JPH0943892A - 静電潜像用現像剤 - Google Patents

静電潜像用現像剤

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JPH0943892A
JPH0943892A JP7198412A JP19841295A JPH0943892A JP H0943892 A JPH0943892 A JP H0943892A JP 7198412 A JP7198412 A JP 7198412A JP 19841295 A JP19841295 A JP 19841295A JP H0943892 A JPH0943892 A JP H0943892A
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JP
Japan
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toner
developer
titania
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control agent
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Application number
JP7198412A
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English (en)
Inventor
Takeshi Arai
健 新井
Masayuki Haki
雅之 葉木
Katsunobu Kurose
克宣 黒瀬
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度または環境の変化に影響されにくく、安
定した流動性、帯電性、現像性等の特性を有する静電潜
像用現像剤であって、画像上に中抜けおよびカブリのな
い鮮明な画像特性を有し、かつ耐久性に優れた静電潜像
用現像剤を提供すること。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
を含有するトナー粒子ならびに該トナー粒子に外添混合
される外添剤からなり、該外添剤が平均一次粒径10〜
90nmのアナターゼ型チタニアを疎水化剤および荷電
制御剤により表面処理してなることを特徴とする静電潜
像用現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記
録、静電印刷等における静電潜像を現像するための静電
潜像用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンターおよびファクシミリ
等の画像形成装置において、感光体等の静電潜像担持体
表面に形成された静電潜像を現像する方法として、トナ
ーとキャリアからなる現像剤を用いる二成分現像方式お
よびキャリアを使用しない一成分現像方式が知られてお
り、一成分現像方式としても磁性トナーを用いる磁性一
成分現像方式および非磁性トナーを用いる非磁性一成分
現像方式が知られている。
【0003】いずれの現像方式においてもトナーに所定
の流動性を付与することが必要であり、流動性を向上さ
せる技術としてトナーに疎水化されたシリカ微粒子を外
添することが行われている。ところが、シリカを外添し
たトナーにおいては、湿度変化等の環境の変化に対して
トナーの荷電量が変動し易いという問題や高温下で長時
間保管した場合にトナーの凝集が発生する問題が生じ
る。
【0004】このような問題を解決する手法の一つとし
て、トナーに添加剤として疎水性のチタニアを外添する
ことが知られている(例えば、特開昭59−52255
号公報および特開昭60−238849号公報等)。
【0005】ところが、トナーに疎水性チタニアを外添
した場合、一般に疎水性シリカに比べて疎水性チタニア
の帯電性が低いため、トナーの荷電レベルが低下し、そ
の結果、画像にカブリが生じるという問題がある。ま
た、このようなチタニアはトナー表面に均一に分散した
状態で付着させることが容易ではないため、高温下保管
時のトナーの凝集の問題を十分に解決することが困難で
ある。
【0006】上述した現像方式の中でも非磁性一成分現
像方式では、現像剤担持体に対して現像剤規制部材が当
接するように配置されており、非磁性一成分現像剤を現
像剤担持体と現像剤規制部材との間隙を通過させてトナ
ーの荷電を行い、荷電したトナーを現像剤担持体上に主
としてトナーの静電気力により担持し現像領域まで搬送
して、静電潜像担持体上に形成された静電潜像の現像を
行っている。即ち、トナーの荷電は、主としてトナーが
現像剤担持体と現像剤規制部材との間隙を通過する際の
摩擦帯電によって行われるため、他の現像方式に比べて
トナーを均一に且つ所定の荷電量に荷電させることが困
難である。このため、非磁性一成分トナーにおいては上
述した問題が一層顕著に生じてしまう。
【0007】また、上述した画像形成装置において、静
電潜像担持体から記録紙へのトナー像の転写は通常コロ
ナ放電による転写装置を用いて行われている。このコロ
ナ放電による転写装置に代わる転写装置として、例え
ば、特開昭59−46664号公報に感光体に対してバ
イアス電圧を印加した転写装置を圧接させて、これらの
間を記録紙を通過させて感光体上のトナー像を記録紙に
転写させる装置が提案されている。
【0008】このような装置はコロナ放電による転写装
置に比べて、記録紙を転写部において押圧するため、記
録紙搬送手段による同期不良や転写ズレを生じる恐れが
少なく、また画像形成装置の小型化に伴う記録紙搬送経
路の短縮化、感光体の小型化の要請に対応しやすいとい
う利点がある。
【0009】しかしながら、感光体上のトナー像に対し
て押圧力が付与される関係上、部分的にトナー像と感光
体との密着力が強い部分が存在すると、この部分の記録
紙への移行が阻害されて画像に欠損が生じる、いわゆる
