JP2004106887A - ポリエステル製蓋 - Google Patents

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Hiroshi Shibano
柴野 博史
Kazuhiro Abe
阿部 和洋
Tetsumori Atsuji
厚地 哲守
Seiji Endo
遠藤 誠司
Atsushi Hara
原 厚
Shoji Tsujii
辻井 彰司
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

【課題】柔軟であり、可塑剤等の溶出がなく、成形後熱処理することなく透明性を維持できるポリエステル系のシール材を提供する。
【解決手段】共重合ポリエステルを主たる構成成分とするポリエステルからなり、前記ポリエステルが、これを溶融成形して得られる未延伸シ−トの弾性率が1500MPa以下、広角X線で測定した結晶化指数Xcが5%以上、かつ前記シ−トのヘイズ(100μm換算)が15%以下であるポリエステルであることを特徴とするポリエステル製の蓋。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟性のある容器の蓋に関するものであり、特にはポリエステル製の中空ボトルに好適に用いられる、柔軟性、および透明性を有するポリエステル製の蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器類の蓋には密封性を目的に柔軟な蓋が用いられる場合がある。特に、タッパーと呼ばれる容器は、柔軟な蓋が用いられ、食品や各種材料の保存に用いられる。現在、タッパーに用いられる柔軟な蓋としては、共重合オレフィン類が用いられているが、透明性は低く内容物が十分確認できるものではなかった。
また、透明で柔軟な素材としては軟質塩化ビニルがあるが、軟質塩化ビニルは可塑剤による内容物の汚染、や廃棄時の環境汚染、廃棄時に焼却し難いなどといった問題を有していた。
【0003】
また、近年、ポリエチレンテレフタレートを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称する。)はその割れにくさ、軽量といった面から使用量の伸びは著しいが、最近の地球環境問題への意識の高まりから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボトル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きくリサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
近年、展示会等においては、インキ層を容易に除去することのできるラベルをボトルに装着し、アルカリ温湯中でラベルのインキ層を除去した後、ラベルとボトルとを分離せず再生する方法が提案された。
【0004】
この方法により、回収ボトルの再生ペレット化は容易になり、着色の問題も無くなったが、PETボトルの蓋(キャップ)は、アルミ等の金属やポリエチレン等の樹脂など、ボトル本体とは異なる材質が用いられているため、依然として、ボトルの回収工程では人手によりキャップを取り除くという作業が残り、この手間やコストのため、最終の再生ペレットの価格が割高になり、再生ペレットが普及しない原因となっていた。また、一般消費者にとっては、ボトルからキャップを取り外してキャップは廃棄し、ボトルは回収業者に渡すといった手間を強いるものであり、PETボトルの回収率が上がらない原因となっていた。
これを解決するため、ポリエステル製のキャップを使用しようとする提案がなされたが(例えば、特許文献1参照)、このものは、キャップが不透明であり、意匠性の自由度の面では劣るものであった。
【0005】
一方、軟質塩化ビニル以外では、ダイマー酸を共重合させたポリエステルが透明で柔軟性のポリエステルとして提案されたが(例えば、特許文献2参照)、このものは成形後は非晶質であるため透明ではあるが、熱履歴がかかると結晶白化することがあり、これを防ぐためには成形後に特定条件で熱処理する必要があり、生産性の面で劣るものであった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−58621号公報
【特許文献2】
特開平4−180761号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、透明で柔軟性を有する蓋であり、可塑剤等の溶出がなく、成形後熱処理することなく透明性を維持しできるポリエステル製の蓋を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のポリエステル製シール材は、共重合ポリエステルを主たる構成成分とするポリエステルからなり、前記ポリエステルが、これを溶融成形して得られる未延伸シ−トの弾性率が1500MPa以下、広角X線で測定した結晶化指数Xcが5%以上、かつ前記シ−トのヘイズ(100μm換算)が15%以下であるポリエステルであることを特徴とするポリエステル製の蓋である。
【0009】
この場合において、前記ポリエステルが、ハ−ドセグメントとソフトセグメントからなり、そのハ−ドセグメントを構成するジカルボン酸成分の少なくとも70モル%以上が、テレフタル酸(TPA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、4,4′−ビフェニルジカルボン酸(BPA)の少なくとも1種以上であるポリエステルであることができる。
【0010】
この場合において、前記ポリエステルが、そのハ−ドセグメントを構成するグリコ−ル成分が、1,4−テトラメチレングリコ−ル(TMG)及びエチレングリコ−ル(EG)を含み、かつハ−ドセグメントを構成する全グリコ−ル成分に対する組成比が、TMGが20〜95モル%で、かつEGが5〜80モル%であるポリエステルであることができる。
【0011】
この場合において、前記ポリエステルが、そのソフトセグメントを構成するソフト成分が、ダイマ−ジオ−ル(DDO)であり、かつポリエステルの全グリコ−ル成分に対するDDOの組成比が1〜60モル%であるポリエステルであることができる。
【0012】
この場合において、前記ポリエステルが、そのソフトセグメントを構成するソフト成分が、ダイマ−ジオ−ル(DDO)であり、かつポリエステルの全グリコ−ル成分に対するDDOの組成比が1〜60モル%であるポリエステルであることができる。
【0013】
この場合において、前記ポリエステルが、周期律表第I−a属または第II−a属の金属元素を有する金属塩化合物を、ポリエステルに対して金属元素として0.5〜5.0重量%含有してなるポリエステルであることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の透明柔軟ポリエステル製袋状物の実施の形態を具体的に説明する。
本発明の蓋の素材であるポリエステルは、共重合ポリエステルを主たる構成成分とする透明柔軟ポリエステルである。共重合ポリエステルとしては、ハ−ドセグメントとソフトセグメントからなる共重合ポリエステルであることが好ましい。ハ−ドセグメントをポリエステル分子鎖に導入する目的は、ポリエステルにブロッキング性と透明性とを付与することにある。一方、ソフトセグメントをポリエステル分子鎖に導入する目的はポリエステルに柔軟性を付与することにある。
【0015】
本発明に係る透明柔軟ポリエステルは、透明柔軟ポリエステルを溶融成形して未延伸シ−トとした際の弾性率が1500MPa以下であることから、柔軟性に優れている。
【0016】
また、本発明に係る透明柔軟ポリエステルは、広角X線で測定した結晶化指数Xcが5%以上であるため、ハンドリング性に優れている。さらに、該透明柔軟ポリエステルを溶融成形した未延伸シ−トのヘイズが、シート厚み100μm換算で15%以下であるため、透明性に優れている。
【0017】
(ハ−ドセグメント)
透明性、柔軟性、ハンドリング性の3つの性能をいずれも兼備する透明柔軟ポリエステルを開発するにあたって、最も困難な技術課題は透明性とハンドリング性の両立である。そのためには、ソフトセグメントを拘束するハ−ドセグメントの設計が重要である。
【0018】
結晶の観点からは、透明性とハンドリング性とは二律背反する特性である。なぜなら、結晶化の進行とともに透明性は悪くなるのに対し、ハンドリング性は逆に向上する。すなわち、透明性とハンドリング性という相反する特性をいかに両立させるかが、本発明における最も重要な技術課題である。
【0019】
一般に、結晶化速度の遅いPETは成形時に、溶融状態から急冷して過冷却状態(アモルファス)にすると、透明な成形体が得られる。ところが、得られた成形体をTg以上の温度下で放置すると結晶化が進行し白化する。この現象は、結晶化の進行とともに結晶が成長した結果である。従って、透明性を良好にする為には、結晶のサイズを限りなく小さくすること、つまり微結晶とする必要がある。
【0020】
一方、ハンドリング性、つまり、レジン乾燥時のブロッキングや成形・加工時の金型やロ−ラ−からの解離性、さらには成形体同士の接着等は、結晶サイズとは無関係に、結晶化の度合、換言すれば結晶化度によって支配される。結晶化度は、結晶の数と結晶サイズの積で定義される。
【0021】
以上のことから、結晶相でのハ−ドセグメントを構成する場合、透明性の観点から、結晶のサイズを微結晶とすること、かつ、結晶化度に支配されるハンドリングの観点からは、微結晶の数を多くすること、の2要件が必要不可欠である。そのためには、ハ−ドセグメントを構成するポリマ−構造の選択が非常に重要である。
【0022】
一般に、ポリエステルは、ポリマ−構造によって結晶性が大きく異なる。例えば、代表的なPETとPBTではその結晶性が大きく異なり、PBTは結晶化速度が非常に速い。結晶相に求められる性質としては、透明性とハンドリング性の両立の観点から、微結晶でしかも数が多いことである。
【0023】
これらの要件を満足できるポリエステルの組成としては、例えば、下記の2つの条件を満たすハ−ドセグメントを用いることにより、透明性とハンドリング性の両立を兼備したポリエステルが得られる。
【0024】
(1)ハ−ドセグメントを構成するポリエステルのグリコ−ル成分として、1,4−テトラメチレングリコール(TMG)及びエチレングリコール(EG)を含み、かつハ−ドセグメントを構成するポリエステルの全グリコ−ル成分に対する組成比が、TMGが20〜95モル%で、かつEGが5〜80モル%であること。
【0025】
(2)ハ−ドセグメントを構成するポリエステルのジカルボン酸成分として、テレフタル酸(TPA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、4,4′−ビフェニルジカルボン酸(BPA)から選ばれた少なくとも1種を70モル%以上含有すること。
【0026】
前記2条件を充足しない場合は、結晶が微結晶とはならず白化して透明性が無くなったり、軟化点が低下して接着性が増し、レジンの乾燥時や成形時のハンドリング性が悪くなるなど、実用的価値が無くなる場合がある。
【0027】
ハ−ドセグメントを構成するポリエステルの組成は、グリコ−ル成分として、TMG/EGが23〜94モル%/77〜6モル%であることがさらに好ましく、特に好ましくはTMG/EGが25〜93モル%/75〜7モル%である。一方、ジカルボン酸成分として、TPA、NDA、BPAから選ばれた少なくとも1種が75モル%以上であることがさらに好ましく、特に好ましくは80モル%以上である。
【0028】
ハ−ドセグメントを構成するポリエステルは、前記ジカルボン酸以外に、イソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸、またグリコ−ル成分としては、1,3−トリメチレングリコ−ル、1,5−ペンタメチレングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサメチレンジメタノ−ル、等のグリコ−ルを共重合成分として使用することも可能である。
【0029】
更に、微結晶化に対しては、金属塩化合物を結晶化促進剤として併用することが有効であり、透明性の点からさらに好ましい。
特に、本発明に係る透明柔軟ポリエステルに対しては、周期律表第I−a属、または第II−a属に属する金属元素を有する金属塩化合物が好ましい。なかでも、脂肪族カルボン酸あるいはリン化合物のLi、Na、K、Ca塩が好ましい。
【0030】
金属塩化合物の含有量はポリエステルの組成によっても異なるが、ポリエステルに対して金属元素として0.5〜5.0重量%を含有させることが効果的である。ポリエステルに対する金属塩化合物の含有量が0.5重量%未満では結晶化促進効果が小さく、逆に5.0重量%を越えるとポリエステルへの分散性が悪くなるばかりでなく、成形性の悪化や物性低下が著しい。金属塩化合物の含有量は、下限値がポリエステルに対して0.8重量%であることがさらに好ましく、特に好ましくは1.0重量%である。また、金属塩化合物の含有量は、上限値がポリエステルに対して4.5重量%であることがさらに好ましく、特に好ましくは4.0重量%である。
【0031】
(ソフトセグメント)
