JP3346459B2 - 温度記録装置 - Google Patents

温度記録装置

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JP3346459B2
JP3346459B2 JP30223397A JP30223397A JP3346459B2 JP 3346459 B2 JP3346459 B2 JP 3346459B2 JP 30223397 A JP30223397 A JP 30223397A JP 30223397 A JP30223397 A JP 30223397A JP 3346459 B2 JP3346459 B2 JP 3346459B2
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運送車両の冷凍室な
どの温度記録を行なう温度記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、食料品の運送をはじめとし
て、多種類に亙る物資の冷凍運送が盛んに行われてお
り、そのような冷凍運送の鍵を握るものと言ってもよい
冷凍室などの温度管理に対してさらなる精確な管理が要
請されるようになって来ている。
【0003】また、近年の冷凍庫付き運送車両において
は、運転費用の低減や環境保全に対する配慮等から、冷
凍庫の温度管理を精確に行うことによって、少ない燃料
やエネルギ消費で効果的な冷凍庫の温度調節を実現する
技術に対する要請が強くなってきている。そしてこのよ
うな精確で効果的な冷凍庫の温度調節を実現するために
も、冷凍庫の温度管理を、単独に冷凍庫の温度管理の観
点だけでなく、その運送車両自体の運行状態も含めて管
理あるいは解析することの必要性が、さらに増大して来
ている。つまり温度データだけでなく、その車両自体の
運行状態のデータも併せて詳細な解析を行なうことが強
く要請されている。
【0004】そこで従来の温度記録装置では、運送車両
の冷凍庫など温度管理対象の温度データを計測し、これ
を記録し、さらには車両に搭載された液晶表示パネルの
ような表示装置の画面上などに、温度−時間グラフのよ
うなグラフとして表示していた。
【0005】そしてその一方で、例えば24時間〜数日
間分の温度データをはじめとして、車両自体の走行速度
やエンジンON/OFFのような運行状態に関するデー
タなど各種データが記録されたICカードのような記録
媒体を運送車両から取り外し、そのICカードを、車両
外部の運送会社本部などに設置されている温度管理解析
専用の温度記録解析装置に装着して、その内部に記録さ
れた前記各種データを読み出すことにより、運送車両自
体の運行記録と、それが運搬していた冷凍庫内の温度状
態の記録とをデータとして対比させつつ、その温度管理
や運行管理の解析を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に温度
記録装置は、上記のような車両が運搬している冷凍庫内
の温度状態の記録を、その運行後に解析するという目的
のみならず、その車両が運行されている時点でリアルタ
イムにその運搬中の冷凍庫の温度状態などをモニタリン
グし、庫内の温度が異常値となった場合にはそれを即座
に検知してそれへの対策を施すことによって、積荷に支
障が生じることを防ぐということも、極めて重要な目的
の一つとなっている。
【0007】例えば冷凍生鮮物を運搬中に温度の異常な
上昇が発生し、これに起因して冷凍生鮮物に不用意な解
凍が発生した場合などには、その積荷である冷凍生鮮物
は直ちに変質してその品質を大きく損なうので、積荷に
対して大損害を招くことにもなってしまう。そこでこの
ような積荷に支障が発生することを防ぐために、従来の
温度記録装置では、温度異常発生を検知して、これを警
告するための警報を発生する警報装置が提案されてい
た。即ち、正常温度範囲を予め設定しておき、前記の如
く一定時間ごとに荷室の温度を計測してその計測された
温度が前記の正常温度範囲を逸脱した温度となった場合
には、警報を発するという装置である。その警告の方法
としては、車両運行中にその車両のドライバに対して出
来るだけ察知されやすいような方法であることが要請さ
れるので、一般に警告音のような音で警報を発生するよ
うにしている。
【0008】しかしながら、空車状態である場合には、
荷室の温度を冷凍状態などに管理する必要がなく、また
冷凍用あるいは空調用の装置を運転するために必要なエ
ネルギ量は多大な量となるので、不必要なときには停止
しておくことが要請されるので、一般に空車状態である
