JPH0947065A - モータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置

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JPH0947065A
JPH0947065A JP7189119A JP18911995A JPH0947065A JP H0947065 A JPH0947065 A JP H0947065A JP 7189119 A JP7189119 A JP 7189119A JP 18911995 A JP18911995 A JP 18911995A JP H0947065 A JPH0947065 A JP H0947065A
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control
sampling
voltage
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JP7189119A
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Kazuma Okura
一真 大蔵
Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直流電源からディジタルPWM制御形インバー
タで波形歪みを補正した滑らかな可変周波数、可変電圧
の交流を出力して交流モータを駆動するモータ駆動制御
装置を提供することにある。 【解決手段】実行タイミング発生手段により出力される
各手段の動作タイミングで、電流サンプリング手段、デ
ッドタイム補正手段、PWM指令更新手段、電流制御手
段の順に順次動作を実行するように指令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ディジタルPWM制御形
インバータを用いて直流電源から可変周波数、可変電圧
の交流を出力して交流モータを駆動する、特に出力電流
の波形歪みを補正して滑らかにした、モータ駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ACサーボモータには、誘導電動機を用
いるものと永久磁石界磁の同期電動機を用いるものがあ
るが、いずれもPWMインバータにより電圧指令制御を
実現するものが多い。従来、これらの制御システムでは
アナログ方式が用いられてきたが、ディジタルシグナル
プロセッサやワンチップマイクロコンピュータ等に代表
される半導体集積回路の発達に対応して、電流制御のみ
ならずPWMパルス生成をも含めたディジタル化が図ら
れてきている。ディジタル化すると、コンピュータによ
る取扱などが容易になる反面、例えばサンプリングした
電流値に対してA/D変換する時間が必要になり、その
ための時間遅れなどが問題となってくる。
【0003】図11に、誘導電動機を用いた電気自動車
の制御システムのブロック図を示す。このシステムはア
クセル開度センサ1の出力であるアクセル開度2に基づ
いてトルク指令値4を演算するトルク指令演算器3、ト
ルク指令値4と誘導電動機14の回転数を検出する回転
数検出器15の出力であるモータ回転数16とから電流
指令値6を演算する電流指令演算器5、電流指令値6と
モータ電流検出器17の出力であるモータ実電流18と
から電圧指令値8を演算する電流制御器7、電圧指令値
8からPWMパルス10を演算するPWM演算器9、直
流電源11から供給される直流電圧をPWMパルス10
に基づいて三相交流電圧に変換するPWMインバータ1
2からなり、誘導電動機14はPWMインバータ12の
インバータ出力13により所定電圧、所定周波数で駆動
される。
【0004】ここで、電流制御器7とPWM演算器9を
マイコン等でディジタル処理する場合の電流サンプリン
グタイミングとPWMパルスパターンの更新タイミング
について考えてみる。まず、PWMパルスパターンの更
新タイミングであるが、通常PWMパルス生成は、三角
波状にアップダウンカウント動作するカウンタと三相電
圧指令値とを比較することによって実現されるため、電
圧指令値を更新するタイミングとしては三角波の頂点に
限られる。それ以外のタイミングではパルス幅やスイッ
チング回数等が正確でなくなる。次に、電流サンプリン
グタイミングであるが、例えば特開平3―215182
に示される様に、電流リップルの影響を避け実電流を正
確に検出するために、出力電圧ベクトルの零ベクトル区
間の中間点が望ましい。零ベクトル区間の中間点とは上
記三角波の頂点に他ならない。つまり、両者とも同タイ
ミングで行われることになる。
【0005】しかし、電流サンプリングおよび電流制御
演算時間等の、A/D変換などに費やされ制御動作その
ものにとっては無駄な時間が発生するため、電流サンプ
リングからそれを反映するPWMパルスの出力までの時
