JP4616851B2 - 排気温度制御装置をそなえた多気筒エンジン及びその運転制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として4サイクルディーゼルエンジンに適用され、シリンダ毎に燃料噴射時期及び燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンであって、排気温度制御装置をそなえた多気筒エンジン及び該多気筒エンジンの運転制御方法に関する。
シリンダ毎に燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンにおいて、各気筒間の燃料噴射量のばらつきを防止できる燃料噴射制御装置として、特許文献1(特開2004−76624号公報)の技術が提供されている。
かかる技術においては、各気筒の排気通路に各気筒出口の排気温度を検出する排気温度センサを設け、該排気温度センサで検出された排気温度データに基づき基準排気温度を検出し、排気温度センサで検出された現状の排気温度と前記基準排気温度との排気温度偏差に基づき各気筒毎の目標燃料噴射量を補正するように構成されている。
特開2004−76624号公報
しかしながら、前記特許文献1(特開2004−76624号公報)を含む従来技術には次のような解決すべき課題がある。
即ち、エンジンを同一の燃料噴射時期で、且つ同一噴射期間で、エンジン出力を制御した場合には、各シリンダ(気筒)に排気温度のばらつきがあると、NOx低減のために燃料噴射時期を遅らせる際には、最も高い排気温度のシリンダによって燃料噴射時期の遅角が制限され、目標とするNOx低減効果が得られにくい。
また、低負荷域で失火が発生しているシリンダがあっても、排気温度の復元手段を備えないので、失火を自動的に解除できない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、排気温度のシリンダ毎のばらつき、あるいは複数の過給機をそなえたエンジンにおいては過給機毎の排気温度のばらつきを抑制して、NOx低減効果を向上するとともに、エンジン性能を安定化した多気筒エンジン及びその運転制御方法を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するもので、シリンダ毎に燃料噴射時期及び燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンにおいて、前記多気筒エンジンは複数の過給機をそなえ、各過給機の排気タービン入口に接続される排気マニホールドに各過給機に対応するシリンダの排気ポートが接続され、過給機毎に該過給機入口の排気温度を検出する排気温度センサ、及び、前記排気温度センサからの排気温度検出値に基づき各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値になるように、前記各過給機に対応するシリンダの燃料噴射時期及び燃料噴射期間を制御する燃料噴射コントローラを有してなることを特徴とする。
かかる発明において、具体的には次のように構成するのが好ましい。
即ち、前記燃料噴射コントローラは、前記排気温度センサからの排気温度検出値に基づき、各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき前記各過給機に対応する各シリンダの必要燃料噴射時期及び必要燃料噴射期間を算出して、前記各シリンダの燃料噴射量を調整する燃料制御装置に出力するように構成する。
また、前記のように構成された多気筒エンジンを運転制御する方法の発明は、
シリンダ毎に燃料噴射時期及び燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンの運転制御方法であって、前記多気筒エンジンは複数の過給機をそなえ、各過給機の排気タービンに接続される排気マニホールドに各過給機に対応するシリンダの排気ポートが接続され、過給機毎に該過給機入口の排気温度を検出し、排気温度検出値に基づき各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値になるように前記各過給機に対応するシリンダの燃料噴射時期及び燃料噴射期間を制御する操作を、前記各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値に達するまで、前記燃料噴射時期及び燃料噴射期間を変化させて繰り返すことを特徴とする。
本発明によれば、過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値になるように、エンジンの燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御する操作を、前記各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値に達するまで、前記燃料噴射時期及び燃料噴射期間を変化させて繰り返すように構成したので、
