JPH0945705A - 半導体装置 - Google Patents
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- JPH0945705A JPH0945705A JP7197817A JP19781795A JPH0945705A JP H0945705 A JPH0945705 A JP H0945705A JP 7197817 A JP7197817 A JP 7197817A JP 19781795 A JP19781795 A JP 19781795A JP H0945705 A JPH0945705 A JP H0945705A
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Abstract
導体装置の信頼性を向上させる。 【構成】 制御回路付きパワーMOSFETを有する半
導体装置の制御回路を構成する横型MOSFET(Q
n)のゲート電極7を耐湿性に優れた窒化シリコン膜8
で直接覆うことにより、PSG膜9中の水分がゲート酸
化膜6に浸入するのを防止する。
Description
製造技術に関し、特に、パワーMOSFETを有する半
導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
は、高耐圧横型MOSFETや抵抗素子などで構成され
た制御部と縦型パワーMOSFETとで回路を構成して
いる。制御部の高耐圧横型MOSFETは、一例として
n型の半導体基板の表面部のp型ウエル内にソース、ド
レイン領域を構成する一対のn+ 型半導体領域を設け、
このソース、ドレイン領域間のウエル表面部をチャネル
領域としている。チャネル領域の上部には、ゲート酸化
膜を介して多結晶シリコンのゲート電極が形成され、ゲ
ート電極の上層にはPSG(Phospho Silicate Glass)膜
からなる層間絶縁膜が形成されている。この層間絶縁膜
上にはAl配線が形成されており、層間絶縁膜に開孔さ
れた接続孔を通じて横型MOSFETのソース、ドレイ
ン領域と電気的に接続されている。
ン領域を構成する半導体基板の表面部のp型チャネル領
域内にソース領域を構成するn+ 型半導体領域を設けて
いる。半導体基板上には、ゲート酸化膜を介して多結晶
シリコンのゲート電極が形成され、ゲート電極の上層に
はPSG膜からなる層間絶縁膜が形成されている。この
層間絶縁膜上にはAlのソース電極が形成されており、
層間絶縁膜に開孔された接続孔を通じて縦型MOSFE
Tのソース領域と電気的に接続されている。縦型パワー
MOSFETは、ゲート電極にバイアス電圧を印加した
ときにチャネル領域上部にソース領域と同じ導電形の反
転層が形成され、ソース領域から半導体基板(ドレイン
領域)に沿って低抵抗な電流経路が形成されることによ
り動作する。
形成された半導体基板の表面は、プラズマCVD法で形
成した窒化シリコン膜からなる保護膜で覆われている。
プラズマCVD法で形成した窒化シリコン膜は、膜が緻
密で硬質であることから、回路に水分や異物が浸入する
のを有効に防止することができる。
回路付きパワーMOSFETを形成した半導体チップを
用いて、信頼度試験の一種である高温ゲートバイアス試
験を行った結果、制御回路を構成している横型MOSF
ETのしきい値電圧が大きく変動することを見出した。
そして、本発明者は、このしきい値電圧の変動の原因が
層間絶縁膜中の水分にあることを突き止めた。
SFETの保護膜には、耐湿性に優れたプラズマ−窒化
シリコン膜が用いられているので、チップ外部からの水
分の侵入はこの窒化シリコン膜で防止することができ
る。しかし、層間絶縁膜として用いられるPSG膜は、
製造途中の洗浄工程などで水分が吸収されるため、この
水分がMOSFETのゲート酸化膜中に侵入し、温度ス
トレスおよび電気的ストレスによってしきい値電圧を変
動させる。
間絶縁膜中の水分がゲート酸化膜中に侵入すると、しき
い値電圧、オン抵抗などの特性が変動する。特に、低電
圧駆動化、すなわちしきい値電圧を低くする目的でフラ
ットバンド電圧が低いp型多結晶シリコン(ホウ素をド
ープした多結晶シリコン膜)でゲート電極を構成してい
るpチャネル型のパワーMOSFETの場合は、ゲート
酸化膜にホウ素が多く含まれるため、ここに前述した水
分が侵入すると、しきい値電圧、オン抵抗などの特性の
変動がより加速化される。
SFETを有する半導体装置の信頼性を向上させること
のできる技術を提供することにある。
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
体基板の表面部の第2導電型のウエル内に設けられた第
1導電型のソース領域およびドレイン領域と、前記ウエ
ル上にゲート酸化膜を介して設けられたゲート電極とを
有する横型MOSFETを備え、前記横型MOSFET
のゲート電極を窒化シリコン膜で直接覆ったものであ
る。
体基板の表面部に設けられた第2導電型のチャネル領域
と、前記チャネル領域内に設けられたソース領域と、前
記半導体基板上にゲート酸化膜を介して設けられたゲー
ト電極とを有する縦型パワーMOSFETを備え、前記
縦型パワーMOSFETのゲート電極を窒化シリコン膜
で直接覆ったものである。
電極を窒化シリコン膜で直接覆うことにより、ゲート電
極の上層の層間絶縁膜中に含まれる水分がMOSFET
のゲート酸化膜に浸入するのを防止できるので、温度ス
トレスや電気ストレスなどによるMOSFETのしきい
値電圧の変動を防止することが可能となる。
に説明する。
ある制御回路付きパワーMOSFETを有する半導体装
置の制御回路を示している。
フロップを用いたラッチ回路、温度感知回路およびゲー
ト遮断用MOSFET(M7)で構成されている。ラッチ
回路を構成するMOSFET(M2 〜M4)は、nチャネ
ル型の高耐圧横型MOSFETで構成され、パワーMO
SFETはpチャネル型の縦型MOSFETで構成され
ている。
のゲート酸化膜中に水分が侵入すると、温度ストレスお
よび電気的ストレスによってしきい値電圧が変動し、そ
の結果、制御部のラッチ回路においてラッチが反転し、
