JPH0948860A - 共重合ポリエステル製シート及びそれより成る3次元成形体 - Google Patents

共重合ポリエステル製シート及びそれより成る3次元成形体

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JPH0948860A
JPH0948860A JP19857995A JP19857995A JPH0948860A JP H0948860 A JPH0948860 A JP H0948860A JP 19857995 A JP19857995 A JP 19857995A JP 19857995 A JP19857995 A JP 19857995A JP H0948860 A JPH0948860 A JP H0948860A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 3次元化加工性に優れた共重合ポリエステル
製透明シートを得る。 【解決手段】 ジカルボン酸成分としてナフタレンジカ
ルボン酸、ジオール成分としてエチレングリコールを主
成分とし、共重合成分としてテレフタル酸を全ジカルボ
ン酸成分に対して5〜25モル%、ジエチレングリコー
ルを全ジオール成分に対して0.1〜5モル%、シクロ
ヘキサンジメタノールを全ジオール成分に対して0〜1
0モル%含有し、上記共重合成分量の合計が5〜30モ
ル%、極限粘度が0.5〜1.5dl/g、ガラス転移
温度(Tg)が105〜125℃、昇温結晶化温度(T
c)が165〜205℃、厚さが0.1〜15mm、ヘ
ーズ値が0〜6%、厚さ1mm当たりのヘーズ値が0〜
6%、である共重合ポリエステル製シート及びそれより
成る3次元成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐沸水変形性、体
湿熱変形性、耐衝撃性、耐薬品性、熱安定性、ガスバリ
ア性、紫外線遮断性、ヒートシール性、リサイクル性な
どに優れた3次元成形体を生産性良く供し得る、3次元
化加工性に優れた共重合ポリエステル製透明シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(以下、
「PET」という。)は機械的強度、化学的安定性、透
明性、衛生性などに優れており、また軽量、安価である
ために、各種のシート、容器として幅広く包装材料に用
いられている。特に最近では、廃棄物処理問題や環境保
護の点から、従来、ポリ塩化ビニルやポリスチレンなど
が多用されてきた押出シート、絞り容器などの用途への
展開が顕著である。
【0003】このようなPETは、例えば絞り容器の場
合、押出機でシートを押出し、次いで絞り加工して製造
されるのが一般的である。しかし、従来のPET製シー
トを絞り加工してなる透明絞り容器は、未延伸状態や低
延伸状態で、なおかつ結晶化処理されずに使用されるも
のであるために、必ずしも耐湿熱性が十分とは言い難
く、特に輸送時など、高温、多湿の状況下に保たれるこ
とによって、辺や角の部分が収縮を起こして、側面や底
面のような平坦部に反りや脹らみなどの変形を生じやす
いといった問題がある。
【0004】これに対し、絞り成形体の耐熱性を向上さ
せる加工方法として、シートを一旦一軸延伸してから所
定温度に加熱して収縮させた後、熱加工する方法(特開
昭50−21051号公報)、シートを二軸延伸し、不
活性ガス中での加熱と深絞り加工を行った後、二次転移
温度以下に急冷する方法(特開昭57−53316号公
報)、シートを二軸延伸し、結晶化温度より70℃低い
温度以上、結晶化温度以下の金型で熱処理後、冷却型で
冷却する方法(特公平1−27850号公報、米国特許
第4388356号明細書)、シートを二軸延伸して1
50℃における収縮率を3%以下とした後に180〜2
40℃で圧空成形する方法(特開昭58−67411号
公報)などが提案されているが、シートの延伸操作が必
要となるために、従来の加工方法に比べて加工コストが
高く、さらに生産性が低下する問題点がある。また、シ
ートを低温結晶化温度以上に加熱して、シートの垂下長
を金型開口部の直径の5〜50%とした後、70℃以下
の金型により成形する方法(特公平6−49334号公
報)も提案されている。この方法は上述の延伸操作を必
要とする方法に比べれば生産性は高いものの、シートを
低温結晶化温度以上に加熱するため、シートを形成する
PETが結晶化しやすくなり、長時間の連続熱成形で
は、従来の方法に比べ、透明性に欠ける成形体の発生率
が高くなってしまうという問題がある。
【0005】さらに、上記の絞り成形体の耐熱性を向上
させる加工方法は、目標とする絞り成形体の形状や大き
さ、厚さによっては適用できない場合があり、これに対
して原反シート自体の耐熱性、即ちポリエステル自体の
耐熱性を向上させることが求められている。一方、耐湿
熱変形性に優れる樹脂として、ポリカーボネート樹脂や
ポリアリレート樹脂などの耐熱性樹脂が知られており、
これらをPETにブレンドしたり積層したりして用いる
方法が試みられているが、成形時に着色を生じたり、得
られる成形体のヘーズ値が高くなったり、従来に比較し
て生産性が低下するといった問題がある。さらには、こ
れらの耐熱性樹脂はPETと大幅に構造が異なるため、
PETとしてリサイクルするには問題がある。
【0006】ところで、厚さが2mmを越えるような厚
いシート(ボード)の3次元化加工においては、シート
の表面と内部を偏りなく速やかに加熱することが困難と
なり、どうしてもシートの表面温度が必要以上に高くな
ってしまう。そのため、従来のPET製ボードでは、結
晶化速度が速すぎるためにシート表面の高温部で結晶化
が進行し、透明性が低く(ヘーズ値が高く)なってしま
う問題がある。そこで従来、これらボードの原料として
は、非晶性で透明性が高い樹脂であるアクリル樹脂やポ
リカーボネート樹脂が使用されてきた。しかし、アクリ
ル樹脂では耐衝撃性が低いという問題点があった。ま
た、ポリカーボネートでは耐湿熱変形性や耐衝撃性は高
いものの、耐薬品性が低いうえ、成形性が悪く、例えば
3次元化加工に際してシートを乾燥する必要があるなど
の問題がある。
【0007】これに対し、ポリエステル製ボードとして
は、PETにシクロヘキサンジメタノールが多量に共重
合された非晶性の共重合PET、例えば、イーストマン
ケミカル社製Kodar PETG6763からなる透
明ボードが知られてはいるが、実質的にPET製ボード
に対して耐湿熱変形性の向上が認められないうえ、耐薬
品性が低下するという問題点があった。さらに、シクロ
ヘキサンジメタノールが多量に共重合された共重合PE
Tは、非晶性であるためにシート成形の際の乾燥を通常
のPETの場合よりも低温で長時間行う必要があるう
え、さらにPETよりも熱分解しやすいために色調悪化
トラブルが発生しやすいという問題がある。
【0008】一方、PETに類似した性質を有する共重
合ポリエステル、例えば、ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸とナフタレンジカルボン酸、ジオール成分とし
てエチレングリコールとジエチレングリコールが用いら
れた共重合ポリエステル自体は数多く知られている。し
