは異なり、それぞれが、NH−C(O )およびNH−C(S)から成る群から選択された要素であり; R7 が、C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択された要素で あり; tが2〜6であり; uが2〜6である ことを特徴とする請求の範囲19記載の医薬。 23.mが少なくとも2であり;R2 が次式 X−R4 −Y’(−R5 −Z)r (式中の: R4 は,約100〜約20,000ダルトンの式量を有するポリエチレング リコールであり: R5 は、S−S,C(O)−OおよびO−C(O)から成る群から選択され た要素であり; XはNH−C(O)−Oであり; Y’はO−C(O)−NH−(CH2q −CH3 であり、ここでqは1〜 3であり、mに等しい数の、C原子に結合したH原子が、NH−(CH2s − NH(式中のsは2〜4である)により置換されており; Zは(CH2q −NHであり、qは2〜4であり; rは0またはmに等しい) で表されることを特徴とする請求の範囲1記載の医薬。 24.rがmに等しいことを特徴とする請求の範囲23記載の医薬。 25.mが2〜6であり、rがmに等しいことを特徴とする請求の範囲23記載 の医薬。 26.mが2または3であり、rがmに等しいことを特徴とする請求の範囲23 記載の医薬。 27.積m×nが少なくとも10であることを特徴とする請求の範囲1記載の医 薬。 28.積m×nが10〜1,000であることを特徴とする請求の範囲1記載の 医薬。 29.積m×nが30〜300であることを特徴とする請求の範囲1記載の医薬 。 30.R1 が、ポリ(アミノ酸)、多糖類およびこれらの誘導体化された類似体 から成る群から選択された要素であることを特徴とする、請求の範囲1記載の医 薬。 31.R1 が、ポリ(リシン)、ポリ(グルタミン酸)、デキストランおよびポ リ(アミノプロピル)デキストランから成る群から選択された要素であることを 特徴とする、請求の範囲1記載の医薬。 32.R3 が、常磁性金属カチオンおよびキレート剤から構成されるキレートで あることを特徴とする、請求の範囲1記載の医薬。 33.上記キレート剤が大環状キレート剤であることを特徴とする請求の範囲3 2記載の医薬。 34.上記常磁性金属カチオンがガドリニウム(III)であり、上記キレート剤 が大環状キレート剤であることを特徴とする請求の範囲32記載の医薬。 35.上記常磁性金属カチオンがガドリニウム(III)であり、上記キレート剤 が1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’ −テトラ酢酸であることを特徴とする請求の範囲32記載の医薬。 36.上記常磁性金属カチオンがガドリニウム(III)であり、上記キレート剤 が1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’−トリ酢酸 であることを特徴とする請求の範囲32記載の医薬。 37.次式 (式中のxは少なくとも3である)で表されることを特徴とする医薬。 38.次式 (式中のxは少なくとも3である)で表されることを特徴とする医薬。 39.次式 (式中のxは少なくとも3である)で表されることを特徴とする医薬。 40.次式 (式中の: R11はポリマー多官能価基であり; R12は生物分解性結合原子団であり; R13は、磁気共鳴映像法において、コントラストを変化させることができる 、リガンドおよび常磁性金属カチオンの錯体であり; R14は、互いに結合しており、R11をR13に結合させる、少なくとも4個の 原子を含むスペーサーであり; nは少なくとも1であり; mは少なくとも1であり; qは、0〜5の整数である) で表されることを特徴とする医薬。
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