JPH0949769A - 車両内温度情報収集記録装置 - Google Patents

車両内温度情報収集記録装置

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JPH0949769A
JPH0949769A JP7203350A JP20335095A JPH0949769A JP H0949769 A JPH0949769 A JP H0949769A JP 7203350 A JP7203350 A JP 7203350A JP 20335095 A JP20335095 A JP 20335095A JP H0949769 A JPH0949769 A JP H0949769A
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Norihiko Takagi
憲彦 高木
Tadashi Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の温度管理される室内の温度の時系列的
な変動の様子を車両内で容易に確認することができる車
両内温度情報収集記録装置を提供すること。 【解決手段】 温度調節される室7を有する車両に搭載
され、前記温度調節される室7内の温度を記憶媒体11
に記録する車両内温度情報の収集記録装置において、前
記温度調節される室7内の温度を表示する表示手段91
bを設け、前記温度調節される室7内の温度の時系列的
な推移を示す時系列温度データを前記表示手段91bに
表示させ、さらに、前記表示手段91bによる表示の基
準温度を設定する基準温度設定手段95Aと、前記時系
列温度データが表す前記温度調節される室内の温度の前
記基準温度に対する推移を示す時系列温度推移グラフデ
ータを生成するグラフデータ生成手段95Bとをさらに
設け、前記時系列温度推移グラフを前記表示手段91b
に表示させるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷車等の温度管
理が必要な車両における室内温度情報を収集し記録する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、生鮮食料品の配送等に用いられ
る保冷車においては、保冷室内を商品の生鮮度や品質保
持に適した最適温度に常に保つ必要があることから、運
行中の保冷室内の温度の推移を記録し、運行の終了後に
その記録を解析評価している。このような温度の推移を
記録する従来の装置として、タコグラフの記録紙と記録
メカニズムを応用したアナログ式の温度情報収集記録装
置がある。
【0003】図18は従来の温度情報収集記録装置の一
例を示す正面図で、図中引用符号100で示す温度情報
収集記録装置は、前面に時計131と温度計133が配
設された開閉蓋130と、この開閉蓋130により前部
が開閉される本体150とを備えており、開閉蓋130
を手前に開くと本体150前部の記録紙収容部(図示せ
ず)が露出するように構成されている。図19は前記記
録紙収容部に収容される温度情報記録用の記録紙の平面
図を示し、図中引用符号170で示す記録紙は、平面視
円形に形成され、周方向に等間隔で時間の目盛171が
形成されていると共に、径方向に等間隔で温度の目盛1
73が形成されている。
【0004】前記温度情報収集記録装置100は、開閉
蓋130を開いて前記記録紙収容部に記録紙170を装
着し、再び開閉蓋130を閉じると、本体150内に収
容された時計131の駆動源により記録紙170が前記
目盛171の間隔に応じて一定の速度で回転されつつ、
開閉蓋130の背面側から突出する記録針(図示せず)
が記録紙収容部の記録紙170に接触し、さらに、開閉
蓋130内に収容された温度計133の駆動源により記
録針が温度の変動に応じて記録紙170の径方向に往復
移動して、この記録針により記録紙170に、温度計1
33で表示されている温度が、時計131で表示されて
いる時間に対応する記録紙170箇所に記録されるよう
に構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような温度情報収
集記録装置100では、時系列的な温度の推移が記録紙
170上に目視できる情報として残るため、搭載車両の
運行が済んだ後で記録紙170を取り出し記録を解析す
ることで、保冷室の温度状態を評価することができるも
のの、評価の基準となる保冷室内の設定温度の情報は記
録紙170上に現れないので、設定温度に対する実際の
温度の推移を、記録紙170上の記録を一目するだけで
は容易に解析することができないという不具合があっ
た。しかも、基本的に記録紙170は、搭載車両の運行
が終了するまで記録紙収容部に収容したままであり、従
って、記録紙170上に記録された情報は、搭載車両の
運行中に温度情報収集記録装置100の外側から見るこ
とができないため、乗務員が運行中に保冷室内の温度の
推移を認識し、必要に応じて設定温度の変更等の対策を
講じることができないという不具合があった。
【0006】また、近年では、記録された情報の解析の
自動化や迅速化を図るために、保冷室内の温度を一定時
間毎にサンプリングし、各サンプリングデータをそのま
ま、或は、必要に応じて圧縮しデータ量を減らしてIC
カード等の記憶媒体に記録する、所謂デジタル式の温度
情報収集記録装置が提供されつつある。このデジタル式
の温度情報収集記録装置では、車両に搭載される車載器
により記憶媒体に記録した内容は、記録紙170と違っ
て、車載器から記憶媒体を取り出しても直接目視するこ
とができず、しかも、車載器側では、記憶媒体への情報
記録と、その記録フォーマットに整合させるためのサン
プリングデータの加工処理しか行われない。このため、
デジタル式の温度情報収集記録装置は、記録紙170に
時系列的な温度の推移を記録する上述の所謂アナログ式
の温度情報収集記録装置100以上に、乗務員による運
