JPH0947289A - 担子菌コリオラス属由来プロモーター活性を有するdna断片 - Google Patents

担子菌コリオラス属由来プロモーター活性を有するdna断片

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JPH0947289A
JPH0947289A JP7201225A JP20122595A JPH0947289A JP H0947289 A JPH0947289 A JP H0947289A JP 7201225 A JP7201225 A JP 7201225A JP 20122595 A JP20122595 A JP 20122595A JP H0947289 A JPH0947289 A JP H0947289A
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coriolus
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 担子菌アラガカワラタケを宿主とした形質転
換系によるリグニンパーオキシダーゼ又はマンガンパー
オキシダーゼ生産方法を提供する。 【解決手段】 コリオラス属アラゲカワラタケ由来のプ
ロモーターDNA配列を含んでなるDNA断片及びリグ
ニンパーオキシダーゼ遺伝子又はマンガンパーオキシダ
ーゼ遺伝子を含む組み換え体ベクターによって形質転換
された担子菌アラゲカワラタケ形質転換体を培地に培養
し、その培養物からリグニンパーオキシダーゼ又はマン
ガンパーオキシダーゼ遺伝子を採取することを特徴とす
るリグニンパーオキシダーゼ又はマンガンパーオキシダ
ーゼの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は担子菌類アラゲカワ
ラタケから得られたプロモーター活性を有する新規DN
A断片、それを含む組換えDNAおよび該組換えDNA
を含む形質転換体およびその利用に関する。
【0002】
【従来の技術】現在まで、組換えDNA技術を用いて多
様なポリペプチドを産生する系は大腸菌(col
)が中心となって行なわれている。しかしながら、大
腸菌(coli)は宿主として適さない場合が多
い。例えば、大腸菌(coli)において、ヒトな
ど高等生物由来の有用なポリペプチドを生産させる場
合、活性型酵素タンパク質として生産されないことが多
い。また目的ポリペプチド以外にも多数の毒性物質を産
生し、目的産物の精製が非常に困難となる等の問題点が
ある。上記問題点を解決する手段として下等真核生物の
酵母を宿主とした生産方法が盛んに研究されているが、
その場合目的ポリペプチドの生産性が低いという問題点
がある。そこで、ポリペプチド産生のため、より高等生
物な真核生物としてアスペルギラス(Aspergil
lus)属などの糸状菌、またファネロカエート(Ph
anerochaete)属やコリオラス属などの担子
菌を宿主とした形質転換系が開発され、酵素タンパク質
生産が検討されている。
【0003】担子菌類は真核生物に属するが、酵母より
も動物細胞に近縁であると考えられている[T.L.S
mith,Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA,86,7063(1989)]。リグニン分解力
が強いアラゲカワラタケはコリオラス属に属する担子菌
類であり、本発明者らにより宿主・ベクター系が開発さ
れ、組換えDNA技術を用いて、これまで困難とされて
いたリグニンパーオキシダーゼ生産に成功した[特開平
6−054691号参照]。しかしながら用いるプロモ
ーター領域はアミノ酸合成系酵素遺伝子であるオルニチ
ンカルバモイルトランスフェラーゼ遺伝子やリグニン分
解に関与するフェノールオキシダーゼ遺伝子のプロモー
ター領域であるため、生産性が低く、もしくは二次代謝
産物であるため遺伝子が発現するまでに長い培養時間を
要する等の問題点があり、その生産量は野性株IFO4
917株をリグニンパーオキシダーゼ生産用培地(低炭
素・低窒素源)で生産した時と同程度であった。また、
大腸菌や酵母を用いた形質転換系においてリグニンパー
オキシダーゼ生産を試みた場合、活性のある状態で生産
されていなかった[R.L.Farrell,Euro
pean Patent Office No.0,2
61,080,(1989)]。さらに、糸状菌トリコ
デルマ・リーセイ(Tricoderma reese
)の宿主・ベクター系を用いてフェレビア・ラデアタ
Phlebia radiata)由来のリグニンパ
ーオキシダーゼ遺伝子をセロビオハイドラーゼ遺伝子の
プロモーター下に連結し、酵素生産を試みたが活性型の
リグニンパーオキシダーゼは生産されなかった[M.S
aloheimo,et al.,Gene,85,3
43(1989)]。さらに他の生物種、例えば糸状菌
などの遺伝子組換えによる酵素タンパク質生産系に供さ
れているプロモーターが担子菌では機能しないことも報
告されている[A.Lorna,et al.,Cur
r.Genet.,16,35(1989)]。また、
アスペルギラス・ニデュランス(Aspergillu
s nidulans)由来のArgB遺伝子もアラゲ
カワラタケで機能しなかった[A.Tsukamot
o,et al.,US Patent Appln.
