JPH0946074A - 半導体素子の放熱器への固定方法並びに放熱器及び素子支持構造体 - Google Patents

半導体素子の放熱器への固定方法並びに放熱器及び素子支持構造体

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JPH0946074A
JPH0946074A JP19342595A JP19342595A JPH0946074A JP H0946074 A JPH0946074 A JP H0946074A JP 19342595 A JP19342595 A JP 19342595A JP 19342595 A JP19342595 A JP 19342595A JP H0946074 A JPH0946074 A JP H0946074A
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radiator
semiconductor element
semiconductor
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semiconductor elements
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JP19342595A
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Shunichi Haga
俊一 羽賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント回路基板上で倒れにくい放熱器を用
いて、複数個の半導体素子を一度に容易にかつ安定的に
固定できる半導体素子の放熱器への固定方法並びに放熱
器及び素子支持構造体を提供する。 【解決手段】 放熱器101には複数の半導体素子10
4のそれぞれの取付面を互いに連続させて中空の多角柱
構造を形成させ、プリント回路基板102の所定の位置
に固定された放熱器101の内部の取付面に複数の半導
体素子104を配置し、複数の半導体素子104の放熱
器101の中空部側の面に、それぞれの半導体素子10
4に対応する接触面を有しかつ一体構造となった弾性を
有する素子固定ブロック110を挿入し、接触面を弾性
的に半導体素子104に接触させることによって、半導
体素子104を放熱器101に圧着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子をプリン
ト基板上で放熱器に取り付け固定する方法並びに構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子が正常な動作を果たすために
は、半導体素子が発する熱を十分に放熱する必要があ
り、そのために半導体素子に放熱用の放熱器を取り付け
る方法が取られていた。従来プリント基板上で半導体素
子を放熱器に取り付け固定する方法としては、半導体素
子に設けられた取り付け用孔と放熱器に加工したネジ孔
とを使用し、ビスにより締結して固定する方法が多く取
られている。図7は従来の半導体素子の放熱器への取り
付け方法を示す模式図であり、(a)は模式的斜視図、
(b)は(a)のF−F断面の模式的部分断面図であ
る。図中符号701は半導体の熱を放熱するための放熱
器、702は半導体を実装するプリント回路基板、70
3は放熱器701をプリント基板702に固着するため
のねじ孔、704は半導体素子、705は半導体素子7
04のリード、706は放熱器701をプリント回路基
板702に固着するためのビス、716は半導体素子7
04を放熱器701に固着するためのビスである。
【0003】放熱器701は、ビス706とねじ孔70
3によってプリント回路基板702に垂直に固定され、
半導体素子704はビス716によって放熱器701に
固着され、放熱器701と半導体素子704の背面との
接触によって、半導体素子704の熱は放熱器701に
伝導され、放熱器の表面から周囲に放熱される。半導体
素子704のリード705はリード挿入孔を通じてプリ
ント回路基板702の配線に接続される。
【0004】図8は従来例の他の半導体素子の放熱器へ
の取り付け方法を示す模式図であり、(a)は模式的斜
視図、(b)は(a)のG−G断面の模式的部分断面図
である。図中符号801は半導体の熱を放熱するための
放熱器、802は半導体を実装するプリント回路基板、
803は放熱器801をプリント基板802に固着する
ためのねじ孔、804は半導体素子、805は半導体素
子804のリード、806は放熱器801をプリント回