ソフトセグメントはポリエステルに柔軟性を付与するために不可欠であり、エントロピ−弾性を有することが重要である。好適なソフト成分としては、ポリアレキレンオキシドグリコ−ル、脂肪族ポリエステル、長鎖脂肪族ジカルボン酸、長鎖脂肪族グリコ−ル等が挙げられる。
【0032】
ソフト成分として、長鎖脂肪族ジカルボン酸や長鎖脂肪族グリコ−ルを用いた場合には、数平均分子量が100未満では充分な柔軟性が得られにくい。一方、数平均分子量が1,000を越えると、ハ−ドセグメントとの相溶性が悪くなり透明性が低下しやすくなる。また、ポリアルキレンオキシドグリコ−ルを用いた場合は、数平均分子量の範囲が500未満、または4,000を越える場合には、いずれも目的とする透明柔軟ポリエステルとなりにくい。
【0033】
本発明において、透明柔軟ポリエステルのソフト成分としては、長鎖脂肪族グリコ−ルであるダイマージオール(DDO)が透明性の点から最も有効である。DDOの組成比は、所望する柔軟性によって異なるが、ポリエステルの全グリコール成分に対して1〜60モル%が好ましく、より好ましくは2〜58モル%であり、特に好ましくは3〜55モル%である。DDOの組成比が1モル%未満では、柔軟性が不十分となり硬くなる。一方、60モル%を超えると、Tgが低くなり過ぎて、成形・加工性やハンドリング性が悪化しやすくなる。
【0034】
(共重合ポリエステルの重合)
共重合ポリエステルの重合方法は、従来公知の方法が適用できる。例えば、芳香族ジカルボン酸及びその低級アルキルエステルと、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ダイマージオールなどのジオールとのエステル化反応またはエステル交換反応により低分子量体を生成する初期反応と、この低分子量体を重縮合させ高分子量とする後期反応によって製造する方法が最も一般的である。
【0035】
共重合ポリエステルの製造には、エステル交換触媒として、従来公知のチタン、亜鉛、マンガン、コバルト、鉛、カルシウム、マグネシウムなどの金属化合物を適用することができる。また重縮合触媒としては、チタン、アンチモン、ゲルマニウム、スズ等の金属化合物を適用することができる。これらの触媒以外に、熱酸化安定剤やリン化合物の添加もまた可能である。
【0036】
(金属塩化合物の溶融混合)
金属塩化合物のポリエステルへの混合は、一軸押出機、二軸押出機、あるいは成形加工時のポリエステルへの溶融工程への添加等によって行うことができる。一例として、二軸押出機を使用して金属塩化合物をポリエステルへ混合する場合について述べる。
【0037】
金属塩化合物の混合には、二軸押出機(東芝機械(株)製、TEM−37BS)を使用する。混合時の樹脂温度250℃、スクリュー回転数100rpm、ベント真空度1〜5hPa、フィ−ド量15kg/hrの条件で金属塩化合物をポリエステルに均一混合した後ストランド状に押出し、水冷下チップ状にカッティングする。また、金属塩化合物の混合時に、紫外線吸収剤や透明性に悪影響のない顔料等も同時にブレンドすることも可能である。
【0038】
(特性値)
本発明ではポリエステルの特徴を弾性率、結晶化指数Xc、ヘイズという特性値を用いて表現している。
本発明のポリエステル製の蓋は、成形後、冷却するだけでも、特に加熱結晶化処理をすることなく、弾性率、結晶化指数Xc、ヘイズという特性値を満たす。
【0039】
弾性率は、透明柔軟ポリエステルの柔軟性を表す指標である。柔軟性は、例えば、ハ−ドセグメントの構造、使用するソフトセグメントの種類や量によって制御することができる。弾性率は、その値が大きくなるとともに硬く、逆に小さくなるとともに柔らかくなる。一般的に、ポリエステルは弾性率を1500MPa以下とすることで柔軟性を示すが、好ましくは1200MPa以下であり、特に好ましくは1100MPa以下である。一方、弾性率の下限値は成形性の点から10MPaであることが好ましく、さらに好ましくは11MPaであり、特に好ましくは12MPaである。弾性率が10MPa未満であると、成形することが困難になるばかりでなく、取り扱い難くなり、実用的でない。さらに、ソフトセグメントの組成比が高くなるので、コスト的にも不利になる。
【0040】
結晶化指数Xcは、微結晶化の度合いを示す尺度であり、ハンドリング性および加熱処理時の白化に対して重要な指標である。Xcは、例えば、ハ−ドセグメントの構造によって制御することができる。ハンドリング性や白化の点からは、Xcは大きければ大きいほどよく、5%以上とすることが必要であり、好ましくは6%以上であり、特に好ましくは7%以上である。一方、結晶化指数Xcが55%を越えるようにすることはポリマー構造の面で技術的に困難である。結晶化指数Xcが55%以下であっても5%以上あれば一般的には十分なハンドリング性を有しているので、結晶化指数Xcを積極的に55%を越えるようにすることは技術的な困難さを考慮するとあまり実用的でない。
【0041】
本発明のポリエステル製の蓋においては、内容物の確認性、意匠面での自由度等から透明性は高い程好ましい。したがって、そのポリエステルをフィルムとした場合のヘイズは低い程好ましい。食品容器に用いられるシール材の場合、滅菌処理する手法として沸騰水滅菌法があるが、このように加熱されても、本発明のシール材は白化することがない。
そのためには、シール材の素材であるポリエステルをシートとした場合に、沸騰水浸漬後の100μm換算のヘイズが5%以下であるものが好ましい。
【0042】
ヘイズはポリエステル製の蓋の透明性を表す指標である。ヘイズは小さければ小さいほど透明性に優れ、シール材に用いられるポリエステルを厚み100μmのシ−トとした際に15%以下とすることが重要であり、好ましくは10%以下であり、特に好ましくは5%以下である。ヘイズが15%を超えると、白化が著しく、もはや透明性があるとは言えなくなる。一方、ヘイズの下限は0.1%とすることが好ましい。ヘイズを0.1%未満としても目視評価による透明性に大きな差異がなく、ヘイズを積極的に0.1%未満とすることは技術的困難さを考慮するとあまり実用的でない。
【0043】
更に、ヘイズは本発明にある金属塩化合物を含有させることによってさらに改善され、透明性が一層良好となる。金属塩化合物の含有によるヘイズの改善効果は、金属塩化合物を含有しない場合のヘイズと比較して、0.2%以上小さくなることが好ましい。ヘイズの改善効果が0.2%以下では、視覚的にみて透明性に殆ど差は見られない。好ましいヘイズの改善効果は、0.3%以上、特に好ましくは0.4%以上である。
【0044】
一般的に、柔軟性を有するポリエステルのTgは常温以下であり、Tgが高くなると通常の使用条件では柔軟性が不十分となる。本発明に係る透明柔軟ポリエステルもTgは低い。このため、溶融成形によって得られた成形体は、成形直後は透明であってもTg以上の雰囲気下に放置しておくと、結晶が徐々に成長し白化のため透明性が悪化することがある。この現象は、溶融状態から急冷することによって、過冷却状態(アモルファス状態)にあったものが、Tg以上の温度雰囲気下で結晶化が進行したことを意味する。
【0045】
ところが、本発明の蓋に用いられる透明柔軟ポリエステルは、これを溶融状態から急冷して得られる成形体が、この冷却過程で既に微結晶化しているため、Tg以上の温度雰囲気下で放置しても、もはや結晶が成長することはなく、白化しない。
【0046】
この透明柔軟ポリエステルには、公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、離型剤、安定剤、帯電防止剤、顔料などの各種の添加剤を本発明の目的とする特性を損なわない範囲で適宜添加することができる。
【0047】
(ポリエステル製の蓋)
まず、本発明のポリエスエル製の蓋は、容器本体に密着して、内容物の漏れを防止する役割と、外部からの異物の侵入を防止する役割を持つものであれば、その形状、および装着される容器本体を限定するものではない。
【0048】
本発明の蓋が装着される容器本体としては、金属、ガラス、陶器、各種樹脂など素材に限定されるものではないが、樹脂容器、特にはポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系の素材からなる容器が好ましい。
【0049】
また、蓋自体の可塑剤フリーという点や、透明性、柔軟性および加熱処理による白化がないことなどの特徴から食品、飲料品、医療用途など、衛生性が求められたり、加熱殺菌されるものの蓋に好適に用いられる。また、高い透明性から、透明な部材に装着される蓋として好適に用いられる。
【0050】
容器本体の形状に特に制限は無く、箱形、円筒形、ボトル型などがあり、蓋の形状も容器本体に合えば特に制限はない。蓋の形状としては例えば、タッパーに見られる平板型、ボトル類などに見られるキャップ型、ワインボトルなどに見られる押し込み栓型などが挙げられる。また、本発明の蓋には、さらに内容物が取り出せる小孔が空いていても良い。
【0051】
本発明の蓋は、例えばシート状に押出し、このシートから所望の形状にプレス加工する方法、金型内に射出成形する方法などがある。
また、その条件としては、シート状に押し出す場合、通常押出温度は融点+10〜融点+80℃の温度範囲であり、また、冷却温度は5〜90℃の範囲、好ましくは10〜50℃の範囲であると好ましい。
【0052】
本発明の蓋に用いられるポリエステルは、前述のように、溶融後急冷することのみでも微細結晶化が可能であるため、蓋も透明にすることができ、また、蓋として加工する前の樹脂チップやシート、蓋自身同士が接触した場合のブロッキングを防止することができる。また、冷却条件を変えることにより白化させ、目立たせることもできる。
【0053】
本発明のポリエステル製の蓋は、補強やデザイン、ガスバリア性向上などの目的のため、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなどの他の熱可塑性樹脂や、金属、などからなる層を少なくとも一層その片面に積層して用いてもよい。積層方法としては、ヒートシール法、接着法、共押出法などが挙げられる。
(本発明の蓋が装着されたボトル)
本発明のポリエチレンテレフタレート製などの飲料ボトルなどの中空成形体の蓋(キャップ)として最適である。ポリエステル系の容器の蓋とすることにより、容器本体と蓋とを分離することなくリサイクルにまわすことができる。さらに、ボトルに関して詳しく説明する。
【0054】
ボトルは特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートを主構成成分としたボトルであることが好ましい。このポリエチレンテレフタレートは、テレルタル酸またはそのエステル誘導体をエチレングリコールとを反応させることにより得られる。
このポリエチレンテレフタレートは他のジカルボン酸(エステル誘導体を含む)および/または他のグリコールがそれぞれ全ジカルボン酸または全グリコール成分に対して40モル%以下の割合で共重合されていてもよい。好ましくは、20モル%以下、さらに好ましくは5モル%以下である。もっとも好ましくはテレフタル酸とエチレングリコールのみから重合されることである。
テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙げられる。また、これらのエステル誘導体でもよい。
【0055】
エチレングリコール以外のグリコールとしては、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコール、ビスフェノール類、ハイドロキソン、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの芳香族ジオール類などが挙げられる。
【0056】
つぎに、この樹脂及びボトルを得る方法を例示する。
各原料は、エステル化触媒の存在下でエステル化された後、重合用触媒の存在下で液相重合された後、必要により固相重合される。
ポリエチレンテレフタレートの製造方法としては回分方式、連続方式が挙げられるが、以下には連続方式での好ましい製造方法の一例について説明する。
【0057】
まず、テレフタル酸またはそのエステル誘導体1モルに対して1.02〜1.4モル好ましくは1.03〜1.3モルのエチレングリコールが含まれたスラリーを調整し、これをエステル化反応工程に連続的に供給する。
【0058】
エステル化反応は、少なくとも2個のエステル化反応器を直列に連結した多段式装置を用いてエチレングリコールが還流する条件下で、反応によって生成した水またはアルコールを精留塔で系外に除去しながら実施する。第1段目のエステル化反応の温度は240〜270℃好ましくは245〜265℃、圧力は150〜2200torr好ましくは300〜1500torrである。最終段目のエステル化反応の温度は通常250〜280℃好ましくは255〜275℃であり、圧力は通常0〜1100torr好ましくは0〜900torrである。3段階以上で実施する場合には、中間段階のエステル化反応の反応条件は、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間の条件である。これらのエステル化反応の反応率の上昇は、それぞれの段階で滑らかに分配されることが好ましい。最終的にはエステル化反応率は90%以上、好ましくは93%以上に達することが望ましい。これらのエステル化工程により分子量500〜5000程度の低次縮合物が得られる。
【0059】
上記エステル化反応は原料としてテレフタル酸を用いる場合は、テレフタル酸の酸としての触媒作用により無触媒でも反応させることができるが重縮合触媒の共存下に実施してもよい。とくに原料としてジメチルテレフタレートを用いる場合はZn,Cd,Mn,Co,Ca,Baなどの脂肪酸塩、炭酸塩や金属MgやPb,Zn,Sb,Ge酸化物等を用いると反応を加速することができる。
また、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、ベンジルジメチルアミンなどの第3級アミン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn−ブチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウムなどの水酸化第4級アンモニウムおよび炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの塩基性化合物を少量添加して実施すると、ポリエチレンテレフタレートの主鎖中のジオキシエチレンテレフタレート成分単位の割合を比較的低水準に保持できるので好ましい。
【0060】
次いで得られた低次縮合物は多段階の液相縮重合工程に供給される。重縮合反応条件は、第1段階目の重縮合の反応温度は250〜290℃、好ましくは260〜280℃であり、圧力は500〜20Torr、好ましくは200〜30Torrで、最終段階の重縮合反応の温度は265〜300℃、好ましくは275〜295℃であり、圧力は10〜0.1Torr、好ましくは5〜0.5Torrである。3段階以上で実施する場合には、中間段階の重縮合反応の反応条件は、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間の条件である。これらの重縮合反応工程の各々において到達される固有粘度(IV)上昇の度合は滑らかに分配されることが好ましい。このようにして得られた液相重合後のポリエチレンテレフタレートの固有粘度(IV)は通常、0.35〜0.80dl/g、好ましくは0.45〜0.75dl/g、さらに好ましくは0.55〜0.75dl/gの範囲である。
【0061】
重縮合反応は、重縮合触媒を用いる。触媒として二酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテトラn−ブトキシドなどのゲルマニウム化合物、三酸化アンチモンなどのアンチモン触媒およびチタニウムテトラブトキサイドなどのチタン触媒が好ましい。これらの触媒の中では、色相、透明性の面からは二酸化ゲルマニウム化合物が好ましく、また、結晶性が早いこと、価格面を考慮すると三酸化アンチモンが好ましい。触媒の量としては全出発原料に対して金属元素の重量として0.0005〜0.2重量%、好ましくは0.001〜0.1重量%である。
【0062】
また、重縮合反応は、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリn−ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどの燐酸エステル類、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステル類、メチルアッシドホスフェート、イソプロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステルおよびリン酸、ポリリン酸などのリン化合物を安定剤として添加することが好ましい。安定剤の量としては、全出発原料に対してリン元素の重量として、0.001〜0.1重量%、好ましくは0.002〜0.02重量%である。触媒および安定剤はエステル化反応工程時に添加しても、重縮合反応工程時に添加してもよい。
【0063】
液相重縮合工程で得られたポリエチレンテレフタレートは、押し出されてカットされ、2〜4mmのペレットに成形される。
このようにして得られたペレットは通常、密度が1.33〜1.36g/cm3、極限粘度が0.4〜0.75、ジエチレングリコールの含有量は1.0〜4.0モル%、アセトアルデヒドの含有量が5〜100ppm、環状3量体オリゴマーの含有量が0.5〜4.0重量%、ガラス転移点50〜80℃、融点240〜280℃、昇温結晶化温度で130〜180℃、程度である。
【0064】
このようにして得られたポリエステルを用いてボトルを成形することもできるが、さらに分子量を上げ、効果的にオリゴマー量、アセトアルデヒド量を低下させるためには、得られたペレットを固相重合することが好ましい。
なお、ポリエステルの重合に関しては、連続方式に関して詳しく述べたが、回分方式でも、エステル化反応、縮重合反応条件を連続方式におけるように反応後半にかけて変化させ、ポリエチレンテレフタレートを得ることができる。
【0065】
固相重合工程に供給されるペレットは、まず、乾燥状態で好ましくは不活性ガス雰囲気下、120〜200℃、10分〜4時間処理して結晶化させる。この工程においてはチップをアセトアルデヒド量を効果的に減らすため、水蒸気または水蒸気含有不活性雰囲気下で行なってもよい。
予備結晶化されたペレットの固相重合は、温度が190〜230℃、好ましくは195〜225℃、圧力が760〜10Torr、好ましくは760〜100Torrの条件下で、窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込みながら行われる。この固相重合は1段階でも多段階でも構わない。
【0066】
固相重合を行うことにより、環状3量体オリゴマー量を1.0〜0.2wt%まで減らすことができる。また、極限粘度は、0.70dl/g以上、好ましくは0.72dl/g以上にする事が好ましい。
固相重合後の樹脂は通常、密度が1.37〜1.43g/cm、極限粘度が0.7〜1.4、ジエチレングリコールの含有量は1.0〜4.0モル%、アセトアルデヒドの含有量が10ppm以下、ガラス転移点50〜80℃、融点240〜280℃、昇温結晶化温度で130〜180℃、程度である。
【0067】
このようにして得られたポリエステル樹脂は、場合によって成型時の金型汚れを防止するために、熱水又は水蒸気によって触媒を失活させることができる。触媒を失活させた場合の210℃における固相重合速度はおよそ0.0020dl/g・hr以下である。
【0068】
