JPH0948153A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH0948153A JPH0948153A JP7201129A JP20112995A JPH0948153A JP H0948153 A JPH0948153 A JP H0948153A JP 7201129 A JP7201129 A JP 7201129A JP 20112995 A JP20112995 A JP 20112995A JP H0948153 A JPH0948153 A JP H0948153A
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Abstract
ら光学パターンを形成することができ、機械的な精度の
高さを要求すること無く、濃度ムラの極めて少ない画像
を形成することが可能な画像形成装置を提供することを
目的とする。 【構成】 像担持体10にその移動方向に沿って所定の
ピッチで形成され、当該像担持体10に画像を走査露光
するための理想的な走査ピッチを決定するための少なく
とも一列のプリパターン12と、該プリパターン12を
検出するためのプリパターン検出手段13と、該プリパ
ターン検出手段13からの検出信号に基づいて像担持体
10に実際に走査露光される画像露光の位相ずれを検出
する位相ずれ検出手段14と、該位相ずれ検出手段14
からの位相ずれ検出信号に基づいて、像担持体10に走
査露光される画像露光の走査状態を補正する露光補正手
段15とを備えるように構成した。
Description
複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、感光
体に等しいピッチで光学パターンの書き込みをすること
によって静電潜像を形成し、この静電潜像を現像するこ
とによって得られたトナー像を記録紙上に転写した後、
トナー像を記録紙上に定着することにより画像を形成す
る画像形成装置に関するものである。
の画像形成装置は、一般に感光体の表面を予め所定の電
位に帯電した後、画像情報に応じたパターンを光学的に
走査露光することによって、当該感光体上に画像情報に
応じた静電潜像を形成する。そして、この感光体上に形
成された静電潜像を現像することによって得られたトナ
ー像を記録紙上に転写した後、トナー像を記録紙上に定
着することにより、画像の形成を行うように構成されて
いる。上記感光体上に画像を露光する際の光学系の主走
査は、一般にラスター出力走査装置(ROS)と呼ばれ
るレーザー光を回転するポリゴンミラーで反射して走査
する装置によって行われ、感光体上に画像を露光する際
の副走査は、感光体ドラムの回転または感光体ベルトの
移動によって行われる。
パターンの走査露光を行う際には、ポリゴンミラーや感
光体ドラム等の回転部、あるいは感光体ベルトの移動部
の速度誤差、内的及び外的な振動や衝撃等によって、感
光体上に走査される画像の走査ピッチが微妙に変動し、
濃度ムラを生じやすいという特有の問題点がある。さら
に、この走査ピッチの変動によって濃度ムラを生じると
いう問題点は、高画質化を図るために、走査ピッチを小
さく設定して光学パターンの解像度を向上させるにつれ
て悪化するものであり、走査光学系を用いて画像露光を
行う画像形成装置に特有な深刻なものである。
例えば、エンコーダや光学的検知(特開平5−1734
61号公報)などを用いて感光体の移動速度ムラを検出
し、光学ビームをずらしたり(特開平5−119587
号公報)、露光量を調整する(特開平5−122481
号公報)技術等が既に提案されている。
開平5−119573号公報には、感光体上に光学ビー
ムを反射または透過するプリパターンを設け、反射光ま
たは透過光を検知することによって、光学パターンの書
き込み開始の位置合わせを行うことが提案されている。
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、前者の特開平5−173461号公報や特開平5−
119587号公報等に開示されているように、エンコ
ーダや光学的検知などを用いて感光体の移動速度ムラを
検出し、光学ビームをずらしたり、露光量を調整する装
置等の場合には、感光体の移動速度以外の誤差や振動は
補正することができないばかりか、むしろ感光体の移動
速度の検出誤差が直接濃度ムラとなって現れるという新
たな問題点が生じる。
報及び特開平5−119573号公報に開示された装置
の場合には、感光体上に光学ビームを反射または透過す
るプリパターンを設け、反射光または透過光を検知する
ことによって光学パターンの書き込みの位置合わせを行