路基板802に固着するためのビス、815は半導体素
子804を放熱器801に固着するための押え板、81
6は押え板815を放熱器に固定するためのビスであ
る。
【0005】放熱器801は、ビス806とねじ孔80
3によってプリント回路基板802に垂直に固定され、
半導体素子804はビス816で放熱器801に固定さ
れた押え板815によって放熱器801に固着され、放
熱器801と半導体素子804の背面との接触によっ
て、半導体素子804の熱は放熱器801に伝導され、
放熱器の表面から周囲に放熱される。半導体素子804
のリード805はリード挿入孔を通じてプリント回路基
板802の配線に接続される。前記の方法のようにリー
ドの接続位置と半導体の放熱器への取り付け位置とを厳
密に設定する必要がないので取り付け作業が容易にな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1の従来例の方法では、ビスで個々の半導体素子を放
熱器に取り付け固定するため、以下のような問題点があ
った。
【0007】1)個々の半導体素子を個別に締結するた
めに時間がかかり、コストアップの要因となる。
【0008】2)ビス締結のために放熱器の取り付け用
孔にネジ切り加工(タップ加工)を行なう必要があり、
放熱器加工費の増加の要因となる。
【0009】また、取り付け工数削減のために押え板等
の取り付け金具によって複数個を一括して固定する第2
の従来例の方法もあるが、この方法にも以下のような問
題点があった。
【0010】1)取り付け工数は減少するが、取り付け
金具の加工費が高くつき、トータルとしてコストアップ
になる。
【0011】2)個別のビス締結に比べて、個々の半導
体素子間の締結状態のバラツキを生じ密着不良による素
子劣化の原因となる。
【0012】また何れの方法においても、放熱器が直立
する平面板状のため取り付けるプリント回路基板の上で
倒れやすく、プリント回路基板に損傷を与えるおそれが
あった。
【0013】本発明の目的は、プリント回路基板上で倒
れにくい放熱器を用いて、複数個の半導体素子を一度に
容易にかつ安定的に固定できる半導体素子の放熱器への
固定方法並びに放熱器及び素子支持構造体を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子の放
熱器への固定方法は、プリント回路基板上に固定された
放熱器への半導体素子の固定方法において、放熱器には
複数の半導体素子のそれぞれの取付面を互いに連続させ
て中空の多角柱構造を形成させ、プリント回路基板の所
定の位置に固定された放熱器の内部の取付面に複数の半
導体素子を配置し、複数の半導体素子の放熱器の中空部
側の面に、それぞれの半導体素子に対応する接触面を有
しかつ一体構造となった弾性を有する素子支持構造体を
挿入し、接触面を弾性をもって半導体素子に接触させる
ことによって、半導体素子を前記放熱器に圧着させる。
【0015】素子支持構造体は前記プリント回路基板に
固定してもよい。
【0016】本発明の放熱器は、半導体素子の放熱のた
めに該半導体素子が取り付け可能に設けられた放熱器に
おいて、複数の半導体素子のそれぞれの取付面が互いに
連続し、内部に半導体の取付面を有する中空の多角柱構
造が形成されている。
【0017】本発明の素子支持構造体は、放熱器に半導
体素子を固定するための素子支持構造体において、放熱
器の内面に配置された複数の半導体素子のそれぞれに対
応する接触面を有し、放熱器の内部の所定の位置に挿着
時に、接触面は対応する半導体を弾性をもって押圧可能
に係着されている。
【0018】接触面がそれぞれ曲げ加工された板状の弾
性金属部材の一端に形成され、複数の弾性金属部材の他
端が一個の基台に放射状に固定され、接触面の反対側の
接触面との距離は無負荷状態においてそれぞれに対応す
る前記半導体素子の面間の間隔よりも大きく設定されて
いてもよく、接触面が形成された複数の金属切片が、弾
性部材を介して一個の基台に放射状に保持され、接触面
の反対側の接触面との距離は無負荷状態においてそれぞ
れに対応する半導体素子の面間の間隔よりも大きく設定
されていてもよく、接触面が、曲げ加工されて一個のリ
ング状に組み立てられた板状の弾性金属部材の外面に形
成され、接触面の反対側の接触面との距離は無負荷状態
においてそれぞれに対応する半導体素子の面間の間隔よ
りも大きく設定されていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は複数の半導
体素子のそれぞれの取付面が互いに連続して中空の多角