S.N.08/027,986(1993)]。そこ
で、担子菌アラゲカワラタケで機能する、より強力な転
写活性を有するプロモーターに対する関心が高まってい
るが、現在までにそのようなプロモーターが取得された
旨の報告はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、担子
菌アラゲカワラタケ宿主・ベクター系を用いて目的とす
る蛋白質を大量に生産させるためのプロモーター、該プ
ロモーターを用いた蛋白質の遺伝子系並びに該遺伝子系
を用いた蛋白質の大量発現生産方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、恒常的に
発現するアラゲカワラタケのグリセルアルデヒド−3−
りん酸脱水素酵素(以下GPDと略す)遺伝子に着目
し、アラゲカワラタケの染色体DNA制限酵素断片から
GPDをコードするDNA断片をクローン化し、この遺
伝子のプロモーター領域の下流に、アラゲカワラタケか
らクローニングされた高温誘導リグニンパーオキシダー
ゼ遺伝子[特開平5−260978号]またはマンガン
パーオキシダーゼ遺伝子[ 特開平7−123540号]
のシグナルペプチドを含む構造遺伝子を連結し、オルニ
チンカルバモイルトランスフェラーゼ(以下OCTと略
す)欠損アラゲカワラタケ変異株に移入することによ
り、リグニンパーオキシダーゼ高生産株及びマンガンパ
ーオキシダーゼ高生産株を取得することに成功し、本発
明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、目的遺伝子の発現を制御
するコリオラス属アラゲカワラタケ(Coriolus
hirsutus)由来のプロモーターDNA配列を
含んでなるDNA断片である。上記目的遺伝子として
は、オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ遺伝
子、リグニンパーオキシダーゼ遺伝子又はマンガンパー
オキシダーゼ遺伝子等があげられる。上記プロモーター
DNA配列としては、実質的に配列番号1の塩基配列が
あげられる。ここで、「実質的に配列番号1の塩基配
列」とは配列番号1の塩基配列並びに前記塩基配列にお
いてその一部の塩基配列が置換、挿入又は欠失するも配
列番号1の塩基配列と同一の作用・効果を有する塩基配
列の全てを指すことを意味するものである。
【0007】さらに、本発明は、上記DNA断片及び目
的遺伝子を含む組み換え体ベクターである。上記目的遺
伝子としては、オルニチンカルバモイルトランスフェラ
ーゼ遺伝子、リグニンパーオキシダーゼ遺伝子又はマン
ガンパーオキシダーゼ等が挙げられる。ただし目的遺伝
子としては、上記3種類に限定されるものではなく、い
ずれの目的遺伝子も使用することができる。
【0008】さらに、本発明は、上記組み換え体ベクタ
ーによって形質転換された担子菌アラゲカワラタケ形質
転換体である。さらに、本発明は、上記コリオラス属担
子菌形質転換体を培養し、その培養物からリグニンパー
オキシダーゼ又はマンガンパーオキシダーゼを採取する
ことを特徴とするリグニンパーオキシダーゼ又はマンガ
ンパーオキシダーゼの製造方法である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる染色体DNAの供与体はアラゲカワラタケであ
り、具体的には例えばCoriolus hirsut
usIFO4917株である。本菌株から染色体DNA
を調製するには、Yeltonらの方法[Proc.N
atl.Acad.Sci.USA,81,1470
(1984)]等、通常の染色体DNAの抽出方法が用
いられる。
【0010】次に、得られた染色体DNAをSau3A
I等の適当な制限酵素で処理し、部分分解を行なった
後、ショ糖密度勾配超遠心法で分画して10kbp〜2
5kbpのDNA断片を得る。同じ接着末端を生じさせ
る制限酵素で処理したファージDNAに、上記で得られ
たDNA断片を挿入して染色体遺伝子ライブラリーを作
製する。前記ファージDNAとしては例えばEMBL3
[A−M,Frishauf,et al.,J.Mo
l.Biol.170,827(1983)]が用いら
れる。挿入後、in vitroでパッケージを行な
い、染色体DNAライブラリーとする。またサブクロー
ニングには常用のクローニングベクター、好ましくは大
腸菌クローニングベクター、例えば、pUC系ベクタ
ー、例えばpUC18[C.Yanisch−Perr
on,et al.,Gene,33,103(198
5)]を用いる。
【0011】上記で得られた染色体遺伝子ライブラリー
からのGPD遺伝子の単離にあたっては、他生物種から
単離されているGPD遺伝子のDNA配列に基づいて作
製した合成DNAをプローブとして用い、プラーク・ハ
イブリダイゼーションを行なう。単離されたGPD染色
体遺伝子を含む断片は図1で表される制限酵素地図から
成っていた。
【0012】このGPD染色体遺伝子を含む断片を適当
なクローニングベクターに挿入し、塩基配列はSang
