JPH094693A - トルクコンバータ付きクラッチ装置 - Google Patents

トルクコンバータ付きクラッチ装置

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JPH094693A
JPH094693A JP17403295A JP17403295A JPH094693A JP H094693 A JPH094693 A JP H094693A JP 17403295 A JP17403295 A JP 17403295A JP 17403295 A JP17403295 A JP 17403295A JP H094693 A JPH094693 A JP H094693A
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JP
Japan
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torque converter
flywheel
oil
outlet
inlet
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JP17403295A
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English (en)
Inventor
Koji Harada
浩二 原田
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H2045/005Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches comprising a clutch between fluid gearing and the mechanical gearing unit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車輛を長時間停止状態にしておいても、トルク
コンバータ内の潤滑油が該トルクコンバータからオイル
パンに全量排出されることなく、少なくとも50%以上
の潤滑油を常にトルクコンバータ内に確保できるように
して、エンジン始動後、直ちに車輛を発進させることが
できるようにする。 【構成】フライホィール22の180°異なる円周方向
位置にオイル21の排出口22aの入口22bと出口2
2cとを形成し、該入口22bと出口22cとをフライ
ホィール22内にトンネル状に形成した導油路22dで
連通させるようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛におけるトルクコ
ンバータ付きクラッチ装置に係り、特に車輛を長時間停
止状態にしておいても、トルクコンバータ内のオイルが
該トルクコンバータからオイルパンに全量排出されるこ
となく、少なくとも50%以上のオイルを常にトルクコ
ンバータ内に確保できるようにして、エンジン始動後、
トルクコンバータ内にオイルが充満するまで待つことな
く、直ちに車輛を発進させることができるようにした油
圧圧着式のトルクコンバータ付きクラッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車輛には、エンジンのクランクシャフト
とトランスミッションのインプットシャフトとの断接を
行うために、クラッチ装置が装着されているが、車輛の
滑らかな発進、或いはトルク増幅によるイージードライ
ブの達成のために該クラッチ装置にトルクコンバータが
付加されたトルクコンバータ付きクラッチ装置が提案さ
れている。
【0003】図8及び図9において、従来のトルクコン
バータ付きクラッチ装置1は、クランクシャフト(図示
せず)に固定されたフライホィール2にトルクコンバー
タ3のポンプインペラ4が固定され、該ポンプインペラ
4に対向してタービンランナ5及びステータ6が配設さ
れて構成されている。
【0004】タービンランナ5には、プレッシャピスト
ン8が摺動自在に配設されたプレッシャプレート9が一
体的に固定され、該プレッシャピストン8がクラッチデ
ィスク10に配設されたディスク11に対向して配設さ
れて油圧圧着式クラッチが構成されており、プレッシャ
ピストン8に圧力油を供給して該プレッシャピストン8
を図8において左方向に移動させてディスク11を押圧
し、プレッシャプレート9とクラッチディスク10とを
連結してタービンランナ5の回転を、プレッシャプレー
ト9、プレッシャピストン8及びディスク11を介して
クラッチディスク10に伝達し、更に該クラッチディス
ク10がスプライン嵌合するインプットシャフト(図示
せず)に伝達するように構成されている。
【0005】ディスク11には、その耐久性を向上させ
るために油圧ポンプ(図示せず)から圧送されるオイル
12をインプットシャフトに形成された導油路(図示せ
ず)から噴射して供給するようになっているが、この供
給されたオイル12を排出する排出口2aがフライホィ
ール2に半径方向に形成され、ディスク11を潤滑した
後のオイル12は、該排出口2aから矢印A方向に排出
されるように構成されている。
【0006】一方、エンジン回転時には油圧ポンプから
オイル12が常に供給されてトルクコンバータ3内には
オイル12が充満した状態となっており、該オイル12
を介してエンジンの駆動力がポンプインペラ4からター
ビンランナ5に伝達されている。
【0007】プレッシャプレート9とフライホィール2
との間には、Oリング等のシール部材13が装着されて
いて、トルクコンバータ3内のオイル12の漏れを防止
するようになっているが、エンジンが長時間停止した状
態となっていると、トルクコンバータ3内のオイル12
には、矢印B方向の重力が作用して、わずかずつシール
部材13から矢印C方向に流出してプレッシャプレート
9とフライホィール2との摺動部を潤滑した後、排出口
2aから矢印A方向に排出される。
【0008】トルクコンバータ3内のオイル12の排出
状態は、エンジン停止時の排出口2aの円周方向位置に
よって異なり、図10において、該排出口2aが上方に
位置してフライホィール2が停止したときには、ほとん
どオイル12がトルクコンバータ3から排出されること
はないが、図11に示すように、排出口2aが下方位置
で停止したときには、トルクコンバータ3内のオイル1
2は、矢印C方向に流れて排出口2aから矢印A方向に
その全量が排出されて該トルクコンバータ3内が空とな
り、次に車輛を移動させるためにエンジンを始動させて
も、動力を伝達すべきトルクコンバータ3内のオイル1
2がないため、エンジンの駆動力はインプットシャフト
に伝達されず、油圧ポンプからのオイル12がトルクコ
ンバータ3に供給されるまでの間、車輛を発進させるこ
とができないという欠点があった。
【0009】上記した如く、エンジン停止時にトルクコ
ンバータ3内に残るオイル12の量は、車輛の停止時の
排出口2aの位置によって決まり、例えば排出口2aが
横方向を向いた状態で車輛が停止したときには、エンジ
ンの駆動力を伝達することができる最低量である、約5
0%の量のオイル12がトルクコンバータ3内に残った
状態となるが、排出口2aが横方向よりも下方を向いた
状態で停止した場合には、オイルの量が上記必要量を下
回るので、トルクコンバータ3はエンジン始動後直ちに
作動することができず、この間1分間程度車輛の発進を
待たねばならないという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、フライホィールの異なる円周方向
位置にオイルの排出口の入口と出口とを形成し、該入口
と出口とをフライホィール内にトンネル状に形成した導
油路で連通させることにより、トルクコンバータ内のオ
イルがすべて排出されるのを防止することであり、また
これによってたとえ車輛を長時間停止させた後であって
も、該車輛を直ちに発進させることができるようにする
ことである。
【0011】また他の目的は、オイルの排出口の入口と
出口とをフライホィールの180°異なる円周方向位置
に形成し、該入口と出口とをフライホィール内にトンネ
ル状に形成した導油路で連通させることにより、フライ
ホィールの位置が最悪状態位置で車輛が停止していて
も、フライホィール内のオイル量を50%以上確保でき
るようにすることであり、またこれによって長時間車輛
を停止していても、フライホィール内にオイルが供給さ
れるまで待つことなく、直ちに車輛が発進できるように
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、エンジンのクランクシャフトに固定されたフラ
イホィールと、該フライホィールに連結されて駆動され
るトルクコンバータと、該トルクコンバータのタービン
ランナにプレッシャプレートが固定され該プレッシャプ
レートとトランスミッションのインプットシャフトとの
連結をクラッチディスクを介して断接する油圧圧着式ク
ラッチとを備えたトルクコンバータ付きクラッチ装置に
おいて、前記油圧圧着式クラッチの内部の前記クラッチ
ディスク周辺に噴射されるオイルを排出するために前記
フライホィールに形成された排出口の入口と出口とを該
フライホィールの異なる円周方向位置に形成し、前記入
口と出口とを該フライホィール内にトンネル状に形成し
た導油路で連通させてなることを特徴とするものであ
る。
【0013】また本発明(請求項2)は、エンジンのク
ランクシャフトに固定されたフライホィールと、該フラ
イホィールに連結されて駆動されるトルクコンバータ
と、該トルクコンバータのタービンランナにプレッシャ
プレートが固定され該プレッシャプレートとトランスミ
ッションのインプットシャフトとの連結をクラッチディ
スクを介して断接する油圧圧着式クラッチとを備えたト
ルクコンバータ付きクラッチ装置において、前記油圧圧
着式クラッチの内部の前記クラッチディスク周辺に噴射
されるオイルを排出するために前記フライホィールに形
成された排出口の入口と出口とを該フライホィールの1
80°異なる円周方向位置に形成し、前記入口と出口と
を該フライホィール内にトンネル状に形成した導油路で
連通させてなることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】トルクコンバータ付きクラッチにおいては、油
圧圧着式クラッチに供給されるオイルを排出するための
排出口の入口と出口とが、フライホィールの180°異
なる円周方向位置に形成されており、従って排出口の入
口が下方を向いて停止しているときには排出口の出口が
上方を向き、排出口の出口が下方を向いて停止している
ときには排出口の入口が上方を向くように位置している
ので、トルクコンバータ内のオイル量は排出口の入口と
出口が形成されているフライホィールの位置がどのよう
な位置で停止しても、50%以上のオイル量をトルクコ
ンバータ内に確保することができ、従って車輛を長時間
停止させた後であっても、オイルがトルクコンバータ内
に供給されるまで待つことなく、直ちに車輛を発進させ
ることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図4において、本発明に係るトルクコン
バータ付きクラッチ装置20は、オイル21の排出口2
2aの入口22bと出口22cと導油路22dとが形成
されたフライホィール22を備えている。
【0016】まず、トルクコンバータ付きクラッチ装置
20の基本構成を説明すると、図1及び図4において、
エンジン(図示せず)に連結されたクランクシャフト2
3にフライホィール22が固定され、該フライホィール
22にはインプットトシャフト28にベアリング29に
よって回動自在に配設されたトルクコンバータ25のポ
ンプインペラ26が一体的に固定されており、該フライ
ホィール22と共に回動するように構成されている。
【0017】ポンプインペラ26に対向してタービンラ
ンナ30が設けられ、更に該ポンプインペラ26とター
ビンランナ30との間にはステータ31が配設されてオ
イル21が充填されてトルクコンバータ25が構成さ
れ、クランクシャフト23によって回転するポンプイン
ペラ26の回転力がオイル21を介してタービンランナ
30に伝達されるように構成されている。
【0018】タービンランナ30には、プレッシャプレ
ート32が固定され一体的に回転するようになってお
り、該プレッシャプレート32にはピストン33が摺動
自在に嵌合するシリンダ室32aが形成されている。
【0019】インプットトシャフト28に形成された雄
スプライン28aには、クラッチディスク34がスプラ
イン嵌合し、該クラッチディスク34の外周にはピスト
ン33に対向して複数枚のディスク35が装着されてお
り、油圧バルブ(図示せず)が切り換えられて圧力油が
シリンダ室32aに供給されると、ピストン33が図1
において左方向に移動してディスク35を押圧し、プレ
ッシャプレート32とクラッチディスク34とを一体的
に結合させてトルクコンバータ25の回転をインプット
トシャフト28に伝達するように構成されている。
【0020】ポンプインペラ26にはまた、ポンプ駆動
ギヤ36が固定されており、該ポンプ駆動ギヤ36はポ
ンプ38の駆動ギヤ39と噛合して該ポンプ38を回転
させてオイルパン40に貯溜されているオイル21を給
油路(図示せず)を介してトルクコンバータ25に供給
し、該トルクコンバータ25内をオイル21で充満させ
てポンプインペラ26の回転力をタービンランナ30に
