JP2008255896A - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右バンク間のトルク段差の発生を防止することを目的とする。
【解決手段】本発明は、第1バンク及び第2バンクを備え、それぞれのバンクごとに独立した過給機を設けたエンジンのトルク段差の発生を防止するトルク段差発生防止制御装置であって、運転状態に基づいて、それぞれのバンクの過給機の目標過給圧を算出する目標過給圧演算手段と、目標過給圧に基づいて、それぞれのバンクの過給機の過給圧を制御する過給圧制御手段と、それぞれのバンクの過給機の実過給圧を検出する実過給圧検出手段と、運転状態が過渡状態か否かを判定する過渡判定手段(S1)と、過渡判定手段による過渡判定に応じて、同じ目標過給圧に設定されたそれぞれのバンクの過給機の目標過給圧に対する実過給圧の応答特性が同等となるように、いずれか一方のバンクの過給機の目標過給圧を補正する目標過給圧補正手段(S2)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は可変動弁機構の制御装置に関する。
従来から、左右バンクに独立して設けられたターボチャージャに対して、それぞれ独立に目標過給圧を設定し、その目標過給圧となるように制御するツインターボシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−120354号公報
しかしながら、上述した従来のツインターボシステムは、左右バンクのターボチャージャに対して、それぞれ同じ目標過給圧を設定しても、部品バラツキや経時劣化等によって、目標過給圧に対する実過給圧の応答性に違いが生じることがあった。その結果、実過給圧の差異に起因して、左右バンクの燃料噴射量に差異が生じ、左右バンク間でトルク段差が発生するという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、左右バンク間のトルク段差の発生を防止することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって、前記課題を解決する。
本発明は、第1バンク及び第2バンクを備え、それぞれのバンクごとに独立した過給機を設けたエンジンのトルク段差の発生を防止するトルク段差発生防止制御装置であって、運転状態に基づいて、前記それぞれのバンクの過給機の目標過給圧を算出し、前記目標過給圧に基づいて、前記それぞれのバンクの過給機の過給圧を制御し、前記それぞれのバンクの過給機の実過給圧を検出し、運転状態が過渡状態か否かを判定し、前記過渡判定手段による過渡判定に応じて、同じ目標過給圧に設定された前記それぞれのバンクの過給機の目標過給圧に対する実過給圧の応答特性が同等となるように、いずれか一方のバンクの過給機の目標過給圧を補正する。
左右バンクの目標過給圧を、検出した実過給圧と運転状態とに基づいて補正することで、左右バンク間のトルク段差の発生を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明によるトルク段差発生防止装置をツインターボのV型ディーゼルエンジンに適用した場合の実施形態を示す図である。なお、以下の説明では、発明の理解を容易にするために、左右バンクで同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。そして、右バンクと左バンクとを区別する場合には、必要に応じて、右バンクの一部であることを示す符号Rと、左バンクの一部であることを示す符号Lと、を参照符号に付け加える。
左右バンクをそれぞれ過給するツインターボのV型ディーゼルエンジン10は、燃焼室11に接続される吸気通路20と排気通路30とを備える。吸気通路20と排気通路30とはEGR通路40で連通される。排気の一部は、EGR通路40を介して吸気通路20に再循環する。EGR通路40のEGR弁41はEGR量を調整する。EGR弁41には、開度センサが設けられておりその出力値により実開度が検出される
可変ターボチャージャ50のコンプレッサ51は吸気通路20に配置される。ターボチャージャ50のタービン52は排気通路30に配置される。タービン52はコンプレッサ51と同軸である。エンジン10の排気圧力によってタービン52が回転すると、一体回転するコンプレッサ51が吸気を過給する。可変ターボチャージャ50はベーンノズル53を備える。ベーンノズル53は、開閉して可変ターボチャージャ50の過給圧を調整する。アクチュエータ54はベーンノズル53の開度を調整する。リフトセンサ55はアクチュエータ54の作動量を検出する。アクチュエータ54の作動量がノズルベーン53の開閉量である。
