JPH0943793A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法

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JPH0943793A
JPH0943793A JP21535695A JP21535695A JPH0943793A JP H0943793 A JPH0943793 A JP H0943793A JP 21535695 A JP21535695 A JP 21535695A JP 21535695 A JP21535695 A JP 21535695A JP H0943793 A JPH0943793 A JP H0943793A
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Hisao Kamo
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真画像に漂白カブリのない、漂白処理時間を
短縮するための漂白処理方法を提供する。 【解決手段】ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現
像後、漂白能を有する浴で処理する方法に於て、該漂白
能を有する浴が、エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩を
0.3モル/l以上と1.3−ジアミノプロパン四酢酸
第二鉄錯塩を0.3モル/l以上含有し、更に臭化化合
物を1.7モル/l以上とヨウ素化合物を0.2モル/
l以上含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の処理に関し、更に詳しくは、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料を処理する方法、特に銀画像の
漂白を行う場合、良好な写真画像を得る方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理
は、感光材料の像露光後、発色現像処理、漂白処理、定
着処理(漂白定着処理)、水洗処理、安定処理、乾燥処
理が基本である。ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処
理に於ては、その品質を一定に保つために各処理剤の補
充を行いつゝ処理を行うのが一般的であり、この補充の
役割は、処理によって失われる処理液の活性度の回復に
ある。
【0003】更に、処理の機械化、処理の簡素化が進
み、小型の自動現像機の普及により、小さなスペースが
利用できるため、数多くの場所で処理がなされるように
なっている。写真処理に不可欠であった水洗処理工程が
技術の進歩により処理剤による処理に代ったことから、
給水のための水道設備が必要でなくなり、併せて補充量
が少なくなったことより使用後に排出される処理液の量
も少なくなり、容器による廃液の回収が可能となり、排
水のための設備も必要でなくなり、何処にでも自動現像
機を設置できるようになった。
【0004】近年、この処理に要する時間の短縮が重要
な問題となっており、処理に要する時間の短縮は、それ
だけ早く処理ができ、写真処理の生産性が向上し、又、
自動現像機の小型化ができる等多くの利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】処理時間を短縮する方
法として、処理温度を上げることが最も一般的な方法
で、これまでの処理時間の短縮はこの方法により達成さ
れてきた。しかし、現在相当に高い処理温度となってお
り、これ以上の高い温度での処理は感光材料の物理的強
度の劣化や、高温による処理液の劣化、処理温度、処理
時間のコントロールが困難になる等の問題が生じること
となる。
【0006】現在の処理温度で処理時間を短縮させるに
は、処理工程を減らすこと、各々の処理工程時間を短く
する方法がある。処理工程数を減ずる方法としては、既
にカラーペーパーの処理に利用されている漂白定着処理
を行う方法があるが、感光材料の性質の違いから充分良
好な処理を行うことができない場合がある。一方、処理
時間を短くする方法は、処理時間を短くできる工程は限
られており、その可能性の大きい工程は、発色現像で生
じた銀画像の漂白と、未現像のハロゲン化銀の定着、こ
の2つの工程で、発色現像処理は写真の性能を左右する
最も大切な工程であるため、処理時間の短縮はできな
い。
【0007】この内、漂白工程の短縮化は、漂白液中で
の画像銀の漂白反応を迅速に行う必要があり、この目的
を達成するには、漂白剤であるエチレンジアミン四酢酸
第二鉄錯塩及び1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄
錯塩がある。しかし、これら漂白剤を使用した漂白液に
於ても、充分な写真画像を得ることができず好ましい漂
白剤であるとは云えない。この漂白剤を使用した漂白液
は確かに画像銀を酸化漂白する力は強いが、写真画像に
漂白カブリが発生することとなる。
【0008】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理を
迅速化するために行う漂白工程の工程の短縮化をエチレ
ンジアミン四酢酸第二鉄錯塩及び1.3−ジアミノプロ
パン四酢酸第二鉄錯塩を使用した漂白液は、漂白カブリ
の発生があり、漂白液とする場合、この問題を解決しな
くてはならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的
は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理時間を短縮
するため、漂白処理時間を短縮することにある。又、別
の目的は、漂白処理時間を短縮するための漂白剤とし
て、エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩及び1.3−ジ
アミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩を使用することにあ
る。更に別の目的は、出来上がる写真画像に生じる漂白
カブリの発生を生じさせない処理方法を提供することに
ある。
【0010】本発明者は、これらの目的を達成するため
検討を行った結果、漂白剤としてエチレンジアミン四酢
酸第二鉄錯塩及び1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二
鉄錯塩を含む漂白液で処理する処理方法に於て、ハロゲ
ン化合物を含有させることでこの目的を達成されること
を見出した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の漂白液は、漂白剤として
エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩を0.3モル/l以
上と1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩を0.
