JPH094899A - 換気装置 - Google Patents
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- JPH094899A JPH094899A JP7149813A JP14981395A JPH094899A JP H094899 A JPH094899 A JP H094899A JP 7149813 A JP7149813 A JP 7149813A JP 14981395 A JP14981395 A JP 14981395A JP H094899 A JPH094899 A JP H094899A
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Abstract
エネルギー的に自己浄化する機能を果たし、油汚れのな
い、清潔で、クリーンな換気装置を提供する。 【構成】 フィルタ表面やフード内面に樹脂層を形成
し、さらに、SO3 分を0.2〜20重量%含有し、比
表面積が50〜300 m2/g 、結晶子径が80〜250
オングストロームの範囲にある二酸化チタンを基体とす
る光触媒を、前記樹脂層上に、シリカ膜と共に固定化し
てなる換気装置。
Description
は業務用の換気装置に関し、油煙等の油汚れにより、不
快な状態となることを防止する、自己油浄化機能を有す
る換気装置に関する。
力化から、家庭の台所用、あるいは業務用の換気装置
は、油汚れが自己分解し、常に清潔でクリーンな状態に
維持されることが求められている。
151029号公報に示すような構成が一般的であっ
た。以下、その構成について図5を参照しながら説明す
る。図に示すように、本体101の内部にファンモータ
102が設けられ、本体101の吸気口103にフィル
タ104が設けられている。本体101後面には排気口
105が設けられ、本体101内部に遠赤外線熱源10
6が設けられている。フィルタ104には加熱触媒10
7が塗布されている。
通電加熱するとフィルタ104が熱せられ、加熱触媒1
07の作用により、フィルタ104の表面に付着した調
理油が、触媒分解され、気化することになる。
装置では、加熱触媒107を活性化させるために、フィ
ルタ104を300℃以上の高温に上げる必要があり、
火災および火傷等に対する安全性、およびエネルギーロ
スが大きいという課題があった。
で調理時の付着油を浄化することができる換気装置を提
供することを第1の目的とする。
時の付着油を分解気化することにある。
び耐久性に優れている二酸化チタンを基体とする光触媒
を含むシリカ膜を得ることにある。
した第1、第2、および第3の目的を達成するために、
第1の手段は、室内空気を室外へ排気する送風ファン
と、この送風ファンを駆動回転させる送風用モータと、
波長が300〜500nmの光を発する光源を配置した換
気装置本体の少なくとも排気流の接触する部分である基
体の表面に樹脂層を形成し、SO3 分を0.2〜20重
量%含有し、比表面積が50〜300m2/g、結晶子径が
80〜250オングストロームの範囲にある二酸化チタ
ンを基体とする光触媒を、前記樹脂層上に、シリカ膜と
共に固定化してなる構成とする。
成するために、第2の手段は、室内空気を換気口を通し
て室外へ排気させる送風ファンと、この送風ファンを駆
動回転する送風用モータと、この送風用モータを支持
し、かつ排気口を設けたフード本体内にフィルタと、波
長が300〜500nmの光を発する光源を配置し、少な
くとも前記フード本体の内面とフィルタである基体表面
に樹脂層を形成し、SO3 分を0.2〜20重量%含有
し、比表面積が50〜300 m2/g 、結晶子径が80〜
250オングストロームの範囲にある二酸化チタンを基
体とする光触媒を、前記樹脂層上に、シリカ膜と共に固
定化してなる構成とする。
手段は、第1の手段または第2の手段において、二酸化
チタンを基体とする光触媒が、未乾燥水酸化チタンスラ
リに対して、硫酸または硫安をTi O2 に対するSO3
分が0.2〜20重量%となる量を添加して、100〜
700℃で加熱することにより得られたものである。
手段は、第1の手段または第2の手段において、二酸化
チタンを基体とする光触媒の原料を、ミセル径が、10
〜80nmの範囲にある水酸化チタンとすることである。
手段は、第1の手段または第2の手段において、二酸化
チタンを基体とする光触媒の原料を、300nmでの光透
過率が17.5±0.5%のとき、500nmの光透過率
が80%以上となるように解膠する水酸化チタンスラリ
とすることである。
手段は、第1の手段または第2の手段において、二酸化
チタンを基体とする光触媒が、硫酸または硫安添加時の
スラリ濃度が10〜400g/l である水酸化チタンを原
