JPH0945696A - 配線形成方法およびこれを用いた半導体装置 - Google Patents
配線形成方法およびこれを用いた半導体装置Info
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Abstract
ジストパターンをマスクにプラズマエッチングする際の
寸法変換差を低減しうる配線形成方法、およびこれを用
いた均一な微細配線幅を有する半導体装置を提供する。 【構成】 高融点金属ポリサイド層5を、孤立ラインパ
ターンとラインアンドスペースパターンを有するレジス
トパターン6をマスクとし、Cl2 /O混合ガスにより
プラズマエッチングする。この際、孤立ラインパターン
近傍の酸素系化学種の濃度が孤立ラインパターン近傍の
酸素系化学種濃度より大きくなるプラズマエッチング条
件を設定する。 【効果】 孤立ラインパターン近傍の等方的ラジカル反
応が優勢となり、側壁保護膜の過剰な堆積が抑制され寸
法変換差が低減される。
Description
電極や内部配線等に用いる配線形成方法およびこれを用
いた半導体装置に関し、さらに詳しくは、加工寸法の変
換差が少なく、加工形状に優れた微細幅の高融点金属を
含む配線形成方法およびこれを用いた半導体装置に関す
る。
線材料としては、従来より多結晶シリコンが汎用されて
きた。近年、半導体装置のデザインルールがハーフミク
ロンからサブクォータミクロンのレベルへと微細化され
つつあり、かつ高集積メモリ装置等、デバイスの高速化
への要求が高まるにつれ、多結晶シリコンより約1桁低
い抵抗値を持つ、高融点金属シリサイドが用いられるよ
うになりつつある。高融点金属シリサイドを用いてゲー
ト電極・配線を形成する場合には、高融点金属シリサイ
ド層単独で用いられる場合もあるが、デバイス特性や信
頼性に影響を与え易いゲート絶縁膜との界面特性を考慮
して、まずゲート絶縁膜上に従来より実績のある不純物
含有多結晶シリコン(DOPOS; Doped Po
lysilicon)層を形成し、この上部に高融点金
属シリサイド層を積層する場合が多い。かかる積層構造
はポリサイドと総称される。高融点金属シリサイドとし
てはタングステンシリサイド(WSix )が一般的であ
り、このWSix を有するポリサイドを特にタングステ
ンポリサイド(Wポリサイド)と称する。
プラズマエッチングしてゲート電極・配線を形成するプ
ロセスにおいては、Cl系ガスやBr系ガス等、F系ガ
ス以外のハロゲン系ガスを採用し、高選択比の異方性加
工を施すことが一般的となりつつある。F系ガスを採用
する場合には、エッチングレートに優れるものの、反応
性の高いF* (Fラジカル)によるサイドエッチングを
防止するために、CF系ポリマ等による側壁保護膜を厚
く形成する必要があり、寸法変換差やパーティクル汚染
の問題が避けられず、また下地ゲート酸化膜とのエッチ
ング選択比が好ましくないためである。とりわけ0.1
8μm以下のデザインルールのゲート電極・配線加工に
おいては、異方性を保ちつつ超高選択比を達成できるプ
ラズマエッチング方法および装置が必要である。これに
対し、近年ではCl系ガスによる高密度プラズマエッチ
ングが主流となりつつあり、多結晶シリコンの場合に
は、下地のSiO2 に対し30を超える選択比が達成で
きるようになっている。
ズマエッチングは、通常Cl2 /O2 混合ガスが用いら
れる。この場合には、Cl* ラジカルおよびO* ラジカ
ルによるエッチングの反応生成物として、Wポリサイド
の構成元素であるWおよびSiの塩化物(WClx およ
びSiClx )、もしくはオキシ塩化物(WOClxお
よびSiOClx )等が形成される。
蒸気圧を有するWOClx およびSiClx はイオン入
射にアシストされる形で気化除去され、エッチングが進
行する一方、比較的小さい蒸気圧を有するWClx およ
びSiOClx は、エッチング中にイオン入射の少ない
パターン側面に堆積し、側壁保護膜となって異方性加工
に寄与する。Wの代表的な反応生成物であるWOCl4
およびWCl6 の沸点はCRC Handbook o
f Chemistry and Phisics 7
5th.Edition(1994、CRC Pres