室温で遮断状態となるために動作不良を引き起こす。ま
た、パワーMOSFETを構成する縦型MOSFETの
ゲート酸化膜中に水分が侵入すると、しきい値電圧、オ
ン抵抗などの特性が変動する。そこで本実施例では、横
型MOSFET、縦型MOSFETをそれぞれ次のよう
に構成する。
している横型MOSFETの構成を示す半導体基板の断
面図である。
からなり、その上部にはn- 型の単結晶シリコンからな
るエピタキシャル層2が形成されている。横型MOSF
ET(Qn)は、このエピタキシャル層2内に形成され
たp型ウエル3の主面に形成されている。
ET(Qn)のソース領域を構成するn+ 型半導体領域
4と、ドレイン領域を構成するn+ 型半導体領域5とが
設けられており、このソース、ドレイン領域間のウエル
表面部がチャネル領域を構成している。n+ 型半導体領
域4、5は、p型ウエル3の表面部にリン(P)または
ヒ素(As)などのn型不純物をイオン注入して形成す
る。
からなるゲート酸化膜6を介して多結晶シリコン膜から
なるゲート電極7が形成されている。このゲート電極7
の上部には、CVD法で堆積した窒化シリコン膜8とP
SG膜9とからなる層間絶縁膜が形成されている。この
窒化シリコン膜8は、PSG膜9中の水分がゲート酸化
膜6に達するのを防止するためのシールド層を構成する
ものであり、ゲート電極7の上面および側面を直接覆っ
ている。窒化シリコン膜8の膜厚は500〜1500Å
程度あればよいが、ゲート酸化膜6の吸湿を有効に防止
するため、1400Å以上とすることが好ましい。ま
た、PSG膜9の膜厚は、4500Å程度である。
が形成されている。Al配線10は、層間絶縁膜に開孔
された接続孔12を通じて横型MOSFET(Qn)の
ソース領域(n+ 型半導体領域4)に接続され、Al配
線11は、同じく層間絶縁膜に開孔された接続孔13を
通じて横型MOSFET(Qn)のドレイン領域(n+
型半導体領域5)に接続されている。
板1の表面を覆う保護膜14が形成されている。この保
護膜14は、CVD法で堆積した窒化シリコン膜で構成
されている。プラズマ−窒化シリコン膜は耐湿性に優れ
ているので、チップ外部からの水分の侵入を有効に防止
することができる。
の構成を示す半導体基板の断面図である。
ートを使ったDSA(Diffusion Self Alignment)構造の
pチャネル型パワーMOSFETであり、半導体基板1
上に形成されたエピタキシャル層2の主面に形成されて
いる。半導体基板1は、この縦型MOSFET(Qp)
のドレイン領域として機能する。
OSFET(Qp)のチャネル領域を構成するp型半導
体領域15が形成されている。p型半導体領域15の端
部は、縦型MOSFET(Qp)のゲート電極16の端
部下方まで入り込んでおり、このゲート電極16の下方
におけるp型半導体領域15の端部に動作チャネルが形
成されるようになっている。p型半導体領域15は、エ
ピタキシャル層2の表面部にp型不純物(ホウ素)をイ
オン注入して形成する。
域を構成するp+ 型半導体領域17が形成されている。
p+ 型半導体領域17の一端もゲート電極16の下方に
入り込んでいるが、その長さは上記したp型半導体領域
15の端部よりも短い。p+型半導体領域17は、エピ
タキシャル層2の表面部にp型不純物(ホウ素)をイオ
ン注入して形成する。
化シリコン膜からなるゲート酸化膜6を介して多結晶シ
リコン膜からなるゲート電極16が形成されている。こ
の多結晶シリコン膜にはp型不純物(ホウ素)がドープ
されている。
積した窒化シリコン膜8とPSG膜9とからなる層間絶
縁膜が形成されている。この窒化シリコン膜8は、PS
G膜9中の水分がゲート酸化膜6に達するのを防止する
ためのシールド層を構成するものであり、ゲート電極1
6の上面および側面を直接覆っている。
8が形成されている。ソース電極18は、層間絶縁膜に
開孔された接続孔19を通じて縦型MOSFET(Q
p)のソース領域(p型半導体領域15)に接続されて
いる。ソース電極18の上部には、半導体基板1の表面
を覆う保護膜14が形成されている。この保護膜14
は、CVD法で堆積した窒化シリコン膜で構成されてい
る。プラズマ−窒化シリコン膜は耐湿性に優れているの
で、チップ外部からの水分の侵入を有効に防止すること
ができる。
ET(Qn)のゲート電極7、縦型MOSFET(Q
p)のゲート電極16のそれぞれの上面および側面を耐
湿性に優れた窒化シリコン膜8で直接覆うことにより、
PSG膜9中の水分がゲート酸化膜6に浸入するのを防
止している。
などによる横型MOSFET(Qn)のしきい値電圧の
変動を防止することができ、また、縦型MOSFET
(Qp)のしきい値電圧やオン抵抗の変動を防止するこ
とができるので、制御回路付きパワーMOSFETを有
する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
ときの横型MOSFETのしきい値電圧の変動量を測定
した結果を示すグラフである。図示のように、ゲート電
極を覆う層間絶縁膜を窒化シリコン膜(下層)とPSG
膜(上層)の二層で構成した本発明によれば、層間絶縁
膜をPSG膜のみで構成した従来技術に比べて、しきい
値電圧の変動量を大幅に抑制することができた。
ETをトレンチ構造の縦型MOSFETで構成した例で
ある。
(Qp)は、半導体基板1に形成した溝(トレンチ)2
0の内壁および底部に酸化シリコンのゲート酸化膜21
を形成し、その内側に多結晶シリコン膜からなるゲート
電極22が形成されている。この多結晶シリコン膜には
p型不純物(ホウ素)がドープされている。
を絶縁する層間絶縁膜は、窒化シリコン膜24とPSG
膜25の二層で構成されている。この窒化シリコン膜2
4は、PSG膜25中の水分がゲート酸化膜21に達す
るのを防止するためのシールド層を構成するものであ
り、ゲート電極22の上面を直接覆っている。
トレスなどによる縦型MOSFET(Qp)のしきい値
電圧やオン抵抗の変動を防止することができるので、前
記実施例1と同様に、制御回路付きパワーMOSFET
を有する半導体装置の信頼性を向上させることができ
