JPH0948718A - 水性ネイルエナメル用香料組成物 - Google Patents

水性ネイルエナメル用香料組成物

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JPH0948718A
JPH0948718A JP21804095A JP21804095A JPH0948718A JP H0948718 A JPH0948718 A JP H0948718A JP 21804095 A JP21804095 A JP 21804095A JP 21804095 A JP21804095 A JP 21804095A JP H0948718 A JPH0948718 A JP H0948718A
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nail enamel
perfume
aliphatic
aromatic
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Reiko Fujimoto
礼子 藤本
Susumu Sugawara
享 菅原
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性ネイルエナメルの安定性を阻害すること
なく、その生地臭を十分にマスキングし、しかも様々な
タイプの香気を水性ネイルエナメルに賦香することを可
能とする水性ネイルエナメル用香料組成物を提供する。 【解決手段】 水性ネイルエナメル用香料組成物に、炭
素数5〜18のアルコール系香料化合物を好ましくは1
0〜95重量%の割合で配合する。特に、炭素数5〜1
2の脂肪族アルコール系香料化合物又は炭素数8〜18
の芳香族アルコール系香料化合物を配合することが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性ネイルエナメ
ル用香料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なネイルエナメルは、ニト
ロセルロース、アルキッド樹脂、クエン酸エステルなど
の被膜形成成分と必要に応じて顔料などの着色成分等と
を、エステル系やケトン系の有機溶剤に均一に溶解もし
くは分散させたものである。
【0003】ところが、このような従来のネイルエナメ
ルに使用されるような有機溶剤は、独特の不快臭を有
し、しかも、ネイルエナメル溶媒として使用する際には
多量に使用するために、有機溶剤に由来するネイルエナ
メルの不快臭を香料により完全にマスキングすることは
非常に困難である。更に、このような有機溶剤を用いた
ネイルエナメルに対しては、発火の危険性や、有機溶剤
の人体に対する毒性あるいは有機溶剤の揮散による環境
への悪影響等の問題の発生が懸念される。
【0004】このため、有機溶剤を使用しない水性ネイ
ルエナメルが要請されており、その要請に応える水性ネ
イルエナメルとして、水性ポリマーエマルジョンや水溶
性ポリマーを被膜形成成分として使用し、それらを水媒
体に溶解又は分散させたものが提案されている(特公昭
55-43445号公報、同61-1043号公報等)。
【0005】しかし、このような水性ネイルエナメル
は、被膜形成成分である水性ポリマーエマルジョンや水
溶性ポリマー中の残存モノマー等に由来する不快な生地
臭を有する。
【0006】そこで、この生地臭をマスキングし、美爪
料としての使用感を高めるために、エステル系、アルデ
ヒド系あるいはケトン系の香料化合物等を主として含有
する香料組成物を添加することが試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな香料組成物に使用される香料化合物のほとんどは親
油性であるために水性ネイルエナメルに対して溶解性が
著しく低く、従って、水性エナメルの生地臭を十分にマ
スキングするに足る香料組成物を水性ネイルエナメルに
配合することが困難であるという問題があった。よっ
て、エステル系、アルデヒド系あるいはケトン系の香料
化合物の中でも水性媒体に比較的溶解性の高いものに限
定して使用せざるを得ず、様々なタイプの香気を水性ネ
イルエナメルに賦香することができないという問題もあ
った。
【0008】これに対しては、香料組成物の溶解性を向
上させるために多量のエタノールあるいは多量の界面活
性剤を、水性ネイルエナメルに添加することが考えられ
る。しかし、多量のエタノールの添加は、ポリマーエマ
ルジョンや水溶性ポリマーの凝集や沈殿を生じさせ、水
性ネイルエナメルの安定性を阻害するという問題があ
る。また、多量の界面活性剤の添加は、水性ネイルエナ
メルから形成された被膜の耐水性を低下させるという問
題がある。
【0009】本発明は、以上の従来技術の課題を解決し
ようとするものであり、水性ネイルエナメルの安定性を
阻害することなく、その生地臭を十分にマスキングし、
しかも様々なタイプの香気を賦香することを可能とする
水性ネイルエナメル用香料組成物を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水性ネイル
エナメル用香料組成物に炭素数5〜18のアルコール系
香料化合物を配合することにより、香料組成物に水性ネ
イルエナメルに対する十分な溶解性を付与でき、しかも
水性ネイルエナメルの生地臭を十分にマスキングするこ
とができ、更に香料組成物に配合可能な他の香料化合
物、例えばエステル系香料化合物、アルデヒド系香料化
合物あるいはケトン系香料化合物の範囲を拡大させるこ
とが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
【0011】即ち、本発明は、炭素数5〜18のアルコ
ール系香料化合物を含有することを特徴とする水性ネイ
ルエナメル用香料組成物を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の水性ネイルエナメル用香料組成物
は、前述したように炭素数5〜18のアルコール系香料
化合物を含有する。ここで、アルコール系香料化合物の
炭素数を5〜18に限定した理由は、炭素数が5未満の
アルコール系化合物は香料としての香気を有さず、しか
も水性ネイルエナメルの安定性を阻害する傾向を有し、
逆に、炭素数が18を超えるアルコール系香料化合物
は、水性エナメルに対する香料組成物の溶解性を向上さ
せる能力が不十分なためである。
【0014】炭素数5〜18のアルコール系香料化合物
の水性ネイルエナメル用香料組成物中の含有量は、香料
組成物の水性ネイルエナメルに対する溶解性を十分に向
上させ、しかも他の香料化合物の相対的な配合量を様々
なタイプの香気を水性ネイルエナメルに賦香可能な程度
に保持するために、好ましくは10〜95重量%、より
好ましくは20〜80重量%とする。
【0015】本発明においては、炭素数5〜18のアル
コール系香料化合物の中でも、炭素数5〜12の脂肪族
アルコール系香料化合物及び炭素数8〜18の芳香族ア
ルコール系香料化合物の少なくとも一種を使用すること
が好ましい。
【0016】このような炭素数5〜12の脂肪族アルコ
ール系香料化合物の好ましい具体例としては、シトロネ
ロール、ゲラニオール、リナロール、ロジノール、ミル
セノール、テルピネオール、ネロール等のモノテルペン
アルコール類やn−オクチルアルコール、ジメチルオク
タノール等の合成アルコール類を挙げることができ、こ
れらの2種以上を併用してもよい。
【0017】また、炭素数8〜18の芳香族アルコール
系香料化合物の好ましい具体例としては、ベンジルアル
コール、フェノキシエチルアルコール、β−フェニルエ
チルアルコール、β−フェニルプロピルアルコール、シ
ンナミックアルコール、アニスアルコール、アミルシン
ナミックアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、
メチルフェニルカルビノール、ジメチルフェニルカルビ
ノール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール等を
挙げることができ、これらの2種以上を併用してもよ
い。
【0018】本発明の水性ネイルエナメル用香料組成物
には、生地臭をより良好にマスキングして使用感を向上
させるために、炭素数8〜18の芳香族アルコール系香
料化合物に加えて、公知の脂肪族もしくは芳香族エステ
ル系香料化合物、脂肪族もしくは芳香族アルデヒド系香
料化合物及び脂肪族もしくは芳香族ケトン系香料化合物
からなる群より選択される少なくとも一種を、目的とす
る香気のタイプなどに応じて適宜含有させることが好ま
しい。ここで、脂肪族もしくは芳香族エステル系香料化
合物としては、好ましくはアミルアセテート、ベンジル
アセテート、シトロネリルアセテート、ヘディオン、p
−t−ブチルシクロヘキシルアセテート等を挙げること
ができ、脂肪族もしくは芳香族アルデヒド系香料化合物
としては、好ましくはアルデハイドC−10、ヘキシル
シンナミックアルデヒド、シトロネラール、リラール等
を挙げることができ、脂肪族もしくは芳香族ケトン系香
料化合物としては、好ましくはメチルアミルケトン、ヨ
ノン、p−メトキシアセトフェノンなどを挙げることが
できる。
【0019】本発明の水性ネイルエナメル用香料組成物
は、炭素数8〜18の芳香族アルコール系香料化合物と
他の香料化合物を均一に混合することにより製造するこ
とができる。
【0020】本発明の水性ネイルエナメル用香料組成物
は、従来と同様の構成の水性ネイルエナメルに賦香する
ために使用することができる。この場合、水性ネイルエ
ナメルへの賦香率は、0.01〜10重量%、好ましく
は0.05〜1重量%とする。その賦香率が0.01重
量%を下回ると、水性ネイルエナメルの不快臭を十分に
マスキングできなくなり、また、10重量%を超えると
香料組成物自体の香気が強すぎ、使用時に不快感を使用
者に与えてしまう。
【0021】本発明の香料組成物を水性ネイルエナメル
に配合する場合、フタル酸ジブチル、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングルコール等の希釈剤を予め混合し
て希釈した後に配合することができる。
【0022】なお、本発明の香料組成物を適用する水性
ネイルエナメルに使用する被膜成形剤としては、従来の
ネイルエナメルと同様の被膜形成剤である水溶性ポリマ
ーや水性ポリマーエマルジョンを使用することができ
る。あるいは、特開平6−80537号公報の特許請求
の範囲に記載されているような、重合性二重結合を有す
る一種以上のモノマーを可塑剤又は成膜助剤の存在下で
重合して得られる水性ポリマーエマルジョンを使用する
こともできる。
【0023】このような水溶性ポリマーの例としては、
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
【0024】また、水性ポリマーエマルジョンの例とし
ては、主として乳化重合法により得られる以下に示すよ
うな種々の水性ポリマーエマルジョンを挙げることがで
き、併せてその市販品の具体例を示す。
【0025】アクリル樹脂系水性ポリマーエマルジョン プライマル(ロームアンドハース社製)、アロンA(東
亜合成化学社製)、ピナクリルR(大日本インキ化学工
業社製)、ダウラテックス(ダウケミカル社製)、ハイ
カー(B.F.グッドリッチ社製)、ポリコA(デュポ
ン社製)、ポリゾールA(高分子化学工業社製)、ダイ
ヤナール(三菱レイヨン社製)、SF−500(住友化
学社製)等
【0026】酢酸ビニル樹脂系水性ポリマーエマルジョ
ウォールポール、プライアミュール(大日本インキ化学
工業社製)、ポリコ(ボーデンケミカル社製)、セラニ
ーズC1(セラニーズ社製)、エルバセット(デュポン
社製)、ヨドゾール(カネボウNSC社製)、ビニゾー
ル(大同化成工業社製)等
【0027】スチレン/ブタジエン樹脂系水性ポリマー
エマルジョン ダウラテックス512K(ダウケミカル社製)、ブタプ
レンBL(ファイアーストーンシンセティックラバーア
ンドラテックス社製)、プリオライトラテックス(グッ
ドイエアータイヤアンドラバー社製)、ブタコン(イン
ペリアルケミカルインダストリーズ社製)、ポロイコ
(ボーデンケミカル社製)等
【0028】スチレン/アクリル樹脂系水性ポリマーエ
マルジョン レジン12K(ナショナルスターチプロダクツ社製)、
ゼオン450×3(B.F.グッドリッチ社製)、WC
−140(ユニオンカーバイドアンドカーボン社製)、
ピナクリル4130(大日本インキ化学工業社製)、フ
レックスポンド(コルトン社製)等
【0029】塩化ビニル樹脂系又は/塩化ビニリデン樹
脂系水性ポリマーエマルジョン サランラテックス(旭ダウ社製)、クレハロンラテック
ス(呉羽化学工業社製)、アロンL(東亜合成化学社
製)、ゼオン151(B.F.グッドリッチ社製)等
【0030】オレフィン樹脂系水性ポリマーエマルジョ
ピコペールエマルジョン(エッソS.A.F.社製)等
【0031】アルキッド樹脂系水性ポリマーエマルジョ
ミンセミュール1505(大日本インキ化学工業社製)
【0032】ポリウレタン系水性ポリマーエマルジョン アデカボンタイターHUX−260(旭電化工業社
製)、スーパーフレックス100、同128及び同41
0(第一工業製薬社製)、ハイドランAP−30(大日
本インキ化学工業社製)等
【0033】以上の水性ポリマーエマルジョンの中で
も、耐水性や安全性等の観点からアクリル樹脂系水性ポ
リマーエマルジョンが最も好ましい。
【0034】なお、水性ネイルエナメルには、必要に応
じて、溶解補助剤としての界面活性剤、粘度調整剤(増
粘剤)、有機顔料、無機顔料、パール化剤、防腐剤、可
塑剤、油分、保湿剤、水、有機溶媒等を本発明の効果を
損なわない範囲内で配合することができる。
【0035】また、水性ネイルエナメルは常法により製
造することができる。
【0036】以上説明したように、本発明の水性ネイル
エナメル用香料組成物には、炭素数5〜18のアルコー
ル系香料化合物が含有されている。このアルコール系香
料化合物は、香料組成物の水性ネイルエナメルへの溶解
性を向上させる。従って、水性ネイルエナメルの生地臭
を十分にマスキングすることが可能となる。また、アル
コール系香料化合物は、配合可能なエステル系、アルデ
ヒド系あるいはケトン系等の香料化合物の範囲を拡大さ
せることができ、従って、様々なタイプの香気の水性ネ
イルエナメル用香料組成物を調製することが可能とな
る。
【0037】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
る。
【0038】なお、以下の実施例及び比較例において使
用した水性ポリマーエマルジョンの製造を参考例に示し
た。
【0039】参考例(水性ポリマーエマルジョンの製
造) 撹拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を備えた反
応容器に、水(分散媒体)150重量部、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(ノニオン系界面活性
剤)3.0重量部、過硫酸カリウム(重合開始剤)0.
5部、イソブチルメタクリレート(疎水性重合性モノマ
ー)98部、ヒドロキシエチルメタクリレート(親水性
重合性モノマー)2部、クエン酸アセチルトリエチル
(成膜助剤)10部、カルビトール(可塑剤)13部及
びドデシルメルカプタン(重合連鎖移動剤)2.5部と
を仕込み、窒素ガスを導入して溶残酸素を除去した。
【0040】次に、容器内の混合物を撹拌し、70℃ま
で昇温し3時間重合させた。更に3時間、同温度で熟成
した後、生成した凝集物を除去することにより固形分4
4%の水性ポリマーエマルジョンを得た。
【0041】得られた水性ポリマーエマルジョン中の共
重合体のガラス転移点は60℃であり、重量平均分子量
は32,000であった。
【0042】実施例1〜5及び比較例1 まず、表1に示す配合に従って実施例1〜5及び比較例
1の香料組成物を調製した。
【0043】なお、表1中、成分(A)は炭素数5〜1
8のアルコール系香料化合物を示し、成分(B)は成分
(A)以外の香料化合物を示している。
【0044】
【表1】 (重量%) 実施例 比較例 成分名 1 2 3 4 5 1 成分(A) リナロ−ル 20 − − − − − シトロネロール − 20 − − 10 − β-フェニルエチルアルコール − − 20 − 10 − フェノキシエチルアルコール − − − 20 − − 成分(B) リモネン 30 ← ← ← ← 40 リラール 20 ← ← ← ← 20 リリアール 10 ← ← ← ← 20 ケ゛ラニルアセテート 10 ← ← ← ← 10 クマリン 10 ← ← ← ← 10 計 100 ← ← ← ← 100
【0045】実施例6〜10及び比較例2〜4 実施例1〜5及び比較例1の香料組成物を使用して、表
2に示す配合の水性ネイルエナメルを常法により調製し
た。ここで、実施例6〜10及び比較例2〜4の水性ネ
イルエナメルにおいて使用した香料組成物の種類と配合
量(水性ネイルエナメル中の重量%)とを表3に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】得られた実施例6〜10及び比較例2〜4
の水性ネイルエナメルについて、香料組成物の溶解性と
水性ネイルエナメルの不快な生地臭のマスキング性とに
ついて、10名の専門パネラーにより、以下に示すよう
に官能評価した。
【0049】香料組成物の溶解性試験 得られた水性ネイルエナメルを透明容器中で十分に撹拌
した後、一日放置し、水性ネイルエナメル中で固形分の
分離又は遊離が生じたか否かを、以下の3段階の評価基
準に従って肉眼で評価した。得られた得点の平均値と分
散とを表4に示す。この場合、平均値が3に近いほど分
散性が良好なことを示しており、また、分散が0に近い
ほど良好な再現性の結果であることを示している。
【0050】香料組成物の溶解性評価基準 (ランク 状態) 3 : 均一に溶解している状態 2 : 不均一に溶解している状態(マーブル状態) 1 : 溶解していない状態(分離/遊離状態)
【0051】香料組成物のマスキング性試験 得られた水性ネイルエナメルの生地臭がマスキングされ
ているか否かについて以下の3段階の評価基準に従って
官能評価した。得られた得点の平均値と分散とを表4に
示す。この場合も、平均値が3に近いほど分散性が良好
なことを示しており、また、分散が0に近いほど良好な
再現性の結果であることを示している。
【0052】マスキング性評価基準 (ランク 状態) 3 : 十分にマスキングされている場合 2 : ほぼマスキングされている場合 1 : マスキングが不十分である場合
【0053】
【表4】 香料組成物の溶解性 マスキング性 水性ネイルエナメル 平均値 分散 平均値 分散 実施例6 3 0 2.9 0.1 実施例7 3 0 2.9 0.1 実施例8 3 0 2.9 0.1 実施例9 3 0 2.9 0.1 実施例10 3 0 2.9 0.1 比較例2 1 0 2.9 0.1 比較例3 1 0 2.9 0.1比較例4 3 0 1.1 0.1
【0054】表4の結果から、本発明の香料組成物(実
施例1〜5)は、水性ネイルエナメル(実施例6〜1
0)中に再現性よく十分に溶解した。しかも、水性ネイ
ルエナメルの生地臭も再現性よく十分にマスキングされ
た。
【0055】一方、炭素数5〜18のアルコール系香料
化合物を含有しない香料組成物(比較例1)は、実施例
1〜5の香料組成物と同レベルで水性ネイルエナメルに
配合した場合(比較例2〜3)、水性ネイルエナメルの
生地臭を十分にマスキングしたが、水性ネイルエナメル
中への溶解性は不十分であった。