中抜けという現象が生じたりする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、温度または環境の変化に影響さ
れにくく、安定した流動性、帯電性、現像性等の特性を
有する静電潜像用現像剤を提供することを目的とする。
【0011】本発明はさらに、画像上に中抜けおよびカ
ブリのない鮮明な画像特性を有し、かつ耐久性に優れた
静電潜像用現像剤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明はすなわち、少なくともバインダー樹脂および着
色剤を含有するトナー粒子ならびに該トナー粒子に外添
混合される外添剤からなり、該外添剤が平均一次粒径1
0〜90nmのアナターゼ型チタニアを疎水化剤および
荷電制御剤により表面処理してなることを特徴とする静
電潜像用現像剤に関する。
【0013】本発明の現像剤においては、トナー粒子に
混合して用いる外添剤として平均一次粒径10〜90n
mで、疎水化剤および荷電制御剤により表面処理された
アナターゼ型チタニアを使用する。上記チタニアを外添
剤として使用することにより、現像剤の荷電性の向上お
よび環境安定性(特に、湿度変化に対するトナー帯電量
の安定性)の向上を達成することができ、さらに押圧転
写時の中抜けの問題を解消することができる。
【0014】本発明においては、平均一次粒径10〜9
0nmのアナターゼ型チタニアを使用する。アナターゼ
型チタニアは通常、平均一次粒径が200nm程度の針
状または棒状粒子であるが、本発明に用いるのはチタニ
ア粒子が針状粒子まで結晶成長していないものであり、
その形状は略円盤状から略円柱状のものである。かかる
形状および粒径に起因してトナー粒子への付着性、混合
分散性が従来の微粒子と比較して極めて良好で、トナー
に付着した微粒子が非常に離脱しにくい。そのため該ト
ナー粒子は安定した帯電が得られ、耐久性能が向上す
る。また、良好な分散性のためトナーの表面改質効果が
大きく、流動性向上および帯電の環境安定性にも良好な
結果を与える。40〜90nmの比較的大きな粒径のチ
タニアの使用は、中抜け防止に有効である。
【0015】流動性の面からは、平均一次粒径が40〜
90nmのチタニアを使用する場合は、シリカ等の他の
流動化剤を併用することが好ましい。40nmより小さ
いチタニアを使用する場合は、それ自体かなり流動性が
あるので流動性の観点からはシリカは添加しなくてもよ
い。
【0016】なお、粒径については走査型電子顕微鏡J
SM−840A(日本電子社製)により試料を観察し、
チタニア粒子の長径の平均を平均一次粒径としている。
【0017】本発明の現像剤に外添されるアナターゼ型
チタニアの平均一次粒径が10nm未満であると転写時
の中抜けを防止する効果および現像剤の耐久性を向上さ
せる効果が不十分となる。中抜け防止効果が不十分とな
る理由として、転写時に該チタニアのスペーサーとして
の機能が不十分となるためであると考えられる。現像剤
の耐久性向上の効果が小さい点については、現像剤規制
部材による荷電付与の際のストレスや現像および転写の
際のストレス等が原因となり、トナー粒子への該チタニ
ア粒子の埋め込みが生じるためであると考えられる。ま
た、平均一次粒径が90nmを越えると、トナーへの付
着性が低下し、その結果耐熱保管性が低下したり、トナ
ーの荷電量が低下したりするため好ましくない。
【0018】該アナターゼ型チタニアを製造するには、
公知の湿式法による製造方法において、結晶化温度を低
温にして結晶成長を抑えることにより製造すればよい。
このようなアナターゼ型チタニアとして、市販のもので
は、平均一次粒径がそれぞれ50nm、15nmのST
T30、STT30A(共にチタン工業社製)等を使用
することができる。
【0019】本発明では上記アナターゼ型チタニアを表
面処理剤(疎水化剤および荷電制御剤)により表面処理
して用いる。これらの表面処理の順序はどちらを先に行
なってもよいが、これらの処理剤を混合し一括して表面
処理することもできる。疎水化剤で表面処理するには、
例えば、疎水化剤を溶剤で希釈し、未処理アナターゼ型
チタニアに該希釈液を添加して混合し、該混合物を加熱
し、乾燥させた後、解砕する乾式法、該チタニアを水系
中に分散させてスラリー状にした上で疎水化剤を添加混
合し、これを加熱し乾燥させた後、解砕する湿式法等に
より行うことができる。荷電制御剤で表面処理するに
は、例えば、荷電制御剤を溶剤に溶解し、チタニアに該
溶液を添加して混合し、該混合物を乾燥させた後、解砕
する方法等により行うことができる。特に、チタニアに
対する疎水化剤による表面処理の均一性、チタニア粒子
の凝集防止性等の観点から水系中でチタニアの疎水化処
理を行い、この後該疎水化チタニアを溶剤中で荷電制御
剤により表面処理することが好ましい。
【0020】疎水化剤による表面処理はトナーの環境安
定性、特に湿度の影響によるトナー荷電量の変化を抑制
するために行うものであり、一方で、荷電制御剤による
表面処理はトナーの荷電性を向上させ、画像カブリを防
止するために行う。通常、トナーの荷電性を制御するに
はトナー粒子中に荷電制御剤を含有させることにより行
われている。特に、現像剤担持体と現像剤規制部材との
圧接部の間隙をトナーが通過する際の摩擦帯電によりト
ナーの荷電付与が行われるため、現像方式ではトナーの
荷電性はトナー粒子表面の荷電性が重要となる。このた
め荷電性の制御を行う場合に、荷電制御剤の含有量を調
整するよりもトナーの外添剤の荷電性を調整するほうが
より効果的である。
【0021】疎水化剤としては、シランカップリング
剤、チタネートカップリング剤、シリコンオイル、シリ
コンワニス等が使用可能である。シランカップリング剤
としては、例えば、トリメチルシラン、トリメチルクロ
ルシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロル
シラン、アリルジメチルクロルシラン、ベンジルジメチ
ルクロルシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、n