うように構成したものであるが、これらの方法は、書き
込み開始の位置を合わせることを意図したものであっ
て、書き込み中の走査ピッチの補正は考慮しておらず、
書き込み中の走査ピッチを補正することはできないとう
問題点を有している。
題点は、光学パターン形成中の走査ピッチの変動によっ
て起こるものであるから、この問題点を解決するために
は、常に理想の走査ピッチを保ちながら、感光体上に光
学パターンを形成する必要がある。
には、理想の露光位置と実際の露光位置とのずれを表す
位置ずれ情報に基づいて補正を行うことが既に提案され
ている。この特開平4−326380号公報の提案に係
る装置には、理想の露光位置と実際の露光位置とのずれ
に基づく位置ずれ情報発生部と、この位置ずれ情報に基
づいて記録パターン、露光量または露光タイミングのい
ずれかについて補正を行うこと、およびその補正によっ
て理想の露光位置と実際の露光位置とのずれをなくすこ
となどが、その実施例として挙げられている。
報に係る装置の場合には、理想の露光位置が予め設定さ
れていることから明らかなように、予め作成された位置
ずれ情報に基づいた補正を行うものであり、経時変化や
環境の変化、あるいは不測の衝撃などによる走査ピッチ
のずれは補正することができないという問題点を有して
いる。また、仮に定期的に位置ずれ情報を更新する方法
を採ったとしても、この特開平4−326380号公報
の実施例にあるビデオCCDカメラなどによる位置ずれ
検出方法では、画像データの解析にある程度の時間を必
要とするため、位置ずれ情報の更新の周期に限界がある
うえ、ビデオCCDカメラ等を必要とするため、大変高
価になってしまうという問題点がある。
濃度ムラの問題は、光学パターン形成中の走査ピッチの
変動によって起こるものであるから、この問題点を解決
するためには、常に理想の副走査(以下、「副走査」を
単に「走査」という)ピッチを保ちながら、感光体上に
光学パターンを形成することが必要とされる。
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、実際の走査ピッチと理想の走査ピッチとのずれ
の程度と向きを簡易にかつ安価に検出する手段を備え、
この検出手段の検出結果に基づいて光学ビームの調整を
行うことによって、全副走査幅に渡って理想のピッチを
保ちながら光学パターンを形成することができ、機械的
な精度の高さを要求すること無く、濃度ムラの極めて少
ない画像を形成することが可能な画像形成装置を提供す
ることにある。
するための、この発明に係る画像形成装置内の光学パタ
ーン形成部の概念図を図1に示す。この発明に係る画像
形成装置の光学パターン形成部は、図1に示すように、
像担持体10上に画像を光学走査手段11により走査露
光することによって静電潜像を形成し、この静電潜像を
現像することによって画像を形成する画像形成装置にお
いて、上記像担持体10にその移動方向に沿って所定の
ピッチで形成され、当該像担持体10に画像を走査露光
するための理想的な走査ピッチを決定するための少なく
とも一列のプリパターン12と、該プリパターン12を
検出するためのプリパターン検出手段13と、該プリパ
ターン検出手段13からの検出信号に基づいて像担持体
10に実際に走査露光される画像露光の位相ずれを検出
する位相ずれ検出手段14と、該位相ずれ検出手段14
からの位相ずれ検出信号に基づいて、像担持体10に走
査露光される画像露光の走査状態を補正する露光補正手
段15とを備えるように構成されている。
装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記プ
リパターンの少なくとも一列のプリパターンが理想の走
査ピッチの整数倍に等しいピッチを有し、該プリパター
ンの検出信号に基づく前記位相ずれ検出手段からの位相
ずれ検出信号が一定となるように、副走査方向の露光位
置を露光補正手段によって補正するように構成されてい
る。
成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記
プリパターンが、理想の走査ピッチの整数倍に等しいピ
ッチを有する第一のプリパターンと、該一列のプリパタ
ーンのピッチと位相が異なる第二プリパターンとからな
り、前記第一のプリパターンの検出信号に基づいて前記
位相ずれ検出手段によって位相のずれが検出されたとき
に、第二のプリパターンの検出信号に基づく前記位相ず
れ検出手段からの位相ずれ検出信号に基づいて、前記露
光補正手段による補正動作を決定するように構成されて
いる。
装置は、請求項3記載の画像形成装置において、前記第