柱を形成した放熱器を用い、プリント回路基板に固着し
た放熱器の内部の取付面に半導体素子を配置し、全体の
半導体素子の放熱器とは反対側の面を弾性を有する一体
構造となった素子支持構造体で押圧して半導体素子を放
熱器に接触させて固定する。
【0020】弾性部材は押圧する複数の半導体素子との
接触部の摩擦のみによって放熱器の中空部に自由に保持
される構造とすることができるので、押圧力を均等化す
ることができ、半導体素子は放熱器に安定的に固定され
る。
【0021】放熱器は従来例と違って中空の多角柱状な
ので設置状態は安定し、プリント回路基板への取り付け
時に倒れるようなことはない。
【0022】また、半導体素子の放熱器への固定にはビ
スを使用しないので、ねじ孔の加工やビスの取り付け作
業が不要になり、少ない工数で取り付けできる。
【0023】さらに、弾性部材と半導体素子との接触面
を広くできるので半導体素子の熱は弾性部材側にも伝導
し実質的な放熱面積を増加させることができる。
【0024】弾性部材やその支持体の構造には幾つかの
実施の形態があるが、図1は第1実施例の放熱器と素子
固定ブロックと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視
図であり、図中符号101は中空の多角柱状の放熱器、
102はプリント回路基板、103は放熱器101をプ
リント回路基板102に固着するためのねじ孔、104
は半導体素子、105は半導体素子のリード、106は
放熱器101をプリント回路基板に固着するためのビ
ス、107は半導体素子104を放熱器101に押圧す
るための金属弾性部材、107aはその半導体素子との
接触面、107bは支持体との取付部、108は金属弾
性部材107の支持体である金属基台、109は金属弾
性部材107と金属基台108との接続部、110は複
数の金属弾性部材107と金属基台108で形成される
素子固定ブロック(素子支持構造体)である。
【0025】金属弾性部材107の接触部107aは金
属弾性部材107の弾性により半導体素子側に付勢可能
に保持されており、対向する2枚の金属弾性部材の接触
部107aの無負荷時の距離は、対象となる対向した半
導体素子104同志の間隔よりも広く設定されている。
【0026】従って、放熱器101をプリント回線基板
102に固着後、半導体素子105を放熱器101の内
面に配置し、素子固定ブロック110を放熱器101の
中央部に上部から挿入すると、対向する金属弾性部材の
接触部107aの距離は接触する対向する半導体素子1
05の間隔まで縮小し、接触部107aが半導体素子1
05を放熱器側に押圧する。
【0027】図4は第2実施例の放熱器と素子固定ブロ
ックと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視図であ
る。本実施例では第1実施例の金属弾性部材に代えて半
導体素子と接触する金属切片と弾性体としての圧縮コイ
ルばねの組合せが素子固定ブロックに用いられている。
【0028】図5は第3実施例の放熱器と素子固定ブロ
ックと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視図であ
る。本実施例では第1実施例の金属弾性部材と金属基台
との組合せに代えて金属弾性部材を曲げ加工して組合
せ、半導体素子との接触部を有する弾性を持ったリング
状に形成したものを素子固定ブロックとし、金属基台を
有しない。
【0029】通常素子固定ブロックは接触部と半導体素
子との摩擦のみで放熱器の中空部に保持され、プリント
回路基板や放熱器に固定されないが、振動や外力による
移動のおそれのある場合には、図6のごとく金属基台を
プリント回路基板等に固定することも可能である。
【0030】以上の説明では放熱器は四角柱状の構造で
説明したが、六角や八角等のごとく取り付ける半導体素
子数に合わせて構造を決定して差し支えない。また放熱
器の半導体取付面の一面に取り付ける半導体数は1個に
限るものではなく複数でも構わない。
【0031】また、素子固定ブロックは、熱伝導性の高
い金属部材で説明したが、目的に合致すれば他の材質の
部材でも差し支えない。
【0032】
【実施例】 (第1実施例)図1は前述のごとく第1実施例の放熱器
と素子固定ブロックと半導体素子の固定方法を示す模式
的斜視図で、(a)は素子固定ブロックの模式的斜視
図、(b)は放熱器近傍の模式的斜視図である。図2は
図1の模式的上面図、図3は図2のA−A断面の模式的
断面図である。図中の符号の内容と概略の構成について
は発明の実施の形態の項で説明したので省略する。
【0033】上記構成において、まずプリント回路基板
102に、中空の多角柱状の放熱器101をねじ孔10
3及びビス106を用いて、取り付け固定する。次に半
導体素子リード105をプリント回路基板102のリー
ド挿入孔に挿入し、半導体素子104を中空の多角柱状
の放熱器101の内側面のそれぞれに配置する。
【0034】一方、図1(a)に示すように、段差曲げ
加工された板状バネよりなる素子数に応じた複数個の金
属弾性部材107の一部である取付部107bと金属基
台108とを、接続部109でスポット溶接により取り
付け固定し、一体構造化して素子固定ブロック110を
形成する。
【0035】この際、図2に示すように、金属弾性部材
107の接触面107aの先端の距離xは、半導体素子
間の間隔yより、若干広くなるよう、金属弾性部材10
7は曲げ加工されている。
【0036】次に、この素子固定ブロック110を図3
に示すように半導体素子104の配置された放熱器10
1の中心部に圧挿入する。このことにより、金属弾性部
材107の接触部107aは、放熱器101の中心に向
かって若干曲げられる。したがって、金属弾性部材10
7自身の弾性及び金属弾性部材の曲げ加工部の弾性によ
り、半導体素子104は金属弾性部材107の半導体素
子104との接触部107aを介して、放熱器101の
内側面に押圧されて固定される。
【0037】本発明によって、半導体素子の放熱器への
固定のためのビス締結工程の廃止が可能となるととも
に、複数個の半導体素子を一括して固定することが可能
となるため、作業時間を大幅に短縮できるようになっ
た。
【0038】また、発熱する半導体素子と面接触した金
属弾性部材、及びそれにつながる金属基台への熱伝導に
よる放熱効果があり、放熱板での放熱を補助できるよう
になった。
【0039】また半導体素子と接触する金属弾性部材が
金属基台に取り付けられた状態でテーパ状になっている
ので、素子固定ブロックを放熱器の中央部に圧挿入する
作業がスムーズに行えるので作業時間を短縮できた。 (第2実施例)図4は本発明の第2実施例の放熱器と素
子固定ブロックと半導体素子の固定方法を示す模式的斜
視図で、(a)は(b)のC−C断面の模式的側面断面
図、(b)は(a)のB−B断面の模式的上面断面図、
(c)は素子固定ブロックの模式的部分断面図である。
【0040】図4において、201は中空の多角柱状の
放熱器、202はプリント回路基板、203は放熱器を
プリント回路基板202に取り付けるためのねじ孔、2
04は放熱器201に取り付け固定する半導体素子、2
05は半導体素子のリード、206は放熱器201をプ
リント回路基板へ取り付け固定するためのビス、207
は半導体素子4との接触部を有する金属切片、208は
金属切片207を取り付ける金属基台、211は金属切
片207を通じて半導体素子204を押圧する圧縮コイ
ルばね、210は金属切片207、圧縮コイルばね21
1と金属基台208よりなる一体の素子固定ブロックで
ある。
【0041】上記構成において、まずプリント回路基板
202に中空の多角柱状の放熱器201をねじ孔203
及びビス206を用いて、取り付け固定する。次に半導
体素子リード205をプリント回路基板202のリード
挿入孔に挿入し、半導体素子204を中空の多角柱状の
放熱器201の内側面のそれぞれに配置する。
【0042】一方、図4(c)に示すように、各半導体
素子204と接触する金属切片207と圧縮バネ211
の一端を金属切片207の爪207aにより接続固定す
る。次に圧縮コイルばね211を埋設できる形状をした
金属基台208と圧縮コイルばね211の他の一端と
を、図4(c)のように金属基台208に設けた突起部
208aにより接続固定し、金属切片207と金属基台
208を圧縮コイルばね211を介して一体構造化し、
素子固定ブロック210を形成する。
【0043】次に、この素子固定ブロック210を図4
(a)、(b)に示すように半導体素子204の配置さ
れた多角柱状の放熱器201の中央部に配置する。した
がって金属切片207は、圧縮コイルばね211の弾性
力により、半導体素子204を押圧し、半導体素子20
4は放熱器201の内側面に密着固定される。
【0044】本発明によって、第1実施例同様、半導体
素子の放熱器への固定のためのビス締結工程の廃止が可
能となるとともに、複数個の半導体素子を一括して固定
することが可能となるため、作業時間を大幅に短縮でき
るようになった。
【0045】また、各半導体素子に対応したばねによっ
て均一に半導体素子を放熱器に押圧固定できるので、半
導体素子と放熱器の密着ムラが少なく、良好な放熱効果
が得られた。 (第3実施例)図5は、本発明の第3実施例の放熱器と
素子固定ブロックと半導体素子の固定方法を示す模式的
斜視図で、(a)は素子固定ブロックの模式的斜視図、
(b)は(c)のE−E断面の模式的側面断面図、
(c)は(b)のD−D断面の模式的上面断面図であ
る。
【0046】図5において、301は中空の多角柱状の
放熱器、302はプリント回路基板、303は放熱器を
プリント回路基板302に取り付けるためのねじ孔、3
04は放熱器301に取り付け固定する半導体素子、3
05は半導体素子のリード、306は放熱器301をプ
リント回路基板302へ取り付け固定するためのビス、
307は半導体素子304との接触部を有するバネ材か
らなる金属弾性部材、307aは金属弾性部材307の
半導体素子304との接触部、307bは金属弾性部材
307の結合部、307cは金属弾性部材307の曲げ
加工部、307dは半導体素子304を押圧するための
曲げ加工部、309は金属弾性部材307同志の接続箇
所である。
【0047】上記構成において、まずプリント回路基板
302に中空の多角柱状の放熱器301をねじ孔303
及びビス306を用いて、取り付け固定する。次に半導
体素子リード305をプリント回路基板302のリード
挿入孔に挿入し、半導体素子304を中空の多角柱状の
放熱器301の内側面のそれぞれに配置する。
【0048】一方、図5(a)に示すように、半導体素
子304に対応し、接触する部分307aを複数個有
し、多方向に配置された半導体素子に対して接触できる
ようプレス加工で曲げ加工された部分307c、307
dを有する金属弾性部材307同志を307bで位置合
わせし、接続箇所309でスポット溶接により一体化し
て素子固定ブロック310を形成する。
【0049】次に、この素子固定ブロック310を、図
5(b)、(c)に示すように半導体素子304の配置
された多角柱状の放熱器301の中央部に配置する。こ
のことにより、半導体素子304は、金属弾性部材30
7の半導体素子304との接触部307aを介し、押し
出し曲げ加工された金属弾性部材307の曲げ部307
c、307dの曲げ弾性により、放熱器301の内側面
に押圧固定される。
【0050】本発明によって、実施例1同様、半導体素
子の放熱器への固定のためのビス締結工程の廃止が可能
となるとともに、複数個の半導体素子を一括して固定す
ることが可能となるため、作業時間を大幅に短縮できる
ようになった。
【0051】また、各半導体素子を固定する素子固定ブ
ロックを構成する部材の削減や部材を結合するための金
属基台が廃止できる等、構成部品数を少なくすることが
可能となり、大幅なコストダウンとなった。 (第4の実施例)図6は、本発明の第4実施例の放熱器
と素子固定ブロックと半導体素子の固定方法を示す模式
的側面断面図である。
【0052】図6において、401は中空の多角柱状の
放熱器、402はプリント回路基板、403は放熱器4
01をプリント回路基板402に取り付けるためのねじ
孔、404は放熱器401に取り付け固定する半導体素
子、405は半導体素子のリード、406は放熱器40
1をプリント回路基板へ取り付け固定するためのビス、
407は半導体素子404と接触部を有する金属弾性部
材、408は金属弾性部材407を取り付ける金属基
台、412はプリント回路基板402との締結のために
金属基台408に設けられたタップ穴、413は金属基
台408をプリント回路基板402に取り付けるために
プリント回路基板402に設けられた取り付け用孔、4
14は金属基台408とプリント回路基板402を締結
するビスである。
【0053】上記構成において、まずプリント回路基板
402に中空の多角柱状の放熱器401をねじ孔403
及びビス406を用いて、取り付け固定する。次に半導
体素子リード405をプリント回路基板402のリード
挿入孔に挿入し、半導体素子404を中空の多角柱状の
放熱器401の内側面のそれぞれに配置する。
【0054】一方図6に示すように、段差曲げ加工され
た板状バネよりなる素子数に応じた複数個の切片407
の一部と金属基台408とをスポット溶接により取り付
け固定し、一体構造化して素子固定ブロック410を形
成する。
【0055】次にこの素子固定ブロック410を図6に
示すように放熱器401の中心に圧挿入する。そして金
属基台408の底部に設けたタップ穴412とプリント
回路基板402に設けた取り付け用孔413の位置が合
っていることを確認し、ビス414により、金属基台4
08をプリント回路基板402に締結する。
【0056】本実施例は金属基台408をプリント回路