伝達するようになっている。
【0021】またポンプ38から供給されたオイル21
は、インプットトシャフト28の周囲に設けられたオイ
ルギャラリ(図示せず)を介して該インプットトシャフ
ト28内に穿孔して設けられた給油路(図示せず)を通
り、クラッチディスク34に噴射されて供給され、ディ
スク35を潤滑して該ディスク35の耐久性を向上させ
るように構成されている。
【0022】フライホィール22には、ロックアップピ
ストン41が摺動自在に嵌合するシリンダ室22eが形
成されており、該ロックアップピストン41に対向して
プレッシャプレート32にスプライン嵌合するロックア
ップディスク42が配設されており、切換バルブ(図示
せず)を切り換えて圧力油をシリンダ室22eに供給し
てロックアップピストン41を図1において、右方向に
移動させてロックアップディスク42を押圧し、フライ
ホィール22とプレッシャプレート32とを一体的に連
結させてクランクシャフト23の回転力をトルクコンバ
ータ25を介さず、直接プレッシャプレート32に効率
よく伝達するように構成されている。
【0023】フライホィール22とプレッシャプレート
32との摺動部には、Oリング等のシール部材43が装
着されているが、フライホィール22とプレッシャプレ
ート32との摺動部を潤滑するために、わずかの量のオ
イル21をフライホィール22とプレッシャプレート3
2との隙間から矢印D及びE方向に供給するようになっ
ている。
【0024】次に、本発明のオイル21の排出口22a
について説明すると、図1から図4において、金属によ
り円板状に形成されたフライホィール22には、入口2
2bと出口22cと導油路22dとが形成されている。
【0025】排出口22aは、クラッチディスク34に
供給されたオイル21を排出してオイルパン40に還流
させるためのものであって、入口22bはフライホィー
ル22の内側に開口部を持ち、フライホィール22の半
径方向に形成された穴であり、該フライホィール22の
半径方向厚さの約半分の深さの有底穴として形成されて
いる。
【0026】出口22cは、入口22bから180°異
なる円周方向位置に形成されており、フライホィール2
2の外側に開口部を持ち、フライホィール22の半径方
向に形成された穴であり、該フライホィール22の半径
方向厚さの約半分の深さの有底穴として形成されてい
る。
【0027】入口22b及び出口22cは、夫々フライ
ホィール22の内側及び外側に開口する有底穴であり、
実際の加工方法はフライホィール22に半径方向の貫通
穴を形成した後、一方の開口部から金属製のプラグ(図
示せず)を圧入することによって形成されている。
【0028】導油路22dは、入口22b及び出口22
cを連通させるように、フライホィール22内にトンネ
ル状に形成されており、入口22bから流入したオイル
21を該導油路22dを通して出口22cに導き、排出
してオイルパン40に還流させるように構成されてい
る。
【0029】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図4から図7におい
て、エンジン(図示せず)を始動させると、エンジンの
回転はクランクシャフト23、フライホィール22を介
してポンプインペラ26に伝達され、該ポンプインペラ
26を回転させると共に、ポンプ駆動ギヤ36、駆動ギ
ヤ39を介してポンプ38を回転させ、オイルパン40
に貯溜されているオイル21を給油路(図示せず)を介
してトルクコンバータ25に供給する。そしてトルクコ
ンバータ25内にオイル21が充填されると、ポンプイ
ンペラ26の回転力は、オイル21によってタービンラ
ンナ30に伝達され、更にプレッシャプレート32及び
クラッチディスク34を介してインプットトシャフト2
8に伝達される。
【0030】変速操作時には、クラッチペダル(図示せ
ず)を操作することにより、電磁式の切換バルブ(図示
せず)を切り換えてシリンダ室32aへ圧力油を供給し
又は該供給を停止して、ピストン33を移動させ、ディ
スク35を押圧し又は該押圧を解除してクラッチディス
ク34へ伝達される動力の断接を行い、チェンジレバー
(図示せず)を操作して変速することができる。
【0031】また定速走行時等には、ロックアップレバ
ー(図示せず)を操作することにより、切換バルブ(図
示せず)を切り換えて圧力油をシリンダ室22eに供給
し、ロックアップピストン41を移動させてロックアッ
プディスク42を押圧してフライホィール22とプレッ
シャプレート32とを一体的に連結させてクランクシャ
フト23の回転力をトルクコンバータ25を介さず、直
接プレッシャプレート32に効率よく伝達する。
【0032】一方、ポンプ38から供給されたオイル2
1の一部は、インプットトシャフト28の周囲に設けら
れたオイルギャラリ(図示せず)を介して該インプット
トシャフト28内に穿孔して設けられた給油路(図示せ
ず)を通してクラッチディスク34に供給され、ディス
ク35を潤滑したのち、排出口22aから排出されてオ
イルパン40に還流し、再びポンプ38から圧送され、
以後同様の作用が繰り返し行われる。
【0033】排出口22aは、その入口22bと出口2
2cとがフライホィール22の180°異なる円周方向
位置に形成されているが、エンジン回転時には、フライ
ホィール22も同時に回転しているので、オイル21に
は遠心力が作用し、クラッチディスク34に供給された
オイル21は、遠心力によって何らの障害もなく入口2
2b、導油路22d及び出口22cを通ってフライホィ
ール22の外部に排出されオイルパン40に還流する。
【0034】図5から図7において、エンジンが停止す
ると、フライホィール22の回転も停止してトルクコン
バータ25内のオイル21は、フライホィール22とプ
レッシャプレート32との摺動部からわずかずつ矢印D
及びE方向に流出し、出口22cから矢印F方向に排出
される。
【0035】フライホィール22とプレッシャプレート
32との摺動部から排出されるオイル21の量は、わず
かであるが、従来の構造では、車輛が長時間、例えば
2,3日停止したままとなっていると、トルクコンバー
タ25内のオイル21は、ほとんど流出して該トルクコ
ンバータ25内は空の状態となってしまうおそれがあっ
たが、本発明ではこのような欠点を解消することができ
る。
【0036】即ち、フライホィール22の停止位相はラ
ンダムであり、即ち排出口22aの入口22b及び出口
22cの停止位置はどの位相も取り得るが、図5におい
て入口22bが下方に位置し、出口22cが上方に位置
したときには、出口22cがトルクコンバータ25より
上方に位置しているので、該トルクコンバータ25内の
オイル21は、流出することはなくトルクコンバータ2
5内はオイルが充満した状態のまま保持される。
【0037】図6において、排出口22aの入口22b
及び出口22cが横を向いた位置で停止したときには、
トルクコンバータ25内のオイル21は、入口22b、
導油路22d及び出口22cを通って排出され、その排
出量は、入口22b又は出口22cのいずれか高い方の
穴位置まで油面が達するまで排出されるが、該排出量は
全量の50%以下である。
【0038】また図7において、入口22bが上方に位
置し、出口22cが下方に位置したときには、入口22
bがトルクコンバータ25より上方に位置するので、該
トルクコンバータ25内のオイル21は流出することは
なく、トルクコンバータ25内は全量のオイル21が充
満した状態のまま保持される。
【0039】従って、トルクコンバータ25内のオイル
21が最大量排出されるフライホィール22の停止位相
は、排出口22aの入口22b及び出口22cが真横を
向いて停止した図6に示す位置のときであり、このとき
トルクコンバータ25内に残るオイル21の量は、約5
0%である。
【0040】即ち、トルクコンバータ25内のオイル2
1は、最悪状態でも50%以上の量が排出されずにトル
クコンバータ25内に残っており、長時間車輛を停止さ
せた後でも、トルクコンバータ25内にオイル21が充
満するまで待つ必要はなく、エンジン始動後直ちに車輛
を発進させることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記のようにフライホィール
の異なる円周方向位置にオイルの排出口の入口と出口と
を形成し、該入口と出口とをフライホィール内にトンネ
ル状に形成した導油路で連通させるようにしたので、ト
ルクコンバータ内のオイルがすべて排出されるのを防止
することができ、またこの結果たとえ車輛を長時間停止
させた後であっても、該車輛を直ちに発進させることが
できるという効果がある。
【0042】またオイルの排出口の入口と出口とをフラ
イホィールの180°異なる円周方向位置に形成し、該
入口と出口とをフライホィール内にトンネル状に形成し
た導油路で連通させたので、フライホィールの位置が最
悪状態位置で車輛が停止していても、フライホィール内
のオイル量を50%以上確保できるという効果があり、
またこの結果長時間車輛を停止していても、フライホィ
ール内にオイルが供給されるまで待つことなく、直ちに
車輛が発進できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図7は本発明の実施例に係り、図1は
トルクコンバータ付きクラッチの縦断面図である。
【図2】フライホィールの斜視図である。
【図3】フライホィールの正面図である。
【図4】トルクコンバータ付きクラッチの要部拡大縦断
面図である。
【図5】トルクコンバータに全量残留するオイルの状態
を示す縦断面図である。
【図6】トルクコンバータに半分残留するオイルの状態
を示す縦断面図である。
【図7】トルクコンバータに全量残留するオイルの状態
を示す縦断面図である。
【図8】図8から図11は従来例に係り、図8はトルク
コンバータ付きクラッチの要部拡大縦断面図である。
【図9】フライホィールの正面図である。
【図10】トルクコンバータに全量残留するオイルの状
態を示す縦断面図である。
【図11】トルクコンバータからオイルが全量流出する
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20 トルクコンバータ付きクラッチ装置 21 オイル 22 フライホィール 22a 排出口 22b 入口 22c 出口 22d 導油路 23 クランクシャフト 25 トルクコンバータ 28 インプットシャフト 30 タービンランナ 32 プレッシャプレート 34 クラッチディスク 35 ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトに固定され
    たフライホィールと、該フライホィールに連結されて駆
    動されるトルクコンバータと、該トルクコンバータのタ
    ービンランナにプレッシャプレートが固定され該プレッ
    シャプレートとトランスミッションのインプットシャフ
    トとの連結をクラッチディスクを介して断接する油圧圧
    着式クラッチとを備えたトルクコンバータ付きクラッチ
    装置において、前記油圧圧着式クラッチの内部の前記ク
    ラッチディスク周辺に噴射されるオイルを排出するため
    に前記フライホィールに形成された排出口の入口と出口
    とを該フライホィールの異なる円周方向位置に形成し、
    前記入口と出口とを該フライホィール内にトンネル状に
    形成した導油路で連通させてなることを特徴とするトル
    クコンバータ付きクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのクランクシャフトに固定され
    たフライホィールと、該フライホィールに連結されて駆
    動されるトルクコンバータと、該トルクコンバータのタ
    ービンランナにプレッシャプレートが固定され該プレッ
    シャプレートとトランスミッションのインプットシャフ
    トとの連結をクラッチディスクを介して断接する油圧圧
    着式クラッチとを備えたトルクコンバータ付きクラッチ
    装置において、前記油圧圧着式クラッチの内部の前記ク
    ラッチディスク周辺に噴射されるオイルを排出するため
    に前記フライホィールに形成された排出口の入口と出口
    とを該フライホィールの180°異なる円周方向位置に
    形成し、前記入口と出口とを該フライホィール内にトン
    ネル状に形成した導油路で連通させてなることを特徴と
    するトルクコンバータ付きクラッチ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106678320A (zh) * 2015-11-10 2017-05-17 熵零股份有限公司 一种变矩器
CN106678319A (zh) * 2015-11-10 2017-05-17 熵零股份有限公司 一种流体机构
CN106704535A (zh) * 2015-11-17 2017-05-24 熵零股份有限公司 一种能量调整方法
CN106704520A (zh) * 2015-11-17 2017-05-24 熵零股份有限公司 一种能量调整方法
CN106812905A (zh) * 2015-11-30 2017-06-09 熵零股份有限公司 能量调整系统

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