s)によれば次の値が報告されている。 WOCl4 227.5℃ WCl6 346.7℃ このように、WCl6 はWOCl4 に比較して沸点が1
00℃以上高いので、被エッチング基板温度が低いか、
あるいは被エッチング基板上の酸素系化学種の量が不足
する場合には非常に厚い側壁保護膜を形成する。この傾
向は、Cl系ガス以外のハロゲン系ガスを用いた場合も
同様である。したがって、フッ素系化学種以外のハロゲ
ン系化学種を発生しうるガスと、酸素系化学種を発生し
うるガスとの混合ガスにより高融点金属を含む配線層を
プラズマエッチングする配線形成方法においては、エッ
チング反応生成物中のオキシハロゲン化物の生成割合を
制御することが重要なエッチングパラメータとなる。
まとめた2010年までの半導体技術ロードマップによ
れば、0.18μm世代のゲート電極加工に許容される
寸法変換差(CD Loss; Critical D
imension Loss)は18nm以下すなわち
10%以下とされている。寸法変換差が過大となると、
配線抵抗の変動やマイグレーション耐性の劣化等、半導
体装置の信頼性や均一性が低下する。これに対し、前述
のWClx 等高融点金属ハロゲン化物が堆積して形成さ
れる側壁保護膜の厚さは、5nm〜50nmと無視でき
ないレベルにある。したがってこの側壁保護膜の厚さに
起因する寸法変換差が発生し、高集積度半導体装置の製
造プロセスにおける大きな障害となる。
の総量については、被エッチング基板温度が低ければ多
く、逆に高ければ少ないので、被エッチング基板温度に
より制御することが可能である。したがって、被エッチ
ング基板全体として、反応生成物の堆積量を制御するこ
とは容易であり、異方性加工を確保できる最小限の厚さ
の側壁保護膜を堆積し、寸法変換差を最小限に抑えてプ
ラズマエッチングする方法が採用される。
て、場所により側壁保護膜の厚さが異なる現象がある。
側壁保護膜の厚さは、特にエッチングで残すべき配線パ
ターン横のスペース幅に大きく依存する。この問題をを
図4(a)〜(b)を参照して説明する。同図は半導体
基板1上のゲート絶縁膜2上に形成された多結晶シリコ
ン層3と高融点金属層4からなる高融点金属ポリサイド
層5をレジストパターン6をマスクとしてプラズマエッ
チングしている状態を示す。レジストパターン6は孤立
ラインパターン(図の右側)とラインアンドスペースパ
ターン(図の左側)が共存している。図4(a)では黒
矢印で示す反応生成物8が被エッチング層から除去され
つつある状態を示ている。同図に見られるように、孤立
ラインパターンの周囲は被エッチング層が広く露出して
いるので反応生成物8の発生量が多い。この反応生成物
8のうち、蒸気圧の小さい成分は孤立ラインパターンの
側面に堆積し、側壁保護膜7が厚く形成される。一方ラ
インアンドスペースパターンの周囲は被エッチング層の
露出面積が小さく、反応生成物8の発生量が少ない。し
たがってパターン側面に付着する側壁保護膜(図示せ
ず)の厚さも薄い。
ラズマ中で再解離し、被エッチング基板上に堆積する成
分もある。図4(b)は破線矢印で示す再解離生成物9
の堆積の様子を示す図である。この場合にも孤立ライン
パターンの周囲は広く空いており、孤立パターンを臨む
見込み角θi が大きく、このため等方的に入射する堆積
物量は多いのでこの面からも側壁保護膜7は厚く堆積す
る。この反面、ラインアンドスペースパターンの周囲は
隣り合うパターンとの距離が狭く、このためラインアン
ドスペースパターンを臨む見込み角θlsは小さい。この
ため等方的に入射する堆積物量は少なく、この面からも
側壁保護膜(図示せず)は薄い。
パターン部分において異方性を確保しうる必要最小限の
側壁保護膜を形成しうるプラズマエッチング条件を採用
しても、寸法変換差はスペース幅に従って大きくなり、
孤立ラインパターンにおいては例えば20nm以上に達
する寸法変換差が発生する。逆に孤立ラインパターンに
おいて異方性を確保しうる必要最小限の側壁保護膜を形
成しうるプラズマエッチング条件を採用した場合には、
ラインアンドスペースパターンにおいては側壁保護膜の
厚さが不足し、サイドエッチングによる負の寸法変換差
が発生する。これは現状のプラズマエッチング装置ある
