JPH094999A - 射撃訓練装置および射撃訓練システム - Google Patents

射撃訓練装置および射撃訓練システム

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JPH094999A
JPH094999A JP15450595A JP15450595A JPH094999A JP H094999 A JPH094999 A JP H094999A JP 15450595 A JP15450595 A JP 15450595A JP 15450595 A JP15450595 A JP 15450595A JP H094999 A JPH094999 A JP H094999A
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shooting
shooter
image
shooting training
monitor
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JP15450595A
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English (en)
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Souichi Hanada
創一 花田
Takashi Mikawa
隆志 三川
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 照準の定め方についての指導を射手が銃を構
えて標的に対し狙いを定めているときに行うことがで
き、また、実弾を撃たない模擬射撃で射撃行為を代替で
きる射撃訓練装置を提供する。 【構成】 レンズの軸線を銃身とほぼ平行にかつレンズ
の向きと銃身の開口の延長線方向とをあわせて銃2に固
定されたTVカメラ3と、その映像を表示する射手用モ
ニタ5とを備える。上記に加えて、銃の引金が引かれた
ことを検知する引金スイッチ6と、引金スイッチ6から
の信号に基づき引金が引かれた時点でのカメラの映像を
記憶する画像メモリと、画像メモリ内に記憶された映像
の中心点を着弾点とみなし、着弾点と同映像内に撮影さ
れている標的43とのずれを割り出す認識装置を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射撃訓練装置および射
撃訓練システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小火器による射撃訓練は、図11
に示すような射場40で実弾を使用して行っている。射
場40には弾丸の進行方向にそって1本または複数本の
レーン41があり、その進行方向の終端には停弾堤42
がある。停弾堤42の手前には図に示すように、各レー
ン毎に標的43が取り付けられている。停弾堤42から
レーン41の手前方向に100m、200m、300m
離れた位置にそれぞれ射座44がある。これらの射座4
4から射手が標的43を狙い撃つことで射撃訓練が行な
われている。
【0003】また、特開平5−196435には、上記
のような射場で実弾による射撃訓練を行うにあたり、各
標的に対応して設置されたTVカメラで標的のみを撮影
し、その映像を射撃前と射撃後とで比較照合し、弾痕の
位置を検出することで、命中弾痕の自動読み取りや採点
を行う、という技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の小火器によ
る射撃訓練において、射撃指導は標的上の弾痕などをみ
ることによりなされている。しかし、これらはあくまで
射撃後になされているのであって、射手が銃を構えて標
的に対し狙いを定めているときには行うことはできな
い。
【0005】また、上記従来の小火器による射撃訓練は
実弾射撃であるため、警戒のための人員などの配員対策
が必要である。また、弾薬や標的などが消耗することも
避けられない。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、照準の
定め方についての指導を射手が銃を構えて標的に対し狙
いを定めているときに行えるようにすることにある。
【0007】また、本発明が解決しようとする他の課題
は、実弾を撃たない模擬射撃で射撃行為を代替すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の射撃訓練装置は、レンズの軸線を銃身と
ほぼ平行にかつレンズの向きと銃身の開口の延長線方向
とをあわせて銃に固定されたTVカメラと、このTVカ
メラによって撮影された映像を表示する射手用モニタと
を備えるものとする。
【0009】この場合において、映像の中心点を銃の照
準点とし、射手用モニタの画面に銃の照準点を示す図形
を表示することが好ましい。その図形は、例えば、交点
が銃の照準点を示す十文字としてもよい。
【0010】また、上記の他の課題を解決するために、
上記の手段に加えて、銃の引金が引かれたことを検知す
る引金スイッチと、引金スイッチからの信号に基づき引
金が引かれた時点でのカメラの映像を記憶する画像メモ
リと、画像メモリ内に記憶された映像の中心点を着弾点
とみなし、着弾点と同映像内に撮影されている標的との
ずれを割り出す認識装置とを設けるものとする。
【0011】この場合において、上記割り出された着弾
点と標的との位置ずれに基づいてその射撃の得点を計算
して射手用モニタに表示することが好ましい。
【0012】また、本発明の射撃訓練システムは、上記
の射撃訓練装置を複数接続した管理装置を備え、管理装
置は複数の射撃訓練装置から受信した着弾点の位置や得
点からなる射撃データを集計し、集計結果を一覧または
個別に管理用モニタに表示するものとする。
【0013】この場合において、管理装置に遠隔操作手
段を設け、その遠隔操作手段により複数の射撃訓練装置
にそれぞれ対応する複数の標的の隠滅と現出とを制御す
ることが好ましい。
【0014】
【作用】上記解決手段によれば、次の作用により、本発
明の解決すべき課題を解決できる。すなわち、銃に平行
に固定されたTVカメラにより得られる映像は、銃身の
延長線上のすべての点が映像の中心に位置するものとな
る。ここで、弾道が銃身の延長線上に一致するものと模
擬すれば、表示映像の中心点と映像中の標的との位置ず
れにより、照準の定め方の適否をただちに知ることがで
きる。したがって、射撃指導者は射手用モニタを見るこ
とで、射手が標的を狙っているその時に、その照準点と
標的とを画面上で確認し適切な指導を行うことができ
る。
【0015】また、これに加えて、映像の中心点(照準
点)を示す十字などの図形を、モニタ画面上に重ね表示
すれば、射撃指導者は照準点と標的とのずれをより明確
に識別できる。
【0016】また、上記に加えて、次の作用により、本
発明の解決すべき他の課題を解決できる。すなわち、引
金スイッチで検知した引き金を引いた瞬間の映像を画像
メモリに固定する。ここで、その画像の中心点を標的上
の着弾点と模擬すれば、これと画像内の標的中心とのず
れから位置座標を求めることで、即時にモニタ画面の標
的上に着弾点を図示できる。したがって、これらの一連
の動作により、実弾を撃たずに射撃行為を模擬すること
ができる。また、同時に着弾の得点をあらかじめ定めら
れた得点表に従って算出することにより、その模擬射撃
の採点を自動化することができる。
【0017】また、複数の射手で複数の上記射撃訓練装
置を使用し、その訓練結果のデータを集めてモニタで画
面表示することにより、射撃係幹部は各射手の射撃訓練
結果を一覧または個別にモニタリングできるので、部隊
単位での射撃訓練に使用できる。
【0018】また、上記の構成に加えて、各標的の現出
および隠滅を遠隔操作できるようにしたことにより、射
撃係幹部は射手から離れたところで射撃訓練の指揮を行
うことができる。
【0019】
【実施例】図1に本発明の射撃訓練装置を適用した射撃
訓練システムの一実施例についての全体構成図を示す。
本実施例は複数組の射撃訓練装置と1組の管理装置とか
らなっている。
【0020】本実施例の射撃訓練装置1は、銃2に固定
されたTVカメラ3、画像処理装置4、射手用モニタ
5、銃2に固定された引金スイッチ6、射手用制御装置
7、標的43を現出および隠滅する標的駆動装置8とに
より構成される。TVカメラ3からの映像は画像処理装
置4を介して射手用モニタ5に表示される。また、引金