燃料噴射開始時期及び燃料噴射期間(つまり燃料噴射量)を過給機毎に変化させて、各過給機入口の排気温度を、エンジン負荷あるいはエンジン回転数に適合した排気温度つまり排気温度基準値に収斂するように制御することにより、過給機毎の排気温度のばらつきが無くなり、各過給機の排気温度を前記排気温度基準値に均一に保持してエンジンを運転することが可能となる。
これにより、前記従来技術のように、NOx低減のために燃料噴射時期を遅らせる際に排気温度のばらつきのために最も高い排気温度のシリンダによって燃料噴射時期の遅角が制限されるという問題が解消されて、排気温度のばらつきに伴う燃料噴射時期の遅延の規制が無くなり、エンジン性能を安定化できるとともに、前記排気温度基準値に合わせて燃料噴射時期を遅延することが可能となって、NOx低減効果が向上する。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1(参考例)、第2実施例に係る排気温度制御装置をそなえた4サイクルディーゼルエンジンの全体構成を示す平面模式図である。
図1において、100はエンジン(多気筒4サイクルディーゼルエンジンで、この例では4気筒エンジンを示す)、30は該エンジン100のシリンダ、9は各シリンダ30に設けられた吸気ポート、7は各吸気ポート9を開閉する吸気弁、8は各シリンダ30に設けられた排気ポート、6は前記各排気ポート8を開閉する排気弁である。
23は前記各吸気ポート9が接続される吸気マニホールド、24は前記各排気ポート8が接続される排気マニホールドである。
5は過給機(排気ターボ過給機)で、排気タービン5a及び該排気タービン5aに直結駆動されるコンプレッサ5bをそなえており、該排気タービン5aのガス入口が排気管25を介して前記排気マニホールド24に接続され、該コンプレッサ5bの空気出口が吸気管26を介して前記吸気マニホールド23に接続されている。
21は前記各シリンダ30内に燃料を噴射する燃料噴射弁、22は燃料を高圧に加圧し、この高圧燃料を所定の噴射タイミングで前記燃料噴射弁21に圧送する燃料噴射装置である。
かかる構成からなる多気筒4サイクルディーゼルにおいて、図示しないクランク軸により吸気カムを介して前記吸気弁7が各吸気ポート9を開閉し、前記クランク軸により排気カムを介して前記排気弁6が各排気ポート8を開閉する。
そして、前記過給機5のコンプレッサ5bから圧送された吸気(空気)は、前記吸気管26及び吸気マニホールド23から各シリンダ30の吸気ポート9に分配され、吸気弁7の開弁によりシリンダ30内に導入される。
次いで、該シリンダ30内において、前記燃料噴射弁21からの燃料噴射によって着火燃焼がなされ、着火燃焼後の排気ガスは、前記排気弁6の開弁により排気ポート8を通って排気マニホールド24に溜められてから、排気管25を通って過給機5の排気タービン5aに送り込まれて該排気タービン5aを駆動する。
本発明は、以上のような多気筒4サイクルエンジンにおける排気温度制御装置及び該多気筒4サイクルエンジンの運転制御方法に係るものである。
(第1実施例(参考例))
図1において、1は前記各シリンダの排気ポート8(排気枝管でもよい)に取り付けられて各シリンダ30出口の排気温度を検出する排気温度センサ、3は前記エンジン100に掛かるエンジン負荷を検出する負荷検出器、4は前記エンジン100の回転数を検出するエンジン回転数検出器、2は前記燃料噴射装置の燃料噴射時期及び燃料噴射期間(即ち燃料噴射量)を制御する燃料制御装置である。
10は燃料噴射コントローラで、前記各排気温度センサ1から各シリンダ30出口の排気温度検出値、前記負荷検出器3からエンジン負荷の検出値、前記エンジン回転数検出器4からエンジン回転数の検出値がそれぞれ入力され、これらの検出信号に基づき後述する演算を行い、その制御信号を前記燃料制御装置2に出力するものである。
次に、図2〜4に基づきかかる第1実施例(参考例)の動作にいついて説明する。
図2は、本発明に第1実施例(参考例)に係る排気温度制御装置の制御ブロック図である。図3(A)は前記第1実施例(参考例)における燃料噴射時期と排気温度との関係線図、(B)は燃料噴射期間と排気温度との関係線図である。図4はエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)と燃料噴射時期及び燃料噴射期間との関係線図である。
図2において、前記各排気温度センサ1からの各シリンダ30出口の排気温度検出値は、前記燃料噴射コントローラ10に該排気温度センサ1と同数設けられた排気温度偏差算出手段12に入力される。
また、前記負荷検出器3からのエンジン負荷の検出値及び前記エンジン回転数検出器43からのエンジン回転数の検出値は、符号11で示される基準排気温度設定手段に入力される。該基準排気温度設定手段11には、エンジン負荷あるいはエンジン回転数と該エンジン負荷あるいはエンジン回転数における適正排気温度即ち排気温度基準値との関係がマップ状に設定されており、排気温度センサ1による排気温度の検出時における、前記負荷検出器3からのエンジン負荷の検出値あるいは前記エンジン回転数検出器4からのエンジン回転数の検出値が入力されると、当該エンジン負荷あるいはエンジン回転数における前記排気温度基準値を抽出して、前記排気温度偏差算出手段12に入力する。