間は、電流制御における制御むだ時間となり、最低でも
PWM周期の半周期となる。また、電流制御器7とPW
M演算器9の処理時間がそれ以上かかる場合は、PWM
周期の半周期では済まず、その整数倍となってしまう。
この電流制御における制御むだ時間の影響を改善するた
め、前述の特開平3―215182号公報の他、例えば
特開昭63―48196号公報等に開示されているよう
に、電流サンプリング値を補正することが知られてい
る。
【0006】一方、PWMインバータにおいては、イン
バータを構成する正側および負側のスイッチング素子を
交互に導通制御して出力電圧を制御する。しかし、スイ
ッチング素子にはターンオフを指令した時刻に対して実
際のスイッチング動作が終了するまでに遅れがあるた
め、正側および負側のスイッチング素子が同時に導通し
て電源を短絡しない様に電源の短絡防止期間(以下デッ
ドタイムと呼ぶ)を設けている。このデッドタイムの影
響によりインバータの出力電圧に歪みが生じ、結果とし
て出力電流の波形も歪むと言う問題があり、この対策と
して、出力電流の極性に応じてインバータの出力電圧の
波形歪みを補正することが一般的に知られている。
【0007】電流制御形インバータにおける電圧制御系
がアナログ方式で構成されている場合は、フィードバッ
クゲインが比較的高く設定できるため、デッドタイムに
よる電流波形の歪みが小さい。ところがディジタル方式
による電流制御ではフィードバックゲインがあまり取れ
ないため、デッドタイムの影響が大きくなり、上記電圧
補正が必須となる。以下、デッドタイムの影響について
説明する。
【0008】まず、ディジタル方式で電流制御およびP
WM演算を行う場合の制御フローを図12に示す。電流
制御は、三相交流座標系で行う方法と二相の回転磁界座
標系で行う方法があるが、後者で考えることとする。ス
テップ(1)ではモータ実電流をA/D変換し、ディジ
タル量として取り込む。ステップ(2)では三相交流座
標系のモータ実電流を二相の回転磁界座標系のモータ実
電流に座標変換する。ステップ(3)では回転磁界座標
系において、電流指令値とモータ実電流とを用い、例え
ば比例積分要素からなる電流制御演算を行うことにより
二相回転磁界座標系の電圧指令値を得る。ステップ
(4)では二相回転磁界座標系の電圧指令値を三相交流
座標系の電圧指令値に座標変換する。ステップ(5)で
は例えば三角波比較方式により三相交流座標系の電圧指
令値をPWMパルスに変換する。三角波比較方式につい
ては、アナログ三角波に相当するアップダウンタイマの
値と三相交流座標系の電圧指令値に相当する時間データ
とを比較し、出力パルスの極性を切り換えるハードウエ
アにより容易に実現できる。この場合、ステップ(5)
の処理は例えばアウトプットコンペアレジスタへの電圧
指令値の書き込みというソフトウエア処理だけとなる。
【0009】図13は、デッドタイムを設定する必要が
ない理想的なインバータに対して上記制御を行ったとき
の三相の電圧指令およびモータ実電流を示した図であ
り、搬送波周波数は10kHzである。また、電流制御
周期およびPWMパルスの更新周期は100μsとして
いる。電圧指令値、モータ実電流とも正弦波となり良好
な制御が行われることが分かる。しかし、実際にはデッ
ドタイムを設けなければならず、その場合ステップ
(5)の処理にデッドタイム付加設置が追加されること
となる。例えばデッドタイムを5μsとしたときの三相
の電圧指令値とモータ実電流は図14に示すようにな
る。前述した様に、電流のフィードバックゲインが小さ
いため、デッドタイムの影響が電流の歪みとなって出て
しまい、その結果、トルク脈動が発生したり、効率が悪
化してしまう。
【0010】ここで、デッドタイムの補正をステップ
(5)の処理に追加することとする。つまり、ステップ
(1)で得られた三相交流座標系のモータ実電流の極性
に応じて電圧指令値を補正することとする。U相につい
て具体的に述べると、U相実電流が正の場合、U相正側
のスイッチング素子の導通期間を長く(負側のスイッチ
ング素子の導通期間を短く)、U相実電流が負の場合、
U相正側のスイッチング素子の導通期間を短く(負側の
スイッチング素子の導通期間を長く)する様にU相電圧
指令を補正する。補正の量は、特開平3―164071
号公報に開示されている様に、デッドタイム幅だけ、あ
るいはデッドタイム幅にスイッチング素子のスイッチン
グ特性を考慮して決定すればよい。この様に制御した場
合の三相の電圧指令値とモータ実電流は図15に示すよ
うになる。ディジタル方式においては、出力電流のサン
プリングからPWMパルスが出力されるまでの制御遅れ
があり、前述した電流制御の場合と同様に制御むだ時間
により電圧補償が正しく行われずに出力電流の歪みが残
るという問題があった。
【0011】従来、この問題を改善する技術として、特
開平6―62579号公報に開示された技術が知られて