いはプラズマエッチング方法では避けることができない
問題である。
の配線形成方法に付随する諸問題点を解決し、この方法
を用いた半導体装置を提供することをその目的とする。
すなわち本発明の課題は、高融点金属を含む配線層をプ
ラズマエッチングするにあたり、パターンの疎密に起因
する寸法変換差の少ない配線形成方法を提供することで
ある。
む0.2μm幅以下の微細配線を用いた半導体装置にお
いて、パターン疎密に起因する寸法変換差が20nm以
下である半導体装置を提供することである。
は、上述の課題を解決するために提案するもである。す
なわち、孤立ラインパターンとラインアンドスペースパ
ターンとが共存するレジストマスクを用いるとともに、
フッ素系化学種以外のハロゲン系化学種と、酸素系化学
種とにより、高融点金属を含む配線層を少なくとも等方
的ラジカル反応を含んでプラズマエッチングする配線形
成方法であって、孤立ラインパターンにおける等方的ラ
ジカル反応は、ラインアンドスペースパターンにおける
等方的ラジカル反応よりも優勢である条件を設定してプ
ラズマエッチングすることを特徴とするものである。
の条件の設定は、混合エッチングガス中の酸素系化学種
を発生しうるガスの混合比により設定するものであるこ
とを特徴とする。本発明の別の好ましい実施態様におい
ては、この条件の設定は、エッチングチャンバ内壁材料
を酸素を含有する材料で構成するとともに、このエッチ
ングチャンバのスパッタリングによる酸素系化学種の供
給により設定するものであることを特徴とする。
パターン近傍における酸素系化学種の濃度は、ラインア
ンドスペースパターン近傍における酸素系化学種の濃度
よりも大であることが望ましい。より具体的には、本発
明者が検討を加えた基板バイアス印加型ECRプラズマ
エッチング装置あるいはマグネトロンRIE装置におけ
る結果によれば、孤立ラインパターン近傍における酸素
系化学種の濃度は20%を超え、ラインアンドスペース
パターン近傍における酸素系化学種の濃度は20%以下
であることが望ましい。ただしこの酸素系化学種の濃度
の数値は、基板温度やイオンエネルギといったエッチン
グ条件やエッチング装置、あるいは被エッチング層の種
類により、最適値が若干変動することもある。
ンとラインアンドスペースパターンが共存する、高融点
金属を含む配線を用いた半導体装置であって、孤立パタ
ーンのパターン幅と、ラインアンドスペースパターンの
パターン幅は、いずれも0.2μm以下であるととも
に、孤立ラインパターンのパターン幅と、ラインアンド
スペースパターンのパターン幅の差は、20nm以下で
あることを特徴とするものである。
は、高融点金属配線、高融点金属シリサイド配線および
高融点金属ポリサイド配線のうちのいずれか1種であ
る。また本明細書中における配線とは、ゲート電極およ
びゲート電極から延在する配線等を含むものとする。
ゲン系化学種とは、塩素系化学種、臭素系化学種および
ヨウ素系化学種のうちのいずれかの化学種のことであ
る。
ラズマエッチングにおいて、寸法変換差に影響を及ぼす
主な要素は側壁保護膜の堆積厚さである。特にCl2 /
O2 混合ガスのように、フッ素系化学種以外のハロゲン
系化学種を発生しうるガスと、酸素系化学種を発生しう
るガスを含む混合ガスを採用する場合には、プラズマ中
の塩素系化学種の濃度が5%以下となると、蒸気圧の小
さいWClx の堆積が顕著に増加し側壁保護膜が厚くな
り、正の寸法変換差が生じる。逆にプラズマ中の塩素系
化学種の濃度が20%以上となると、蒸気圧の大きなW
Ox Cly の生成が過剰となり、WClx の堆積は減る
結果、ラジカル反応による等方性エッチング、すなわち
ボウイングもしくはサイドエッチングが高融点金属を含
む配線層に観察され、負の寸法変換差が発生する。この
関係をグラフ化して図5に示す。したがって、通常は酸
素系化学種の濃度を5〜20%程度の範囲で制御し、側
壁保護膜の堆積量を制御して寸法変換差を低減すること
が行われる。なおここで例示した酸素系化学種の濃度
は、先述したようにエッチング条件やプラズマエッチン
グ装置、あるいは被エッチング層の種類により若干変動
するが、大方の目安としては上述した数値の範囲とな