スイッチ6によって検知された射撃の瞬間は、射手用制
御装置7を介して画像処理装置4に伝えられ、その瞬間
のカメラ映像内の照準点を着弾点とみなして採点処理が
なされる。上記の射撃訓練装置1は各レーンごとに1
組、射場全体では最大でレーンの本数分配置される。
【0021】本実施例の管理装置9は、射撃係幹部用制
御装置10に遠隔操作端末11と射撃係幹部用モニタ1
2とがそれぞれ接続されて構成される。射撃係幹部用制
御装置10は、各射手用制御装置7を制御するととも
に、これに接続された各標的駆動装置8も一括または個
別に制御する。また、遠隔操作端末11は、各射手用制
御装置7の各種条件を設定入力したり、各標的駆動装置
8を遠隔操作して標的43を現出および隠滅するために
使用される。射撃係幹部用モニタ12には各射手の射撃
訓練結果が一覧または個別に表示される。上記の管理装
置9は射場全体で1組だけ配置され、管理装置9の射撃
係幹部用制御装置10と各射撃訓練装置1の射手用制御
装置7とは、LAN回線を通じて相互に接続されること
で射撃訓練システムを構成している。
【0022】また、この射撃訓練システムの構成とし
て、射撃係幹部用モニタ12と同様に射手の射撃訓練結
果を一覧または個別に表示する射撃係用モニタ13と、
各射手の射撃訓練結果等を記憶、印刷、画像表示する射
撃データ処理装置14とを追加することもある。図1に
おいて、射撃係用モニタ13は1台のみがLAN回線を
経由した接続となっているが、射撃係幹部用モニタ12
と同様に射撃係幹部用制御装置10に直結接続としても
よい。また、射撃係用モニタ13を複数台接続してもよ
い。
【0023】図2に本実施例の射撃訓練装置1の要部で
ある画像処理装置4と射手用制御装置7の実施例構成図
を示す。画像処理装置4は、切替器15、表示処理回路
16、ビデオ17、画像メモリ18、認識装置19から
なり、射手用制御装置7は、着弾点メモリ20、操作ス
イッチ21、インタフェース回路22、I/O回路2
3、および上記の各部を制御する制御回路24からな
る。
【0024】TVカメラ3からの映像信号は切替器15
に入力される。切替器15は制御回路24の指示によ
り、表示処理回路16、ビデオ17、画像メモリ18へ
の信号経路を選択する。なお、この経路選択は択一とは
限らず、同時に複数のものを選択することもある。
【0025】表示処理回路16は制御回路24の指示に
より、切替器15より直に入力されるリアルタイムの映
像信号を処理する。また同時に、着弾点メモリ20の内
容も参照し、これらをマルチウィンドウ形式に画像合成
し、射手用モニタ5に出力する。また、ビデオ17から
の映像信号を処理して射手用モニタ5に出力することも
ある。
【0026】ビデオ17は制御回路24の指示により、
切替器15より入力される映像信号を媒体に記録し、あ
るいは媒体から映像信号を再生して表示処理回路16へ
出力する。
【0027】画像メモリ18は制御回路24の指示に応
動して、切替器15から入力される1画面分の映像信号
を静止画像として記憶する。認識装置19は制御回路2
4の指示により、画像メモリ18に固定された内容から
画像内に映っている標的の映像を認識し、その標的の中
心点と画像の中心点との位置の差を検出する。そして、
着弾点の位置座標を算出し、その着弾の得点をあらかじ
め定められた得点表に従って求め、これらを着弾点メモ
リ20に蓄積する。着弾点メモリ20の内容は、表示処
理回路16やI/O回路23から参照される。
【0028】操作スイッチ21は、主として射撃訓練装
置単体での使用時において、射手名、射距離、標的サイ
ズなどを入力あるいは選択したり、あるいは、標的駆動
装置8を駆動して標的43を現出および隠滅するため等
に使用される。また、ビデオ17の録画または再生など
の操作にも使用される。そして、インタフェース回路2
2は、操作スイッチ21および引金スイッチ6の入力イ
ンタフェースを受け持ち、これらの入力装置からの信号
を制御回路24に伝えている。引金スイッチ6によって
射撃の瞬間が検知され、それを示す信号がインタフェー
ス回路22を介して制御回路24に伝えられた瞬間に、
制御回路24は切替器15を制御してTVカメラ3から
の映像を画像メモリ18に記憶させる。これ以降の画像
