JPH094359A - コンクリートブロック等の剥離装置および剥離方法 - Google Patents

コンクリートブロック等の剥離装置および剥離方法

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JPH094359A
JPH094359A JP14871795A JP14871795A JPH094359A JP H094359 A JPH094359 A JP H094359A JP 14871795 A JP14871795 A JP 14871795A JP 14871795 A JP14871795 A JP 14871795A JP H094359 A JPH094359 A JP H094359A
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cutting
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Misayoshi Kondou
操可 近藤
Sunao Ohara
直 大原
Toshio Oguri
利夫 小栗
Takeshi Taguchi
毅 田口
Shiro Yoshioka
四郎 吉岡
Haruo Miura
春男 三浦
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Koken Boring Machine Co Ltd
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Koken Boring Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縁切りした部分を掘削ロッドの差し込み係止
で把持し、引き抜くことにより、縁切りした面を傷める
ことなく、短時間で簡単に撤去できる。 【構成】 先端に切削ビット2を設けたロッド3にこの
切削ビット2より少し上の位置でロッド3の外周から出
没自在に拡径切削羽根4を設けた掘削ツール1を、昇降
装置を有する回転駆動装置14に上下動かつ回転自在に設
けたコンクリートブロック等の剥離装置を設置し、縁切
りを行ったコンクリート等に対し、拡径切削羽根4をロ
ッド3の外周内に収めた掘削ツール1を挿入し、掘削ツ
ール1を昇降装置で少し引き上げた段階で、拡径切削羽
根4を突出させてその場で回転して拡孔し、この拡径切
削羽根4で係止して昇降装置により前記縁切りを行った
コンクリート等を引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォータージェット切
断機等で切断した鉄筋コンクリートブロックや岩盤等の
剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル覆工の切断、はつり、マスコン
クリートの解体、地下連続壁の切断、原子炉の解体、建
築壁、床、柱の解体、その他のいわゆる鉄筋コンクリー
ト構造物の解体は従来、ブレーカ、ドリル等で行ってい
るが、切断個所の仕上げを綺麗に確保するものとしてウ
ォータージェット切断機が使用されることがある。
【0003】このウォータージェット切断機によれば、
コンクリートの平面、曲面にウォータージェットを当て
ることで切り込みを入れ縁切りを行うが、その後の周囲
を縁切りしたコンクリート内部の撤去はやはりブレー
カ、ドリル等で小割りして行かざるをえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなウォーター
ジェット切断機その他の切断機で縁切りした内部をさら
に小割りして撤去する従来の剥離方法では、手数および
時間がかかるとともに、小割り作業で縁切りした面を破
損するおそれもある。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、縁切りした部分を掘削ロッドの差し込み係止で把持
し、引き抜くことにより、縁切りした面を傷めることな
く、短時間で簡単に撤去できるコンクリートブロック等
の剥離装置および剥離方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、コンクリートブロック等の剥離装置として
は、第1に、先端に切削ビットを設けたロッドにこの切
削ビットより少し上の位置でロッド外周から出没自在に
拡径切削羽根を設けた掘削ツールを、昇降装置を有する
回転駆動装置に上下動かつ回転自在に設けたこと、第2
に、回転駆動装置の昇降装置は、回転駆動装置自体を上
下動させる剥離用シリンダと掘削ツールを上下動させる
掘削用シリンダであること、第3に、拡径切削羽根はテ
ーパー接合面を内側端に形成し、このテーパー接合面に
上下動させる内管のくさび形先端部を接合させることを
要旨とするものである。
【0007】また、コンクリートブロック等の剥離方法
としては、前記剥離装置を使用して縁切りを行ったコン
クリート等に対し、拡径切削羽根をロッド外周内に収め
た掘削ツールを挿入し、掘削ツールを昇降装置で少し引
き上げた段階で、拡径切削羽根を突出させてその場で回
転して拡孔し、この拡径切削羽根で係止して昇降装置に
より前記縁切りを行ったコンクリート等を引き出すこと
を要旨とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載および請求項4記載の本発明によ
れば、一挙に手数を掛けずにコンクリートブロック等を
剥離することができる。
【0009】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、縁切りを行ったコンクリート等を引き出すの
に、回転駆動装置自体を上下動させる剥離用シリンダの
作動と掘削ツールを上下動させる掘削用シリンダの作動
に両方のシリンダの2段回の作用で大きなストロークで
行うことができ、また、強い力でバランスよく剥離させ
て引き出すことができる。
【0010】請求項3記載の本発明によれば、拡径切削
羽根の出没手段として上下動させる内管のくさび形先端
部によりこの拡径切削羽根を押し出すようにしたので、
リンク機構等の他の押し出し手段と比べて、放射状に配
置される複数の拡径切削羽根を簡単な機構で強い力で確
実に、しかも均等に押し出すことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明のコンクリートブロック等の剥
離装置の1実施例を示す一部切欠いた正面図、図2は同
