JPH0946798A - 擬似ステレオ装置 - Google Patents
擬似ステレオ装置Info
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- JPH0946798A JPH0946798A JP7211219A JP21121995A JPH0946798A JP H0946798 A JPH0946798 A JP H0946798A JP 7211219 A JP7211219 A JP 7211219A JP 21121995 A JP21121995 A JP 21121995A JP H0946798 A JPH0946798 A JP H0946798A
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- channel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人間の会話音などを主としたモノラル音声信
号を擬似的にステレオ音声信号に変換して出力する。 【解決手段】 人間の会話音などを主としたモノラル音
声(オーディオ)信号M1は、増幅器2に入力された後
に、略1[KHz]から略10[KHz]のカットオフ
周波数を設定したBPF(バンドパスフィルタ)3に入
力されている。その後、BPF3からの出力信号M2は
同一信号状態でLチャンネル(左側)信号L1とRチャ
ンネル(左側)信号R1とに2分割された後、Lチャン
ネル信号L1及びRチャンネル信号R1はモノラル音声
信号を擬似的にステレオ音声信号に変換するLチャンネ
ル回路Lch中及びRチャンネル回路Rch中に共振周
波数f0を夫々異ならしめて設けた複数のノッチフィル
タ4〜6及び複数のノッチフィルタ7〜9に順次入力さ
れている。
号を擬似的にステレオ音声信号に変換して出力する。 【解決手段】 人間の会話音などを主としたモノラル音
声(オーディオ)信号M1は、増幅器2に入力された後
に、略1[KHz]から略10[KHz]のカットオフ
周波数を設定したBPF(バンドパスフィルタ)3に入
力されている。その後、BPF3からの出力信号M2は
同一信号状態でLチャンネル(左側)信号L1とRチャ
ンネル(左側)信号R1とに2分割された後、Lチャン
ネル信号L1及びRチャンネル信号R1はモノラル音声
信号を擬似的にステレオ音声信号に変換するLチャンネ
ル回路Lch中及びRチャンネル回路Rch中に共振周
波数f0を夫々異ならしめて設けた複数のノッチフィル
タ4〜6及び複数のノッチフィルタ7〜9に順次入力さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の会話音など
を主としたモノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信
号に変換して出力する擬似ステレオ装置に関するもので
ある。
を主としたモノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信
号に変換して出力する擬似ステレオ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の擬似ステレオ装置を示した
ブロック図、図4は図3に示した従来の擬似ステレオ装
置の周波数特性図である。
ブロック図、図4は図3に示した従来の擬似ステレオ装
置の周波数特性図である。
【0003】図3に示した従来の擬似ステレオ装置10
0は、モノラルで録音された音楽ソフトなどを主とした
モノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信号に変換し
て出力できるように簡易に構成されている。
0は、モノラルで録音された音楽ソフトなどを主とした
モノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信号に変換し
て出力できるように簡易に構成されている。
【0004】図3において、音楽ソフトなどを主とした
モノラル音声(オーディオ)信号Mは、同一信号状態で
Lチャンネル(左側)信号L1と、LR共用信号LR1
と、Rチャンネル(左側)信号R1とに3分割されて、
Lチャンネル信号L1が第1加算器101に入力され、
LR共用信号LR1が移相回路102に入力され、Rチ
ャンネル信号R1が第2加算器103に入力されてい
る。ここで、上記移相回路102は、入力したLR共用
信号LR1(=モノラル音声信号M)のゲインを保った
まま位相を変化させて、位相を変化せたLR共用信号L
R2を同一信号状態でLチャンネル信号L2と、Rチャ
ンネル信号L2とに2分割して出力している。
モノラル音声(オーディオ)信号Mは、同一信号状態で
Lチャンネル(左側)信号L1と、LR共用信号LR1
と、Rチャンネル(左側)信号R1とに3分割されて、
Lチャンネル信号L1が第1加算器101に入力され、
LR共用信号LR1が移相回路102に入力され、Rチ
ャンネル信号R1が第2加算器103に入力されてい
る。ここで、上記移相回路102は、入力したLR共用
信号LR1(=モノラル音声信号M)のゲインを保った
まま位相を変化させて、位相を変化せたLR共用信号L
R2を同一信号状態でLチャンネル信号L2と、Rチャ
ンネル信号L2とに2分割して出力している。
【0005】その後、移相回路102からのLチャンネ
ル信号L2を第1加算器101に入力して、このLチャ
ンネル信号L2と第1加算器101に入力されたLチャ
ンネル信号L1とを加算して、第1加算器101からL
チャンネル音声信号L3を最終的に出力している。ま
た、移相回路102からのRチャンネル信号R2を反転
器104に入力し、反転器104で位相反転させたRチ
ャンネル信号R3を第2加算器103に入力して、この
Rチャンネル信号R3と第2加算器103に入力された
Rチャンネル信号R1とを加算して、第2加算器103
からRチャンネル音声信号R4を最終的に出力してい
る。従って、モノラル音声信号Mは、最終的なLチャン
ネル音声信号L3とRチャンネル音声信号R4とで擬似
的なステレオ音声信号に変換されたことになる。尚、図
4において、OFF状態の周波数特性はモノラル音声信
号を擬似ステレオ化することなく出力した場合である。
ル信号L2を第1加算器101に入力して、このLチャ
ンネル信号L2と第1加算器101に入力されたLチャ
ンネル信号L1とを加算して、第1加算器101からL
チャンネル音声信号L3を最終的に出力している。ま
た、移相回路102からのRチャンネル信号R2を反転
器104に入力し、反転器104で位相反転させたRチ
ャンネル信号R3を第2加算器103に入力して、この
Rチャンネル信号R3と第2加算器103に入力された
Rチャンネル信号R1とを加算して、第2加算器103
からRチャンネル音声信号R4を最終的に出力してい
る。従って、モノラル音声信号Mは、最終的なLチャン
ネル音声信号L3とRチャンネル音声信号R4とで擬似
的なステレオ音声信号に変換されたことになる。尚、図
4において、OFF状態の周波数特性はモノラル音声信
号を擬似ステレオ化することなく出力した場合である。
【0006】上記のように構成した従来の擬似ステレオ
装置100は、図4に示した如く、Lチャンネル(Lc
h)音声信号L3とRチャンネル(Rch)音声信号R
4とがレベル差を持ちながら、略20[Hz]から略1
6[KHz]程度の可聴周波数帯域全てに亘って互いに
位相を違えた櫛形波の周波数特性を持たせており、且
つ、略100[Hz]以下の低域及び略7[KHz]以
上の高域にてレベルを上げていることから、音楽ソフト
などを主としたモノラル音声信号が擬似ステレオ効果を
持って出力できるものである。
装置100は、図4に示した如く、Lチャンネル(Lc
h)音声信号L3とRチャンネル(Rch)音声信号R
4とがレベル差を持ちながら、略20[Hz]から略1
6[KHz]程度の可聴周波数帯域全てに亘って互いに
位相を違えた櫛形波の周波数特性を持たせており、且
つ、略100[Hz]以下の低域及び略7[KHz]以
上の高域にてレベルを上げていることから、音楽ソフト
などを主としたモノラル音声信号が擬似ステレオ効果を
持って出力できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の擬似ステレオ装置100は、前述したようにモノラ
ルで録音された音楽ソフトなどを主としたモノラル音声
信号Mを最終的に出力されたLチャンネル音声信号L3
とRチャンネル音声信号R4とで擬似ステレオ化が成さ
れたものである。
来の擬似ステレオ装置100は、前述したようにモノラ
ルで録音された音楽ソフトなどを主としたモノラル音声
信号Mを最終的に出力されたLチャンネル音声信号L3
とRチャンネル音声信号R4とで擬似ステレオ化が成さ
れたものである。
【0008】しかしながら、テープレコーダ,ビデオム
ービなどを用いて一つのマイクロホン(図示せず)を通
してモノラルで録音した人間の会話音とか、放送局から
モノラルで送られた会話音などを主としたモノラル音声
信号を、上記した従来の擬似ステレオ装置100に適用
した場合には、擬似ステレオ化された会話音がセンター
に定位せず、Lチャンネル又はRチャンネルのどちらか
のチャンネルに片寄る現象が生じてしまう。この理由
は、人間の会話音の基本周波数が略100[Hz]から
略2[KHz]程度の範囲であり、この基本周波数範囲