触媒の失活はポリエチレンテレフタレートのペレットを水処理や水蒸気処理することにより行なわれる。ペレットの水処理は、ペレットを40〜120℃、好ましくは50〜100℃の水に5分〜10時間、好ましくは10分〜5時間浸漬することにより行なわれる。水は蒸留水、イオン交換水等が用いられる。また、処理時間を短縮するため、塩酸やリン酸等を加えることもできる。ペレットの水蒸気処理は40〜120℃、好ましくは50〜110℃の水蒸気または水蒸気含有ガスあるいは水蒸気含有空気をペレットに20分〜20時間、好ましくは1時間から10時間吹き込むことにより行なわれる。
【0069】
ペレットを連続方式で水処理または水蒸気処理する場合は塔型の処理装置に連続でペレットを上部より投入し、並流または向流で水や水蒸気を連続供給する。また、回分方式で行うこともできる。
この後、水処理した場合は粒状ポリエチレンテレフタレートを水切りし、乾燥させる。水蒸気処理した場合はそのまま乾燥工程へ移送することもできる。
乾燥は通常用いられるポリエチレンテレフタレートの乾燥処理を用いることができる。連続的に乾燥する方法としてはホッパー上部より粒状ポリエチレンテレフタレートを供給し、下部より乾燥ガスを通気する。回転ディスク型加熱方式の連続乾燥機も好ましい。ダブルコーン型回転乾燥機等で回分方式で乾燥することもできる。
【0070】
二酸化ゲルマニウムを縮重合触媒として用いたポリエチレンテレフタレートは触媒の失活処理が容易に行えるので好ましい。
【0071】
以上、本発明のボトルに用いられる樹脂の製造方法をポリエチレンテレフタレートを例に説明したが、本発明のボトルに用いられるポリエステル樹脂としては前述したように共重合ポリエステルであってもほぼ同様の方法で製造することができる。
上記のようにして得られたポリエステルチップを押し出し成形機を用いてパリソンと呼ばれるプリフォームを成形し、さらにこのプリフォームに不活性ガスまたは乾燥空気を吹き込みブロー成形することにより本発明の中空成形ボトルとする。
【0072】
プリホームの成型条件としては、ペレットの水分率を0.05%以下、好ましくは0.02%以下さらに好ましくは0.01%以下、最も好ましくは0.005%以下にまで乾燥させ、このペレットを射出成型器に投入する。射出成型器のシリンダー温度は、ホッパー側で260〜310℃、シリンダー中間部で250〜300℃、ノズル側で240〜295℃程度が好ましい。金型温度は5〜100℃が好ましい。
射出成型器の滞留時間は平均10〜200秒、好ましくは20〜180秒、さらに好ましくは30〜150秒である。射出成型器の温度が高すぎたり、滞留時間が長すぎるとオリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極限粘度の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こり好ましくない。
このようにして得られたプリフォームは暖かいまま続けてブロー成型を行うホットパリソン法、またはいったん冷却して、ポリフォームを保管し、ブロー成型前に再びプリフォームを70〜140℃程度に再加熱してブロー成型を行うコールドパリソン法、等で中空成形ボトルとして成型される。
【0073】
このときの延伸比は、円周方向で1.5〜10、さらには2〜6倍が好ましく、軸方向で1.3〜8、さらには1.5〜5倍が好ましい。また面積比では3〜30、さらには5〜20倍が好ましい。
中空成形ボトルは、耐熱性を上げるためブロー成型後、120〜170℃程度の金型内でヒートセットを行うこともできる。また、口栓部の変形を防ぐために、ブロー成型の前または後に口栓部を130〜200程度℃に加熱し口栓部を結晶化させることも出来る。
ブロー成形においても再加熱温度や金型温度が高すぎたり、再加熱時間やヒートセット時間が長すぎるとオリゴマー量が増えたり、樹脂の分解による、極限粘度の低下、アセトアルデヒドの増加、着色等が起こり好ましくない。
【0074】
ボトルは上記のように成形されたポリエステル樹脂製の中空成形ボトルであることが好ましい。
このボトルはそのほかの樹脂の特性として、極限粘度が0.4〜1.4dl/g、さらには0.7〜1.2dl/gが好ましく、ジエチレングリコールの含有量は1.0〜4.0モル%、さらには1.5〜3.0モル%が好ましく、アセトアルデヒドの含有量が40ppm以下、さらには30ppm以下が好ましい。また、ポリエチレンテレフタレートの環状3量体の含有量が1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、胴部の密度が1.33〜1.43g/cm、さらには1.37〜1.41g/cmが好ましく、、ガラス転移点50〜80℃、融点240〜280℃、昇温結晶化温度で150〜180℃が好ましい。
【0075】
また、ボトルの樹脂の酸価は5〜50当量/ton以上が好ましく、より好ましくは7〜45当量/ton、さらに好ましくは10〜40当量/tonである。酸価が上記範囲以下であると、再ペレット時にアルデヒドの発生量が多くなり過ぎ、得られた再生ペレットに異臭がすることがある。また、上記範囲以上であると、再生ペレット時にポリエステル樹脂の分子量低下が大きくなり場合がある。
また、ボトルには、熱収縮ラベルが貼り付けられることが多い。ラベルとしてはスチレン系、ポリエステル系などがあるが、ラベルを剥がすことなく廃棄できる点で、ポリエステル系の熱収縮ラベルが好ましい。
さらに、ラベルは、アルカリ温湯中で脱落可能なインキにより図柄が印刷されたラベルが好ましい。
これら、アルカリ温湯中で脱落可能なインキで印刷されたラベル、これが装着されたボトルは特開平   に記載されており、これらのものを用いることができる。
【0076】
【実施例】
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定させるものではない。なお、本明細書中における主な特性値の測定法や評価法を以下に説明する。
【0077】
(1)測定試料の作成
得られたレジンを70℃で一昼夜減圧乾燥した後、以下の操作によって厚みが約100μmの未延伸シートを作成した。
平担な金属板の上に厚さ126μmのカプトンフィルム(東レ・デュポン社製)、15cm×15cmの型にくり抜いた金属製スペーサーの順に置き、さらに、その型が満たされるだけの樹脂ペレットを型に入れ、その上に再び同じカプトンフィルム、金属板の順に重ねた。これらを油圧プレス(神藤金属工業所社製、シンドー式F型)のプレス面に移し、融点よりも20〜30℃高い温度で4分間溶融後、同温度で9.8MPa(100kgf/cm)で1分間プレスした。プレス後5秒以内にシートを氷水中に移し急冷した。急冷後、シート表面に付着した水を直ちに拭き取り、25℃のドライオーブン中にて24時間保管した。
【0078】