行中の温度推移の確認が行いにくいという不具合があっ
た。
【0007】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、保冷室等の車両の温度管理され
る室内の温度情報を車両内で記憶媒体に記録するに当た
り、その時系列的な温度の変動の様子を車両内で容易に
確認することができる車両内温度情報収集記録装置を提
供することにあり、また、本発明の第2の目的は、保冷
室内の設定温度の変更等の対策を容易に講じられるよう
な温度情報を運行中の車両内で供給することができる車
両内温度情報収集記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の本発明は、温度調節される室を
有する車両に搭載され、前記温度調節される室内の温度
を記憶媒体に記録する車両内温度情報の収集記録装置に
おいて、前記温度調節される室内の温度を表示する表示
手段を設け、前記温度調節される室内の温度の時系列的
な推移を示す時系列温度データを前記表示手段に表示さ
せるようにしたことを特徴とする。
【0009】また、前記第2の目的を達成するために請
求項2記載の本発明は、図1に基本構成図で示すよう
に、前記表示手段91bによる表示の基準温度を設定す
る基準温度設定手段95Aと、前記時系列温度データが
表す前記温度調節される室内の温度の前記基準温度に対
する推移を示す時系列温度推移グラフデータを生成する
グラフデータ生成手段95Bとをさらに設け、前記時系
列温度推移グラフを前記表示手段91bに表示させるも
のとした。
【0010】さらに、請求項3記載の本発明は、前記時
系列温度推移グラフの表示温度幅を設定する表示温度幅
設定手段95Cをさらに設け、該表示温度幅設定手段9
5Cで設定された前記表示温度幅の前記時系列温度推移
グラフを前記グラフデータ生成手段91Aが生成するも
のとした。また、請求項4記載の本発明は、現在時刻を
管理する時計手段97をさらに設け、前記グラフデータ
生成手段95Bが、前記時系列温度推移グラフの対応す
る目盛箇所に前記時計手段97の管理する前記現在時刻
を配置した前記時系列温度推移グラフデータを生成する
ものとした。さらに、請求項5記載の本発明は、前記温
度調節される室7内の現在温度の追加表示及び該追加表
示の解除を指示する追加表示指示手段95Dをさらに設
け、該追加表示指示手段95Dによる前記現在温度の追
加表示の指示時に、前記時系列温度データと共に前記現
在温度を前記表示手段91bに表示させるものとした。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、記憶媒体
11に記録される温度調節される車両1の室7内の温度
の時系列的な推移を示す時系列温度データが、その車両
1内で表示手段91bにより表示されるので、記憶媒体
11の記録内容を直接目視することができなくても、表
示手段91bの表示内容により、温度管理される室7内
の時系列的な温度の変動の様子を車両1内で容易に確認
することが可能となる。
【0012】また、請求項2記載の本発明によれば、基
準温度設定手段95Aにより設定された基準温度に対す
る前記温度調節される室内の温度の前記基準温度に対す
る推移が、表示手段91bに表示される時系列温度推移
グラフにより目視できるため、基準温度設定手段95A
により前記基準温度を、例えば前記室7内の目標とする
温度に設定することで、その基準温度と実際の室7内の
温度の推移とを見比べて、室7内の設定温度の変更等の
対策を容易に講じることが可能となる。
【0013】さらに、請求項3記載の本発明によれば、
グラフデータ生成手段95Bが表示温度幅設定手段95
Cで設定された表示温度幅の時系列温度推移グラフを生
成し、この時系列温度推移グラフが表示手段91bに表
示されるので、車両1の室7内の温度の時系列的な推移
を所望の解像度で表示させ、室7内の温度推移を、希望
に応じて全体的に、或は、局所的に目視することが可能
となる。また、請求項4記載の本発明によれば、グラフ
データ生成手段95Bの生成する前記時系列温度推移グ
ラフデータが、時系列温度推移グラフの対応する目盛箇
所に前記時計手段97の管理する前記現在時刻を配置し
たものとなることから、この時系列温度推移グラフデー
タを基に表示手段91bに表示される時系列温度推移グ
ラフの表示時間帯がグラフ上で時間の経過と共にシフト
する場合、どの目盛箇所が現在時刻に対応する箇所かを
容易に判別することが可能となる。さらに、請求項5記
載の本発明によれば、追加表示指示手段95Dによる現
在温度の追加表示の指示時に、時系列温度データと共に
現在の室7内の温度が表示手段91bに表示されるの
で、例えば、室7内の設定温度の変更を行う際に、室7
の内外の現在温度を容易に確認し、その上で変更後の設
定温度を決定することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
車両の温度情報収集記録装置を図面に基づいて説明す
る。図2は本発明が適用される保冷車の概略構成を示す
説明図で、図2中引用符号1で示す保冷車(車両に相
当)は、シャーシ3、キャビン5、及び、保冷室7(室
に相当)等を備えている。
【0015】前記シャーシ3には、イグニッションやア
クセサリ用のバッテリ31と、後述する保冷室7の冷却
装置71用のバッテリ33が設けられている。前記キャ
ビン5には、前記バッテリ31とイグニッションコイル
(図示せず)の間に介設された車両イグニッションスイ
ッチ(以下、車両IGNと略記する)51(図4参
照)、及び、前記バッテリ33と冷却装置71の間に介
設された冷却装置イグニッションスイッチ(以下、冷却
装置IGNと略記する)53(図4参照)と、保冷車1
の運転に関係するステアリングホイールやメータパネル
等の計器類、冷却装置71による保冷室7の冷却温度の
設定を行う温度設定器55等と共に、前記保冷室7の温
度情報収集記録装置9(車両内温度情報収集記録装置に