の会話音が擬似ステレオ装置100から出力された時に
LチャンネルとRチャンネルとにレベル差と位相差とが
ついてしまうため、会話音がセンターに定位できないか
らである。
ービなどを用いて一つのマイクロホン(図示せず)を通
してモノラルで録音した人間の会話音とか、放送局から
モノラルで送られた会話音などを主としたモノラル音声
信号を、上記した従来の擬似ステレオ装置100に適用
した場合には、擬似ステレオ化された会話音がセンター
に定位せず、Lチャンネル又はRチャンネルのどちらか
のチャンネルに片寄る現象が生じてしまう。この理由
は、人間の会話音の基本周波数が略100[Hz]から
略2[KHz]程度の範囲であり、この基本周波数範囲
の会話音が擬似ステレオ装置100から出力された時に
LチャンネルとRチャンネルとにレベル差と位相差とが
ついてしまうため、会話音がセンターに定位できないか
らである。
【0009】更に、一つのマイクロホンを通して会話音
を録音した時に、周囲の雑音も同時に録音されるが、前
述したように従来の擬似ステレオ装置100では低域及
び高域の周波数が持ち上げられているので、周囲の雑音
が増幅されてノイズ成分となってしまい、会話音の明瞭
度が下がってしまうなどの問題も発生する。
を録音した時に、周囲の雑音も同時に録音されるが、前
述したように従来の擬似ステレオ装置100では低域及
び高域の周波数が持ち上げられているので、周囲の雑音
が増幅されてノイズ成分となってしまい、会話音の明瞭
度が下がってしまうなどの問題も発生する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、発明は、モノラル音声信号を擬
似的にステレオ音声信号に変換して出力する擬似ステレ
オ装置において、前記モノラル音声信号を擬似的に前記
ステレオ音声信号に変換するLチャンネル回路中及びR
チャンネル回路中に、櫛形波を略1[KHz]から略1
0[KHz]の周波数帯域に亘って夫々形成する櫛形波
形成手段を備えたことを特徴とする擬似ステレオ装置で
ある。
てなされたものであり、発明は、モノラル音声信号を擬
似的にステレオ音声信号に変換して出力する擬似ステレ
オ装置において、前記モノラル音声信号を擬似的に前記
ステレオ音声信号に変換するLチャンネル回路中及びR
チャンネル回路中に、櫛形波を略1[KHz]から略1
0[KHz]の周波数帯域に亘って夫々形成する櫛形波
形成手段を備えたことを特徴とする擬似ステレオ装置で
ある。
【0011】また、上記発明の擬似ステレオ装置におい
て、前記櫛形波形成手段は、共振周波数の異なるノッチ
フィルタを各チャンネル回路ごとに複数個連結したこと
を特徴とするものである。
て、前記櫛形波形成手段は、共振周波数の異なるノッチ
フィルタを各チャンネル回路ごとに複数個連結したこと
を特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる擬似ステレ
オ装置の一実施例を図1及び図2を参照して詳細に説明
する。
オ装置の一実施例を図1及び図2を参照して詳細に説明
する。
【0013】図1は本発明に係わる擬似ステレオ装置を
示したブロック図、図2は図1に示した本発明に係わる
擬似ステレオ装置の周波数特性図である。
示したブロック図、図2は図1に示した本発明に係わる
擬似ステレオ装置の周波数特性図である。
【0014】図1に示した本発明に係わる擬似ステレオ
装置1では、テープレコーダ,ビデオムービなどを用い
て一つのマイクロホン(図示せず)を通してモノラルで
録音した人間の会話音とか、放送局からモノラルで放送
された会話音などを主としたモノラル音声信号を擬似的
にステレオ音声信号に変換して出力した際に、擬似ステ
レオ化された会話音が明瞭度良く出力できるよう構成さ
れていることを特徴とするものである。
装置1では、テープレコーダ,ビデオムービなどを用い
て一つのマイクロホン(図示せず)を通してモノラルで
録音した人間の会話音とか、放送局からモノラルで放送
された会話音などを主としたモノラル音声信号を擬似的
にステレオ音声信号に変換して出力した際に、擬似ステ
レオ化された会話音が明瞭度良く出力できるよう構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0015】図1において、人間の会話音などを主とし
たモノラル音声(オーディオ)信号M1は、増幅器2に
入力された後に、略1[KHz]から略10[KHz]
の範囲でカットオフ周波数を設定したBPF(バンドパ
スフィルタ)3に入力されている。その後、BPF3か
らの出力信号M2は同一信号状態でLチャンネル(左
側)信号L1とRチャンネル(右側)信号R1とに2分