料とし、スラリ乾燥後のケーキを5mm以下に粉砕した後
に加熱を行うことにより得られたものである。
手段は、第1の手段または第2の手段において、前記基
体を、アルミニウム、鉄、ニッケル、および銅からなる
群より選ばれる少なくとも1種を主成分とする金属材
料、ガラス、セラミックス、樹脂、布、繊維、またはこ
れらの組み合わせから選択された構成とする。
手段は、第1の手段または第2の手段において、シリカ
膜が、ケイ酸エステルおよび水に二酸化チタンを基体と
する光触媒を分散させた塗料で、前記基体表面に作製さ
れた樹脂層表面を被覆後、400℃以下で加熱処理する
ことにより得られたものである。
手段は、第1の手段または第2の手段において、シリカ
膜が、ケイ酸エステル、水および有機溶剤に二酸化チタ
ンを基体とする光触媒を分散させた塗料で、前記基体表
面に作製された樹脂層表面を被覆後、400℃以下で加
熱処理することにより得られたものである。
の手段は、第1の手段または第2の手段において、シリ
カ膜が、二酸化チタンを基体とする光触媒100重量部
に対して、ケイ酸エステル20〜5000重量部、有機
溶剤0〜1000重量部および水10〜1100重量部
の割合で混合、分散させた塗料で、基体表面に作製され
た樹脂層表面を被覆後、400℃以下で加熱処理するこ
とにより得られたものである。
の構成により、調理時に発生した油煙は、換気装置本体
やフィルタやフード本体に付着するが、この換気装置本
体やフィルタやフード本体の基体表面は、シリカ膜によ
り二酸化チタンを基体とする光触媒が固定化されてお
り、さらにこの基体表面に光源の光が照射され、二酸化
チタンを基体とする光触媒が励起、活性化され、調理時
の付着油を常温で浄化することができることにある。
段の構成により、第1および第2の手段の上記作用に加
え、効率良く、短時間で、付着した調理油を分解気化す
ることができることにある。
手段の構成により、第1および第2の手段の上記作用に
加え、固定容易性、耐候性、および耐久性に優れている
二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシリカ膜を得る
ことができることにある。
図2、および図3を参照しながら説明する。
源とするテーブルコンロで、このテーブルコンロ1の上
には調理鍋2が設置され、油滴12を含んだ油煙11を
発生している。前記テーブルコンロ1の下には置き台で
あるコンロ台3が壁面4に設置されている。換気装置本
体10は、前記壁面4の換気口9に設置され、その換気
装置本体10内には、送風ファン7を装着した送風用モ
ータ8が固定枠16で固定されている。さらに、換気装
置本体10前面に反射板21とともに、波長が300〜
500nmの光を発する光源20が支持具22で支持され
ている。また、排気流が接触する前記送風ファン7、送
風用モータ8、換気装置本体10の表面に樹脂層17を
形成し、さらに、SO3 分を0.2〜20重量%含有
し、比表面積が50〜300m2/g、結晶子径が80〜2
50オングストロームの範囲にある二酸化チタンを基体
とする光触媒18が、前記樹脂層17上に、シリカ膜1
9と共に固定化されている。また、前記樹脂層17と前
記シリカ膜19の境界には、樹脂とシリカが混じりあっ
た混合層21を形成してなる構成とする。
8を駆動させ送風ファン7を回転し、調理鍋2より発生
する油煙11を排気させる。この時、一部の油滴12は
送風ファン7、送風用モータ8、換気装置本体10の表
面に付着する。この付着した油滴12は、樹脂層17上
に混合層21を介しシリカ膜19と共に固定化した二酸
化チタンを基体とする光触媒18に接する。さらに、二
酸化チタンを基体とする光触媒18に光源20の光を照
射すると、光により価電子帯から伝導帯に電子が移行し
て、生成した電子と正孔が二酸化チタンを基体とする光
触媒18の表面に移動して、この電子と正孔が油滴12
を分解する。
れば、調理時に発生した油煙は、送風ファンや換気装置
本体の表面に接し、この時油滴が付着するが、送風ファ
ンや換気装置本体表面は、シリカ膜により二酸化チタン
を基体とする光触媒が固定化されており、さらにこの表
面に光源の光が照射され、二酸化チタンを基体とする光
触媒が励起、活性化され、調理時の付着油を常温で浄化
することができる。
製造は、まず、硫酸法メタチタン酸スラリ(PH2.
0、濃度300g/l )にカセイソーダを添加して中和
し、ろ過洗浄して、Ti O2 に対するSO3 分が0.2
%以下のスラリとする。つぎに、スラリ濃度を100g/
l として、濃塩酸を添加、スラリPHを1.0まで下げ
て一昼夜撹拌を続ける。つぎに、日本分光(株)のU-Be
st50を用いて、純水で希釈したスラリを石英セル(4.
0cm×1.0cm、厚さ0.1cm)に入れ光透過率を測定
し、300nmの光透過率が17.3%に調整したとこ
ろ、500nmの光透過率が97.5%であった。
6.5とし、液の電気電導度が100μS/cm2になるま
で洗浄したスラリ(100g/l )に濃硫酸を、Ti O2
に対するSO3 分が10.0重量%となる量添加、室温
で30分間撹拌した後、スラリ全量を100℃で乾燥し
た。つぎに、石川式擂潰機で乾燥ケーキを5mm以下の粒
径まで粉砕した後、500℃に設定した炉内で30分間
焼成したところ、島津製作所製フローソーブによる比表
面積124m2/g、X線結晶子径119オングストローム
で、LECO社製炭素硫黄分析装置によるSO3 量7.
32%のアナターゼ型二酸化チタンを基体とする光触媒
が得られた。
g 、ケイ酸エチル9g 、塩酸0.5モル/リットルの水
3g およびブチルセロソルブ6g を3mmφのガラスビー
ズ90g とともに120mlのマヨネーズ瓶に仕込み、レ
ッドデビル社製のペイントコンディショナーで10分間
分散、混合して、シリカゾルを含有する塗料とした。
イコート(カラーアルミニウム板)60mm×150mmの
エポキシ樹脂塗布面に前記の塗料を塗布し、一昼夜乾燥
後、150℃で焼き付けしてシリカ膜を作製した。この
時、エポキシ樹脂の表面の一部が有機溶剤であるブチル
セロソルブに溶解し、エポキシ樹脂とシリカ膜の境界
に、エポキシ樹脂とシリカ膜の混合層が形成された。
を分解浄化した時の浄化率測定グラフであり、本発明の
二酸化チタンを基体とする光触媒は、ゾルゲル法により
成膜後に焼成した二酸化チタンを基体とする光触媒A、
および気相法による二酸化チタンを基体とする光触媒で
ある市販品Bと比べ、油滴の浄化性能が著しく高いこと
を示している。
この表面に樹脂層を形成し、その上に二酸化チタンを基
体とする光触媒をシリカ膜と共に固定化してもよく、そ
の作用効果に差異を生じない。
しては、ルチル型、アナターゼ型のどちらも使用できる
が、アナターゼ型が好ましい。
粒子径は、塗膜強度のためには1μm以下が好ましく、
さらに好ましくは0.1μm以下である。
Mn 、Zn 、Zr 、Nb 、Cd 、Ag 、Pb 、Fe 、P
t 、Pd 、Ni およびCu 等の金属またはその酸化物等
の触媒活性を向上させる物質をさらに含むことも好まし
い。
参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一箇所に
は、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
うように設けたフード本体6は、壁面4に設置され、そ
のフード本体6内の背部には気流案内板15が設置さ
れ、送風ファン7を装着した送風用モータ8が固定枠1
6で固定され、送風ファン7は壁面4の換気口9に臨ん
でいる。送風ファン7に対面するフード本体6内部には
調理鍋2より発生する油煙11中の油滴12を補足する
フィルタ13が設置されている。さらに、フード本体6
の前面部5内に反射板21とともに、波長が300〜5
00nmの光を発する光源20を設けている。また、排気
流が接触する前記送風ファン7、送風用モータ8、排気
口14を設けたフード本体6と、このフード本体6の前
面部5と、フィルタ13および気流案内板15等の表面
に樹脂層17を形成し、さらに、SO3 分を0.2〜2
0重量%含有し、比表面積が50〜300m2/g、結晶子
径が80〜250オングストロームの範囲にある二酸化
チタンを基体とする光触媒18を、前記樹脂層17上に
混合層21を介しシリカ膜19と共に固定化してなる構
成とする。
8を駆動させ送風ファン7を回転し、調理鍋2より発生
する油煙11を排気流に乗せてフィルタ13に吸引さ
せ、油煙11中の油滴12をフィルタ13に付着捕集さ
せる。また、一部の油滴12は、フード本体6の内部に
も付着する。ここで、フィルタ13や、フード本体6に
付着した油滴12は、樹脂層17上に混合層21を介し
シリカ膜19と共に固定化した二酸化チタンを基体とす
る光触媒18に接する。さらに、二酸化チタンを基体と
する光触媒18に光源20の光を照射すると、光により
価電子帯から伝導帯に電子が移行して、生成した電子と
正孔が二酸化チタンを基体とする光触媒18の表面に移
動して、この電子と正孔が油滴12を分解する。
れば、調理時に発生した油煙は、排気流に乗ってフィル
タやフード本体に付着するが、フィルタやフード本体の
表面は、シリカ膜により二酸化チタンを基体とする光触
媒が固定化されており、さらにこの表面に光源の光が照
射され、二酸化チタンを基体とする光触媒が励起、活性
化され、調理時の付着油を常温で浄化することができ
る。
体に内設されているが、送風ファンとフード本体を別置
きし、ダクトで接続してもよく、その作用効果に差異を
生じない。
る。
燥水酸化チタンスラリに対して、硫酸または硫安をTi
O2 に対するSO3 分が0.2〜20重量%となる量を
添加して、100〜700℃で加熱するものである。
とする光触媒に光を照射すると、光により価電子帯から
伝導帯に電子が移行して、生成した電子と正孔が二酸化
チタンを基体とする光触媒の表面に移動して、この電子
と正孔が油滴を効率良く、短時間で分解する。
れば、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化
することができる。
重量%が好ましく、より好ましくは、1.0〜20.0
重量%であり、もっとも好ましくは、2.0〜15.0
重量%である。比表面積は50〜300m2/g、好ましく
は70〜300m2/gである。
る。
ル径が、10〜80nmの範囲にある水酸化チタンを原料
とするものである。
とする光触媒に光を照射すると、光により価電子帯から
伝導帯に電子が移行して、生成した電子と正孔が二酸化
チタンを基体とする光触媒の表面に移動して、この電子
と正孔が油滴を効率良く、短時間で分解する。
れば、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化
することができる。
る。
0nmでの光透過率が17.5±0.5%のとき、500
nmの光透過率が80%以上となるように解膠する水酸化
チタンスラリを原料とするものである。
とする光触媒に光を照射すると、光により価電子帯から
伝導帯に電子が移行して、生成した電子と正孔が二酸化
チタンを基体とする光触媒の表面に移動して、この電子
と正孔が油滴を効率良く、短時間で分解する。
れば、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化
することができる。
程良く、解膠の目安として波長300nmでの光透過率が
17.5±0.5%のときに500nmの光透過率80%
以上であることが好ましく、90%以上であることがよ
り一層好ましい。
後、硫酸分を添加すると、より微細な二酸化チタン粒子
が得られ、より活性の高い光触媒を得ることができ、よ
りいっそう好ましい。
る。
または硫安の添加時のスラリ濃度が10〜400g/l で
ある水酸化チタンを原料とし、スラリ乾燥後のケーキを
5mm以下に粉砕した後に加熱を行うものである。
とする光触媒に光を照射すると、光により価電子帯から
伝導帯に電子が移行して、生成した電子と正孔が二酸化
チタンを基体とする光触媒の表面に移動して、この電子
と正孔が油滴を効率良く、短時間で分解する。
れば、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化
することができる。
チタンまたは水酸化チタンのスラリ濃度が10g/l 以下
では、スラリ乾燥時の水分蒸発量が多いため、また過乾
燥時には硫酸または硫安の流失割合が多く、経済的でな
い。スラリ濃度が400g/l以上では、粘度が高く、硫
酸の均一添加処理が困難なため、好ましくない。
3 分の偏析が生じやすいので、5mm以下に粉砕して行う
のが好ましい。
ジルコニウムや酸化タングステンを添加した後、硫酸分
を加えることによっても、光触媒活性を向上させること
ができる。
る。
び銅を主成分とする金属材料、ガラス、セラミックス、
樹脂、布、繊維、またはこれらの組み合わせからなるも
のである。
し、この樹脂層上に、二酸化チタンを基体とする光触媒
をシリカ膜とともに、容易に固定できる。
れば、固定容易性、耐候性、および耐久性に優れている
二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシリカ膜を得る
ことができる。
る。
酸化チタンを基体とする光触媒を分散させた塗料で、基
体表面に作製された樹脂層表面に被覆し、400℃以下
で加熱処理されるものである。
水に二酸化チタンを基体とする光触媒を分散させた塗料
を、基体表面に作製された樹脂層表面に直接被覆できる
ので、二酸化チタンを基体とする光触媒をシリカ膜とと
もに、容易に固定できる。
れば、固定容易性、耐候性、および耐久性に優れている
二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシリカ膜を得る
ことができる。
ずれのものも使用できるが、ケイ酸メチル、ケイ酸エチ
ル、ケイ酸ブチルが好ましく、ケイ酸エチルが最も好ま
しい。
水分解に使用されるものであるが、塗料中での二酸化チ
タンを基体とする光触媒の分散性、塗膜強度を上げるた
めには塗料は酸性が好ましく、PH4以下が好ましく、
PH2以下が特に好ましい。
の酸を添加して塗料PHを下げることが好ましい。
ずれも使用できる。
性、および二酸化チタンを分散させた塗料への溶解性が
あれば、エポキシ、アクリル、ウレタン樹脂等、何でも
使用し得る。また樹脂に顔料を入れて着色させたり、紫
外線吸収剤を添加して耐光性を向上させることも可能で
ある。樹脂の厚みは1μm以上あれば十分である。
体の酸化、変質、および変形が生じない温度で行うこと
が好ましい。一般的には400℃以下で行うのが好まし
いが、100℃以下ではシリカゾルのゲル化に長時間を
要し、膜強度を得にくいため、100〜400℃がさら
に好ましい。
て、遊離シリカ、樹脂等を除去した後、紫外線を照射し
て二酸化チタンを基体とする光触媒粒子表面に付着した
樹脂を分解しておくと触媒活性が一段と強くなる。
る。
機溶剤に二酸化チタンを基体とする光触媒を分散させた
塗料で、基体表面に作製された樹脂層表面に被覆し、4
00℃以下で加熱処理されるものである。
よび有機溶剤に二酸化チタンを基体とする光触媒を分散
させた塗料を、基体表面に作製された樹脂層表面に直接
被覆できるので、二酸化チタンを基体とする光触媒をシ
リカ膜とともに、容易に固定できる。
れば、固定容易性、耐候性、および耐久性に優れている
二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシリカ膜を得る
ことができる。
粒子、およびケイ酸エステルの加水分解で生成するシリ
カゾルと親和しやすく、ケイ酸エステルおよびその分解
生成物であるアルコールと混和し、かつシリカ膜を基体
に良好に接着させるために、樹脂層を溶解できることが
必要である。またケイ酸エステルの加水分解で生じるア
ルコールが樹脂層を溶解できる性質を有し、かつその量
が充分である場合には溶剤は加える必要はない。
の種類に応じて、適当な溶解性を有するものを適宜選択
できるが、代表的なものとしては、セロソルブ類、カル
ビトール類、アルコール類が挙げられる。セロソルブ類
では、アルキル基を有するものが好ましく、特にブチル
基を有するブチルセロソルブが好ましい。カルビトール
類では、カルビトール、および酢酸カルビトールが好ま
しい。アルコール類では、エタノール、ブタノールが好
ましい。
する。
対して、ケイ酸エステル20〜5000重量部、有機溶
剤0〜1000重量部および水10〜1100重量部の
割合で混合、分散させた塗料で、基体表面に作製された
樹脂層表面を被覆後、400℃以下で加熱処理されるも
のである。
よび有機溶剤に二酸化チタンを基体とする光触媒を分散
させた塗料を、基体表面に作製された樹脂層表面に直接
被覆できるので、二酸化チタンを基体とする光触媒をシ
リカ膜とともに、容易に固定できる。
れば、固定容易性、耐候性、および耐久性に優れている
二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシリカ膜を得る
ことができる。
は、二酸化チタン100重量部に対し、ケイ酸エステル
としてケイ酸エチルを使用した場合、ケイ酸エチルは3
0〜3200重量部、好ましくは60〜1400重量
部、さらに好ましくは80〜520重量部であり、ケイ
酸エステルとしてケイ酸メチル、ケイ酸ブチルを使用し
た場合、好ましい量はそれぞれの分子量の比に対応した
係数、0.73、1.54をケイ酸エチルでの数値に乗
じた値となる。溶剤は0〜1000重量部、好ましくは
0〜500重量部、また水は10〜1100重量部、好
ましくは20〜200重量部、さらに好ましくは30〜
200重量部である。
を基体とする光触媒が該配合割合より少なくなると、膜
としての光触媒活性が低くなり、多くなるとシリカ膜の
付着性、強度が劣るので好ましくない。
明によれば、調理時に発生した油煙は、換気装置本体や
送風ファンに付着するが、換気装置本体や送風ファンの
表面は、シリカ膜により二酸化チタンを基体とする光触
媒が固定化されており、さらにこの表面に光が照射さ
れ、二酸化チタンを基体とする光触媒が励起、活性化さ
れ、調理時の付着油を常温で浄化することができる換気
装置が提供できる。
本体、フードおよびフィルタに付着するが、換気装置本
体、フードおよびフィルタの表面は、シリカ膜により二
酸化チタンを基体とする光触媒が固定化されており、さ
らにこの表面に光が照射され、二酸化チタンを基体とす
る光触媒が励起、活性化され、調理時の付着油を常温で
浄化することができる換気装置が提供できる。
