JPH0943996A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0943996A
JPH0943996A JP7212851A JP21285195A JPH0943996A JP H0943996 A JPH0943996 A JP H0943996A JP 7212851 A JP7212851 A JP 7212851A JP 21285195 A JP21285195 A JP 21285195A JP H0943996 A JPH0943996 A JP H0943996A
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彰俊 赤池
Toshihiko Mihashi
利彦 三橋
Makoto Kanai
真 金井
Kenji Suzuki
健二 鈴木
Satoshi Matsuzaka
聡 松坂
Shinichi Naito
晋一 内藤
Osamu Shimizu
治 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触転写手段を用いたタイプを前提とし、帯
電能力の低い帯電デバイスを用いたとしても、転写材に
対して安定した転写性能を発揮する。 【解決手段】 像担持体1との間に転写材5が挟持され
て像担持体1上の現像像が転写材5に転写される接触転
写手段6を備えた画像形成装置において、接触転写手段
6の転写材5の搬送方向後方側には像担持体1に近接し
て除電手段7を配設し、この除電手段7には像担持体1
の軸方向に沿って配列される多数の針状電極7aを具備
させ、転写材5通過中の所定の時期に除電手段7にバイ
アスが印加されるバイアス印加手段8を設ける。更に、
時期可変設定手段10にてバイアス印加時期を可変設定
したり、環境条件に応じて転写条件の最適化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
や同プリンタなど電子写真プロセスを利用する画像形成
装置に係り、特に、像担持体との間で転写材が挟持され
て像担持体上の現像像が転写材に転写される接触転写手
段を採用したタイプの画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた画像形成装
置にあっては、帯電装置や転写装置としてコロナ放電装
置が多く用いられている。しかしながら、このコロナ放
電装置には、(1)放電現象を用いるために必要な印加
電圧が高い、(2)特にマイナス放電を行う場合にはオ
ゾンの発生量が多く、これを除去するためにフィルタが
必要不可欠になる、(3)放電ワイヤが汚れると放電不
良を生じるため、定期的なメンテナンスが必要である、
等の問題がある。
【0003】上記問題を解決する手段として、感光体ド
ラム等の像担持体に接触して帯電、転写を行う接触帯電
装置、接触転写装置が提案されている。これらは、像担
持体に圧接する帯電部材、転写部材を備え、それにバイ
アス電圧を印加して像担持体の帯電を行ったり、像担持
体側のトナー像を転写材に転写するように構成したもの
である。
【0004】また、反転現像を行う画像形成装置におい
ては、帯電装置と転写装置とで印加するバイアス電圧の
極性が異なることが知られている。一般的に、像担持体
としての感光体を負極性に帯電させるには、帯電装置に
負極性のバイアス電圧を印加することが必要である。一
方、反転現像方式の現像装置では、潜像を顕像化するト
ナーとして像担持体と同極性(一般的には感光体が負帯
電なのでトナーも負極性)に帯電するトナーが用いられ
る。従って、転写装置では、像担持体上の負帯電トナー
を転写材上に引き寄せるために像担持体とは逆極性(一
般的には正極性)のバイアス電圧を印加することが必要
になるのである。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】ところが、以上説明したような反転現像を
行う画像形成装置のうち接触転写装置を採用すると、以
下のような技術的課題が生ずる。すなわち、一般に、画
像形成装置においては異なった大きさの転写材が使用可
能になっているため、接触転写装置の幅寸法は使用可能
な最大幅の転写材に合わせて設定されている。このた
め、小サイズの転写材を使用する場合には、接触転写装
置と像担持体とに直接接触する領域(以下転写材外領域
と呼ぶ)が生じる。このとき、接触転写装置に印加する
バイアス電圧の影響により、前記転写材外領域に対応す
る像担持体の表面電位が下がってしまい、極端な場合に
は本来帯電される極性とは逆極性に至ってしまう場合も
ある。
【0006】このような状況下において、帯電装置とし
て例えばコロナ放電装置を用いれば、その特性上帯電能
力が高く、像担持体の帯電電位が下がっても本来の帯電
電位まで回復させることが十分可能であった。ところ
が、帯電装置として帯電ローラ等の接触帯電装置を用い
た場合には、帯電領域が狭く、この帯電領域に対する像
担持体表面の通過時間がコロナ放電装置と比べて極端に
短いため、帯電能力が十分ではない。このため、像担持
体の転写材外領域の帯電電位が現像バイアスまで下がっ
てしまい、画像部以外の帯電不足領域が現像装置により
顕像化されてしまう、言い換えれば、像担持体の一周後
に転写材外領域の帯電不足に伴う履歴を残してしまうこ
とがある(以下転写メモリと呼ぶ)。
【0007】特に、両面印字を行う画像形成装置の第二
面転写を行う場合には、転写材の抵抗が著しく上昇して
しまうために前記転写メモリが発生し易く良好な転写が
得られ難い。また、第二面転写時には、転写材が帯電し
易く、転写材の除電が不十分であると、転写後の転写材
が転写材搬送部に近づいた時に異常放電を起こし、画像
の乱れを生じてしまうことがある。
【0008】また、接触帯電装置の帯電能力が不十分な
場合に現れ易いもう一つの技術的課題として、転写材が
像担持体から剥離される際の剥離放電のため像担持体上
に転写電位とは逆極性の電荷が残り、転写メモリと同様
に、剥離放電の履歴が像担持体の一周後に現像されてし
まうという事態が生じることもある(以下剥離メモリと
呼ぶ)。
【0009】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたもので、接触転写手段を用いたタイプを
