JPH0946095A - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装装置および電子部品実装方法

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JPH0946095A
JPH0946095A JP7193059A JP19305995A JPH0946095A JP H0946095 A JPH0946095 A JP H0946095A JP 7193059 A JP7193059 A JP 7193059A JP 19305995 A JP19305995 A JP 19305995A JP H0946095 A JPH0946095 A JP H0946095A
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station
parts cassette
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Yasuhiro Kashiwagi
康宏 柏木
Masayuki Azuma
雅之 東
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーツカセットを電子部品のピックアップ位
置へ移動させるための移動テーブルの駆動時間を極力短
縮できる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提
供することを目的とする。 【構成】 移動テーブル24を移動させて電子部品を収
納するパーツカセットをピックアップステーションS6
に位置させる電子部品供給部20と、ピックアップステ
ーションS6と搭載ステーションS12の間を往復移動
し、パーツカセットから電子部品を取り出し、搭載ステ
ーションS12にて基板に搭載する移載ヘッド43を有
する電子部品移載部40とを備え、移載ヘッド43は円
C2上に電子部品を吸着するノズル45を備え、ピック
アップステーションS6にてパーツカセットの部品取り
出し口の移動経路Lと円C2が2ヶ所で交差するように
配置し、交差点のいずれかにパーツカセットの部品取り
出し口を位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板に電子部品を実装
する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品を収納するパーツカセッ
トを移動テーブル上に載置しておき、移動テーブルを直
線状の移動経路上で移動させ、所定のピックアップステ
ーションにて、パーツカセットから電子部品を取り出
し、位置決めされた基板に電子部品を搭載する電子部品
実装装置が広く用いられている。
【0003】そして近年、電子部品の実装速度を一層向
上させるため、電子部品移載部の動作が高速化してい
る。しかし、従来の電子部品実装装置では、ピックアッ
プステーションに所望のパーツカセットを位置させる移
動テーブルなどの電子部品供給部の動作が電子部品移載
部の速度に追随できなくなることがあった。
【0004】さて図19、図20は、従来の電子部品実
装装置の動作説明図である。図中、移動テーブル1の上
にそれぞれ異種の電子部品を収納したパーツカセットP
a1ないしパーツカセットPa8などが配列ピッチtで
載置されている。そして、移載ヘッド2が不動の停止位
置4に至ると、移載ヘッド2の下部に備えられたノズル
3により電子部品の取り出し動作が行われる。図19の
状態では、停止位置4にはパーツカセットPa4が位置
しているので、パーツカセットPa4から電子部品が取
り出される。そして次のシーケンスにおいて、パーツカ
セットPa5から電子部品を取り出すべきものものとす
れば、図19に示すように、移動テーブル1は直ちにX
方向に移動距離D0(本例では1ピッチt)だけ移動し
なければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、移動距離D0
が大きいかまたは移動テーブル1の移動能力が低いと、
電子部品移載部が1シーケンス分の動作を完了しても、
移動テーブル1が図20に示す位置まで、移動しきれて
いないという事態を生ずることがある。このため、移動
テーブル1が所定の動作を完了するまで、電子部品移載
部はウエイトするかまたはスキップせざるを得ない。こ
のため、せっかく電子部品移載部が高速化しても、移動
テーブル1の動作に拘束されて、実装速度自体を向上す
ることが困難になるという問題点があった。
【0006】そこで本発明は、移動テーブルの移動時間
を極力節約して、高速な実装を行えるようにした電子部
品実装装置および電子部品実装方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、垂直な回転軸を備えこの回転軸の回転中
心から偏心した位置に電子部品を保持するノズルを備え
た移載ヘッドと、この移載ヘッドを回動軸を中心に回動
させてパーツカセットに備えられた電子部品を前記ノズ
ルでピックアップするピックアップステーションおよび
前記ノズルが電子部品を基板に搭載する搭載ステーショ
ンを含む複数のステーションを移動させるロータリー機
構と、前記ピックアップステーションに設定された2ヶ
所のピックアップ位置のうち一方を選択するピックアッ
プ位置決定手段と、並設されたパーツカッセトを横方向
へ移動させて選択されたピックアップ位置にパーツカセ
ットを位置決めする移動テーブルと、前記回転軸を回転
させて前記ノズルを選択されたピックアップ位置側へ移
動させる回転軸駆動手段と、前記選択されたピックアッ
プ位置に位置決めされたパーツカセットを駆動して電子
部品が収納されたテープのテープ送りをするパーツカセ
ット駆動手段と、このパーツカセット駆動手段を横方向
に移動させる移動機構から電子部品実装装置を構成し
た。
【0008】またロータリー機構により移載ヘッドを回
動軸を中心に回動させながら、移動テーブルにより横方
向へ往復移動するパーツカセットの電子部品をピックア
ップステーションにおいて前記移載ヘッドに備えられた
ノズルによりピックアップし、搭載ステーションにおい
て基板に搭載する電子部品実装方法であって、前記移載
ヘッドをその回転軸を中心に回転させることによりこの
回転軸から偏心したノズルをこの回転軸を中心に回動さ
せて前記パーツカセットの横方向の移動距離を稼ぎ、ま
た前記ノズルの回動に伴う電子部品のピックアップ位置