場合には冷凍用あるいは空調用の装置は停止されてお
り、従って前記の予め設定しておいた正常温度範囲から
外れた温度になる確率は極めて高い。このため、空車時
には予期せぬ警報が多発することになり、しかもそのと
きの警報の意味としては空車時での荷室内温度異常であ
るから実際上殆ど無意味である場合が多い。よって、そ
のような空車時に予期せぬ警報が発生された場合には、
その警報音自体がドライバにとって極めて煩雑なもので
あるという問題がある。しかしその警報音は、実車時に
はドライバに対して確実に警告を促すようなものでなけ
ればならないのであるから、ドライバに明確かつ顕著に
意識されるものであることが必要である。従って、上記
のような不要時には、その警報音自体が極めて煩雑とな
らざるを得ないことになる。
【0009】またさらには、上記のように空車時に予期
せぬ警報が発生された場合、その警報音の煩雑さを避け
るために警報発生を停止させるような操作スイッチ等を
配設しておき、ドライバがその警報をオフにする操作を
行なうようにすれば良いと考えられるが、この場合に
は、ドライバにとって車両を運転しながらの予期せぬ警
報の発生を聞いた際の気の焦りや、それに続いてのスイ
ッチ操作等の繁雑さに気を取られることなどに起因し
て、そのときの車両運転に対する注意力が散漫になって
運転ミスを誘発する可能性さえ有り得る。つまり、全く
無意味な警報に起因した無意味な運転ミスを誘発する可
能性さえ有るという問題があった。
【0010】本発明は、このように問題を解決するため
に成されたもので、保冷車や冷凍車あるいはその他の運
輸用等に用いられる温度記録装置において、空車時に温
度異常の無意味な警報を発することに起因した煩雑さ等
の問題を解決して、不要なときには警報を発せず必要な
時にのみしかも確実に必要な警報を発することのできる
警報発生手段を具備した温度記録装置を提供することを
課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明の温度記
録装置は、荷物を搭載する室内の温度を一定時間間隔ご
とに計測する温度計測手段と、前記温度のデータを、該
温度の計測が為された際の時刻データと対応付けて記録
する温度記録手段とを有する温度記録装置において、前
記室内に荷物が搭載されているか否かを判別する実車判
別手段と、前記計測された温度のデータを、予め設定さ
れた正常範囲の値と比較して、該正常範囲内の値である
か否かを判定する温度異常判定手段と、前記温度のデー
タが前記正常範囲から外れた値であることが前記温度異
常判定手段によって判定され、かつ前記室内が荷物を搭
載している実車状態であることが判別された場合には、
前記室内の温度異常を警告する警報を発生し、前記温度
のデータが前記正常範囲から外れた値であることが前記
温度異常判定手段によって判定され、かつ前記室内が荷
物を搭載していない空車状態であることが前記実車判別
手段によって判別された場合には、前記室内の温度異常
を警告する警報を発生しない又は抑制する警報発生手段
とを備えたことを特徴としている。
【0012】第2に、荷物を搭載する室内の温度を一定
時間間隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温度のデ
ータを、該温度の計測が為された際の時刻データと対応
付けて記録する温度記録手段とを有する温度記録装置に
おいて、前記室内に荷物が搭載されているか否かを判別
する実車判別手段と、実車判別手段によって前記室内が
荷物を搭載している実車状態であることが判別された場
合にのみ、前記計測された温度のデータを、予め設定さ
れた正常範囲の値と比較して、該正常範囲内の値である
か否かを判定する温度異常判定手段と、前記温度のデー
タが前記正常範囲から外れた値であることが前記温度異
常判定手段によって判定された場合には、前記室内の温
度異常を警告する警報を発生する警報発生手段とを備え
たことを特徴としている。
【0013】第3に、荷物を搭載する車両の室内の温度
を一定時間間隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温
度のデータを該温度の計測が為された際の時刻データと
対応付けて記録する温度記録手段とを有しており、車両
に搭載される温度記録装置において、前記室内に荷物が
搭載されているか否かを判別する実車判別手段と、前記
計測された温度のデータを、予め設定された正常範囲の
値と比較して、該正常範囲内の値であるか否かを判定す
る温度異常判定手段と、前記温度のデータが前記正常範
囲から外れた値であることが前記温度異常判定手段によ
