JPH0945932A - 静電誘導トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
静電誘導トランジスタおよびその製造方法Info
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- JPH0945932A JPH0945932A JP19076695A JP19076695A JPH0945932A JP H0945932 A JPH0945932 A JP H0945932A JP 19076695 A JP19076695 A JP 19076695A JP 19076695 A JP19076695 A JP 19076695A JP H0945932 A JPH0945932 A JP H0945932A
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- conductivity type
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ノーマリ・オフ特性を有し、電流増幅率が大き
な静電誘導トランジスタを提供する。 【解決手段】 オーミックコンタクト層およびN+ 形ド
レイン領域を兼ねる半導体基板1の主表面に形成された
N- 形高比抵抗半導体層2内の表面領域にP+形ゲート
領域3が形成され、隣接するP+ 形ゲート領域3間には
N+ 形ソース領域4が形成され且つN+ 形ソース領域4
よりも深い領域にN+ 形ソース領域4に沿ってチャネル
部P形領域5が形成されている。ここで、チャネル部P
形領域5は、浅い領域に形成されている浅い領域のP形
領域5bと、P+ 形ゲート領域3間の中間部分において
深さ方向に突出したP形領域突出部5aとから成る。
な静電誘導トランジスタを提供する。 【解決手段】 オーミックコンタクト層およびN+ 形ド
レイン領域を兼ねる半導体基板1の主表面に形成された
N- 形高比抵抗半導体層2内の表面領域にP+形ゲート
領域3が形成され、隣接するP+ 形ゲート領域3間には
N+ 形ソース領域4が形成され且つN+ 形ソース領域4
よりも深い領域にN+ 形ソース領域4に沿ってチャネル
部P形領域5が形成されている。ここで、チャネル部P
形領域5は、浅い領域に形成されている浅い領域のP形
領域5bと、P+ 形ゲート領域3間の中間部分において
深さ方向に突出したP形領域突出部5aとから成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電誘導トランジ
スタおよびその製造方法に関するものである。
スタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表面ゲート型静電誘導トランジス
タ(以下、静電誘導トランジスタと略称する)の構造を
図3を用いて説明する。オーミックコンタクト層および
N+ 形ドレイン領域を兼ねる半導体基板1の主表面に形
成されたN- 形高比抵抗半導体層2内の表面領域に、P
+ 形ゲート領域3が形成されているとともに、これらの
P+ 形ゲート領域3に囲まれる領域にN + 形ソース領域
4が形成され、N+ 形ソース領域4よりも深い領域にチ
ャネル部P形領域5が形成されている。
タ(以下、静電誘導トランジスタと略称する)の構造を
図3を用いて説明する。オーミックコンタクト層および
N+ 形ドレイン領域を兼ねる半導体基板1の主表面に形
成されたN- 形高比抵抗半導体層2内の表面領域に、P
+ 形ゲート領域3が形成されているとともに、これらの
P+ 形ゲート領域3に囲まれる領域にN + 形ソース領域
4が形成され、N+ 形ソース領域4よりも深い領域にチ
ャネル部P形領域5が形成されている。
【0003】従来、ノーマリ・オフ特性を有する静電誘
導トランジスタは、P+ 形ゲート領域3に電圧が印加さ
れていない状態でも、ソース領域4を囲むように形成さ
れているP+ 形ゲート領域3からチャネル領域に延びた
電位障壁が、チャネル領域に形成したチャネル部P形領
域5を介してチャネル領域を流れるキャリアの障壁とな
るように繋がっているのでN+ 形ソース領域4とN+ 形
ドレイン領域として働く半導体基板1との間に流れる主
電流を遮断することができる。
導トランジスタは、P+ 形ゲート領域3に電圧が印加さ
れていない状態でも、ソース領域4を囲むように形成さ
れているP+ 形ゲート領域3からチャネル領域に延びた
電位障壁が、チャネル領域に形成したチャネル部P形領
域5を介してチャネル領域を流れるキャリアの障壁とな
るように繋がっているのでN+ 形ソース領域4とN+ 形
ドレイン領域として働く半導体基板1との間に流れる主
電流を遮断することができる。
【0004】以下、従来の静電誘導トランジスタの製造
方法を図4を用いて説明する。まず、半導体基板1の主
表面上に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2上に酸化
膜6を例えばCVD法などによって形成する。続いて、
酸化膜6上にフォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通
常のフォトリソグラフィ技術によってソース領域形成用
の開孔7aおよびゲート領域形成用の開孔7cを有する
第1のレジスト層7を形成する(ここで、ソース領域形
成用の開孔7aとゲート領域形成用の開孔7cとを同時
に形成するのはソース領域とゲート領域との位置精度を
確保するためである。)。その後、第1のレジスト層7
をマスクとして酸化膜6を例えば反応性ドライエッチン
グ(RIE)装置などによって異方性ドライエッチング
することにより図4(a)に示す構造が得られる。
方法を図4を用いて説明する。まず、半導体基板1の主
表面上に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2上に酸化
膜6を例えばCVD法などによって形成する。続いて、
酸化膜6上にフォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通
常のフォトリソグラフィ技術によってソース領域形成用
の開孔7aおよびゲート領域形成用の開孔7cを有する
第1のレジスト層7を形成する(ここで、ソース領域形
成用の開孔7aとゲート領域形成用の開孔7cとを同時
に形成するのはソース領域とゲート領域との位置精度を
確保するためである。)。その後、第1のレジスト層7
をマスクとして酸化膜6を例えば反応性ドライエッチン
グ(RIE)装置などによって異方性ドライエッチング
することにより図4(a)に示す構造が得られる。
【0005】続いて、第1のレジスト層7をマスクとし
て、チャネル部P形領域5を形成する為に適当な濃度の
P形不純物を注入することによりP形領域8a,8cが
形成される。その後、第1のレジスト層7を酸素プラズ
マ処理、有機溶剤処理などによって除去することにより
図4(b)に示す構造が得られる。ただし、P形領域8
cには、ゲート領域形成のための不純物注入を後述の手
順で別途行う。
て、チャネル部P形領域5を形成する為に適当な濃度の
P形不純物を注入することによりP形領域8a,8cが
形成される。その後、第1のレジスト層7を酸素プラズ
マ処理、有機溶剤処理などによって除去することにより
図4(b)に示す構造が得られる。ただし、P形領域8
cには、ゲート領域形成のための不純物注入を後述の手
順で別途行う。
【0006】次に、フォトレジスト層をスピン塗布乾燥
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP形領域8
aを覆い且つP形領域8cを覆わない(つまり、ゲート
領域形成用の開孔を有する)第2のレジスト層21を形
成することにより図4(c)に示す構造が得られる。次
に、第2のレジスト層21および酸化膜6をマスクとし
てゲート領域形成のためのP形不純物を注入する。その
後、第2のレジスト層21を酸素プラズマ処理、有機溶
剤処理などによって除去する。続いて、注入されたP形
不純物を熱拡散などによって必要な深さまで拡散させる
ことによりP+ 形ゲート領域3が形成され、図4(d)
に示す構造が得られる。この時、熱拡散によりP形領域
8a中のP形不純物が拡散され、チャネル部P形領域5
も形成される。
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP形領域8
aを覆い且つP形領域8cを覆わない(つまり、ゲート
領域形成用の開孔を有する)第2のレジスト層21を形
成することにより図4(c)に示す構造が得られる。次
に、第2のレジスト層21および酸化膜6をマスクとし
てゲート領域形成のためのP形不純物を注入する。その
後、第2のレジスト層21を酸素プラズマ処理、有機溶
剤処理などによって除去する。続いて、注入されたP形
不純物を熱拡散などによって必要な深さまで拡散させる
ことによりP+ 形ゲート領域3が形成され、図4(d)
に示す構造が得られる。この時、熱拡散によりP形領域
8a中のP形不純物が拡散され、チャネル部P形領域5
も形成される。
【0007】次に、フォトレジスト層をスピン塗布乾燥
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP+ 形ゲー
ト領域3を覆い且つチャネル部P形領域5を覆わない
