JPH0949458A - 内燃機関の水噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の水噴射制御装置Info
- Publication number
- JPH0949458A JPH0949458A JP7200808A JP20080895A JPH0949458A JP H0949458 A JPH0949458 A JP H0949458A JP 7200808 A JP7200808 A JP 7200808A JP 20080895 A JP20080895 A JP 20080895A JP H0949458 A JPH0949458 A JP H0949458A
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- JP
- Japan
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- cylinder
- injection
- water
- water injection
- control device
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気筒間の水噴射量のばらつきを減少せしめる
ことによって、気筒間の出力や排ガス状態のばらつきを
解消し、安定した燃料性能が得られる水噴射ディーゼル
エンジンを提供する。 【解決手段】 水噴射システムを備えた多気筒内燃機関
において、気筒毎の水噴射管路を開閉する電磁弁の開度
を、上記水噴射管路に設けた圧力センサからの検出圧力
に基いて、各気筒の水噴射モードが均一化するように調
整可能に構成する。
ことによって、気筒間の出力や排ガス状態のばらつきを
解消し、安定した燃料性能が得られる水噴射ディーゼル
エンジンを提供する。 【解決手段】 水噴射システムを備えた多気筒内燃機関
において、気筒毎の水噴射管路を開閉する電磁弁の開度
を、上記水噴射管路に設けた圧力センサからの検出圧力
に基いて、各気筒の水噴射モードが均一化するように調
整可能に構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料と水とを各気筒
に装着された噴射弁からシリンダ内に噴射する水噴射式
内燃機関における水噴射量、噴射モード等を制御する水
噴射制御装置に関する。
に装着された噴射弁からシリンダ内に噴射する水噴射式
内燃機関における水噴射量、噴射モード等を制御する水
噴射制御装置に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】図４に、燃料と水とを
同一の噴射弁からシリンダ内に噴射する多気筒ディーゼ
ル機関の燃料、水噴射システムの従来の１例を示す。
同一の噴射弁からシリンダ内に噴射する多気筒ディーゼ
ル機関の燃料、水噴射システムの従来の１例を示す。
【０００３】図４において７は多気筒（この例では６気
筒）ディーゼルエンジン、８は同エンジンのシリンダヘ
ッドであり、各シリンダヘッドには図２に示されるよう
な燃料と水とをシリンダ内に噴射する噴射弁２０が装着
されている。１０は燃料噴射ポンプ、１１は同噴射ポン
プ１０と各気筒の噴射弁２０とを接続する燃料噴射管で
ある。
筒）ディーゼルエンジン、８は同エンジンのシリンダヘ
ッドであり、各シリンダヘッドには図２に示されるよう
な燃料と水とをシリンダ内に噴射する噴射弁２０が装着
されている。１０は燃料噴射ポンプ、１１は同噴射ポン
プ１０と各気筒の噴射弁２０とを接続する燃料噴射管で
ある。
【０００４】１は水タンク、４は水の蓄圧器、２は水タ
ンク１内の水を蓄圧器４へ圧送する高圧水ポンプ、３は
水フィルタ、５は蓄圧器４内の水の圧力を検出する水圧
力計、６は上記蓄圧器４の水出口と各気筒の噴射弁２０
の水入口とを接続する水噴射管、９は同水噴射管路を開
閉制御して水噴射量を調量する電磁弁である。
ンク１内の水を蓄圧器４へ圧送する高圧水ポンプ、３は
水フィルタ、５は蓄圧器４内の水の圧力を検出する水圧
力計、６は上記蓄圧器４の水出口と各気筒の噴射弁２０
の水入口とを接続する水噴射管、９は同水噴射管路を開