いる。これは、図16に示すように、インバータの出力
電流を電流検出器81〜83で検出し、この検出した電
流信号の位相を制御むだ時間の分だけ進める演算を位相
進み補償器59で行い、この位相進み補償で得られる補
正電流信号の極性により電圧指令を補償電圧演算回路6
1〜63で補正するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、モ
ータ実電流の検出からPWMパルスの出力までの制御む
だ時間の分だけモータ実電流の位相を進ませる演算を行
っていたために、演算時間が増加するという問題があっ
た。また、デッドタイム補正のための実電流サンプリン
グタイミングを追加する方法も考えられるが、これには
A/D変換器等も高速化しなければならず、回路が複雑
となりコストが高くなるという問題点があった。
【0013】本発明は、デッドタイム補正を行うに際し
て、演算量や電流サンプリング回数を増加させることな
く、また、電流制御性能をほとんど悪化させることな
く、マイコン等でディジタル処理する方法を提供するこ
とを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、モータ電流をサンプリングする電
流サンプリング手段、サンプリングして得られたサンプ
リング電流値を用いて電圧指令値を出力する電流制御手
段、電流制御手段から出力された電圧指令値をサンプリ
ング電流値を用いて補正するデッドタイム補正手段、デ
ッドタイム補正手段により得られた出力電圧値をPWM
指令として更新するPWM指令更新手段、及び上記各手
段を所定の周期毎に順次動作させるための動作タイミン
グ発生手段を備え、実行タイミング発生手段により出力
される各手段の動作タイミングが、電流サンプリング手
段、デッドタイム補正手段、PWM指令更新手段、電流
制御手段の順に順次動作を実行させるようにした。即
ち、電流サンプリングのタイミングは、PWMパルス更
新タイミングより電流サンプリング時間とデッドタイム
補正演算時間との和の時間だけ前に設定することにし
た。
【0015】次に、作用について説明する。
【0016】デッドタイム補正演算は、サンプリングし
た各相の電流の極性に応じて出力電圧の補正量を選択
し、電圧指令値に加算するだけであるから、演算時間は
非常に小さい。また、PWMパルスの更新はPWM発生
用のレジスタへ其の加算値を書き込むことによって達成
できる。したがって、デッドタイム補正における制御む
だ時間は、ほとんど電流をA/D変換するのに要する時
間のみであるため、PWM周期の100μsオーダの時
間から数μs程度に減少し、制御性能は大幅に向上す
る。つまり、トルク脈動は低減され、効率も向上する。
【0017】電流制御におけるむだ時間は、PWM周期
の100μsオーダの時間に高々数μs程度が加わるだ
けであるから、その影響は小さい。また、電流サンプリ
ングタイミングが出力電圧の零ベクトル区間の中間点か
ら数μs程度前にずれることになるが、電圧振幅が10
0%近くにならない限り零ベクトル区間内であり、電流
リップルの影響がない電流検出が可能である。そのた
め、電流制御性能を悪化させることは殆どない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す図である。このシステムはアクセル開度センサ1
の出力であるアクセル開度2に基づいてトルク指令値4
を演算するトルク指令演算器3、トルク指令値4と誘導
電動機14の回転数を検出する回転数検出器15の出力
であるモータ回転数16とから電流指令値6を演算する
電流指令演算器5、モータ電流検出器17の出力である
モータ実電流18をA/D開始タイミング信号22に従
ってA/D変換し、モータ電流サンプリング値21とA
/D変換終了信号23を出力するA/D変換器19、モ
ータ電流サンプリング値21の極性に応じて電圧補正量
を電圧指令値8に加算し、出力電圧値25をA/D変換
終了信号23に従って演算するデッドタイム補正演算器
20、電流指令値6とモータ電流サンプリング値21と
から電圧指令値8を出力電圧更新タイミング信号24に
従って演算する電流制御器7、出力電圧値25をデッド
タイムを付加したPWMパルス10に変換し、A/D開
始タイミング信号22と出力電圧更新タイミング信号2
4とを出力するPWM演算器9、直流電源11から供給
される直流電圧をPWMパルス10に基づき三相交流電
圧に変換するPWMインバータ12からなり、誘導電動
機14はPWMインバータ12の出力13により所定の
交流電圧、所定の交流周波数で駆動される。
【0019】まず、PWM演算器9について説明する。
これは通常ハードウエアによって例えば図2に示すよう
に構成される。2つの搬送波発生用アップダウンカウン
タはデッドタイム分だけずれたカウント値をとりなが
ら、三角波を発生する。搬送波周波数が10kHz(搬
送波周期100μs)で電流制御周期も100μsの場
合、三角波の最下点で出力電圧更新タイミング信号24
を発生する。また、それより所定時間だけ前のタイミン
グでA/D開始タイミング信号22を出力する。いま、
A/D変換時間が3μs、デッドタイム補正処理時間が
1μsとすると前記所定時間は例えば5μsに設定す
る。出力電圧値25はラッチに書き込まれ、2つのディ
ジタルコンパレータでそれぞれ搬送波発生用アップダウ
ンカウンタの値と比較され、デッドタイムを付加された
U相の正側と負側のPWMパルスUpとUnを発生す
る。以上はU相一相分だけを説明したものであるが、他
の二相も同様の構成で実現できる。図3にPWM演算器
9の上記機能を説明するための波形図を示す。
【0020】その他の処理は通常ソフトウエアで実現さ
れるが、ここでは高速処理が要求されるA/D変換器1
9、デッドタイム補正演算器20、電流制御器7につい
てのみフローチャートに基づいて説明することにする。
まず、A/D開始タイミング信号22によって起動され
る処理のフローチャートを図4に示す。ここでは、A/
D変換器19とデッドタイム補正演算器20の処理を行
う。次に、出力電圧更新タイミング信号24によって起
動される処理のフローチャートを図5に示す。ここで
は、PWM演算器9への出力電圧値25の更新と電流制
御器7の処理を行う。
【0021】図6に上記処理のタイミング図、図7に本
実施の形態で制御を行った場合の三相の出力電圧値25
とモータ実電流18を示す。デッドタイム補正における
制御むだ時間は5μsとなり、デッドタイムによる電流
歪みは大幅に改善していることが分かる。また、電流制
御における制御むだ時間が5μs増加したことによる影
響はほとんど見られない。また、PWM搬送波周波数が
小さい場合、あるいは電流制御周期が大きい場合、デッ
ドタイム補正における制御むだ時間の短縮幅が大きくな
るため、この効果は一層大きくなることが容易に理解さ
れる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1)
における電流制御器7を改良することによって電流制御
性能を向上させ得るものである。図8に本第2の実施の
形態の電流制御器7を示す。電流制御器7はモータ電流
サンプリング値21に対して電流制御における制御むだ
時間を考慮して補正を行い、モータ電流サンプリング補
正値701を出力する電流補正演算器702、電流指令
値6とモータ電流サンプリング補正値701とから電圧
指令値8を演算する電流制御器700で構成される。電
流制御器700の構成は、第1の実施の形態の電流制御
器7と同様である。また電流補正演算器702の補正方
法としては、前回の電流値を用いる方法、前回の電圧指
令値を用いる方法等が考えられる。出力電圧更新タイミ
ング信号24によって起動される処理のフローチャート
を図9に示す。ここでは、PWM演算器9への出力電圧
値25の更新と電流制御器7の処理を行う。
【0023】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1)
のPWM演算器9を改良することによって電流制御性能
を向上させるようにしたものである。図10に本第3の
実施の形態のPWM演算器9を示す。これは、出力電圧
値25がしきい値より大きい場合、A/D変換開始タイ
ミング22を出力電圧更新タイミング信号24とするも
のである。A/D変換開始タイミング22は、第1ある
いは第2の実施の形態においては、出力電圧の零ベクト
ル区間の中間点よりA/D変換時間とデッドタイム補正
処理時間の和だけ前に設定されていた。その時間はPW
M搬送波周期100μsに対して5μs程度なので、出
力電圧が直流電源11の電圧の0〜90%の範囲では、
電流サンプリングが零ベクトル区間で行われるが、90
%を越えると零ベクトル区間ではなくなり、電流リップ
ルの影響を大きく受けるため、電流制御性能が悪化す
る。したがって、しきい値を例えば直流電源電圧の90
%に設定すれば、出力電圧がそれを越えるときには、A
/D変換タイミングが出力更新タイミング、つまり零ベ
クトル区間の中間点になるので、電流サンプリングは常
に零ベクトル区間で行われることになる。
【0024】このようにすると、電圧が大きい範囲では
処理のタイミングや処理が従来例の場合と同様になるた
め、デッドタイム補正における制御むだ時間が大きくな
り、デッドタイムによるモータ電流の歪みが大きくな
る。しかし、デッドタイムによる電圧降下は出力電圧に
よらず一定であり、したがって出力電圧が大きくなるほ
どデッドタイムの影響は小さくなる。つまり、出力電圧
が大きい範囲では、電流制御性能を重視する方が有利で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
流制御とデッドタイム補正の処理タイミングに関して、
デッドタイム補正での制御むだ時間を短縮する様にした