の変動に応じて、前記パーツカセットのテープ送りレバ
ーを押圧する押圧手段を含むパーツカセット駆動手段を
移動機構により横方向に移動させるようにした。
【0009】また前記ピックアップステーションよりも
複数手前のステーションにおいて、このステーションの
移載ヘッドが前記ピックアップステーションにおいて電
子部品をピックアップするときの前記移動テーブルのパ
ーツカセット移動ピッチ数を、プログラムデータに基い
て今回移動ピッチ数としてその直前のステーションに位
置する移載ヘッドのカセット装着位置との差から求める
とともに、次回移動ピッチ数を、プログラムデータに基
いてその直後のステーションに位置する移載ヘッドのカ
セット装着位置との差から求め、これらの2つの差か
ら、前記ノズルがピックアップするパーツカセットに近
づく方向に前記移載ヘッドを前記回転軸を中心に回転さ
せて、ノズルのピックアップ位置を決定するようにし
た。
【0010】また電子部品を前記ピックアップステーシ
ョンにおいてピックアップした後、認識ステーションに
おいて前記ノズルにピックアップされた電子部品を観察
するにあたり、前記移載ヘッドを前記回転軸を中心に回
転させることにより、前記電子部品を前記認識ステーシ
ョンに配設された認識部の認識位置に位置させて、前記
電子部品の位置ずれを検出するようにした。
【0011】
【作用】上記構成により、移載ヘッドの回転中心を中心
とする円と移動経路との2ヶ所の交差点のうち次に電子
部品を取り出すべきパーツカセットの部品取り出し口に
近い方の交差点を選択して、移動テーブルの移動距離を
短縮するとともに、パーツカセット駆動手段の押圧手段
を、パーツカセットのテープ送りレバーの押圧位置に予
め移動させて待機させることにより、それだけ電子部品
供給部の実質的な移動時間を短縮することができ、その
結果電子部品実装装置自体の動作速度を向上することが
できる。
【0012】またパーツカセットの今回移動距離や次回
移動距離などからピックアップ位置を決定することによ
り、より一層運転効率をあげて高速化できる。また移載
ヘッドを回転軸を中心に回転させることにより、より高
速度での電子部品の認識が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例における電子部品実
装装置の平面図、図2は同電子部品実装装置の側面図、
図3は同電子部品実装装置に備えられたパーツカセット
駆動手段の正面図である。また図4は同電子部品実装装
置の回転板の平面図、図5は同電子部品実装装置の円筒
カムの一部拡大図である。また図6は同電子部品実装装
置の制御系のブロック図、図7は同電子部品実装装置の
一部拡大平面図、図8および図9は同電子部品実装装置
の動作説明図、図10は同電子部品実装装置のデータ構
成図、図11(a)(b)(c)は同電子部品実装装置
の動作説明図である。
【0014】図1において、基台5の前部には、基板1
3を搬入する基板搬送コンベア6、基板13を搬出する
基板搬送コンベア7が設けられている。また基台5の前
部中央には、Yモータ9により駆動されるYテーブル8
が載置され、Yテーブル8上にXモータ11により駆動
されるXテーブル10が載置されている。さらに、Xテ
ーブル10上には基板13を保持するホルダ12が載置
されている。したがって、Yモータ9およびXモータ1
1を駆動して、基板搬送コンベア6により搬入された基
板13をホルダ12を基板搬送コンベア6,7の間に位
置させて受け取り、ホルダ12により基板13を保持し
て、電子部品の搭載を行ない、搭載が完了した後、再度
ホルダ12を基板搬送コンベア6,7の間に移動し、基
板13を基板搬送コンベア7に受け渡して搬出すること
ができる。
【0015】基台5の後部には、電子部品供給部20が
設けられている。このうち、レール台21は基台5の後
部に固定され、レール台21には送りねじ22が回転自
在に軸支されている。モータ23は送りねじ22を回転
させ、レール台21に摺動自在に係合する移動テーブル
24の後部に突設され、かつ送りねじ22に螺合する送
りナット25をX方向(横方向)に移動させることによ
り、移動テーブル24がX方向に移動するようになって
いる。移動テーブル24には、異種の電子部品を収納す
るパーツカセットPa1,Pa2,・・・,Pa12が
多数個並設され、ピックアップ位置に至ったパーツカセ
ットの部品取り出し口Q1,Q2,・・・,Q12から
電子部品が取り出されるものである。さらに、基板搬送
コンベア6、基板搬送コンベア7と、電子部品供給部2
0の間には、認識部30、ノズル選択部31が対向する
ように配置されている。なお本発明では、移動テーブル
24によるパーツカセットPa1〜Pa12の送り方向
を横方向(X方向)と定義する。
【0016】電子部品移載部40は、複数の移載ヘッド
43を、基板13、ノズル選択部31、電子部品供給部
20、認識部30の間をインデックス回転しながら循環
させるものであり、所定のパーツカセットから電子部品
を取り出し、基板13に電子部品を搭載する。次に図2
から図5も参照しながら、電子部品移載部40について
説明する。円盤状の回転板41は、その中心に軸着され
る回動軸42がインデックス回転することにより、周縁
部に複数設けられる移載ヘッド43が後述する各ステー
ションを循環回動する。すなわち、回転板41、回動軸
42などは、移載ヘッド43を回動軸42を中心に回動
させるロータリー機構を構成している。
【0017】移載ヘッド43は上部が回転軸44に軸着
されており、移載ヘッドの回転軸44はその一部がスプ
ラインとなっており、回転板41に対して昇降自在、か
つ回転可能に取付けられている。図7に示すように、こ
れらの移載ヘッド43の回転軸44は、回転板41の回
転中心を中心とする円C1上に等間隔に取付けられてお
り、回転板41が回転すると移載ヘッド43は円C1
(半径R)上を矢印M方向に回動する。
【0018】また図2および図7において、移載ヘッド
43は回転軸44に対して偏心した位置に種類が異なる
複数本のノズル45を備えている。即ち、ノズル45は
移載ヘッド43の回転中心(回転軸44)を中心とする
円C2上に複数本配設されている。さらに移載ヘッド4
3は、電子部品を吸着するために選択されたノズルのみ
を下方へ突出し、他の使用しないノズルは内部に収納す
る構造となっている。なお同様の移載ヘッドの構造例と
して特開平2−99000号公報をあげることができ
る。
【0019】図2および図4において、ヘッドモータ4
6は回転軸44を自転させるものであり、ヘッドモータ
46の回転軸はタイミングベルト46a等を介して回転
軸44に連結されている。したがって、ヘッドモータ4
6を駆動すると、図7に示すように、ノズル45は円C
2上を回動し、ノズル45のピックアップ位置やノズル
45に吸着した電子部品の回転角度(向き)を調節する
ことができる。
【0020】図4に示すように、移載ヘッド43は、予
備ステーションS1、S2、移載ヘッド43に備えられ
た複数本のノズルの中から所望のノズルのみを下方へ突
出させるノズル突出ステーションS3、後述するように
ノズル45を回転軸44を中心に180°回転させてノ
ズル45のピックアップ位置の選択動作を行うピックア
ップ準備ステーションS4、S5、電子部品供給部20
から電子部品を取り出してピックアップするピックアッ
プステーションS6、ノズル45を回転軸44を中心に
時計方向あるいは反時計方向に90°回転させて次の認
識ステーションS9における電子部品の位置を調節する
認識位置調節ステーションS7、S8、電子部品の姿勢
をチェックして理想位置からの位置ずれや角度ずれなど
を検出する電子部品の認識ステーションS9、認識ステ
ーションS9で検出した角度ずれを考慮して電子部品の
姿勢を予め定められた実装角度に設定する電子部品角度
補正ステーションS10、S11、基板13に電子部品
を搭載する搭載ステーションS12の各ステーション
を、回動軸42を中心にインデックス的に回動して循環
するものである。30は認識ステーションS9に設けら
れた認識部、30aはカメラである。なお、図4中U6
〜U10とあるのは、移動テーブル24上に設定された
パーツカセットの装着位置を示すパーツカセット装着位
置番号である。
【0021】図2に示すように、回転軸44の上端はブ
ロック47に回転自在に連結されており、ブロック47
の両端にはカムフォロワ48、カムフォロワ49が取り
付けられている。カムフォロワ49は回転しない円筒カ
ム50のカム面に接して移動する。図5に示すように、
円筒カム50のカム面の一部には、ピックアップステー
ションS6及び搭載ステーションS12に符合する位置
において、切欠53が設けられている。この切欠53に
対向する位置には、カムフォロワ48を下受けするカム
受け51が配設されている。このカム受け51は、図示
しない駆動手段によって昇降動作を行なう。
【0022】回転板41がインデックス回転すると、ピ
ックアップステーションS6、搭載ステーションS12
へそれぞれ移動してきたカムフォロワ48は、このカム
受け51へ乗り移って停止し、一方円筒カム50のカム
面を転動してきたカムフォロワ49は、切欠53で停止
する。この状態でピックアップステーションS6または
搭載ステーションS12において、図示しない駆動手段
により天板52に対してカム受け51が下降させられ、
その結果、ノズル45は基板13または電子部品供給部
20に向けて下降及び上昇動作を行い、これにより、ピ
ックアップステーションS6において電子部品の取り出
しが行われ、搭載ステーションS12において電子部品
の搭載が行えるようになっている。
【0023】図7は、本実施例における電子部品実装装
置のピックアップステーション付近を示す。図7中、L
はパーツカセットPa1,Pa2,・・・,Pa12の
部品取り出し口Q1,Q2,・・・,Q12の移動経路
を示しており、移動テーブル24をX方向に移動させる
と部品取り出し口Q1,Q2,・・・,Q12も移動経
路Lに沿ってX方向に移動する。ピックアップステーシ
ョンS6において移載ヘッド43の円C2と上述した移
動経路Lとは、T1及びT2の2ケ所で交差している。
本実施例では、移動経路Lと、円C2の中心とがほぼ一
致するように電子部品供給部20と電子部品移載部40
は配設されている。以後、T1を第1の停止位置、T2
を第2の停止位置と呼ぶことにする。また後述するよう
に、第1の停止位置T1はピックアップ位置A、第2の
停止位置はピックアップ位置Bに対応している。
【0024】さて、所望の電子部品Pを収納したパーツ
カセットからその電子部品Pをピックアップする場合
は、移動テーブル24を移動させてこのパーツカセット
を第1の停止位置T1又は第2の停止位置T2で停止さ
せ、ヘッドモータ46を駆動してこの電子部品Pを吸着
するノズル45をこの所望の電子部品Pを収納する部品
取り出し口が位置決めされた方の停止位置の真上にくる
ように移載ヘッド43を回転させる。そしてピックアッ
プステーションS6でこの部品取り出し口とノズル45
の位置とが一致したら移載ヘッド43を下降・上昇させ
て、ノズル45の下端部に電子部品Pを真空吸着吸着し
てピックアップする。
【0025】次に、パーツカセット駆動手段と、パーツ
カセットの位置に応じてパーツカセット駆動手段を横方
向へ移動させる移動機構について、図2および図3を参
照して説明する。図2において、パーツカセットは、本
体68の後部に供給リール69を装着して構成されてい
る。供給リール69には電子部品が収納されたテープが
巻回されている。また本体68からはレバー70が突出
している。このレバー70の上端部を押圧すると、テー
プは供給リール69から導出されて本体68の先端部方
向(図2において左方)へピッチ送りされる。このよう
なパーツカセットの構造は周知である。
【0026】71はパーツカセット駆動手段の主体とな
る押圧手段としての押圧ロッドであり、その下端部には
ローラ72が軸着されている。押圧ロッド71はガイド
73に上下方向へスライド自在に保持されている。ガイ
ド73は可動板74の前面に軸着されている。また押圧
ロッド71の上部には断面コの字形のガイド75が装着
されている。ガイド75にはローラ76が嵌合してい
る。ローラ76はレバー77の先端部に軸着されてお
り、レバー77はアーム78にピン79で軸着され、ア
ーム78は駆動ロッド80に連結されている。図外の動
力に駆動されて駆動ロッド80が矢印方向へ往復動する
と、アーム78とレバー77は矢印方向へ揺動し、押圧
ロッド71は上下動する。押圧ロッド71が下降する
と、ローラ72はパーツカセットのレバー70の上端部
を押圧し、テープがピッチ送りされる。すなわち、符号
71〜75を付した各要素は、パーツカセット駆動手段
を構成している。なおパーツカセットは周知のものであ
り、その詳細な構造の説明は省略する。
【0027】次に、パーツカセット駆動手段71〜75
を横方向へ移動させる移動機構について説明する。可動
板74の背面にはスライダ81が装着されている。スラ
イダ81は水平なガイドレール82にスライド自在に嵌
合している。また可動板74の背面にはナット83が装
着されている。ナット83には水平なボールねじ84が
螺合している。したがってモータ85が駆動してボール
ねじ84が正逆回転すると、ナット83はボールネジ8
4に沿って摺動し、可動板74は横方向(X方向)に移
動する。また可動板74と一体の押圧ロッド71も横方
向へ移動する。図3において、21aはレール台21上
のレール、24aは移動テーブル24の下面に取り付け
られたスライダであり、上述のようにモータ23が駆動
して送りねじ22が回転すると、移動テーブル24はレ
ール21a上を横方向(X方向)に移動する。
【0028】上述のように、移載ヘッド43のノズル4
5は2つのピックアップ位置A、Bを選択する。したが
ってこれに応じて、パーツカセットもこの2つのピック
アップ位置A、Bに対応した位置に選択的に移動する必
要がある。図3において、符号70aと70bで示すパ
ーツカセットUのレバーは、このようにパーツカセット
Uが2つのピックアップ位置A、Bに対応する位置で停
止した場合を示している。このようなレバー70a,7
0bの位置に応じて、モータ85を駆動して押圧ロッド
71をそれぞれのレバー70a,70bの真上に位置さ
せ、レバー70a,70bの押圧を可能にしたものであ
る。
【0029】図6において、CPU60は、ROM61
に記憶された制御プログラムに基づいて図6の各要素を
制御する。RAM62には、図10に示す電子部品供給
データのほか制御プログラムを実行するために必要な種
々のプログラムデータ等を格納するための領域が設けら
れている。63は、電子部品供給部コントローラであ
り、電子部品供給部20のモータ23の駆動を制御す
る。64は電子部品移載部コントローラであり、回転軸
42を回転させるモータ(図示せず)やカム受け51を
昇降させる昇降手段等の駆動を制御する。65は、XY
テーブルコントローラであり、Xモータ11及びYモー
タ9等の駆動を制御することにより基板13を所定の位
置に位置決めする。66は、パーツカセット駆動手段コ
ントローラであり、駆動ロッド80を往復移動させる駆
動手段やモータ85を制御する。67は、ヘッドモータ
46を駆動する駆動回路である。30bは認識部30の
カメラ30aからの画像信号を処理して電子部品Pの認
識を行なう認識処理部である。これらの各種コントロー
ラや駆動回路は、制御手段としてのCPU60の指令に
従って動作を行なう。
【0030】次に図8,図9を用いて電子部品Pをピッ
クアップするときの動作について説明を行なう。尚図
中、上向きの2本の太線矢印は移載ヘッド43のノズル
45が第1の停止位置T1をとったときのノズル45の
位置(ピックアップ位置A)と、移載ヘッド43のノズ
ル45が第2の停止位置T2をとったときのノズル43
の位置(ピックアップ位置B)を示すものである。
【0031】図8において、移載ヘッド43のノズル4
5は、第1の停止位置T1上に位置し、パーツカセット
Pa4の部品取り出し口Q4から電子部品Pをピックア
ップしようとしている。なお、移載ヘッド43のノズル
45が第1の停止位置T1をとるか第2の停止位置T2
をとるかは、予めピックアップ準備ステーションS4、
S5で選択されるものである。この選択方法について
は、後に図13〜図19を参照して説明する。図8では
移載ヘッド43のノズル45は、パーツカセットPa4
の部品取り出し口Q4の真上に位置している。
【0032】次に後続の移載ヘッド43でパーツカセッ
トPa5から電子部品Pをピックアップする様子を図9
を用いて説明する。この場合、パーツカセットU5の部
品取り出し口Q5を第1の停止位置T1又は第2の停止
位置T2のいずれかに合致するように移動させるわけで
あるが、図8の状態からでは、次に第2の停止位置T2
を選択した方が移動距離D1が短かくて済むのでピック
アップ準備ステーションS4、S5において、移載ヘッ
ド43のノズル45の停止位置を第2の停止位置T2と
し、移動テーブル24を駆動してパーツカセットPa5
の部品取り出し口Q5を矢印T2に合致するように位置
決めする。
【0033】そしてピックアップステーションS6で後
続の移載ヘッド43のノズル45とパーツカセットPa
5の部品取り出し口Q5の位置が矢印T2上で一致した
らこの移載ヘッド43を下降・上昇させて電子部品Pを
ノズル45でピックアップする。ここで、このときの移
動テーブル24の移動距離D1は、パーツカセットの間
隔(配列ピッチ)をt、円C2の半径をrとすると、 D1=t−2r 特に本実施例ではr=t/4としているので、移動距離
D1=t/2となる。すなわち、ノズル45を回転軸4
4を中心に180°回転させることにより、2r=t/
2の移動距離を稼ぐことができるので、従来の電子部品
実装装置における移動距離の半分の移動距離で済むこと
になり、その分移動テーブル24の移動時間を短かくで
きる。
【0034】次に図10の電子部品供給データに基づい
た電子部品供給部20の動作を図4から図11を参照し
ながら説明する。図10において、左欄はシーケンス番
号、中央欄は取り出しを行うべきパーツカセットの番
号、右欄は第1の停止位置T1、第2の停止位置T2の
いずれを選択するかというデータである。図10や図1
4(後述)などに示す装置の運転に必要なプログラムデ
ータなどは、RAM62などに登録されている。なお、
この停止位置に関するデータは、予めシュミレーション
等で、1枚の基板13に対して最も効率よく電子部品の
実装が行なえるように設定されている。
【0035】まずCPU60は、電子部品移載部コント
ローラ64へ指令を送ってシーケンス番号1で電子部品
Pをピックアップする予定の移載ヘッド43を予備ステ
ーションS1、S2からノズル突出ステーションS3へ
移動させる。そしてCPU60は、RAM62に格納さ
れているノズル選択データを読み取り、ノズル選択部3
1へ所定のノズルを下方へ突出させるよう指令を送る。
選択されたノズルの突出が完了したら、回転板41をイ
ンデックス回転させてノズル選択が完了した移載ヘッド
43をピックアップ準備ステーションS4、S5へ移動
させる。そしてCPU60はROM61に格納されてい
る電子部品供給データのシーケンス番号1の欄を読み取
り、シーケンス番号1で位置決めされるパーツカセット
の停止位置に関するデータを読み取る。この例では、パ
ーツカセットPa1の部品取り出し口Q1の停止位置