る。実際には個々のプラズマエッチング装置や被エッチ
ング基板に応じて最適値xを予め実験により求めておく
ことが望ましい。
グに寄与する酸素系化学種の濃度は、原料の混合ガスに
添加される量と、マスクであるレジストパターン中の炭
素により消費(C+O → CO↑)される量とのバラ
ンスにより決定される点である。この現象を本発明者は
着目し、エッチングガス中の酸素系化学種発生しうるガ
スの混合比、あるいはエッチングチャンバ内壁材料から
スパッタリングされる酸素系化学種の量を最適化するこ
とにより、レジストパターン密度が小さくO* の消費量
が少ない孤立ラインパターン部分では酸素系化学種の濃
度が20%を超える条件を設定してプラズマエッチング
を行い、これと同時に、レジストパターン密度が大きく
O* の消費量が多いラインアンドスペースパターン部分
では酸素系化学種の濃度が20%以下となる条件を設定
してプラズマエッチングを施すこととした。
が多い孤立ラインパターン部分でのみ、WOx Cly の
生成が卓越し、WClx の堆積は減る結果、側壁保護膜
の厚さが薄くなる方向となり、寸法変換差はラインアン
ドスペースパターンでの寸法変換差と同様ごく少ないも
のとなる。この関係を示すのが図6(a)〜(b)であ
る。図6(a)は図4(a)と同じ被エッチング基板を
プラズマエッチングしている状態であり、黒矢印で表す
反応生成物8と、破線矢印で表す再解離生成物9を共に
示してあり、図4(a)と図4(b)を合成したもので
ある。ここでは孤立ラインパターンにおいて側壁保護膜
が厚く形成され、この結果配線が太り正の寸法変換差が
発生する様子を示す。一方図6(b)は、酸素系化学種
10の挙動を示す図であり、孤立ラインパターン部分で
はレジストパターンにより消費されるO* 量が少なく、
したがってこの近傍におけるO* 量が多くなり、側壁保
護膜の堆積が不十分となって配線が細り、ラジカル反応
による負の寸法変換差が発生する様子を示す。実際に
は、上述した正の寸法変換差と負の寸法変換差が競合し
て起こり、孤立ラインパターンにおける寸法変換差とラ
インアンドスペースパターンにおける寸法変換差を低減
する方向に働く。以上の関係をグラフ化したのが図7
(a)〜(b)である。図7(a)は側壁保護膜の堆積
により正の寸法変換差が発生する反応(A)、およびラ
ジカル反応により負の寸法変換差が発生する反応(B)
の各反応につき、配線パターン間のスペース幅依存性を
示す。一方図7(b)は実際の寸法変換差の配線パター
ン間のスペース幅依存性を示し、(C)はラジカル反応
(B)がない場合、(D)はラジカル反応を最適化した
本発明の場合である。これにより、従来スペース幅の増
加とともに増大していた寸法変換差を孤立ラインパター
ン部分で抑制し、結果として寸法変換差のスペース幅依
存性を低減することが可能となった。
幅以下の微細配線を用いた半導体装置において、パター
ン疎密に起因する寸法変換差が20nm以下である半導
体装置を安定に提供することが可能となる。
を参照しつつ説明する。なお実施例の説明で参照する図
面中で、前述の説明で参照した図中の構成要素部分と同
様の構成要素部分には同じ参照符号を付すものとする。
生しうるガスの混合比を最適化することにより寸法変換
差を制御した例であり、これを図1(a)〜(b)およ
び図2を参照して説明する。まず、シリコン等の半導体
基板1上に熱酸化によりゲート絶縁膜2を10nm形成
し、続けて減圧CVDにより不純物を含む多結晶シリコ
ン層3、WSix からなる高融点金属シリサイド層4を
各70nmの厚さに形成し、高融点金属ポリサイド層5
を形成する。多結晶シリコン層3の減圧CVD条件は一
例として SiH4 500 sccm PH3 0.35 sccm ガス圧力 100 Pa 基板温度 500 ℃ であり、また高融点金属シリサイド層4の減圧CVD条
件は一例として WF6 3 sccm SiH4 300 sccm He 500 sccm ガス圧力 70 Pa 基板温度 360 ℃ である。高融点金属シリサイド層4上に化学増幅型レジ
ストを塗布し、エキシマレーザリソグラフィ等により露
光、現像して0.20μm幅のレジストパターン6を形
成する。レジストパターン6は、孤立ラインパターンと
ラインアンドスペースパターンが共存している。このパ
ターン疎密は、例えばDRAMにおるメモリセル領域と
周辺回路領域におけるパターンレイアウト等に見られる
ものである。図1(a)に示すこのサンプルを被エッチ
ング基板とする。
略断面図を示す、基板バイアス印加型ECRプラズマエ
ッチング装置の基板ステージ12上に載置する。同装置
は図示しないマグネトロンにより発生する2.45GH
zのマイクロ波を導波管14により石英チャンバ15に
導入し、ソレノイドコイル16が発生する0.0875
Tの磁場との相互作用により石英チャンバ15内にEC
R放電によるプラズマを生成するものである。基板ステ
ージ12には2.0MHzの基板バイアス電源13を接
続する。なお同図では、ガス導入孔や真空ポンプ等の細
部は図示を省略する。
件により、高融点金属ポリサイド層5をパターニングす
る。 Cl2 75 sccm O2 20 sccm ガス圧力 0.5 Pa マイクロ波電力 850 W 基板バイアス電力 90 W 基板温度 50 ℃ 本エッチング条件におけるO2 の混合比は21.1%で
ある。しかし被エッチング基板11上における酸素系化
学種(O* )の濃度は、孤立ラインパターン近傍では実
質的に20%超が維持されたのに対し、ラインアンドス
ペースパターン近傍では20%以下となった。これは孤
立ラインパターン近傍ではレジストパターン6が少ない
ので酸素系化学種の消費が少なく、ラインアンドスペー
スパターン近傍はこの逆であるためである。
多く堆積する孤立ラインパターン近傍において、WOC
lx 生成のラジカル反応が促進され、結果的に孤立ライ
ンパターンとラインアンドスペースパターンにおける寸
法変換差は均一化され、いずれも20nm以下であっ
た。プラズマエッチング終了後の高融点金属ポリサイド
層5からなる配線の状態を図1(b)に示す。
学種の混合比を最適化することにより、レジストパター
ンの疎密に起因する寸法変換差やサイドエッチングを抑
制することが可能である。
より酸素系化学種を供給しその濃度を制御することによ
り寸法変換差を抑制した例であり、これを再び図1
(a)〜(b)および図3を参照して説明する。図1
(a)に示す被エッチング基板は前実施例1と同様の構
成であるので重複する説明を省略する。この被エッチン
グ基板11を図3にその概略断面図を示す、トライオー
ド型RIE装置の基板ステージ(カソード電極)12上
に載置する。同装置の基板ステージ12には一例として
100kHzの第1のRF電源14を接続し、対向する
アノード電極15との間にプラズマを生成し、また基板
ステージ12上にイオンシースを形成する。同装置のト
ライオード電極16は石英スリーブによるチャンバ内壁
(図示せず)の外側に接して形成し、ここには一例とし
て13.56MHzの第2のRF電源17を接続する。
さらにトライオード電極16の外周には図示しない磁石
を配設し、マグネトロン運動によりチャンバ内壁より効
率よく酸素系化学種を供給することが可能であるととも
に、その供給量は第2のRF電源17の印加電力により
制御可能である。なお同図でもエッチングガス導入孔や
真空ポンプ等の細部は図示を省略する。
件により、高融点金属ポリサイド層5をパターニングす
る。 Cl2 75 sccm ガス圧力 0.4 Pa 第1のRF電力 1200 W 第2のRF電力 20 W 基板温度 70 ℃ 本エッチング条件においてはエッチングガス中に酸素系
化学種を添加していないが、石英チャンバ内壁がスパッ
タリングされることにより生成するO* がチャンバ内に
供給される。被エッチング基板11上におけるO* の濃
度は、孤立ラインパターン近傍では実質的に20%超と
なるのに対し、ラインアンドスペースパターン近傍では
20%以下となった。これは孤立ラインパターン近傍で
はレジストパターン6が少ないので酸素系化学種の消費
が少なく、ラインアンドスペースパターン近傍はこの逆
であるためである。
多く堆積する孤立ラインパターン近傍において、WOC
lx 生成のラジカル反応が促進され、結果的に孤立ライ
ンパターンとラインアンドスペースパターンにおける寸
法変換差は均一化され、いずれも20nm以下であっ