相当)が配設されている。
【0016】前記保冷室7は箱形を呈し、この保冷室7
の前側上部に前記冷却装置71が設けられており、冷却
室7内の前後部と冷却室7外には温度センサ73a〜7
3cがそれぞれ配設されている。前記冷却装置71は、
外気を取り込み保冷室7内に送り込むエアコンプレッサ
(図示せず)と、このエアコンプレッサからの圧縮空気
を冷却する熱交換器(図示せず)と、保冷室7内の空気
を保冷室7外に排出して保冷室7内に循環空気流を発生
させるファン(図示せず)等を備えている。そして、前
記冷却装置71は、前記冷却装置IGN53のオンによ
り、前記バッテリ33からの電力を受けて前記エアコン
プレッサが作動し、これにより、温度設定器55で設定
される冷却温度と、保冷室7内の各温度センサ73b,
73cの検出温度とに応じて、内蔵のマイクロコンピュ
ータ(図示せず)の制御で前記熱交換器の冷却効率が調
整されて、前記冷却温度に保冷室7内が維持されるよう
に作動する。尚、前記冷却室7内の空気は、ファンスイ
ッチ(図4参照)75の投入により適宜換気される。
【0017】また、前記保冷室7の側部には引戸式の側
扉77が設けられ、保冷室7の後部には、上下に分割さ
れた跳ね上げ式の煽り扉79が設けられ、これら各扉7
7,79の近傍の保冷室7箇所には、これら各扉77,
79の開閉状態を検出する例えば近接スイッチ等の扉開
閉検出センサ77a,79aがそれぞれ配設されてい
る。
【0018】前記温度情報収集記録装置9は、図3
(a)に正面図で示すように、操作部91と、この操作
部91の左側部に着脱可能に装着されるプリンタ部93
とで構成されている。前記操作部91は、その前面91
aの上部に液晶ディスプレイ91bが配設されており、
この液晶ディスプレイ91bの下方の前面91a箇所に
操作ボタン群91cが配設されている。
【0019】前記操作ボタン群91cは、縦3行横3列
に配置された9つのボタン91d〜91nからなり、各
ボタン91d〜91nには、次に示す機能がそれぞれ割
り当てられている。まず、図中左側の3行のボタン91
d〜91fには、上から順に、設定、画面切換、プリン
トの各機能が割り当てられており、次に、右側の3行の
ボタン91k〜91nには、上から順に、表示拡大、現
在温度、入庫の各機能が割り当てられており、最後に、
中央の3行のボタン91g〜91jには、上から順に、
増、減、セットの各機能が割り当てられている。
【0020】また、図3(b)に示すように、前記操作
部91の右側面91pには、ICカードスロット(以
下、カードスロットと略記する)91rと、コントラス
ト調整ツマミ(以下、調整ツマミと略記する)91sが
配設されており、カードスロット91rへのICカード
11の挿入により、このICカード11への温度情報の
記録が開始され、調整ツマミ91sの回転操作により、
液晶ディスプレイ91bの偏光率が変更されて表示濃度
が調整されるように構成されている。
【0021】前記プリンタ部93は、その前面93aの
上部に記録紙収容部93bとその開閉蓋93cが設けら
れており、開閉蓋93cの図中右脇の前面93a箇所に
記録紙送り用のフィードスイッチ93dが配設され、開
閉蓋93cの下方の前面93a箇所に、排紙口93eと
記録紙カッタ93fが設けられている。
【0022】図4は前記温度情報収集記録装置9の電気
的な構成を示すブロック図であり、前記操作部91とプ
リンタ部93は、操作部91内に設けられたマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンと略記する)95により駆
動される。
【0023】前記マイコン95は、CPU(Central Pr
ocessing Unit 、中央処理装置)95aと、各種データ
記憶用のデータエリア及び各種処理作業に用いるワーク
エリアを有するRAM(Random Access Memory)95b
と、CPU95aの制御プログラムを格納したROM
(Read-Only Memory)95cで構成されている。
【0024】前記CPU95aには、前記RAM95b
及びROM95cが接続されていると共に、前記バッテ
リ31の+,−の両端子と、バッテリ33の+,−の両
端子と、車両及び冷却装置の各IGN51,53と、温
度センサ73a〜73cと、ファンスイッチ75と、扉
開閉検出センサ77a,79aと、保冷車1の走行速度
を検出する速度センサ13が接続されている。また、C
PU95aには、液晶ディスプレイ91bのドライバ9
1tと、調整ツマミ91sと、操作ボタン群91cの各
ボタン91d〜91nと、現在時刻を管理する時計装置
97(時計手段に相当)と、温度センサ73a〜73c
で得た温度情報をカードスロット91rに挿入したIC
カード11に記録するリーダ/ライタ(以下、R/Wと
略記する)98と、このR/W98へのICカード11
の装填を検出するカードスイッチ99が接続されてい
る。さらに、CPU95aには、コネクタ91w,93
gを介してフィードスイッチ93dと、記録紙収容部9
3b内の記録紙(図示せず)を送るフィーダ93h及び
印字用のプリンタ93jが接続されている。
【0025】次に、前記ROM95cに格納された制御
プログラムに従いCPU95aが行う処理について、図
5乃至図7のフローチャートを参照して説明する。バッ
テリ31,33が共に接続されてマイコン95が起動し
プログラムがスタートすると、CPU95aは、図5の
メインルーチンのフローチャートに示すように、カード
スイッチ99の検出状態を基に、R/W98にICカー
ド11が装填されているか否かを確認し(ステップS
1)、装填されていない場合は(ステップS1でN)、
装填されるまでステップS1をリピートする。
【0026】一方、R/W98にICカード11が装填
されている場合は(ステップS1でY)、RAM95b
内に設けた各種処理に用いるフラグを「0」にしたり、
ICカード11に書き込むデータを一時格納するデータ