は、第1の停止位置T1であるのでCPU60は、移載
ヘッド43の姿勢を、第1の停止位置T1に対応する姿
勢になるように、この移載ヘッド43を水平回転させる
ヘッドモータ46の駆動回路67へ指令を送る。またC
PU60は、電子部品供給部コントローラ63へ、パー
ツカセットPa1の部品取り出し口Q1を第1の停止位
置T1へ位置決めするよう指令を送り、位置決めを行な
わせる。また、これと同時にモータ85を駆動して押圧
ロッド71を第1の停止位置T1側へ移動させておく。
【0036】次に回転板41を1インデックス回転させ
てこの移載ヘッド43をピックアップステーションS6
へ移動させ、押圧ロッド71を下降させてパーツカセッ
トPa1を駆動させるとともに移載ヘッド43を下降・
上昇させて第1の停止位置T1に位置決めされているパ
ーツカセットPa1の部品取り出し口Q1から電子部品
Pをピックアップする。その後、この移載ヘッド43を
認識位置選択ステーションS7、S8、認識ステーショ
ンS9、電子部品角度補正ステーションS10、S11
へ移動させて各種処理や作業等を行ない、搭載ステーシ
ョンS12で基板13に電子部品Pを搭載する。このよ
うな動作が、後続の移載ヘッド43に対して並行して行
なわれることにより、電子部品Pが次々に基板13へ実
装されてゆく。
【0037】図11は、図10の電子部品供給データに
基づいたピックアップ動作を示している。図11(a)
はシーケンス番号1を実行した時の状態、図11(b)
はシーケンス番号2を実行した時の状態、図11(c)
はシーケンス番号3を実行した時の状態を示している。
シーケンス番号2では、パーツカセットPa2は第2の
停止位置に位置決めされるので移動テーブル24(図1
参照)の移動距離D1は、D1=0.5tで済む。シー
ケンス番号3では、シーケンス番号2と同一のパーツカ
セットPa2から電子部品Pをピックアップするので本
来は、移動テーブル24を移動させる必要はないのだ
が、シーケンス番号5でパーツカセットPa3から電子
部品Pをピックアップするので、このパーツカセットP
a3をできるだけ第2の停止位置T2へ近づけるために
移動テーブル24を左方へ0.5t移動してパーツカセ
ットを第1の停止位置T1に位置決めする。
【0038】このように、移動テーブル24の1回当り
の移動距離D1を短かくしてその分移動テーブル24の
位置決め時間を短縮できるので電子部品供給部20の動
作のおくれにより、電子部品実装装置全体の動作速度を
低下させることがない。
【0039】次に図12〜図18を参照しながら、装置
の運転方法の他の例を説明する。図12は、本発明の一
実施例における電子部品実装装置の要部平面図である。
図13は同電子部品実装装置のデータ構成図であって、
シーケンス番号順に、2つのピックアップ位置A、Bの
うち、いずれが選択されるかを示している。また図14
は、同電子部品実装装置の動作説明図であって、シーケ
ンス番号順に選択されたノズルによるピックアップ位置
を示している。図15〜図18は、同電子部品実装装置
の動作のフローチャートを示している。このうち、図1
8は、図15のステップ3における動作を詳細に示して
いる。
【0040】以下、各図を参照しながら動作を説明す
る。まず図15のステップ1は、予備ステーションS
1、S2の動作を示すものであって、このステップ1に
おいて、移載ヘッド43の回転軸44を回転させて、使
用するノズル45をノズル突出ポジション側(外側)へ
回転移動させる。図12において、使用するノズル45
は黒く塗り潰しており、予備ステーションS1、S2で
回転軸44を中心に矢印方向に回転させることにより、
選択されたノズル45をノズル突出ポジション(外側)
へ回転移動させる様子を示している。図12では、ヘッ
ドモータ46およびタイミングベルト46aを省略して
いる。なお図15〜図18のフローチャートにおいて、
各図の右側に記載したS1〜S12は、その動作が行わ
れるステーションである。
【0041】次に図15のステップ2において、選択さ
れたノズル45をノズル突出部31により移載ヘッド4
3の下方へ突出させる。すなわち使用しないノズル(白
ぬきのノズル)45を移載ヘッド43の内部へ上昇させ
て収納し、使用するノズル(黒塗りのノズル)45のみ
を電子部品のピックアップが可能なように下方へ突出さ
せる。このようなノズルの突出・収納機構としては特開
平2−99000号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0042】次にステップ3において、ピックアップ位
置A又はBの決定を行う。以下、図12〜図14および
図18のフローチャートを参照して、ピックアップ位置
の決定方法を詳細に説明する。ここでは、図12におい
てノズル選択ステーションS3に位置する移載ヘッド4
3が、図13のシーケンス番号4の電子部品P(以下、
単に部品という)を、A、Bのいずれのピックアップ位
置でピックアップするかを例にとって、図14の動作図
を併せて参照しながら説明する。なお図12および図1
4において、Aは左側のピックアップ位置、Bは右側の
ピックアップ位置であり、移載ヘッド43のノズル45
を回転軸44を中心に180°回転させることにより、
ノズル45はピックアップ位置AまたはBを選択する。
また図12中ピックアップ位置Aが選択された場合の回
転軸44の回転を破線矢印で、ピックアップ位置Bの場
合は実線矢印で示している。このピックアップ位置A、
Bは、上述したように第1の停止位置T1と第2の停止
位置T2に対応している。
【0043】さて図18のステップ3−1において、図
12のステーションS4,S3,S2に位置する移載ヘ
ッド43がピックアップする部品を収納したパーツカセ
ットのカセット装着位置番号u8,u8,u9(図13
のシーケンス番号3,4,5も参照)をCPU60がR
AM62から読取る。すなわち、ノズル選択ステーショ
ンS3においてシーケンス番号4におけるピックアップ
位置を決定するときには、その前後のステーションS
4,S2のシーケンス番号3およびシーケンス番号5に
も注目する。
【0044】さて次のステップ3−2において、ノズル
選択ステーションS3の移載ヘッド43が部品をピック
アップするときの移動テーブル24のパーツカセット移
動ピッチ数(今回移動ピッチ数)=u(S3)−u(S
4)を求める。本例では、u(S3)−u(S4)=u
8−u8=0である。なお、u(S3),u(S4)は
( )内の番号のステーションに位置する移載ヘッド4