割された後、Lチャンネル信号L1及びRチャンネル信
号R1はモノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信号
に変換するLチャンネル回路Lch及びRチャンネル回
路Rchに夫々入力されている。ここで、Lチャンネル
回路Lch中及びRチャンネル回路Rch中には、櫛形
波を形成する櫛形波形成手段として共振周波数f0を夫
々異ならしめて複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数
個のノッチフィルタ7〜9が設けられており、且つ、L
チャンネル信号L1及びRチャンネル信号R1は、複数
個のノッチフィルタ4〜6及び複数個のノッチフィルタ
7〜9に順次入力されている。
たモノラル音声(オーディオ)信号M1は、増幅器2に
入力された後に、略1[KHz]から略10[KHz]
の範囲でカットオフ周波数を設定したBPF(バンドパ
スフィルタ)3に入力されている。その後、BPF3か
らの出力信号M2は同一信号状態でLチャンネル(左
側)信号L1とRチャンネル(右側)信号R1とに2分
割された後、Lチャンネル信号L1及びRチャンネル信
号R1はモノラル音声信号を擬似的にステレオ音声信号
に変換するLチャンネル回路Lch及びRチャンネル回
路Rchに夫々入力されている。ここで、Lチャンネル
回路Lch中及びRチャンネル回路Rch中には、櫛形
波を形成する櫛形波形成手段として共振周波数f0を夫
々異ならしめて複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数
個のノッチフィルタ7〜9が設けられており、且つ、L
チャンネル信号L1及びRチャンネル信号R1は、複数
個のノッチフィルタ4〜6及び複数個のノッチフィルタ
7〜9に順次入力されている。
【0016】更に、複数個のノッチフィルタ4〜6及び
複数個のノッチフィルタ7〜9を通過した信号L2,R
2は、Lチャンネル回路Lch中及びRチャンネル回路
Rch中に設けたLPF(ローパスフィルタ)10及び
LPF11で高域ノイズ成分を夫々カットされた後、L
チャンネル音声信号L3,Rチャンネル音声信号R3と
して最終的に夫々出力され、擬似ステレオ化が行わてれ
ている。この際、本発明に係わる擬似ステレオ装置1は
上記の各構成部材により簡単に構成されている。
複数個のノッチフィルタ7〜9を通過した信号L2,R
2は、Lチャンネル回路Lch中及びRチャンネル回路
Rch中に設けたLPF(ローパスフィルタ)10及び
LPF11で高域ノイズ成分を夫々カットされた後、L
チャンネル音声信号L3,Rチャンネル音声信号R3と
して最終的に夫々出力され、擬似ステレオ化が行わてれ
ている。この際、本発明に係わる擬似ステレオ装置1は
上記の各構成部材により簡単に構成されている。
【0017】次に、上記した各構成部材の機能及び動作
について更に詳述する。まず、モノラル音声信号M1を
Lチャンネル信号L1とRチャンネル信号R1とに分割
して、Lチャンネル回路Lch中及びRチャンネル回路
Rch中で複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数個の
ノッチフィルタ7〜9により櫛形波を夫々形成する時
に、一般的に複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数個
のノッチフィルタ7〜9間のレベルは、入力したモノラ
ル音声信号M1よりも減衰するので、これを補正するよ
うに前もって増幅器2とBPF3とで協働させて、入力
したモノラル音声信号M1のうちで減衰した周波数帯域
のみを増幅するようにカットオフ周波数を設定してい
る。
について更に詳述する。まず、モノラル音声信号M1を
Lチャンネル信号L1とRチャンネル信号R1とに分割
して、Lチャンネル回路Lch中及びRチャンネル回路
Rch中で複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数個の
ノッチフィルタ7〜9により櫛形波を夫々形成する時
に、一般的に複数個のノッチフィルタ4〜6及び複数個
のノッチフィルタ7〜9間のレベルは、入力したモノラ
ル音声信号M1よりも減衰するので、これを補正するよ
うに前もって増幅器2とBPF3とで協働させて、入力
したモノラル音声信号M1のうちで減衰した周波数帯域
のみを増幅するようにカットオフ周波数を設定してい
る。
【0018】次に、Lチャンネル回路Lch中に設けた
複数個のノッチフィルタ4〜6は、夫々共振周波数f0
が異なる特性のものを順次連結させてLチャンネル回路
Lchの櫛形波形成手段を構成しており、例えばノッチ
フィルタ4はf0=1[KHz],ノッチフィルタ5は
f0=2[KHz],ノッチフィルタ6はf0=4[K
Hz]に夫々設定することにより、入力したLチャンネ
ル信号5aを複数の共振周波数f0(=1,2,4[K
Hz])を中心に櫛形波を夫々形成している。一方、R
チャンネル回路Rch中に設けた複数個のノッチフィル
タ7〜9は、上記した複数個のノッチフィルタ4〜6と
は共振周波数f0が異なる特性のものを順次連結させて
Rチャンネル回路Rchの櫛形波形成手段を構成してお
り、例えばノッチフィルタ7はf0=1.5[KH
z],ノッチフィルタ8はf0=3[KHz],ノッチ
フィルタ9はf0=6[KHz]に夫々設定することに
より、入力したRチャンネル信号5bを複数の共振周波
数f0(=1.5,3,6[KHz])を中心に櫛形波
を夫々形成している。
複数個のノッチフィルタ4〜6は、夫々共振周波数f0
が異なる特性のものを順次連結させてLチャンネル回路
Lchの櫛形波形成手段を構成しており、例えばノッチ
フィルタ4はf0=1[KHz],ノッチフィルタ5は
f0=2[KHz],ノッチフィルタ6はf0=4[K
Hz]に夫々設定することにより、入力したLチャンネ
ル信号5aを複数の共振周波数f0(=1,2,4[K
Hz])を中心に櫛形波を夫々形成している。一方、R
チャンネル回路Rch中に設けた複数個のノッチフィル
タ7〜9は、上記した複数個のノッチフィルタ4〜6と
は共振周波数f0が異なる特性のものを順次連結させて
Rチャンネル回路Rchの櫛形波形成手段を構成してお
り、例えばノッチフィルタ7はf0=1.5[KH
z],ノッチフィルタ8はf0=3[KHz],ノッチ
フィルタ9はf0=6[KHz]に夫々設定することに
より、入力したRチャンネル信号5bを複数の共振周波
数f0(=1.5,3,6[KHz])を中心に櫛形波
を夫々形成している。
【0019】従って、前述したように、人間の会話音の
基本周波数が略100[Hz]から略2[KHz]程度
の範囲であることから、人間の会話音の基本周波数のう
ちで略1[KHz]以下に相当する周波数帯域に櫛形波
が形成されないようになっている。
基本周波数が略100[Hz]から略2[KHz]程度
の範囲であることから、人間の会話音の基本周波数のう
ちで略1[KHz]以下に相当する周波数帯域に櫛形波
が形成されないようになっている。
【0020】更に、Lチャンネル回路Lch及びRチャ
ンネル回路Rch中に設けたLPF10及びLPF11
は、会話音を録音した時に同時に録音される雑音のうち
で高域ノイズ成分を除去して、擬似ステレオ化時に、会
話音の明瞭度を確保している。
ンネル回路Rch中に設けたLPF10及びLPF11
は、会話音を録音した時に同時に録音される雑音のうち
で高域ノイズ成分を除去して、擬似ステレオ化時に、会
話音の明瞭度を確保している。
【0021】従って、図2に示した如く、上記構成によ
る擬似ステレオ装置1の周波数特性は、Lチャンネル回
路Lch中で形成された櫛形波と、Rチャンネル回路R
ch中で形成された櫛形波とが、略1[KHz]から略
10[KHz]の周波数帯域に亘って櫛形状に夫々形成
されていると共に、略1[KHz]以下の周波数帯域及
び略10[KHz]以上の周波数帯域ではレベル差と位
相差とを極力抑えることにより、会話音のセンターヘの
定位感を得て、周囲音のみに広がりのあるステレオ感を
得ることができ、且つ、擬似ステレオ化された会話音を
明瞭度良く出力できるなどの効果がある。また、擬似ス
テレオ装置1の構成が簡単であることから、この装置1
を安価に提供することができる。
る擬似ステレオ装置1の周波数特性は、Lチャンネル回
路Lch中で形成された櫛形波と、Rチャンネル回路R
ch中で形成された櫛形波とが、略1[KHz]から略
10[KHz]の周波数帯域に亘って櫛形状に夫々形成
されていると共に、略1[KHz]以下の周波数帯域及
び略10[KHz]以上の周波数帯域ではレベル差と位
相差とを極力抑えることにより、会話音のセンターヘの
定位感を得て、周囲音のみに広がりのあるステレオ感を
得ることができ、且つ、擬似ステレオ化された会話音を
明瞭度良く出力できるなどの効果がある。また、擬似ス
テレオ装置1の構成が簡単であることから、この装置1
を安価に提供することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる擬似ステレ
オ装置によると、モノラル音声信号を擬似的にステレオ
音声信号に変換するLチャンネル回路中及びRチャンネ
ル回路中で櫛形波を略1[KHz]から略10[KH
z]の周波数帯域に亘って夫々形成し、略1[KHz]
以下の周波数帯域及び略10[KHz]以上の周波数帯
域ではレベル差と位相差とを極力抑えることにより、こ
の結果、会話音のセンターヘの定位感を得て、周囲音の
みに広がりのあるステレオ感を得ることができ、且つ、
擬似ステレオ化された会話音を明瞭度良く出力できるな
どの効果がある。また、擬似ステレオ装置の構成が簡単
であることから、この装置を安価に提供することができ
る。
オ装置によると、モノラル音声信号を擬似的にステレオ
音声信号に変換するLチャンネル回路中及びRチャンネ
ル回路中で櫛形波を略1[KHz]から略10[KH
z]の周波数帯域に亘って夫々形成し、略1[KHz]
以下の周波数帯域及び略10[KHz]以上の周波数帯
域ではレベル差と位相差とを極力抑えることにより、こ
の結果、会話音のセンターヘの定位感を得て、周囲音の
みに広がりのあるステレオ感を得ることができ、且つ、
擬似ステレオ化された会話音を明瞭度良く出力できるな
どの効果がある。また、擬似ステレオ装置の構成が簡単
であることから、この装置を安価に提供することができ
る。
【図1】図1は本発明に係わる擬似ステレオ装置を示し
たブロック図である。
たブロック図である。
【図2】図1に示した本発明に係わる擬似ステレオ装置
の周波数特性図である。
の周波数特性図である。
【図3】従来の擬似ステレオ装置を示したブロック図で
ある。
ある。
【図4】図3に示した従来の擬似ステレオ装置の周波数
特性図である。
特性図である。
1…擬似ステレオ装置、 4〜6…櫛形波形成手段(Lチャンネル中に設けた複数
のノッチフィルタ)、 7〜9…櫛形波形成手段(Rチャンネル中に設けた複数
のノッチフィルタ)。
のノッチフィルタ)、 7〜9…櫛形波形成手段(Rチャンネル中に設けた複数
のノッチフィルタ)。
Claims (2)
- 【請求項1】モノラル音声信号を擬似的にステレオ音声
信号に変換して出力する擬似ステレオ装置において、 前記モノラル音声信号を擬似的に前記ステレオ音声信号
に変換するLチャンネル回路中及びRチャンネル回路中
に、櫛形波を略1[KHz]から略10[KHz]の周
波数帯域に亘って夫々形成する櫛形波形成手段を備えた
ことを特徴とする擬似ステレオ装置。 - 【請求項2】前記櫛形波形成手段は、共振周波数の異な
るノッチフィルタを各チャンネル回路ごとに複数個連結
したことを特徴とする請求項1記載の擬似ステレオ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7211219A JPH0946798A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 擬似ステレオ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7211219A JPH0946798A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 擬似ステレオ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0946798A true JPH0946798A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16602272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7211219A Pending JPH0946798A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 擬似ステレオ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0946798A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1278399A1 (fr) * | 2001-07-17 | 2003-01-22 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Récepteur, procédé, programme et signal pour adapter le volume sonore d'un signal d'appel |
WO2011027862A1 (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-10 | 株式会社ニコン | 音声データ合成装置 |
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1995
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