閉制御して水噴射量を調量する電磁弁である。
【０００５】１２は上記各電磁弁９に開度制御信号を出
力する弁制御装置であり、同弁制御装置１２には、噴射
タイミング設定用として、基準円板１３の基準信号及び
同期円板１４からの同期信号が入力されている。上記水
噴射管路６の噴射弁２０の入口（又は噴射弁内）には噴
射弁２０へ向かう水の流れのみを許容する逆止弁２３
（図２参照）が介装されている。
力する弁制御装置であり、同弁制御装置１２には、噴射
タイミング設定用として、基準円板１３の基準信号及び
同期円板１４からの同期信号が入力されている。上記水
噴射管路６の噴射弁２０の入口（又は噴射弁内）には噴
射弁２０へ向かう水の流れのみを許容する逆止弁２３
（図２参照）が介装されている。
【０００６】図５には、任意の気筒の１サイクル中の水
注入タイミング及びシリンダ内に噴射される燃料パター
ンが示されている。図４、５において、予め任意の圧力
に設定された高圧水は蓄圧器４に蓄えられる。初めの燃
料噴射から次の燃料噴射までのある時期に、同期された
ところの基準円板１３からの基準信号及び同期円板１４
からの同期信号は弁制御装置１２に入力され、同弁制御
装置１２はこの入力信号に基づき電磁弁９へ開度制御信
号を送り、所定期間これを開閉することによって水噴射
量を調節する。
注入タイミング及びシリンダ内に噴射される燃料パター
ンが示されている。図４、５において、予め任意の圧力
に設定された高圧水は蓄圧器４に蓄えられる。初めの燃
料噴射から次の燃料噴射までのある時期に、同期された
ところの基準円板１３からの基準信号及び同期円板１４
からの同期信号は弁制御装置１２に入力され、同弁制御
装置１２はこの入力信号に基づき電磁弁９へ開度制御信
号を送り、所定期間これを開閉することによって水噴射
量を調節する。
【０００７】また上記同期円板１４からの同期信号パル
スの間隔は、気筒数で等分されると共に、同期信号は着
火順序通りに送信されるようになっている。１サイクル
中の水の注入については、燃料の噴射から次の噴射まで
の間の任意の時期に水の電磁弁９を開閉すると、予め設
定された残留圧力よりも高い圧力で以って水が注入され
る。従って、燃料と水との噴射のパターンは燃料→水→
燃料の形となり、この形でシリンダ内への噴射準備がで
きる。そして圧縮上死点付近で燃料噴射ポンプ１０から
噴射弁２０へ圧送される高圧燃料の噴射エネルギーでも
って上記積層された燃料と水とがシリンダ内へ噴射され
燃焼せしめられる。
スの間隔は、気筒数で等分されると共に、同期信号は着
火順序通りに送信されるようになっている。１サイクル
中の水の注入については、燃料の噴射から次の噴射まで
の間の任意の時期に水の電磁弁９を開閉すると、予め設
定された残留圧力よりも高い圧力で以って水が注入され
る。従って、燃料と水との噴射のパターンは燃料→水→
燃料の形となり、この形でシリンダ内への噴射準備がで
きる。そして圧縮上死点付近で燃料噴射ポンプ１０から
噴射弁２０へ圧送される高圧燃料の噴射エネルギーでも
って上記積層された燃料と水とがシリンダ内へ噴射され
燃焼せしめられる。
【０００８】しかしながら、図４に示されるような燃料
と水との噴射システムを備えた水噴射式内燃機関にあっ
ては、各気筒における水通路の状態及び各気筒に設けら
れた電磁弁９の応当性のばらつき、水噴射管内摩擦の相
違等によって、各電磁弁９の開閉設定時間が同一にされ
ていても、各気筒へ供給され噴射される水量が大きくば
らつくことが多々ある。このため、気筒間の水噴射量の
ばらつきが大きくなり、これによりエンジンの出力や排
ガス状態（ＮＯx 、ＨＣ、吐煙）が変動し易く、かつ悪
化する。さらに上記のようなばらつき度が更に増大すれ
ばエンジンのハンチングが発生し、運転の安定性が悪化
する。
と水との噴射システムを備えた水噴射式内燃機関にあっ
ては、各気筒における水通路の状態及び各気筒に設けら
れた電磁弁９の応当性のばらつき、水噴射管内摩擦の相
違等によって、各電磁弁９の開閉設定時間が同一にされ
ていても、各気筒へ供給され噴射される水量が大きくば
らつくことが多々ある。このため、気筒間の水噴射量の
ばらつきが大きくなり、これによりエンジンの出力や排