ため、電流制御性能をほとんど悪化させることなく、ま
た処理時間を増加させることなく、デッドタイム補正制
御性能を大幅に改善することができるため、トルク脈動
の低減や効率の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のPWM演算器について説明
する図である。
【図3】第1の実施の形態のPWM演算器の機能を説明
するための波形図である。
【図4】第1の実施の形態でA/D開始タイミング信号
によって起動される処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図5】第1の実施の形態で出力電圧更新タイミング信
号によって起動される処理のフローチャートを示す図で
ある。
【図6】第1の実施の形態の動作を示すタイミング図で
ある。
【図7】第1の実施の形態における電圧指令および出力
電流と三角波形との関係を説明するための図である。
【図8】第2の実施の形態における改良された電流制御
器を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態において出力電圧更新タイミ
ング信号によって起動される処理のフローチャートを示
す図である。
【図10】第3の実施の形態における改良されたPWM
演算器を説明するための図である。
【図11】PWMインバータにより誘導電動機を駆動す
る従来例を示す図である。
【図12】ディジタル方式で電流制御およびPWM演算
を行う従来例の制御フローを示す図である。
【図13】理想インバータを用いた従来例における電圧
指令および出力電流を示す波形図である。
【図14】デッドタイムを設定したインバータを用いた
従来例における電圧指令および出力電流を示す波形図で
ある。
【図15】デッドタイム補正を行った従来例における電
圧指令および出力電流を示す波形図である。
【図16】電流信号の位相を制御むだ時間の分だけ進め
る演算を位相進み補償器で行うようにした従来例を示す
図である。
【符号の説明】
1…アクセル開度センサ 2…アクセル開
度 3…トルク指令演算器 4…トルク指令
値 5…電流指令演算器 6…電流指令値 7…電流制御器 8…電圧指令値 9…PWM演算器 10…PWMパル
ス 11…直流電源 12…PWMイ
ンバータ 14…誘導電動機 15…回転数検
出器 16…モータ回転数 17…モータ電
流検出器 18…モータ実電流 19…A/D変
換器 20…デッドタイム補正演算器 21…モータ電
流サンプリング値 22…A/D開始タイミング信号 23…A/D変
換終了信号 24…出力電圧更新タイミング信号 25…出力電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源からディジタルPWM制御のイン
    バータで可変電圧、可変周波数の交流を出力してモータ
    を駆動し、帰還制御によりモータ電流を制御すると共
    に、インバータ用スイッチング素子による電源短絡を防
    止するために設けたデッドタイムにより発生する電圧降
    下を補償するデッドタイム補正手段を備えたモータ駆動
    制御装置おいて、モータ電流をサンプリングする電流サ
    ンプリング手段、サンプリングして得られたサンプリン
    グ電流値を用いて電圧指令値を出力する電流制御手段、
    電流制御手段から出力された電圧指令値をサンプリング
    電流値を用いて補正するデッドタイム補正手段、デッド
    タイム補正手段により得られた出力電圧値をPWM指令
    として更新するPWM指令更新手段、及び上記各手段を
    所定の周期毎に順次動作させるための動作タイミング発
    生手段を備え、実行タイミング発生手段により出力され
    る各手段の動作タイミングが、電流サンプリング手段、
    デッドタイム補正手段、PWM指令更新手段、電流制御
    手段の順に順次動作を実行させることを特徴とするモー
    タ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】電流制御手段が、制御むだ時間に応じてサ
    ンプリング電流値を補正する手段を備えていることを特
    徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】出力電圧が大きい場合には、実行タイミン
    グ発生手段により制御される動作順序を、電流サンプリ
    ング手段およびPWM指令更新手段、電流制御手段、デ
    ッドタイム補正手段の順に、あるいは電流サンプリング
    手段およびPWM指令更新手段、デッドタイム補正手
    段、電流制御手段の順とすることを特徴とする請求項1
    又は2記載のモータ駆動制御装置。
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