って判定され、かつ前記室内が荷物を搭載している実車
状態であることが前記実車判別手段によって判別された
場合には、前記室内の温度異常を警告する警報を発生
し、前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値であ
ることが前記温度異常判定手段によって判定され、かつ
前記室内が荷物を搭載していない空車状態であることが
判別された場合には、前記室内の温度異常を警告する警
報を発生しない又は抑制する警報発生手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0014】第4に、荷物を搭載する車両の室内の温度
を一定時間間隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温
度のデータを該温度の計測が為された際の時刻データと
対応付けて記録する温度記録手段とを有しており、車両
に搭載される温度記録装置において、前記室内に荷物が
搭載されているか否かを判別する実車判別手段と、実車
判別手段によって前記室内が荷物を搭載している実車状
態であることが判別された場合にのみ、前記計測された
温度のデータを、予め設定された正常範囲の値と比較し
て、該正常範囲内の値であるか否かを判定する温度異常
判定手段と、前記温度のデータが前記正常範囲から外れ
た値であることが前記温度異常判定手段によって判定さ
れた場合には、前記室内の温度異常を警告する警報を発
生する警報発生手段とを備えたことを特徴とする温度記
録装置である。
【0015】第5に、上記第1又は第3記載の温度記録
装置において、前記警報発生手段は、前記温度のデータ
が前記正常範囲から外れた値であることが前記温度異常
判定手段によって判定され、かつ前記室内が荷物を搭載
している実車状態であることが前記実車判別手段によっ
て判別された場合には、前記室内の温度異常を警告する
警報音を発生し、前記温度のデータが前記正常範囲から
外れた値であることが前記温度異常判定手段によって判
定され、かつ前記室内が荷物を搭載していない空車状態
であることが判別された場合には、前記室内の温度異常
を視覚的に警告する警報を発生して前記警報音は発生せ
ず、かつ前記空車状態を再確認することを視覚的に警告
する警報を発生する警報発生手段であることを特徴とす
る温度記録装置である。
【0016】第6に、上記第1乃至第5記載の温度記録
装置において、前記時刻をグラフの時間軸に取って該時
間軸に対応して前記温度データの時系列的な推移を温度
グラフとしてグラフ表示するための表示データを生成す
る温度グラフ表示データ生成手段と、前記温度グラフを
表示画面に表示する温度グラフ表示手段とを、さらに具
備することを特徴とする温度記録装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る温度記録装置
の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本発明
に係る温度記録装置は、図1に示すように、荷物を搭載
する車両の荷室内(図示省略)の温度をセンサ駆動回路
101で駆動される温度センサ102によって一定時間
間隔ごとに計測する温度計測手段100と、前記温度の
データを該温度の計測が為された際の時刻データと対応
付けて記録する温度記録手段201とを有して、車両
(図示省略)に搭載される温度記録装置であって、前記
室内に荷物が搭載されている状態つまり実車状態である
か否かを判別する実車判別手段202と、前記計測され
た温度のデータを、予め設定された正常範囲の値と比較
してその正常範囲内の値であるか否かを判定する温度異
常判定手段203と、前記温度のデータが前記正常範囲
から外れた値であることが前記温度異常判定手段203
によって判定され、かつ前記荷室に荷物が搭載されてい
る実車状態であることが前記実車判別手段202によっ
て判別された場合には、前記室内の温度異常を警告する
警報音をブザー鳴動部301によって発生し、前記温度
のデータが前記正常範囲から外れた値であることが前記
温度異常判定手段203によって判定され、かつ前記室
内が荷物を搭載していない空車状態であることが判別さ
れた場合には、警報表示部302によって前記室内の温
度異常を視覚的に警告して前記警報音は発生せず、かつ
前記空車状態を再確認することを前記警報表示部302
によって視覚的に警告する警報発生手段300とを、そ
の主要部に備えている温度記録装置である。
【0018】またさらには、前記時刻をグラフの時間軸
に取って該時間軸に対応して前記温度データの時系列的