erらの方法[Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,74,5463(1977)]により決定
することができる。上記クローニングベクターとして
は、好ましくは細菌クローニングベクター、特に大腸菌
クローニングベクターであるpUC系クローニングベク
ター、例えばpUC18が用いられる。
【0013】次に、後記の実施例3で詳細に述べるよう
にOCT遺伝子の構造遺伝子部分をレポーター遺伝子と
して連結し、OCT欠損アラゲカワラタケ変異株に移入
することによりGPD遺伝子のプロモーター活性を有す
る必要領域を決定することができる。OCT構造遺伝子
としては、例えば特開平6−054691号公報に記載
されているものが用いられる。なお、この構造遺伝子を
含むプラスミドpUCR1により形質転換された大腸菌
であるJM109/pUCR1は、FERM P−12
679として工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
されている。
【0014】さらに、アラゲカワラタケのOCTcDN
A遺伝子は特開平6−054691号公報に記載されて
いる。この構造遺伝子を含むプラスミドpUCRMによ
り形質転換された大腸菌JM109/pUCRMは、F
ERM P−13424として工業技術院生命工学工業
技術研究所に寄託されている。次に、後記実施例5で詳
しく述べるように上記GPDプロモーター領域の下流に
リグニンパーオキシダーゼ構造遺伝子部分又はマンガン
パーオキシダーゼ構造遺伝子部分を連結し、遺伝子組換
えによりリグニンパーオキシダーゼ又はマンガンパーオ
キシダーゼを大量に生産することができる。
【0015】なお、アラゲカワラタケのOCT活性を欠
損している栄養要求性変異株OJI−1078、高温誘
導リグニンパーオキシダーゼ遺伝子を含む大腸菌組換え
coli XL−1 blue/pBSLPOG
7、マンガンパーオキシダーゼ遺伝子を含む大腸菌組換
え株coli JM109/pBSLPOG1及び
アラゲカワラタケ由来GPD遺伝子のプロモーター領域
を含む大腸菌組換え株coli JM109/pC
HGPDは工業技術院生命工学工業技術研究所にそれぞ
れFERM P−12677、FERM P−1268
3、FERMP−14933及びFERM P−150
15として寄託されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例によりさら
に詳しく説明する。但し、本発明はこれら実施例により
その技術的範囲が限定されるものではない。 実施例1.染色体遺伝子ライブラリーの作製 アラゲカワラタケ(IFO4917株)の平板寒天培養
から直径5mmの寒天片をコルクボーラーで打ち抜き、
グルコース・ペプトン培地(グルコース2%、ポリペプ
トン0.5%、酵母エキス0.2%、KH2PO40.1
%、MgSO4・7H2O 0.05%、りん酸でpH
4.5に調製)200mlに植菌し、28℃で7日間回
転振盪培養を行なった。菌体を集菌後、1Lの滅菌水で
菌体を洗浄し、液体窒素で凍結した。
【0017】この凍結菌体5gを乳鉢を用いて粉砕し
た。粉砕した菌体を遠心管に移し、Lysis緩衝液
(100mMトリス(pH8)、100mMEDTA、
100mMNaClさらにプロテイナーゼKを100μ
g/mlとなるように添加)10mlを加え、55℃で
3時間インキュベートした。インキュベート後、フェノ
ール抽出、クロロホルム抽出を行ない、抽出した水層部
分にエタノールを徐々に添加しDNAが析出したところ
で染色体DNAを巻取り、TE溶液(10mMトリス
(pH8)、1mMEDTA)に懸濁した。
【0018】得られた染色体DNA100μgを制限酵
Sau3AI(宝酒造社製)で部分分解し、5〜20
%ショ糖密度勾配超遠心分離(30,000rpm,1
8時間)により分画し、10〜25kbp断片区分を集
めた。この断片区分を東洋紡社製ファージλEMBL3
BamHIアームにT4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を用いて連結し、得られたファージDNAをSTR
ATAGENE社製ギガパックゴールドを用いてパッケ
ージング後、大腸菌P2392株(STRATAGEN
E社製)に感染せしめ染色体DNAライブラリーとし
た。 実施例2.染色体遺伝子ライブラリーからのGPD遺伝
子の単離 上記染色体DNAライブラリーからプラークハイブリダ
イゼーションによりGPD遺伝子を含むクローンの選抜
を行なった。この一連の操作は常法[Sambrook
ら著、”Molecular Cloning A L
aboratory Manual/2nd Edit
ion(1989)]により行った。プラークハイブリ
ダイゼーションに用いたプローブは次の配列を持つ合成
オリゴマー(2本) 5’−TATATGTTTAAATATGA−3’ C C G C 5’−TGGTATGATAATGAATGGGG−3’ C C C G を32Pで放射能標識したものである。
【0019】この結果、約40,000個のプラークの
中から4個の陽性クローンを選抜することができた。陽