かしながら、従来のPET製シートに比較して3次元化
加工性が改善され、かつ耐湿熱変形性や透明性が向上し
た3次元成形体を供し得る、特定の共重合ポリエステル
製の3次元化加工用に適した透明なシートは具体的には
知られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のPET製シートを用いた3次元成形体に比較して、耐
沸水変形性、耐湿熱変形性、および透明性が改善され、
かつ耐衝撃性、耐薬品性、熱安定性、ガスバリア性、紫
外線遮断性、ヒートシール性、リサイクル性などに優れ
る透明な3次元成形体を供することができ、さらには透
明性が高く厚みの厚い3次元成形体をも供することがで
きる、従来のPET製シートに比べて3次元化加工性が
改善された共重合ポリエステル製シート、ならびにそれ
を3次元化加工してなる3次元成形体を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定の共重合ポリ
エステル製シートを見いだし、本発明に到達した。即
ち、本発明の要旨は、(1)ジカルボン酸成分としてナ
フタレンジカルボン酸、ジオール成分としてエチレング
リコールを主成分とし、(2)共重合成分としてテレフ
タル酸を全ジカルボン酸成分に対して5〜25モル%、
(3)ジエチレングリコールを全ジオール成分に対して
0.1〜5モル%、(4)シクロヘキサンジメタノール
を全ジオール成分に対して0〜10モル%含有し、
(5)上記共重合成分量の合計が5〜30モル%、
(6)極限粘度が0.5〜1.5dl/g、(7)ガラ
ス転移温度(Tg)が105〜125℃、(8)昇温結
晶化温度(Tc)が165〜205℃、(9)厚さが
0.1〜15mm、(10)ヘーズ値が0〜6%、(1
1)厚さ1mm当たりのヘーズ値が0〜6%、であるこ
とを特徴とする共重合ポリエステル製シート及びそれよ
り成る3次元成形体に関する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
シートを構成する共重合ポリエステルは、ナフタレンジ
カルボン酸とエチレングリコールを主成分とする共重合
ポリエステルであって、共重合成分として、テレフタル
酸を全ジカルボン酸に対する比率として5〜25モル
%、好ましくは6〜20モル%、より好ましくは7〜1
7モル%、特に好ましくは8〜15モル%の範囲で含有
するとともに、ジエチレングリコールを全ジオール成分
に対する比率として0.1〜5モル%、好ましくは0.
5〜4モル%、さらに好ましくは1〜3.5モル%の範
囲で含有し、かつシクロヘキサンジメタノールを全ジオ
ール成分に対する比率として0〜10モル%、好ましく
は1〜8モル%、さらに好ましくは3〜7モル%の範囲
で含有するものである。
【0012】シートを構成する共重合ポリエステルのテ
レフタル酸共重合量が5モル%に満たない場合には、3
次元化加工により厚みのある3次元成形体を製造する際
に十分な白化抑制効果が認められないうえ、PETとの
相溶性の低下が著しく低下してマテリアルリサイクル性
が悪化するため好ましくない。テレフタル酸共重合量が
25モル%を越える場合には、3次元成形体の耐沸水変
形性および耐薬品性の低下が顕著となるため好ましくな
い。一方、ジエチレングリコール共重合量が5モル%を
越える場合には、3次元成形体の耐沸水変形性の低下が
著しくなるうえ、シートを溶融成形する際の熱分解が顕
著となるために好ましくない。また、シクロヘキサンジ
メタノール共重合量が10モル%を越える場合には、耐
薬品性の低下が顕著であるうえ、熱安定性が低下するた
め好ましくない。本発明のシートを構成する共重合ポリ
エステルは、シクロヘキサンジメタノール成分が必ずし
も共重合されている必要はないが、上記範囲で共重合さ
れている場合には3次元成形体の耐衝撃性を一層向上さ
せることができるという効果が得られる。
【0013】さらに、上記共重合成分量の合計、つま
り、全ジカルボン酸に対するテレフタル酸の比率と、全
ジオール成分に対するジエチレングリコールの比率と、
全ジオール成分に対するシクロヘキサンジメタノールの
比率との合計は、5〜30モル%、好ましくは8〜25
モル%、さらに好ましくは10〜20モル%の範囲であ
る。該共重合成分量の合計が5モル%に満たない場合に
は、耐湿熱変形性および耐衝撃性の向上が実質的に認め
られないか、認められたとしてもいずれか一方の性能の
改良効果しか認められない。また、該共重合成分量の合
計が30モル%を超える場合には、耐溶剤性の低下が顕
著であるうえ、耐衝撃性や熱安定性の低下傾向が顕著と
なる場合があるためため好ましくない。
【0014】本発明のシートを構成する共重合ポリエス
テルの主たる成分であるナフタレンジカルボン酸につい
ては、2,6−、2,7−、1,4−、1,5−、1,
8−、および2,3−などのナフタレンジカルボン酸が
例示されるが、いずれのナフタレンジカルボン酸が用い
られていてもよく、さらにはこれらのナフタレンジカル
ボン酸は単独で用いられていてもよいし、2種以上を組
み合わせて使用されていてもよい。これらナフタレンジ
カルボン酸の中で、好ましくは2,6−および2,7−
ナフタレンジカルボン酸であり、さらに好ましくは2,
6−ナフタレンジカルボン酸である。
【0015】また、シクロヘキサンジメタノールについ
ては、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−
シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどいずれのシクロヘキサンジメタノール
が使用されていてもよく、さらにはこれらのシクロヘキ
サンジメタノールは単独で用いられていてもよいし、2
種以上組み合わせて使用されていてもよい。これらシク
ロヘキサンジメタノールのうち、好ましくは1,4−シ
クロヘキサンジメタノールである。さらに、そのシス体
/トランス体比については、任意の比率でよいが、好ま
しくは60/40〜0/100、より好ましくは50/
50〜20/80の範囲である。
【0016】さらに、本発明のシートを構成する共重合
ポリエステルには、本発明の構成要件を逸脱しない範囲
で、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、エチレン
グリコールおよびジエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール以外の成分が少量共重合されていてもよ
い。これら共重合成分のうち、二官能性成分に関して
は、ジカルボン酸成分として、フタル酸、イソフタル
酸、4,4´−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,
4´−ビフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式
ジカルボン酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸のよ
うな芳香環を有する脂肪族ジカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ジグリコール酸などの脂肪族ジ
カルボン酸などを挙げることができる。また、オキシカ
ルボン酸成分として、p−ヒドロキシ安息香酸、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸、グリコール酸な
どを挙げることができる。さらに、ジオール成分とし
て、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオールなどの脂肪族ジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノールのような脂環式グ
リコール、p−キシリレングリコール、2,2−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)プロパ
ン、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ジフェ
ニルスルホンなどの芳香環を有するアルキレンジオール
を挙げることができる。これら2官能性共重合成分は、
それら成分を含む構成繰り返し単位の全構成繰り返し単
位に対する割合が通常10モル%以下、好ましくは5モ
ル%以下となる範囲において、共重合ポリエステルの全
カルボン酸成分と全ヒドロキシ成分とが実質的に等量と
なるような量が用いられる。
【0017】また、本発明の構成要件を逸脱しない範囲
で、3官能以上の多官能成分が少量共重合されていても
よい。3官能以上の多官能成分としては、従来から一般
にPETに用いられる公知の化合物が用いられていてよ
いが、例えば、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメ
リット酸などの多価カルボキシル成分、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリトールなどの多価ヒドロキシ成分、ビスフェノ
ールAジグリシジルエーテルやビスフェノールSジグリ
シジルエーテルのような芳香族ジヒドロキシ化合物のグ
リシジルエーテル成分などを挙げることができる。これ
ら3官能以上の多官能成分は、特に用いられている必要
はないが、使用されている場合には、実質的にゲル化が
進行しない範囲、つまり共重合ポリエステルを構成する
全モノマー単位成分に対して、通常1.0モル%以下、
好ましくは0.6モル%以下の範囲であることが望まし
い。多官能成分が少量共重合されていることにより、シ
ートを3次元化加工する際のシートのドローダウン(垂
れ下がり)の程度がより小さくなる傾向がある。
【0018】また、本発明の構成要件を逸脱しない範囲
で、単官能成分が少量共重合されていてもよい。単官能
成分としては、例えば、安息香酸、t−ブチル安息香
酸、ベンゾイル安息香酸、ステアリン酸、ベンジルアル
コール、ステアリルアルコールなどを挙げることができ
る。これら単官能成分を使用する場合には、共重合ポリ
エステルを構成する全成分に対して、通常0.005〜
1.0モル%、好ましくは0.01〜0.75モル%の
範囲であることが望ましい。単官能成分が共重合されて
いることにより、シート成形時の熱安定性が向上し、本
発明の透明シートのアセトアルデヒド含有量をより少な
く抑えることが可能である。
【0019】以上、本発明のシートを構成する共重合ポ
リエステルの共重合組成は、シート成形に供された原料
の共重合ポリエステルの共重合組成と実質的に同一であ
る。なお、本発明のシートには、本発明の構成要件を逸
脱しない範囲で、ヒンダードフェノール系やリン系、チ
オエーテル系などの酸化防止剤、二酸化チタンなどの着
色剤、タルクなどの核剤、炭酸カルシウムやシリカなど
の滑剤、さらには離型剤、難燃剤、熱安定剤、耐加水分
解剤、帯電防止剤、ハードコート剤、紫外線吸収剤、耐
光安定剤、蛍光増白剤などの添加剤が適宜含有されてい
てもよい。これら添加剤はシートの製造時にそのままの
状態で、ないしはマスターバッチ化された状態で添加さ
れてもよいし、原料の共重合ポリエステルの製造時に添
加されてもよい。さらには、これら添加剤は塗布ないし
はラミネーションなどの方法で、シートの表面処理に用
いられていてもよい。
【0020】本発明のシートを構成する共重合ポリエス
テルの極限粘度は、フェノール/1,1,2,2−テト
ラクロロエタン(重量比=1/1)の混合溶媒中で30
℃で測定した場合に0.5〜1.5dl/g、好ましく
は0.55〜1.3dl/g、さらに好ましくは0.6
〜1.1dl/g、特に好ましくは0.65〜1.0d
l/gの範囲である。極限粘度が0.5dl/gに満た
ない場合には、実用上の十分な強度を持ち得ないうえ、
特に絞り加工やブロー加工では得られる成形体の厚さム
ラが大きくなるため好ましくない。また、1.5dl/
gを越える場合には、3次元化加工時の腑型性が悪いう
え、シートを溶融成形して製造する際に、溶融粘度が高
すぎるために成形機内での剪断発熱が大きくなり、熱分
解が顕著となるので好ましくない。
【0021】また、本発明のシートは、示差走査型熱量
計(以下、「DSC」という。)にて測定したガラス転
移温度(以下、「Tg」という。)が105〜125
℃、好ましくは108〜122℃、特に好ましくは11
0〜120℃の範囲にあり、かつ、昇温結晶化温度(以
下、「Tc」という。)が165〜205℃、好ましく
は170〜200℃、さらに好ましくは175〜195
℃の範囲にある。
【0022】Tgが105℃未満である場合には、3次
元成形体の耐沸水変形性が実質的に認められず、好まし
くない。また、Tgが125℃を超える場合には、シー
トを3次元化加工する際の腑型性が悪化するために好ま
しくない。一方、Tcが165℃未満である場合には、
3次元化加工の際の白化抑制効果が実質的に認められ
ず、3次元化加工工程のハイサイクル化が困難であるの
みならず、厚みのある透明な3次元成形体を製造するこ
とも困難である。また、Tcが205℃を超える場合お
よび昇温結晶化ピークが認められない場合には、エチレ
ンナフタレンジカルボキシレート連鎖量が少なすぎるた
めに、透明3次元成形体の耐薬品性の低下が顕著となる
ため好ましくない。
【0023】さらに、本発明のシートは、DSCにて測
定した融解温度(以下、「Tm」という。)が通常21
0〜260℃、好ましくは215〜257℃、さらに好
ましくは220〜255℃の範囲にあることが望まし
い。Tmがこの範囲にある場合には、十分なエチレンナ
フタレンジカルボキシレート連鎖量があるために、3次
元化加工して得られる3次元成形体の耐薬品性の低下が
実質的に認められないため一層好ましい。さらに、透明
シートのTmがこの範囲にある場合には、本発明のシー
トの原料となる共重合ポリエステル自体も、結晶化処理
および/または固相重合処理に必要な結晶性を有してい
るため、これらの処理により特に食品包装用途において
異臭や異味の原因となるアセトアルデヒドの含有量を低
減した共重合ポリエステルを本発明の透明シートの成形
に供してアセトアルデヒド含有量の少ない透明シート、
ひいては3次元成形体を製造することでができる。
【0024】なお、以上のTg、TcおよびTmの測定
は、フェザー製ステンレス剃刀刃を用いて可能な限り剪
断をかけずにシートから切り出した切片1個(重量5.
0mg)をアルミ製パンに入れて作製した試料を、DS
Cにて、窒素雰囲気下、室温から昇温速度20℃/分で
300℃まで昇温する測定操作により行われる。Tg
は、熱量曲線のガラス転移による比熱変化挙動から求め
られ、具体的にはガラス転移による比熱変化の中間点で
の接線と比熱変化前の点での接線との交点の温度であ
る。また、Tcは結晶化に由来する発熱ピークにおいて
単位時間あたりの発熱量が最大となる温度であり、Tm
は結晶融解に由来する吸熱ピークにおいて単位時間あた
りの吸熱量が最大となる温度である。
【0025】次に、本発明のシートの厚さが平均厚みで
0.1〜15mmである。3次元化加工に用いられるシ
ートの最適な厚さは、3次元成形体の設計、即ち製造す
る3次元成形体の大きさ、厚さ、形状、重量、力学物
性、3次元加工において変形させる程度(例えば、絞り
加工における絞り率)などにより異なる。一般的には、
例えば、包装材料等に用いられる絞り成形体やブロー成
形体のための原反シートとしては、厚さが通常0.1〜
2mm、好ましくは0.15〜1.5mm、より好まし
くは0.2〜1.2mmの範囲の透明シートが用いられ
る。一方、窓、サンルーフ、インテリア、エクステリア
などの材料に用いられる3次元成形体用の原反シートと
しては、厚さが通常1〜15mm、好ましくは1.5〜
12mm、より好ましくは2〜10mmの範囲の透明シ
ートが用いられる。本発明のシートは、従来のPET製
透明シートに比較して、厚み以外は同じ形状を有する3
次元成形体を製造する場合には、より厚い3次元成形体
を透明性よく製造することができる特徴を有する。ま
た、本発明のシートは、従来のPET製透明シートより
厚みが薄くても、従来のPET製透明シートを用いた場
合より高い耐湿熱変形性を有する3次元成形体を製造で
きる特徴を有する。そのため、3次元成形体を設計する
際に、力学的強度からの必要性以上に、耐湿熱変形性を
向上させる目的で厚みを厚くする必要がないため、軽量
化、省資源化、低コスト化、さらには廃棄物の削減をは
かることが可能である。
【0026】本発明のシートは透明性に優れ、シートの
厚さ方向で測定したヘーズ値(以下、「実測ヘーズ値」
と言うことがある。)として0〜6%、好ましくは0〜
4%、さらに好ましくは0〜3%、特に好ましくは0〜
2%である。さらに、本発明のシートの透明性について
は、実測ヘーズ値をシート厚さ1mm当たりのヘーズ値
に換算したヘーズ値(以下、「1mmヘーズ値」と言う
ことがある。)として0〜6%、好ましくは0〜4%、
さらに好ましくは0〜3%、特に好ましくは0〜2%で
ある。実測ヘーズ値及び/又は1mmヘーズ値が6%を
越える場合には3次元化加工での白化改善が実質上認め
られない。
【0027】以上の本発明のシートは、PETシートに
ついて従来から公知の方法に準じて、溶融重合によっ
て、ないしはそれに引き続く固相重合によって製造され
た共重合ポリエステルをシート成形することにより製造
することができる。原料の共重合ポリエステルの組成、
即ち共重合成分は、実質的に本発明のシートと同一であ
る。また、極限粘度に関しては、一般的にシート製造時
の加水分解や熱分解の影響により、若干低下する傾向に
あるため、目的とする本発明のシートの極限粘度より
も、通常0.01〜0.05dl/g高い極限粘度を有
する共重合ポリエステルが原料として使用される。
【0028】原料の共重合ポリエステルの熱的特性に関
しては、本発明のシートが得られる限りいかなるもので
あっても構わないが、なかでもDSCにて原料の共重合
ポリエステル試料を溶融急冷処理後に再昇温して測定し
た場合に、ガラス転移温度(以下、「Tg’」とい
う。)が105〜130℃、好ましくは110〜125
℃の範囲にあり、かつ、結晶化ピークが不存在である
か、もしくは結晶化ピークがある場合でも結晶化温度
(以下、「Tc’」という。)が170〜225℃、好
ましくは180〜220℃の範囲にあるものが特に好ま
しく用いられる。共重合ポリエステルが上記の熱的特性
を有するものである場合には、本発明の透明シートの生
産性が高いため一層好ましい。
【0029】なお、本発明において、Tg’、Tc’の
測定は、フェザー製ステンレス剃刀刃を用いて可能な限
り剪断をかけずに切り出した切片1個(重量5.0m
g)をアルミ製パンに入れて作製した試料を、DSCに
て、窒素雰囲気下、一旦室温から昇温速度20℃/分で
300℃まで昇温し、続けて300℃で10分間溶融保
持した後、該試料を速やかに外部に取り出すと同時に液
体窒素に漬け、1分間保持した後、室温で30分間〜1
時間放置し、室温になった試料を装置に戻して、再度室
温から昇温速度20℃/分で300℃まで昇温する測定
操作により行われる。Tg’は、再昇温過程での熱量曲
線のガラス転移による比熱変化挙動から求められ、具体
的にはガラス転移による比熱変化の中間点での接線と比
熱変化前の点での接線との交点の温度である。また、T
c’は再昇温過程での結晶化に由来する発熱ピークにお
いて単位時間あたりの発熱量が最大となる温度である。
【0030】通常、原料の共重合ポリエステルには、そ
の製造時に使用された触媒に由来するマンガン、コバル
ト、亜鉛、アンチモン、ゲルマニウム、チタンなどの金
属元素や安定剤に由来するリン元素など、ポリマー骨格
を構成する以外の元素が1種類以上含有されている。本
発明の構成要件を超えない限り、これら含有されている
元素の種類や量には特に制限はないが、色調の点から
は、好ましくは重縮合触媒に由来する元素としてアンチ
モンやゲルマニウム、さらに好ましくはゲルマニウムが
用いられた共重合ポリエステルが使用される。
【0031】以上の共重合ポリエステルは、PETにつ
いて従来から公知の方法に準じ、溶融重合により、ない
しはそれに引き続く固相重合により製造される。溶融重
合法としては、例えば、ジカルボン酸とジオールを用い
て直接エステル化反応を行った後、さらに昇温するとと
もに次第に減圧とし重縮合反応させる方法、いわゆるT
PA法や、ジカルボン酸のエステル誘導体、例えばジカ
ルボン酸ジメチルエステルと、ジオールを用いてエステ
ル交換反応を行い、その後、得られた反応物をさらに重
縮合反応する方法、いわゆるDMT法などが挙げられ
る。これら溶融重合法により製造された共重合ポリエス
テルは、通常、透明な非晶ペレットの状態や結晶化処理
された状態で、さらには固相重合処理される。
【0032】共重合ポリエステルが、特に固相重合処理
の施されたものである場合には、オリゴマー含有量やア
セトアルデヒド含有量が少ないものであるために、本発
明のシート中のオリゴマー含有量やアセトアルデヒド含
有量を少なくでき、そのために、該シートを3次元化加
工する際の加工装置のオリゴマーによる汚染を低減した
り、3次元成形体のアセトアルデヒド含有量を少なくで
きる。特に、本発明のシートを用いてなる3次元成形体
を食品に直接接触する包装材料とする場合においては、
シート中のアセトアルデヒド含有量は、通常0〜50p
pm、好ましくは0〜30ppm、さらに好ましくは0
〜20ppmの範囲とすることが、包装材中の内容物に
味や臭いの変化をきたさないために望ましい。
【0033】次に、本発明のシートの製造方法について
詳細に述べる。本発明のシートは、従来よりPETやポ
リカーボネートのシート成形に用いられている溶融成形
法により製造することができる。これら溶融成形法とし
ては、押出成形やプレス成形などが用いられる。例え
ば、本発明の透明シートを押出キャスト成形により製造
する場合には、通常、ギアポンプを経てTダイが接続さ
れた一軸または二軸の押出機のホッパーに原料の共重合
ポリエステルを供給して、押出機のシリンダ内で溶融さ
せてTダイからシート状に押出し、それをキャスティン
グロールにより冷却することで製造できる。
【0034】この場合の成形温度、具体的には押出機の
シリンダ各部、ギヤポンプ、Tダイの温度は、通常23
0〜300℃、好ましくは240〜290℃の範囲であ
り、PETの場合より低く設定できるため、共重合ポリ
エステルの熱劣化を低く抑えることが可能である。キャ
スティングロールの表面温度は、通常15〜70℃、好
ましくは20〜60℃に制御すればよい。
【0035】押出キャスト成形に用いる押出機は、シリ
ンダ部にベントポートを有していてもよいし、なくても
よい。原料の共重合ポリエステルは一般に数百から数千
ppmの水分を含有しているため、ベントポートがない
押出機を用いる場合には、シリンダ内での共重合ポリエ
ステルの加水分解を防止するため、原料の共重合ポリエ
ステルは乾燥処理して、含水率を通常100ppm以
下、好ましくは50ppm以下にしてからホッパーに供
給する。ベントポートを有する押出機を用いる場合に
は、そこからシリンダ内を減圧してシリンダ内で共重合
ポリエステルの乾燥が行えるため、原料の共重合ポリエ
ステルを乾燥せずに供給できるうえ、原料の共重合ポリ
エステルに含まれているアセトアルデヒド等の揮発性不
純物をシリンダ内で低減化することもできる。ベントポ
ートは、通常0〜7000Pa、好ましくは0〜300
0Pa、さらに好ましくは0〜700Paの減圧系に接
続して用いられる。また、二軸押出機を用いる場合のス
クリューは噛み合い型、非噛み合い型、不完全噛み合い
型のいずれでもよい。
【0036】Tダイについては、リップからの溶融体の
吐出方向が水平方向であってもよいし、垂直方向であっ
てもよい。また、Tダイと押出機の間には、フィルター
やサンプリング弁等の付属装置が接続されていてもよ
い。キャスティングロールについては、静電密着装置や
タッチロール等の密着装置を有することが望ましい。ま
た、厚さが2mmを超える透明シートを製造する場合に
は、通常、多段式冷却ロールなどを用いる。
【0037】本発明のシートは、キャスティングロール
を経た後にトリミングカッターでシート両端を切除した
後、ロール状に巻きとるかもしくはパネル状に切断して
最終的に得られる。特に、厚さが2mm以上のシートの
場合には、ロール状に巻き取るのが困難であるうえ、巻
き取った場合にも巻き癖が強いために3次元化加工に供
するのが困難であるため、パネル状に切断してカット板
として製品化するのが望ましい。さらに、カット板の場
合にはその表面が擦れて傷がつくのを防ぐために、表面
を保護シートにより被覆して製品となすのが望ましい。
【0038】なお、本発明のシートは前記のように特定
の範囲のTcを有するが、このTcは原料の共重合ポリ
エステルの極限粘度やTc’によって制御される以外
に、シート成形時の剪断履歴の大きさや結晶核前駆体の
生成度合いによって制御される。剪断履歴が大きいと考
えられる状況や結晶核前駆体の生成度合いが高いと考え
られる状況で製造されたシートほどTcは低くなる傾向
がある。これら成形時における制御は、スクリューの形
状や回転数、ダイの形状、フィルターやギアポンプの形
状、温度設定と時間設定、押出速度、引取り速度、キャ
スティングロール温度、ベントポートの減圧度などのデ
ザインや調節によって行われる。例えば同一の装置で
は、押出速度や引取り速度は速いほど剪断履歴は大きく
なり、キャスティングロール温度が高いほど結晶核前駆
体の生成度合いが高くなる。
【0039】このようにして得られた本発明のシート
は、耐湿熱変形性、透明性、耐衝撃性、耐薬品性、熱安
定性、ガスバリア性、紫外線遮断性、ヒートシール性、
リサイクル性などに優れた3次元成形体を生産性良く供
し得る。詳しくは、本発明のシートを3次元化加工する
ことで、従来のポリエステル製透明シートを用いた場合
よりも、高温・多湿の環境に長期間曝されても変形を生
じにくい、耐湿熱変形性が向上した透明な3次元成形体
を製造することができる。また、本発明のシートは、従
来のポリエステル製透明シートに比べて3次元化加工時
の白化が抑制されているため、透明な3次元成形体をハ
イサイクルで成形可能であるうえ、厚みの厚い透明性に
優れた3次元成形体をも容易に製造することができる。
【0040】本発明での3次元化成形もしくは3次元加
工の定義は、本来2次元形状であるシートをその溶融温
度未満の温度で熱加工して、室温で安定な3次元形状を
有する成形体とする加工を指し、具体的には絞り加工、
曲げ加工、捻り加工、ブロー加工などを挙げることがで
きる。
【0041】本発明のシートの絞り加工に際しては、従
来よりポリエステル製シートの絞り加工法として知られ
ているいずれの方法を用いてもよい。絞り加工の方法と
しては、真空成形、圧空成形、スナップバック成形、レ
バースドロー成形、エアースリップ成形、プラグアシス
ト成形、およびこれらを組み合わせた加工方法等が例示
されるが、いずれの方法を用いてもよい。加工温度はシ
ート温度として、通常110〜170℃、好ましくは1
15〜160℃であり、絞り率は通常0.01〜10
倍、好ましくは0.05〜5倍である。シート温度に関
しては、シートの表面と内部で温度が異なることがある
が、加工される全ての部分が上記温度の範囲となるよう
にして加工するのが望ましい。さらにシート温度は、一
般にできる限り厚さ方向の温度ムラが少なくなるように
するのが望ましいが、特に本発明の透明シートは、従来
のPENシートやPETシートに比較して、より温度ム
ラが大きい条件で加工されても、白化が抑えられた透明
性に優れる絞り成形体を供し得るという特徴を有するた
めに、絞り加工の際の予備加熱用ヒーターの温度を高く
設定してシートの昇温時間を短縮することができ、絞り
成形体の生産性を高めることができる。
【0042】曲げ加工や捻り加工に際しては、シート温
度を通常110〜170℃、好ましくは115〜160
℃とした後、引き続いて片面ないしは両面に応力を加え
て金型に沿った形状とするのが一般的である。シート温
度に関しては、シートの表面と内部で温度が異なること
があるが、加工される全ての部分が上記温度の範囲とな
るようにして加工するのが望ましい。さらにシート温度
は、一般にできる限り厚さ方向の温度ムラが少なくなる
ようにするのが望ましいが、特に本発明のシートは、従
来のPENシートやPETシートに比較して、より温度
ムラが大きい条件で加工されても、白化が抑えられた透
明性に優れる曲げ成形体および捻り成形体を供し得ると
いう特徴を有するために、これら加工の際の予備加熱用
ヒーターの温度を高く設定してシートの昇温時間を短縮
することができ、これら成形体の生産性を高めることが
できる。加工時に加えられる応力は、一般的には金型か
ら直接与えられるが、圧空や真空等の手段、およびこれ
らを組み合わせた方法により与えられても良い。また、
加工時の曲げ角度、捻り角度および曲率半径には特に制
限はなく、目的とする最終形状に合わせて設定すればよ
い。
【0043】ブロー加工に際しては、シート温度を通常
110〜170℃、好ましくは115〜160℃とした
後、所定金型内にブローして金型に沿った形状とする。
この際、例えば、ブロー開始時にロッドによりシートを
シート面に対して垂直方向に機械的に延ばすことで、ブ
ロー性を向上させることもできる。また、金型をPET
ボトル用の延伸ブロー用金型に例示されるような分割可
動型にすることで、本体断面よりも開口部の方が小さい
成形体を得ることが可能である。シート温度に関して
は、シートの表面と内部で温度が異なることがあるが、
加工される全ての部分が上記温度の範囲となるようにし
て加工するのが望ましい。さらにシート温度は、一般に
できる限り厚さ方向の温度ムラが少なくなるようにする
のが望ましいが、特に本発明の透明シートは、従来のP
ENシートやPETシートに比較して、より温度ムラが
大きい条件で加工されても、白化が抑えられた透明性に
優れるブロー成形体を供し得るという特徴を有するため
に、加工の際の予備加熱用ヒーターの温度を高く設定し
てシートの昇温時間を短縮することができ、ブロー成形
体の生産性を高めることができる。シートをブロー加工
することで、従来、射出成形体のブロー加工では生産コ
ストが非常に高くなってしまっていた大型のブロー成形
体を、より安価に生産性良く製造することができる。
【0044】本発明のシートを3次元化加工してなる絞
り成形体は、高温、高湿の環境下に曝される包装材料や
窓、サンルーフ、インテリア、エクステリアなどの、高
い耐湿熱変形性が要求される透明材料として好適であ
る。まず、本発明のシートの用途の一つである包装材料
については、例えば、惣菜、フルーツ、団子、ティーバ
ッグなどのための食品包装用トレーやカップ、およびそ
れらの蓋、電子部品などの包装に用いられる工業用トレ
ー、歯ブラシやヘッドフォンなどのためのブリスターパ
ッケージ、贈答品やキャラクターグッズなどのための包
装用ケースなどを挙げることができる。本発明の透明シ
ートをこれらの包装材料に用いることで、その輸送や保
管の際に高温、多湿の環境下に保持されても変形しにく
いという利点を有する。通常、これら包装材料は、本発
明のシートのうち厚さが0.1〜2mmであるものを、
絞り加工やブロー加工などの3次元化加工して得られた
成形体からなり、厚みは一般的には0.05〜1.5m
mである。
【0045】次に、本発明のシートが用いられる厚さの
厚い窓、サンルーフ、インテリア、エクステリアなどの
透明材料としては、例えばバスルームやシャワールー
ム、サンルームなどの窓やドア、電球やブローチ型蛍光
灯などの照明器具のカバー、自動車の窓やサンルーフ、
自動食器洗浄機や電子レンジなどの電化製品の透視用
窓、道路表示装置、屋内駐車場や洗車場、ガソリンスタ
ンドの案内板など、採光用、透視用、照明用、表示用な
どの透明材料を挙げることができる。また、これら以外
の用途としては、ボウルやキッチントレー、ゼリーカッ
プなどの調理器具、ケースやコンテナ、カバンなどの収
納用品や運搬用品等を挙げることができる。本発明のシ
ートをこれらの厚さの厚い透明材料に用いることで、高
温、多湿の環境下で繰り返し長期間使用されても変形し
にくいという利点を有する。通常、これらの透明材料
は、本発明の透明シートのうち厚さが1〜15mmであ
るものを、絞り加工、曲げ加工、捻り加工、ブロー加工
などの3次元化加工して得られた成形体からなり、厚み
は一般的には0.8〜10mmである。さらに、本発明
のシートは、3次元化加工を行わずにそのまま、採光
用、透視用、照明用、表示用などの透明材料として用い
ることもできる。
【0046】本発明のシートに用いられる共重合ポリエ
ステルは、いかなる割合でPETと溶融状態で混ぜても
相溶するために、PETとしてマテリアルリサイクルが
容易であり、またそれ自体もメタノーリシス法やグリコ
ーリシス法などに代表されるPETで行われるケミカル
リサイクルを同じ条件で適用することが可能である。従
って、本発明のシートおよびそれを用いた3次元成形体
は、リサイクル性が高く、環境への影響を小さく抑える
効果も兼ね備えている。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
【0048】〈測定法および算出法〉本実施例で用いた
測定法および算出法を以下に示す。なお、極限粘度の測
定法は前述の通りである。 (1)共重合成分 ポリエステル試料10mgを重水素化2,2,2−トリ
フルオロ酢酸/重水素化クロロホルム(体積比=1/
3)の混合溶媒1ccに溶解したものについて、ブルッ
カー社製AM500型NMR装置を用いて、23℃にて
プロトンNMR測定を行い、共重合成分を同定するとと
もに含有量を定量した。
【0049】(2)実測ヘーズ値および1mmヘーズ値 実測ヘーズ値は、シートから6cm角の試験片を切り出
し、スガ試験機(株)製HGM−2DP型直読ヘーズコ
ンピューターを用いて測定した。また、1mmヘーズ値
は、実測ヘーズ値とその測定部位の厚さから、次式を用
いて算出した。
【0050】
【数1】 K=100−100×{(100−H)/100}1/S この式中、Kは1mmヘーズ値(単位:%)、Hは実測
ヘーズ値(単位:%)、Sは試料の実測ヘーズを測定し
た部位の厚さ(単位:mm)である。 (3)DSC測定 TAインスツルメント社製TA2000型熱分析装置を
用いて、前述の通りの測定法により測定した。
【0051】〈試験法〉本実施例で用いた試験法を以下
に示す。 (1)耐沸水変形性試験 3次元成形体を100℃の脱塩水に10分間放置した際
の変形具合を観察した。結果は、実質的に変形が認めら
れなかったものを「○」、変形が認められたものを
「×」とした。
【0052】(2)耐衝撃性試験 3次元成形体10個をそのまま、もしくは水を詰めた状
態で、4℃にて24時間放置した後、成形体の温度を4
℃に保ったまま、周囲が温度23℃、相対湿度50%の
環境下で、高さ1.5mもしくは3mの位置から、容器
底面を水平に保って、表面が滑らかで平らなコンクリー
ト上に連続5回自由落下させ、その間に割れが生じた個
数を持って耐衝撃性の指標とした。割れた個数が少ない
ほど耐衝撃性が高い。
【0053】〈原料ポリエステル〉本実施例でシート成
形に用いた原料ポリエステルを表−1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】〔実施例1〕表−1に示す原料ポリエステ
ルCを、シート化装置としてギアポンプ、フィルター、
Tダイなどが接続された日本製鋼所(株)製TEX65
型65mmφ同方向2軸押出機(ベントポート付き)を
用いて、設定温度285℃、ベントポート圧力1mmH
g以下の条件で押出し、表面温度を40℃としたキャス
ティングロール(タッチロール付き)を経て巻き取り、
厚さ600μmの透明シートを成形した。該透明シート
の物性値を表−2に示す。
【0056】次いで、該透明シートを、浅野研究所製プ
ラグアシスト式真空圧空成形機を用いて、シート加熱時
間5秒、シート表面温度145℃、金型温度40℃の条
件にて、底面が縦11cm、横14cmの長方形であ
り、上端開口部が縦12.5cm、横15.5cmの長
方形であり、高さが3cmである四角錐台形状(絞り率
=0.24)であり、かつ開口部の外側に隣接して幅5
mmの平らなフランジ部を有するトレーに絞り加工し
た。該絞り成形体は透明性に優れるとともに、各辺や角
がしっかり形成され、十分な触感的強度を有するもので
あり、外観上良好なものであった。該絞り成形体につい
て、耐沸水変形性試験および耐衝撃性試験を実施した結
果を表−2に示す。なお、耐衝撃性試験は、該絞り成形
体のフランジ部に絞り加工前の透明シートを貼り合わ
せ、内部に脱塩水を満注充填してから4℃で24時間放
置したものについて、1.5mの高さから底面を下にし
て自由落下させることにより実施した。
【0057】〔実施例2〜7〕表−2に示す共重合ポリ
エステルを用いて、実施例1と同様に操作して透明シー
トおよび絞り成形体を成形した。ただし、実施例4では
透明シート成形時の成形温度を278℃とした。これら
透明シートの物性値および絞り成形体の試験結果を表−
2に示す。なお、耐衝撃性試験は実施例1と同じ条件で
実施した。また、得られた絞り成形体はいずれも各辺や
角がしっかり形成され、十分な触感的強度を有するもの
であり、外観上良好なものであった。
【0058】〔比較例1〜7〕表−2に示す共重合ポリ
エステルを用いて、実施例1と同様に操作して透明シー
トおよび絞り成形体を成形した。ただし、透明シート成
形時の成形温度については、比較例1および比較例2は
295℃、比較例3は285℃、比較例4は270℃、
比較例5〜7は280℃とした。これら透明シートの物
性値および絞り成形体の試験結果を表−2に示す。な
お、耐衝撃性試験は実施例1と同じ条件で実施した。な
お、比較例1〜4で得られた絞り成形体には白化が認め
られ、外観上好ましいものではなかった。
【0059】
【表2】
【0060】〔実施例8〕実施例1のシート成形におい
て、Tダイをボード成形用のスリットの開きの大きいT
ダイに交換し、冷却ロールを両面冷却式3段ロールとし
て、実施例1と同様に操作して厚さ3mmの透明シート
を成形した。この際、透明シートは巻き取らずに、パネ
ル状のカット板として得た。該透明シートの物性値を表
−3に示す。
【0061】次いで、該透明シートを用いて、シート加
熱時間30秒、シート表面温度140℃、金型温度30
℃の条件にて実施例1と同様にして絞り加工を行い、絞
り成形体を得た。該絞り成形体は透明性に優れるととも
に、各辺や角がしっかり形成され、十分な触感的強度を
有するものであり、外観上良好なものであった。該絞り
成形体について、耐沸水変形性試験および耐衝撃性試験
を実施した結果を表−3に示す。なお、耐衝撃性試験
は、得られた絞り成形体をそのまま4℃で24時間放置
した後に、高さ3mからそのまま自由落下させることに
より実施した。
【0062】〔実施例9〜13〕表−3に示す共重合ポ
リエステルを用いて、実施例8と同様に操作して表−3
に示す厚さの透明シートおよび絞り成形体を成形した。
これら透明シートの物性値および絞り成形体の試験結果
を表−3に示す。なお、耐衝撃性試験は実施例8と同じ
条件で実施した。また、得られた絞り成形体はいずれも
各辺や角がしっかり形成され、十分な触感的強度を有す
るものであり、外観上良好なものであった。
【0063】〔比較例8〜14〕表−3に示す共重合ポ
リエステルを用いて、実施例8と同様に操作して表−3
に示す厚さの透明シートおよび絞り成形体を成形した。
ただし、透明シート成形時の成形温度については、比較
例8および比較例9は295℃、比較例10は285
℃、比較例11は270℃、比較例12〜14は280