吸気通路20には、エアフローメータ21と、インタークーラ22と、吸気コレクタ23と、過給圧センサ24とが設けられる。
エアフローメータ21は、吸気通路20に吸入される空気の流量(吸気量)を検出する。インタークーラ22は、コンプレッサ51によって圧送された空気を冷却する。吸気コレクタ23は、吸気を一時的に蓄えることで、吸気脈動を低減する。吸気コレクタ23の内部圧力は、過給圧センサ24によって検出される。
燃料ポンプ61は、燃料を高圧化してコモンレール62に供給する。コモンレール62は、高圧燃料を蓄えた後、燃料を各フューエルインジェクタ63へ供給する。フューエルインジェクタ63は、コモンレール62から供給された燃料をエンジン10の燃焼室11に噴射する。
排気通路30には、λセンサ31が設けられる。λセンサ31は、タービン52の下流の排気の空気過剰率を検出する。
コントローラ70は、運転状態に基づいて、ノズルベーン53の開度を調整して可変ターボチャージャ50の過給圧を制御するとともに、フューエルインジェクタ63から噴射される燃料噴射量を制御する。なお、運転状態を検出するため、コントローラ70には、上述したセンサの他に、アクセル開度センサやエンジン回転速度センサ、水温センサ等からの信号が入力されている。コントローラ70は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
このような構成のもとで、吸気通路20に吸入された吸入空気はコンプレッサ51で過給され、インタークーラ22で冷却され、コレクタ23を介して燃焼室11に流入する。流入空気はフューエルインジェクタ63から噴射された燃料と混合し、燃焼室11で燃焼する。燃焼ガスは排気通路30へと排出され、タービン52を回転させた後、λセンサ31で空気過剰率が検出されて排出される。排気の一部はEGR通路40を通ってコレクタ23に再循環する。
図6は、ターボチャージャを左右バンクにそれぞれ独立して設けるツインターボシステムの従来の問題点について説明する図である。
上述した構成のツインターボシステムにおいては、左右バンクのターボチャージャに対して、それぞれ同じ目標過給圧を設定しても、部品バラツキや経時劣化等によって、目標過給圧に対する実過給圧の応答性に違いが生じることがある。つまり、図6に示すように、目標過給圧に収束するようにフィードフォワード・フィードバック制御しても、過渡時の左右バンクのターボチャージャの実過給圧の応答性に差異が生じることになる。燃料噴射量は空気量等に基づいて演算されるため、実過給圧に差異が生じると、左右バンクのフューエルインジェクタから噴射される燃料量にも差異が生じる。その結果、バンク間でトルク段差が発生してしまうという問題点があった。
そこで本発明では、左右バンクの実過給圧を検出し、その実過給圧と運転状態とに基づいて左右バンクの目標過給圧を補正するとともに、燃料噴射量を左右バンクで同量とすることによって、左右バンク間のトルク段差の発生を防止する。
以下では、コントローラ70で実行される、このトルク段差発生防止制御について説明する。
図2は、本発明によるトルク段差発生防止制御について説明するフローチャートである。
ステップS1において、コントローラ70は、過渡状態判定処理を実行する。具体的な処理については図3を参照して後述する。
ステップS2において、コントローラ70は、目標過給圧設定処理を実行する。具体的な処理については図4を参照して後述する。
ステップS3において、コントローラ70は、燃料噴射量設定処理を実行する。具体的な処理については図5を参照して後述する。
図3は、過渡状態判定処理について説明するフローチャートである。
ステップS11において、コントローラ70は、アクセル開度センサで検出された今回の処理におけるアクセル開度Ang_accと、前回の処理におけるアクセル開度Ang_acczと、の差分ΔAng_acc(=Ang_acc−Ang_accz)が、所定値const_Aより大きいか否かを判定する。コントローラ70は、アクセル開度差分ΔAng_accがconst_Aよりも大きければ、過渡状態と判定してステップS15に処理を移行し、そうでなければステップS12に処理を移行する。
ステップS12において、コントローラ70は、過給圧センサ24で検出された今回の処理における実過給圧rP_colと、前回の処理における実過給圧rP_colzと、の差分ΔrP_col(=rP_col−rP_colz)が、所定値const_Bより大きいか否かを判定する。コントローラ70は、実過給圧差分ΔrP_colがconst_Bよりも大きければ、過渡状態と判定してステップS15に処理を移行し、そうでなければステップS13に処理を移行する。