た。プラズマエッチング終了後の高融点金属ポリサイド
層5からなる配線の状態を図1(b)に示す。
タリングにより酸素系化学種を供給し、その濃度を最適
化することにより、レジストパターンの疎密に起因する
寸法変換差やサイドエッチングを抑制することが可能で
ある。なお本実施例ではエッチングガスはCl2 単独で
あるが、O2 を少量添加した混合ガスを用い、不足する
酸素系化学種をエッチングチャンバのスパッタリングに
より補充してもよい。
たが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものでは
ない。
ポリサイド層のパターニングを例示したが、W等の高融
点金属層、WSix 等の高融点金属シリサイド層のパタ
ーニングであってもよい。また高融点金属として、W以
外にMo、Ta、Ti等、ハロゲン化物とオキシハロゲ
ン化物の蒸気圧に差がある金属に広く適用することがで
きる。高融点金属ポリサイド層の下層としては多結晶シ
リコンを用いるのが通常であるが、本出願人が先に出願
した特開昭63−163号公報で開示したように、非晶
質シリコンを用いてもよい。非晶質シリコンのエッチン
グ特性は多結晶シリコンとほぼ同一である。この非晶質
シリコンも、MOSFETのゲート電極・配線として最
終的に機能する段階では、注入不純物の活性化熱処理工
程等により多結晶シリコンに変換されるので、ポリサイ
ド構造となる。
種を発生しうるエッチングガスとして、Cl2 を例示し
たが他のCl系ガスを用いてもよい。またHBrやBr
2 のようなBr系ガスや、HIのようなI系ガスを用い
てもよい。
てO2 を採り上げたが、NOx 系ガスやCOx 系ガス、
H2 O等プラズマ中でO* を発生しうるガスを適宜使用
できる。
構造等、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更するこ
とが可能である。
の配線形成方法によればパターンの疎密に起因する寸法
変換差を制御した、高融点金属を含む配線層のプラズマ
エッチングが可能となる。
ンに疎密がある高融点金属を含む微細配線の寸法変換差
を制御し、均一性、信頼性にすぐれた半導体装置を提供
することが可能となる。
する概略断面図であり、(a)は下地ゲート絶縁膜上に
多結晶シリコン層と高融点金属シリサイド層からなる高
融点金属ポリサイド層を形成し、さらに孤立ラインパタ
ーンとラインアンドスペースパターンを有するレジスト
パターンを形成した状態であり、(b)は高融点金属ポ
リサイド層からなる配線が完成した状態である。
エッチング装置の概略断面図である。
エッチング装置の概略断面図である。
す概念図であり、(a)は反応生成物によるもの、
(b)は再解離生成物によるものである。
ラフである。
あり、(a)は正の寸法変換差を、(b)は負の寸法変
換差を示す。
スペース幅依存性を示すグラフであり(a)は反応量
を、(b)は寸法変換差を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 孤立ラインパターンとラインアンドスペ
ースパターンとが共存するレジストマスクを用いるとと
もに、 フッ素系化学種以外のハロゲン系化学種と、酸素系化学
種とにより、 高融点金属を含む配線層を少なくとも等方的ラジカル反
応を含んでプラズマエッチングする配線形成方法であっ
て、 前記孤立ラインパターンにおける等方的ラジカル反応
は、 前記ラインアンドスペースパターンにおける等方的ラジ
カル反応よりも優勢である条件を設定してプラズマエッ
チングすることを特徴とする配線形成方法。 - 【請求項2】 条件の設定は、混合エッチングガス中の
酸素系化学種を発生しうるガスの混合比により設定する
ものであることを特徴とする、請求項1記載の配線形成
方法。 - 【請求項3】 条件の設定は、エッチングチャンバ内壁
材料を酸素を含有する材料で構成するとともに、 前記エッチングチャンバ内壁のスパッタリングによる酸
素系化学種の供給により設定するものであることを特徴
とする、請求項1記載の配線形成方法。 - 【請求項4】 孤立ラインパターン近傍における酸素系
化学種の濃度は、 ラインアンドスペースパターン近傍における酸素系化学