前提とし、帯電能力の低い帯電デバイスを用いたとして
も、転写材に対して安定した転写性能を発揮することが
可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、像担持体1を帯電する帯電手段2
と、この帯電手段2にて帯電された像担持体1上に潜像
を形成する潜像形成手段3と、この潜像を現像する現像
手段4と、像担持体1との間に転写材5を挟持して像担
持体1上の現像像を転写材5に転写させる接触転写手段
6とを備えた画像形成装置において、前記接触転写手段
6の転写材5の搬送方向後方側には像担持体1に近接し
て除電手段7を配設し、この除電手段7には像担持体1
の軸方向に沿って配列される多数の針状電極7aを具備
させ、転写材5通過中の所定の時期に除電手段7にバイ
アスが印加されるバイアス印加手段8を設けたことを特
徴とする。
【0011】このような技術的手段において、本願発明
は、帯電手段2として帯電能力の低い帯電ローラ等の接
触タイプを使用するものにおいて特に有効であるが、コ
ロナ放電装置を使用したタイプを除外するものではな
い。また、現像手段4については、現像剤や現像方式を
適宜選定して差し支えないが、特に、画像部が非画像部
よりも絶対値で低いネガ潜像を反転現像タイプにあって
は、転写メモリによる画質不良が黒線/汚れとなって現
れ目立つため、これを回避する本願発明にとっては極め
て有効である。尚、画像部が非画像部よりも絶対値で高
いポジ潜像を正規現像するタイプにあっては、転写メモ
リによる画質不良がカブリ/ハーフトーン濃度差となっ
て現れ、反転現像タイプよりも画質不良の程度が少なく
抑えられるが、この正規現像タイプのものに本願発明を
適用できることは勿論である。
【0012】更に、接触転写手段6としては、像担持体
1との間で転写材5を挟持して像担持体1上の現像像を
転写し得るものであれば適宜選定して差し支えないが、
通常帯電バイアスと同極性の転写バイアスを印加するも
のが用いられる。また、接触転写手段6による転写性能
は環境条件によって変化するため、接触転写手段6によ
る転写性能を環境条件に影響されずに良好に保つには、
図1に示すように、環境条件が測定される環境条件測定
手段11を設け、この環境条件測定手段11の測定結果
に基づいて接触転写手段6の転写条件が可変設定される
転写条件可変手段12を設けることが好ましい。ここ
で、環境条件測定手段11としては、湿度センサや温度
センサ等の検知手段を用いるようにしてもよいし、ある
いは、湿度や温度等の環境変化に伴って変化する物理量
(例えば接触転写手段6の転写ローラの抵抗値や像担持
体1の表面抵抗値)を直接若しくは間接的に測定するよ
うにしても差し支えない。
【0013】また、除電手段7としては、例えば針状電
極7aを備えたものが用いられるが、ここでいう針状電
極7aとは先端が針状になっているものであれば、先端
がノコギリ刃状に形成された板状電極であってもよい
し、板状電極の先端面に多数の電極針を固着したような
ものでもよい。
【0014】更に、バイアス印加手段8の作動制御につ
いては、除電手段7の作動が必要な時期を検知して行な
えばよい。例えば転写材外領域(接触転写手段6と像担
持体1とが直接接触する領域)における像担持体の帯電
電位の低下を有効に抑え、転写メモリを有効に回避する
という観点からすれば、少なくとも前記転写材外領域が
接触転写手段6を通過する時期を検知し、この検知時期
に応じて除電手段7を作動させるようにすればよく、ま
た、例えば転写材5剥離時の剥離放電を有効に抑え、剥
離メモリによる画質不良を有効に回避するという観点か
らすれば、少なくとも転写材5の後端の像担持体1から
の剥離時期を検知し、この検知時期に応じて除電手段7
を作動させるようにすればよい。このような要請下にお
いては、例えば転写材5の後端が接触転写手段6を通過
する直前から除電手段7を通過する直後までの時期が検
知される検知手段9を設け、この検知手段9の検知信号
に基づいてバイアス印加手段8を前記時期の間のみ作動
させるようにすればよい。このような態様を別の観点か
ら見れば、前記検知手段9としては、転写材5の後端よ
り約10mm前の位置が接触転写手段6を通過する時点
をバイアス印加手段8の作動開始点として検知し、それ
から所定時間バイアス印加手段8を作動させるようにし
てもよいし、あるいは、転写材5の後端が像担持体1よ
り剥離する時点を想定し、そこから所定時間前の転写材
5の後端位置の通過タイミングをバイアス印加手段8の
作動開始点として検知するものであってもよい。
【0015】更にまた、前記検知手段9は転写材5の後
端位置に着目したものであるが、例えば転写材5の先端
が搬送経路中の所定位置を通過することを検知するもの
であってもよい。
【0016】また、バイアス印加手段8としては、除電
手段7に像担持体1の帯電電位と同極性のバイアスを印
加するものであることが必要であり、更に詳細には、前
記バイアスは少なくとも像担持体1に対して放電可能電
圧以上であることが必要である。
【0017】また、バイアス印加時期を変化させたいと
いう要請下においては、バイアス印加手段8のバイアス
印加時期が可変設定される時期可変設定手段10を設け
ることが好ましい。ここで、バイアス印加時期を変化さ
せたい態様としては、例えば両面印字可能な画像形成装
置において、画像形成面(第一面転写時、第二面転写
時)に応じてバイアス印加時期を可変設定する必要性が
生ずる。このとき、時期可変設定手段10は、例えば、
転写材5の第一面転写時のバイアス印加時期として、転
写材5の後端が接触転写手段6を通過する直前から除電
手段7を通過する直後のみとし、転写材5の第二面転写
時のバイアス印加時期として、転写材5が接触転写手段
6を通過する時から除電手段7を通過する直後まで、言
い換えれば、転写材5全面が除電手段7を通過する間と
すればよい。また、この態様においても、バイアス印加
手段8としては、除電手段7に像担持体1の帯電電位と
同極性のバイアスを印加することが必要であり、更に詳
細には、前記バイアスは少なくとも像担持体1に対して
放電可能電圧以上であることが必要である。
【0018】また、バイアス印加時期を変化させたい態
様としては、高温高湿環境下において、転写材5の含水
率が所定レベルを超える場合とこれ以外の場合とでバイ
アス印加時期を可変設定する必要性が生ずる。すなわ
ち、高温高湿環境においては、転写材5の抵抗が著しく
低くなってしまうために、転写材5及び像担持体1の除
電を行うときに除電手段7に帯電電位(転写電位)とは
逆極性の除電バイアスを印加すると、転写材5を通して
転写バイアス電流が除電手段7に流れ込んでしまい、転
写に必要な電流が得られず、この結果、転写性能が不良
となり、像の抜けが生じるという事態が起こり得る。こ
のような事態を回避するには、例えば転写材5の含水率
が測定される転写材含水率測定手段13を設け、この転
写材含水率測定手段13の測定結果に基づいて前記時期
可変設定手段10のバイアス印加時期を変更し、転写材
5の含水率が所定レベルを超えた条件では、前記バイア
ス印加時期として、転写材5全面が除電手段7を通過す
る間全部について除電手段7を作動させるのではなく、
例えば転写材5の後端が接触転写手段6を通過する直前
から除電手段7を通過する直後までとすればよい。ここ
で、前記転写材含水率測定手段13としては、転写材5
の含水率を直接的に測定するものであってもよいし、あ
るいは、環境条件測定手段11の湿度検知機能部を兼用
したり、更には、前記湿度検知機能部と他の条件(例え
ば画像形成面情報)とを組み合わせて用い、転写材5の
含水率を間接的に測定するものであってもよい。
【0019】なお、環境条件によって除電手段7の除電
条件を更に変化させる必要がある場合には、前記環境条
件測定手段11の測定結果に基づいて除電手段7の除電
条件(除電時期や除電電圧など)を可変設定するように
してもよい。
【0020】また、この発明においては、除電手段7に
は像担持体1の軸方向に沿って配列される多数の針状電
極7aを具備させ、転写材5通過中の所定の時期に除電
手段7にバイアスが印加されるバイアス印加手段8を設
ける態様のものが主な態様として述べられているが、除
電手段7として、転写材5の除電及び像担持体1上に残
った帯電極性と逆の電荷の除電を行なうように構成した
ものであればよい。
【0021】
【作用】上述したような技術的手段によれば、除電手段
7は接触転写手段6の転写材5の搬送方向後方側に像担
持体1に近接して配設されており、この除電手段7には
像担持体1の軸方向に沿って配列される多数の針状電極
7aが設けられている一方、バイアス印加手段8は転写
材5通過中の所定の時期に除電手段7にバイアスを印加
する。このような動作過程において、バイアス印加手段
8が像担持体1の転写材外領域に対応して除電手段7に
バイアス(帯電極性と同極性)を印加すると、除電手段
7は像担持体1の転写材外領域にて帯電極性と逆極性の
電荷を除電する。一方、除電手段7は像担持体1に近接
する多数の針状電極7aを具備しているので、帯電した
転写材5からの電界が針状電極7aに集められて高電界
が形成される。このため、転写材5と針状電極7aとの
間で自己放電が起こり、転写材5が除電される。このよ
うに、転写材5の除電と共に像担持体1の除電も行なわ
れるので、転写メモリ及び剥離メモリが抑えられる。す
なわち、像担持体1の転写材外領域には帯電極性と逆極
性の電荷が除去されていることから、帯電手段2による
帯電処理を施した場合、像担持体1の転写材外領域で帯
電不足が生ずることは少なく、所謂転写メモリは有効に
抑えられる。また、転写材5も有効に除電されるので、
転写材5は、剥離時に剥離放電が生じても像担持体1上
の履歴(帯電極性と逆極性)が残らないため、剥離メモ
リは有効に抑えられる。
【0022】また、環境条件が測定される環境条件測定
手段11を設け、この環境条件測定手段11の測定結果
に基づいて接触転写手段6の転写条件が可変設定される
転写条件可変手段12を設けるようにすれば、仮に、環
境条件が変化したとしても、環境条件測定手段11が環
境条件を測定し、転写条件可変手段12がその測定結果
に基づいて転写条件を可変設定するため、環境条件の変
化に影響されることなく、接触転写手段6の転写条件が
常時最適な状態に保たれる。
【0023】更に、バイアス印加手段8に時期可変設定
手段10を付加し、例えば画像形成面(第一面転写時、
第二面転写時)に応じてバイアス印加時期を可変設定す
る、具体的には、転写材5の第一面転写時のバイアス印
加時期として、転写材5の後端が接触転写手段6を通過
する直前から除電手段7を通過する直後のみとし、転写
材5の第二面転写時のバイアス印加時期として、転写材
5が接触転写手段6を通過する時から除電手段7を通過
する直後までとすれば、以下のような作用を奏する。す
なわち、第一面転写時については前述したのと同様に転
写メモリ及び剥離メモリが有効に抑えられる。また、第
二面転写時にあっては、転写材5は定着手段を通過して
いるため、転写材5の抵抗が高く、第一面転写時に対す
る転写メモリが発生し易く、また、転写材5が帯電し易
いものであるが、第二面転写時には、転写材5全域及び
像担持体1の転写材外領域が除電されることから、第二
面転写時であっても、転写メモリ及び剥離メモリの発生
は有効に抑えられ、しかも、転写材5の除電も十分に行
なわれ、異常放電による転写像の乱れが有効に防止され
る。
【0024】更にまた、この発明において、転写材5の
含水率が測定される転写材含水率測定手段13を設け、
この転写材含水率測定手段13の測定結果に基づいて前
記時期可変設定手段10のバイアス印加時期を変更し、
転写材5の含水率が所定レベルを超えた条件では、前記
バイアス印加時期として、例えば転写材5の後端が接触
転写手段6を通過する直前から除電手段7を通過する直
後までとすれば、含水率の高い(抵抗が著しく低下し
た)転写材5が除電手段7を通過したとしても、転写バ
イアス電流が転写材5を通じて除電手段7に流れ込む事
態はなくなり、転写に必要な電流が確実に確保される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 (1)レーザ・ビーム・プリンタの概要 図2は、この発明が適用された画像形成装置の実施の一
形態としてのレーザ・ビーム・プリンタの概略構成を表
したものである。同図において、このレーザ・ビーム・
プリンタ21はレーザ走査装置22を備えている。レー
ザ走査装置22には、画信号に応じてレーザ光を変調し
て出力する図示しない半導体レーザが配置されている。
この半導体レーザから射出されたレーザ・ビームは、図
示しないミラーにて進行方向を変えられポリゴン・ミラ
ー24に入射し、この回転に応じて偏向される。偏向さ
れたレーザ・ビームはfθレンズ(結像レンズ)25を
通過した後、ミラー26、27によって再び進行方向を
変えられ、このレーザ走査装置22から出力される。な
お、レーザ・ビームの光路は図2において点線28で示
されている。
【0026】レーザ走査装置22の下方には、矢印方向
に定速で回転する感光体ドラム30が配置されている。
レーザ走査装置22から出力されたレーザ・ビームは、
この感光体ドラム30の所定の露光位置34をその軸方
向、すなわち、主走査方向に繰り返し走査する。この露
光位置34よりも、僅かに手前には、感光体ドラム30
に対向して帯電ローラ40が配置されており、感光体ド
ラム30の表面を一様に帯電させるようになっている。
なお、本実施の形態では感光体ドラム30にOPC(Or
ganic Photoconductor,有機光導電体)を用いており、
このOPCはマイナス帯電なので帯電ローラ40には交
流電圧にマイナスの直流バイアス電圧を重畳したものが
印加されている。また、レーザ・ビームが感光体ドラム
30上を露光するのは画像部分(記録用紙上でトナーが
乗る部分)である。
【0027】帯電後の感光体ドラム30にレーザ・ビー
ムが照射されることで、ドラム表面には画像情報に対応
した静電潜像が形成される。この静電潜像は、露光位置
34よりも下流側のドラム表面で現像装置41によって
現像される。この現像装置41内には、トナーを磁気的
に穂立ちさせて静電潜像の現像を行うための現像ロール
42や、カートリッジ内のトナーを現像ロール42に供
給するためのトナー供給装置43等の部品が配置されて
いる。現像装置41には、所定の現像バイアス(本実施
の形態では交流電圧にマイナス直流バイアス電圧を重畳
したもの)が印加されている。現像装置41の現像によ
って形成されたトナー像は、感光体ドラム30の回転に
よって転写ローラ44に対向する位置まで移動し、ここ
で記録用紙(普通紙)31に静電的に転写されることに
なる。
【0028】次に、転写材としての記録用紙31の搬送
経路について簡単に説明する。ここで、転写材としての
記録用紙31は、このレーザ・ビーム・プリンタ21の
下部に着脱自在に配置されたカセット・トレイ45に積
載されるようになっている。カセット・トレイ45の最
上層に配置された記録用紙31は、半月状の形状をした
半月ロール46によってトレイ外に送り出される。な
お、半月ロール46の代わりにリタード・ロール等の他
の手段が用いられることもある。
【0029】記録用紙31は、感光体ドラム30の回転
位置と同期をとってカセット・トレイ45から半月ロー
ル46によって送り出され、所望のタイミングで感光体
ドラム30と転写ローラ44の間を通過する。この通過
の時点だけ転写ローラ44にはプラス直流バイアス電圧
が印加され、これによって感光体ドラム30上のトナー
像が静電的に転写ローラ44方向に吸引され、記録用紙
31上にトナー像の転写が行なわれる。
【0030】更に、転写の行なわれた記録用紙31は、
転写ローラ44の下流側に配置された除電針47によっ
てその背面から除電され、感光体ドラム30表面から剥
離される。
【0031】そして、剥離された記録用紙31は搬送路
上を搬送された後、ヒート・ロール48とプレッシャ・
ロール49の対からなる定着装置50に運ばれる。定着
装置50では記録用紙31が所定幅でニップしているヒ
ート・ロール48とプレッシャ・ロール49との間を通
過する。この時、記録用紙31におけるトナー像の転写
された側がヒート・ロール48側になり、プレッシャ・
ロール49は記録用紙31をヒート・ロール48側に押
し付けて効率的な熱伝達を可能にする。ヒート・ロール
48は一定した高温に制御されている。この状態で、記
録用紙31上のトナー像は用紙面に熱定着される。な
お、記録用紙31の搬送経路は図2において点線51で
示されている。
【0032】ところで、記録用紙31に転写されなかっ
たトナー像は、転写ローラ44の更に下流側に配置され
たクリーニング装置52によって感光体ドラム30表面
から除去される。また、感光体ドラム30は再び帯電ロ
ーラ40で、規定の帯電を受け次のサイクルに移る。
【0033】(2)感光体ドラム回りの詳細について 図3は図2で用いたレーザ・ビーム・プリンタの感光体
ドラム回りを拡大したものである。感光体ドラム30は
図3に示す矢印の方向に一定速度で回転している。上述
したように感光体ドラム30は帯電ローラ40と接触し
ている帯電位置33において、図示外の帯電用電源より
帯電バイアスを受けて帯電され(図6参照)、その下流
側の露光位置34でレーザ走査装置22により潜像が形
成される。この潜像は更に下流側の現像装置41と対向
した現像位置35において顕像化される。
【0034】一方、画像形成装置は所定のタイミングで
記録用紙31をカセット・トレイ45から搬送し、露光
位置34で感光体ドラム30上に形成された潜像が下流
に移動し、現像位置35で顕像化された後、転写ローラ
44に対向する転写位置36に達するタイミングを合わ
せて、記録用紙31を転写位置36へ搬送する。なお、
この実施の形態では、前記記録用紙31の搬送路のうち
前記転写位置36の直前に記録用紙31が通過すること
を検知する検知センサ65(図5参照)が設けられてい
る。
【0035】また、前記転写ローラ44は、図5に示す
ように、プラス直流バイアス電圧電源62及びスイッチ
63からなる転写用電源61に接続されており、電源制
御装置64は、図6に示すように、検知センサ65から
の検知信号に基づいて記録用紙(転写材)31全面が転
写位置36を通過する間前記スイッチ63をオンし、転
写ローラ44へ転写バイアスを印加するようになってい
る。なお、転写ローラ44は感光体ドラム30回転中常
時回転駆動されており、また、図3中441は転写ロー
ラ44を感光体ドラム30に押圧付勢する付勢スプリン
グである。従って、記録用紙31が所定のタイミングで
転写位置36に入ると、電源制御装置64は検知センサ
65からの検知信号に基づいて転写用電源61を出力さ
せ、記録用紙31上に感光体ドラム30上の顕像を転写
させる。また、検知センサ65が記録用紙31の後端を
検知すると、電源制御装置64は記録用紙31の後端部
が転写位置36を通過すると同時に転写電圧の出力を停
止する。
【0036】また、転写ローラ44の下流近傍に配置さ
れる除電針47は、例えば図4に示すように、先端がノ
コギリ刃状の針状電極板71を一対の絶縁性樹脂板72
で挟持したものであり、前記針状電極板71にはマイナ
ス直流バイアス電圧電源67及びスイッチ68からなる
除電用電源66が接続されている。なお、針状電極板7
1の先端以外の周囲を絶縁保護コーティング層で被覆す
るようにしたものでもよい。そして、電源制御装置64
は、図6に示すように、画像形成面(転写材第一面又は
第二面)に応じて、第一面転写時には記録用紙(転写
材)31の後端が除電針47を通過するタイミングで前
記スイッチ68をオンさせ、第二面転写時には記録用紙
(転写材)31全面が除電針47を通過する間前記スイ
ッチ68をオンさせ、除電針47を作動させるようにし
たものである。
【0037】ここで、除電針47を作動について詳述す
ると以下の通りである。すなわち、第一面転写時には、
電源制御装置64は、記録用紙31の後端部分が転写位
置36に到達する50msec前に除電用電源66の出
力を開始し、200msecの間出力を続ける。この
間、転写位置36を通過した感光体ドラム30表面は図
3矢印方向へ移動しながら除電される。また、除電用電
源66の出力がされていない場合でも、除電針47は針
状電極を備えているため、帯電した記録用紙31からの
電界が針状電極に集められ、高電界が形成されることに
より自己放電が起こり、記録用紙31の除電も行われ
る。このため、除電された記録用紙31は感光体ドラム
30からスムースに剥離されて定着装置50(図2参
照)へと搬送される。
【0038】また、第二面転写時には、電源制御装置6
4は、記録用紙31が転写位置36に到達すると同時に
除電用電源66の出力を開始し、記録用紙31の後端部
分が転写位置36に到達した150msec後まで除電
用電源66を出力を続けて、感光体ドラム30の転写材
外領域の除電を行う。また、除電用電源66の出力によ
り、記録用紙31に対する除電能力も向上する。このた
め、除電された記録用紙31は感光体ドラム30からス
ムースに剥離されて定着装置50(図2参照)へと搬送
される。
【0039】記録用紙31剥離後、感光体ドラム30表
面はクリーニング装置52で未定着トナーを除去した
後、再び帯電位置33へ至る。
【0040】(3)本実施の形態に対する実験結果 本実施の形態に基づき発明者らが行った実験結果を以下
に示す。本実験は、高温・高湿環境(以下H/H環境:
28℃/85%RH)、常温・常湿環境(以下N/N環
境:22℃/55%RH)、低温・低湿環境(以下L/
L環境:10℃/15%RH)で実施した。転写ローラ
44はN/N環境で1.0×108Ωのものを用いた。
よく知られているように、環境の変化により転写ローラ
44の体積抵抗および記録用紙(転写材)31の体積抵
抗の値は変化するため、最適な転写バイアス電圧は異な
る。今回の実験では、H/H環境では+500V、N/
N環境では+1500V、L/L環境では+3000V
の転写バイアスを印加した。また、除電針47には−3
000Vの電圧を印加した。なお、使用した記録用紙は
ゼロックス社製4024DP用紙レターサイズ(8.5
×11”)である。
【0041】◎テスト1 テスト1では本実施の形態を用いていない例として、図
7に示すように、除電用電源66の出力は行わず接地し
て行った。テスト1の結果を以下の表1に示す。なお、
表1において、○:未発生,△:やや発生,×:発生で
ある。
【0042】
【表1】
【0043】表1によれば、第一面・第二面転写時とも
に剥離メモリによる画質障害が発生した。第二面転写時
には転写メモリによる画質障害も発生した。
【0044】◎テスト2 テスト2では、図8に示すように、記録用紙31の後端
部分が転写位置36に到達する50msec前に除電用
電源66の出力を開始し、200msecの間出力を続
けた。テスト2の結果は表2に示す通りである。なお、
表2において、○:未発生,△:やや発生,×:発生で
ある。
【0045】
【表2】
【0046】表2によれば、第一面転写時の剥離メモリ
による画質障害を改善することができた。すなわち、記
録用紙31後端が転写位置36を通過し感光体ドラム3
0から離れるタイミングに合わせて除電針47に対して
−3000Vを印加することにより、剥離メモリは発生
しなくなった。しかし、第二面転写時に発生する転写メ
モリによる画質障害は改善することはできなかった。
【0047】◎テスト3 テスト3では、図9に示すように、記録用紙31が転写
位置36に到達すると同時に除電用電源66の出力を開
始し、記録用紙31の後端部分が転写位置36に到達し
た150msec後まで除電用電源66の出力を続け
た。テスト3の結果は表3に示す通りである。なお、表
3において、○:未発生,△:やや発生,×:発生,×
×:ひどく発生である。
【0048】
【表3】
【0049】表3によれば、テスト1では解決できなか
った転写メモリによる画質障害は発生しなくなった。し
かし、第一面転写時において新たなる画質障害が発生し
た。H/H環境において含水紙を使用した時に画像の抜
けがひどくなり、許容限度以上となった。
【0050】◎テスト4 テスト4では、図10に示すように、第一面転写時には
テスト2での動作を行い、第二面転写時にはテスト3で
の動作を行った。テスト4の結果は表4に示す通りであ
る。なお、表4において、○:未発生である。
【0051】
【表4】
【0052】表4によれば、テスト2では解決できなか
った転写メモリによる画質障害は発生しなくなり、テス
ト3で発生した第一面転写時のH/H環境において含水
紙を使用した時の転写不良も発生しなかった。
【0053】◎実施の形態2 図11は環境変化に影響されずに常時良好な転写性能を
得ることが可能な画像形成装置の主要部の一形態を示
す。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実
施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説
明を省略する。同図において、画像形成装置の基本的構
成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と
異なり、転写用電源61は、プラス直流バイアス電圧が
可変設定される可変直流電源81及びスイッチ82から
なり、電源制御装置64は環境変化情報に応じて可変直
流バイアス電圧を可変設定すると共に、記録用紙31の
転写位置36への通過タイミングに同期してスイッチ8
2をオンする。
【0054】また、一般に、転写ローラ44の抵抗値
は、図14に示すように、環境条件(高温・高湿環境
(H/H環境:28℃/85%RH)、常温・常湿環境
(N/N環境:例えば22℃/55%RH)、低温・低
湿環境(L/L環境:例えば10℃/15%RH))に
応じて変化する。この実施の形態は、転写ローラ44の
抵抗値変化に着目して環境変化を捉えたものであり、具
体的には、図13に示すように、転写ローラ44に定電
流(例えば3.5μA)を印加した条件下で、転写ロー
ラ44の抵抗値に応じて変化する転写ローラバイアス電
圧を電圧計83で検知するようにしたものである。
【0055】更に、この実施の形態における電源制御装
置64の処理フローを図12に示す。同図において、感
光体ドラム30を回転させ、帯電ローラ40により感光
体ドラム30を帯電すると、電源制御装置64は、先ず
転写用電源61のスイッチ82をオンし、転写ローラ4
4に定電流(3.5μA)を印加する。このとき、前記
電圧計83が転写ローラバイアスの電圧値を検知する
と、電源制御装置64は、転写ローラバイアスが350
Vを超えるか否か、更には、1200Vを超えるか否か
を判断し、転写ローラバイアスが350V以下であれ
ば、H/H環境、350Vを超えて1200V以下であ
ればN/N環境、1200Vを超えていればL/L環境
と判断し、判断した各環境に応じて、可変直流電源81
の電圧値を可変設定、例えばH/H環境であれば+50
0V、N/N環境であれば+1500V、L/L環境で
あれば+3000Vにする。なお、350V、1200
Vという比較電圧値は図13,図14の結果に基づいて
選定したものであり、また、各環境に応じた転写バイア
ス電圧値は実施の形態1における実験例に基づくもので
ある。
【0056】この後、電源制御装置64は、画像形成面
(転写材第一面又は第二面)に応じて、第一面転写時に
は記録用紙(転写材)31の後端が除電針47を通過す
るタイミングで除電用電源66のスイッチ68をオンさ
せ、第二面転写時には記録用紙(転写材)31全面が除
電針47を通過する間前記スイッチ68をオンさせ、除
電針47を作動させる。
【0057】この実施の形態によれば、環境変化に応じ
た最適な転写バイアスを自動的に設定しながら、実施の
形態1と同様な除電針47による除電効果を作用させる
ようにしたので、環境変化による影響を受けることな
く、転写メモリ、剥離メモリによる画質不良を有効に回
避することが可能になる。
【0058】なお、図14に示すように、感光体ドラム
30の抵抗値も環境変化によって変化するので、転写ロ
ーラ44の抵抗値変化を検知することに代えて、感光体
ドラム30の抵抗値変化を検知するようにしてもよい。
【0059】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態2を一部改良したものであ
り、電源制御装置64(図11参照)の処理フローを図
15に示す。すなわち、実施の形態2では、いかなる環
境条件(H/H環境、N/N環境、L/L環境)の場合
でも、画像形成面(転写材第一面又は第二面)に応じて
除電針47の作動タイミングを切り替えていたが、本実
施の形態にあっては、H/H環境の第一面転写時のみ記
録用紙(転写材)31の後端が除電針47を通過するタ
イミングで除電用電源66のスイッチ68をオンさせ、
それ以外の転写時には記録用紙(転写材)31全面が除
電針47を通過する間前記スイッチ68をオンさせ、除
電針47を作動させるようになっている。
【0060】従って、この実施の形態によれば、記録用
紙(転写材)31の含水率が所定レベルを超えたか否か
で、除電針47の作動タイミングを切り替え、可能な限
り記録用紙31に対する除電効果を向上させるようにし
たものである。具体的に述べると、H/H環境の第一面
転写時は通常記録用紙31の含水率が所定レベルを超
え、記録用紙31の抵抗が著しく低下している条件下に
あるため、電源制御装置64は記録用紙(転写材)31
の後端が除電針47を通過するタイミングで除電針47
を作動させる。このため、記録用紙31が除電針47を
通過している間、除電針47が働いていないので、転写
バイアス電流が抵抗の著しく低下した記録用紙31を通
じて除電針47に流れ込むことはほとんどなく、転写に
必要な転写電流が確保される。一方、H/H環境の第二
面転写時(定着器を通過するため記録用紙31の抵抗は
高くなる)を始め、他の環境(N/N環境、L/L環
境)の転写時(第一面、第二面)の場合には、記録用紙
31の含水率が所定レベルを超えておらず、記録用紙3
1の抵抗が著しく低下しないので、電源制御装置64は
記録用紙31全面が除電針47を通過する間除電針47
を作動させる。このため、H/H環境の第一面転写時以
外の条件下にあっては、除電針47は記録用紙31に対
し自己放電以外の除電バイアスによる除電作用を与える
ため、実施の形態2に比べて、記録用紙31に対する除
電効果が向上する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、接触転写手段の転写材の搬送方向後方側に像担持体
に近接して除電手段を配設し、この除電手段にて転写材
の除電及び像担持体上に残った帯電極性と逆極性の電荷
を除電するようにしたので、転写メモリ及び剥離メモリ
の発生しない良好な転写画像を得ることができる。
【0062】また、この発明において、環境変化に応じ
て接触転写手段の転写条件を可変設定するようにすれ
ば、環境変化に影響されることなく、転写メモリ及び剥
離メモリの発生しない良好な転写画像を得ることができ
る。また、これにより、含水した転写材等についても使
用可能にすることができる。
【0063】更に、この発明を両面印字可能な画像形成
装置に適用し、第一面転写時と第二面転写時とで除電手
段の除電タイミングを切り替え、例えば転写材の第一面
転写時には転写材の後端が除電手段を通過するときに前
記除電手段に帯電電位と同極性の電圧を印加し、第二面
転写時には像担持体から転写材に転写する間中、前記除
電手段に帯電電位と同極性の電圧を印加するようにすれ
ば、特に、転写メモリが発生し易く且つ帯電のし易い第
二面についても転写メモリや剥離メモリの発生しない良
好な転写画像を得ることが可能になり、良好な両面画像
を確実に得ることができる。また、含水した転写材も使
用可能となった。
【0064】更にまた、この発明において、転写材の含
水率を測定し、転写材の含水率が所定レベルを超えた条
件下で除電手段の除電タイミングを切り替え、例えば転
写材の含水率が所定レベルを超えた条件下で転写材の後
端が除電手段を通過する時期に略対応させて除電手段を
作動させるようにすれば、転写バイアス電流が含水率の
高い(抵抗の著しく低下した)転写材を通じて除電手段
に流れ込み、転写に必要な転写電流が得られず、転写不
良となり、像の欠けが生ずるという技術的課題を確実に
回避することができる。また、転写材の含水率が所定レ
ベルを超えない条件下で、転写材全面が除電手段を通過
する間に略対応させて除電手段を作動させるようにすれ
ば、転写材に対して自己放電に加えて除電バイアスによ
る除電作用が加わるため、転写材に対する除電効果をよ
り向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像形成装置の構成を示す説
明図である。
【図2】 この発明が適用された画像形成装置の実施の
形態1を示す断面説明図である。
【図3】 図2において感光体ドラム回りを拡大して表
したものである。
【図4】 図3中IV方向から見た矢視図である。
【図5】 実施の形態1に係る除電用電源及び転写用電
源に関する電源制御系を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る電源制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 テスト1の転写・除電電圧印加タイミングを
表した説明図である。
【図8】 テスト2の転写・除電電圧印加タイミングと
表した説明図である。
【図9】 テスト3の転写・除電電圧印加タイミングを
表した説明図である。
【図10】 テスト4の転写・除電電圧印加タイミング
を表した説明図である。
【図11】 実施の形態2に係る除電用電源及び転写用
電源に関する電源制御系を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2に係る電源制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図13】 転写ローラ抵抗と転写ローラバイアスとの
関係を示すグラフ図である。
【図14】 環境条件と転写ローラ抵抗、感光体ドラム
抵抗との関係を示すグラフ図である。
【図15】 実施の形態3に係る電源制御処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…像担持体,2…帯電手段,3…潜像形成手段,4…
現像手段,5…転写材,6…接触転写手段,7…除電手
段,7a…針状電極,8…バイアス印加手段,9…検知
手段,10…時期可変設定手段,11…環境条件測定手
段,12…転写条件可変手段,13…転写材含水率測定
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 松坂 聡 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 内藤 晋一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 清水 治 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体(1)を帯電する帯電手段
    (2)と、この帯電手段(2)にて帯電された像担持体
    (1)上に潜像を形成する潜像形成手段(3)と、この
    潜像を現像する現像手段(4)と、像担持体(1)との
    間に転写材(5)を挟持して像担持体(1)上の現像像
    を転写材(5)に転写させる接触転写手段(6)とを備
    えた画像形成装置において、 前記接触転写手段(6)の転写材(5)の搬送方向後方
    側には像担持体(1)に近接して除電手段(7)を配設
    し、この除電手段(7)には像担持体(1)の軸方向に
    沿って配列される多数の針状電極(7a)を具備させ、
    転写材(5)通過中の所定の時期に除電手段(7)にバ
    イアスが印加されるバイアス印加手段(8)を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、転写材
    (5)の後端が接触転写手段(6)を通過する直前から
    除電手段(7)を通過する直後までの時期が検知される
    検知手段(9)を有し、この検知手段(9)の検知信号
    に基づいてバイアス印加手段(8)を前記時期の間のみ
    作動させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、検知手段
    (9)は転写材(5)の後端より約10mm前の位置が
    接触転写手段(6)を通過する時点を検知し、バイアス
    印加手段(8)の作動開始時点とするものであることを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のものにおいて、検知手段
    (9)は転写材(5)の後端が像担持体(1)より剥離
    する時期を検知するものであることを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のものにおいて、検知手段
    (9)は転写材(5)の先端が搬送経路中の所定位置を
    通過することを検知するものであることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のものにおいて、バイアス
    印加手段(8)は除電手段(7)に像担持体(1)の帯
    電電位と同極性のバイアスを印加することを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のものにおいて、バイアス
    印加手段(8)は除電手段(7)に像担持体(1)の帯
    電電位と同極性で少なくとも像担持体(1)に対して放
    電可能電圧以上であるバイアスを印加することを特徴と
    する画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のものにおいて、環境条件
    が測定される環境条件測定手段(11)を設け、この環
    境条件測定手段(11)の測定結果に基づいて接触転写
    手段(6)の転写条件が可変設定される転写条件可変手
    段(12)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体(1)を帯電する帯電手段
    (2)と、この帯電手段(2)にて帯電された像担持体
    (1)上に潜像を形成する潜像形成手段(3)と、この
    潜像を現像する現像手段(4)と、像担持体(1)との
    間に転写材(5)を挟持して像担持体(1)上の現像像
    を転写材(5)に転写させる接触転写手段(6)とを備
    えた画像形成装置において、 前記接触転写手段(6)の転写材(5)の搬送方向後方
    側には像担持体(1)に近接して除電手段(7)を配設
    し、この除電手段(7)には像担持体(1)の軸方向に
    沿って配列される多数の針状電極(7a)を具備させ、
    転写材(5)通過中の所定の時期に除電手段(7)にバ
    イアスが印加されるバイアス印加手段(8)を設けると
    共に、バイアス印加手段(8)のバイアス印加時期が可
    変設定される時期可変設定手段(10)を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体(1)を帯電する帯電手段
    (2)と、この帯電手段(2)にて帯電された像担持体
    (1)上に潜像を形成する潜像形成手段(3)と、この
    潜像を現像する現像手段(4)と、像担持体(1)との
    間に転写材(5)を挟持して像担持体(1)上の現像像
    を転写材(5)に転写させる接触転写手段(6)とを備
    えた両面印字可能な画像形成装置において、 前記接触転写手段(6)の転写材(5)の搬送方向後方
    側には像担持体(1)に近接して除電手段(7)を配設
    し、この除電手段(7)には像担持体(1)の軸方向に
    沿って配列される多数の針状電極(7a)を具備させ、
    転写材(5)通過中の所定の時期に除電手段(7)にバ
    イアスが印加されるバイアス印加手段(8)を設けると
    共に、画像形成面に応じてバイアス印加手段(8)のバ
    イアス印加時期が可変設定される時期可変設定手段(1
    0)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のものにおいて、時期
    可変設定手段(10)は、転写材(5)の第一面転写時
    のバイアス印加時期として、転写材(5)の後端が接触
    転写手段(6)を通過する直前から除電手段(7)を通
    過する直後のみとし、転写材(5)の第二面転写時のバ
    イアス印加時期として、転写材(5)が接触転写手段
    (6)を通過する時から除電手段(7)を通過する直後
    までとしたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のものにおいて、バイ
    アス印加手段(8)は除電手段(7)に像担持体(1)
    の帯電電位と同極性のバイアスを印加することを特徴と
    する画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のものにおいて、転写
    材(5)の含水率が測定される転写材含水率測定手段
    (13)を設け、この転写材含水率測定手段(13)の
    測定結果に基づいて前記時期可変設定手段(10)のバ
    イアス印加時期を変更し、転写材(5)の含水率が所定
    レベルを超えた条件では、前記バイアス印加時期とし
    て、転写材(5)の後端が接触転写手段(6)を通過す
    る直前から除電手段(7)を通過する直後までとしたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体(1)を帯電する帯電手段
    (2)と、この帯電手段(2)にて帯電された像担持体
    (1)上に潜像を形成する潜像形成手段(3)と、この
    潜像を現像する現像手段(4)と、像担持体(1)との
    間に転写材(5)を挟持して像担持体(1)上の現像像
    を転写材(5)に転写させる接触転写手段(6)とを備
    えた画像形成装置において、 前記接触転写手段(6)の転写材(5)の搬送方向後方
    側には像担持体(1)に近接して除電手段(7)を配設
    し、転写材(5)の除電及び像担持体(1)上に残った
    帯電極性と逆の電荷の除電を行なうように構成したこと
    を特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6167230A (en) * 1998-10-31 2000-12-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image transferring device therefor
JP2008209905A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Ricoh Co Ltd 用紙水分量計測方法及び用紙水分量計測装置並びに画像形成装置
JP2009258473A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

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