基板402に取り付け固定したが、放熱器401に固定
する方法もある。
【0057】本発明によって、実施例1同様、半導体素
子の放熱器への固定のためのビス締結工程の廃止が可能
となるとともに、複数個の半導体素子を一括して固定す
ることが可能となるため、作業時間を大幅に短縮できる
ようになった。
【0058】また、半導体素子を一括固定する素子固定
ブロックをプリント回路基板に固定することで、振動や
外力に対して、確実な安定した素子の固定が可能となっ
た。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を得ることができる。
【0060】1)複数個の半導体素子の放熱器への取り
付け固定をビスなしで行うことができるとともに、一括
して固定することができるので、作業時間の短縮が可能
となり、大幅なコストダウンとなる。
【0061】2)素子固定ブロックを通しての放熱効果
により、放熱器を小さくできる。
【0062】3)多方向に配置された半導体素子に対
し、追従性よく半導体素子を押圧固定できるので、良好
な放熱効果が得られるとともに、密着不良による素子劣
化がなく、信頼性が高い。
【0063】4)金属弾性部材を曲げ加工して組合せ、
半導体素子との接触部を有する弾性を持ったリング状に
形成したものを素子固定ブロックとし、金属基台を有し
ない構造とすることによって、素子固定ブロックの半導
体素子と接触する弾性部材自体が半導体素子の押圧機能
を有するので、押圧機能専用の構成部品や基台が不要と
なり、素子固定ブロックの構成部品数を削減でき、コス
トダウンにつながる。 5)振動や外力の影響の予想される用途に対しては、半
導体素子を固定する素子固定ブロックをプリント回路基
板や放熱器に締結固定することで、振動や外力に対して
安定した素子の固定が可能となり、信頼性の高い素子固
定構造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の放熱器と素子固定ブロッ
クと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視図である。
(a)は素子固定ブロックの模式的斜視図である。
(b)は放熱器近傍の模式的斜視図である。
【図2】図1の模式的上面図である。
【図3】図2のA−A断面の模式的断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の放熱器と素子固定ブロッ
クと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視図である。
(a)は(b)のC−C断面の模式的側面断面図であ
る。(b)は(a)のB−B断面の模式的上面断面図で
ある。(c)は素子固定ブロックの模式的部分断面図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の放熱器と素子固定ブロッ
クと半導体素子の固定方法を示す模式的斜視図である。
(a)は素子固定ブロックの模式的部分断面図である。
(b)は(c)のE−E断面の模式的側面断面図であ
る。(c)は(b)のD−D断面の模式的上面断面図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例の放熱器と素子固定ブロッ
クと半導体素子の固定方法を示す模式的側面断面図であ
る。
【図7】従来の半導体素子の放熱器への取り付け方法を
示す模式図である。(a)は模式的斜視図である。
(b)は(a)のF−F断面の模式的部分断面図であ
る。
【図8】従来例の他の半導体素子の放熱器への取り付け
方法を示す模式図でありる。(a)は模式的斜視図であ
る。(b)は(a)のG−G断面の模式的部分断面図で
ある。
【符号の説明】
101、201、301、401、701 放熱器 102、202、302、402、702 プリント
回路基板 103、203、303、403、703 ねじ孔 104、204、304、404、704 半導体素
子 105、205、305、405、705 リード 106、206、306、406、706 ビス 107、307、407 金属弾性部材 107a 接触部 107b 取付部 108、208、408 金属基台 109 溶着部 110、210、310、410 素子固定ブロック 207 金属切片 207a 金属切片の爪 208a 金属基台の突起部 211 圧縮コイルばね 307a 接触部 307b 結合部 307c、307d 曲げ加工部 309 接続箇所 412 タップ孔 413 取り付け用孔 414 ビス 716 ビス 815 押え板 816 ビス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント回路基板上に固定された放熱器