上側面図、図3は同上平面図、図4は同上底面図であ
る。
【0012】図中1は掘削ツールで、これは先端に切削
ビット2を設けてコンクリートや岩盤を切削できるよう
にしたロッド3にこの切削掘削ビットより少し上の位置
で超硬チップを端縁に配置した拡径切削羽根4をロッド
3の外周から出没自在に設けた。
【0013】この拡径切削羽根4の出没機構はリンク機
構を使用するものや、シリンダにより押し出すものなど
種々考えられるが、本発明は図5〜図7に示すようにロ
ッド3の内部に先端を尖らせてくさび形先端部5aとし
た内管5を上下動自在に配置し、これに対して拡径切削
羽根4は内側端を下向きに下がるようなテーパー接合面
4aに形成した。
【0014】さらに拡径切削羽根4は外側端には超硬チ
ップ4bを配し、中央に横長穴4cと、この中にロッド
3側に固定するピン6を係合させた。また、この拡径切
削羽根4は本実施例では図7に示すように90°間隔で放
射状に4枚並ぶようにしたが、これにあわせてロッド3
の外周にはこの拡径切削羽根4が通過するスリット7を
形成する。
【0015】図示の例では超硬チップ4bの部分は逆矢
羽根状として角部を上としたが、他の実施例として図8
に示すようにその形状を逆にし、超硬チップ4bの部分
が末広がりとなるような矢羽根状のものとしてもよい。
【0016】前記内管5の中心には送水路8が形成さ
れ、ロッド3側にもこの送水路8に連通する送水路8′
が形成され、その先端は吐出口9となる。図中10は内管
5とロッド3の係合を確保するキー、11はスペーサー、
12はナットである。
【0017】かかる掘削ツール1は昇降装置の1つとし
て剥離用シリンダ13をアウトリガー的に設けた回転駆動
装置14に上下動かつ回転自在に設けるが、該回転駆動装
置14は回転用油圧モータ15でギヤケース16内の減速機を
介して回転駆動する中空回転駆動軸17を備え、この中空
回転駆動軸17を貫通するように前記掘削ツール1のロッ
ド3を配し、該中空回転駆動軸17とロッド3とはロッド
3の上下動を確保するようにキーとキー溝との係合をも
って結合させる。
【0018】また、回転駆動装置14に掘削用シリンダ18
を配置してこの掘削用シリンダ18間に掘削ツール1のロ
ッド3の上端の固定した水平盤19を掛け渡し、さらに水
平盤19から内管用シリンダ20を立ち上げ、この内管用シ
リンダ20に内管5の上端部に固定した水平盤21を掛け渡
す。内管5の最上端にウォータスイベル22を取付けた。
【0019】以上が本発明のコンクリートブロック等の
剥離装置の構成であるが、昇降装置としては剥離用シリ
ンダ13と掘削用シリンダ18との2つの組み合わせとせず
に、例えば剥離用シリンダ13のみですますこともでき、
さらに、掘削用シリンダ18の代わりにモーター駆動する
ピニオンとラックのごとき組み合わせに変えることも可
能である。また、中空回転駆動軸17とロッド3とは他の
チャック機構をもってキーとキー溝との関係に変えるこ
とや、内管用シリンダ20の代わりにネジスクリューによ
る昇降機構とすることもできる。
【0020】さらに図示の例では一つの装置として2つ
の掘削ツール1を4本の剥離用シリンダ13で支承し、1
個のモータ15で駆動するようにしたが、これに限定され
るものではない。
【0021】次に本発明のコンクリートブロック等の剥
離方法を図11〜図19について説明する。使用する装置は
前記剥離装置であるが、図11に示すようにウォータージ
ェット切断機等で縁切りを行ったコンクリート等に対
し、この剥離装置を位置決めして設置する。この場合、
内管5は後退し、拡径切削羽根4はロッド3内に収めて
おく。一方、掘削用シリンダ18は伸長しておく。
【0022】図12に示すようにモータ15を駆動させ、中
空回転駆動軸17を回転させて掘削ツール1のロッド3も
回転させ、同時に掘削用シリンダ18を縮小させて掘削を
行う。掘削の際はウォータスイベル22、送水路8、8′
を介して吐出口9より水を注出する。
【0023】この掘削が終了したならば、図13に示すよ
うに掘削用シリンダ18を伸長して掘削ツール1をわずか
に(約90mm)引き上げ、図14に示すように内管用シリン
ダ20を縮めて内管5を押し込む。これにより拡径切削羽
根4が図6にも示すように押し出され、その位置で回転
して拡孔がなされる。
【0024】なお、前記掘削ツール1を引き上げるとき
に拡径切削羽根4を徐徐に押し出して拡孔してもよい。
【0025】かかる拡孔後、図15に示すように剥離用シ
リンダ13を伸長し、掘削用シリンダ18を縮小してコンク
リート片23を剥離する。荷重はスラストヨークで受け
る。
【0026】さらに、図16に示すように掘削用シリンダ
18を伸長してコンクリート片23を引き出す。
【0027】次いで、図17に示すように剥離装置を床面
に降ろし、内管5後退させ、図18に示すように掘削用シ
リンダ18を伸長して掘削ツール1を押し込み、これによ
り拡径切削羽根4を縮径してロッド3内に収める。そし
て、図19に示すように剥離したコンクリート片23を外
す。
【0028】前記実施例は床に設置するタイプとして説
明したが、図9、図10に示すようにホイルローダ等の台
車24に設置することもできる。この場合は台車24はパワ
ーユニット26を搭載し、アウトリガー27を備えたもので
あるが、ブーム25の先端に設けるようにすれば、ロボッ
トタイプのものとしてトンネル等の天井部の覆工コンク
リートの剥離等にも使用できるものとなる。
【0029】また、対象物としては鉄筋コンクリートの
みならず、岩盤その他についても適用できるものであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明のコンクリート
ブロック等の剥離装置および剥離方法は、縁切りした部
分を掘削ロッドの差し込み係止で把持し、引き抜くこと
により、縁切りした面を傷めることなく、短時間で簡単
に撤去できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
1実施例を示す一部切欠いた正面図である。
【図2】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
1実施例を示す側面図である。
【図3】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
1実施例を示す平面図である。
【図4】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
1実施例を示す底面図である。
【図5】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
掘削ツール部分の縮小状態の縦断正面図である。
【図6】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
掘削ツール部分の拡径状態の縦断正面図である。
【図7】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
掘削ツール部分の要部の横断平面図である。
【図8】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
掘削ツール部分の他の実施例を示す拡径状態の縦断正面
図である。
【図9】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置の
応用例を示す側面図である。
【図10】本発明のコンクリートブロック等の剥離装置
の応用例を示す正面図である。
【図11】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第1工程を示す縦断正面図である。
【図12】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第2工程を示す縦断正面図である。
【図13】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第3工程を示す縦断正面図である。
【図14】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第4工程を示す縦断正面図である。
【図15】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第5工程を示す縦断正面図である。
【図16】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第6工程を示す縦断正面図である。
【図17】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第7工程を示す縦断正面図である。
【図18】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第8工程を示す縦断正面図である。
【図19】本発明のコンクリートブロック等の剥離方法
の第9工程を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…掘削ツール 2…掘削ビット 3…ロッド 4…拡径切削羽
根 4a…テーパー接合面 4b…超硬チッ
プ 4c…横長穴 5…内管 5a…くさび形先端部 6…ピン 7…スリット 8,8′…送水
路 9…吐出口 10…キー 11…スペーサー 12…ナット 13…剥離用シリンダ 14…回転駆動装
置 15…モータ 16…ギヤケース 17…中空回転駆動軸 18…掘削用シリンダ 19…水平盤 20…内管用シリンダ 21…水平盤 22…ウォータスイベル 23…コンクリー
ト片 24…台車 25…ブーム 26…パワーユニット 27…アウトリガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗 利夫 神奈川県大和市下鶴間2570番地4 西松建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 田口 毅 神奈川県大和市下鶴間2570番地4 西松建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 吉岡 四郎 神奈川県厚木市依知上ノ原3012−2 鉱研 工業株式会社厚木工場内 (72)発明者 三浦 春男 東京都中野区中央1丁目29番15号 鉱研工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に切削ビットを設けたロッドにこの
    切削ビットより少し上の位置でロッド外周から出没自在
    に拡径切削羽根を設けた掘削ツールを、昇降装置を有す
    る回転駆動装置に上下動かつ回転自在に設けたことを特
    徴としたコンクリートブロック等の剥離装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動装置の昇降装置は、回転駆動装
    置自体を上下動させる剥離用シリンダと掘削ツールを上
    下動させる掘削用シリンダである請求項1記載のコンク
    リートブロック等の剥離装置。
  3. 【請求項3】 拡径切削羽根はテーパー接合面を内側端
    に形成し、このテーパー接合面に上下動させる内管のく
    さび形先端部を接合させる請求項1記載または請求項2
    記載のコンクリートブロック等の剥離装置。
  4. 【請求項4】 昇降装置を有する回転駆動装置に、先端
    に切削ビットを設けたロッドにこの切削ビットより少し
    上の位置でロッド外周から出没自在に拡径切削羽根を設
    けた掘削ツールを上下動かつ回転自在に設けた剥離装置
    を設置し、縁切りを行ったコンクリート等に対し、拡径
    切削羽根をロッド外周内に収めた掘削ツールを挿入し、
    掘削ツールを昇降装置で少し引き上げた段階で、拡径切
    削羽根を突出させてその場で回転して拡孔し、この拡径
    切削羽根で係止して昇降装置により前記縁切りを行った
    コンクリート等を引き出すことを特徴としたコンクリー
    トブロック等の剥離方法。
JP14871795A 1995-06-15 1995-06-15 コンクリートブロック等の剥離装置および剥離方法 Expired - Lifetime JP3537543B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269066A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Maeda Corp 掘削機のブレーカーアーム装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003269066A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Maeda Corp 掘削機のブレーカーアーム装置

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