一及び第二のプリパターンのピッチが理想の走査ピッチ
と等しく設定するとともに、第一及び第二のプリパター
ンの位相を異ならせることによって、第一のプリパター
ンからの位相ずれ検知手段からの出力変動と、第二のプ
リパターンからの位相ずれ検知手段からの出力変動の積
に基づいて、前記露光補正手段による走査ピッチの変動
量を決定することで、自動的に走査ピッチを理想のピッ
チに補正するように構成されている。
成部では、光学走査手段11によって像担持体10上に
光学パターンが形成される際に、像担持体に形成された
プリパターン12がプリパターン検出手段13によって
検出され、該プリパターン検出手段13からの検出信号
に基づいて像担持体10に実際に走査露光される画像露
光の位相ずれが位相ずれ検出手段14によって検出され
る。
らの出力のピーク値は、図2の(a)及び(b)に示す
ように、上記プリパターン12と走査露光の位相が一致
しているとき最大となり、位相が180°ずれていると
き最小となり、位相が変動するとそれに応じて変動す
る。従って、図2の(c)に示したように、走査ピッチ
そのものと同程度なほど大きくかつ走査周期よりも短い
程度の瞬間的な走査ピッチのずれが生じない限り、当該
プリパターン検出手段13からの出力は、位相ずれ検出
手段14を経ることで前記プリパターン12と実際の走
査露光との位相ずれ検出信号を得ることができる。この
位相ずれ検出信号に基づいて露光位置または露光量を露
光補正手段15によって露光走査の制御を行えば、上記
プリパターン12と像担持体上に走査露光される光学パ
ターンのピッチとの関係を一定に保つことができる。
ピッチと同じピッチを持つとき、前記プリパターン検出
手段13からの出力のピーク値を前記位相ずれ検出手段
14にて算出し、これを光学走査ピッチの調整によって
一定に保つことで理想の走査ピッチと同じ走査ピッチを
常に保つことができる。
チを持つ第一のプリパターンによるプリパターン検出手
段13からの第一の出力のピーク値が変動したとき、当
該第一のプリパターンと位相またはピッチの違う第二の
プリパターンによるプリパターン検出手段13からの第
二の出力のピーク値の変動を見ることによって、一定に
保たれるべき第一のプリパターンと実際の走査位置の間
の位相が進んでしまったのか遅れてしまったのか知るこ
とができ、これによって走査ピッチを現状よりも広げる
べきか狭めるべきか、または露光量を増すべきか減ずる
べきかを決定することができる。
ーン30と第二のプリパターン31とのピッチが等しく
位相がずれているとき、第一の出力のピーク値の変動量
と、第二の出力のピーク値の変動量との積に比例して走
査ピッチの変化量を与えるだけで、走査ピッチは自動的
に理想のピッチに安定する。その原理を図4に示す。第
一のプリパターン30と実際の光学走査の位相差に対し
て、第一出力と第二出力のピーク値は、それぞれ図4
(a)における実線と破線のような傾向を示す。位相差
が一定量変動したとき、第一出力と第二出力の変動の積
は位相差の変動の向きにかかわらず図4(b)に示すよ
うになり、この変動の積に比例して走査ピッチの増減を
与えることによって第一のプリパターン30と光学走査
の位相差は常に0°または±180°に安定する。この
ような光学走査ではレーザー光の径は像担持体をまんべ
んなく露光するのに十分なサイズでなければならない
が、この方法はレーザー光の径が走査ピッチより多少大
きくても正確に機能する。また、第二のプリパターンの
第一のプリパターンに対する相対位置は高い精度を要し
ない。
れ検出手段14とそれに基づく走査位置または露光量の
補正手段15を備えたこの発明に係る装置によれば、全
副走査幅に渡って理想の走査ピッチまたは面積当たり一
定の露光量を保ちながら光学パターンを形成することが
可能となり、極めて濃度ムラの少ない画像を形成するこ
とが可能となる。
明する。
施例を示す構成図である。図において、200は画像形
成装置本体を示すものであり、この画像形成装置本体2
00の上端部には、原稿210を載置するための図示し
ないプラテンガラスが配置されている。このプラテンガ
ラス上に載置された原稿210の画像は、画像読取手段
を含む記録パターン生成ユニット220によって読み取
られて電気信号に変換され、必要に応じて所定の画像処
理が施されて、原稿210の画像に応じた光学走査パタ
ーン信号が生成される。上記記録パターン生成ユニット
220からは、図示しないレーザーダイオードや高速で
回転駆動されるポリゴンミラー等からなる光学走査系2
30に、光学走査パターン信号が出力される。
には、感光体ドラム等からなる感光体ユニット240が
配設されている。この感光体ユニット240は、矢印の