バッファエリアをクリアしたり、後述する中心温度の設
定温度を格納する中心温度バッファエリアを0°Cに設
定する初期設定を行う(ステップS2)。この初期設定
により、後述する温度時間推移グラフの縦軸の温度幅は
60°Cに設定され、この温度時間推移グラフに表示す
る温度を検出するセンサとして、温度センサ73a(C
H1)が設定されると共に、前記温度時間推移グラフの
縦軸の中心温度が0°Cに設定される。
【0027】ステップS2の初期設定が済んだならば、
続いてデータ収集処理を行う(ステップS3)。このデ
ータ収集処理においては、温度センサ73a〜73cの
検出温度、ファンスイッチ75のオンオフ状態、及び、
扉開閉検出センサ77a,79aの検出状態をそれぞれ
収集すると共に、走行センサ13からの走行パルスを基
に、保冷車1の走行/停止や走行距離を割り出して、前
記の各収集情報と共に、ICカード11に書き込む時系
列データとしてRAM95bのデータバッファエリアに
格納する。次に、操作ボタン群91cの入庫ボタン91
nが操作されたか否かを確認し(ステップS4)、操作
された場合は(ステップS4でY)、後述するステップ
S13に進む。また、入庫ボタン91nが操作されてい
ない場合は(ステップS4でN)、車両IGN51がオ
ンであるか否かを確認し(ステップS5)、オンでない
場合は(ステップS5でN)、後述するステップS8に
進み、オンである場合は(ステップS5でY)、現在温
度ボタン91mが操作されたか否かを確認する(ステッ
プS6)。
【0028】現在温度ボタン91mが操作されていない
場合は(ステップS6でN)、ステップS8に進み、操
作されている場合は(ステップS6でY)、温度センサ
73a〜73cのうち、現在選択されているいずれか1
つの温度センサ73a〜73cが検出した現在温度を、
図8に示すように、後述の温度時間推移グラフの縦軸及
び横軸と共に、液晶ディスプレイ91bの右寄りの上部
に表示させると共に、画面切換ボタン91eの操作に応
じて、後述する表示センサ設定処理(図6のステップS
103)と同様に、液晶ディスプレイ91bに表示する
現在温度の検出元となる温度センサ73a〜73cを選
択、切換する現在温度表示処理を行った後(ステップS
7)、ステップS8に進む。ステップS8においては、
冷却装置IGN53がオンであるか否かを確認し、オン
でない場合は(ステップS8でN)、ステップS3にリ
ターンし、オンである場合は(ステップS8でY)、ス
テップS9に進む。
【0029】ステップS9においては、ステップS3と
同様のデータ収集処理を行い、次に、入庫ボタン91n
を除く操作ボタン群91cを検索しその操作の有無に応
じた処理を行うボタン検索処理を行う(ステップS1
0)。前記ステップS10のボタン検索処理において
は、図6のサブルーチンのフローチャートに示すよう
に、まず、設定ボタン91dが操作されたか否かを確認
し(ステップS100)、操作された場合は(ステップ
S100でY)、液晶ディスプレイ91bに、図9に示
すような、横軸に時間を取り縦軸に温度を取った全11
0分、幅60°C(或は、幅30°C)の温度時間推移
グラフを表示する際の、温度軸の中心とする温度を入力
設定する中心温度設定処理を行う(ステップS10
1)。
【0030】前記ステップS101の中心温度設定処理
においては、図7のサブルーチンのフローチャートに示
すように、液晶ディスプレイ91bに、図10に示すよ
うな、現在設定されている中心温度を白抜き点滅表示さ
せ(ステップS101a)、次に、操作ボタン群91c
の増ボタン91gが操作されたか否かを確認する(ステ
ップS101b)。増ボタン91gが操作されていない
場合は(ステップS101bでN)、後述するステップ
S101dに進み、操作された場合は(ステップS10
1bでY)、液晶ディスプレイ91bの表示温度を1°
C増加させた後(ステップS101c)、ステップS1
01dに進む。
【0031】ステップS101dにおいては、操作ボタ
ン群91cの減ボタン91hが操作されたか否かを確認
し、操作されていない場合は(ステップS101dで
N)、後述するステップS101fに進み、操作された
場合は(ステップS101dでY)、液晶ディスプレイ
91bの表示温度を1°C減少させた後(ステップS1
01e)、ステップS101fに進む。ステップS10
1fにおいては、セットボタン91jが操作されたか否
かを確認し、操作されていない場合は(ステップS10
1fでN)、ステップS101bにリターンし、操作さ
れた場合は(ステップS101fでY)、RAM95b
の中心温度バッファエリアの格納温度を、ステップS1
01fでセットボタン91jが操作された時点における
液晶ディスプレイ91bの表示温度に更新する(ステッ
プS101g)。そして、更新後の温度に中心温度を変
えた温度時間推移グラフを液晶ディスプレイ91bに表
示する更新後表示処理を行った後(ステップS101
h)、図5のメインルーチンに戻り、後述するステップ
S11に進む。
【0032】また、図6のステップS100において、
設定ボタン91dが操作されていない場合(N)は、画
面切換ボタン91eが操作されたか否かを確認し(ステ
ップS102)、操作されていない場合は(ステップS
102でN)、後述するステップS104に進む。一
方、画面切換ボタン91eが操作された場合は(ステッ
プS102でY)、液晶ディスプレイ91bに、図9の
温度時間推移グラフに表示する温度を3つの温度センサ
73a〜73cのうちどれにするかを設定する表示セン
サ設定処理を行った後(ステップS103)、図5のメ
インルーチンに戻り、ステップS11に進む。
【0033】尚、前記ステップS103の表示センサ設
定処理においては、図11に示すような、表示センサC
H(チャンネル)1〜CH3の選択設定画面が液晶ディ
スプレイ91bに表示され、しかも、現在選択されてい
るチャンネル(図10ではCH1)が白抜き点滅表示さ