前記各排気温度偏差算出手段12においては、前記各シリンダの排気温度検出値と前記基準排気温度設定手段11からの排気温度基準値との差である排気温度偏差を算出して、噴射時期調整量算出手段14及び噴射期間調整量算出手段16に入力する。
符号13で示される排気温度/噴射時期設定手段には、図3(A)に示されるように、燃料噴射開始時期θと排気温度基準値との関係線Aが、エンジン負荷毎あるいはエンジン回転数毎に設定されている(図3(A)には、1つのエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)について前記関係線Aを示している)。
また、符号15で示される排気温度/噴射期間設定手段には、図3(B)に示されるように、燃料噴射期間θsと排気温度基準値との関係線Bが、エンジン負荷毎あるいはエンジン回転数毎に設定されている(図3(B)には、1つのエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)について前記関係線Bを示している)。
前記噴射時期調整量算出手段14においては、前記排気温度偏差算出手段12からの各シリンダの排気温度偏差ΔTを図3(A)の関係線Aに対応させて、該排気温度偏差ΔTに対応する燃料噴射時期調整量Δθをシリンダ毎に算出して噴射時期算出手段17に出力する。
噴射期間調整量算出手段16においては、前記排気温度偏差算出手段12からの各シリンダの排気温度偏差ΔTを図3(B)の関係線Bに対応させて、該排気温度偏差ΔTに対応する燃料期間調整量Δθsをシリンダ毎に算出して噴射期間算出手段17に出力する。
前記噴射時期算出手段17においては、図4に示されるエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)と燃料噴射開始時期θとの関係から、前記負荷検出器3からのエンジン負荷の検出値あるいは前記エンジン回転数検出器4からのエンジン回転数の検出値に対応する燃料噴射開始時期を算出し、これを前記燃料噴射時期調整量Δθで補正して、補正後の燃料噴射開始時期を前記燃料制御装置2に入力する。
たとえば排気温度検出値が排気温度基準値よりもΔTだけ高い場合には、図4の燃料噴射開始時期から前記燃料噴射時期調整量Δθだけ遅らせて、排気温度Tを排気温度基準値T0に低下せしめる。
また、前記噴射期間算出手段18においては、図4に示されるエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)と燃料噴射期間θsとの関係から、前記負荷検出器3からのエンジン負荷の検出値あるいは前記エンジン回転数検出器4からのエンジン回転数の検出値に対応する燃料噴射期間を算出し、これを前記燃料噴射期間調整量Δθsで補正して、補正後の燃料噴射期間を前記燃料制御装置2に入力する。
たとえば排気温度検出値が排気温度基準値よりもΔTだけ高い場合には、図4の燃料噴射期間から前記燃料噴射期間調整量Δθsだけ縮小して、排気温度Tを排気温度基準値T0に低下せしめる。
以上のような、各シリンダ30出口の排気温度が前記排気温度基準値になるように、エンジンの燃料噴射開始時期及び燃料噴射期間(つまり燃料噴射量)を制御する操作を、前記各シリンダ30の排気温度が前記排気温度基準値に達するまで、前記燃料噴射開始時期及び燃料噴射期間(燃料噴射量)を変化させて繰り返す。
以上の第1実施例(参考例)によれば、燃料噴射開始時期及び燃料噴射期間(つまり燃料噴射量)をシリンダ毎に変化させて、各シリンダの排気温度を、エンジン負荷あるいはエンジン回転数に適合した排気温度つまり排気温度基準値に収斂するように制御することにより、シリンダ毎の排気温度のばらつきが無くなり、各シリンダの排気温度を前記排気温度基準値に均一に保持してエンジンを運転することが可能となる。
これにより、前記従来技術のように、NOx低減のために燃料噴射時期を遅らせる際に排気温度のばらつきのために最も高い排気温度のシリンダによって燃料噴射時期の遅角が制限されるという問題が解消されて、排気温度のばらつきに伴う燃料噴射時期の遅延の規制が無くなり、前記排気温度基準値に合わせて燃料噴射時期を遅延できて、NOx低減効果が向上する。
また、低負荷域で失火が発生しているシリンダがあっても、燃料噴射時期及び燃料噴射期間を調整することにより、各シリンダの排気温度を前記排気温度基準値に復元できるので、失火を自動的に解除することができて、燃焼を安定化できる。これらによりエンジン性能を安定化できる。
(第2実施例)
本発明の第2実施例は、複数の過給機をそなえた多気筒エンジンを対象としており、図2において、各過給機5(図1参照)毎に該過給機5の排気タービン5a入口に接続される排気マニホールド24の排気温度を、該排気マニホールド24に取り付けた排気温度センサ1sで検出して前記燃料噴射コントローラ10に入力する。