−ヘキシルトリメトキシシラン、n−オクチルトリメト
キシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシ
プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシ
ラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オク
タデシルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ガンマ−メタクリルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン等が使用可能であり、シリコンオイルとして
は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン
等が使用可能である。
【0022】該疎水化剤は未処理アナターゼ型チタニア
100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは2〜
15重量部用いる。1重量部より少ないと疎水化の効果
がなく、20重量部を越えると処理後のチタニアが凝集
しやすくなる。
【0023】疎水化度は30〜80%、好ましくは40
〜80%である。疎水化度が30%より低い場合には耐
環境性が劣化し、80%を越えるものは製造上安定して
得ることが困難である。
【0024】荷電制御剤としては負の荷電制御剤および
正の荷電制御剤のいずれも使用可能である。負の荷電制
御剤としては、例えば、サリチル酸誘導体の亜鉛錯体等
のサリチル酸金属錯体、ホウ素化合物、金属錯塩型アゾ
染料、含フッ素四級アンモニウム塩化合物等の荷電制御
剤を使用することが好ましい。上記サリチル酸金属錯体
としては、例えば、特開昭53−127726号公報、
特開昭62−145255号公報等に記載されているも
のが使用可能である。また、ホウ素化合物としては、例
えば、特開平2−201378号公報等に記載されてい
るものが使用可能である。上記含フッ素四級アンモニウ
ム塩系化合物としては、例えば、特開平3−1162号
公報等に記載されているものが使用可能である。負の荷
電制御剤の使用は負荷電性トナーに対する荷電性の向上
に有効である。
【0025】正の荷電制御剤としては、例えば、四級ア
ンモニウム塩系化合物、アジン系化合物(ニグロシン)
等の荷電制御剤を使用することが好ましい。正の荷電制
御剤の使用は正荷電性トナーに対する荷電性の向上に有
効である。
【0026】本発明は流動化剤が外添されて使用される
形態のトナーであればいかなるトナー粒子、例えば、高
速システム用トナー、オイルレス定着用トナー、磁性ト
ナーあるいはフルカラートナー用のトナー粒子に適用可
能である。また、一成分現像剤として、あるいはキャリ
アとともに二成分現像剤として使用されるトナーでもよ
い。特に高精細画像を再現する場合には、平均粒径5〜
9μm、さらには5〜8μmのトナー粒子が使用され
る。
【0027】通常、トナーはバインダー樹脂中にカーボ
ンブラック等の着色剤、その他所望の添加剤が分散して
なる粒子として調製される。通常、トナーのバインダー
として使用する樹脂は、例えば、ポリスチレン系樹脂、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ブタジエン系樹脂等の熱可塑性樹
脂、あるいは尿素樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エ
ポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、さらにはこれらの共重合
体、ブロック重合体、グラフト重合体およびポリマーブ
レンド等を用いることができる。バインダー樹脂として
は、その用途に応じて好ましいものを適宜選択して使用
すればよく、例えば、負荷電性トナーに対してはポリエ
ステル系樹脂を、フルカラートナーに対してはポリエス
テル系樹脂を使用することが好ましい。
【0028】着色剤としては各種着色剤が使用可能であ
り、公知のものを使用することができ、特に限定される
ものではないが、例えば、青色染顔料としては、C.
I.74100(無金属フタロシアニンブルー)、C.
I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.7
4180(ファストスカイブルー)等を代表的なものと
して例示できる。
【0029】赤色染顔料としては、C.I.12055
(スターリンI)、C.I.12075(パーマネント
オレンジ)、C.I.12175(リソールファストオ
レンジ3GL)、C.I.12305(パーマネントオ
レンジGTR)、C.I.11725(ハンザイエロー
3R)、C.I.21165(バルカンファストオレン
ジGG)、C.I.21110(ベンジジンオレンジ
G)、C.I.12120(パーマネントレッド4
R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12
085(ファイヤーレッド)、C.I.12315(ブ
リリアントファーストスカーレット)、C.I.123
10(パーマネントレッドF2R)、C.I.1233
5(パーマネントレッドF4R)、C.I.12440
(パーマネントエントレッドFRL)、C.I.124
60(パーマネントレッドFRLL)、C.I.124
20(パーマネントレッドF4RH)、C.I.124
50(ライトファストレッドトナーB)、C.I.12
490(パーマネントカーミンFB)、C.I.158
50(ブリリアントカーミン6B)等を代表的なものと
して例示できる。
【0030】黄色染顔料としては、C.I.10316
(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハン
ザイエロー10G)、C.I.11660(ハンザイエ
ロー5G)、C.I.11670(ハンザイエロー3
G)、C.I.11680(ハンザイエローG)C.
I.11730(ハンザイエローGR)、C.I.11
735(ハンザイエローA)、C.I.11740(ハ
ンザイエローRN)、C.I.12710(ハンザイエ
ローR)、C.I.12720(ピグメントイエロー
L)、C.I.21090(ベンジジンイエロー)、
C.I.21095(ベンジジンイエローG)、C.
I.21100(ベンジジンイエローGR)、C.I.
20040(パーマネントイエローNCG)、C.I.
21220(バルカンファストイエロー5)、C.I.
21135(バルカンファストイエローR)等を代表的
なものとして例示できる。
【0031】黒色顔料としては、カーボン・ブラック、
酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、
フェライト、マグネタイト等を使用することができる。
【0032】これら着色剤は単独または複数組み合わせ
て用いることができるが、バインダー樹脂100重量部
に対して通常1〜15重量部、好ましくは2〜8重量部
含有される。
【0033】上記トナー粒子には、かかる着色剤以外に
荷電制御剤、オフセット防止剤等の所望の添加剤を含有
させてもよい。荷電制御剤としては、チタニアを処理す
るのに使用するのと同様のものを使用することができる
が、フルカラートナーの場合色調、光透過性に悪影響を
及ぼさない無色、白色または淡色の荷電制御剤が使用可
能である。なお、ブラックトナーに用いる荷電制御剤と
しては黒色等の有色のものも使用可能である。
【0034】荷電制御剤を添加する場合は、バインダー
樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、好まし
くは0.5〜5.0重量部使用する。
【0035】オフセット防止剤としては、公知のものを
使用することができ、特に限定されるものではなく、例
えば、ポリエチレンワックス、酸化型ポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックス、酸化型ポリプロピレン
ワックス、カルナバワックス、サゾールワックス、ライ
スワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油ワック
ス、蜜ろうワックス等が使用可能である。オフセット防
止剤はバインダー樹脂100重量部に対して0.5〜1
0重量部、好ましくは1〜8重量部の範囲で使用するこ
とができる。
【0036】本発明に係る現像剤のトナー粒子はトナー
粒子を製造する従来の方法により製造することができる
が、上記のバインダー樹脂、着色剤および所望によるそ
の他の添加剤を混練、粉砕することより製造することが
製造コストおよび製造安定性の観点から好ましい。該混
練・粉砕法はバインダー樹脂および着色剤等のトナー成
分をヘンシェルミキサー等の混合機で混合する工程、得
られた混合物を溶融・混練する工程、得られた混練物を
冷却後粗粉砕する工程、得られた粗粉砕粒子を微粉砕す
る工程、得られた微粉砕粒子を分級する工程からなる。
【0037】本発明の現像剤は、かかる方法により得ら
れたトナー粒子とアナターゼ型チタニアを疎水化剤およ
び荷電制御剤により表面処理したものとを、従来の方
法、条件により、例えば、ヘンシェルミキサー、スーパ
ーミキサー、パウダーミキサー、ホモジナイザー等の混
合機を用いて混合して調製される。
【0038】該荷電制御剤処理疎水化アナターゼ型チタ
ニアを外添剤として用いることにより、現像剤の荷電性
の向上を達成することができ、さらに押圧転写時の中抜
けの問題を解消することができる。また、かかる特定の
チタニアを外添剤としてトナー粒子の表面に存在させる
ことにより、熱的に安定な該チタニアが立体障害となっ
て周囲の温度変化(温度上昇)によるトナーの凝集を防
止し耐熱保管性向上させることができる。
【0039】チタニアの表面処理用荷電制御剤は、未処
理アナターゼ型チタニア100重量部に対して0.5〜
5.0重量部、好ましくは1.0〜3.0重量部であ
る。0.5重量部より少ないと負荷電性付与の効果がな
くなり、5.0重量部を越えるとチタニアが凝集しやす
くなる。
【0040】このようにして得られた荷電制御剤処理疎
水化アナターゼ型チタニアは、トナー粒子に対して0.