性クローンから常法に従って調製した組換え体ファージ
DNAを各種制限酵素で消化し、上記2種の合成DNA
を用いてサザンハイブリダイゼーションを行なった。そ
の結果、制限酵素EcoRI(宝酒造社製)、且つBa
HI(宝酒造社製)で消化して得られた断片中に単一
のDNAバンドとして3.8kbpにハイブリダイズす
るクローンが認められた。
【0020】上記DNA断片3.8kbpをアガロース
ゲル電気泳動法により切り出し、大腸菌ベクターpUC
18(宝酒造社製)のEcoRI、BamHIサイトに
サブクローン化し、大腸菌JM109株(宝酒造社製)
へ形質転換した。サブクローン化したDNAを大量に調
製し、超遠心操作(50,000rpm,16hrs,
15℃)で精製し、塩基配列を決定した。塩基配列の決
定はシーケナーゼキット(United States
Biochemical社製)を用いて行った。
【0021】翻訳開始点から下流に850番目までの塩
基配列を配列番号2に示す。その結果、上記塩基配列の
範囲内においてアラゲカワラタケ由来GPD遺伝子は6
つのイントロンにより分断されていた。イントロンを除
いた塩基配列から推定されるアミノ酸配列を、配列番号
3に示す。このアミノ酸配列は、これまで報告されてい
るGPD遺伝子と高い類似性が認められた。
【0022】なお、得られたアラゲカワラタケ由来GP
D遺伝子を含む大腸菌形質転換株coli JM1
09/pCHGPDは工業技術院生命工学工業技術研究
所にFERM P−15015として寄託されている。 実施例3.GPD遺伝子制御領域に支配されるOCT構
造遺伝子の連結 担子菌アラゲカワラタケ用のOCT発現選択マーカー用
プラスミドpGPRGはGPD遺伝子のプロモーター領
域の下流にOCT染色体遺伝子(特開平6−05469
1;FERM P−12679)の構造遺伝子領域を連
結し、本来のOCT遺伝子からプロモーター領域を置換
した選択マーカー遺伝子とした。
【0023】具体的にはGPD染色体遺伝子EcoRI
且つBamHI消化により得られる3.8kbpのDN
A断片をファージベクターM13mp18のEco
I、BamHIサイトにT4DNAリガーゼを用いて連
結し、これを大腸菌JM109株に形質転換し、一本鎖
ファージDNAを調製した。次に、図2断片1に示すD
NAプライマーをフォスフォアミダイド法により合成
し、上記一本鎖ファージDNAにアニーリングを行い、
プライマー伸長法によりGPD遺伝子のプロモーター領
域だけを合成し、制限酵素EcoRI(宝酒造社製)で
切断することにより0.9kbpのDNA断片を調製し
た(断片1)。この塩基配列は配列番号1である。
【0024】一方、OCTの成熟型酵素をコードしてい
る遺伝子領域を取り出すため、プラスミドpUCR1
(特開平6−054691号公報;FERM P−12
677)を制限酵素NcoI(宝酒造社製)で切断し、
次にMung bean nuclease(宝酒造社
製)により突出部分を削り込み平滑末端とし、約2.5
kbpのDNA断片を得た(断片2)。
【0025】大腸菌ベクターpUC18を制限酵素Ec
RIとSmaI(宝酒造社製)で切断し、上記2種類
のDNA断片を混合して、T4DNAリガーゼで連結し
た後、大腸菌JM109株の形質転換を行い、アンピシ
リン耐性の形質転換株の中から上記断片1及び断片2の
2種類のDNA断片が同時に挿入されているプラスミド
を単離し、これをpGPRGと命名した(図2)。 実施例4.アラゲカワラタケ(Coriolus hi
rsutus)形質転換法 a.一核菌糸培養 直径6mm前後のガラスビーズを約30個入れた500m
l容の三角フラスコにSMY培地(シュークロース1
%、麦芽エキス1%、酵母エキス0.4%)100ml
を分注して滅菌後、アラゲカワラタケ(Coriolu
hirsutus)OJI−1078の平板寒天培
地から直径5mmの寒天片をコルクボーラーで打ち抜きS
MY培地に植菌し、28℃で7日間静置培養した(前培
養)。
【0026】ただし、菌糸を細分化するために、1日に
1〜2回振り混ぜた。次に、1L容の三角フラスコにS
MY培地200mlを分注し、さらに回転子を入れ、滅
菌後、前培養菌糸をナイロンメッシュ(孔径30μm)
で濾集し、全量を植菌し、28℃で培養した。なお、ス
ターラーで1日2時間撹拌することにより菌糸を細分化
した。この培養を4日間行なった。
【0027】b.プロトプラストの調製 上記液体培養菌糸をナイロンメッシュ(孔径30μm)
で濾集し、浸透圧調節溶液(0.5M MgSO4、5
0mMマレイン酸バッファー(pH5.6))で洗浄し
た。次に湿菌体100mgあたり1mlの細胞壁分解酵
素液に懸濁し、緩やかに振盪しながら28℃で4時間イ
ンキュベートしてプロトプラストを遊離させた。細胞壁
溶解酵素として、次の市販酵素製剤を組み合わせて使用
した。即ち、セルラーゼ・オノズカ(cellulas
e ONOZUKA RS)(ヤクルト社製)5mg、
ノボザイム(Novozyme234)(ノボ社製)1
0mgを上記浸透圧調節溶液1mlに溶解して酵素液と
して用いた。
【0028】c.プロトプラストの精製 上記酵素反応液からナイロンメッシュ(孔径30μm)
で菌糸断片を除いた後、プロトプラストの回収率を高め
るため、ナイロンメッシュ上に残存する菌糸断片とプロ
トプラストを上記浸透圧調節溶液で1回洗浄した。得ら
れたプロトプラスト懸濁液を遠心分離(1,000x
g、5分間)し、上清を除去し、4mlの1Mシューク
ロース(20mM MOPS緩衝液、pH6.3)で再
懸濁後、遠心操作を繰り返し、上記1Mシュークロース
溶液で2回洗浄した。沈澱物に1Mソルビトール溶液
(20mM MES、pH6.4)に40mM塩化カル
シウムを加えた溶液500μlに懸濁し、プロトプラス
ト溶液とした。この溶液を4℃で保存した。
【0029】プロトプラスト濃度は血球計算盤を用いて
直接検鏡により求めた。全ての遠心操作はスウィングロ
ーターで1,000xg、5分間、室温下で行った。 d.形質転換 106個/100μl濃度のプロトプラスト溶液100
μlに対し、実施例3で作製したプラスミドpGPRG
2μgを添加し、30分間氷冷した。つぎに、液量に対
し等量のPEG溶液(50% PEG3400、20m
M MOPS(pH6.4))を加え、30分間氷冷し
た。つぎに、0.5Mシュークロースおよびロイシンを
含む最少軟寒天培地(寒天1%)に混合してプレートに
撒いた。上記プレートを28℃で4日間培養を行ない、
形質転換体を得た。この時における形質転換効率は30
0コロニー/μg形質転換DNAであった。なお、プラ
スミドベクターpUC18だけのDNA供与体を用いた
対照実験では形質転換体は全く得られなかった。 実施例5.リグニンパーオキシダーゼ発現プラスミドの
構築 上記実施例3で作製したDNA断片1(担子菌アラゲカ
ワラタケ用のGPD遺伝子のプロモーター)の下流にリ
グニンパーオキシダーゼ染色体遺伝子(特開平5−26
0978号;pBSLPOG7;FERM P−126
83)の構造遺伝子領域を連結し、発現プラスミドとし
た。
【0030】具体的にはリグニンパーオキシダーゼの構
造遺伝子部分を取り出しはプラスミドpBSLPOG7
を基礎として図3の断片3に示すプライマーを用いて実
施例3と同様にプライマー伸長法によりDNA断片を作
製し、制限酵素HindIIIで切断することによりリ
グニンパーオキシダーゼ構造遺伝子部分からなる1.7
kbpのDNA断片を得た(断片3)。
【0031】さらに大腸菌ベクターpUC18を制限酵
EcoRIとHindIIIで切断し、実施例3記載
のDNA断片(断片1)と上記DNA断片(断片3)の
2種類のDNA断片を混合し、T4DNAリガーゼで連
結した後、大腸菌JM109株の形質転換を行い、アン
ピシリン耐性の形質転換株の中から断片1及び断片3の
2種類のDNA断片が同時に挿入されているプラスミド
を単離し、これをpGPHLGと命名した(図3)。 実施例6.リグニンパーオキシダーゼを高分泌生産する
アラゲカワラタケ形質転換体の作製 実施例5で得たpGPHLGを用いてアルギニン要求性
アラゲカワラタケ(OJI−1078)を形質転換する
場合、選択マーカーとしてアラゲカワラタケ由来のOC
T遺伝子保持するプラスミド(pUCR1)を同時に導
入すること(PEG法、もしくはエレクトロポーレーシ
ョン法など)により形質転換体pGPHLG/OJI−
1078を得た。ここで、形質転換に供与することがで
きるDNAは環状、もしくは直鎖状にかかわらず、目的
とする形質転換体を得ることができた。以下に形質転換
条件を記す。
【0032】約106個/100μl濃度のプロトプラ
スト溶液を100μlに対し上記実施例5で作製したプ
ラスミド2μgを環状、もしくは直鎖状で添加し、さら
に選択マーカーとしてpUCR1を0.2μg添加し、
30分間氷冷した。次に、等量のPEG溶液(50%
PEG3400、20mM MOPS(pH6.4))
を加え、30分間氷冷した。0.5Mシュークロースお
よびロイシンを含む最少軟寒天培地(寒天1%)に混合
してプレートに撒いた。上記プレートを28℃で4日間
培養を行ない、形質転換体を得た。さらに上記形質転換
株からDNAを調製し、目的とするリグニンパーオキシ
ダーゼ発現プラスミドが組み込まれていることをサザン
ハイブリダイゼーションにより確認した。 実施例7.形質転換株の培養およびリグニンパーオキシ
ダーゼの活性測定 上記実施例6で得られた形質転換株(pGPHLG/O
JI−1078)を500ml容の三角フラスコに50
mlのグルコースペプトン液体培地(グルコース20g
/l、ペプトン5g/l、酵母エキス2g/l、KH2
PO41g/l、MgSO4・7H2O0.5g/l、り
ん酸でpH4.5に調製)に5mmの寒天片を5個接種
し、28℃で6日間、振盪下で培養した(前前培養)。
その後、菌体をワーリングブレンダーで破砕し、さらに
2日間グルコースペプトン培地で28℃で振盪培養を継
続した(前培養)。次に、菌体を集菌し、菌体を新鮮な
グルコースペプトン液体培地50mlに再懸濁し、新し
い500ml容三角フラスコへ移し、28℃で静置培養
を実施した。得られる培養液を遠心分離し、その上清を
得た。
【0033】活性測定法は8mMベラトリルアルコール
25μl、0.5M酒石酸ナトリウム緩衝液(pH3.
0)50μl、酵素液400μl、2.7mM過酸化水
素25μlを充分に混合し、反応の結果生じるベラトル
アルデヒドの310nmの吸光度を時間を追って記録す
ることにより行い、上記培養上清中にベラトリルアルコ
ールをベラトルアルデヒドへ変換する酵素活性が静置培
養開始5日目で300〜500ユニット/mlの範囲で
認められた。ここで酵素活性単位は1分間にベラトルア
ルデヒド1μmol増加させる活性を1ユニットとし
た。一方、同条件下で培養した供与DNAを含まないO
JI−1078株の培養上清には本活性は認められなか
った。 実施例.8 マンガンパーオキシダーゼ発現プラスミド
の構築 担子菌アラゲカワラタケ用のGPD遺伝子のプロモータ
ーの支配下にさらされたマンガンパーオキシダーゼ発現
用プラスミドpGPMPGは実施例3で作製したDNA
断片1の下流にマンガンパーオキシダーゼ染色体遺伝子
(特開平7−123540;pBSMPOG1;微工研
菌寄第14933号)の構造遺伝子を連結し、発現プラ
スミドとした。
【0034】具体的にはマンガンパーオキシダーゼの構
造遺伝子部分の取り出しはプラスミドpBSMPG1を
基礎として図4の断片4に示すプライマーを用いて実施
例3と同様にプライマー伸長法によりDNA断片を作製
し、制限酵素HindIIIで切断することによりマン
ガンパーオキシダーゼ構造遺伝子部分からなる2.8k
bpのDNA断片を得た(断片4)。
【0035】さらに大腸菌ベクターpUC18を制限酵
素EcoRIとHindIIIで切断し、上記2種類の
DNA断片を混合し、T4DNAリガーゼで連結した
後、大腸菌JM109株の形質転換を行い、アンピシリ
ン耐性の形質転換株の中から2種類のDNA断片が同時
に挿入されているプラスミドを単離し、これをpGPM
PGと命名した(図4)。
【0036】実施例9.マンガンパーオキシダーゼを高
分泌生産するアラゲカワラタケ形質転換体の作製 実施例8で得たpGPMPGを用いてアルギニン要求性
アラゲカワラタケ(OJI−1078)を形質転換する
場合、選択マーカーとしてアラゲカワラタケ由来のOC
T遺伝子を保持するプラスミド(pUCR1)を同時に
導入すること(PEG法、もしくはエレクトロポーレー
ション法など)により形質転換体pGPMPG/OJI
−1078を得た。ここで、形質転換に供与することが
できるDNAは環状、もしくは直鎖状にかかわらず、目
的とする形質転換体を得ることができた。以下に形質転
換条件を記す。
【0037】約106 個/100μl濃度のプロトプラ
スト溶液を100μlに対し実施例5で作製したプラス
ミド2μgを環状、もしくは直鎖状で添加し、さらに選
択マーカーとしてpUCR1を0.2μg添加し、30
分間氷冷した。次に、等量のPEG溶液(50% PE
G3400、20mM MOPS(pH6.4))を加
え、30分間氷冷した。0.5Mシュークロースおよび
ロイシンを含む最小軟寒天培地(寒天1%)に混合して
プレートに撒いた。上記プレートを28℃で4日間培養
を行い、形質転換体を得た。さらに上記形質転換株から
DNAを調製し、目的とするリグニンパーオキシダーゼ
発現プラスミドが組み込まれていることをサザンハイブ
リダイゼーションにより確認した。 実施例10.形質転換株の培養およびマンガンパーオキ
シダーゼの活性測定 上記実施例9で得られた形質転換株(pGPMPG/O
JI−1078)を500ml容の三角フラスコに50
mlのグルコース・ペプトン液体培地(グルコース20
g/l、ペプトン5g/l、酵母エキス2g/l、KH
2 PO4 1g/l、MgSO4 ・7H2 O0.5g/
l、りん酸でpH5.0に調製)に50mm2 の寒天片
を5個接種し、28℃で6日間、振盪下で培養した(前
前培養)。その後、菌体をワーリングブレンダーで破砕
し、菌体液10mlを新鮮なグルコースペプトン培地1
0mlを含む直径9cmのシャーレへ植菌し、28℃で
10日間静置培養を行い菌体マットを形成させた。次
に、菌体を集菌し、ワーリングブレンダーにより菌体を
破砕洗浄後、新鮮な改変グルコースペプトン液体培地
(グルコース20g/l、ペプトン5g/l、酵母エキ
ス2g/l、KH2 PO41g/l、MgSO4 ・7H
2 O0.5g/l、0.2mM MnSO4 りん酸でp
H5.0に調製)20mlに再懸濁し、新しい200m
l容三角フラスコへ移し、28℃で静置培養を実施し
た。得られる培養液を遠心分離し、その上清を得た。
【0038】活性測定法は0.5Mマロン酸ナトリウム
緩衝液(pH5.5)50μl、酵素液445μl、1
0mM過酸化水素5μl、1mM MnSO4 100μ
lを充分に混合し、反応の結果生じるMn(III)マ
ロン酸複合体の270nmの吸光度増加を時間を追って
記録することにより行い、上記培養上清中にMn(II
I)マロン酸複合体を生成する酵素活性が静置培養開始
7日目で5μmol/ml/minで認められた。ここ
で酵素活性単位は1分間にMn(III)マロン酸複合
体1μmol増加させる活性を1ユニットとした。一
方、同条件下で培養した供与DNAを含まないOJI−