メモリ18、認識装置19、着弾点メモリ20などの各
部の一連の動作については先に述べたとおりである。
【0029】I/O回路23は、LAN回線向けインタ
フェースをもつ。これを用いてLAN回線に接続するこ
とより、射手用制御装置7は射撃係幹部用制御装置10
や射撃データ処理装置14と通信することができる。I
/O回路23は、制御回路24の指示に基づき、射撃係
幹部用制御装置10からの射手用制御装置7への制御信
号や標的駆動装置8への制御信号、あるいは射撃データ
処理装置14からの射手データなどを受信して、これら
を制御回路24につたえる。また、着弾点メモリ20か
ら着弾点の位置情報や得点などの情報を得て、これらを
射撃データとして射撃係幹部用制御装置10や射撃デー
タ処理装置14へ送信する。なお、射撃データ処理装置
14とのデータの送受信は直接ではなく、射撃係幹部用
制御装置10を経由して行うこともできる。さらに、I
/O回路23は、RS232Cインタフェースをもつ。
これを用いて射手用制御装置7は標的駆動装置8を接続
し、これに制御信号を送ることで標的43の現出及び隠
滅の動作制御をおこなうことができる。
【0030】図3に管理装置9の要部である射撃係幹部
用制御装置10の実施例構成図を示す。射撃係幹部用制
御装置10は、操作スイッチ25、インタフェース回路
26、I/O回路27、表示処理回路28、および制御
回路29からなる。制御回路29は射撃係幹部用制御装
置10内の上記の各部をそれぞれ制御するとともに、I
/O回路27を用いて送受信のタイミングを制御するこ
とで、各射手用制御装置7や、それらに接続された各標
的駆動装置8、さらには本システム全体の制御をも行っ
ている。
【0031】操作スイッチ25は、射撃係幹部用モニタ
12の表示内容を切り替えるため等に使用される。そし
て、インタフェース回路26は、操作スイッチ25およ
び遠隔操作端末11の入力インタフェースを受け持ち、
これらの入力装置からの信号を制御回路29に伝えてい
る。
【0032】I/O回路27は、LAN回線向けインタ
フェースをもつ。これを用いてLAN回線に接続するこ
とにより、射撃係幹部用制御装置10は射手用制御装置
7や射撃データ処理装置14と通信することができる。
I/O回路27は、制御回路29の指示に基づき、各射
手用制御装置7への制御信号や、これらに接続された標
的駆動装置8への制御信号などを送信する。また、各射
手用制御装置7からは射撃データ等を受信する。同様
に、射撃データ処理装置14との間でもデータの送受信
を行う。
【0033】表示処理回路28は制御回路29の指示に
より、I/O回路27を経由して受け取った各射手の射
手データ、射撃データなどを画像信号に変換して、射撃
係幹部用モニタ12へ一覧または各射手ごとに個別に表
示出力する。
【0034】図4に射撃データ処理装置14の実施例構
成図を示す。射撃データ処理装置14は、キーボード3
0、プリンタ31、インタフェース回路32、I/O回
路33、表示処理回路34、モニタ35、主記憶装置3
6、補助記憶装置37、および上記の各部を制御する制
御回路38からなる。
【0035】キーボード30は、射手名、部隊名などの
射手データ、習会設定データなどを入力するために使用
される。また、プリンタ31は、射手データ、射撃デー
タ、習会設定データなどを印刷する。そして、インタフ
ェース回路32は制御回路38の指示により、キーボー
ド30からの入力インタフェースと、プリンタ31への
出力インタフェースを受け持つ。
【0036】I/O回路33は、LAN回線向けインタ
フェースをもつ。これを用いてLAN回線に接続するこ
とより、射撃データ処理装置14は射手用制御装置7や
射撃係幹部用制御装置10と通信することができる。I
/O回路33は、制御回路38の指示に基づいて、各射
手用制御装置7へ射手データ等を送信する。同様に、制
御回路29の指示に基づいて、各射手用制御装置7から
の射撃データ等を受信する。同様に、射撃係幹部用制御
装置10との間でもデータの送受信を行う。なお、各射
手用制御装置7とのデータの送受信は直接ではなく、射
撃係幹部用制御装置10を経由して行うこともできる。
【0037】表示処理回路34は制御回路38の指示に