油を分解気化することができる換気装置が提供できる。
に優れている二酸化チタンを基体とする光触媒を含むシ
リカ膜を得る換気装置が提供できる。
Claims (10)
- 【請求項1】 室内空気を室外へ排気する送風ファン
と、この送風ファンを駆動回転させる送風用モータと、
波長が300〜500nmの光を発する光源を配置した換
気装置本体の少なくとも排気流の接触する部分である基
体の表面に樹脂層を形成し、SO3 分を0.2〜20重
量%含有し、比表面積が50〜300m2/g、結晶子径が
80〜250オングストロームの範囲にある二酸化チタ
ンを基体とする光触媒を、前記樹脂層上に、シリカ膜と
共に固定化してなる換気装置。 - 【請求項2】 室内空気を換気口を通して室外へ排気さ
せる送風ファンと、この送風ファンを駆動回転する送風
用モータと、この送風用モータを支持し、かつ排気口を
設けたフード本体内にフィルタと、波長が300〜50
0nmの光を発する光源を配置し、少なくとも前記フード
本体の内面とフィルタである基体表面に樹脂層を形成
し、SO3 分を0.2〜20重量%含有し、比表面積が
50〜300m2/g、結晶子径が80〜250オングスト
ロームの範囲にある二酸化チタンを基体とする光触媒
を、前記樹脂層上に、シリカ膜と共に固定化してなる換
気装置。 - 【請求項3】 二酸化チタンを基体とする光触媒は、未
乾燥水酸化チタンスラリに対して、硫酸または硫安をT
i O2 に対するSO3 分が0.2〜20重量%となる量
を添加して、100〜700℃で加熱することにより得
られたものである、請求項1または2記載の換気装置。 - 【請求項4】 二酸化チタンを基体とする光触媒は、ミ
セル径が、10〜80nmの範囲にある水酸化チタンを原
料とするものである、請求項1または2記載の換気装
置。 - 【請求項5】 二酸化チタンを基体とする光触媒は、3
00nmでの光透過率が17.5±0.5%のとき、50
0nmの光透過率が80%以上となるように解膠する水酸
化チタンスラリを原料とするものである、請求項1また
は2記載の換気装置。 - 【請求項6】 二酸化チタンを基体とする光触媒は、硫
酸または硫安の添加時のスラリ濃度が10〜400g/l
である水酸化チタンを原料とし、スラリ乾燥後のケーキ
を5mm以下に粉砕した後に加熱を行うことにより得られ
たものである、請求項1または2記載の換気装置。 - 【請求項7】 基体がアルミニウム、鉄、ニッケル、お
よび銅からなる群より選ばれる少なくとも1種を主成分
とする金属材料、ガラス、セラミックス、樹脂、布、繊
維、またはこれらの組み合わせから選択される請求項1
または2記載の換気装置。 - 【請求項8】 シリカ膜は、ケイ酸エステルおよび水に
二酸化チタンを基体とする光触媒を分散させた塗料で、
基体表面に作製された樹脂層表面を被覆後、400℃以
下で加熱処理することにより得られたものである、請求
項1または2記載の換気装置。 - 【請求項9】 シリカ膜は、ケイ酸エステル、水および
有機溶剤に二酸化チタンを基体とする光触媒を分散させ
た塗料で、基体表面に作製された樹脂層表面を被覆後、
400℃以下で加熱処理することにより得られたもので
ある、請求項1または2記載の換気装置。 - 【請求項10】 シリカ膜は、二酸化チタンを基体とす
る光触媒100重量部に対して、ケイ酸エステル20〜
5000重量部、有機溶剤0〜1000重量部および水
10〜1100重量部の割合で混合、分散させた塗料
で、基体表面に作製された樹脂層表面を被覆後、400
℃以下で加熱処理することにより得られたものである、
請求項1または2記載の換気装置。
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JP14981395A JP3592402B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 換気装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315138A (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気清浄装置 |
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-
1995
- 1995-06-16 JP JP14981395A patent/JP3592402B2/ja not_active Expired - Fee Related
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