方向に沿って所定の回転速度で駆動される像担持体とし
ての感光体ドラム10の表面を、帯電器250によって
所定の電位に一様に帯電した後、前記光学走査系230
によって走査されるレーザ光を露光部260で露光する
ことにより、感光体ドラム10上に原稿210の画像に
応じた静電潜像を形成する。この感光体ドラム10上に
形成された静電潜像は、現像器270によって現像され
てトナー像となり、このトナー像は、転写ロール及び転
写帯電器からなる転写ユニット280によって被記録媒
体290上に転写される。上記被記録媒体290は、給
紙カセット291に収容されており、レジストロール2
92によって所定のタイミングで転写位置に搬送され
る。そして、トナー像が転写された被記録媒体290
は、定着器300によって定着処理を受けて、装置の外
部に排出される。なお、トナー像の転写工程が終了した
後の感光体ドラム10は、清掃ユニット310によって
清掃され、次の画像形成工程に備える。
の移動方向に沿って所定のピッチで形成され、当該像担
持体に画像を走査露光するための理想的な走査ピッチを
決定するための少なくとも一列のプリパターンと、該プ
リパターンを検出するためのプリパターン検出手段と、
該プリパターン検出手段からの検出信号に基づいて像担
持体に実際に走査露光される画像露光の位相ずれを検出
する位相ずれ検出手段と、該位相ずれ検出手段からの位
相ずれ検出信号に基づいて、像担持体に走査露光される
画像露光の走査状態を補正する露光補正手段とを備える
ように構成されている。
の構成例を示すものである。図中、レーザーダイオード
50から出力されたレーザー光LBは、後に詳述する光
学偏向手段51を介して、モーター52により高速回転
駆動されるポリゴンミラー53によって反射され、f−
θレンズ54を介して感光体ドラム10の軸方向に沿っ
てライン状に走査露光される。その際、上記感光体ドラ
ム10の一端には、レーザー光を反射または透過するプ
リパターン12が設けられている。この感光体ドラム1
0の一端に設けられたプリパターン12によって反射ま
たは透過されたレーザー光LBは、プリパターン検出手
段としての光センサー13によって検出され、この光セ
ンサー13からの出力によって感光体ドラム10の副走
査方向(回転方向)に沿って走査されるレーザー光LB
のピッチが検出される。そして、上記光センサー13か
らの出力に応じて信号処理部14は、感光体ドラム10
の副走査方向に沿って走査されるレーザー光LBのピッ
チが等しくなるように、レーザーダイオード50とポリ
ゴンミラー53との間に介在された光学偏光手段51に
よって、レーザー光の走査ピッチの増減を制御するよう
になっている。
プリパターン12は、上述したように、当該感光体ドラ
ム10上に走査露光されるレーザー光LBを反射または
透過するものである必要がある。上記プリパターン12
がレーザー光LBを反射するものである場合には、図7
に示すように、感光体ドラム10の端部にプリパターン
12に相当する部分を鏡面仕上げにするか白色などの反
射率の高い色とし、印刷技術または写真技術を用いて反
射部以外を非反射物で覆うか、非反射部の反射率を下げ
る等の手段により、プリパターン12が形成される。ま
た、上記プリパターン12は、図7に示すように、所定
の大きさの平面矩形状に形成されたものが、感光体ドラ
ム10の周方向に沿って所定のピッチで全周に渡って配
列されており、これらのプリパターン12は、図8に示
すように、感光体ドラム10の端部に位相をずらした状
態で2列配列されている。
を透過するものである場合には、図9に示すように、透
明なシートに前記の反射パターンの形成と同様の処理を
施すことによってプリパターン60、61を形成し、こ
の透明シートを感光体ドラムの端部に設けられたスリッ
ト上や感光体ドラム端部の外側に貼付することによって
形成される。
理想の走査ピッチと同じピッチを持つ第一のプリパター
ンと、理想のピッチと同じピッチを持ち、位相が90°
ずれている第二のプリパターンとから構成されるが、こ
れらのプリパターンと光検知手段の具体的な設置例を図
を用いて説明する。
3による光を別個の光センサー13a、13bを用いて
検知する場合である。図7では感光体ドラム10の外側
に2つの光センサー13a、13bを設置して、反射型
の第一プリパターン62と第二プリパターン63によっ
て反射されたレーザー光LBを、これらの2つの光セン
サー13a、13bによって検出するように構成されて
いる。
2つの光センサー13a、13bを設置して透過型の第
一プリパターン60と第二プリパターン61を通るレー
ザー光LBを検知するように構成されている。