1〜3.0重量%、好ましくは0.2〜2.0重量%混
合添加される。0.1重量%より少ないと流動性、荷電
性、環境安定性等を向上させる効果が不十分となり、
3.0重量%より多いとトナー表面からチタニアが遊離
し、感光体表面に付着して画像ノイズの原因となった
り、荷電部材(スリーブ、トナー規制ブレード、キャリ
ア等)に付着して現像剤の耐久性の低下を起こす恐れが
ある。
【0041】本発明の現像剤においては、該チタニアと
共に流動化剤を添加してもよく、かかる場合、流動化剤
としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化
錫、酸化ジルコニウム等を単独または2種以上混合して
使用することができる。かかる流動化剤は環境安定性の
観点から疎水化処理されていることが好ましく、疎水化
剤としてはシラン系、チタネート系、アルミニウム系、
ジルコアルミネート系等の各種のカップリング剤および
シリコンオイル等が用いられる。最も好ましくは、流動
性向上の観点から疎水性シリカを使用することである。
かかる流動化剤の添加量はチタニアとの合計量がトナー
に対して0.1〜3.0重量%、好ましくは0.2〜
2.0重量%となる。
【0042】本発明の現像剤は現像剤担持体と現像剤規
制部材との圧接部で摩擦帯電させて現像剤を帯電させる
方式の現像装置に使用すると有用である。
【0043】本発明の現像剤を使用する画像形成装置の
一例として、画像形成機構を図1に示すフルカラープリ
ンターを用いて説明する。なお、このフルカラープリン
ターにおいては、フルカラー画像形成のために、感光体
から中間転写体への1次転写および中間転写体から記録
紙への2次転写の両者を転写ローラーによる押圧転写を
採用して行っているが、本発明の現像剤は感光体から記
録紙への転写を転写ローラーによる押圧転写を行うモノ
クロ画像の形成装置にも適用可能であり、この場合には
磁性粉の使用によるカラー画像への影響を考慮しなくて
もよいため、非磁性現像剤のみならず、磁性粉を含有し
た磁性現像剤としても使用可能である。
【0044】図1において、フルカラーレーザービーム
プリンターは、概略、矢印a方向に回転駆動される感光
体ドラム(10)、レーザー走査光学系(20)、フル
カラー現像装置(30)、矢印b方向に回転駆動される
無端状の中間転写ベルト(40)および給紙部(60)
とで構成されている。感光体ドラム(10)の周辺に
は、さらに帯電ブラシ(11)およびクリーナー(1
2)が設置されている。帯電ブラシ(11)は感光体ド
ラム(10)の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
クリーナー(12)はブレードによって感光体ドラム
(10)上に残留したトナーを掻き落とす。
【0045】レーザー走査光学系(20)はレーザーダ
イオード、ポリゴンミラー、fθ光学素子を内蔵した周
知のもので、その制御部にはC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、Bk(ブラック)ごとの印字デ
ータがホストコンピューターから転送される。レーザー
走査光学系(20)は各色ごとの印字データを順次レー
ザービームとして出力し、感光体ドラム(10)上を走
査露光する。これにて、感光体ドラム(10)上に各色
ごとの静電潜像が順次形成される。
【0046】フルカラー現像装置(30)はC、M、
Y、Bkの非磁性一成分トナーを含む現像剤を収容した
4つの色別現像器(31C、31M、31Y、31B
k)を一体化したもので、支軸(33)を支点として時
計回り方向に回転可能である。各現像器は現像スリーブ
(32)、ブレード(34aおよび34b)を備えてお
り、現像スリーブ(32)の回転により搬送されるトナ
ーはブレード(34aおよび34b)の現像スリーブ
(32)への圧接部を通過することにより荷電される。
また、各現像器は感光体ドラム(10)上に各色の静電
潜像が形成されるごとに、対応する現像器の現像スリー
ブ(32)が現像部Dへ位置するように回転しつつ切り
換えられ、接触現像を行う。該プリンターはロータリー
式のフルカラー現像装置(30)を使用することによ
り、全体のコンパクト化が図られている。
【0047】中間転写ベルト(40)は感光体ドラム
(10)と同期して矢印b方向に回転駆動される。中間
転写ベルト(40)は回転自在な1次転写ローラー(4
1)に押圧されて感光体ドラム(10)に接触する。こ
の接触部が1次転写部(T1)である。また、中間転写
ベルト(40)は支持ローラー(42)に支持された部
分で回転自在な2次転写ローラー(43)が接触してい
る。この接触部が2次転写部(T2)である。
【0048】さらに、前記現像装置(30)と中間転写
ベルト(40)の間のスペースにはクリーナー(50)
が設置されている。クリーナー(50)は中間転写ベル
ト(40)上の残留トナーを掻き取るためのブレードを
有している。このブレードおよび前記2次転写ローラー
(43)は中間転写ベルト(40)に対して接離可能で
ある。
【0049】給紙部(60)はプリンター本体(1)の
正面側(オペレータが通常位置する側)に開放可能な給
紙トレイ(61)、給紙ローラー(62)およびタイミ
ングローラー(63)から構成されている。記録シート
(S)は給紙トレイ(61)上に積載され、給紙ローラ
ー(62)の回転によって1枚ずつ図1中右方へ給紙さ