な推移を温度グラフとしてグラフ表示するための表示デ
ータを生成する温度グラフ表示データ生成手段204
と、前記温度グラフを表示画面に表示する温度グラフ表
示手段400と、この温度記録装置全体の動作を操作す
るための入力操作等が行なわれる操作手段500と、前
記の温度記録手段201に記録される情報と同じ情報を
着脱自在のICカード601にも記録するICカード記
録手段600とを具備している。
【0019】上記主要部の構成のうち、実車判別手段2
02、温度異常判定手段203、温度グラフ表示データ
生成手段204、および警報発生手段300の特に制御
回路部分あるいはさらにセンサ駆動回路101について
は、図2に示すように、マイコン(マイクロコンピュー
タ)のような演算部(CPU)200やメモリ部700
を用いてその演算システム内に構築することも可能であ
ることは言うまでもない。なお、温度センサ102のよ
うなリニア素子とCPUの間は、図2に示したようなI
/F(インターフェース)206を介するなどして結べ
ば良い。
【0020】また、上記主要部の構成のうち、温度計測
手段100、温度記録手段201、温度グラフ表示デー
タ生成手段204、温度グラフ表示手段400、ICカ
ード記録手段600、ICカード601については、そ
れぞれ従来と同様の機能を果たすもので良いことは言う
までもない。
【0021】次に、本発明の技術における主要部である
実車判別手段202、温度異常判定手段203、操作手
段500、警報発生手段300およびブザー鳴動部30
1、警報表示部302についてを中心としてその構成の
概要および動作を以下に説明する。図5はその動作を示
す概要フローチャートである。
【0022】車両が稼働開始されると、操作手段500
を介してのユーザ(ドライバあるいは荷積作業者など)
の手入力によって、実車判別手段202に空車/実車の
モード切り替えが入力される(s1)。すると実車判別
手段202はその入力に対応した情報を保持する(s
2)。即ち、空車の状態から積荷が積載されて実車の状
態になると、ユーザの手入力によって、それまで空車モ
ードに設定されていた状態から実車モードに切り替えら
れる(s3)。あるいは逆に積み荷が卸されると空車モ
ードに切り替えられる(s4)。
【0023】この空車/実車のモード切り替えの機能
は、図示は省略するが空車/実車の区別を記憶すること
が可能な記憶素子と、その記憶の区分を切り替えること
が可能なスイッチング素子とを組み合わせるなどして、
極めて簡易な構造に形成することができる。このように
して実車判別手段202の内部には現時点での車両が空
車モードであるか実車モードであるかを区別(つまり判
別)する情報が保持されている(s3,4)。
【0024】そして温度異常判定手段203は、温度計
測手段100から一定の時間ごとに計測されて伝送され
て来た前記車両の室内の温度のデータTを、予め設定さ
れた正常範囲の値(Tl≦T≦Th)と比較し(s
5)、その範囲を前記温度のデータが逸脱していた場合
つまりT<TlまたはTh<Tの場合には(s6の
N)、温度に異常値が発生したものと判定し、その異常
値が発生したことを示す情報を出力する(s7)。逆に
前記温度のデータTが前記正常範囲内の値である場合に
は正常値として判定し、前記の情報は出力しない(s6
のY)。
【0025】警報発生手段300は、温度異常判定手段
203からの前記の異常値が発生したことを示す情報が
出力されると、この出力を受けて、前記の実車判別手段
202の内部に保持されている空車モード/実車モード
を区別(つまり判別)する情報を読み出して、実車モー
ド(D=H)であった場合にのみ(s8のY)警報音
(例えばブザー音のような)をブザー鳴動部301によ
って発生する(s9)。しかしここで、空車モードであ
った場合には(s8のN)、それ自体の煩雑さやそれを
停止させる操作の煩雑さを避けるために、警報音は発生
させず、警報表示部302によってその「温度異常値発
生」を警告する警報を、表示手段400の画面内の一部
分に表示する(s10)。あるいはこの警告の表示は、
それを専用に表示する表示手段を前記の表示手段400
とは別に設けてそれに表示しても良いことは言うまでも
ない。そして次の何らかの入力操作が為されるまで待ち
状態に入る(s11)。
【0026】上記のような機能を警報発生手段300で
実現するためには、例えば図3(a)に示すように、実
車判別手段202の内部に保持されていてそれから読み
出された空車モード(これをLとする)/実車モード
(これをHとする)の判別情報Dと、温度異常判定手段