第一及び第二のプリパターン62、63がそれぞれ感光
体ドラム10端部の同一表面に形成されているため、こ
れらの第一及び第二のプリパターン62、63によって
反射されるレーザー光LBは、略同一の方向に反射され
て明確に分離するのが困難な場合がある。そこで、図1
0に示す実施例では、反射型の第一プリパターン62と
第二プリパターン63を用いているが、図に示すように
レーザー光LBに対する角度を第一と第二のプリパター
ン面で変えることによって2つの光センサー13a、1
3bの距離を大きくして、第一と第二のプリパターン6
2、63の出力間におけるクロストークを小さくするこ
とが可能となっている。
を処理する信号処理部の構成の一例を、図11(b)は
各構成要素からの出力例を、それぞれ示すものである。
上記信号処理部14には、図11(b)に示すような入
力信号が入力されると、この入力信号は、信号ピー
ク検出器80によりピークが検出されて、当該ピーク検
出信号が信号ピーク検出器80から補正開始信号ととも
にトリガーとして出力される。これと同時に、上記入力
信号は、第1のサンプルホールド回路81にも入力さ
れ、この第1のサンプルホールド回路81では、信号ピ
ーク検出器80からトリガーが入力されると、当該トリ
ガー入力時の入力ピーク値を破線のようにホールドす
る。また、上記第2のサンプルホールド回路82は、点
線のように補正終了信号を受け取るまで、信号ピーク
検出前の値をホールドしているので、差分器83は、図
11(a)のに示すように、第1のサンプルホールド
回路81のホールド値と、第2のサンプルホールド回路
82のホールド値との差分を求め、補正が終了するま
で今回のピーク値と前回のピーク値との差を出力するこ
とになり、これが前回の1ライン前と今回のラインとの
位相ずれの情報となる。
信号処理部で得られた第一のプリパターン62から検知
された前回の走査との位相のずれ量と、第二のプリパタ
ーン63から検知された前回の走査との位相のずれ量
は、図11(c)に示すように、乗算器85によって乗
算の演算処理が施され、位相の補正量が求められる。
像形成装置では、次のようにして、実際の走査ピッチと
理想の走査ピッチとのずれの程度と向きを簡易にかつ安
価に検出する手段を備え、この検出手段の検出結果に基
づいて光学ビームの調整を行うことによって、全副走査
幅に渡って理想のピッチを保ちながら光学パターンを形
成することができ、機械的な精度の高さを要求すること
無く、濃度ムラの極めて少ない画像を形成することが可
能となっている。
では、図6に示すように、レーザーダイオード50から
出力されたレーザー光LBが、モーター52によって高
速で回転駆動されるポリゴンミラー53によって反射さ
れ、f−θレンズ54を介して感光体ドラム10の軸方
向に沿ってライン状に走査露光されるとともに、感光体
ドラム10の回転に伴って副走査方向に沿って走査露光
される。その際、上記感光体ドラム10に走査露光され
るレーザー光LBは、図7に示すように、当該感光体ド
ラム10の一端に設けられたプリパターン62、63に
よって反射され、2つの光センサー13a、13bで検
出される。
けられた第一及び第二のプリパターン62、63は、当
該感光体ドラム10の副走査方向に沿って走査露光され
るレーザー光LBの理想的な走査ピッチに等しい間隔で
形成されているため、レーザー光LBが理想的な走査ピ
ッチに等しい間隔で走査露光されていれば、例えば第一
のプリパターン62によって反射されるレーザー光LB
は、一方の光センサー13aによって常にピーク値が検
出される。これに対して、第二のプリパターン63によ
って反射されるレーザー光LBは、他方の光センサー1
3bによって常にピーク値からずれた値が検出される。
13a、13bからの出力信号は、図11に示すような
信号処理部14にそれぞれ入力され、今回走査されてい
るラインの第一のプリパターン62によって反射された
レーザー光LBのピーク値が検出された時に補正動作が
開始され、その後補正終了信号が入力したときに補正動
作が終了し、今回走査されているラインの第一のプリパ
ターン62によって反射されたレーザー光LBのピーク
値と、前回走査された1ライン前の第一のプリパターン
62によって反射されたレーザー光LBのピーク値との
差分である位相ずれ情報が、信号処理部14の差分器8
3によって求められる。
いるラインの第二のプリパターン63によって反射され
たレーザー光LBのピーク値と、前回走査された1ライ
ン前の第二のプリパターン63によって反射されたレー
ザー光LBのピーク値との差分である位相ずれ情報が、
信号処理部14の差分器83によって求められる。
す信号処理部14で得られた第一のプリパターン62か
ら検知された前回の走査との位相のずれ量と、第二のプ
リパターン63から検知された前回の走査との位相のず
れ量は、図11(c)に示すように、乗算器85によっ
て乗算の演算処理が施され、位相の補正量が求められ
る。
ーンと実際の光学走査の位相差に対して、第一のプリパ
ターンからの反射光量の出力ピーク値と第二のプリパタ
ーンからの反射光量の出力ピーク値はそれぞれ図4
(a)における実線と破線のような傾向を示す。位相差
が一定量変動したとき、第一出力と第二出力の変動の積
は位相差の変動の向きにかかわらず図4(b)に示すよ
うになり、この変動の積に比例して走査ピッチの増減を
与えることによって第一のプリパターンと光学走査の位
相差は常に0°または±180°に安定する。すなわ
ち、第一の出力のピーク値の変動量と、第二の出力のピ
ーク値の変動量との積に比例して走査ピッチの変動量を
与えるだけで、走査ピッチは自動的に理想のピッチに安
定する。
チの位相ずれ情報が得られたときの走査ピッチ補正手段
の具体例を示す。まず、1ピッチごとに正確な補正を行
う必要がある場合は、図12に示すように、レーザー光
LBの走査ピッチの位相ずれを検出してから感光体ドラ
ム10上に実際に画像露光を開始するまでの非常に短い
時間に補正を行う必要があり、非常に応答の速いピッチ
補正を行わなければならない。このようなレーザー光L
Bのピッチ補正は、機械的な遅れや慣性の影響が少ない
機構によって行わなければならず、図13に示すような
圧電素子100を用いてビーム発射角を調整する手段な
どが適当と考えられる。また、電気光学光偏光器によっ
てビーム発射角を調整する方法も理想的である。
は、図13に示すように、レーザーダイオード50から
出力されるレーザー光LBを平行化するレンズL1、L
2を取り付けた円筒状部材51aを備えており、この円
筒状部材51aとハウジング51Bとの間には、圧電素
子100が介在されている。そして、上記圧電素子10
0を信号処理部14からの差分信号に応じて変形させる
ことにより、円筒状部材51aの角度を微小に変化さ
せ、当該円筒状部材51aに取り付けられた平行化する
レンズL1、L2を介して出力されるレーザー光LBの
発射角を調整するようになっている。上記圧電素子10
0は、応答速度が非常に速いため、レーザー光LBの発
射角の調整を瞬間的に行うことができる。
る位相ずれ情報の時間平均を取るなどして、得られた位
相ずれの傾向に基づいて緩やかにピッチ補正を行う場合
には、特に速い応答性を要することが無いので、図14
に示すような反射鏡120の角度を調整するなどの方法
でピッチ補正を行うように構成しても良い。
おける走査位置の調節による濃度ムラ補正を行う場合に
ついて例を挙げて説明したが、同様に行われた位相ずれ
検知の結果から求まるピッチ変動の情報を基にレーザー
ダイオードの光量を調節することによっても濃度ムラ補
正を行うことができる。すなわち、検出された走査ピッ
チの変動から予想される濃度の増減を露光量の変化によ
って補うのである。
す。図では光学走査に番号が付されているが、5番目以
降の走査のピッチが広がって走査ピッチの変動が発生し
てしまっている。このことが光センサー13及び信号処
理部14によって検知されると、その情報に基づいてレ
ーザーダイオード50に流す駆動電流を制御してレーザ
ー光LBの強度を変えるなどの方法で、感光体ドラム1
0の露光部にレーザー光LBが到達する前に露光量を調
節し、画像の濃度を一定に保つことができる。
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例2では、像担持体としてドラム状の感光体で
はなく、ベルト状の感光体を使用するように構成されて
いる。
示す構成図である。LEDアレイ56から発せられた光
学ビームは、回動可能な反射鏡120を介して感光体ベ
ルト57上に光学パターンを形成する。感光体ベルト5
7の端部に設けられたプリパターン12を透過した光学
ビームは、光センサー13で検出され、その出力に応じ
て信号処理部14が走査ピッチの増減を判断し、反射鏡
120の角度が調整されるようになっている。
様であるので、その説明を省略する。
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例3では、プリパターンの数や配置が前記実施
例と異なるように構成されている。
と同じピッチでプリパターン12を作成することが困難
である場合、あるいはある波長以下の位相ずれは容認で
きることが分かっている場合は、図17に示すように、
理想のピッチの整数倍のピッチのプリパターン12を使