℃とした。これら透明シートの物性値および絞り成形体
の試験結果を表−3に示す。なお、比較例8で得られた
厚さ6mmのシートの絞り加工においては、シートの加
熱中に結晶化が進行し過ぎたために、絞り加工がうまく
行えなかった。また、比較例8〜11で得られた絞り成
形体はいずれも白化が認められ、外観上好ましいもので
はなかった。
【0064】
【表3】
【0065】〔実施例14〕実施例10で製造した厚さ
3.0mmの透明シートを縦7cm、横20cmの長方
形に切りだし、それを20秒間予備加熱して、シート表
面温度を130℃とした後、端から10cmの位置を中
心としてシート面に沿った曲げ加工をして、曲げ角度9
0℃、曲率半径2cmのL字形の曲げ成形体とした。該
曲げ成形体は透明性に優れるとともに、十分な触感的強
度を有するものであり、外観上良好なものであった。ま
た、該曲げ成形体について耐沸水変形性試験を行ったが
変形は認められなかった。
【0066】〔実施例15〕実施例12で製造した厚さ
6.0mmの透明シートを用いて、実施例14と同様に
してL字形の曲げ成形体を得た。該曲げ成形体は透明性
に優れるとともに、十分な触感的強度を有するものであ
り、外観上良好なものであった。また、該曲げ成形体に
ついて耐沸水変形性試験を行ったが変形は認められなか
った。
【0067】〔比較例15〕比較例13で製造した厚さ
3.0mmの透明シートを用いて、実施例14と同様に
してL字形の曲げ成形体を得た。該曲げ成形体は透明性
に優れるとともに、十分な触感的強度を有するものであ
り、外観上良好なものであったが、該曲げ成形体は耐沸
水変形性試験において著しい変形が認められた。
【0068】〔比較例16〕比較例14で製造した厚さ
3.0mmの透明シートを用いて、実施例14と同様に
してL字形の曲げ成形体を得た。該曲げ成形体は透明性
に優れるとともに、十分な触感的強度を有するものであ
り、外観上良好なものであったが、該曲げ成形体は耐沸
水変形性試験において著しい変形が認められた。
【0069】
【発明の効果】本発明の共重合ポリエステル製シート
は、絞り加工、曲げ加工、捻り加工、ブロー加工などの
3次元化加工により、従来のポリエステル製シートでは
加工性が悪く実現が困難であった、耐沸水変形性が高
く、透明性が高く、かつ、厚みの厚い3次元成形体を、
生産性良く供することができる。例えば、本発明の透明
シートを3次元化加工することで、沸騰水下で使用して
も実質的に変形を生じない耐沸水変形性を有する透明な
3次元成形体を製造することができる。本発明のシート
より得られる3次元成形体は3次元化加工時の白化が抑
制されているため、透明な3次元成形体をハイサイクル
で成形可能である。耐湿熱変形性および透明性が改善さ
れ、かつ耐衝撃性、耐薬品性、熱安定性、ガスバリア
性、紫外線遮断性、ヒートシール性などに優れるため、
高温、高湿の環境下に曝される包装材料や窓、サンルー
フ、インテリア、エクステリア、調理器具、収納用品、
運搬用品など、高い耐湿熱変形性が要求される透明材料
として好ましく用いられる。また、本発明のシートは、
3次元化加工を行わずにそのまま、採光用、透視用、照
明用、表示用などの透明材料として用いることもでき
る。なお、本発明の透明シートに用いられる共重合ポリ
エステルはリサイクル性が高いため、本発明のシートお
よびそれを用いた3次元成形体も、環境への影響を小さ
く抑える効果も兼ね備えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 63/199 NNC C08G 63/199 NNC C08L 67/02 LNZ C08L 67/02 LNZ // B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ジカルボン酸成分としてナフタレ
    ンジカルボン酸、ジオール成分としてエチレングリコー
    ルを主成分とし、(2)共重合成分としてテレフタル酸
    を全ジカルボン酸成分に対して5〜25モル%、(3)
    ジエチレングリコールを全ジオール成分に対して0.1
    〜5モル%、(4)シクロヘキサンジメタノールを全ジ
    オール成分に対して0〜10モル%含有し、(5)上記
    共重合成分量の合計が5〜30モル%、(6)極限粘度
    が0.5〜1.5dl/g、(7)ガラス転移温度(T
    g)が105〜125℃、(8)昇温結晶化温度(T
    c)が165〜205℃、(9)厚さが0.1〜15m
    m、(10)ヘーズ値が0〜6%、(11)厚さ1mm
    当たりのヘーズ値が0〜6%、であることを特徴とする
    共重合ポリエステル製シート。
  2. 【請求項2】 (1)ジカルボン酸成分としてナフタ
    レンジカルボン酸、ジオール成分としてエチレングリコ
    ールを主成分とし、(2)共重合成分としてテレフタル
    酸を全ジカルボン酸成分に対して5〜25モル%、
    (3)ジエチレングリコールを全ジオール成分に対して
    0.1〜5モル%、(4)シクロヘキサンジメタノール
    を全ジオール成分に対して0〜10モル%含有し、
    (5)上記共重合成分量の合計が5〜30モル%、
    (6)極限粘度が0.5〜1.5dl/g、(7)溶融
    急冷処理後のガラス転移温度(Tg’)が105〜13
    0℃、(8)溶融急冷処理後の昇温結晶化温度(T
    c’)が170〜225℃もしくは結晶化ピークが不存
    在である、共重合ポリエステルを溶融押出成形して成る
    請求項1に記載のシート。
  3. 【請求項3】 シートの融解温度が210〜260℃で
    ある請求項1又は2に記載のシート。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のシ
    ートを絞り加工して成る3次元成形体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のシ
    ートを曲げ加工及び/又は捻り加工して成る3次元成形
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載のシ
    ートをブロー加工して成る3次元成形体。
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