1078株の培養上清には本活性は認められなかった。
【0039】
【発明の効果】本発明は、これまで遺伝子組換え技術に
よる酵素の大量生産が困難とされていたリグニンパーオ
キシダーゼ又はマンガンパーオキシダーゼを、アラゲカ
ワラタケの形質転換系において活性のある形で、さらに
高生産させるための新規なDNA断片を提供するもので
ある。
【0040】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:922 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:genomic DNA 起源 生物名:アラゲカワラタケ(Coriolus hir
sutus) 株名:IFO4917 配列の特徴 860-866 TFIID site 配列: GAATTCAGAG GCGAGAGCGG ACGAGGTCGG CCGGAGAGCA AGAGTCCGTT CTGCCCTGAA 60 GTGCCCCCCT GCGCATGGCG ACTTGGGACT AGTTTAGCTC AGCGTCGCGG CTCGCCCATA 120 GCAAACGCTG AGGTAGAACA TGACGTTGCA TGCCGGCTTG AACTCAAACA CTCGCCATCC 180 ACAGCCTGCG CGGAGCTTGT GGATTGCGTC TGCATTAGAG AGCAGAGGGC GTCGTACATG 240 TCAGAGCGCG AGTCTGACAA ATGTCTGACA GAGCGGCGGA GGCGCCGTGC GAGCGGCGGG 300 AGAGGAGAAG GACCGCGGTG TGATTGGCTG GGGAGACGCG TCGTGGCGCG TCCTGCCCAG 360 ACCGCGACGT CGGAGAAGAG ACGAGGACGG GCGAGAAGGG CGAGCAGCCG TATGTCCGCC 420 GCGCCAGAGC GCTATCGATT GATGGTCGTC ACACCCGCGG CGAGGCAGTG TTCTCTCGCG 480 CAGAGTCGCT GGGCTGACTG AGAGTGTGCA GCGACTGGGC AGATCGTACG TGCGGGGTCG 540 GACGCGGCGA ACGGCACGGA CGAAGGCGAC CGATCCGCGC GATGAGCAAA TGTCGGACGA 600 GTCATTGCCT CACGCACGTT CGATCGCGCA CAACTTGCAT CCCCAGCAGC TGGCACTGTG 660 GGCAGCTCAC TCGGGCTGGT CGTCGACGTC GGGAAAGCGA GTCCGTCTGG ACGTCGAACG 720 TGAGCGTCGT CGGAACGGAG GAAGGAGGAC GAGCGGGGAC CCGGCACGGA CAGACGGACG 780 GAGGGGCGCT TGAGGGGGAG GGAGGACAGG CGCCTGTGCG GGTCGCGTCC GATCCATCTC 840 AGATAAGAAT CGGACTGGCT ATATAACGCA CCACCCGCGC CCCTCCCAGT CCCCATCCTC 900 TCATCCCCAT CCACCACACA TC 922
【0041】配列番号:2 配列の長さ:850 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:genomic DNA 起源 生物名:アラゲカワラタケ(Coriolus hir
sutus) 株名:IFO4917 配列の特徴 1-850 P CDS 7-63 intron 87-153 intron 159-216 intron 287-350 intron 567-630 intron 749-813 intron 配列: ATGTCGGTCA GTACCCTGCA GCCTCCAGCA CCCCCTTACT CGTGCTGACC GTCCCTACAG 60 CAGCAAGTCA ACGTCGGAAT CAACGGGTAA GTACCATCGC GCGCCTTCCT CTGCGCCGCC 120 CCTAATCTAA TCCAATCCGC GCGTCCCCTT CAGTTTCGGT GAGCCTCCAT TCCCTCCATC 180 GCACCCCGAC GCGCGCATAT ACTCATCCTT TTCAAGGTCG TATCGGCCGT ATCGTCCTCC 240 GGAATGCCCT CCAGCACGGC AAGATCAACG TCGTTGCTGT GAACGAGTGA GCGTGGACTC 300 CCGCCTCGGA TCGACCAATC AACCGGACTC TAACGACATA TGCTATCCAG CCCCTTCATC 360 GACCTTGAGT ACATGGTCTA CATGTTCAAG TACGACTCCG TCCACGGCCG CTTCAAGGGC 420 CACGTCGAGG CCAAGGACGG CAAGCTCTGG GTCGAGGGCA AGCCCATCTC