203からの出力である異常値が発生したことを示す情
報W(これをHとする。またこの出力が為されていない
ときは常にLとする)との、論理和を演算して、そのと
きの結果がHとなったとき(つまりD=HかつW=Hの
とき)にのみ前記の警報音を発生させるための命令(パ
ルス)を出力するような、論理和回路素子303を用い
て、この論理和回路素子303から前記の命令(パル
ス)が出力されたときにのみ、前記の警報音(例えばブ
ザー音のような)をブザー鳴動部301によって発生す
るようにすれば良い。このような極めて簡易な構成を用
いることで、本発明の技術における中心部を簡易に構築
することができ、しかもその効果も上記のような実効的
なものとなるので好ましい。
【0027】また、前記の温度に異常値が発生したとき
に空車モードであった場合に、前記の警報表示部302
に警報を表示させるためには、例えば図3(b)に示す
ように、実車判別手段202の内部に保持されていてそ
れから読み出された空車モード(L)/実車モード
(H)の判別情報Dと、温度異常判定手段203からの
出力である異常値が発生したことを示す情報W(H)と
を受けて、判別情報Dの論理を反転して出力する否定回
路素子304と、前記の論理和回路素子303とを用い
てその論理和を演算して、そのときの結果がHとなった
とき(つまりD=LかつW=Hのとき)にのみ前記の警
報表示を表示するための命令(パルス)を出力してそれ
を警報表示部302に実行させるようにすれば良い。な
お、これら図3(a),(b)に示した回路はそれぞれ
別個に形成しても良く、あるいは論理和回路素子303
を共用してさらに簡易な構造に形成しても良いことは言
うまでもない。
【0028】このような本発明に係る警報音および警報
表示を発生する動作とそのときのシチュエーション(車
両の空車/実車状態や荷室の温度状態)との関係の一例
を、特に温度状態を表示手段400に表示させたときの
その時間−温度グラフと共に図4に模式的に示す。図
中、グラフの横軸は時間、縦軸は温度(℃表記)を示し
ている。またそのグラフの下には、上から順に、実車/
空車の判別情報Dおよびそのときのブザーの鳴動の(O
N/OFF)を、タイミングチャートの形式で示してい
る。なお、図4においては時間−温度グラフに示した横
軸の時間軸はタイミングチャートの時間軸としても共通
のものである。
【0029】上記のようにして、実車モードで温度異常
が発生した場合には、それを知らせる警報音を発してそ
れをドライバ等に確実に警告することができる。そして
ドライバは、その警報を聞いて温度異常の発生に気付く
と、それに対処して例えば温度調節用エンジンのスイッ
チを再確認する、あるいはその温度設定を再確認するな
どの、通常の適切な処置を講じることができる。
【0030】しかもさらには、空車モードで温度異常が
発生した場合には、それが空車モードであっても、それ
をその重要度に適切に対応した程度の感覚で知覚される
ように、前記の警報音ではなく警報表示という視覚的な
手法で警告しているので、その警報自体が煩雑であるこ
とを避けながらも温度異常を警報することができる。即
ち、もしここで、例えばドライバがモード切り替え操作
を忘れるなどして、積荷が積載されているにもかかわら
ず実車モードではなく空車モードのままで車両が運転さ
れていた場合などには、温度異常が発生すると実際には
積載されている積荷がその温度以上によって変質等を引
き起こして大変な損害が発生する可能性もある。そこ
で、本発明によれば、そのような重大な損害の発生を避
けるために、上記のように空車モードであっても、温度
以上の発生を警報する。これにより、前記のような損害
の発生を防ぐことができ、しかも本当に空車モードであ
った場合にもその警報の煩雑さを避けることができるの
である。
【0031】なお、上記実施形態では、より一般的な実
用形態であると考えられることから、実車判別手段20
2の保持する車両の走行モードの情報をドライバなどの
ユーザが手入力して切り替える場合について述べたが、
この走行モードの情報の切り替えはこの他にも、例えば
積荷の積載量を計測する積荷重量センサを用いて計測し
て、その積載量に基づいて自動的に空車/実車の判別を
行なうようにしても良いことは言うまでもない。このよ
うに自動的にモード切り替えを検知することで、手入力
の場合と比べてさらに確実なモード切り替えが実現でき
るので好ましい。ただしこの場合にも、例えば積載量が
極めて少ないために空車として検知されてしまうことな
ども想定されるので、そのような場合にも上記同様の積
荷に対する損害発生を防ぐためにも本発明に係る技術が