れる。その後、操作ボタン群91cの増ボタン91gや
減ボタン91hを操作すると、その度に、液晶ディスプ
レイ91bの白抜き点滅表示がCH1→CH2→CH3
→CH1→・・・の順に変更され、所望のチャンネルが
白抜き点滅表示されている状態でセットボタン91jが
操作されると、そのチャンネルに対応する温度センサ7
3a〜73cが、温度時間推移グラフに表示する温度を
検出するセンサとして設定される。そして、セットボタ
ン91jの操作後、液晶ディスプレイ91bの表示画面
は、図9の温度時間推移グラフに戻り、この温度時間推
移グラフに表示される温度グラフは、表示するセンサと
して設定された温度センサ73a〜73cが検出した温
度となると共に、グラフの図中左上に、表示中の温度セ
ンサ73a〜73cに対応するチャンネルが表示され
る。
【0034】ステップS104においては、表示拡大ボ
タン91kが操作されたか否かを確認し、操作されてい
ない場合は(ステップS104でN)、後述するステッ
プS106に進み、操作された場合は(ステップS10
4でY)、液晶ディスプレイ91bに表示する図9の温
度時間推移グラフの縦軸の温度幅を、現在の60°Cか
ら30°Cに、或は、現在の30°Cから60°Cに変
更する温度レンジ変更処理を行った後(ステップS10
5)、図5のメインルーチンに戻り、ステップS11に
進む。
【0035】尚、図9に示すような、縦軸の温度幅が6
0°Cに設定された状態で前記ステップS103の表示
センサ設定処理が行われ、縦軸の温度幅が30°Cに変
更設定された場合は、図12に示すように、それまでの
中心温度のまま、中心温度の上下の温度幅をそれぞれ半
分ずつにした温度時間推移グラフが液晶ディスプレイ9
1bに表示される。反対に、縦軸の温度幅が30°Cに
設定された状態で前記ステップS103の表示センサ設
定処理が行われ、縦軸の温度幅が60°Cに変更設定さ
れた場合は、図12の状態から図9の状態に液晶ディス
プレイ91bの表示が変わる。
【0036】ステップS106においては、現在温度ボ
タン91mが操作されたか否かを確認し、操作されてい
ない場合は(ステップS106でN)、後述するステッ
プS108に進み、操作された場合は(ステップS10
6でY)、温度センサ73a〜73cのうち、現在選択
設定されているチャンネルに対応する1つの温度センサ
73a〜73cが検出した現在温度を、図13に示すよ
うに、前記液晶ディスプレイ91bの右寄りの上部に温
度時間推移グラフと同時に表示させる現在温度表示処理
を行った後(ステップS107)、図5のメインルーチ
ンに戻り、ステップS11に進む。
【0037】ステップS108においては、プリントボ
タン91fが操作されたか否かを確認し、操作されてい
ない場合は(ステップS108でN)、図5のメインル
ーチンに戻って、ステップS11に進み、操作されてい
る場合は(ステップS108でY)、プリンタ部93の
フィーダ9により記録紙を紙送りしつつ、プリンタ93
jにより、液晶ディスプレイ91bに表示している画面
をそのまま記録紙にプリントアウトさせるプリント処理
を行った後(ステップS109)、図5のメインルーチ
ンに戻って、ステップS11に進む。
【0038】図5のメインルーチンに話を戻して、ステ
ップS11においては、ステップS9のデータ収集処理
とステップS10のボタン検索処理の処理結果に応じた
内容で、液晶ディスプレイ91bに前記温度時間推移グ
ラフを表示し、場合によっては現在温度等を同時表示
し、次に、冷却装置IGN53がオンであるか否かを確
認する(ステップS12)。冷却装置IGN53がオン
でない場合は(ステップS12でN)、ステップS3に
リターンし、オンである場合は(ステップS12で
Y)、ステップS9にリターンする。
【0039】また、前記ステップS4において、操作ボ
タン群91cの入庫ボタン91nが操作された場合
(Y)に進むステップS13では、ステップS3やステ
ップS9においてRAM95bのデータバッファエリア
に格納した時系列データを、R/W98によりICカー
ド11に書き込むカード書込処理を行い、次に、ステッ
プS1と同様に、R/W98にICカード11が装填さ
れているか否かを確認する(ステップS14)。R/W
98にICカード11が装填されている場合は(ステッ
プS14でY)、ステップS3やステップS9と同様の
データ収集処理を行った後(ステップS15)、ステッ
プS13にリターンし、R/W98にICカード11が
装填されていない場合は(ステップS14でN)、一連
の制御動作を終了する。
【0040】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態では、基準温度設定手段95Aが、操作ボタン群9
1c中の設定ボタン91dと増減の各ボタン91g,9
1h、並びに、セットボタン91jと、図6のフローチ
ャートにおけるステップS100及びステップS101
と、このステップS101の内容を示す図7のフローチ
ャートにおけるステップS101a乃至ステップS10
1hで構成されている。また、本実施形態では、グラフ
データ生成手段95Bが、図5のステップS11で構成
され、表示温度幅設定手段95Cが、操作ボタン群91
c中の表示拡大ボタン91kと、図6中のステップS1
04及びステップS105で構成され、追加表示指示手
段95Dが、操作ボタン群91c中の現在温度ボタン9
1mと、図6中のステップS106及びステップS10
7で構成されている。
【0041】次に、上述のように構成された本実施形態
の温度情報収集記録装置9の動作(作用)を、特に、液
晶ディスプレイ91bによる表示を中心に説明する。ま
ず、カードスロット91rからICカード11を挿入し
てR/W98に装填すると、車両IGN51及び冷却装
置IGN53のオンオフに関係なく、温度センサ73a
〜73cによる冷却室7内の前後部と冷却室7外の温度
の検出と、ファンスイッチ75による冷却装置71のフ
ァンのオンオフ状態の検出、扉開閉検出センサ77a,
79aによる各扉77,79の開閉状態の検出、及び、
走行センサ13からの走行パルスを基にした、保冷車1
の走行/停止や走行距離の割り出しが開始される。
【0042】そして、本実施形態の場合には、各温度セ
ンサ73a〜73cで検出した温度値が15秒毎に収集
されると共に、1分毎に、4回分の収集温度の平均値が
算出され、この1分毎の各温度センサ73a〜73cに
よる検出温度の平均値が、時系列の温度データとしてR
AM95bのデータバッファエリアに、各温度センサ7
3a〜73c別に格納されて行く。また、ファンスイッ
チ75による冷却装置71のファンのオンオフ状態が1
分毎に収集され、その1分間にファンのオンとオフが両
方ある場合には、オン状態が優先して収集され、同様
に、各扉77,79の開閉状態も1分毎に収集され、そ
の1分間に各扉77,79の開閉の両状態が生じた場合
は、開状態が優先して収集される。
【0043】さらに、走行センサ13からの走行パルス
を基にした保冷車1の走行/停止の割り出しは、走行パ
ルスが1秒以内に入力された回数をカウントすることで
行われ、そのカウント値が1分当たり30秒分の値を越
えた場合に、その1分間は走行していたものとして取り
扱われる。また、走行距離の割り出しは、ICカード1
1のR/W98への装填から入庫ボタン91nが操作さ
れるまでの間に入力される、走行センサ13からの走行
パルスの数を基にして行われる。
【0044】尚、車両IGN51及び冷却装置IGN5
3のうち少なくとも一方がオンされない限り、データ収
集処理で収集される、特に、時系列の温度データに関す
る液晶ディスプレイ91bでの表示は一切行われない。
また、ICカード11をR/W98に装填したものの、
車両IGN51及び冷却装置IGN53が両方ともオフ
である状態では、操作ボタン群91cの各ボタン91d
〜91nのうち入庫ボタン91nの操作のみが有効とな
る。
【0045】次に、冷却装置IGN53がオフのまま車
両IGN51がオンすると、現在温度ボタン91mの操
作が有効となり、ここで現在温度ボタン91mが操作さ
れると、図8に示すように、温度時間推移グラフの縦軸
及び横軸と共に、液晶ディスプレイ91bの右寄りの上
部に、現在選択されている温度センサ73a〜73cの
検出温度が表示される。さらに、ここで、画面切換ボタ
ン91eと増減の各ボタン91g,91hを操作する
と、液晶ディスプレイ91bに表示される現在温度の検
出元となる温度センサ73a〜73cのチャンネルが、
CH1→CH2→CH3→CH1→・・・の順に変更さ
れ、これに応じて、液晶ディスプレイ91bの表示内容
も、同じ順で変更される。尚、現在選択されている温度
センサ73a〜73cの検出温度の表示中に、現在温度
ボタン91mが操作されると、液晶ディスプレイ91b
の表示が消去される。
【0046】一方、車両IGN51のオンオフに関係な
く、冷却装置IGN53がオンすると、現在温度ボタン
91mと入庫ボタン91以外の、今まで有効ではなかっ
た操作ボタン群91cの設定、画面切換、プリント、
増、減、表示拡大、並びに、セットの各ボタン91d〜
91kの操作が有効となる。そして、ここで設定ボタン
91dが操作されると、液晶ディスプレイ91bの表示
が、図10に示すような、現在設定されている中心温度
(初期状態は0°C)の白抜き点滅表示に変わり、続い
て、増減の各ボタン91g,91hが操作されると、白
抜き点滅の温度表示が1°Cずつ増減され、さらに、セ
ットボタン91jが操作されると、現在液晶ディスプレ
イ91bに白抜き点滅表示されている温度を中心温度と
して、現在選択されている温度センサ73a〜73cが
検出している温度に関する温度時間推移グラフが表示さ
れる。
【0047】また、表示拡大ボタン91kが操作される
と、液晶ディスプレイ91bに表示されている温度時間
推移グラフの縦軸の温度幅が、図9に示す60°Cの状
態から、図12に示す30°Cの状態に、或は、その反
対に変更される。さらに、現在温度ボタン91mが操作
されると、現在選択されている温度センサ73a〜73
cが検出している温度に関する温度時間推移グラフと同
時に、その温度センサ73a〜73cが検出している現
在の温度が、図13に示すように、液晶ディスプレイ9
1bの右寄りの上部に表示される。そして、プリントボ
タン91fが操作されると、現在液晶ディスプレイ91
bに表示されている温度時間推移グラフ等が、プリンタ
部93にて記録紙にプリントアウトされる。
【0048】尚、液晶ディスプレイ91bにおける温度
時間推移グラフの表示形態は、ICカード11をR/W
98に装填した直後の、温度センサ73a〜73cによ
る検出温度の収集を開始した時点では、図14に示すよ
うに、横軸の左端に時計装置97の管理する現在時刻が
表示されるだけである。そして、その後時間の経過と共
に、現在選択されている温度センサ73a〜73cが検
出する温度のデータが収集され始めると、現在時刻が横
軸に沿って図中左側から右側に移動して行き、時系列の
温度推移のグラフが、図15に示すように、1分毎に図
中左側から右側にプロットされて行く。
【0049】また、ICカード11をR/W98に装填
した後、56分以上経過すると、横軸の左右方向の中央
箇所に、ICカード11のR/W9への装填から55分
経過した時間が表示される。さらに、ICカード11の
R/W98への装填した後110分が経過すると、図1
6に示すように、横軸の全長に亘って温度推移のグラフ
がプロットされ、以後は、1分が経過して、次の温度推
移のプロットデータが発生する毎に、図中矢印Aで示す
ように、既に表示されているグラフが横軸に沿って図中
右側から左側に移動して行く。
【0050】また、入庫ボタン91nが操作されると、
それまでにRAM95bのデータバッファエリアに格納
された、保冷室7の前後部及び保冷室7外の温度、ファ
ンスイッチ75のオンオフ状態、各扉77,79の開閉
状態、保冷車1の走行/停止の状態等がR/W98によ
って、図17に示すデータマップ中の時系列データエリ
アに1分毎の時系列データとして書き込まれる。さら
に、ICカード11のR/W98への装填から入庫ボタ
ン91nが操作されるまでの間の保冷車1の走行距離
が、その間の運行に関する入庫データとして入庫データ
エリアに書き込まれる。
【0051】このように、本実施形態の温度情報収集記
録装置9によれば、保冷室7の前後部及び保冷室7外に
配設した各温度センサ73a〜73cにより検出してI
Cカード11に書き込む時系列の温度推移や現在の温度
を、液晶ディスプレイ91bに表示できるように構成し
たので、記録紙に目視できる状態で情報が記録されるア
ナログ式とは異なるデジタル式であっても、現在の温度
や過去に遡った時系列の温度推移を、保冷車1の乗務員
がその場で確認することができ、また、状況に応じて冷
却装置71の冷却効率の調整等、保冷室7内の設定温度
の変更等の対策を容易に講じることができる。
【0052】また、本実施形態によれば、設定ボタン9
1dと増減の各ボタン91g,91h、並びに、セット
ボタン91kの操作により、保冷室7内外の時系列の温
度推移を液晶ディスプレイ91bに表示する際の、温度
軸となる縦軸の中央の目盛の値である中心温度を設定で
きるように構成したので、その設定温度を中心とした温
度推移を一目して認識できる形態で温度推移グラフを液
晶ディスプレイ91bに表示させることができる。
【0053】さらに、本実施形態によれば、時間の経過
と共に、温度時間推移グラフの横軸に沿って時計装置9
7が管理する現在時刻の表示位置を図14中左側から右
側に移動させるように構成したので、時間の経過と共に
温度センサ73a〜73cの検出する温度のデータが順
次収集されて行くにつれて、液晶ディスプレイ91bに
表示される温度時間推移グラフの表示時間帯がグラフ上
で左端から右端に向かって移動(シフト)しても、どの
目盛箇所が現在時刻に対応する箇所かを容易に判別する
ことができる。
【0054】尚、本実施形態では、設定ボタン91dと
増減の各ボタン91g,91h、並びに、セットボタン
91kの操作により設定する中心温度が、温度時間推移
グラフの縦軸の中央に位置するように、縦軸の目盛を割
り振る場合について説明したが、温度時間推移グラフの
縦軸上での中心温度の位置は、その中央でなくてもよ
く、例えば、中心温度に対する実際の温度の差が上回る
方向には大きく、下回る方向には小さい場合には、中心
温度を縦軸上の中央よりも下寄りの箇所に位置させるよ
うにしてもよい。或は、中心温度を設定しそれに応じて
縦軸の目盛の配置を決定した温度時間推移グラフを表示
させるための構成を全て省略してもよい。また、本実施
形態で採用した、表示拡大ボタン91jの操作により、
液晶ディスプレイ91bに表示する温度時間推移グラフ
の縦軸の温度幅を60°Cの状態から30°Cの状態に
切り換えることができる構成は省略してもよいが、この
構成を採用すれば、保冷室7内の温度推移を、希望に応
じて全体的に、或は、局所的に目視することができるよ
うになり、有利である。
【0055】さらに、本実施形態で採用した、現在温度
ボタン91mの操作により現在温度を単独、或は、温度
時間推移グラフと共に液晶ディスプレイ91bに表示で
きる構成は省略してもよいが、この構成を採用すれば、
例えば、保冷室7の設定温度の変更を行う際に、保冷室
7の内外の各所の現在温度を容易に確認しその上で変更
後の設定温度を決定することができるようになり、有利
である。さらに、本実施形態では、ICカード11に記
録すると共に液晶ディスプレイ91bに表示する保冷室
7内外の温度の情報を、15秒×4回分の検出温度を平
均して1分毎にまとめた時系列データとしたが、温度の
時系列推移を示すデータの形態は、本実施形態で示した
内容に限定されず任意である。
【0056】さらに、本実施形態では、保冷室7内の前
後部にそれぞれ温度センサ73a,73bを配設すると
共に、保冷室7外にも温度センサ73cを配設し、これ
ら3つの温度センサ73a〜73cのうちから選択した
所望の温度センサ73a〜73cによる検出温度の情報
を液晶ディスプレイ91bに表示させる構成としたが、
温度センサの配置及び数は任意で、最低限1つの温度セ
ンサが保冷室7内に配設されていればよい。また、本実
施形態では、表示手段が液晶ディスプレイ91bである
場合について説明したが、表示手段は、発光ダイオード
やその他の表示用電気素子を用いたもので構成してもよ
く、同様に、記憶媒体は、本実施形態で示したICカー
ドに限らず、磁気カードやフロッピーディスク等、磁
気、光、電気のいずれにより情報を書き込む媒体であっ
てもよい。
【0057】さらに、本実施形態では、温度センサ73
a〜73cにより検出した冷却室7内の前後部と冷却室
7外の温度の他に、ファンスイッチ75により検出した
冷却装置71のファンのオンオフ状態、扉開閉検出セン
サ77a,79aにより検出した各扉77,79の開閉
状態、及び、走行センサ13からの走行パルスを基に割
り出した保冷車1の走行/停止や走行距離の状態を、I
Cカード11に記録する温度情報収集記録装置9を例に
取って説明した。しかし、本発明は、それらの状態のう
ち一部、或は、全部の状態の記録を省略する構成の温度
情報収集記録装置にも適用可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明によれば、温度調節される室を有する車両に搭載さ
れ、前記温度調節される室内の温度を記憶媒体に記録す
る車両内温度情報の収集記録装置において、前記温度調
節される室内の温度を表示する表示手段を設け、前記温
度調節される室内の温度の時系列的な推移を示す時系列
温度データを前記表示手段に表示させる構成とした。こ
のため、記憶媒体の記録内容を直接目視することができ
なくても、表示手段の表示内容により、温度管理される
室内の時系列的な温度の変動の様子を車両内で容易に確
認することができる。
【0059】また、請求項2記載の本発明によれば、前
記表示手段による表示の基準温度を設定する基準温度設
定手段と、前記時系列温度データが表す前記温度調節さ
れる室内の温度の前記基準温度に対する推移を示す時系
列温度推移グラフデータを生成するグラフデータ生成手
段とをさらに設け、前記時系列温度推移グラフを前記表
示手段に表示させるものとした。このため、基準温度設
定手段で設定する基準温度を、例えば前記室内の目標と
する温度に設定することで、基準温度と実際の室内の温
度の推移とを見比べて、室内の設定温度の変更等の対策
を容易に講じることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両内温度情報の収集記録装置の
基本構成図である。
【図2】本発明が適用される保冷車の概略構成を示す説
明図である。
【図3】図3(a)は図2に示す温度情報収集記録装置
の正面図、図3(b)は同右側面図である。
【図4】図3に示す温度情報収集記録装置の電気的な構
成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すROMに格納された制御プログラム
に従いマイクロコンピュータのCPUが行う処理のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図5のボタン検索処理の処理内容を示すサブル
ーチンのフローチャートである。
【図7】図6の中心温度設定処理の処理内容を示すサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図8】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディス
プレイによる表示状態を示す説明図である。
【図9】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディス
プレイによる表示状態を示す説明図である。
【図10】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図11】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図12】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図13】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図14】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図15】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図16】図3に示す温度情報収集記録装置の液晶ディ
スプレイによる表示状態を示す説明図である。
【図17】図4に示すICカードのデータマップであ
る。
【図18】従来技術に係るアナログ式の温度情報収集記
録装置を示す正面図である。
【図19】図18の温度情報収集記録装置において温度
情報の記録に用いる記録紙の平面図である。
【符号の説明】
1 車両 7 室 9 車両用温度情報収集記録装置 91b 表示手段 95 マイクロコンピュータ 95a CPU 95b RAM 95c ROM 95A 基準温度設定手段 95B グラフデータ生成手段 95C 表示温度幅設定手段 95D 追加表示指示手段 97 時計手段 11 記憶媒体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度調節される室を有する車両に搭載さ
    れ、前記温度調節される室内の温度を記憶媒体に記録す
    る車両内温度情報の収集記録装置において、 前記温度調節される室内の温度を表示する表示手段を設
    け、 前記温度調節される室内の温度の時系列的な推移を示す
    時系列温度データを前記表示手段に表示させるようにし
    た、ことを特徴とする車両内温度情報収集記録装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段による表示の基準温度を設
    定する基準温度設定手段と、前記時系列温度データが表
    す前記温度調節される室内の温度の前記基準温度に対す
    る推移を示す時系列温度推移グラフデータを生成するグ
    ラフデータ生成手段とをさらに設け、前記時系列温度推
    移グラフを前記表示手段に表示させるようにした請求項
    1記載の車両内温度情報収集記録装置。
  3. 【請求項3】 前記時系列温度推移グラフの表示温度幅
    を設定する表示温度幅設定手段をさらに設け、該表示温
    度幅設定手段で設定された前記表示温度幅の前記時系列
    温度推移グラフを前記グラフデータ生成手段が生成する
    ようにした請求項2記載の車両内温度情報収集記録装
    置。
  4. 【請求項4】 現在時刻を管理する時計手段をさらに設
    け、前記グラフデータ生成手段が、前記時系列温度推移
    グラフの対応する目盛箇所に前記時計手段の管理する前
    記現在時刻を配置した前記時系列温度推移グラフデータ
    を生成するようにした請求項2又は3記載の車両内温度
    情報収集記録装置。
  5. 【請求項5】 前記温度調節される室内の現在温度の追
    加表示及び該追加表示の解除を指示する追加表示指示手
    段をさらに設け、該追加表示指示手段による前記現在温
    度の追加表示の指示時に、前記時系列温度データと共に
    前記現在温度を前記表示手段に表示させるようにした請
    求項1、2、3又は4記載の車両内温度情報収集記録装
    置。
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