JPH0947912A - 偏心ワークの除去加工方法 - Google Patents

偏心ワークの除去加工方法

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JPH0947912A
JPH0947912A JP21808595A JP21808595A JPH0947912A JP H0947912 A JPH0947912 A JP H0947912A JP 21808595 A JP21808595 A JP 21808595A JP 21808595 A JP21808595 A JP 21808595A JP H0947912 A JPH0947912 A JP H0947912A
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JP
Japan
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work
workpiece
center
axis
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP21808595A
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English (en)
Inventor
Koichi Nagase
公一 長瀬
Tomoji Hirayama
友次 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0947912A publication Critical patent/JPH0947912A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心したワークにバランサを取付けることな
く除去加工を行う。 【解決手段】 ワーク 1の形状は、略円柱状をしてお
り、全長に亘って溝状の切欠 2が形成されている。ワー
ク 1の一端側の周面をチャック10に挟持し、他端側の端
面の中心に心押台のセンタ11を当接する。ワーク 1は、
その軸心を回転運動の中心として、軸心回りに回転する
ように保持されている。そして、ワーク 1は、切欠 2が
形成されていることにより、断面の重心が軸心からずれ
て偏心している。チャック10を回転駆動し、ワーク 1が
振回りしない速度で矢印Qで示す方向に軸心回りに回転
させた状態で、主軸頭12をX、YおよびZ方向に送り、
矢印Rで示す方向に回転駆動されているエンドミルカッ
タ 3をワーク 1の所定の位置に接線方向に当接させて所
望の形状に切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏心ワークの除去
加工方法に関し、さらに詳しくは、偏心したワークを回
転させながら切削加工や研削加工等の除去加工を施す方
法に関するものである。なお、ここで偏心とは、ワーク
の回転中心から重心がずれている状態をいう。
【0002】
【従来の技術】従来から、実開平2−94019号公報
に開示されているように、ベッドに対してX方向に移動
自在のテーブルと、工具を保持してベッドに対してY,
Z方向に移動自在の主軸頭と、ワークを保持し軸心の回
りに回転自在の円テーブルと、ワークを回転可能に支持
する受台とからなり、円テーブルと受台とをX方向に同
軸に整列させてテーブルに載置した加工装置が知られて
いる。
【0003】この加工装置は、ワークの端部を円テーブ
ルと受台に支持させると共に、ワークの中間部を支持台
に支持させ、ワークをX方向の軸心回りに回転させ、こ
のワークに対して工具をX、Y、Z方向に移動させ、端
部のフライス加工から連続してらせん状の溝加工へ移行
し、フライス加工と溝加工との境界部に段差を発生させ
ることなく射出成形機に使用する材料搬送用スクリュウ
を加工するというものである。
【0004】一方、例えば、切欠等が形成されているこ
とにより、断面の重心が回転中心からずれて偏心してい
るワークの周面を切削するような場合には、図4乃至図
6に示したように、ワーク 1の切欠 2にバランサ20を取
付け、ワーク 1の軸心C回りのバランスをとった上で回
転させ、ワーク 1に対してX、Y、Z方向に移動可能な
刃物台21に固定されたバイト22によって除去加工を行っ
ていた。
【0005】図示した例をさらに詳しく説明すると、こ
の例においては、円筒状のワーク 1にその全長に亘る溝
状の切欠 2が形成されている。そして、このワーク 1の
周面を切削する場合には、その一端側の周面をチャック
10に挟持し、他端側の端面中心に心押台のセンタ11を当
接し、図6において鎖線で示した断面の中心線が交差す
る点C軸心(回転運動の中心)として、この軸心回りに
回転するように保持されている。そして、ワーク 1は、
切欠 2が形成されていることにより、その回転中心が軸
心Cからずれて偏心している。そして、ワーク 1のバラ
ンスをとるように偏心を調整するため、ワーク 1の偏心
量に対応して設計されたバランサ20を切欠部 2に取付
け、チャック10が設けられた主軸を回転駆動し、ワーク
1を回転させた状態で刃物台21に固定されたバイト22を
X、Y、Z方向に移動させてワーク1を切削している。
【0006】このように旋盤を用いた切削加工におい
て、ワークの仕上面の粗さを小さくするための一つの条
件として、一般に切削速度を上げる、すなわちワークの
軸回りの回転速度(周速)を速くすることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4乃
至図6に示したように、偏心したワーク 1を除去加工す
る従来の技術にあっては、最低でも100rpm以上で
ワーク 1を回転させるため、ワーク 1の偏心に応じて正
確にバランサ20を設計し、このバランサ20とバランサ20
を取付けるための治具(図示を省略した)を刃物台21や
バイト22等、周囲に干渉しないように製作する必要があ
るという問題があった。また、ワーク 1にバランサ20を
強固に取付け、さらにはそのバランス調整を行うための
時間や手間がかかるという問題があった。そして、ワー
ク 1の偏心量にバランサ20が適合していない場合や取付
け不充分である場合には、ワーク 1の振れやバランサ20
の振動によって加工精度が確保できないという問題があ
った。さらに、図示した従来の例においては、切欠 2の
部分の切削が断続的となってバイト22の摩耗が大きく、
またチッピングを起こしやすいという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、偏心したワークにバランサを取付ける
ことなく除去加工を行うことができる偏心ワークの除去
加工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る偏心ワークの除去加工方法は、偏心し
たワークを回転させながら除去する加工方法であって、
振回りが生じない速度でワークを回転させながら、該ワ
ークに回転工具を当接させて除去加工を行うことを特徴
とするものである。
【0010】
【実施の形態】本発明に係る偏心ワークの除去加工方法
の実施の一形態を、除去加工としてワークの周面を切削
する場合によって、図1乃至図3に基づいて詳細に説明
する。なお、図において同一符号は同一部分または相当
部分とする。
【0011】図1乃至図3は本発明の実施の一形態を説
明するためのものであり、図1は円筒状のワークの周面
に除去加工を行う状態を示す斜視図、図2は図1の正面
図、図3は図2のA−A線断面図を示している。ワーク
1の形状は、略円柱状をしており、全長に亘って溝状の
切欠 2が形成されている(図3参照)。
【0012】本発明に係る偏心ワークの除去加工方法
は、概略、切欠 2が形成されたことによって偏心したワ
ークを回転させながら除去する加工方法であって、振回
りが生じない速度でワーク 1を回転させながら、このワ
ーク 1に回転工具 3をワーク 1の周面に対して接線方向
に当接させて切削加工を行うものである。
【0013】この実施の形態において用いられる装置
は、チャック10が設けられた主軸台(図示を省略した)
とセンタ11を備えた心押台(図示を省略した)とを有す
る汎用の旋盤が用いられ、回転工具 3はワーク 1に対し
てX、Y、Z方向に移動自在に主軸頭12に保持されてい
る。なお、ここで除去加工とは、切削や研磨、ラッピン
グ等、素材を機械的に除去する加工をいい、回転工具と
は、例えばエンドミルカッタやフライス等、主軸頭の回
転駆動によって素材を機械的に除去する工具をいい、こ
の実施の形態ではエンドミルカッタ 3が用いられてい
る。
【0014】ワーク 1は、その一端側の周面をチャック
10に挟持され、他端側の端面中心に心押台のセンタ11が
当接され、図3において鎖線が交差する点Cを軸心(回
転運動の中心)として、この軸心回りに回転するように
保持されている。そして、ワーク 1は、切欠 2が形成さ
れていることにより、断面の重心が軸心Cからずれて偏
心している。
【0015】このような状態に保持されたワーク 1を、
図に矢印Qで示す方向に、振回りしない速度(例えば、
10rpm、または12m/min以下)で軸心C回り
に回転させるべく、チャック10が設けられた主軸を回転
駆動する。そして、このように軸心C回りに回転してい
る状態のワーク 1に対して主軸頭12をX、YおよびZ方
向に送り、矢印Rで示す方向に回転駆動されているエン
ドミルカッタ 3をワーク 1の所定の位置に接線方向に当
接させて所望の形状に切削する。
【0016】ワーク 1の切削をエンドミルカッタ 3の回
転によって行い、エンドミルカッタ3が当接するワーク
1の周方向の部位の移動をワーク 1の軸心C回りの回転
によって行うため、このワーク 1の軸心C回りの回転速
度は、この回転によるワーク1の振回りが発生しない程
度の低速とすることができ、従来の技術のようなバラン
サ20(図4乃至図6参照)を取付けることを必要としな
い。また、この実施の形態においてワーク 1の周面を切
削する場合ように、エンドミルカッタ 3は、ワーク 1に
対してその接線方向に接触するため、ワーク 1に切欠 2
が形成されたことによる断続的な衝撃を低減させること
ができ、したがって、工具の寿命を増加させることがで
きる。
【0017】この実施の形態においては、回転工具 3と
してエンドミルカッタを用いた例で説明したが、ワーク
1の取り代が多い場合には、ラフティングエンドミル等
の高負荷に適した回転工具を選択して主軸頭12に取付け
ることもできる。また、このように、除去加工の条件に
応じて主軸頭12に取付ける回転工具 3を交換可能とし
て、効率を向上させることができる。さらに、回転工具
3を保持する主軸頭12をNC制御可能とし、例えば、図
2に示したように、主軸頭12をX方向に送る際に、図3
に示したように、主軸頭12をZ方向に一定量送るように
制御すれば、回転工具の常時研磨された精度の良い部分
がワーク 1に対して当接して加工を行うこととなり、長
尺のワークを加工する場合であっても、寸法精度を一定
に保持して加工することができる。さらにまた、本発明
を実施するに際しては、旋盤に限ることなく、横型、竪
型に限らず、その他の汎用工作機械に適用させることが
でき、新たな専用機の開発・製作を要することなく実施
することができる。そして、本発明に係る偏心ワークの
除去加工方法は、切削加工に限定されることなく、回転
工具として砥石車を用いて研削加工を行うこともでき
る。
【0018】
【有利な効果】本発明によれば、振回りが生じない速度
でワークを回転させながら、該ワークに回転工具を当接
させて除去加工を行うことにより、バランサを取付ける
ことなく、かつ、工具の寿命を向上させて偏心したワー
クに除去加工を精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工方法に用いる加工装置の斜視
図である。
【図2】図1に示した加工装置の正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】従来から用いられている偏心円筒物の加工装置
の斜視図である。
【図5】図4に示した加工装置の正面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【符合の説明】
1 ワーク 2 切欠 3 回転工具 C 軸心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心したワークを回転させながら除去す
    る加工方法であって、振回りが生じない速度でワークを
    回転させながら、該ワークに回転工具を当接させて除去
    加工を行うことを特徴とする偏心ワークの除去加工方
    法。
JP21808595A 1995-08-03 1995-08-03 偏心ワークの除去加工方法 Pending JPH0947912A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21808595A JPH0947912A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 偏心ワークの除去加工方法

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JP21808595A JPH0947912A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 偏心ワークの除去加工方法

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JPH0947912A true JPH0947912A (ja) 1997-02-18

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ID=16714411

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JP21808595A Pending JPH0947912A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 偏心ワークの除去加工方法

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