3モル/l以上含有し、更に臭化化合物を1.7モル/
l以上とヨウ素化合物を0.2モル/l以下含有するこ
とが望ましい。
【0012】漂白剤であるエチレンジアミン四酢酸第二
鉄錯塩としては、そのアルカリ金属塩、アンモニウム塩
でその代表的なものは、エチレンジアミン四酢酸第二鉄
アンモニウム、エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウ
ム、又、1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩と
しては、そのアルカリ金属塩、アンモニウム塩でその代
表的なものは、1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄
アンモニウム、1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄
ナトリウムである。臭化化合物としては、臭化アンモニ
ウム、臭化ナトリウム、臭化カリウムである。又ヨウ素
化合物としては、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウムである。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、これにより本発明の実施態様が限定されるものでは
ない。 〔実施例1〕市販カラーネガティブフィルムを感光計に
より一定の露光を与え、以下の処理液を使用し、表1の
処理工程で処理を行った。
【表1】
【0014】 発色現像液(A) 炭酸カリウム 35.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 臭化カリウム 1.3g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 2−メチル−4−N−エチル−N−(β−ヒドロ キシエチルアミノ)アニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0l pH(水酸化カリウムを使用して) 10.0
【0015】 漂白液(A) エチレンジアミン四酢酸鉄第二鉄アンモニウム 110.0g 1.3−ジアミノプロパン四酢酸鉄第二鉄 アンモニウム 120.0g 硝酸アンモニウム 60.0g 臭化アンモニウム 表2に記載 ヨウ化アンモニウム 表2に記載 氷酢酸 10.0ml 水を加えて 1.0l pH(水酸化アンモニウムを使用して) 5.3
【0016】 定着液(A) チオ硫酸アンモニウム 120.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.0g 亜硫酸水素ナトリウム 12.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて 1.0l pH(アンモニア水を使用して) 6.5
【0017】 安定液(A) ウエットール(中外写真薬品(株)製品) 5.0ml ホルマリン 2.0ml 水を加えて 1.0l
【表2】
【0018】処理したカラーネガティブフィルムは、透
過型濃度計(X−RITE310)を用いて、高濃度部
(HD)、最低濃度部(MD)を測定、上段は青色光濃
度、中段は緑色光濃度、下段は赤色光濃度である。
【0019】以上の結果から明らかなように、本発明の
漂白液を使用して処理を行ったカラーネガティブフィル
ムは、最低濃度部(MD)の濃度は、本発明外の漂白液
を使用して処理を行った最低濃度部(MD)より濃度が
低く、漂白カブリが生じていないことが分かる。
【0020】〔実施例2〕市販カラーネガティブフィル
ムを感光計により一定の露光を与え、以下の処理液を使
用し、表3の処理工程で処理を行った。
【表3】
【0021】発色現像液(A) 実施例1と同じ
【0022】 漂白液(B) エチレンジアミン四酢酸鉄第二鉄アンモニウム 110.0g 1.3−ジアミノプロパン四酢酸鉄第二鉄 アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 60.0g 臭化アンモニウム 表4に記載 ヨウ化アンモニウム 表4に記載 氷酢酸 10.0ml 水を加えて 1.0l pH(水酸化アンモニウムを使用して) 5.0
【0023】定着液(A) 実施例1と同じ
【0024】 リンス液 2−アミノベンゾチアゾール 0.1g ウエットール(中外写真薬品(株)製品) 3.0ml ホルマリン 0.5ml 水を加えて 1.0l
【表4】
【0025】処理したカラーネガティブフィルムは、実
施例1と同様の濃度測定を行った。
【0026】以上の結果から明らかなように、本発明の
漂白液を使用して処理を行ったカラーネガティブフィル
ムは、最低濃度部(MD)の濃度は、本発明外の漂白液
を使用して処理を行った最低濃度部(MD)より濃度が
低く、漂白カブリが生じていないことが分かる。
【0027】〔実施例3〕市販カラーネガティブフィル
ムを感光計により一定の露光を与え、以下の処理液を使
用し、実施例1と同じ処理工程で処理を行った。
【0028】発色現像液(A) 実施例1と同じ
【0029】 漂白液(C) エチレンジアミン四酢酸鉄第二鉄アンモニウム 110.0g 1.3−ジアミノプロパン四酢酸鉄第二鉄 アンモニウム 120.0g 硝酸アンモニウム 60.0g 臭化アンモニウム 200.0g 氷酢酸 15.0ml 水を加えて 1.0l pH(水酸化アンモニウムを使用して) 5.5
【0030】 漂白液(D) エチレンジアミン四酢酸鉄第二鉄アンモニウム 230.0g 硝酸アンモニウム 60.0g 臭化アンモニウム 200.0g 氷酢酸 15.0ml 水を加えて 1.0l pH(水酸化アンモニウムを使用して) 5.5
【0031】定着液(A) 実施例1と同じ
【0032】安定液(A) 実施例1と同じ
【表5】
【0033】処理したカラーネガティブフィルムは実施
例1と同様の濃度測定を行った。
【0034】以上の結果から明らかなように、本発明外
の漂白液を使用して処理を行ったカラーネガティブフイ
ルムは、高濃度部(HD)の濃度が高く、残留する銀が
多く、迅速な漂白処理ができないことがわかる。
【0035】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、エチレンジ
アミン四酢酸第二鉄錯塩と1.3−ジアミノプロパン四
酢酸第二鉄錯塩からなる漂白液に、ハロゲン化合物を添
加することで、迅速な漂白処理ができ、かつ漂白カブリ
の発生がない優れた処理方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現
    像後、漂白能を有する浴で処理する方法に於て、該漂白
    能を有する浴が、エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩を
    0.3モル/l以上と1.3−ジアミノプロパン四酢酸
    第二鉄錯塩を0.3モル/l以上含有し、更に臭化化合
    物を1.7モル/l以上とヨウ素化合物を0.2モル/
    l以下含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の処理方法。
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