3がピックアップする部品を収納したパーツカセットの
パーツカセット装着位置番号を意味している。
【0045】次にステップ3−3において、予備ステー
ションS2の移載ヘッド43が部品をピックアップする
ときの移動テーブルのパーツカセット移動ピッチ数(次
回移動ピッチ数)=u(S2)−u(S3)を求める。
本例では、u(S2)−u(S3)=u9−u8=1で
ある。
【0046】次にステップ3−4において、条件(1)
を判定する。今回移動ピッチ数が0以上であり(すなわ
ち移動テーブル24が停止もしくは図12において右方
向N1へ移動)、しかも次回移動ピッチ数が0以下であ
る(すなわち移動テーブル24が停止もしくは図12に
おいて左方向N2へ移動)とき(Yesのとき)は、ス
テップ3−7へ移行し、ノズル選択ステーションS3に
位置する移載ヘッド43のノズル45による部品のピッ
クアップ位置をBとする(図13も参照)。
【0047】またステップ3−4において、Noのとき
は、ステップ3−5において、条件(2)を判定する。
条件(2)は、今回移動ピッチ数が0よりも大きく、ま
た次回移動ピッチ数が0よりも大きいかである。ここ
で、条件(2)を満足するときは、Yesとしてステッ
プ3−7へ移行し、ピックアップ位置Aが決定される。
また条件(2)を満足しないときは、Noとしてステッ
プ3−6へ移行し、ピックアップ位置Bが決定される。
以上のように、ノズル選択ステーションS3に位置する
移載ヘッド43が、A,Bいずれのピックアップ位置を
選択するかを決定するときは、その前のステーションS
4とその後のステーションS2にも注目して決定する。
【0048】さて、以上のようにして、図15のステッ
プ3においてピックアップ位置AまたはBが決定された
ならば、ステップ4へ移行し、ピックアップ準備ステー
ションS4、S5において、移載ヘッド43を回転軸4
4を中心に回転させて、ノズル45を決定されたピック
アップ位置AまたはBへ回転移動させる。なお、本例で
決定されたシーケンス番号4のピックアップ位置はBで
ある(図13のシーケンス番号4のピックアップ位置B
を参照)。
【0049】次に図16のステップ5において、ピック
アップ準備ステーションS5の移載ヘッド43はピック
アップステーションS6の移載ヘッド43と同じパーツ
カセットから部品をピックアップするか否かを判定す
る。そしてYesならば、ステップ6において、ピック
アップ準備ステーションS5の移載ヘッド43とピック
アップステーションS6の移載ヘッド43のそれぞれの
ノズル45のピックアップ位置は同じか否かを判定す
る。
【0050】ステップ5およびステップ6でNoであれ
ば、ステップ7において、ピックアップ準備ステーショ
ンS5の移載ヘッド43のピックアップ位置はBかを判
定する。そしてYesであれば、ステップ8においてピ
ックアップ準備ステーションS5の移載ヘッドがピック
アップする部品を収納したパーツカセットをピックアッ
プ位置Bに移動させる。そしてステップ11で押圧ロッ
ド71をピックアップ位置B側へ移動させ、ステップ1
4のピックアップ動作を行う。
【0051】またステップ7でNoであれば(すなわち
ピックアップ位置がAであれば)、ステップ9でピック
アップ準備ステーションS5の移載ヘッドがピックアッ
プする部品を収納したパーツカセットをピックアップ位
置Aに移動し、ステップ12で押圧ロッド71をピック
アップ位置A側へ移動させ、ステップ14へ移行する。
またステップ6でYesならば、ステップ10で移動テ
ーブルは移動せず、ステップ13で押圧ロッド71の位
置はそのままであり、ステップ14へ移行する。なおス
テップ5〜7はピックアップ準備ステーションS5で行
われ、ステップ8〜13は移載ヘッド43がピックアッ
プ準備ステーションS5からピックアップステーション
S6へ移動しているときに行われる。またステップ14
はピックアップステーションS6で行われる。
【0052】以上により、所定のピックアップ位置Aま
たはBで部品がピックアップされたならば、次に図17
のステップ15へ移行する。ステップ15では、移載ヘ
ッドの回転軸を回転させて部品を吸着したノズルを光学
系の観察窓K(認識位置)の上方に位置するように移動
させる。この場合、ピックアップ位置Aで部品をピック
アップした場合は回転軸44を反時計方向(破線矢印参
照)へ90°回転させ、ピックアップ位置Bの場合は、
時計方向(実線矢印参照)へ90°回転させる。このよ
うにピックアップ位置に応じて回転軸44の回転方向を
逆向きにすることにより、部品と吸着したノズル45が
認識部30の観察窓Kの上方へ移動する時間を短縮して
いる。
【0053】次にステップ16でピックアップ位置はB
だったか否かを判定する。ステップ16でNoならば、
ステップ17へ移行し、吸着角度θ0をそのまま認識部
30に接続された認識処理部30bへ送る。そしてステ
ップ19で吸着角度θ0に対する角度ずれΔθを求め、
ステップ21で回転角度θ=(実装角度θm)−90°
−(θ0−Δθ)を算出する。
【0054】またステップ16でYesならば、ステッ
プ18で吸着角度θ0=θ0+180°を計算し、計算後
の吸着角度θ0を認識処理部30bへ送る。そしてステ
ップ20で吸着角度θ0に対する角度ずれΔθを求め、
ステップ21へ移行して回転角度θを算出する。
【0055】ステップ16〜18の処理についてさらに
詳しく説明する。ピックアップ位置の違いによって観察
窓Kに位置する部品の向きが180°異なってしまう。
このため認識処理部30bで部品を認識するときに、こ
の部品の向きの違いを考慮しないと認識エラーを生じる
可能性がある。そこで本例ではピックアップ位置Aの場
合を基準と考え、ピックアップ位置Bの場合に吸着角度
θ0に180°加えることによりピックアップ位置の違
いによる補正を行なっている。なお吸着角度θ 0に関す
るデータはパーツカセット装着位置番号のデータととも
にRAM62に格納されている。また実装角度θmは、
基板13に搭載される部品の搭載座標データとともにR
AM62に格納されている。
【0056】以上のようにして回転角度θが算出された
ならば、ステップ22で移載ヘッド43の回転軸44を
回転角度θ回転させて、部品が基板13に実装角度θm
で搭載されるよう設定する。次にステップ23で基板1
3の位置決めを行い、ステップ24で基板13に部品を
搭載する。以上により一連の動作は終了する。
【0057】なおステップ15は認識位置調節ステーシ
ョンS7、S8で、ステップ16〜21は認識ステーシ
ョンS9で、ステップ22は電子部品角度補正ステーシ
ョン10、11で、ステップ24は搭載ステーションS
12で行われる。
【0058】本実施例の電子部品実装装置によれば、選
択されたピックアップ位置へノズル45を移動させる動
作、部品をピックアップしたノズル45を認識部30の
観察窓Kの上方へ移動させる動作および部品の姿勢を実
装角度θmに設定する動作は、全て、回転軸44を回転
することで実現できる。このため、電子部品実装装置の
構造が複雑化することはない。
【0059】さらに回転軸44を回転させるための駆動
手段としてのヘッドモータ46を移載ヘッド43と同じ
数だけ回転板41に取り付けることにより上述した3つ
の動作を並列的に実行しながら高速で部品を基板に搭載
することができる。
【0060】本発明は上記実施例に限定されないのであ
って、例えば上記実施例は、回転板41に移載ヘッド4
3を水平回転させるためのヘッドモータ46を備えてい
るが、本発明は移載ヘッド43を水平回転させる手段
を、回転板41の回転系の外に配置した電子部品実装装
置にも適用できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、移動テーブルの移動距
離を短縮し、それだけ電子部品供給部の実質的な移動時
間を短縮することができ、その結果電子部品実装装置自
体の動作速度を向上することができる。また移動機構に
よりパーツカセット駆動手段の押圧手段を、パーツカセ
ットのテープ送りレバーの押圧位置に予め移動させて待
機させることにより、高速度でのテープ送りが可能とな
り、ひいては電子部品を基板に実装する速度を高速化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
平面図
【図2】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
側面図
【図3】本発明の一実施例における電子部品実装装置に
備えられたパーツカセット駆動手段の正面図
【図4】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
回転板の平面図
【図5】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
円筒カムの一部拡大図
【図6】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
制御系のブロック図
【図7】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
一部拡大平面図
【図8】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
動作説明図
【図9】本発明の一実施例における電子部品実装装置の
動作説明図
【図10】本発明の一実施例における電子部品実装装置
のデータ構成図
【図11】(a)本発明の一実施例における電子部品実
装装置の動作説明図 (b)本発明の一実施例における電子部品実装装置の動
作説明図 (c)本発明の一実施例における電子部品実装装置の動
作説明図
【図12】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の要部平面図
【図13】本発明の一実施例における電子部品実装装置
のデータ構成図
【図14】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の動作説明図
【図15】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の動作のフローチャート
【図16】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の動作のフローチャート
【図17】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の動作のフローチャート
【図18】本発明の一実施例における電子部品実装装置
の動作のフローチャート
【図19】従来の電子部品実装装置の動作説明図
【図20】従来の電子部品実装装置の動作説明図
【符号の説明】
13 基板 20 電子部品供給部 24 移動テーブル 30 認識部 31 ノズル突出部 40 電子部品移載部 43 移載ヘッド 44 回転軸 45 ノズル 70 レバー 71 押圧ロッド(押圧手段) 72 ローラ 83 ナット 84 ボールネジ 85 モータ C2 円 L 移動経路 A,B ピックアップ位置 S6 ピックアップステーション S9 認識ステーション S12 搭載ステーション Pa1 パーツカセット Pa2 パーツカセット Pa3 パーツカセット Pa4 パーツカセット Pa5 パーツカセット Pa6 パーツカセット Pa7 パーツカセット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直な回転軸を備えこの回転軸の回転中心
    から偏心した位置に電子部品を保持するノズルを備えた
    移載ヘッドと、この移載ヘッドを回動軸を中心に回動さ
    せてパーツカセットに備えられた電子部品を前記ノズル
    でピックアップするピックアップステーションおよび前
    記ノズルが電子部品を基板に搭載する搭載ステーション
    を含む複数のステーションを移動させるロータリー機構
    と、前記ピックアップステーションに設定された2ヶ所
    のピックアップ位置のうち一方を選択するピックアップ
    位置決定手段と、並設されたパーツカッセトを横方向へ
    移動させて選択されたピックアップ位置にパーツカセッ
    トを位置決めする移動テーブルと、前記回転軸を回転さ
    せて前記ノズルを選択されたピックアップ位置側へ移動
    させる回転軸駆動手段と、前記選択されたピックアップ
    位置に位置決めされたパーツカセットを駆動して電子部
    品が収納されたテープのテープ送りをするパーツカセッ
    ト駆動手段とを備えたことを特徴とする電子部品実装装
    置。
  2. 【請求項2】前記パーツカセット駆動手段を横方向に移
    動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電子部品実装装置。
  3. 【請求項3】前記移載ヘッドが前記回転軸駆動手段に駆
    動されて180°回転することにより、前記ノズルの回