用するように構成したものである。図17の例ではプリ
パターン12は理想のピッチの3倍のピッチを有してお
り、従って理想のピッチの3倍以上の周期を持つピッチ
ずれであれば検知することができる。
場合の変形例を示すものであり、レーザー光が常にプリ
パターンの真上を通過するように修正するためのアルゴ
リズムを示すフローチャートである。この方法では画質
に支障をきたさない程度に十分小さく設定された仮の位
相ずらし量だけ、実際に位相をずらしてみる(ステップ
1)。その結果、反射光量に変化がなければ位相をずら
すのをやめ(ステップ2〜5)、反射光量が減少すれば
位相ずらし量を反転させ(ステップ6〜7)、反射光量
が増加すれば継続して位相をずらす(ステップ6、8、
9)という走査を繰り返すことによって、位相の変動を
反射光量が最大となる近傍の範囲内に収めることができ
るようになっている。
すように、レーザー光LBのほぼ半分がプリパターン1
2上を通過する時の反射光量を予め設定しておくことに
よって、走査ピッチのずれの方向を検出することができ
るように構成したものである。すなわち、反射光量が設
定された量よりも大きくなれば、レーザー光LBとプリ
パターン12の重なりが大きすぎることが分かり、逆に
反射光量が設定された量よりも小さくなれば、レーザー
光LBとプリパターン12の重なりが少なすぎることが
分かるので、これに対応して光学走査の位相をずらせば
走査ピッチの変動を抑えることができる。
に、第一のプリパターン62のピッチが理想のピッチと
等しく、第二のプリパターン63が第一のプリパターン
62とわずかに異なるピッチを持つとき、第二出力のピ
ーク値には周期的な変動が生ずることになる。この変動
が予め記録されていれば、予想された変動との比較によ
って位相の遅れまたは進みを知ることができる。予め変
動が記録されていなくても、例えば図20において第二
出力ピーク値の時間変動の傾きの絶対値が急に増加すれ
ば、ピッチは狭まりつつあり、逆に減少すればピッチが
広がりつつあることが分かり、これに基づいてピッチの
調整を行うことができる。その他の構成及び作用は、前
記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例4は、光センサーを一つだけ使用する場合の
反射型プリパターンと光センサーの設置例に関するもの
である。
ターン62と第二のプリパターン63の前に連続した基
準パターン70を設け、全てのプリパターン62、6
3、70からの反射光を一つの光センサー13で検知す
るようになっている。上記基準パターン70からの反射
光を検出してから第一と第二のプリパターン62、63
からの反射光を受ける時間Δt1とΔt2が既知なの
で、この時間差をもとに第一、第二の出力信号を分離す
ることができる。この方法によれば露光位置制御部15
での信号処理が若干複雑になるが、前記のクロストーク
の問題はなく、白色パターンなどの非鏡面仕上げのプリ
パターンの使用も容易となる。また、基準パターン70
を設けたことによって主走査方向の書き込み開始位置の
調整手段と兼用しやすいという利点がある。その他の構
成及び作用は、前記実施例と同様であるので、その説明
を省略する。
像担持体に設けられた理想の走査ピッチを示すプリパタ
ーンと実際の光学走査との位相ずれをリアルタイムで検
出しながら走査位置または露光量の補正を行うように構
成したので、走査位置ずれの原因の如何にかかわらず、
すなわち他の構成要素に高い機械精度を要求することな
く、簡易に全副走査幅に渡って正確なピッチまたは均一
な露光量を保ちながら光学パターンを描くことができ
る。また、同じプリパターンを主走査方向の画像書き込
み開始位置を合わせるために使用することもできるの
で、主副走査両方向について濃度ムラの極めて少ない画
像を安価に形成する画像形成装置を提供することができ
る。
念図である。
成装置の動作をそれぞれ示す説明図である。
示す説明図である。
装置の位相ずれの一例をそれぞれ示す波形図である。
例を示す構成図である。
査系の一実施例を示す構成図である。
ターンの他の例を示す構成図である。
ターンの他の例を示す平面図である。
ターンの他の例を示す構成図である。
リパターンの他の例を示す構成図である。
ーンに基づく位相ずれ検出部を示すブロック図、同図
(b)は位相ずれ検出部の動作を示す波形図、同図
(c)は乗算器を示すブロック図である。
図である。
る。
図である。
説明図である。
の実施例を示す構成図である。
に他の実施例を示す構成図である。
に他の実施例の変形例を示すフロチャートである。
に他の実施例の変形例を示す構成図である。
に他の実施例の変形例を示す構成図である。
置の更に他の実施例のを示す構成図、同図(b)は同実
施例の動作を示す波形図である。
ン、13 光センサー、14 信号処理部、15 露光
補正部。
Claims (4)
- 【請求項1】 像担持体上に画像を走査露光することに
よって静電潜像を形成し、この静電潜像を現像すること
によって画像を形成する画像形成装置において、上記像
担持体にその移動方向に沿って所定のピッチで形成さ
れ、当該像担持体に画像を走査露光するための理想的な
走査ピッチを決定するための少なくとも一列のプリパタ
ーンと、該プリパターンを検出するためのプリパターン
検出手段と、該プリパターン検出手段からの検出信号に
基づいて像担持体に実際に走査露光される画像露光の位
相ずれを検出する位相ずれ検出手段と、該位相ずれ検出
手段からの位相ずれ検出信号に基づいて、像担持体に走
査露光される画像露光の走査状態を補正する露光補正手
段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
前記プリパターンの少なくとも一列のプリパターンが理
想の走査ピッチの整数倍に等しいピッチを有し、該プリ
パターンの検出信号に基づく前記位相ずれ検出手段から
の位相ずれ検出信号が一定となるように、副走査方向の
露光位置を露光補正手段によって補正することを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
前記プリパターンが、理想の走査ピッチの整数倍に等し
いピッチを有する第一のプリパターンと、該一列のプリ
パターンのピッチと位相が異なる第二プリパターンとか
らなり、前記第一のプリパターンの検出信号に基づいて
前記位相ずれ検出手段によって位相のずれが検出された
ときに、第二のプリパターンの検出信号に基づく前記位
相ずれ検出手段からの位相ずれ検出信号に基づいて、前
記露光補正手段による補正動作を決定することを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、
前記第一及び第二のプリパターンのピッチが理想の走査
ピッチと等しく設定するとともに、第一及び第二のプリ
パターンの位相を異ならせることによって、第一のプリ
パターンからの位相ずれ検知手段からの出力変動と、第
二のプリパターンからの位相ずれ検知手段からの出力変
動の積に基づいて、前記露光補正手段による走査ピッチ
の変動量を決定することで、自動的に走査ピッチを理想
のピッチに補正することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7201129A JPH0948153A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7201129A JPH0948153A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948153A true JPH0948153A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16435896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7201129A Pending JPH0948153A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0948153A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014149A (ja) * | 2010-05-31 | 2012-01-19 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 |
-
1995
- 1995-08-07 JP JP7201129A patent/JPH0948153A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014149A (ja) * | 2010-05-31 | 2012-01-19 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040123 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040531 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050105 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |