JPH094513A - エンジンのスターター制御構造 - Google Patents

エンジンのスターター制御構造

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JPH094513A
JPH094513A JP17538295A JP17538295A JPH094513A JP H094513 A JPH094513 A JP H094513A JP 17538295 A JP17538295 A JP 17538295A JP 17538295 A JP17538295 A JP 17538295A JP H094513 A JPH094513 A JP H094513A
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JP
Japan
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air
starter
negative pressure
engine
fuel
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Application number
JP17538295A
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English (en)
Inventor
Harumi Furukawa
晴己 古川
Sadahide Suzuki
貞英 鈴木
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのスターターを、スターターがON
の状態で減速した時の排ガス中のCO,HC,および未
燃ガソリン等の増加を抑えることができて、それらの増
加に起因する触媒の劣化を防止することができるように
制御する。 【構成】 プランジャー41を手動操作して、スタータ
ーエアホール42からプランジャー室43に空気を流す
ことにより、スタータージェット44で計量された燃料
を、スターターパイプ45を通して空気と混合してから
プランジャー室43に吸い込ませ、プランジャー室43
に流された空気と混合してから、スロットルバルブ下流
の吸気通路4内に供給するようにしたスターター40
が、吸気通路の途中に配置されたキャブレター3の部分
に設けられていると共に、排気通路の途中に触媒が配置
されているエンジンにおいて、スターターパイプ45か
らプランジャー室43に至る燃料供給通路46の途中
に、スロットルバルブ下流の吸気通路4の負圧の増加に
応じて該燃料供給通路46を閉じる負圧バルブ47を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プランジャーの手動操
作により始動に最適な混合気を供給するスターターが吸
気通路側に設けられていると共に、排気通路側に触媒が
設けられているエンジンに関し、特に、そのようなエン
ジンにおける触媒の劣化防止を目的としたスターターの
制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のエンジンでは、寒冷時やエ
ンジンが冷えている時に混合気の気化率が悪くなって始
動が困難になるのに対応して、吸気通路の途中に配置さ
れたキャブレターの部分に、始動時に手動操作でプラン
ジャーを引き上げて、スターターエアホールからプラン
ジャー室に空気を流すことにより、プランジャー室を流
れる空気の吸い上げ力によって、スタータージェットで
計量された燃料を、スターターパイプ内で空気と混合し
てからプランジャー室に吸い込ませ、スターターエアホ
ールからの空気と混合してから、1次混合気としてスロ
ットルバルブ下流の吸気通路内に供給するという構成の
スターターを設けることにより、始動時に濃いめの混合
気をエンジン本体の燃焼室に送り込んで着火性を良くす
るということが従来から一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なスターターが設けられ、しかも、排気通路の途中に触
媒が設けられているエンジンでは、スターターがONの
状態で運転しているときに減速のためにエンジンブレー
キをかけると、吸気通路内に濃いめの1次混合気が供給
されている状態で、スロットルバルブが閉じられて、1
次混合気と混合する空気の供給が減少され、燃料過剰の
混合気がエンジン本体の燃焼室に供給されることとな
り、また、エンジンブレーキをかけた状態では、体積効
率が低下し、燃焼が不安定となって、場合によっては失
火を起こすことにもなる。
【0004】その結果、燃焼室から排気通路に排出され
る排ガス中にCO,HC,および未燃ガソリン等が高濃
度に存在することとなり、それらCO,HC,および未
燃ガソリン等が触媒の作用により酸化される過程で触媒
が過熱状態となって、触媒の劣化が促進されるというよ
うな問題を生じる。
【0005】本発明は、上記のような従来のスターター
と触媒を備えたエンジンの持つ不都合を解消することを
目的としており、より具体的には、スターターがONの
状態で減速した時の排ガス中のCO,HC,および未燃
ガソリン等の増加を抑えることができて、それらの増加
に起因する触媒の劣化を防止することができるエンジン
のスターター制御構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記
載したように、プランジャーを手動操作して、スタータ
ーエアホールからプランジャー室に空気を流すことによ
り、スタータージェットで計量された燃料を、スタータ
ーパイプを通して空気と混合してからプランジャー室に
吸い込ませ、プランジャー室に流された空気と混合して
から、スロットルバルブ下流の吸気通路内に供給するよ
うにしたスターターが、吸気通路の途中に配置されたキ
ャブレターの部分に設けられていると共に、排気通路の
途中に触媒が配置されているエンジンにおいて、そのス
ターター制御構造が、エンジンの減速時に、スターター
から吸気通路内に供給される混合気の空燃比が大きくな
るように構成されていることを特徴とするものである。
【0007】また、上記の請求項1に記載されたエンジ
ンのスターター制御構造において、上記の請求項2に記
載したように、スターターパイプからプランジャー室に
至る燃料供給通路の途中に、スロットルバルブ下流の吸
気通路の負圧の増加に応じて該燃料供給通路を閉じる負
圧バルブが設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、上記の請求項1に記載されたエンジ
ンのスターター制御構造において、上記の請求項3に記
載したように、更にプランジャー室に空気を流すための
空気供給通路が設けられ、該空気供給通路の途中に、ス
ロットルバルブ下流の吸気通路の負圧の増加に応じて該
空気供給通路を開く負圧バルブが設けられていることを
特徴とするものである。
【0009】
【作 用】上記の請求項1に記載した構成によれば、エ
ンジンの減速時に、スロットルバルブの閉に応じてスタ
ーターから供給される混合気の空燃比(A/F)が高め
られることにより、エンジン本体の燃焼室に供給される
混合気の空燃比の低下(燃料の高濃度化)が抑えられ、
燃焼後の排ガスの空燃比の低下も抑えられて、排ガス中
のCO,HC,および未燃ガソリン等の増加が抑えら
れ、それらCO,HC,および未燃ガソリン等を酸化さ
せることにより生じる過熱状態に起因する触媒の劣化が
防止されることとなる。
【0010】また、上記の請求項2に記載した構成によ
れば、スターターがONの状態で、スロットルバルブが
閉じられると、それによりスロットルバルブ下流の吸気
通路内の負圧の増加することとなり、この負圧の増加に
応じて、スターターパイプからプランジャー室に至る燃
料供給通路が負圧バルブによって閉じられる。
【0011】そのため、スターターから吸気通路内に供
給される混合気の燃料量が、負圧バルブの閉じる割合に
応じて減少することとなり、その結果、スターターから
供給される混合気の空燃比(A/F)が高められること
となる。
【0012】また、上記の請求項3に記載した構成によ
れば、スターターがONの状態で、スロットルバルブが
閉じられると、それによりスロットルバルブ下流の吸気
通路内の負圧の増加することとなり、この負圧の増加に
応じて、空気供給通路が負圧バルブによって開けられ
る。
【0013】そのため、空気供給通路からプランジャー
室に供給される空気量が、負圧バルブの開く割合に応じ
て増加することとなり、その結果、スターターから供給
される混合気の空燃比(A/F)が高められることとな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明のエンジンのスターター制御構
造の実施例について図面に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る自動二輪
車用エンジンの全体の概略を示すもので、エンジン1の
吸気側には、吸気通路の開口端部にエアクリーナー2が
配置され、このエアクリーナー2に続いて、その吸気下
流側にスロットルバルブを設けたキャブレター3が配置
されていて、キャブレター3の吸気下流側の吸気通路4
が、エンジン本体5の吸気ポート6に接続されていると
共に、エンジン1の排気側には、エンジン本体5の排気
ポート7に排気通路(排気管)8が接続され、排気通路
(排気管)8の途中に触媒9が配置されている。
【0016】また、そのようなエンジン1のエアクリー
ナー2と吸気ポート6の間には、エアクリーナー2から
排気ポート7に空気を導入するための2次空気通路11
が接続されており、この2次空気通路11の途中には、
排気ポート7からエアクリーナー2に空気が逆流するの
を防止するためのリードバルブ12と、吸気通路4内の
負圧に応じて2次空気通路11を開閉するエアカットバ
ルブ13が設けられている。
【0017】エアカットバルブ13は、スロットルバル
ブよりも下流側の吸気通路4内の負圧が高いときには2
次空気通路11を閉じ、吸気通路4内の負圧が低くなる
と2次空気通路11を開くように、連通路14を介し
て、スロットルバルブ下流の吸気通路4の負圧によりコ
ントロールされるものである。
【0018】上記の2次空気通路11は、運転時に排気
通路上流の排気ポート7に空気を導入することにより、
排ガス中のCO,HC,および未燃ガソリン等を酸化す
るために設けられているものである。
【0019】さらに、エンジン1の吸気側に配置されて
いるキャブレター3の部分には、寒冷時やエンジンが冷
えている時に混合気の気化率が悪くなって始動が困難に
なるのに対応して、始動時に濃いめの混合気をエンジン
本体5の燃焼室に送り込んで着火性を良くするためのス
ターターが設けられている。
【0020】エンジン1のキャブレター3自体は、図2
に示すように、従来から自動二輪車で一般的に使用され
ているCVキャブレターであって、スロットル操作によ
りワイヤーを介して開閉されるスロットルバルブ21が
その吸気下流側に設けられており、スロットルバルブ2
1の開閉によるベンチュリー部22の気圧の変動に応じ
て、ダイヤフラム23に固定されたピストンバルブ24
が自動的に移動するものである。
【0021】すなわち、ピストンバルブ24は、キャブ
レター3の可変ベンチュリー部を構成するもので、スプ
リング26により常に下方に付勢された状態で、その上
端がダイヤフラム23に固定されており、その下端には
ジェットニードル25が固定されている。
【0022】ダイヤフラム23の上室27は、ピストン
バルブ24の突出先端部を貫通するサクションホール2
8によりベンチュリー部22と連通し、ダイヤフラムの
下室29は、エアベント30によりエアクリーナー2に
近い吸気通路上流側と連通していて、ベンチュリー部2
2の気圧変動に応じてダイヤフラム上室27内の気圧が
変動することにより、それによるダイヤフラム23の動
きに連れて、ピストンバルブ24は吸気通路内に進退す
る。
【0023】このピストンバルブ24の進退に伴って、
その下端に固定されているジェットニードル25が、メ
インジェット31のニードルジェット32内を進退し、
それによって、メインジェット31で計量された燃料と
メインエアジェット33からの空気との混合気が、吸い
出し量がコントロールされた状態で、ニードルジェット
32からベンチュリー部22に吸い出されることとな
る。
【0024】さらに、上記のようなメイン系燃料供給路
と共に、キャブレター3には、パイロットジェット34
で計量された燃料とパイロットエアジェット35からの
空気による混合気を、パイロットアウトレット36から
スロットルバルブ21より下流の吸気通路4内に供給す
るパイロット系燃料供給路が形成されている。
【0025】上記のようなキャブレター3の部分に付設
されているスターターは、図3に示すように、始動時に
ワイヤーまたはレバーの操作でプランジャー41を引き
上げて、スターターエアホール42からプランジャー室
43に空気を流すことにより、プランジャー室43を流
れる空気の吸い上げ力によって、キャブレター3のスタ
ータージェット44で計量された燃料を、スターターパ
イプ45内で空気と混合してからプランジャー室43に
吸い込ませ、スターターエアホール42からの空気と混
合してから、1次混合気としてスロットルバルブ下流の
吸気通路4内に供給するようにしたものである。
【0026】上記のようなスターターに対して、本実施
例(第1実施例)では、図3に示すように、スターター
パイプ45からプランジャー室43に至る燃料供給通路
46の途中に、スロットルバルブ下流の吸気通路4の負
圧の増加に応じて燃料供給通路46を閉じる負圧バルブ
47が設けられている。
【0027】すなわち、燃料供給通路46の途中に設置
される負圧バルブ47は、ダイヤフラム47aの動きに
連れて、その弁部分47bが燃料供給通路46を開閉す
るものであって、負圧バルブ47のダイヤフラム上室4
7cが、連通路15によって、図2に示すように、スロ
ットルバルブ21より下流の吸気通路4と連通されてい
るものである。
【0028】この負圧バルブ47は、通常は、図3に示
すように、その弁部分47bが燃料供給通路46を開い
た状態にあるが、スロットルバルブ下流の吸気通路4の
負圧の増加し、ダイヤフラム上室47cの負圧が増加し
て、ダイヤフラム47aが上室47c側に動くに連れ
て、その弁部分47bが燃料供給通路46を閉じるもの
である。
【0029】上記のように、スターターの燃料供給通路
46に、スロットルバルブ下流の吸気通路4の負圧に応
じて作動する負圧バルブ47を設けた第1実施例によれ
ば、プランジャー41を引き上げてスターターから燃料
(1次混合気)をスロットルバルブ下流の吸気通路4内
に供給している状態、すなわち、スターターがONの状
態で、エンジンブレーキがかけられて、スロットルバル
ブ21が急に閉じられると、それによりスロットルバル
ブ下流の吸気通路4内の負圧の増加することとなり、こ
の負圧の増加に応じて、燃料供給通路46が負圧バルブ
47によって閉じられることとなる。
【0030】そうすると、燃料供給通路46を通ってプ
ランジャー室43に送り込まれる燃料の量が負圧バルブ
47の開度に応じて減少することとなり、プランジャー
室43で空気と混合されてから吸気通路4内に供給され
る1次混合気の空燃比(A/F)が、負圧バルブ47の
閉じる割合に応じて高められることとなる。
【0031】一方、図4は、上記の実施例(第1実施
例)と同様の構造を有するエンジンにおけるスターター
制御構造の異なる実施例(第2実施例)を示すもので、
この実施例では、図示されているように、スターターエ
アホール42とは別に、スターターのプランジャー室4
3に更に空気を流すための空気供給通路48が設けら
れ、この空気供給通路48の途中に、スロットルバルブ
下流の吸気通路4の負圧の増加に応じて空気供給通路4
8を開く負圧バルブ49が設けられている。
【0032】この空気供給通路48は、その一端がプラ
ンジャー室43内に開口されていると共に、その他端が
エアクリーナー2またはキャブレター3のダイヤフラム
下室29に開口されていて、エアクリーナー2またはダ
イヤフラム下室29からプランジャー室43に向かって
空気を流すものである。
【0033】なお、通常、スターターのエアホール42
はキャブレター3のダイヤフラム下室29に連通されて
いることが多いが、その場合、プランジャー室43とダ
イヤフラム下室29をつなぐ空気供給通路48を形成す
るには、図示したように、空気供給通路48をスタータ
ーエアホール42と別経路としてもよいが、スターター
エアホール42自体を従来よりも径の大きいものとし
て、その一部を負圧バルブ49によって開閉するような
構成とすることも可能である。
【0034】ところで、本実施例において、空気供給通
路48の途中に設置される負圧バルブ49は、第1実施
例における負圧バルブ47と同様に、ダイヤフラム49
aの動きに連れて空気供給通路48を開閉するもので、
負圧バルブ49aのダイヤフラム上室49cがスロット
ルバルブ下流の吸気通路4に連通路15で連通されてい
るものである。
【0035】しかしながら、第1実施例の負圧バルブ4
7とは違って、ダイヤフラム49aに連結された弁部分
49bは、通常は、図4に示すように、空気供給通路4
8を閉じる状態にあって、スロットルバルブ下流の吸気
通路4の負圧の増加に応じ、ダイヤフラム上室49cの
負圧が増加して、ダイヤフラム49aが上室49cの側
に動くに連れて、空気供給通路48を開くようなものと
なっている。
【0036】このような負圧バルブ49を設けた空気供
給通路48による第2実施例のスターター制御構造によ
れば、スターターがONの状態で、スロットルバルブ2
1が閉じられて、スロットルバルブ下流の吸気通路4内
の負圧の増加すると、この負圧の増加に応じて、負圧バ
ルブ49によって閉じられていた空気供給通路48が開
かれることとなる。
【0037】そうすると、スターターエアホール42か
らの空気に加えて、空気供給通路48からプランジャー
室43に更に空気が送り込まれることとなるため、プラ
ンジャー室43で空気と混合されてから吸気通路4内に
供給される1次混合気の空燃比(A/F)が、負圧バル
ブ49の開く割合に応じて高められることとなる。
【0038】以上に述べたような各実施例のスターター
制御構造によれば、第1,第2実施例の何れの場合にお
いても、スロットルバルブ21の開度に逆比例してスタ
ーターから供給される混合気の空燃比(A/F)が高め
られる(燃料濃度が薄められる)ため、スターターがO
Nの状態で、エンジンブレーキをかけたような場合に、
スロットルバルブ21の閉によって吸入される空気量が
減少するにもかかわらず、エンジン本体5の燃焼室に供
給される混合気の空燃比の低下(燃料の高濃度化)が抑
えられ、その結果、燃焼後の排ガスの空燃比の低下も抑
えられて、高濃度のCO,HC,および未燃ガソリン等
の排出に起因する触媒9の劣化が防止されることとな
る。
【0039】なお、2次空気通路11による空気導入シ
ステムが併用されている上記の各実施例については、本
発明による制御システムの作動領域と2次空気流入の領
域が重ならないように設定されていて、触媒9を通過す
る排ガスの空燃比は、図5に示すようなものとなってい
る。
【0040】以上、本発明のエンジンのスターター制御
構造の各実施例について説明したが、本発明は、上記の
各実施例のような具体的な構造にのみ限定されるもので
はなく、例えば、CVキャブレターを備えたエンジンだ
けでなく、ピストンバルブ自体をスロットルバルブとす
るVMキャブレターを備えたエンジンに対しても適用可
能なものである。
【0041】また、2次空気通路による排気通路への空
気導入システムが設けられていないエンジンに対しても
適用可能なものであり、さらに、上記の各実施例に示し
たスターター制御構造をそれぞれ単独に実施するだけで
なく、それらを併用して実施することも可能なものであ
る。
【0042】さらにまた、燃料や空気の供給量を制御す
るためのバルブとしては、上記の各実施例における負圧
バルブ47,49のような気圧の変化により機械的に作
動する開閉バルブだけでなく、そのようなものに代え
て、エンジンの減速状態の検出に応じて電気的に制御さ
れるソレノイド等の電磁バルブを使用することも可能で
ある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したような本発明のエンジンの
スターター制御構造によれば、スターターがONの状態
で減速した時に、排ガス中にCO,HC,および未燃ガ
ソリン等が増加するのを抑えることができて、それらの
増加に起因する触媒の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスターター制御構造が設けられている
エンジンの一例について、その全体の概略を示す説明
図。
【図2】図1に示したエンジンのキャブレターおよびそ
の下流の吸気通路を示す側面から見た状態の縦断面説明
図。
【図3】図1に示したエンジンにおけるスターター制御
構造の第1実施例を示す、キャブレターを正面から見た
状態のスターター部分の縦断面説明図。
【図4】図1に示したエンジンにおけるスターター制御
構造の第2実施例を示す、キャブレターを正面から見た
状態の縦断面説明図。
【図5】本発明のスターター制御構造の第1実施例ある
いは第2実施例を適用したエンジンにおける触媒通過排
ガスの空燃比の概念を示す説明図。
【符号の説明】
1 エンジン 3 キャブレター 4 スロットルバルブ下流の吸気通路 8 排気通路 9 触媒 21 スロットルバルブ 40 スターター 41 プランジャー 42 スターターエアホール 43 プランジャー室 44 スタータージェット 45 スターターパイプ 46 スターターの燃料供給通路 47 負圧バルブ 48 スターターの空気供給通路 49 負圧バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャーを手動操作して、スタータ
    ーエアホールからプランジャー室に空気を流すことによ
    り、スタータージェットで計量された燃料を、スタータ
    ーパイプを通して空気と混合してからプランジャー室に
    吸い込ませ、プランジャー室に流された空気と混合して
    から、スロットルバルブ下流の吸気通路内に供給するよ
    うにしたスターターが、吸気通路の途中に配置されたキ
    ャブレターの部分に設けられていると共に、排気通路の
    途中に触媒が配置されているエンジンにおいて、エンジ
    ンの減速時に、スターターから吸気通路内に供給される
    混合気の空燃比が大きくなるように構成されていること
    を特徴とするエンジンのスターター制御構造。
  2. 【請求項2】 スターターパイプからプランジャー室に
    至る燃料供給通路の途中に、スロットルバルブ下流の吸
    気通路の負圧の増加に応じて該燃料供給通路を閉じる負
    圧バルブが設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンのスターター制御構造。
  3. 【請求項3】 更にプランジャー室に空気を流すための
    空気供給通路が設けられ、該空気供給通路の途中に、ス
    ロットルバルブ下流の吸気通路の負圧の増加に応じて該
    空気供給通路を開く負圧バルブが設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のエンジンのスターター制御
    構造。
JP17538295A 1995-06-19 1995-06-19 エンジンのスターター制御構造 Pending JPH094513A (ja)

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