ステップS13において、コントローラ70は、エンジン回転速度センサで検出された今回の処理におけるエンジン回転速度rN_engと、前回の処理における実過給圧rN_engzと、の差分ΔrN_eng(=rN_eng−rN_engz)が、所定値const_Cより大きいか否かを判定する。コントローラ70は、エンジン回転速度差分ΔrN_engがconst_Cよりも大きければ、過渡状態と判定してステップS15に処理を移行し、そうでなければステップS14に処理を移行する。
ステップS14において、コントローラ70は、今回の処理における共通目標噴射量tQ_flと、前回の処理における共通目標噴射量tQ_flzと、の差分ΔtQ_fl(=tQ_fl−tQ_flz)が、所定値const_Dより大きいか否かを判定する。ここで、共通目標噴射量とは、後述する燃料噴射量設定処理によって設定される左右バンクで共通の目標燃料噴射量のことである。コントローラ70は、共通目標噴射量差分ΔtQ_flがconst_Dよりも大きければ、過渡状態と判定してステップS15に処理を移行し、そうでなければステップS16に処理を移行する。
このように、コントローラ70は、ステップS11〜S14の条件がひとつでも満たされれば過渡状態と判定してステップS15に処理を移行し、条件が全て満たされなければ定常状態と判定してステップS16に処理を移行する。
ステップS15において、コントローラ70は、過渡状態であるとして、過渡判定フラグFtsを1にセットする。
ステップS16において、コントローラ70は、定常状態であるとして、過渡判定フラグFtsを0にセットする。
図4は、目標過給圧設定処理について説明するフローチャートである。
ステップS21において、コントローラ70は、運転状態に基づいて、左右バンクの可変ターボチャージャ50L,50Rの基本目標過給圧b_tP_col_L及びb_tP_col_Rを算出する。
ステップS22において、コントローラ70は、左バンクの過給圧センサ24Lで検出された今回の処理における実過給圧rP_col_Lと、前回の処理における実過給圧rP_col_Lzと、の差分ΔrP_col_L(=rP_col_L−rP_col_Lz)を算出する。同様に、右バンクの実過給圧差分ΔrP_col_Rを算出する。
ステップS23において、コントローラ70は、左右バンクの実過給圧差分の偏差dP_col(=|ΔrP_col_L−ΔrP_col_R|)を算出する。
ステップS24において、コントローラ70は、偏差dP_colが所定値const_dPよりも大きいか否かを判定する。コントローラ70は、偏差dP_colがconst_dPよりも大きければステップS24に処理をし、そうでなければステップS28に処理を移行する。
ステップS25において、コントローラ70は、過渡判定フラグFtsが1にセットされているか否かを判定する。コントローラ70は、過渡判定フラグFtsが1にセットされていれば過渡状態であるとしてステップS26に処理を移行し、0にセットされていれば定常状態であると判定してステップS27に処理を移行する。
ステップS26において、コントローラ70は、過渡時における基本目標過給圧の補正係数を、左右バンクの可変ターボチャージャ50L,50Rごとに算出する。具体的には、次式(1.1)に基づいて左バンクの可変ターボチャージャ50Lの基本目標過給圧の補正係数kP_col_Lを算出し、(1.2)に基づいて右バンクの可変ターボチャージャ50Rの基本目標過給圧の補正係数kP_col_Rを算出する。なお、補正係数kP_col_L及びkP_col_Rの最小値は1に設定される。すなわち、演算結果が1以下になったときは、補正係数kP_col_L及びkP_col_Rは1に設定される。
Figure 2008255896
ステップS27において、コントローラ70は、定常時における基本目標過給圧の補正係数を、左右バンクの可変ターボチャージャ50L,50Rごとに算出する。具体的には、次式(2.1)に基づいて左バンクの可変ターボチャージャ50Lの基本目標過給圧の補正係数kP_col_Lを算出し、(2.2)に基づいて右バンクの可変ターボチャージャ50Rの基本目標過給圧の補正係数kP_col_Rを算出する。なお、補正係数kP_col_L及びkP_col_Rの最大値は1に設定される。すなわち、演算結果が1以上になったときは、補正係数kP_col_L及びkP_col_Rは1に設定される。
Figure 2008255896
ステップS28において、コントローラ70は、算出した補正係数に基づいて左右バンクの可変ターボチャージャ50L,50Rの基本目標過給圧を補正して目標過給圧を算出する。具体的には、次式(3.1)に基づいて左バンクの可変ターボチャージャ50Lの基本目標過給圧b_tP_col_Lを補正して目標過給圧tP_col_Lを算出し、(3.2)に基づいて右バンクの可変ターボチャージャ50Rの基本目標過給圧b_tP_col_Rを補正して目標過給圧tP_col_Lを算出する。