CGTCTTCCAG 480 GAGAAGGACC CCGCCAACAT CCCCTGGGGC TCCGTGGGTG CCGACTACAT CGTCGAGTCC 540 ACCGGTGTCT TCACTACCAC TGAAAAGTGC GCATACACCC TGACTACTGT CGTGCAGAAC 600 CGTGAGACTG ACACGGTACT CGATTGATAG GGCCTCTGCC CACTTGAAGG GCGGTGCCAA 660 GAAGGTCATC ATCTCCGCAC CCTCCGCCGA CGCGCCCATG TTCGTCGTCG TGGTTAACCT 720 CGAGTCCTAC GACCCCAAGT ACACTGTCGT ACGTAAATTT GCTCATCCGC TTTCGAGACT 780 CCCGATTTAC CTCCGCATTC GCTACTCGCG TAGATCTCGA ACGCGTCCTG CACGACCAAC 840 TGCTTGGCTC 850
【0042】配列番号:3 配列の長さ:160 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:アラゲカワラタケ(Coriolus hir
sutus) 株名:IFO4917 配列の特徴 1-160 P mat peptide 配列: MetSerGlnValAsnValGlyIleAsnGly PheGlyArgIleGlyArgIleVanLeuArg 20 AsnAlaLeuGlnHisGlyLysIleAsnVal ValAlaValAsnAspProPheIleAspLeu 40 GluTyrMetValTyrMetPheLysTyrAsp SerValHisGlyArgPheLysGlyHisVal 60 GluAlaLysAspGlyLysLeuTrpValGlu GlyLysProIleSerValPheGlnGluLys 80 AspProAlaAsnIleProTrpGlySerVal GlyAlaAspTyrIleValGluSerThrGly 100 ValPheThrThrThrGluLysAlaSerAla HisLeuLysGlyGlyAlaLysLysValIle 120 IleSerAlaProSerAlaAspAlaProMet PheValValValValAsnLeuGluSerTyr 140 AspProLysTyrThrValIleSerAsnAla SerCysThrThrAsnCysLeuAlaProLeu 160
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はアラゲカワラタケのグリセルアルデヒド
−3−りん酸脱水素酵素遺伝子の染色体上の制限酵素地
図である。
【図2】図2は実施例3に示したアルギニン要求性アラ
ゲカワラタケ変異株へのために使用されるプラスミドp
GPRGの構築図である。
【図3】図3は実施例5に示したリグニンパーオキシダ
ーゼ発現プラスミドpGPHLGの構築図である。
【図4】図4は実施例8に示したマンガンパーオキシダ
ーゼ発現プラスミドpGPMPGの構築図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:645) (C12N 1/15 C12R 1:645) (C12N 9/08 C12R 1:645)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的遺伝子の発現を制御するコリオラス
    属アラゲカワラタケ由来のプロモーターDNA配列を含
    んでなるDNA断片。
  2. 【請求項2】 プロモーターDNAが実質的に配列番号
    1の塩基配列である請求項1記載のDNA断片。
  3. 【請求項3】 目的遺伝子がリグニンパーオキシダーゼ
    遺伝子又はマンガンパーオキシダーゼ遺伝子である、請
    求項1記載のDNA断片。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のDNA断片及び
    外来遺伝子を含む組み換え体ベクター。
  5. 【請求項5】 目的遺伝子がリグニンパーオキシダーゼ
    遺伝子又はマンガンパーオキシダーゼ遺伝子である、請
    求項4記載の組み換え体ベクター。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の組み換え体ベク
    ターによって形質転換された担子菌アラゲカワラタケ形
    質転換体。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のコリオラス属担子菌形質
    転換体を培養し、その培養物からリグニンパーオキシダ
    ーゼ又はマンガンパーオキシダーゼを採取することを特
    徴とするリグニンパーオキシダーゼ又はマンガンパーオ
    キシダーゼの製造方法。
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