【0056】なお、比較例3の香料組成物を非常に少な
いレベルで水性ネイルエナメルに配合した場合(比較例
4)には、水性ネイルエナメルへの溶解性は十分である
が、水性ネイルエナメルの生地臭を十分にマスキングで
きる量ではないために、マスキング性が極めて不十分で
あった。
【0057】以上の結果から、水性ネイルエナメル用香
料組成物の水性ネイルエナメルへの良好な溶解性と、水
性ネイルエナメルの生地臭の良好なマスキングとを両立
させるためには、水性ネイルエナメル用香料組成物に炭
素数5〜18のアルコール系香料化合物を配合すること
が必要であることがわかる。
【0058】
【発明の効果】本発明の水性ネイルエナメル用香料組成
物によれば、水性ネイルエナメルの安定性を阻害するこ
となく、その生地臭を十分にマスキングし、しかも様々
なタイプの香気を賦香することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/46 385 A61K 7/46 385Z 7/043 7/043 C11B 9/00 C11B 9/00 C S J K L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数5〜18のアルコール系香料化合
    物を含有することを特徴とする水性ネイルエナメル用香
    料組成物。
  2. 【請求項2】 炭素数5〜18のアルコール系香料化合
    物を、10〜95重量%で含有する請求項1に記載の水
    性ネイルエナメル用香料組成物。
  3. 【請求項3】 炭素数5〜18のアルコール系香料化合
    物が、炭素数5〜12の脂肪族アルコール系香料化合物
    又は炭素数8〜18の芳香族アルコール系香料化合物で
    ある請求項1又は2に記載の水性ネイルエナメル用香料
    組成物。
  4. 【請求項4】 炭素数5〜12の脂肪族アルコール系香
    料化合物が、シトロネロール、ゲラニオール、リナロー
    ル、ロジノール、ミルセノール、テルピネオール、ネロ
    ール、n−オクチルアルコール及びジメチルオクタノー
    ルからなる群より選択される少なくとも一種である請求
    項3記載の水性ネイルエナメル用香料組成物。
  5. 【請求項5】 炭素数8〜18の芳香族アルコール系香
    料化合物が、ベンジルアルコール、フェノキシエチルア
    ルコール、β−フェニルエチルアルコール、β−フェニ
    ルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アニ
    スアルコール、アミルシンナミックアルコール、ジメチ
    ルベンジルカルビノール、メチルフェニルカルビノー
    ル、ジメチルフェニルカルビノール及びフェニルエチル
    メチルエチルカルビノールからなる群より選択される少
    なくとも一種である請求項3記載の水性ネイルエナメル
    用香料組成物。
  6. 【請求項6】 更に、脂肪族もしくは芳香族エステル系
    香料化合物、脂肪族もしくは芳香族アルデヒド系香料化
    合物及び脂肪族もしくは芳香族ケトン系香料化合物から
    なる群より選択される少なくとも一種の香料化合物を含
    有する請求項1〜5記載のいずれかに記載の水性ネイル
    エナメル用香料組成物。
  7. 【請求項7】 脂肪族もしくは芳香族エステル系香料化
    合物がアミルアセテート、ベンジルアセテート、シトロ
    ネリルアセテート、ヘディオン及びp−t−ブチルシク
    ロヘキシルアセテートからなる群より選択される少なく
    とも一種であり、脂肪族もしくは芳香族アルデヒド系香
    料化合物がアルデハイドC−10、ヘキシルシンナミッ
    クアルデヒド、シトロネラール及びリラールからなる群
    より選択される少なくとも一種であり、脂肪族もしくは
    芳香族ケトン系香料化合物がメチルアミルケトン、ヨノ
    ン及びp−メトキシアセトフェノンからなる群より選択
    される少なくとも一種である請求項6記載の水性ネイル
    エナメル用香料組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の水性ネ
    イルエナメル用香料組成物を0.01〜10重量%で含
    有する水性ネイルエナメル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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