Figure 2008255896
このようにステップS26〜S28において、コントローラ70で実行される基本目標過給圧の補正処理は、基本的に目標過給圧に対する応答が遅れている側のターボチャージャの目標過給圧について実行される。
ステップS29において、コントローラ70は、基本目標過給圧を補正せずに、基本目標過給圧を目標過給圧として設定する。
図5は、燃料噴射量設定処理について説明するフローチャートである。
ステップS31において、コントローラ70は、実過給圧など運転状態に基づいて、左バンクのフューエルインジェクタ63Lから噴射する燃料量(目標燃料噴射量)tQ_fl_Lを算出する。
ステップS32において、コントローラ70は、実過給圧など運転状態に基づいて、右バンクのフューエルインジェクタ63Rから噴射する燃料量(目標燃料噴射量)tQ_fl_Rを算出する。
ステップS33において、コントローラ70は、目標燃料噴射量tQ_fl_Lと目標燃料噴射量tQ_fl_Rとの大小を比較する。コントローラは、tQ_fl_LがtQ_fl_Rよりも大きければステップS34に処理を移行し、tQ_fl_LがtQ_fl_Rよりも小さければステップS35に処理を移行する。
ステップS34及びS35において、コントローラ70は、過渡判定フラグFtsが1にセットされているか否かを判定する。コントローラ70は、過渡判定フラグFtsが1にセットされていれば過渡状態であるとして、ステップS36又はS38に処理を移行し、0にセットされていれば定常状態であると判定してステップS37又はS39に処理を移行する。
ステップS36及びS39において、コントローラ70は、目標燃料噴射量tQ_fl_Lを左右バンクの共通目標噴射量tQ_flに設定する。
ステップS37及びS38において、コントローラ70は、目標燃料噴射量tQ_fl_Rを左右バンクの共通目標噴射量tQ_flに設定する。
つまり、ステップS33〜S39において、コントローラ70は、過渡状態であれば、左右バンクの目標燃料噴射量のうち大きいほうを左右バンクの共通の燃料噴射量として設定する。一方、定常状態であれば、左右バンクの目標燃料噴射量のうち小さいほうを左右バンクの共通の燃料噴射量として設定する。
以上説明した本実施形態によれば、部品バラツキや経時劣化等によって、左右バンクのターボチャージャの目標過給圧に対する実過給圧の応答性にズレが発生した場合に、実過給圧と運転状態(過渡状態か定常状態か)とに基づいて、目標過給圧に対する応答が遅れている側のターボチャージャの目標過給圧を補正する。これにより、左右バンクのターボチャージャの目標過給圧に対する応答性を向上させることができる。
また、目標過給圧の補正によって、左右バンクの吸入空気量の差異が少なくなるので、左右バンクのトルク段差を防止することができる。さらに、左右バンクの目標燃料噴射量を共通とすることで、より左右バンクのトルク段差を防止することができる。
なお、以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることは明白である。
例えば、V型エンジンを例示して説明したが、水平対向型エンジンであってもよい。
また、本実施形態では、ターボチャージャの出力をベーンノズルの開度で調整するタイプを例示して説明したが、ウエストゲートバルブや排気シャッタによって出力調整するタイプであってもよい。
また、本実施形態では、実過給圧を過給圧センサ24によって検出したが、エアフローメータ21で検出した吸入空気量とウエストゲートバルブの開度とに基づいてタービン52に供給される排出ガス量(以下「タービン供給ガス量」という)を算出して、そのタービン供給ガス量に基づいて過給機の実過給圧を推定してもよい。あるいは、λセンサ31による空気過剰率と燃料噴射量とから吸入空気量を求めて、前記と同様に、この吸入空気量とウエストゲートバルブの開度とに基づいて過給圧を算出してもよい。
さらに、本実施形態では、今回処理における実過給圧rP_colと、前回処理における実過給圧rP_colzと、の差分ΔrP_colを左右バンクでそれぞれ算出し、その左右バンクごとの実過給圧の偏差dP_colに基づいて基本目標過給圧b_tP_colを補正したが、今回処理における左右バンクの実過給圧rPcol_L,rP_col_Rの偏差(=|rPcol_L−rP_col_R|)に基づいて基本目標過給圧b_tP_colを補正してもよい。
本発明によるトルク段差発生防止装置をツインターボのV型ディーゼルエンジンに適用した場合の実施形態を示す図である。 本発明によるトルク段差発生防止制御について説明するフローチャートである。 過渡状態判定処理について説明するフローチャートである。 目標過給圧設定処理について説明するフローチャートである。 燃料噴射量設定処理について説明するフローチャートである。 ターボチャージャを左右バンクにそれぞれ独立して設けるツインターボシステムの従来の問題点について説明する図である。
符号の説明
10 V型ディーゼルエンジン(エンジン)
20 吸気通路
23 吸気コレクタ
24 過給圧センサ(実過給圧検出手段)
50 可変ターボチャージャ(過給機)
52 タービン(排気タービン)
53 ベーンノズル(過給圧制御手段)
63 燃料噴射装置
S1 過渡状態判定手段
S2 目標過給圧補正手段
S21 目標過給圧演算手段
S22 差分演算手段
S23 偏差演算手段
S31 目標燃料噴射量演算手段
S32 目標燃料噴射量演算手段
S36 共通目標噴射量設定手段
S37 共通目標噴射量設定手段
S38 共通目標噴射量設定手段
S39 共通目標噴射量設定手段

Claims (10)

  1. 第1バンク及び第2バンクを備え、それぞれのバンクごとに独立した過給機を設けたエンジンのトルク段差の発生を防止するトルク段差発生防止制御装置であって、
    運転状態に基づいて、前記それぞれのバンクの過給機の目標過給圧を算出する目標過給圧演算手段と、
    前記目標過給圧に基づいて、前記それぞれのバンクの過給機の過給圧を制御する過給圧制御手段と、
    前記それぞれのバンクの過給機の実過給圧を検出する実過給圧検出手段と、
    運転状態が過渡状態か否かを判定する過渡判定手段と、
    前記過渡判定手段による過渡判定に応じて、同じ目標過給圧に設定された前記それぞれのバンクの過給機の目標過給圧に対する実過給圧の応答特性が同等となるように、いずれか一方のバンクの過給機の目標過給圧を補正する目標過給圧補正手段と、
    を備えたことを特徴とするトルク段差発生防止制御装置。
  2. 前記それぞれのバンクの過給機の実過給圧の差分を算出する差分演算手段と、
    第1バンクの前記差分と、第2バンクの前記差分と、の偏差を算出する偏差演算手段を備え、
    前記目標過給圧補正手段は、前記偏差が所定値よりも小さくなるように、いずれか一方のバンクの過給機の目標過給圧を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトルク段差発生防止制御装置。
  3. 第1バンクの実過給圧と、第2バンクの実過給圧と、の偏差を算出する偏差演算手段を備え、
    前記目標過給圧補正手段は、前記偏差が所定値よりも小さくなるように、いずれか一方のバンクの過給機の目標過給圧を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトルク段差発生防止制御装置。
  4. それぞれのバンクに独立に設けられた燃料噴射装置と、
    前記実過給圧に基づいて、前記それぞれのバンクの燃料噴射装置の目標燃料噴射量を算出する目標燃料噴射量演算手段と、
    前記過渡判定手段による過渡判定に応じて、第1バンクの目標燃料噴射量及び第2バンクの目標燃料噴射量のうち、いずれか一方を各バンク共通の目標燃料噴射量に設定する共通目標噴射量設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  5. 前記実過給圧検出手段は、吸気コレクタの内部圧力を検出する過給圧センサである
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  6. 前記実過給圧検出手段は、吸気通路に吸入される空気の流量を検出するエアフローメータである
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  7. 前記実過給圧検出手段は、排気の空気過剰率を検出するλセンサである
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  8. 前記過給圧制御手段は、前記過給機の排気タービンに備えられたベーンノズルである
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  9. 前記過給圧制御手段は、過給圧に応じて開閉して、排気の一部または全部を排気タービンにバイパスさせるウエストゲートバルブである
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
  10. 前記過給圧制御手段は、排気タービン下流の流路面積を可変調節可能な排気シャッタである
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記載のトルク段差発生防止制御装置。
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