れ、タイミングローラー(63)で中間転写ベルト(4
0)上に形成された画像と同期をとって2次転写部(T
2)へ送り出される。記録シートの水平搬送路は前記給
紙部(60)を含んでエアーサクションベルト(66)
等で構成され、定着器(70)からは搬送ローラーを備
えた垂直搬送路(80)が設けられている。記録シート
(S)はこの垂直搬送路(80)からプリンター本体
(1)の上面へ排出される。
【0050】ここで、上記フルカラープリンターのプリ
ント動作について説明する。プリント動作が開始される
と、感光体ドラム(10)が矢印a方向、中間転写ベル
ト(40)が矢印b方向に同じ周速度で回転駆動され、
感光体ドラム(10)は帯電ブラシ(11)によって所
定の電位に帯電される。
【0051】続いて、レーザー走査光学系(20)によ
ってシアン画像の露光が行われ、感光体ドラム(10)
上にシアン画像の静電潜像が形成される。この静電潜像
は直ちに現像器(31C)で現像されると共に、トナー
画像は1次転写部(T1)で中間転写ベルト(40)上
に転写される。1次転写終了直後に現像器(31M)が
現像部(D)へ切り換えられ、続いてマゼンタ画像の露
光、現像、1次転写が行われる。以下同様に、現像器
(31Y)への切換え、イエロー画像の露光、現像、1
次転写が行われる。さらに、現像器(31Bk)への切
換え、ブラック画像の露光、現像、1次転写が行われ、
1次転写ごとに中間転写ベルト(40)上にはトナー画
像が重ねられてゆく。
【0052】最後の1次転写が終了すると、記録シート
(S)が2次転写部(T2)へ送り込まれ、中間転写ベ
ルト(40)上に形成されたフルカラートナー画像が記
録シート(S)上に転写される。この2次転写が終了す
ると、記録シート(S)は定着器(70)へ搬送され、
フルカラートナー画像が記録シート(S)上に定着して
プリンター本体(1)の上面に排出される。
【0053】本発明を以下の実施例によりさらに説明す
る。
【0054】
【実施例】ポリエステル樹脂Aの製造 2リットルの4つ口フラスコに還流冷却器、水分離装
置、窒素ガス導入管、温度計および撹拌装置を取り付
け、マントルヒーター中に設置し、該フラスコにポリオ
キシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(PO)、ポリオキシエチレン
(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(EO)およびテレフタル酸(TPA)をモル
比3:7:9で入れ、フラスコ内に窒素を導入しながら
加熱、撹拌して反応させ、酸価を測定しながら反応の進
行を追跡し、所定の酸価に達した時点で反応を終了し
た。得られた生成物をポリエステル樹脂Aとした。
【0055】ポリエステル樹脂Aの分子量をゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(807−IT型:日本
分光工業社製)により以下のようにして測定した。カラ
ムを40℃に保ち、キャリア溶媒としてテトラヒドロフ
ランを1kg/cm2で流した。ポリエステル樹脂A3
0mgをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、この溶
液0.5mlをキャリア溶媒とともに導入し、ポリスチ
レン換算により分子量を求めた。数平均分子量は500
0、重量平均分子量は20000であった。
【0056】また、ポリエステル樹脂Aのガラス転移点
を示差走査熱量計(DSC−200:セイコー電子社
製)により以下のようにして測定した。ポリエステル樹
脂A10mgを精密に秤量してアルミニウムパンに入
れ、また、リファレンスとしてアルミナをアルミニウム
パンに入れ、昇温速度30℃/分で常温から200℃ま
で昇温した後冷却し、今度は昇温速度10℃/分で20
〜120℃の間で測定を行った。この昇温過程で30〜
80℃の範囲におけるメイン吸熱ピークのショルダー値
をガラス転移点Tgとした。ガラス転移点は65℃であ
った。
【0057】ポリエステル樹脂Aを得るための原材料の
モル比ならびに該樹脂Aの酸価および物性をまとめて表
1に示した。
【0058】ポリエステル樹脂Bの製造 原材料としてPO、EO、TPAおよびトリメリット酸
(TMA)をモル比3:7:8:1で用いた以外はポリ
エステル樹脂Aの製造方法と同様にしてポリエステル樹
脂Bを得た。
【0059】ポリエステル樹脂Bの数平均分子量、重量
平均分子量およびガラス転移点をポリエステル樹脂Aの
測定方法と同様にして測定たところ、順に3000、2
6400および58℃であった。この結果を、ポリエス
テル樹脂Bを得るための原材料のモル比およびその酸価
とともに、まとめて表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】荷電制御剤処理疎水化チタニアAの製造 平均一次粒径50nmのアナターゼ型チタニア(STT
30:チタン工業社製)を水系中で混合、撹拌しなが
ら、n−ヘキシルトリメトキシシランを固形分換算で該
チタニアの20重量%となるように添加し、0.5時間
混合した後、乾燥させ、ワーリングブレンダー(ワーリ
ング社製)により解砕して疎水化チタニアaを得た。
【0062】疎水化チタニアaの疎水化度を以下のよう
にして測定した。200mlのビーカーに純水を入れ、
該疎水化チタニアa0.2gを添加した。次にビーカー