る。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
シリコン膜で直接覆ったが、窒化シリコン膜に代えてオ
キシナイトライド膜で直接覆ってもよい。
SFETをpチャネル型の縦型MOSFETで構成した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、制御回路付きパワーMOSFETをnチャネル型の
縦型MOSFETで構成した半導体装置や、制御回路付
きIGBTを有する半導体装置などに広く適用可能であ
る。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
OSFETのゲート酸化膜に浸入するのを防止できるの
で、温度ストレスや電気ストレスなどによるMOSFE
Tのしきい値電圧やオン抵抗の変動を防止することがで
き、制御回路付きパワーMOSFETを有する半導体装
置の信頼性を向上させることができる。
OSFETを有する半導体装置の要部を示す回路図であ
る。
OSFETを有する半導体装置の横型MOSFETを示
す半導体基板の断面図である。
OSFETを有する半導体装置の縦型MOSFETを示
す半導体基板の断面図である。
Tのしきい値電圧の変動量を示すグラフである。
MOSFETを有する半導体装置の縦型MOSFETを
示す半導体基板の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の表面部の第2
導電型のウエル内に設けられた第1導電型のソース領域
およびドレイン領域と、前記ウエル上にゲート酸化膜を
介して設けられたゲート電極とを有する横型MOSFE
Tを備えた半導体装置であって、前記横型MOSFET
のゲート電極を窒化シリコン膜で直接覆ったことを特徴
とする半導体装置。 - 【請求項2】 第1導電型の半導体基板の表面部に設け
られた第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域
内に設けられたソース領域と、前記半導体基板上にゲー
ト酸化膜を介して設けられたゲート電極とを有する縦型
パワーMOSFETを備えた半導体装置であって、前記
縦型パワーMOSFETのゲート電極を窒化シリコン膜
で直接覆ったことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置であ
って、前記窒化シリコン膜の膜厚は、500〜1500
Åであることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の半導体装置であ
って、前記窒化シリコン膜の膜厚は、1400Å程度で
あることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半
導体装置であって、前記窒化シリコン膜の上部にPSG
膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半
導体装置であって、前記半導体基板の最上層にプラズマ
CVD法で堆積した窒化シリコン膜からなる保護膜が形
成されていることを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19781795A JP3532312B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19781795A JP3532312B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0945705A true JPH0945705A (ja) | 1997-02-14 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19781795A Expired - Fee Related JP3532312B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3532312B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008514019A (ja) * | 2004-09-21 | 2008-05-01 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | 半導体デバイス及び同デバイスを形成する方法 |
WO2016181903A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | 三菱電機株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP19781795A patent/JP3532312B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008514019A (ja) * | 2004-09-21 | 2008-05-01 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | 半導体デバイス及び同デバイスを形成する方法 |
WO2016181903A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | 三菱電機株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
JPWO2016181903A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2017-08-10 | 三菱電機株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
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---|---|
JP3532312B2 (ja) | 2004-05-31 |
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