好適であると言える。
【0032】また、上記実施形態では例えば生鮮食品な
どを運搬する保冷車のような貨物運送用車両に本発明の
温度記録装置の技術を適用する場合について述べたが、
本発明の適用はこの他にも例えば厳しい温度管理が要請
される生鮮食品や一部の化学物質などを貯蔵する倉庫な
どにおいても適用可能であることは言うまでもないが、
そのような場合には警報を知らせる対象であるユーザと
しては、上記のドライバ等の代りにその倉庫の管理者あ
るいは温度管理責任者ということになるから、本発明に
係る警報発生手段300の特にブザー鳴動部301や警
報表示部302等については、そのような管理者などユ
ーザが常駐している管理者控室等に設置すれば良い。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、保冷車や冷凍車あるいはその他の運輸用
車両あるいは倉庫等に用いられる温度記録装置におい
て、空車時に温度異常の無意味な警報を発することに起
因した煩雑さ等の問題を解決して、不要なときには警報
を発せず必要な時にのみ、しかも確実に必要な警報を発
することのできる警報発生手段を具備した温度記録装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度記録装置の主要部の構成を示
す図である。
【図2】本発明に係る温度記録装置の主要部の構成を、
CPUを中心として構築した場合の概要構成の一例を示
す図である。
【図3】警報発生手段300内部に用いるに好適な論理
和回路素子303の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る警報音および警報表示を発生する
動作とそのときのシチュエーション(車両の空車/実車
状態や荷室の温度状態)との関係の一例を、特に温度状
態を表示手段400に表示させたときのその時間−温度
グラフと共に、模式的に示す図である。
【図5】本発明に係る温度記録装置の主要動作を示す概
要フローチャートである。
【符号の説明】
100…温度計測手段 201…温度記録手段 202…実車判別手段 203…温度異常判定手段 204…温度グラフ表示データ生成手段 300…警報発生手段 400…温度グラフ表示手段 500…操作手段 600…ICカード記録手段 601…ICカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 1/02 G01K 7/00 321 B60P 3/20 F25D 23/00 301

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物を搭載する室内の温度を一定時間間
    隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温度のデータ
    を、該温度の計測が為された際の時刻データと対応付け
    て記録する温度記録手段とを有する温度記録装置におい
    て、 前記室内に荷物が搭載されているか否かを判別する実車
    判別手段と、 前記計測された温度のデータを、予め設定された正常範
    囲の値と比較して、該正常範囲内の値であるか否かを判
    定する温度異常判定手段と、 前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値であるこ
    とが前記温度異常判定手段によって判定され、かつ前記
    室内が荷物を搭載している実車状態であることが判別さ
    れた場合には、前記室内の温度異常を警告する警報を発
    生し、前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値で
    あることが前記温度異常判定手段によって判定され、か
    つ前記室内が荷物を搭載していない空車状態であること
    が前記実車判別手段によって判別された場合には、前記
    室内の温度異常を警告する警報を発生しない又は抑制す
    る警報発生手段とを備えたことを特徴とする温度記録装
    置。
  2. 【請求項2】 荷物を搭載する室内の温度を一定時間間
    隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温度のデータ
    を、該温度の計測が為された際の時刻データと対応付け
    て記録する温度記録手段とを有する温度記録装置におい
    て、 前記室内に荷物が搭載されているか否かを判別する実車
    判別手段と、 実車判別手段によって前記室内が荷物を搭載している実
    車状態であることが判別された場合にのみ、前記計測さ
    れた温度のデータを、予め設定された正常範囲の値と比
    較して、該正常範囲内の値であるか否かを判定する温度
    異常判定手段と、 前記温度のデータが前記正常範囲か
    ら外れた値であることが前記温度異常判定手段によって
    判定された場合には、前記室内の温度異常を警告する警
    報を発生する警報発生手段とを備えたことを特徴とする
    温度記録装置。
  3. 【請求項3】 荷物を搭載する車両の室内の温度を一定
    時間間隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温度のデ
    ータを該温度の計測が為された際の時刻データと対応付
    けて記録する温度記録手段とを有しており、車両に搭載
    される温度記録装置において、 前記室内に荷物が搭載されているか否かを判別する実車
    判別手段と、 前記計測された温度のデータを、予め設定された正常範
    囲の値と比較して、該正常範囲内の値であるか否かを判
    定する温度異常判定手段と、 前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値であるこ
    とが前記温度異常判定手段によって判定され、かつ前記
    室内が荷物を搭載している実車状態であることが前記実
    車判別手段によって判別された場合には、前記室内の温
    度異常を警告する警報を発生し、前記温度のデータが前
    記正常範囲から外れた値であることが前記温度異常判定
    手段によって判定され、かつ前記室内が荷物を搭載して
    いない空車状態であることが判別された場合には、前記
    室内の温度異常を警告する警報を発生しない又は抑制す
    る警報発生手段とを備えたことを特徴とする温度記録装
    置。
  4. 【請求項4】 荷物を搭載する車両の室内の温度を一定
    時間間隔ごとに計測する温度計測手段と、前記温度のデ
    ータを該温度の計測が為された際の時刻データと対応付
    けて記録する温度記録手段とを有しており、車両に搭載
    される温度記録装置において、 前記室内に荷物が搭載されているか否かを判別する実車
    判別手段と、 実車判別手段によって前記室内が荷物を搭載している実
    車状態であることが判別された場合にのみ、前記計測さ
    れた温度のデータを、予め設定された正常範囲の値と比
    較して、該正常範囲内の値であるか否かを判定する温度
    異常判定手段と、 前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値であるこ
    とが前記温度異常判定手段によって判定された場合に
    は、前記室内の温度異常を警告する警報を発生する警報
    発生手段とを備えたことを特徴とする温度記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3記載の温度記録装置にお
    いて、 前記警報発生手段は、前記温度のデータが前記正常範囲
    から外れた値であることが前記温度異常判定手段によっ
    て判定され、かつ前記室内が荷物を搭載している実車状
    態であることが前記実車判別手段によって判別された場
    合には、前記室内の温度異常を警告する警報音を発生
    し、前記温度のデータが前記正常範囲から外れた値であ
    ることが前記温度異常判定手段によって判定され、かつ
    前記室内が荷物を搭載していない空車状態であることが
    判別された場合には、前記室内の温度異常を視覚的に警
    告する警報を発生して前記警報音は発生せず、かつ前記
    空車状態を再確認することを視覚的に警告する警報を発
    生する警報発生手段であることを特徴とする温度記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の温度記録装置にお
    いて、 前記時刻をグラフの時間軸に取って該時間軸に対応して
    前記温度データの時系列的な推移を温度グラフとしてグ
    ラフ表示するための表示データを生成する温度グラフ表
    示データ生成手段と、前記温度グラフを表示画面に表示
    する温度グラフ表示手段とを、さらに具備することを特
    徴とする温度記録装置。
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