ガス状態（ＮＯx 、ＨＣ、吐煙）が変動し易く、かつ悪
化する。さらに上記のようなばらつき度が更に増大すれ
ばエンジンのハンチングが発生し、運転の安定性が悪化
する。
【０００９】本発明の目的は、気筒間の水噴射量のばら
つきを減少せしめることによって、気筒間の出力や排ガ
ス状態のばらつきを解消し、安定した燃焼性能が得られ
る水噴射ディーゼルエンジンを提供することにある。
つきを減少せしめることによって、気筒間の出力や排ガ
ス状態のばらつきを解消し、安定した燃焼性能が得られ
る水噴射ディーゼルエンジンを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、水噴射システ
ムを備えた多気筒内燃機関において、気筒毎の水噴射管
路を開閉する電磁弁の開度を、上記水噴射管路に設けた
圧力センサからの検出圧力に基いて、各気筒の水噴射モ
ードが均一化するように調整可能に構成したことを要旨
としており、その具体的手段は、燃料と水とを噴射弁よ
りシリンダ内へ噴射する水噴射システムを備えた多気筒
内燃機関において、上記各気筒の噴射弁に接続される水
噴射管路に気筒毎に設けられて、同水噴射管路の開度を
制御する電磁弁と、上記各水噴射管路に設けられて、同
水噴射管路内の圧力を検出する圧力センサと、各圧力セ
ンサからの検出信号を受けて各気筒の水噴射モードを比
較し、所定の基準噴射モードとの差異を気筒毎に検出す
る噴射モード制御装置と、同噴射モード制御装置からの
各気筒の水噴射モードの差異に対応する上記各電磁弁の
開度補正量を算出して、上記各電磁弁に出力する弁制御
装置とを備えたことにある。
ムを備えた多気筒内燃機関において、気筒毎の水噴射管
路を開閉する電磁弁の開度を、上記水噴射管路に設けた
圧力センサからの検出圧力に基いて、各気筒の水噴射モ
ードが均一化するように調整可能に構成したことを要旨
としており、その具体的手段は、燃料と水とを噴射弁よ
りシリンダ内へ噴射する水噴射システムを備えた多気筒
内燃機関において、上記各気筒の噴射弁に接続される水
噴射管路に気筒毎に設けられて、同水噴射管路の開度を
制御する電磁弁と、上記各水噴射管路に設けられて、同
水噴射管路内の圧力を検出する圧力センサと、各圧力セ
ンサからの検出信号を受けて各気筒の水噴射モードを比
較し、所定の基準噴射モードとの差異を気筒毎に検出す
る噴射モード制御装置と、同噴射モード制御装置からの
各気筒の水噴射モードの差異に対応する上記各電磁弁の
開度補正量を算出して、上記各電磁弁に出力する弁制御
装置とを備えたことにある。
【００１１】このように構成されたことにより、圧力セ
ンサにて検出された各気筒の水噴射管内圧力は、噴射モ
ード制御装置において、その噴射圧力モードが基準とな
る水噴射モード、例えば第１シリンダの水噴射モードと
比較されて噴射モードの差異が検出され、弁制御装置に
おいてこの差異に相当する各水噴射管路の電磁弁の開度
補正量が算出され、これによって電磁弁の開度（開弁期
間）が補正されて、各気筒の噴射圧力モードが均一化さ
れる。
ンサにて検出された各気筒の水噴射管内圧力は、噴射モ
ード制御装置において、その噴射圧力モードが基準とな
る水噴射モード、例えば第１シリンダの水噴射モードと
比較されて噴射モードの差異が検出され、弁制御装置に
おいてこの差異に相当する各水噴射管路の電磁弁の開度
補正量が算出され、これによって電磁弁の開度（開弁期
間）が補正されて、各気筒の噴射圧力モードが均一化さ
れる。
【００１２】これにより、各気筒間の水噴射モードのば
らつきが無くなり、安定した燃焼性能が得られる。
らつきが無くなり、安定した燃焼性能が得られる。
【００１３】尚、好ましくは、上記噴射モード制御装置
が、基準噴射モードとして、特定の１気筒（例えば第１
気筒）の水注入圧力モードを採り、この噴射モードと当
該気筒の水注入圧力モードとを比較するように構成す
る。
が、基準噴射モードとして、特定の１気筒（例えば第１
気筒）の水注入圧力モードを採り、この噴射モードと当
該気筒の水注入圧力モードとを比較するように構成す
る。
【００１４】このように構成すれば、特定の気筒の水注
入圧力モードを基準モードとするので、気筒間の差異を
算出し易く、ばらつきが小さくなる。
入圧力モードを基準モードとするので、気筒間の差異を
算出し易く、ばらつきが小さくなる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の１形態について詳細に説明する。図１には本発明の実
施形態に係る水噴射式ディーゼル機関の水及び燃料噴射
システムの構成図が、図２には噴射弁近傍の構成図が、
図３には水及び燃料噴射圧力モードの線図がそれぞれ示
されている。
の１形態について詳細に説明する。図１には本発明の実
施形態に係る水噴射式ディーゼル機関の水及び燃料噴射
システムの構成図が、図２には噴射弁近傍の構成図が、
図３には水及び燃料噴射圧力モードの線図がそれぞれ示
されている。
【００１６】図１において、７は多気筒（この実施形態
では６気筒）ディーゼルエンジン、８は同エンジンのシ
リンダヘッドであり、各シリンダヘッド８には、図２に
示されるような燃料と水とを噴射する噴射弁２０が固着
されている。１０は上記各噴射弁２０に燃料噴射管１１
を介して燃料を圧送する燃料噴射ポンプである。
では６気筒）ディーゼルエンジン、８は同エンジンのシ
リンダヘッドであり、各シリンダヘッド８には、図２に
示されるような燃料と水とを噴射する噴射弁２０が固着
されている。１０は上記各噴射弁２０に燃料噴射管１１
を介して燃料を圧送する燃料噴射ポンプである。
【００１７】１は水タンク、４は水の蓄圧器、３１は水
供給管路、２は水タンク１内の水を同水供給管路３１内
を通って上記蓄圧器４へ圧送する高圧水ポンプ、３は水
フィルタ、５は水蓄圧器４内の圧力を検出する圧力計で
ある。
供給管路、２は水タンク１内の水を同水供給管路３１内
を通って上記蓄圧器４へ圧送する高圧水ポンプ、３は水
フィルタ、５は水蓄圧器４内の圧力を検出する圧力計で
ある。
【００１８】また、６は上記蓄圧器４の水出口と上記各
気筒の噴射弁２０の水出口とを接続する水噴射管であ
る。この各水噴射管路６には、図２に示されるように、
同管路６を開閉する電磁弁９、及び同電磁弁９の噴射弁
２０側に水噴射管路６内の圧力を検出する圧力センサ１
５が設けられるとともに、上記電磁弁９と圧力センサ１
５との間には噴射弁２０側へ向かう水の流れのみを許容
する逆止弁２３が設けられている。２１は上記各気筒の
噴射弁２０への燃料噴射管路１１内の圧力を検出する燃
料圧力センサである。
気筒の噴射弁２０の水出口とを接続する水噴射管であ
る。この各水噴射管路６には、図２に示されるように、
同管路６を開閉する電磁弁９、及び同電磁弁９の噴射弁
２０側に水噴射管路６内の圧力を検出する圧力センサ１
５が設けられるとともに、上記電磁弁９と圧力センサ１
５との間には噴射弁２０側へ向かう水の流れのみを許容
する逆止弁２３が設けられている。２１は上記各気筒の
噴射弁２０への燃料噴射管路１１内の圧力を検出する燃
料圧力センサである。
【００１９】１６は噴射モード制御装置であり、上記各
気筒の圧力センサ１５から各水噴射管６内の圧力の検出
信号が入力されるとともに、各気筒の燃料圧力センサ２
２から燃料噴射管６内の燃料噴射圧力の検出信号が入力
され、後述する手順により各気筒の水噴射モードの比較
結果を算出して弁制御装置１２（詳細は後述）に出力す
る。
気筒の圧力センサ１５から各水噴射管６内の圧力の検出
信号が入力されるとともに、各気筒の燃料圧力センサ２
２から燃料噴射管６内の燃料噴射圧力の検出信号が入力
され、後述する手順により各気筒の水噴射モードの比較
結果を算出して弁制御装置１２（詳細は後述）に出力す
る。
【００２０】１２は上記各電磁弁９に開度制御信号を出
力する弁制御装置であり、同弁制御装置１２には水の噴
射タイミング設定用として基準円板１３の基準信号及び
同期円板１４の同期信号が入力されている。
力する弁制御装置であり、同弁制御装置１２には水の噴
射タイミング設定用として基準円板１３の基準信号及び
同期円板１４の同期信号が入力されている。
【００２１】上記のように構成された水噴射式ディーゼ
ル機関の運転時において、図３には任意の気筒の１サイ
クル中の水注入タイミング及び水噴射圧力、並びにシリ
ンダ内に噴射される燃料パターンが示されている。図