(2)弾性率、降伏強度、破断強度、及び破断伸度
ドライオーブン中で保管した測定用試料を室温下で30分間以上放置した後、ASTM−D638に準じて、引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製、RTC−1150A)を用い、測定温度23℃、試料長(チャック間距離)60mm、試料幅10mm、引張速度50mm/分、フルスケール2〜40kg、の条件下でシートの弾性率(MPa)、降伏強度(MPa)、破断強度(MPa)、及び破断伸度(%)を測定した。なお、サンプルは(1)で得られたシートをダンベル形状(くびれ部分の幅10mm、長さ60mm)に切り取ったものを用いた。
【0079】
(3)結晶化指数Xc
試料を20mm×18mmの大きさに切り出し、広角X線回折用測定試料とした。X線回折の測定は、「X線解析の手引き 改訂第3版、84頁、1985.6.30発行、理学電機株式会社」に記載の方法に順じて下記に示す測定条件で、2θ−X線強度のプロファイルを反射法により求めた。
【0080】
Figure 2004106887
【0081】
(結晶化指数Xcの定義)
結晶化指数Xcの定義を、図1を用いて説明する。
まず、X線測定で得られた2θ−X線強度のプロファイルの移動平均近似線(区間:30)を求めた。
縦軸のX線強度は、試料厚さ、粗さ等により変化するので、伸縮してもピ−ク高さの比率は変わらないとして、各移動平均近似線が2θ=13°におけるX線強度が250cpsとなるように、各値を1次変換した。次に、この移動平均近似線の2θが9°と35°における2点を結びベ−スラインCとし、2θが9°から35°までの範囲の移動平均近似線とベ−スラインで囲まれた面積Sを求めた。
【0082】
この際、ハ−ドセグメントのグリコ−ル成分がEG100モル%の時の散乱プロファイル(具体例として、下記試料A)を非晶構造由来とし、ソフトセグメントの組成比を一定にしたまま、ハ−ドセグメントのグリコ−ル組成を変化させた時の散乱プロファイル(具体例として、下記試料B)との差が結晶構造由来によるものとして、結晶化指数Xcを下記の如く定義した。
結晶化指数Xc(%)=((SBC−SAC)/SAC)×100
上式で、SACは非晶構造に起因する散乱プロファイルの面積を示し、SBCは結晶構造に起因する散乱プロファイルの面積を示す。
【0083】
(試料A、Bの作成)
実施例1で得た共重合ポリエステルを70℃で一昼夜減圧乾燥した後、以下の方法によって厚みが約100μmの未延伸シート(試料B)を作成した。
また、実施例1において、ハードセグメントのグリコール成分をEG100モル%に変更したこと以外は前記試料Bの作成方法と同様にして厚みが約100μmの未延伸シート(試料A)を作成した。
【0084】
平担な金属板の上にカプトンフィルム(東レ・デュポン社製)、所望の型にくり抜いた金属製スペーサーの順に置き、さらに、その型が満たされるだけの樹脂ペレットを型に入れ、その上に再びカプトンフィルム、金属板の順に重ねた。これらを油圧プレス(神藤金属工業所社製、シンドー式F型)のプレス面に移し、融点よりも20〜30℃高い温度で4分間溶融後、同温度で9.8MPa(100kgf/cm)で1分間プレスした。プレス後5秒以内にシートを氷水中に移し急冷した。急冷後、シート表面に付着した水を直ちに拭き取り、25℃のドライオーブン中にて24時間保管した。
【0085】
(4)ヘイズ
測定用試料を保管容器から取り出し室温下に放置した後、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、Model NDH2000)にて測定した。測定値は下記式により、シート厚み100μmのヘイズ値に換算した。
ヘイズ(%)= Hz(%)×100(μm)/A(μm)
ここで、Hz(%)は測定試料の実測ヘイズ値であり、Aは測定試料の実測厚み(μm)を示す。
【0086】
(5)還元粘度
還元粘度(ηsp/C)は試料0.1gを25mlのフェノール/テトラクロロエタン=60/40(重量比)の混合溶液に溶解し、オストワルド粘度計を用い30℃で測定した。
【0087】
(6)ポリエステルの融点
示差走査型熱量計(島津製作所(株)社製、DSC−50)、試料10mgをアルミ製のパンに充填し、窒素雰囲気下20℃/分の昇温速度で290℃まで昇温し、同温度で3分間保持した後、アルミパンを液体窒素中に投じ急冷した。急冷したアルミパンを再度示差走査型熱量計にセットし、20℃/分の昇温速度で昇温した時に出現する吸熱ピークのピーク温度を融点とした。
【0088】
(7)沸騰水処理
沸騰水に30分間浸漬処理した。
【0089】
(8)融着性
フイルム状物を後記の(9)の方法で製膜し、製膜後重ね合わせて室温で放置し、一日放置後の剥離状態を次のように定性的に評価した。
○ : 融着せず、簡単に分離できる。
△ : 融着しているが、手で分離できる。
× : 融着して一体となり、分離不可能。
【0090】
(9)フイルム状物の製膜
得られた柔軟ポリエステルを70℃で一昼夜減圧乾燥した後、ニ軸押出機(池貝鉄工社製、PCM−30)を使用して、樹脂温度220℃(または融点+20℃)、スクリュー回転数150rpmで溶融し、T−ダイスより表面温度30℃のチルロール上に押出し、未延伸シートを得た。
(実施例1)
ジメチルテレフタレート(DMT)44000重量部、EG 4900重量部、TMG24000重量部、DDO(ユニケマ社製、PRIPOL2033)60000重量部を用いて、エステル交換および重縮合を行い、還元粘度0.75dl/g、融点123℃、のポリエステルを得た。ポリエステルの組成は、EG成分が1モル%、TMG成分が49モル%、DDO成分が50モル%であった。
これを(1)の方法で測定用試料を作成し、特性を評価した。ヘイズは100μm換算で1.5%、結晶化指数は19%、弾性率は20MPaであった。
さらに、(9)の方法で製膜して厚み1000μmの透明なフイルム状物を得た。フイルム状物のヘイズは100μm換算で0.35%であった。(9)の方法により融着試験を行ったが、「○」で問題なかった。
この厚さ1000μmのシートをプレス成形し、直径8cmの深さ4cmのポリエチレンテレフタレート製タッパー型容器に合う蓋を作成した。蓋の上面平坦部(厚さ900μm)のヘイズは100μm換算で0.38%、結晶化指数は22%、弾性率は20MPaであった。蓋は透明であるため、内容物のよく見える密封容器となった。
容器にスープをいれ、容器を横倒しにしたが、内容物の漏れは認められなかった。
容器ごと沸水中に30分間放置したが、蓋の白化は認められなかった。
【0091】
(実施例2)