より、I/O回路33を経由して受け取った各射手の射
手データ、射撃データなどを画像信号に変換して、モニ
タ35へ出力する。
【0038】主記憶装置36は制御回路38の指示によ
り、キーボード30によって入力された情報やI/O回
路33によって受信した各射手用制御装置7の射撃デー
タなどの情報を格納する。また、補助記憶装置37にて
フロッピイディスクにて主記憶装置36のバックアップ
を行う。
【0039】次に、本実施例の動作について説明する。
【0040】まず、使用前の準備について述べる。停弾
堤42付近では、図5に示すように、手前に設置されて
いる標的駆動装置8に射距離に応じた標的43を取りつ
ける。図6に100m,200m,300mの各射距離
に応じた標的43を示す。
【0041】射座44では射撃訓練装置1を組み立て
る。すなわち、射手は銃2にTVカメラ3、引金スイッ
チ6を図7のように固定する。そして、TVカメラ3を
画像処理装置4に、引金スイッチ6を射手用制御装置7
にそれぞれ接続する。また、射手用モニタ5を画像処理
装置4に接続する。さらに、射手用制御装置7と停弾堤
42手前にある標的駆動装置8とを接続する。
【0042】この射撃訓練を部隊として行う場合には管
理装置9が必要となる。射撃係幹部用制御装置10に射
撃係幹部用モニタ12、遠隔操作端末11を接続して管
理装置9を構成する。そして、射撃係幹部用制御装置1
0と複数の射撃訓練装置1の射手用制御装置7とをLA
N回線を通じて接続する。また、同様にLAN回線を通
じて、射撃データ処理装置14と射撃係用モニタ13と
を接続することもできる。これより以下の説明は、特に
断らない限り、複数レーンを使用しての部隊単位の訓練
の場合で、各装置の構成も管理装置9を備えた射撃訓練
システムとし、さらに射撃データ処理装置14と射撃係
用モニタ13とを加えた場合について述べるものとす
る。
【0043】次に、遠隔操作端末11を操作し、各標的
の現出および隠滅を、習会設定で行うか手動で行うかに
ついて選択する。尚、習会設定とは番号毎に定められた
標的の現出および隠滅までの時間をあらかじめ設定して
おくことを言う。そして射手毎に射手データ、脚使用の
有無、射距離、使用する銃の種類等を設定し、これらの
情報を当該射手のいるレーンの射手用制御装置7に送信
し、画像処理装置4を経て各射手用モニタ5の該当部分
に表示するとともに、射撃データ処理装置14にも送り
主記憶装置36に格納する。
【0044】また、射撃データ処理装置14においても
キーボード30を使用して、射手名、部隊名などの射手
データや習会設定データなどを入力し、これらを主記憶
装置36に登録することができる。
【0045】尚、部隊単位ではなく、単独レーンで個人
単位での射撃訓練を行う場合の標的43の現出および隠
滅についての設定および操作は、射手用制御装置7の操
作スイッチ21にて行う。
【0046】次に、使用時の動作について述べる。射手
は銃口が射座44に設置された自レーンのマーカ上にく
るように銃2を構える。銃2に固定されたTVカメラ3
からの映像は、画像処理装置4を介して射手の手元にあ
る射手用モニタ5に表示される。図8に射手用モニタ5
の画面表示例を示す。射手用モニタ5画面のTVカメラ
映像表示部には、銃の照準点を示す十字線とともに、T
Vカメラ3によって撮影された標的43の映像が表示さ
れている。射撃指導者はこれを見ながら、射手の照準点
と標的中心とのずれを指摘することで照準の定め方につ
いての細かい指導を行う。また、標的43にはレーン番
号45が表示してあり、これを射撃指導者が射手用モニ
タ5でチェックすることにより、従来は度々発生してい
た隣接するレーンへの射撃を、注意あるいは防止するこ
とができる。以上の射座44における射手と射撃指導者
のやりとりの様子を図9に示す。なお、標的43に表示
してあるレーン番号45を認識装置19で処理すること
で、射手の弁別を行うこともできる。また、操作スイッ
チ21を操作することにより、TVカメラ3の映像をビ
デオ17に録画することも、これから再生して射手用モ
ニタ5に画面表示することもできる。
【0047】射撃係幹部の号令、または遠隔操作端末1
1を操作しての標的43の現出により、射手はきめられ
た標的43を狙って引き金を引く。引金スイッチ6はそ
の瞬間を検知して射手用制御装置7に通知する。射手用
制御装置7は制御回路24により、画像処理装置4内の
切替器15を制御し、引き金を引いた瞬間のTVカメラ
3の映像を画像メモリ18に記憶させる。そして認識装
置19により映像の中心点、すなわち引き金を引いた瞬
間の照準点を標的上の着弾点とみなし、この点と映像内
に映っている標的43の中心とのずれを計ることで着弾
点の座標を求め、その得点を算出するのである。そし
て、これらの情報を着弾点メモリ20に蓄えるととも
に、表示処理回路16で画像処理して、射手用モニタ5
の着弾位置表示部に図示してある標的上に最新の着弾点
の位置座標をマーク表示し、得点データ表示部にその着
弾の得点と合計点とを表示する。図8にその様子を示
す。
【0048】また、着弾点メモリ20に蓄えられた着弾
点の位置情報と得点は射撃データとして、射手データ等
とともにI/O回路23よりLAN回線を通じて、管理
装置9の射撃係幹部用制御装置10に向けて適時送信さ
れる。これを受信した射撃係幹部用制御装置10は、受
け取った各射手の射手データ、射撃データなどを表示処
理回路28により画像信号に変換して、射撃係幹部用モ
ニタ12へ出力する。また、射撃係用モニタ13には射
撃係幹部用モニタ12と同様の画面が表示される。図1
0に射撃係幹部用モニタ12、射撃係用モニタ13の画
面の表示例を示す。これにより、射撃係幹部は射撃係幹
部用モニタ12を見ることで、各射手の射撃訓練結果を
知ることができる。射撃係幹部用モニタ12の射手別得
点データ表示部にはレーンごとに各射手の得点が一覧表
示されている。また、射撃係幹部は操作スイッチ25あ
るいは遠隔操作端末11を操作して特定の射手を選択す
ることで、その射手の着弾点の位置をモニタ画面の着弾
位置表示部に図示してある標的上にマーク表示させ、そ
の得点を得点データ表示部に表示させることができる。
【0049】また、これらの射撃訓練結果は射撃データ
処理装置14にも送られて、主記憶装置36により記憶
されるとともに、適宜、プリンタ31により印刷され、
あるいはモニタ35に画面表示される。なお、主記憶装
置36に記憶されたデータは、補助記憶装置37により
フロッピーディスクにバックアップされる。
【0050】以上により、本実施例によれば、射撃指導
者が射手用モニタ5を見ることで、射手が標的に対し狙
いを定めているときに照準の定め方についての指導を行
うことができる。
【0051】また、実弾を発射することなしに射撃行為
そのものを模擬できるので、弾薬や標的などが消耗しな
いですむ。そして、弾痕読み取りのための配員、警戒の
ための配員が不要となる。また、射撃の初心者にとって
は、実弾射撃に伴う危険なしに銃の扱いに慣れることが
できる。
【0052】また、部隊単位での射撃訓練を行う場合、
複数の各射撃訓練装置から送られた射撃データを管理装
置で集計して管理用モニタで一覧または個別に表示する
ことにより、各射手の射撃訓練結果の即時モニタリング
ができる。
【0053】また、遠隔操作端末で各レーンの標的を現
出および隠滅させることにより、射手より離れたところ
で射撃訓練の指揮を行うことができる。
【0054】本発明を利用した他の実施例について以下
に記す。
【0055】本発明の射撃訓練装置において、射撃訓練
時に空砲弾を使用することにより、弾丸の装填の練習が
できる。さらには発射時の音や反動を体験することで、
実弾射撃に近い訓練が可能となる。
【0056】また、本発明の射撃訓練装置に、実弾射撃
の着弾点を読み取る装置を接続することなどにより、同
一の銃で前記の模擬射撃と実弾射撃との両方の射撃を行
い、両者の着弾点の差を検出することで、銃身とTVカ
メラとの平行度の補正、あるいは風などによる弾道の曲
がりなどの補正を行うことができる。
【0057】さらに、本発明の射撃訓練システムにおい
て、他の射手にも同構成の銃をもたせて相互に模擬射撃
を行うことで、より実戦に近い射撃訓練を行うことがで
きる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、射撃指導者がモニタを
見ることにより、射手が標的に対し狙いを定めていると
きに照準の定め方についての指導を行うことができる。