１、３において、予め任意の圧力に設定された高圧水は
蓄圧器４に蓄えられる。初めの燃料噴射から次の燃料噴
射までのある時期に、同期されたところの基準円板１３
からの基準信号及び同期円板１４からの同期信号弁制御
装置１２に入力され、同弁制御装置１２はこの入力信号
に基づき電磁弁９へ開度制御信号を送り、所定期間これ
を開閉することによって、水噴射量を調節する。
ル機関の運転時において、図３には任意の気筒の１サイ
クル中の水注入タイミング及び水噴射圧力、並びにシリ
ンダ内に噴射される燃料パターンが示されている。図
１、３において、予め任意の圧力に設定された高圧水は
蓄圧器４に蓄えられる。初めの燃料噴射から次の燃料噴
射までのある時期に、同期されたところの基準円板１３
からの基準信号及び同期円板１４からの同期信号弁制御
装置１２に入力され、同弁制御装置１２はこの入力信号
に基づき電磁弁９へ開度制御信号を送り、所定期間これ
を開閉することによって、水噴射量を調節する。
【００２２】また上記同期円板１４からの同期信号パル
スの間隔は、気筒数で等分されると共に、同期信号は着
火順序通りに送信されるようになっている。１サイクル
中の水の注入については、燃料の噴射から次の噴射まで
の間の任意の時期に水の電磁弁９を開閉すると、予め設
定された残留圧力よりも高い圧力で以って水が注入され
る。従って、燃料と水との噴射のパターンは燃料→水→
燃料の形となり、この形でシリンダ内への噴射準備がで
きる。そして圧縮上死点付近で燃料噴射ポンプ１０から
噴射弁２０へ圧送される高圧燃料の噴射エネルギーでも
って上記積層された燃料と水とがシリンダ内へ噴射され
燃焼せしめられる。
スの間隔は、気筒数で等分されると共に、同期信号は着
火順序通りに送信されるようになっている。１サイクル
中の水の注入については、燃料の噴射から次の噴射まで
の間の任意の時期に水の電磁弁９を開閉すると、予め設
定された残留圧力よりも高い圧力で以って水が注入され
る。従って、燃料と水との噴射のパターンは燃料→水→
燃料の形となり、この形でシリンダ内への噴射準備がで
きる。そして圧縮上死点付近で燃料噴射ポンプ１０から
噴射弁２０へ圧送される高圧燃料の噴射エネルギーでも
って上記積層された燃料と水とがシリンダ内へ噴射され
燃焼せしめられる。
【００２３】上記作動時において、各気筒への水噴射管
６内の圧力は圧力センサ１５により検出されて噴射モー
ド制御装置１６に送られる。噴射モード制御装置１６に
おいては、図３のＺ線で示されるような各気筒毎の水噴
射圧力モードについて、特定の１気筒（例えば第１気
筒）の水噴射モードを基準噴射モードとし、他の各気筒
の水噴射モードと上記基準モードとを比較して両者の差
異、具体的には図３のＺ線で示される水噴射圧力波形の
差異を求めて上記弁制御装置１２に出力する。
６内の圧力は圧力センサ１５により検出されて噴射モー
ド制御装置１６に送られる。噴射モード制御装置１６に
おいては、図３のＺ線で示されるような各気筒毎の水噴
射圧力モードについて、特定の１気筒（例えば第１気
筒）の水噴射モードを基準噴射モードとし、他の各気筒
の水噴射モードと上記基準モードとを比較して両者の差
異、具体的には図３のＺ線で示される水噴射圧力波形の
差異を求めて上記弁制御装置１２に出力する。
【００２４】弁制御装置１２においては、上記のような
各気筒の水の電磁弁９の開閉制御時に、上記噴射モード
制御装置１６からの、各気筒の水噴射圧力の差異信号を
受けて、これに相当する各電磁弁９の開度補正量を求
め、この補正量になるように各電磁弁９の開弁期間を調
整する。
各気筒の水の電磁弁９の開閉制御時に、上記噴射モード
制御装置１６からの、各気筒の水噴射圧力の差異信号を
受けて、これに相当する各電磁弁９の開度補正量を求
め、この補正量になるように各電磁弁９の開弁期間を調
整する。
【００２５】これにより各気筒の水噴射圧力波形モード
が上記基準とする気筒（この例では第１気筒）に近似す
るように補正され、各気筒の水噴射モードのばらつきが
減少せしめられる。
が上記基準とする気筒（この例では第１気筒）に近似す
るように補正され、各気筒の水噴射モードのばらつきが