を撹拌しながら、ビュレットから無水硫酸ナトリウムで
脱水したメタノールを滴下し、液面上に試料がほぼ見ら
れなくなった点を終点として、要したメタノール量から
下記式により疎水化度を算出したところ60%であっ
た。 疎水化度={メタノール使用量/(50+メタノール使
用量)}×100
【0063】この疎水化チタニアa100重量部を負荷
電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E−81:オリエン
ト化学社製)1重量部を溶解したアセトン中で0.5時
間撹拌、混合し、アセトンを揮発させ、ワーリングブレ
ンダー(ワーリング社製)により解砕して荷電制御剤処
理疎水化チタニアAを得た。
【0064】荷電制御剤処理疎水化チタニアBの製造 平均一次粒径50nmのアナターゼ型チタニア(STT
30:チタン工業社製)を水系中で混合、撹拌しなが
ら、n−オクチルトリメトキシシランを固形分換算で該
チタニアの15重量%となるように添加し、0.5時間
混合した後、乾燥させ、ワーリングブレンダー(ワーリ
ング社製)により解砕して疎水化チタニアbを得た。
【0065】疎水化チタニアbの疎水化度を疎水化チタ
ニアaのそれを測定したようにして測定したところ40
%であった。
【0066】この疎水化チタニアb100重量部を負荷
電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E−81:オリエン
ト化学社製)2.5重量部を溶解したエチルアルコール
中で0.5時間撹拌、混合し、エチルアルコールを揮発
させ、ワーリングブレンダー(ワーリング社製)により
解砕して荷電制御剤処理疎水化チタニアBを得た。
【0067】荷電制御剤処理疎水化チタニアCの製造 上記疎水化チタニアb100重量部を負荷電制御剤(サ
リチル酸亜鉛錯体:E−84:オリエント化学社製)1
重量部を溶解したテトラヒドロフラン中で0.5時間撹
拌、混合し、テトラヒドロフランを揮発させ、ワーリン
グブレンダー(ワーリング社製)により解砕して荷電制
御剤処理疎水化チタニアCを得た。
【0068】荷電制御剤処理疎水化チタニアDの製造 平均一次粒径15nmのルチル型チタニア(MT150
A:テイカ社製)100重量部にジメチルポリシロキサ
ン(25℃における粘度が500センチストークス)5
重量部をキシレン50重量部で希釈した溶液でスプレー
塗布した。乾燥後、得られたチタニアをワーリングブレ
ンダー(ワーリング社製)により解砕して疎水化チタニ
アdを得た。
【0069】疎水化チタニアdの疎水化度を疎水化チタ
ニアaのそれを測定したようにして測定したところ60
%であった。
【0070】負荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E
−81:オリエント化学社製)を2.5重量部用いた以
外、荷電制御剤処理疎水化チタニアAの製造においての
荷電制御剤処理方法と同様にして、荷電制御剤処理疎水
化チタニアDを得た。
【0071】荷電制御剤処理疎水化チタニアEの製造 平均一次粒径200nmのアナターゼ型チタニア(KA
−3C:チタン工業社製)100重量部を用いたこと
と、ジメチルポリシロキサンを2重量部用いたこと以
外、疎水化チタニアdの製造方法と同様にして、疎水化
チタニアeを得た。
【0072】疎水化チタニアeの疎水化度を疎水化チタ
ニアaのそれを測定したようにして測定したところ20
%であった。
【0073】負荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E
−81:オリエント化学社製)を6.0重量部用いた以
外、荷電制御剤処理疎水化チタニアAの製造においての
荷電制御剤処理方法と同様にして、荷電制御剤処理疎水
化チタニアEを得た。
【0074】実施例1 ポリエステル樹脂Aとシアン顔料(C.I.ピグメント
ブルー15−3:東洋インキ製造社製)を樹脂:顔料が
7:3となるように加圧ニーダに仕込み、混練した。混
練物をフェザーミルにより粉砕し、これを顔料マスター
バッチとした。
【0075】 ・ポリエステル樹脂A 93重量部 ・上記顔料マスターバッチ 10重量部 ・荷電制御剤(サリチル酸亜鉛錯体:E−84:オリエント化学社製) 2重量部 以上の材料をヘンシェルミキサーで混合した後、混合物
を2軸押出混練機で混練した。得られた混練物を冷却し
た後、フェザーミルで粗粉砕、ジェットミルで微粉砕
し、さらに分級することにより体積平均粒径8.0μm
のトナー粒子を得た。
【0076】得られたトナー粒子に対して外添剤として
荷電制御剤処理疎水化チタニアA1.0重量%および疎
水性シリカ(H1303:HDK社製)0.8重量%を
ヘンシェルミキサーにより混合添加処理して現像剤Aを
得た。
【0077】実施例2 ポリエステル樹脂Aの代わりにポリエステル樹脂B、シ
アン顔料の代わりにマゼンタ着色剤(C.I.ピグメン
トレッド184:大日本インキ化学工業社製)、外添剤
として荷電制御剤処理疎水化チタニアB1.0重量%お
よび疎水性シリカ(H1303:HDK社製)0.4重
量%を用いた以外、実施例1と同様にして、現像剤Bを
得た。
【0078】実施例3 外添剤として荷電制御剤処理疎水化チタニアC1.5重
量%のみを用いた以外、実施例1と同様にして、現像剤
Cを得た。