種の濃度よりも大であることを特徴とする、請求項1記
載の配線形成方法。 - 【請求項5】 孤立ラインパターン近傍における酸素系
化学種の濃度は20%を超え、 ラインアンドスペースパターン近傍における酸素系化学
種の濃度は20%以下であることを特徴とする、請求項
1記載の配線形成方法。 - 【請求項6】 高融点金属を含む配線層は、高融点金属
層、高融点金属シリサイド層および高融点金属ポリサイ
ド層のうちのいずれか1種であることを特徴とする、請
求項1記載の配線形成方法。 - 【請求項7】 孤立ラインパターンとラインアンドスペ
ースパターンが共存する高融点金属を含む配線を用いた
半導体装置であって、 前記孤立ラインパターンのパターン幅と、前記ラインア
ンドスペースパターンのパターン幅は、いずれも0.2
μm以下であるとともに、 前記孤立ラインパターンのパターン幅と、前記ラインア
ンドスペースパターンのパターン幅の差は、20nm以
下であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 高融点金属を含む配線は、高融点金属配
線、高融点金属シリサイド配線および高融点金属ポリサ
イド配線のうちのいずれか1種であることを特徴とす
る、請求項7記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19057195A JP3362568B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 配線形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19057195A JP3362568B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 配線形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0945696A true JPH0945696A (ja) | 1997-02-14 |
JP3362568B2 JP3362568B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=16260284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19057195A Expired - Lifetime JP3362568B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 配線形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362568B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367744B1 (ko) * | 2000-11-08 | 2003-01-10 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체소자의 미세패턴 형성방법 |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP19057195A patent/JP3362568B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367744B1 (ko) * | 2000-11-08 | 2003-01-10 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체소자의 미세패턴 형성방법 |
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Publication number | Publication date |
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JP3362568B2 (ja) | 2003-01-07 |
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