減少せしめられる。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、圧力センサにて検出さ
れた各気筒の水噴射管内圧力は、噴射モード制御装置に
おいて、その噴射圧力モードが基準となる水噴射モード
と比較されて、噴射モードの差異が算出され、弁制御装
置において上記噴射モードの差異に対応する各気筒の電
磁弁の開度を調整せしめるので各気筒の水噴射モードが
均一化され、気筒間の水噴射のばらつきが低減される。
れた各気筒の水噴射管内圧力は、噴射モード制御装置に
おいて、その噴射圧力モードが基準となる水噴射モード
と比較されて、噴射モードの差異が算出され、弁制御装
置において上記噴射モードの差異に対応する各気筒の電
磁弁の開度を調整せしめるので各気筒の水噴射モードが
均一化され、気筒間の水噴射のばらつきが低減される。
【００２７】これによって、気筒間の出力のばらつきや
排ガス状態のばらつきが減少し、エンジンのハンチング
の発生も阻止され、安定した燃焼性能が得られる。
排ガス状態のばらつきが減少し、エンジンのハンチング
の発生も阻止され、安定した燃焼性能が得られる。
【図１】本発明の実施形態に係る水噴射式ディーゼル機
関の水及び燃料噴射システムの構成図。
関の水及び燃料噴射システムの構成図。
【図２】上記実施形態における噴射弁近傍の構成図。
【図３】上記実施形態における水噴射モード線図。
【図４】従来の水及び燃料噴射システムの構成図。
【図５】従来のシステムにおける水噴射モード線図。
１ 水タンク ４ 蓄圧器 ６ 水噴射管 ７ ディーゼルエンジン ９ 電磁弁 １０ 燃料噴射ポンプ １１ 燃料噴射管 １２ 弁制御装置 １５ 圧力センサ １６ 噴射モード制御装置 ２１ 燃料噴射圧力検出器
Claims (1)
- 【請求項１】 燃料と水とを噴射弁よりシリンダ内へ噴
射する水噴射システムを備えた多気筒内燃機関におい
て、上記各気筒の噴射弁に接続される水噴射管路に気筒
毎に設けられて、同水噴射管路の開度を制御する電磁弁
と、上記各水噴射管路に設けられて、同水噴射管路内の
圧力を検出する圧力センサと、各圧力センサからの検出
信号を受けて各気筒の水噴射モードを比較し、所定の基
準噴射モードとの差異を気筒毎に検出する噴射モード制
御装置と、同噴射モード制御装置からの各気筒の水噴射
モードの差異に対応する上記各電磁弁の開度補正量を算
出して、上記各電磁弁に出力する弁制御装置とを備えた
ことを特徴とする内燃機関の水噴射制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20080895A JP3337351B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 内燃機関の水噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20080895A JP3337351B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 内燃機関の水噴射制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0949458A true JPH0949458A (ja) | 1997-02-18 |
| JP3337351B2 JP3337351B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=16430546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20080895A Expired - Lifetime JP3337351B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 内燃機関の水噴射制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3337351B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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