    への半導体素子の固定方法において、 前記放熱器には複数の前記半導体素子のそれぞれの取付
    面を互いに連続させて中空の多角柱構造を形成させ、前
    記プリント回路基板の所定の位置に固定された前記放熱
    器の内部の取付面に複数の前記半導体素子を配置し、複
    数の前記半導体素子の前記放熱器の中空部側の面に、そ
    れぞれの半導体素子に対応する接触面を有しかつ一体構
    造となった弾性を有する素子支持構造体を挿入し、前記
    接触面を弾性をもって前記半導体素子に接触させること
    によって、前記半導体素子を前記放熱器に圧着させるこ
    とを特徴とする半導体素子の放熱器への固定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子の放熱器への
    固定方法において、 前記素子支持構造体を前記プリント回路基板に固定する
    ことを特徴とする半導体素子の放熱器への固定方法。
  3. 【請求項3】 半導体素子の放熱のために該半導体素子
    が取り付け可能に設けられた放熱器において、 複数の前記半導体素子のそれぞれの取付面が互いに連続
    し、内部に前記半導体の取付面を有する中空の多角柱構
    造が形成されていることを特徴とする放熱器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の放熱器に前記半導体素子
    を固定するための素子支持構造体において、 前記放熱器の内面に配置された複数の前記半導体素子の
    それぞれに対応する接触面を有し、前記放熱器の内部の
    所定の位置に挿着時に、前記接触面は対応する前記半導
    体を弾性をもって押圧可能に係着されていることを特徴
    とする一体構造の素子支持構造体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の素子支持構造体におい
    て、 前記接触面がそれぞれ曲げ加工された板状の弾性金属部
    材の一端に形成され、複数の前記弾性金属部材の他端が
    一個の基台に放射状に固定され、前記接触面の反対側の
    接触面との距離は無負荷状態においてそれぞれに対応す
    る前記半導体素子の面間の間隔よりも大きく設定されて
    いることを特徴とする素子支持構造体。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の素子支持構造体におい
    て、 前記接触面が形成された複数の金属切片が、弾性部材を
    介して一個の基台に放射状に保持され、前記接触面の反
    対側の接触面との距離は無負荷状態においてそれぞれに
    対応する前記半導体素子の面間の間隔よりも大きく設定
    されていることを特徴とする素子支持構造体。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の素子支持構造体におい
    て、 前記接触面が、曲げ加工されて一個のリング状に組み立
    てられた板状の弾性金属部材の外面に形成され、前記接
    触面の反対側の接触面との距離は無負荷状態においてそ
    れぞれに対応する前記半導体素子の面間の間隔よりも大
    きく設定されていることを特徴とする素子支持構造体。
JP19342595A 1995-07-28 1995-07-28 半導体素子の放熱器への固定方法並びに放熱器及び素子支持構造体 Pending JPH0946074A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020046755A (ko) * 2000-12-15 2002-06-21 밍 루 보호용 케이스에 수납된 전자 부품의 방열 장치
KR101539230B1 (ko) * 2014-07-28 2015-07-27 주식회사 아이디에프 옥외용 컨버터의 발열부품 고정 장치
JP2019175899A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 ミネベアミツミ株式会社 半導体モジュール
CN112087919A (zh) * 2020-08-12 2020-12-15 深圳科士达科技股份有限公司 一种高效的散热器及其安装方法

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