実施例1で製造した樹脂を用い、射出成形により、内側にボトル口部内径と一致する凸部をもつスクリューキャップを得た。得られたキャップを水入りの500mlPETボトルに取り付け、ボトルを横倒しにしたが、内容物の漏れは認められなかった。また、キャップを沸水中に30分間放置したがキャップの白化は認められなかった。
【0092】
(実施例3)
ジメチルテレフタレート(DMT)84000重量部、EG 26000重量部、TMG38000重量部、DDO(ユニケマ社製、PRIPOL2033)10000重量部を用いて、エステル交換および重縮合を行い、還元粘度0.82dl/g、融点189℃、のポリエステルを得た。ポリエステルの組成は、EG成分が18.5モル%、TMG成分が65.5モル%、DDO成分が16モル%であった。
これを(1)の方法で測定用試料を作成し、特性を評価した。ヘイズは100μm換算で1.1%、結晶化指数は25%、弾性率は1070MPaであった。この樹脂を用い、射出成形によりスクリューキャップを得た(内部に実施例2で設けた凸部はない)。
このキャップ内の底部に下記のインナーシール用ポリエステル樹脂0.5gを二軸押し出し機より滴下し、すぐにキャップ底部に平坦にシール材(インナーシール)が設置されるよう押しつけ、キャップを得た。
得られたキャップを水入りの500mlPETボトルに取り付け、ボトルを横倒しにしたが、内容物の漏れは認められなかった。また、キャップを沸水中に30分間放置したがキャップの白化は認められなかった。
なお、実施例2および3で用いたPETボトルは、日本ユニペット(株)製RT543CTHを用い、東洋紡績(株)製S5630のポリエステル製シュリンクラベルに大日精化工業(株)製ニューダイエコロSR−Fインキを用いて印刷したものを使用した。
このインキはアルカリ中で膨潤脱落するため、ラベル、キャップごとリサイクルしても再生PETに不純物の混入が少なく、高品質なリサイクルペットが得られる。
【0093】
インナーシール用ポリエステル樹脂
ジメチルテレフタレート(DMT)68300重量部、EG 22700重量部、TMG30000重量部、DDO(ユニケマ社製、PRIPOL2033)30000重量部を用いて、エステル交換および重縮合を行い、還元粘度0.75dl/g、融点171℃、のポリエステルを得た。ポリエステルの組成は、EG成分が18.5モル%、TMG成分が65.5モル%、DDO成分が16モル%であった。
なお、これを(1)の方法で測定用試料を作成し、特性を評価した。ヘイズは100μm換算で0.8%、結晶化指数は30%、弾性率は190MPaであった。(8)の方法により融着試験を行ったが、「○」で問題なかった。
【0094】
(比較例1)
ジメチルテレフタレート(DMT)65700重量部、EG 38900重量部、TMG 14100重量部、ダイマー酸(ユニケマ社製)14100重量部を用いて、エステル交換および重縮合を行い、還元粘度0.75dl/g、融点170℃のポリエステルを得た。ポリエステルの酸成分の組成は、DMT成分が84モル%、ダイマー酸成分が16モル%、グリコール成分の組成は、EG成分が72モル%、TMG成分が28モル%であった。
(1)の方法で得たフイルム状物のヘイズは4.0%、結晶化指数は4%、弾性率は60MPaであった。(8)の方法により融着試験を行ったが、「×」であった。
この樹脂を実施例2と同様にしてスクリューキャップとしたが、沸水処理したところ白化した。また、キャップのみを20個箱に入れ放置したところ、お互いが融着した。
【0095】
【発明の効果】
以上のように、本発明のポリエステル製の蓋は、柔軟性、透明性ともに優れた柔軟ポリエステルからえることができ、ポリマーが可塑剤を含有しないためそのブリードアウトの問題がなく、沸騰水浸漬後にも、十分に低いヘイズに抑えることができ、極めて高い透明性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶化指数Xcを定義するための説明図である。
【符号の説明】
A ハードセグメントのグリコール成分がEG100モル%の時の2θ−X線強度プロファイルの移動平均近似線
B ソフトセグメントの組成比を一定にしたまま、ハードセグメントのグリコール組成を変化させた時の2θ−X線強度プロファイルの移動平均近似線
C 移動平均近似線(AまたはB)の2θが9°と35°における2点を結んだベースライン
AC 非晶構造に起因する散乱プロファイルの面積
BC 結晶構造に起因する散乱プロファイルの面積

Claims (7)

  1. 共重合ポリエステルを主たる構成成分とするポリエステルからなり、前記ポリエステルが、これを溶融成形して得られる未延伸シ−トの弾性率が1500MPa以下、広角X線で測定した結晶化指数Xcが5%以上、かつ前記シ−トのヘイズ(100μm換算)が15%以下であるポリエステルであることを特徴とするポリエステル製の蓋。
  2. 共重合ポリエステルが、ハ−ドセグメントとソフトセグメントからなり、そのハ−ドセグメントを構成するジカルボン酸成分の少なくとも70モル%以上が、テレフタル酸(TPA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、4,4′−ビフェニルジカルボン酸(BPA)の少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル製の蓋。
  3. 共重合ポリエステルのハ−ドセグメントを構成するグリコ−ル成分が、1,4−テトラメチレングリコ−ル(TMG)及びエチレングリコ−ルことを特徴とする請求項2に記載のポリエステル製の蓋。
  4. 共重合ポリエステルのソフトセグメントを構成するソフト成分が、ダイマ−ジオ−ル(DDO)であり、かつポリエステルの全グリコ−ル成分に対するDDOの組成比が1〜60モル%であることを特徴とする請求項2または3に記載のポリエステル製の蓋。
  5. 周期律表第I−a属または第II−a属の金属元素を有する金属塩化合物を、ポリエステルに対して金属元素として0.5〜5.0重量%含有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル製の蓋。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の蓋が装着されていることを特徴とする食品用容器。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の蓋が装着されていることを特徴とするポリエステル製中空成形体。
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