【0059】また、実弾を使用することなしに射撃行為
そのものを模擬できるので、弾薬や標的などの消耗品の
発生がない。また、標的弾痕読み取りのための配員、警
戒のための配員が不要となる。また、射撃の初心者にと
っては、実弾射撃に伴う危険なしに銃の扱いに慣れるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例についての全体構成図であ
る。
【図2】画像処理装置4および射手用制御装置7の実施
例構成図である。
【図3】射撃係幹部用制御装置10の実施例構成図であ
る。
【図4】射撃データ処理装置14の実施例構成図であ
る。
【図5】停弾堤42の手前に設置されている標的43の
説明図である。
【図6】射距離に応じた各標的43の説明図である。
【図7】銃にTVカメラ3、引金スイッチ6を固定した
状態を示す説明図である。
【図8】射手用モニタ5の画像例の説明図である。
【図9】射座44における射撃の模様を示す説明図であ
る。
【図10】射撃係幹部用モニタ12、射撃係用モニタ1
3の画像例の説明図である。
【図11】射撃訓練や射撃競技に用いられる射場40の
説明図である。
【符号の説明】
1 射撃訓練装置 2 銃 3 TVカメラ 4 画像処理装置 5 射手用モニタ 6 引金スイッチ 7 射手用制御装置 8 標的駆動装置 9 管理装置 10 射撃係幹部用制御装置 11 遠隔操作端末 12 射撃係幹部用モニタ 13 射撃係用モニタ 14 射撃データ処理装置 18 画像メモリ 19 認識装置 20 着弾点メモリ 43 標的

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの軸線を銃身とほぼ平行にかつレ
    ンズの向きと銃身の開口の延長線方向とをあわせて銃に
    固定されたTVカメラと、前記TVカメラによって撮影
    された映像を表示する射手用モニタとを備えた射撃訓練
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射撃訓練装置におい
    て、前記映像の中心点を銃の照準点とし、前記モニタの
    画面に前記銃の照準点を示す図形を表示することを特徴
    とする射撃訓練装置。
  3. 【請求項3】 レンズの軸線を銃身とほぼ平行にかつレ
    ンズの向きと銃身の開口の延長線方向とをあわせて銃に
    固定されたTVカメラと、前記TVカメラによって撮影
    された映像を表示する射手用モニタと、銃の引金が引か
    れたことを検知する引金スイッチと、前記引金スイッチ
    からの信号に基づき引金が引かれた時点でのカメラの映
    像を記憶する画像メモリと、前記画像メモリ内に記憶さ
    れた映像の中心点を着弾点とみなし、前記着弾点と同映
    像内に撮影されている標的とのずれを割り出す認識装置
    とを備えた射撃訓練装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の射撃訓練装置におい
    て、上記割り出された着弾点と標的との位置ずれに基づ
    いてその射撃の得点を計算して前記射手用モニタに表示
    することを特徴とする射撃訓練装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の射撃訓練装置を複数接
    続した管理装置を備え、前記管理装置は前記複数の射撃
    訓練装置から受信した前記着弾点の位置や得点からなる
    射撃データを集計し、集計結果を一覧または個別に管理
    用モニタに表示する射撃訓練システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の射撃訓練システムにお
    いて、前記管理装置は遠隔操作手段を有してなり、前記
    遠隔操作手段により前記複数の射撃訓練装置にそれぞれ
    対応する複数の標的の隠滅と現出とを制御することを特
    徴とする射撃訓練システム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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