    転直径分の移動距離を稼いで、前記移動テーブルによる
    前記パーツカセットの移動距離を短縮することを特徴と
    する請求項1記載の電子部品実装装置。
  4. 【請求項4】前記パーツカセット駆動手段が、前記パー
    ツカセットのテープ送りレバーを押圧する押圧手段と、
    この押圧手段を上下動させる上下動手段を備え、前記移
    動機構が前記押圧手段を前記ノズルの回転直径分だけ横
    方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の電子
    部品実装装置。
  5. 【請求項5】ロータリー機構により移載ヘッドを回動軸
    を中心に回動させながら、移動テーブルにより横方向へ
    往復移動するパーツカセットの電子部品をピックアップ
    ステーションにおいて前記移載ヘッドに備えられたノズ
    ルによりピックアップし、搭載ステーションにおいて基
    板に搭載する電子部品実装方法であって、前記移載ヘッ
    ドをその回転軸を中心に回転させることによりこの回転
    軸から偏心した前記ノズルをこの回転軸を中心に回動さ
    せて前記パーツカセットの横方向の移動距離を稼ぎ、ま
    た前記ノズルの回動に伴う電子部品のピックアップ位置
    の変動に応じて、前記パーツカセットのテープ送りレバ
    ーを押圧する押圧手段を含むパーツカセット駆動手段を
    移動機構により横方向に移動させることを特徴とする電
    子部品実装方法。
  6. 【請求項6】ロータリー機構により移載ヘッドを回動軸
    を中心に回動させながら、移動テーブルにより横方向へ
    往復移動するパーツカセットの電子部品をピックアップ
    ステーションにおいて前記移載ヘッドに備えられたノズ
    ルによりピックアップし、搭載ステーションにおいて基
    板に搭載する電子部品実装方法であって、前記移載ヘッ
    ドをその回転軸を中心に回転させることによりこの回転
    軸から偏心したノズルをこの回転軸を中心に回動させて
    前記パーツカセットの横方向の移動距離を稼ぎ、かつ前
    記ノズルの前記回転軸からの偏心距離を前記パーツカセ
    ットの配列ピッチの1/4とし、前記ノズルを前記回転
    軸を中心に180°回転させることにより、前記パーツ
    カセットの1/2ピッチ分の移動距離を稼ぐことを特徴
    とする電子部品実装方法。
  7. 【請求項7】ピックアップ後前記回転軸を再び回転させ
    て電子部品の実装角度の設定を行なうことを特徴とする
    請求項6記載の電子部品実装方法。
  8. 【請求項8】ロータリー機構により移載ヘッドを複数の
    ステーションを回動させながら、移動テーブルにより横
    方向へ往復移動するパーツカセットの電子部品をピック
    アップステーションにおいて前記移載ヘッドに備えられ
    たノズルによりピックアップし、搭載ステーションにお
    いて基板に搭載するにあたり、前記移載ヘッドをその回
    転軸を中心に回転させることによりこの回転軸から偏心
    したノズルをこの回転軸を中心に回動させて前記パーツ
    カセットの横方向の移動距離を稼ぐようにした電子部品
    実装方法であって、前記ピックアップステーションより
    も複数手前のステーションにおいて、このステーション
    の移載ヘッドが前記ピックアップステーションにおいて
    電子部品をピックアップするときの前記移動テーブルの
    移動距離を、プログラムデータに基いて今回移動距離と
    してその直前のステーションに位置する移載ヘッドのカ
    セット装着位置との差から求めるとともに、次回移動距
    離を、プログラムデータに基いてその直後のステーショ
    ンに位置する移載ヘッドのカセット装着位置との差から
    求め、これらの2つの差から、前記ノズルがピックアッ
    プするパーツカセットに近づく方向に前記移載ヘッドを
    前記回転軸を中心に回転させて、ノズルのピックアップ
    位置を決定することを特徴とする電子部品実装方法。
  9. 【請求項9】ロータリー機構により移載ヘッドを複数の
    ステーションを回動させながら、移動テーブルにより横
    方向へ往復移動するパーツカセットの電子部品をピック
    アップステーションにおいて前記移載ヘッドに備えられ
    たノズルによりピックアップし、搭載ステーションにお
    いて基板に搭載するにあたり、前記移載ヘッドをその回
    転軸を中心に回転させることによりこの回転軸から偏心
    したノズルをこの回転軸を中心に回動させて前記パーツ
    カセットの横方向の移動距離を稼ぐようにした電子部品
    実装方法であって、電子部品を前記ピックアップステー
    ションにおいてピックアップした後、認識ステーション
    において前記ノズルにピックアップされた電子部品を観
    察するにあたり、前記移載ヘッドを前記回転軸を中心に
    回転させることにより、前記電子部品を前記認識ステー
    ションに配設された認識部の認識位置に位置させて、前
    記電子部品の位置ずれを検出することを特徴とする電子
    部品実装方法。
  10. 【請求項10】前記移載ヘッドの回転方向を時計方向・
    反時計方向のいずれかを選択することにより、前記電子
    部品を高速度で前記認識位置へ移動させることを特徴と
    する請求項9記載の電子部品実装方法。
  11. 【請求項11】位置ずれ検出後回転軸を回転させて電子
    部品の実装角度の設定を行なう請求項10記載の電子部
    品実装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10667451B2 (en) 2018-02-09 2020-05-26 Fuji Corporation Component mounter with a push function

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WO2016059679A1 (ja) * 2014-10-14 2016-04-21 富士機械製造株式会社 ロータリーヘッド型部品実装機の部品吸着位置補正システム及び部品吸着位置補正方法
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