該燃料噴射コントローラ10においては、前記第1実施例(参考例)と同様な手順で、各過給機5入口の排気温度を前記排気温度基準値になるように制御する。
即ち、前記燃料噴射コントローラ10において、前記排気温度センサ1sからの過給機5の排気タービン5a入口の排気温度検出値に基づき、各排気タービン5a入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間(燃料噴射量)調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機5入口の排気温度が前記排気温度基準値になるようにエンジンの燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御する。
かかる第2実施例の場合は排気温度センサ1sの場合は、排気温度センサ1sは各排気タービン5a入口のみに設けるので、前記第1実施例(参考例)よりも排気温度センサの数が少なくて済み、制御も簡単になる。
その他の作用、効果は前記第1実施例(参考例)と同様である。
本発明によれば、排気温度のシリンダ毎のばらつき、あるいは複数の過給機をそなえたエンジンにおいては過給機毎の排気温度のばらつきを抑制して、NOx低減効果を向上するとともに、エンジン性能を安定化した多気筒エンジン及びその運転制御方法を提供できる。
本発明の第1(参考例)、2実施例に係る排気温度制御装置をそなえた4サイクルディーゼルエンジンの全体構成を示す平面模式図である。 本発明の第1実施例(参考例)に係る排気温度制御装置の制御ブロック図である。 (A)は前記第1実施例(参考例)における燃料噴射時期と排気温度との関係線図、(B)は燃料噴射期間と排気温度との関係線図である。 前記第1実施例(参考例)におけるエンジン負荷(あるいはエンジン回転数)と燃料噴射時期及び燃料噴射期間との関係線図である。
1,1s 排気温度センサ
1a 燃焼室
2 燃料制御装置
3 負荷検出器
4 エンジン回転数検出器
5 過給機(排気ターボ過給機)
5a 排気タービン
5b コンプレッサ
6 排気弁
7 吸気弁
8 排気ポート
9 吸気ポート
10 燃料噴射コントローラ
21 燃料噴射弁
22 燃料噴射装置
23 吸気マニホールド
24 排気マニホールド
30 シリンダ
100 エンジン(4サイクルディーゼルエンジン)

Claims (3)

  1. シリンダ毎に燃料噴射時期及び燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンにおいて、
    前記多気筒エンジンは複数の過給機をそなえ、各過給機の排気タービン入口に接続される排気マニホールドに各過給機に対応するシリンダの排気ポートが接続され、
    過給機毎に該過給機入口の排気温度を検出する排気温度センサ、及び、前記排気温度センサからの排気温度検出値に基づき各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値になるように、前記各過給機に対応するシリンダの燃料噴射時期及び燃料噴射期間を制御する燃料噴射コントローラを有してなることを特徴とする排気温度制御装置をそなえた多気筒エンジン。
  2. 前記燃料噴射コントローラは、前記排気温度センサからの排気温度検出値に基づき、各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき前記各過給機に対応する各シリンダの必要燃料噴射時期及び必要燃料噴射期間を算出して、前記各シリンダの燃料噴射量を調整する燃料制御装置に出力するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の排気温度制御装置をそなえた多気筒エンジン。
  3. シリンダ毎に燃料噴射時期及び燃料噴射量を調整可能に構成された多気筒エンジンの運転制御方法であって、前記多気筒エンジンは複数の過給機をそなえ、各過給機の排気タービンに接続される排気マニホールドに各過給機に対応するシリンダの排気ポートが接続され、
    過給機毎に該過給機入口の排気温度を検出し、排気温度検出値に基づき各過給機入口の排気温度検出値と予め設定された排気温度基準値との排気温度偏差及び該排気温度偏差に対応する燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量を算出し、該燃料噴射時期調整量及び燃料噴射期間調整量に基づき各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値になるように前記各過給機に対応するシリンダの燃料噴射時期及び燃料噴射期間を制御する操作を、前記各過給機入口の排気温度が前記排気温度基準値に達するまで、前記燃料噴射時期及び燃料噴射期間を変化させて繰り返すことを特徴とする排気温度制御装置をそなえた多気筒エンジンの運転制御方法。
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