【0079】実施例4 ・ポリエステル樹脂A 100重量部 ・カーボンブラック(モーガルL:キャボット社製) 3重量部 ・荷電制御剤(サリチル酸亜鉛錯体:E−84:オリエント化学社製) 2重量部 以上の材料を用いた以外、実施例1と同様にして、体積
平均粒径8.0μmのトナー粒子を得た。
【0080】得られたトナー粒子に対して外添剤として
荷電制御剤処理疎水化チタニアC1.0重量%のみを用
いた以外、実施例1と同様にして、現像剤Dを得た。
【0081】比較例1 外添剤として荷電制御剤処理疎水化チタニアD1.0重
量%のみを用いた以外、実施例2と同様にして、現像剤
Eを得た。
【0082】比較例2 外添剤として荷電制御剤処理疎水化チタニアE1.0重
量%のみを用いた以外、実施例2と同様にして、現像剤
Fを得た。
【0083】以上の実施例1〜4および比較例1〜2で
得られた現像剤A〜Fの主要材料をまとめて以下の表2
に示した。
【0084】
【表2】
【0085】評価 これらの現像剤を耐熱保管性、凝集固着性、中抜けおよ
びカブリについて評価した。なお、凝集固着性、中抜け
およびカブリについては図1のフルカラープリンターを
用いて画出しを行い評価した。
【0086】(耐熱保管性)それぞれの現像剤5gをガ
ラスビンに入れ、60℃の環境下に5時間置いたときの
トナー凝集について調べ、以下のようにランク付けし
た。 ○:凝集は生じなかった。 △:凝集は僅かに生じたものの実用上問題なかった。 ×:凝集が生じ実用上問題があった。
【0087】(凝集固着性)初期および3000枚耐刷
後のトナー規制ブレードにおけるトナー凝集や固着の発
生について調べ、以下のようにランク付けした。 ○:凝集および固着は発生しなかった。 △:凝集および固着は僅かに発生したものの実用上問題
なかった。 ×:固着が発生し実用上問題があった。
【0088】(中抜け)初期および3000枚耐刷後の
画像における白点状の抜け(中抜け)の発生について調
べ、以下のようにランク付けした。 ○:中抜けは全く発生しなかった。 △:中抜けは若干発生しているものの実用上問題なかっ
た。 ×:中抜けが多く発生し実用上問題があった。
【0089】(カブリ)25℃、湿度60%の環境(N
N環境)下で24時間保管後の現像剤および30℃、湿
度85%の環境(HH環境)下で24時間保管後の現像
剤について画出しを行い、耐刷3000枚後の画像にお
けるカブリの発生について目視により評価した。 ○:カブリはほとんど発生しなかった。 △:カブリは若干発生しているものの実用上問題なかっ
た。 ×:カブリが多く発生し実用上問題があった。
【0090】以上の評価結果をまとめて表3に示した。
【0091】
【表3】
【0092】
【発明の効果】本発明に従い疎水化剤および荷電制御剤
で表面処理された平均一次粒径10〜90nmのアナタ
ーゼ型チタニアをトナー粒子に外添した現像剤は良好な
環境安定性および流動性を有し、また、中抜けおよびカ
ブリのない画像を長期にわたって提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像剤を使用するのに適したフルカ
ラープリンターの垂直断面概略構成図を示す。
【符号の説明】
1:フルカラーレーザービームプリンター本体、10:
感光体ドラム、11:帯電ブラシ、12:クリーナー、
20:レーザー走査光学系、30:フルカラー現像装
置、31C、31M、31Y、31Bk:色別現像器、
32:現像スリーブ、33:支軸、34a、34b:ブ
レード、40:中間転写ベルト、41:1次転写ローラ
ー、42:支持ローラー、43:2次転写ローラー、5
0:クリーナー、60:給紙部、61:給紙トレイ、6
2:給紙ローラー、63:タイミングローラー、66:
エアーサクションベルト、70:定着器、80:垂直搬
送路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
    を含有するトナー粒子ならびに該トナー粒子に外添混合
    される外添剤からなり、該外添剤が平均一次粒径10〜
    90nmのアナターゼ型チタニアを疎水化剤および荷電
    制御剤により表面処理してなることを特徴とする静電潜
    像用現像剤。
  2. 【請求項2】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
    を含有するトナー粒子ならびに該トナー粒子に外添混合
    される外添剤からなり、該外添剤が平均一次粒径10〜
    90nmのアナターゼ型チタニアを疎水化剤および荷電
    制御剤により表面処理してなることを特徴とする非磁性
    一成分系現像剤。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体と現像剤規制部材との圧接
    部の間隙を通過する際の摩擦帯電によりトナーを帯電さ
    せる方式の現像装置に使用される請求項2記載の非磁性
    一成分系現像剤。
JP7198412A 1995-08-03 1995-08-03 静電潜像用現像剤 Pending JPH0943892A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102602994A (zh) * 2011-12-20 2012-07-25 湖南展泰有色金属有限公司 一种利用含砷水废水制备三氧化二砷的方法

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