(つまり、ソース領域形成用の開孔が設けられたを有す
る)第3のレジスト層11を形成することにより図4
(e)に示す構造が得られる。次に、第3のレジスト層
11をマスクとしてチャネル部P形領域5の表面領域に
N形不純物を注入する。その後、第3のレジスト層11
を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除去す
る。続いて、注入されたN形不純物を熱拡散させること
によりN+ 形ソース領域4が形成され、図4(f)に示
す構造が得られる。
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP+ 形ゲー
ト領域3を覆い且つチャネル部P形領域5を覆わない
(つまり、ソース領域形成用の開孔が設けられたを有す
る)第3のレジスト層11を形成することにより図4
(e)に示す構造が得られる。次に、第3のレジスト層
11をマスクとしてチャネル部P形領域5の表面領域に
N形不純物を注入する。その後、第3のレジスト層11
を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除去す
る。続いて、注入されたN形不純物を熱拡散させること
によりN+ 形ソース領域4が形成され、図4(f)に示
す構造が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のノー
マリ・オフ特性を有する静電誘導トランジスタでは、ノ
ーマリ・オフ特性を実現するために、隣接するゲート領
域の夫々から延びた電位障壁が、チャネル領域でつなが
る構造としなければならない。そのために、チャネル部
に形成するチャネル部P形領域5をある程度の深さまで
形成しなければチャネル領域を塞ぐように電位障壁を形
成することができない。
マリ・オフ特性を有する静電誘導トランジスタでは、ノ
ーマリ・オフ特性を実現するために、隣接するゲート領
域の夫々から延びた電位障壁が、チャネル領域でつなが
る構造としなければならない。そのために、チャネル部
に形成するチャネル部P形領域5をある程度の深さまで
形成しなければチャネル領域を塞ぐように電位障壁を形
成することができない。
【0009】しかしながら、N+ 形ソース領域4は、N
形不純物の拡散係数が小さいため、深い領域まで形成す
るのは困難であるため、導電状態とした場合、N+ 形ソ
ース領域4とチャネル部P形領域5の接合面と、チャネ
ル部P形領域5とN- 形高比抵抗半導体層2の接合面と
の距離が大きくなり、電流増幅率が低下するという問題
があった(このため、チャネル領域に電流を流すために
は大きなゲート電流が必要であった)。
形不純物の拡散係数が小さいため、深い領域まで形成す
るのは困難であるため、導電状態とした場合、N+ 形ソ
ース領域4とチャネル部P形領域5の接合面と、チャネ
ル部P形領域5とN- 形高比抵抗半導体層2の接合面と
の距離が大きくなり、電流増幅率が低下するという問題
があった(このため、チャネル領域に電流を流すために
は大きなゲート電流が必要であった)。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、ノーマリ・オフ特性を維持しつつ、
大きな電流増幅率を得ることができる静電誘導トランジ
スタを提供することにある。
あり、その目的は、ノーマリ・オフ特性を維持しつつ、
大きな電流増幅率を得ることができる静電誘導トランジ
スタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、第1導電形のドレイン領域を兼
ねる半導体基板の主表面上の第1導電形の半導体層内の
主表面近傍に所定間隔で形成された第2導電形のゲート
領域と、前記半導体層の主表面近傍で前記ゲート領域の
間に前記ゲート領域よりも浅い領域に形成された第1導
電形のソース領域と、前記ゲート領域の間で前記ソース
領域の下方に前記ソース領域に沿って前記半導体層内に
形成され且つ前記ゲート領域間の中間部分で下方に突出
した領域を有する第2導電形の領域とを備えてなること
を特徴とするので、ノーマリ・オフ特性を維持しつつ電
流増幅率を大きくすることができる。
目的を達成するために、第1導電形のドレイン領域を兼
ねる半導体基板の主表面上の第1導電形の半導体層内の
主表面近傍に所定間隔で形成された第2導電形のゲート
領域と、前記半導体層の主表面近傍で前記ゲート領域の
間に前記ゲート領域よりも浅い領域に形成された第1導
電形のソース領域と、前記ゲート領域の間で前記ソース
領域の下方に前記ソース領域に沿って前記半導体層内に
形成され且つ前記ゲート領域間の中間部分で下方に突出
した領域を有する第2導電形の領域とを備えてなること
を特徴とするので、ノーマリ・オフ特性を維持しつつ電
流増幅率を大きくすることができる。
【0012】請求項2の発明は、第1導電形のドレイン
領域を兼ねる半導体基板の主表面上の第1の導電形の半
導体層上に酸化膜を形成する第1の工程と、所定間隔で
ゲート形成用の開孔が設けられ且つ隣接する前記ゲート
形成用の開孔の間の中間部分にノーマリ・オフ特性を得
るために下方に突出した第1の第2導電形の領域形成用
の開孔が設けられた前記酸化膜をマスクとして前記半導
体層へ第2導電形不純物を注入することにより前記第1
の第2導電形の領域を形成する第2の工程と、前記ゲー
ト形成用の開孔で露出した領域の間且つ前記半導体層内
で前記第1の第2導電形の領域より浅い領域に第2の第
2導電形の領域を形成する第3の工程と、ゲート形成用
領域に第2導電形不純物を注入して前記第2導電形不純
物を熱拡散させることにより第2導電形のゲート領域を
形成する第4の工程と、ソース形成用領域に第1導電形
不純物を注入して前記第1導電形不純物を熱拡散させる
ことにより第1導電形のソース領域を形成する第5の工
程とを含むことを特徴とするので、ノーマリ・オフ特性
をもち、電流増幅率の大きな静電誘導トランジスタを得
ることができる。
領域を兼ねる半導体基板の主表面上の第1の導電形の半
導体層上に酸化膜を形成する第1の工程と、所定間隔で
ゲート形成用の開孔が設けられ且つ隣接する前記ゲート
形成用の開孔の間の中間部分にノーマリ・オフ特性を得
るために下方に突出した第1の第2導電形の領域形成用
の開孔が設けられた前記酸化膜をマスクとして前記半導
体層へ第2導電形不純物を注入することにより前記第1
の第2導電形の領域を形成する第2の工程と、前記ゲー
ト形成用の開孔で露出した領域の間且つ前記半導体層内
で前記第1の第2導電形の領域より浅い領域に第2の第
2導電形の領域を形成する第3の工程と、ゲート形成用
領域に第2導電形不純物を注入して前記第2導電形不純
物を熱拡散させることにより第2導電形のゲート領域を
形成する第4の工程と、ソース形成用領域に第1導電形
不純物を注入して前記第1導電形不純物を熱拡散させる
ことにより第1導電形のソース領域を形成する第5の工
程とを含むことを特徴とするので、ノーマリ・オフ特性
をもち、電流増幅率の大きな静電誘導トランジスタを得
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の静電誘導ト
ランジスタの構造を図1を用いて説明する。オーミック
コンタクト層およびN+ 形ドレイン領域を兼ねる半導体
基板1の主表面に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2
内の表面領域にP+ 形ゲート領域3が形成され、隣接す
るP+ 形ゲート領域3間にはN+ 形ソース領域4が形成
され且つN+ 形ソース領域4よりも深い領域にN+ 形ソ
ース領域4に沿ってチャネル部P形領域5が形成されて
いる。ここで、チャネル部P形領域5は、浅い領域に形
成されている浅い領域のP形領域5bと、P+ 形ゲート
領域3間の中間部分において深さ方向に突出したP形領
域突出部5aとから成る。
ランジスタの構造を図1を用いて説明する。オーミック
コンタクト層およびN+ 形ドレイン領域を兼ねる半導体
基板1の主表面に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2
内の表面領域にP+ 形ゲート領域3が形成され、隣接す
るP+ 形ゲート領域3間にはN+ 形ソース領域4が形成
され且つN+ 形ソース領域4よりも深い領域にN+ 形ソ
ース領域4に沿ってチャネル部P形領域5が形成されて
いる。ここで、チャネル部P形領域5は、浅い領域に形
成されている浅い領域のP形領域5bと、P+ 形ゲート
領域3間の中間部分において深さ方向に突出したP形領
域突出部5aとから成る。
【0014】このため、本静電誘導トランジスタでは、
P形領域突出部5aがゲートから延びる電位障壁を繋げ
るのでノーマリ・オフ特性を示し、また、浅い領域のP
形領域5bとN+ 形ソース領域4との接合面と、浅い領
域のP形領域5bとN- 形高比抵抗半導体層2との接合
面との距離を小さくすることにより電流増幅率を大きく
することができる。
P形領域突出部5aがゲートから延びる電位障壁を繋げ
るのでノーマリ・オフ特性を示し、また、浅い領域のP
形領域5bとN+ 形ソース領域4との接合面と、浅い領
域のP形領域5bとN- 形高比抵抗半導体層2との接合
面との距離を小さくすることにより電流増幅率を大きく
することができる。
【0015】以下、上記静電誘導トランジスタの製造方
法を図2を用いて説明する。まず、半導体基板1の主表
面上に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2上に酸化膜
6を例えばCVD法などによって形成する。続いて、酸
化膜6上にフォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通常
のフォトリソグラフィ技術によってチャネル部P形領域
5のP形領域突出部5a形成用の開孔7aおよびゲート
領域形成用の開孔7cを有する第1のレジスト層7を形
成する(ここで、ゲート領域形成用の開孔7cを形成す
るのは、ソース領域とゲート領域との位置精度を確保す
るためである)。その後、第1のレジスト層7をマスク
として酸化膜6を例えば反応性ドライエッチング(RI
E)装置などによって異方性エッチングすることにより
図2(a)に示す構造が得られる。
法を図2を用いて説明する。まず、半導体基板1の主表
面上に形成されたN- 形高比抵抗半導体層2上に酸化膜
6を例えばCVD法などによって形成する。続いて、酸
化膜6上にフォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通常
のフォトリソグラフィ技術によってチャネル部P形領域
5のP形領域突出部5a形成用の開孔7aおよびゲート
領域形成用の開孔7cを有する第1のレジスト層7を形
成する(ここで、ゲート領域形成用の開孔7cを形成す
るのは、ソース領域とゲート領域との位置精度を確保す
るためである)。その後、第1のレジスト層7をマスク
として酸化膜6を例えば反応性ドライエッチング(RI
E)装置などによって異方性エッチングすることにより
図2(a)に示す構造が得られる。
【0016】続いて、第1のレジスト層7をマスクとし
てP形領域突出部5aを形成するために適当な濃度のP
形不純物を注入することにより、P形領域8a,8cが
形成される。その後、第1のレジスト層7を酸素プラズ
マ処理、有機溶剤処理などによって除去することにより
図2(b)に示す構造が得られる。次に、フォトレジス
ト層をスピン塗布乾燥し、通常のフォトリソグラフィ技
術によってチャネル部P形領域5の浅い領域部5b形成
用の開孔を有する第2のレジスト層9を形成する。その
後、第2のレジスト層9をマスクとして酸化膜6をエッ
チングすることにより図2(c)に示す構造が得られ
る。
てP形領域突出部5aを形成するために適当な濃度のP
形不純物を注入することにより、P形領域8a,8cが
形成される。その後、第1のレジスト層7を酸素プラズ
マ処理、有機溶剤処理などによって除去することにより
図2(b)に示す構造が得られる。次に、フォトレジス
ト層をスピン塗布乾燥し、通常のフォトリソグラフィ技
術によってチャネル部P形領域5の浅い領域部5b形成
用の開孔を有する第2のレジスト層9を形成する。その
後、第2のレジスト層9をマスクとして酸化膜6をエッ
チングすることにより図2(c)に示す構造が得られ
る。
【0017】その後、第2のレジスト層9をマスクとし
て適当な濃度のP形不純物を注入する。続いて、第2の
レジスト層9を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などに
よって除去することにより図2(d)に示す構造が得ら
れる。次に、フォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通
常のフォトリソグラフィ技術によってP形領域8a,8
bを覆い且つP形領域8cを覆わない(つまり、ゲート
形成用の開孔を有する)第3のレジスト層10を形成す
ることにより図2(e)に示す構造が得られる。
て適当な濃度のP形不純物を注入する。続いて、第2の
レジスト層9を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などに
よって除去することにより図2(d)に示す構造が得ら
れる。次に、フォトレジスト層をスピン塗布乾燥し、通
常のフォトリソグラフィ技術によってP形領域8a,8
bを覆い且つP形領域8cを覆わない(つまり、ゲート
形成用の開孔を有する)第3のレジスト層10を形成す
ることにより図2(e)に示す構造が得られる。
【0018】続いて、第3のレジスト層10をマスクと
してP形不純物を注入する。その後、第3のレジスト層
10を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除
去する。その後、注入されたP形不純物を熱拡散などに
よって必要な深さまで拡散させることによりP+ 形ゲー
ト領域3が形成され、図2(f)に示す構造が得られ
る。この時、熱拡散によりP形領域8a中のP形不純物
が拡散され、チャネル部P形領域5も形成される。
してP形不純物を注入する。その後、第3のレジスト層
10を酸素プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除
去する。その後、注入されたP形不純物を熱拡散などに
よって必要な深さまで拡散させることによりP+ 形ゲー
ト領域3が形成され、図2(f)に示す構造が得られ
る。この時、熱拡散によりP形領域8a中のP形不純物
が拡散され、チャネル部P形領域5も形成される。
【0019】次に、フォトレジスト層をスピン塗布乾燥
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP+ 形ゲー
ト領域3を覆い且つソース領域形成用の開孔を覆わない
第4のレジスト層11を形成することにより図2(g)
に示す構造が得られる。次に、第4のレジスト層11を
マスクとしてチャネル部P形領域5の表面領域にN形不
純物を注入する。その後、第4のレジスト層11を酸素
プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除去する。続
いて、注入されたN形不純物を熱拡散させることにより
N+ 形ソース領域が形成され、図2(h)に示す構造が
得られる。
し、通常のフォトリソグラフィ技術によってP+ 形ゲー
ト領域3を覆い且つソース領域形成用の開孔を覆わない
第4のレジスト層11を形成することにより図2(g)
に示す構造が得られる。次に、第4のレジスト層11を
マスクとしてチャネル部P形領域5の表面領域にN形不
純物を注入する。その後、第4のレジスト層11を酸素
プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除去する。続
いて、注入されたN形不純物を熱拡散させることにより
N+ 形ソース領域が形成され、図2(h)に示す構造が
得られる。
【0020】本発明は、上記実施の形態に限らず、上記
各領域の導電形のP形とN形とが逆転した構成の静電誘
導トランジスタであってもよい。
各領域の導電形のP形とN形とが逆転した構成の静電誘
導トランジスタであってもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、ゲート領域の間でソ
ース領域の下方に前記ソース領域に沿って半導体層内に
形成され且つ前記ゲート領域間の中間部分で下方に突出
した領域を有する第2導電形の領域を備えて成るので、
第2導電形の領域の突出した領域が存在するために電位
障壁が繋がりノーマリ・オフ特性を示し、また、突出し
ていない第2導電形の領域と前記ソース領域との接合面
と、前記領域と前記半導体層との接合面との距離が小さ
くなることにより静電誘導トランジスタの電流増幅率が
大きくなるという効果がある。
ース領域の下方に前記ソース領域に沿って半導体層内に
形成され且つ前記ゲート領域間の中間部分で下方に突出
した領域を有する第2導電形の領域を備えて成るので、
第2導電形の領域の突出した領域が存在するために電位
障壁が繋がりノーマリ・オフ特性を示し、また、突出し
ていない第2導電形の領域と前記ソース領域との接合面
と、前記領域と前記半導体層との接合面との距離が小さ
くなることにより静電誘導トランジスタの電流増幅率が
大きくなるという効果がある。
【0022】請求項2の発明は、所定間隔でゲート形成
用の開孔が設けられ且つ隣接する前記ゲート形成用の開
孔の間の中間部分にノーマリ・オフ特性を得るために下
方に突出した第1の第2導電形の領域形成用の開孔が設
けられた前記酸化膜をマスクとして前記半導体層へ第2
導電形不純物を注入することにより前記第1の第2導電
形の領域を形成し、前記ゲート形成用の開孔で露出した
領域の間且つ前記半導体層内で前記第1の第2導電形の
領域より浅い領域に第2の第2導電形の領域を形成する
ようにしたので、第1の第2導電形の領域を形成した
後、マスク工程を1回追加するのみで第2の第2導電形
の領域を第1の第2導電形の領域よりも幅広く且つ浅く
形成することができ、第1の第2導電形の領域を深い領
域に形成することによりノーマリ・オフ特性を得ること
ができ、第2の第2導電形の領域を形成する深さにより
電流増幅率を変えることができ、ノーマリ・オフを維持
しつつ電流増幅率が大きな静電誘導トランジスタを得る
ことができるという効果がある。
用の開孔が設けられ且つ隣接する前記ゲート形成用の開
孔の間の中間部分にノーマリ・オフ特性を得るために下
方に突出した第1の第2導電形の領域形成用の開孔が設
けられた前記酸化膜をマスクとして前記半導体層へ第2
導電形不純物を注入することにより前記第1の第2導電
形の領域を形成し、前記ゲート形成用の開孔で露出した
領域の間且つ前記半導体層内で前記第1の第2導電形の
領域より浅い領域に第2の第2導電形の領域を形成する
ようにしたので、第1の第2導電形の領域を形成した
後、マスク工程を1回追加するのみで第2の第2導電形
の領域を第1の第2導電形の領域よりも幅広く且つ浅く
形成することができ、第1の第2導電形の領域を深い領
域に形成することによりノーマリ・オフ特性を得ること
ができ、第2の第2導電形の領域を形成する深さにより
電流増幅率を変えることができ、ノーマリ・オフを維持
しつつ電流増幅率が大きな静電誘導トランジスタを得る
ことができるという効果がある。
【図1】本発明の実施の形態による静電誘導トランジス
タの断面図である。
タの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の主要工程断面図である。
【図3】従来例を示す静電誘導トランジスタの断面図で
ある。
ある。
【図4】従来例を示す静電誘導トランジスタの主要工程
断面図である。
断面図である。
1 半導体基板 2 N- 高比抵抗半導体層 3 P+ 形ゲート領域 4 N+ 形ソース領域 5 チャネル部P形領域 5a P形領域突出部 5b 浅い領域のP形領域
Claims (2)
- 【請求項1】 第1導電形のドレイン領域を兼ねる半導
体基板の主表面上の第1導電形の半導体層内の主表面近
傍に所定間隔で形成された第2導電形のゲート領域と、
前記半導体層の主表面近傍で前記ゲート領域の間に前記
ゲート領域よりも浅い領域に形成された第1導電形のソ
ース領域と、前記ゲート領域の間で前記ソース領域の下
方に前記ソース領域に沿って前記半導体層内に形成され
且つ前記ゲート領域間の中間部分で下方に突出した領域
を有する第2導電形の領域とを備えてなることを特徴と
する静電誘導トランジスタ。 - 【請求項2】 第1導電形のドレイン領域を兼ねる半導
体基板の主表面上の第1の導電形の半導体層上に酸化膜
を形成する第1の工程と、所定間隔でゲート形成用の開
孔が設けられ且つ隣接する前記ゲート形成用の開孔の間
の中間部分にノーマリ・オフ特性を得るために下方に突
出した第1の第2導電形の領域形成用の開孔が設けられ
た前記酸化膜をマスクとして前記半導体層へ第2導電形
不純物を注入することにより前記第1の第2導電形の領
域を形成する第2の工程と、前記ゲート形成用の開孔で
露出した領域の間且つ前記半導体層内で前記第1の第2
導電形の領域より浅い領域に第2の第2導電形の領域を
形成する第3の工程と、ゲート形成用領域に第2導電形
不純物を注入して前記第2導電形不純物を熱拡散させる
ことにより第2導電形のゲート領域を形成する第4の工
程と、ソース形成用領域に第1導電形不純物を注入して
前記第1導電形不純物を熱拡散させることにより第1導
電形のソース領域を形成する第5の工程とを含むことを
特徴とする静電誘導トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19076695A JPH0945932A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 静電誘導トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19076695A JPH0945932A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 静電誘導トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0945932A true JPH0945932A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16263373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19076695A Withdrawn JPH0945932A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 静電誘導トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0945932A (ja) |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP19076695A patent/JPH0945932A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |